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特許7222419重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法、重複伝送の方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-07
(45)【発行日】2023-02-15
(54)【発明の名称】重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法、重複伝送の方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20230208BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20230208BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20230208BHJP
【FI】
H04W72/04 111
H04W76/15
H04W16/32
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021500598
(86)(22)【出願日】2018-08-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 CN2018099461
(87)【国際公開番号】W WO2020029137
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-02-08
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107342851(CN,A)
【文献】国際公開第2019/037586(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,Evaluation on packet duplication in multi-connectivity[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_01_NR R2-1700172,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2-1700172.zip>,2017年01月07日
【文献】Huawei, HiSilicon,Configuration and control of packet duplication[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706716,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706716.zip>,2017年06月17日
【文献】Fujitsu,MAC CE for duplication (de)activation[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706561,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706561.zip>,2017年06月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA(キャリアアグリゲーション)及び、少なくとも2つのネットワーク装置又はセル組との接続を設定するための第一設定メッセージを送信するための第一送信ユニット;及び
前記ユーザ装置に、少なくとも3つの経路(leg)の重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するための第二送信ユニットを含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記第二設定メッセージ及び前記第一設定メッセージは同じメッセージである、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記ユーザ装置に送信する前記第二設定メッセージは、
少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報;
少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び
少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報
のうちの少なくとも1つの情報を含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報は、少なくとも1つのDRBが重複伝送されるために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、無線リンク制御(RLC)実体標識、及び論理チャネル標識のうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み、
前記少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報を含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項5】
請求項1-4のうちの任意の一項に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項6】
請求項1-4のうちの任意の一項に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
ネットワーク装置の前記第二送信ユニットは前記ユーザ装置に、重複伝送のための前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、重複伝送のための前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの、前記ネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、及び/又は
他のネットワーク装置の前記第二送信ユニットは前記ユーザ装置に、重複伝送のための前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、重複伝送のための前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの、前記他のネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、
前記ユーザ装置と、前記ネットワーク装置及び前記他のネットワーク装置とは、少なくとも2つの接続が設定される、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項7】
請求項1-4のうちの任意の一項に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは重複伝送のための経路の使用状態の指示を含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記経路は、ネットワーク装置、セル組、媒体アクセス制御(MAC)実体、無線リンク制御(RLC)実体、及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項9】
請求項8に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
重複伝送のための前記経路の使用状態の指示は、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの索引又は標識に対応するネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの使用状態を含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項10】
請求項1に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、MAC CEによる、重複伝送と設定され少なくとも1つのDRBの経路の使用状態の指示を含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項11】
請求項10に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記経路の前記使用状態は前記経路の索引の昇順の方式で配列される、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項12】
請求項10に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記経路は、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識のうちの少なくとも1つを含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項13】
請求項12に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記使用状態が1であるときに、前記RLC実体標識は重複伝送に用いられ;及び
前記使用状態が0であるときに、前記RLC実体標識は重複伝送に用いられない、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項14】
請求項10に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定され少なくとも1つのDRBと、経路とのマッピング関係をさらに含む、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置。
【請求項15】
重複伝送の装置であって、
ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA(キャリアアグリゲーション)及び、少なくとも2つのネットワーク装置又はセル組との接続を設定するための第一設定メッセージを受信するための第一受信ユニット;及び
ネットワーク装置から、少なくとも3つの経路(leg)の重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、少なくとも3つの経路(leg)の重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信するための第二受信ユニットを含む、重複伝送の装置。
【請求項16】
請求項15に記載の重複伝送の装置であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定メッセージは、
少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路(leg)の情報;
少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び
少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報
のうちの少なくとも1つの情報を含む、重複伝送の装置。
【請求項17】
請求項16に記載の重複伝送の装置であって、
前記少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報は、少なくとも1つのDRBが重複伝送されるために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、RLC実体標識、及び論理チャネル標識のうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み、
前記少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報を含む、重複伝送の装置。
【請求項18】
請求項15-17のうちの任意の一項に記載の重複伝送の装置であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、重複伝送の装置。
【請求項19】
請求項15-17のうちの任意の一項に記載の重複伝送の装置であって、
前記第二受信ユニットは、少なくとも2つのネットワーク装置からそれぞれ少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態の指示を受信し、
前記ユーザ装置と、前記少なくとも2つのネットワーク装置とは、少なくとも2つの接続が設定される、重複伝送の装置。
【請求項20】
請求項19に記載の重複伝送の装置であって、
第一確定ユニットをさらに含み、
前記第一確定ユニットは、前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記指示に基づいて、前記MAC実体に関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を確定するようにさせる、重複伝送の装置。
【請求項21】
請求項19に記載の重複伝送の装置であって、
第一伝送ユニットをさらに含み、
前記第一伝送ユニットは、
前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記ネットワーク装置又は前記セル組を用いて前記DRBの重複伝送を行うようにさせ、及び/又は
前記ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる1つのDRBについて、前記ネットワーク装置又は前記セル組を用いて前記DRBの重複伝送を行わないようにさせる、重複伝送の装置。
【請求項22】
請求項15に記載の重複伝送の装置であって、
前記第二受信ユニットは、前記ネットワーク装置から重複伝送のための経路の使用状態の指示を受信する、重複伝送の装置。
【請求項23】
請求項15-17のうちの任意の一項に記載の重複伝送の装置であって、
前記第二受信ユニットが受信する前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される1つのDRBの経路の使用状態の指示を含む、重複伝送の装置。
【請求項24】
請求項23に記載の重複伝送の装置であって、
第二確定ユニットをさらに含み、
前記第二確定ユニットは、重複伝送と設定される前記少なくとも1つのDRBの経路の使用状態の指示に基づいて、前記DRBが重複伝送されるために使用する経路を確定する、重複伝送の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特に、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法、重複伝送の方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク装置(Network Equipment、NE)及びユーザ装置(User Equipment、UE)がデータ伝送を行うときに、データ送信実体はスプリット伝送(Split Transmission)モードを採用することができ、即ち、異なるリンク上で異なるデータを伝送し、例えば、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)データの伝送を行うときに、異なる経路上で異なるPDCPプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)を伝送することができる。
【0003】
近年、移動通信ネットワークに基づく各類のデータの応用及びサービスが迅速に増加しており、移動通信ネットワークによりサービングされる端末も、従来の、人を使用主体とするスマートフォン端末から、より多くの、マシンを主体とする他の類型の端末に拡張されている。このような変化の傾向に適応するために、将来の移動通信ネットワークは、より多くの柔軟なサービスを提供し得る能力を、異なる端末装置や異なるサービスのニーズを満足するために具備する必要がある。この目的を達成するために、従来のeMBB(enhanced Mobile Broadband)トラフィック以外に、5G通信システムはさらに、膨大なmMTC(Massive Machine Type Communications)トラフィック、及びURLL(Ultra-Reliable and Low Latency Communications、C)トラフィックをサポートし得る。
【0004】
高信頼性のデータ伝送をサポートするために、次世代のシステムでは、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPデータの重複伝送(Duplication Transmission)モードがサポートされ、即ち、異なる経路上で同じデータを伝送することができる。例えば、異なる経路上で同じPDCP PDUを伝送する。同じデータの複数の異なるリンク上の伝送のダイバーシティ利得を用いて、データ伝送の誤り確率を減少させ、トラフィックの信頼性を保証することができる。
【0005】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在の新無線(NR、New Radio)システムでは、CA(Carrier Aggregation)又はDC(Dual connectivity)を採用する重複伝送メカニズムがサポートされる。例えば、UEは、1つのネットワーク装置又はセル組(cell group)に接続するCAの方式で同じデータを重複伝送することができ、又は、DCが設定されるUEは、2つのネットワーク装置又は2つのセル組により同じデータを重複伝送することができる。
【0007】
NRシステムでは、RRCシグナリングにより或るDRBが重複伝送をサポートするかを設定することができ、例えば、該RRCシグナリングでは、或るDRBについて、pdcp-Duplicationフィールドが“1”であることは該DRBが重複伝送をサポートすることを示し、pdcp-Duplicationフィールドが“0”であることは該DRBが重複伝送をサポートしないことを示す。
【0008】
また、MAC層の制御エレメント(Control Element、CE)により該UEにMAC実体に関するDRBの重複伝送のアクティベーション状態を指示することもできる。例えば、重複伝送のアクティベーション状態を指示するためのMAC CEでは、左から右への逆の順序に従って、該MAC実体に関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を並べ替え、或るDRBについて、“1”により該DRBの重複伝送の状態がアクティベーションであることを示し、“0”により該DRBの重複伝送の状態がディアクティベーションであることを示す。そのうち、重複伝送の状態がアクティベーションであることは、異なる経路を使用して同じデータを伝送することを表し、重複伝送のディアクティベーションは、異なる経路を使用して異なるデータを伝送することを表し、即ち、スプリット伝送のモードを採用することを表す。
【0009】
例えば、DCが設定されるUEについて、それは2つのMAC実体があり、それぞれ、マスターセル組(master cell group、MCG)及びセコンダリーセル組(secondary cell group、SCG)に対応し、この2つのMAC実体は、それぞれ、MCGに対応する、重複伝送のアクティベーション状態を指示するためのMAC CE及びSCGに対応する、重複伝送のアクティベーション状態を指示するためのMAC CEを受信する。対応するMAC CEを受信した後に、UEのMAC実体は、それに関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を知り、そして、該DRBのPDCP実体に転送し、該PDCP実体に重複伝送のアクティベーション及び/又はディアクティベーションを実行して貰い、また、該PDCP実体に対応する無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)実体及び論理チャネルによりPDCPの重複伝送を行って貰い、そのうち、1つの論理チャネルは1つのRLC実体に対応する。
【0010】
3GPP(登録商標)の次のリリースでは、MC(Multiple connectivity)の方式を採用してデータ伝送の信頼性をさらに向上させることがサポートされる可能性がある。例えば、UEが3つ又は3つ以上のネットワーク装置又はセル組とMCを構成するように設定することがサポートされる可能性があり、また、3つ又は3つ以上のRLC実体及び/又は論理チャネルの多経路CA伝送がサポートされる可能性もある。重複伝送が設定されるDRBについて、それに対応する1つのRLC実体及び/又は論理チャネルは1つの経路(leg)と称されて良い。しかし、今のところ、2つのみの経路の重複伝送がサポートされ、例えば、CAモードで重複伝送を行うDRBについて、その2つのRLC実体及び/又は論理チャネルは、1つのネットワーク装置又はセル組内でCAの方式で重複伝送を行い、DCモードで重複伝送を行うDRBについて、その2つのRLC実体及び/又は論理チャネルは、2つのネットワーク装置又はセル組中で重複伝送を行う。今のところ、3つ又は3つ以上経路の重複伝送がサポートされない。よって、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する場合、重複伝送の設定及び/又はアクティベーションを行うための有効な方法が未だにない。
【0011】
本発明の実施例は重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を提供し、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、MC又は多経路のCAがユーザ装置に設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の(多すぎる)無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【0012】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置が自ら重複伝送を行うための経路を確定することにより、同様に、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートし、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得、及び比較的高い無線リソース利用率を保証することができる。また、ネットワーク装置側からの重複伝送のための設定及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する必要がないから、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを節約し、無線リソースの占用を減少させ、ネットワーク実現用のアルゴリズムを簡略化することができる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の実施例の第一側面によれば、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置が提供され、前記装置は、
ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信するための第一送信ユニット;及び
前記ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するための第二送信ユニットを含む。
【0014】
本発明の実施例の第二側面によれば、重複伝送の装置が提供され、前記装置は、
ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信するための第一受信ユニット;及び
ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信するための第二受信ユニットを含む。
【0015】
本発明の実施例の第三側面によれば、重複伝送の装置が提供され、前記装置は、
CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信するための第三受信ユニット;及び
重複伝送を行うための経路を確定するための第三確定ユニットを含む。
【0016】
本発明の実施例の第四側面によれば、ネットワーク装置が提供され、前記ネットワーク装置は本発明の実施例の第一側面に記載の装置を含む。
【0017】
本発明の実施例の第五側面によれば、ユーザ装置が提供され、前記ユーザ装置は本発明の実施例の第二側面に記載の装置及び/又は本発明の実施例の第三側面に記載の装置を含む。
【0018】
本発明の実施例の第六側面によれば、通信システムが提供され、前記通信システムは本発明の実施例の第四側面に記載のネットワーク装置及び/又は本発明の実施例の第五側面に記載のユーザ装置を含む。
【0019】
本発明の実施例の第七側面によれば、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法が提供され、前記方法は、
ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;及び
前記ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することを含む。
【0020】
本発明の実施例の第八側面によれば、重複伝送の方法が提供され、前記方法は、
ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;及び
ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信することを含む。
【0021】
本発明の実施例の第九側面によれば、重複伝送の方法が提供され、前記方法は、
ユーザ装置が、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;及び
前記ユーザ装置が重複伝送を行うための経路を確定することを含む。
【0022】
本発明の実施例の第十側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置又はネットワーク装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第七側面に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を実行させる。
【0023】
本発明の実施例の第十一側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、前記重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第七側面に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を実行させる。
【0024】
本発明の実施例の第十二側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、重複伝送の装置又はユーザ装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記重複伝送の装置又はユーザ装置に、本発明の実施例の第八側面に記載の重複伝送の方法を実行させる。
【0025】
本発明の実施例の第十三側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、前記重複伝送の装置又はユーザ装置に、本発明の実施例の第八側面に記載の重複伝送の方法を実行させる。
【0026】
本発明の実施例の第十四側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、重複伝送の装置又はユーザ装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記重複伝送の装置又はユーザ装置に、本発明の実施例の第九側面に記載の重複伝送の方法を実行させる。
【0027】
本発明の実施例の第十五側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、前記重複伝送の装置又はユーザ装置に、本発明の実施例の第九側面に記載の重複伝送の方法を実行させる。
【0028】
本発明の有益な効果は次の通りであり、即ち、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、MC又は多経路のCAがユーザ装置に設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【0029】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0030】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
図2】本発明の実施例1における重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。
図3】本発明の実施例2における重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。
図4】本発明の実施例2において重複伝送と設定されるDRBとセル組とのマッピング関係を示す図である。
図5】本発明の実施例3における重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。
図6】本発明の実施例3において重複伝送と設定されるDRBとセル組とのマッピング関係を示す図である。
図7】本発明の実施例4における重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。
図8】本発明の実施例4における重複伝送のための経路の使用状態の指示を示す図である。
図9】本発明の実施例4において重複伝送と設定されるDRBとセル組とのマッピング関係を示す図である。
図10】本発明の実施例5における重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。
図11】本発明の実施例5におけるアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを示す図である。
図12】本発明の実施例6における重複伝送の方法を示す図である。
図13】本発明の実施例7における重複伝送の方法を示す図である。
図14】本発明の実施例8における重複伝送の方法を示す図である。
図15】本発明の実施例9における重複伝送の方法を示す図である。
図16】本発明の実施例10における重複伝送の方法を示す図である。
図17】本発明の実施例11における重複伝送の方法を示す図である。
図18】本発明の実施例11における重複伝送の方法を示す他の図である。
図19】本発明の実施例11における重複伝送の方法を示す他の図である。
図20】本発明の実施例12における重複伝送の方法を示す図である。
図21】本発明の実施例13における重複伝送の方法を示す図である。
図22】本発明の実施例14における重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置を示す図である。
図23】本発明の実施例15における重複伝送の装置を示す図である。
図24】本発明の実施例15における重複伝送の装置を示す他の図である。
図25】本発明の実施例15における重複伝送の装置を示す他の図である。
図26】本発明の実施例15における重複伝送の装置を示す他の図である。
図27】本発明の実施例16における重複伝送の装置を示す図である。
図28】本発明の実施例17におけるネットワーク装置の構成を示す図である。
図29】本発明の実施例18におけるユーザ装置のシステム構成を示すブロック図である。
図30】本発明の実施例19におけるユーザ装置のシステム構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態を開示するが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施形態を示し、理解すべきは、本発明は、記載される実施形態に限定されず、即ち、ち、本発明は、添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0032】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0033】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0034】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおける、端末装置を通信ネットワークに接続し、且つ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、Access Point)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0035】
そのうち、基地局は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)及び5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」は、それらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は、特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良い、これは、該用語のコンテキストによるものである。
【0036】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、且つネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、Access Terminal)、ステーションなどとも称される。
【0037】
そのうち、ユーザ装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、携帯電話(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0038】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、さらに、監視又は測定を行うマシン又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0039】
また、用語「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」とは、ネットワークの側を指し、又はる基地局であっても良く、上述のような1つ又は複数のネットワーク装置を含んでも良い。用語「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」とは、ユーザ又は端末の側を指し、又はるUEであっても良く、上述のような1つ又は複数の端末装置を含んでも良い。
【0040】
以下、例を挙げて本発明の実施例におけるシナリオについて説明を行うが、本発明は、これに限られない。
【0041】
図1は、本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例にとる場合を例示的に示している。図1に示すように、通信システム100は第一ネットワーク装置101、第二ネットワーク装置102、第三ネットワーク装置103及びユーザ装置104を含んでも良く、便宜のため、図1では1つのみのユーザ装置を例にとって説明を行うが、本発明の実施例は1つのユーザ装置に限定されない。
【0042】
本発明の実施例では、ユーザ装置104は、第一ネットワーク装置101、第二ネットワーク装置102、第三ネットワーク装置103及びユーザ装置104とMCを形成するように設定され、第一ネットワーク装置101、第二ネットワーク装置102、第三ネットワーク装置103及びユーザ装置104の間は、従来のトラフィック又は将来実施可能なトラフィックを行っても良い。例えば、これらのトラフィックは、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含んでも良いが、これに限定されない。
【実施例1】
【0043】
本発明の実施例は重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を提供し、該方法はネットワーク装置側に応用される。
【0044】
図2は本発明の実施例1の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0045】
ステップ201:ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
ステップ202:該ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0046】
このように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、MC又は多経路のCAがユーザ装置に設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【0047】
ステップ201において、ユーザ装置に送信する第一設定メッセージは少なくとも1つのセル組の設定情報を含んでも良く、即ち、主セル組の設定情報を含み、又は、主セル組及び少なくとも1つのセコンダリーセル組の設定情報を含む。また、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングにより該第一設定メッセージを送信しても良い。
【0048】
本実施例では、“CA”とは、複数のコンポネントがCA(キャリアアグリゲーション)されることを指し、各キャリア上で1つのサービングセルがUEのために設定されることで、より大きい伝送バンド幅が実現される。
【0049】
本実施例では、“少なくとも2つの接続”はMC(マルチ接続)とも称され、それは、DC(デュアル接続)及び3つ又は3つ以上の接続を含む。言い換えると、少なくとも2つの接続が設定されているUEは、少なくとも2つのネットワーク装置又はセル組に接続される。例えば、3つ又は3つ以上のネットワーク装置又はセル組に接続される。
【0050】
本実施例では、“経路”は次の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、ネットワーク装置、ノード、セル組、MAC実体、及び、これらのネットワーク装置、ノード、セル組、MAC実体のうちの少なくとも1つに関するRLC実体及び/又は論理チャネルである。
【0051】
例えば、CAのモードを採用して重複伝送を行うときに、該経路はRLC実体及び/又は論理チャネルであっても良く、“少なくとも2つの接続”のモードを採用して重複伝送を行うときに、該経路はネットワーク装置、ノード、セル組及びMAC実体のうちの少なくとも1つ、及び/又は、これらのネットワーク装置/ノード/セル組/MAC実体のRLC実体及び/又は論理チャネルであっても良い。
【0052】
ステップ202では、該ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。即ち、ステップ201における第一設定メッセージの送信先(対象)と同じであるユーザ装置に重複伝送のための該第二設定メッセージ及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0053】
本実施例では、該第二設定メッセージは、ユーザ装置の少なくとも1つのDRBに対して、該DRBが重複伝送をサポートするかを設定しても良い。
【0054】
本実施例では、重複伝送のアクティベーション/ディアクティベーション(duplication activation/deactivation)ための指令は、重複伝送のアクティベーション及び/又はディアクティベーションに対しての指示であっても良い。
【0055】
本実施例では、重複伝送のアクティベーションは、MAC実体に関する少なくとも1つのDRBが異なる経路(leg)を使用して同じデータを伝送することであっても良く、重複伝送のディアクティベーションは、該DRBが或る経路を用いてデータを伝送せず、又は、シングル経路を用いてデータを伝送し、又は、異なる経路を使用して異なるデータを伝送し、即ち、スプリット伝送のモードを採用することを表しても良い。
【0056】
ステップ202では、重複伝送のための該第二設定メッセージのみを送信しても良く、又は、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングのみを送信しても良く、又は、重複伝送のための該第二設定メッセージ及び該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信しても良い。
【0057】
本実施例では、該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージは同一のメッセージであっても良い。言い換えると、同一のメッセージ(例えば、RRC reconfigurationメッセージ又はRRC resumeメッセージなど)に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージにおける情報を含めても良い。例えば、ネットワーク装置がユーザ装置に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージにおける情報を含む設定メッセージを送信した場合、ステップ201での第一設定メッセージに対しての送信及びステップ202での第二設定メッセージに対しての送信は合併して行うことができる。
【0058】
本実施例では、ユーザ装置に第一設定メッセージを送信するネットワーク装置及び該ユーザ装置に第二設定メッセージ及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置は同一のネットワーク装置であっても良く、異なるネットワーク装置であっても良く、本発明の実施例はこれについて限定しない。
【0059】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例2】
【0060】
本発明の実施例はさらに重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を提供し、該方法は実施例1における重複伝送の設定方法をさらに説明するものであり、且つネットワーク装置側に応用される。
【0061】
図3は本発明の実施例2の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ301:ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
ステップ302:RRCシグナリングにより該ユーザ装置に重複伝送のための第二設定メッセージを送信する。
【0062】
本実施例では、ステップ301は実施例1のステップ201と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0063】
本実施例では、ステップ302は実施例1のステップ202での該第二設定メッセージの送信をさらに説明するものである。
【0064】
本実施例では、該第二設定メッセージを送信するRRCシグナリングは例えば、RRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージであっても良い。
【0065】
本実施例では、ユーザ装置のDRBに対して、それが重複伝送をサポートするかを設定することができる。そのうち、ユーザ装置は、それに接続されるネットワーク装置又はセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体を有し、該MAC実体に関するDRBは少なくとも1つである。
【0066】
本実施例では、該ユーザ装置に送信する該第二設定メッセージは次の少なくとも1つの情報を含んでも良く、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送のために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について、該経路を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である。
【0067】
そのうち、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用する経路の情報は次の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送されるために使用するネットワーク装置標識(ID)、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識であり;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含んでも良く;少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報、例えば、DRBの標識又は索引を含んでも良い。
【0068】
図4は本発明の実施例2において重複伝送と設定されるDRBとセル組とのマッピング関係を示す図である。図4に示すように、UEは主セル組(MCG)、第一セコンダリーセル組(SCG1)及び第二セコンダリーセル組(SCG2)とMCを構成し、該UEは、MCGに対応する第一MAC実体、SCG1に対応する第二MAC実体及びSCG2に対応する第三MAC実体を有する。第一MAC実体に関するDRBはDRB1及びDRB2であり、第二MAC実体に関するDRBはDRB2及びDRB3であり、第三MAC実体に関するDRBはDRB2及びDRB3及びDRB4である。図4における各PDCP実体の下の実線はCAモードの重複伝送を示し、点線は少なくとも2つのセル組を用いる重複伝送を示す。
【0069】
図4に示すように、DRB1はMCG内でCAのモードを採用し、RLC1-1及びRLC1-2を用いて重複伝送を行い;DRB2はMGB、SCG1及びSCG2を用いて重複伝送を行い、また、RLC2-1、RLC2-2及びRLC2-3を使用して重複伝送を行い;DRB3はSCG1及びSCG2を使用して重複伝送を行い、また、RLC3-1及びRLC3-2を用いて重複伝送を行い;DRB4はSCG2内でCAのモードを採用し、RLC4-1及びRLC4-2を用いて重複伝送を行う。
【0070】
本実施例では、該第二設定メッセージが、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識の少なくとも1つを含む場合、例えば、図4に示すマッピング関係について、DRB1に対して設定する重複伝送に使用するセル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識は{(MCG、RLC1-1、LCH1-1)、(MCG、RLC1-2、LCH1-2)}であり、DRB2に対して設定する重複伝送に使用するセル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識は{(MCG、RLC2-1、LCH2-1)、(SCG1、RLC2-2、LCH2-2)、(SCG2、RLC2-3、LCH2-3)}であり、DRB3に対して設定する重複伝送に使用するセル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識は{(SCG1、RLC3-1、LCH3-1)、(SCG2、RLC3-2、LCH3-2)}であり、DRB4に対して設定する重複伝送に使用するセル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識は{(SCG2、RLC4-1、LCH4-1)、(SCG2、RLC4-2、LCH4-2)}である。
【0071】
本実施例では、該第二設定メッセージが、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識の少なくとも1つを含む場合、また、例えば、各DRBについて、それがMCの操作を行うために使用する少なくとも2つのセル組情報及び/又はRLC実体情報及び/又は論理チャネル情報を設定しても良い。例えば、セル組情報はセル組の標識又は索引であっても良く、RLC実体情報はRLC実体の標識又は索引であっても良く、論理チャネル情報は論理チャネルの標識又は索引であっても良い。また、各DRBについて、1bitを採用して、これらのMCの操作に使用する少なくとも2つのセル組情報及び/又はRLC実体情報、及び/又は、論理チャネル情報が該DRBの重複伝送に用いられ得るかを指示し、又は、1bitを採用し、該bitがtrueであるときに、MCの操作に使用する少なくとも2つのセル組情報及び/又はRLC実体情報、及び/又は、論理チャネル情報が該DRBの重複伝送に用いられ得ることを指示する。
【0072】
本実施例では、1つのDRBについて、それに対して設定する、重複伝送を行うために使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCAのモードを用いて重複伝送を行うことを表す。
【0073】
例えば、上述の例では、DRB1に対して設定する、重複伝送に使用するセル組標識がすべてMCGである場合、DRB1がMCG内でCAのモードを採用してデータの重複伝送を行うことを示し;DRB4に対して設定する、重複伝送に使用するセル組標識がすべてSCG2である場合、DRB4がSCG2内でCAのモードを採用してデータの重複伝送を行うことを示す。
【0074】
本実施例では、該第二設定メッセージが、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含む場合、該設定は、該ネットワーク装置又はセル組に関するすべてのDRBにとって有効である。例えば、図4に示すマッピング関係の場合、DRB1~DRB4について、MCG、SCG1及びSCG2がすべて重複伝送に用いられ得ると設定しても良い。
【0075】
本実施例では、該第二設定メッセージが、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うと設定されるDRBの情報を含む場合、例えば、図4に示すマッピング関係について、MCGに対して、DRB1及びDRB2がMCGを用いて重複伝送を行うことができると設定し;SCG1に対して、DRB2及びDRB3がSCG1を採用して重複伝送を行うことができると設定し;SCG2に対して、DRB2、DRB3及びDRB4がSCG2を採用して重複伝送を行うことができると設定する。
【0076】
このように、本実施例の重複伝送の設定方法により、各セル組のチャネル状態に基づいて、RRCシグナリングを採用して重複伝送に使用するセル組を設定することで、各DRBに対してそれぞれ設定を行っても良く、すべてのDRBに対して設定を行っても良いため、重複伝送が、チャネル品質が近い又は比較的良いセル組を採用することを保証することができ、信頼性の顕著な向上に有利である。
【0077】
本実施例では、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、さらにその重複伝送のモードがCAモードであり、又は、少なくとも2つのネットワーク装置又は少なくとも2つのセル組を使用して重複伝送を行うモードであることを設定することができる。例えば、該DRBに対する設定に1つのパラメータを増やし、その値が0であることは、その重複伝送のモードがCAモードであることを示し、その値が1であることは、そその重複伝送のモードが少なくとも2つのネットワーク装置又は少なくとも2つのセル組を使用して重複伝送を行うモードであることを示すことができる。或いは、2つのパラメータを増やし、パラメータ1及びパラメータ2と記し、パラメータ1の値がtrueであるときに、DRBの重複伝送のモードがCAモードであることを示し、パラメータ2の値がtrueであるときに、DRBの重複伝送のモードが少なくとも2つのネットワーク装置又は少なくとも2つのセル組を使用して重複伝送のモードを行うことを示すこともできる。
【0078】
ステップ302の後に、さらに該ユーザ装置に、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーション指令を、DRBの重複伝送をアクティベーション/ディアクティベーションするために送信しても良い。
【0079】
例えば、図4に示すように、重複伝送のアクティベーション/ディアクティベーションのためのMAC CEにより、重複伝送のアクティベーション状態を指示することができる。第一MAC実体は、MCGに対応するMAC CEを受信し、第二MAC実体は、SCGに対応するMAC CEを受信し、第三MAC実体は、MCGに対応するMAC CEを受信する。
【0080】
例えば、各MAC CEはすべて8ビットからなり、左から右へ順にD7~D0である。Diの中のiは該MAC実体に関する、重複伝送と設定される1つのDRBを示し、そのDRB IDはiであり、Diは該DRBの重複伝送のアクティベーション状態を示し、各DRBの重複伝送のアクティベーション状態はDRBの索引の降順又は昇順の方式で配列される。第一MAC実体が受信した、MCGに対応するMAC CEを例にとって説明を行う。図4に示すように、第一MAC実体に関するDRBがDRB1及びDRB2であり、DRB1の重複伝送のアクティベーション状態がD0で表され、DRB2の重複伝送のアクティベーション状態がD1で表され、第一MAC実体に関する、重複伝送と設定されるDRBが2つだけあるため、D2~D7は0と設定される。D0が1であるときに、DRB1の重複伝送がアクティベーションされることを示し、D0が0であるときに、DRB1の重複伝送がディアクティベーションされることを示し、D1が1であるときに、DRB2の重複伝送がアクティベーションされることを示し、D1が0であるときに、DRB2の重複伝送がディアクティベーションされることを示す。
【0081】
また、本実施例の設定方法は、実施例1及び以下の実施例3又は実施例4におけるアクティベーション/ディアクティベーション指令の送信方法と組み合わせても良い。
【0082】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例3】
【0083】
本発明の実施例はさらに重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を提供し、該方法は実施例1の重複伝送のアクティベーション方法をさらに説明するものであり、且つネットワーク装置側に応用される。
【0084】
図5は本発明の実施例3の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。図5に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0085】
ステップ501:ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
ステップ502:ネットワーク装置がユーザ装置に、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、及び/又は、他のネットワーク装置が該ユーザ装置に、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0086】
本実施例では、ステップ501は実施例1の中のステップ201と同じであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0087】
ステップ501とステップ502との間には、さらに、該ユーザ装置に重複伝送のための設定メッセージを送信するステップが含まれても良く、該設定方法は、実施例1及び実施例2に記載の方法を使用して良いから、ここではその詳しい説明を省略する。
【0088】
本実施例では、ステップ502は、実施例1の中のステップ202における、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの送信をさらに説明するものである。
【0089】
ステップ502では、ネットワーク装置が該ユーザ装置に重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することについて、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの該ネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、他のネットワーク装置が該ユーザ装置に重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することについて、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの該他のネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含む。
【0090】
本実施例では、該ユーザ装置は該ネットワーク装置及び該他のネットワーク装置と少なくとも2つの接続が設定される。言い換えると、MCと構成される少なくとも2つのネットワーク装置は、それぞれ、該ユーザ装置に各自の重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0091】
ステップ502では、該ネットワーク装置又は他のネットワーク装置はMAC CE又はPDCPの制御PDUを用いて重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することができる。
【0092】
図6は本発明の実施例3において重複伝送と設定されるDRBとセル組とのマッピング関係を示す図である。図6に示すように、UEは主セル組(MCG)、第一セコンダリーセル組(SCG1)及び第二セコンダリーセル組(SCG2)とMCを構成し、該UEはMCGに対応する第一MAC実体、SCG1に対応する第二MAC実体、及びSCG2に対応する第三MAC実体を有する。第一MAC実体はMCGが送信するMAC CEを受信し、第二MAC実体はSCGが送信するMAC CEを受信し、第三MAC実体はMCGが送信するMAC CEを受信する。第一MAC実体に関する、重複伝送と設定されるDRBはDRB1、DRB2及びDRB3であり、第二MAC実体に関する、重複伝送と設定されるDRBはDRB2及びDRB3であり、第三MAC実体に関する、重複伝送と設定されるDRBはDRB2、DRB3及びDRB4である。図6における各PDCP実体の下の実線はCAモードの重複伝送を示し、点線は少なくとも2つのセル組を使用する重複伝送を示す。
【0093】
例えば、第一MAC実体が受信したMAC CEが00000010であるとする場合、該第一MAC実体では、DRB1については重複伝送のディアクティベーションであり、DRB2については重複伝送のアクティベーションであり、DRB3については重複伝送のディアクティベーションである。
【0094】
第二MAC実体が受信したMAC CEが00000011であるとする場合、該第二MAC実体では、DRB3については重複伝送のアクティベーションであり、DRB2については重複伝送のアクティベーションである。
【0095】
第三MAC実体が受信したMAC CEが00000011であるとする場合、該第三MAC実体では、DRB4については重複伝送のディアクティベーションであり、DRB3については重複伝送のアクティベーションであり、DRB2については重複伝送のアクティベーションである。
【0096】
以上のアクティベーション結果から、DRB1について、UEはMCGにおける重複伝送(CAモード)をアクティベーションすると見なし、DRB2について、UEはMCG、SCG1及びSCG2における重複伝送をアクティベーションすると見なし、DRB3について、UEはSCG1及びSCG2における重複伝送をアクティベーションすると見なし、DRB4について、UEはSCG2における重複伝送(CAモード)をアクティベーションすると見なす。
【0097】
このように、MAC CEにより少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションを行うことで、より動的且つより柔軟になり、チャネルの迅速な変化に適応し且つシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。また、各DRBに対してそれぞれアクティベーション又はディアクティベーションの操作を行うことで、異なるDRBのサービス品質(Quality of Service、QoS)の要求に基づいて、対応する操作を行い、対応する信頼性又は遅延要求を達成することができる。
【0098】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないので、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例4】
【0099】
本発明の実施例はさらに重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を提供し、該方法は実施例1における重複伝送のアクティベーション方法をさらに説明するものであり、且つネットワーク装置側に応用される。
【0100】
図7は本発明の実施例4の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。図7に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0101】
ステップ701:ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
ステップ702:該ユーザ装置に、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは重複伝送のための経路の使用状態の指示を含む。
【0102】
本実施例では、ステップ701は実施例1の中のステップ201と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0103】
ステップ701とステップ702の間には、さらに、該ユーザ装置に重複伝送のための設定メッセージを送信するステップが含まれても良く、該設定方法は実施例1及び実施例2に記載の方法を使用することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0104】
本実施例では、ステップ702は実施例1の中のステップ202における重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの送信をさらに説明するものである。
【0105】
ステップ702では、該ユーザ装置に重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは重複伝送のための経路の使用状態の指示を含み、そのうち、MAC CE又はPDCPの制御PDUにより重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することができる。
【0106】
本実施例では、該重複伝送のための経路の使用状態の指示は所定数量の複数のビットにより構成されても良い。例えば、該重複伝送のための経路の使用状態の指示は8ビットにより構成され得る。
【0107】
本実施例では、該経路はネットワーク装置、セル組、MAC実体、RLC実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含んでも良い。
【0108】
本実施例では、該重複伝送のための経路の使用状態の指示は、該ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの索引又は標識に対応するネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの使用状態を含んでも良い。
【0109】
図8は本発明の実施例4の重複伝送のための経路の使用状態の指示を示す図である。図8に示すように、該指示はN7~N0により構成され、Niの中のiは経路の索引を表し、Niは該経路の使用状態を示し、各経路の使用状態はその索引の降順又は昇順の方式で配列される。そのうち、Niが1であるときに、該経路が有効であることを示し、即ち、索引がiである経路を用いて重複伝送を行うことであり、Niが0であるときに、該経路が無効であることを示し、即ち、索引がiである経路を用いて重複伝送を行わないことである。
【0110】
図9は本発明の実施例4において重複伝送と設定されるDRBとセル組とのマッピング関係を示す図である。図9に示すように、UEは主セル組(MCG)、第一セコンダリーセル組(SCG1)及び第二セコンダリーセル組(SCG2)とMCを構成する。図9における各PDCP実体の下の実線はCAモードの重複伝送を示し、点線は少なくとも2つのセル組を使用する重複伝送を示し、一点鎖線はスプリット伝送又は自セル組内のみの伝送を示す。
【0111】
例えば、図8及び図9に示すように、N2がMCGの使用状態を示し、N1がSCG1の使用状態を示し、N0がSCG2の使用状態を示し、該指示が00000110である場合、次のようなことを表し、即ち、重複伝送のためのMCGが有効であり、即ち、MCGを用いて重複伝送を行い;重複伝送のためのSCG1が有効であり、即ち、SCG1を用いて重複伝送を行い;重複伝送のためのSCG2が無効であり、即ち、SCG2を使用して重複伝送を行わない。
【0112】
本実施例では、現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、使用状態が有効であるときに、該DRBが前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行うことを示し、使用状態が無効であるときに、該DRBが前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを使用して重複伝送を行わないことを示す。
【0113】
また、1つのDRBについて、該DRBのスプリット伝送と設定されない経路について、該経路を使用して重複伝送を行う指示を無視する。
【0114】
例えば、図8及び図9に示すように、スプリット伝送モードと設定されるDRB(即ち、DRB2及びDRB3)について、すべては、MCGの中のRLC実体を重複伝送のために使用し、SCG1の中のRLC実体を重複伝送のために使用し、SCG2の中のRLC実体を重複伝送のために使用しない。これにより、DRB2についてMCG及びSCG1を用いて重複伝送を行う。また、DRB3について、MCGがスプリット伝送の経路であることが設定されないから、DRB3についてMCGを使用して重複伝送を行う指示を無視するので、SCG1のみを使用して伝送を行う。
【0115】
このように、QoSの要求が近いDRBに対して、使用する経路の情報を同時に指示することができるため、現在の重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信しない場合、単独でワーキングし、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0116】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0117】
ステップ703:該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置又はセル組以外の他のネットワーク装置又はセル組の重複伝送に関する使用状態を取得する。
【0118】
本実施例では、該ユーザ装置と、該ネットワーク装置又はセル組及び他のネットワーク装置又はセル組とは、少なくとも2つの接続が設定される。
【0119】
例えば、MCGからユーザ装置に該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する前に、MCGはSCG1及びSCG2から、その各自の重複伝送に関する使用状態、即ち、SCG1及びSCG2がDRB1~DRB4の重複伝送に用いるかを取得する。
【0120】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例5】
【0121】
本発明の実施例はさらに重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を提供し、該方法は実施例1の中の重複伝送の設定及びアクティベーション方法をさらに説明するものであり、且つネットワーク装置側に応用される。
【0122】
図10は本発明の実施例5の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法を示す図である。図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0123】
ステップ1001:ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
ステップ1002:該ユーザ装置に、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示を含む。
【0124】
本実施例では、ステップ1001は実施例1のステップ201と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0125】
ステップ1002では、動的にユーザ装置に該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することができる。例えば、チャネル品質の変化に基づいて動的に該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0126】
本実施例では、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングはMAC CE又はPDCPの制御PDUにより送信されても良い。
【0127】
本実施例では、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングはさらに、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBと、経路とのマッピング関係を含んでも良い。
【0128】
本実施例では、該使用状態の指示は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの少なくとも1つの経路における使用状態を含んでも良い。
【0129】
本実施例では、該経路はネットワーク装置、セル組、MAC実体、RLC実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含んでも良く、該使用状態が有効であるときに、該ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを使用して重複伝送を行うことを示し、該使用状態が無効であるときに、該ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを使用して重複伝送を行わないことを示す。
【0130】
本実施例では、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは重複伝送と設定されるDRBの数量に対応する複数のビットシーケンスにより構成されても良い。例えば、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリンが4×4ビットにより構成され、トータルで4つに重複伝送と設定されるDRBが配列され、各4ビットシーケンスは1つのDRBの経路における使用状態の指示を表す。
【0131】
図11は本発明の実施例5のアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを示す図である。図11に示すように、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは4×4ビットにより構成され、4つの4ビットのシーケンスは順にDRB1~DRB4の経路における使用状態の指示を示し、各4ビットのシーケンスはN3~N0により表され、Niの中のiは経路の索引を示し、Niは該経路の使用状態を表し、各経路の使用状態はその索引の降順又は昇順の方式で配列される。そのうち、1つのDRBについて、Niが1であるときに、該経路が有効であることを示し、即ち、該DRBは索引iの経路を用いて重複伝送を行い、Niが0であるときに、該経路が無効であることを示し、即ち、該DRBは索引iの経路を用いて重複伝送を行わない。
【0132】
例えば、N2がMCGの使用状態を示し、N1がSCG1の使用状態を示し、N0がSCG2の使用状態を示す。該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングが0100 0111 0111 0001であるとする場合、DRB1がMCGを使用して重複伝送を行い、DRB2がMCG、SCG1、SCG2を使用して重複伝送を行い、DRB3がMCG、SCG1、SCG2を使用して重複伝送を行い、DRB4がSCG2を使用して重複伝送を行うことを示す。
【0133】
DRB1について、それが1つのセル組MCG中で重複伝送を行い、その重複伝送のモードがCAモードであり、且つ、MCG内のすべてのRLC実体及び/又は論理チャネルがすべてアクティベーションされることを示すが、重複伝送がディアクティベーションされるときに、即ち、MCGの使用状態が無効であるときに、MCG中のマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルのみが保留され、他のRLC実体及び/又は論理チャネルがすべてディアクティベーションされる。同様に、DRB4がSCG2内においてCAのモードで重複伝送を行い、且つ、SCG2内のすべてのRLC実体及び/又は論理チャネルがアクティベーションされるが、重複伝送がディアクティベーションされるときに、即ち、SCG2の使用状態が無効であるときに、SCG2中のマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルのみが保留され、他のRLC実体及び/又は論理チャネルがすべてディアクティベーションされる。
【0134】
このように、各DRBに対して、使用するnode/セル組情報を動的に指示することで、動的なチャネル品質の変化に適応することができ、且つシグナリングオーバーヘッドが大きくない。
【0135】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0136】
ステップ1003:該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置又はセル組以外の他のネットワーク装置又はセル組の重複伝送に関する使用状態を取得する。
【0137】
本実施例では、該ユーザ装置と、該ネットワーク装置及び他のネットワーク装置とは、少なくとも2つの接続が設定される。
【0138】
例えば、MCGからユーザ装置に該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する前に、MCGはSCG1及びSCG2からその各自の重複伝送に関する使用状態、即ち、SCG1及びSCG2がDRB1~DRB4の重複伝送に使用されるかを取得する。
【0139】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、MC又は多経路のCAがユーザ装置に設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことにより、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないので、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例6】
【0140】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法はユーザ装置側に応用され、それは実施例1の、ネットワーク装置側に応用される重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法に対応する。
【0141】
図12は本発明の実施例6の重複伝送の方法を示す図である。図12に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0142】
ステップ1201:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
ステップ1202:ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する。
【0143】
このように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【0144】
本実施例では、該第一設定メッセージ、第二設定メッセージ及びアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの内容が実施例1-5における記載と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0145】
本実施例では、“CA”とは、複数のコンポネントがCAされることを指し、各キャリア上で1つのサービングセルがUEのために設定されることで、より大きい伝送バンド幅を実現する。
【0146】
本実施例では、“少なくとも2つの接続”はMC(マルチ接続)とも称され、それはDC(二重接続)及び3つ又は3つ以上の接続を含む。言い換えると、少なくとも2つの接続が設定されているUEは、少なくとも2つのネットワーク装置又はセル組に接続され、例えば、3つ又は3つ以上のネットワーク装置又はセル組に接続される。
【0147】
本実施例では、“経路”は次の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、ネットワーク装置、ノード、セル組、MAC実体、及び、これらのネットワーク装置/ノード/セル組/MAC実体に属するRLC実体及び/又は論理チャネルである。
【0148】
例えば、CAのモードを採用して重複伝送を行うときに、該経路はRLC実体及び/又は論理チャネルであっても良く、“少なくとも2つの接続”のモードを用いて重複伝送を行うときに、該経路はネットワーク装置、ノード、セル組及びMAC実体のうちの少なくとも1つ、及び/又は、これらのネットワーク装置/ノード/セル組/MAC実体のRLC実体及び/又は論理チャネルであっても良い。
【0149】
本実施例では、該第二設定メッセージは、ユーザ装置の少なくとも1つのDRBに対して、該DRBが重複伝送をサポートするかを設定しても良い。
【0150】
本実施例では、重複伝送のアクティベーション/ディアクティベーションのための指令は、重複伝送のアクティベーション及び/又はディアクティベーションに対しての指示であっても良い。
【0151】
本実施例では、重複伝送のアクティベーションは、MAC実体に関する少なくとも1つのDRBが異なる経路(leg)を使用して同じデータを伝送することであり、重複伝送のディアクティベーションは、該DRBが或る経路を用いてデータを伝送せず、又は、シングル経路を使用してデータを伝送し、又は、異なる経路を使用して異なるデータを伝送し、即ち、スプリット伝送のモードを採用することを表しても良い。
【0152】
ステップ1202では、重複伝送のための該第二設定メッセージのみを受信しても良く、又は、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングのみを受信しても良く、又は、重複伝送のための該第二設定メッセージ及び該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信しても良い。
【0153】
本実施例では、該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージは同一のメッセージであっても良い。言い換えると、同一のメッセージ(例えば、RRC reconfigurationメッセージ又はRRC resumeメッセージなど)に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージにおける情報を含めても良い。例えば、ネットワーク装置がユーザ装置に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージの中の情報を含む設定メッセージを送信した場合、ステップ1201での第一設定メッセージに対しての受信及びステップ1202での第二設定メッセージに対しての受信は合併されて行うことができる。
【0154】
本実施例では、ユーザ装置に第一設定メッセージを送信するネットワーク装置及び該ユーザ装置に第二設定メッセージ及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置は同一のネットワーク装置であっても良く、異なるネットワーク装置であっても良く、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0155】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0156】
ステップ1203:受信した該第二設定メッセージ及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングに基づいて、重複伝送の経路及び/又はDRBのアクティベーション状態及び/又は経路の使用状態を確定し;
ステップ1204:確定した結果に基づいてデータの重複伝送を実行する。
【0157】
本実施例では、ステップ1203はユーザ装置のMAC実体が実行しても良く、MAC実体は確定した結果を関連するDRBのPDCP実体に転送し、ステップ1204では該PDCP実体によりデータの重複伝送を実行する。
【0158】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例7】
【0159】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法は実施例6における第二設定メッセージの受信をさらに説明するものである。該方法は実施例2に対応し、且つユーザ装置側に応用される。よって、その具体的な実施については実施例2を参照することができ、ここでは重複記載が省略される。
【0160】
図13は本発明の実施例7の重複伝送の方法を示す図である。図13に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0161】
ステップ1301:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
ステップ1302:ネットワーク装置から、RRCシグナリングにより送信される重複伝送のための第二設定メッセージを受信する。
【0162】
本実施例では、該ネットワーク装置から受信する第二設定メッセージは以下の少なくとも1つの情報を含み、即ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である。
【0163】
本実施例では、該少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報は以下の少なくとも1つを含み、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識であり;該少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み;該少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報、例えば、DRBの標識又は索引を含む。
【0164】
本実施例では、1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うために使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを用いて重複伝送を行うことを示す。
【0165】
本実施例では、重複伝送と設定され少なくとも1つのDRBについて、その重複伝送のモードは、CA(キャリアアグリゲーション)モード又は少なくとも2つのセル組を用いて重複伝送を行うモードと設定される。
【0166】
本実施例では、ユーザ装置が該第二設定メッセージを受信した後の具体的な動作については実施例2における図4に対しての説明を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0167】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うによって、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例8】
【0168】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法は実施例6におけるアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの受信をさらに説明するものである。該方法は実施例3に対応し、且つユーザ装置側に応用される。よって、その具体的な実施については実施例3を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0169】
図14は本発明の実施例8の重複伝送の方法を示す図である。図14に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0170】
ステップ1401:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
ステップ1402:少なくとも2つのネットワーク装置からそれぞれ少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態の指示を受信する。
【0171】
本実施例では、ユーザ装置と、該少なくとも2つのネットワーク装置とは、少なくとも2つの接続が設定される。
【0172】
本実施例では、ステップ1401は実施例6におけるステップ1201と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0173】
本実施例では、ステップ1401とステップ1402との間には、さらに、ネットワーク装置から重複伝送のための設定メッセージを受信するステップが含まれても良く、該設定メッセージは実施例6及び実施例7に記載の第二設定メッセージであっても良く、ここではその詳しい説明を省略する。
【0174】
本実施例では、該ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体は、前記指示に基づいて、該MAC実体に関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を確定する。
【0175】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0176】
ステップ1403:ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、該ネットワーク装置又は該セル組を使用して該DRBの重複伝送を行い;及び/又は
ステップ1404:ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる1つのDRBについて、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて該DRBの重複伝送を行わない。
【0177】
本実施例では、該ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体は、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBに対して、該DRBのために設定される、該MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて該DRBの重複伝送を行い;及び/又は、該ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体は、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる少なくとも1つのDRBに対して、該DRBのために設定される、該MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを使用して該DRBの重複伝送を行わない。
【0178】
本実施例では、CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは該DRBの重複伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは該DRBの伝送に用いられ、他の対応するRLC実体及び/又は他の論理チャネルは該DRBの伝送に使用されない。
【0179】
本実施例では、ユーザ装置が該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信した後の具体的な動作は実施例3の中の図6についての説明を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0180】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例9】
【0181】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法は実施例6におけるアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの受信をさらに説明するものであり、該方法は実施例4に対応し、且つユーザ装置側に応用される。よって、その具体的な実施については実施例4を参照することができ、ここでは重複記載を省略する。
【0182】
図15は本発明の実施例9の重複伝送の方法を示す図である。図15に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0183】
ステップ1501:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
ステップ1502:ネットワーク装置から、重複伝送のための経路の使用状態の指示を受信する。
【0184】
本実施例では、ステップ1501は実施例6におけるステップ1201と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0185】
本実施例では、ステップ1501とステップ1502の間には、さらに、ネットワーク装置から重複伝送のための設定メッセージを受信するステップが含まれても良く、該設定メッセージは実施例6及び実施例7に記載の第二設定メッセージであっても良く、ここではその詳しい説明を省略する。
【0186】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0187】
ステップ1503:現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、すべて、使用状態が有効な経路を用いて重複伝送を行い、使用状態が無効な経路を用いて重複伝送を行わない。
【0188】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0189】
ステップ1504:1つのDRBについて、該DRBのスプリット伝送が設定されない経路について、該経路を使用して重複伝送を行う指示を無視する。
【0190】
本実施例では、CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは該DRBの重複伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは該DRBの重複伝送に用いられ、他の対応するRLC実体及び/又は他の論理チャネルは該DRBの重複伝送に用いられない。
【0191】
本実施例では、ユーザ装置が該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信した後の具体的な動作については実施例4の中の図8及び図9に対しての説明を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0192】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例10】
【0193】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法は実施例6の中の第二設定情報及びアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの受信をさらに説明するものであり、該方法は実施例5に対応し、且つユーザ装置側に応用される。よって、その具体的な実施については実施例5を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0194】
図16は本発明の実施例10の重複伝送の方法を示す図である。図16に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0195】
ステップ1601:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
ステップ1602:ネットワーク装置から、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信し、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される1つのDRBの経路における使用状態の指示を含む。
【0196】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0197】
ステップ1603:重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示に基づいて、該DRBが重複伝送を行うために使用する経路を確定する。
【0198】
本実施例では、CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは該DRBの伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは該DRBの伝送に用いられ、他の対応するRLC実体及び/又は他の論理チャネルは該DRBの伝送に使用されない。
【0199】
本実施例では、ユーザ装置が該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信した後の具体的な動作については実施例5における図10に対しての説明を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0200】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないので、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例11】
【0201】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法は実施例1-10に対応し、且つネットワーク装置側及びユーザ装置側に適用される。よって、その具体的な実施については実施例1-10を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略す。
【0202】
図17は本発明の実施例11の重複伝送の方法を示す図である。図17に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0203】
ステップ1701:ネットワーク装置がユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
ステップ1702:ネットワーク装置が該ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し;
ステップ1703:ユーザ装置がその受信した該第二設定メッセージ及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングに基づいて、重複伝送の経路及び/又はDRBのアクティベーション状態及び/又は経路の使用状態を確定し;
ステップ1704:ユーザ装置がその確定した結果に基づいてデータの重複伝送を実行する。
【0204】
本実施例では、ステップ1701及びステップ1702の具体的な実施については実施例1-5の中の記載を参照することができ、ステップ1703及びステップ1704の具体的な実施については実施例6の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0205】
図18は本発明の実施例11の重複伝送の方法を示す他の図である。図18に示すように、ユーザ装置と、第一ネットワーク装置、第二ネットワーク装置、第三ネットワーク装置とはMCが構成され、該方法は以下のステップを含む。
【0206】
ステップ1801:第一ネットワーク装置がユーザ装置に重複伝送のための第二設定メッセージを送信し;
ステップ1802:第二ネットワーク装置及び第三ネットワーク装置がそれぞれ第一ネットワーク装置に重複伝送に関する使用状態を送信し;
ステップ1803:第一ネットワーク装置がユーザ装置に重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し;
ステップ1804:ユーザ装置がその受信した該第二設定メッセージ及びアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングに基づいて、重複伝送の経路及び/又はDRBのアクティベーション状態及び/又は経路の使用状態を確定し;
ステップ1805:ユーザ装置がその確定した結果に基づいてデータの重複伝送を実行する。
【0207】
ステップ1802では、第一ネットワーク装置は他のセル組の重複伝送に関する使用状態を事前収集することで、その自身の重複伝送に関する使用状態を一緒にユーザ装置に送信する。
【0208】
本実施例では、該第一ネットワーク装置は例えば主ネットワーク装置又は主セル組である。
【0209】
本実施例では、ステップ1801及びステップ1803の具体的な実施については実施例1-5の中の記載を参照することができ、ステップ1804及びステップ1805の具体的な実施については実施例6の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0210】
図19は本発明の実施例11の重複伝送の方法を示す他の図である。図19に示すように、ユーザ装置と、第一ネットワーク装置、第二ネットワーク装置、第三ネットワーク装置とはMCが構成され、該方法は以下のステップを含む。
【0211】
ステップ1901:第一ネットワーク装置がユーザ装置に重複伝送のための第二設定メッセージを送信し;
ステップ1902:第一ネットワーク装置、第二ネットワーク装置及び第三ネットワーク装置がそれぞれユーザ装置にその各自の重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し;
ステップ1903:ユーザ装置がその受信した該第二設定メッセージ及びアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングに基づいて、重複伝送の経路及び/又はDRBのアクティベーション状態及び/又は経路の使用状態を確定し;
ステップ1904:ユーザ装置がその確定した結果に基づいてデータの重複伝送を実行する。
【0212】
本実施例では、該第一ネットワーク装置は例えば主ネットワーク装置又は主セル組である。
【0213】
本実施例では、ステップ1901の具体的な実施については実施例1及び2の中の記載を参照することができ、ステップ1902の具体的な実施は実施例3の中の記載を参照することができ、ステップ1903及びステップ1904の具体的な実施については実施例6の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0214】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例12】
【0215】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法はユーザ装置側に応用される。
【0216】
図20は本発明の実施例12の重複伝送の方法を示す図である。図20に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0217】
ステップ2001:ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うための第一設定メッセージを受信し;
ステップ2002:該ユーザ装置が重複伝送を行うための経路を確定する。
【0218】
本実施例では、ステップ2001は実施例6における記載と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0219】
ステップ2002では、ユーザ装置が送信成功パワー、下りリンク測定結果及び上りリンク測定結果のうちの少なくとも1つに基づいて、重複伝送を行うための経路を確定することができる。
【0220】
例えば、送信成功パワーに基づいて重複伝送のための経路を確定するときに、混合自動再伝送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)のフィードバック(feedback)又は自動再伝送要求(Automatic Repeat-reQuest、ARQ)のフィードバックに基づいて確定することができる。
【0221】
例えば、下りリンク測定結果に基づいて重複伝送のための経路を確定するときに、下りリンク無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)の測定結果に基づいて確定を行うことができる。
【0222】
本実施例では、ユーザ装置は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、該DRBが重複伝送を行うための経路を確定し、言い換えると、DRBが複数あるときに、各DRBについてそれぞれ該DRBが重複伝送を行う経路を確認する。即ち、該ユーザ装置は、重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、重複伝送を行う経路を確定する。
【0223】
本実施例では、例えば、ユーザ装置のPDCP実体により該経路を確定する。
【0224】
本実施例では、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0225】
ステップ2003:確定した経路を用いて重複伝送を行う。
【0226】
本実施例では、ステップ2003で重複伝送を行う方法については実施例6の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0227】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置が自ら重複伝送を行うための経路を確定することで、同様に、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートし、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得、及び比較的高い無線リソース利用率を保証することができる。また、ネットワーク装置側からの重複伝送のための設定及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する必要がないから、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを節約し、無線リソースの占用を減少させ、ネットワーク実現用のアルゴリズムを簡略化することができる。
【実施例13】
【0228】
本発明の実施例はさらに重複伝送の方法を提供し、該方法は実施例12に対応し、且つネットワーク装置側及びユーザ装置側に応用される。
【0229】
図21は本発明の実施例13の重複伝送の方法を示す図である。図21に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0230】
ステップ2101:ネットワーク装置がユーザ装置に、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うための第一設定メッセージを送信し;
ステップ2102:該ユーザ装置が重複伝送を行うための経路を確定し;
ステップ2103:該ユーザ装置がその確定した経路を用いてデータの重複伝送を行う。
【0231】
本実施例では、ステップ2101の具体的な実施については実施例1における記載を参照することができ、ステップ2102の具体的な実施については実施例12における記載を参照することができ、ステップ2103の具体的な実施については実施例6の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0232】
上述の実施例から分かるように、由CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置が自ら重複伝送を行うための経路を確定することで、同様に、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートし、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得、及び比較的高い無線リソース利用率を保証することができる。また、ネットワーク装置側からの重複伝送のための設定及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する必要がないので、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを節約し、無線リソースの占用を減少させ、ネットワーク実現用のアルゴリズムを簡略化することができる。
【実施例14】
【0233】
本発明の実施例はさらに重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置を提供し、それはネットワーク装置側に応用される。該装置が実施例1-5に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法に対応するから、その具体的な実施については実施例1-5を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0234】
図22は本発明の実施例14の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置を示す図である。図22に示すように、装置2200は以下のものを含む。
【0235】
第一送信ユニット2201:ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;
第二送信ユニット2202:該ユーザ装置に重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0236】
本実施例では、実施例2に対応して、該第二設定メッセージは次の少なくとも1つの情報を含んでも良く、則ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である。
【0237】
本実施例では、該少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報は以下の少なくとも1つを含み、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、無線リンク制御(RLC)実体標識及び論理チャネル標識;該少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み;該少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報、例えば、DRBの標識又は索引である。
【0238】
本実施例では、該第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良い。
【0239】
例えば、該第二設定メッセージはRRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージである。
【0240】
本実施例では、1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うために使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを使用して重複伝送を行うことを示す。
【0241】
本実施例では、第二送信ユニット2202は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、その重複伝送のモードがCA(キャリアアグリゲーション)モードであり、又は、少なくとも2つのネットワーク装置又は少なくとも2つのセル組を用いて重複伝送を行うモードであることを設定することができる。
【0242】
本実施例では、該第二設定情報及び第一設定メッセージは同一のメッセージであっても良い。言い換えると、同一のメッセージ(例えば、RRC reconfigurationメッセージ又はRRC resumeメッセージなど)に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージにおける情報を含めても良い。例えば、ネットワーク装置がユーザ装置に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージにおける情報を含む設定メッセージを送信した場合、第一送信ユニット2201の第一設定メッセージに対する送信及び第二送信ユニット2202の第二設定メッセージに対する送信を合併して行うことができ、例えば、第一送信ユニット2201及び第二送信ユニット2202は同一の送信ユニットとして合併することができる。
【0243】
本実施例では、実施例3に対応して、1つのネットワーク装置の第二送信ユニット2202は該ユーザ装置に重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、及び/又は、他のネットワーク装置の第二送信ユニット2202は該ユーザ装置に重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。そのうち、ネットワーク装置が該ユーザ装置に重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することについて、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングはDRBの該ネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、他のネットワーク装置が該ユーザ装置に重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することについて、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングはDRBの該他のネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含む。そのうち、該ユーザ装置と、該ネットワーク装置及び該他のネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される。言い換えると、MCを構成する少なくとも2つのネットワーク装置はそれぞれ該ユーザ装置に各自の重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。なお、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの他の内容については、実施例3における記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0244】
本実施例では、実施例4に対応して、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは重複伝送のための経路の使用状態の指示を含んでも良い。そのうち、第二送信ユニット2202はMAC CE又はPDCPの制御PDUにより重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することができる。該経路はネットワーク装置、セル組、媒体アクセス制御(MAC)実体、無線リンク制御(RLC)実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含んでも良く、該重複伝送のための経路の使用状態の指示は、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの索引又は標識に対応するネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの使用状態を含んでも良い。なお、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの他の内容については、実施例4の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0245】
本実施例では、実施例5に対応して、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示を含んでも良い。そのうち、第二送信ユニット2202は、MAC CE又はPDCPの制御PDUにより、重複伝送のための該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することができる。該使用状態の指示は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについての少なくとも1つの経路の使用状態を含んでも良い。なお、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングの他の内容については、実施例5における記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0246】
また、実施例4及び実施例5に対応して、該装置はさらに以下のものを含んでも良い。
【0247】
取得ユニット2203:該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置以外の他のネットワーク装置の重複伝送に関する使用状態を得る。該ユーザ装置は、該ネットワーク装置及び該他のネットワーク装置と少なくとも2つの接続が設定される。なお、その具体的な実施については実施例4及び実施例5における記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0248】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例15】
【0249】
本発明の実施例はさらに重複伝送の装置を提供し、それはユーザ装置側に応用される。該装置が実施例6-10に記載の重複伝送の方法に対応するので、その具体的な実施については実施例6-10を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0250】
図23は本発明の実施例15の重複伝送の装置を示す図である。図23に示すように、装置2300は以下のものを含む。
【0251】
第一受信ユニット2301:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
第二受信ユニット2302:ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する。
【0252】
本実施例では、実施例6に対応して、該第二設定メッセージは次の少なくとも1つの情報を含んでも良く、即ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である。
【0253】
本実施例では、該少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報は以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、無線リンク制御(RLC)実体標識及び論理チャネル標識であり;該少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み;該少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報、例えば、DRBの標識又は索引である。
【0254】
本実施例では、該第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良い。
【0255】
例えば、該第二設定メッセージはRRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージである。
【0256】
本実施例では、1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うために使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを用いて重複伝送を行うことを表す。
【0257】
本実施例では、該第二設定情報及び第一設定メッセージは同一のメッセージであっても良い。言い換えると、同一のメッセージ(例えば、RRC reconfigurationメッセージ又はRRC resumeメッセージなど)に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージの中の情報を含めても良い。例えば、ネットワーク装置がユーザ装置に該第一設定メッセージ及び該第二設定メッセージにおける情報を含む設定メッセージを送信した場合、第一受信ユニット2301の第一設定メッセージに対しての受信及び第二受信ユニット2302の第二設定メッセージに対しての受信を合併して行っても良く、例えば、第一受信ユニット2301及び第二受信ユニット2302は同一の受信ユニットとして合併することができる。
【0258】
図24は本発明の実施例15の重複伝送の装置を示す他の図であり、それは実施例8に対応し、その具体的な内容は実施例8の中の記載を参照することができる。図24に示すように、装置2400は以下のものを含む。
【0259】
第一受信ユニット2401:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
第二受信ユニット2402:ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージを受信し、及び/又は、少なくとも2つのネットワーク装置からそれぞれ少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態の指示を受信する。
【0260】
本実施例では、該ユーザ装置と、該少なくとも2つのネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される。
【0261】
本実施例では、該装置2400は以下のものを含んでも良い。
【0262】
第一確定ユニット2403:該ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、該指示に基づいて、該MAC実体に関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を確定するようにさせ;
第一伝送ユニット2404:該ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBに対して、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて該DRBの重複伝送を行うようにさせ、及び/又は、該ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる1つのDRBに対して、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて該DRBの重複伝送を行わないようにさせ;及び
第二伝送ユニット2405:該ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBに対して、該DRBのために設定される、該MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて該DRBの重複伝送を行うようにさせ、及び/又は、該ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、該アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる少なくとも1つのDRBに対して、該DRBのために設定される、該MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて該DRBの重複伝送を行わないようにさせる。
【0263】
本実施例では、CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは該DRBの重複伝送のために用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応するRLC実体及び/又は他の論理チャネルは該DRBの伝送のために用いられない。
【0264】
図25は本発明の実施例15の重複伝送の装置を示す他の図であり、それは実施例9に対応し、その具体的な内容については実施例9の中の記載を参照することができる。図25に示すように、装置2500は以下のものを含む。
【0265】
第一受信ユニット2501:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
第二受信ユニット2502:ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のための経路の使用状態の指示を受信し;
第三伝送ユニット2503:現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、すべて、使用状態が有効である経路を用いて重複伝送を行い、使用状態が無効である経路を用いて重複伝送を行わず;及び
無視ユニット2504:1つのDRBについて、該DRBスのプリット伝送が設定されない経路について、該経路を用いて重複伝送を行う指示を無視する。
【0266】
本実施例では、CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは該DRBの重複伝送のために用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応するRLC実体及び/又は他の論理チャネルは該DRBの伝送のために用いられない。
【0267】
図26は本発明の実施例15の重複伝送の装置を示す他の図であり、それは実施例10に対応し、その具体的な内容については実施例10における記載を参照することができる。図26に示すように、装置2600は以下のものを含む。
【0268】
第一受信ユニット2601:ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;
第二受信ユニット2602:ネットワーク装置から、重複伝送と設定される1つのDRBの経路における使用状態の指示を受信し;及び
第二確定ユニット2603:該重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示に基づいて、該DRBの重複伝送を行うために使用する経路を確定する。
【0269】
本実施例では、CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは該DRBの重複伝送のために用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、該DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応するRLC実体及び/又は他の論理チャネルは該DRBの伝送のために用いられない。
【0270】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないので、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例16】
【0271】
本発明の実施例はさらに重複伝送の装置を提供し、それはユーザ装置側に応用される。該装置が実施例12に記載の重複伝送の方法に対応するので、その具体的な実施については実施例12を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0272】
図27は本発明の実施例16の重複伝送の装置を示す図である。図27に示すように、装置2700は以下のものを含む。
【0273】
第三受信ユニット2701:CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うための第一設定メッセージを受信し;
第三確定ユニット2702:重複伝送を行うための経路を確定する。
【0274】
本実施例では、該第三確定ユニット2702は送信成功パワー、下りリンク測定結果及び上りリンク測定結果のうちの少なくとも1つに基づいて、重複伝送を行うための経路を確定することができる。
【0275】
本実施例では、該第三確定ユニット2702は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、該DRBが重複伝送を行う経路を確定し、又は、該第三確定ユニット2702は、重複伝送と設定されすべてのDRBについて、重複伝送を行う経路を確定する。
【0276】
本実施例では、該第三確定ユニット2702はPDCP実体により該経路を確定することができる。
【0277】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置が自ら重複伝送を行うための経路を確定することで、同様に、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートし、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得、及び比較的高い無線リソース利用率を保証することができる。また、ネットワーク装置側からの重複伝送のための設定及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する必要がないので、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを節約し、無線リソースの占用を減少させ、ネットワーク実現用のアルゴリズムを簡略化することができる。
【実施例17】
【0278】
本発明の実施例はさらにネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は実施例14に記載の重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置を含む。
【0279】
図28は本発明の実施例17のネットワーク装置の構成図である。図28に示すように、ネットワーク装置2800は処理器(processor)2810及び記憶器2820を含んでも良く、記憶器2820は処理器2810に接続される。そのうち、該記憶器2820は各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラム2830を記憶し、且つ処理器2810の制御下で該プログラム2830を実行することで、ユーザ装置送信の各種情報を受信し、また、ユーザ装置に各種の情報を送信することができる。
【0280】
1つの実施方式において、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置の機能が処理器2810に統合されても良い。そのうち、処理器2810は次のように構成されても良く、即ち、ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;及び、前記ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信する。
【0281】
もう1つの実施方式において、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置が処理器2810と別々で構成されても良く、例えば、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置を、処理器2810に接続されるチップとして構成し、処理器2810の制御により、重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置の機能を実現しても良い。
【0282】
また、図28に示すように、ネットワーク装置2800はさらに送受信機2840、アンテナ2850などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能が従来技術と類似しているため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置2800は図28に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置2800はさらに図28に示されない部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照することができる。
【0283】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないから、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例18】
【0284】
本発明の実施例はさらにユーザ装置を提供し、該ユーザ装置は実施例15に記載の重複伝送の装置を含む。
【0285】
図29は本発明の実施例18のユーザ装置のシステム構成を示すブロック図である。図29に示すように、該ユーザ装置2900は処理器2910及び記憶器2920を含んでも良く、記憶器2920は処理器2910に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を用いて、該構造に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。
【0286】
1つの実施方式において、重複伝送の装置の機能が処理器2910に集積されても良い。そのうち、処理器2910は次のように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;及び、ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する。
【0287】
もう1つの実施方式において、重複伝送の装置が処理器2910と別々で構成されても良く、例えば、重複伝送の装置を、処理器2910に接続されるチップとして構成し、処理器2910の制御により重複伝送の装置の機能を実現しても良い。
【0288】
図29に示すように、該ユーザ装置2900はさらに、通信モジュール2930、入力ユニット2940、表示器2950、電源2960などを含んでも良い。なお、ユーザ装置2900は図29に示すすべての部品を含む必要がない。また、ユーザ装置2900は図29に無い部品を含んでも良いが、これについては関連技術を参照することができる。
【0289】
図29に示すように、処理器2910は制御器又は操作コントローラと称される場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理器装置及び/又は論理装置を含んでも良く、該処理器2910は入力を受信してユーザ装置2900の各部品の操作を制御することができる。
【0290】
そのうち、記憶器2920は、例えば、バッファ、フレッシュメモリ、HDD、可移動媒体、揮発性記憶器、不揮発性記憶器又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数であっても良く、各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラムを実行することもできる。処理器2910は、該記憶器2920に記憶の該プログラムを実行して、情報の記憶又は処理などを実現しても良い。あお、他の部品の機能が従来と同様であるから、ここではその詳しい説明を省略する。また、ユーザ装置2900の各部品は専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現されても良いが、そのすべては、本発明の範囲に属する。
【0291】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないので、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【実施例19】
【0292】
本発明の実施例はさらにユーザ装置を提供し、該ユーザ装置は実施例16に記載の重複伝送の装置を含む。
【0293】
図30は本発明の実施例19のユーザ装置のシステム構成を示すブロック図である。図30に示すように、該ユーザ装置3000は理器3010及び記憶器3020を含み、記憶器3020は処理器3010に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を用いて、該構成に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0294】
1つの実施方式において、重複伝送の装置の機能が処理器3010に集積されても良い。そのうち、処理器3010は次のように構成されても良く、即ち、ユーザ装置CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うための第一設定メッセージを受信し;及び、該ユーザ装置重複伝送を行うための経路を確定する。
【0295】
もう1つの実施方式において、重複伝送の装置が処理器3010と別々で構成されても良く、例えば、重複伝送の装置を、処理器3010に接続されるチップとして構成し、処理器3010の制御により重複伝送の装置の機能を実現しても良い。
【0296】
図30に示すように、該ユーザ装置3000はさらに通信モジュール3030、入力ユニット3040、表示器3050、電源3060などを含んでも良い。なお、ユーザ装置3000は図30に示すすべての部品を含む必要がない。また、ユーザ装置3000はさらに図30に示されない部品を含んでも良く、これについては関連技術を参照することができる。
【0297】
図30に示すように、処理器3010は制御器又は操作コントローラと称される場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理器装置及び/又は論理装置を含んでも良く、該処理器3010は入力を受信してユーザ装置3000の各部品の操作を制御することができる。
【0298】
そのうち、記憶器3020は例えばバッファ、フレッシュメモリ、HDD、可移動媒体、揮発性記憶器、不揮発性記憶器又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数を含んでも良く、各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラムを記憶することもできる。処理器3010は該記憶器3020に記憶の該プログラムを実行することで、情報の記憶又は処理などを実現しても良い。なお、他の部品の機能が従来と類似しているため、ここではその詳しい説明を省略する。また、ユーザ装置3000の各部品は専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現されても良いが、そのすべては、本発明の範囲に属する。
【0299】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置が自ら重複伝送を行うための経路を確定することで、同様に、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートし、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得、及び比較的高い無線リソース利用率を保証することができる。また、ネットワーク装置側からの重複伝送のための設定及び/又はアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信する必要がないので、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを節約し、無線リソースの占用を減少させ、ネットワーク実現用のアルゴリズムを簡略化することができる。
【実施例20】
【0300】
本発明の実施例はさらに通信システムを提供し、実施例17に記載のネットワーク装置及び/又は実施例18又は19に記載のユーザ装置を含む。例えば、該通信システムの構成は図1を参照することができる。図1に示すように、通信システム100は第一ネットワーク装置101、第二ネットワーク装置102、第三ネットワーク装置103及びユーザ装置104を含む。第一ネットワーク装置101、第二ネットワーク装置102、第三ネットワーク装置103のうちの少なくとも1つが実施例17の中の記載と同じであり、ユーザ装置104が実施例18又は19における記載と同じであるから、ここでは重複の内容を省略する。
【0301】
上述の実施例から分かるように、CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作が設定されているユーザ装置に対して重複伝送のための設定メッセージ及び/又は重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することで、3つ又は3つ以上の伝送経路を有する重複伝送をサポートすることができる。また、ユーザ装置にMC又は多経路のCAが設定されるときに、比較的良い品質を有する経路を用いてデータの重複伝送を行うことで、重複伝送のデータ伝送信頼性に対する利得を保証することができ、また、過多の無線リソースを占用することがないため、比較的高い無線リソース利用率を保証することもできる。
【0302】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0303】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組む合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0304】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0305】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下の付記を開示する。
【0306】
(付記1)
重複伝送の設定及び/又はアクティベーション装置であって、
ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信するための第一送信ユニット;及び
前記ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するための第二送信ユニットを含む、装置。
【0307】
(付記2)
付記1に記載の装置であって、
前記ユーザ装置に送信する前記第二設定メッセージは次の少なくとも1つの情報を含み、即ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である、装置。
【0308】
(付記3)
付記2に記載の装置であって、
前記少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送を行うために使用する経路の情報は次の少なくとも1つを含み、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送されるために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、無線リンク制御(RLC)実体標識及び論理チャネル標識であり、
前記少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み、
前記少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報を含む、装置。
【0309】
(付記4)
付記1-3のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、装置。
【0310】
(付記5)
付記4に記載の装置であって、
前記第二設定メッセージは、RRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージである、装置。
【0311】
(付記6)
付記3に記載の装置であって、
1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うに使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを用いて重複伝送を行うことを表す、装置。
【0312】
(付記7)
付記1-6のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記第二送信ユニットは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、その重複伝送のモードがCA(キャリアアグリゲーション)モードであり、又は少なくとも2つのネットワーク装置又は少なくとも2つのセル組を用いて重複伝送を行うモードであることを設定する、装置。
【0313】
(付記8)
付記1-7のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記第二設定情報及び前記第一設定メッセージは同一のメッセージである、装置。
【0314】
(付記9)
付記1-8のうちの任意の一項に記載の装置であって、
ネットワーク装置の前記第二送信ユニットは前記ユーザ装置に、重複伝送のための前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの前記ネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、及び/又は
他のネットワーク装置の前記第二送信ユニットは前記ユーザ装置に、重複伝送のための前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、前記重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの前記他のネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、
前記ユーザ装置と、前記ネットワーク装置及び前記他のネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される、装置。
【0315】
(付記10)
付記1-8のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送のための経路の使用状態の指示を含む、装置。
【0316】
(付記11)
付記10に記載の装置であって、
前記経路は、ネットワーク装置、セル組、媒体アクセス制御(MAC)実体、無線リンク制御(RLC)実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含む、装置。
【0317】
(付記12)
付記11に記載の装置であって、
前記重複伝送のための経路の使用状態の指示は、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの索引又は標識に対応するネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの使用状態を含む、装置。
【0318】
(付記13)
付記12に記載の装置であって、
現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、
前記使用状態が有効であるときに、前記DRBが前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行うことを示し、
前記使用状態が無効であるときに、前記DRBが前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行わないことを示す、装置。
【0319】
(付記14)
付記10-13のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、媒体アクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)の制御プロトコルデータユニット(PDU)である、装置。
【0320】
(付記15)
付記1に記載の装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示を含む、装置。
【0321】
(付記16)
付記15に記載の装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、さらに、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBと、経路とのマッピング関係を含む、装置。
【0322】
(付記17)
付記15又は16に記載の装置であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、MAC CE又はPDCPの制御PDUである、装置。
【0323】
(付記18)
付記15又は16に記載の装置であって、
前記使用状態の指示は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、少なくとも1つの経路の使用状態を含む、装置。
【0324】
(付記19)
付記18に記載の装置であって、
前記経路は、ネットワーク装置、セル組、MAC実体、RLC実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含み、
前記使用状態が有効であるときに、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行うことを示し、
前記使用状態が無効であるときに、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行わないことを示す、装置。
【0325】
(付記20)
付記10-19のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置又はセル組以外の他のネットワーク装置又はセル組の重複伝送に関する使用状態を取得するための取得ユニットを含み、
前記ユーザ装置と、前記ネットワーク装置及び前記他のネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される、装置。
【0326】
(付記21)
重複伝送の装置であって、
ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信するための第一受信ユニット;及び
ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信するための第二受信ユニットを含む、装置。
【0327】
(付記22)
付記21に記載の装置であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定メッセージは、次の少なくとも1つの情報を含み、即ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報、少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報、及び、少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である、装置。
【0328】
(付記23)
付記22に記載の装置であって、
前記少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報は次の少なくとも1つを含み、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送を行うために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識であり、
前記少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み、
前記少なくとも1つの経路について、該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報を含む、装置。
【0329】
(付記24)
付記21-23のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、装置。
【0330】
(付記25)
付記24に記載の装置であって、
前記第二設定メッセージは、RRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージである、装置。
【0331】
(付記26)
付記23に記載の装置であって、
1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うに使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを用いて重複伝送を行うことを表す、装置。
【0332】
(付記27)
付記21-26のうちの任意の一項に記載の装置であって、
重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、その重複伝送のモードがCA(キャリアアグリゲーション)モード又は少なくとも2つのセル組を使用して重複伝送を行うモードと設定される、装置。
【0333】
(付記28)
付記21-27のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定情報及び前記第一設定メッセージは同一のメッセージである、装置。
【0334】
(付記29)
付記21-28のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記第二受信ユニットは、少なくとも2つのネットワーク装置からそれぞれ少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態の指示を受信し、
前記ユーザ装置と、前記少なくとも2つのネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される、装置。
【0335】
(付記30)
付記29に記載の装置であって、
前記装置はさらに第一確定ユニットを含み、
前記第一確定ユニットは、前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記指示に基づいて、前記MAC実体に関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を確定するようにさせる、装置。
【0336】
(付記31)
付記29又は30に記載の装置であって、
前記装置はさらに第一伝送ユニットを含み、
前記第一伝送ユニットは、前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記ネットワーク装置又は前記セル組を用いて前記DRBの重複伝送を行うようにさせ、及び/又は、前記ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる1つのDRBについて、前記ネットワーク装置又は前記セル組を用いて前記DRBの重複伝送を行わないようにさせる、装置。
【0337】
(付記32)
付記29又は30に記載の装置であって、
前記装置はさらに第二伝送ユニットを含み、
前記第二伝送ユニットは、前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記DRBのために設定される、前記MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて前記DRBの重複伝送を行うようにさせ、及び/又は、前記ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記DRBのために設定される、前記MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて前記DRBの重複伝送を行わないようにさせる、装置。
【0338】
(付記33)
付記29-32のうちの任意の一項に記載の装置であって、
CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応のRLC実体及び/又は他の論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられない、装置。
【0339】
(付記34)
付記21に記載の装置であって、
前記第二受信ユニットは前記ネットワーク装置から重複伝送のための経路の使用状態の指示を受信する、装置。
【0340】
(付記35)
付記34に記載の装置であって、
前記装置はさらに第三伝送ユニットを含み、
前記第三伝送ユニットは、現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、すべて、使用状態が有効である経路を用いて重複伝送を行い、使用状態が無効である経路を用いて重複伝送行わない、装置。
【0341】
(付記36)
付記34又は35に記載の装置であって、
前記装置はさらに無視ユニットを含み、
前記無視ユニットは、1つのDRBについて、前記DRBのスプリット伝送が設定されない経路について、該経路を用いて重複伝送を行う指示を無視する、装置。
【0342】
(付記37)
付記34-36のうちの任意の一項に記載の装置であって、
CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられ、他の対応のRLC実体及び/又は他の論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられない、装置。
【0343】
(付記38)
付記21-28のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記第二受信ユニットが受信した前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される1つのDRBの経路における使用状態の指示を含む、装置。
【0344】
(付記39)
付記38に記載の装置であって、
前記装置はさらに第二確定ユニットを含み、
前記第二確定ユニットは、重複伝送と設定される前記少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示に基づいて、前記DRBの重複伝送を行うために使用する経路を確定する、装置。
【0345】
(付記40)
付記38又は39に記載の装置であって、
CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、前記DRBネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネル前記DRBの伝送のために用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応のRLC実体及び/又は他の論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられない、位置。
【0346】
(付記41)
重複伝送の装置であって、
CA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うための第一設定メッセージを受信するための第三受信ユニット;及び
重複伝送を行うための経路を確定するための第三確定ユニットを含む、装置。
【0347】
(付記42)
付記41に記載の装置であって、
前記第三確定ユニットは、送信成功パワー、下りリンク測定結果及び上りリンク測定結果のうちの少なくとも1つに基づいて、重複伝送を行うための経路を確定する、装置。
【0348】
(付記43)
付記41又は42に記載の装置であって、
前記第三確定ユニットは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、前記DRBの重複伝送を行う経路を確定し、又は、前記第三確定ユニットは、重複伝送と設定されすべてのDRBについて、重複伝送を行う経路を確定する、装置。
【0349】
(付記44)
付記41-43のうちの任意の一項に記載の装置であって、
前記第三確定ユニットはPDCP実体により前記経路を確定する、装置。
【0350】
(付記45)
ネットワーク装置であって、
前記ネットワーク装置は付記1-20のうちの任意の一項に記載の装置含む、ネットワーク装置。
【0351】
(付記46)
ユーザ装置であって、
前記ユーザ装置は付記21-40のうちの任意の一項に記載の装置及び/又は付記41-44のうちの任意の一項に記載の装置を含む、ユーザ装置。
【0352】
(付記47)
通信システムであって、
前記通信システムは付記45に記載のネットワーク装置及び/又は付記46に記載のユーザ装置を含む、通信システム。
【0353】
(付記48)
重複伝送の設定及び/又はアクティベーション方法であって、
ユーザ装置に、該ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを送信し;及び
前記ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することを含む、方法。
【0354】
(付記49)
付記48に記載の方法であって、
前記ユーザ装置に送信する前記第二設定メッセージは次の少なくとも1つの情報を含み、即ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である、方法。
【0355】
(付記50)
付記49に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報は次の少なくとも1つを含み、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送されるために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、無線リンク制御(RLC)実体標識及び論理チャネル標識であり、
前記少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み、
前記少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報を含む、方法。
【0356】
(付記51)
付記48-50のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、方法。
【0357】
(付記52)
付記51に記載の方法であって、
前記第二設定メッセージは、RRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージである、方法。
【0358】
(付記53)
付記50に記載の方法であって、
1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うに使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを用いて重複伝送を行うことを表す、方法。
【0359】
(付記54)
付記48-53のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記ユーザ装置に、重複伝送のための第二設定メッセージを送信することは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、その重複伝送のモードがCA(キャリアアグリゲーション)モードであり、又は、少なくとも2つのネットワーク装置又は少なくとも2つのセル組を用いて重複伝送を行うモードであることを設定することを含む、方法。
【0360】
(付記55)
付記48-54のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記第二設定情報及び前記第一設定メッセージは同一のメッセージである、方法。
【0361】
(付記56)
付記48-55のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記ユーザ装置に、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信することは、
ネットワーク装置が前記ユーザ装置に、前記重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの前記ネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含み、及び/又は
他のネットワーク装置が前記ユーザ装置に、前記重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信し、前記重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、DRBの前記他のネットワーク装置における重複伝送のアクティベーション状態の指示を含む、ことを含み、
前記ユーザ装置と、前記ネットワーク装置及び前記他のネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される、方法。
【0362】
(付記57)
付記48-55のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送のための経路の使用状態の指示を含む、方法。
【0363】
(付記58)
付記57に記載の方法であって、
前記経路は、ネットワーク装置、セル組、媒体アクセス制御(MAC)実体、無線リンク制御(RLC)実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0364】
(付記59)
付記58に記載の方法であって、
前記重複伝送のための経路の使用状態の指示は、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの索引又は標識に対応するネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルの使用状態を含む、方法。
【0365】
(付記60)
付記59に記載の方法であって、
現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、
前記使用状態が有効であるときに、前記DRBが前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行うことを示し、
前記使用状態が無効であるときに、前記DRBが前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行わないことを示す、方法。
【0366】
(付記61)
付記57-60のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、媒体アクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)の制御プロトコルデータユニット(PDU)である、方法。
【0367】
(付記62)
付記48に記載の方法であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示を含む、方法。
【0368】
(付記63)
付記62に記載の方法であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、さらに、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBと、経路とのマッピング関係を含む、方法。
【0369】
(付記64)
付記62又は63に記載の方法であって、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは、MAC CE又はPDCPの制御PDUである、方法。
【0370】
(付記65)
付記62又は63に記載の方法であって、
前記使用状態の指示は、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、少なくとも1つの経路の使用状態を含む、方法。
【0371】
(付記66)
付記65に記載の方法であって、
前記経路は、ネットワーク装置、セル組、MAC実体、RLC実体及び論理チャネルのうちの少なくとも1つを含み、
前記使用状態が有効であるときに、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行うことを示し、
前記使用状態が無効であるときに、前記ネットワーク装置又はセル組又はMAC実体又はRLC実体又は論理チャネルを用いて重複伝送を行わないことを示す、方法。
【0372】
(付記67)
付記57-66のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを送信するネットワーク装置又はセル組以外の他のネットワーク装置又はセル組の重複伝送に関する使用状態を得ることを含み、
前記ユーザ装置と、前記ネットワーク装置及び前記他のネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される、方法。
【0373】
(付記68)
重複伝送の方法であって、
ネットワーク装置から、ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うように設定するための第一設定メッセージを受信し;及び
前記ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信することを含む、方法。
【0374】
(付記69)
付記68に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定メッセージは、次の少なくとも1つの情報を含み、即ち、少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報;少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報;及び、少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報である、方法。
【0375】
(付記70)
付記69に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)が重複伝送されるために使用する経路の情報は次の少なくとも1つを含み、即ち、少なくとも1つのDRBが重複伝送されるために使用するネットワーク装置標識、セル組標識、RLC実体標識及び論理チャネル標識であり、
前記少なくとも1つの経路が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組が重複伝送を行うために用いられ得るかの情報を含み、
前記少なくとも1つの経路について該経路を使用して重複伝送を行うように設定されるDRBの情報は、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組について、該ネットワーク装置又は該セル組を用いて重複伝送を行うように設定されるDRBの情報を含む、方法。
【0376】
(付記71)
付記68-70のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定メッセージは無線リソース制御(RRC)シグナリングである、方法。
【0377】
(付記72)
付記71に記載の方法であって、
前記第二設定メッセージは、RRCreconfigurationメッセージ又はRRCresumeメッセージ又はRRCSetupメッセージ又はRRCReestablishmentメッセージである、方法。
【0378】
(付記73)
付記70に記載の方法であって、
1つのDRBについて、それに対して設定される、重複伝送を行うに使用する少なくとも2つのネットワーク装置標識又は少なくとも2つのセル組標識が同じであるときに、該DRBがCA(キャリアアグリゲーション)のモードを用いて重複伝送を行うことを表す、方法。
【0379】
(付記74)
付記68-73のうちの任意の一項に記載の方法であって、
重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、その重複伝送のモードが被CA(キャリアアグリゲーション)モード、又は、少なくとも2つのセル組を使用して重複伝送を行うモードであると設定される、方法。
【0380】
(付記75)
付記68-73のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置から受信する前記第二設定情報及び前記第一設定メッセージは同一のメッセージである、方法。
【0381】
(付記76)
付記68-75のうちの任意の一項に記載の方法であって、
ネットワーク装置から、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信することは、
ユーザ装置が、少なくとも2つのネットワーク装置からそれぞれ少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態の指示を受信することを含み、
前記ユーザ装置と、前記少なくとも2つのネットワーク装置とは少なくとも2つの接続が設定される、方法。
【0382】
(付記77)
付記76に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記指示に基づいて、前記MAC実体に関する少なくとも1つのDRBの重複伝送のアクティベーション状態を確定することを含む、方法。
【0383】
(付記78)
付記76又は77に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記ネットワーク装置又は前記セル組を用いて前記DRBの重複伝送を行うようにさせ;及び/又は
前記ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる1つのDRBについて、前記ネットワーク装置又は前記セル組を用いて前記DRBの重複伝送を行わないようにさせる、方法。
【0384】
(付記79)
付記76又は77に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ユーザ装置の、少なくとも1つのネットワーク装置又は少なくとも1つのセル組に対応する少なくとも1つのMAC実体が、前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記DRBのために設定される、前記MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて前記DRBの重複伝送を行うようにさせ;及び/又は
前記ユーザ装置の、1つのネットワーク装置又は1つのセル組に対応する1つのMAC実体が、対前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングにおいて重複伝送がディアクティベーションされる少なくとも1つのDRBについて、前記DRBのために設定される、前記MAC実体に関連するRLC実体及び/又は論理チャネルを用いて前記DRBの重複伝送を行わないようにさせる、方法。
【0385】
(付記80)
付記76-79のうちの任意の一項に記載の方法であって、
CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応のRLC実体及び/又は他の論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられない、方法。
【0386】
(付記81)
付記68に記載の方法であって、
ネットワーク装置から、重複伝送のための第二設定メッセージ、及び/又は、重複伝送のためのアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングを受信することは、前記ネットワーク装置から重複伝送のための経路の使用状態の指示を受信する、方法。
【0387】
(付記82)
付記81に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
現在にスプリット伝送及び/又は重複伝送と設定されるすべてのDRBについて、すべて、使用状態が有効である経路を用いて重複伝送を行い、使用状態が無効である経路を用いて重複伝送を行わない、方法。
【0388】
(付記83)
付記81又は82に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
1つのDRBについて、前記DRBのスプリット伝送が設定されない経路について、該経路を用いて重複伝送を行う指示を無視する、方法。
【0389】
(付記84)
付記81-83のうちの任意の一項に記載の方法であって、
CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられ、他の対応のRLC実体及び/又は他の論理チャネルは前記DRBの重複伝送に用いられない、方法。
【0390】
(付記85)
付記68-75のうちの任意の一項に記載の方法であって、
受信した前記アクティベーション/ディアクティベーションシグナリングは重複伝送と設定される1つのDRBの経路における使用状態の指示を含む、方法。
【0391】
(付記86)
付記85に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記の重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBの経路における使用状態の指示に基づいて、前記DRBの重複伝送を行うに使用する経路を確定することを含む、方法。
【0392】
(付記87)
付記85又は86に記載の方法であって、
CAモードを採用して重複伝送を行うDRBについて、その重複伝送がアクティベーションされるときに、前記DRBネットワーク装置又はセル組におけるすべての対応するRLC実体及び/又は論理チャネル前記DRBの伝送のために用いられ、その重複伝送がディアクティベーションされるときに、前記DRBのネットワーク装置又はセル組におけるマスターRLC実体及び/又はマスター論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられ、他の対応のRLC実体及び/又は他の論理チャネルは前記DRBの伝送のために用いられない、方法。
【0393】
(付記88)
重複伝送の方法であって、
ユーザ装置がCA及び/又は少なくとも2つの接続の操作を行うための第一設定メッセージを受信し;及び
前記ユーザ装置が重複伝送を行うための経路を確定することを含む、方法。
【0394】
(付記89)
付記88に記載の方法であって、
前記ユーザ装置が重複伝送を行うための経路を確定することは、
送信成功パワー、下りリンク測定結果及び上りリンク測定結果のうちの少なくとも1つに基づいて、重複伝送を行うための経路を確定することを含む、方法。
【0395】
(付記90)
付記88又は89に記載の方法であって、
前記ユーザ装置が、重複伝送と設定される少なくとも1つのDRBについて、前記DRBの重複伝送を行う経路を確定し、又は、前記ユーザ装置が、重複伝送と設定されすべてのDRBについて、重複伝送を行う経路を確定する、方法。
【0396】
(付記91)
付記88-90のうちの任意の一項に記載の方法であって、
前記ユーザ装置のPDCP実体により前記経路を確定する、方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30