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特許7222078複数の剪断フープを有する非空気圧タイヤ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】複数の剪断フープを有する非空気圧タイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 7/00 20060101AFI20230207BHJP
【FI】
B60C7/00 H
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021517023
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 US2019052946
(87)【国際公開番号】W WO2020076507
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】62/743,092
(32)【優先日】2018-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515168916
【氏名又は名称】ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アスパー、ロバート ダブリュー.
【審査官】増田 亮子
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-509521(JP,A)
【文献】特開2017-081198(JP,A)
【文献】特表2011-515261(JP,A)
【文献】特開2012-240525(JP,A)
【文献】特開2008-222038(JP,A)
【文献】特表平08-506549(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非空気圧タイヤであって、
環状外面と、
環状内面と、
前記環状外面から前記環状内面へ延在するサポート構造と、
前記環状外面の周りで周方向に延在し、互いに横方向に離間された複数の剪断要素と、を含み、
各剪断要素が、実質的に非弾性下側領域と、実質的に非弾性上側領域と、前記実質的に非弾性下側領域と前記実質的に非弾性上側領域との間に配置され、周方向に連続して中実である弾性領域を有し、
前記非空気圧タイヤが、さらに前記複数の剪断要素の周りで周方向に延在するトレッド層と、を含み、
前記サポート構造が、複数のスポークリングを含み、各剪断要素が、対応するスポークリングの環状外面の周りで周方向に延在する、非空気圧タイヤ
【請求項2】
記複数のスポークリングが、互いに離間されている、請求項に記載の非空気圧タイヤ
【請求項3】
記環状外面が、複数の離間された環状外面を含む、請求項1に記載の非空気圧タイヤ
【請求項4】
記複数の剪断要素が、複数のリブ及び前記トレッド層内の複数の周方向溝を画定する、請求項1に記載の非空気圧タイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非空気圧タイヤに関する。より具体的には、本開示は、複数の剪断フープを備えた周方向トレッドを有するエアレスタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
当技術分野で既知のエアレス又は非空気圧タイヤには、各々が同じ剛性及び同じ直径を有するウェブ、スポーク、又はスポークリングが含まれている。先行技術のウェブ又はスポークは、地面との接触時にねじれるか、又はたわみ、実質的に直線状の先端部及び末端部を有する接地面形状を作成する。先行技術のウェブ又はスポークは、圧縮力よりも張力が相対的に強い材料で構築されることができ、下側ウェブ又はスポークが座屈したときに、荷重がホイールの残りの部分を通じて分散され得るようになっている。本開示では、ホイールを剪断バンドに接続する材料を指すために、ウェブ又はスポークという用語を交換可能に使用する。
【0003】
非空気圧タイヤは、様々な溝及び様々な材料を有する周方向トレッドを有し得る。特定の非空気圧タイヤは、トレッドの下に配置された剪断要素を含んでいる。剪断要素は、一対の実質的に非弾性領域の間に配置された弾性領域を含む。剪断バンドは、タイヤにかかる荷重の一部を支えることができ、剪断要素の柔軟性は、タイヤの所望のフットプリント挙動及び牽引移動性をもたらすように選択され得る。そのような剪断要素は、トレッド全体の下で軸方向に延在することができる。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、非空気圧タイヤは、複数のスポークリングを含む。複数のスポークリングの各々は、環状外面、環状内面、及び環状外面と環状内面との間に延在する複数のスポークを有する。非空気圧タイヤは、複数の剪断要素を更に含み、各剪断要素は、複数のスポークリングのうちの1つに対応している。各剪断要素は、対応するスポークリングの環状外面の周りで周方向に延在している。各剪断要素は、実質的に非弾性下側領域、実質的に非弾性上側領域、及び実質的に非弾性下側領域と実質的に非弾性上側領域との間に配置された弾性領域を含む。非空気圧タイヤはまた、複数の剪断要素の周りで周方向に延在するトレッド層を含む。
【0005】
別の実施形態では、非空気圧タイヤは、環状外面、環状内面、及び環状外面から環状内面に延在するウェビングを含む。非空気圧タイヤはまた、環状外面の周りで周方向に延在し、互いに横方向に離間された複数の剪断要素を含む。各剪断要素は、実質的に非弾性下側領域、実質的に非弾性上側領域、及び実質的に非弾性下側領域と実質的に非弾性上側領域との間に配置された弾性領域を含む。非空気圧タイヤは、複数の剪断要素の周りで周方向に延在するトレッド層を更に含む。
【0006】
更に別の実施形態では、非空気圧タイヤは、環状外面、環状内面、及び環状外面から環状内面に延在するサポート構造を含む。非空気圧タイヤは、複数の周方向リブ及び複数の周方向溝を有する周方向トレッドを更に含み、第1の周方向溝及び第2の周方向溝によって画定される第1のリブ幅を有する第1の周方向リブを含んでいる。第1の周方向リブは、第1のリブ幅よりも狭い幅を有する補強層を含み、補強層が第1の周方向リブによって囲まれるようになっている。補強層の上面は、第1の周方向溝の底部の半径方向で上に、かつ第2の周方向溝底の部の半径方向で上に位置している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
添付の図面では、以下の詳細な説明とともに、特許請求される本発明の例示的実施形態を説明する構造が例解される。同様の要素は、同一の参照番号で特定される。単一の構成要素として示される要素は、多数の構成要素に置き換えられ得、多数の構成要素として示されている要素は、単一の構成要素に置き換えられ得ることが理解されるべきである。図面は正確な縮尺ではなく、特定の要素の比率が例解のために誇張されている場合がある。
【0008】
図1】複数のスポークリングを有する非空気圧タイヤ100の一実施形態の斜視図を示す概略図である。
【0009】
図2】非空気圧タイヤ100の断面図を例解する概略図である。
【0010】
図3】変化する直径、剛性、及び厚さの複数のスポークリングを有する非空気圧タイヤの代替的な実施形態の断面図を例解する概略図である。
【0011】
図4】各スポークリングが凸部及び凹部を有する、変化する直径、剛性、及び厚さの複数のスポークリングを有する非空気圧タイヤの別の代替的な実施形態の断面図を例解する概略図である。
【0012】
図5】一体型ホイール部分及びウェビングを有する非空気圧タイヤの更に別の代替的な実施形態の斜視図である。
【0013】
図6】非空気圧タイヤの別の代替的な実施形態の部分的に分解された断面を例解する概略図である。
【0014】
図7】非空気圧タイヤの更に別の代替的な実施形態の部分的に分解された断面を例解する概略図である。
【0015】
図8】非空気圧タイヤの更に別の代替的な実施形態の部分的に分解された断面を例解する概略図である。
【0016】
図9】非空気圧タイヤにより作製された例示的な丸みを帯びた接地面形状を例解する概略図であり、接地面形状は、丸みを帯びた先端部及び丸みを帯びた末端部を有している。
【0017】
図10】先行技術のタイヤの例示的な接地面形状を例解する概略図であり、フットプリントが平坦な先端部及び平坦な末端部を有している。
【0018】
図11】荷重を支持している非空気圧タイヤ100の側面図を例解する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本明細書において採用される選択用語の定義を含む。定義は、用語の範囲内にあり、及び実装のために使用され得る構成要素の様々な例又は形式を含む。例は、限定的であることを意図しない。用語の単数形及び複数形は、いずれも定義の範囲内であり得る。
【0020】
「軸方向の」及び「軸方向に」は、タイヤの回転軸と平行する方向を指す。
【0021】
「周方向の」及び「周方向に」は、軸方向に対して垂直であるトレッドの表面の外周部に沿って延在する方向を指す。
【0022】
「赤道面」は、タイヤの回転軸に対して垂直であり、タイヤのトレッドの中心部を通る平面を指す。
【0023】
「トレッド」は、標準的な膨張度及び負荷において、道路と接触するタイヤの部分を指す。
【0024】
図1は、その中心を通る回転軸Aを有する非空気圧タイヤ100の一実施形態を例解する。非空気圧タイヤ100は、5つのスポークリング110で構築されており、中央スポークリング110a、中央スポークリング110aの各側に配置された一対の中間スポークリング110b、及び中間スポークリング110bの両側に配置された一対の外側スポークリング110cを含んでいる。スポークリング110の各々は、複数のスポーク112を含む。5つのスポークリングが例解された実施形態に示される一方で、非空気圧タイヤ100は、任意の特定の数量のスポークリングにも限定されず、代替的に、複数のスポークを有する一体化構造などの、スポークリング以外の構造を利用することができることが理解されるべきである。スポークリング110は、コード付きカーボン充填ゴム、ナイロン、ポリエステル、樹脂を伴う繊維(ガラス、アラミドなど)、熱可塑性物質、又はウレタンを含むがこれらに限定されない材料で構築され得る。
【0025】
各スポークリング110は各々、内側環状面Sと、外側環状面Sと、を有し、それぞれが、内径と、最大外径と、を画定する。例解された実施形態では、5つのスポークリング110すべての最大外径は等しい。代替的な実施形態では、スポークリングの最大外径は、変化し得る。
【0026】
例解された実施形態では、各スポーク112は、それぞれのスポークリング110の内側環状面Sから、外側環状面Sに延在する。スポーク112は、互いとの間の開口部Oを画定する。例解目的として、開口部Oは、五角形として示されている。しかしながら、開口部Oは、任意のジオメトリ形状を有し得ることが理解されるべきである。代替的な実施形態では(図示せず)、スポークは、内側環状面Sから外側環状面Sへ延在するのではなく、より複雑なウェビングを形成し得る。別の代替的な実施形態(図示せず)では、スポークの少なくとも1つは、第1のスポークリングの環状内面から第2のスポークリングの環状外面まで延在している。
【0027】
各スポークリング110は、剛性kを有する。当業者のうちの1人が理解するであろうように、スポークリングの剛性は、スポークリングの材料と、スポーク及び開口部のジオメトリと、を含むがこれらに限定されない、多くの要因によって定義され得る。より高い剛性を伴うスポークリングは、変形及び圧縮に対してより耐性がある。一実施形態では、スポークリングの各々は、同じ剛性kを有している。代替的な実施形態では、1つ以上のスポークリングは、異なる剛性を有し得る。例えば、一実施形態では、中央スポークリング110aは第1の剛性kを有し、中間スポークリング110bは各々、実質的に同じ第2の剛性kを有し、外側スポークリング110cは各々、実質的に同じ第3の剛性kを有する。そのような実施形態では、第2の剛性kは第1の剛性kよりも大きくてもよく、第3の剛性kは、第1の剛性k及び第2の剛性kの双方よりも大きくてよい。代替的な実施形態では、第1の剛性kは、第2の剛性k及び第3の剛性kの双方よりも大きく、第2の剛性kは第3の剛性kよりも大きい。別の代替的な実施形態では、第2の剛性kは、第1の剛性k及び第3の剛性kの双方よりも大きく、第3の剛性kは第1の剛性kよりも大きい。
【0028】
続いて図1を参照すると、中央スポークリング110aは、相対的に少ない数のスポーク112aを有するものとして示されており、スポーク112aは、相対的により大きい開口部Oにより分離されている。当業者のうちの1人が理解するであろうように、このジオメトリは、相対的に低い第1の剛性kをもたらし得る。この低い第1の剛性kは、異なる材料、異なる構築方法、又は異なるジオメトリを使用するなどの、他の手段によって達成され得る。
【0029】
中間スポークリング110bは、中央スポークリング110aよりも多くのスポーク112bを有するものとして示されている。中間スポークリング110bのスポーク開口部Oは、中央スポークリング110a内に位置するスポーク開口部Oよりも細い。追加的に、中間スポークリング110bのスポーク112bは、中央スポークリング110aのスポーク112aよりも太い。中間スポークリング110bの双方は、同じジオメトリ及び同じ剛性kを有する。当業者のうちの1人が理解するであろうように、このジオメトリは、中央スポークリングの剛性kよりも相対的に高い剛性kをもたらし得る。代替的に、スポークリング110bの中間剛性kは、中間スポークリング110bに対して、異なる材料、異なる構築方法、又は異なるジオメトリを使用するなどの、他の手段によって達成され得る。
【0030】
外側スポークリング110cは、中間スポークリング110bよりも多くのスポーク112cを有するものとして図1に示されており、スポーク112cは、中間スポークリングの開口部Oのそれらよりも相対的に大きい開口部Oにより分離されている。この実施形態では、外側スポークリング110cの双方は、同じスポークジオメトリ、及び同じ剛性kを有する。当業者のうちの1人が理解するであろうように、外側スポークリング110cのジオメトリ及び外側スポークリングの開口部Oのより大きい相対サイズは、外側スポークリング110cに、中間スポークリング110bよりも低い剛性を持たせ得る。代替的に、外側スポークリング110cの剛性kは、スポークリング110cに対して、異なる材料、異なる構築方法、又は異なるジオメトリを使用するなどの、他の手段によって達成され得る。
【0031】
例解された実施形態では、5つのスポークリング110は、3つの異なる剛性を有する。例解された実施形態では、中間スポークリング110bは最も高い剛性を有し、中央スポークリング110aは最も低い剛性を有する。任意の数の異なる剛性を有する、任意の数のスポークリングが選択され得ることが理解されるべきである。スポークリングの剛性が選択された後、スポークリングは、特定の用途に好適な、所望する様式にて配列される。例えば、各リングの剛性は、低ノイズ、低振動、又は低転がり抵抗などの、所望する特性を有するタイヤを得る作製するよう選択され。
【0032】
非空気圧タイヤ100が、荷重支持状態で地面と接触して置かれると、非空気圧タイヤ100は地面に接触し、タイヤ接地面形状(図1には示さず)を形成する。非空気圧タイヤの接地面形状は、他の要因に加えて、スポークリング110の剛性により決定されるため、設計技術者は、非空気圧タイヤの幅にわたりスポークリング110の剛性を変化させることによって、非空気圧タイヤの接地面形状を変化させることができる。これは、乗り心地の悪さ及び衝撃の遮断を考慮する際に望ましい、接地面形状の湾曲した先端部を作製するよう行われ得る。更なる剛性の変更は、特定の用途に対してキーとなる設計パラメータである、オフハイウェイタイヤに対する接地面形状を最適化し、土の圧縮堆積を削減するよう使用され得る。
【0033】
図1は、互いに整列されて配列されている、対応する、同様のスポークリング110のスポーク112を描く。例えば、各外側スポークリング110cのスポーク112c及び開口部Oは互いに整列されており、各中間スポークリング110bのスポーク112b及び開口部Oは互いに整列されている。代替的な実施形態では、対応する、同様のスポークリングのスポーク112及び開口部Oは、互いに整列されていない。スポークリング110の様々な整列が、非空気圧タイヤ100に異なる性能特性を有させるであろうことが、当業者のうちの1人に明白となるであろう。スポークリング110が互いに整列されていない場合は、同様のスポークリング110のスポーク112は、非空気圧タイヤ100が転動しているときに、異なる時間に接地面形状範囲に入る。スポークリング110はまた、すべてのスポークリング110の各スポーク112が、非空気圧タイヤ100が転動しているときに、異なる時間に接地面範囲に入るように整列され得る。当業者のうちの1人は、任意の特定の用途において所望する性能特性を提供する整列を選択できるであろう。
【0034】
スポークリング110が所望する様式において配列された後、これらは、既知の固定手段を使用して、ハブ(図示せず)に固定される。例示的な固定手段は、溶接、ろう付け、及び接着剤の塗布を含むが、これらに限定されない。一実施形態では、スポークリング110はまた、互いに化学的に結合されている。例えば、スポークリングは、溶接、ろう付け、又は接着剤の塗布によって互いに結合されることができる。代替的な実施形態では、スポークリングは、互いに接触するが、互いに直接結合されていない。別の代替的な実施形態では、スポークリングのうちの1つ以上は、離間されている。
【0035】
複数の高環状強度剪断フープ114は、スポークリング110の周りで周方向に取り付けられる。例解された実施形態では、1つの剪断フープ114が、各スポークリング110に取り付けられている。代替的な実施形態(図示せず)では、剪断フープは、すべてに満たないスポークリングに取り付けられている。別の代替的な実施形態(図示せず)では、1つ以上のスポークリングが、それに取り付けられた複数の剪断フープを有している。
【0036】
高環状強度剪断フープは、非空気圧タイヤ100上の構造的圧縮部材として機能し、非空気圧タイヤ100の軸長にわたり層間剪断強度を増加させる。高環状強度剪断フープ114の各々は、2つの非弾性外側部分の間に挟まれた弾性中央部を含み得るか、又は単一の複合構造で構成され得る(先行技術である米国特許第5,879,484号を参照のこと)。
【0037】
例解された実施形態では、各剪断フープ114の幅は、対応するスポークリング110の軸方向幅と等しくなっている。代替的な実施形態では、剪断フープの幅は、対応する剪断フープの軸方向幅より狭くてもよいか、又はそれより広くてもよい。剪断フープ114が、対応するスポークリング110の幅よりも狭い幅を有する実施形態では、追加的スペースが形成されている。この追加的スペースにより、水の排出、雪若しくは泥の除去、又は他の機能を可能にしている。例えば、スノータイヤスタッドなどの格納式構造が、剪断フープ間の離間において採用され得る。
【0038】
一実施形態では、剪断フープ114のすべてが同じ寸法を有している。代替的な実施形態では、剪断フープのうちの1つ以上は、異なる寸法を有し得る。
【0039】
一実施形態では、剪断フープ114は、組み立てられた非空気圧タイヤ100において互いに軸方向に離間されている。剪断フープの離間及び寸法は、タイヤの所望のフットプリント挙動及び牽引移動性をもたらすように選択され得る。
【0040】
タイヤトレッド116が続いて、高環状強度バンド114を中心に巻き付けられる。タイヤトレッド116は、様々な条件においてタイヤの性能を改善するよう、所望するように、リブ、ブロック、ラグ、溝、及びサイプなどの要素を含んでよい。一実施形態では、各剪断フープ114は、周方向トレッド内のリブを画定する働きをし、各剪断フープ間の離間は溝を画定する働きをする。周方向トレッド内のリブを画定するために剪断フープを使用することにより、トレッドを形成するために、より少ないトレッドスキッドが必要とされる。
【0041】
図2は、非空気圧タイヤ100の断面を示している。この図から分かるように、非空気圧タイヤ100の各スポークリング110は同じ厚さSを有している。代替的な実施形態では(図示せず)、スポークリングのスポークリング厚さは、変化し得る。厚さSを変化させることにより、非空気圧タイヤ100によって作成された接地面形状は、農業及び乗用の用途を含む幅広い用途に適するように適合させることができる。
【0042】
追加的に、この図で分かるように、剪断フープ114の各々は、実質的に非弾性である上側領域及び下側領域114bに配置された弾性中央領域114aから構築されている。例解された実施形態では、上側領域及び下側領域114bは、弾性中央領域114aの周りに巻き付けられた材料の単層によって形成されている。代替的な実施形態では、別個の上層及び下層が採用されている。
【0043】
他の代替的な実施形態では、1つ以上の追加の実質的に非弾性層が、弾性中央領域を2つ以上の弾性領域に分割するために採用されることができる。例えば、実質的に非弾性材料の中央層が、上側弾性領域及び下側弾性領域を画定するために採用されることができる。
【0044】
図3は、非空気圧タイヤ200の代替的な実施形態の断面を例解している。この実施形態では、スポークリング210は、異なる最大外径及び異なる剛性kを有する。この実施形態でのスポークリング210は、実質的に同じ内径Dを有する。各スポークリング210は、固有の剛性kを有し得るか、又は1つ以上の他のスポークリング210と共通の剛性kを有し得る。この実施形態では、中央スポークリング210aは第1の剛性kを有し、中間スポークリング210bは各々、第2の剛性kを有し、外側スポークリング210cは各々、第3の剛性kを有する。一実施形態では、第1の剛性kは、第2の剛性k及び第3の剛性kの双方より低い。追加的に、第2の剛性kは、第3の剛性kより低い。代替的な実施形態では、第1の剛性kは、第2の剛性k及び第3の剛性kの双方よりも大きく、第2の剛性kは第3の剛性kよりも大きい。別の代替的な実施形態では、第2の剛性kは、第1の剛性k及び第3の剛性kの双方よりも大きく、第3の剛性kは第1の剛性kよりも大きい。
【0045】
各スポークリング210は固有の外径を有し得るか、又は1つ以上の他のスポークリング210と共通の外径を有し得る。例解された実施形態では、中央スポークリング210aは第1の最大外径Dを有し、中間スポークリング210bは各々、第2の最大外径Dを有し、外側スポークリング210cは各々、第3の最大外径Dを有する。第1の最大外径Dは第2の最大外径Dより大きく、これは同様に第3の最大外径Dより大きい。任意の数の異なる外径を有する任意の数のスポークリングが採用され得ることが理解されるべきである。スポークリングの外径が選択された後、スポークリングは、特定の用途に好適な、所望する様式にて配列される。例えば、各リングの外径は、低ノイズ、低振動、又は低転がり抵抗などの、所望する特性を有するタイヤを作製するよう選択され得る。
【0046】
不定直径のスポークリングを使用することは、この種の非空気圧タイヤ(「NPT」)の設計に、湾曲バンド又はトロイダルバンド(若しくは、剪断バンド)が使用可能となる。トロイダルバンドは、タイヤ接地面範囲の最大化に必要な追加のゆがみを可能にする。これは、土の圧縮堆積を最小限にするよう、より広い範囲を伴う接地面形状が必要なオフハイウェイタイヤ又は農業用タイヤにとって特に重要である。
【0047】
例解された実施形態では、各スポークリング210は、一定の外径を有する。代替的な実施形態では(図示せず)、スポークリングは、不定外径を有し得る。例えば、各スポークリングの外径は、スポークリングが組み立てられた際に、アセンブリが滑らかに湾曲した外面を有するよう、軸方向に変化し得る。各スポークリング210は固有の厚さを有し得るか、又は1つ以上の他のスポークリング210と共通の厚さSを有し得る。
【0048】
複数の高環状強度剪断フープ212が、スポークリング210の周りで周方向に取り付けられている。高環状強度剪断フープ212は、上述の可能な代替的な実施形態を含めて、図1及び図2に関して、上述の剪断フープ114と実質的に同じである。トレッド214は、スポークリング210及び剪断フープ212の外面の周りに巻き付けられている。
【0049】
図4は、非空気圧タイヤ300の別の代替的な実施形態の断面を例解している。タイヤ300は、以下に特定する差異を除いて、上述のタイヤ200に実質的に類似している。
【0050】
この実施形態では、各スポークリング310は、スポークリング310の側部に沿って交互の、凹部312と、凸部314と、を有する。整列されると、隣接するスポークリング310の凹部312及び凸部314は、図4に見られるように、互いに当接する。この構成は、スポークリング310間に、更なる堅牢性及びサポートを提供し得る。代替的に、スポークリング310は、1つのスポークリングにおける突起、及び、別のスポークリングにおける、この突起を受ける凹み、などの、互いに隣接する他の構造を含んでよい。
【0051】
複数の高環状強度剪断フープ315が、スポークリング310の周りで周方向に取り付けられている。高環状強度剪断フープ315は、上述の可能な代替的な実施形態を含めて、図1図3に関して、上述の剪断フープ114及び212と実質的に同じである。トレッド316は、スポークリング310及び剪断フープ315を周方向に取り囲んでいる。
【0052】
図5は、非空気圧タイヤ400の更に別の代替的な実施形態の斜視図を例解している。例解された実施形態では、非空気圧タイヤ400は、単一のホイール部分410を有する。ホイール部410は、単一の一体化構造であり得るか、又は互いに融合された複数のスポークリング110で作製され得る。ホイール部410は、内側環状面から外側環状面へ延在するスポークに代わり、ウェビング412を有する。ウェビング412は、サポートを提供するのに十分な、任意のパターン又は形状であってよい。ホイール部410の最大外径Wは、軸方向に沿って変化し得る。例えば、最大外径は、赤道面においてより大きく、非空気圧タイヤ400の側部に向かってより小さくてもよい。
【0053】
ウェビング412の剛性kは、ホイール部410の軸方向に沿って変化し得る。ホイール部410全体に変化する剛性kは、いくつかの方法において達成され得る。一実施形態では、様々な剛性kを有するいくつかのスポークリング110が互いに融合されている。代替的な実施形態では、ホイール部内に予備応力を作成するよう、製造中に、ホイール部410内に異なる材料が使用される。別の代替的な実施形態では、ウェビングは、軸方向に変化するジオメトリを有し、これは、軸方向に変化する剛性をもたらす。ウェビングジオメトリは、モールディングプロセス若しくはマシニングプロセスを通して、又は3D印刷製造プロセス若しくは付加製造プロセスにより変化させられ得る。ホイール部410内にて変化する軸剛性を提供するよう、当該技術分野において既知の他の方法が使用され得ることを当業者が理解するであろう。
【0054】
図5に示す実施形態では、ハブ414が、既知の固定手段を使用して、ウェビング412の中央に固定されている。例示的な固定手段は、溶接、ろう付け、及び接着剤の塗布を含むが、これらに限定されない。ハブ414は、従来式タイヤにおけるホイールと同様の方法で車両に取り付けることができる。他の実施形態では、ハブ414の代わりに追加のウェビング412を使用することができる。
【0055】
ウェビング412はまた、環状外面416まで延在している。例解された実施形態では、環状外面412は単一の円筒である。代替的な実施形態(図示せず)では、環状外面は、複数の離間されたフープによって形成され得る。そのような実施形態では、ウェビングは、離間された層に同様に分割され得る。代替的に、ウェビングは、離間されたフープによって画定されたスペースの間に延在し得る。
【0056】
複数の高環状強度剪断フープ418が、環状外面416の周りに周方向に取り付けられている。高環状強度剪断フープ418は、上述の可能な代替的な実施形態を含めて、図1図4に関して、上述の剪断フープ114、212、315と実質的に同じである。トレッド層(図示せず)は、環状外面416及び剪断フープ418を周方向に取り囲む。
【0057】
図6は、非空気圧タイヤ500の別の代替的な実施形態の部分的に分解された断面を例解する概略図である。非空気圧タイヤ500は、複数のスポークリング505を含む。代替的な実施形態では、スポークリングの代わりにウェビング又は他のサポート構造が使用されている。スポークリング505は、環状内面510から環状外面515まで延在している。一対の補強プライ520、525が環状外面515の周りに配置されている。補強プライは、スチールベルト又はコード付きプライであってもよい。コード付きプライは、ゴムスキム層に包まれたナイロン又は他のポリマーコードであってもよい。
【0058】
複数の離間された補強層530が、上側補強プライ525の周りに配置されている。トレッド層535は、離間された補強層530の周りに配置され、それにより、周方向溝によって離間された複数のリブを形成している。
【0059】
各補強層530は、対応するリブ幅よりも狭い幅を有している。したがって、各補強層530は、対応する周方向リブによって囲まれている。補強層530は、各周方向リブ内で実質的に中央に配置されているように示されているが、代替的な実施形態では、補強層は、右又は左に傾斜していてもよい。別の代替的な実施形態(図示せず)では、補強層は、リブ内で周方向に起伏することができ、補強層は、いくつかの場所では中心に配置され、いくつかの場所では左に傾斜し、他の場所では右に傾斜するようになっている。
【0060】
例解された実施形態では、各補強層530はまた、対応するスポークリング505の幅よりも狭い幅を有している。幅の差異により、水の排出、雪若しくは泥の除去、又はその他の機能を可能にするスペースが作成される。例えば、スノータイヤスタッドなどの格納式構造が、剪断フープ間の離間において採用され得る。
【0061】
例解された実施形態では、各補強層530は、その横方向幅全体に沿って同じゲージGを有している。補強層の上面は、トレッドの湾曲によって、第1の周方向溝の底部よりも半径方向に高く位置している。追加的に、補強層530は、その周方向長さ全体に沿って同じゲージGを有する。代替的な実施形態(図示せず)では、補強のゲージGは、横方向又は周方向に変化する。
【0062】
図6において更に見られるように、補強層530のどの部分も複数の周方向溝のうちいずれの底面の真下に延在していない。各補強層530の上面は、複数の周方向溝の各々の底面よりも半径方向で高く位置している。代替的な実施形態(図示せず)では、補強層530の上面は、周方向溝の底面よりも低くてもよい。
【0063】
例解された実施形態では、補強層530のいかなる部分も、複数の周方向溝のいずれかの溝壁面を形成していない。この特定の実施形態では、補強層530のどの部分も、複数の周方向リブのいずれかの半径方向外面を形成していない。代替的な実施形態(図示せず)では、補強層530の一部は、周方向リブの少なくとも1つの半径方向外面を形成することができる。例えば、トレッドが摩耗するにつれて補強層が露出する可能性がある。
【0064】
一実施形態では、各補強層530は補強コードを含む。補強コードは周方向に延長されたコードであり得る。補強コードは、有機物コード、例えばナイロンコード、又は金属コード、例えばスチールコードであり得る。特定の一実施形態では、補強コードは補強層に限定され、いかなる補強コードも(すなわち、いかなる有機物コードも)、車体と複数の周方向溝の底面との間に半径方向に配置されていない。
【0065】
一実施形態では、各補強層は、補強コードを埋め込むマトリクスゴムを含む。補強層の上に半径方向に配置されたトレッドゴムは、マトリクスゴムとは異なるゴム材料である。マトリクスゴムは、トレッドゴムの弾性率よりも高い弾性率を有し得る。代替的に、マトリクスゴムは、トレッドゴムの弾性率よりも低い弾性率を有し得る。
【0066】
トレッドゴム535は、複数の周方向溝の底部を形成する。一実施形態では、トレッドゴムは単一のゴム材料で作製されている。代替的に、トレッドゴムは、異なるゴム材料で作製された複数のゴム層を含み得る。
【0067】
補強層530の使用は、トレッド材料535のゲージよりも深い溝深さを有するリブをもたらす。
【0068】
図7は、非空気圧タイヤ600の更に別の代替的な実施形態の部分的に分解された断面を例解する概略図である。タイヤ600は、本明細書に記載の差異を除いて、図6に示された上述のタイヤ500(上述の代替的な実施形態を含む)と実質的に同じである。
【0069】
例解された実施形態では、非空気圧タイヤ600は、複数のスポークリング605を含む。代替的な実施形態では、スポークリングの代わりにウェビング又は他のサポート構造が使用されている。スポークリング605は、環状内面610から環状外面615まで延在している。単一の補強プライ620が、環状外面615の周りに配置されている。補強プライは、スチールベルト又はコード付きプライであり得る。コード付きプライは、ゴムスキム層に包まれたナイロン又は他のポリマーコードであり得る。
【0070】
複数の離間された補強層625が、単一の補強プライ620の周りに配置されている。トレッド層630は、離間された補強層625の周りに配置され、それにより、周方向溝によって離間された複数のリブを形成する。
【0071】
図8は、非空気圧タイヤ700の更に別の代替的な実施形態の部分的に分解された断面を例解する概略図である。タイヤ700は、本明細書に記載の差異を除いて、図6及び図7に示された上述のタイヤ500及び600(上述の代替の実施形態を含む)と実質的に同じである。
【0072】
例解された実施形態では、非空気圧タイヤ700は、複数のスポークリング705を含む。代替的な実施形態では、スポークリングの代わりにウェビング又は他のサポート構造が使用されている。スポークリング705は、環状内面710から環状外面715まで延在している。タイヤ700は、いずれの補強プライも含んでいない。代わりに、複数の離間された補強層720が、スポークリング705の外側環状面715上に配置されている。
【0073】
例解された実施形態では、各補強層720は、2つの副層から構成されている。第1の副層720aは、対応するスポークリング705の外側環状面715のすぐ上に半径方向に配置されている。第2の副層720bは、第1の副層720aのすぐ上に半径方向に配置され、トレッドゴム725の下に半径方向に配置されている。
【0074】
2つの副層は、ほぼ同じゲージ及び同じ幅を有するものとして示されているが、2つの副層は、異なるゲージ又は異なる幅を有し得る。2つの副層は、それらの材料又は特性の様々な組み合わせを有し得る。例えば、副層720a、bの双方がマトリクスゴムに埋め込まれた補強コードを含む場合、2つの副層は、異なる補強コード材料、異なるコード特性、及び/又は異なるマトリクスゴムを有し得る。副層のうちの1つだけが、マトリクスゴムに埋め込まれた補強コードを含むことができる。代替的な実施形態(図示せず)では、補強層は、3つ以上の副層を含む。
【0075】
図1図8の実施形態に開示されたスポークリング及びウェビングは、地面と接触したときに非空気圧タイヤ100、200、300、400、500、600、700に丸みを帯びた接地面形状を形成させることができる。丸みを帯びた接地面形状は、路面への衝撃及びノイズの影響を減少する。丸みを帯びた接地面形状の曲率は、限定するものではないが、各スポークリングの剛性、外径、厚さ、スポークのジオメトリ、スポークの数、開口部の形状並びに数、及び非空気圧タイヤに含まれるスポークリングの数を含む様々な要因によって決定され得る。これらのパラメータを変化させることにより、非空気圧タイヤは、農業用途及び乗用車用途を含む、広範な用途に適するよう適合され得る。例えば、農業用車両における使用などの、いくつかの用途においては、均一な接地圧及び最大化された接地範囲が所望される場合がある。丸みを帯びた接地面形状(又は丸みを帯びたバンド)を有する非空気圧タイヤは、低い荷重でより多くたわむように設計されることができ、接触範囲を最大化し、土の圧縮堆積を最小化する。平らな接地面形状を有する非空気圧タイヤは、その軸方向幅にわたり異なる速度で半径方向にたわむ能力を失い、このことにより、特に軽い荷重状態で、たわみが少なくなり、接地面範囲が少なくなる。丸みを帯びた接地面形状を有する非空気圧タイヤは、優れた(削減された)土の圧縮堆積性能と、運転者/操作者に対する優れた(軽減された)乗り心地の悪さをもたらすことになる。
【0076】
図9は、例示的な細長い丸みを帯びた接地面形状800を描いており、これは非空気圧タイヤ100、200、300、400、500、600、700のうちの1つが荷重支持状態で転がり面と接触したときに形成される。細長い丸みを帯びた接地面形状800は、丸みを帯びた先端部812及び丸みを帯びた末端部814を含む。非空気圧タイヤ100、200、300、400、500、600、700の軸方向剛性分布、又は変化する軸方向直径は、丸みを帯びた端部812及び814の形成に寄与する。
【0077】
対照的に、図10は、先行技術のエアレスタイヤ(図示せず)の接地面形状900を描いている。接地面形状900は、真っ直ぐな先端部912及び真っ直ぐな末端部914を含む。平坦な接地面形状900を作る非空気圧タイヤは、丸みを帯びた接地面形状800を作る非空気圧タイヤよりも大きな乗車時の振動及びノイズをもたらす。
【0078】
接地面形状は、非空気圧タイヤが、荷重支持状態で転がり面に接触する際に形成される。一例として、図11は、荷重を支持している図1及び図2の非空気圧タイヤ100の側面図を描く概略図である。一実施形態では、軸方向の整列において不定剛性のリングを使用する効果は、非空気圧タイヤ内の荷重分布に基づいて向上され得る。そのような一実施形態における荷重保持分布は、タイヤの底部での、スポークを通した圧縮にて伝達された荷重(荷重と地面との間)により大きく依存し得、タイヤの上部へ荷重を伝達する剪断バンドにより小さく依存し得る。いくつかのNPTでは、荷重は主に、タイヤの底部でねじれるスポークを伴う円筒状の剪断バンドの使用を通して保持される。これらのNPTは、「トップローダ(top loader)」とみなされ、荷重の多くを、剪断バンド及び上部スポークの伸長を通して保持する。他のNPTは、底部を通して大部分の荷重を保持する、本質的に強固な(又は、セミフレキシブル)構造の、「ボトムローダ(bottom loader)」である。一実施形態では、荷重の約50%が、底部スポークの圧縮を通して保持され、荷重の約50%が、剪断バンド及び上部スポークの伸長を通して保持されるよう、荷重は、スポークリングと剪断バンドとの間で相対的に均衡している。約50/50の荷重分布は、スポークリングの直径及び剛性の変化を可能にし、所望する接地面形状を作成する。この実施形態では、圧縮力を受けているスポーク112は、非空気圧タイヤ100に荷重が加えられたときにねじれない。
【0079】
非空気圧タイヤ100は、非空気圧タイヤ100上に荷重が加えられたとき、転がり面上に丸みを帯びた接地面形状800を作成する。丸みを帯びた先端部812は、非空気圧タイヤ100が荷重力を受けるときに形成される。丸みを帯びた先端部812は、真っ直ぐな先端部を有する非空気圧タイヤよりも柔らかく、タイヤが道路内の隆起を通過させることにより、乗車時の振動及びノイズの低減をもたらす。
【0080】
「含む(includes)」又は「含むこと(including)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲まで、「含む(comprising)」という用語が特許請求項で移行句として採用される際の解釈と同様に包括的であることが意図される。更に、「又は(or)」という用語が採用される範囲において(例えば、A又はBなど)、「A又はB、又はAとBの両方とも」を意味することが意図されている。本出願人らが「A又はBの両方ではなく一方のみ」を示すことを意図する場合、「A又はBの両方ではなく一方のみ」という用語が採用されるであろう。したがって、本明細書における「又は」という用語の使用は、排他的ではなく、包含的である。Bryan A.Garner,A Dictionary of Modern Legal Usage 624(2d.Ed.1995)参照。また、「中(in)」又は「中へ(into)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、「上(on)」又は「上へ(onto)」を追加的に意味することが意図される。更に、「接続する(connect)」という用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される限りにおいて、「と直接接続する(directly connected to)」ことだけではなく、別の構成要素を介して接続することなどのように「と間接的に接続する(indirectly connected to)」ことも意味することが意図される。
【0081】
本出願をその実施形態の記述によって例解し、またその実施形態をかなり詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲をこのような詳細に制限するか、又はいかなる形でも限定することは、出願人の本意ではない。追加の利点及び改良が、当業者には容易に明らかとなるであろう。したがって、そのより広い態様における本出願は、図示及び説明される、特定の詳細、代表的な装置及び方法、並びに例解的な実施例に限定されない。このため、出願人の一般的な発明概念の趣旨又は範囲から逸脱することなく、このような詳細からの逸脱がなされ得る。
図1
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