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特許7223750ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/29 20060101AFI20230209BHJP
   A61B 10/06 20060101ALI20230209BHJP
   A61B 10/04 20060101ALI20230209BHJP
   A61B 10/02 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
A61B17/29
A61B10/06
A61B10/04
A61B10/02 110H
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020516460
(86)(22)【出願日】2018-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-26
(86)【国際出願番号】 US2018052195
(87)【国際公開番号】W WO2019060705
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2021-08-31
(31)【優先権主張番号】62/561,439
(32)【優先日】2017-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503423661
【氏名又は名称】ユナイテッド ステイツ エンドスコピー グループ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】グリーガン,ダレン シー.
(72)【発明者】
【氏名】ハーク,スコット
(72)【発明者】
【氏名】ウスペンスキ,アレックス
(72)【発明者】
【氏名】インサル,サラ
(72)【発明者】
【氏名】ミケリーニ,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ラナーロ,シンディ
(72)【発明者】
【氏名】チアポーネ,ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】ムルヴァ,ジョセフ
【審査官】和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-119514(JP,A)
【文献】特開2006-263159(JP,A)
【文献】中国実用新案第204106056(CN,U)
【文献】特開平10-155803(JP,A)
【文献】特表平10-508514(JP,A)
【文献】特開2016-055176(JP,A)
【文献】特開2006-187446(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/29
A61B 10/02 - 10/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞘部と、
作業アセンブリと、
前記作業アセンブリに配置、接続されたワイヤガイド部と、
を備えるワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置であって、
前記作業アセンブリは、
意図した組織に接触するよう構成された作業部と、
該作業部と前記鞘部とを接続するように構成されたコネクタ部と、
を有し、
前記ワイヤガイド部はガイドワイヤを通過させるように構成され、
前記ワイヤガイド部は前記作業アセンブリの遠位端から所定の距離に配置され、
前記ワイヤガイド部および前記ガイドワイヤは作業部の動作を妨げず、
前記ワイヤガイド部は、前記ワイヤガイド部の近位方向への移動を制限するストッパをさらに備え、
前記ストッパの少なくとも一部が、前記コネクタ部の作業チャネルに挿入される、
ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項2】
前記作業アセンブリが鉗子アセンブリである、請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項3】
前記ワイヤガイド部がチャネルである、請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項4】
前記ワイヤガイド部の内面は、前記ガイドワイヤの潜在的な動きを、前記作業アセンブリの軸方向に実質的に平行になるように制限するように構成およびサイズ決めされている、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項5】
前記ワイヤガイド部の軸方向は、前記作業アセンブリの軸方向に実質的に平行である、
請求項4に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項6】
前記ワイヤガイド部の内面は、前記ガイドワイヤの潜在的な移動を前記作業アセンブリの軸方向に平行でないように制限するように構成され、サイズ決めされている、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項7】
前記ワイヤガイド部の軸方向は、前記作業アセンブリの軸方向に対して平行でない、
請求項6に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項8】
前記ワイヤガイド部は、前記作業アセンブリの近位端よりも前記作業アセンブリの遠位端の近くに配置されている、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項9】
前記ワイヤガイド部は、前記作業アセンブリの遠位端から少なくとも3mmの位置に配置されている、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項10】
前記ワイヤガイド部は、前記コネクタ部の遠位端から少なくとも3mmの位置に配置されている、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項11】
前記ワイヤガイド部は、
前記コネクタ部の少なくとも一部に取り外し可能に係合する、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項12】
前記コネクタ部の前記少なくとも一部は、サイドアームである、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項13】
前記作業アセンブリは、前記ワイヤガイド部が前記コネクタ部に一旦係合すると、前記ワイヤガイド部のいかなる移動も制限する、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項14】
前記ワイヤガイド部は、傾斜した端部を備える、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項15】
前記鉗子アセンブリはスペーサをさらに含み、
前記スペーサは、
前記鉗子アセンブリの旋回点に連結され、
前記鉗子アセンブリの2つの可動アームを分離して、前記2つの可動アームが脱臼するのを防止する、請求項2に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項16】
前記スペーサの近位端は前記ワイヤガイド部が遠位方向に向かって移動するのを防止するように、前記ストッパの凹部に挿入される、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項17】
前記ワイヤガイド部は、前記作業アセンブリの他の構成要素に溶接されるか、接着されるか、またはオーバーモールドされる、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項18】
前記ワイヤガイド部と、前記作業アセンブリの1つ以上の構成要素とが、一体に作製される、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項19】
前記ワイヤガイド部は、金属、プラスチック材料、ポリマー材料、またはそれらの任意の組み合わせから作製される、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項20】
前記ワイヤガイド部は、前記ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置の他の構成要素と同じ材料から作製される、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項21】
前記ワイヤガイド部の内面が被覆されている、
請求項1に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【請求項22】
前記ワイヤガイド部の内面が、親水性コーティングによってコーティングされている、
請求項21に記載のワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は2017年9月21日に出願された米国仮特許出願第62/561,439号の優先権および他の利益を主張するものであり、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
組織採取は、ブラシ法、穿刺吸引法(FNA)、または生検により、行われることがある。
内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)は、胆道閉塞症状を有する患者に対して通常行われる。内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)の対象となる症状には、黄疸、かゆみ、腹痛、食欲不振、疲労、発熱、悪寒などが含まれる。
【0003】
進行性または転移性病変を有する患者は、手術の候補ではない。
これらの患者では、組織診断後に、化学療法または放射線療法による管理と共に、緩和目的の胆道ステント留置術が最良の選択肢である。
悪性または良性の胆道閉塞の種類および重症度にかかわらず、組織診断をすることは、患者にとって可能な最善の治療選択肢を決定するために必要である。
サンプリングの結果から、胆管の癌(胆管癌)、肝臓ののう胞、肝臓癌、膵臓癌、胆管の腫れと瘢痕化(PSCまたは原発性硬化性胆管炎)などを特定することができる。
現在、2つ以上のサンプリング方法を使用する2段階のアプローチが好ましいところ、ブラシ法、FNAおよび生検鉗子を用いた三重サンプリングが最も高い感度を有する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、
鞘部と、
作業アセンブリと、
前記作業アセンブリに配置、接続されたワイヤガイド部と、
を備えるワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置であって、
前記作業アセンブリは、
意図した組織に接触するよう構成された作業部と、
該作業部と前記鞘部とを接続するように構成されたコネクタ部と、
を有するワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置を開示する。
前記ワイヤガイド部は、ガイドワイヤが通過可能に構成される。
前記ワイヤガイド部は、前記作業アセンブリの遠位端から所定の距離に配置されている。
前記ワイヤガイド部と前記ガイドワイヤは、前記作業部の動作を妨げない。
【0005】
本発明の好ましい実施の形態は、
鞘部と、
作業アセンブリと、
該鞘部に配置、接続されたワイヤガイド部と、
を備えるワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置であって、
前記作業アセンブリは、
意図した組織に接触するよう構成された作業部と、
前記作業部と前記鞘部とを接続するコネクタ部と、
を有するワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置を開示する。
前記ワイヤガイド部は、ガイドワイヤが通過することを可能にするように構成される。
【0006】
本発明の好ましい実施の形態は、
鞘部と、
作業アセンブリと、
コネクタ部に取り外し可能に配置、接続されたワイヤガイド部と、
を備えるワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置であって、
前記作業アセンブリは、
意図した組織に接触するよう構成された作業部と、
前記作業部と前記鞘部とを接続するコネクタ部と、
を有するワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置を開示する。
ワイヤガイド部は、ガイドワイヤが通過することを可能にするように構成される。
ワイヤガイド部およびガイドワイヤは、作業部の動作を妨げない。
ワイヤガイド部の機能の他に、ワイヤガイド部を使用しない場合も、作業アセンブリは同じ動作機能を維持する。
【0007】
一般的な発明概念の特徴および利点は、添付図面を参照してなされる以下の詳細な説明から明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の鉗子アセンブリの斜視図である;
図2図2は、ワイヤガイド部なしの作業アセンブリを示す鉗子アセンブリの部分図である;
図3図3は、コネクタ部およびワイヤガイド部の実施形態の分解図である;
図4図4は、ワイヤガイド部の別の実施形態を有する作業アセンブリを示す、鉗子アセンブリの部分図である;
図5図5a~5cは、ワイヤガイド部の第3の実施形態の様々な図を示す;
図6図6a~6cは、図3に示されるワイヤガイド部の様々な図を示す;
図7図7は、鞘部を有するワイヤガイド部の第4の実施形態の斜視図である;
図8図8は、ガイドワイヤを有する、図4に示される鉗子アセンブリの部分図である;
図9図9は、駆動ケーブルなしで図4に示された鉗子アセンブリの断面図である;
図10図10は、駆動ケーブルを有する図4に示された鉗子アセンブリの断面図である;
図11図11は、平行でないワイヤガイド部の実施形態を有する鉗子アセンブリの上面図である;
図12図12は平行でないワイヤガイド部の別の実施形態を備えた鉗子アセンブリの上面図であり、
図13図13は、スペーサを備えた図4に示されたコネクタ部およびワイヤガイド部の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この詳細な説明は一般的な発明概念による例示的な実施形態を単に説明するものであり、本発明の範囲または特許請求の範囲をいかなる形でも限定することを意図するものではない。
実際に、特許請求の範囲によって記載される本発明は本明細書に記載される例示的な実施形態よりも広く、それによって制限されず、特許請求の範囲で使用される用語はそれらの完全な通常の意味を有する。
【0010】
ここで、本発明の例示的な実施形態を参照しつつ、一般的な発明概念を説明する。
しかしながら、この一般的な発明概念は、異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。
むしろ、これらの実施形態は本開示が完全かつ完全であり、一般的な発明概念の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。
【0011】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、一般的な発明概念を包含する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
この詳細な説明に記載される用語は特定の実施形態を説明するためだけのものであり、一般的な発明概念を限定することを意図するものではない。
この詳細な説明および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は文脈が明らかにそわないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。
【0012】
したがって、特に断らない限り、明細書および特許請求の範囲に記載された数値特性は、本発明の実施形態において得ようとする適切な特性に応じて変化し得る近似値である。したがって、明細書および特許請求の範囲に記載された数値特性は明細書および特許請求の範囲に記載された数値特性が特に断らない限り、すべての例において「約」という用語によって修正されるものと理解されるべきである。
一般的な発明概念の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に示される数値は可能な限り正確に報告される。
しかしながら、任意の数値は本質的に、それらのそれぞれの測定において見出される誤差から必然的に生じる特定の誤差を含む。
【0013】
本発明は、ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置100を開示する。
ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置100は様々な形式の鉗子、鋏、把持器、クリップ、カッター、および内視鏡、泌尿器、または他の同様の外科手術に使用される他の適切な外科手術デバイスを含み得るが、これらに限定されない。
外科用装置は、体腔などの狭い空間で使用されることが多い。
本発明は、例示的な鉗子アセンブリ100として記載される。
ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0014】
図1に示すように、鉗子アセンブリ100は、遠位端102および近位端104を有する。
鉗子アセンブリは、近位端104に配置されたハンドル106と、遠位端102に配置された作業アセンブリ108と、ハンドル106と作業アセンブリ108との間に配置され接続された鞘部110とを備える。
使用者は、ハンドル106のスピンドルを押したり引いたりすることによって、作業アセンブリ108を開閉することができる。
作業アセンブリは、サンプルを収集するために使用される。
他の実施形態では、鞘部110がばね状の鞘部である。
【0015】
他の実施形態では、例えば図2に示されるように、作業アセンブリ108は作業部112およびコネクタ部114を備える。
コネクタ部114は、作業部112を保持するように構成され、大きさが決められる。
この実施形態における鉗子では、作業部112はカップ112である。
他の実施形態では、カップ112は鋸歯状縁部を有する。
他の実施形態では、カップ112が滑らかな縁部(図示せず)を有する。
【0016】
本発明の他の形態では、胆管生検試料採取の課題、特に、胆管内でアクセスを獲得し、生検のサンプリングの課題に取り組む。
他の実施形態では、鉗子アセンブリ100が十二指腸鏡で使用され、図8に示されるように、ガイドワイヤ200に沿って最適な様式で追従し、その結果、鉗子アセンブリ100は複数回、組織の同じ意図された位置に到達し得る。
上記の鉗子アセンブリ100は臨床使用のための初心者および熟練した医師に適しており、最も困難な状況においてさえ、一貫した生検サンプリングを可能にする。
上記の鉗子アセンブリ100は、ガイドワイヤと鉗子アセンブリ100の遠位端との分離を低減または回避する。
さらに、上記の鉗子アセンブリ100は、十二指腸鏡のエレベーターチャネルを容易に横切ることができる。
【0017】
鉗子アセンブリ100は、ワイヤガイド部120をさらに備える。
他の実施形態において、ワイヤガイド部120はリングである。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120はチューブである。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120はクリップである。
他の実施形態において、ワイヤガイド部120は、チャネルである。
ワイヤガイド部120は、ガイドワイヤが通過するようにガイドするための他の適切な構成であってもよい。
他の実施形態において、ワイヤガイド部120の内面122は、ガイドワイヤの潜在的な移動を鞘部110に実質的に平行に制限するように構成され、寸法決めされる。
他の実施形態において、ワイヤガイド部120の軸方向は、鉗子アセンブリ部108の軸方向に実質的に平行である。
したがって、ガイドワイヤの潜在的な移動は、鉗子アセンブリ110の軸方向のみに制限される。
他の実施形態では、その軸方向に沿ったワイヤガイド部120の長さは約1mm~約30cm超である。
図11および12に示されるような他の実施形態では、ワイヤガイド部120の軸方向が鉗子アセンブリ部108の軸方向と平行ではない。
平行でないワイヤガイド部は、特定の外科的状況下でいくつかの利点をもたらすことができる。
これにより、鉗子アセンブリはガイドワイヤに対して特定の所望の角度で移動し、動作することができる。
【0018】
ワイヤガイド部120は上述の分離を回避するために、鉗子アセンブリ100の近位端104よりも鉗子アセンブリ100の遠位端102の近くに配置されているように構成される。
一般的に言えば、鉗子アセンブリ100の遠位端102に近づくほど、分離はより少なくなる。
他の実施形態ではワイヤガイド部120が鞘部110に配置されているが、依然として作業アセンブリ108の近くに配置されている。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120が鉗子アセンブリ100の遠位端102から少なくとも3mmの位置に配置されている。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120が作業アセンブリ108のコネクタ部の遠位端から少なくとも3mmの位置に配置されている。
他の実施形態において、ワイヤガイド部120は、作業部112上に配置されない。
他の実施形態では、所定の長さの鉗子アセンブリ100のみが、内視鏡を超えて延在するように構成され、ワイヤガイド部120は鉗子アセンブリ100の所定の長さ内に配置されている。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120の一部が内視鏡内に配置されている。
【0019】
ワイヤガイド部がどこに配置されても、ワイヤガイド部120の位置は、鉗子カップ112の移動および/または開閉を妨げてはならない。
【0020】
図3および4に示される実施形態において、ワイヤガイド部120は、アセンブリプロセスの間、コネクタ部114の少なくとも一部の上を滑るように構成される。
コネクタ部114は、フォークを備える。この実施形態では、コネクタ部114の少なくとも一部は、コネクタ部114のサイドアーム部115である。
しかしながら、ワイヤガイド部120がコネクタ部114の別の箇所又は全体を滑るこことも可能であると、当業者であれば理解することができる。
ワイヤガイド部120の組み立てられた位置において、作業アセンブリ108の他の構成要素はワイヤガイド部120のいかなる運動も制限し、スリップオン効果を達成する。
一方、コネクタ部114の外面およびワイヤガイド部120の内面122は、ガイドワイヤを誘導するためのチャネル部124を形成する。
【0021】
他の実施形態において、ワイヤガイド部120は、取り外し可能である。
図3図5、および図6に示すワイヤガイド部120の利点の1つは、コネクタ部114を取り換える必要がないことである。
したがって、コネクタ部114は、通常の鉗子アセンブリと同じ設計で使用可能である。
【0022】
図4および図8図10に示すような他の実施形態では、ワイヤガイド部がストッパ部128をさらに備える。
ストッパ部128は、ワイヤガイド部120の近位方向への移動を制限する。
他の実施形態では、ストッパ部128の少なくとも一部がコネクタ部114の作業チャネル部132に挿入される。
他の実施形態では、ストッパ部128の少なくとも一部が作業チャネル部132に正確に嵌合する。
【0023】
図6は、図3の別の例示的なワイヤガイド部120を示す。
図5はさらに別の例示的なワイヤガイド部120を示し、角度および半径の特徴を有する。
ワイヤガイド部の両端または両端の角度のついた特徴および/または半径は、ワイヤガイド部が挿入および抜去の間に十二指腸鏡を通って横断する間に、エレベータに捕捉される可能性を低減し得る。
ワイヤガイド部120の角度付き端部126は、約60度までである。
一実施形態では、角度126は約30度である。
一実施形態では、ワイヤガイド部の長さは約7mmである。
ワイヤガイド部の高さは約2mmである。
一実施形態では、ワイヤガイド部120が最大約0.035インチの直径を有する標準ガイドワイヤを通過させることができる。
当業者は、ワイヤガイド部の角度、長さ、および高さ、ならびにガイドワイヤの直径が上記の数に限定されないことを理解すべきである。
ここでは、内視鏡用途に適した、ワイヤガイド部の角度、長さ、高さ、またはガイドワイヤの直径を使用することができる
【0024】
図9図10、および図13に示されるような他の実施形態では、鉗子アセンブリ部108がスペーサ部130をさらに備える。
スペーサ部130は鉗子アセンブリ部108のピボット点134に連結されている。
スペーサ部130は鉗子アセンブリ部108の2つの可動アーム136、137を分離し、2つの可動アーム136、137がずれるのを防止する。
スペーサ部130の近位端はワイヤガイド部120が遠位方向に向かって移動するのを防止するために、ストッパ部128の凹部に挿入される。
【0025】
本発明の別の実施形態は、図7に示されるように、鞘部110上に配置されたワイヤガイド部120である。コネクタ部114上の代わりに、ワイヤガイド部120が、ばねである鞘部110上に配置されている。
ワイヤガイド部120は、鞘部110の外壁に取り付けられる。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120が鞘部110の遠位端111またはその近傍にある。
他の実施形態ではワイヤガイド部120の内面のみが、ガイドワイヤに沿って鉗子アセンブリ100を案内および制御するように構成された幾何学的形状を提供する。
他の実施形態では、鞘部110の外面およびワイヤガイド部120の内面が一緒になって、ガイドワイヤに沿って鉗子アセンブリ100を案内および制御するように構成される幾何学的形状を提供する。
ワイヤガイド部120の長さは、30cmまでの範囲とすることができる。
この実施形態では、ワイヤガイド部がばねである鞘部110と同じ材料で作られている。
【0026】
ワイヤガイド部120は、鉗子アセンブリ100の他の構成要素に溶接、接着、オーバーモールド、または他の方法で接続されてもよい。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120および鉗子アセンブリ100の1つ以上の構成要素が一体に作製される。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120が図7に示されるように、ばねの巻き取りの間、ばね鞘部に捕捉される。
【0027】
ワイヤガイド部120は、金属、プラスチック材料、ポリマー材料、または任意の他の適切な材料、またはそれらの任意の組み合わせから作製され得る。
他の実施形態において、ワイヤガイド部120は、ワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置の他の構成要素と同じ材料で構成される。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120がワイヤガイド(WIRE GUIDED)装置の他の構成要素とは異なる材料から作製される。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120の内面はコーティングされる。
他の実施形態では、ワイヤガイド部120の内面が親水性ポリマーなどの親水性コーティングによってコーティングされる。
【0028】
一般的な発明概念の様々な発明の態様、概念、および特徴が、様々な例示的な実施形態の文脈で本明細書で説明および例示されているが、これらの様々な態様、概念、および特徴は多くの代替的な実施形態において、個別に、またはそれらの様々な組合せおよびサブ組合せのいずれかで使用され得る。
本明細書において明確に除外されない限り、そのような組み合わせおよび部分的な組み合わせはすべて、一般的な発明概念の範囲内にあることが意図される。
さらに、本発明の様々な態様、概念、および特徴に関する様々な代替実施形態(代替材料、構造、構成、方法、回路、デバイス、および構成要素、形成、適合、および機能に関する代替など)を本明細書で説明することができるが、そのような説明は現在知られているか、または後に開発されるかにかかわらず、利用可能な代替実施形態の完全なまたは網羅的なリストであることを意図しない。
当業者は本発明の態様、概念、または特徴のうちの1つまたは複数を追加の実施形態に容易に採用し、そのような実施形態が本明細書で明示的に開示されていない場合であっても、一般的な本発明の概念の範囲内で使用することができる。
さらに、本発明のいくつかの特徴、概念、または態様が、好ましい配置または方法であるとして本明細書で説明され得るが、そのような説明は明示的にそのように述べられない限り、そのような特徴が必要または必要であることを示唆することを意図していない。
さらに、例示的または代表的な値および範囲は本開示の理解を助けるために含まれてもよいが、そのような値および範囲は限定的な意味で解釈されるべきではなく、そのように明示的に述べられた場合にのみ、臨界値または範囲であることが意図される。
さらに、様々な態様、特徴、および概念は本明細書では発明的であるか、または発明の一部を形成するものとして明確に識別され得るが、そのような識別は排他的であることを意図するものではなく、むしろ、そのようなものとして、または特定の発明の一部として明確に識別されることなく、本明細書で完全に説明される発明的態様、概念、および特徴が存在し得る。
例示的な方法またはプロセスの説明は、すべての場合に必要とされるものとしてすべてのステップを含むことに限定されず、また、ステップが提示される順序は明示的にそのように述べられない限り、必要または必要と解釈されるように提示される。
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