(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、情報処理装置、端末装置および管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230207BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230207BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021505448
(86)(22)【出願日】2019-03-14
(86)【国際出願番号】 JP2019010531
(87)【国際公開番号】W WO2020183697
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100198845
【氏名又は名称】井上 善喬
(72)【発明者】
【氏名】橋本 賢太郎
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0332379(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0289074(US,A1)
【文献】特表2003-511760(JP,A)
【文献】特表2017-512459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信するステップと、
前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された、前記エアロゾル生成装置との間で通信接続可能な端末装置と前記充電装置との間での通信接続の状況を表す充電装置接続情報を受信するステップと、
受信した前記使用状況情報
及び前記充電装置接続情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置のユーザー
のアカウントに報償を付与するステップと、
前記ユーザーに使用される前記端末装置に対して、前記報償に関する情報を通知するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項2】
前記使用状況情報は、前記端末装置と前記エアロゾル生成装置との間での通信接続の状況を表す接続情報を含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記接続情報は、前記端末装置と前記エアロゾル生成装置との間での無線通信が行われたことを表す第1の接続情報を含む、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記接続情報は、前記端末装置と前記エアロゾル生成装置との間での前記通信接続の時間の長さを表す第2の接続情報を含む、
請求項2または3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記
充電装置接続情報は、前記端末装置と前記充電装置との間での無線通信が行われたことを表す第1の
充電装置接続情報と、前記端末装置と前記充電装置との間での前記通信接続の時間の長さを表す第2の
充電装置接続情報と、を含む、
請求項1から4までのいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記充電装置によって収集された、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電する時間の長さを表す充電情報を
受信するステップをさらに含む、
請求項1から5までのいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記充電情報は、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電した時間の長さを表す第1の充電情報を含む、
請求項6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記充電情報は、前記充電装置に外部電力源を接続することにより前記充電装置を充電した時間の長さを表す第2の充電情報を含む、
請求項6または7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
コンピューターに、
エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信する工程と、
前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された、前記エアロゾル生成装置との間で通信接続可能な端末装置と前記充電装置との間での通信接続の状況を表す充電装置接続情報を受信する工程と、
受信した前記使用状況情報
及び前記充電装置接続情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置のユーザー
のアカウントに報償を付与する工程と、
前記ユーザーに使用される前記端末装置に対して、前記報償に関する情報を通知する工程と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信する
と共に、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された、前記エアロゾル生成装置との間で通信接続可能な端末装置と前記充電装置との間での通信接続の状況を表す充電装置接続情報を受信する通信部と、
受信した前記使用状況情報
及び前記充電装置接続情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置のユーザー
のアカウントに報償を付与する制御部と、を備え、
前記通信部は、
前記ユーザーに使用される前記端末装置に対して、前記報償に関する情報を通知する情報処理装置。
【請求項11】
エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置から受信した当該エアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報
、及び前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された前記充電装置との間での通信接続の状況を表す充電装置接続情報を、情報処理装置に送信する通信部と、
前記情報処理装置によって前記エアロゾル生成装置のユーザーに付与された報償に関する情報を表示させる制御部と、を備え、
前記報償に関する情報は、前記使用状況情報
及び前記充電装置接続情報に基づいて前記ユーザーに付与されるものである、
前記ユーザーに使用される端末装置。
【請求項12】
エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置と、
前記エアロゾル生成装置のユーザーに使用されると共に前記エアロゾル生成装置と通信接続可能な端末装置と、
前記端末装置から前記エアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信する
と共に前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された、前記端末装置と前記充電装置との間での通信接続の状況を表す充電装置接続情報を受信する情報処理装置と、を含み、
前記情報処理装置は、受信した前記使用状況情報
及び前記充電装置接続情報に基づいて
前記ユーザー
のアカウントに報償を付与し、付与した前記報償に関する情報を前記端末装置に対して通知する、管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、プログラム、情報処理装置、端末装置および管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、エアロゾル生成装置等に関連して報償を付与する技術が存在する。
【0003】
例えば特許文献1の段落0088には、「アプリにより、消費者エンドデバイス61に関連付けられたアバターが、他の消費者エンドデバイス62に関連付けられたアバターと競うことができることが記載されている。このようなアバター間の競技により、アバターは、新たな仮想的能力を獲得したり成長させたりすることが可能となる。そのような新たな仮想的能力は、将来の別の消費者エンドデバイスのアバターとの競技に使用され得る。このような仮想的な競技で成功することにより、アプリ内の報償や成果バッヂを獲得できる。」といった記載がある。
【0004】
また、例えば特許文献1の段落0113には、「エンドデデバイスの使用によって引き起こされるアバターのプロファイルの改善やボーナス(および負の等価物)に加えて、アバターのプロファイルは、時間経過に伴うアバター間競技の勝敗結果として修正されてもよい。勝利の結果によりポイントが報償として与えられてもよい。そのポイントは、アバターの競技能力や、その他のカスタマイゼーションに交換することができる。そういったカスタマイゼーションとは、関連アプリによるスマートフォンのスクリーンへの表示の際の、アバターの見た目の更新といったものである。」といった記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された報償等は、エアロゾル生成装置自体の使用に基づくものではない。特許文献1では、エアロゾル生成装置の使用状況に基づいて報償することについては開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、エアロゾル生成装置等の使用に基づいた報償の付与ができる情報処理方法、プログラム、情報処理装置、端末装置および管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態における情報処理方法は、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信するステップと、受信した前記使用状況情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置のユーザーに報償を付与するステップと、前記エアロゾル生成装置との間で通信接続可能な端末装置に対して、前記報償に関する情報を通知するステップと、を含む
【0009】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記使用状況情報は、前記端末装置と前記エアロゾル生成装置との間での通信接続の状況を表す接続情報を含んでいてもよい。
【0010】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記接続情報は、前記端末装置と前記エアロゾル生成装置との間での無線通信が行われたことを表す第1の接続情報を含んでいてもよい。
【0011】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記接続情報は、前記端末装置と前記エアロゾル生成装置との間での前記通信接続の時間の長さを表す第2の接続情報を含んでいてもよい。
【0012】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された前記使用状況情報を受信するステップをさらに含み、前記使用状況情報は、前記端末装置と前記充電装置との間での通信接続の状況を表す接続情報を含み、前記接続情報は、前記端末装置と前記充電装置との間での無線通信が行われたことを表す第1の接続情報と、前記端末装置と前記充電装置との間での前記通信接続の時間の長さを表す第2の接続情報と、を含んでいてもよい。
【0013】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記使用状況情報は、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電する時間の長さを表す充電情報を含んでいてもよい。
【0014】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記充電情報は、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電した時間の長さを表す第1の充電情報を含んでいてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態における情報処理方法において、前記エアロゾル生成装置に含まれるバッテリーを充電可能な充電装置によって収集された前記使用状況情報を受信するステップをさらに含み、前記充電情報は、前記充電装置に外部電力源を接続することにより前記充電装置を充電した時間の長さを表す第2の充電情報を含んでいてもよい。
【0016】
本発明の一実施形態におけるプログラムは、コンピューターに、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信する工程と、受信した前記使用状況情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置のユーザーに報償を付与する工程と、前記エアロゾル生成装置との間で通信接続可能な端末装置に対して、前記報償に関する情報を通知する工程と、を実行させる。
【0017】
本発明の一実施形態における情報処理装置は、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信する通信部と、受信した前記使用状況情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置のユーザーに報償を付与する制御部と、を備え、前記通信部は、前記エアロゾル生成装置との間で通信接続可能な端末装置に対して、前記報償に関する情報を通知する。
【0018】
本発明の一実施形態における端末装置は、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置から受信した当該エアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を、情報処理装置に送信する通信部と、前記情報処理装置によって前記エアロゾル生成装置のユーザーに付与された報償に関する情報を表示させる制御部と、を備え、前記報償に関する情報は、前記使用状況情報に基づいて前記ユーザーに付与されるものである。
【0019】
本発明の一実施形態における管理システムは、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置と、前記エアロゾル生成装置と通信接続可能な端末装置と、前記端末装置から前記エアロゾル生成装置の使用状況を表す使用状況情報を受信する情報処理装置と、を含み、前記情報処理装置は、受信した前記使用状況情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザーに報償を付与し、付与した前記報償に関する情報を前記端末装置に対して通知する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の情報処理方法等によれば、エアロゾル生成装置等の使用に基づいた報償の付与が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】管理システムの概略構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図2】エアロゾル生成装置の概略構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図3】エアロゾル生成装置の他の概略構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図4】
他のエアロゾル生成装置の全体斜視図である(第1実施形態)。
【
図5】
エアロゾル生成基材を保持した状態の他のエアロゾル生成装置の全体斜視図である(第1実施形態)。
【
図6】
喫煙物品の断面図である(第1実施形態)。
【
図7】
図4に示した矢視200-200における断面図である(第1実施形態)。
【
図8】エアロゾル生成装置の概略機能構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図9】充電装置の概略機能構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図10】端末装置の概略機能構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図11】管理サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図12】SNS通信サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図13】管理データ記憶部の概略機能構成を示すブロック図である(第1実施形態)。
【
図14】管理システム内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャート(端末装置が接続情報を送信する場合)である(第1実施形態)。
【
図15】管理システム内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャート(端末装置が充電情報を送信する場合)である(第1実施形態)。
【
図16】管理システム内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャート(充電装置やエアロゾル生成装置等が接続情報を送信する場合)である(第1実施形態)。
【
図17】管理システム内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャート(充電装置やエアロゾル生成装置等が充電情報を送信する場合)である(第1実施形態)。
【
図18】管理システムの概略構成を示すブロック図である(第2実施形態)。
【
図19】バッテリー装置の概略機能構成を示すブロック図である(第2実施形態)。
【
図20】バッテリー装置の他の概略機能構成を示すブロック図である(第2実施形態)。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に複数の実施形態およびそれらの変形例を説明する。
【0023】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態による管理システムの概略構成を示すブロック図である。図示するように、管理システム91は、例えば、エアロゾル生成装置(香味吸引具)2と、充電装置3と、端末装置4と、通信中継装置5と、管理サーバー装置6と、SNS通信サーバー装置7とを含んで構成される。
図1では、各装置を1台ずつ記載しているが、各装置の台数は任意である。管理システム91において、エアロゾル生成装置2、充電装置3、端末装置4、通信中継装置5、管理サーバー装置6、SNS通信サーバー装置7のそれぞれが複数台含まれていてもよい。また、
図1において、各装置は必須の構成ではなく、管理システム91に含まれていなくてもよい。
【0024】
なお、
図1に示す各装置は、互いにネットワーク(図示しない)を介して接続可能である。ネットワークは、例えば、ネットワークは、例えば、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワークは、例えば、Wi-Fi(登録商標)、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)、ISDNs(integrated service digital networks)、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、BLE(Bluetooth Low Energy)、LPWAN(Low Power Wide Area Network)であってもよい。また、ネットワークは、衛星通信であってもよい。また、ネットワークは、例えば、USB(Universal Serial Bus)、Mini USB、Micro USB、Lightningなどの有線通信であってもよい。また、ネットワークは、これらの組合せを含んでいてもよい。ただし、ネットワークは、これらに限定されない。
【0025】
エアロゾル生成装置(香味吸引具、香味吸引器)2は、電力を用いてリキッド(エアロゾル源)を霧化し、エアロゾルを生成する装置である。エアロゾルは、エアロゾル源を霧化したものであり、気体中を浮遊する程度に微小な粒子である。エアロゾル生成装置2が発生させるエアロゾルは香味を伴うものであってよい。エアロゾル生成装置2の例としては、加熱式たばこ(T-vaporやInfused)および電子たばこ(E-vapor)などが挙げられる。また、エアロゾル生成装置2は、たばこを直接加熱する(直接加熱)タイプや、たばこを間接的に加熱する(間接加熱)タイプ、液体(リキッド)を加熱するタイプを含む。また、エアロゾル生成装置2は、櫛形電極対を有する圧電素子基板を用いてSAW(Surface Acoustic Wave)を発生させることによって液体を霧化するものであってもよい。このように、エアロゾル生成装置2は、燃焼型のデバイスや非燃焼型のデバイス、加熱型のデバイス、非加熱型のデバイスなど、各種のデバイスを含む。
【0026】
また、エアロゾル生成装置2が櫛形電極対を有する圧電素子基板を用いてSAWを発生させることによって液体を霧化するものである場合、エアロゾル生成装置2は、例えば、霧化ユニットとして、櫛形電極対を有する圧電素子基板と、液体のエアロゾル源を当該圧電素子基板に供給するように構成された液供給部とを備える。圧電素子基板は、櫛形電極対に高周波で電圧を印加することによって生じる表面弾性波によってエアロゾル源を霧化するように構成されていてもよい。また、圧電素子基板は、表面弾性波によって霧化される所望のエアロゾルに基づいて定められる数の櫛形電極対を有する。なお、櫛形電極対の数は、所望のエアロゾルに基づいて定められる。そのため、櫛形電極対に供給可能な電力が限られる霧化ユニットにおいて、エアロゾル源の霧化効率の向上によって適切な霧化ユニットを提供することができる。
【0027】
なお、これらはあくまでも一例であって、エアロゾル生成装置2はエアロゾルを発生させる装置であれば、どのような装置であってもよい。
【0028】
エアロゾル生成装置2は、典型的には筒状の形状を有する。エアロゾル生成装置2は、「香味吸引器」や「香味吸引具」とも呼ばれる。エアロゾル生成装置2は、例えば近距離無線通信(無線LAN(ローカルエリアネットワーク)等)を用いて、端末装置4と通信を行うことができる。また、エアロゾル生成装置2は、通信中継装置5やインターネット等を介して、管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7と通信することもできる。なお、エアロゾル生成装置2が有する、制御機能、通信機能、情報記憶機能については後で詳述する。
【0029】
充電装置3は、エアロゾル生成装置2が用いるバッテリー24を充電するための装置である。充電装置3は、例えば近距離無線通信を用いて、端末装置4と通信を行うことができる。また、充電装置3は、通信中継装置5やインターネット等を介して、管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7と通信することもできる。充電装置3が有する制御機能、通信機能、情報記憶機能については後で詳述する。
【0030】
端末装置4は、ユーザーが使用する情報処理機器である。端末装置4は、具体的には、PC(パーソナルコンピューター)、タブレット端末装置、スマートフォン(スマホ)、腕時計型端末装置、眼鏡型端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。また、端末装置4は、スマートスピーカー(AIスピーカー;「AI」は「人工知能」の略)であってもよい。また、端末装置4は、ウェアラブル端末(時計型デバイスやメガネ型デバイスなど)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)等であってもよい。ただし、端末装置4は、これらの例に限定されない。端末装置4は、エアロゾル生成装置2や、充電装置3などと通信することができるように構成される。また、端末装置4は、通信中継装置5やインターネット等を介して、管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7と通信することもできる。端末装置4は、通信手段として、無線通信又は有線通信を用いることができる。
【0031】
通信中継装置5は、エアロゾル生成装置2や、充電装置3や、端末装置4等がインターネットにアクセスできるようにするための中継装置である。通信中継装置5は、具体的には、携帯電話の基地局や、無線ルーター等である。
【0032】
管理サーバー装置6は、管理システム91において必要な情報を管理する装置である。管理サーバー装置6は、インターネット等を介してエアロゾル生成装置2や、充電装置3や、端末装置4バッテリー24等と相互に通信を行うことができる。管理サーバー装置6は、エアロゾル生成装置2や、充電装置3は、あるいは端末装置4から、エアロゾル生成装置2や、充電装置3の使用状況に関する情報を受け取る。使用状況は、例えば、他の装置との接続状況や、各装置に含まれるバッテリーの充電状況等である。また、管理サーバー装置6は、受け取った当該情報に応じて、それらの装置のユーザーのアカウントに報償を付与する。報償は、ポイント、マイレージ、スタンプ等とも呼ばれる。管理サーバー装置6の機能の詳細については、後で複数の図面を参照しながら説明する。
【0033】
SNS通信サーバー装置7は、ユーザーのアカウント間でメッセージの交換を行うための機能を有する。SNSは、「ソーシャルネットワーキングサービス」の略である。SNS通信サーバー装置7は、あるユーザーから他のユーザーへの、テキストのメッセージ、あるいは静止画や音声や動画等を含んだメッセージを仲介する。即ち、SNS通信サーバー装置7は、あるユーザーからのメッセージを受信し、そのメッセージを他のユーザーに送信する。また、SNS通信サーバー装置7は、複数のユーザーで構成されるグループの内部で共有されるメッセージを仲介してもよい。管理システム91において、管理サーバー装置6自身、あるいは管理サーバー装置6を運営する主体もまた、SNS通信サーバー装置7の1ユーザーであり得る。SNS通信サーバー装置7は、上記のサービスを実現するために、インターネット等を介して、エアロゾル生成装置2や、充電装置3や、端末装置4や、管理サーバー装置6との間で通信を行うことができる。
【0034】
図2は、本実施形態によるエアロゾル生成装置の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
図2に示されるエアロゾル生成装置2Aは、エアロゾル生成装置2の一構成例である。エアロゾル生成装置2Aは、第1の部材102及び第2の部材104を備える。図示されるように、一例として、第1の部材102は、制御部106、通信部108、バッテリー110、センサ112及びメモリー114を含んでもよい。一例として、第2の部材104は、リザーバ116、霧化部118、空気取込流路120、エアロゾル流路121及び吸口部122を含んでもよい。第1の部材102内に含まれるコンポーネントの一部が第2の部材104内に含まれてもよい。第2の部材104内に含まれるコンポーネントの一部が第1の部材102内に含まれてもよい。第2の部材104は、第1の部材102に対して着脱可能に構成されてもよい。あるいは、第1の部材102及び第2の部材104内に含まれるすべてのコンポーネントが、第1の部材102及び第2の部材104に代えて、同一の筐体内に含まれてもよい。
【0036】
リザーバ116は、エアロゾル源を保持する。例えば、リザーバ116は、繊維状又は多孔質性の素材から構成され、繊維間の隙間や多孔質材料の細孔に液体としてのエアロゾル源を保持する。前述した繊維状又は多孔質性の素材には、例えばコットンやガラス繊維、またはたばこ原料などを用いることができる。リザーバ116は、液体を収容するタンクとして構成されてもよい。エアロゾル源は、例えば、グリセリンやプロピレングリコールといった多価アルコール、水などの液体である。エアロゾル生成装置2がネブライザー等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源はまた、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。別の例として、エアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。リザーバ116は、消費されたエアロゾル源を補充することができる構成を有してもよい。あるいは、リザーバ116は、エアロゾル源が消費された際にリザーバ116自体を交換することができるように構成されてもよい。また、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体でも良い。エアロゾル源が固体の場合のリザーバ116は、例えば繊維状又は多孔質性の素材を用いない空洞の容器であっても良い。
【0037】
霧化部118は、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成するように構成される。センサ112によって吸引動作が検知されると、霧化部118はエアロゾルを生成する。例えば、ウィック(図示せず)が、リザーバ116と霧化部118とを連結するように設けられてもよい。この場合、ウィックの一部はリザーバ116の内部に通じ、エアロゾル源と接触する。ウィックの他の一部は霧化部118へ延びる。エアロゾル源は、ウィックの毛細管効果によってリザーバ116から霧化部118へと運ばれる。一例として、霧化部118は、バッテリー110に電気的に接続されたヒータを備える。ヒータは、ウィックと接触又は近接するように配置される。吸引動作が検知されると、制御部106は、霧化部118のヒータを制御し、ウィックを通じて運ばれたエアロゾル源を加熱することによって当該エアロゾル源を霧化する。霧化部118の別の例は、エアロゾル源を超音波振動によって霧化する超音波式霧化器であってもよい。霧化部118には空気取込流路120が接続され、空気取込流路120はエアロゾル生成装置2の外部へ通じている。霧化部118において生成されたエアロゾルは、空気取込流路120を介して取り込まれた空気と混合される。エアロゾルと空気の混合流体は、矢印124で示されるように、エアロゾル流路121へと送り出される。エアロゾル流路121は、霧化部118において生成されたエアロゾルと空気との混合流体を吸口部122まで輸送するための管状構造を有する。
【0038】
吸口部122は、エアロゾル流路121の終端に位置し、エアロゾル流路121をエアロゾル生成装置2の外部に対して開放するように構成される。ユーザーは、吸口部122を咥えて吸引することにより、エアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込む。
【0039】
通信部108は、LEDなどの発光素子、ディスプレイ、スピーカー、バイブレータなどを含んでもよい。通信部108は、必要に応じて、発光、表示、発声、振動などによって、ユーザーに対して何らかの通知を行うように構成される。
【0040】
バッテリー110は、通信部108、センサ112、メモリー114、霧化部118などのエアロゾル生成装置2の各コンポーネントに電力を供給する。バッテリー110は、エアロゾル生成装置2の所定のポート(図示せず)を介して外部電源に接続することにより充電することができてもよい。バッテリー110のみを第1の部材102又はエアロゾル生成装置2から取り外すことができてもよく、新しいバッテリー110と交換することができてもよい。また、第1の部材102全体を新しい第1の部材102と交換することによってバッテリー110を新しいバッテリー110と交換することができてもよい。
【0041】
センサ112は、空気取込流路120及び/又はエアロゾル流路121内の圧力の変動を検知する圧力センサ又は流量を検知する流量センサを含んでもよい。センサ112はまた、リザーバ116等のコンポーネントの重量を検知する重量センサを含んでもよい。センサ112はまた、エアロゾル生成装置2を用いたユーザーによるパフの回数を計数するように構成されてもよい。センサ112はまた、霧化部118への通電時間を積算するように構成されてもよい。センサ112はまた、リザーバ116内の液面の高さを検知するように構成されてもよい。センサ112はまた、バッテリー110のSOC(State of Charge、充電状態)、電流積算値、電圧などを検知するように構成されてもよい。電流積算値は、電流積算法やSOC-OCV(Open Circuit Voltage、開回路電圧)法等によって求められてもよい。センサ112はまた、ユーザーが操作可能な操作ボタンなどであってもよい。
【0042】
制御部106は、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとして構成された電子回路モジュールであってもよい。制御部106は、メモリー114に格納されたコンピューター実行可能命令に従ってエアロゾル生成装置2の動作を制御するように構成されてもよい。メモリー114は、ROM、RAM、フラッシュメモリーなどの記憶媒体である。メモリー114には、上記のようなコンピューター実行可能命令のほか、エアロゾル生成装置2の制御に必要な設定データ等が格納されてもよい。例えば、メモリー114は、通信部108の制御方法(発光、発声、振動等の態様等)、センサ112により検知された値、霧化部118の加熱履歴等の様々なデータを格納してもよい。制御部106は、必要に応じてメモリー114からデータを読み出してエアロゾル生成装置2の制御に利用し、必要に応じてデータをメモリー114に格納する。
【0043】
図3は、本実施形態によるエアロゾル生成装置の概略構成を示すブロック図である。
【0044】
図示されるエアロゾル生成装置2Bは、エアロゾル生成装置2の一構成例である。エアロゾル生成装置2Bは、
図2のエアロゾル生成装置2Aが備える構成に加えて、第3の部材126を備える。第3の部材126は、香味源128を含んでもよい。一例として、エアロゾル生成装置2Bが電子たばこである場合、香味源128は、たばこに含まれる香喫味成分を含んでもよい。図示されるように、エアロゾル流路121は、第2の部材104及び第3の部材126にわたって延在する。吸口部122は、第3の部材126に備えられる。
【0045】
香味源128は、エアロゾルに香味を付与するためのコンポーネントである。香味源128は、エアロゾル流路121の途中に配置される。霧化部118によって生成されたエアロゾルと空気との混合流体(以下、混合流体を単にエアロゾルと呼称する場合もあることに留意されたい)は、エアロゾル流路121を通って吸口部122まで流れる。このように、香味源128は、エアロゾルの流れに関して霧化部118よりも下流に設けられている。換言すれば、霧化部118よりも香味源128の方が、エアロゾル流路121の中で吸口部122に近い側に位置する。したがって、霧化部118によって生成されたエアロゾルは、香味源128を通過してから吸口部122へ達する。エアロゾルが香味源128を通過する際、香味源128に含まれる香喫味成分がエアロゾルに付与される。一例として、エアロゾル生成装置2Bが電子たばこである場合、香味源128は、刻みたばこ、又はたばこ原料を粒状、シート状もしくは粉末状に成形した加工物などの、たばこ由来のものであってもよい。香味源128はまた、たばこ以外の植物(例えばミントやハーブ等)から作られた非たばこ由来のものであってもよい。一例として、香味源128は、ニコチン成分を含む。香味源128は、メントールなどの香料成分を含有してもよい。香味源128に加えて、リザーバ116も香喫味成分を含んだ物質を有してもよい。例えば、エアロゾル生成装置2Bは、香味源128にたばこ由来の香味物質を保持し、リザーバ116には非たばこ由来の香味物質を含むように構成されてもよい。
【0046】
ユーザーは、吸口部122を咥えて吸引することにより、香味が付与されたエアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込むことができる。
【0047】
制御部106は、本開示の実施形態に係るエアロゾル生成装置2A及び2B(以下、まとめて「エアロゾル生成装置2」と呼ぶことがある)を様々な方法で制御するように構成される。
【0048】
図4は、本実施形態に係る他のエアロゾル生成装置の全体斜視図である。
図5は、本実施形態に係る、エアロゾル生成基材を保持した状態の他のエアロゾル生成装置の全体斜視図である。本実施形態において、エアロゾル生成装置2は、例えば、エアロゾル源及び香味源を含む充填物などの香味発生基材を有する、喫煙物品などのエアロゾル生成基材を加熱することによって、香味を含むエアロゾルを生成するように構成される。なお、喫煙物品2110がエアロゾル生成基材として用いられてもよい。
【0049】
当業者に理解されるように、喫煙物品2110はエアロゾル生成基材の一例にすぎない。エアロゾル生成基材に含まれるエアロゾル源は固体であってもよいし、液体であってもよい。エアロゾル源は、例えば、グリセリン、プロピレングリコールといった多価アルコールや、水などの液体であってもよい。エアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。エアロゾル生成装置2がネブライザーなどの医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。用途によっては、エアロゾル生成基材は香味源を含まなくてもよい。
【0050】
図4及び
図5に示すように、エアロゾル生成装置2は、トップハウジング211Aと、ボトムハウジング211Bと、カバー212と、スイッチ213と、蓋部214とを有する。トップハウジング211A及びボトムハウジング211Bは、互いに接続されることで、エアロゾル生成装置2の最外のハウジング211を構成する。ハウジング211は、使用者の手に収まるようなサイズであってもよい。この場合、使用者がエアロゾル生成装置2を使用するときに、使用者はエアロゾル生成装置2を手で保持して、エアロゾルを吸引することができる。
【0051】
トップハウジング211Aは、開口(図示せず)を有し、カバー212は当該開口を閉じるようにトップハウジング211Aに結合される。
図5に示すように、カバー212は、喫煙物品2110を挿入可能な開口212aを有する。蓋部214は、カバー212の開口212aを開閉するように構成される。具体的には、蓋部214は、カバー212に取り付けられ、開口212aを閉じる第1位置と開口212aを開放する第2位置との間を、カバー212の表面に沿って移動可能に構成される。
【0052】
スイッチ213は、エアロゾル生成装置2の作動のオンとオフを切り替えるために使用される。例えば、使用者は、
図5に示すように喫煙物品2110を開口212aに挿入した状態でスイッチ213を操作することにより、バッテリ(図示せず)から加熱部(図示せず)に電力を供給し、喫煙物品2110を燃焼させずに加熱することができる。喫煙物品2110が加熱されると、喫煙物品2110に含まれるエアロゾル源からエアロゾルが発生し、香味源の香味が当該エアロゾルに取り込まれる。使用者は、エアロゾル生成装置2から突出した喫煙物品2110の部分(
図5において図示された部分)を吸引することにより、香味を含むエアロゾルを吸引することができる。なお、本明細書において、喫煙物品2110などのエアロゾル生成基材が開口212aに挿入される方向を、エアロゾル生成装置2の長手方向と呼ぶ。
【0053】
図4及び
図5に示されるエアロゾル生成装置2の構成は、本開示に係るエアロゾル生成装置の構成の一例にすぎない。本開示に係るエアロゾル生成装置は、エアロゾル源を含むエアロゾル生成基材を加熱することによってエアロゾルを生成することができ、生成された
エアロゾルを使用者が吸引することができるような、様々な形態で構成することができる。
【0054】
次に、本実施形態に係るエアロゾル生成装置2に使用されるエアロゾル生成基材の一例として、喫煙物品2110の構成について説明する。
図6は、喫煙物品2110の断面図である。
図6に示す実施形態において、喫煙物品2110は、充填物2111(香味発生基材の一例に相当する)と、充填物2111を巻装する第1の巻紙2112とを含む基材部2110Aと、基材部2110Aとは反対側の端部を形成する吸口部2110Bとを有する。基材部2110Aと吸口部2110Bは、第1の巻紙2112とは異なる第2の巻紙2113によって連結されている。ただし、第2の巻紙2113を省略し、第1の巻紙2112を用いて基材部2110Aと吸口部2110Bを連結することもできる。
【0055】
図6中の吸口部2110Bは、紙管部2114と、フィルタ部2115と、紙管部2114とフィルタ部2115との間に配置された中空セグメント部2116とを有する。中空セグメント部2116は、例えば、1つ又は複数の中空チャネルを有する充填層と、充填層を覆うプラグラッパーとを含む。充填層における繊維の充填密度が高いので、吸引時、空気やエアロゾルは中空チャネルのみを流れることになり、充填層内をほとんど流れない。喫煙物品2110において、フィルタ部2115でのエアロゾル成分の濾過によるエアロゾルのデリバリ量の減少を少なくしたいときに、フィルタ部2115の長さを短くして中空セグメント部2116で置き換えることは、エアロゾルのデリバリ量を増大させるために有効である。
【0056】
図6の実施形態において、吸口部2110Bは3つのセグメントから構成されている。しかし、別の実施形態において、吸口部2110Bは1つ又は2つのセグメントから構成されてもよいし、4つ又はそれ以上のセグメントから構成されてもよい。例えば、中空セグメント部2116を省略し、紙管部2114とフィルタ部2115を互いに隣接するように配置して吸口部2110Bを形成することもできる。
【0057】
図6に示す実施形態において、喫煙物品2110の長手方向の長さは、40mm~90mmであることが好ましく、50mm~75mmであることがより好ましく、50mm~60mmであることがさらに好ましい。喫煙物品2110の円周は15mm~25mmであることが好ましく、17mm~24mm以下であることがより好ましく、20mm~22mmであることがさらに好ましい。また、喫煙物品2110における基材部2110Aの長さは20mm、第1の巻紙2112の長さは20mm、中空セグメント部2116の長さは8mm、フィルタ部2115の長さは7mmであってもよい。これら個々のセグメントの長さは、製造適性、要求品質等に応じて、適宜変更できる。
【0058】
本実施形態において、喫煙物品2110の充填物2111は、所定温度で加熱されてエアロゾルを発生するエアロゾル源を含有し得る。エアロゾル源の種類は、特に限定されず、用途に応じて種々の天然物からの抽出物質及び/又はそれらの構成成分を選択することができる。エアロゾル源として、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、1、3-ブタンジオール、及びこれらの混合物を挙げることができる。充填物2111中のエアロゾル源の含有量は、特に限定されず、十分にエアロゾルを発生するとともに、良好な香喫味の付与の観点から、通常5重量%以上であり、好ましくは10重量%以上であり、また、通常50重量%以下であり、好ましくは20重量%以下である。
【0059】
本実施形態における喫煙物品2110の充填物2111は、香味源としてたばこ刻みを含有し得る。たばこ刻みの材料は特に限定されず、ラミナや中骨等の公知の材料を用いることができる。喫煙物品2110における充填物2111の含有量の範囲は、円周22mm、長さ20mmの場合、例えば、200mg~400mgであり、250mg~320mgであることが好ましい。充填物2111の水分含有量は、例えば、8~18重量%であり、10~16重量%であることが好ましい。このような水分含有量であると、巻染みの発生を抑制し、基材部2110Aの製造時の巻上適性を良好にする。充填物2111として用いるたばこ刻みの大きさやその調製法については特に制限はない。例えば、乾燥したたばこ葉を、幅0.8mm~1.2mmに刻んだものを用いてもよい。また、乾燥したたばこ葉を平均粒径が20μm~200μm程度になるように粉砕して均一化したものをシート加工し、それを幅0.8mm~1.2mmに刻んだものを用いてもよい。さらに、上記のシート加工したものについて刻まずにギャザー加工したものを充填物2111として用いてもよい。また、充填物2111は、1種又は2種以上の香料を含んでいてもよい。当該香料の種類は特に限定されないが、良好な喫味の付与の観点から、好ましくはメンソールである。
【0060】
本実施形態において、喫煙物品2110の第1の巻紙2112及び第2の巻紙2113は、坪量が例えば20gsm~65gsmであり、好ましくは25gsm~45gsmである原紙から作られることができる。第1の巻紙2112及び第2の巻紙2113の厚みは、特に限定されないが、剛性、通気性、及び製紙時の調整の容易性の観点から、10μm~100μmであり、好ましくは20μm~75μmであり、より好ましくは30μm~50μmである。
【0061】
本実施形態において、喫煙物品2110の第1の巻紙2112及び第2の巻紙2113には填料が含まれ得る。填料の含有量は、第1の巻紙2112及び第2の巻紙2113の全重量に対して10重量%以上60重量%未満を挙げることができ、15重量%~45重量%であることが好ましい。本実施形態において、好ましい坪量の範囲(25gsm~45gsm)に対して、填料が15重量%~45重量%であることが好ましい。填料としては、例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン等を使用することができる。このような填料を含む紙は、喫煙物品2110の巻紙として利用する外観上の観点から好ましい白色系の明るい色を呈し、恒久的に白さを保つことができる。そのような填料を多く含有させることで、例えば、巻紙のISO白色度を83%以上にすることができる。また、喫煙物品2110の巻紙として利用する実用上の観点から、第1の巻紙2112及び第2の巻紙2113は8N/15mm以上の引張強度を有することが好ましい。この引張強度は、填料の含有量を少なくすることで高めることができる。具体的には、上記で例示した各坪量の範囲において示した填料の含有量の上限よりも填料の含有量を少なくすることで、高めることができる。
【0062】
次に、
図4及び
図5に示したエアロゾル生成装置2の内部構造について説明する。
図7は、
図4に示した矢視200-200における断面図である。
図7に示すように、エアロゾル生成装置2は、ハウジング211の内部空間に、電源部220と、回路部230と、加熱部240とを有する。回路部230は、第1回路基板231と、第1回路基板231と電気的に接続された第2回路基板232とを有してもよい。第1回路基板231は、例えば、図示のように長手方向に延びて配置されてもよい。これにより、電源部220と加熱部240は、第1回路基板231によって区画される。その結果、加熱部240において発生する熱が電源部220に伝達することが抑制される。
【0063】
第2回路基板232は、トップハウジング211Aと電源部220との間に配置されてもよく、第1回路基板231の延在方向と直交する方向に延びてもよい。スイッチ213は、第2回路基板232と隣接して配置されてもよい。使用者がスイッチ213を押下したとき、スイッチ213の一部が、第2回路基板232と接触し得る。
【0064】
第1回路基板231及び第2回路基板232は、例えばマイクロプロセッサ等を含み、電源部220から加熱部240への電力の供給を制御することができる。これにより、第1回路基板231及び第2回路基板232は、加熱部240による喫煙物品2110の加熱を制御することができる。
【0065】
電源部220は、第1回路基板231及び第2回路基板232に電気的に接続される電源221を有する。電源221は、例えば、充電式バッテリー又は非充電式のバッテリーであり得る。電源221は、第1回路基板231及び第2回路基板232の少なくとも一方を介して、加熱部240と電気的に接続される。これにより、電源221は、喫煙物品2110を適切に加熱するように、加熱部240に電力を供給することができる。また、図示のように、電源221は、加熱部240の長手方向に直交する方向に隣接して配置されてもよい。これにより、電源221の大きさを大きくしても、エアロゾル生成装置2の長手方向の長さが長くなることを抑制することができる。
【0066】
また、エアロゾル生成装置2は、外部電源と接続可能な端子222を有してもよい。端子222は、例えばマイクロUSB等のケーブルと接続することができる。電源221が充電式バッテリーである場合、端子222に外部電源を接続することにより、外部電源から電源221に電流を流し、電源221を充電することができる。また、端子222にマイクロUSB等のデータ送信ケーブルを接続することにより、エアロゾル生成装置2の作動に関連するデータを外部装置に送信できるようにしてもよい。
【0067】
加熱部240は、図示のように、長手方向に延びる加熱アセンブリ241を有する。加熱アセンブリ241は、複数の筒状の部材から構成され、全体として筒状体をなしている。加熱アセンブリ241は、その内部に喫煙物品2110の一部を収納可能に構成され、喫煙物品2110へ供給する空気の流路を画定する機能、及び喫煙物品2110を外周から加熱する機能を有する。
【0068】
ボトムハウジング211Bには、加熱アセンブリ241の内部に空気を流入するための通気口215が形成される。具体的には、通気口215は、加熱アセンブリ241の一端部(
図6における左側の端部)と流体連通する。また、エアロゾル生成装置2は、通気口215に着脱自在のキャップ216を有する。キャップ216は、通気口215に取り付けられた状態でも通気口215から加熱アセンブリ241の内部に空気が流入できるように構成され、例えば図示しない貫通孔又は切欠き等を有し得る。キャップ216を通気口215に取り付けることで、加熱アセンブリ241内に挿入された喫煙物品2110から発生する物質が、通気口215からハウジング211の外部に落下することを抑制することができる。また、キャップ216を取り外すことで、加熱アセンブリ241の内部又はキャップ216の内側をクリーニングすることもできる。
【0069】
加熱アセンブリ241の他の一端部(
図6における右側の端部)は、
図5に示した開口212aと流体連通する。開口212aを有する
カバー212と加熱アセンブリ241の他の一端部との間には、略筒状のアウターフィン217が設けられる。喫煙物品2110は、
図5に示すように
カバー212の開口212aからエアロゾル生成装置2の内部に挿入されると、アウターフィン217を通過し、喫煙物品2110の一部が加熱アセンブリ241の内部に配置される。このため、アウターフィン217は、加熱アセンブリ241の他の一端部側の開口の大きさより、
カバー212側の開口の方が大きくなるように形成されることが好ましい。これにより、喫煙物品2110を開口212aからアウターフィン217の内部に挿入し易くなる。
【0070】
図5に示すように喫煙物品2110が開口212aからエアロゾル生成装置2内に挿入された状態で、使用者が、喫煙物品2110のエアロゾル生成装置2から突出した部分、即ち
図6に示したフィルタ部2115から吸引すると、通気口215から加熱アセンブリ241の内部に空気が流入する。流入した空気は、加熱アセンブリ241の内部を通過して、喫煙物品2110から生じるエアロゾルと共に、使用者の口内に到達する。したがって、加熱アセンブリ241の通気口215に近い側は上流側であり、加熱アセンブリ241の開口212aに近い側(アウターフィン217に近い側)は下流側である。
【0071】
図8は、本実施形態によるエアロゾル生成装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、エアロゾル生成装置2は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、バッテリー24とを含んで構成される。なお、
図8の制御部21と、記憶部22と、通信部23と、バッテリー24の各々は、
図2及び
図3における制御部106と、メモリー114と、通信部108と、バッテリー110に対応する。
【0072】
制御部21は、エアロゾル生成装置2の全体を制御する。特に、制御部21は、エアロゾル生成装置2の使用状況(他の装置との接続状況や、バッテリー装置の充電状況等)を検知・把握し、記憶部22への情報の読み書きを行ったり、通信部23を用いた情報の送受信を行ったりする。コンピューターとプログラムとを用いて制御部21を実現するようにしてもよい。
【0073】
制御部21は、エアロゾル生成装置2の個体をユニークに識別するための装置IDを、記憶部22から読み出すことができる。制御部21は、必要に応じて、エアロゾル生成装置2自身の装置IDを、端末装置4や管理サーバー装置6に送信することができる。
【0074】
記憶部22は、エアロゾル生成装置2の制御のための情報を記憶するものである。記憶部22は、少なくとも、エアロゾル生成装置2の個体をユニークに識別することのできる装置IDを記憶する。記憶部22は、例えば、半導体メモリーを用いて実現される。
【0075】
通信部23は、無線通信手段等による外部装置との通信を行う機能を有する。通信部23は、例えば、近距離の、例えば数メートルから数百メートル程度までの無線通信を行う。なお、通信部23の通信は、どのようなものであってのよく、無線通信であっても有線通信であってもよい。通信部23は、エアロゾル生成装置2と、端末装置4や通信中継装置5との間の通信を実現する。これにより、エアロゾル生成装置2は、通信中継装置5およびインターネットを経由して、さらに管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7との間での通信を行える。
【0076】
バッテリー24は、前述の霧化ユニット(不図示)だけではなく、制御部21や記憶部22や通信部23にも必要な電力を供給する。
【0077】
図9は、本実施形態による充電装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、充電装置3は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、電力インターフェース部36と、充電ポート部37と、充電装置用バッテリー38とを含んで構成される。
【0078】
制御部31は、充電装置3の全体を制御する。特に、制御部31は、充電装置3の使用状況(他の装置との接続状況や、バッテリー24の充電状況等)を検知・把握するとともに、記憶部32への情報の読み書きを行ったり、通信部33を用いた情報の送受信を行ったりする。コンピューターとプログラムとを用いて制御部31を実現するようにしてもよい。
【0079】
制御部31は、充電装置3に接続されているバッテリー24の充電状況を把握する。即ち、制御部31は、接続されているバッテリー24が充電中であるか否かを把握する。また、制御部31は、クロック等を参照することにより、バッテリー24の充電時間の長さを把握する。また、制御部31は、充電装置3の充電状況を把握する。即ち、制御部31は、充電装置3の充電装置用バッテリー38が充電中であるか否かを把握する。また、制御部31は、クロック等を参照することにより、充電装置用バッテリー38の充電時間の長さを把握する。
【0080】
制御部31は、充電装置3の個体をユニークに識別するための装置IDを、記憶部32から読み出すことができる。制御部31は、必要に応じて、充電装置3自身の装置IDを、端末装置4や管理サーバー装置6に送信することができる。
【0081】
記憶部32は、充電装置3の制御のための情報を記憶するものである。記憶部32は、少なくとも、充電装置3の個体をユニークに識別することのできる装置IDを記憶する。記憶部32は、例えば、半導体メモリーを用いて実現される。
【0082】
通信部33は、無線通信手段等による外部装置との通信を行う機能を有する。通信部33は、例えば、近距離の、例えば数メートルから数百メートル程度までの無線通信を行う。なお、通信部33の通信は、どのようなものであってのよく、無線通信であっても有線通信であってもよい。通信部33は、充電装置3と、端末装置4や通信中継装置5との間の通信を実現する。これにより、充電装置3は、通信中継装置5およびインターネットを経由して、さらに管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7との間での通信を行える。
【0083】
電力インターフェース部36は、外部の電力源(PCや、電源アダプター等)とのインターフェース機能を有するものである。電力インターフェース部36は、外部の電力源から供給される電力を、充電ポート部37や充電装置用バッテリー38に供給する。
【0084】
充電ポート部37は、エアロゾル生成装置2のバッテリー24を接続可能であり、接続されたバッテリー24を充電するためのインターフェースの役割を果たすポートである。充電ポート部37には、バッテリー24の充電用端子を接続した状態に、バッテリー24を嵌め込むことができる形状を備える。充電ポート部37は、電力インターフェース部36と充電装置用バッテリー38とのいずれからも電力の供給を受けることができる。電力インターフェース部36が外部の電力源に接続されており、且つ充電装置用バッテリー38に十分な電力が蓄積されていない場合には、充電ポート部37は、電力インターフェース部36から電力の供給を受ける。電力インターフェース部36が外部の電力源に接続されておらず、且つ充電装置用バッテリー38に十分な電力が蓄積されている場合には、充電ポート部37は、充電装置用バッテリー38から電力の供給を受ける。電力インターフェース部36が外部の電力源に接続されており、且つ充電装置用バッテリー38に十分な電力が蓄積されている場合には、充電ポート部37は、電力インターフェース部36あるいは充電装置用バッテリー38のいずれか、または両方から適宜、電力の供給を受ける。
【0085】
充電装置用バッテリー38は、二次電池を備えるものであり、電力インターフェース部36から供給される電力を蓄積することができる。充電装置用バッテリー38は、充電ポート部37に電力を供給することができる。また、充電装置用バッテリー38は、制御部31や記憶部32や通信部33にも電力を供給する。
【0086】
図10は、本実施形態による端末装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、端末装置4は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、バッテリー部48とを含んで構成される。制御部41は、内部にアプリ実行部411を含む。
【0087】
制御部41は、端末装置4の全体を制御する。また、制御部41は、記憶部42の情報を読み書きしたり、通信部43を用いた情報の送受信を行ったりする。なお、コンピューターとプログラムとを用いて制御部41を実現するようにしてもよい。
【0088】
制御部41は、無線通信によりエアロゾル生成装置2や、充電装置3と互いに接続したことを把握する。例えば、制御部41は、エアロゾル生成装置2や充電装置3との間のペアリングが行われたことを把握する。また、制御部41は、クロック等を参照することにより、エアロゾル生成装置2や、充電装置3との間の無線通信接続の継続時間の長さを把握する。また、制御部41は、エアロゾル生成装置2や、充電装置3から、エアロゾル生成装置2や充電装置3の使用状況等に関する情報(接続情報や充電情報)を受け取ってもよい。制御部41は、エアロゾル生成装置2や充電装置3の使用状況に関する情報を、インターネット等を介して、管理サーバー装置6側に送信する。また、制御部41は、管理サーバー装置6側から、インターネット等を介して、装置の使用状況等に応じて付与された報償の情報を受信する。制御部41は、必要に応じて、付与された報償の情報を端末装置4の画面等に表示する。また、制御部41が、エアロゾル生成装置2や充電装置3から受け取った使用状況等に関する情報を端末装置4の画面等に表示してもよい。
【0089】
具体的には、制御部41は、エアロゾル生成装置2や、充電装置3との無線接続(例えば、ペアリング)が行われたときの日時(年・月・日、時・分・秒)を把握する。また、制御部41は、エアロゾル生成装置2や、充電装置3や、バッテリー24との間の通信接続の継続の長さを把握する。これらの把握に基づき、制御部41は、接続情報を管理サーバー装置6に送信することができる。
【0090】
また、制御部41は、バッテリー24への充電時間の長さの情報を、エアロゾル生成装置2や、充電装置3から受け取る。エアロゾル生成装置2にバッテリー24が格納された状態でそのバッテリー24が充電されているときには、制御部41は、充電装置3からだけではなく、エアロゾル生成装置2から、バッテリー24への充電時間の長さの情報を受け取ることもできる。また、制御部41は、充電装置3への充電の時間の長さの情報を、充電装置3から受け取ることもできる。これらの情報に基づき、制御部41は、充電情報を管理サーバー装置6に送信することができる。
【0091】
記憶部42は、管理システム91における処理の目的で端末装置4が記憶する必要のある情報を記憶する。記憶部42は、例えば、半導体メモリー等を利用して実現される。記憶部42が記憶する情報は、次に挙げるものを含む。即ち、記憶部42は、端末装置4のユーザーが管理サーバー装置6にサインインするために必要な認証情報、エアロゾル生成装置2との間での接続履歴の情報、充電装置3との間での接続履歴の情報、バッテリー24の充電情報、接続情報および充電情報を管理サーバー装置6に送信するために成形した情報、接続情報や充電情報に基づいて付与された報償に関する情報を、少なくとも記憶する。
【0092】
通信部43は、無線通信手段等による外部装置との通信を行う機能を有する。通信部43は、例えば、セルフォンによる無線通信を行ったり、近距離の例えば数メートルから数百メートル程度までの無線通信を行ったりする。通信部43は、端末装置4と、エアロゾル生成装置2や充電装置3、通信中継装置5との間の通信を実現する。通信中継装置5は、セルフォンの基地局装置であってもよい。通信中継装置5を経由することにより、またさらにインターネットを経由することにより、端末装置4は、管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7との間での通信も行える。
【0093】
バッテリー部48は、二次電池を含むものであり、制御部41や記憶部42や通信部43に電力を供給する。また、バッテリー部48は、ケーブル等を介して、蓄積された電力を充電装置3等に供給することもできる。
【0094】
アプリ実行部411は、制御部41の機能のうち、アプリ(アプリケーションプログラム)として実現される機能を実行するものである。アプリ実行部411は、アプリの実行のために必要な計算資源(CPU時間やメモリー等)を管理したり、アプリがインタープリター方式で実行される場合にはアプリが含むコードを逐次実行させたりする。
【0095】
図11は、本実施形態による管理サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、管理サーバー装置6は、制御部61と、管理データ記憶部62と、通信部63とを含んで構成される。
【0096】
制御部61は、管理サーバー6全体を制御する。また、制御部61は、インターネット等を介して、エアロゾル生成装置2や、充電装置3や、端末装置4等から、エアロゾル生成装置2や充電装置3の使用状況等に関する情報を受信する。制御部61は、SNS通信サーバー装置7を経由してこれらの情報を受信する場合がある。即ち、この場合、制御部61は、SNS通信サーバー装置7が実現するSNSの1ユーザーとして、これらの情報を受信する。制御部61は、受信した情報を管理する。制御部61は、必要に応じて、エアロゾル生成装置2や充電装置3の使用状況等に関する情報を、ユーザーアカウントに関連付けて管理する。制御部61は、これらの各装置の使用状況等に関する情報を、管理データ記憶部62に書き込んで管理する場合がある。また、制御部61は、これらの各装置の使用状況に関する情報に基づいて、ユーザーアカウントに報償を付与することができる。制御部61は、付与した報償に関する情報を、インターネット等を経由して端末装置4に送信することができる。
【0097】
管理サーバー装置6の制御部61が受信する、エアロゾル生成装置2や充電装置3の使用状況等に関する情報は次の通りである。使用状況等に関する情報は、接続情報と、充電情報とを含む。
【0098】
接続情報の第1は、無線接続(例えば、ペアリング)の情報である。無線接続(例えば、ペアリング)の情報は、所定のユーザーIDの下で稼働する端末装置4が、エアロゾル生成装置2や充電装置3といった各装置の個体と、近距離無線通信等を用いて無線接続(例えば、ペアリング)したことを表す。エアロゾル生成装置2やバッテリー24や充電装置3といった各装置の個体は、固有の装置IDを有する。無線接続(例えば、ペアリング)の情報は、無線接続(例えば、ペアリング)を行った日時と、端末装置4側のユーザーIDと、無線接続対象(例えば、ペアリング対象)の装置(エアロゾル生成装置2、または充電装置3)の装置IDとを少なくとも関連付けた1組の情報である。無線接続(例えば、ペアリング)を行った日時は、日付(年・月・日)と時刻(時・分・秒)で表される。端末装置4と、無線接続対象(例えば、ペアリング対象)の装置との間の無線接続(例えば、ペアリング)の情報は、端末装置4から、あるいは無線接続対象(例えば、ペアリング対象)の装置(エアロゾル生成装置2、または充電装置3)から、管理サーバー装置6の制御部61に伝えられる。制御部61は、このペアリングの情報に基づいて、ユーザーIDと装置IDとの紐づけを把握する。制御部61は、このユーザーIDと装置IDとの紐づけの情報を、管理データ記憶部62内の装置情報記憶部623(後述)に書き込む。また、制御部61は、この無線接続(例えば、ペアリング)の情報に基づいて、当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。例えば、1回の無線接続(例えば、ペアリング)ごとに、予め定められた固定のポイント数(マイル数あるいはスタンプ数等でも良い。以下においても同様。)を当該ユーザーIDに付与する。制御部61は、付与する報償の情報を、管理データ記憶部62内の報償付与・消費情報記憶部622(後述)に書き込む。
【0099】
なお、制御部61は、所定の閾値以上の時間の長さに渡って接続が継続していた場合にのみ、1回の無線接続(例えば、ペアリング)ごとに、固定のポイント数をユーザーIDに対して付与するようにしてもよい。ここでの時間の長さの閾値は、適宜定められる。これにより、短時間の接続と切断が繰り返された場合にポイント数を付与しすぎることを防ぐことができる。
【0100】
接続情報の第2は、接続時間の長さの情報である。接続時間の長さの情報は、所定のユーザーIDの下で稼働する端末装置4が、エアロゾル生成装置2や充電装置3といった各装置の個体と、近距離無線通信等を用いて接続していた時間の長さを表す。接続時間の長さの情報は、接続を開始した日時(即ち、無線接続(例えば、ペアリング)を行った日時)と、接続時間(例えば、時・分・秒で表される時間の長さ)と、端末装置4側のユーザーIDと、無線接続対象(例えば、ペアリング対象)の装置(エアロゾル生成装置2、または充電装置3)の装置IDとを少なくとも関連付けた1組の情報である。ここで、接続時間の長さを表す情報の代わりに、接続を終了した日時の情報を用いてもよい。接続を終了した日時もまた、日付(年・月・日)と時刻(時・分・秒)で表される。端末装置4と、無線接続対象(ペアリング対象)の装置との間の接続時間の長さの情報は、端末装置4から、あるいは無線接続対象(例えば、ペアリング対象)の装置(エアロゾル生成装置2、または充電装置3)から、管理サーバー装置6の制御部61に伝えられる。制御部61は、この接続時間の長さの情報に基づいて、当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。制御部61は、例えば、接続時間の長さの単位(例えば、秒、あるいは分など)ごとに、予め定められたポイント数を当該ユーザーIDに付与する。即ち、制御部61は、接続時間の長さに比例する(あるいはほぼ比例する)ポイント数を、ユーザーIDに付与する。制御部61は、付与する報償の情報を、管理データ記憶部62内の報償付与・消費情報記憶部622(後述)に書き込む。
【0101】
充電情報の第1は、充電装置3を、バッテリー24に、あるいはバッテリー24を格納したエアロゾル生成装置2に接続して、バッテリー24への充電を行っていた時間の長さの情報である。この第1の充電情報は、例えば、充電装置3の装置IDと、充電装置3が接続されていたバッテリー24またはエアロゾル生成装置2の装置IDと、充電を開始した日時(年・月・日、および時・分・秒)と、充電時間の長さ(時・分・秒)とを含む。充電時間の長さとは、例えば、充電先であるバッテリー24に蓄積されている電力量が継続的に増え続けた時間の長さである。ただし、充電装置3が、バッテリー24に、またはバッテリー24を格納したエアロゾル生成装置2に接続されていた時間の長さを単純に充電時間の長さとしてもよい。なお、第1の充電情報は、エアロゾル生成装置2のバッテリー24が、充電装置3以外によって(例えば外部電源などによって)充電されている場合における、バッテリー24が充電されていた時間の長さ情報であってもよい。この場合において、第1の充電情報は、例えば、バッテリー24またはエアロゾル生成装置2の装置IDと、充電を開始した日時(年・月・日、および時・分・秒)と、充電時間の長さ(時・分・秒)とを含む。ただし、第1の充電情報は、外部電源がバッテリー24に、またはバッテリー24を格納したエアロゾル生成装置2に接続されていた時間の長さを単純に充電時間の長さとしてもよい。
【0102】
また、第1の充電情報に、ユーザーIDの情報を含むようにしてもよい。ユーザーIDの情報は、充電装置3やエアロゾル生成装置2が端末装置4に接続したときに取得可能である。また、第1の充電情報にユーザーIDの情報が含まれる場合には、装置IDの情報を省略してもよい。第1の充電情報は、端末装置4から、あるいは装置(エアロゾル生成装置2、または充電装置3)から、管理サーバー装置6の制御部61に伝えられる。制御部61は、この充電時間の長さの情報に基づいて、当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。制御部61は、例えば、充電時間の長さの単位(例えば、秒、あるいは分など)ごとに、予め定められたポイント数を当該ユーザーIDに付与する。即ち、制御部61は、充電時間の長さに比例する(あるいはほぼ比例する)ポイント数を、ユーザーIDに付与する。制御部61は、付与する報償の情報を、管理データ記憶部62内の報償付与・消費情報記憶部622(後述)に書き込む。
【0103】
充電情報の第2は、充電装置3を、外部の電力源に接続して、充電装置3自体の充電を行っていた時間の長さの情報である。この第2の充電情報は、少なくとも、充電装置3の装置IDと、充電を開始した日時(年・月・日、および時・分・秒)と、充電時間の長さ(時・分・秒)とを含む。充電時間の長さの定義については、第1の充電情報に関して説明したものと同様である。即ち、充電時間の長さは、例えば、充電装置3の充電装置用バッテリー38に蓄積されている電力量が継続的に増え続けた時間の長さである。ただし、充電装置3が、外部の電力源に接続されていた時間の長さを単純に充電時間の長さとしてもよい。
【0104】
また、第2の充電情報に、ユーザーIDの情報を含むようにしてもよい。ユーザーIDの情報は、充電装置3が端末装置4に接続したときに取得可能である。また、第2の充電情報にユーザーIDの情報が含まれる場合には、充電装置3の装置IDの情報を省略してもよい。第2の充電情報は、端末装置4から、あるいは充電装置3から、管理サーバー装置6の制御部61に伝えられる。制御部61は、この充電時間の長さの情報に基づいて、当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。制御部61は、例えば、充電時間の長さの単位ごとに、予め定められたポイント数を当該ユーザーIDに付与する。即ち、制御部61は、充電時間の長さに比例する(あるいはほぼ比例する)ポイント数を、ユーザーIDに付与する。制御部61は、付与する報償の情報を、管理データ記憶部62内の報償付与・消費情報記憶部622(後述)に書き込む。
【0105】
つまり、第1の充電情報は、バッテリー24が充電装置3によって充電されていた時間の長さを表す情報を含む。ただし、充電されていた時間の長さの代わりに、バッテリー24が充電装置3に接続されていた時間の長さを表す情報を、第1の充電情報が含むようにしてもよい。なお、第1の充電情報は、エアロゾル生成装置2のバッテリー24が、充電装置3以外によって(例えば外部電源などによって)充電されている場合における、バッテリー24が充電されていた時間の長さ情報であってもよい。ただし、第1の充電情報は、外部電源がバッテリー24に、またはバッテリー24を格納したエアロゾル生成装置2に接続されていた時間の長さを単純に充電時間の長さとしてもよい。また、第2の充電情報は、充電装置3が外部の電力源によって充電されていた時間の長さを表す情報を含む。ただし、充電されていた時間の長さの代わりに、充電装置3が外部の電力源に接続されていた時間の長さを表す情報を、第2の充電情報が含むようにしてもよい。
【0106】
制御部61は、第1の接続情報、第2の接続情報、第1の充電情報、第2の充電情報のそれぞれに基づいて付与した報償の情報を、端末装置4に対して送信する機能を持つ。
【0107】
管理データ記憶部62は、管理システム91において管理する情報を記憶するものである。管理データ記憶部62は、例えば、磁気ハードディスク装置や、半導体メモリー装置を用いて実現される。管理データ記憶部62が記憶する具体的な情報の構成については、別の図を参照しながら後で説明する。
【0108】
通信部63は、管理サーバー装置6が外部の装置と行う通信を実現する。通信部63は、インターネット等を経由して、エアロゾル生成装置2や、充電装置3や、端末装置4との間でデータの送受信を行う。
【0109】
図12は、本実施形態によるSNS通信サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、SNS通信サーバー装置7は、メッセージ交換制御部71と、通信部73と、を含んで構成される。
【0110】
メッセージ交換制御部71は、SNSのユーザー間でのメッセージの交換を制御する。具体的には、あるユーザーの端末装置から受信したメッセージを、宛先のユーザーの端末装置に向けて送信する。また、ユーザーグループで共有されるべきメッセージを、当該ユーザーグループに属するユーザーの端末装置に向けて送信する。なお、本実施形態における管理サーバー装置6は、このSNSにおけるユーザーの端末装置であり得る。
【0111】
通信部73は、SNSのユーザーの端末装置から送信されるメッセージを受信する。また、通信部73は、SNSのユーザーの端末装置に対して、メッセージを送信する。
【0112】
図13は、本実施形態による管理データ記憶部の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、管理データ記憶部62は、ユーザー属性情報記憶部621と、報償付与・消費情報記憶部622と、装置情報記憶部623と、を含んで構成される。
【0113】
ユーザー属性情報記憶部621は、管理システム91のユーザーの属性情報を記憶する。ユーザーの属性情報は、ユーザーの氏名、生年月日、ニックネーム、住所、メールアドレスなどといった情報を含む。ユーザーの属性情報は、ユーザー登録時あるいはユーザー属性情報更新時に、設定・更新される。
【0114】
報償付与・消費情報記憶部622は、ユーザーIDごとに、付与される報償の情報および消費される報償の情報を記憶する。付与される報償の情報は、付与された日時の情報、および付与されたポイント数(既に述べた通り、マイル数やスタンプ数等であってもよい)を含む。付与される報償の情報が、付与された理由の詳細を表す情報を含んでいてもよい。また、消費される報償の情報は、ユーザーが報償を消費した日時の情報、および消費されたポイント数を含む。消費される報償の情報が、消費された理由あるいは状況の詳細を表す情報を含んでいてもよい。
【0115】
報償付与・消費情報記憶部622は、上記の通り、ユーザーに報償を付与した履歴、およびユーザーが報償を消費した履歴を記憶する。さらに、報償付与・消費情報記憶部622が、現時点での報償の残高の情報や、過去の所定の時点(前月末、過去の各月の末、直近の期末(quarter end)、直近の年末等)における報償の残高の情報を記憶するようにしてもよい。
【0116】
装置情報記憶部623は、充電装置3や、エアロゾル生成装置2といった装置の個体に関する情報を記憶する。具体的には、装置情報記憶部623は、装置の個体ごとに、装置IDと、当該装置にユーザーが紐づけられている場合にはそのユーザーのユーザーIDとを記憶する。また、装置情報記憶部623は、装置の個体ごとに、装置種別(充電装置3、エアロゾル生成装置2等)を表す情報や、装置の製造業者名や型番を表す情報を記憶するようにしてもよい。このような装置情報記憶部623により、装置IDとユーザーIDとを関連付けて把握することが可能となる。
【0117】
ここで、管理システム91内における、情報の所在および情報の管理の形態のいくつかのバリエーションについて説明する。
【0118】
エアロゾル生成装置2や充電装置3やは、装置の使用状況等の情報を、端末装置4に送信する場合と、管理サーバー装置6に直接送信する場合とがある。
【0119】
エアロゾル生成装置2や充電装置3が、装置の使用状況等の情報を、端末装置4を経由せずに管理サーバー装置6側に直接送信する場合には、例えばHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)を用いて使用状況等の情報を送信したり、例えばSNS通信サーバー装置7のサービスが提供する所定のプロトコルで使用状況等の情報をSNS通信サーバー装置7経由で送信したりする。
【0120】
エアロゾル生成装置2や充電装置3が装置の使用状況等の情報を端末装置4に送信する場合において、端末装置4が、それらの使用状況等の情報を一旦蓄積して管理する場合と、それらの使用状況等の情報をスルーして管理サーバー装置6側に送信する場合とがある。端末装置4が、それらの使用状況等の情報を一旦蓄積して管理する場合には、端末装置4上で、管理システム91に専用のアプリを実行させるようにする。端末装置4が、それらの使用状況等の情報を一旦蓄積せずに直接、管理サーバー装置6側に送信する場合には、端末装置4上で稼働するブラウザーが有するHTTPクライアントの機能を利用して、それらの使用状況等の情報を管理サーバー装置6側に直接送信したり、SNS専用のアプリが持つ通信の機能を利用して、それらの使用状況等の情報をSNS通信サーバー装置7経由で管理サーバー装置6に送信したりする。
【0121】
管理サーバー装置6側から送信される情報(例えば、ユーザーのアカウントに関する情報や、付与された報償に関する情報)は、端末装置4側で表示されたり、保存されたりする。具体的には、管理サーバー装置6側から送信される情報が、端末装置4上で稼働するブラウザーで表示されたり、端末装置4上で稼働する管理システム91に専用のアプリで表示されたりする。また、管理サーバー装置6側から送信される情報は、端末装置4上で稼働するブラウザーのクッキーとして保存することができる。また、管理サーバー装置6側から送信される情報は、端末装置4上で稼働する上記専用アプリ内の管理領域に保存することができる。
【0122】
図14は、本実施形態による管理システム91内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャートである。同図は、端末装置4が、接続情報(前述の、第1の接続情報、および第2の接続情報)を管理サーバー装置6に送信する場合の手順を示す。同図に示す端末装置4の機能は、端末装置4上で稼働する専用アプリまたは汎用ウェブブラウザーの機能を用いて実現される。以下、このシーケンスに沿って説明する。
【0123】
ステップS1において、端末装置4は、装置間の接続状況に関する情報を収集する。この情報は「接続情報」とも呼ばれる。具体的には、接続情報は、端末装置4と、エアロゾル生成装置2や充電装置3との間の通信接続に関する情報である。接続情報は、両装置間での接続を開始した(例えば、ペアリングした)ことを表す情報や、両装置間での接続の時間の長さを表す情報である。
【0124】
ステップS2において、端末装置4は、ステップS1で取得した接続情報と、ユーザーを一意に識別するためのユーザーIDとを、管理サーバー装置6側に送信する。ユーザーIDは、エアロゾル生成装置2や充電装置3といった装置を所有し管理するユーザーのIDである。端末装置4は、例えばアプリへのサインインの手続の際、あるいは端末装置4の画面から入力された際などにユーザーIDを取得する。
【0125】
ステップS3において、ステップS2で送信された接続情報およびユーザーIDが、管理サーバー装置6側に伝送される。接続情報およびユーザーIDは、インターネット等を介して伝送される。さらに、接続情報およびユーザーIDは、通信中継装置5および/またはSNS通信サーバー装置7を介して伝送されてもよい。
【0126】
ステップS4において、管理サーバー装置6は、端末装置4側から送信された接続情報およびユーザーIDを受信する。
【0127】
ステップS5において、管理サーバー装置6は、ステップS4で受信した接続情報に基づいて、当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。管理サーバー装置6は、算出された報償の情報を報償付与・消費情報記憶部622に書き込む。
【0128】
ステップS6において、管理サーバー装置6は、算出された報償の情報(報償情報)を端末装置4側に通知する。
【0129】
ステップS7において、管理サーバー装置6から送信された報償情報が、端末装置4側に伝達される。報償情報は、インターネット等を介して伝送される。
【0130】
ステップS8において、端末装置4は、管理サーバー装置6から送信された報償情報を受信する。
【0131】
ステップS9において、端末装置4は、ステップS8で受信した報償情報を画面に表示する。
【0132】
図15は、本実施形態による管理システム91内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャートである。同図は、端末装置4が、充電情報(前述の、第1の充電情報、および第2の充電情報)を管理サーバー装置6に送信する場合の手順を示す。同図に示す端末装置4の機能も、
図14の場合と同様に、稼働する専用アプリまたは汎用ウェブブラウザーの機能を用いて実現される。以下、このシーケンスに沿って説明する。
【0133】
ステップS21において、端末装置4は、エアロゾル生成装置2、または充電装置3の充電状況に関する情報(充電情報)を取得する。具体的には、充電情報は、充電装置3によってバッテリー24が充電されていた時間の長さの情報や、外部電源によって充電装置3が充電されていた時間の長さの情報である。なお、充電情報は、エアロゾル生成装置2のバッテリー24が、充電装置3以外によって(例えば外部電源などによって)充電されている場合における、バッテリー24が充電されていた時間の長さ情報であってもよい。
【0134】
ステップS22において、端末装置4は、ステップS21で取得した充電情報と、ユーザーIDとを、管理サーバー装置6側に送信する。ユーザーIDについては、既に説明した通りである。
【0135】
ステップS23において、ステップS22で送信された充電情報およびユーザーIDが、管理サーバー装置6側に伝送される。充電情報およびユーザーIDは、インターネット等を介して伝送される。さらに、充電情報およびユーザーIDは、通信中継装置5および/またはSNS通信サーバー装置7を介して伝送されてもよい。
【0136】
ステップS24において、管理サーバー装置6は、端末装置4側から送信された充電情報およびユーザーIDを受信する。
【0137】
ステップS25において、管理サーバー装置6は、ステップS24で受信した充電情報に基づいて、当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。管理サーバー装置6は、算出された報償の情報を報償付与・消費情報記憶部622に書き込む。
【0138】
ステップS26において、管理サーバー装置6は、算出された報償の情報(報償情報)を端末装置4側に通知する。
【0139】
ステップS27において、管理サーバー装置6から送信された報償情報が、端末装置4側に伝達される。報償情報は、インターネット等を介して伝送される。
【0140】
ステップS28において、端末装置4は、管理サーバー装置6から送信された報償情報を受信する。
【0141】
ステップS29において、端末装置4は、ステップS28で受信した報償情報を画面に表示する。
【0142】
図16は、本実施形態による管理システム91内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャートである。同図は、充電装置3、またはエアロゾル生成装置2のいずれかが接続情報(第1の接続情報、第2の接続情報)を管理サーバー装置6に送信する場合の手順を示す。このシーケンスにおいては、接続情報は端末装置4を経由せずに管理サーバー装置6に送信される。ただし、管理サーバー装置6から送信される報償情報は端末装置4によって受信される。同図に示す端末装置4の機能は、端末装置4上で稼働する汎用ウェブブラウザーの機能を用いて実現される。以下、このシーケンスに沿って説明する。
【0143】
ステップS41において、充電装置3、またはエアロゾル生成装置2のいずれかは、装置間の接続状況に関する情報(接続情報)を取得する。
【0144】
ステップS42において、充電装置3、またはエアロゾル生成装置2のいずれかは、ステップS41で取得した接続情報と、装置IDとを、管理サーバー装置6側に送信する。装置IDは、充電装置3やエアロゾル生成装置2といった装置の個体を一意に識別するための装置IDである。
【0145】
ステップS43において、ステップS42で送信された接続情報および装置IDが、管理サーバー装置6側に伝送される。接続情報および装置IDは、インターネット等を介して伝送される。さらに、接続情報および装置IDは、通信中継装置5および/またはSNS通信サーバー装置7を介して伝送されてもよい。
【0146】
ステップS44において、管理サーバー装置6は、装置側(充電装置3、またはエアロゾル生成装置2)から送信された接続情報および装置IDを受信する。
【0147】
ステップS45において、管理サーバー装置6の制御部61は、管理データ記憶部62内の装置情報記憶部623を参照することにより、ステップS44で受信した装置IDに関連付けられたユーザーIDを特定する。そして、管理サーバー装置6の制御部61は、ステップS44で受信した接続情報に基づいて、特定された当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。管理サーバー装置6の制御部61は、算出された報償の情報を報償付与・消費情報記憶部622に書き込む。
【0148】
ステップS46以後の処理は、ステップS45において特定されたユーザーが、例えば端末装置4のウェブブラウザーから当該ユーザー特有の情報を照会した際に実行される。このとき、そのユーザーは適宜、管理サーバー装置6へのサインインの手続を実行する。ステップS46において、管理サーバー装置6は、ステップS45において算出された報償の情報(報償情報)を端末装置4側に通知する。
【0149】
ステップS47において、管理サーバー装置6から送信された報償情報が、端末装置4側に伝達される。報償情報は、インターネット等を介して伝送される。
【0150】
ステップS48において、端末装置4は、管理サーバー装置6から送信された報償情報を受信する。
【0151】
ステップS49において、端末装置4は、ステップS48で受信した報償情報を画面に表示する。
【0152】
図16に示した手順によれば、充電装置3や、エアロゾル生成装置2は、端末装置4を経由せずに、接続情報を管理サーバー装置6に送信することができる。
【0153】
図17は、本実施形態による管理システム91内での装置の動作および情報のやり取りの手順の一例を示すシーケンスチャートである。同図は、充電装置3、またはエアロゾル生成装置2のいずれかが充電情報(第1の
充電情報、第2の
充電情報)を管理サーバー装置6に送信する場合の手順を示す。このシーケンスにおいては、
充電情報は端末装置4を経由せずに管理サーバー装置6に送信される。ただし、管理サーバー装置6から送信される報償情報は端末装置4によって受信される。同図に示す端末装置4の機能は、端末装置4上で稼働する汎用ウェブブラウザーの機能を用いて実現される。以下、このシーケンスに沿って説明する。
【0154】
ステップS61において、充電装置3、またはエアロゾル生成装置2のいずれかは、充電状況に関する情報(充電情報)を取得する。
【0155】
ステップS62において、充電装置3またはエアロゾル生成装置2のいずれかは、ステップS61で取得した充電情報と、装置IDとを、管理サーバー装置6側に送信する。装置IDは、充電装置3やエアロゾル生成装置2といった装置の個体を一意に識別するための装置IDである。
【0156】
ステップS63において、ステップS62で送信された充電情報および装置IDが、管理サーバー装置6側に伝送される。充電情報および装置IDは、インターネット等を介して伝送される。さらに、充電情報および装置IDは、通信中継装置5および/またはSNS通信サーバー装置7を介して伝送されてもよい。
【0157】
ステップS64において、管理サーバー装置6は、装置側(充電装置3、またはエアロゾル生成装置2)から送信された充電情報および装置IDを受信する。
【0158】
ステップS65において、管理サーバー装置6の制御部61は、管理データ記憶部62内の装置情報記憶部623を参照することにより、ステップS64で受信した装置IDに関連付けられたユーザーIDを特定する。そして、管理サーバー装置6の制御部61は、ステップS64で受信した充電情報に基づいて、特定された当該ユーザーIDに付与する報償を算出する。管理サーバー装置6の制御部61は、算出された報償の情報を報償付与・消費情報記憶部622に書き込む。
【0159】
ステップS66以後の処理は、ステップS65において特定されたユーザーが、例えば端末装置4のウェブブラウザーから当該ユーザー特有の情報を照会した際に実行される。このとき、そのユーザーは適宜、管理サーバー装置6へのサインインの手続を実行する。ステップS66において、管理サーバー装置6は、ステップS65において算出された報償の情報(報償情報)を端末装置4側に通知する。
【0160】
ステップS67において、管理サーバー装置6から送信された報償情報が、端末装置4側に伝達される。報償情報は、インターネット等を介して伝送される。
【0161】
ステップS68において、端末装置4は、管理サーバー装置6から送信された報償情報を受信する。
【0162】
ステップS69において、端末装置4は、ステップS68で受信した報償情報を画面に表示する。
【0163】
図17に示した手順によれば、充電装置3や、エアロゾル生成装置2は、端末装置4を経由せずに、充電情報を管理サーバー装置6に送信することができる。
【0164】
なお、装置間が、無線通信により、あるいはケーブルにより、「接続した」と判断する方法として、例えば、次のいずれかを用いることができる。(1)所定時間以上継続して接続した場合。(2)接続された装置間で何らかの情報(使用状況情報等)の送受信が行われた場合。(3)充電のための接続の場合において、充電対象である二次電池に蓄えられている電力量が単位時間内に所定量以上増加したと判断できる状況を検知した場合。
【0165】
管理サーバー装置6が使用状況情報を取得するタイミングとして、例えば、次のいずれかを用いることができる。(1)エアロゾル生成装置2や充電装置3や、端末装置4に記録していた使用状況情報を、所定の期間ごとに1回、一例として1日1回、管理サーバー装置6が受信する。(2)エアロゾル生成装置2や充電装置3や端末装置4が、通信を用いて管理サーバー装置6に接続する都度、各装置に貯めていた使用状況情報を、管理サーバー装置6が受信する。(3)管理サーバー装置6が、エアロゾル生成装置2や充電装置3、端末装置4に対してそれぞれ使用状況情報の送信を要求し、その要求に基づいて、各装置が使用状況情報を送信し、管理サーバー装置6がその使用状況情報を受信する。
【0166】
管理サーバー装置6が使用状況情報に基づいてユーザーIDに報償を付与するタイミングとして、例えば、次のいずれかを用いることができる。(1)管理サーバー装置6が使用状況情報を受信する都度、報償を付与する。(2)所定期間ごと、例えば、1日ごと、1週間ごと、あるいは1ヶ月ごとに1回、その期間に蓄積された使用状況情報に基づいて、管理サーバー装置6が報償を付与する。(3)使用状況情報に基づいて、所定の報償が達成されるごとに、つまり、例えば、無線通信の回数(例えば、ペアリング回数)が所定回数に達するごと、あるいは接続時間が所定の長さに達するごとなどに、管理サーバー装置6が報償を付与する。
【0167】
以上説明した第1実施形態によれば、使用状況情報に基づいて、ユーザーに報償を付与することができる。また管理サーバー装置6は、使用状況情報を取得できる。管理サーバー装置6は、使用状況情報に基づいて、ユーザーの端末装置4等に対して、アドバイス等の情報(例えば、装置のトータルな使用時間の情報、装置の使用時間に基づき装置の点検あるいは交換を促す情報、およびその他の情報)を送信することもできる。
【0168】
また、管理サーバー装置は、ユーザーに対する報償をインセンティブとして、それらの装置の使用状況の情報を取得できる。また、エアロゾル生成装置等の製造事業者や販売事業者等が、エアロゾル生成装置および関連する装置の、充電状況や他の装置との接続状況などといった使用状況を把握したいというニーズがある。製造事業者や販売事業者等がこれらの装置の使用状況を把握することができれば、その情報を、装置の使用状況に基づく企業活動に活用することができる。一例として、製造事業者や販売事業者等は、エアロゾル生成装置を使用するためのバッテリーの状況を把握することができる。また、製造事業者や販売事業者等は、エアロゾル生成装置や充電装置のユーザーに対して、その使用状況に応じた適切な案内情報を送るようにすることも可能となり得る。
【0169】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、前実施形態において既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
【0170】
図18は、本実施形態による管理システムの概略構成を示すブロック図である。図示するように、管理システム92は、エアロゾル生成装置2と、充電装置3と、端末装置4と、通信中継装置5と、管理サーバー装置6と、SNS通信サーバー装置7と、バッテリー装置28とを含んで構成される。本実施形態における特徴は、管理システム92が、バッテリー24を、バッテリー装置28として含む点である。このように、バッテリー24(すなわち、バッテリー装置28)は、エアロゾル生成装置2とは別個に管理システムに含まれていてもよい。なお、バッテリー装置28は、エアロゾル生成装置2に格納可能に構成される。
【0171】
図19は、本実施形態によるバッテリー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、バッテリー装置28は、制御部281と、記憶部282と、通信部283と、蓄電部285とを含んで構成される。
【0172】
制御部281は、バッテリー装置28の全体を制御する。特に、制御部281は、は、バッテリー装置28の使用状況(他の装置との接続状況や、バッテリー装置28の充電状況等)を検知・把握し、記憶部282への情報の読み書きを行ったり、通信部283を用いた情報の送受信を行ったりする。コンピューターとプログラムとを用いて制御部281を実現するようにしてもよい。
【0173】
制御部281は、バッテリー装置28の個体をユニークに識別するための装置IDを、記憶部282から読み出すことができる。制御部281は、必要に応じて、バッテリー装置28自身の装置IDを、端末装置4や管理サーバー装置6に送信することができる。
【0174】
記憶部282は、バッテリー装置28の制御のための情報を記憶するものである。記憶部282は、少なくとも、バッテリー装置28の個体をユニークに識別することのできる装置IDを記憶する。記憶部282は、例えば、半導体メモリーを用いて実現される。
【0175】
通信部283は、無線通信手段等による外部装置との通信を行う機能を有する。通信部283は、例えば、近距離の、例えば数メートルから数百メートル程度までの無線通信を行う。通信部283は、バッテリー装置28と、端末装置4や通信中継装置5との間の通信を実現する。これにより、バッテリー装置28は、通信中継装置5およびインターネットを経由して、さらに管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7との間での通信を行える。
蓄電部285は、電力を蓄積するものである。充電装置3を用いて蓄電部285に電力を蓄積することができる。また、蓄電部285に蓄積された電力を、エアロゾル生成装置2に供給することができる。
【0176】
エアロゾル生成装置2や充電装置3の機能は、第1実施形態におけるそれらと同様のものである。
【0177】
このように、バッテリー装置28が通信機能を有するため、本実施形態における端末装置4や管理サーバー装置6、SNS通信サーバー装置7は、バッテリー装置28から各種情報を直接受信したり処理したりすることができる。例えば、バッテリー装置28は、通信機能を有し、端末装置4や管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7に使用状況に関する情報や、使用(接続あるいは充電)等に関する情報を送信する。
【0178】
図20は、本実施形態によるバッテリー装置の他の概略機能構成を示すブロック図である。バッテリー装置29は、制御部291と、蓄電部285とを含んで構成される。本実施形態によるバッテリー装置29は、
図19に例示するバッテリー装置28と異なり、端末装置4や管理サーバー装置6等と直接通信する機能を持たない。このように、バッテリー装置29が通信部等の機能を持たないことにより、バッテリー装置を低コスト化することができる。
【0179】
制御部291は、バッテリー装置29の全体を制御する機能を持つ。
【0180】
蓄電部285は、電力を蓄積する。充電装置3を用いて蓄電部285に電力を蓄積することができる。また、蓄電部285に蓄積された電力を、エアロゾル生成装置2に供給することができる。
【0181】
本実施形態においては、バッテリー装置29は、装置の個体を識別するためお装置IDを記憶しない。バッテリー装置29自身は、直接的には、端末装置4や管理サーバー装置6やSNS通信サーバー装置7とは通信しない。バッテリー装置29が、エアロゾル生成装置2に格納された状態であれ、格納されていない状態であれ、充電装置3に接続されていることは、その充電装置3によって把握され得る。
【0182】
本実施形態における管理システム92の処理・動作の手順は、第1実施形態において
図14から
図17までに示した手順とほぼ同様である。ただし、本実施形態では、バッテリー装置28の装置IDが、エアロゾル生成装置2や充電装置3の装置IDの代わりに、または、それらと同時に用いられてもよい。
【0183】
以上説明した第2実施形態によれば、使用状況情報に基づいて、ユーザーに報償を付与することができる。また管理サーバー装置6は、使用状況情報を取得できる。
【0184】
[第1変形例]
管理サーバー装置6が、ユーザーに付与された報償(ポイント等)を消費するための処理を行ってもよい。この場合、管理サーバー装置6は、ユーザーの端末装置4と連携し、既に付与されている報償を用いて、ユーザーが、商品を購入したり、サービス等を利用したりするための処理を行う。報償が消費されると、適宜、管理サーバー装置6は、ユーザーIDに付与されている報償の残高を減らす。
【0185】
[第2変形例]
第2実施形態では、通信部283を備えたバッテリー装置28を用いて、管理システム91を構成している。第2実施形態では、通信部有さないバッテリー装置29を用いて管理システム92を構成している。第2変形例として、バッテリー装置28とバッテリー装置29とがユーザー間で混在する状況で、管理システムを実現してもよい。
【0186】
[第3変形例]
第1実施形態および第2実施形態では、管理サーバー装置6側でユーザーIDに対して報償を付与していた。第3変形例では、代わりに、端末装置4が取得した使用状況情報(接続情報や充電情報)に基づいて、端末装置4が報償の量を算出し、当該ユーザーIDに対して報償を付与する。なお、この場合も、端末装置4は、使用状況情報を管理サーバー装置6に送信する。また、端末装置4は、付与した報償に関する情報を管理サーバー装置6に送信してもよい。管理サーバー装置6は、使用状況情報を取得できる。この変形例では、報償を付与する処理の負荷を多数の端末装置4に分散させることができる。
【0187】
以上説明した複数の実施形態およびそれらの変形例をまとめると、次の通りである。
【0188】
管理システム(91、92)は、エアロゾル生成装置(2)と、充電装置(3)と、端末装置(4)と、管理サーバー装置(6)とを含む。なお、充電装置(3)は、必ずしも管理システム(91、92)に含まれていなくてもよい。エアロゾル生成装置(2)は、エアロゾルを生成する。充電装置(3)は、前記エアロゾル生成装置(2)に電力を供給するバッテリー装置を充電するために、電力を供給する。端末装置(4)は、前記エアロゾル生成装置(2)および前記充電装置(3)のいずれかとの間で通信接続可能である。管理サーバー装置(6)は、前記エアロゾル生成装置(2)と前記充電装置(3)と前記端末装置(4)の少なくともいずれかから、前記エアロゾル生成装置(2)または前記充電装置(3)の使用状況を表す使用状況情報を受信するとともに、受信した前記使用状況情報に基づいて、前記端末装置(4)のユーザーに報償を付与する。
【0189】
使用状況情報は、前記端末装置(4)と、前記エアロゾル生成装置(2)および前記充電装置(3)の少なくともいずれかと、の間での通信接続の状況を表す接続情報を含むものである。この接続情報は、下記の第1の接続情報または第2の接続情報の少なくともいずれかを含む。第1の接続情報は、前記前記端末装置(4)と、前記エアロゾル生成装置(2)および前記充電装置(3)の少なくともいずれかとの間での、無線通信(例えば、ペアリング)が行われたことを表す。第2の接続情報は、前記前記端末装置(4)と、前記エアロゾル生成装置(2)および前記充電装置(3)の少なくともいずれかとの間での、前記通信接続の時間の長さを表す。
【0190】
使用状況情報は、前記バッテリー装置または前記充電装置を充電する時間の長さを表す充電情報を含むものである。この充電情報は、下記の第1の充電情報または第2の充電情報の少なくともいずれかを含む。第1の充電情報は、前記バッテリー装置(28、29)に前記充電装置(3)を接続することにより、または前記バッテリー装置(28、29)が格納された前記エアロゾル生成装置(2)に前記充電装置(3)または外部電源を接続することにより、バッテリー24又はバッテリー装置(28、29)を充電した時間の長さを表す。第2の充電情報は、前記充電装置(3)に外部電力源を接続することにより前記充電装置(3)を充電した時間の長さを表す。
【0191】
管理システム(91、92)は、前記バッテリー装置(28、29)を含んでもよい。この場合、前記管理サーバー装置(6)は、前記バッテリー装置(28)または前記端末装置(4)のいずれかから、前記バッテリー装置(28、29)の使用状況を表す前記使用状況情報を受信するとともに、受信した前記使用状況情報に基づいて、前記端末装置(4)のユーザーに報償を付与する。
【0192】
前記管理サーバー装置(6)は、前記ユーザーに付与した報償の情報を前記端末装置(4)に対して送信してもよい。管理サーバー装置(6)に代わって、端末装置(4)が、前記使用状況情報に基づいて、ユーザーに報償を付与するようにしてもよい。端末装置(4)は、付与された報償の情報を画面に表示してもよい。
【0193】
エアロゾル生成装置(2)や、充電装置(3)、バッテリー装置(28)の各々は、情報を、端末装置(4)は管理サーバー装置(6)に送信することができる。エアロゾル生成装置(2)や、充電装置(3)や、バッテリー装置(28)が端末装置(4)に送信した情報は、必要に応じて端末装置(4)によって加工されて、管理サーバー装置(6)に送信され得る。エアロゾル生成装置(2)や、充電装置(3)や、バッテリー装置(28)は、端末装置(4)を経由することなく、直接、情報を管理サーバー装置(6)に送信することもできる。
【0194】
エアロゾル生成装置(2)や、充電装置(3)や、バッテリー装置(28)や、端末装置(4)は、管理サーバー装置(6)に送信する情報を、SNS通信サーバー装置(7)を経由して送ることもできる。また、SNS通信サーバー装置(7)を経由せずに送ることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0195】
上に述べた実施形態および変形例を、一例として、エアロゾル生成装置や充電装置に関連するサービスに適用することができる。ただし、利用範囲はここに例示したものに限定されない。
【符号の説明】
【0196】
2、2A、2B エアロゾル生成装置(香味吸引具)
3 充電装置
4 端末装置
5 通信中継装置
6 管理サーバー装置
7 SNS通信サーバー装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 バッテリー
28、29 バッテリー装置
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
36 電力インターフェース部
37 充電ポート部
38 充電装置用バッテリー
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
48 バッテリー部
61 制御部
62 管理データ記憶部
63 通信部
71 メッセージ交換制御部
73 通信部
91 管理システム
92 管理システム
102 第1の部材
104 第2の部材
106 制御部
108 通信部
110 バッテリー
112 センサ
114 メモリー
116 リザーバ
118 霧化部
120 空気取込流路
121 エアロゾル流路
122 吸口部
126 第3の部材
128 香味源
211 ハウジング
211A トップハウジング
211B ボトムハウジング
212 カバー
212a 開口
213 スイッチ
214 蓋部
215 通気口
216 キャップ
217 アウターフィン
220 電源部
221 電源
222 端子
230 回路部
231 第1回路基板
232 第2回路基板
240 加熱部
241 加熱アセンブリ
281 制御部
282 記憶部
283 通信部
285 蓄電部
291 制御部
411 アプリ実行部
621 ユーザー属性情報記憶部
622 報償付与・消費情報記憶部
623 装置情報記憶部
2110 喫煙物品
2110A 基材部
2110B 吸口部
2111 充填物
2112 第1の巻紙
2113 第2の巻紙
2114 紙管部
2115 フィルタ部
2116 中空セグメント部