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特許7223475空気調和機を消毒するためのカバーアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】空気調和機を消毒するためのカバーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/20 20060101AFI20230209BHJP
   F24F 1/0043 20190101ALI20230209BHJP
   F24F 1/0057 20190101ALI20230209BHJP
   A61L 101/10 20060101ALN20230209BHJP
【FI】
A61L2/20 100
F24F1/0043 416
F24F1/0057
A61L101:10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022513666
(86)(22)【出願日】2021-01-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-14
(86)【国際出願番号】 US2021012668
(87)【国際公開番号】W WO2021146109
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-02-25
(31)【優先権主張番号】62/962,513
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522076158
【氏名又は名称】インセプタス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴェリシュ、ケネス
(72)【発明者】
【氏名】サン ローラン、ダニエル ピーター
【審査官】中野 孝一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/035757(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/172807(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第2003-0065732(KR,A)
【文献】特開2005-291609(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L2/00-2/28
A61L11/00-12/14
F24F1/0035-1/0057
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に設置された空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリであって、前記空調ユニットの少なくとも一部が前記建物の内部にあり、前記カバーアセンブリが、
柔軟性のある材料で作られたカバーであって、前記カバーは開放箱形を画定するように、上面パネル、底面パネル、および側面パネルに接続された前面パネルを有し、前記カバーは前記開放箱形の開口部が前記建物の壁に隣接するように、前記建物の内部の前記空調ユニットの少なくとも一部の上に設置されるように構築される、カバーと、
オゾンを発生させるように動作可能なオゾン発生器と、
前記オゾン発生器の出力に結合され、カバー内に導かれるように構成されたオゾン送達導管と、
を含むカバーアセンブリ。
【請求項2】
前記カバーが、オゾンを酸素に変換するための触媒を含む、請求項1に記載のカバーアセンブリ。
【請求項3】
前記カバーの少なくとも一部が、前記触媒で裏打ちされている、請求項2に記載のカバーアセンブリ。
【請求項4】
前記前面パネルが通気開口部を画定し、前記カバーアセンブリが前記通気開口部の上に触媒アセンブリを保持するように構成されたホルダをさらに備え、前記触媒アセンブリが前記触媒を含む、請求項2又は請求項3に記載のカバーアセンブリ。
【請求項5】
前記ホルダ内に保持されるような大きさおよび形状の第1のフレーム部分および第2のフレーム部分を有するフレームと、
基板上に前記触媒を含み、前記第1のフレーム部分と前記第2のフレーム部分との間に保持される、ガス透過性材料の基板とを含む、
触媒アセンブリをさらに備える、請求項4に記載のカバーアセンブリ。
【請求項6】
前記カバー上のクロージャをさらに含み、前記クロージャは前記カバーを前記空調ユニットのハウジングに対して維持するように構成され、前記クロージャは磁石、引き紐、シンチ、弾性バンド、クリップ、面ファスナ、およびファスナのうちの1つまたは複数を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のカバーアセンブリ。
【請求項7】
前記オゾン発生器と通信し、前記オゾン発生器に動作可能に結合され、前記オゾン発生器の動作を制御するように構成されたコントローラと、
前記コントローラと通信する1つまたは複数のセンサと、を更に含み、前記1つまたは複数のセンサのうちの少なくとも1つは前記カバーの外部のオゾン濃度を検出するように構成され、
前記コントローラは前記カバーの外部のオゾン濃度に少なくとも部分的に基づいて前記オゾン発生器の動作を調整するように構成される、
請求項1~6のいずれか一項に記載のカバーアセンブリ。
【請求項8】
前記1つまたは複数のセンサのうちの少なくとも1つが、(i)温度、(ii)キャパシタンス、(iii)湿度、および(iv)運動から選択される1つまたは複数の追加の条件を検出するように構成され、
前記コントローラは少なくとも部分的に、前記1つまたは複数の追加条件に基づいて、前記オゾン発生器の動作を調整するように構成される、
請求項7に記載のカバーアセンブリ。
【請求項9】
前記オゾン送達導管が管を含み、前記カバーが、前記管を通って前記空調ユニット内に受け入れるように寸法決めされた開口部を画定する、請求項1~8のいずれか1項に記載のカバーアセンブリ。
【請求項10】
前記カバー上に遮断スイッチをさらに備え、前記遮断スイッチは、前記カバーが前記空調ユニットから分離されると、前記オゾン発生器の動作を停止するように構成される、請求項1~請求項9のいずれか一項に記載のカバーアセンブリ。
【請求項11】
前記カバーは、オゾン不透過性材料で作られている、請求項1~10のいずれか一項に記載のカバーアセンブリ。
【請求項12】
建物内に設置されたときに、空調ユニットの内部が冷却されるべき前記建物の内部にあるように構成された、空気調和ユニットの消毒方法であって、
コントローラと、オゾン発生器と、柔軟な材料で作られ空調ユニットの内部の上に設置されるサイズのカバーと、を含むカバーアセンブリを提供することと、
前記空調ユニットの内部の上に前記カバーを設置することと、
前記オゾン発生器からの導管を前記空調ユニットに導くことと、
オゾン発生器を作動し、前記導管を介して、オゾンを前記空調ユニットの内部に送ることと、
を含む方法。
【請求項13】
オゾンを酸素に変換するのに有効な触媒を含む触媒アセンブリを、カバーの通気口の上に設置することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記カバーアセンブリが前記コントローラと通信する1つ以上のセンサを含み、
前記方法が、
前記1つ以上のセンサにより前記カバーの外部の位置におけるオゾン濃度を検出することと、
前記コントローラによって、前記オゾン濃度に少なくとも部分的に基づいて前記オゾン発生器の動作を調整することと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
1つ以上のセンサにより、(i)温度、(ii)静電容量、(iii)湿度、および(iv)運動の1つ以上の条件を検出することと
記1つ以上の追加条件に部分的に基づいて前記オゾン発生器の動作をコントローラによって調整することと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、空気システムのための洗浄システムに関する。より具体的には、本開示はウォール空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンでは、冷媒を圧縮膨張させて、所定の空間に冷気を供給している。冷媒は、高圧まで圧縮され、次いで、空調システム内で断熱的に膨張させられる。この膨張はエネルギーを必要とし、したがって、システムからエネルギーを引き出し、その結果、ユニットの冷却コイルに冷却効果をもたらす。ファンは、周囲空気を冷たいコイルの上に吹き付け、周囲空気からコイルへ熱を伝達する。このプロセスにおいて、周囲空気は冷却され、次いで、例えば、車両の部屋または客室に通される。空気がコイルによって冷却されるにつれて、空気中の水分もコイル上で凝縮し、空調ユニットから集められるか、または排出され得る。
【発明の概要】
【0003】
詳細な説明
空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリおよび空調ユニットを消毒する方法が開示される。一例では、オゾン耐性布の柔軟なカバーが窓取り付け式、壁取り付け式の空調ユニット、ミニスプリットユニット、または建物内の他のユニット、レクリエーション用車両、キャンパー、トレーラー、テント、またはその他の何らかの内部空間のような壁貫通空調ユニットの内部部分の上に取り外し可能に設置されるように形作られ、構成されている。カバーは、磁石、弾性バンド、ストラップ、またはACユニットのハウジングにカバーを実質的にシールするのに有用な他のデバイスを含むことができる。カバーアセンブリは、コントローラと、オゾン発生器と、オゾンをACユニットに送出するように作動させることができるポンプとを備えている。一例では、チューブがカバーを通過してACユニットのルーバに入り、オゾン発生器からACユニットの内部空間にオゾンを送り出す。ACユニット内に入ると、オゾンはカビ、バクテリア、および臭気を中和し、一般にユニットを消毒することができる。
【0004】
カバーは、任意選択で、オゾンを酸素に変換するための活性炭または触媒を有するフィルタを含む通気開口部を画定する。例えば、通気開口部は、カバーの前面パネルに配置され、ACユニットから脱出するオゾンのためのより低い抵抗の経路を設けることによって、室内へのオゾンの漏れを減少させる。フィルタを通過して部屋に至るオゾンは、オゾンが部屋に放出されるのを防止または低減するために酸素に変換される。
【0005】
コントローラは、カバーアセンブリおよび他の機能をオンまたはオフにするなど、オゾン発生器の一般的な動作を制御するように構成される。一例ではコントローラはプログラム可能であり、ユーザはタッチスクリーン、ボタン、または他のユーザインターフェースを使用して、動作時間の長さ、オゾンの所望の濃度、開始時間、およびプログラム内の他のパラメータを設定することができる。コントローラはさらに、オゾン濃度、温度、湿度、および/または他の状態を検出する、カバーの内側および/または外側の1つまたは複数のセンサからの入力を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、コントローラがセンサ入力に応答してオゾン発生器の動作を適応させ、ACユニット内部の所望のオゾン濃度を達成する。いくつかの実施形態では、制御パネルがオゾン発生器と一体である。他の実施形態では、制御パネルが例えば、ユーザによる容易なアクセスのために、カバーによって保持されるか、またはカバーに取り付けられる。
【0006】
コントローラはACユニット内部の許容できないオゾン濃度または室内に漏れるオゾンなどの危険な状況が検出された場合に、オゾン発生器の動作を停止することができる。さらに、カバーアセンブリは、カバーが空調ユニットから取り外された場合、オゾン発生器の動作を停止する遮断スイッチを含んでもよい。一例では、遮断スイッチが、カバーがACユニットから取り外されるか、または部分的に取り外されると、コントローラへの信号の開回路または通信をもたらす。同様に、遮断は、キャパシタンスの変化、検出されたオゾン漏れ、または他の状態によってトリガすることができる。
【0007】
概要
本開示は、窓取り付け型空調機、壁貫通型空調機、および「ミニスプリット」空調システムの壁取り付け型蒸発器ユニットを含む、空調ユニット用の消毒カバーアセンブリを提供する。このような空調システムは、住宅、ビジネス、レクリエーション用車両、キャンパー、テント、可搬式および仮設の建物、トレーラー、および他の閉鎖空間で一般的に使用されている。このような空調システムは、清掃や適切な保守が行われることはほとんどない。
【0008】
運転中、エアコンはしばしば定置水を保持し、大気汚染物質の影響を受けやすい。ユニットの外側部分は雨、葉、ほこり、および他の破片にさらされることがある。また、このようなユニットの冷却コイルは、冷却サイクル中に空気から水を凝縮させることが一般的である。凝縮水は外部に排出されるように意図されているが、設置が不十分であるか、または他の条件では水がACユニット内に保持されることになる。水の存在により、カビおよび他の汚染物質がユニット内で成長することは珍しくない。
【0009】
例えば、オフシーズンの間、取り外し可能なエアコンは、通常、地下室、ガレージ、または小屋に保管され、保管前にユニットの洗浄または水の除去にほとんどまたはまったく注意を払わない。この問題をさらに悪化させるために、貯蔵領域自体が湿気を帯び、カビの成長を促進することがある。使用中、ユニットは、凝縮および雨の結果として、数ヶ月またはそれ以上の間、水を含み得る。窓取り付け型または壁貫通型のエアコンと同様に、ミニスプリットシステムの蒸発器ユニットには水が溜まることがある。蒸発器ユニットは設置後に壁から取り外されることはほとんどないので、蒸発器ユニット内部の水分はカビ、バクテリアなどの成長を促進することができる。
【0010】
オフシーズン中であろうと使用中であろうと、ACユニット内の水分に富む環境は、カビ、バクテリア、およびエアコンから出てくる空気の品質に悪影響を及ぼす可能性がある他の細菌のための完全な繁殖地である。損なわれた空気はそれを呼吸する人々、特にアレルギーおよび他の呼吸状態を患う人々に有害な影響(例えば、エアコン肺)を引き起こし得る。空気が危険にさらされたという明白な兆候は運転中にエアコンから来る不快な臭気(例えば、「カビのような」臭気)の存在である。
【0011】
エアコンに混入する汚染物質の問題に対処するために、一部のユーザは、ACユニットのハウジングの外側を拭き取るか、ユニットのコンポーネントにクリーナーをスプレーして、ユニットをクリーニングしようとする。しかしながら、ACユニットを分解することなく、ハウジングは汚染物質が存在する空調装置の内部領域にアクセスし、清掃することを非常に困難または不可能にしている。また、ACユニットが窓の中に配置されるか、または壁の開口部を通して設置される場合、たとえユニットの内部にアクセスすることができても、ユニットは洗浄のためにアクセスすることが困難であり得る。同様に、ミニスプリットシステムの蒸発器ユニットはしばしば内壁に高く取り付けられており、蒸発器ユニットの清掃およびメンテナンスを最善の状態で困難にしている。使用中の凝縮からであろうと、別の供給源からACユニットに入る水からであろうと、ACユニット内部の水は、カビの成長を促進する水分に富む環境を提供する。したがって、空調機を効果的に消毒するためのシステムおよび方法が必要とされている。
【0012】
この問題および他の問題に対処するために、本開示は窓に取り付けられたまたは壁を貫通する空調機の内側部分の上に、またはミニスプリットシステムの蒸発器ユニットなどに一時的に取り付けることができるカバーアセンブリに関する。例えば、ユニットを消毒するのに十分な時間、ユニットの吸気口にオゾンをポンプで送り込むことができる。この後、カバーを取り外すことができ、エアコンの通常運転が再開される。本開示に照らして、多数の変形形態および実施形態が明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】本開示のいくつかの実施形態による、空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリの正面斜視図を示す。
図1B】本開示のいくつかの実施形態による、空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリの正面斜視図を示す。
図2】本開示の一実施形態による、カバーアセンブリの正面斜視図を示し、フィルタアセンブリを分解図で示す。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリの背面斜視図を示す。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、空調ユニットを消毒するためのカバーアセンブリの背面斜視図を示す。
図5】本開示の一実施形態による、コントローラに結合された遮断スイッチを含むカバーアセンブリの側面図を示す。
図6】本開示の一実施形態による、窓空調ユニット上に設置されたカバーアセンブリの正面斜視図を示す。
図7】は、本開示のいくつかの実施形態による、空調ユニットを消毒する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面は、例示のみを目的として、本開示の様々な実施形態を示す。以下の詳細な説明から、多数の変形、構成、および他の実施形態が明らかになるのであろう。
【0015】
実施例
【0016】
図1Aおよび図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、空調(AC)ユニットに一時的に設置され、ユニットを消毒するように動作させることができるカバーアセンブリ100の正面斜視図を示す。図1Aでは、カバー組立体100が窓に取り付けられた空調ユニットの内面の上に設置するための寸法および形状である。図1Bにおいて、カバーアセンブリ100は、ミニスプリットシステムの蒸発器ユニット上に設置されるように構成される。図1A~1Bは、以下で同時に議論される。
【0017】
カバーアセンブリ100は柔軟な材料からなり、前面パネル101a、上面パネル101b側面パネル101c、および底面パネル101dを含むカバー101を含む。カバー101は一般に、ACユニットの内部部分の上に適合することができる箱状または立方体の容積を画定する。いくつかの実施形態では、カバー材料がオゾンに対して不浸透性または実質的に不浸透性である。ほとんどの場合、カバー材料はウレタン積層体などの耐オゾン性材料で作られるが、所与の用途に適していると考えられる他の材料を使用することができる。一例では、カバー101がポリウレタンコーティングを含むポリエステル織物で作られる。例えば、布帛は200~2000デニールの布帛であり、200デニールおよび600デニールのポリエステルを含む。このような材料は、シームシーリングプロセスを通して防水性および気密性を作ることができる。いくつかの実施形態では、カバー101が任意選択で、コントローラ104および/またはオゾン発生器106の取り付けを容易にするために剛性パネルを含む。例えば、カバー101の上面パネル101aは、柔軟性材料の一部に結合された剛性パネルを含む。
【0018】
カバー101はカバー101をACユニットのハウジングにぴったりと適合させることができるように、クロージャ(closure)105を含む。クロージャ105の例は、引き紐、コード、弾性バンド、ストラップ、磁石、スナップ、または他のデバイスを含む。クロージャ105はカバーアセンブリ100をACユニットにぴったりと取り付けるとともに、カバーアセンブリ100が使用されている間に、カバーアセンブリとACハウジングとの間からの漏れを防止または減少させるのに有用である。この例では、クロージャ105がコードおよびコードロックを含む。カバーアセンブリ100を取り付けた後、コードをACユニットのハウジングの周囲にきつく引き、コードロック、結び目、クリート、または他の適当な装置で保持することができる。クロージャ105はまた、弾性バンド、調節可能なストラップ、複数の磁石、ファスナ、またはカバー101をACユニットに密着させて維持する他の構造とすることができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、フロントパネル101aがカバー101(図2に示す)の通気開口部130上に触媒アセンブリ120を保持するような大きさのホルダ102を含む。通気開口部130はカバー101の内側から空気およびオゾンを通気するように機能し、カバー101内のオゾンがACユニットの角部に存在し得る他の開口部を通って漏れるのではなく、触媒アセンブリ120を優先的に通過するように、減少した抵抗の経路を提供する。ホルダー102はポケット、フレーム、対向レール、ブラケット、締結具の一部などであってもよく、ホルダー102は触媒アセンブリ120を取り外し可能に保持するように構成される。例えば、設置された触媒アセンブリ120は、ポケットにぴったりフィットすることによって、または触媒アセンブリ120を前面パネル101に取り付けられたフレームにスライドさせることによって、通気開口部130の上に保持され、前面パネル101に密着する。サイドパネル101bは、通気開口部130の上にあっても、単にカバーアセンブリ100の予備構成要素を保持するためにあっても、1つ以上のホルダ105を任意に含むことができる。
【0020】
他の実施形態では、カバー101がオゾンを酸素に分解するための活性炭または他の触媒を含む材料から作製される。一例では、カバー101が触媒含有材料で裏打ちされるか、またはオゾンの酸素への変換を促進する材料で少なくとも部分的に作製される。
【0021】
また、カバーアセンブリ100は空気ポンプを含むオゾン発生器106に電気的に結合されたコントローラ104を含み、コントローラ104は、オゾン発生器106の少なくとも基本的な動作を制御するように構成される。これらの例では、コントローラ104およびオゾン発生器106が単一の構成要素の一部である。いくつかの実施形態では、電源103を使用して、コントローラ104およびオゾン発生器106に電力を供給することができる。他の実施形態では、コントローラ104および/またはオゾン発生器106がバッテリ、太陽電池、または他の電源を使用して動作させることができる。
【0022】
1つの例示的な実施形態では、コントローラ104がオゾン発生器106のための始動/停止機能を含む。他の実施形態では、コントローラ104が例えば、タイマ、プログラマブルメモリ、センサ入力、遮断スイッチ、タッチスクリーンまたは他のユーザインターフェース、ライト、サウンド、および他の特徴などの1つまたは複数の追加機能をさらに含むことができる。一実施形態では、コントローラ104が上面パネル101bの開口部に嵌合されるか、または上面パネル101bに永久的に取り付けられるなど、カバー101に一体化されている。コントローラ104は、側面パネル101c、前面パネル101a、または底面パネル101dのようないくつかの他の場所でカバー101に代替的に取り付けることができる。なお、コントローラ104およびオゾン発生器106は、図1Aの実施形態の上面パネル101bおよび図1Bの実施形態の底面パネル101dに取り付けられている。コントローラ/オゾン発生器104/106は理解されるように、特定の形状又はスタイルの空調ユニットに対して適切であると見なすことができる。
【0023】
いくつかのそのような実施形態では、コントローラ104がカバー101の開口部を通してカバー101の内側と連通することができる1つまたは複数のセンサを含むことができる。他の実施形態では、コントローラ104は表面取り付けされており、締結具、フック-ループ締結具、クリップ、磁石、又は他の適当な手段を用いてカバー101に取り外し可能に取り付けることができる。他の実施形態では、コントローラ104がカバー101とは別個であり、上面パネル101b上に配置されるか、近くの壁に取り付けられるか、またはカバー101をACユニットに取り付けた後、何らかの他の場所に配置されることが可能である。本開示に照らして、多数の変形形態および実施形態が明らかになるのであろう。
【0024】
オゾン発生器106はコロナ放電に基づいて動作し、空気を使用してオゾン(O)を発生させる。オゾン発生器106は、発生したオゾンを送出するためのポンプを含む。オゾン発生器106はコントローラ104と一体であってもよいし、管107を用いてオゾンをカバー101に供給する別個の構成要素であってもよい。一例ではコントローラ104およびオゾン発生器106がカバー101の上面パネル101bに取り付けられるか、またはセットされる単一のユニットに収容され、ここで、オゾン発生器106の出力はカバー101の内側に配置される。このような一実施形態では、チューブ107がカバー101の中に入り、ACユニットのルーバの中に向けることができる。同様に、オゾン発生器106が別個の構成要素である場合、管107は、グロメットなどの開口部を通ってカバー101内に入ることによって、カバー101内およびACユニット内にオゾンを送達することができる。いくつかの実施形態では、管107がエチレン-プロピレン、フルオロシリコーン、シリコーン、ステンレス鋼、The Chemours CompanyによってViton(登録商標)として販売されているフルオロポリマーエラストマー、または可塑剤を含まず、Eldon JamesによってFlexelene(登録商標)として販売されている可撓性ポリエチレン管などのオゾン適合性材料から作製される。
【0025】
ここで図2を参照すると、正面斜視図は、一実施形態による、カバーアセンブリ100と共に使用することができる触媒アセンブリ120の分解図を示す。この例では、触媒アセンブリ120が第1の支持パネル122と、第2の支持パネル124と、第1の支持パネル122と第2の支持パネル124との間の触媒126とを含む。第1および第2の支持パネル122、124は、空気およびオゾンなどのガスが流れるための1つまたは複数の開口128を画定する。第1および第2の支持パネル122、124は、可撓性シートまたは顆粒であってもよい触媒126に構造的支持を提供する。触媒126の形成に応じて、理解されるように、第1および/または第2の支持パネル122、124の一方または両方を省略することができる。
【0026】
触媒126は、オゾンを酸素に変換するように構成され、任意の適切な形態を有することができる。本明細書で使用される「触媒」という用語は、触媒自体、ならびに触媒を堆積させることができる基材または支持媒体を含む。触媒126は、いくつかの例を挙げると、活性炭、酸化マグネシウム(Mg)酸化銅(CuO)、パラジウム、プラチナ、または顆粒の形態の金、被覆、触媒を含むフィルタ、または触媒を含有するか、または触媒で被覆された網状発泡体であり得るか、またはそれらを含み得る。
【0027】
一例では、触媒アセンブリ120がそれ自体で使用することができるか、またはプラスチックまたは金属グリッドの間に配置することができる活性炭フィルタを含む。別の例では、触媒アセンブリ120が通気開口部130に嵌合することができる円盤状容器内に粒状活性炭を含む。さらに別の例では、触媒アセンブリ120が活性炭または他の適切な触媒でコーティングされた、または活性炭または他の適切な触媒を含有する網状発泡体のシートである。
【0028】
カバーアセンブリ100の使用中、触媒アセンブリ120は、フロントパネル101a内の通気開口部130の上に配置され、ホルダ102によって保持される。この例に示すように、触媒アセンブリ120は、比較的平坦な形態で第1および第2の支持パネル122、124の間に保持された活性炭フィルタを含む。触媒アセンブリ120は、通気開口部130の上に配置されたパウチ又はポケットであるホルダ102内に取り付けることができる。カバー101は、1つ以上の通気開口部130を有することができる。通気開口130は例えば、カバーの縁部とACユニットの外部との間の経路と比較して、オゾンがカバー101から逃げるための抵抗が低減された経路を提供する。触媒アセンブリ120が設置されると、逃げたオゾンは触媒アセンブリ120を通過してオゾンを酸素に変換し、オゾンがACユニットの配置された部屋または空間に入るのを防止する。
【0029】
図3および図4は、本開示のいくつかの実施形態による、カバーアセンブリ100の背面斜視図を示す。これらの例では、コントローラ104とオゾン発生器106がミニスプリットユニットの場合は底面パネル101d上、窓取り付けユニットの場合は上面パネル101b上などのカバー101に固定された単一の一体型ユニットに組み合わされる。一実施形態では、コントローラ104/オゾン発生器106が締結具142を使用してカバー101に固定することができる。一実施形態では、締結具142が通常金属ハウジングを有する空調ユニット上にコントローラ104を維持するのに有用な磁石を含む。オゾン発生器106に接続されたチューブ107は、カバー101の内部にオゾンを供給する。カバー101がACユニットに嵌合されると、チューブ107をACユニット前面の空気吸気口または冷気吹出口に挿入して、オゾンをユニットに送り込むことができる。図3および図4にも示すように、触媒アセンブリ120は、フロントパネル101aの通気開口130を通して見ることができる。
【0030】
カバーアセンブリ100は、任意選択で、カバー101の内側および/または外側のオゾン濃度を検出するように構成および配置された1つまたは複数のセンサ140を含む。各センサ140は、有線または無線接続を使用して、感知された状態をコントローラ104に通信する。感知された状態は、オゾン濃度、湿度、温度、または他の状態のうちの任意の1つ以上を含み得る。一例では各センサ140がコントローラ104の一部であり、少なくとも1つのセンサ140はカバー101の開口部の上または貫通して配置され、カバー101の内側のオゾン濃度を検出する。いくつかのそのような実施形態では、コントローラ104が開口またはメッシュを介してカバー101の内側と連絡する2つ以上のセンサ140を含む。
【0031】
使用中、コントローラ104はオゾン濃度が所定の最大値を超えるとき、またはオゾン濃度と時間の積が所定の値を満たすかまたは超えるときなど、センサ140から受け取った感知された状態(例えば、オゾン濃度)を使用して、オゾン発生器106の動作を終了させることができる。一実施形態では、コントローラ104がACユニットを効果的に消毒するのに必要な所望のオゾン濃度及び滞留時間を提供するようにオゾン発生器106の動作を調整する。例えば、カバーアセンブリ100は、ウイルス、細菌、カビ、および/または真菌の少なくとも99.9%、少なくとも99.99%、または少なくとも99.999%を含むウイルスおよび細菌の少なくとも99%を殺す(および/またはカビおよび真菌を不活性化する)のに有効である。これらの消毒レベルは、それぞれ病原体の「3-log」、「4-log」、「5-log」減少(または死滅速度)と呼ばれることがある。
【0032】
例えば、オゾン発生器106は5~15分間、ACユニット内に100~300ppmのオゾンを供給し、その後、約10~20分間の滞留時間が続く。他の実施形態では、ACユニット内部のオゾン濃度が少なくとも20、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、少なくとも200、および少なくとも300ppmを含む、少なくとも10ppmである。コントローラ104は任意選択で、カバー101の外側のオゾン濃度または他の状態を検出するために、コントローラ104の前面または他の部分に1つまたは複数のセンサ140を含む。一実施形態では、カバー101の外側で検出されるオゾンの最大値が2ppm、1ppm、0.5ppm、または0.05ppmである。例えば、カバー110の外側で検出されるオゾンの最大値は、21 CFR 801.415の下で米国食品医薬品局の要件に準拠している。
【0033】
図4に示されるASは例えば、コントローラ104は、オゾン発生器106の動作を停止する遮断スイッチ144を任意選択的に含む。一例では、遮断スイッチ144がコントローラ104の背面の押しボタンスイッチである。カバー101がACユニット上に適切に組み立てられると、遮断スイッチ144は、ACユニットに隣接する壁、窓、窓枠、または他の構造物との接触によって押し下げられる。別の実施形態では、遮断スイッチ144が、カバー101がユニット上に設置されると(例えば、ユニットの周囲で締め付けられる)スイッチが押されるように、カバーと空調ユニットとの間にある。
【0034】
一例では、遮断スイッチ144が押し下げられると回路を完成し、押し下げられないと開回路となり、それによってオゾン発生器106の動作を停止する。遮断スイッチ144が非圧縮位置にスプリング付勢されているため、カバー101が取り外されるか、または部分的に取り外されると、遮断スイッチ144は非圧縮状態を再開し、オゾン発生器106への電力を遮断する。
【0035】
他の実施形態では、遮断スイッチ140が磁気、運動検出器、キャパシタンスの変化、近接センサ、またはコントローラ104と組み合わせてオゾン発生器106の動作を停止する感知された状態を使用する。いくつかの実施形態では、コントローラ104が、遮断スイッチ144が作動してカバー101が妨害されオゾンが領域内に存在することをユーザに警告すると、警報を鳴らすか、または警告を表示する。
【0036】
図5は、本開示の一実施形態によるカバーアセンブリ100の側面図を示す。遮断スイッチ140はカバー101の後端を越えて延びるように、コントローラ104の背面から突出する。カバー101がACユニットに適切に設置されると、遮断スイッチ140がコントローラ104に押し込まれ、回路を完成させ、オゾン発生器106の動作を可能にする。
【0037】
触媒アセンブリ120は、カバー101の前面パネル101a上のホルダ102内に大部分収容される。この例ではホルダ102が前面パネル101a上のポケットまたはパウチであり、触媒アセンブリ120はポケットに挿入することができるフィルタである。
【0038】
図6は、壁開口部210に設置された空調ユニット200の内側部分に設置されたカバーアセンブリ100の正面斜視図を示す。この例では、オゾン発生器106がコントローラ104から分離されている。オゾン発生器106は、カバー101の底面パネル101dに取り付けられている。オゾンは、前面パネル101a内のグロメット150を通って延在するチューブ107を用いてカバー101内およびACユニット200内に供給される。グロメット150を通過した後、チューブ107はACユニット200のルーバ内に延びる。この例では、クロージャ105がカバー101をACユニット200に固定し、実質的にシールするために締め付けることができるストラップである。カバー101は、ACユニット200の金属ハウジングと接触してカバー101を保持するための磁石146も含む。カバー101の外側のセンサ140は、オゾン濃度及び触媒アセンブリ120を通ってカバー101を出るガスの温度のような、検知された状態をコントローラ104に伝達する。カバーアセンブリ100を動作させてACユニット200を消毒した後、カバーアセンブリ100を取り外し、ACユニット200の通常動作を再開することができる。
【0039】
図7は、本開示の一実施形態による、ACユニット200を消毒する方法300を示す。方法300は設置されたACユニットの動作を停止し(305)、カバーおよびオゾン発生器を含むカバーアセンブリを設ける(310)ことによって始まる。カバーアセンブリの例は、図16を参照して上述した通りである。
【0040】
方法300は、続いて空調ユニットの内側部分の上にカバーを固定する(315)。例えば、カバーは、窓又は壁に設置されるACユニット、又はミニスプリットシステムの蒸発器ユニットの前面及び露出ハウジングの上に配置される。カバーは、ストラップまたはコードを使用してハウジングの周囲で締め付けられる。ACユニット上にカバーを固定する前、固定している間、または固定した後(315)、方法は、ACユニットの前面のルーバ内など、ACユニット内に1つまたは複数のオゾン送達管を挿入すること(320)を含む。チューブの挿入(320)は、チューブをカバーの開口部を通過させ、次いで、ACユニットのルーバに入るか、またはその方へ通すことを含んでもよい。代替的に、オゾン発生器の管又はオゾン排出ポートは、オゾンをACユニット内に導くように配置することができる。
【0041】
方法300は、ACユニットを消毒するのに十分な時間(滞留時間と呼ぶことができる)オゾン発生器を動作させるステップ325に続く。場合によっては、オゾン発生器の運転325が5~25分、10~20分、5~15分、または約7分を含む1~30分間行われる。理解されるように、状況によっては、より長い動作時間が必要になることがある。動作中、オゾンは、カビ、バクテリア、および臭気を殺すかまたは中和するためにACユニットに流入する。一実施形態では、オゾン発生器がACユニット内に、少なくとも10ppm、少なくとも50ppm、少なくとも100ppm、少なくとも150ppm、少なくとも200ppm、少なくとも250ppm、少なくとも300ppm、1~150ppm、150350ppm、200~400ppm、200~300ppm、250~350ppm、または約300ppmのオゾンを含む、1~400ppmの濃度を提供する。
【0042】
任意選択で、オゾン発生器を動作させるステップ325は、カバーの除去を検出するステップ326、および/または閾値を超えるオゾン濃度を検出するステップ328を含む。カバーが取り外されるか、またはオゾン濃度が所定の限界を超える場合、例えば、カバーアセンブリ(例えば、コントローラまたはキルスイッチ)は、オゾン発生器の動作を停止する。いくつかの実施形態では、オゾン発生器を動作させるステップ325がカバー内部のオゾン濃度を制御するためのオゾン発生の変化、および所望のオゾン濃度および滞留時間を達成するために必要な動作の他の変化を含むことができる。
【0043】
オゾン発生器を動作させた(325)後、方法300はオゾンが消散するか、または非毒性状態に戻るのを待つ(330)ことを任意選択で含み、その間、カバーはACユニット上に残る。一実施形態では、待機330が20~40分、約30分、または約10分など、10~60分間である。
【0044】
方法300は続いてカバーアセンブリを取り外し(335)、この時点で、ACユニットの通常動作は、必要に応じて、を再開すること(340)ができる。
【0045】
方法300におけるプロセスは、説明を容易にするために特定の順序で示されていることに留意されたい。しかしながら、いくつかの実施形態によれば、プロセスのうちの1つまたは複数は、異なる順序で実行されてもよく、または全く実行されなくてもよい(したがって、オプションであってもよい)。本明細書に記載される方法300および技法に関する多数の変形が、本開示に照らして明らかになるのであろう。
【0046】
さらなる実施例:
【0047】
以下の実施例はさらなる実施形態に関連し、そこから多数の置換および構成が明らかになるのであろう。
【0048】
実施例1は空気調和ユニットを消毒するためのカバーアセンブリであって、該カバーアセンブリは柔軟性材料からなるカバーを備え、該カバーは上パネル、底パネル、および側パネルに接続され、概して、開放ボックス形状を規定する前面パネルを有し、該カバー内に導かれたオゾン送達導管を有するオゾン発生器と、該オゾン発生器に動作可能に結合され、該オゾン発生器の動作を制御するように構成されたコントローラとを備える、カバーアセンブリである。
【0049】
実施例2は、カバーがオゾンを酸素に変換するための触媒を含む、実施例1の主題を含む。
【0050】
実施例3は、カバーの少なくとも一部が触媒で裏打ちされている実施例2の主題を含む。
【0051】
実施例4は実施例1~3のいずれかの主題を含み、フロントパネルはベント開口部を画定し、アセンブリはベント開口部上に触媒アセンブリを保持するように構成されたホルダをさらに含み、触媒アセンブリは、オゾンを酸素に変換するのに有効な触媒を含む。
【0052】
実施例5は実施例4の主題を含み、第1のフレーム部分および第2のフレーム部分を有するフレームを含む触媒アセンブリを含み、フレームはホルダ内に保持されるようなサイズおよび形状であり、ガス透過性材料の基板であって、基板上に触媒を含み、基板は、第1のフレーム部分と第2のフレーム部分との間に保持される。
【0053】
実施例6は実施例1~5のいずれかの主題を含み、カバー上にクロージャをさらに含み、クロージャは、カバーを空調ユニットの外側に引き付けるように構成される。
【0054】
実施例7は実施例6の主題を含み、クロージャは、(i)磁石、(ii)引き紐、(iii)シンチ、または(iv)弾性バンドのうちの1つ以上を含む。
【0055】
実施例8は実施例6の主題を含み、クロージャは、上面パネル、サイドパネル、およびボトムパネルによって画定されるカバーの開口部を締め付けるように構成される。
【0056】
実施例9は実施例1~8のいずれかの主題を含み、ここで、コントローラは、カバーと一体である。
【0057】
実施例10は実施例9の主題を含み、ここで、コントローラは、カバーの上面パネルに固定される。
【0058】
実施例11は実施例1~8のいずれかの主題を含み、ここで、コントローラは、オゾン発生器と一体である。
【0059】
実施例12は実施例1~11のいずれかの主題を含み、コントローラは、グラフィカルユーザインターフェースを含む。
【0060】
実施例13は実施例1~12のいずれかの主題を含み、コントローラと通信する1つ以上のセンサをさらに含み、1つ以上のセンサは、オゾン濃度を検出するように構成される。
【0061】
実施例14は実施例13の主題を含み、1つまたは複数のセンサは、(i)温度、(ii)キャパシタンス、(iii)湿度、および(iv)運動のうちの少なくとも1つを検出するようにさらに構成される。
【0062】
実施例15は、オゾン送達導管がカバー内に延在する管を含む、実施例1~14のいずれかの主題を含む。
【0063】
実施例16は実施例15の主題を含み、ここで、カバーは、それを通って管を受容するようにサイズ決定された開口部を規定する。
【0064】
実施例17は実施例1~16のいずれかの主題を含み、カバー上に遮断スイッチをさらに備え、この遮断スイッチは、カバーが空調ユニットから分離されたときにオゾン発生器の動作を停止するように構成される。
【0065】
実施例18は実施例1~17のいずれかの主題を含み、ここで、カバーは、オゾン不透過性材料から作製される。
【0066】
実施例19は設置された場合に、空調ユニットの内側部分が冷却される空気とともに密閉空間の内部にあるように構成された空調ユニットを消毒する方法であって、(i)空調ユニットの内側部分に設置されるような大きさのカバーと、コントローラと、オゾン発生器とを備えるカバーアセンブリを設けるステップと、(ii)空調ユニットの内側部分にカバーを設置するステップと、オゾン発生器からのオゾンを空調ユニットに導くステップと、(iii)オゾン発生器を動作させて、オゾンを空調ユニットの内部に送出するステップと、を含む方法である。
【0067】
実施例20は実施例19の主題を含み、空調ユニットは、窓取り付け式空調機、壁通し式空調機、またはミニスプリットシステムの蒸発器ユニットである。
【0068】
実施例21は実施例19または20の主題を含み、閉鎖空間は、レクリエーション車両、トレーラ、キャンパー、またはテントとして選択される。
【0069】
実施例22は実施例19~21のいずれかの主題を含み、空調ユニットの内側部分にカバーを固定する前に、空調ユニットの運転を停止することをさらに含む。
【0070】
実施例23は実施例19~22のいずれかの主題を含み、ここで、オゾンを空調ユニットに導くことは、オゾンを空調ユニットの吸気口に導くことを含む。
【0071】
実施例24は実施例23の主題を含み、ここで、オゾンを空調ユニットに向けることは、オゾン送達導管をカバーの開口部を通して空気取入れ口に挿入することをさらに含む。
【0072】
実施例25は実施例19~24のいずれかの主題を含み、さらに、オゾンを酸素に変換するのに有効な触媒を含む触媒アセンブリをカバーの通気開口部上に設置することを含む。
【0073】
実施例26は実施例19~25のいずれかの主題を含み、前記空調ユニットの内側部分に前記カバーを固定するステップは、前記空調ユニットとの接触による遮断スイッチの押下、または前記空調ユニットに隣接する面との接触を含むことを特徴とする。
【0074】
実施例27は実施例19~26のいずれかの主題を含み、カバーアセンブリはコントローラと通信する1つまたは複数のセンサを含み、方法は、1つまたは複数のセンサによって、オゾン濃度を検出するステップと、1つまたは複数のセンサからコントローラにオゾン濃度を伝達するステップと、コントローラによって、オゾン濃度を閾値と比較するステップとをさらに含む。
【0075】
実施例28は実施例27の主題を含み、オゾン濃度は、カバーの内側のオゾン濃度を含む。
【0076】
実施例29は、オゾン濃度がカバーの外側のオゾン濃度を含む、実施例27または28の主題を含む。
【0077】
実施例30は実施例27~29のいずれかの主題を含み、オゾン濃度が閾値を超える場合に、コントローラによるオゾン発生器の動作を停止することをさらに含む。
【0078】
実施例31は実施例27~30のいずれかの主題を含み、オゾン濃度が閾値を超えた場合に危険状態の警告を通信するコントローラをさらに含む。例えば、警告は、可視信号、可聴信号、またはその両方を含む。
【0079】
実施例32は実施例27~31のいずれかの主題を含み、1つまたは複数のセンサによって、(i)温度、(ii)キャパシタンス、(iii)湿度、および(iv)運動の1つまたは複数の条件を検出するステップと、1つまたは複数のセンサからコントローラに1つまたは複数の条件を伝達するステップと、1つまたは複数の条件に基づいてオゾン発生器の動作をコントローラによって調整するステップとをさらに含む。
【0080】
実施例33は実施例32の主題を含み、オゾン発生器の動作を調整することは、オゾン出力を変更すること、または温度に少なくとも部分的に基づいて動作時間を変更することを含む。
【0081】
実施例34は実施例32の主題を含み、オゾン発生器の動作を調整することは、湿度に少なくとも部分的に基づいて、オゾン出力を変更すること、またはオゾン発生器の動作時間を変更することを含む。
【0082】
実施例35は実施例32の主題を含み、ここで、オゾン発生器の動作を調節することは、1つ以上の条件に基づいてオゾン発生器の動作を停止することを含む。
【0083】
例示的な実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提示されている。網羅的であること、または本開示を開示された正確な形態に限定することは意図されていない。本開示に照らして、多くの修正および変形が可能である。本開示の範囲は、この詳細な説明によって限定されるのではなく、むしろ本明細書に添付される請求の範囲によって限定されることが意図される。本出願の優先権を主張する将来出願される出願は開示された主題を異なる方法で主張することができ、一般に、本明細書で様々に開示された、または他の方法で実証された1つまたは複数の限定の任意のセットを含むことができる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7