(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-07
(45)【発行日】2023-02-15
(54)【発明の名称】小包分類システム
(51)【国際特許分類】
B07C 3/14 20060101AFI20230208BHJP
B65G 47/49 20060101ALI20230208BHJP
【FI】
B07C3/14
B65G47/49
(21)【出願番号】P 2021540844
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2020007490
(87)【国際公開番号】W WO2020262851
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0076223
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518008574
【氏名又は名称】キム,ヨン テ
(73)【特許権者】
【識別番号】518009434
【氏名又は名称】デソン インダストリアル カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】518009445
【氏名又は名称】ヨン コンサルティング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン テ
【審査官】吉川 直也
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-520934(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0075085(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0047844(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1951412(KR,B1)
【文献】特許第2853855(JP,B2)
【文献】国際公開第2016/064328(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01707276(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07C 3/14
B65G 47/49
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
小包分類システムにおいて、
クロスベルト方式で駆動されるトラック(110)と、
分類対象となる小包を積載して前記トラック(110)側に移送する
積載ライン(120)と、
前記積載ライン(120)によって供給される小包を前記トラック(110)に投入する積載ライン・インダクション(125)と、
前記トラック(110)の上側に具備して、投入された小包を積載した状態で、前記トラック(110)が駆動されることによって一緒に移動するキャリア(112)と、
前記トラック(110)に沿って複数個を具備し、前記トラック(110)上の小包が同一の目的地別に放出されるスーツ(140)と、
前記トラック(110)の一側に具備し、小包の上面及び側面に表示された小包情報を判読し、前記トラック(110)上の小包の位置を感知する5面映像処理部(150)と、
前記5面映像処理部(150)によって判読されない小包を、前記トラック(110)に再投入するフィードバック・ライン(160)と、そして、
前記5面映像処理部(150)から伝達される前記小包情報を利用して、小包を放出するスーツ(140)を決定する制御部と、を含み、
前記トラック(110)は、第1、第2トラック(110a、110b)を一対で具備して、それぞれの小包集中地域の小包とその外の地域の小包を処理し、該当地域の小包ではないのに間違って投入された小包が該当されるトラック(110)に移送されるように、前記第1、第2トラック(110a、110b)をお互いに連結するショートカット・ライン(180)と、そして、
前記ショートカット・ライン(180)によって供給される小包を前記トラック(110)に投入するショートカット・ライン・インダクション(185)と、をさらに含むことを特徴とする小包分類システム(100)。
【請求項2】
前記積載ライン(120)の中に、前記積載ライン・インダクション(125)に進入する前の一部に、複数個のメータリング・コンベア(122)が連続的に離間配置されるように構成され、
前記メータリング・コンベア(122)間の下部に設置され、前記メータ
リング・コンベア(122)間の離間空間を介して、前記小包(10)の底面に表示された前記小包情報を判読した後に、前記制御部に伝達する1面映像処理部(124)を具備することを特徴とする請求項1に記載の小包分類システム(100)。
【請求項3】
前記1面映像処理部(124)の判読と一緒に、前記積載ライン(120)に投入される小包に対して小包固有番号が順次的に付与され、
前記メータリング・コンベア(122)の各小包導入部には、前記小包固有番号が付与された小包の長さを測定し、前記制御部に伝達するセンサ部(126)を具備することを特徴とする請求項2に記載の小包分類システム(100)。
【請求項4】
前記制御部は、前記メータリング・コンベア(122)に沿って順次的に移送される小包の前記小包固有番号及び前記小包の長さを含むトラッキング情報をリアルタイムで比較して、最初に測定された長さの値と所定の差がある小包の前記小包固有番号を削除し、
前記小包固有番号が削除されたままに、前記トラック(110)に投入される小包に対しては、前記トラック(110)に具備する前記5面映像処理部(150)と連動して、新しく分類される番号通りに始める小包固有番号を付与することを特徴とする請求項3に記載の小包分類システム(100)。
【請求項5】
前記ショートカット・ライン(180)の中に、前記ショートカット・ライン・インダクション(185)に進入する前の一部にメータリング・コンベア(182)が連続的に離間配置されるように構成され、
前記メータリング・コンベア(182)の一側には、小包に表示された小包情報を判読する3面映像処理部(184)を具備し、小包を前記ショートカット・ライン(180)に送るトラック(110)での小包情報と前記小包の伝達を受けたショートカット・ライン(180)の前記メータリング・コンベア(182)から判読された小包情報が一致するのか判断し、お互いに一致しない場合は、該当小包に対して新しく分類される番号通りに始める小包固有番号が付与されることを特徴とする請求項1に記載の小包分類システム(100)。
【請求項6】
前記メータリング・コンベア(182)の各小包導入部ごとに、小包固有番号が付与された小包の長さを測定し、前記制御部に伝達するセンサ部(186)を具備し、
前記制御部は、前記メータリング・コンベア(182)に沿って順次移送される小包の前記小包固有番号及び前記小包の長さを含むトラッキング情報をリアルタイムで比較して、最初に測定された長さの値と所定の差がある小包の前記小包固有番号を削除して、前記トラック(110)に投入した後に、前記トラック(110)に具備する前記5面映像処理部(150)と連動して、新しく分類される番号通りに始める小包固有番号が付与されることを特徴とする請求項5に記載の小包分類システム(100)。
【請求項7】
前記第1、第2トラック(110a、110b)で構成される前記トラック(110)は、垂直フレームに沿って上下に複数段で設備され、
各段ごとに前記第1、第2トラック(110a、110b)に沿って具備する前記スーツ(140)は、各段ごとに小包が投入される投入口(141)を持ち、各段を連結して、最も下段の下側に具備する1つの放出口(142)で小包が放出されることを特徴とする請求項1~6の、いずれか一項に記載の小包分類システム(100)。
【請求項8】
前記ショートカット・ライン(180)は、各段ごとに第1、第2ショートカット・ライン(180a、180b)を具備し、前記第1ショートカット・ライン(180a)は、前記第2トラック(110b)から前記第1トラック(110a)に小包を伝送し、前記第2ショートカット・ライン(180b)は、前記第1トラック(110a)から前記第2トラック(110b)に小包を伝送することを特徴とする請求項7に記載の小包分類システム(100)。
【請求項9】
複数段で具備する前記トラック(110)の中に、上部段のトラック(110)には、ティッパーを介して小型軽量の小包を無人で大量投入することを特徴とする請求項7に記載の小包分類システム(100)。
【請求項10】
複数段で具備する前記トラック(110)を含み、コンベアで構成される前記積載ライン(120)と、前記フィードバック・ライン(160、170)及び前記ショートカット・ライン(180)は、システム(100)を設置する建物天井の横方向のサブビームから垂直に延長されるビーム・サポーターとハンガーによって連結されて、空中にぶら下がる状態で具備し、お互いに交差する
、又は、平行に作動するように構成されることを特徴とする請求項7に記載の小包分類システム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小包分類システムに関し、人口集中地域とその外の地域を区分して、該当地域の小包のみを投入して分類するように、2つのトラックで分割運営する小包分類システムに関する。
【背景技術】
【0002】
宅配産業の成長によって小包物量が毎年増えている。これにより、郵便集中局や物流センターでは、郵便物を効率的に分類するために小包分類システムを使用する。最近には、物品処理容量を高めるために、クロスベルトタイプ、E-Trayタイプなど、新しい区分装置が開発され商用化され、小型から大型小包まで区分することができるように開発されている。
【0003】
一般的に、小包分類システムは、ハードウェアに該当する機械装置構造物と、機械装置を制御するための制御部と区分のための情報処理及び区分機運営を管理する運営ソフトウェアツールで構成され、細部的に機械装置は、物品を投入する供給コンベアベルト、コンベアベルトから伝達される物品をソーター(Sorter)に高速で投入供給するインダクション(Induction)、ソーターに供給された物品を区分口・スーツ(Chute)まで運搬するためのキャリア(CarrierまたはTray)、キャリアが装着されて駆動されるための、トラック(Track)、物品が目的地別に分類されて放出されるスーツなどで構成される。
【0004】
つまり、大量小包分類機は、開放または閉鎖型の輪形態で構成され、輪部分にはトラックまたはループ(Loop)を構成し、輪の端には、スーツを具備する。このような小包分類機のトラックに小包をインダクションを介して大量でずっと投入して、自動分類される小包をスーツを介して行き先別に区分し、この区分された小包を運搬口に運搬して待機している指定された貨物車に積載した後に、目的地に出発させる。
【0005】
従来技術である大韓民国公開特許公報第10-2014-0042992号には、
図1に示すように引入された郵便物(10)をクロスベルト(20)の設定領域に配置して、目的地放出地点から郵便物放出が容易になるように、コンベアベルト(30、32、34)に引入された郵便物の長さに対する検出信号(sg)を出力する検出部(40)、前記コンベアベルト(30)から前記郵便物が移動配置される中央領域及び前記中央領域を基準で両側面に隣接した、第1、第2側領域を含むクロスベルト(20)と連動されるモータを制御するクロスベルト駆動部(22)及び前記検出信号を基礎に、前記中央領域及び前記第1、第2側領域の中にいずれかの領域に、前記郵便物が配置されるように前記モータの回転数及び回転速度の中に少なくとも一つを制御するモータ制御信号(sc)を、前記クロスベルト駆動部に伝送する制御部(44)を含む郵便物分類システムについて開示している。
【0006】
既存の小包分類機は、設置するための広い空間が要求されることで知られており、単層で構成され、必要な個数ほどの区分口・スーツを設置するためには、広い空間を必要とし、十分な長さのトラックを構成しなければならないなど、空間活用率が落ちる問題がある。このため、最近になって、既存の物流センターが占める面積には制限があるので、空中には十分な空間確保が可能な点を利用して、新しい構造を持つ小包分類システムについて研究が活発に行われている。
【0007】
一方、地域別物流センターの場合は、該当地域内にすべての小包が一括受付され、また一括して小包分類システムに供給された後に、目的地別に分離されるのが一般的なので、コンベアベルト及びクロスベルトが断続なしに稼動されなければならない問題があり、今は自然に形成される都市集中現象によって、地域内でも人口集中の大都市地域と、その外の人口密度が低く、広範囲に散らばっている小都市地域に区分される傾向があるので、これら地域の小包をお互いに分離し扱うことにより、小包投入及び分類において効率を高める必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記のような従来技術の問題点を解決するために考案された本発明は、特定の大都市集中化現象によって係った生活圏でも、人口集中の大都市地域とその外の人口が密集していない小都市地域に区分される傾向なので、これらの地域の小包をお互いに分離して、小包分類システムに投入し、分類するための目的がある。
【0009】
また、物流センター内で小包分類システムが占める面積に制限があるので、面積当たりの取り扱い能力を向上するための別の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような問題点を達成するために、本発明の小包分類システムは、クロスベルト方式で駆動されるトラック(Track)、分類対象となる小包をバラ積載、または大量積載して前記トラック側に移送する積載ライン、前記積載ラインによって供給される小包を前記トラックに投入する積載ライン・インダクション、前記トラックの上側に具備して、積載ライン・インダクションによって投入された小包を積載した状態で、前記トラックが駆動されることによって一緒に移動するキャリア、前記トラックに沿って複数個を具備し、前記トラック上の小包を同一目的地別に放出するスーツ、前記トラックの一側に具備し、小包の上面及び側面に表示された小包情報を判読して、前記トラック上の小包の位置を感知する5面映像処理部、前記5面映像処理部によって判読されない小包を前記トラックに再投入するフィードバック・ライン、及び、前記5面映像処理部から伝達される前記小包情報を利用して、小包を放出するスーツを決定する制御部を含み、前記トラックは、第1、第2トラックを一対で具備して、それぞれの小包集中地域の小包とその外の地域の小包を処理し、該当地域の小包がないのに間違って投入された小包が他のトラックに移送することができるように、前記第1、2トラックをお相互に連結するショートカット(Shortcut)・ライン、及び、前記ショートカット・ラインによって供給される小包を前記トラックに投入するショートカット・ライン・インダクションをさらに含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記積載ラインの中に、前記積載ライン・インダクションに小包が進入する前の一部に複数個のメータリング・コンベアが連続的に離間し配置されるように構成され、前記メータリング・コンベアの間の下部に設置されて、前記メータリング・コンベアの間の離間空間を介して、前記小包の底面に表示された前記小包情報を判読した後に、前記制御部に伝達する1面映像処理部を具備することを特徴とする。
【0012】
また、前記1面映像処理部の判読と一緒に前記積載ラインに投入される小包に対して小包固有番号を順次的に付与し、前記メータリング・コンベアの各小包導入部には、前記小包固有番号が付与された小包の長さを測定して、前記制御部に伝達するセンサ部を具備することを特徴とする。
【0013】
また、前記制御部は、前記メータリング・コンベアに順次的に移送される小包の前記小包固有番号及び前記小包の長さを含むトラッキング情報をリアルタイムで比較して、最初に測定された長さ値と所定の差がある小包の前記小包固有番号を削除し、前記小包固有番号が削除されたまま、前記トラックに投入される小包に対しては、前記トラックに具備する前記5面映像処理部と連動して、新しく分類される番号通りに始める小包固有番号を付与することを特徴とする。
【0014】
また、前記ショートカット・ラインの中に、前記ショートカット・ライン・インダクションに進入する前の一部にメータリング・コンベアが連続的に離間配置されるように構成され、前記メータリング・コンベアの一側には、小包に表示された小包情報を判読する3面映像処理部を具備して、小包を前記ショートカット・ラインに送るトラックでの小包情報と前記小包を伝達されたショートカット・ラインの前記メータリング・コンベアで判読した小包情報が一致するのか判断し、お互いに一致しない場合は、該当小包に対して新しい分類される番号通りに始める小包固有番号を付与することを特徴とする。
【0015】
また、前記メータリング・コンベアの各小包導入部ごとに小包固有番号が付与された小包の長さを測定して、前記制御部に伝達するセンサ部を具備して、前記制御部は、前記メータリング・コンベアでにおいて順次的に移送される小包の前記小包固有番号、及び、前記小包の長さを含むトラッキング情報をリアルタイムで比較して、最初に測定された長さ値と所定の差がある小包の前記小包固有番号を削除して、前記トラックに投入した後、前記トラックに具備される前記5面映像処理部と連動して、新しく分類される番号通りに始める小包固有番号を付与することを特徴とする。
【0016】
また、前記第1、第2トラックで構成される前記トラックは、垂直フレーム(Frame)に沿って上下に複数段で設備され、各段ごとに前記第1、第2トラックに沿って具備する前記スーツは、各段ごとに小包が投入される投入口を持ち、各段を連結して、最も下段の下側に具備する一つの放出口で小包が放出することを特徴とする。
【0017】
また、前記ショートカット・ラインは、各段ごとに第1、第2ショートカット・ラインで具備し、前記第1ショートカット・ラインは、前記第2トラックで、前記第1トラックに小包を伝送し、前記第2ショートカット・ラインは、前記第1トラックから、前記第2トラックに小包を伝送することを特徴とする。
【0018】
また、複数段で具備する前記トラックの中で、上部段のトラックには、ティッパー(Tipper)を介して小型軽量の小包を無人で大量投入することができることを特徴とする。
【0019】
また、複数段で具備する前記トラックを含み、コンベアで構成される前記積載ラインと前記フィードバック・ライン及び前記ショートカット・ラインは、システムを設置する建物天井の横方向のサブビーム(Sub Beam)から垂直に延長されるビーム・サポーター(Beam Supporter)とハンガー(Hanger)によって連結されて空中にぶら下がる状態で具備し、お互いに交差するとか、平行に動作するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明の小包分類システム及びその方法によると、小包分類装置のトラックを一つの垂直フレームに括って、上下に多段で構成し、各段ごとに2つのトラックで並列に構成し、各段のトラックは、お互いにショートカットコンベアで連結することにより、小包分類システムの単位面積(m2)当たりの取り扱い能力を飛躍的に向上させることができるので、狭い面積に効率的にシステムを構成することができる効果がある。
【0021】
また、自然に形成される特定の大都市集中化現象を反映して、人口集中地域とその外の地域をトラック別に分離して小包を区分することにより、投入と分類を一度に処理することよりも非常に効率的である。
【0022】
また、各段別にトラックをショートカットコンベアに連結することにより、大量投入の過程で他のトラックに間違って投入された小包をショートカットコンベアを利用して、適切なトラックに供給されるようにする効果がある。
【0023】
また、各段別に1つのトラックが故障などで断絶されても独立した他のトラックを利用できるようにして、少なくとも50%以上の稼働が可能になることにより、連続的な運転を確保することができる効果がある。
【0024】
また、トラック上で移動される大略六面体である小包の一面(小包がトラックに接した部分、下面)に対してスキャンができるようにして、コンベア上で移動する小包の全体6面に対する小包情報(バーコード、目的地情報など)の判読ができるようにする効果がある。
【0025】
したがって、同時大量に小包を投入してシンギュレーターを使用して小包の表示を整列せずに投入しても、小包の全体6面をすべて読むことができるので、小包供給をする人力及び時間、分類時間などを大幅に減少することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】従来技術の小包分類システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る小包分類システムでの第1段の構成を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る小包分類システムでの第2段の構成を示す図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る小包分類システムでの第3段の構成を示す図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る小包分類システムでの積載ラインの詳細構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書及び請求の範囲で使用された用語や単語は通常的であったり、事前的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は、自分の発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に立脚して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈するべきである。
【0028】
したがって、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎないだけで、本発明の技術的思想を皆代弁することではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0029】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0030】
図2~4は、本発明の一実施例に係る小包分類システムの各段(第1段、第2段、第3段)の構成を示す図であり、
図5は、本発明の一実施例に係る小包分類システムでの積載ラインの詳細構成を示す図である。
【0031】
図示されたように、本発明の小包分類システムは、クロスベルト方式で駆動されるトラック(110)、分類対象となる小包(10)を積載してトラック(110)側に移送する積載ライン(120)、積載ライン(120)によって供給される小包をトラック(110)に投入する積載ライン・インダクション(125)、トラック(110)の上側に具備して積載ライン・インダクション(125)によって投入された小包を積載した状態でトラック(110)が駆動されることによって一緒に移動するキャリア(112)、トラック(110)に沿って複数個を具備し、トラック(110)上の小包を同一目的地別に放出するスーツ(140)、トラック(110)の一側に具備し、小包の上面及び側面に表示された小包情報を判読し、トラック(110)上の小包の位置を感知する5面映像処理部(150)及び5面映像処理部(150)から伝達される小包情報を利用して、小包を放出するスーツ(140)を決定する制御部(未図示)を含んで構成される。
【0032】
また、5面映像処理部(150)によって判読されない小包をトラック(110)に再投入するフィードバック・ライン(160)をさらに含む。
【0033】
また、トラック(110)は、第1、第2トラック(110a、110b)を一対で具備して、それぞれの小包集中地域の小包とその外の地域の小包を処理し、その地域の小包がないのに間違って投入された小包が他のトラック(110)に移送されることができるように、第1トラック(110a)と第2トラック(110b)をお互いに連結してくれるショートカット・ライン(180)及びショートカット・ライン(180)によって供給される小包をトラック(110)に投入するショートカット・ライン・インダクション(185)をさらに含む。
【0034】
詳細には、トラック(110)は、開放または閉鎖された環状のループ(Loop)がコンベア・ホイール・モータ・システム(Conveyor Wheel Motor System)により循環し、クロスベルト方式で駆動される。
【0035】
一方、トラック(110)は、第1、第2トラック(110a、110b)を一対で具備し、それぞれの小包集中地域の小包とその外の地域の小包を分離し投入して処理するために、積載ライン・インダクション(125)、ショートカット・ライン・インダクション(185)などを介して小包を投入する。
【0036】
積載ライン(120)は、コンベアで構成され、車両から下車された小包を積載し移送して積載ライン・インダクション(125)に連続的に供給する。
【0037】
積載ライン・インダクション(125)は、積載ライン(120)によって連続的に供給される小包をトラック(110)に投入するために、第1、第2トラック(110a、110b)上のキャリア(112)に小包を積載する。
【0038】
積載ライン(120)の個数や種類は多様に具備することができるし、図示された一実施例によれば、第1段の場合、12個のバラ積載ラインが、第2段の場合、2個の大量積載ラインと4個のバラ積載ラインが、第3段の場合、8個の大量積載ライン(ティッパー含み)と2個のバラ積載ラインでそれぞれ構成された。
【0039】
一方、積載ライン(120)は、小包が積載ライン・インダクション(125)に進入する前の一部部分で複数個のメータリング(Metering)・コンベア(122)が離間した状態で連続的に配置されるように構成される。メータリング・コンベア(122)は、小包の計測または判読のために、小型のコンベアが離間して連続的に構成されることをいう。このとき、1番目と2番目のメータリング・コンベア(122)の間には、他の部分に比べて広く離間され、その下部に1面映像処理部(124)が設置されて、上側を通過する小包(10)の底面に表示された小包情報をメータリング・コンベア(122)の間の離間空間を介して判読することができるようにし、判読した小包情報は制御部に伝達するようにする。
【0040】
1面映像処理部(124)は、反射鏡(未図示)などを介して小包底面の小包情報を判読することができるようにする。
【0041】
クロスベルトタイプのトラック(110)上で移動される大略六面体である小包の一面(小包がトラックに接した部分、下面)に対しては、スキャンが不可能なので、積載ライン(120)に具備する1面映像処理部(124)とトラック(110)上に具備する5面映像処理部(150)が一緒に動作することにより、コンベア上で移動する小包の全体6面の小包情報(バーコード、目的地情報など)の判読ができるようにする。
【0042】
従来は小包下面の撮影がクロスベルト上で不可能で小包を手で一つずつコンベアに上げるしかなくて、可能な限り小包表示(Barcode)が上面や側面に見えるように小包を一つずつ人が手でコンベア上に上げた。
【0043】
本願発明は、下面の映像撮影と処理が可能な措置で小包を人の手で整列せずにバルク(Bulk)で供給することができる道を開いた。例えば、同時大量に小包を投入し、シンギュレーター(Singulator)を使用して小包の表示を整列せずに投入しても、全体6面をすべて読むことができるので、小包を供給する人力及び供給時間、分類時間などを大幅に減少することができる。
【0044】
一方、1面映像処理部(124)の判読と一緒に、または以後には、積載ライン(120)に投入される小包に対して小包固有番号(Parcel Identification Number、PID)を順次的に付与し、メータリング・コンベア(122)の各小包導入部には、1面映像処理部(124)によって小包固有番号が付与された小包の長さを測定し、制御部に伝達するセンサ部(126)を具備する。
【0045】
制御部は、メータリング・コンベア(122)を介して順次的に移送される小包の小包固有番号及び小包の長さ(及び/または体積)を含むトラッキング(Tracking)の情報をセンサ部(126)から伝達受けてリアルタイムで比較し、最初に測定された長さの値と所定の差があって問題となる小包について小包固有番号を削除することにより、後続する小包に小包固有番号が滞る現象を防止する。
【0046】
制御部は、1面映像処理部(124)、5面映像処理部(150)、3面映像処理部(184)などを制御し、これらから判読した小包情報を伝達受けて、小包固有番号を削除するとか、新しい小包固有番号を付与することなどに関与する。
【0047】
前記センサ部(126)によるトラッキング手順で、小包固有番号が削除されたままにトラック(110)に投入される小包については、トラック(110)に具備する5面映像処理部(150)と連動して、新しく分類される番号台(例えば、積載ライン(120)から100番台から固有番号が付与された場合、トラック(110)上で、新しく付与される固有番号は、700番台から始める)で始める小包固有番号を付与することにより、コンベアが中断することなく運行することができる。
【0048】
一実施例として、トラッキングの手順を実行するセンサ部(126、186)と映像をスキャン判読する映像処理部(124、184)が分離構成されたことについて説明されたものの、センサ部(126、186)、または映像処理部(124、184)の中にいずれか一つだけで構成されてトラッキング過程、及び、映像判読過程を一緒に行うこともできる。
【0049】
キャリア(112)は、トラック(110)の上部に複数個が列を作って位置し、トラック(110)に供給される小包を積載した状態で、トラック(110)が作動されることによって一緒に移動された後に、目的地別に区分されるスーツ(140)に小包が投入されて放出されるようにする。
【0050】
このとき、キャリア(112)が積載された小包の投入が予定されてスーツ(140)に近接すれば、トラック(110)の進行速度を考慮して、キャリア駆動手段(未図示)を介してキャリア(112)の方向または傾斜を制御することにより、小包が予定されてスーツ(140)の投入口(141)に投入されるようにする。
【0051】
キャリア(112)には、積載された小包がキャリア(112)上で一定に整列されるように小包整列手段(Centralizing Sensor、未図示)を具備し、小包整列手段は、キャリア(112)に積載された小包の側面を適切に加圧し、解除することができるようバー(Bar)またはプレート(Plate)タイプで具備することができるし、小包の大きさ(幅、高さ、重量など)に合わせて整列手段のサイズ及び加圧強さなどが決まるようになる。
【0052】
また、プレートまたはバーは、キャリア(112)に内蔵され、必要によって突出するとか、隠すように具備することができるし、所定の曲率または可変曲率を持たせるとか、複数個のプレートをお互いに摺綴される方式で具備して、大略六面体である小包に適切に密着して加圧することができるようにする。
【0053】
スーツ(140)は、トラック(110)に沿って一側または両側に複数個を具備し、トラック(110)上の小包がスーツ別に同一の目的地別に放出するようにし、このために投入口(141)及び放出口(142)を具備する。スーツ(140)は、螺旋形(Spiral)滑昇装置で構成されることができる。
【0054】
5面映像処理部(150)は、小包に表示されることができる小包の目的地情報を判読して、制御部に伝達するために、小包に付着された文字などを認識して得るようにする。一方、目的地情報は、積載ライン・インダクション(125)に別途に構成されたスキャナまたはサーバーなどを介して制御部に伝送することもできる。
【0055】
5面映像処理部(150)は、トラック(110)上の小包をライン・スキャン・カメラ等で撮影して小包情報を認識し分類するために、特に前記1面映像処理部(124)とは異なり、トラック(110)に接した下面を除いて、小包の上面及び4個側面を含む5個面に表示された小包情報を判読する。
【0056】
また、5面映像処理部(150)は、トラック(110)上で移動される小包の位置を連続的に検出し、制御部に位置情報を伝達する。
【0057】
制御部は、5面映像処理部(150)から伝送する小包の目的地情報及び/または小包の位置情報を利用して、トラック(110)上の小包が放出されるべきスーツ(140)を決定する。
【0058】
フィードバック・ライン(160)は、コンベアで構成され、5面映像処理部(150)によって判読されない小包がトラック(110)に再投入されるようにし、第1、第2トラック(110a、110b)には、第1、第2フィードバック・ライン(160a、160b)をそれぞれ具備する。
【0059】
ショートカット・ライン(180)は、二つの独立したトラックである第1、第2トラック(110a、110b)をお互いに連結するコンベアとして、当該地域を扱うトラックではない、すなわち、投入が予定されたトラックではないのに、間違って投入された小包であることが5面映像処理部(150)によって判読された場合には、ショートカットのライン(180)を介して他のトラック(110)に移送されることができる。
【0060】
同様に、キャリア(112)の傾き、移動方向及び速度を調節して小包が該当ショートカット・ライン(180)に移動することができる。
【0061】
ショートカット・ライン(180)は、各段ごとに第1、第2ショートカット・ライン(180a、180b)で具備し、第1ショートカット・ライン(180a)は、第2トラック(110b)から第1トラック(110a)に小包を伝送し、第2ショートカット・ライン(180b)は、第1トラック(110a)から第2トラック(110b)に小包を伝送する。
【0062】
このとき、ショートカット・ライン(180)によって供給される小包は、ショートカット・ライン・インダクション(185)を介してトラック(110)に投入する。
【0063】
また、ショートカット・ライン(180)は、ショートカット・ライン・インダクション(185)に小包が進入する前の一部にメータリング・コンベア(182)が連続的に離間配置されるように構成され、メータリング・コンベア(182)の一側には、小包に表示された小包情報を判読する3面映像処理部(184)を具備する。
【0064】
したがって、小包を伝達受けたショートカット・ライン(180)のメータリング・コンベア(182)の3面映像処理部(184)から判読された小包情報が、間違って投入された小包を、ショートカット・ライン(180)に送るトラック(110)での小包情報及びトラッキング情報とお互いにマッチングするのか判断し、お互いにマッチングしない場合には、該当小包の小包固有番号を削除した後、新しく分類される番号台(例えば800番台)で始める新しい小包固有番号を付与することにより、以後センサ部(186)によるトラッキング手順を経るようにする。
【0065】
また、メータリング・コンベア(182)において、それぞれの小包が導入される部分ごとに小包固有番号が付与された小包の長さ(及び/または体積)を測定し、制御部に伝達するセンサ部(186)を具備する。
【0066】
制御部は、メータリング・コンベア(182)に沿って順次的に移送される小包の小包固有番号及び小包の長さを含むトラッキング情報をリアルタイムで比較して、最初に測定された長さの値と所定の差がある小包の小包固有番号を削除する。
【0067】
センサ部(186)によるトラッキング段階で、小包固有番号が削除された小包が、ショートカット・ライン・インダクション(185)を介してトラック(110)に投入された後には、トラック(110)に具備する5面映像処理部(150)と連動して、新しく分類される番号台(例えば900番台)で始める小包固有番号を付与する。
【0068】
例えば、国内の場合、ソウルを含む京仁地域に小包が密集しているので、京仁地域は、第1トラック(110a)で処理し、残りの全地域は、第2トラック(110b)で処理する。
【0069】
人が住んでいるところでは、世界のどこでも大都市集中化現象が生じる。例えば、中国の江蘇省は、上海特別市と蘇州性二つで分けられ、中国の北京を中心とした河北省にも天津と北京を中心に都市が発展し、残りの地域はそのように発展をすることができない。米国カリフォルニア州もLAとサンフランシスコだけが発展してその外の地域は発展することができない。したがって、世界どこでも大都市を中心に人口偏在現象が生じている。これを考慮して、目的地を基準として、国内の全地域を一つのトラック(110)に分類した場合よりは、人口集中地域(または小包集中地域)とその外の地域を担当する2個のトラックまたはループに区分して小包の取り扱いを異にするのが非常に有用である。
【0070】
一実施例によると、目的地が首都圏を含む京仁地域に該当して、第1トラック(110a)に供給されるべき小包が、間違いで第2トラック(110b)に供給される場合には、第2トラック(110b)から第1トラック(110a)の方向に連結される首都圏発送ショートカット・ラインである第1ショートカット・ライン(180a)を介して移動することができる。
【0071】
反対の場合には、第1トラック(110a)から第2トラック(110b)の方向に連結される地方圏発送ショートカット・ラインである第2ショートカット・ライン(180b)を介して移動することができるようにすることにより、目的地が間違って判読されるとか、間違いによって目的地が属している地域に該当しないトラックに、間違って供給された小包がトラックを繰り返すことなく、迅速で正確に分類することができる。
【0072】
一方、第2トラック(110b)から第1トラック(110a)方向に連結される首都圏発送ショートカット・ラインである、第1ショートカット・ライン(180a)を介して移動する場合に、間違って投入された小包を送る第2トラック(110b)での小包情報及びトラッキング情報を有・無線通信を利用して伝達を受けて、小包を伝達受けた第1ショートカット・ライン(180a)のメータリング・コンベア(182)の3面映像処理部(184)から判読された小包情報とお互いにマッチングするのかを判断して、マッチングする場合には、以後センサ部(186)によるトラッキング手順を経るようにし、マッチングしない場合には、該当小包の小包固有番号を削除し、新しい小包固有番号を付与した後に、センサ部(186)に移動されてトラッキング手順を経るようにする。
【0073】
ショートカット・ライン(180)の個数には制限がなくて、トラック(110)は、複数の地点でショートカット・ライン(180)によってお互いに連結されて、地域別に間違って供給された小包を予定されたトラックに転送することができる。
【0074】
地域区分をする必要がない場合には、ショートカット・ライン(180)の連結を解除して、第1トラック(110a)及び第2トラック(110b)を独立して使用することもできるし、所要現況によって、一つのトラックのみを運用することもできる。
【0075】
一方、第1、第2トラック(110a、110b)で構成されるトラック(110)は、共通の垂直フレームに沿って上下に複数段で設備される。
【0076】
したがって、各トラック(110)に具備するとか、連結される各構成要素である積載ライン・インダクション(125)、キャリア(112)、5面映像処理部(150)、フィードバック・ライン(160)、ショートカット・ライン(180)なども各段別に具備する。
【0077】
スーツ(140)は、各段を連結して構成され、各段ごとにスーツ(140)の投入口(141)を具備し、最も下段の下側には、放出口(142)を具備する。したがって、各段の各トラック(110a、110b)から投入口(141)に、それぞれの小包が投入されて一つの放出口(142)で放出される。
【0078】
一実施例によると、3個段にそれぞれ具備するトラック(110)の中で、第1段及び第2段は、重量小包を、上部の第3段は、小型/軽量の小包を処理するように構成することにおいて、
図4に示すように、第3段では、大量積載の場合ティッパー(Tipper)を介して小型軽量の小包を無人で大量投入し、スプリッタ(Splitter)及びホッパー(Hopper)を介して分岐して、トラック(110)に供給することにより、狭い面積で多くの物量を分類することができる。
【0079】
または
図2に示すように、第2段では、大量積載の場合にカスケード(Cascade)、シンギュレーター、スプリッタを適用して、トラック(110)に小包を供給する。
【0080】
また、中型以上の小包を扱う第1段と、小型小包を扱う第3段の間には、小型/中・大型の分岐供給ライン(190、190a、190b)に連結され、これを介して、各段で扱うように予定されたものの、積載などによる間違いで他の段に供給された小包を返してあげる。
【0081】
また、各段に構成されるフィードバック・ライン(160、160a、160b)とは別途に、第1段、第2段の場合は、中・大型小包を同一に扱うので、第1段または第2段の処理速度などに差が発生する場合には、第1段、第2段を連結する上下段フィードバック・ライン(170)が、上下段のトラック別にフィードバック連結されるように、第1、第2上下段のフィードバック・ライン(170a、170b)で具備し、これを介して、各段で処理する物量を調節することもできる。
【0082】
または、3個段の第1トラック(110a)をすべて集中地域の処理に割り当て、1個段の第2トラック(110b)だけをその外の地域の処理に割り当てることもできるし、これは制御部によってソフトウェアで制御することもできる。
【0083】
前記のように小包を分離し扱うために2個のトラックが必要である。したがって図示されたように、3段の分類システムを構成する場合に、メインコンベヤだけでも積載ライン(120)が28個(12 + 6 + 10)、フィードバック・ライン(160、170)が6個(2 + 2 + 2)、ショートカット・ライン(180)が10個(2 + 4 + 4)として、計44個であり、2個のホッパーとリジェクトされた小包を処理するプラットフォーム(Platform)などを含めて、狭い区域に密集した状態で構成される。
【0084】
したがって、空間構成を最適化して、建物天井の横方向のサブビーム(Sub Beam)を3層で構成し、サブビームから垂直に延長されるビーム・サポーター(Beam Supporter)とハンガー(Hanger)によって連結されて空気中に最適にぶら下がる状態で構成し、ラダー(Ladder)の形態の支持方式で横ビームなどを追加で利用して、コンベアラインがお互いに交差するとか、平行に動作するように設計し設置した。この複雑なコンベア動線は精密で精巧な製作と設置が必要な複合的な難工事であるものの、全体が有機的に連結して稼働するようにシステムを構成した。
【0085】
特に鋼鉄支持構造(Steel Supporting Structure)が1500piece以上所要され、2重、3重でクロス支持ビームを設計して、2重、3重で交差するコンベアを安置して運営することができるようにした。この難しい難工事は、現在までに紹介された3次元CADで設計をすることができなくて、現場オーダーメイドで多くの部分が進行された。その結果、世界で初めて3段トラック・クロスベルト・分類機を支援する最適のシステムを創案した。そして、このシステムで構成された設備(Facility)が44個のコンベアラインと2個のクロスベルト・トラックと2個のホッパーと5個以上のプラットフォームを含むように、世界で最も効率的かつ最適に設置することができた。
【0086】
一方、このようなシステムを標準化し、システムに合わせて建物の設計も標準化する。建築に属すサブビームの複雑な製作と設置の問題は、標準化で解決することができるし、建物や機械設置時の相互衝突や矛盾を事前に解決することができる。
【0087】
電気施設と制御装置及び全体運営のための運営管理ソフトウェアも標準化する。このすべての過程を標準化することにより、小包分類システムの工期短縮、品質の向上、工事費節減、試験期間の短縮が可能であり、総工費削減と維持費用の節減を達成することができる。
【0088】
本願発明によるシステムの設計及び設置の結果、従来の時間(h)当たり、単位面積(m2)当たりの小包処理能力が0.6piece / m2 / h以下である小包分類機を、3.3piece / m2 / hまで効率を上げることができる、小包分類機を支援するシステムが初めてできた。
【0089】
本発明は、以上のように、図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。