(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】箱型荷台用ドアストッパー
(51)【国際特許分類】
E05C 17/46 20060101AFI20230207BHJP
E05C 19/00 20060101ALI20230207BHJP
B60J 5/10 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
E05C17/46
E05C19/00 A
B60J5/10 A
B60J5/10 D
(21)【出願番号】P 2018213465
(22)【出願日】2018-11-14
【審査請求日】2021-10-20
(31)【優先権主張番号】P 2017218978
(32)【優先日】2017-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100081514
【氏名又は名称】酒井 一
(74)【代理人】
【識別番号】100082692
【氏名又は名称】蔵合 正博
(72)【発明者】
【氏名】山本 高千代
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-235793(JP,A)
【文献】実開平3-47979(JP,U)
【文献】実開昭57-167168(JP,U)
【文献】特開昭53-71417(JP,A)
【文献】特開2001-32603(JP,A)
【文献】実開昭63-34875(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05C 17/46
E05C 19/00-19/18
E05F 5/00
B60J 5/10
B60P 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱型荷台の回動式のドアの開放位置で、前記回動式のドアに係合させて、前記回動式のドアの開放状態を保持する箱型荷台用ドアストッパーであって、
上部に取付部を有し、両側に一対の支持プレートを有する取付ベースと、
一端が前記取付ベースの各支持プレート間で上部下部に平行に架設される上部ピン及び下部ピンを介して上下方向に回動可能に取り付けられて前記各支持プレートの外部に突出される一対の上部アーム及び一対の下部アームと、
一端が前記取付ベースの各支持プレート間で前記上部下部の各ピンの間に平行に架設される中間部ピンを介して上下方向に回動可能に取り付けられ、他端は先端に長いU字形の溝を有し、前記溝を前記一対の上部アームの長手方向中間部間に架設されるガイドピンに係合されて、前記各支持プレートの外部に突出されるガイドプレート、及び前記ガイドプレートの周囲に巻装されて前記中間
部ピンと前記ガイドピンとの間に圧縮して配置される位置決めスプリングと、
上部側背面に前記回動式のドアに係合可能な押え部を有し、下部側背面の上下に架設される上ピン及び下ピンを介して前記一対の上部アーム及び前記一対の下部アームの他端を上下方向に回動可能に取り付けられて、前記取付ベースの正面に対向し前記取付ベースの正面下部側に接する収納位置に収納可能に、前記取付ベースの正面の前方でかつ上方の前記回動式のドアに係合可能なドアロック位置に迫上がり可能に配置されるストッパープレートと、
を備え、
前記取付ベースの前記取付部を前記箱型荷台の前記回動式のドアの開放位置で前記回動式のドアに係合可能に前記箱型荷台の下部に固定して前記箱型荷台に装着され、
前記回動式のドアの開放位置で、前記ストッパープレートを前記収納位置から引き出して前記ドアロック位置に迫上げ、前記ストッパープレートの押え部を前記回動式のドアに対して外側から係合させて、前記回動式のドアを開放状態に保持する、
ことを特徴とする箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項2】
ストッパープレートを収納位置でロックするロック装置を併せて備え、前記ロック装置は、一対の下部アームの長手方向中間部間に形成されるロック穴と、一端が前記ストッパープレートの下部側背面の上下の各ピン間に平行に架け渡される中間ピンを介して上下方向の回動可能に取り付けられ、他端を前記一対の下部アームの前記ロック穴に係合可能に鉤形又は爪状に形成されるフックと、前記フックを前記一対の下部アームの前記ロック穴に係合可能に前記ロック穴方向に回動付勢するばね部材と、前記フックの一端側に形成されて前記ストッパープレートの両側に回動可能に配置され、前記フックを前記ロック穴から解除する方向に回動操作するためのロック解除レバーとからなり、前記ストッパープレートをドアロック位置から収納位置に押し戻すことにより、前記フックを前記ロック穴に自動的に係合させるオートロック機構をなし、ロック解除は前記ロック解除レバーの手動操作により行なわれる請求項1に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項3】
ストッパープレートをドアロック位置で回動を規制するストッパープレート回動規制部を併せて備え、前記ストッパープレート回動規制部は、取付プレートの背面部に設けられる平面状のストッパー面と、一対の上部アームの一端に前記ストッパープレートのドアロック位置で前記取付プレートの前記ストッパー面に衝接可能に突出形成されるストッパー部とからなる請求項1又は2に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項4】
ストッパープレートの下部側背面に、当該下部側背面に形成され、上下、中間の各ピンを支持可能に先端に断面半円形又は断面U字形の溝からなるピン支持部と、当該下部側背面に被着固定され、両側面に上下、中間の各ピンに係合可能な断面半円形又は断面U字形の溝を有する箱形の取付ブラケットとを有し、上下、中間の各ピンはピン支持部の溝と取
付ブラケットの溝との間に挟持されて支持される請求項1乃至3のいずれかに記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項5】
回動式のドアの上下方の箱型荷台の上下部にカムキーパーを有し、前記回動式のドアに前記上下部のカムキーパーに係合し、前記回動式のドアの閉鎖状態を保持するロックロッドを有し、ストッパープレートの押え部は前記ロックロッドの下端に係合される請求項1乃至4のいずれかに記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項6】
ストッパープレートに、前記ストッパープレートの両側から取付ベースに向けて突出され、使用者が前記ストッパープレートを正面側から把持した際に、前記ストッパープレートの上部側背面への使用者の手指の進入、及び前記ストッパープレートと前記取付ベースとの間に延びる一対の上部アームと一対の下部アームとの間への使用者の手指の進入を規制する安全カバーを有する請求項1乃至5のいずれかに記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項7】
ストッパープレートを収納位置でロックするロック装置を併せて備え、前記ロック装置は、一対の下部アームの長手方向中間部間に形成され、前記各下部アームの他端側に対応する端縁部の両側に凸部、その中間に凹部を有するロック穴と、一端が前記ストッパープレートの下部側背面の上下の各ピン間に平行に架け渡される中間ピンに回動を規制されて当該中間ピンの軸方向にスライド可能に装着され、他端を前記一対の下部アームの前記ロック穴に対して前記中間の凹部を通り抜け可能にかつ前記両側の凸部に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフックと、前記各フック間で前記中間ピンに巻装され、常態として前記各フックを前記中間ピンの両端方向へ、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部に係合可能に押圧付勢するばね部材と、前記各フックの一端側に形成されて前記ストッパープレートの両側に前記中間ピン上の前記各フックを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタンとからなり、前記ストッパープレートが前記収納位置に収納された状態では、前記各フックは前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されて、前記ストッパープレートをロックし、前記ストッパープレートを前記収納位置から引き出す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことにより、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部へシフトして、前記ストッパープレートのロックを解除し、前記ストッパープレートを前記収納位置に戻す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことにより、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜け可能に相互に近接する方向にシフトして、前記ロック穴に対して係合させる請求項1に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項8】
ロック装置の各フックの他端側の外側面に、一対の下部アームの上縁部に係合可能にかつロック穴の各側縁部に係合可能に突出され、ストッパープレートを各ロック解除押ボタンを押さないで収納位置に戻そうとしたときに、前記各下部アームの上縁部に係合して、前記各下部アームの回動を停止し、前記各下部アームと一対の上部アームとの間、及び前記ストッパープレートの上部側背面と取付ベースとの間に少なくとも使用者の手指が挟み込まれない程度に一定の間隔を保持し、前記各フックが前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されてロックされたときに、前記ロック穴の各側縁部に係合して、前記各フックと前記ロック穴との係合を保持する一対の係止突起を有する請求項7に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項9】
一対の係止突起は、下部側が肉厚に形成されて下端部を係止部とし、上部側が前記下部側から上方に向けて漸次肉薄に形成されてテーパ面をなし、各上部アームに、ストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態で前記各係止突起が係合可能に穿孔され、前記各係止突起の係合により、前記ストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた
状態の前記各上部アームを位置決め保持する一対の係合穴を有する請求項8に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項10】
ストッパープレートの下部側背面に取付ブラケットが着脱可能に取付けられ、前記取付ブラケットは溝形のプレートからなり、両側に上下、中間の各ピンを挿通可能なピン挿通部と、ロック装置の各ロック解除押ボタンを挿通可能なボタン挿通部とを有し、前記上下、中間の各ピンは前記ピン
挿通部に挿着され、前記各ロック解除押ボタンは前記
各ボタン挿通部に通されて、前記取付ブラケットを介して、前記ストッパープレートの下部側背面に配置される請求項7乃至9のいずれかに記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項11】
ストッパープレートを収納位置でロックするロック装置を併せて備え、前記ロック装置は、一対の下部アームの長手方向中間部間に形成され、前記各下部アームの他端側に対応する端縁部の両側に凸部、その中間に凹部を有するロック穴と、一端が前記ストッパープレートの下部側背面の上下の各ピン間に平行に架け渡される中間ピンに回動を規制されて当該中間ピンの軸方向にスライド可能に装着され、他端を前記一対の下部アームの前記ロック穴に対して前記中間の凹部を通り抜け可能にかつ前記両側の凸部に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフックと、前記各フック間で前記中間ピンに巻装され、常態として前記各フックを前記中間ピンの両端方向へ、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部に係合可能に押圧付勢するばね部材と、前記各フックの一端側に形成されて前記ストッパープレートの両側に前記中間ピン上の前記各フックを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタンと、前記各フックの一端側の外側面に一対の下部アームの上縁部から内側面に係合可能に突出され、前記ストッパープレートを収納位置に戻すときに、前記各下部アームの上縁部及び内側面との係合により前記各フックを相互に近接する方向に押圧して、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜け可能にシフトさせる一対のガイド突起、及び前記各下部アームの他端側に形成され、前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜けた前記各フックを前記ばね部材の付勢力により中間ピンの両端方向へシフトさせて前記ロック穴の前記両側の凸部へ係合可能に、前記各ガイド突起を前記各下部アームの内側面から外側面に向けて逃すための一対のガイド穴からなるフックオートシフト機構とを備えて構成され、前記ストッパープレートが前記収納位置に収納された状態では、前記各フックは前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されて、前記ストッパープレートをロックし、前記ストッパープレートを前記収納位置から引き出す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことにより、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部へシフトして、前記ストッパープレートのロックを解除し、前記ストッパープレートを前記収納位置に戻す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことなしに、前記フックオートシフト機構の作用となる前記各フックの前記各ガイド突起と前記各下部アームの上縁部及び内側面との係合により、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜け可能に相互に近接する方向に自動シフトして、前記ロック穴に対して係合させ、前記フックオートシフト機構の作用となる前記各フックの前記各ガイド突起と前記下部アームの前記各ガイド穴との係合により、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部から前記両側の凸部へ自動シフトして前記両側の凸部に係合させる請求項1に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項12】
各上部アームの他端側に係合穴が対にして穿設され、各フックの他端側の外側面にロック穴の各側縁部及び前記各上部アームの各係合穴に係合可能に一対の係止突起を有し、ストッパープレートを収納位置に戻し、前記各フックが前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されてロックされたときに、前記各係止突起が前記ロック穴の各側縁部に係合して、前記各フックと前記ロック穴との係合を保持し、前記ストッパープレートがドアロック位置に迫上げられたときに、前記各係止突起が前記各上部アームの前記各係合穴に係合して前
記ストッパープレートをドアロック位置に位置決め保持する請求項11に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【請求項13】
ストッパープレートの下部側背面に取付ブラケットが着脱可能に取り付けられ、前記取付ブラケットは溝形のプレートからなり、その両側部が前記ストッパープレートの両側から取付ベースに向けて突出するように延出され、前記両側部に上下、中間の各ピンを挿通可能なピン挿通部と、ロック装置の各ロック解除押ボタンを挿通可能なボタン挿通部とを有し、前記上下、中間の各ピンは前記ピン
挿通部に挿着され、前記各ロック解除押ボタンは前記
各ボタン挿通部に通されて、前記取付ブラケットを介して、前記ストッパープレートの下部側背面に取り付けられ、前記取付ブラケットの前記両側部は前記ストッパープレートの両側から前記取付ベースに向けて突出され、使用者が前記ストッパープレートを正面側から把持した際に、前記ストッパープレートと前記取付ベースとの間に使用者の手指の進入を規制する安全カバーとなす請求項11又は12に記載の箱型荷台用ドアストッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バンボディタイプのトラックなどに荷台として搭載される箱型の荷台や大型のトラックに積載される輸送用のコンテナなどの箱型荷台に設けられる観音開き式や回動式のドアを開動して箱型荷台の側面に近接させて平行に保持するのに使用する箱型荷台用ドアストッパーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、バンボディタイプのトラックには荷台として箱型の荷台(アルミ製のコンテナ)が搭載され、大型トレーラーなどには輸送用のコンテナが積載される。これら箱型の荷台、コンテナのような箱型荷台は、通常、荷台後部に観音開き式(回動式)の後部ドアが設けられ、左右の後部ドアがそれぞれ、車両の側方側の端部が複数のヒンジを介して後部フレームの両側の支柱に固定される。左右の後部ドアには、これを閉鎖位置に保持するロックロッド(施錠杆)が取り付けられ、ロックロッドの上端及び下端は、後部ドアの閉鎖時にフレームの上下に固着されたカムキーパー(受具)に固定される。また、このような回動式のドアは箱型荷台の側面に取り付けられることもある。
このようなトラックが配送センター、工場、倉庫などの各種施設で物資の搬入や搬出を行なう際は、箱型荷台の左右の後部ドアを開いてから、トラックは箱型荷台の後部開口を各種施設のプラットホームなどに向けてバックし箱型荷台の後部をプラットホームなどに近接して停止され、箱型荷台とプラットホームとの間で、物資の積み込みや積み降ろしが行なわれる。
【0003】
ところで、箱型荷台の後部ドアを開放するときは、ロックロッドを上下のカムキーパーから外し、左右の後部ドアを開け、各後部ドアを左右の側面にドアストッパーにより保持している。この場合、開放時の後部ドアがトラックのバックの際にバックミラーの後方視界を遮らないようにするため、また、開放時の後部ドアが隣に駐車中のトラックに干渉しないようにするため、後部ドアを270°回動し箱型荷台の側面に平行に近接させて、この状態をドアストッパーで保持する必要がある。
この種のドアストッパーが特許文献1、2及び3により提案されている。
【0004】
特許文献1はバン型車両等に於ける観音扉保持装置に関するもので、この観音扉保持装置は、コンテナの後部側枠に螺着された観音扉の自由端側下部に取り付けられるT型部材を有する掛け金と、コンテナの側部下枠に固着され、T型部材が挿入可能にT字型溝を有する本体、及び本体に回動可能に取り付けられ、自由状態ではT字型溝の上部を覆うように形成される外れ止め片からなる留め具とにより構成される。
このようにして外れ止め片を回動しT字型溝を露出して、T字型溝にT型部材を係合させ、外れ止め片を元に戻すことにより、T型部材を振動等が作用しても絶対に外れないようにしてある。
【0005】
特許文献2は箱型荷台の回動式ドアの係止装置に関するもので、この装置は、特許文献1の観音扉保持装置の改良である。この係止装置では、掛け金を掛け止めするため、荷台の側面パネルに固着される止め具に、縦方向の直線状の溝と、4個の突起を形成した外れ防止部材が設けられる。開放した後部ドアを係止するときは、後部ドアにチェーンで連結される掛け金のT形先端部の横棒を、止め具の直線状の溝から止め具の内部に挿入して、止め具の内部でT形先端部を回動し、T形先端部の横棒が突起を乗り越えて横向きとする。
このようにすることにより、掛け止め作業を片手で簡単に実施可能とし、係止した後部ドアが振動しても、回動させるトルクは掛け金に作用しないように、掛け金を横向き位置にロックしてその外れを防止している。
【0006】
特許文献3はコンテナ及びコンテナ付き車両に関するもので、特にコンテナは、扉を回動軸のまわりに回動させて開け、本体の側面に沿って摺動させて本体側へ収納する構造を有している。
このような構造とすることにより、扉を開けたときの車両後方のスペースを確保し、荷物の出し入れ作業を効率的かつ容易にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】実開昭63- 34875号公報
【文献】特開2012-197662号公報
【文献】特開平09-183311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の箱型荷台用ドアストッパーでは、次のような問題がある。
(1)特許文献1、2の各装置では、いずれも、後部ドア(回動式のドア)の開放位置で、後部ドアに連結された掛け金を箱型荷台の側面に固定された掛け止め部材の溝に挿入し掛け止め部材に係止することにより、後部ドアの開放状態を保持する形式を取り、構造が簡単で、コストを低く抑えることができ、また、後部ドアや箱型荷台の側面に取付スペースを大きく取ることなく取り付けることができるなどの利点があるものの、他面で、後部ドアを270°の開放位置まで開くと、後部ドアは箱型荷台の側面に近接して略平行となり、後部ドアと箱型荷台の側面との間が非常に狭いため、掛け金を掛け止め部材に掛けにくく、掛け止め部材から取り外ししにくく、操作性がよいとは言い難い。
また、これらの装置の場合、後部ドアが閉鎖されている間、掛け金が後部ドアにぶら下がり、掛け止め部材は箱型荷台の側面に露出されたままになるので、外観上、見栄えが損ねられる。
(2)特許文献3のコンテナにあっては、回動軸のまわりに後部ドア(回動式のドア)を回動させて開け、本体の側面に沿って摺動させて本体側へ収納する構造を取るため、後部ドアの回動軸の周りに、多くの部品を必要とし、構造が複雑になって、コストは増大する。
【0009】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の箱型荷台用ドアストッパーにおいて、回動式のドアの開放位置で、(ドアストッパーの)簡単な操作により(ドアストッパーを)回動式のドアに係合させて回動式のドアの開放状態を確実に保持すること、(ドアストッパーの)設置スペースを小さくすること、(ドアストッパーの)不使用時は箱型荷台の見えにくいところに収納して箱型荷台の外観を良好にすること、(ドアストッパーとしての)構造を簡単にし、部品点数を少なくして、コストの低減を図ることなど、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、
箱型荷台の回動式のドアの開放位置で、前記回動式のドアに係合させて、前記回動式のドアの開放状態を保持する箱型荷台用ドアストッパーであって、
上部に取付部を有し、両側に一対の支持プレートを有する取付ベースと、
一端が前記取付ベースの各支持プレート間で上部下部に平行に架設される上部ピン及び下部ピンを介して上下方向に回動可能に取り付けられて前記各支持プレートの外部に突出される一対の上部アーム及び一対の下部アームと、
一端が前記取付ベースの各支持プレート間で前記上部下部の各ピンの間に平行に架設される中間部ピンを介して上下方向に回動可能に取り付けられ、他端は先端に長いU字形の溝を有し、前記溝を前記一対の上部アームの長手方向中間部間に架設されるガイドピンに係合されて、前記各支持プレートの外部に突出されるガイドプレート、及び前記ガイドプレートの周囲に巻装されて前記中間部ピンと前記ガイドピンとの間に圧縮して配置される位置決めスプリングと、
上部側背面に前記回動式のドアに係合可能な押え部を有し、下部側背面の上下に架設される上ピン及び下ピンを介して前記一対の上部アーム及び前記一対の下部アームの他端を上下方向に回動可能に取り付けられて、前記取付ベースの正面に対向し前記取付ベースの正面下部側に接する収納位置に収納可能に、前記取付ベースの正面の前方でかつ上方の前記回動式のドアに係合可能なドアロック位置に迫上がり可能に配置されるストッパープレートと、
を備え、
前記取付ベースの前記取付部を前記箱型荷台の前記回動式のドアの開放位置で前記回動式のドアに係合可能に前記箱型荷台の下部に固定して前記箱型荷台に装着され、
前記回動式のドアの開放位置で、前記ストッパープレートを前記収納位置から引き出して前記ドアロック位置に迫上げ、前記ストッパープレートの押え部を前記回動式のドアに対して外側から係合させて、前記回動式のドアを開放状態に保持する、
ことを要旨とする。
このドアストッパーは、各部について次のような構成を採用されることが好ましい。
(1)ストッパープレートを収納位置でロックするロック装置を併せて備え、前記ロック装置は、一対の下部アームの長手方向中間部間に形成されるロック穴と、一端が前記ストッパープレートの下部側背面の上下の各ピン間に平行に架け渡される中間ピンを介して上下方向の回動可能に取り付けられ、他端を前記一対の下部アームの前記ロック穴に係合可能に鉤形又は爪状に形成されるフックと、前記フックを前記一対の下部アームの前記ロック穴に係合可能に前記ロック穴方向に回動付勢するばね部材と、前記フックの一端側に形成されて前記ストッパープレートの両側に回動可能に配置され、前記フックを前記ロック穴から解除する方向に回動操作するためのロック解除レバーとからなり、前記ストッパープレートをドアロック位置から収納位置に押し戻すことにより、前記フックを前記ロック穴に自動的に係合させるオートロック機構をなし、ロック解除は前記ロック解除レバーの手動操作により行なわれる。
(2)ストッパープレートをドアロック位置で回動を規制するストッパープレート回動規制部を併せて備え、前記ストッパープレート回動規制部は、取付プレートの背面部に設けられる平面状のストッパー面と、一対の上部アームの一端に前記ストッパープレートのドアロック位置で前記取付プレートの前記ストッパー面に衝接可能に突出形成されるストッパー部とからなる。
(3)ストッパープレートの下部側背面に、当該下部側背面に形成され、上下、中間の各ピンを支持可能に先端に断面半円形又は断面U字形の溝からなるピン支持部と、当該下部側背面に被着固定され、両側面に上下、中間の各ピンに係合可能な断面半円形又は断面U字形の溝を有する箱形の取付ブラケットとを有し、上下、中間の各ピンはピン支持部の溝と取付ブラケットの溝との間に挟持されて支持される。
(4)回動式のドアの上下方の箱型荷台の上下部にカムキーパーを有し、前記回動式のドアに前記上下部のカムキーパーに係合し、前記回動式のドアの閉鎖状態を保持するロックロッドを有し、ストッパープレートの押え部は前記ロックロッドの下端に係合される。
(5)ストッパープレートに、前記ストッパープレートの両側から取付ベースに向けて突出され、使用者が前記ストッパープレートを正面側から把持した際に、前記ストッパープレートの上部側背面への使用者の手指の進入、及び前記ストッパープレートと前記取付ベースとの間に延びる一対の上部アームと一対の下部アームとの間への使用者の手指の進入を規制する安全カバーを有する。
(6)上記(1)に代えて、ストッパープレートを収納位置でロックするロック装置を併せて備え、前記ロック装置は、一対の下部アームの長手方向中間部間に形成され、前記各下部アームの他端側に対応する端縁部の両側に凸部、その中間に凹部を有するロック穴と、一端が前記ストッパープレートの下部側背面の上下の各ピン間に平行に架け渡される中間ピンに回動を規制されて当該中間ピンの軸方向にスライド可能に装着され、他端を前記一対の下部アームの前記ロック穴に対して前記中間の凹部を通り抜け可能にかつ前記両側の凸部に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフックと、前記各フック間で前記中間ピンに巻装され、常態として前記各フックを前記中間ピンの両端方向へ、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部に係合可能に押圧付勢するばね部材と、前記各フックの一端側に形成されて前記ストッパープレートの両側に前記中間ピン上の前記各フックを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタンとからなり、前記ストッパープレートが前記収納位置に収納された状態では、前記各フックは前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されて、前記ストッパープレートをロックし、前記ストッパープレートを前記収納位置から引き出す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことにより、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部へシフトして、前記ストッパープレートのロックを解除し、前記ストッパープレートを前記収納位置に戻す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことにより、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜け可能に相互に近接する方向にシフトして、前記ロック穴に対して係合させるようにしてもよい。
この場合、ロック装置の各フックの他端側の外側面に、一対の下部アームの上縁部に係合可能にかつロック穴の各側縁部に係合可能に突出され、ストッパープレートを各ロック解除押ボタンを押さないで収納位置に戻そうしたときに、前記各下部アームの上縁部に係合して、前記各下部アームの回動を停止し、前記各下部アームと一対の上部アームとの間、及び前記ストッパープレートの上部側背面と取付ベースとの間に少なくとも使用者の手指が挟み込まれない程度に一定の間隔を保持し、前記各フックが前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されてロックされたときに、前記ロック穴の各側縁部に係合して、前記各フックと前記ロック穴との係合を保持する一対の係止突起を有することが好ましい。
この場合、一対の係止突起は、下部側が肉厚に形成されて下端部を係止部とし、上部側が前記下部側から上方に向けて漸次肉薄に形成されてテーパ面をなし、各上部アームに、ストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態で前記各係止突起が係合可能に穿孔され、前記各係止突起の係合により、前記ストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態の前記各上部アームを位置決め保持する一対の係合穴を有することが好ましい。
(7)上記(3)に代えて、ストッパープレートの下部側背面に取付ブラケットが着脱可能に取付けられ、前記取付ブラケットは溝形のプレートからなり、両側に上下、中間の各ピンを挿通可能なピン挿通部と、ロック装置の各ロック解除押ボタンを挿通可能なボタン挿通部とを有し、前記上下、中間の各ピンは前記ピン挿通部に挿着され、前記各ロック解除押ボタンは前記各ボタン挿通部に通されて、前記取付ブラケットを介して、前記ストッパープレートの下部側背面に配置されるようにしてもよい。
(8)上記(1)、(6)に代えて、ストッパープレートを収納位置でロックするロック装置を併せて備え、前記ロック装置は、一対の下部アームの長手方向中間部間に形成され、前記各下部アームの他端側に対応する端縁部の両側に凸部、その中間に凹部を有するロック穴と、一端が前記ストッパープレートの下部側背面の上下の各ピン間に平行に架け渡される中間ピンに回動を規制されて当該中間ピンの軸方向にスライド可能に装着され、他端を前記一対の下部アームの前記ロック穴に対して前記中間の凹部を通り抜け可能にかつ前記両側の凸部に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフックと、前記各フック間で前記中間ピンに巻装され、常態として前記各フックを前記中間ピンの両端方向へ、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部に係合可能に押圧付勢するばね部材と、前記各フックの一端側に形成されて前記ストッパープレートの両側に前記中間ピン上の前記各フックを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタンと、前記各フックの一端側の外側面に一対の下部アームの上縁部から内側面に係合可能に突出され、前記ストッパープレートを収納位置に戻すときに、前記各下部アームの上縁部及び内側面との係合により前記各フックを相互に近接する方向に押圧して、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜け可能にシフトさせる一対のガイド突起、及び前記各下部アームの他端側に形成され、前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜けた前記各フックを前記ばね部材の付勢力により中間ピンの両端方向へシフトさせて前記ロック穴の前記両側の凸部へ係合可能に、前記各ガイド突起を前記各下部アームの内側面から外側面に向けて逃すための一対のガイド穴からなるフックオートシフト機構とを備えて構成され、前記ストッパープレートが前記収納位置に収納された状態では、前記各フックは前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されて、前記ストッパープレートをロックし、前記ストッパープレートを前記収納位置から引き出す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことにより、前記各フックを前記ロック穴の前記両側の凸部から前記中間の凹部へシフトして、前記ストッパープレートのロックを解除し、前記ストッパープレートを前記収納位置に戻す際は、前記各ロック解除押ボタンを押すことなしに、前記フックオートシフト機構の作用となる前記各フックの前記各ガイド突起と前記各下部アームの上縁部及び内側面との係合により、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部を通り抜け可能に相互に近接する方向に自動シフトして、前記ロック穴に対して係合させ、前記フックオートシフト機構の作用となる前記各フックの前記各ガイド突起と前記下部アームの前記各ガイド穴との係合により、前記各フックを前記ロック穴の前記中間の凹部から前記両側の凸部へ自動シフトして前記両側の凸部に係合させるものとしてもよい。
この場合、各上部アームの他端側に係合穴が対にして穿設され、各フックの他端側の外側面にロック穴の各側縁部及び前記各上部アームの各係合穴に係合可能に一対の係止突起を有し、ストッパープレートを収納位置に戻し、前記各フックが前記ロック穴の前記両側の凸部に係合されてロックされたときに、前記各係止突起が前記ロック穴の各側縁部に係合して、前記各フックと前記ロック穴との係合を保持し、前記ストッパープレートがドアロック位置に迫上げられたときに、前記各係止突起が前記各上部アームの前記各係合穴に係合して前記ストッパープレートをドアロック位置に位置決め保持するようにすることが好ましい。
(9)上記(3)、(5)及び(7)に代えて、ストッパープレートの下部側背面に取付ブラケットが着脱可能に取り付けられ、前記取付ブラケットは溝形のプレートからなり、その両側部が前記ストッパープレートの両側から取付ベースに向けて突出するように延出され、前記両側部に上下、中間の各ピンを挿通可能なピン挿通部と、ロック装置の各ロック解除押ボタンを挿通可能なボタン挿通部とを有し、前記上下、中間の各ピンは前記ピン挿通部に挿着され、前記各ロック解除押ボタンは前記各ボタン挿通部に通されて、前記取付ブラケットを介して、前記ストッパープレートの下部側背面に取り付けられ、前記取付ブラケットの前記両側部は前記ストッパープレートの両側から前記取付ベースに向けて突出され、使用者が前記ストッパープレートを正面側から把持した際に、前記ストッパープレートと前記取付ベースとの間に使用者の手指の進入を規制する安全カバーとなすものとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の箱型荷台用ドアストッパーによれば、次のような本発明独自の格別な効果を奏する。
(1)このドアストッパーは、取付ベース、一対の上部アーム及び一対の下部アーム、ガイドプレート及び位置決めスプリング、ストッパープレートを備えて構成され、取付ベースの取付部を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレートを収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレートの押え部を回動式のドアに対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するので、回動式のドアの開放位置で、ドアストッパーの簡単な操作によりドアストッパーを回動式のドアに係合させて回動式のドアの開放状態を確実に保持することができる。
(2)このドアストッパーは、取付ベース、一対の上部アーム及び一対の下部アーム、ガイドプレート及び位置決めスプリング、ストッパープレートを備えて構成され、取付ベースの取付部を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレートを収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレートの押え部を回動式のドアに対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するので、ドアストッパーの設置スペースを小さくすることができる。
(3)このドアストッパーは、取付ベース、一対の上部アーム及び一対の下部アーム、ガイドプレート及び位置決めスプリング、ストッパープレートを備えて構成され、取付ベースの取付部を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレートを収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレートの押え部を回動式のドアに対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するので、ドアストッパーの不使用時は箱型荷台の見えにくいところに収納して箱型荷台の外観を良好に維持することができる。
(4)このドアストッパーは、取付ベース、一対の上部アーム及び一対の下部アーム、ガイドプレート及び位置決めスプリング、ストッパープレートを備えて構成され、取付ベースの取付部を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレートを収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレートの押え部を回動式のドアに対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するので、ドアストッパーとしての構造を簡単にし、部品点数を少なくして、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1の実施の形態における箱型荷台用ドアストッパーの外部構成を示す図((a)はストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す斜視図(b)はストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す斜視図)
【
図2】同ドアストッパーの内部構成を示す図((a)はストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す斜視図(b)はストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す斜視図)
【
図3】同ドアストッパーの特に取付ベースの構成を示す図(正面側から見た斜視図)
【
図4】同ドアストッパーの特に一対の上部アームの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図5】同ドアストッパーの特に一対の下部アームの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図6】同ドアストッパーの特にガイドプレートの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図7】同ドアストッパーの特にストッパープレートの構成を示す図(背面図)
【
図8】同ドアストッパーの特にストッパープレートの構成を示す図(側面図)
【
図9】同ドアストッパーの特にロック装置のフックの構成を示す図(先端側から見た斜視図)
【
図10】同ドアストッパーの使用例を示す図((a)は箱型荷台の回動式のドアの閉鎖時にストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す側面断面図(b)は箱型荷台の回動式のドアの開放時にストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す側面断面図)
【
図11】本発明の第2の実施の形態における箱型荷台用ドアストッパーの外部構成を示す図((a)はストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す斜視図(b)はストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す斜視図)
【
図12】同ドアストッパーの特に安全カバーの構成を示す図((a)は斜視図(b)は正面図)
【
図13】本発明の第3の実施の形態における箱型荷台用ドアストッパーの外部構成を示す図((a)はストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す斜視図(b)はストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す斜視図)
【
図14】同ドアストッパーの内部構成を示す図((a)はストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す側面断面図(b)はストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す側面断面図)
【
図15】同ドアストッパーの特に一対の上部アームの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図16】同ドアストッパーの特に一対の下部アームの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図17】同ドアストッパーの特にストッパープレートの構成を示す図(側面断面図)
【
図18】同ドアストッパーの特に取付ブラケットの構成を示す図(斜視図)
【
図19】同ドアストッパーの特にロック装置のフックの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図20】同ドアストッパーの特に上部アームに形成された係合穴とフックに設けられた係止突起の構成を示す図(拡大側面図)
【
図21】同ドアストッパーの使用例を示す図((a)は箱型荷台の回動式のドアの閉鎖時にストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す側面断面図(b)は箱型荷台の回動式のドアの開放時にストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す側面断面図)
【
図22】本発明の第4の実施の形態における箱型荷台用ドアストッパーの外部構成を示す図((a)はストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す斜視図(b)はストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す斜視図)
【
図23】同ドアストッパーの内部構成を示す図((a)、(b)いずれもストッパープレートが収納位置に収納された状態を示すもので、(a)はドアストッパーを取付ブラケットの一方の側面部と一方の上部、下部の各アームとの間で断面した側面断面図(b)はドアストッパーを一対のフック間で断面した側面断面図)
【
図24】同ドアストッパーの内部構成を示す図((a)、(b)いずれもストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示すもので、(a)はドアストッパーを取付ブラケットの一方の側面部と一方の上部、下部の各アームとの間で断面した側面断面図(b)はドアストッパーを一対のフック間で断面した側面断面図)同ドアストッパーの特に一対の上部アームの構成を示す図(基端側から見た斜視図)
【
図25】同ドアストッパーの特に一対の下部アームの構成を示す図(先端側から見た斜視図)
【
図26】同ドアストッパーの特に押え部の構成を示す図(斜視図)
【
図27】同ドアストッパーの特にロック装置のフックの構成を示す図(基端側の下方から見た斜視図)
【
図28】同ドアストッパーの特に取付ブラケット構成を示す図(斜視図)
【
図29】同ドアストッパーの使用例を示す図((1)は箱型荷台の回動式のドアの閉鎖時にストッパープレートが収納位置に収納された状態を示す側面断面図(2)は箱型荷台の回動式のドアの開放時にストッパープレートがドアロック位置に迫上げられた状態を示す側面断面図)
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1及び
図2に第1の実施の形態による箱型荷台用ドアストッパーの全体構成を示し、
図3乃至
図9に箱型荷台用ドアストッパーの各部の構成を示している。
図1、
図2に示すように、この箱型荷台用ドアストッパーS(以下、単にドアストッパーSという。)は、箱型荷台の回動式のドアの開放位置で、回動式のドアに係合させて、回動式のドアの開放状態を保持するもので、このドアストッパーSでは、特に、取付ベース1と、一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3と、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5と、ストッパープレート6とを備えて構成される。
また、このドアストッパーSは、ロック装置7と、ストッパープレート回動規制部8とを併せて備える。
【0014】
取付ベース1は、
図3に示すように、上部に取付部13を有し、両側に一対の支持プレート12を有する。
この場合、取付ベース1は、平面視断面コ字形に形成されて、縦に長い長方形の平板からなる背面部11と、縦に長い略長方形の平板からなる左右両側面部12と、左右両側面部12の上縁部から外側に向けて水平に長方形の小片状に延びる延長部13とを有し、正面、上下の各面は開放面になっている。そして、左右両側面部12が既述の支持プレート12をなし、各支持プレート12の奥行き方向中間部よりも少し背面部11寄りの上部(この場合、上下方向中間部よりも少し上方)及び下部にそれぞれ、上部ピン挿通部121、下部ピン挿通部122が穿設され、さらに、各支持プレート12の奥行き方向中間部よりも少し正面寄りで上部ピン挿通部121に近接して上部ピン挿通部121、下部ピン挿通部122間に中間部ピン挿通部123が穿設される。後述の一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3、ガイドプレート4を取付ベース1に取り付ける際に、上部ピン挿通部121、下部ピン挿通部122、中間部ピン挿通部123にそれぞれ、上部ピン(ヘッダーピン)14、下部ピン(ヘッダーピン)15、中間部ピン(ヘッダーピン)16が挿通される。また、左右両側面部12の上部延長部13は既述の取付部13をなし、その前後にそれぞれ取付ねじ挿通部130を形成される。この取付部13はドアストッパーSを箱型荷台に装着する際に使用され、取付ねじが挿通される。
【0015】
一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3は、
図2に示すように、一端が取付ベース1の各支持プレート12間で上部及び下部に平行に架設される上部ピン14及び下部ピン15を介して上下方向に回動可能に取り付けられて各支持プレート12の外部(前方又は下方)に突出される。
この場合、一対の上部アーム2は、
図4に示すように、ナイフ形の左右のアーム2と、左右のアーム2の一端側、この場合、基端側の上縁部間を連結するアーム連結部21とからなる。各アーム2の他端、この場合、先端に上ピン挿通部202、一端、この場合、基端に上部ピン挿通部201、長さ方向中間部にガイドピン挿通部203がそれぞれ穿設される。また、各アーム2の基端側で上部ピン挿通部201の少し前側の周囲に上部ピン挿通部201を中心とする円弧状のスリット22が所定の長さに形成される。このスリット22は、上部ピン14と中間部ピン16が近接して架設されるため、一対の上部アーム2の回動時に一対の上部アーム2と中間部ピン16が干渉しないようにしたもの、つまり、中間部ピン16を逃がすためのものである。なお、アーム連結部21の基端縁部にはストッパープレート回動規制部8の一部が設けられる。この点については後述する。
このようにして一対の上部アーム2は、
図1、
図2に示すように、各ガイドピン挿通部203間にガイドピン(ヘッダーピン)23が通され、先端をカシメて取り付けられ、そして、基端の各上部ピン挿通部201が取付ベース1の各上部ピン挿通部121に同心的に合せられ、これら各上部ピン挿通部201、121に上部ピン(ヘッダーピン)14を通され、先端部をカシメられて、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられる。
また、一対の下部アーム3は、
図5に示すように、ナイフ形の左右のアーム3と、左右のアーム3の他端、この場合、先端の少し後方側の位置から基端までの下縁部間を連結するアーム連結部31とからなる。各アーム3の先端に下ピン挿通部302、基端に下部ピン挿通部301がそれぞれ穿設される。なお、アーム連結部31の先端側には、ロック装置7の一部が設けられる。この点については後述する。
このようにして一対の下部アーム3は、
図1、
図2に示すように、基端の各下部ピン挿通部301が取付ベース1の各下部ピン挿通部122に同心的に合せられ、これら各下部ピン挿通部301、122に下部ピン(ヘッダーピン)15を通され、先端部をカシメて、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0016】
ガイドプレート4は、
図2に示すように、一端が取付ベース1の各支持プレート12間で上部下部の各ピン14、15の間に平行に架設される中間部ピン16を介して上下方向に回動可能に取り付けられ、他端は先端に長いU字形の溝40を有し、溝40を一対の上部アーム2の長手方向中間部間に架設されるガイドピン23に係合されて、各支持プレート12の外部(前方又は下方)に突出される。
この場合、ガイドプレート4は、
図6に示すように、一端、この場合、基端が平面視コ字形に形成されて、左右方向に延びる長方形の中間面部41と、この中間面部41の両端部から後方に向けて延びる左右両側面部42とからなり、左右の各側面部42に穴420が穿たれて、軸受4Bをなし、他端側、この場合、先端側は基端の中間面部41の中央から前方に向けて略長方形状に延び、先端から後方に向けて中間部まで所定の長さの長いU字形の溝40を形成されて、ガイド部4Aをなす。
位置決めスプリング5は、
図2に示すように、コイルスプリングが採用され、ガイドプレート4のガイド部4Aの周囲に巻装される。
このようにしてガイドプレート4は、
図1、
図2に示すように、基端の軸受4Bの各穴420が取付ベース1の各中間部ピン挿通部123に同心的に合せられ、これら各穴420、各中間部ピン挿通部123間に中間部ピン(ヘッダーピン)16を通され、先端部をカシメられて、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられ、先端は溝40を一対の上部アーム2の長手方向中間部間に架設されるガイドピン23に係合されて、ガイドピン23と軸受4Bとの間で位置決めスプリング5が伸縮可能に圧縮される。
【0017】
ストッパープレート6は、
図2に示すように、上部側背面6Uに回動式のドアに係合可能な押え部61を有し、下部側背面6Dの上下に架設される上ピン601及び下ピン602を介して一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3の他端を上下方向に回動可能に取り付けられて、取付ベース1の正面に対向し取付ベース1の正面下部側に接する収納位置に収納可能に、取付ベース1の正面の前方でかつ上方の回動式のドアに係合可能なドアロック位置に迫上がり可能に配置される。
この場合、ストッパープレート6は、
図7、
図8に示すように、縦に長い長方形の外形を有し、正面は意匠的デザインを施され、背面は左右両側に一対の遮蔽部63を上部側を幅狭に、下部側を幅広に形成して突出され、両遮蔽部63間の上部側背面6Uが回動式のドアに対する押え部61、下部側の背面6Dが取付ベース1への取付部62になっている。上部側の押え部61には最上部に押え用のブロック611が固定される。下部側の取付部62は、下部側背面6Dに形成され、上下、中間の各ピン601、602、603を支持可能に先端に断面半円形又は断面U字形の溝631、632、633、634、635からなるピン支持部63Pと、下部側背面6Dに被着固定され、両側面に上下、中間の各ピン601、602、603に係合可能な断面半円形又は断面U字形の溝641、642、643を有する箱形の取付ブラケット64(
図2参照)とを有し、上下の各ピン601、602はピン支持部63Pの溝631、632、634、635と取付ブラケット64の溝641、642との間に挟持されて支持される。ここでピン支持部63Pは、下部側背面6Dにおいて左右両側の遮蔽部63の内壁の上部近く、中間部、下部近くに断面半円形又は断面U字形に形成される溝631、632、633と、左右両側の遮蔽部63の内壁の上部近く、下部近くに形成された溝631間、632間に各溝631、632と同じ高さにボス634B、635Bを突出されてその先端に断面半円形又は断面U字形に形成される溝634、635とからなる。また、この下部側背面6Dには、左右両側の遮蔽部63の内側で、各遮蔽部63の内壁の上部近く、下部近くに形成された溝631、632に近接して、上部、下部にそれぞれ、取付ブラケット64を固定するための雌ねじ部651、652を併せて形成される。取付ブラケット64(
図2参照)は下部側背面6Dにおいて左右両側の遮蔽部63の間に嵌合可能に箱形に形成され、左右の各側面部に左右の遮蔽部63の内壁の各溝631、632、633に対応して溝641、642、643が断面半円形又は断面U字形に形成され、左右の各側面部の上下端にそれぞれ、左右の遮蔽部63の内側の各雌ねじ部651、652に対応してねじ挿通孔を有する取付片661、662が(左右)側方に向けて突設される。
なお、このストッパープレート6では、上ピン601、下ピン602が取付ブラケット64の左右両側面部の奥行き方向中間部よりも後方の上部及び下部にそれぞれ配置され、中間ピン603が取付ブラケット64の左右両側面部の奥行き方向中間部よりも若干前方に配置されるので、それに合せて、ピン支持部63Pの溝631、632、633、634、635の高さ及び取付ブラケット64の溝641、642、643の長さが決定される。
このようにして一対の上部アーム2は、他端、この場合、先端の各上ピン挿通部202に上ピン601が通されて、この上ピン601がストッパープレート6の下部側背面6Dの上部近くのピン支持部63Pをなす各溝631に嵌め込まれ、一対の下部アーム3は、他端、この場合、先端の各下ピン挿通部302に下ピン602が通されて、この下ピン602がストッパープレート6の下部側背面6Dの下部近くのピン支持部63Pをなす各溝632に嵌め込まれ、後述するロック装置7を設置された後、取付ブラケット64がその両側面部の各溝641、642に上ピン601、下ピン602を通して下部側背面6Dに被着され、各側面部の上下端の各取付片661、662に通された各取付ねじを下部側背面6Dの上下の各雌ねじ部651、652に締結されて固定される。これにより、上下の各ピン601、602がピン支持部63Pの各溝631、632と取付ブラケット64の各溝641、642との間に挟持されて支持され、一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3がストッパープレート6に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0018】
ロック装置7は、
図2に示すように、ストッパープレート6を収納位置にロックするもので、このロック装置7は、一対の下部アーム3の長手方向中間部間に形成されるロック穴70と、一端がストッパープレート6の下部側背面6Dの上下の各ピン601、602間に平行に架け渡される中間ピン603を介して上下方向の回動可能に取り付けられ、他端を一対の下部アーム3のロック穴70に係合可能に鉤形又は爪状に形成されるフック71と、フック71を一対の下部アーム3のロック穴70に係合可能にロック穴70方向に回動付勢するばね部材72と、フック71の一端側に形成されてストッパープレート6の両側に回動可能に配置され、フック71をロック穴70から解除する方向に回動操作するためのロック解除レバー73(
図1参照)とからなり、ストッパープレート6をドアロック位置から収納位置に押し戻すことにより、フック71をロック穴70に自動的に係合させるオートロック機構をなし、ロック解除はロック解除レバー73の手動操作により行なわれる。
この場合、ロック穴70は、
図5に示すように、一対の下部アーム3のアーム連結部31の他端、この場合、アーム連結部31の先端側に矩形状に形成されてなる。フック71は、
図9に示すように、一対のフックレバー711からなり、各フックレバー711は一端、この場合、先端に鉤形又は爪状の係止部712を有し、他端、この場合、基端にピン挿通部713を有する幅を大きくした支持部714を有し、各支持部714の内側面基端間が連結部715により結合されてなる。ここで各フックレバー711は先端から係止部712までの外形が傾斜面又は断面円弧状に形成され、ストッパープレート6をドアロック位置から収納位置に押し戻したときに、各フックレバー711の同部分が一対の下部アーム3のアーム連結部31の先端上に接し、各係止部712をガイド穴70に向けて案内するガイド面になっている。また、連結部715は断面L字形に形成されて後述するばね部材72のばね受けになっている。ばね部材72(
図2参照)は、トーションスプリング72が採用される。ロック解除レバー73は、各支持部714の外側面上部から外側方に向けて直角に突出される支軸716を介して各フックレバー711に対して交差方向に延びるブロック状に形成される。なお、ストッパープレート6の各遮蔽部63は下部側が幅広になっているが、フック71の各支軸716をストッパープレート6の各遮蔽部63を通すため、また、各ロック解除レバー73を各遮蔽部63の外側に隣接配置するため、各遮蔽部63の幅広の部分の上部側(各遮蔽部63全体では上下方向中間部)に凹部630を形成してある(
図8参照)。
そして、このフック71は、
図2に示すように、各フックレバー711の各支持部714の各ピン挿通部713間にトーションスプリング72を介して中間ピン603が挿通されて、この中間ピン603は、既述のとおり、上ピン601、下ピン602とともに、ストッパープレート6の下部側背面6Dの中間のピン支持部63Pをなす各溝633に嵌め込まれるとともに、フック71の各支軸716がストッパープレート6の各遮蔽部63の凹部630に通されてフック71の各ロック解除レバー73が各遮蔽部63の外側に隣接配置され、併せて、トーションスプリング72の一端がストッパープレート6の下部側背面6Dに係止され、他端が各フックレバー711間のばね受けに係止されて、この状態から、取付ブラケット64がその両側面部の、中間のピン支持部63Pをなす各溝633に対応する各溝643に、中間ピン603を通して、下部側背面6Dに被着され、上下の各取付片661、662に通された各取付ねじを下部側背面6Dの上下の各雌ねじ部651、652に締結されて固定される。これにより、上下、中間の各ピン601、602、603がピン支持部63Pの溝631、632、633と取付ブラケット64の溝641、642、643との間に挟持されて支持され、一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3とともに一対のフックレバー711がストッパープレート6に上下方向に回動可能に取り付けられるとともに、トーションスプリング72により各フックレバー711の先端係止部712が常態として下方向に向けて回動付勢される。
このようにしてストッパープレート6をドアロック位置から収納位置に押し戻すことにより、フック71をロック穴70に自動的に係合させるオートロック機構をなし、ロック解除は各ロック解除レバー73の手動操作により、この場合、各ロック解除レバー73を上方向に向けて回動操作することにより行なわれる。
【0019】
ストッパープレート回動規制部8は、
図2に示すように、ストッパープレート6をドアロック位置で回動を規制するもので、このストッパープレート回動規制部8は、取付プレート1の背面部11に設けられる平面状のストッパー面81と、一対の上部アーム2の一端にストッパープレート6のドアロック位置で取付プレート1のストッパー面81に衝接可能に突出形成されるストッパー部82とからなる。
この場合、取付プレート1の背面部11は、
図3に示すように、平板状に形成されており、この背面部11の内面をストッパー面81とする。ストッパー部82は、
図4に示すように、一対の上部アーム2の一端、この場合、基端に設けられたアーム連結部21の後端縁部の中央に延長して矩形状に形成され、下方斜めに所定の角度まで折り曲げられてなる。
【0020】
ドアストッパーSはかかる構成を備え、
図1を参照すると、取付ベース1の取付部13を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレート6を収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレート6の押え部61を回動式のドアに対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するようになっている。
この場合、ストッパープレート6の押え部61を直接回動式のドアの下端部に係合させて、回動式のドアを開放状態に保持してもよいが、前述したように、回動式のドアの上下方の箱型荷台の上下部にカムキーパーを有し、回動式のドアに上下部のカムキーパーに係合し、回動式のドアの閉鎖状態を保持するロックロッドを有する場合は、ストッパープレート6の押え部61をロックロッドの下端に係合させることが好ましい。
【0021】
図10にドアストッパーSをバンボディタイプのトラックの箱型荷台(アルミ製のコンテナ)に適用した場合を例示している。
このドアストッパーSは、取付ベース1の上部取付部13を箱型荷台Cの回動式のドアの開放位置で回動式のドアの各ロックロッドRの下端に係合可能に箱型荷台Cの下部に固定して箱型荷台Cに装着される。
ドアストッパーSが使用されない間は、
図10(a)に示すように、ストッパープレート6が取付ベース1の正面に対向し取付ベース1の正面下部側に接する収納位置に収納され、この状態が、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5により保持され、さらにロック装置7によりロックされる。すなわち、ストッパープレート6が収納位置に収納された状態では、一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3が下方に向けて回動変位され、これに伴い、一対の上部アーム2のガイドピン23に係合されたガイドプレート4もまた下方に回動変位されて、このガイドプレート4に巻装された位置決めスプリング5が下方に向けて付勢され、一対の上部アーム2を下方に向けて位置決めする。この一対の上部アーム2の位置決めによりストッパープレート6が収納位置に保持される。さらに、この状態では、ロック装置7のフック71、この場合、一対のフックレバー71がトーションスプリング72により一対の下部アーム3に設けられたロック穴70に向けて回動付勢され、各フックレバー711先端の係止部712がロック穴70の縁部に係止されて、ストッパープレート6が収納位置にロックされる。
【0022】
そして、箱型荷台Cの回動式のドアを開放するときは、ロックロッドRを上下のカムキーパー(図示省略)から外し、左右の各ドアを開けて、各ドアを270°回動し箱型荷台Cの側面に平行に近接させる。この回動式のドアの開放位置で、
図10(b)に示すように、ストッパープレート6を収納位置から引き出してドアロック位置、この場合、各ロックロッドRの下端に迫上げ、各ロックロッドRの下端に開放時のドアに対して外側から係合させる。
この場合、収納位置のストッパープレート6を一方の手で把持し、両側のロック解除レバー73(
図1参照)を手前に引くと、各フックレバー711が中間ピン603を中心に上方に向けて、すなわち、先端の係止部712がロック穴70の縁部から外れる方向に回動し、ロックが解除される。そのまま引き続き、ストッパープレート6を手前に引くと、一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3がそれぞれ基端の上部ピン14、下部ピン15を中心に上方向に向けて回動し、これに伴い、一対の上部アーム2のガイドピン23に係合されたガイドプレート4もまた上方に回動される。このとき、ガイドプレート4先端のU字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の基端方向に向けて移動することにより、ガイドプレート4周囲の位置決めコイルスプリング5が圧縮される。引き続き、ストッパープレート6を手前に引き、ガイドプレート4が前方に向けて略水平の位置まで回動すると、U字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の基端方向に向けてさらに移動して位置決めスプリング5が最大まで圧縮される。そして、この位置でストッパープレート6を少し上方に回動させると、今度はガイドプレート4先端のU字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の先端方向に向けて移動して位置決めスプリング5が伸長し、この位置決めスプリング5がガイドプレート4とともに各上部アーム2を上方に向けて回動付勢して、ガイドプレート4とともに各上部アーム2が上方へ回動される。これら上部アーム2の回動により、ストッパープレート6は自動的に上方に向けて回動され、ドアロック位置、この場合、各ロックロッドRの下端に係合可能な位置まで迫上がる。この係合位置で、各上部アーム2は位置決めスプリング5の上方向への回動付勢により位置決めされ、これら上部アーム2によりストッパープレート6が保持される。さらに、ここでは、ストッパープレート回動規制部8が働き、一対の上部アーム2基端のストッパー部82が取付プレート1の背面部11に設けられた平面状のストッパー面81に圧接して、ストッパープレート6が回動を規制されて位置決めされ、ストッパープレート6がドアロック位置に保持される。これにより、回動式のドアに閉鎖方向に回動する外力が作用しても、回動式のドアの各ロックロッドRの下端がストッパープレート6の上部押え部61により係合保持されて、回動式のドアが開放状態に保持される。
【0023】
以上説明したように、このドアストッパーSでは、既述の構成により、次のような効果を奏する。
(1)このドアストッパーSでは、回動式のドアの開放位置で、箱型荷台下部の収納位置からストッパープレート6を引き出すことにより、ストッパープレート6をドアロック位置に迫上げ、ストッパープレート6の押え部61を回動式のドアに対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するので、回動式のドアの開放位置で、ドアストッパーSの簡単な操作によりドアストッパーSを回動式のドアに係合させて回動式のドアの開放状態を確実に保持することができる。
(2)このドアストッパーSは、取付ベース1の取付部13を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着されるので、ドアストッパーSの設置スペースを小さくすることができ、箱型荷台の下部両側で邪魔になることがなく、箱型荷台の下部両側のスペースを他の用途に有効活用することができる。
(3)このドアストッパーSは、取付ベース1の取付部13を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着されるので、ドアストッパーSの不使用時は箱型荷台の見えにくいところに収納して箱型荷台の外観を良好に維持することができる。
(4)このドアストッパーSは、取付ベース1、一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5、ストッパープレート6により構成されるので、ドアストッパーSとしての構造を簡単にし、部品点数を少なくして、コストの低減を図ることができる。
【0024】
なお、この実施の形態では、箱型荷台について回動式のドアの上下方の箱型荷台の上下部にカムキーパーを有し、回動式のドアに上下部のカムキーパーに係合し、回動式のドアの閉鎖状態を保持するロックロッドを有する場合は、ストッパープレートの押え部をロックロッドの下端に係合させるようにしたが、ストッパープレートの押え部を、直接、回動式のドアの下端部に係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するようにすることもでき、このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0025】
次に、箱型荷台用ドアストッパーの安全構造について説明する。
このドアストッパーSは、通常、使用者(ドアストッパーSを使用する者)がストッパープレート6を正面側から握り、ロック解除レバー73に親指と中指又は人差し指を掛けて使用するが、このような使い方をしている限り、手の指がロック解除レバー73よりも先方、例えは、ストッパープレート6と取付ベース1との間に延びる一対の上部アーム2と一対の下部アーム3の間に入ったりストッパープレート6の上部側背面(つまり、ストッパープレート6の上部側背面6Uと取付ベース1との間)に回ったりすることはない。ところが、使用者が、特にストッパープレート6を収納位置に戻す際に、万が一にも、通常とは異なる使い方をして、手の指を、ストッパープレート6と取付ベース1との間に延びる一対の上部アーム2と一対の下部アーム3との間に入れたりストッパープレート6の上部側背面6Uと取付ベース1との間に入れたりすると、手の指を上部アーム2と下部アーム3との間やストッパープレート6と取付ベース1との間に挟み込んでしまうおそれがある。この安全構造は、そのような場合でも、使用者の安全を確保しようとするものである。
【0026】
図11にかかる安全構造を備えた第2の実施の形態による箱型荷台用ドアストッパーの全体構成を示し、
図12にこの箱型荷台用ドアストッパーの要部の構成を示している。
図11に示すように、この箱型荷台用ドアストッパーS2(以下、単にドアストッパーS2という。)では、ストッパープレート6に、このストッパープレート6の両側から取付ベース1に向けて突出され、使用者がストッパープレート6を正面側から把持した際に、ストッパープレート6と取付ベース1との間に延びる一対の上部アーム2と一対の下部アーム3との間への手指の進入やストッパープレート6の上部側背面6Uへの手指の進入を規制する安全カバー9を有する。
このドアストッパーS2は安全カバー9を備えた点が第1の実施の形態と異なるので、以下、この安全カバー9についてのみ説明する。
【0027】
図12に示すように、安全カバー9は、ストッパープレート6の上部側背面6Uの左右両側から突出される上部側左右一対のカバー91と、ストッパープレート6の下部側背面6Dの左右両側から突出される下部側左右一対のカバー92と、これらのカバー91、92を連結する上部連結部93、及び下部連結部95と、この安全カバー9をストッパープレート6に取り付けるための取付部94とからなる。
この場合、上部側左右の各カバー91は、全体が、ストッパープレート6の上部側背面6Uの押え部61の下部両側で取付ベース1の左右の各支持プレート12の外側面に沿って配置可能となる位置から、ストッパープレート6が収納位置にある場合にあっては、取付ベース1の各支持プレート12の下部ピン挿通部122まで、ストッパープレート6がドアロック位置にある場合にあっては、一対の上部アーム2のピン挿通部202とガイドピン挿通部203との中間付近まで延びる略矩形状に形成され、内側面の下部に水平方向に延びる凸状部911を有する。なお、この場合、上部側左右の各カバー91は、先端と各支持プレート12の下部ピン挿通部122との干渉を避けるため、先端の上半部が切り欠かれている。
下部側左右一対のカバー92は、全体が、ストッパープレート6の下部側背面6Dの両側で取付ベース1の左右の各支持プレート12と一対の上部アーム2及び一対の下部アーム3との間に対応する位置から、ストッパープレート6が収納位置にある場合にあっては、取付ベース1の各支持プレート12の下部まで、ストッパープレート6がドアロック位置にある場合にあっては、一対の上部アーム2のガイドピン挿通部203付近まで延びる縦に長い側面視略D字形に形成され、上部に略D字形の先縁部とは反対の後方に水平に延びる繋ぎ部921を有する。下部側左右一対のカバー92は上部側左右の各カバー91の内側面の下部に凸状部911を介して繋ぎ部921が連結されて、上部側左右の各カバー91の少し内側で下方に連接される。
上部連結部93は上部側左右の各カバー91の内側面の凸状部911の後端間でかつ下部側左右の各カバー92の繋ぎ部921の後端間に横に長い板状に形成され、その下部両端に取付部94としてねじ挿通部が設けられる。
下部連結部95は下部側左右の各カバー92の下部間に断面略L字形に形成されて、各カバー92の下端間に平面部951、各カバー92の後縁部下部間に立ち上がり部952を有する。
このようにして安全カバー9は、
図11に示すように、上部連結部93がストッパープレート6の上部側背面6Uの下部に配置され、下部連結部95(平面部951と立ち上がり部952)が一対の下部アーム3のアーム連結部31の他端(下面の他端部と他端縁部)に沿って配置されて、取付部94がストッパープレート6の上部側背面6Uの下部に設けられた取付部にねじにより固定されて取り付けられ、上部側左右の各カバー91がストッパープレート6の上部側背面6Uで押え部61の下部左右両側から突出され、下部側左右一対のカバー92がストッパープレート6の下部側背面6Dの左右両側から突出される。
【0028】
かくしてドアストッパーS2に安全カバー9が設けられたことで、例えば、使用者がストッパープレート6をドアロック位置から収納位置へ戻す場合に、万が一にもストッパープレート6の上部側を握ろうとしても、安全カバー9、この場合、上部側左右一対のカバー91により使用者の手指がストッパープレート6の上部側背面6Uと取付ベース1との間に進入することがなく、ストッパープレート6と取付ベース1との間に使用者の手指が挟まれるといった事故を未然に防止することができ、また、使用者がストッパープレート6の下部側を握ろうとして、万が一にも手指を取付ベース1とストッパープレート6との間に延びる一対の上部アーム2と一対の下部アーム3との間に延ばしても、安全カバー9、この場合、下部側左右一対のカバー92により使用者の手指が上部アーム2と下部アーム3との間に進入することがなく、上部アーム2と下部アーム3との間に使用者の手指が挟まれるといった事故を未然に防止することができる。
【0029】
図13、
図14にまた別の安全構造を備えた第3の実施の形態による箱型荷台用ドアストッパーの全体構成を示し、
図15乃至
図20にこの箱型荷台用ドアストッパーの要部の構成を示している。
図13、
図14に示すように、この箱型荷台用ドアストッパーS3(以下、単にドアストッパーS3という。)は、第1の実施の形態と同様に、箱型荷台の回動式のドアの開放位置で、回動式のドアに係合させて、回動式のドアの開放状態を保持するもので、取付ベース1と、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3Nと、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5と、ストッパープレート6Nとを備えて構成される。
そして、このドアストッパーS3は、第1の実施の形態と同様に、ロック装置7Nと、ストッパープレート回動規制部8Nとを併せて備える。
【0030】
図13、
図14に示すように、取付ベース1は、第1の実施の形態のものと略同様である。ここでは、取付ベース1の各部に第1の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
【0031】
図15、
図16に示すように、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3Nはそれぞれ、第1の実施の形態のものと形状が若干変えられているが、全体として第1の実施の形態のものと概ね共通の構成を有する。ここでは、各上部アーム2N及び各下部アーム3Nにおいて第1の実施の形態と略同様の部分には第1の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分には新たな符合を付して説明を加える。
【0032】
図15に示すように、一対の上部アーム2Nには、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態で後述するロック装置7Nの各フック71Nに設けられた各係止突起767(
図14参照)が係合可能に一対の係合穴24を有し、各係止突起767と各係合穴24との係合により、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態の各上部アーム2Nが位置決め(仮)保持されるようになっている。この場合、各上部アーム2Nの上ピン挿通部202とガイドピン挿通部203との間の中間下縁部が下方に向けて略円弧状に膨出され、この上ピン挿通部202とガイドピン挿通部203との間の中間部に係合穴24が所定の径の円形に穿孔される。また、この上部アーム2Nの場合、ストッパープレート回動規制部8Nの一部が、アーム連結部21の基端縁部に代えて、各上部アーム2Nの基端縁部に略三角形状に突出形成される。
このようにして一対の上部アーム2Nは、
図13、
図14に示すように、第1の実施の形態と同様に、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0033】
図16に示すように、一対の下部アーム3Nには、一対の下部アーム3Nの長手方向中間部間に、この場合、アーム連結部31の中間部に、ロック装置7Nの一部としてロック穴74が設けられる。このロック穴74は全体として略矩形状に形成され、各下部アーム3Nの他端側に対応する端縁部の両側に凸部741、その中間に凹部740が設けられる。この場合、各凸部741は縦に長い小さい矩形状に形成され、凹部740は各凸部741の間に横に長い矩形状に切り欠き形成される。
このようにして一対の下部アーム3Nは、
図13、
図14に示すように、第1の実施の形態と同様に、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0034】
図13、
図14に示すように、ガイドプレート4、位置決めスプリング5は、第1の実施の形態のものと略同様である。ここでは、ガイドプレート4、位置決めスプリング5の各部に第1の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
【0035】
図17に示すように、ストッパープレート6Nは、背面側の構造を除き、全体として第1の実施の形態のものと概ね共通の構成を有する。ここでは、ストッパープレート6Nにおいて第1の実施の形態と略同様の部分には第1の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分には新たな符合を付して説明を加える。
図17に示すように、このストッパープレート6Nでは、第1の実施の形態と異なり、下部側背面6DNの上部、下部にそれぞれ2つずつねじ孔を有する取付ボス67が設けられ、この取付ボス67上に、
図18に示す取付ブラケット68が取付ねじs(
図14参照)により着脱可能に取り付けられる。この取付ブラケット68は、
図18に示すように、溝形のプレートからなり、両側に上下、中間の各ピン601、602、603を挿通可能な円形の孔からなるピン挿通部681、682、683と、後述するロック装置7Nの各ロック解除押ボタン766を挿通可能な角形の溝からなるボタン挿通部684とを有し、上下、中間の各ピン601、602、603が各ピン挿通部681、682、683に挿着され、各ロック解除押ボタン766が各ボタン挿通部684に通されて、この取付ブラケット68を介して、ストッパープレート6Nの下部側背面6DN(
図14参照)に取り付け配置される。
このようにしてストッパープレート6Nに、
図13、
図14に示すように、第1の実施の形態と同様に、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3N(の各他端)が上ピン601、下ピン602を介して上下方向に回動可能に取り付けられ、第1の実施の形態とは異なり、中間ピン603に後述のロック装置7Nの各フック71Nが中間ピン603上に回動を規制されてスライド可能に装着される。
【0036】
図13、
図14に示すように、このドアストッパーS3では、第1の実施の形態のロック装置7に代えて、ストッパープレート6Nを収納位置でロックする第1の実施の形態のロック装置7とは異なるロック装置7Nを備える。
このロック装置7Nは、一対の下部アーム3Nの長手方向中間部間に形成され、各下部アーム3Nの他端側に対応する端縁部の両側に凸部741(
図16参照)、その中間に凹部740(
図16参照)を有するロック穴74と、一端がストッパープレート6Nの下部側背面6DNの上下の各ピン601、602間に平行に架け渡される中間ピン603に回動を規制されてこの中間ピン603の軸方向にスライド可能に装着され、他端を一対の下部アーム3Nのロック穴74に対して中間の凹部740を通り抜け可能にかつ両側の凸部741に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフック71Nと、各フック71N間で中間ピン603に巻装され、常態として各フック71Nを中間ピン603の両端方向へ、各フック71Nをロック穴74の両側の凸部741に係合可能に押圧付勢するばね部材であるコイルスプリング75と、各フック71Nの一端側に形成されて、ストッパープレート6Nの両側に中間ピン603上の各フック71Nを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、各フック71Nをロック穴74の両側の凸部741から中間の凹部740に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタン766とからなる。
この場合、ロック穴74は既述のとおり(段落0033参照)で、一対のフック71Nはそれぞれ、
図19に示すように、略L字形を呈し、一端、この場合、基端にピン挿通部762を有し、他端、この場合、先端に鉤形又は爪状の係止部761を有するフック本体763と、フック本体763の外側の面の中間部から断面四角柱状に突出される支持部764、及びこの支持部764の突出側の端部に略直角方向上向きに延びる略四角形のボタン部765からなるロック解除押ボタン766とを備える。各フック71Nは、ピン挿通部762に中間ピン603を通され、この中間ピン603を介して、取付ブラケット68に取り付けられ、この取付ブラケット68がストッパープレート6Nの下部側背面6DNに取り付けられて、ストッパープレート6Nの下部側背面6DNに中間ピン603上を両端から中央へ又はその反対にスライド可能に配置される。なお、この一対のフック71Nの各支持部764は断面四角柱状に形成され、各支持部764がストッパープレート6N背面の取付ブラケット68の角形の溝からなるボタン挿通部684(
図18参照)及びストッパープレート6N両側の角形の各凹部630(
図17参照)に通されることで、各フック71Nの回動が規制される。
このようにしてロック装置7Nは、
図14(a)に示すように、ストッパープレート6Nが収納位置に収納された状態では、各フック71Nの各係止部761がロック穴74の両側の凸部741に係合されて、ストッパープレート6Nをロックし、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出す際は、各ロック解除押ボタン766を押すことにより、各フック71Nの各係止部761をロック穴74の両側の凸部741から中間の凹部740へシフトして、ストッパープレート6Nのロックを解除し、ストッパープレート6Nをドアロック位置から収納位置に戻す際は、各ロック解除押ボタン766を押すことにより、各フック71Nをロック穴74の中間の凹部740を通り抜け可能に相互に近接する方向にシフトして、ロック穴740に対して係合可能にしてある。
また、このロック装置7Nには、
図19に示すように、各フック71Nの他端側の外側面に、一対の係止突起767が一対の下部アーム3Nの上縁部に係合可能にかつロック穴74の各側縁部に係合可能に突出され、ストッパープレート6Nを各ロック解除押ボタン766を押さないで収納位置に戻そうしたときに、各係止突起767が各下部アーム3Nの上縁部に係合して、各下部アーム3Nの回動を停止し、各下部アーム3Nと一対の上部アーム2Nとの間、及びストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に少なくとも使用者の手指が挟み込まれない程度に一定の間隔を保持し、また、各フック71Nがロック穴74の両側の凸部741に係合されてロックされたときに、ロック穴74の各側縁部に係合して、各フック71Nとロック穴74との係合を保持するようにしている。なお、この一対の係止突起767は各フック71Nに一体に形成されてもよく、別体にして各フック71Nにねじ式などにより着脱可能に設けられてもよい。この係止突起767が各フック71Nに着脱可能に設けられることで、このドアストッパーS3の長期の繰り返しの使用により、係止突起767が摩耗したときに、簡単に部品交換することができる。また、この場合、一対の係止突起767は、
図19に示すように、各上部アーム2Nの各係合穴24に係合可能に各係合穴24の径よりも少し小さい円形に形成され、下部側が肉厚に形成されて下端部を係止部768とし、上部側が下部側から上方に向けて漸次肉薄に形成されてテーパ面769をなし、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられると、各係止突起767と各係合穴24が係合して、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態の各上部アーム2Nを位置決め保持するようにしてある。なお、
図20に示すように、各上部アーム2Nの各係合穴24の内径が各係止突起767の外径よりも少し大きいことで、これがドアロック位置にあるストッパープレート6Nのドアロック位置における箱型荷台用ドアに対する調整代になっている。
【0037】
図14に示すように、ストッパープレート回動規制部8Nは、ストッパープレート6Nをドアロック位置で回動を規制するもので、取付プレート1の背面部11に設けられる平面状のストッパー面81と、一対の上部アーム2Nの一端にストッパープレート6Nのドアロック位置で取付プレート1のストッパー面81に衝接可能に突出形成されるストッパー部83とからなり、この場合、ストッパー部83は、第1の実施の形態と異なり、各上部アーム2Nの基端部に略三角形状に突出形成される。
【0038】
ドアストッパーS3はかかる構成を備え、第1の実施の形態と同様に、取付ベース1の取付部13を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレート6Nの押え部61を回動式のドア(この場合、ロックロッドの下端)に対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するようになっている。
【0039】
図21にドアストッパーS3をバンボディタイプのトラックの箱型荷台(アルミ製のコンテナ)に適用した場合を例示している。
このドアストッパーS3は、
図21(a)に示すように、取付ベース1の上部取付部13を箱型荷台Cの回動式のドアの開放位置で回動式のドアの各ロックロッドRの下端に係合可能に箱型荷台Cの下部に固定して箱型荷台Cに装着される。
ドアストッパーS3が使用されない間は、
図21(a)に示すように、ストッパープレート6Nが取付ベース1の正面に対向し取付ベース1の正面下部側に接する収納位置に収納され、この状態が、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5により保持され、さらにロック装置7Nによりロックされる。すなわち、ストッパープレート6Nが収納位置に収納されると、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3Nが下方に向けて回動変位されることで、一対の上部アーム2Nのガイドピン23に係合されたガイドプレート4が下方に回動変位され、このガイドプレート4に巻装された位置決めスプリング5が下方に向けて付勢されて、一対の上部アーム2Nが下方に向けて位置決めされ、この一対の上部アーム2Nの位置決めによりストッパープレート6Nが収納位置に保持される。そして、ロック装置7Nの各フック71Nがコイルスプリング75によって中間ピン603の両端方向に押圧付勢されて、ロック穴74の両側の凸部741に係合され、ストッパープレート6Nが収納位置にロックされる。
【0040】
そして、箱型荷台Cの回動式のドアを開放するときは、ロックロッドRを上下のカムキーパー(図示省略)から外し、左右の各ドアを開けて、各ドアを270°回動し箱型荷台Cの側面に平行に近接させる。この回動式のドアの開放位置で、
図21(a)、(b)に示すように、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出してドアロック位置、この場合、各ロックロッドRの下端に迫上げ、各ロックロッドRの下端に開放時のドアに対して外側から係合させる。
この場合、
図21(a)、(b)に示すように、収納位置のストッパープレート6Nを一方の手で把持し、両側のロック解除押ボタン766(のボタン部765)を押すと、各フック71Nが中間ピン603上を中央に向けてスライドされ、各フック71Nの係止部761がロック穴74の凹部740にシフトされて、ロックが解除される。そのまま、ストッパープレート6Nを手前に引くと、各フック71Nの係止部761がロック穴74の凹部740を通り抜けて、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3Nがそれぞれ基端の上部ピン14、下部ピン15を中心に上方向に向けて回動し、これに伴い、一対の上部アーム2Nのガイドピン23に係合されたガイドプレート4もまた上方に回動される。このとき、ガイドプレート4先端のU字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の基端方向に向けて移動することにより、ガイドプレート4周囲の位置決めコイルスプリング5が圧縮される。引き続き、ストッパープレート6Nを手前に引き、ガイドプレート4が前方に向けて略水平の位置まで回動すると、U字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の基端方向に向けてさらに移動して位置決めスプリング5が最大まで圧縮される。そして、この位置でストッパープレート6Nを少し上方に回動させると、今度はガイドプレート4先端のU字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の先端方向に向けて移動して位置決めスプリング5が伸長し、この位置決めスプリング5がガイドプレート4とともに各上部アーム2Nを上方に向けて回動付勢して、ガイドプレート4とともに各上部アーム2Nが上方へ回動される。一対の上部アーム2Nの回動により、ストッパープレート6Nは自動的に上方に向けて回動され、一対の上部アーム2Nと一対のフック71Nが近接すると、各フック71Nの各係止突起767のテーパ面769が各上部アーム2Nの内側面に接触し、このテーパ面769の案内により、各フック71Nの各係止突起767が各上部アーム2Nの各係合穴24に係合しつつ、ドアロック位置へ、この場合、押え部61が各ロックロッドRの下端に係合可能な位置まで迫上がる。なお、ストッパープレート6Nのドアロック位置は各上部アーム2Nの各係合穴24と各フック71Nの各係止突起767との間の調整代により調整可能である。このドアロック位置で、各上部アーム2Nは位置決めスプリング5の上方向への回動付勢、及び各フック71Nの各係止突起767と各上部アーム2Nの各係合穴24との係合により位置決め保持され、これら上部アーム2Nによりストッパープレート6Nが保持される。この場合さらに、ストッパープレート回動規制部8Nが働き、一対の上部アーム2N基端のストッパー部83が取付プレート1の背面部11に設けられた平面状のストッパー面81に圧接して、ストッパープレート6Nが回動を規制されて位置決めされ、ストッパープレート6Nがドアロック位置に保持される。これにより、回動式のドアに閉鎖方向に回動する外力が作用しても、回動式のドアの各ロックロッドRの下端がストッパープレート6Nの上部押え部61により係合保持されて、回動式のドアが開放状態に保持される。
【0041】
そしてまた、箱型荷台Cの回動式のドアを閉塞するときは、ストッパープレート6Nを収納位置に戻す。この場合、
図21(a)、(b)に示すように、ドアロック位置のストッパープレート6Nを一方の手で把持し、両側のロック解除押ボタン766(のボタン部765)を親指及び中指又は人差し指で押すと、各フック71Nが中間ピン603上を中央に向けてスライドされ、各フック71Nの各係止突起767が各上部アーム2Nの各係合穴24から外れて、各フック71Nの係止部761がロック穴74に対して係合可能(つまり、各フック71Nがロック穴74の凹部740を通り抜け可能)にシフトされる。そのまま、ストッパープレート6Nを収納位置に向けて押し戻すと、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3Nがそれぞれ基端の上部ピン14、下部ピン15を中心に下方向に向けて回動され、一対の上部アーム2のガイドピン23に係合されたガイドプレート4が下方に回動されて、ストッパープレート6Nが下方に向けて回動される。そして、ストッパープレート6Nが取付ベース1の下部に近接すると、各フック71N、各上部アーム2N及び各下部アーム3Nが相互に近接し、各フック71Nの係止部761が各下部アーム3Nのロック穴74の凹部740を通り抜けると同時、ストッパープレート6Nが収納位置に戻される。この状態ではガイドプレート4に巻装された位置決めスプリング5が下方に向けて付勢され、一対の上部アーム2Nが下方に向けて位置決めされて、この一対の上部アーム2Nの位置決めによりストッパープレート6Nが収納位置に保持される。そして、ロック解除押ボタン766から指を離すと、ロック装置7Nの各フック71Nがコイルスプリング75によって中間ピン603の両端方向に押圧付勢され、ロック穴74の両側の凸部741に係合されて、ストッパープレート6Nが収納位置にロックされる。さらに、このロック状態は、各フック71Nの各係止突起767とロック穴74の各側縁部との係合により、保持される。
なお、このストッパープレート6Nを収納しようとするときに、ストッパープレート6Nが収納位置に戻される前に、使用者がストッパープレート6Nから手を離したような場合、あるいは各ロック解除押ボタン766から指を離したような場合、その位置でガイドプレート4の位置決めスプリング5が上方に向けて付勢されていれば、ストッパープレート6Nは上方に向けて回動され、ドアロック位置で、位置決めスプリング5の上方向への回動付勢、及び各フック71Nの各係止突起767と各上部アーム2Nの各係合穴24との係合により保持され、安全上、特に問題はない。反対に、その位置でガイドプレート4の位置決めスプリング5が下方に向けて付勢されている場合は、ストッパープレート6Nは下方に向けて回動されるが、この場合、各ロック解除押ボタン766が押されていないので、ロック装置7Nの各フック71Nはコイルスプリング75によって中間ピン603の両端方向に押圧付勢されており、各フック71Nの各係止突起767が各下部アーム3Nの上縁部に係合して、各下部アーム3Nは各上部アーム2Nとともに回動を停止し、各下部アーム3N、各上部アーム2N間、ストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に、一定の間隔が保持される。この間隔は既述のとおり少なくとも手の指が入る程度の間隔になっているので、ストッパープレート6Nが下方へ回動する間、使用者が万が一にも手の指を各上部アーム2Nと各下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に入れてしまうようなことがあっても、各上部アーム2Nと各下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に指を挟み込むといったことがない。
このようにしてストッパープレート6Nは収納され、このストッパープレート6Nの収納後、箱型荷台Cの回動式のドアは閉鎖され、ロックロッドRの上端及び下端が、上下のカムキーパーにより固定される。
【0042】
このようにしても第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0043】
また、このドアストッパーS3では、特にロック装置7Nの安全機能、すなわち、一対のロック解除押ボタン766を押すことにより、ロックを解除するようにしたので、ドアストッパーS3を収納位置からドアロック位置まで引き出すときやドアロック位置から収納位置まで押し戻すときに、各ロック解除押ボタン766に指を掛けている必要があり、使用者によるドアストッパーS3の誤った操作を防止することができ、手の指を、ストッパープレート6Nと取付ベース1との間に延びる一対の上部アーム2Nと一対の下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に入れたりすることがない。
【0044】
さらに、このドアストッパーS3では、ロック装置7Nの安全構造、すなわち、ストッパープレート6Nを各ロック解除押ボタン766を押さないで収納位置に戻そうとすると、各フック71Nの各係止突起767が各下部アーム3Nの上縁部に係合して、各下部アーム3Nの回動を各上部アーム2Nとともに停止し、各上部アーム2Nと各下部アーム3Nとの間、及びストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に少なくとも使用者の手指が挟み込まれない程度に一定の間隔を保持するようにしたので、使用者が、万が一にも、通常とは異なる使い方をして、手の指を、ストッパープレート6Nと取付ベース1との間に延びる一対の上部アーム2Nと一対の下部アーム3Nとの間に入れたりストッパープレート6Nの上部側背面6UNに回したりしても、手の指を上部アーム2Nと下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nと取付ベース1との間に挟み込んでしまうことがない。しかも、この係止突起767は、各フック71Nがロック穴74の両側の凸部741に係合されてロックされたときに、ロック穴74の各側縁部に係合して、各フック71Nとロック穴74との係合を保持するので、収納位置のストッパープレート6Nをより確実にロックすることができる。さらに、この係止突起767は、下端部を係止部768とし、上部側がテーパ面769をなし、各上部アーム2Nに、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態で各係止突起767が係合可能な一対の係合穴24が設けられ、これら係止突起767と係合穴24の係合により、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態の各上部アーム2Nを位置決め保持するようにしたので、ストッパープレート6Nを所定のドアロック位置に確実に保持することができる。
【0045】
またさらに、このドアストッパーS3では、ストッパープレート6Nの下部側背面6DNに、取付ブラケット68を介して、上下、中間の各ピン601、602、603が取り付けられ、ロック装置7Nの各ロック解除押ボタン766が配置されるようにしたので、このドアストッパーS3においても、構造を簡単にし、部品点数を少なくして、コストの低減を図ることができる。
【0046】
図22、
図23及び
図24にさらに別の安全構造を備えた第4の実施の形態による箱型荷台用ドアストッパーの全体構成を示し、
図25乃至
図28にこの箱型荷台用ドアストッパーの各部の構成を示している。
図22に示すように、この箱型荷台用ドアストッパーS4(以下、単にドアストッパーS4という。)は、第3の実施の形態と同様に、箱型荷台の回動式のドアの開放位置で、回動式のドアに係合させて、回動式のドアの開放状態を保持するもので、第3の実施の形態のものを一部変更したものとなっており、取付ベース1と、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3nと、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5(
図23、
図24参照)と、ストッパープレート6Nとを備えて構成される。
そして、このドアストッパーS4は、第3の実施の形態と同様に、ロック装置7nと、ストッパープレート回動規制部8Nとを併せて備え、さらに、フックオートシフト機構77を備える。
以下、各部について詳述する。なお、この実施の形態において第3の実施の形態と共通のものについてはその重複する説明を省略する場合がある。
【0047】
図23、
図24に示すように、取付ベース1は、第3の実施の形態のものと略同様である。ここでは、取付ベース1の各部に第3の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
【0048】
図23、
図24に示すように、一対の上部アーム2Nは第1の実施の形態のものと概ね共通の構成を有し、一対の下部アーム3nが、第3の実施の形態のものと若干異なる構成を有している。ここでは、各上部アーム2N及び各下部アーム3nにおいて第3の実施の形態と略同様の部分には第3の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明の全部又は一部を省略し、第3の実施の形態と異なる部分には新たな符合を付して説明を加える。
【0049】
図23、
図24に示すように、一対の上部アーム2Nには他端側に、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態で後述するロック装置7nの各フック71nに設けられた各係止突起767nが係合可能に一対の係合穴24を有し、各係止突起767nと各係合穴24との係合により、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられた状態の各上部アーム2Nが位置決め(仮)保持されるようになっている。この場合、各上部アーム2Nの上ピン挿通部202とガイドピン挿通部203との間の中間下縁部が下方に向けて略円弧状に膨出され、この上ピン挿通部202とガイドピン挿通部203との間の中間部に係合穴24が所定の径の円形に穿設される。また、この上部アーム2Nの場合、ストッパープレート回動規制部8Nの一部が各上部アーム2Nの基端縁部に略三角形状に突出形成される。
このようにして一対の上部アーム2Nは、
図23、
図24に示すように、第3の実施の形態と同様に、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0050】
図25に示すように、一対の下部アーム3nには、各下部アーム3nの長手方向中間部間に、この場合、アーム連結部31の中間部に、ロック装置7nの一部としてロック穴74が2つに分割して設けられる。これらのロック穴74はそれぞれ、全体として略矩形状に形成され、各下部アーム3nの他端側に対応する端縁部の外側(2つのロック穴74を全体として見れば、両側)に凸部741、その内側(2つのロック穴74を全体として見れば、中間)に凹部740が設けられる。この場合、各凸部741は縦に長い小さい矩形状に形成され、各凹部740は横に長い矩形状に切り欠き形成される。
また、この場合、各下部アーム3nの他端側(ロック穴74の他端側縁部よりも少し下部アーム3nの他端寄り)の上縁部が少し山形に突出され、その上縁部の下方となる各下部アーム3nの両側面間を貫通して一対のガイド穴32が穿設される。この場合、各ガイド穴32は各下部アーム3nの当該上縁部の下方において(後述の各フック7nのガイド突起717が嵌脱可能に)略円弧状に開口形成される。また、各下部アーム3nにおいて当該上縁部の厚さ方向略中央の位置から内側の側面の上部側でガイド穴32の上方所定の位置にかけてを斜めにカットされて、当該上縁部が最も幅狭で内側の側面の上部側が上から下に向けて漸次幅厚となるテーパ状に形成され、当該上縁部の内側がテーパ面33になっている。
このようにして一対の下部アーム3nは、
図23、
図24に示すように、第3の実施の形態と同様に、取付ベース1に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0051】
図23、
図24に示すように、ガイドプレート4、位置決めスプリング5は、第3の実施の形態のものと略同様である。ここでは、ガイドプレート4、位置決めスプリング5の各部に第3の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
【0052】
図23、
図24に示すように、ストッパープレート6Nは、全体として第3の実施の形態のものと略同様である。ここでは、ストッパープレート6Nの各部に第3の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
なお、ここでは、ストッパープレート6Nの上部側背面6UNに設けられて回動式のドアに係合可能な押え部61について説明する。
図23、
図24に示すように、このストッパープレート6Nの上部側は幅狭に形成され、上部側背面6UNには横に長い略長方形状の取付凹部636が形成され、その底部の両側にねじ孔(図示省略)が設けられる。
図26に示すように、押え部61は合成樹脂材、この場合、ゴム材により、上部側背面6UNの取付凹部636に嵌合可能でかつ上部側背面6UNから所定の高さだけ突出可能に横長の長方形のブロック状に形成される。この押え部61の正面には、横方向中央に箱型荷台のロックロッドの周面の一部が嵌合可能に断面円弧状の凹部612が形成され、その両側に平面部613を形成されて各平面部613にねじ挿通部614が形成される。
このようにして押え部61はストッパープレート6Nの上部側背面6UNの取付凹部636に嵌め込まれて、押え部61の各ねじ挿通部614に取付ねじ(図示省略)を通され、取付凹部636の各ねじ孔(図示省略)に締結されて固定される。
【0053】
図23、
図24に示すように、このドアストッパーS4においても、ストッパープレート6Nを収納位置でロックする第3の実施の形態のロック装置7とは若干異なるロック装置7nを備える。
このロック装置7nは、一対の下部アーム3nの長手方向中間部間に形成され、各下部アーム3nの他端側に対応する端縁部の両側に凸部741(
図25参照)、その中間に凹部740(
図25参照)を有するロック穴74と、一端がストッパープレート6Nの下部側背面6DNの上下の各ピン601、602間に平行に架け渡される中間ピン603に回動を規制されてこの中間ピン603の軸方向にスライド可能に装着され、他端を一対の下部アーム3nのロック穴74に対して内側の凹部740を通り抜け可能にかつ外側の凸部741に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフック71nと、各フック71n間で中間ピン603に巻装され、常態として各フック71nを中間ピン603の両端方向へ、各フック71nをロック穴74の両側の凸部741に係合可能に押圧付勢するばね部材であるコイルスプリング75と、各フック71nの一端側に形成されて、ストッパープレート6Nの両側に中間ピン603上の各フック71nを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、各フック71nをロック穴74の外側の凸部741から内側の凹部740に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタン766(
図22参照)と、各フック71nの一端側の外側面に一対の下部アーム3nの上縁部から内側面に係合可能に突出され、ストッパープレート6Nを収納位置に戻すときに、各下部アーム3nの上縁部及び内側面との係合により各フック71nを相互に近接する方向に押圧して、各フック71nをロック穴74の内側の凹部740を通り抜け可能にシフトさせる一対のガイド突起717、及び各下部アーム3nの他端側に形成され、ロック穴74の内側の凹部740を通り抜けた各フック71nをコイルスプリング75の付勢力により中間ピン603の両端方向へシフトさせてロック穴74の外側の凸部741へ係合可能に、各ガイド突起717を各下部アーム3nの内側面から外側面に向けて逃すための一対のガイド穴32からなるフックオートシフト機構77とにより構成される。
この場合、ロック穴74は既述のとおりで、一対のフック71nはそれぞれ、
図27に示すように、略L字形を呈し、一端、この場合、基端にピン挿通部762を有し、他端、この場合、先端に鉤形又は爪状の係止部761を有するフック本体763と、フック本体763の外側の面の中間部から断面四角柱状に突出される支持部764、及びこの支持部764の突出側の端部に略直角方向上向きに延びる略四角形のボタン部765からなるロック解除押ボタン766とを備え、フック71nの他端側、この場合、先端側の外側面にロック穴74の各側縁部及び各上部アーム2Nの各係合穴24に係合可能に一対の係止突起767nを、フック71nの一端側、この場合、基端側の外側面に下部アーム3nの他端側のガイド穴32に係合可能に一対のガイド突起717を、それぞれ、併せて備える。ここで、各フック71nの各支持部764は断面四角柱状に形成され、各支持部764がストッパープレート6N背面の取付ブラケット68nの角形の溝からなるボタン挿通部684(
図22参照)及びストッパープレート6N両側の角形の各凹部630(
図22参照)に通されることで、各フック71Nの回動が規制される。各フック71nの各係止突起767nは各フック71nの先端側の外側面で上部の角部に略円柱状に形成される。なお、この係止突起767nは各フック71nに一体に形成されてもよく、別体にして各フック71nにねじ式などにより着脱可能に設けられてもよい。この係止突起767nが各フック71nに着脱可能に設けられることで、このドアストッパーS4の長期の繰り返しの使用により、係止突起767nが摩耗したときに、簡単に部品交換することができる。各フック71nの各ガイド突起717はフック71nの基端側の外側面で下部の一部に下縁部に沿って各下部アーム3nの各ガイド穴32に係合可能に各ガイド穴32よりも少し小さい略円弧状の凸形状を呈し、また、この凸形状は下部側が肉薄に形成され、上部側が下方から上方に向けて漸次肉厚に形成されてテーパ面717tになっている。
各フック71nは、ピン挿通部762に中間ピン603を通され、この中間ピン603を介して、取付ブラケット68nに取り付けられ、この取付ブラケット68nがストッパープレート6Nの下部側背面6DNに取り付けられて、ストッパープレート6Nの下部側背面6DNに中間ピン603上を両端から中央へ又はその反対にスライド可能に配置される。
このようにしてロック装置7nは、
図23に示すように、ストッパープレート6Nが収納位置に収納された状態では、各フック71nの各係止部761がロック穴74の外側の凸部741に係合されて、ストッパープレート6Nをロックし、さらに、各フック71nの各係止突起767nがロック穴74の各側縁部に係合されて、各フック71nとロック穴74の凸部741との係合が保持される。このストッパープレート6Nを収納位置から引き出す際は、各ロック解除押ボタン766(
図22参照)を押すことにより、各フック71nの各係止部761をロック穴74の外側の凸部741から内側の凹部740へシフトして、ストッパープレート6Nのロックが解除され、ストッパープレート6Nが収納位置から引き出し可能となる。そして、
図24に示すように、ストッパープレート6Nが収納位置から引き出されドアロック位置に迫上げられると、各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24に係合してストッパープレート6Nがドアロック位置に位置決め保持される。
そしてまた、ストッパープレート6Nをドアロック位置から収納位置に戻す際は、各フック71nの各係止突起767nと各上部アーム2Nの各係合穴24との係合を解除するために各ロック解除押ボタン766を押すが、その後は、各ロック解除押ボタン766を押すことなしに、ストッパープレート6Nを収納位置に向けて戻すと、フックオートシフト機構77の作用により、すなわち、各フック71nの各ガイド突起717のテーパ面717tと各下部アーム3nの上縁部内側のテーパ面33との係合案内により、各フック71nがロック穴74の内側の凹部740を通り抜け可能に相互に近接する方向に自動シフトされて、ロック穴740に対して係合し、続くフックオートシフト機構77の作用により、すなわち、各フック71nの各ガイド突起717と各下部アーム3nの各ガイド穴32との係合案内により、各フック71nがロック穴740の内側の凹部740から外側の凸部741へ自動シフトされ外側の凸部741に係合されて、ストッパープレート6Nがロックされ、さらに、各フック71nの各係止突起767nがロック穴74の各側縁部に係合されて各フック71nとロック穴74の凸部741との係合が保持される。
【0054】
図23、
図24に示すように、ストッパープレート6Nの下部側背面には取付ブラケット68nが着脱可能に取り付けられる。
図28に示すように、この取付ブラケット68nは、第3の実施の形態と同様に、溝形のプレートからなり、両側部に上下、中間の各ピン601、602、603を挿通可能なピン挿通部681、682、683と、ロック装置7nの各ロック解除押ボタン766を挿通可能なボタン挿通部684とを有し、上下、中間の各ピン601、602、603が各ピン挿通部681、682、683に挿着され、各ロック解除押ボタン766が
各ボタン挿通部684に通されて、この取付ブラケット68nを介して、ストッパープレート6Nの下部側背面6DNに取り付けられる。そして、この取付ブラケット68nの両側部は、第3の実施の形態と異なり、ストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて突出するように略D形に延出されていて、この取付ブラケット68nがストッパープレート6Nの下部側背面6DNに取り付けられた状態では、ストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて適宜の高さまで突出されて、これが、使用者がストッパープレート6Nを正面側から把持した際に、ストッパープレート6Nと取付ベース1との間に使用者の手指の進入を規制する安全カバー685になっている。
【0055】
図23、
図24に示すように、ストッパープレート回動規制部8Nは、第3の実施の形態のものと略同様である。ここでは、ストッパープレート回動規制部8Nの各部に第3の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
【0056】
ドアストッパーS4はかかる構成を備え、第3の実施の形態と同様に、取付ベース1の取付部13を箱型荷台の回動式のドアの開放位置で回動式のドアに係合可能に箱型荷台の下部に固定して箱型荷台に装着され、回動式のドアの開放位置で、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出してドアロック位置に迫上げ、ストッパープレート6Nの押え部61を回動式のドア(この場合、ロックロッドの下端)に対して外側から係合させて、回動式のドアを開放状態に保持するようになっている。
【0057】
図29にドアストッパーS4をバンボディタイプのトラックの箱型荷台(アルミ製のコンテナ)に適用した場合を例示している。
このドアストッパーS4は、
図29(1)に示すように、取付ベース1の上部取付部13を箱型荷台Cの回動式のドアの開放位置で回動式のドアの各ロックロッドRの下端に係合可能に箱型荷台Cの下部に固定して箱型荷台Cに装着される。
ドアストッパーS4が使用されない間は、
図29(1)に示すように、ストッパープレート6Nが取付ベース1の正面に対向し取付ベース1の正面下部側の収納位置に収納され、この状態が、ガイドプレート4及び位置決めスプリング5により保持され、さらにロック装置7nによりロックされる。すなわち、ストッパープレート6Nが収納位置に収納されると、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3nが下方に向けて回動変位されることで、一対の上部アーム2Nのガイドピン23に係合されたガイドプレート4が下方に回動変位され、このガイドプレート4に巻装された位置決めスプリング5が下方に向けて付勢されて、一対の上部アーム2Nが下方に向けて位置決めされ、この一対の上部アーム2Nの位置決めによりストッパープレート6Nが収納位置に保持される。そして、ロック装置7nの各フック71nがコイルスプリング75(
図22、
図23参照)によって中間ピン603の両端方向に押圧付勢されて、ロック穴74の外側の凸部741(
図25参照)に係合され、ストッパープレート6Nが収納位置にロックされる。また同時に、各フック71nの各係止突起767nがロック穴74の各側縁部に係合されて、各フック71nとロック穴74の外側の凸部741との係合、つまり、ロック状態が保持される。
【0058】
そして、箱型荷台Cの回動式のドアを開放するときは、ロックロッドRを上下のカムキーパー(図示省略)から外し、左右の各ドアを開けて、各ドアを270°回動し箱型荷台Cの側面に平行に近接させる。この回動式のドアの開放位置で、
図29(1)、(2)に示すように、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出してドアロック位置、この場合、各ロックロッドRの下端に迫上げ、各ロックロッドRの下端に開放時のドアに対して外側から係合させる。
この場合、
図29(1)、(2)に示すように、収納位置のストッパープレート6Nを一方の手で把持し、両側のロック解除押ボタン766(
図22参照)を押すと、各フック71nが中間ピン603上を中央に向けてスライドされ、各フック71nの係止部761がロック穴74の凹部740にシフトされて、ロックが解除される。そのまま、ストッパープレート6Nを手前に引くと、各フック71nの係止部761がロック穴74の凹部740を通り抜けて、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3nがそれぞれ基端の上部ピン14、下部ピン15を中心に上方向に向けて回動し、これに伴い、一対の上部アーム2Nのガイドピン23に係合されたガイドプレート4もまた上方に回動される。このとき、ガイドプレート4先端のU字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の基端方向に向けて移動することにより、ガイドプレート4周囲の位置決めコイルスプリング5が圧縮される。引き続き、ストッパープレート6Nを手前に引き、ガイドプレート4が前方に向けて略水平の位置まで回動すると、U字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の基端方向に向けてさらに移動して位置決めスプリング5が最大まで圧縮される。そして、この位置でストッパープレート6Nを少し上方に回動させると、今度はガイドプレート4先端のU字形の溝40内でガイドピン23がガイドプレート4の先端方向に向けて移動して位置決めスプリング5が伸長し、この位置決めスプリング5がガイドプレート4とともに各上部アーム2Nを上方に向けて回動付勢して、ガイドプレート4とともに各上部アーム2Nが上方へ自動的に回動される。この一対の上部アーム2Nの回動により、ストッパープレート6Nは自動的に上方に向けて回動され、一対の上部アーム2Nと一対のフック71nが相互に近接して各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24に係合可能に対向し、ドアロック位置へ、この場合、押え部61が各ロックロッドRの下端に係合可能な位置まで迫上がる。このドアロック位置で、ストッパープレート6N両側のロック解除押ボタン766の押操作を解除すると、各フック71nが中間ピン603上を両端までスライドされ、各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24に係合されて、各上部アーム2Nは位置決めスプリング5の上方向への回動付勢、及び各フック71Nの各係止突起767nと各上部アーム2Nの各係合穴24との係合により位置決め保持され、これら上部アーム2Nによりストッパープレート6Nが保持される。なお、ストッパープレート6Nのドアロック位置は各上部アーム2Nの各係合穴24と各フック71nの各係止突起767nとの間の調整代により調整可能である。また、この場合、さらにストッパープレート回動規制部8Nが働き、一対の上部アーム2N基端のストッパー部83が取付プレート1の背面部11に設けられた平面状のストッパー面81に圧接して、ストッパープレート6Nが回動を規制されて位置決めされ、ストッパープレート6Nがドアロック位置に確実に保持される。これにより、回動式のドアに閉鎖方向に回動する外力が作用しても、回動式のドアの各ロックロッドRの下端の周面(の一部)がストッパープレート6Nの上部押え部61の正面凹部612に面接触されて保持され、回動式のドアが開放状態に保持される。
このようにしてストッパープレート6Nがドアロック位置に引き出されて各ロックロッドRの下端に迫上げられ、各ロックロッドRの下端に開放時のドアに対して外側から係合し、箱型荷台Cの回動式のドアは270°の回動位置に固定されて開放される。
なお、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出 す際に、各ロック解除押ボタン766を押してロック装置7nを解除し、ストッパープレート6Nを収納位置から少し引き上げたが、ストッパープレート6Nがドアロック位置に向けて自動的に回動される前に、使用者がストッパープレート6Nから手を離した場合、その位置でガイドプレート4の位置決めスプリング5は下方に向けて付勢されており、ストッパープレート6Nは下方に向けて回動されて収納位置に向けて戻されるが、この場合、使用者はストッパープレート6Nから手を離しているので、各上部アーム2Nと各下部アーム3nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に指を挟み込むといったことがなく、安全上、特に問題はない。また、それでもなお、ストッパープレート6Nが下方へ回動する間、使用者が万が一にも手の指を各上部アーム2Nと各下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に延ばしてしまうようなことがあっても、ストッパープレート6N背面の取付ブラケット68nの両側部がストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて突出されてストッパープレート6Nと取付ベース1との間に使用者の手指の進入を規制する安全カバー685になっているので、使用者が手指をストッパープレート6Nと取付ベース1との間に入れて挟み込むといったことはない。
【0059】
そしてまた、箱型荷台Cの回動式のドアを閉塞するときは、ストッパープレート6Nを収納位置に収納する。この場合、
図29(1)、(2)に示すように、ドアロック位置のストッパープレート6Nを一方の手で把持し、両側のロック解除押ボタン766を親指及び中指又は人差し指で押すと、各フック71nが中間ピン603上を中央に向けてスライドされ、各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24から抜け外れ、各フック71nの係止部761がロック穴74に対して係合可能(つまり、各フック71Nがロック穴74の凹部740を通り抜け可能)にシフトされる。そのまま、ストッパープレート6Nを収納位置に向けて押し戻してもよいが、この場合、各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24から外れた時点でストッパープレート6Nをドアロック位置から少し下げて、一対の上部アーム2N及び一対の下部アーム3nをそれぞれ基端の上部ピン14、下部ピン15を中心に下方向に向けて回動させると、ストッパープレート6Nを引き上げたときとは反対のガイドピン23、ガイドプレート4、位置決めスプリング5の各動作により、一対の上部アーム2のガイドピン23に係合されたガイドプレート4が下方に回動付勢されて、ストッパープレート6Nが下方に向けて自動的に回動される。その時点から、各ロック解除押ボタン766を押す必要がなく、各ロック解除押ボタン766を戻しても、ストッパープレート6Nは収納位置に向けて自動的に回動され、ストッパープレート6Nが取付ベース1の下部に近接すると、今度はフックオートシフト機構77の作用により、すなわち、各フック71nの各ガイド突起717のテーパ面717tと各下部アーム3nの上縁部内側のテーパ面33との相互の係合案内により、各フック71nがロック穴74の凹部740を通り抜け可能に相互に近接する方向に自動シフトされて、各フック71Nの係止部761が各下部アーム3Nのロック穴74の凹部740を通り抜けてロック穴74に係合し、この状態がガイドプレート4に巻装された位置決めスプリング5が下方に向けて付勢され一対の上部アーム2Nが下方に向けて位置決めされることにより保持され、同時に、フックオートシフト機構77の作用により、すなわち、各フック71nの各ガイド突起717が各下部アーム3nの各ガイド穴32に案内されて各ガイド穴32に嵌合することにより、各フック71nがロック穴740の凹部740から凸部741へ自動シフトされ、各フック71nとロック穴74の凸部741との係合により、ストッパープレート6Nがロックされ、さらに、各フック71nの各係止突起767nがロック穴74の各側縁部に係合されて、各フック71nとロック穴74の凸部741との係合状態が保持される。かくして、ストッパープレート6Nが収納位置に自動的に戻され、完全にロックされる。
このようにしてストッパープレート6Nは自動収納され、このストッパープレート6Nの収納後、箱型荷台Cの回動式のドアは閉鎖され、ロックロッドRの上端及び下端が、上下のカムキーパーにより固定される。
なお、このドアストッパーS4では、箱型荷台Cの回動式のドアを閉塞する際、ストッパープレート6Nをドアロック位置から収納位置に戻すときに、各フック71nの各係止突起767nと各上部アーム2Nの各係合穴24との係合を解除するために各ロック解除押ボタン766を押すが、このボタン操作により各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24から外れた時点でストッパープレート6Nをドアロック位置から少し下げると、一対の上部アーム2のガイドピン23に係合されたガイドプレート4が下方に回動付勢され、その後は、ストッパープレート6Nが収納位置に向けて自動的に回動され、既述のフックオートシフト機構77を介してロック装置7nにより収納位置に収納されロックされるので、各ロック解除押ボタン766を押して、各フック71nの各係止突起767nを各上部アーム2Nの各係合穴24から外し、ストッパープレート6Nをドアロック位置から少し下げて、ストッパープレート6Nを収納位置に向けて自動的に回動させた時点で、使用者はストッパープレート6Nから手を離すことができ、ストッパープレート6Nから手を離すことで、各上部アーム2Nと各下部アーム3nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に指を挟み込むといったことがない。また、それでもなお、ストッパープレート6Nが下方へ回動する間、使用者が万が一にも手の指を各上部アーム2Nと各下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に延ばしてしまうようなことがあっても、ストッパープレート6N背面の取付ブラケット68nの両側部がストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて突出されてストッパープレート6Nと取付ベース1との間に使用者の手指の進入を規制する安全カバー685になっているので、使用者が手指をストッパープレート6Nと取付ベース1との間に入れて挟み込むといったことがない。
また、各ロック解除押ボタン766を押して、各フック71nの各係止突起767nを各上部アーム2Nの各係合穴24から外し、ストッパープレート6Nをドアロック位置から少し下げたが、ストッパープレート6Nが収納位置に向けて自動的に回動される前に、使用者がストッパープレート6Nから手を離した場合でも、この場合は、その位置でガイドプレート4の位置決めスプリング5が上方に向けて付勢されており、ストッパープレート6Nは上方に向けて回動され、この位置決めスプリング5の上方向への回動付勢により保持されるので、安全上、特に問題は生じない。
【0060】
このようにしても第3の実施の形態と同様の作用効果を奏することができ、さらに次のようなこの実施の形態独自の格別な作用効果を得ることができる。
(1)このドアストッパーS4においても、ストッパープレート6Nを収納位置でロックするロック装置7nを併せて備えている。この場合、ロック装置7nは、一対の下部アーム3nの長手方向中間部間に形成され、各下部アーム3nの他端側に対応する端縁部の外側に凸部741、その内側に凹部740を有する2つに分割されたロック穴74と、一端がストッパープレート6Nの下部側背面6DNの上下の各ピン601、602間に平行に架け渡される中間ピン603に回動を規制されて中間ピン603の軸方向にスライド可能に装着され、他端を一対の下部アーム3nのロック穴74に対して内側の凹部740を通り抜け可能にかつ外側の凸部741に係止可能に鉤形又は爪状に形成される一対のフック71nと、各フック71n間で中間ピン603に巻装され、常態として各フック71nを中間ピン603の両端方向へ、各フック71nをロック穴74の外側の凸部741に係合可能に押圧付勢するばね部材としてコイルスプリング75と、各フック71nの一端側に形成されてストッパープレート6Nの両側に中間ピン603上の各フック71nを相互に近接する方向に押圧可能に配置され、各フック71nをロック穴74の外側の凸部741から内側の凹部740に向けてシフトさせるための一対のロック解除押ボタン766と、各フック71nの一端側の外側面に一対の下部アーム3nの上縁部から内側面(この場合、上縁部内側のテーパ面33)に係合可能に突出され、ストッパープレート6Nを収納位置に戻すときに、各下部アーム3nの上縁部及び内側面との係合により各フック71nを相互に近接する方向に押圧して、各フック71nをロック穴74の内側の凹部740を通り抜け可能にシフトさせる(テーパ面717tを有する)一対のガイド突起717、及び各下部アーム3nの他端側に形成され、ロック穴74の内側の凹部740を通り抜けた各フック71nをコイルスプリング75の付勢力により中間ピン603の両端方向へシフトさせてロック穴74の外側の凸部741へ係合可能に、各ガイド突起717を各下部アーム3nの内側面から外側面に向けて逃すための一対のガイド穴32からなるフックオートシフト機構77とにより構成される。
このようにして、ストッパープレート6Nが収納位置に収納された状態では、各フック71nはロック穴74の外側の凸部741に係合されて、ストッパープレート6Nをロックし、ストッパープレート6Nを収納位置から引き出す際は、各ロック解除押ボタン766を押すことにより、各フック71nをロック穴74の外側の凸部741から内側の凹部740へシフトして、ストッパープレート6Nのロックを解除し、このストッパープレート6Nを少し引き上げれば、ストッパープレート6Nは自動的に上方に向けて回動され、一対の上部アーム2Nと一対のフック71nが近接して各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24に係合可能に対向し、ドアロック位置へ迫上がり、このドアロック位置で、ストッパープレート6N両側のロック解除押ボタン766の押操作を解除することにより、各フック71nの各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24に係合され、各上部アーム2Nが位置決めスプリング5の上方向への回動付勢、及び各フック71Nの各係止突起767nと各上部アーム2Nの各係合穴24との係合により位置決め保持され、これら上部アーム2Nによりストッパープレート6Nが保持されるようにしたので、このストッパープレート6Nを収納位置から引き出すときの一連の操作に、安全上、特に問題がない。また、ストッパープレート6Nを収納位置に戻す際は、このドアストッパーS4の場合、各フック71nの各係止突起767nと各上部アーム2Nの各係合穴24との係合を解除するために各ロック解除押ボタン766を一度押す必要があるが、その解除後は、ストッパープレート6Nを収納位置に向けて戻すことにより、この場合、ストッパープレート6Nを少し押し下げれば、ストッパープレート6Nは自動的に下方に向けて回動され、各ロック解除押ボタン766を押操作することなしに、フックオートシフト機構77の作用により、すなわち、各フック71nの各ガイド突起717(のテーパ面717t)と各下部アーム3nの上縁部及び内側面(この場合、テーパ面33)との係合案内により、各フック71nをロック穴74の内側の凹部740を通り抜け可能に相互に近接する方向に自動シフトして、ロック穴74に対して係合させ、続くフックオートシフト機構77の作用により、すなわち、各フック71nの各ガイド突起717と下部アームの3n各ガイド穴32との係合により、各フック71nをロック穴74の内側の凹部740から外側の凸部741へ自動シフトして外側の凸部741に係合させるようにしたので、このストッパープレート6Nを収納位置に戻す際は、各ロック解除押ボタン766の押操作により、各フック71nの各係止突起767nを各上部アーム2Nの各係合穴24から外した後は、ストッパープレート6Nをドアロック位置から少し下げて、ストッパープレート6Nが収納位置に向けて自動的に回動された時点で、使用者はストッパープレート6Nから手を離すことができ、ストッパープレート6Nから手を離すことで、各上部アーム2Nと各下部アーム3nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に指を挟み込むといったことがない。
また、それでもなお、ストッパープレート6Nが上方又は下方へ回動する間に、使用者が万が一にも手の指を各上部アーム2Nと各下部アーム3Nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に延ばしてしまうようなことがあっても、ストッパープレート6N背面の取付ブラケット68nの両側部がストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて突出されてストッパープレート6Nと取付ベース1との間に使用者の手指の進入を規制する安全カバー685になっているので、使用者が手指をストッパープレート6Nと取付ベース1との間に入れて挟み込むといったことがない。
なお、このドアストッパーS4では、各ロック解除押ボタン766を押してロック装置7nを解除し、ストッパープレート6Nを収納位置から少し引き上げて、ストッパープレート6Nがドアロック位置に向けて自動的に回動された後、ドアロック位置で、ガイドプレート4の位置決めスプリング5が上方に向けて付勢された状態から、各フック71nの各係止突起767nと各上部アーム2Nの各係合穴24とを係合させて、ストッパープレート6Nをドアロック位置に保持するようにしているが、位置決めスプリング5の上方向への回動付勢力のみでストッパープレート6Nをドアロック位置に保持することもできるので、各フック71Nの各係止突起767や各上部アーム2Nの各係合穴24はなくてもよい。このようにした場合、ストッパープレート6Nを収納位置に戻す際は、両ロック解除押ボタン766を押操作することなしに、ストッパープレート6Nを少し押し下げて、ストッパープレート6Nを自動的に下方に向けて回動させれば、その後は、フックオートシフト機構77の作用により、各フック71nがロック穴74の内側の凹部740を通り抜け可能に相互に近接する方向に自動シフトしてロック穴74に対して係合するとともに、各フック71nがロック穴74の内側の凹部740から外側の凸部741へ自動シフトして両側の凸部741に係合するので、ストッパープレート6Nを収納位置に戻す際の手操作をより簡易にすることができる。
(2)このドアストッパーS4においても、各フック71nの他端側の外側面にロック穴74の各側縁部に係合可能に一対の係止突起767nを有し、ストッパープレート6Nを収納位置に戻し、各フック71nがロック穴74の両側の凸部741に係合されてロックされたときに、各係止突起741がロック穴74の各側縁部に係合して、各フック71nとロック穴74の外側の凸部741との係合を保持するようにしたので、ストッパープレート6Nの収納位置でのロック状態を確実に保持することができる。
さらに、各上部アーム2Nの他端側に各フック71nの他端側の各係止突起767nが係合可能に係合穴24が対にして穿設され、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられたときに、各係止突起767nが各上部アーム2Nの各係合穴24に係合してストッパープレート6Nをドアロック位置に位置決め保持するようにしたので、ストッパープレート6Nがドアロック位置に迫上げられたときに、ストッパープレート6Nをドアロック位置に確実に保持することができる。
(3)このドアストッパーS4においても、ストッパープレート6Nの下部側背面6DNに取付ブラケット68nが着脱可能に取り付けられる。この取付ブラケット68nは溝形のプレートからなり、両側部に上下、中間の各ピン601、602、603を挿通可能なピン挿通部681、682、683と、ロック装置7nの各ロック解除押ボタン766を挿通可能なボタン挿通部684とを有し、上下、中間の各ピン601、602、603は各ピン挿通部681、682、683に挿着され、各ロック解除押ボタン766は各ロック解除押ボタン挿通部684に通されて、取付ブラケット68nを介して、ストッパープレート6Nの下部側背面6DNに取り付けられるので、構造を簡単にし、部品点数を少なくして、コストの低減を図ることができる。
さらに、この取付ブラケット68nはその両側部がストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて延出され、ストッパープレート6Nの両側から取付ベース1に向けて突出されるので、これが、使用者がストッパープレート6Nを正面側から把持した際に、ストッパープレート6Nと取付ベース1との間に使用者の手指の進入を規制する安全カバー685になっているので、使用者がストッパープレート6Nを上方又は下方へ回動させる間に、万が一にも手の指を各上部アーム2Nと各下部アーム3nとの間やストッパープレート6Nの上部側背面6UNと取付ベース1との間に延ばしてしまうようなことがあっても、ストッパープレート6N背面の取付ブラケット68nの両側部、すなわち、この安全カバー685により、使用者が手指をストッパープレート6Nと取付ベース1との間に入れて挟み込むといったことを確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0061】
S、S2、S3、S4 箱型荷台用ドアストッパー
1 取付ベース
11 背面部
12 支持プレート(側面部)
121 上部ピン挿通部
122 下部ピン挿通部
123 中間部ピン挿通部
13 取付部(延長部)
14 上部ピン
15 下部ピン
16 中間部ピン
2、2N 上部アーム
201 上部ピン挿通部
202 上ピン挿通部
203 ガイドピン挿通部
21 アーム連結部
22 スリット
23 ガイドピン
24 係合穴
3、3N、3n 下部アーム
301 下部ピン挿通部
302 下ピン挿通部
31 アーム連結部
32 ガイド穴
33 テーパ面
4 ガイドプレート
4A ガイド部
40 U字形の溝
4B 軸受
41 中間面部
42 側面部
420 穴
5 位置決めスプリング
6、6N ストッパープレート
6U、6UN 上部側背面
6D、6DN 下部側背面
601 上ピン
602 下ピン
603 中間ピン
61 押え部
611 ブロック
612 凹部
613 平面部
614 ねじ挿通部
62 取付部
63 遮蔽部
630 凹部
63P ピン支持部
631 溝
632 溝
633 溝
634B ボス
634 溝
635B ボス
635 溝
636 取付凹部
64 取付ブラケット
641 溝
642 溝
643 溝
651 雌ねじ部
652 雌ねじ部
661 取付片
662 取付片
67 取付ボス
68、68n 取付ブラケット
681、682、683 ピン挿通部
684 ボタン挿通部
685 安全カバー
s 取付ねじ
7、7N、7n ロック装置
70 ロック穴
71、71N、71n フック
711 フックレバー
712 係止部
713 ピン挿通部
714 支持部
715 連結部
716 支軸
717 ガイド突起
717t テーパ面
72 ばね部材(トーションスプリング)
73 ロック解除レバー
74 ロック穴
740 凹部
741 凸部
75 コイルスプリング(ばね部材)
761 係止部
762 ピン挿通部
763 フック本体
764 支持部
765 ボタン部
766 ロック解除押ボタン
767、767n 係止突起
768 係止部
769 テーパ面
77 フックオートシフト機構
8、8N ストッパープレート回動規制部
81 ストッパー面
82 ストッパー部
83 ストッパー部
9 安全カバー
91 上部側左右一対のカバー
911 凸状部
92 下部側左右一対のカバー
921 繋ぎ部
93 上部連結部
94 取付部
95 下部連結部
C 箱型荷台
R ロックロッド