(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】OPWエアバッグ
(51)【国際特許分類】
B60R 21/231 20110101AFI20230209BHJP
D03D 1/02 20060101ALI20230209BHJP
B60R 21/2338 20110101ALI20230209BHJP
【FI】
B60R21/231
D03D1/02
B60R21/2338
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021045923
(22)【出願日】2021-03-19
【審査請求日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】10 2020 108 400.5
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】509343138
【氏名又は名称】グローバル セーフティ テキスタイルズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル アルビーツ
【審査官】神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-096086(JP,A)
【文献】特開2008-290471(JP,A)
【文献】特開2009-023437(JP,A)
【文献】特表2004-522003(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/16 - 21/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下側織物層(UG)、上側織物層(OG)及びこれらの間に配置された中間織物層(MG)の少なくとも3つの製織織物層に製織されている経糸及び緯糸を有するOPWエアバッグ
において、
a)該OPWエアバッグは、縦軸(LA)に沿って配置された、前方部分(VA)、中間部分(MA)及び後方部分(HA)を有すること、
b)前記前方部分(VA)には、発生器(G)を受容するための発生器取付口部(GEM)と、これに続く流入領域(ESB)が設けられていること、
c)前記中間部分(MA)には、上部主室(OK)と下部主室(UK)が設けられていること、
d)前記後方部分(HA)には、前記中間織物層(MG)と前記下側織物層(UG)の間に、前記縦軸(LA)に沿ってかつ該縦軸(LA)に対し横方向に延伸する第1数(EVZ)の下部補強室(UQVK)が設けられていること、
e)前記後方部分(HA)には、前記中間織物層(MG)と前記上側織物層(OG)の間に、前記縦軸(LA)に対し横方向に延伸する第2数(ZVZ)の上部補強室(OQVK)が設けられていること、
f)夫々1つの下部補強室(UQVK)には、当該下部補強室(UQVK)と比べてより細い少なくとも1つの上部補強室(OQVK)が割り当てられていること、
g)前記下部補強室(UQVK)は夫々下部織成シーム(UWN)によって互いに離隔されていること、
h)前記中間織物層(MG)と前記上側織物層(OG)の間には、前記下部織成シーム(UWN)を覆うブリッジ室(BK)が設けられていること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項2】
請求項1に記載のOPWエアバッグにおいて、
1つの下部補強室(UQVK)には夫々3つの上部補強室(OQVK)が割り当てられていること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のOPWエアバッグにおいて、
前記縦軸(LA)に沿ってかつ該縦軸(LA)に対し横方向に延伸する第1数(EVZ)の下部補強室(UQVK)と前記縦軸(LA)に対し横方向に延伸する第2数(ZVZ)の上部補強室(OQVK)に加えて、更なる第1数及び第2数の補強室(UQVK、OQVK)が該縦軸(LA)に沿って設けられていること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載のOPWエアバッグにおいて、
前記中間部分(MA)には、前記中間織物層(MG)と前記上側織物層(OG)の間及び/又は前記中間織物層(MG)と前記下側織物層(UG)の間の選択された領域において、前記縦軸(LA)に対し横方向に及び/又は平行に延伸するXテザー列(XTK)が設けられていること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載のOPWエアバッグにおいて、
前記中間部分(MA)には、前記中間織物層(MG)と前記上側織物層(OG)の間に、前記縦軸(LA)の方向に延伸する少なくとも1つの補強織成シーム(VWN)が設けられていること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項6】
請求項1~5の何れかに記載のOPWエアバッグにおいて、
該OPWエアバッグは、前記流入領域(ESB)、前記補強室(UQVK、OQVK)、前記主室及び前記ブリッジ室(BK)の膨張後、前記発生器取付口部(GEM)の上方において、円形に湾曲すること、
前記ブリッジ室(BK)は隣接する上部補強室(OQVK)を互いに対し離れるよう押圧し、下部織成シーム(UWN)は蝶番のように作用すること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項7】
請求項1~6の何れかに記載のOPWエアバッグにおいて、
該OPWエアバッグはその外周面にポリマ層を備えていること
を特徴とする、OPWエアバッグ。
【請求項8】
請求項1~7の何れかに記載のOPWエアバッグをジャカード織機で製造する方法
において、
該方法は、以下の工程:
a)上側織物層、中間織物層及び下側織物層のための経糸を提供すること
b)OPWエアバッグを長尺物の形で製織すること、
c)該長尺物から該OPWエアバッグを
切り出すこと
を含むこと
を特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2020年3月26日に出願されたドイツ特許出願第102020108400.5号についてのパリ条約上の優先権の利益を主張するものであり、当該出願の全内容は引照を以って本書に繰り込みここに記載されているものとする。
本発明は、下側織物層、上側織物層及びこれらの間に配置された中間織物層の少なくとも3つの製織織物層を有するOPWエアバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるファーサイドエアバッグは、これはフロントセンターエアバッグとも称されるが、例えば自動車の運転席の助手席を指向する側に配設される。このエアバッグは、2020年に発効することが見込まれているEuro NCAPの新たな試験要件に適合するために、将来使用されることが想定されている。これのための試験内容は例えばインターネットで“euro-ncap-far-side-test-and-assessment-protocol-v10.pdf”に見出すことができる。更に、www.euroncap.com の “European New Car Assessment Programme”も参照。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】EP3127758A1
【文献】DE20015134U1
【文献】US10,525,927B2
【非特許文献】
【0004】
【文献】www.euroncap.com:“EUROPEAN NEW CAR ASSESSMENT PROGRAMME”、https://cdn.euroncap.com/media/32284/euro-ncap-far-side-test-and-assessment-protocol-v10.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のエアバッグは、従来、いわゆるカット・シール・ソー(Cut, Seal & Sew)法でただただ極めて複雑ないし大掛かりな仕方で製造されていた。この場合、1つ以上の帯状織物(Gewebebahn)から多数の織物片が切り出され(裁断され)、これらはシール材(シーリングコンパウンド)でコーティングされ、コストと時間を費やして縫い合わされてエアバッグとなる。自動車乗員の最大限可能な保護作用を確保(保証)可能にするために、そのようなエアバッグは膨張した状態において明確な形状形成(Formgebung)と極めて大きなスチフネス(強度)を有しなければならない。この使用目的のための既知のエアバッグは大掛かりなソルーションであり、今日では、縫製技術的に大きな労力をかけて製造される。例えば、シリコーンでコーティングされた1つの平織物から同一の又は部分的に同一の又は互いに異なる2つ以上の製造(織物)部分として切り出され(裁断され)、縁部側にシール材が―例えば周囲(外周)ビード(Raupe)の形で―吹き付けられ、次いで、2つ又は3つ以上の織物部分が上下に積み重ねられ、そして、これらの織物部分は接着により結合される。付加的に、織物層(複数)には、接着シームの十分な強度を確保(保証)するために、(1つの)シームが設けられる。更なるコンポーネント、例えば安全ベルト(Fangbaender)、バックル等が形状形成のための更なる製造工程において(シール材有り又は無しで)縫い付け固定されなければならない。この方法は極めて時間及びコストがかかり、多数の手作業の製造工程を必要とする。完全なモジュールを使用可能な座席の構造空間は極めて限定されている。縫合型ファーサイドエアバッグでは、(複数の)シーム(縫い目)と複数の織物層は極めてかさばるため、構造空間に対する要求は大きくなる。
【0006】
EP3127758A1から、多数回縫合された二層式エアバッグを有するファーサイドエアバッグ装置が知られている。このエアバッグの内部空間には、平時では二層のエアバッグの膨張時に達成されるべき空間構造を制御するために、外層(複数)に対し平行に延在し目標を定めて寸法設定及び位置決めされた種々の織物片(複数)が縫い付けられている。付加的に、両方の外側織物層の結合のために、目標を定めた(目的に適う)結合シーム(複数)が設けられている。該文献の記載から、ファーサイドエアバッグの製造は困難で(骨が折れ)、時間がかかることが分かる。
【0007】
ドイツ実用新案公報DE20015134U1は、スペーサを介して互いに結合されている2つの織物層を有する1つのガス袋を備えた頭部・側部ガス袋式保護装置を記載している。この装置では、スペーサは、膨張状態において、2つの織物層の相互間隔を限定する。スペーサは経糸(複数)と緯糸(複数)からなる。これら(経糸及び緯糸)は、夫々、予め定められた領域(複数)において局所的に2つの織物層の一方から外に出て(延出し)、いわゆる領域(複数)61において、他方の反対側織物層から延伸する経糸(複数)及び緯糸(複数)と織り合わされた後再びその元の織物層内に戻るか又は反対側織物層内へと推移する。該文献に記載された保護装置は記載されたスペーサを特徴とするが、膨張状態における剛性(強度)に関し改善されるべきことが幾つか残っている。
【0008】
US10,525,927B2から、膨張時にU字状をなすエアバッグを主要部材として有する乗物乗員の保護装置が知られている。このエアバッグは使用時に乗物乗員の膝の領域へと展開するが、乗物乗員の方向におけるその最大の伸張(膨張)は、乗物乗員を傷害しないようにするために、1つ又は複数の引留装置又はテザーによって制限される。エアバッグは膨張して予め設定されたU字状の最終形状になる。この最終形状は、該文献に具体的に記載されているように、複数の織物片を極度に面倒な縫い合わせないし接着による繋ぎ合わせによって形成される。この装置は、ファーサイドでの使用には全く適合せず、役に立たない。
【0009】
本発明の課題は、従来技術から既知の欠点を回避するか又は少なくとも大きく減少するエアバッグを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の視点に応じ、OPWエアバッグが提供される。該OPWエアバッグは、下側織物層、上側織物層及びこれらの間に配置された中間織物層の少なくとも3つの製織織物層に製織されている経糸及び緯糸を有し、
a)該OPWエアバッグは、縦軸に沿って配置された、前方部分、中間部分及び後方部分を有すること、
b)前記前方部分には、好ましくは(ガス)発生器を受容するための(ガス)発生器取付口部と、これに続く流入領域が設けられていること、
c)前記中間部分には、上部主室と下部主室が設けられていること、
d)前記後方部分には、前記中間織物層と前記下側織物層の間に、前記縦軸に沿ってかつ該縦軸に対し横方向に延伸する第1数の下部補強室が設けられていること、
e)前記後方部分には、前記中間織物層と前記上側織物層の間に、前記縦軸に対し横方向に延伸する第2数の上部補強室が設けられていること、
f)夫々1つの下部補強室には、当該下部補強室と比べてより細い少なくとも1つの上部補強室が割り当てられて(対応付けられて)いること、
g)前記下部補強室は夫々下部織成シームによって互いに離隔されていること、
h)前記中間織物層と前記上側織物層の間には、前記下部織成シームを覆うブリッジ室が設けられていること
を特徴とする(形態1)。
本発明の第2の視点に応じ、本発明に応じたOPWエアバッグをジャカード織機で製造する方法が提供される。該方法は、以下の工程:
a)上側織物層、中間織物層及び下側織物層のための経糸を提供(投入)すること
b)OPWエアバッグを長尺物(Warenbahn)の形で製織すること、
c)該長尺物から該OPWエアバッグを裁断する(切り出す)こと
を含むこと
を特徴とする(形態8)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここに、本発明の好ましい形態を示す。
(形態1)上記本発明の第1の視点参照。
(形態2)形態1のOPWエアバッグにおいて、1つの下部補強室には夫々3つの上部補強室が割り当てられていることが好ましい。
(形態3)形態1又は2のOPWエアバッグにおいて、前記縦軸に沿ってかつ該縦軸に対し横方向に延伸する第1数の下部補強室と前記縦軸に対し横方向に延伸する第2数の上部補強室に加えて、更なる、好ましくは8つまでの更なる第1数及び第2数の補強室が該縦軸に沿って設けられていることが好ましい。
(形態4)形態1~3の何れかのOPWエアバッグにおいて、前記中間部分には、前記中間織物層と前記上側織物層の間及び/又は前記中間織物層と前記下側織物層の間の選択された領域において、前記縦軸に対し横方向に及び/又は平行に延伸するXテザー列が設けられていることが好ましい。
(形態5)形態1~4の何れかのOPWエアバッグにおいて、前記中間部分には、前記中間織物層と前記上側織物層の間に、前記縦軸の方向に延伸する少なくとも1つの補強織成シームが設けられていることが好ましい。
(形態6)形態1~5の何れかのOPWエアバッグにおいて、
該OPWエアバッグは、前記流入領域、前記補強室、前記主室及び前記ブリッジ室の膨張後、とりわけ前記発生器取付口部の上方において、円形に(円筒状に)湾曲すること、
前記ブリッジ室は隣接する上部補強室を互いに対し離れるよう押圧し、下部織成シームは蝶番のように作用することが好ましい。
(形態7)形態1~6の何れかのOPWエアバッグにおいて、該OPWエアバッグはその外周面にポリマ層を備えていることが好ましい。
(形態8)上記本発明の第2の視点参照。
【0012】
本発明に応じたOPWエアバッグの有利な構成によって、膨張状態において例えば衝突によって(車両の)横方向に運動する乗物乗員の頭部の有利には大きな力を受け止める(吸収する)ことができる。これの(本発明の)コスト削減的利点は、OPWエアバッグが従来技術から既知のエアバッグには存在しているような付加的な(追加の)緊張ないし固定ベルトを備えることなしに、生じる。これらは、(OPWエアバッグとして製織される又は縫製エアバッグとして製造される)エアバッグ製造に続いて製造(業者)側で(konfektionsseitig)後から装備する必要がある。「製織(Weben)」時に、本発明に応じたOPWエアバッグは完全に(直ちに利用可能な状態で)製造されている。本発明に応じたOPWエアバッグの膨張時、後方部分は、空所をいわば緩衝部ないし衝撃吸収部として閉塞する(包囲する)ローラ(ないし円筒部分:Walze)の形で展開する。ブリッジ室はその両隣の室を介して後方部分を湾曲させるが、これによって上記のローラ(の形状)が得られる。後方部分の後端部(終端部)は中間部分において支持される。本発明に応じたOPWエアバッグを使用する際の更なる一利点は、緩衝部として達成される体積は媒体(エア又は膨張ガス)によって完全には充填される必要がないということによって得られる。ローラの内部空間は空の状態に留まる。「膨張体積は削減」され、それによって、乗物乗員のための保護装置はより迅速に利用可能になる。
【0013】
有利な一実施形態では、OPWエアバッグは、1つの下部補強室には夫々3つの上部補強室が割り当てられていることによって特徴付けられている。この有利な形態のために、同時により良好に補強(硬化)されているローラの一様な外側形状(輪郭)が得られる。この形態は驚くべきことに格別に有利なものであることが判明した。
【0014】
更なる有利な一実施形態では、本発明に応じたOPWエアバッグは、縦軸に沿ってかつ縦軸に対し横方向に延伸する第1数の下部補強室と縦軸に対し横方向に延伸する第2数の上部補強室に加えて、更なる、好ましくは8つまでの更なる第1数及び第2数の補強室が縦軸に沿って設けられていることによって特徴付けられている。驚くべきことに、OPWエアバッグの幅にわたって、1つのより長い補強室のみよりも、より大きい数の(より多くの)順次に(連続して)配置されたより短い補強室を用いたほうが、OPWエアバッグは乗物乗員に対しよりしなやかな適合することが判明した。
【0015】
更なる有利な一実施形態では、本発明に応じたOPWエアバッグは、中間部分において、中間織物層と上側織物層の間及び/又は中間織物層と下側織物層の間の選択された領域において、縦軸に対し横方向に及び/又は平行に延伸するXテザー列(X-Tetherkolonnen)が設けられていることによって特徴付けられている。
【0016】
この本発明に応じた構成は、上部主室及び下部主室の個別に所望される形状形成(Ausformung)を目標通りに正確に支配(制御)することを可能にする。2つの織物層がXテザーを介して互いに結合されている選択された領域(複数)では、膨張時におけるエアバッグの局所的伸展及びその程度が本発明に応じて所望のように制限されている。
【0017】
更なる有利な一実施形態では、本発明に応じたOPWエアバッグは、中間部分には、中間織物層と上側織物層の間に、縦軸の方向に延伸する少なくとも1つの補強織成シーム(Versteifungswebnaht)が設けられていることによって特徴付けられている。本発明に応じて設けられた縦方向又は横方向に延伸する補強織成シームによって、本発明に応じたOPWエアバッグの「より硬い」部分(複数)及び「硬さ」がより小さい部分(複数)を目標を定めて形成することができ、そのため、縦(方向)剛性(スチフネス)及び/又は横(方向)剛性(スチフネス)を調節することができるとともに、1つ又は複数の補強織成シームをOPWエアバッグに方向非依存性に配置することができる。
【0018】
更なる有利な一実施形態では、本発明に応じたOPWエアバッグは、当該OPWエアバッグが、流入領域、主室、補強室及びブリッジ室の膨張後、とりわけ前記発生器取付口部(GEM)の上方において、円形に(円弧状ないし円筒状に)湾曲すること、ブリッジ室は隣接する(両隣の)上部補強室を互いに対し離れるよう押圧し、(その際)下部織成シームは蝶番のように作用することによって特徴付けられている。
【0019】
更なる有利な一実施形態では、本発明に応じたOPWエアバッグは、当該OPWエアバッグがその外周面にポリマ層を備えていることによって特徴付けられている。この種のシール材によるコーティングは、有利には、織物層の空気不透過性を大きくし、そのため、膨張圧力下にあるエアバッグの形状(寸法)安定性を大きくする。
【0020】
本発明に応じたOPWエアバッグをジャカード織機で製造する本発明に応じた有利な一方法は、以下の工程:
a)上側織物層、中間織物層及び下側織物層のための経糸を提供(投入)すること
b)OPWエアバッグを長尺物(基布:Warenbahn)の形で形成するために緯糸を縫い込む(Einweben)こと、
c)該長尺物(基布)から該OPWエアバッグを裁断する(切り出す)こと
を含む。
【0021】
有利なことに、この少ない工程によって、本発明に応じたOPWエアバッグは、更なる、しかも異種(異質)の材料の適用を要することなしに、完全に(直ちに利用可能な状態で)製造される。
【0022】
とりわけ、本発明の対象は、EuroNCAP2020のガイドラインに従うことが要求されているようなファーサイド(エア)バッグの領域に使用可能である。
【0023】
本発明をより良く理解するために、本発明は以下において図面を参照した実施例を用いて簡単に説明される。図面は概ね模式的に平面図又は断面図で示されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】非膨張状態にある本発明に応じたOPWエアバッグの一例の下側織物層及び中間織物層の第1実施例の平面図。但し、上側織物層は理解の容易化のために記載が省略されている。
【
図2】
図1に応じたOPWエアバッグの平面図。但し、下側織物層は理解の容易化のために記載が省略されている。
【
図3】
図1及び
図2に応じたOPWエアバッグの平面図。但し、
図1及び
図2の記載中の織成シーム(複数)と室(複数)は説明のために重ね合わされて示されている。
【
図4】非膨張状態にある
図1の[OPWエアバッグの]著しく単純化した断面図。但し、OPWエアバッグの第1部分領域には中間織物層の完全に浮遊する経糸が示されており、中間部分の上部主室には、列をなして配置された複数のXテザーが示されている。
【
図5】非膨張状態にある個別室(複数)を有するOPWエアバッグの一例の後方部分の例示的断面図。但し、複数の織物層の実際の相対位置を示すために、これらの織物層は僅かに互いから引き離されて示されている。
【
図6】膨張状態にある
図5に応じたOPWエアバッグの後部部分の例示的断面図。但し、後方部分は時計回りに内側に湾曲し、最も外側の室は中間部分の主室に当接している。
【
図7】膨張状態にあり、乗物乗員に当接しているOPWエアバッグの一例の側面図。
【実施例】
【0025】
図1は非膨張状態にある本発明に応じたOPWエアバッグLSの一例の下側織物層UGと中間織物層MGの一実施例の模式的平面図である。OPWエアバッグLSは経糸(たていと)(複数)と緯糸(よこいと)(複数)からワンピースで(一体的に)製織されている。経糸は矢印Kで示す経糸方向に推移する。緯糸は矢印Sで示す緯糸方向に推移する。尤も、推移方向はこれらに限定されない。経糸及び緯糸は3つの製織織物層即ち下側織物層UG、上側織物層OG及びこれらの間に配置された中間織物層MGを形成する。
【0026】
OPWエアバッグLSは前方部分VA、中間部分MA及び後方部分HAに区分されている。(図面の)観察者に向けられている(紙面手前側にある)のは中間織物層MGである。観察者から遠ざかる側にある(紙面奥側にある)のは下側織物層UGである。前方部分VAには、(説明のためにのみ目の細かい斜め格子状(ないし菱形状)の模様が付されている)第1部分領域ETBがあり、この第1部分領域ETBにおいて、中間織物層MGの経糸及び緯糸は該中間織物層MGから外に出る(延出する)。この実施例では、経糸は下側織物層UGと上側織物層OGの間で浮遊する。これについての詳細は
図4に示されている。中間織物層の緯糸は第1部分領域ETBにおいて部分的に上側織物層OGに及び部分的に下側織物層UGに縫い付けられ(angeheftet)ている。「縫い付けられ(angeheftet)」とは、1つの織物層(ここでは下側織物層UG又は上側織物層OG)の一本又は数本の糸へのループ状の絡み付きとして当該織物層に組み込まれる(縫い込まれる)ことであると、当業者であれば理解する。OPWエアバッグLSの前方部分VAの目の細かい斜め格子状の模様が付された第1部分領域ETBに引き続いて(の隣に)、(説明のためにのみ目の粗い斜め格子状の模様が付された)第2部分領域ZTBが存在する。第1部分領域ETBから二層式に構成された第2部分領域ZTBへの移行部において、中間織物層MGの第1部分領域ETBにおいて既に浮遊している経糸及び既述のように既に縫い付けられている緯糸は、上側織物層OG又は下側織物層UG内に入り込む。第2部分領域ZTBは二層で構成されている、即ち、上側織物層OGと下側織物層UGのみから構成されている(
図4)。この領域には(ガス)発生器取付(連結)口部GEMもある。この発生器取付口部の領域には(不図示の)発生器Gが連結される。
【0027】
後方部分HAには、(
図1において紙面上方から下方にわたり表示されている)第1数EVZの、(ここでは例示的に)7本の黒色の太線で表されている下部織成シームUWN(の列)を見出すことができる。これらの下部織成シームUWNの領域では、中間織物層MGは下側織物層UGと織り合わされている。隣り合う2つの下部織成シームUWNの間には夫々1つの横方向下部補強室UQVKが設けられている。この構造の側面図の一例は
図5に見出すことができる。この第1数EVZに加えて、(
図3(
図1)ではその紙面右側に)例示的に5つの更なる第1数EVZの下部織成シームUWNが示されているが、これらも同様にそれらの間に夫々1つの横方向下部補強室UQVKを包囲している(挟んでいる)(
図5も参照)。単層領域EBは、この領域におけるすべての経糸及び緯糸が1つの織物層に一緒に集められる(織り合わせられる)ことによって、形成される。前方領域VAには切断線II-IIが記載されている。これについては
図4の説明において論じられている。ここで図示されたOPWエアバッグLSは外側織成シームWNAによって包囲されている(周囲が閉じられている)。
【0028】
図2は、
図1に示したOPWエアバッグを平面図で示す。但し、下側織物層は理解の容易化のために記載が省略されている。同図では、後方部分HAに、(
図1において紙面上方から下方にわたり表示されている)第2数ZVZの、(ここでは例示的に)30本の細長長円で表されている上部織成シームOWNを見出すことができる。これらの上部織成シームOWNの領域では、中間織物層MGは上側織物層OGと織り合わされている。
図2において紙面上方から数えて最初の3つの上部織成シームOWNは夫々2つの横方向上部補強室OQVKを包囲している(挟んでいる)。(紙面上方から数えて)3番目と4番目の上部織成シームOWNは1つのブリッジ室BKを包囲している(挟んでいる)
。第2数ZVZの紙面下方への更なる推移において、3つの横方向上部補強室OQVKが4つの上部織成シームOWNによって包囲されており(挟まれており)、そして、これらの上部織成シームOWNには(紙面上方から数えて)2番目のブリッジ室BKが続いている。このパターンは中間部分MAに至るまで続いており―3つの横方向上部補強室OQVKの後に夫々1つのブリッジ室BKが設けられる―そして2つの横方向上部補強室OQVKで終わる。
【0029】
それぞれ4つの(破線の)長方形からなるグループであって、
図2の紙面左右方向に並んでいるグループ(複数)についても顧慮されるべきである。これらはここでは例示的に設けられたXテザー列(複数)を示しているが、これらのXテザー列は上側織物層OGと中間織物層MGの間に設けられており、実際の
図2の状態においては本来的に視認できないものである。なぜなら、これらは中間織物層MGと上側織物層OGの間に存在するからである。これについては
図4も参照。
【0030】
最後に、
図3は、横方向上部補強室OQVKと横方向下部補強室UQVKとブリッジ室BKの位置的割当関係(対応関係)を示すために、実際にはそのように視認可能ではない上側織物層OG及びその下側に(紙面奥側に)位置する中間織物層MGを示している(
図5も参照)。
【0031】
図4は、
図1の矢視II-II断面を誇張した状態で模式的に[平面図で]示す。この図では、OPWエアバッグLSの第1部分領域ETBに中間織物層MGの自由に浮遊する(浮動する)経
糸FFが示されている。なお、非膨張状態にある3つの織物層は互いに密接に配置されており、浮遊する経
糸FFは2つの外側層OGとUGの間で非拘束状態にあることに注意するべきである。
【0032】
図4には、(紙面)上側から続いている、下側織物層UG、上側織物層OG及びこれらの間に配置された中間織物層MGから構成される三層式織物の一例が示されている。上側織物層OGと中間織物層MGの間には上部室OKがある。中間織物層MGと下側織物層UGの間には下部室UKがある。これらの間に位置する中間織物層MGは第1部分領域ETBで終端しており、そこではある程度ほどけているが、これは、中間織物層MGの経糸と緯糸が第1部分領域ETBでは製織に使用されておらず、これらが中間織物層MGから外に飛び出すことによって引き起こされる。経糸は下側織物層UGと上側織物層OGの間で浮遊し、第2部分領域ZTBへの移行部において下側織物層UG又は上側織物層OG内に入り込み、そこで対応する織物層に組み込まれている(縫い込まれている)。本発明に応じた構成の1つの特別な点は、第1部分領域ETB及び第2部分領域ZTBには中間織物層MGが最早存在しない点にある。
【0033】
上部室OKには、隣り合う織物層間で経糸及び/又は緯糸が互い違いに推移することによって生じるいわゆるXテザー(複数)Xから構成される幾つかのテザー列XTKが例示的に示されている。1つのテザー列は、1つの列において隣り合って配置された複数のXテザーから構成される。Xテザーの意義及び目的は、膨張時における夫々の織物層の伸張を制限ないし制御する点にある。このことは当業者には既知である。
【0034】
本発明に応じたOPWエアバッグLSの使用時には、エアバッグの膨張のために使用される媒体―以下においては単に「膨張エア」又は「エア」という―は、発生器取付口部GEMから出発し、二層式第2部分領域ZTBから、経糸及び緯糸が浮遊する第1部分領域ETB(これは流入領域ESBとも称される)を介し、第1部分領域ETBの後ろに続いて始まる中間織物層MGの方向へ流動する。
【0035】
エアバッグLSないし(上下に)重なり合って位置する両エア室(上部主室及び下部主室)OK及びUKの動的な(ダイナミックな)充填を、これらを損傷することなく、達成するためには、エアの可及的に抵抗が小さい流入を可能にするものであるこの流入領域ESBが必要とされる。流入領域ESBは中間織物層MGの経糸が自由に浮遊するよう構造的に構成されている。従って、この部位には糸(複数)の織り合わせ(物)は存在しない。経糸は流入領域ESBではエアバッグLSの内部においていわば「遊離ないしルース(lose)」の状態にある。
【0036】
そして、中間織物層MGの経糸及び緯糸は、発生器も接続される二層式第2部分領域ZTBにおいて、選択的に同じ割合又は異なる割合で下側織物層UG又は上側織物層OGに組み込まれる(織り込まれる)か又は内部側において上側織物層OG及び下側織物層UGに縫い付けられる。流入領域ESBは、二層式発生器取付口部GEMとエアバッグLSの主室(上部主室及び下部主室)UK及びOKとの間のいわば結合部分(ないし接続部分)を形成する。
【0037】
図5は、非膨張状態にある個別室(複数)を有するOPWエアバッグの一例の後方部分HAを例示的に断面図で示す。織物層間の実際の位置関係を表すために、これらの織物層は少々(互いに)引き離されるようにして記載されている。図示の実施例は、
図1~
図3において説明した実施例とは異なる個数の上部室及び下部室を有する。そのため、この場合、後方部分HAには、下部織成シーム(複数)UWNによって互いに対し分離されている(離隔されている)6つの横方向下部補強室UQVKが見られる。これに対し、上の「階(ないし層:Etage)」には、紙面左側の3つの横方向下部補強室UQVKは夫々ただ1つの横方向上部補強室OQVKに割り当てられており、他方、紙面右側の3つの横方向下部補強室UQVKには夫々2つの横方向上部補強室OQVKが割り当てられている。これと比べると、
図1~
図3の実施例の場合、1つの横方向下部補強室UQVKには夫々3つの横方向上部補強室OQVKが対向配置されている。2つの横方向上部補強室OQVKの間に設けられているいわゆるブリッジ室BKが特に顧慮されるべきである。これらのブリッジ室BKは、
図6に詳細に示されているように、本発明に応じたOPWエアバッグの膨張時に後方部分HAを(円筒状に)湾曲させる(丸める)ものである。
【0038】
図6は、膨張状態にある
図5に示したOPWエアバッグの後方部分HAを示す。この場合、後方部分HAは矢印KRに応じて時計回りに内側に湾曲し(丸まり)、最も外側にある(末端の)第1室EKは中間部分MAの下部主室UKに当接する(
図6ではその寸前の状態)。OPWエアバッグの膨張時、全ての室が(エアで)充填される。その際、ブリッジ室BKは(隣接する
)横方向上部補強室OQVKを互いから遠ざかるよう押圧し、これらを下部織成シームUWNの周りで回転(枢動)させることによって、後方部分HA全体が矢印KRに従って時計回りに内側に湾曲して(丸まって)ローラのような形状(円筒形状)を形成する。横方向上部補強室OQVKは横方向下部補強室UQVKよりもより短いため、これらの補強室の2つのグループは湾曲(丸まり)の形成を支援する(邪魔しない)。
【0039】
図7は、使用時における、即ち膨張状態における本発明に応じたOPWエアバッグを示す。OPWエアバッグLSは例えばそ
の前方部分VAが乗物乗員Iの骨盤付近に配置され、膨張している様子が示されている。
【0040】
本エアバッグはその前方部分VA及び中間部分MAが乗員Iの腕及び胸部領域に当接して乗員Iを保護する。OPWエアバッグLSの後方部分が時計回りに湾曲し、乗員の頭部に向かってローラ(円筒状部分)を形成しており、この場合に、OPWエアバッグは想定される乗物の仮想の中心線MLから離れるよう乗員を押し付けて保護する様子ないしは中心線又は不図示の他の乗物乗員へ向かう乗員の運動を阻止する様子を良好に見出すことができる。
【0041】
本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(「非選択」を含む。)が可能である。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及び図面を含む全開示、本発明の技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
【0042】
更に、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものであり、本発明を実施形態及び図示の実施例に限定することは意図していない。
【0043】
更に、上記の各文献の全内容は引照を以って本書に繰り込みここに記載されているものとする。
【0044】
本発明は以下の付記のように与えることができる。
[付記1]経糸及び緯糸を有するOPWエアバッグ。該OPWエアバッグは下側織物層、上側織物層及びこれらの間に配置された中間織物層の少なくとも3つの製織織物層に製織されている。
a)該OPWエアバッグは、縦軸に沿って配置された、前方部分、中間部分及び後方部分を有する。
b)前記前方部分には、好ましくは(ガス)発生器を受容するための(ガス)発生器取付口部と、これに続く流入領域が設けられている。
c)前記中間部分には、上部主室と下部主室が設けられている。
d)前記後方部分には、前記中間織物層と前記下側織物層の間に、前記縦軸に沿ってかつ該縦軸に対し横方向に延伸する第1数の下部補強室が設けられている。
e)前記後方部分には、前記中間織物層と前記上側織物層の間に、前記縦軸に対し横方向に延伸する第2数の上部補強室が設けられている。
f)夫々1つの下部補強室には、当該下部補強室と比べてより細い少なくとも1つの上部補強室が割り当てられて(対応付けられて)いる。
g)前記下部補強室は夫々下部織成シームによって互いに離隔されている。
h)前記中間織物層と前記上側織物層の間には、前記下部織成シームを覆うブリッジ室が設けられている。
[付記2]上記のOPWエアバッグにおいて、1つの下部補強室には夫々3つの上部補強室が割り当てられている。
[付記3]上記のOPWエアバッグにおいて、前記縦軸に沿ってかつ該縦軸に対し横方向に延伸する第1数の下部補強室と前記縦軸に対し横方向に延伸する第2数の上部補強室に加えて、更なる、好ましくは8つまでの更なる第1数及び第2数の補強室が該縦軸に沿って設けられている。
[付記4]上記のOPWエアバッグにおいて、前記中間部分には、前記中間織物層と前記上側織物層の間及び/又は前記中間織物層と前記下側織物層の間の選択された領域において、前記縦軸に対し横方向に及び/又は平行に延伸するXテザー列が設けられている。
[付記5]上記のOPWエアバッグにおいて、前記中間部分には、前記中間織物層と前記上側織物層の間に、前記縦軸の方向に延伸する少なくとも1つの補強織成シームが設けられている。
[付記6]上記のOPWエアバッグにおいて、
該OPWエアバッグは、前記流入領域、前記補強室、前記主室及び前記ブリッジ室の膨張後、とりわけ前記発生器取付口部の上方において、円形に(円筒状に)湾曲する。
前記ブリッジ室は隣接する上部補強室を互いに対し離れるよう押圧し、下部織成シームは蝶番のように作用する。
[付記7]上記のOPWエアバッグにおいて、該OPWエアバッグはその外周面にポリマ層を備えている。
[付記8]上記のOPWエアバッグをジャカード織機で製造する方法。該方法は以下の工程:
a)上側織物層、中間織物層及び下側織物層のための経糸を提供(投入)すること
b)OPWエアバッグを長尺物(Warenbahn)の形で製織すること、
c)該長尺物から該OPWエアバッグを裁断する(切り出す)こと
を含む。
【符号の説明】
【0045】
EB 単層領域
ESB 流入領域
ETB 第1部分領域
EVZ 第1数
FF 浮遊する経糸
GEM (ガス)発生器取付(連結)口部
HA 後方部分
I 乗物の乗員
K 経糸方向
KF 経糸
KR 湾曲を表す矢印
LS OPWエアバッグ
OQVK 横方向上部補強室
MA 中間部分
MG 中間織物層
ML 中心線
OG 上側織物層
OWN 上部織成シーム
S 緯糸方向
UG 下側織物層
UQVK 横方向下部補強室
UWN 下部織成シーム
VA 前方部分
WN 織成シーム
WNA 外側織成シーム
X Xテザー
XTK (X)テザー列
ZTB 第2部分領域
ZVZ 第2数