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特許7222131端末、情報処理システム及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】端末、情報処理システム及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20230207BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/12 301E
G07G1/12 321Z
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022027589
(22)【出願日】2022-02-25
【審査請求日】2022-06-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年8月23日にセブン‐イレブンの店舗にて、情報処理システムを公開した。 令和3年8月23日 App Storeにて、情報処理システムに関するアプリケーションを公開した。 令和3年8月23日 Google Playにて、情報処理システムに関するアプリケーションを公開した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591156788
【氏名又は名称】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】新居 義典
(72)【発明者】
【氏名】石津 直樹
(72)【発明者】
【氏名】安孫子 幸平
(72)【発明者】
【氏名】石川 桃子
(72)【発明者】
【氏名】小田 尚史
(72)【発明者】
【氏名】田村 香
(72)【発明者】
【氏名】長尾 大志
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-021489(JP,A)
【文献】特開2015-055894(JP,A)
【文献】特開2013-109051(JP,A)
【文献】特開2020-161116(JP,A)
【文献】特開昭64-038896(JP,A)
【文献】特開2021-170274(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数を示す音声を前記音声出力部から出力させ、
前記点数は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られる毎にカウントアップされる、
端末。
【請求項2】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記商品の決済が完了した場合、前記点数に関する音声を前記音声出力部から出力させる、
端末。
【請求項3】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが入店した前記店舗に関する入店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記入店情報に基づいて実施されるチェックインの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させる、
端末。
【請求項4】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが退店する前記店舗に関する退店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記退店情報に基づいて実施されるチェックアウトの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させる、
端末。
【請求項5】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが前記店舗に対してチェックインする際に、前記音声出力部からの所定の音声の出力を開始し、前記商品を決済する際、又は、前記ユーザが前記店舗からチェックアウトする際まで、前記音声出力部からの所定の音声を継続して出力させる、
端末。
【請求項6】
前記制御部は、前記読み取り部によって読み取り済みの前記商品コードと同一の商品コードが読み取られた場合、前記点数に関する音声とともに効果音を前記音声出力部から出力させる、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の端末。
【請求項7】
前記制御部は、前記読み取り部によって商品コードが読み取られた商品の購入が不可とされている、及び/又は、購入に特定の要件が設けられている特定の商品である場合、前記特定の商品であることを示す音声を前記音声出力部から出力させる、
請求項1から請求項のいずれかに記載の端末。
【請求項8】
前記音声を合成する音声合成部を更に備え、
前記制御部は、前記音声合成部によって特定のキャラクター又は特定の人物の音声として合成された前記音声を、前記音声出力部から出力させる、
請求項1から請求項のいずれかに記載の端末。
【請求項9】
前記制御部は、前記端末の音量設定にかかわらず、特定の音量で前記音声を前記音声出力部から出力させる、
請求項1から請求項のいずれかに記載の端末。
【請求項10】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、を備える端末と、
前記商品コードを前記端末から受信する受信部と、
前記商品コードに対応する商品情報を前記端末に送信する送信部と、を備えるサーバと、を含み、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数を示す音声を前記音声出力部から出力させ、
前記点数は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られる毎にカウントアップされる、
情報処理システム。
【請求項11】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、を備える端末と、
前記商品コードを前記端末から受信する受信部と、
前記商品コードに対応する商品情報を前記端末に送信する送信部と、を備えるサーバと、を含み、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記商品の決済が完了した場合、前記点数に関する音声を前記音声出力部から出力させる、
情報処理システム。
【請求項12】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、を備える端末と、
前記商品コードを前記端末から受信する受信部と、
前記商品コードに対応する商品情報を前記端末に送信する送信部と、を備えるサーバと、を含み、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが入店した前記店舗に関する入店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記入店情報に基づいて実施されるチェックインの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させる、
情報処理システム。
【請求項13】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、を備える端末と、
前記商品コードを前記端末から受信する受信部と、
前記商品コードに対応する商品情報を前記端末に送信する送信部と、を備えるサーバと、を含み、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが退店する前記店舗に関する退店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記退店情報に基づいて実施されるチェックアウトの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させる、
情報処理システム。
【請求項14】
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、を備える端末と、
前記商品コードを前記端末から受信する受信部と、
前記商品コードに対応する商品情報を前記端末に送信する送信部と、を備えるサーバと、を含み、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが前記店舗に対してチェックインする際に、前記音声出力部からの所定の音声の出力を開始し、前記商品を決済する際、又は、前記ユーザが前記店舗からチェックアウトする際まで、前記音声出力部からの所定の音声を継続して出力させる、
情報処理システム。
【請求項15】
端末に実装される情報処理プログラムであって、
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数を示す音声を前記音声出力部から出力させ、
前記点数は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られる毎にカウントアップされる、
情報処理プログラム。
【請求項16】
端末に実装される情報処理プログラムであって、
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記商品の決済が完了した場合、前記点数に関する音声を前記音声出力部から出力させる、
情報処理プログラム。
【請求項17】
端末に実装される情報処理プログラムであって、
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが入店した前記店舗に関する入店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記入店情報に基づいて実施されるチェックインの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させる、
情報処理プログラム。
【請求項18】
端末に実装される情報処理プログラムであって、
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが退店する前記店舗に関する退店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記退店情報に基づいて実施されるチェックアウトの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させる、
情報処理プログラム。
【請求項19】
端末に実装される情報処理プログラムであって、
音声を出力する音声出力部と、
商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、
前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させ、前記ユーザが前記店舗に対してチェックインする際に、前記音声出力部からの所定の音声の出力を開始し、前記商品を決済する際、又は、前記ユーザが前記店舗からチェックアウトする際まで、前記音声出力部からの所定の音声を継続して出力させる、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗(例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の種々の小売店)におけるレジ待ちの解消や店舗の業務効率化のために、顧客自身が、スマートフォンやタブレット等の顧客自身の端末や店舗に設置された貸し出し用の端末に商品のコードを読み取らせて商品登録を行い、清算を行うシステムが検討されている。例えば、特許文献1には、顧客自身が商品に付されたコードを携帯端末に読み取らせ、携帯端末に読み取られた特定の商品の点数が制限点数より多い場合に当該携帯端末に警告画面を表示する購入管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-135684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のように顧客自身が端末(例えば、スマートフォンやタブレット等)に各商品に付されたコード(以下、「商品コード」という)を読み取らせて商品を購入するサービス(以下、「商品購入サービス」という)を利用する場合、顧客が、各商品の購入を正常に完了したことを認識し難いため、安心感を持って商品を購入できない恐れがある。この結果、上記商品購入サービスの利用が進まず、店舗におけるレジ待ちの解消や店舗の業務効率化を阻害する恐れがある。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが端末に商品コードを読み取らせて商品を購入する商品購入サービスの利用を促進可能な端末、情報処理システム及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る端末は、音声を出力する音声出力部と、商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させてもよい。
【0007】
この態様によれば、端末で商品コードが読み込まれた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声が出力されるので、ユーザが、商品コードの読み込みを失敗していないか等の心配をする必要がなく、安心感をもって商品購入サービスを利用できる。
【0008】
前記制御部は、前記読み取り部によって読み取り済みの前記商品コードと同一の商品コードが読み取られた場合、前記点数に関する音声とともに効果音を前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、読み取り済みの前記商品コードと同一の商品コードが読み取られた場合、点数に関する音声とともに効果音が出力されるので、同一商品が二重読み取りであるか否かについてユーザに注意喚起させることができる。
【0009】
前記制御部は、前記ユーザが購入する商品の決済が完了した場合、前記点数に関する音声を前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、ユーザが、決済が完了した商品の累計数を認識できるので、ユーザが安心感をもって商品購入サービスを利用できる。
【0010】
前記制御部は、前記ユーザが入店した前記店舗に関する入店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記入店情報に基づいて実施されるチェックインの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、商品購入サービスを利用するユーザが店舗に入店したことを店員に認識させることができるので、店員がユーザをサポートし易くなる。
【0011】
前記制御部は、前記ユーザが退店する前記店舗に関する退店情報が前記読み取り部によって読み取られる場合、前記退店情報に基づいて実施されるチェックアウトの結果に応じた音声を前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、チェックインした店舗から正常に退店したことをユーザが認識できるので、異なる店舗への重複したチェックイン等を防止できる。
【0012】
前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた商品の購入が不可とされている、及び/又は、購入に特定の要件が設けられている特定の商品である場合、前記特定の商品であることを示す音声を前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、特定の商品の読み取りが行われたことを店員に認識させることができ、店員がユーザをサポートし易くなる。
【0013】
上記端末は、前記音声を合成する音声合成部を更に備え、前記制御部は、前記音声合成部によって特定のキャラクター又は特定の人物の音声として合成された前記音声を、前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、特定のキャラクター又は特定の人物の音声を出力するキャンペーン期間を設けたりすることが可能となり、商品購入サービスの利用を促進できる。
【0014】
前記制御部は、前記端末の音量設定にかかわらず、特定の音量で前記音声を前記音声出力部から出力させてもよい。この態様によれば、店員が音声を認識し易くなるので、ユーザのサポートをし易くなる。
【0015】
前記制御部は、前記ユーザが前記店舗に対してチェックインする際に、前記音声出力部からの所定の音声の出力を開始し、前記商品を決済する際、又は、前記ユーザが前記店舗からチェックアウトする際まで、前記音声出力部からの所定の音声を継続して出力させてもよい。端末10から音声が継続的に出力されることで、店員は、当該商品購入サービスを利用するユーザをサポートし易くなる。
【0016】
本発明の他の態様に係る情報処理システムは、音声を出力する音声出力部と、商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備える端末と、前記商品コードを前記端末から受信する受信部と、前記商品コードに対応する商品情報を前記端末に送信する送信部と、を備えるサーバと、を含み、前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させる。
【0017】
本発明の他の態様に係る情報処理プログラムは、端末に実装される情報処理プログラムであって、商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、前記端末から出力される音声を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記読み取り部によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザが端末に商品コードを読み取らせて商品を購入する商品購入サービスの利用を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る商品購入システムの一例を示す平面図である。
図2】本実施形態に係る商品購入サービスの概要の一例を示す図である。
図3】本実施形態に係る各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る各装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る端末の画面の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係るチェックインテーブルの一例を示す図である。
図7】本実施形態に係るチェックイン処理の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る商品コード読み取り処理の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係るチェックアウト処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0021】
(商品購入システムの概要)
図1は、本実施形態に係る商品購入システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、商品購入システム(情報処理システム)1は、端末10と、ネットワーク20を介して端末10と接続される購入管理サーバ30と、ネットワーク20を介して購入管理サーバ30と接続される商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70と、を含む。商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70は、端末10及び購入管理サーバ30とは異なる外部システムであってもよいが、これに限られない。
【0022】
端末10は、ユーザ(例えば、店舗において商品を購入する顧客等)によって利用される可搬型の情報処理装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット等である。ネットワーク20は、例えば、インターネット及び/又はイントラネットである。購入管理サーバ30は、本実施形態に係る商品購入サービスを管理する情報処理装置である。商品管理サーバ40は、商品に関する処理及び商品の管理を行う情報処理装置であり、販売時点情報管理(POS:Point of Sales)に関する処理を行ってもよい。決済サーバ50は、商品の決済に関する処理を行う情報処理装置である。売上管理サーバ60は、店舗の売り上げに関する処理を行う情報処理装置である。ユーザ管理サーバ70は、本実施形態に係る商品購入サービスのユーザを管理する情報処理装置である。
【0023】
なお、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70はそれぞれ一つのサーバで構成されてもよいし、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70の少なくとも二つが一つのサーバで構成されてもよい。また、購入管理サーバ30、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70は、それぞれ、複数のサーバで構成されてもよい。
【0024】
図2は、本実施形態に係る商品購入サービスの概要の一例を示す図である。図2に示すように、商品購入サービスは、例えば、(1)チェックイン、(2)商品読み取り、(3)決済、(4)チェックアウト等の複数の処理によって提供されてもよい。
【0025】
(1)チェックインは、ユーザが店舗に入店した際に所定の処理を行うことにより、ユーザが店舗に入店したことを購入管理サーバ30に登録する処理である。例えば、図2に示すように、端末10を用いて、店舗の所定位置(例えば、入口等)に付された画像C1(例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード)から、入店に関する情報(以下、「入店情報」という)を読み取ってもよい。入店情報は、ユーザが入店する際に端末10を用いて取得する情報であり、入店する店舗の店舗ID等、当該店舗を特定可能な情報を含むものであってよい。端末10は、入店情報を購入管理サーバ30に送信することにより、当該ユーザが当該店舗に入店したことを購入管理サーバ30に登録してもよい。店舗側の管理端末(不図示)は、当該店舗にチェックインしているユーザの情報を表示してもよい。
【0026】
(2)商品読み取りは、商品に付された商品コードを読み取る処理である。商品コードは、商品の所定位置に付された画像(例えば、バーコード)から読み取られる商品の識別情報である。商品コードは、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、GTIN(Global Trade Item Number)コード等とも呼ばれ、事業者を識別する事業者コード、アイテムを識別するアイテムコード及びチェックデジットの少なくとも一つから構成されてもよい。アイテムは、商品名、希望小売価格、原材料、サイズ、包装形態、色、味、販売単位等の少なくとも一つであってもよい。同一事業者及び/又は同一アイテムの各商品には、同一の商品コードが付されてもよい。すなわち、同一の商品コードが複数の商品(例えば、同一事業者及び/又は同一アイテムの複数の商品)に付されてもよい。以下では、同一の商品コードが複数の商品に付され得るものとするが、これに限られない。
【0027】
店舗に入店したユーザは、購入しようとする商品(以下、「購入商品」ともいう)の商品コードを、端末10で読み取った後、商品をカゴ等に入れる。このとき、端末10は、商品コードを購入管理サーバ30に送信することにより、ユーザの購入商品を購入管理サーバ30に登録する。また、端末10は、仮想的なショッピングカート(以下、「カート」という)内に購入商品を追加してもよい。店舗側の端末(不図示)において、当該店舗にチェックインしているユーザの購入商品を閲覧できるようにしてもよい。端末10は、商品コードが読み取られた場合に音声を出力してもよい。当該音声は、購入商品の点数nに関する音声、及び/又は、所定の効果音等であってもよい。購入商品の点数nに関する音声は、入店した店舗において、ユーザが購入しようとする商品であって商品コードを読み取り済みである商品の点数nに関する音声である。当該点数nに関する音声は、商品コードが読み取られた場合に出力される。例えば、点数nに関する音声は、端末10に読み取られた商品コードの商品が購入商品として登録される(カート内に追加される)毎に、端末10から出力されてもよいし、又は、端末10に商品コードが読み取られる毎に出力されてもよいが、これらに限られない。購入商品の点数nは、カート内の商品数、購入点数又は読み取り点数等と言い換えることも可能である。
【0028】
なお、端末10によって読み取り済みの前記商品コードと同一の商品コードが読み取られた場合、端末10は、点数nに関する音声とともに同一の商品コードが読み取られたことを示す効果音(例えば、「ピピピ」)を出力してもよい。これにより、ユーザが、特定の商品コードが付された単一の商品を購入する際に、当該特定の商品コードが当該単一の商品から誤って複数回読み取られていないか(いわゆる「二重読み取り」の発生)について注意喚起することができる。また、ユーザが同じ商品コードが付された複数の商品を購入する際に、音声出力される点数nの変化(すなわち、点数nのカウントアップ)により、当該複数の商品がそれぞれ購入商品として登録されたことを認識でき、当該複数の商品の一部の登録漏れを防止できる。
【0029】
(3)決済は、購入商品の決済に関する処理である。例えば、図2に示すように、決済処理が完了すると、端末10は、少なくとも購入商品の点数nに関する音声(例えば、「4点、ご利用ありがとうございました」)を出力してもよい。また、端末10は、当該音声を出力する際に、購入商品に関する情報(以下、「購入商品情報」という、例えば、購入商品の点数n、購入金額、購入日時の少なくとも一つ等)を表示してもよい。また、店舗側の管理端末(不図示)は、購入商品情報を表示してもよい。店舗側の管理端末で表示される購入商品情報は、決済済み(すなわち、購入済み)の購入商品に関する情報であってもよいし、未決済(すなわち、購入済み)の購入商品に関する情報であってもよいし、又は、その両方であってもよい。これにより、店員が、決済済みの購入商品及び/又は未決済の購入商品を確認可能となる。
【0030】
(4)チェックアウトは、ユーザが店舗から退店する際に所定の処理を行うことにより、ユーザが店舗から退店したことを購入管理サーバ30に登録する処理である。例えば、図2に示すように、端末10を用いて、店舗の所定位置(例えば、出口等)に付された画像C2(例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード)から、退店に関する情報(以下、「退店情報」という)を読み取ってもよい。端末10は、退店情報を購入管理サーバ30に送信することにより、当該ユーザがチェックインしていた店舗から退店したことを購入管理サーバ30に登録してもよい。退店情報は、例えば、入店する店舗の店舗ID等、当該店舗を特定可能な情報を含むものであってよい。チェックアウトしたユーザの情報は、店舗側の端末(不図示)から表示されなくしてもよい。
【0031】
(商品購入システムの構成)
<物理構成>
図3は、本実施形態に係る商品購入システム1を構成する各装置の物理構成の一例を示す図である。各装置(例えば、端末10、購入管理サーバ30、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70)は、演算部に相当するプロセッサ10aと、記憶部に相当するRAM(Random Access Memory)10bと、記憶部に相当するROM(Read Only Memory)10cと、通信部10dと、入力部10eと、表示部10fと、カメラ10g、音声出力部10iと、を有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、図3で示す構成は一例であり、各装置はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。
【0032】
プロセッサ10aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ10aは、RAM10b又はROM10cに記憶されているプログラムを実行することにより、各装置における各種処理を制御する制御部である。プロセッサ10aは、各装置が備える他の構成と、プログラムとの協働により、各装置の機能を実現し、処理の実行を制御する。プロセッサ10aは、入力部10eや通信部10dから種々のデータを受け取り、データの演算結果を表示部10fに表示したり、RAM10bに格納したりする。
【0033】
RAM10b及びROM10cは、各種処理に必要なデータ及び処理結果のデータを記憶する記憶部である。各装置は、RAM10b及びROM10c以外に、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶部を備えてもよい。RAM10b及びROM10cは、例えば、半導体記憶素子で構成されてもよい。
【0034】
通信部10dは、各装置を他の機器に接続するインターフェースである。通信部10dは、他の機器と通信する。入力部10eは、ユーザからデータの入力を受け付けるためのデバイスや、各装置の外部からデータを入力するためのデバイスである。入力部10eは、例えば、キーボード、マウス及びタッチパネル等を含んでよい。表示部10fは、プロセッサ10aによる制御に従って、情報を表示するデバイスである。表示部10fは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されてよい。
【0035】
カメラ10gは、静止画像又は動画像を撮像する撮像素子を含むデバイスである。音声入力部10hは、音声を収音するデバイスであり、例えば、マイクである。音声出力部10iは、音声を出力するデバイスであり、例えば、スピーカである。
【0036】
各装置を実行させるためのプログラムは、RAM10bやROM10c等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部10dにより接続されるネットワーク20を介して提供されてもよい。各装置では、プロセッサ10aが当該プログラムを実行することにより、各装置を制御するための様々な動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、各装置は、プロセッサ10aとRAM10bやROM10cが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
【0037】
<機能的構成>
図4は、本実施形態に係る商品購入システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図4に示す端末10及び購入管理サーバ30の機能構成は一例にすぎず、図示しない他の構成を備えてもよいし、一部の構成が省略されてもよい。図4に示すように、端末10は、送受信部101、入力受付部102、読み取り部103、制御部104及び音声合成部105を備える。
【0038】
送受信部101は、購入管理サーバ30との間で、種々の情報を送信及び/又は受信(以下、「送受信」という)する。送受信部101は、購入管理サーバ30との間で送受信する情報の詳細は、図7~10に示す通りである。
【0039】
入力受付部102は、オペレータによる入力部10eの操作に基づいて、種々の情報の入力を受け付ける。
【0040】
読み取り部103は、カメラ10gにより撮像される画像(例えば、バーコード又はQRコード(登録商標)等)から各種の情報を読み取り、読み取られた情報を制御部104に供給する。具体的には、読み取り部103は、商品に付された商品コードを読み取る。また、読み取り部103は、店舗に付された入店情報及び退店情報を読み取ってもよい。
【0041】
制御部104は、端末10に関する種々の制御を行う。例えば、制御部104は、音声出力部10iにおける音声の出力を制御する。制御部104は、読み取り部103によって読み取られた情報に基づいて音声出力部10iから出力される音声を制御してもよい。
【0042】
具体的には、制御部104は、読み取り部103によって商品コードが読み取られた場合に、購入商品の点数n(n>0の整数)を示す音声を音声出力部10iから出力させてもよい。例えば、制御部104は、当該点数nに関する音声として、n個目の商品の商品コードの読み取り時に、それぞれ、「n点」という音声を音声出力部10iから出力させてもよい。また、制御部104は、商品コードが読み取られたn個目の商品をカートに追加した際に、「n点」という音声を音声出力部10iから出力させてもよい。
【0043】
また、制御部104は、読み取り部103によって読み取り済みの前記商品コードと同一の商品コードが読み取られた場合、購入商品の点数nに関する音声とともに効果音(例えば。「ピピピ」等)を音声出力部10iから出力させてもよい。
【0044】
また、制御部104は、読み取り部103によって商品コードが読み取られた場合に、購入商品の点数nをカウントアップし、カウントアップされた点数nに関する音声を音声出力部10iから出力させてもよい。例えば、制御部104は、読み取り部103によって読み取られた商品コードの商品が購入商品として登録される毎に(例えば、読み取られた商品コードに対応する商品情報が購入管理サーバ30から取得される毎に)、購入商品の点数nをカウントアップし、カウントアップされた点数nに関する音声を音声出力部10iから出力させてもよい。なお、制御部104は、読み取り部103によって読み取り済みの前記商品コードと同一の商品コードが読み取られた場合、商品情報を取得せずに、点数nをカウントアップしてもよい。また、制御部104は、当該商品コードの商品数(カート内の当該商品コードの商品数)をカウントアップしてもよい。また、制御部104は、ユーザのチェックイン又はチェックアウトが成功する場合、購入商品の点数nを初期値(例えば、「0」)に設定してもよい。当該点数n及び/又は商品数のカウントアップ及び初期化は、端末10の代わりに、購入管理サーバ30で行われてもよい。
【0045】
また、制御部104は、購入商品の決済処理が完了した場合、当該購入商品の点数nに関する音声を音声出力部10iから出力させてもよい。
【0046】
また、制御部104は、読み取り部103によって入店情報が読み取られる場合、入店情報に基づいて実施されるチェックインの結果に応じた音声を音声出力部10iから出力させてもよい。例えば、制御部104は、チェックインが成功する場合、チェックインの成功を示す音声(例えば、「いらっしゃいませ」という音声)を音声出力部10iから出力させてもよい。一方、制御部104は、チェックインが失敗する場合、チェックインの失敗を示す音声(例えば、「もう一度チェックインしてください」という音声)を音声出力部10iから出力させてもよい。
【0047】
また、制御部104は、読み取り部103によって退店情報が読み取られる場合、退店情報に基づいて実施されるチェックアウトの結果に応じた音声を音声出力部10iから出力させてもよい。例えば、制御部104は、チェックアウトが成功する場合、チェックアウトの成功を示す音声(例えば、「ご利用ありがとうございました」という音声)を音声出力部10iから出力させてもよい。一方、制御部104は、チェックアウトが失敗する場合、チェックアウトの失敗を示す音声(例えば、「店員にご確認ください」という音声)を音声出力部10iから出力させてもよい。
【0048】
また、制御部104は、購入が不可とされている、及び/又は、購入に特定の要件が設けられている特定の商品の商品コードが読み取り部103によって読み取られる場合、当該特定の商品であることを示す音声を音声出力部10iから出力させてもよい。当該特定の商品は、例えば、鮮度切れ、賞味期限切れの商品等であってもよい。
【0049】
また、制御部104は、音声合成部105における音声の合成を制御する。具体的には、制御部104は、音声出力部10iから出力される音声が特定のキャラクター又は特定の人物の音声となるように、音声合成部105に音声を合成させてもよい。例えば、制御部104は、所定の期間(例えば、特定のキャラクターのキャンペーン期間)において、音声合成部105において特定のキャラクター又は特定の人物の音声を合成させてもよい。また、制御部104は、入力受付部102で受付られたユーザからの特定のキャラクター又は特定の人物の選択情報に基づいて、当該特定のキャラクター又は当該特定の人物を決定してもよい。
【0050】
また、制御部104は、音声出力部10iから出力される音声の音量を制御してもよい。具体的には、制御部104は、端末10の音量設定にかかわらず、特定の音量で音声を音声出力部10iから出力させてもよい。当該特定の音量は、店舗の店員が音声を認識可能な音量であり、所定の閾値より大きい又は以上の音量であってもよい。例えば、制御部104は、端末10がミュートに設定されていても、店舗の店員が認識できるような特定の音量で音声出力部10iから音声を出力させてもよい。
【0051】
また、制御部104は、表示部10fにおける情報及び/又は画像の表示を制御する。具体的には、制御部104は、購入商品の決済が完了した場合、購入商品情報(例えば、購入した商品の点数n、購入金額、購入日時の少なくとも一つ等)を表示部10fに表示させてもよい。例えば、制御部104は、カート内の商品を示す画面(例えば、図5の画面D1)、及び、カートに追加された商品の販売促進に関する情報(以下、「販売促進情報」という)を含む画面(例えば、図5の画面D2)等を表示部10fに表示させてもよい。
【0052】
音声合成部105は、制御部104の制御に従って、音声出力部10iから出力される音声を合成する。
【0053】
購入管理サーバ30は、送受信部301、記憶部302、制御部303を備える。送受信部301は、端末10、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60、ユーザ管理サーバ70との間で、それぞれ、種々の情報を送受信する。送受信部301が、端末10、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60、ユーザ管理サーバ70との間で送受信する情報の詳細は、図7~10に示す通りである。
【0054】
記憶部302は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部302は、ユーザの店舗へのチェックインを管理するテーブル(以下、チェックインテーブル)を記憶してもよい。図6は、本実施形態に係るチェックインテーブルの一例を示す図である。図6に示すように、チェックインテーブルでは、店舗ID、ユーザID、チェックイン日時及びチェックアウト日時が関連付けて記憶されてもよい。
【0055】
制御部303は、購入管理サーバ30に関する種々の制御を行う。具体的には、制御部303は、ユーザのチェックインを制御してもよい。例えば、制御部303は、端末10からの要求に応じて、チェックインテーブルに、店舗ID、ユーザID及びチェックイン日時を対応付けて記憶させてもよい。また、制御部303は、端末10からの要求に応じて、店舗ID、ユーザID及びチェックイン日時に対応するチェックアウト日時を記憶させてもよい。制御部303は、チェックイン日時及びチェックアウト日時に基づいて、ユーザのチェックイン状況を管理してもよい。また、制御部303は、チェックイン日時から所定の時間を経過しても、端末10によって商品コードが読み取られた商品が購入商品として登録されない場合、端末10から所定の案内音声を出力させてもよい。当該案内音声は、例えば、「使い方にお困りではないですか」等であってもよい。
【0056】
また、制御部303は、端末10、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60、ユーザ管理サーバ70との間の情報の送受信を制御してもよい。
【0057】
なお、図示しないが、商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70は、それぞれ、送受信部、記憶部、制御部を保持してもよい。商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70の送受信部は、購入管理サーバ30と情報を送受信してもよい。商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70の記憶部は、種々の情報(例えば、後述する商品情報、販売促進情報、売上情報、特定のユーザに関する情報等)を記憶してもよい。商品管理サーバ40、決済サーバ50、売上管理サーバ60及びユーザ管理サーバ70の制御部は、それぞれ、種々の制御を行ってもよい。
【0058】
(商品購入システムの処理)
図7~10を参照し、商品購入システム1における処理の一例について説明する。なお、図7~10に示す処理は例示にすぎず、少なくとも一つのステップが省略されてもよいし、少なくとも二つのステップの順番が入れ替えられてもよいし、不図示のステップが追加されてもよい。また、図7~10における音声出力は、端末10の音量設定(例えば、ミュート設定)に関係なく、所定の閾値より大きい又は所定の閾値以上の音量で実施されるものとしてよい。
【0059】
(1)チェックイン
図7は、本実施形態に係るチェックイン処理の一例を示す図である。図7に示すように、端末10は、店舗の所定位置に付された二次元コードから入店情報を読み取る(ステップS101)。ここでは、入店情報に店舗IDが含まれてもよい。その後、端末10は、ユーザが入店した店舗に対するチェックインを要求する情報(以下、「チェックイン要求」という)を購入管理サーバ30に送信する(ステップS102)。チェックイン要求は、ステップS101で読み取られた入店情報及びユーザID等を含んでもよい。
【0060】
購入管理サーバ30は、端末10からのチェックイン要求に応じて、チェックイン処理を行う(ステップS103)。具体的には、購入管理サーバ30は、入店情報に含まれる店舗IDと、ユーザIDと、チェックイン日時と、を関連付けてチェックインテーブルに登録してもよい。購入管理サーバ30は、ステップS103におけるチェックイン処理の結果を示すチェックイン情報を端末10に送信する(ステップS104)。なお、チェックイン処理では、ユーザが同一又は異なる店舗に重複してチェックインしていないか、未チェックアウトの店舗がないか等のチェックが実施されてもよい。また、購入管理サーバ30は、購入商品の点数nを初期化してもよい。
【0061】
端末10は、購入管理サーバ30からのチェックイン情報に応じた音声を出力する(ステップS105)。例えば、端末10は、チェックイン情報がチェックインの成功を示す場合、当該成功を示す音声(例えば、「いらっしゃいませ」という音声)を出力してもよい。一方、端末10は、チェックイン情報がチェックインの失敗を示す場合、当該失敗を示す音声(例えば、「もう一度チェックインをしてください」という音声)を出力してもよい。
【0062】
端末10は、チェックイン情報がチェックインの成功を示す場合(ステップS106;YES)、処理を終了する。一方、端末10は、チェックイン情報がチェックインの失敗を示す場合(ステップS106;NO)、ステップS101に戻る。
【0063】
以上のチェックイン処理によると、店舗に入店したユーザのチェックインの結果に応じた音声が端末10から出力されるので、店員が、端末10を用いた商品購入サービスを利用するユーザが店舗に入店したことを認識できる。このため、店員は、当該ユーザのサポートをし易くなる。また、ユーザが入店した店舗を特定する態様としては、二次元コードから店舗IDを含む入店情報を端末10で読み取る態様が比較的簡便に実施できる点で好ましいが、これに限られず、ビーコンを用いて店舗を特定する態様や、GPS等の測位情報を用いる態様等を採用してもよい。なお、チェックイン日時から所定の時間を経過しても、端末10によって商品コードが読み取られた商品が購入商品として登録されない場合、購入管理サーバ30は端末10に所定の案内音声(例えば。例えば、「使い方にお困りではないですか」)を出力させてもよい。これにより、店員は当該端末10のユーザに注意を向けることができる。
【0064】
(2)商品コード読み取り
図8は、本実施形態に係る商品コード読み取り処理の一例を示す図である。図8に示すように、端末10は、商品に付された商品コード(例えば、図2のバーコードC2が示す商品コード)を読み取る(ステップS201)。例えば、端末10は、図5の画面D1において商品追加ボタンB1が押下される場合に、カメラ10gを起動し、商品コードの読み取りを開始してもよい。
【0065】
端末10は、カートへの商品の追加を要求する情報(以下、「商品追加要求」という)を購入管理サーバ30に送信する(ステップS202)。商品確認要求は、ステップ201で読み取られた商品コードを含む。
【0066】
購入管理サーバ30は、端末10からの商品追加要求に応じて、商品コードが示す商品をカートに追加可能か否かを判定する(ステップS203)。例えば、ステップS203において、購入管理サーバ30は、ユーザの購入商品の点数nが上限値を超過するか否かを判定してもよい。また、購入管理サーバ30は、当該商品コードが示す商品が購入不可とされる商品(例えば、鮮度切れ等)であるか否かを判定してもよい。
【0067】
購入管理サーバ30は、カートに当該商品を追加可能ではない場合(ステップS203;NO)、端末10に、商品をカートに追加可能ではないことを示す情報(以下、「追加不可情報」という)を送信してもよい(ステップS204)。当該追加不可情報は、追加不可の理由(例えば、購入上限値の超過、鮮度切れ等の購入不可とされる理由等)を示してもよい。
【0068】
端末10は、購入管理サーバ30からの追加不可情報に応じた音声を出力する(ステップS205)。例えば、端末10は、追加不可情報に基づいてカートに商品を追加不可であること及びその理由を示す音声(例えば、「〇〇のため、カートに入れられません」という音声、「〇〇〇〇のため購入できません。レジにてご購入ください」という音声)を出力してもよい。
【0069】
購入管理サーバ30は、カートに当該商品を追加可能である場合(ステップS203;YES)、カートへの商品の追加処理を行う(ステップS206)。購入管理サーバ30によるカートへの商品の追加により、購入商品の点数nがカウントアップされてもよい。
【0070】
購入管理サーバ30は、カートに追加した商品の商品情報を要求する情報(以下、「商品情報要求」という)を商品管理サーバ40に送信してもよい。商品管理サーバ40は、商品情報要求に応じて、当該商品情報を購入管理サーバ30に送信する(ステップS208)。商品情報は、商品の販売促進に関する情報を含んでもよい。
【0071】
購入管理サーバ30は、カートへの商品追加に成功したことを示す情報(以下、「追加成功情報」という)を端末10に送信する(ステップS209)。追加成功情報は、商品の読み取りに成功したことを示してもよく、ステップS208で商品管理サーバ40から取得される商品情報、及び、購入商品の点数n等を含んでもよい。また、追加成功情報は、商品が購入に免許な必要な商品(以下、「免許品」という)である場合、当該商品が免許品であることを示す情報(以下、「免許品情報」という)を含んでもよい。端末10は、購入管理サーバ30から受信した追加成功情報を記憶してもよい。
【0072】
端末10は、購入管理サーバ30からの追加成功情報に応じて、購入商品の点数nに関する音声(例えば、「n点」という音声)を出力してもよい(ステップS210)。なお、図8では、購入管理サーバ30においてカウントアップされた点数nが端末10に通知されるものとしたが、これに限られず、端末10によって点数nがカウントアップされてもよい。端末10による点数nのカウントアップは、例えば、追加成功情報の受信に応じて実施されてもよい。
【0073】
端末10は、購入する全商品の商品コードの読み取りが終了する場合(ステップS211;YES)、処理を終了する。一方、端末10は、購入する全商品の商品コードの読み取りが終了していない場合(ステップS211;NO)、ステップS201に戻り、次の商品の商品コードの読み取りを開始する。
【0074】
以上の商品コード読み取り処理によると、端末10で商品コードが読み込まれた場合に、端末10は、購入商品の点数nに関する音声を出力する。このため、ユーザが、商品コードを読み取った商品が何点目かを認識でき、商品コードの読み込み忘れがないか等の心配をする必要がなく、安心感をもって商品購入サービスを利用できる。また、店員が、当該音声によりユーザが商品コードの読み取りを行っていることを認識できるので、当該ユーザのサポートをし易くなる。また、購入管理サーバ30において、ユーザがどの店舗で、いつ、どの商品を手に取ってカートに入れたかを管理できる。
【0075】
また、図8のステップS201において読み取られた商品コードの商品がカートに追加済みである場合、ステップS206のカートへの商品追加処理では、購入商品の点数nとともに、当該商品コードの商品数がカウントアップされてもよい。この場合、ステップS210において、端末10は、点数nに関する音声とともに効果音を出力し、ユーザに二重読み取りについて注意喚起させてもよい。二重読み取りである場合、ユーザは、カート内の商品の削除処理を行うことにより、誤って商品コードを読み取った商品をカートから削除(すなわち、購入商品から除外)してもよい。
【0076】
また、図8では、ステップS201で読み込まれた商品コードの商品がカートに追加されてから、購入商品の点数nに関する音声が出力されるものとしたが、これに限られない。端末10は、ステップS201で読み込まれた商品コードの商品がカートに追加されるか否かに関係なく、購入商品の点数nに関する音声を出力してもよい。
【0077】
(3)決済
図9は、本実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。図9に示すように、端末10は、ユーザからの支払いの要求に関する情報(例えば、図5の画面D1において、支払いに進むボタンB2の押下)を受け付ける(ステップS301)。端末10は、カート内の商品に免許品が含まれるか否かを判定する(ステップS302)。例えば、端末10は、購入管理サーバ30から受信する免許品情報に基づいて、カート内の各商品が免許品であるか否かを判定してもよい。
【0078】
カート内の商品に免許品が含まれる場合(ステップS302;YES)、端末10は、免許品の確認を店員に要求する音声(例えば、「店員にご確認ください」という音声)を出力する(ステップS303)。端末10は、店員による免許品の確認の入力を受け付ける(ステップS304)。ステップS304で店員による免許品の確認の入力を受け付けた場合、又は、カート内の商品に免許品が含まれない場合(ステップS302;NO)、端末10は、カート内の商品の決済を要求する情報(以下、「決済要求」という)を購入管理サーバ30に送信する(ステップS305)。
【0079】
購入管理サーバ30は、ステップS305における端末10からの決済要求に基づいて、決済要求情報を決済サーバ50に送信する(ステップS306)。決済要求情報は、決済に必要な情報(例えば、ユーザID及びユーザがチェックインした店舗の店舗ID等)が含まれてもよい。決済サーバ50は、決済要求情報に基づいて決済処理を行う(ステップS307)。当該決済処理は、例えば、クレジットカードによる決済であってもよく、クレジットカード番号は決済サーバ50に予め登録されていてもよいし、決済要求情報に含まれていてもよい。決済サーバ50は、決済処理の結果を示す情報(以下、「決済応答情報」という)を購入管理サーバ30に送信する(ステップS308)。
【0080】
購入管理サーバ30は、決済サーバ50からの決済応答情報に基づいて、ステップS301の決済要求に対応する応答(以下、「決済応答」という)を端末10に送信する(ステップS309)。決済応答は、決済応答情報が示す決済処理の結果を示す情報を含んでもよい。
【0081】
端末10は、購入管理サーバ30からの決済応答に応じて、決済処理の結果を示す音声と、購入商品の点数nに関する音声と、を出力する(ステップS310)。例えば、図9では、端末10は、決済処理の成功及び点数nに関する音声として、「4点、ご利用ありがとうございました」という音声を出力する。端末10は、決済完了を示す画面(例えば、図2(3)に示すように、日時、点数n及び合計金額を含む画面)を表示する(ステップS311)。
【0082】
購入管理サーバ30は、ステップS309における決済応答情報が決済処理の成功を示す場合、決済要求情報に含まれる店舗IDに基づいて、該当する店舗の売上に関する情報(以下、「売上情報」という)を売上管理サーバ60に送信する(ステップS312)。売上管理サーバ60は、購入管理サーバ30からの売上情報に基づいて店舗の売り上げを登録する受け上げ処理を行う(ステップS313)。
【0083】
以上の決済処理によると、カートに免許品が含まれる場合、端末10は、免許品の確認を店員に要求する音声(例えば、「店員にご確認ください」という音声)を出力する。このため、店員が免許品の確認が必要であることを認識でき、免許品を適切に販売できる。また、決済処理が完了した場合、端末10は、ユーザが、決済処理の成功及び点数nに関する音声を出力するので、未支払いの商品の持ち出しがないかをユーザが認識でき、安心感をもって商品購入サービスを利用できる。また、店員が、当該音声によりユーザが支払いを完了したことを認識できる。
【0084】
(4)チェックアウト
図10は、本実施形態に係るチェックアウト処理の一例を示す図である。図10に示すように、端末10は、店舗の所定位置に付された二次元コードから退店情報を読み取る(ステップS401)。端末10は、チェックアウトを要求する情報(以下、「チェックアウト要求」という)を購入管理サーバ30に送信する(ステップS402)。チェックアウト要求は、ステップ402で読み取られた退店情報及びユーザID等を含んでもよい。
【0085】
購入管理サーバ30は、端末10からのチェックアウト要求に応じて、ユーザの確認を要求する情報(以下、「ユーザ確認要求」という)をユーザ管理サーバ70に送信する(ステップS403)。ユーザ管理サーバ70は、購入管理サーバ30からのユーザ確認要求に応じて、ユーザが予め登録されたユーザであるか否かを確認するユーザ確認処理を行う(ステップS404)。ユーザ管理サーバ70は、ユーザ確認処理の結果を示す情報(以下、「ユーザ確認応答」という)を購入管理サーバ30に送信する(ステップS405)。
【0086】
購入管理サーバ30は、正常チェックアウトであるか否かを判定するとともに、ユーザ確認応答に基づく判定(例えば、特定のユーザであるか否か)を判定する(ステップS406)。購入管理サーバ30は、チェックインテーブルに登録された店舗IDと同一の店舗からのチェックアウトの要求であるか否かによって、正常チェックアウトであるか否かを判定してもよい。購入管理サーバ30は、チェックインテーブルに登録された店舗IDと同一の店舗からのチェックアウトの要求である場合、チェックインテーブルのチェックアウト日時を登録してもよい。なお、購入管理サーバ30は、双方の判定を行わなくともよく、少なくとも一方の判定を行ってもよい。
【0087】
購入管理サーバ30は、正常チェックアウトでない、及び/又は、特定のユーザである場合(ステップS406;NO)、確認を要求する情報(以下、「確認要求情報」という)を送信する(ステップS407)。端末10は、購入管理サーバ30からの確認要求情報に応じた音声(例えば、「退店に失敗しました。正しいQRコードを読み取り、退店してください。」という音声)を出力する(ステップS408)。また、端末10は、当該音声とともに、店員への確認を要求する画面を表示してもよい。
【0088】
購入管理サーバ30は、ステップS406において正常チェックアウトであり、かつ、特定のユーザではない場合、チェックアウトに成功したことを示すチェックアウト情報を送信する(ステップS409)。端末10は、購入管理サーバ30からのチェックアウト情報に基づいて、チェックアウトの成功を示す音声(例えば、「ご利用ありがとうございました」という音声)を出力する(ステップS410)。
【0089】
以上のチェックアウト処理によると、ユーザのチェックアウトに成功したことを示す音声が端末10から出力されるので、ユーザが商品購入サービスの利用を正常に終了したことを認識でき、安心感をもって商品購入サービスを利用できる。また、商品購入サービスの不正利用や、エラーを店員への確認を促すことによって防止できる。さらに、購入管理サーバ30においてユーザのチェックイン日時及びチェックアウト日時が記録されるため、店舗におけるユーザの滞留データを取得することができる。
【0090】
以上のように、本実施形態に係る商品購入システムでは、ユーザが端末に商品コードを読み取らせて商品を購入する商品購入サービスを、安心感をもって利用できるので、当該商品購入サービスの利用を促進でき、店舗におけるレジ待ちの解消や店舗の業務効率化に有効である。
【0091】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、同一の商品コードが複数の商品(例えば、同一事業者及び/又は同一アイテムの複数の商品)に付され得るものとしたが、これに限られない。本実施形態は、複数の商品(例えば、同一事業者及び/又は同一アイテムの複数の商品)それぞれに異なる商品コードが付される場合にも適宜可能である。また、本実施形態において、「カートに商品を追加すること」は、「購入商品として商品を登録すること」と相互に読み替えられてもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、購入商品の点数に関する音声は、商品コードが読み取られた商品がカートに追加された際に(すなわち、購入可能であることが確認された後に)出力されるものとしたが、これに限られない。例えば、購入商品の点数に関する音声は、商品がカートに追加されたか否かを問わず、商品コードが読み取られた際に出力されてもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、端末10からの種々の音声の出力タイミングを規定したが、端末10からの音声の出力タイミングは上記のものに限られない。例えば、端末10は、所定期間、所定の音声を出力し続けてもよい。具体的には、端末10は、ユーザが店舗に対してチェックインする際に、音声出力部10iからの所定の音声(例えば、音楽)の出力を開始し、前記商品を決済する際まで、又は、ユーザが店舗からチェックアウトする際まで、音声出力部10iからの所定の音声を継続して出力させてもよい。なお、「チェックインする際」とは、例えば、図7のステップS101の入店情報の読み取り時、ステップS105の音声出力時、ステップS106のチェックイン成功時のいずれであってもよい。また、「決済する際」とは、図9の決済処理が完了した場合(例えば、ステップS309、S310又はS311のいずれかの終了時)であってもよいし、図9のステップS301の終了時等であってもよい。また、「チェックアウトする際」とは、し、図10のステップS401の退店情報の読み取り時であってもよいし、ステップS409のチェックアウト情報の受信時などのチェックアウト処理の完了時であってもよい。端末10から音声が継続的に出力されることで、店員は、当該商品購入サービスを利用するユーザをサポートし易くなる。
【0094】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0095】
1…商品購入システム、1…商品購入システム、10…端末、10a…プロセッサ、10b…RAM、10c…ROM、10d…通信部、10e…入力部、10f…表示部、10g…カメラ、10h…音声入力部、10i…音声出力部、20…ネットワーク、30…購入管理サーバ、40…商品管理サーバ、50…決済サーバ、60…売上管理サーバ、70…ユーザ管理サーバ、101…送受信部、102…入力受付部、103…読み取り部、104…制御部、105…音声合成部、301…送受信部、302…記憶部、303…制御部
【要約】
【課題】ユーザが端末に商品コードを読み取らせて商品を購入する商品購入サービスの利用を促進する。
【解決手段】 端末は、音声を出力する音声出力部と、商品に付された商品コードを読み取る読み取り部と、前記音声出力部から出力される前記音声を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、によって前記商品コードが読み取られた場合、店舗においてユーザが購入しようとする商品であって前記商品コードを読み取り済みである商品の点数に関する音声を前記音声出力部から出力させる。
【選択図】図2
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