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特許7223124セカンダリセルグループ障害測定報告における技術
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-07
(45)【発行日】2023-02-15
(54)【発明の名称】セカンダリセルグループ障害測定報告における技術
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230208BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230208BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20230208BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230208BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/04 111
H04W16/32
H04W16/28
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021516396
(86)(22)【出願日】2019-09-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 US2019052687
(87)【国際公開番号】W WO2020068821
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-22
(31)【優先権主張番号】62/736,926
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100121979
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 吉信
(72)【発明者】
【氏名】リム ソー エス
(72)【発明者】
【氏名】イウ キャンディ
(72)【発明者】
【氏名】ホ ユン ヒョン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-139330(JP,A)
【文献】Ericsson,Measurement in case of S-RLF,R2-1706633, 3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR,2017年06月16日,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706633.zip
【文献】3GPP,3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 15),3GPP TS 38.331 V15.2.1,2018年06月21日,51-57,127-130頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、前記UEに、
セカンダリセルグループ(SCG)の参照信号の障害発生測定に基づいて、前記測定の前記参照信号のサブキャリア間隔(SCS)を示す情報要素(IE)を生成させ、
前記IEを含むメッセージをアクセスノード(AN)に送信させる
命令を備える、1つ以上のコンピュータ可読媒体(CRM)。
【請求項2】
前記IEが、前記SCGの前記参照信号の前記障害発生測定を報告するものであり、MeasResultSCG-FailureIEである、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項3】
前記参照信号が、同期信号ブロック(SSB)又はチャネルステータス情報参照信号(CSI-RS)を含む、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項4】
前記IEが、前記IEが前記測定の前記参照信号の前記SCSの情報を含むことを示すビットを含む、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項5】
前記IEが第1のIEであり、実行時に、前記命令が前記UEに、前記第1のIEが前記測定の前記参照信号の前記SCSの情報を含むことを示すための第2のIEを更に生成させるものである、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項6】
実行時に、前記命令が前記UEに更に、
前記SCGのセル、又は前記SCGの前記セルのビームに関する前記参照信号を測定させ、
前記SCGの前記セル又は前記SCGの前記セルの前記ビームに関する前記参照信号の前記測定からの1つ以上の測定結果に基づいて、前記測定が障害発生測定であると判定させる
請求項1から5のいずれか一項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項7】
前記セルが、前記SCGに関するサービングセル又は隣接セルである、請求項6に記載の1つ以上のCRM。
【請求項8】
前記参照信号が、サービングセル又は隣接セルのサービング周波数、又は前記隣接セルの非サービング周波数で動作するものである、請求項6に記載の1つ以上のCRM。
【請求項9】
前記サービング周波数及び前記非サービング周波数が新無線(NR)周波数である、請求項8に記載の1つ以上のCRM。
【請求項10】
前記ANが、進化型ユニバーサル地上無線アクセス-新無線二重接続性(EN-DC)ネットワーク、又は新無線-二重接続性(NR-DC)ネットワーク内のマスターノード(MN)である、請求項1から5のいずれか一項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項11】
アクセスノード(AN)の1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、前記ANに、
ユーザ機器(UE)によって生成された情報要素(IE)を含むメッセージの受信時に、セカンダリセルグループ(SCG)の前記参照信号の障害発生測定の参照信号のサブキャリア間隔(SCS)を示す前記IEを復号化させ、及び、
前記SCGの前記参照信号の前記障害発生測定を識別するために前記参照信号の前記SCSを判定させる
命令を備える、1つ以上のコンピュータ可読媒体(CRM)。
【請求項12】
前記IEが、前記SCGの前記参照信号の前記障害発生測定を報告するものであり、MeasResultSCG-FailureIEである、請求項11に記載の1つ以上のCRM。
【請求項13】
前記IEが、前記IEが前記測定の前記参照信号の前記SCSの情報を含むことを示すビットを含む、請求項11に記載の1つ以上のCRM。
【請求項14】
前記IEが第1のIEであり、実行時に、前記命令が前記ANに、前記第1のIEが前記測定の前記参照信号の前記SCSの情報を含むことを示すための第2のIEを更に復号化させるものである、請求項11に記載の1つ以上のCRM。
【請求項15】
実行時に、前記命令が、前記ANに、少なくとも前記参照信号の前記判定されたSCSに基づいて前記SCGを更にリリース又は変更させる、請求項11から14のいずれか一項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項16】
前記ANが、進化型ユニバーサル地上無線アクセス-新無線二重接続性(EN-DC)ネットワーク、又は新無線-二重接続性(NR-DC)ネットワーク内のマスターノード(MN)である、請求項11から14のいずれか一項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項17】
ユーザ機器(UE)の装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)の参照信号の測定に基づいて、SCG障害を示す情報要素(IE)を生成するための処理回路であって、前記IEが、前記測定の前記参照信号のサブキャリア間隔(SCS)を示すものである、
処理回路と、
前記処理回路と結合したインターフェース回路であって、前記インターフェースが、前記SCG障害を報告するために前記IEをアクセスノード(AN)に送信する、インターフェース回路と
を備える装置。
【請求項18】
前記インターフェース回路が更に、前記SCSに対応する前記参照信号及び前記SCGのセルに関するキャリア周波数を測定するものである、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記処理回路が更に、前記参照信号の前記測定からの1つ以上の測定結果に基づいて、前記SCGが障害であると判定するものである、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記IEが、前記IEが前記測定IDの前記参照信号の前記SCSの情報を含むことを示すビットを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
アクセスノード(AN)の装置であって、
ユーザ機器(UE)によって送信された情報要素(IE)の受信時に、参照信号の測定に基づいてセカンダリセルグループ(SCG)の障害を示すものである前記IEを復号化するための手段であって、前記IEが、前記測定の前記参照信号のサブキャリア間隔(SCS)を示すものである、手段と、
前記SCG障害を識別するための前記参照信号の前記SCSを判定するための手段と
を備える装置。
【請求項22】
前記IEが、前記IEが前記測定の前記参照信号の前記SCSの情報を含むことを示すビットを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記参照信号の判定された前記SCSを示すメッセージを生成するための手段と、
新無線(NR)通信で動作するセカンダリノード(SN)に前記メッセージを送信するための手段と
を更に備える、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記ANが、二重接続性(DC)ネットワーク内のマスターノード(MN)であり、前記SCGが、前記NE通信で動作する、請求項21から23のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概して、無線通信の技術分野に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、「Encoding of Secondary Cell Group Failure Measurement Report」と題された2018年9月26日出願の米国仮特許出願第62/736,926号明細書の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
背景技術は、概して、本開示の文脈を提示する。この背景技術のセクションに記載される範囲で、現在挙げられている発明者らの業績、並びに出願の時点で別途従来技術とは見なされ得ない説明の態様は、明示的にも暗黙的にも本開示に対抗する従来技術として認められるものではない。本明細書に別途記載されない限り、このセクションで説明されるアプローチは、本開示の請求項に対する従来技術ではなく、このセクションに含めることによって従来技術であると認められるものではない。
【0004】
様々な第5世代(5G)新無線(NR)関連通信及び/又はネットワークが、サブ6GHz及びミリメートル波(ミリ波)等の広い周波数範囲で開発されてきた。相応に、2つ以上のサブキャリア間隔(SCS)が、NR関連通信において採用されてきた。ユーザ機器(UE)からの既存の測定報告、特に障害測定報告は、周波数、SCS等に関して障害発生した測定対象(MO)を識別するのに十分な情報を提供しない場合がある。従って、ネットワークは、既存の障害測定報告に基づいてMOを識別することができない可能性がある。この点に関して、新しい解決策が必要とされている。
【0005】
実施形態は、添付図面と併せて、以下の詳細な説明によって容易に理解される。この説明を容易にするために、類似の参照番号は類似の構造要素を指定する。添付図面の図において、実施形態が、限定ではなく例として示されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】様々な実施形態による、無線ネットワーク内にユーザ機器(UE)及びアクセスノード(AN)を備えるネットワークの一例を概略的に示す。
図2】様々な実施形態によるデバイスの例示の構成要素を示す。
図3A】いくつかの実施形態による、ミリメートル波(ミリ波)RFFE及び1つ以上のサブミリメートル波無線周波数集積回路(RFIC)を組み込んだ例示的な無線周波数フロントエンド(RFFE)を示す。
図3B】様々な実施形態による、代替のRFFEを示す。
図4】様々な実施形態による、5G NR通信を伴う例示的なネットワークを示す。
図5A】様々な実施形態による、NR関連ネットワーク内のUEによる参照信号測定に関するセカンダリセルグループ(SCG)障害を報告するプロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
図5B】様々な実施形態による、NR関連ネットワーク内のAN110による参照信号測定に関するSCG障害を報告するプロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
図6】いくつかの実施形態によるベースバンド回路の例示的なインターフェースを示す。
図7】いくつかの実施形態によるハードウェアリソースを示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面が参照され、ここで、全体を通じて、類似の番号は類似の部分を指定し、実践され得る実施形態が、図によって示されている。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造又はロジックの変更を行われ得ることが、理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0008】
様々な動作は、特許請求される主題を理解する上で最も有用な方法で、複数の別個のアクション又は動作として説明され得る。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が必ずしも順序依存であることを示唆するものとして解釈されるべきではない。具体的には、これらの動作は、提示の順序で実行されなくてもよい。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。追加の実施形態では、様々な追加の動作が実行されてもよく、及び/又は説明された動作が省略されてもよい。
【0009】
本開示の目的のために、「A又はB」及び「A及び/又はB」という句は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。本開示の目的のために、「A、B、又はC」及び「A、B、及び/又はC」という句は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味する。
【0010】
説明は、「一実施形態では」又は「実施形態では」という句を使用する場合があるが、これらは各々、同じ又は異なる実施形態の1つ以上を指すことができる。更に、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」等の用語は、本開示の実施形態に関連して使用される際に、同義である。
【0011】
本明細書で使用される際に、「回路」という用語は、説明される機能性を提供する、集積回路(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等)、ディスクリート回路、組み合わせロジック回路、システムオンチップ(SOC)、システムインパッケージ(SiP)の任意の組み合わせを指し、その一部であり、又はこれらを含み得る。いくつかの実施形態では、回路は、説明される機能を提供するために、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールを実行し得る。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。
【0012】
4G LTEネットワークには、6GHz未満の様々な帯域がある。NRでは、周波数範囲1(FR1)は、一般にNRサブ6GHzと呼ばれる、450MHzから6,000MHzまでの様々な帯域を含む、4G LTE周波数と重複し、これを拡張する。NRは、一般にミリ波と呼ばれる、24,250MHzから52,600MHzまでカバーする周波数範囲2(FR2)を更に含むが、ただし厳密に言うと、ミリメートル波周波数は30GHzで始まる。本明細書では、FR1/FR2及びサブ6GHz(6GHz未満)/ミリ波のペアは、交換可能に使用される。
【0013】
マルチ無線アクセス技術(RAT)二重接続性(MR-DC)は、非理想的なバックホールを介して接続された2つの異なるノードの2つの異なるスケジューラによって提供される無線リソースを利用するように構成され得る多重受信(Rx)/送信(Tx)UEを含むことができ、その一方は進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)のアクセスを提供し、他方はNRアクセスを提供する。一方のスケジューラはマスターノード(MN)内に配置され、他方はセカンダリノード(SN)内に配置されている。MN及びSNはネットワークインターフェースを介して接続されており、少なくともMNはコアネットワークに接続されている。
【0014】
MR-DCは、E-UTRA-NR二重接続性(EN-DC)、NG-RAN-E-UTRA-NR二重接続性(NGEN-DC)、及びNR-E-UTRA二重接続性(NE-DC)を含み得るが、これらに限定されない。EN-DCネットワーク又は通信では、UEは、MNとして機能する1つのエボルブドノードB(eNB)又はng-eNB、及びSNとして機能する1つの次世代ノードB(gNB)に接続され得る。ng-eNBは、次世代(NG)インターフェースを介して5Gコアネットワークに接続するが、5G UEと通信するために依然としてLTE無線インターフェースを使用する、拡張eNodeBであり得る。そのため、基本的なgNB及びng-eNBの両方は、5Gコアに向けて新しいNGインターフェースを使用するが、UEに向けては異なる無線インターフェースを使用する。なお、「eNB」は、本明細書のいくつかの実施形態では、eNB及び/又はng-eNBを示すために使用され得ることに留意されたい。eNB又はng-eNBはエボルブドパケットコア(EPC)に接続されており、gNBはeNBに接続されている。gNBは、UEに向けて新無線(NR)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、EN-DCでSNとして機能するノードであり得る。対照的に、EN-DCネットワーク又は通信では、UEは、MNとして機能する1つのgNB、及びSNとして機能する1つのeNB又はng-eNBに接続され得る。gNBは5Gコア(5GC)に接続されており、eNB又はng-eNBは、Xnインターフェースを介してgNBに接続されている。いくつかの実施形態では、NRスタンドアロン(SA)ネットワークは、gNBが5GCに接続されており、eNB(又は他のLTEノード)がNR-NR DC通信に関与しない、NR-NR二重接続性を含み得る。
【0015】
EN-DC、NR-NR DC、及び/又はMN及びSNを伴う同様のネットワークでは、UEは、SCGの1つ以上のセルに対してセル及び/又はビーム測定を実行し得る。UEが、特定の基準に基づいて、(1つ又は複数の)測定のうちの1つ以上に障害が発生したと判断した場合、UEはMNにSCG障害報告を提供し得る。既存のSCG障害報告は、UEによって測定される参照信号のSCS情報を含まなくてもよい。しかしながら、NR数秘術のおかげで利用可能ないくつかのSCSがある。従って、参照信号測定は、参照信号の特定の周波数を有する1つ以上の特定のSCSに障害が発生する可能性があるが、その全てではない。SCSを識別することなく、既存のSCG障害報告に基づいて障害が発生したセルレベル及び/又はビームレベル参照信号測定に関する十分な情報をMNが判断又は導出しないように、MNの曖昧さを生じさせることができる。これは、これらのセル又はビームを介してアクセスしないようにUEを構成する上で、又はこれらのセル又はビームを介したアクセスを回避する上で、ネットワークに悪影響を及ぼす可能性がある。又、最良のセルレベル及び/又はビームレベル参照信号測定に関してこれらのセル又はビームを介してアクセスするようにUEを構成する上でもネットワークに悪影響を及ぼす可能性がある。更なる詳細は、図4を参照して以下で論じられる。
【0016】
本明細書に記載される実施形態は、例えば、MN又はSNが(1つ又は複数の)障害発生セル/ビームレベル参照信号を識別し、SCGに対する対応する(1つ又は複数の)動作を決定することができるように、NR関連ネットワーク内の参照信号の十分な情報を有するSCG障害報告を生成するための装置、方法、及び記憶媒体を含み得る。なお、MN又が対応する(1つ又は複数の)動作を相応に決定し得るように、MN又はSNは、障害が発生したものの代わりに最良のセル/ビームレベル参照信号を識別し得ることに留意されたい。本明細書における参照信号測定は、セルに関するセルレベル及びビームレベル測定を含み得るが、これらに限定されない。実装形態は、ネットワークリソースがより効率的に利用され得る要に、MN及び/又はネットワークのための(1つ又は複数の)障害発生参照信号測定を認識する際の曖昧さを低減又は回避することができる。
【0017】
図1は、本明細書の様々な実施形態による、例示的な無線ネットワーク100(以下「ネットワーク100」)を概略的に示す。ネットワーク100は、AN110と無線通信しているUE105を含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク100は、NR SAネットワークであってもよい。UE105は、AN110に接続されるように、例えば通信可能に結合されるように、構成され得る。この例では、接続112は、通信可能な結合を可能にするためのエアインターフェースとして示されており、ミリ波及びサブ6GHzで動作する5G NRプロトコル、移動通信用のグローバルシステム(GSM)プロトコル、コード分割多元接続(CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュツートーク(PTT)プロトコル等のようなセルラー通信プロトコルに対応することができる。
【0018】
UE105は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、携帯情報端末(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、無線ハンドセット、顧客構内設備(CPE)、定無線アクセス(FWA)デバイス、車載UE、又は無線通信インターフェースを含む任意のコンピューティングデバイス等の任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE105は、IoT(Internet of Things)UEを含むことができ、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を含み得る。IoT UEは、PLMN(パブリックランドモバイルネットワーク)、ProSe(Proximity-Based Service)又はD2D(device-to-device)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTC(machine-type communication)サーバ若しくはデバイスとデータを交換するための、狭帯域IoT(NB-IoT)、M2M(machine-to-machine)、又はMTC等の技術を利用することができる。M2M又はMTCデータ交換は、データの機械起動の交換であってもよい。NB-IoT/MTCネットワークは、相互に接続するNB-IoT/MTC UEを記述し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込み型コンピューティングデバイスを含み得る。NB-IoT/MTC UEは、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新、位置関連サービス等)を実行し得る。
【0019】
AN110は、接続112を可能にするか、又は終了することができる。AN110は、基地局(BS)、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB又はng-gNB)、NG-RANノード、セル、サービングセル、隣接セル等と呼ばれることが可能であり、地理的エリア内のカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又は衛星局を備えることができる。
【0020】
AN110は、UE105の最初の接触点であり得る。いくつかの実施形態では、AN110は、様々なロジック機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理等の無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、AN110からUE105へのダウンリンク送信のために使用することができ、アップリンク送信は同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内の下りリンクの物理的リソースである。このような時間-周波数平面表現は、直交波周波数分割多重(OFDM)システムの一般的な慣習であり、それは無線リソース割り当ての直感的なものにする。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間領域内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを説明する。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数領域において、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理下りリンクチャネルが存在する。
【0022】
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE105に搬送することができる。物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送することができる。又、それは、アップリンク共有チャネルに関する伝送フォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について、UE105に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE105に割り当てる)は、UE105からフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、AN110で実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE105に対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0023】
PDCCHは、制御チャネルエレメント(CCE)を使用して制御情報を伝達してもよい。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つの組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、リソースエレメントグループ(REG)として知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI)のサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。
【0024】
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用する拡張型物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH)を利用することができる。ePDCCHは、1つ以上の拡張された制御チャネル要素(ECCE)を用いて送信されてもよい。上記と同様に、各ECCEは、拡張されたリソース要素グループ(EREG)として知られる4つの物理リソース要素からなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
【0025】
図1に示されるように、UE105は、機能に応じてグループ化されたミリメートル波の通信回路を含み得る。ここで図示される回路は説明目的のものであり、UE105は、図3に示される別の回路を含んでもよい。UE105は、ディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータカバレッジプロトコル(PDCP)、無線リソース制御(RRC)、及び非アクセス層(NAS)に関する層動作の1つ以上を実装し得る、プロトコル処理回路115を含み得る。プロトコル処理回路115は、命令を実行するための1つ以上の処理コア(図示せず)と、プログラム及びデータ情報を記憶するための1つ以上のメモリ構造(図示せず)とを含み得る。
【0026】
UE105は、デジタルベースバンド回路125を更に含んでもよく、これは、HARQ機能、スクランブリング及び/又はデスクランブリング、符号化及び/又は復号化、層マッピング及び/又はデマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル及び/又はビットメトリック判定、マルチアンテナポートプリコーディング及び/又は復号化のうちの1つ以上を含む物理層(PHY)機能を実装することができ、これは空間時間、空間周波数、又は空間符号化、参照信号生成及び/又は検出、プリアンブルシーケンス生成及び/又は復号化、同期シーケンス生成及び/又は検出、制御チャネル信号ブラインド復号化、及びその他の関連する機能を含み得る。
【0027】
UE105は、送信回路135と、受信回路145と、無線周波数(RF)回路155と、1つ以上のアンテナパネル175を含むか又はこれに接続され得るRFフロントエンド(RFFE)165とを更に含み得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、RF回路155は、送信又は受信機能の1つ以上のための複数の並列なRFチェーン又は分枝を含み得る。各チェーン又は分枝は、1つのアンテナパネル175と結合され得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、プロトコル処理回路115は、デジタルベースバンド回路125(又は単純に「ベースバンド回路125」)、送信回路135、受信回路145、無線周波数回路155、RFFE165、及び1つ以上のアンテナパネル175の制御機能を提供するための制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含み得る。
【0030】
UE受信は、1つ以上のアンテナパネル175、RFFE165、RF回路155、受信回路145、デジタルベースバンド回路125、及びプロトコル処理回路115によって、又はこれらを介して、確立され得る。1つ以上のアンテナパネル175は、1つ以上のアンテナパネル175の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信された受信ビーム形成信号による、AN110からの送信を受信し得る。UE105アーキテクチャに関する更なる詳細は、図2図3、及び図6に示されている。AN110からの送信は、AN110のアンテナによって送信ビーム形成され得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路125は、送信回路135及び受信回路145の両方を含み得る。別の実施形態では、ベースバンド回路125は別々のチップ又はモジュールに実装されてもよく、例えば1つのチップは送信回路135を含み、別のチップは受信回路145を含んでもよい。
【0031】
UE105と同様にAN110は、機能に応じてグループ化されたミリ波/サブミリ波の通信回路を含み得る。AN110は、プロトコル処理回路120、デジタルベースバンド回路130(又は単純に「ベースバンド回路130」)、送信回路140、受信回路150、RF回路160、RFFE170、及び1つ以上のアンテナパネル180を含み得る。
【0032】
セル送信は、プロトコル処理回路120、デジタルベースバンド回路130、送信回路140、RF回路160、RFFE170、及び1つ以上のアンテナパネル180によって、又はこれらを介して確立され得る。1つ以上のアンテナパネル180は、送信ビームを形成することによって、信号を送信し得る。図3は、RFFE170及びアンテナパネル180に関する詳細を更に示す。
【0033】
図2は、いくつかの実施形態によるデバイス200の例示の構成要素を示す。図1とは対照的に、図2は、受信及び/又は送信機能の観点からUE105又はAN110の例示的な構成要素を示しており、図1で説明された構成要素の全てを含むとは限らない。いくつかの実施形態では、デバイス200は、少なくとも図示されるように、アプリケーション回路202、ベースバンド回路204、RF回路206、RFFE回路208、及び複数のアンテナ210を一緒に含み得る。ベースバンド回路204は、いくつかの実施形態のベースバンド回路125と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。複数のアンテナ210は、ビーム形成のための1つ以上のアンテナパネルを構成し得る。図示されるデバイス200の構成要素は、UE又はANに含まれてもよい。いくつかの実施形態では、デバイス200は、より少ない要素しか含まなくてもよい(例えば、セルは、アプリケーション回路202を利用しなくてもよく、代わりに、EPCから受信したIPデータを処理するためのプロセッサ/コントローラを含んでもよい)。いくつかの実施形態では、デバイス200は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入出力(I/O)インターフェース等の追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下に記載する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい(例えば、上記回路は、クラウドRAN(C-RAN)実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい)。
【0034】
アプリケーション回路202は、1つ以上のアプリケーションプロセッサを含み得る。例えば、アプリケーション回路202は、限定されないが、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサ等の回路を含むことができる。(1つ又は複数の)プロセッサは、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ等)の任意の組み合わせを含んでもよい。プロセッサは、メモリ/記憶装置に連結されてもよいし、メモリ/記憶装置を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをデバイス200上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路202のプロセッサは、EPCから受信したIPデータパケットを処理することができる。
【0035】
ベースバンド回路204は、限定されないが、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ等の回路を含むことができる。ベースバンド回路204は、いくつかの実施形態のベースバンド回路125及びベースバンド回路130と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。ベースバンド回路204は、RF回路206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路206の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するための、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含むことができる。ベースバンド回路204は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、かつRF回路206の動作を制御するために、アプリケーション回路202とインターフェース接続することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ204A、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ204B、第5世代(5G)ベースバンドプロセッサ204C、又は他の既存世代、開発中の、若しくは将来開発される世代(例えば、第2世代(2G)、第6世代(6G)等)の他のベースバンドプロセッサ204Dを含み得る。ベースバンド回路204(例えば、1つ以上のベースバンドプロセッサ204A~D)は、RF回路206を介した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を取り扱うことができる。別の実施形態では、ベースバンドプロセッサ204A~Dの機能の一部又は全部は、メモリ204Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置(CPU)204Eを介して実行されてもよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能性を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の符号化/復号回路は、畳込み、テールバイティング畳込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含んでもよい。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの実施例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含んでもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上の音声デジタル信号プロセッサ(DSP)(単数又は複数)204Fを含み得る。(1つ又は複数の)音声DSP204Fは、圧縮/展開及びエコー除去のための要素を含んでもよく、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含んでもよい。ベースバンド回路の構成要素は、いくつかの実施形態では、単一のチップ内、単一のチップセット内で好適に組み合わされてもよく、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204及びアプリケーション回路202の構成要素の一部又は全部は、例えば、SOC上に、一緒に実装されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路204が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施形態は、マルチモードベースバンド回路と称される場合がある。
【0038】
RF回路206は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態では、RF回路206は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、1つ以上のスイッチ、フィルタ、増幅器等を含んでもよい。RF回路206は、RFFE回路208から受信したRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号をベースバンド回路204に提供するための回路を含み得る、受信機回路206Aを含み得る。RF回路206は又、ベースバンド回路204によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにRF出力信号をRFFE回路208に提供するための回路を含み得る送信機回路206Bも含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であってもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替実施形態では、RF回路206は、アナログデジタル変換器(ADC)及びデジタルアナログ変換器(DAC)回路を含むことができ、ベースバンド回路204は、RF回路206と通信するためのデジタルベースバンドインターフェースを含んでもよい。
【0040】
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線集積回路(IC)回路が提供されてもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0041】
RFFE回路208は、1つ以上のアンテナ210から受信したRFビーム上で動作するように構成された回路を含み得る、受信信号経路を含んでもよい。RFビームは、ミリ波又はサブミリ波周波数範囲で動作している間にAN110によって形成及び送信された送信ビームであり得る。1つ以上のアンテナ210と結合したRFFE回路208は、送信ビームを受信し、更なる処理のためにこれらをRF回路206に進めることができる。RFFE回路208は又、ビーム形成の有無にかかわらず、アンテナ210のうちの1つ以上によって送信するためにRF回路206によって提供される送信のための信号を増幅するように構成された回路を含み得る、送信信号経路を含んでもよい。様々な実施形態では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路206のみにおいて、RFFE回路208のみにおいて、又はRF回路206及びRFFE回路208の両方において行われてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、RFFE回路208は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含んでもよい。RFFE回路208は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。RFFE回路208の受信信号経路は、受信したRFビームを増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路206に)提供するための低雑音増幅器(LNA)を含んでもよい。RFFE回路208の送信信号経路は、(例えば、RF回路206によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(PA)と、ビーム形成及び(例えば、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上による)後続の送信のためにRF信号を生成するための1つ以上のフィルタとを含むことができる。
【0043】
アプリケーション回路202のプロセッサ及びベースバンド回路204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路204のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用することができ、層3、層2、又は層1の機能を実行することができる一方で、アプリケーション回路202のプロセッサは、これらの層から受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用してもよく、更に、層4の機能(例えば、伝送通信プロトコル(TCP)及びユーザデータグラムプロトコル(UDP)層)を実行してもよい。本明細書で言及するように、層3は、以下に更に詳細に記載する無線リソース制御(RRC)レイヤを含んでもよい。本明細書で言及するように、層2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(MAC)層、無線リンク制御(RLC)層、及びパケットデータ収束プロトコル(PDCP)層を含み得る。本明細書で言及するように、層1は、以下に更に詳細に説明される、UE/ANの物理(PHY)層を含み得る。
【0044】
図3Aは、ミリ波RFFE305及び1つ以上のサブ6GHz無線周波数集積回路(RFIC)310を組み込んだ無線周波数フロントエンド300の一実施形態を示す。ミリ波RFFE305は、いくつかの実施形態のRFFE165、RFFE170、及び/又はRFFE回路208と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。ミリ波RFFE305は、FR2又はミリ波で動作している間にUE105に使用されてもよい。RFIC310は、FR1、サブ6GHz、又はLTE帯域で動作している間にUE105に使用されてもよい。この実施形態では、1つ以上のRFIC310は、ミリ波RFFE305から物理的に分離され得る。RFIC310は、1つ以上のアンテナ320との接続を含み得る。RFFE305は、1つ以上のアンテナパネルを構成し得る、複数のアンテナ315と結合され得る。
【0045】
図3Bは、RFFE325の代替実施形態を示す。この態様では、ミリメートル波及びサブ6GHzの両方の無線機能が、同じ物理的RFFE330に実装され得る。RFFE330は、ミリメートル波アンテナ335及びサブ6GHzアンテナ340の両方を組み込んでもよい。RFFE330は、いくつかの実施形態のRFFE165、RFFE170、及び/又はRFFE回路208と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。
【0046】
図3A及び図3Bは、UE105又はAN110のいずれかの様々なRFFEアーキテクチャの実施形態を示す。
【0047】
図4は、様々な実施形態による、5G NR通信を伴う例示的なネットワーク400を示す。ネットワーク400は、EN-DCネットワークであり得る。ネットワーク400は、複数のAN及び/又はNodeB、例えば、eNB405及びgNB410を含み得る。eNB405及びgNB410は、図1のAN110と同じか又は実質的に同様であってもよい。eNB405はMN405と呼ばれてもよく、gNB410はSN410と呼ばれてもよい。eNB405は、UE105のプライマリサービングセル(PCell)415を提供するか又はこれに関連付けられてもよい。eNB405は、1つ以上のセカンダリセル(SCell)、例えば、420及び425を更に提供するか又はこれに関連付けられてもよい。PCell415及びSCell420/425は、UE105のマスターセルグループ(MCG)430の一部であり得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、gNB410は、UE105のプライマリセカンダリサービングセル(PSCell)435を提供するか又はこれに関連付けられてもよい。gNB410は、1つ以上のSCell、例えば440及び445を更に提供し得る。PSCell435及びSCell440/445は、UE105のSCG450の一部であり得る。なお、「PCellのAN」、「PCellのAN」、及び「PCell」は、本明細書の開示全体を通じて、並びにPSCell、SCell等の用語に関して、交換可能に使用されることに留意されたい。
【0049】
EN-DCモードに加えて、本明細書で論じられる様々な実施形態は、NR-DCモード、及びSCG450におけるNR動作を伴う他のDC動作モードに適用される。本明細書の説明を簡単にするために、EN-DCモードのみが例として説明されている。
【0050】
UE105を用いてEN-DCモードで動作するネットワークでは、UE105は、eNB405から、E-UTRA(進化型ユニバーサル地上無線アクセス)信号としても知られるLTE信号を受信し得る。LTE信号は、複数のLTEサブフレームを更に含む、複数のLTEフレームを含み得る。これらのLTEサブフレームは、(1つ又は複数の)MCGサービングセルサブフレーム、又は(1つ又は複数の)MCGサービングセルのLTEサブフレームと呼ばれてもよい。セル415/420/425は、LTEサービングセルと呼ばれてもよい。一方、UE105は、gNB410からgNB410を受信し得る。NR信号は、複数のNRサブフレームを更に含む、複数のNRフレームを含み得る。これらのNRサブフレームは、(1つ又は複数の)SCGサービングセルサブフレーム、又は(1つ又は複数の)SCG切断セルのNRサブフレームと呼ばれてもよい。セル435/440/445は、NRサービングセルと呼ばれてもよい。加えて、NRサブフレームは、複数のNRスロットを含み得る。いくつかの実施形態では、NRスロットは、MG開始を示す際に使用され得る。なお、NRサブフレームは常に1ミリ秒(ms)であり得、NRスロットは、1msであるか、又は様々なサブキャリア間隔(SCS)のため時間領域において異なる長さを有し得ることに、留意されたい。
【0051】
MCG/SCGサービングセルの他に、ネットワーク400には複数の隣接セルもあり得る。eNB405に関連付けられたこれらの隣接セルはMCG非サービングセルと呼ばれてもよく、gNB410に関連付けられた隣接セルはSCG非サービングセルと呼ばれてもよい。UE105は、参照信号測定を実行することによって、1つ以上の非サービングセルを監視し得る。参照信号は、サービング周波数又は非サービング周波数で動作し得る。サービング周波数は、1つ以上のサービングセルが動作する周波数である。非サービング周波数は、ある瞬間の全てのサービング周波数以外の周波数である。
【0052】
UE105は、ネットワークからの構成に基づいて、SCG450の1つ以上のセルに関連付けられた1つ以上の参照信号を測定し得る。構成は、MN405又はSN410からのものであり得る。構成は、参照信号周波数の情報、SCSの情報、及びその他の情報を含む、1つ以上の測定対象(MO)を示すことができる。参照信号は、同期信号(SS)ブロック、チャネルステータス情報参照信号(CSI-RS)を含み得るが、これらに限定されない。SCG450に関連付けられた参照信号測定のうちの1つ以上に障害が発生するか又は特定の測定基準に基づいて障害が発生したと見なされる場合、SCG450は、障害、又は障害SCGであると判断され得る。UE105が、対応する基準に基づいてSCG障害を判定した場合、UE105は、参照信号測定に対応するSCG障害に関する詳細を報告するために、MN405へのSCG障害報告を生成し得る。基準は、PSCell上の無線リンク障害(RLF)及びPSCell変更障害を含み得るが、これらに限定されない。このような報告は、一例として、MeasResultSCG-Failure(測定結果SCG障害)情報要素(IE)を含み得る。MeasResultSCG-FailureIEは、以下に列挙される情報を含み得る。なお、MeasResultSCG-FailureIEは、障害発生参照信号に関するSCS情報を提供しないことに留意されたい。
【0053】
【表1】
【0054】
NR通信では、NR数秘術により、15kHz、30kHz、120kHz、240kHz等の複数のSCSが可能になる。このため、いかなる参照信号周波数でも、参照信号を特徴付けるために、複数のSCSのうちの1つは参照信号周波数とともに使用され得る。従って、UE105が、障害発生又は検出した参照信号測定のSCS情報をSCG障害報告に含まない場合、MN405及び/又はSN410は、特定のSCSに関連付けられた正確な障害発生又は検出した参照信号測定を確認する方法を有していない場合がある。これにより、MN405/SN410に対して曖昧さを生じる可能性があり、MN405/SN410は、ネットワーク内の対応するデータ通信をスケジューリング又は構成すること、若しくはSCG障害報告に基づいて適切なセル及び/又はビームを有するUE105を構成することができない場合がある。SCG障害報告は、その目的を果たすのに不十分であり得る。
【0055】
一例では、UE105は、SSB周波数に対して1つ以上のMOを用いて構成されてもよく、これらの構成されたMOの各々は同じ参照信号周波数、ただし異なるSCSを有してもよく、これは(1つ又は複数の)隣接セルを測定する際に使用され得る。例示的な構成は、以下に列挙される。
【0056】
【表2】
【0057】
この例では、障害報告が、障害発生又は検出したSSのSCSを示すことができる情報を含まない場合、MN405は、障害発生又は検出したSSBのSCSを判定することができない場合がある。同様に、CSI-RS測定では、UE105は2つ以上のMOを用いて構成されてもよく、これらの構成されたMOの各々は、同じ基準周波数、ただし異なるCSI-RSリソースを有してもよく、これは同じ又は異なるSCSを有し得る。例示的な構成は、以下に列挙される。
【0058】
【表3】
【0059】
SSブロック(SSB)を測定するシナリオでは、SSB周波数及びPCI情報は、障害が発生したSSを示すのに十分であり得る。UE105は、1つ以上のMOに従ってSSBを測定し、特定の周波数及び測定で障害が発生したSCSを有する1つ(又はそれ以上)のSSBを判定することができる。対応するSCG障害報告では、UE105は、SSB周波数、及びSSBに関連付けられている物理セルID(PCI)をMN405に報告してもよく、MN405は依然として、対応するSCS情報の欠落により、正確なSSBを判定することができる。サービングセル及び/又は隣接セルがサービング周波数で動作しているいくつかのネットワークシナリオの下で、UEは、1つ以上の帯域幅部分(BWP)の1つ以上のSSBを測定するように構成され得る。SSB周波数はBWPごとに異なるので、SCG障害報告は、MN405/SN410の曖昧さを伴わずに障害発生又は検出した参照信号情報及び/又は測定を提供するのに十分であり得る。サービング周波数の隣接セルでは、対応するPCI情報は、障害発生又は検出した参照信号測定を十分に示すことができる。
【0060】
CSI-RSを測定するシナリオでは、CSI-RS周波数、対応するPCI、及びCSI-RSインデックスが、SCG報告に含まれ得る。セルがサービングセルである場合、UE105は、同じだが異なる(1つ又は複数の)SCSを有するCSI-RS周波数及びPCIを測定するように構成され得る。例えば、UE105は、同じセル内の異なるBWPで測定され得る。同じPCI及びCSI-RS周波数のセル測定が報告される場合、SCSが測定のために報告されていなければ、SCG障害報告中の参照信号測定がどのSCSを指しているかの曖昧さを生じる可能性がある。サービング及び非サービング周波数の両方の隣接セル測定でも同様の状況が起こりえる。
【0061】
なお、CSI-RSインデックスは任意選択であってもよく、その使用は報告の構成に依存し得ることに留意されたい。例えば、ビーム測定では、同じCSI-RS周波数及びPCIに関連する全てのビームのうちの特定のビームを示すために、CSI-RSリソースのCSI-RSインデックスが使用され得る。しかし、CSI-RSインデックスは報告の構成に依存するので、利用できない場合がある。例えば、報告がセルレベル測定に基づく場合に、CSI-RSインデックスは利用できない可能性がある。
【0062】
実施形態では、SCS情報は、障害発生及び/又はその他の検出された参照信号をMN405及び/又はSN410が識別できるように、SCG障害報告に含まれ得る。MeasResultSCG-FailureIEにおける例示的な報告が、以下に列挙される。この例では、SCS情報は太字になっている。
【0063】
【表4】
【0064】
実施形態では、代わりに又は追加で、測定識別(ID)が使用されてもよい。測定IDは、とりわけ、参照信号のSCS情報を含むか又は示すことができるため。MN及び/又はSN410は、測定IDがSCG障害報告に含まれる場合に、参照信号のSCSを判定することができるだろう。例えば、SN410が測定IDを構成する場合、これは報告されている測定情報(例えば、周波数及びSCS)を知ることができるかも知れない。更に、MN405は、測定ID割り当てがMN405とSN410との間で整合されている場合に、測定を知ることができるかも知れない。MeasResultSCG-FailureIEにおける例示的な報告が、以下に列挙される。この例では、測定ID情報(measid)は太字になっている。
【0065】
【表5】
【0066】
実施形態では、MN405及び/又は410は、このような情報がIEに含まれていることを示す指示なしに、SCS情報及び/又は測定IDを復号化することはできない。この非臨界拡張の指示は、このような情報がSCG障害報告に含まれていることを示すために、MeasResultSCG-FailureIE又は別個のIEで使用され得る。この構成変更可能なパラメータは、以前のリリースとの後方互換性を提供し得る。MeasResultSCG-FailureIEにおける例示的な指示が、以下に列挙される。この例では、非臨界拡張(measResultPerMOListExt)は太字になっている。
【0067】
【表6】
【0068】
実施形態では、MN405及び/又はSN410を含むネットワークは、アドレスの曖昧さが生じないように、参照信号測定を肯定し得る。これは、MN405とSN410との間の更なる整合及びネットワークの他の制御を必要とする可能性がある。
【0069】
図5Aは、様々な実施形態による、NR関連ネットワーク内のUE105による参照信号測定に関するSCG障害を報告するプロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造500を示す。なお、図5Aは、図4に関するSCG障害報告について説明された様々な実施形態と同じか又は実質的に同様であるSCG障害報告を説明することに留意されたい。動作フロー/アルゴリズム構造500は、UE105又はその回路によって実行され得る。
【0070】
動作フロー/アルゴリズム構造500は、510において、SCGの参照信号の障害発生測定に基づいて、参照信号のSCS又は測定の測定IDを示すIEを生成することを含み得る。IEは、上記のようなMeasResultSCG-FailureIEと同じか又は実質的に同様であってもよい。MeasResultSCG-FailureIEは、3GPP技術仕様書(TS)38.331,v15.2.1(2018年6月21日)にも記載されている。参照信号は、SSB、CSI-RS、又は他の同様の参照信号であってもよい。IEに関する更なる詳細は、図4に関する説明に見出すことができる。
【0071】
動作フロー/アルゴリズム構造500は、520において、IEを含むメッセージをANに送信することを更に含み得る。ANは、この開示のAN110と同じか又は実質的に同様であってもよい。メッセージの送信は、RRC又は他の適合シグナリングを解してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、IEは、IEが参照信号のSCS又は測定の測定IDの情報を含むことを示すビット情報を更に含んでもよい。このようなビットパラメータは、非臨界拡張であってもよく、MeasResultSCG-FailureIE内のmeasResultPerMOListExtとして表され得る。追加で、又は代わりに、このパラメータは、同じか又は異なるフォーマットで他の場所に示され、ANに送信されてもよい。
【0073】
実施形態では、UEは、対応するMOに従ってSCGに対して参照信号測定を実行するために、ANから(1つ又は複数の)測定構成を受信し得る。UEが(1つ又は複数の)参照信号を測定すると、様々な基準に基づいて、1つ以上の参照信号が測定に失敗したと判定することができる。UEは、相応にSCG障害報告を生成することができる。
【0074】
図5Bは、様々な実施形態による、NR関連ネットワーク内のAN110による参照信号測定に関するSCG障害を報告するプロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造505を示す。動作フロー/アルゴリズム構造505は、AN110又はその回路によって実行され得る。
【0075】
動作フロー/アルゴリズム構造505は、515において、UEによって生成されたIEを含むメッセージの受信時に、参照信号のSCS又はSCGの参照信号の測定の測定IDを示すIEを復号化することを含み得る。障害発生測定は、参照信号の測定に基づいて判定され得る。
【0076】
動作フロー/アルゴリズム構造505は、525において、SCGの参照信号の障害発生測定を識別するために参照信号のSCSを判定することを更に含み得る。十分な参照信号情報を用いて障害SCGが識別されると、ANは、SCGに関する1つ以上のアクションを決定し得る。これらのアクションは、SCGをリリースすること、SCGを維持すること、SCGのPSCellを変更すること、及びSCGの(1つ又は複数の)別のセルを変更することを含み得るが、これらに限定されない。
【0077】
いくつかの実施形態では、AN110は最初に、参照信号のSCS、測定ID、又はその他の情報等の追加情報を含む受信したSCG障害報告を示す指示を復号化してもよい。
【0078】
図6は、いくつかの実施形態によるベースバンド回路の例示的なインターフェースを示す。上記に議論したように、図2のベースバンド回路204は、プロセッサ204A~204Eと、当該プロセッサによって利用されるメモリ204Gと、を含み得る。UE105のプロセッサ204A~204Eは、図5A及び図5Bに関する様々な実施形態に従って、動作フロー/アルゴリズム構造500の一部又は全てを実行し得る。AN110のプロセッサ204A~204Eは、図5A及び図5Bに関する様々な実施形態に従って、動作フロー/アルゴリズム構造505の一部又は全てを実行し得る。プロセッサ204A~204Eのそれぞれは、メモリ204Gに/メモリ204Gからデータを送信/受信するために、メモリインターフェース604A~604Eをそれぞれ含み得る。UE105のプロセッサ204A~204Eは、SFTD測定を処理するために使用され得る。AN110のプロセッサ204A~204Eは、SFTD測定構成を生成するために使用され得る。
【0079】
ベースバンド回路204は、他の回路/デバイスに通信可能に連結するための1つ以上のインターフェースを更に含むことができ、それは、メモリインターフェース612(例えば、ベースバンド回路204の外部のメモリに/からデータを送信/受信するインターフェース)、アプリケーション回路インターフェース614(例えば、図2のアプリケーション回路202に/からデータを送信/受信するためのインターフェース)、RF回路インターフェース616(例えば、図2のRF回路206に/からデータを送信/受信するインターフェース)、無線ハードウェア接続インターフェース618(例えば、近距離無線通信(NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素に/からデータを送信/受信するインターフェース)、及び、電力管理インターフェース620(例えば、PMC212に/から電力又は制御信号を送信/受信するためのインターフェース)等である。
【0080】
図7は、いくつかの例示的な実施形態による、機械可読又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じられる方法論のうちのいずれか1つ以上を実行することが可能な構成要素を示すブロック図である。具体的には、図8は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)710、1つ以上のメモリ/記憶装置720、及び1つ以上の通信リソース730を含むハードウェアリソース700の図式表現を示し、これらの各々は、バス840を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えば、ネットワーク機能仮想化(NFV))が利用される実施形態では、ハードウェアリソース700を利用するために1つ以上のネットワークスライス/サブスライスに実行環境を提供するために、ハイパーバイザ702が実行されてもよい。
【0081】
プロセッサ710(例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複雑命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサ等のデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、他のプロセッサ、又はいずれか適切なこれらの組み合わせ)は、例えば、プロセッサ712及びプロセッサ714を含み得る。
【0082】
メモリ/記憶装置720は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はいずれか適切なこれらの組み合わせを含み得る。メモリ/記憶装置720は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ等のような任意のタイプの揮発性又は不揮発性メモリを含み得るが、これらに限定されない。
【0083】
通信リソース730は、ネットワーク708を介して1つ以上の周辺機器704又は1つ以上のデータベース706と通信するための、相互接続又はネットワークインターフェースコンポーネントを含み得る。例えば、通信リソース730は、有線通信構成要素(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)を介した結合のための)、セルラー通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素を含み得る。
【0084】
命令750は、プロセッサ710のうちの少なくともいずれかに、本明細書で論じられた方法論、例えば動作フロー500及び505のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能なコードを含み得る。例えば、ハードウェアリソース700がUE105内に実装される実施形態では、命令750はUEに、動作フロー/アルゴリズム構造500の一部又は全てを実行させることができる。別の実施形態では、ハードウェアリソース700は、AN110内に実装され得る。命令750はAN110に、動作フロー/アルゴリズム構造505の一部又は全てを実行させることができる。命令750は、プロセッサ710(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/記憶装置720、又はいずれか適切なこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つの中に、完全に又は部分的に常駐し得る。更に、命令750の任意の部分は、周辺機器704又はデータベース706の任意の組み合わせからハードウェアリソース700に転送されてもよい。従って、プロセッサ710のメモリ、メモリ/記憶装置720、周辺機器704、及びデータベース706は、コンピュータ可読及び機械可読媒体の例である。
【0085】
様々な実施形態のいくつかの非限定的な例が、下記に提供される。
【0086】
例1は、参照信号の測定に対応するSCG障害に基づいて、SCG障害に関する情報を示すIEを生成する、又は生成させることと、メッセージをアクセスノード(AN)に送信する、又は送信させることと、を含む方法を含み得る。
【0087】
例1.5は、参照信号の障害発生測定に基づいて、SCG障害に関する情報を示すIEを生成する、又は生成させることと、メッセージをアクセスノード(AN)に送信する、又は送信させることと、を含む方法を含み得る。
【0088】
例2は、IEが参照信号のSCSを示すものである、例1/1.5及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0089】
例3は、IEが測定の測定IDを示すものである、例1/1.5及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0090】
例4は、測定IDが、とりわけ、参照信号の周波数及び参照信号のSCSを示すものである、例3及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0091】
例5は、IEがSCG障害を報告するものである、例1及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0092】
例6は、IEがMeasResultSCG-FailureIEである、例1から5及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0093】
例7は、参照信号が、同期信号ブロック(SSB)又はチャネルステータス情報参照信号(CSI-RS)を含む、例1から6及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0094】
例8は、IEが、参照信号のSCS又は測定の測定IDに関する情報をIEが含むことを示すためのビットを含む、例1から7及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0095】
例9は、IEが第1のIEであり、実行時に、命令がUEに、第1のIEが参照信号のSCS又は測定の測定IDの情報を含むことを示すための第2のIEを更に生成させるものである、例1から7及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0096】
例10は、SCGのセル又はSCGのセルのビームに関する参照信号を測定する、又は測定させることと、SCGのセルに関する参照信号の測定からの1つ以上の測定結果に基づいて、SCGが障害であると判定する、又は判定させることを更に含む、例1から9及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0097】
例11は、セルがSCGのサービングセル又は隣接セルである、例10及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0098】
例12は、参照信号が、サービングセル又は隣接セルのサービング周波数、若しくはサービングセル又は隣接セルの非サービング周波数で動作するものである、例10及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0099】
例13は、ANが、EN-DCネットワーク、NR-DCネットワーク、又はSCG内のNR動作を有するネットワークのマスターノード(MN)である、例1から12及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0100】
例14は、方法がUE又はその一部分によって実行される、例1から13及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0101】
例15は、UEによって生成されたIEを含むメッセージの受信時に、参照信号の測定に基づいてUEによって判定された障害SCGに関する情報を示すIEを復号化する、又は復号化させることと、とりわけ、障害SCGを識別するための参照信号のSCSを判定する、又は判定させることと、を含む方法を含み得る。
【0102】
例16は、IEが参照信号のSCSを示すものである、例15及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0103】
例17は、IEが測定の測定IDを示すものである、例15及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0104】
例18は、測定IDが、とりわけ、参照信号の周波数及び参照信号のSCSを示すものである、例15及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0105】
例19は、IEがSCG障害を報告するものであり、MeasResultSCG-FailureIEである、例15から18及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0106】
例20は、IEが、参照信号のSCS又は測定の測定IDに関する情報をIEが含むことを示すためのビットを含む、例15から19及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0107】
例21は、IEが第1のIEであり、実行時に、命令がANに、第1のIEが参照信号のSCS又は測定の測定IDの情報を含むことを示すための第2のIEを更に復号化させるものである、例15から20及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0108】
例22は、復号化に基づいて障害SCGをリリースする、又はリリースさせることを更に含む、例15から20及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0109】
例23は、障害SCGを変更する、又は変更させることを更に含む、例15から20及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0110】
例24は、障害SCGを変更することが、障害SCGの1つ以上のセルに対して1つ以上の動作周波数及び/又は関連するSCSを変更することである、例23及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0111】
例25は、ANが、EN-DCネットワーク、NR-DCネットワーク、又はSCG内のNR動作を有するネットワークのマスターノード(MN)である、例15から24及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0112】
例26は、方法がAN又はその一部分によって実行される、例15から25及び/又は本明細書のその他いくつかの例に記載の方法を含み得る。
【0113】
例27は、例1から26のいずれかに記載の、又はこれらに関連する方法、若しくは本明細書に記載されるその他いずれかの方法又はプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を備える装置を含み得る。
【0114】
例28は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、電子デバイスに、例1から26のいずれかに記載の、又はこれらに関連する方法、若しくは本明細書に記載されるその他いずれかの方法又はプロセスの1つ以上の要素を実行させるための命令を備える、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0115】
例29は、例1から26のいずれかに記載の、又はこれらに関連する方法、若しくは本明細書に記載されるその他いずれかの方法又はプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、及び/又は回路を備える装置を含み得る。
【0116】
例30は、例1から26のいずれかに記載の、又はこれらに関連する方法、技術、又はプロセス、若しくはこれらの部分又は部品を含み得る。
【0117】
例31は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに例1から26のいずれかに記載の、又はこれらに関連する方法、技術、又はプロセス、若しくはこれらの部分を実行させる命令を備える1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備える装置を含み得る。
【0118】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート図又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施され得ることが、理解されるだろう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート又はブロック図のブロック(単数又は複数)で指定された機能/作用を実施するための手段を作り出すように、マシンを作成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得る。
【0119】
これらのコンピュータプログラム命令は又、コンピュータ可読媒体に記憶されてもよく、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、フローチャート又はブロック図のブロック(単数又は複数)で指定された機能/作用を実施する命令手段を含む製造物品を作成するように、特定の方法で機能するようにコンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置に指示することができる。
【0120】
コンピュータプログラム命令は又、コンピュータ又はその他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャート又はブロック図のブロック(単数又は複数)で指定された機能/作用を実施するためのプロセスを提供するように、コンピュータ実施プロセスを作成するためにコンピュータ又はその他のプログラマブル装置上で一連の動作ステップを実行させるために、コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置上にロードされてもよい。
【0121】
要約書に記載されているものを含む、例示された実装形態の本明細書での説明は、網羅的であることも、開示された形態に本開示を限定することも、意図するものではない。特定の実装形態及び例が例示目的のために本明細書に記載されているが、当業者によって認識されるように、本開示の範囲から逸脱することなく、同じ目的を達成するために計算された様々な代替又は同等の実施形態又は実装形態が、上記の詳細な説明に照らしてなされ得る。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7