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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】巻取装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 75/42 20060101AFI20230207BHJP
   B65H 75/48 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
B65H75/42 G
B65H75/48 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019026393
(22)【出願日】2019-02-18
(65)【公開番号】P2020132338
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】512141736
【氏名又は名称】株式会社リーレックス
(73)【特許権者】
【識別番号】592159966
【氏名又は名称】中発販売株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】櫟原 政一
(72)【発明者】
【氏名】小林 謙二
【審査官】田村 耕作
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-056706(JP,A)
【文献】実開昭57-165114(JP,U)
【文献】実開平04-025468(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 75/42
B65H 75/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する索状導体を巻き取るための巻取装置において、
前記索状導体のうち絶縁チューブで覆われている部分を巻き取るための巻取ドラムと、
前記巻取ドラムの中心軸線上に配置され、当該巻取ドラムを支持する金属製の支持シャフトと、
外部に電気的に接続される中心側導体と前記索状導体とを電気的に接続する電気接続部であって、前記支持シャフトの中心軸線上に直列に並ぶように重ねられて配置された複数の接続モジュールを有して構成された電気接続部とを備え、
前記接続モジュールそれぞれは、内側ブッシング、外側ブッシング及びバネがケーシングに収納されてユニット化されたものであり
前記内側ブッシングは、電気絶縁材料にて構成されているとともに、前記支持シャフトと係合した状態で当該支持シャフトが貫通挿入されたものであり、
前記外側ブッシングは、前記内側ブッシングと係合した状態で当該内側ブッシングが内部に挿入された金属製のものであり、
前記バネは、渦巻き状に構成された金属製のものであって、中心端が前記外側ブッシングと導通可能な構成で連結され、かつ、外終端が前記ケーシングに係止された状態で前記索状導体と導通可能に接続されたものであり、
前記ケーシングは、前記巻取ドラムに固定され、かつ、前記内側ブッシング、前記外側ブッシング及び前記バネが収納されているとともに、当該バネの外終端が係止固定された電気絶縁材料製のものであり、
前記中心側導体は、前記外側ブッシングと導通可能に接続され、かつ、前記支持シャフトの中心軸線に沿って延びる当該支持シャフトに設けられた溝部に配索されており、
さらに、前記索状導体のうち絶縁チューブで覆われていない部分(以下、リード線という。)の一端側は、前記ケーシングに固定された状態で前記バネの外終端に電気的に接続され、当該リード線の他端側は、前記索状導体のうち絶縁チューブで覆われている部分に電気的に接続されている巻取装置。
【請求項2】
前記支持シャフトは回転不可であり、
前記内側ブッシングには、前記溝部と嵌合して前記支持シャフトと係合する嵌合部が設けられている請求項に記載の巻取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、可撓性を有する索状導体を巻き取るための巻取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の巻取装置は、金属製の渦巻きバネ、巻取ドラム及び金属パイプ製の固定軸等を備えている。巻取ドラムは、電気コード等の索状導体を巻き取る回転体である。固定軸は、巻取ドラムを回転可能に支持した状態で基台部に対して固定されている。
【0003】
固定軸内には、電気コードに接続されたリード線は配索されている。渦巻きバネの中心端(内端)は、固定軸に係止固定された状態でリード線に電気的に接続されている。渦巻きバネの外終端は、電気コードに電気的に接続されている。つまり、電気コードは、金属製の渦巻きバネを介してリード線と導通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-56706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る渦巻きバネの中心端(内端)は、絶縁ブッシュを介して固定ピンにより固定軸に固定されている。絶縁ブッシュは樹脂等の電気絶縁材料製である。固定ピンは、固定軸及び絶縁ブッシュを径方向に貫通して渦巻きバネを当該固定軸に固定する。
【0006】
しかし、特許文献1における「渦巻きバネとリード線との接続構造」に関する記載は、「渦巻きバネの適所にリード線を取り付ける」のみであり、具体的な接続構造が一切記載されていない。つまり、特許文献1には、特許文献1に係る発明を実施できる程度に明確、かつ、十分に記載されていない。
【0007】
本開示は、上記点に鑑み、リード線等の導体と渦巻きバネとの接続構造の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
可撓性を有する索状導体(2A)を巻き取るための巻取装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、索状導体(2A)を巻き取るための巻取ドラム(3)と、巻取ドラム(3)の中心軸線上に配置され、当該巻取ドラム(3)を支持する金属製の支持シャフト(4)と、電気絶縁材料にて構成された内側ブッシング(6)であって、支持シャフト(4)が貫通挿入された内側ブッシング(6)と、内側ブッシング(6)と係合した状態で当該内側ブッシング(6)が内部に挿入された外側ブッシング(7)であって、金属製の外側ブッシング(7)と、渦巻き状に構成された金属製のバネ(8)であって、中心端(8A)が外側ブッシング(7)と導通可能な構成で連結され、かつ、外終端(8B)が巻取ドラム(3)に対して連結された状態で索状導体(2A)と導通可能に接続されたバネ(8)と、外側ブッシング(7)と導通可能に接続され、支持シャフト(4)に沿って延びる中心側導体(2F)とである。
【0009】
これにより、当該巻取装置では、中心側導体(2F)と索状導体(2A)とは、バネ(8)及び外側ブッシング(7)を介して電気的に導通可能な状態となる。つまり、中心側導体(2F)は、バネ(8)に直接的に接続されることなく、外側ブッシング(7)を介して当該バネ(8)と電気的に接続される。
【0010】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る巻取装置を示外観図である。
図2】第1実施形態に係る巻取装置を示す図である。
図3】第1実施形態に係る接続モジュール等を示す図である。
図4】第1実施形態に係る接続モジュール等を示す図である。
図5】第1実施形態に係る接続モジュールの分解図である。
図6】第1実施形態に係る接続モジュールを示す図である。
図7】第2実施形態に係る接続モジュール等を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
【0013】
なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。斜線が付された図は断面図を示すものではない。
【0014】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。図1に示された巻取装置1は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
【0015】
(第1実施形態)
1.巻取装置の概要
本実施形態は、2芯の電気コード2を巻き取るための巻取装置に本開示に係る巻取装置1の一例が適用されたものである。2芯の電気コード2とは、図2に示されるように、2本の電気線2A、2Bが束ねられて1本のコードとして扱い可能なとなった電気コードである。電気線2A、2Bは、可撓性を有する索状導体の一例である。
【0016】
本実施形態では、各電気線2A、2Bは絶縁チューブ2Cに覆われて束ねられている。絶縁チューブ2Cは、電気絶縁材料製の可撓性を有するチューブである。以下、各電気線2A、2Bのうち、絶縁チューブ2Cに覆われていない部分(図2において、略C字状に湾曲した部分)をリード線2D、2Eという。
【0017】
巻取装置1は、巻取ドラム3、支持シャフト4及び電気接続部5等を少なくとも備える。巻取ドラム3は、電気コード2、つまり電気線2A、2Bを巻き取る回転体である。なお、巻取ドラム3は、電気線2A、2Bのうち絶縁チューブ2Cに覆われている部分(以下、当該部分を電気コード2という。)を巻き取る。
【0018】
支持シャフト4は、巻取ドラム3の中心軸線上に配置されて当該巻取ドラム3を支持する金属製の部材である。支持シャフト4は、回転不可な状態でフレーム1A、1B(図1参照)に固定されている。
【0019】
電気接続部5は、電気線2A、2Bと外部リード線2F、2Gとを電気的に接続する構造部である。具体的には、電気線2A(リード線2D)は、外部リード線2Fに電気的に接続されている。電気線2B(リード線2E)は、外部リード線2Gに電気的に接続されている。外部リード線2F、2Gは、巻取装置1外に電気的に接続される。
【0020】
なお、巻取ドラム3の円筒部(図示せず。)内には、巻取用渦巻きバネ(図示せず。)が収納されている。円筒部は、電気コード2が巻かれる部位である。巻取用渦巻きバネは、巻取ドラム3を巻き取りの向きに回転させる弾性力を発揮する渦巻きバネである。
【0021】
巻き取りの向きは、電気コード2を巻き取る際に巻取ドラム3が回転する向きである。巻取用渦巻きバネの中心端は、支持シャフト4に固定されている。巻取用渦巻きバネの外終端部は巻取ドラム3に固定されている。
【0022】
そして、巻取ドラム3に巻かれている電気コード2が引き出されると、当該巻取ドラム3が回転して巻取用渦巻きバネの弾性変形量が増大する。このため、巻取用渦巻きバネは、巻取ドラム3を巻き取りの向きに回転させる弾性力を発揮する。
【0023】
2.電気接続部の詳細
電気接続部5は、図3及び図4に示されるように、第1接続モジュール5A及び第2接続モジュール5B等を有して構成されている。第1接続モジュール5Aは、電気線2A(リード線2D)と外部リード線2Fとを電気的に接続する。第2接続モジュール5Bは、電気線2B(リード線2E)と外部リード線2Gとを電気的に接続する。
【0024】
第1接続モジュール5Aと第2接続モジュール5Bとは、支持シャフト4の中心軸線上に直列に並ぶように重ねられて配置されている。第1接続モジュール5Aと第2接続モジュール5Bとは、同一な構成である。このため、以下の説明では、第2接続モジュール5Bの詳細説明は省略されている。
【0025】
<第1接続モジュールの構成>
第1接続モジュール5Aは、図5に示されるように、内側ブッシング6、外側ブッシング7及びバネ8等を少なくとも有する。内側ブッシング6は、電気絶縁材料(例えば、樹脂)にて構成された部材であって、支持シャフト4が貫通挿入される。
【0026】
すなわち、支持シャフト4には、当該支持シャフト4の中心軸線に沿って延びる溝部4Aが少なくとも1つ(本実施形態では、3つ)設けられている。内側ブッシング6の内周面には、図6に示されるように、突起状の嵌合部6Aが少なくとも1つ(本実施形態では、溝部4Aと同数)設けられている。
【0027】
各嵌合部6Aは、各溝部4Aに嵌り込んで嵌合している。このため、内側ブッシング6は支持シャフト4と係合した状態となるため、巻取ドラム3が回転しても内側ブッシング6は回転しない。つまり、溝部4A及び嵌合部6Aは、セレーションとして機能する。
【0028】
外側ブッシング7は、内側ブッシング6と係合した状態で当該内側ブッシング6が内部に挿入された金属製の部材である。つまり、内側ブッシング6の外周は、導体である外側ブッシング7にて覆われた状態となっている。
【0029】
なお、内側ブッシング6の外周及び外側ブッシング7の内周には、互いに噛み合う凹凸部6B、7Aが設けられてセレーションを構成している。このため、外側ブッシング7も巻取ドラム3が回転しても回転しない。
【0030】
バネ8は、渦巻き状に構成された金属製のバネである。当該バネ8の中心端8Aは、外側ブッシング7と導通可能な構成で連結されている。当該バネ8の外終端8Bは、巻取ドラム3に対して連結された状態で電気線2Aと導通可能に接続されている。
【0031】
具体的には、バネ8の外終端8Bは、ケーシング9に係止固定されている(図6参照)。ケーシング9は、第1接続モジュール5Aの一部を構成する部材である。当該ケーシング9には、内側ブッシング6、外側ブッシング7及びバネ8等が少なくとも収納されている。
【0032】
ケーシング9は、図3に示されるように、ドラム接合プレート10を介してボルトB1にて巻取ドラム3に固定されている。リード線2Dは、図6に示されるように、ケーシング9に固定されているとともに、端子棒Hを介して外終端8Bに電気的に接続されている。
【0033】
外部リード線2Fの一端は、図5に示されるように、外側ブッシング7と導通可能に接続されている。そして、外部リード線2Fは、支持シャフト4に沿って延びて配索されている(図4参照)。具体的には、当該外部リード線2Fは、溝部4A内に配索されている。
【0034】
つまり、リード線2D(電気線2A)は、バネ8を介して外部リード線2Fに電気的に接続されている。なお、外部リード線2Fは、支持シャフト4に沿って延びて配索された中心側導体の一例である。
【0035】
<第1接続モジュールの作動(図6参照)>
内側ブッシング6及び外側ブッシング7は、支持シャフト4に対して回転せず、かつ、支持シャフト4も回転しない。このため、電気コード2が巻取ドラム3から引き出されて巻取ドラム3が回転すると、バネ8の外終端8Bは、巻取ドラム3と共に回転する。
【0036】
したがって、電気コード2の引き出し長さが大きくなるに応じて、バネ8の弾性変形量が増大していく。リード線2Dと外部リード線2Fとは、外側ブッシング7及びバネ8を介して電気的に接続されているので、電気コード2と外部リード線2Fとの電気的な接続が維持される。
【0037】
電気コード2が巻取ドラム3に巻き取られる場合においては、巻取ドラム3の回転に応じてバネ8が復元していくので、電気コード2の引き出し時と同様に、電気コード2と外部リード線2Fとの電気的な接続が維持される。
【0038】
なお、第2接続モジュール5Bは、第1接続モジュール5Aと同一構造である。つまり、第2接続モジュール5Bも、内側ブッシング、外側ブッシング、バネ及びケーシング等を少なくとも有する。このため、第2接続モジュール5Bの作動も第1接続モジュール5Aと同じである。
【0039】
3.本実施形態に係る巻取装置(特に、接続モジュール)の特徴
本実施形態に係る巻取装置1では、外部リード線2Fと電気線2A(リード線2D)とは、バネ8及び外側ブッシング7を介して電気的に導通可能な状態となる。つまり、外部リード線2Fは、バネ8に直接的に接続されることなく、外側ブッシング7を介して当該バネ8と電気的に接続される。
【0040】
したがって、外部リード線2Fがバネ8に直接的に接続された構成に比べて、外部リード線2Fとバネ8とを、確実、かつ、安定的に電気的に接続することが可能となるとともに、組立性を向上させることが可能となり得る。延いては、巻取装置1の耐久性及び信頼性が向上する。
【0041】
本実施形態に係る接続モジュールは、内側ブッシング、外側ブッシング及びバネがケーシングに収納されてユニット化されている。したがって、当該巻取装置1では、当該接続モジュールを中心軸線方向に重ねることにより、容易に多芯化に対応することが可能となる。なお、「接続モジュール」とは、第1接続モジュール5A及び第2接続モジュール5Bの総称である。
【0042】
各外部リード線2Fは溝部4Aに配索されている。これにより、外部リード線2Fを容易に支持シャフト4に沿って配索することが可能となり得る。
内側ブッシング6には、溝部4Aと嵌合して支持シャフト4と係合する嵌合部6Aが設けられている。これにより、外部リード線2Fを配索する溝部4A利用して内側ブッシング6の回転を規制でき得る。
【0043】
(第2実施形態)
上述の実施形態に係る巻取装置1は、2芯の電気コード2に対応したものであった。これに対して、本実施形態に係る巻取装置1は、3芯の電気コード2に対応したものである。
【0044】
以下の説明は、上述の実施形態に係る巻取装置1との相違点に関する説明である。なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
【0045】
すなわち、図7に示されるように、本実施形態では、3つの接続モジュール5A~5Cが中心軸線に沿って重ねられて配置されている。各接続モジュール5A~5Cの外部リード線(図示せず。)は、3つの溝部4Aそれぞれに配索されている。
【0046】
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る巻取装置1では、2芯又は3芯の電気コード2を巻き取り可能な巻取装置1であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、1芯又は4芯以上の電気コード2を巻き取り可能な巻取装置1であってもよい。なお、4芯の場合には、4つの接続モジュールが中心軸線に沿って重ねられる。
【0047】
上述の実施形態に係る巻取装置1では、外部リード線2Fが溝部4Aに配索されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、溝部4Aが廃止された構成であってもよい。
【0048】
上述の実施形態では、各溝部4Aに1本の外部リード線2Fが配索されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、1本の溝部4Aに複数の外部リード線2Fが配索された構成であってもよい。
【0049】
上述の実施形態では、内側ブッシング6、外側ブッシング7及びバネ8がケーシング9に収納されてユニット(モジュール)化されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
【0050】
上述の実施形態に係る内側ブッシング6は、溝部4Aを利用して支持シャフト4に対する回転が規制されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、ピンやキー等により、支持シャフト4に対する内側ブッシング6の回転が規制された構成であってもよい。
【0051】
上述の実施形態では、接続モジュール内に収納された渦巻きバネを利用してリード線2Dと外部リード線2Fとが電気的に接続されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、巻取用渦巻きバネを利用してリード線2Dと外部リード線2Fとが電気的に接続された構成であってもよい。
【0052】
上述の実施形態に係る支持シャフト4は金属製であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、支持シャフト4は、導電性を有していれば十分であり、例えば、カーボン又は導電性樹脂にて構成された支持シャフト4であってもよい。
【0053】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
【符号の説明】
【0054】
1… 巻取装置 2… 電気コード 2A、2B… 電気線
2C… 絶縁チューブ 2D… リード線 2F… 外部リード線
2E… リード線 2G… 外部リード線 3… 巻取ドラム
4… 支持シャフト 4A… 溝部 5… 電気接続部
5A… 第1接続モジュール 5B… 第2接続モジュール
6… 内側ブッシング 6A… 嵌合部 6B… 凹凸部
7… 外側ブッシング 8… バネ 9… ケーシング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7