(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 9/445 20180101AFI20230209BHJP
H04L 67/025 20220101ALI20230209BHJP
【FI】
G06F9/445 130
H04L67/025
(21)【出願番号】P 2019023835
(22)【出願日】2019-02-13
【審査請求日】2021-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】596157780
【氏名又は名称】横河計測株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100188307
【氏名又は名称】太田 昌宏
(74)【代理人】
【識別番号】100202326
【氏名又は名称】橋本 大佑
(72)【発明者】
【氏名】木村 武志
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-090090(JP,A)
【文献】特開2012-014710(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
G06F 11/30
H04L 67/025
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の測定器をそれぞれ制御する複数の基本アプリケーションソフトウェアを制御する機能拡張アプリケーションソフトウェアとして実現されるプログラムであって、
前記複数の測定器と通信接続されている情報処理システムに、
前記情報処理システムに含まれる第1情報処理装置に前記測定器を制御する
前記基本アプリケーションソフトウェアがインストールされているか否かを判定するステップと、
前記
基本アプリケーションソフトウェアがインストールされていると判定すると、前記
基本アプリケーションソフトウェアを起動させるステップと、
前記機能拡張アプリケーションソフトウェアの機能を実現するために必要な全ての前記基本アプリケーションソフトウェアに対して処理が完了すると、起動した前記
基本アプリケーションソフトウェアを制御して前記測定器を制御するステップと、
を実行させる、
プログラム。
【請求項2】
前記情報処理システムに、
ユーザによる入力情報を取得するステップと、
取得した前記ユーザによる前記入力情報に基づいて前記測定器を使用するか否かを判定するステップと、
前記測定器を使用すると判定すると、前記
基本アプリケーションソフトウェアを起動させるステップと、
起動した前記
基本アプリケーションソフトウェアを制御して前記測定器を制御するステップと、
を実行させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
ネットワークを介して前記第1情報処理装置と通信接続されている第2情報処理装置に各前記ステップを実行させる、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1情報処理装置に各前記ステップを実行させる、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記制御するステップにおいて、複数の前記測定器をそれぞれ制御する複数の前記
基本アプリケーションソフトウェアが制御される、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
複数の測定器と通信接続されている情報処理システムであって、
前記
複数の測定器を
それぞれ制御する
複数の基本アプリケーションソフトウェアを制御する
機能拡張アプリケーションソフトウェアに基づいて動作する制御部を備え、
前記制御部は、前記情報処理システムに含まれる第1情報処理装置に前記
基本アプリケーションソフトウェアがインストールされていると判定すると、前記
基本アプリケーションソフトウェアを起動させ、
前記機能拡張アプリケーションソフトウェアの機能を実現するために必要な全ての前記基本アプリケーションソフトウェアに対して処理が完了すると、起動した前記
基本アプリケーションソフトウェアに基づいて前記測定器を制御する、
情報処理システム。
【請求項7】
ユーザによる入力情報を取得する入力部を備え、
前記制御部は、
前記入力部から取得した前記ユーザによる前記入力情報に基づいて前記測定器を使用するか否かを判定し、
前記測定器を使用すると判定すると、前記
基本アプリケーションソフトウェアを起動させ、起動した前記
基本アプリケーションソフトウェアに基づいて前記測定器を制御する、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御部は、ネットワークを介して前記第1情報処理装置と通信接続されている第2情報処理装置を構成する、
請求項6又は7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1情報処理装置を構成する、
請求項6又は7に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記制御部は、複数の前記測定器をそれぞれ制御する複数の前記
基本アプリケーションソフトウェアを制御する、
請求項6乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、測定器と通信接続された情報処理装置が、測定器からの測定データ取得、及び測定器の設定変更等を含む測定器の制御を、プログラムに基づいて実行する技術が従来から知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、通信プログラムを作成する知識が無くとも、ネットワーク経由で測定中の複数台の測定器から測定データを取得してデータ処理を行うことができるデータ処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、1つ以上の測定器をそれぞれ制御する1つ以上の基本アプリケーションソフトウェアの機能を集約して新たに作成された機能拡張アプリケーションソフトウェアとしてのプログラムが考えられる。このような場合、例えばプログラムに含まれる基本アプリケーションソフトウェアの機能に対して拡張等を含む再構成を行おうとすると、当該プログラム自体も作り変える必要がある。このような従来のプログラムでは、基本アプリケーションソフトウェアの構成に対するプログラムの自由度が低かった。
【0006】
本開示は、基本アプリケーションソフトウェアの構成に対する自由度が向上するプログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
幾つかの実施形態に係るプログラムは、測定器と通信接続されている情報処理システムに、前記情報処理システムに含まれる第1情報処理装置に前記測定器を制御するアプリケーションソフトウェアがインストールされているか否かを判定するステップと、前記アプリケーションソフトウェアがインストールされていると判定すると、前記アプリケーションソフトウェアを起動させるステップと、起動した前記アプリケーションソフトウェアを制御して前記測定器を制御するステップと、を実行させる。これにより、一実施形態に係るプログラムに基本アプリケーションソフトウェアを組み込む必要がないので、基本アプリケーションソフトウェアの構成に対する自由度が向上する。したがって、プログラムの開発、保守、及び品質管理等が効率化される。プログラムを通じて基本アプリケーションソフトウェアの機能をユーザが利用可能であることで、例えば異なるプログラムを開発する場合でも開発者の作業効率が向上する。
【0008】
一実施形態において、前記情報処理システムに、ユーザによる入力情報を取得するステップと、取得した前記ユーザによる前記入力情報に基づいて前記測定器を使用するか否かを判定するステップと、前記測定器を使用すると判定すると、前記アプリケーションソフトウェアを起動させるステップと、起動した前記アプリケーションソフトウェアを制御して前記測定器を制御するステップと、を実行させてもよい。これにより、例えば使用する必要がないとユーザが判断した測定器に対応する基本アプリケーションソフトウェアを起動させる必要がなく、一実施形態に係るプログラムは必要最低限の基本アプリケーションソフトウェアのみを動作させることが可能となる。したがって、情報処理システム全体で必要とされるマシンパワーが低減する。
【0009】
一実施形態において、ネットワークを介して前記第1情報処理装置と通信接続されている第2情報処理装置に各前記ステップを実行させてもよい。これにより、一実施形態に係るプログラムがインストールされる情報処理装置と異なる情報処理装置に基本アプリケーションソフトウェアがインストールされる。したがって、プログラムに対応させる基本アプリケーションソフトウェアの数が増えたとしても、新たな情報処理装置を情報処理システムに加えることで、情報処理装置1つあたりに加わる負荷が増大しない。
【0010】
一実施形態において、前記第1情報処理装置に各前記ステップを実行させてもよい。これにより、一実施形態に係るプログラムがインストールされる情報処理装置と同一の情報処理装置に基本アプリケーションソフトウェアがインストールされる。したがって、情報処理システムに含まれる情報処理装置に関する構成が簡素化する。
【0011】
一実施形態において、前記情報処理システムは、複数の前記測定器と通信接続され、前記制御するステップにおいて、複数の前記測定器をそれぞれ制御する複数の前記アプリケーションソフトウェアが制御されてもよい。これにより、ユーザは、一実施形態に係るプログラムに基づいて、複数の基本アプリケーションソフトウェアにそれぞれ対応する複数の測定器をまとめて制御することができる。
【0012】
幾つかの実施形態に係る情報処理システムは、測定器と通信接続されている情報処理システムであって、前記測定器を制御するアプリケーションソフトウェアを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記情報処理システムに含まれる第1情報処理装置に前記アプリケーションソフトウェアがインストールされていると判定すると、前記アプリケーションソフトウェアを起動させ、起動した前記アプリケーションソフトウェアに基づいて前記測定器を制御する。これにより、一実施形態に係る情報処理システムの制御部を動作させるプログラムに基本アプリケーションソフトウェアを組み込む必要がないので、基本アプリケーションソフトウェアの構成に対する自由度が向上する。したがって、プログラムの開発、保守、及び品質管理等が効率化される。プログラムを通じて基本アプリケーションソフトウェアの機能をユーザが利用可能であることで、例えば異なるプログラムを開発する場合でも開発者の作業効率が向上する。
【0013】
一実施形態において、ユーザによる入力情報を取得する入力部を備え、前記制御部は、前記入力部から取得した前記ユーザによる前記入力情報に基づいて前記測定器を使用するか否かを判定し、前記測定器を使用すると判定すると、前記アプリケーションソフトウェアを起動させ、起動した前記アプリケーションソフトウェアに基づいて前記測定器を制御してもよい。これにより、制御部は、例えば使用する必要がないとユーザが判断した測定器に対応する基本アプリケーションソフトウェアを起動させる必要がなく、一実施形態に係る情報処理システムは必要最低限の基本アプリケーションソフトウェアのみを動作させることが可能となる。したがって、情報処理システム全体で必要とされるマシンパワーが低減する。
【0014】
一実施形態において、前記制御部は、ネットワークを介して前記第1情報処理装置と通信接続されている第2情報処理装置を構成してもよい。これにより、制御部を有する情報処理装置と異なる情報処理装置に基本アプリケーションソフトウェアがインストールされる。したがって、制御部を動作させるプログラムに対応させる基本アプリケーションソフトウェアの数が増えたとしても、新たな情報処理装置を情報処理システムに加えることで、情報処理装置1つあたりに加わる負荷が増大しない。
【0015】
一実施形態において、前記制御部は、前記第1情報処理装置を構成してもよい。これにより、制御部を有する情報処理装置と同一の情報処理装置に基本アプリケーションソフトウェアがインストールされる。したがって、情報処理システムに含まれる情報処理装置に関する構成が簡素化する。
【0016】
一実施形態において、前記情報処理システムは、複数の前記測定器と通信接続され、前記制御部は、複数の前記測定器をそれぞれ制御する複数の前記アプリケーションソフトウェアを制御してもよい。これにより、ユーザは、一実施形態に係る情報処理システムに基づいて、複数の基本アプリケーションソフトウェアにそれぞれ対応する複数の測定器をまとめて制御することができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、基本アプリケーションソフトウェアの構成に対する自由度が向上するプログラム及び情報処理システムを提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】一実施形態に係るプログラムの概念を示す模式図である。
【
図2】第1実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図2の情報処理システムが有する情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2の情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図4に示すフローの変形例を示すフローチャートである。
【
図6】第2実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】従来の機能拡張アプリケーションソフトウェアの概念を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図7は、従来の機能拡張アプリケーションソフトウェアの概念を示す模式図である。例えば、
図7は、3つの測定器をそれぞれ制御する3つの基本アプリケーションソフトウェアの機能を集約して新たに作成された機能拡張アプリケーションソフトウェアの概念を示す。以下では、基本アプリケーションソフトウェアを「基本アプリ」と表記し、機能拡張アプリケーションソフトウェアを「機能拡張アプリ」と表記する。
【0020】
図7に示すような機能拡張アプリでは、同一又は異なる情報処理装置に3つの基本アプリが個別にインストールされることなく、一の情報処理装置に機能拡張アプリ単体がインストールされる。
【0021】
ユーザが測定器を用いて測定データを取得する場合、ユーザは初めに測定器の電源を投入する。続いて、ユーザは、機能拡張アプリがインストールされている情報処理装置を操作して、機能拡張アプリを起動させる。機能拡張アプリが起動すると、基本アプリの機能も利用可能となる。続いて、ユーザは、機能拡張アプリを操作して、機能拡張アプリがインストールされている情報処理装置と測定器との通信接続を確立する。その後、ユーザは、機能拡張アプリを操作して、測定データの取得及び測定器の設定変更等を含む測定器の制御を情報処理装置に実行させる。
【0022】
このような従来の機能拡張アプリを用いる場合、機能拡張アプリに基本アプリの機能が含まれているため、例えば基本アプリ単体がバージョンアップされると、機能拡張アプリに対しても更新作業が新たに発生していた。加えて、ユーザによる要求が全く異なる機能拡張アプリを開発する際、開発者は、その都度、基本アプリを組み込む必要があった。例えば、
図7に示すような機能拡張アプリにおいて、4つ目の基本アプリを追加しようとした場合、開発者は、機能拡張アプリの仕様を変更して、機能拡張アプリを修正する、又は新たに作り変える必要があった。これにより、開発者による作業工数が増大していた。
【0023】
例えば機能拡張アプリの開発及び更新等において基本アプリを機能拡張アプリに組み込む際にヒューマンエラーが発生する恐れもあった。例えば、基本アプリの開発者とは異なる別の開発者が当該基本アプリを組み込んで機能拡張アプリを作成しようとした場合、このようなヒューマンエラーが発生する恐れはさらに高まっていた。例えば、電力解析器及び光スペクトラムアナライザのように異なる種類の測定器をそれぞれ制御する異なる種類の基本アプリを組み込んで機能拡張アプリを作成しようとした場合、同様にヒューマンエラーが発生する恐れはさらに高まるか、又はソフトウェアとして融合させることがそもそも困難であった。以上のようなヒューマンエラーにより、完成した機能拡張アプリにおいて基本アプリ本来の機能が正しく実現されず、機能拡張アプリに対して不具合が発生する恐れもあった。
【0024】
さらに、従来の機能拡張アプリを用いる場合、一の情報処理装置に機能拡張アプリがインストールされるので、機能拡張アプリに組み込む基本アプリの数が増えると、情報処理装置に加わる負荷が増大していた。加えて、ユーザは、複数の測定器を用いて測定を行う場合であっても、複数の測定器に対して一の情報処理装置しか通信接続させることができなかった。これにより、情報処理システムの構成の自由度が狭まっていた。
【0025】
本開示は、上記の問題点を解決するために、基本アプリの構成に対する自由度が向上するプログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。より具体的には、一実施形態に係るプログラムは、基本アプリが組み込まれていない機能拡張アプリとして実現される。このように、基本アプリの機能を直接的に含まない機能拡張アプリとして一実施形態に係るプログラムが実現されることで、例えば、基本アプリの機能に対して拡張等を含む再構成を行うときでも、プログラムに関連する自由度が向上する。
【0026】
以下では、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態について主に説明する。
【0027】
図1は、一実施形態に係るプログラムの概念を示す模式図である。
図1を参照しながら、一実施形態に係るプログラムの概念について主に説明する。
【0028】
例えば、
図1では、
図7と同様に3つの測定器A、B、及びCをそれぞれ制御する3つの基本アプリと、これらの基本アプリが組み込まれていない、一実施形態に係るプログラムを実現する機能拡張アプリとが示されている。
図1に示すような機能拡張アプリを含む情報処理システムでは、同一又は異なる情報処理装置に3つの基本アプリが個別にインストールされる。これに加えて、基本アプリがインストールされている情報処理装置と同一又は異なる一の情報処理装置に機能拡張アプリ単体がインストールされる。
【0029】
図1において、ユーザは、例えば測定器A、B、及びCを用いた測定データの取得及び測定器の設定変更等を含む測定器の制御を目的とした機能拡張アプリの操作を行う。各測定器は、例えば、入力された電圧及び電流に基づいて内部演算により電力値を算出する電力解析器を含む。これに限定されず、各測定器は、光スペクトラムアナライザ及びオシロスコープ等の他の任意の測定装置を含んでもよい。基本アプリは、基本アプリがインストールされている情報処理装置と、対応する測定器との通信接続を実現し、測定データの取得及び測定器の設定変更等を含む測定器の制御を直接的に実行する。
【0030】
機能拡張アプリは、基本アプリでは実現不可能な機能を有するアプリケーションソフトウェアである。ここで、基本アプリでは実現不可能な機能は、任意の機能を含む。例えば、基本アプリでは実現不可能な機能は、基本アプリを用いて通信接続可能な測定器の台数よりも多い測定器との通信接続を実現する機能を含む。例えば、基本アプリでは実現不可能な機能は、複数の基本アプリを介して複数の測定器からそれぞれ取得した測定データを機能拡張アプリがインストールされている一の情報処理装置に集約する機能を含む。例えば、基本アプリでは実現不可能な機能は、基本アプリによって演算処理された測定データを二次的に演算処理する機能を含む。
【0031】
ユーザが測定器を用いて測定データを取得する場合、ユーザは初めに測定器の電源を投入する。続いて、ユーザは、機能拡張アプリがインストールされている情報処理装置を操作して、機能拡張アプリを起動させる。続いて、ユーザは、機能拡張アプリを操作して、機能拡張アプリを介して基本アプリを起動させる。続いて、ユーザは、機能拡張アプリを操作して、機能拡張アプリがインストールされている情報処理装置を含む情報処理システムと測定器との通信接続を確立する。その後、ユーザは、機能拡張アプリを操作して、測定データの取得及び測定器の設定変更等を含む測定器の制御を情報処理システムに実行させる。
【0032】
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照しながら、第1実施形態に係る情報処理システム1の構成について主に説明する。
【0033】
例えば、情報処理システム1は、複数の測定器A、B、及びCと任意の通信方式によって通信接続されている。通信方式は、例えば、USB(Universal Serial Bus)通信、イーサネット(登録商標)通信、及びGPIB(General Purpose Interface Bus)通信等を含む。以下では、情報処理システム1と通信接続されている測定器は3台であるとして説明するが、情報処理システム1と通信接続されている測定器の数はこれに限定されない。情報処理システム1と通信接続されている測定器は1台以上であればよい。
【0034】
情報処理システム1は、情報処理装置10A、10B、及び10Cと、情報処理装置20と、を有する。以下では、情報処理装置10A、10B、及び10Cを互いに区別しない場合、これらをまとめて「情報処理装置10」と表記する。情報処理装置10及び情報処理装置20を互いに区別しない場合、これらをまとめて「情報処理装置」と表記する。
【0035】
情報処理装置は、情報処理システム1の機能を実現する任意の情報処理機器を含む。情報処理装置は、情報処理システム1の構成に特化した専用の情報処理機器であってもよいし、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、デスクトップコンピュータ、及びモバイルコンピュータ等の任意の汎用電子機器であってもよい。情報処理装置は、機能拡張アプリ及び基本アプリの少なくとも一方を稼働させることが可能なマシンパワーを有する。
【0036】
情報処理装置10Aは、測定器Aと直接的に通信接続されている。情報処理装置10Aには、測定器Aを制御する基本アプリがインストールされている。情報処理装置10Bは、測定器Bと直接的に通信接続されている。情報処理装置10Bには、測定器Bを制御する基本アプリがインストールされている。情報処理装置10Cは、測定器Cと直接的に通信接続されている。情報処理装置10Cには、測定器Cを制御する基本アプリがインストールされている。
【0037】
情報処理装置10は、情報処理システム1に含まれるネットワーク40と通信接続されている。ネットワーク40は、インターネット及びローカルエリアネットワーク等の任意のネットワークを含む。ネットワーク40は、無線及び有線、並びにこれらの組み合わせのいずれかによって構成されていてもよい。
【0038】
情報処理装置20は、ネットワーク40を介して情報処理装置10と通信接続されている。情報処理装置20には、情報処理装置10にインストールされている基本アプリを制御する機能拡張アプリがインストールされている。すなわち、機能拡張アプリは、ネットワーク40を介して基本アプリを制御し、当該基本アプリが、対応する測定器を直接的に制御する。
【0039】
図3は、
図2の情報処理システム1が有する情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3を参照しながら、
図2の情報処理システム1が有する情報処理装置の構成について主に説明する。一例として、
図2の情報処理システム1が有する情報処理装置の構成は同一であるとする。
図3を用いて説明する以下の内容は、情報処理システム1が有する全ての情報処理装置に対して当てはまるとする。
【0040】
情報処理装置は、制御部31と、記憶部32と、入力部33と、表示部34と、通信部35と、を有する。
【0041】
制御部31は、1つ以上のプロセッサを含む。例えば、制御部31は、情報処理装置に関する処理を可能にするプロセッサを含む。制御部31は、情報処理装置を構成する各構成部に接続され、各構成部をはじめとして情報処理装置全体を制御及び管理する。制御部31は、例えば機能拡張アプリに基づいて動作する。制御部31は、例えば、複数の測定器A、B、及びCをそれぞれ制御する複数の基本アプリに基づいて動作する。
【0042】
例えば、制御部31は、記憶部32を制御して、情報処理システム1の動作に必要な基本アプリ及び機能拡張アプリの少なくとも一方を記憶させる。例えば、制御部31は、入力部33を制御して、情報処理装置のユーザによる入力情報を取得する。例えば、制御部31は、表示部34を制御して、機能拡張アプリの操作画面を表示させる。例えば、制御部31は、表示部34を制御して、必要に応じて基本アプリの操作画面を表示させてもよい。
【0043】
例えば、情報処理装置20の制御部31は、通信部35を制御して、基本アプリを制御するための制御情報をネットワーク40を介して情報処理装置10に送信させる。例えば、情報処理装置10の制御部31は、通信部35を制御して、測定器A、B、及びCをそれぞれ制御するための制御情報を各測定器に送信させる。例えば、情報処理装置の制御部31は、通信部35を制御して、対応する測定器から出力された測定データを受信又は送信させる。
【0044】
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等の任意の記憶装置を含み、情報処理装置の動作を実現するために必要な情報を記憶する。記憶部32は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部32は、情報処理装置に内蔵されているものに限定されず、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続されている外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部32は、例えば、情報処理システム1の動作に必要な基本アプリ及び機能拡張アプリの少なくとも一方を記憶する。
【0045】
入力部33は、情報処理装置のユーザによる入力操作を受け付ける任意の入力インタフェースを含む。入力部33は、情報処理装置のユーザによる入力操作を受け付け、当該ユーザによる入力情報を取得する。入力部33は、取得した入力情報を制御部31に出力する。入力情報は、例えば、機能拡張アプリの操作情報を含む。
【0046】
表示部34は、画像を出力する任意の出力インタフェースを含む。表示部34は、例えば液晶ディスプレイを含む。表示部34は、例えば、機能拡張アプリの操作画面を表示する。例えば、表示部34は、必要に応じて基本アプリの操作画面を表示してもよい。
【0047】
通信部35は、有線又は無線に基づく任意の通信プロトコルに対応した任意の通信インタフェースを含む。例えば、情報処理装置20の通信部35は、基本アプリを制御するための制御情報をネットワーク40を介して情報処理装置10に送信する。例えば、情報処理装置10の通信部35は、測定器A、B、及びCをそれぞれ制御するための制御情報を各測定器に送信する。例えば、情報処理装置の通信部35は、対応する測定器から出力された測定データを受信又は送信する。
【0048】
図4は、
図2の情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。より具体的には、
図4は、ネットワーク40を介して情報処理装置10(第1情報処理装置)と通信接続されている情報処理装置20(第2情報処理装置)を構成する制御部31が実行する動作の一例を示す。
図4を参照しながら、一実施形態に係る情報処理システム1の制御部31が実行する動作のフローの例について主に説明する。
【0049】
ステップS101では、制御部31は、例えば、入力部33から取得した、機能拡張アプリを起動させるユーザの入力情報に基づいて、当該機能拡張アプリを起動させる。
【0050】
ステップS102では、制御部31は、ステップS101において起動した機能拡張アプリに基づいて、例えば測定器Aを制御する基本アプリが情報処理装置10Aにインストールされているか否かを判定する。制御部31は、測定器Aを制御する基本アプリが情報処理装置10Aにインストールされていると判定すると、ステップS103の処理を実行する。制御部31は、測定器Aを制御する基本アプリが情報処理装置10Aにインストールされていないと判定すると、ステップS106の処理を実行する。
【0051】
ステップS103では、制御部31は、ステップS102において情報処理装置10Aにインストールされていると判定された、測定器Aを制御する基本アプリを、ネットワーク40を介して起動させる。
【0052】
ステップS104では、制御部31は、例えばステップS103において起動した基本アプリを制御して、情報処理装置10Aと測定器Aとが任意のケーブル等によって接続されているか否かを判定する。制御部31は、情報処理装置10Aと測定器Aとが接続されていると判定すると、ステップS105の処理を実行する。制御部31は、情報処理装置10Aと測定器Aとが接続されていないと判定すると、ステップS106の処理を実行する。
【0053】
ステップS105では、制御部31は、ステップS104において情報処理装置10Aと測定器Aとが接続されていると判定すると、例えばステップS103において起動した基本アプリを制御して、情報処理装置10Aと測定器Aとの通信接続を確立させる。
【0054】
ステップS106では、制御部31は、情報処理装置20に対してインストールされている機能拡張アプリの機能を実現するために必要な全ての基本アプリに対して上述したステップS102からステップS105までの処理が完了したか否かを判定する。制御部31は、必要な全ての基本アプリに対して処理が完了したと判定すると、ステップS107の処理を実行する。制御部31は、必要な全ての基本アプリに対して処理が完了していないと判定すると、ステップS102からステップS105までの処理を再度繰り返す。
【0055】
例えば、制御部31は、ステップS106において必要な全ての基本アプリに対して処理が完了していないと判定すると、情報処理装置10Bにおける、測定器Bを制御する基本アプリに対して同様の処理を繰り返す。加えて、制御部31は、情報処理装置10Cにおける、測定器Cを制御する基本アプリに対して同様の処理を繰り返す。このように、機能拡張アプリの機能を実現するために必要な全ての基本アプリに対して処理が完了すると、制御部31はステップS107の処理を実行する。
【0056】
ステップS107では、制御部31は、例えばステップS103において起動した基本アプリを制御して対応する測定器を制御する。
【0057】
ステップS108では、制御部31は、例えばステップS103において起動した基本アプリを制御して、対応する測定器から情報処理装置10に出力された測定データに対して必要な演算処理を実行する。制御部31は、例えば、このような必要な演算処理が実行された測定データを情報処理装置10から直接取得して、当該測定データに対して二次的に演算処理を実行してもよい。制御部31は、例えば、以上のように演算処理された測定データを、対応する情報処理装置10又は情報処理装置20の記憶部32に記憶させる。
【0058】
図5は、
図4に示すフローの変形例を示すフローチャートである。
【0059】
図4に示すフローチャートでは、制御部31は、ステップS102における判定結果に基づいて無条件で対応する基本アプリを起動させると説明した。しかしながら、これに限定されず、制御部31は、例えば、ユーザによる入力情報を入力部33から取得し、当該入力情報に基づいて対応する測定器を使用するか否かを判定し、その判定結果に基づいて対応する基本アプリを起動させてもよい。このときの入力情報は、例えば、各測定器に対して使用又は不使用をユーザが選択する選択情報を含む。
【0060】
図5に示すフローチャートは、
図4に示すフローチャートに対してステップS1とステップS2とが付加されている点で
図4に示すフローチャートと相違する。以下では、
図4に示すフローチャートと同一のステップについてはその説明を省略する。
図4に示すフローチャートに対して新たに付加されたステップS1及びステップS2について主に説明する。
【0061】
ステップS1は、例えばステップS101とステップS102との間に位置する。ステップS1では、制御部31は、例えば、測定器に対して使用又は不使用をユーザが選択する選択情報を含む入力情報を取得する。
【0062】
ステップS2は、例えばステップS102とステップS103との間に位置する。ステップS2では、制御部31は、例えば、ステップS1において取得したユーザによる入力情報に基づいて対応する測定器を使用するか否かを判定する。制御部31は、測定器を使用すると判定すると、ステップS103の処理を実行する。制御部31は、測定器を使用しないと判定すると、ステップS106の処理を実行する。
【0063】
ステップS103では、制御部31は、ステップS102において対応する基本アプリが情報処理装置10にインストールされていると判定し、かつステップS2において対応する測定器を使用すると判定すると、ネットワーク40を介して対応する基本アプリを起動させる。
【0064】
以上のような第1実施形態に係る情報処理システム1及びプログラムによれば、基本アプリの構成に対する自由度が向上する。これにより、機能拡張アプリの開発、保守、及び品質管理等が効率化される。機能拡張アプリを通じて基本アプリの機能をユーザが利用可能であることで、例えば異なる機能拡張アプリを開発する場合でも開発者の作業効率が向上する。
【0065】
例えば、第1実施形態に係る情報処理システム1では、機能拡張アプリに基本アプリが組み込まれていないため、基本アプリ単体がバージョンアップされても、機能拡張アプリに対する新たな更新作業が不要である。したがって、ユーザの利便性が向上し、開発者の作業負荷が軽減される。ユーザは、機能拡張アプリを通じて、製品としての品質評価が確実に行われている基本アプリをそのまま操作可能であるので、基本アプリの品質レベルを維持したまま基本アプリの機能を利用できる。
【0066】
加えて、機能拡張アプリに対するユーザの要求が全く異なる場合でも、開発者は、その都度、基本アプリを組み直す必要がない。例えば、
図1に示すような機能拡張アプリに対して、4つ目の基本アプリを追加する場合でも、開発者が機能拡張アプリを修正する、又は新たに作り変える必要はない。基本的には、ユーザ等が4つ目の基本アプリを情報処理装置にインストールすればよい。同様に、
図1に示すような機能拡張アプリに対して、いずれかの基本アプリを削除する場合でも、開発者が機能拡張アプリを修正する、又は新たに作り変える必要はない。基本的には、ユーザ等がいずれかの基本アプリを情報処理装置からアンインストールすればよい。以上のように、機能拡張アプリに対応させる基本アプリの組み合わせの変更も容易である。したがって、開発者による作業工数が低減する。
【0067】
例えば機能拡張アプリの開発及び更新等において基本アプリを機能拡張アプリに組み込む必要がないので、従来発生していたようなヒューマンエラーが抑制される。例えば、基本アプリの開発者とは異なる別の開発者が当該基本アプリに対応する機能拡張アプリを作成しても、従来発生していたようなヒューマンエラーが抑制される。このように、ソフトフェア開発が簡素化され、ソフトフェア開発の自由度が向上する。例えば、上述したように、基本アプリの開発者とは異なる第三者による開発も可能となる。
【0068】
例えば、電力解析器及び光スペクトラムアナライザのように異なる種類の測定器をそれぞれ制御する異なる種類の基本アプリに対する機能拡張アプリを開発者が作成する場合でも、同様のヒューマンエラーが抑制される。従来方式の機能拡張アプリではソフトウェアとして融合させることがそもそも困難であるような場合でも、第1実施形態に係るプログラムによれば、異なる種類の基本アプリを制御して、ユーザに対しそれらの機能を確実に提供可能である。
【0069】
以上のように、従来発生していたようなヒューマンエラーが抑制され、完成した機能拡張アプリを通じて基本アプリ本来の機能がユーザに対して正しく提供される。すなわち、機能拡張アプリに対する不具合の発生が抑制される。
【0070】
さらに、第1実施形態に係る情報処理システム1では、機能拡張アプリがインストールされている情報処理装置20とは異なる他の複数の情報処理装置10に基本アプリが1つずつインストールされている。したがって、機能拡張アプリに対応させる基本アプリの数が増えたとしても、新たな情報処理装置を情報処理システム1に加えることで、情報処理装置1つあたりに加わる負荷が増大しない。このように、従来の機能拡張アプリと比較して、情報処理装置1つあたりに加わる負荷が軽減される。加えて、ユーザは、複数の測定器を用いて測定を行う場合、複数の測定器に対して複数の情報処理装置をそれぞれ通信接続させることも可能である。これにより、情報処理システム1の構成の自由度が増大する。
【0071】
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図6を参照しながら、本開示の第2実施形態について主に説明する。第2実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理システム1内における情報処理装置に関する構成が第1実施形態と相違する。その他の構成、機能、効果、及び変形例等については、第1実施形態と同様であり、対応する説明が、第2実施形態に係る情報処理システム1においても当てはまる。以下では、第1実施形態と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態と異なる点について主に説明する。
【0072】
第2実施形態に係る情報処理システム1では、第1実施形態と異なり、機能拡張アプリ、及び機能拡張アプリに対応する3つの基本アプリは、一の情報処理装置10にインストールされる。このように、機能拡張アプリ及び基本アプリの全てが単一の情報処理装置10にインストールされていてもよい。このとき、当該情報処理装置10の制御部31が上述した各ステップを実行する。
【0073】
以上のような第2実施形態に係る情報処理システム1及びプログラムによれば、情報処理システム1に含まれる情報処理装置に関する構成を簡素化することができる。
【0074】
本開示は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。開示の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。
【0075】
例えば、上述した各構成部の配置及び個数等は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の配置及び個数等は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。
【0076】
例えば、上述した情報処理システム1の動作における各ステップ及び各ステップに含まれる機能等は、論理的に矛盾しないように再配置可能であり、ステップの順序を変更したり、複数のステップを1つに組み合わせたり、又は分割したりすることが可能である。
【0077】
例えば、本開示は、上述した情報処理システム1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得る。すなわち、本開示は、上述した機能拡張アプリとしても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
【0078】
上記では、機能拡張アプリ及び機能拡張アプリに対応する基本アプリの全てが異なる情報処理装置にインストールされているか、又は単一の情報処理装置にインストールされていると説明した。しかしながら、情報処理システム1の構成はこれに限定されず、任意であってよい。例えば、機能拡張アプリと、基本アプリの一部とが一の情報処理装置にインストールされ、その他の基本アプリが他の一又は複数の情報処理装置にインストールされていてもよい。
【0079】
上記の第1実施形態及び第2実施形態において、機能拡張アプリに対応する基本アプリがインストールされている情報処理装置の表示部34は、対応する測定器の操作画面を表示してもよいし、表示しなくてもよい。表示部34は、対応する測定器の操作画面を表示する場合、ユーザによって操作された機能拡張アプリからの制御情報に基づいて、対応する測定器の操作画面を随時更新してもよい。
【符号の説明】
【0080】
1 情報処理システム
10、10A、10B、10C 情報処理装置(第1情報処理装置)
20 情報処理装置(第2情報処理装置)
31 制御部
32 記憶部
33 入力部
34 表示部
35 通信部
40 ネットワーク
A、B、C 測定器