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特許7222663プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-07
(45)【発行日】2023-02-15
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04812 20220101AFI20230208BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20230208BHJP
【FI】
G06F3/04812
G06F3/04842
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018207923
(22)【出願日】2018-11-05
(65)【公開番号】P2020077023
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2021-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】松下 竜太
(72)【発明者】
【氏名】中嶌 洋輔
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-165449(JP,A)
【文献】特開2018-091882(JP,A)
【文献】特開2012-103756(JP,A)
【文献】特開平05-324257(JP,A)
【文献】特開2012-113745(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04812
G06F 3/04842
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に、
方向を指定する操作に応答して、操作対象のオブジェクトを指定するカーソルを、前記操作により指定された方向で前記カーソルの現在位置を通る直線からの距離が最も近いオブジェクトの位置に移動させる処理を実行させ
前記直線は、前記カーソルの現在位置から前記操作により指定された方向に表示画面の一端まで延びる第1線分と、前記表示画面の他端から前記操作により指定された方向に前記カーソルの現在位置まで延びる第2線分とを含む、プログラム。
【請求項2】
前記移動させる処理は、
前記直線からの距離が等しい複数のオブジェクトのうち、前記カーソルの現在位置から、前記第1線分と前記第2線分とが延びる方向での距離が最も近いオブジェクトの位置に移動させる、
請求項に記載のプログラム。
【請求項3】
戻る操作に応答して、前記カーソルを、前記方向を指定する操作に応答して移動させる前の位置に移動させる、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記移動させる処理は、
前記カーソルが移動する距離に応じた表示態様で、前記カーソルの移動を表示させる、
請求項1からのいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
情報処理装置が、
方向を指定する操作に応答して、操作対象のオブジェクトを指定するカーソルを、前記操作により指定された方向で前記カーソルの現在位置を通る直線からの距離が最も近いオブジェクトの位置に移動させる処理を実行し、
前記直線は、前記カーソルの現在位置から前記操作により指定された方向に表示画面の一端まで延びる第1線分と、前記表示画面の他端から前記操作により指定された方向に前記カーソルの現在位置まで延びる第2線分とを含む、情報処理方法。
【請求項6】
方向を指定する操作に応答して、操作対象のオブジェクトを指定するカーソルを、前記操作により指定された方向で前記カーソルの現在位置を通る直線からの距離が最も近いオブジェクトの位置に移動させる制御部を有し、
前記直線は、前記カーソルの現在位置から前記操作により指定された方向に表示画面の一端まで延びる第1線分と、前記表示画面の他端から前記操作により指定された方向に前記カーソルの現在位置まで延びる第2線分とを含む、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、コンピュータゲーム等において、方向キーやアナログスティックを用いて操作を行う技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。例えば、方向キーの操作により、操作対象とするボタン等のオブジェクトを切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-000945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、例えば、ボタン等のオブジェクトが整列していない場合等において、操作対象とするオブジェクトを指定する操作が、ユーザにとって煩わしい場合がある。
【0005】
そこで、一側面では、操作対象とするオブジェクトをプレイヤが容易に指定にできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの案では、情報処理装置に、方向を指定する操作に応答して、操作対象のオブジェクトを指定するカーソルを、前記操作により指定された方向で前記カーソルの現在位置を通る直線からの距離が最も近いオブジェクトの位置に移動させる処理を実行させ、前記直線は、前記カーソルの現在位置から前記操作により指定された方向に表示画面の一端まで延びる第1線分と、前記表示画面の他端から前記操作により指定された方向に前記カーソルの現在位置まで延びる第2線分とを含む。
【発明の効果】
【0007】
一側面によれば、操作対象とするオブジェクトをプレイヤが容易に指定できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図1B】実施形態に係る入力装置の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
図3】実施形態に係る情報処理装置のカーソルを移動させる処理の一例を示すフローチャートである。
図4A】情報処理装置のカーソルを移動させる処理の一例について説明する図である。
図4B】情報処理装置のカーソルを移動させる処理の一例について説明する図である。
図4C】情報処理装置のカーソルを移動させる処理の一例について説明する図である。
図5A】情報処理装置のカーソルを移動させる際の表示例について説明する図である。
図5B】情報処理装置のカーソルを移動させる際の表示例について説明する図である。
図5C】情報処理装置のカーソルを移動させる際の表示例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0010】
<ハードウェア構成>
図1Aは、実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置10は、例えば、家庭用、携帯用、または業務用のゲーム専用機でもよい。また、情報処理装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、またはオンラインゲームを提供するサーバ等でもよい。図1Aに示す情報処理装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、インタフェース装置105、表示装置106、及び入力装置107等を有する。
【0011】
情報処理装置10での処理を実現するゲームプログラムは、記録媒体101によって提供される。ゲームプログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、ゲームプログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、ゲームプログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたゲームプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0012】
メモリ装置103は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、またはSRAM(Static Random Access Memory)等のメモリであり、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って情報処理装置10に係る機能を実現する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置106はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。表示装置106は、情報処理装置10と一体として構成されてもよいし、別体として構成されてもよい。
【0013】
図1Bは、実施形態に係る入力装置107の一例を示す図である。入力装置107は、十字キーを有するコントローラ等、マウス及び方向キーを有するキーボード等、またはタッチパネル等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。図1Bの例では、入力装置107は、上キー1071A、下キー1071B、左キー1071C、及び右キー1071Dを有する方向キー(十字キー)1071、アナログスティック1072、決定ボタン1073、及び戻るボタン1074等を有している。
【0014】
なお、記録媒体101の一例としては、CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
【0015】
<機能構成>
次に、図2を参照し、情報処理装置10の機能構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置10の機能ブロック図である。
【0016】
情報処理装置10は、受付部11、制御部12、及び判定部13を有する。これら各部は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、情報処理装置10のCPU104に実行させる処理により実現される。
【0017】
受付部11は、表示されているキャラクタやボタン等のオブジェクトに対する操作をプレイヤ(ユーザ)から受け付ける。また、受付部11は、例えば、方向キー(「方向を指定するキー」の一例。)の押下操作を受け付ける。なお、方向キーは、方向を指定するためのボタン等であればよく、例えば、ゲーム機等のコントローラが有する、上、下、左、及び右の4つのキーを有する方向キー1071等(十字キー、十字ボタン、方向パッド)でもよい。または、例えば、スマートフォン、及びタブレット端末のタッチパネル画面に表示された方向キー等でもよい。または、例えば、パーソナルコンピュータのキーボードの方向キー等(カーソルキー、カーソル移動キー、矢印キー)でもよい。
【0018】
制御部12は、受付部11により受け付けたプレイヤの操作に応答して、ゲームの処理を実行する。制御部12は、例えば、判定部13により判定された位置に、カーソルを移動させる。また、制御部12は、例えば、受付部11によりアナログスティック等の操作を受け付けると、アナログスティックが傾けられている間、所定の速度で、アナログスティックが傾けられている方向にカーソルを移動させてもよい。
【0019】
判定部13は、制御部12の指示に従い、受付部11により方向キーの操作を受け付けた場合に、カーソルを移動させる位置等を判定する。
【0020】
<処理>
次に、図3を参照して、情報処理装置10のカーソルを移動させる処理の一例について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置10のカーソルを移動させる処理の一例を示すフローチャートである。
【0021】
ステップS1において、制御部12は、受付部11により方向キーの押下操作をユーザから受け付けたか否かを判定する。方向キーの押下操作を受け付けていない場合(ステップS1でNO)、後述するステップS7の処理に進む。
【0022】
方向キーの押下操作を受け付けた場合(ステップS1でYES)、判定部13は、押下された方向キーの方向でカーソルの現在位置を通る直線からの距離が最も近いオブジェクトを判定する(ステップS2)。
【0023】
ここで、判定部13は、例えば、まず、押下された方向キーの方向にオブジェクトを探索する範囲の幅の値を初期値(例えば、1画素)に設定する。そして、判定部13は、押下された方向キーの方向でカーソルの現在位置を通る直線の太さを当該幅とした範囲(帯)に接触する、または含まれるオブジェクトが存在するか否かを判定し、当該オブジェクトを検出するまで、当該幅の値を増加させた後、当該判定を行う処理を繰り返してもよい。
【0024】
続いて、判定部13は、当該直線からの距離が最も近いオブジェクトが複数存在するか否かを判定する(ステップS3)。複数存在しない場合(ステップS3でNO)、後述するステップS5の処理に進む。
【0025】
複数存在する場合(ステップS3でYES)、判定部13は、カーソルの現在位置から当該方向に表示画面の一端まで延びる第1線分と、当該表示画面の他端から当該方向にカーソルの現在位置まで延びる第2線分とが延びる方向での距離が最も近いオブジェクトを判定する(ステップS4)。
【0026】
続いて、制御部12は、カーソルの現在位置を記憶し(ステップS5)、カーソルを当該オブジェクトの位置に移動させる(ステップS6)。
【0027】
続いて、制御部12は、受付部11により戻るボタンの押下操作をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS7)。戻るボタンの押下操作を受け付けた場合(ステップS7でYES)、制御部12は、ステップS5の処理で記憶している、方向キーが押下される前の位置にカーソルを移動させ(ステップS8)、ステップS1の処理に進む。
【0028】
戻るボタンの押下操作を受け付けていない場合(ステップS7でNO)、制御部12は、受付部11により決定ボタンの押下操作をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS9)。決定ボタンの押下操作を受け付けていない場合(ステップS9でNO)、ステップS10の処理に進む。
【0029】
決定ボタンの押下操作を受け付けた場合(ステップS9でYES)、制御部12は、カーソルが位置するオブジェクトに対する処理を実行する(ステップS10)。ここで、制御部12は、例えば、当該オブジェクトがボタンのオブジェクトであれば、当該ボタンを押下された場合の処理を実行する。
【0030】
続いて、制御部12は、ゲームを終了するか否かを判定する(ステップS11)。ゲームを終了しない場合(ステップS11でNO)、ステップS1の処理に進む。ゲームを終了する場合(ステップS11でYES)、処理を終了する。
【0031】
≪処理例≫
次に、図4Aから図4Cを参照し、図3の情報処理装置10のカーソルを移動させる処理の一例について説明する。図4Aから図4Cは、情報処理装置10のカーソルを移動させる処理の一例について説明する図である。
【0032】
以下では、図4Aのように、カーソル(カーソルアイコン)402の中心位置が位置402Aにあり、ボタン等のオブジェクト421から423が表示画面401に表示されている場合に、図3のステップS1において方向キー1071の右キー1071Dが押下された場合について説明する。
【0033】
判定部13は、図4Bの例では、図3のステップS3の処理で、図4Aの表示画面401において、右方向(水平方向)で位置402Aを通る直線403からの距離422A及び423Aが最も近い複数のオブジェクト422及び423を検出している。
【0034】
そして、判定部13は、図3のステップS5の処理で、位置402Aから右方向に表示画面401の一端411まで延びる第1線分413と、表示画面401の他端412から右方向に位置402Aまで延びる第2線分414との右方向での距離が最も近いオブジェクトを検出する。図4Bの例では、位置402Aから右方向でのオブジェクト422までの距離422Bは、位置402Aから右方向で一端411まで延びた後、他端412から右方向でオブジェクト423に到達するまでの距離423Bよりも小さい。そのため、判定部13は、図3のステップS5の処理で、オブジェクト422を検出する。そのため、制御部12は、図4Cの例のように、図3のステップS7の処理で、カーソル402の中心位置402Bを、オブジェクト422の中心位置に移動させている。
【0035】
制御部12は、図4Cのようにカーソル402を移動させた後、左キー1071C、または右キー1071Dが押下された場合、図3のステップS1以降の処理を実行し、カーソル402の中心位置を、オブジェクト423の中心位置に移動させる。
【0036】
制御部12は、図4Cのようにカーソル402を移動させた後、いずれかの方向キーが再度押下されていない間に戻るボタンが押下された場合、カーソル402の中心位置を、図4Aのように位置402Aに戻す。すなわち、制御部12は、図4Aの表示画面を表示している際に右キー1071Dが押下され、図4Cのようにカーソル402が移動され、次に戻るボタンが押下された場合、図4Aのように位置402Aに戻す。また、制御部12は、図4Aの表示画面を表示している際に右キー1071Dが押下され、図4Cのようにカーソル402が移動された後、アナログスティック、及びマウス等による操作に応答してカーソル402を移動させた場合でも、戻るボタンが押下された場合、図4Aのように右キー1071Dが押下される前の位置402Aに戻す。これにより、例えば、複数のオブジェクトの配置位置、及び移動前のカーソルの位置によっては、右キー1071Dを押下した後、左キー1071Cを押下しても元の位置に戻れない場合でも、戻るボタン等の操作により元の位置に戻ることができる。
【0037】
≪移動時の表示例≫
次に、図5Aから図5Cを参照し、図3の情報処理装置10のカーソルを移動させる処理の際の表示例について説明する。図5Aから図5Cは、情報処理装置10のカーソルを移動させる際の表示例について説明する図である。以下では、カーソル502の移動距離に応じた表示態様で、カーソル502の移動を表示する例について説明する。
【0038】
図5Aの例では、表示画面501において城アイコンのオブジェクト511から514が表示され、カーソル502の中心位置502Aが、オブジェクト511の中心位置にある。この場合に、右キー1071Dが押下されると、制御部12は、図3のステップS1以降の処理を実行し、図5Bのように、カーソル502の中心位置502Bを、オブジェクト512の中心位置に移動させる。この際、制御部12は、図5Bの例では、移動中のカーソル502の画像を、カーソル502の移動距離である位置502Aから位置502Bまでの距離の長さに応じた大きさで、カーソル521A、カーソル521B、カーソル521Cの順に表示する。図5Bの例では、移動経路上の中間地点を通る際のカーソル521Bが一番大きくなるように表示している。これにより、移動中にカーソルが浮き上がっているようにプレイヤに表示することができる。
【0039】
また、図5Aの表示画面501が表示されている際に、上キー1071A及び右キー1071Dが同時に押下されると、制御部12は、図3のステップS1以降の処理を実行し、図5Cのように、カーソル502の中心位置502Cを、オブジェクト514の中心位置に移動させる。この際、制御部12は、図5Cの例では、移動中のカーソル502の画像を、カーソル502の移動距離である位置502Aから位置502Cまでの距離の長さに応じた大きさで、カーソル531A、カーソル531B、カーソル531C、カーソル531Dの順に表示する。図5Cの例では、移動経路上の中間地点を通る際のカーソル531Bが一番大きくなるように表示している。
【0040】
図5B、及び図5Cの例では、移動距離が長い程、移動経路上の中間地点を通る際のカーソルの大きさを大きくして表示している。これにより、移動距離が長いことにより、移動先のカーソルをプレイヤが見失うことを防ぐことができる。
【0041】
<変形例1>
なお、開示の技術は、例えば、ユーザが装着するヘッドセットを用いて表示させる、3DのVR(Virtual Reality)コンテンツにおけるカーソルの移動操作にも適用できる。この場合、判定部13は、例えば、左目用コンテンツと右目用コンテンツのいずれか一方を用いて、上述した図3の処理を行うようにしてもよい。
【0042】
<変形例2>
情報処理装置10の各機能部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、情報処理装置10は、プレイヤの端末にゲームの画面を表示させる、オンラインゲーム用のサーバであってもよい。この場合、端末は、予めインストールされているWebブラウザ等によりゲームの画面を表示させてもよい。
【0043】
<実施形態の効果>
上述した実施形態によれば、情報処理装置に、方向を指定する操作に応答して、操作対象のオブジェクトを指定するカーソルを、前記操作により指定された方向で前記カーソルの現在位置を通る直線からの距離が最も近いオブジェクトの位置に移動させる処理を実行させる。これにより、操作対象とするオブジェクトをプレイヤが容易に指定できる。
【0044】
また、例えば、一のプラットフォーム(ゲーム装置等)向けのアナログスティック、及びマウス等による操作に応答してカーソルを移動させるゲームソフトを、方向キーでカーソルを移動させる他のプラットフォーム向けに移植する場合に、ボタン等のオブジェクトの配置を変更せずに移植することもできる。
【0045】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0046】
10 情報処理装置
11 受付部
12 制御部
13 判定部
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C