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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】データ伝送方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20230209BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230209BHJP
   H04L 1/00 20060101ALI20230209BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20230209BHJP
【FI】
H04W28/04
H04W72/04 131
H04L1/00 E
H04W72/12 150
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021517370
(86)(22)【出願日】2019-09-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2019105897
(87)【国際公開番号】W WO2020063378
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-29
(31)【優先権主張番号】201811143435.6
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811216019.4
(32)【優先日】2018-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811302730.1
(32)【優先日】2018-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】白 ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】高 雪娟
(72)【発明者】
【氏名】エクペニョン, トニー
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ ▲艶▼萍
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0270853(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0050658(US,A1)
【文献】Samsung,Potential enhancement for UL grant-free transmission,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1808789,2018年08月11日,pp.1-4
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Summary of 7.2.6.3 Enhanced UL grant-free transmissions,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1809979,2018年08月25日,pp.1-20
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04L 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるデータ伝送方法であって、
リソース割り当ての周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始することと、
前記端末が前記リソース割り当ての周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、冗長バージョンRVの現在の値を他の値に変更することとを含む、データ伝送方法。
【請求項2】
ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信することを更に含み、
前記リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数K、1つのRV系列、前記リソース割り当ての周期内のK個の伝送機会のリソース位置、前記端末による前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記リソース割り当ての周期内での初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信した後に、
前記リソース構成情報に基づいて、前記リソース割り当ての周期の境界、前記K個の伝送機会の位置、及び伝送機会毎の繰り返し伝送のRV値の1つ又は複数を決定することを更に含む、請求項2に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信した後に、
前記リソース割り当ての周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行い、前記リソース割り当ての周期内に伝送機会があり、且つ、繰り返し伝送の総回数が前記K未満である場合、前記伝送機会に次の繰り返し伝送を行うことを更に含む、請求項2に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記の前記リソース割り当ての周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行うことは、
前記リソース割り当ての周期内で最も早い伝送機会を選択して初回の繰り返し伝送を行うことを含み、
前記初回の繰り返し伝送のRV値は、前記RV系列の第1値である0に等しい、請求項4に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、
前記リソース割り当ての周期の境界を跨がず、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、
前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されない場合、繰り返し伝送を終了することとを更に含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないこと、又は、
前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列によりRV値をとることを更に含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことは、
前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、
前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断することと、
前記RV系列におけるRV値が0ではなく、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む、請求項8に記載のデータ伝送方法。
【請求項10】
前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことは、
前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、
前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末によるリソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断することと、
前記RV系列におけるRV値が0であり、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、他のRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記リソース割り当ての周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む、請求項8に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
ネットワーク機器に応用されるデータ伝送方法であって、
端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記リソース割り当ての周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信することを含
前記冗長バージョンRV系列と前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列は、前記端末が前記リソース割り当ての周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、冗長バージョンRVの現在の値を他の値に変更することに用いられる、データ伝送方法。
【請求項12】
リソース割り当ての周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始する第1送信モジュールと、
前記端末が前記リソース割り当ての周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RVの現在の値を他の値に変更する調整モジュールとを含む、端末。
【請求項13】
ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信する受信モジュールを更に含み、
前記リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数K、1つのRV系列、前記リソース割り当ての周期内のK個の伝送機会のリソース位置、前記端末による前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記リソース割り当ての周期内での初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む、請求項12に記載の端末。
【請求項14】
端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記リソース割り当ての周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による前記リソース割り当ての周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信する第2送信モジュールを含
前記冗長バージョンRV系列と前記リソース割り当ての周期の境界を跨いだ後の別のRV系列は、前記端末が前記リソース割り当ての周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、冗長バージョンRVの現在の値を他の値に変更することに用いられる、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年09月28日に中国に提出された中国特許出願201811143435.6の優先権、2018年10月18日に中国に提出された中国特許出願201811216019.4の優先権、及び2018年11月2日に中国に提出された中国特許出願201811302730.1の優先権を主張し、それらの全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示の実施例は、通信技術分野に係り、特にデータ伝送方法及び機器に係る。
【背景技術】
【0002】
移動通信のサービスニーズの発展及び変化に伴い、第3世代パートナーシッププロジェクト3GPP(3rd Generation Partnership Project)などの複数の団体は、将来の移動通信システムについて新しい無線通信システム(即ち第5世代新しい無線アクセス技術5G NR(5 Generation New RAT))の研究を開始している。5G NRシステムにおいて、重要なニーズの1つは、低遅延、高信頼性の通信であり、超高信頼性と低遅延の通信URLLC(Ultra Reliable &Low Latency Communication)などの伝送方式が登場している。単純な低遅延のニーズ又は単純な高信頼性のニーズは、いずれも容易に実現できるが、低遅延のニーズと高信頼性のニーズを同時に満足することは、その実現が難しく、通常、高い複雑性を対価に実現される。
【0003】
URLLCサービスの場合、NR規格では、上りスケジューリングフリー方式をサポートすることでエアーインタフェースの伝送遅延を減少させると共に、繰り返し伝送方式もサポートすることで信頼性を向上させる。
【0004】
遅延問題は、発生した後にそれを補うことができず、信頼性の問題は、遅延範囲内の再送などの方式で補うことができるため、低遅延要件を満たすことを前提として、高信頼性と低複雑性を折衷する柔軟な方式を提供する必要がある。なお、ここでいう低遅延は、伝送時間間隔TTI(Transmission Time Interval)毎に端末による物理上り共有チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信が許容されるように定義され、ここの高信頼性は、設定された繰り返し伝送回数に達するように定義される。
【0005】
URLLCサービスの場合、NR方式では、低遅延要件を保証する前提条件で、高信頼性と低複雑性を柔軟に折衷できることを実現できないという問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例の1つの目的は、NR方式では、低遅延要件を保証する前提条件で、高信頼性と低複雑性を柔軟に折衷できることを実現できないという問題を解決するために、データ伝送方法及び機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一部実施例の第1態様によれば、端末に応用されるデータ伝送方法を提供する。前記方法において、1周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始することと、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値又はリソース又はDMRSを現在の値から他の値に変更することとを含む。
【0008】
任意選択で、前記方法において、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信することを更に含む。前記リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数K、1つのRV系列、前記周期内のK個の伝送機会のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記周期内で初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む。
【0009】
任意選択で、前記ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信した後に、前記方法において、前記リソース構成情報に基づいて、前記周期の境界、前記K個の伝送機会の位置、及び伝送機会毎の繰り返し伝送のRV値の1つ又は複数を決定することを更に含む。
【0010】
任意選択で、前記ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信した後に、前記方法において、前記周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行い、前記周期内に伝送機会があり、且つ、繰り返し伝送の総回数が前記K未満である場合、前記伝送機会に次の繰り返し伝送を行うことを更に含む。
【0011】
任意選択で前記周期内のいずれかのリソース位置に初回の繰り返し伝送を行うことは、前記周期内で最も早い伝送機会を選択して初回の繰り返し伝送を行うことを含む。前記初回の繰り返し伝送のRV値は、前記RV系列の第1値である0に等しい。
【0012】
任意選択で、前記方法において、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨がず、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む。
【0013】
任意選択で、前記方法において、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されない場合、繰り返し伝送を終了することとを更に含む。
【0014】
任意選択で、前記方法において、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないこと、又は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列によりRV値をとることを更に含む。
【0015】
任意選択で、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことは、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断することと、前記RV系列におけるRV値が0ではなく、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む。
【0016】
任意選択で、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことは、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断することと、前記RV系列におけるRV値が0であり、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、他のRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む。
【0017】
任意選択で、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSにより、復調基準信号DMRSの値をとる。前記別のDMRSは、別のアンテナポートantenna portであり、又は前記DMRSの別の構成パラメータであり、又は前記DMRSの生成における別のパラメータである。
【0018】
本開示の一部実施例の第2態様によれば、ネットワーク機器に応用されるデータ伝送方法を提供する。前記方法において、端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信することを含む。
【0019】
本開示の一部実施例の第3態様によれば、端末を提供する。端末は、1周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始する第1トランシーバと、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値又はリソース又はDMRSを現在の値から他の値に変更する第1プロセッサとを含む。
【0020】
本開示の一部実施例の第4態様によれば、ネットワーク機器を提供する。ネットワーク機器は、端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信する第2トランシーバと、第2プロセッサとを含む。
【0021】
本開示の一部実施例の第5態様によれば、端末を提供する。前記端末は、1周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始する第1送信モジュールと、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値又はリソース又はDMRSを現在の値から他の値に変更する調整モジュールとを含む。
【0022】
本開示の一部実施例の第6態様によれば、ネットワーク機器を提供する。前記ネットワーク機器は、端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信する第2送信モジュールを含む。
【0023】
本開示の一部実施例の第7態様によれば、プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なプログラムとを含む端末を提供し、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、第1態様に記載のデータ伝送方法のステップが実現される。
【0024】
本開示の一部実施例の第8態様によれば、プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なプログラムとを含むネットワーク機器を提供し、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、第2態様に記載のデータ伝送方法のステップが実現される。
【0025】
本開示の一部実施例の第9態様によれば、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様に記載のデータ伝送方法のステップが実現され、又は、第2態様に記載のデータ伝送方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0026】
本開示の一部実施例において、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することが実現できる。
【0027】
以下の任意選択の実施形態に関する詳細な記載を読むことによって、様々な他の利点やメリットは、当業者にとって明らかになる。図面は、単に任意選択の実施形態を示すという目的のみに使用されるものであり、本開示に対する限定と見なされない。しかも、図面を通して、同一の参照記号で同じ構成要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】関連するデータ伝送方法の応用場面の模式図である。
図2】本開示の一部実施例に係る無線通信システムのアーキテクチャの模式図である。
図3】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートその1である。
図4】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートその2である。
図5】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートその3である。
図6】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その1である。
図7】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その2である。
図8】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その3である。
図9】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その4である。
図10】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その5である。
図11】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その6である。
図12】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その7である。
図13】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その8である。
図14】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その9である。
図15】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その10である。
図16】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その11である。
図17】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その12である。
図18】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その13である。
図19】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その14である。
図20】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その15である。
図21】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その16である。
図22】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その17である。
図23】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その18である。
図24】本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法の応用場面の模式図その19である。
図25】本開示の一部実施例に係る端末の構造図その1である。
図26】本開示の一部実施例に係るネットワーク機器の構造図その1である。
図27】本開示の一部実施例に係る端末の構造図その2である。
図28】本開示の一部実施例に係るネットワーク機器の構造図その2である。
図29】本開示の一部実施例に係る端末の構造図その3である。
図30】本開示の一部実施例に係るネットワーク機器の構造図その3である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本開示の実施例の図面とともに、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0030】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」及びそのあらゆる変形は、非排他的に含むことを意味する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に列挙されているステップ又はユニットに限定されず、明確に列挙されていないものや、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び請求項に使用される「及び/又は」は、連結対象のうちの少なくとも1つを示す。例えばA及び/又はBは、Aのみ、Bのみ、及び、AとBの両方の3種類のケースを示す。
【0031】
本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証又は説明を示すことに用いられる。本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」で記載されるあらゆる実施例や設計手段は、ほかの実施例や設計手段より好適であり又は優位に立つというふうに解釈されてはならない。適切に言えば、「例示的」又は「例えば」などの用語は、具体的な方式で関連概念を示すという目的で使用される。
【0032】
図1及び表1を参照すると、NR URLLC方式では、基地局(gNB)は、まず、シグナリングを用いてPUSCHの伝送を構成する。構成情報は、リソース割り当ての周期P、繰り返し回数K、冗長バージョンRV(Redundancy Version)系列、周期P内の繰り返し回数K個のリソースの位置などを含む。繰り返し回数K個のリソース位置は、繰り返し回数K個の伝送機会TO(Transmission Opportunity)となる。
【0033】
ここで、表1は、URLLC上りスケジューリングフリー伝送方式での異なる繰り返し回数Kの構成、異なるRV構成に対応する伝送方式である。
【0034】
【表1】
【0035】
現在の規格によれば、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)によって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの送信機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、最初のTOを使用して伝送が行われる。この場合に4回の伝送が行われ、RVは、{0 0 0 0}である。データが最初のTOの後、2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して伝送が行われる。この場合に3回の伝送が行われ、RVは、{0 0 0}である。データが2番目のTOの後、3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して伝送が行われる。この場合に2回の伝送が行われ、RVは、{0 0}である。データが3番目のTOの後、4番目のTOの前に到着すると、4番目のTOを使用して伝送が行われるこの場合に1回の伝送が行われ、RVは、{0}である。それぞれ図1のケース1、ケース2、ケース3、ケース4に対応する。
【0036】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、最初のTOを使用して伝送が行われる。この場合に4回の伝送が行われ、RVは、{0 3 0 3}である。データが最初のTOの後、3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して伝送が行われる。この場合に2回の伝送が行われ、RVは、{0 3}である。データが3番目のTO後に到着すると、その周期では伝送が行われず、次の周期まで伝送を延期する。それぞれ図1のケース5、ケース6に対応する。
【0037】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 2 3 1}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、最初のTOを使用して伝送が行われる。この場合に4回の伝送が行われ、RVは、{0 2 3 1}である。データが最初のTOの後に到着すると、その周期では伝送が行われず、次の周期まで伝送を延期する。図1中のケース7に対応する。
【0038】
現在のNR URLLC方式では、RV={0 0 0 0}に限って、遅延性能の保証が可能であり、即ち、TTI毎に端末によるPUSCH送信が許容されることを満たす。RV={0 3 0 3}の場合、遅延性能の保証ができない。例えばデータがTO 0の後、TO 1の前に到着した場合、端末は、TO 1からPUSCHの伝送を開始できず、規格の定義に従い、TO 2からPUSCHの伝送を開始しなければならない。RV={0 2 3 1}の場合、遅延性能の保証ができない。例えばデータがTO 0後に到着した場合、端末は、次の周期からPUSCHの伝送を開始するしかできない。
【0039】
現在のNR URLLC方式では、RV={0 0 0 0}及びRV={0 3 0 3}の場合、構成された繰り返し伝送回数に達することができないため、信頼性の保証ができない。RV={0 2 3 1}の場合、構成された繰り返し伝送回数に達することができるため、信頼性の保証ができる。
【0040】
従って、現在のNR URLLC方式では、低遅延要件を保証する前提条件下で、高信頼性と低複雑性を柔軟に折衷できることが実現できない。
【0041】
以下、本開示の一部実施例について図面を参照して紹介する。本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法及び機器は、無線通信システムに応用可能である。該無線通信システムは、5Gシステムを採用するか、進化型ロングタームエボリューションeLTE(Evolved Long Term Evolution)システム、又はその後の進化型通信システムである。
【0042】
図2は、本開示の一部実施例に係る無線通信システムのアーキテクチャの模式図である。図2に示すように、該無線通信システムは、ネットワーク機器20と端末を含む。例えば、端末は、UE21と表記し、ネットワーク機器20と通信(シグナリング又はデータの伝送)可能である。実際の応用では、上記の各機器間の接続は、無線接続であってもよいが、各機器間の接続関係を直観的に示しやすくするために、図2では実線で示している。
【0043】
なお、上記通信システムは、複数のUE21を含んでもよく、ネットワーク機器20は、複数のUE21と通信可能である。
【0044】
本開示の一部実施例に係るネットワーク機器20は、基地局である。該基地局は、通常使用される基地局であってもよいし、進化型基地局eNB(evolved node base station)であってもよく、更に5Gシステムにおけるネットワーク機器(例えば次世代基地局gNB(next generation node base station)又は送受信ポイントTRP(transmission and reception point))などの機器であってもよい。
【0045】
本開示の一部実施例に係る端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、ウルトラモバイルパソコンUMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)、ネットブック又は個人用デジタル補助装置PDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0046】
図3を参照し、本開示の一部実施例は、データ伝送方法を提供する。該方法は、実行主体が端末であり、具体的には、1周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始するステップ301と、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値又はリソース又はDMRSを現在の値から他の値に変更するステップ302とを含む。
【0047】
例えば、上記現在の値は、0であり、他の値は、1、2又は3である。即ち、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値を0から、1、2又は3に変更する。
【0048】
任意選択で、本開示の一部実施例において、方法は、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信することを更に含む。本開示の一部実施例において、リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期P、繰り返し伝送回数K、1つのRV系列、周期P内のK個の伝送機会TOのリソース位置、端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容されるか否か、周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記周期内で初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む。
【0049】
例えば、P≧K、K={2,4,8}、RV系列は、{0 0 0 0}、{0 3 0 3}又は{0 2 3 1}をとる。K=2の場合、RV系列における最初の2つの値のみをとり、K=8の場合、RV系列の値をとり、且つ後半の4つの値は、最初の4つの値と同じである。
【0050】
本開示の一部実施例において、任意選択で、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信した後に、前記方法は、前記リソース構成情報に基づいて、前記周期の境界、前記繰り返し伝送回数K個の伝送機会の位置、及び伝送機会毎の繰り返し伝送のRV値の1つ又は複数を決定することを更に含む。
【0051】
本開示の一部実施例において、任意選択で、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信した後に、前記方法は、前記周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行い、前記周期内に伝送機会があり、且つ、繰り返し伝送の総回数が前記繰り返し伝送回数K未満である場合、前記伝送機会に次の繰り返し伝送を行うことを更に含む。更に、繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数Kに達すると、繰り返し伝送を終了する。
【0052】
任意選択で、いずれかの伝送機会は、周期内で初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会である。
【0053】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記の前記周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行うことは、前記周期内で最も早い伝送機会を選択して初回の繰り返し伝送を行うことを含む。前記初回の繰り返し伝送のRV値は、前記RV系列の第1値である0に等しい。
【0054】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記方法は、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨がず、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む。
【0055】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記方法は、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されない場合、繰り返し伝送を終了することとを更に含む。
【0056】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記方法は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことを含む。例えば、上記他のRV値は、1、2又は3である。又は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列によりRV値をとる。
【0057】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことは、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断することと、前記RV系列におけるRV値が0ではなく、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む。
【0058】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしないことは、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することと、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断することと、前記RV系列におけるRV値が0であり、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、他のRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断することとを更に含む。
【0059】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記方法は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSにより、復調基準信号DMRSの値をとることを更に含む。前記別のDMRSは、別のアンテナポートantenna portであり、又は前記DMRSの別の構成パラメータであり、又は前記DMRSの生成における別のパラメータである。
【0060】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0061】
図4を参照し、本開示の一部実施例は、別のデータ伝送方法を提供する。該方法は、実行主体がネットワーク機器であり、具体的には、リソース構成情報を端末に送信するステップ401を含む。本開示の一部実施例において、リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期P、繰り返し伝送回数K、1つのRV系列、周期P内でのK個の伝送機会TOのリソース位置、端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容されるか否か、周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記周期内での初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む。ここで、繰り返し伝送回数Kは、最大の繰り返し伝送回数に相当する。
【0062】
例えば、P≧K、K={2,4,8}、RV系列は、{0 0 0 0}、{0 3 0 3}又は{0 2 3 1}をとる。K=2の場合、RV系列における最初の2つの値のみをとり、K=8の場合、RV系列における値をとり、且つ後半の4つの値は、最初の4つの値と同じである。
【0063】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0064】
図5を参照し、本開示の一部実施例は、データ伝送方法を提供する。該方法は、実行主体が端末であり、具体的に、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信するステップ501を含む。本開示の一部実施例において、リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期P、繰り返し伝送回数K、1つのRV系列、周期P内でのK個の伝送機会TOのリソース位置、端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容されるか否か、周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記周期内での初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む。
【0065】
例えば、P≧K、K={2,4,8}、RV系列は、{0 0 0 0}、{0 3 0 3}又は{0 2 3 1}をとる。K=2の場合、RV系列における最初の2つの値のみをとり、K=8の場合、RV系列における値をとり、且つ後半の4つの値は、最初の4つの値と同じである。
【0066】
ステップ502において、端末は、リソース構成情報に基づいて、関連情報を決定する。本開示の一部実施例において、端末は、前記リソース構成情報に基づいて、周期の境界、K個の伝送機会TOの位置、及び伝送機会TO毎の繰り返し伝送のRV値の1つ又は複数を決定する。
【0067】
ステップ503において、端末は、初回の繰り返し伝送を行う。本開示の一部実施例において、端末は、周期内のいずれかの伝送機会を選択して初回の繰り返し伝送を行う。任意選択で、最も早いTO(又は最初のTOと呼ぶ)に初回の繰り返し伝送を行う。初回の繰り返し伝送のRV値は、RV系列における第1値であり、該第1値は、0である。
【0068】
更に、前記周期内に伝送機会があり、且つ、繰り返し伝送の総回数が前記K未満である場合、前記伝送機会に次の繰り返し伝送を行う。
【0069】
ステップ504において、K回の繰り返し伝送に達したかを判断し、K回の繰り返し伝送に達した場合、繰り返し伝送を終了するが、K回の繰り返し伝送に達しない場合、ステップ505へ進む。本開示の一部実施例において、K回の繰り返し伝送に達しないことは、周期内に伝送機会があることを意味し、該伝送機会に繰り返し伝送を行う。
【0070】
ステップ505において、端末は、繰り返し伝送が周期の境界を跨ぐか否かを判断し、そうである場合、ステップ507を実行するが、そうでなければ、ステップ506を実行する。本開示の一部実施例において、端末は、次の繰り返し伝送を行う前に、該繰り返し伝送が周期の境界を跨ぐか否かを判断する。
【0071】
ステップ506において、端末は、繰り返し伝送を行い、ステップ504を再度実行する。本開示の一部実施例において、RV系列におけるRV値により繰り返し伝送を行い、その後、次の繰り返し伝送を行う際に、K回の繰り返し伝送に達したかを判断する。
【0072】
ステップ507において、端末は、端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容されるかを判断し、そうである場合、ステップ508を実行するが、そうでなければ、繰り返し伝送を終了する。本開示の一部実施例において、繰り返し伝送が周期の境界を跨ぎ、且つ端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容されない場合、その繰り返し伝送を終了する。
【0073】
ステップ508において、端末は、RV系列で現在の繰り返し伝送のRV値が0であるかを判断し、そうである場合、他のRV値(例えば1、2又は3)により繰り返し伝送を行い、その後、ステップ506を再度実行するが、そうでなければ、ステップ506を再度実行する。
【0074】
本開示の一部実施例において、繰り返し伝送が周期の境界を跨ぎ、且つ端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容され、且つRV値が0ではない場合、RV系列におけるRV値により繰り返し伝送を行い、次の繰り返し伝送を行う際に、周期の境界を跨ぐかを判断する。繰り返し伝送が周期の境界を跨ぎ、且つ端末による周期を跨ぐ伝送がネットワーク機器に許容され、且つRV値が0である場合、RV=1、2又は3により繰り返し伝送を行い、次の繰り返し伝送を行う際に、周期の境界を跨ぐかを判断する。
【0075】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0076】
以下、具体例1~例19を参照して本開示の一部実施例に係る方法を記載する。
【0077】
例1:
図6を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=2、K=2、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=2は、2回の繰り返し伝送を行うために、2つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図6のケース1のように、最初のTOと2番目のTOとを使用して2回の伝送が行われる。データが2番目のT0の前に到着すると、2番目のT0を使用して初回の繰り返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されない場合、又は、単に繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されない場合、繰り返し伝送を終了し、即ち、図6のケース2のように、計1回の繰り返し伝送が行われる。
【0078】
例2:
図7を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図7のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図7のケース2のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。ここで、周期の境界後の繰り返し伝送のRVは、RV=0からRV=3に変更される。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図7のケース3のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。ここで、周期の境界後の繰り返し伝送のRVは、RV=0からRV=3に変更される。データが4番目のTOの前に到着すると、4番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図7のケース4のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。ここで、周期の境界後の繰り返し伝送のRVは、RV=0からRV=3に変更される。
【0079】
例3:
図8を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=8、K=8、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=8は、8回の繰り返し伝送を行うために、8つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図8のケース1のように、最初のTOから8番目のTOまでを使用して8回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されず、又は、単に繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されない場合、図8のケース2のように、7回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。このように類推する。データが8番目のTOの前に到着すると、8番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されず、又は、単に繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されない場合、図8のケース8のように、1回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0080】
例4:
図9を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=2、K=2、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=2は、2回の繰り返し伝送を行うために、2つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図9のケース1のように、最初のTOから2番目のTOまでを使用して2回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図9のケース2のように、2回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0081】
例5:
図10を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図10のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図10のケース2のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されるが、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容されない場合、図10のケース3のように、2回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが4番目のTOの前に到着すると、4番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されるが、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容されない場合、図10のケース4のように、2回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0082】
例6:
図11を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図11のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図11のケース2のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容される場合、図11のケース3のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。ここで、周期の境界後の繰り返し伝送のRVは、RV=0からRV=3に変更される。データが4番目のTOの前に到着すると、4番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容される場合、図11のケース4のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。ここで、周期の境界後の繰り返し伝送のRVは、RV=0からRV=3に変更される。
【0083】
例7:
図12を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=8、K=8、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=8は、8回の繰り返し伝送を行うために、8つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図12のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して8回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図12のケース2のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されるが、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容されない場合、図12のケース3のように、6回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。このように類推する。データが8番目のTOの前に到着すると、8番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容されるが、繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容されない場合、図12のケース8のように、2回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0084】
例8:
図13を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=8、K=8、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=8は、8回の繰り返し伝送を行うために、8つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図12のケース1のように、最初のTOから8番目のTOまでを使用して8回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図13のケース2のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容される場合、図13のケース3のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。このように類推する。データが8番目のTOの前に到着すると、8番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が許容される場合、図13のケース8のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0085】
例9:
図14を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=2、K=2、RV={0 2 3 1}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=2は、2回の繰り返し伝送を行うために、2つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図14のケース1のように、最初のTOから2番目のTOまでを使用して2回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図14のケース2のように、2回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0086】
例10:
図15を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 2 3 1}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図15のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図15のケース2のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図15のケース3のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。データが4番目のTOの前に到着すると、4番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図15のケース4のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0087】
例11:
図16を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=8、K=8、RV={0 2 3 1}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=8は、8回の繰り返し伝送を行うために、8つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図16のケース1のように、最初のTOから8番目のTOまでを使用して8回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図16のケース2のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。このように類推する。データが5番目のTOの前に到着すると、5番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図16のケース5のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。このように類推する。データが8番目のTOの前に到着すると、8番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容され、しかも繰り返し伝送のRV値が0から3に変更された後の周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図16のケース8のように、8回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0088】
例12:
図17を参照し、現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 2 3 1}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。周期内で、初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会が最初のTOと3番目のTOであり、2番目のTOと4番目のTOに初回の繰り返し伝送が許容されないと構成する。データが最初のTOの前に到着すると、図17のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが3番目のTOの前に到着すると、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われる。端末による周期の境界を跨ぐ伝送が基地局に許容される場合、図17のケース3のように、4回の繰り返し伝送を完了してから繰り返し伝送を終了する。
【0089】
例13:
規格では、多種類のモードを同時に標準化することができる。例えば、モード1として、基地局受信機の実現の低複雑性を達成することができると共に、高信頼性(できるだけK回の繰り返し伝送を保証する)と低遅延(できるだけ伝送機会毎に伝送を行うことを保証する)を折衷する。異なるRV系列を構成することで、このような折衷を実現する。モード2として、高信頼性を実現すると共に、基地局受信機の実現の低複雑性と低遅延を折衷する。異なる数の上りスケジューリングフリー構成を構成することによって、このような折衷を実現する。モード3として、低遅延を実現すると共に、基地局受信機の実現の低複雑性と高信頼性を折衷する。異なる数の周期を跨ぐ伝送機会を構成することによって、このような折衷を実現する。基地局は、端末がどの種類のモードを使用して上りデータの繰り返し伝送を行うべきかを、RRCシグナリング又は下り制御情報DCI(Downlink Control Information)で端末に通知する。
【0090】
本開示で言及される繰り返し回数K、周期PとKとの間の関係、RV系列の長さ、RV=0からRV=1又はRV=2又はRV=3への変更などは、すべて柔軟に構成されてもよく、実施例における値に従って設定しなければならないことを必要としない。
【0091】
例14:
基地局は、RRCシグナリングにより、1周期内のRV系列Aと、周期の境界を跨いだ後の繰り返し伝送の冗長バージョンRV系列Bを端末に構成する。RV系列Bは、系列における順序に従って、RV系列Aの対応する位置の値と異なる値をとる。
【0092】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=2、K=2、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=2は、2回の繰り返し伝送を行うために、2つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図18のケース1のように、最初のTOと2番目のTOを使用して2回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われるとともに、周期を跨いだ後の最初のTOを使用して2回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更されてから繰り返し伝送を終了する。ここの変更されたRV=3は、基地局の構成に依存するが、RV=2又はRV=1に変更されてもよい。
【0093】
本例では、RV系列Aは、{0 0}であり、RV系列Bは、{3}である。
【0094】
例15:
基地局は、RRCシグナリングにより、1周期内のRV系列Aと、周期の境界を跨いだ後の繰り返し伝送の冗長バージョンRV系列Bを端末に構成する。RV系列Bは、系列における順序に従って、RV系列Aの対応する位置の値と異なる値をとる。
【0095】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。
【0096】
データが最初のTOの前に到着すると、図19のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、図19のケース2のように、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われ、3番目、4番目のTOを使用してそれぞれ2回目、3回目の繰り返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOを使用して4回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更される。データが3番目のTOの前に到着すると、図19のケース3のように、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われ、4番目のTOを使用して2回目の繰り返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOと2番目のTOを使用してそれぞれ3回目、4回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0をRV=3に変更される。データが4番目のTOの前に到着すると、図19のケース4のように、4番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTO、2番目のTO、3番目のTOを使用してそれぞれ2回目、3回目、4回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0をRV=3に変更される。
【0097】
ここで、各TOにおけるRV=3への変更は、基地局の構成に依存するが、RV=2又はRV=1に変更されてもよい。
【0098】
本例では、RV系列Aは、{0 0 0 0}であり、RV系列Bは、{3 3 3}である。
【0099】
例16:
基地局は、RRCシグナリングにより、1周期内のRV系列Aと、周期の境界を跨いだ後の繰り返し伝送の冗長バージョンRV系列Bを端末に構成する。RV系列Bは、系列における順序に従って、RV系列Aの対応する位置の値と異なる値をとる。
【0100】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=8、K=8、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=8は、8回の繰り返し伝送を行うために、8つのTOを必要とすることを意味する。
【0101】
データが最初のTOの前に到着すると、図20のケース1のように、最初のTOから8番目のTOまでを使用して8回の伝送が行われる。データが2番目のTOの前に到着すると、図20のケース2のように、2番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われ、3番目から8番目のTOまでをそれぞれ使用して2回目から7回目までの繰り返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOを使用して8回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更される。このように類推する。データが7番目のTOの前に到着すると、図20のケース7のように、7番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われ、8番目のTOを使用して2回目の繰り返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOから6番目のTOまでを使用して3回目から8回目までの繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0をRV=3に変更される。
【0102】
ここで、各TOにおけるRV=3への変更は、基地局の構成に依存するが、RV=2又はRV=1に変更されてもよい。
【0103】
本例では、RV系列Aは、{0 0 0 0 0 0 0 0}であり、RV系列Bは、{3 3 3 3 3 3 3}である。
【0104】
例17:
基地局は、RRCシグナリングにより、1周期内のRV系列Aと、周期の境界を跨いだ後の繰り返し伝送の冗長バージョンRV系列Bを端末に構成する。RV系列Bは、系列における順序に従って、RV系列Aの対応する位置の値と異なる値をとる。
【0105】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。
【0106】
データが最初のTOの前に到着すると、図21のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。データが3番目のTOの前に到着すると、図21のケース2のように、3番目のTOを使用して初回の繰返し伝送が行われ、4番目のTOを使用して2回目の繰り返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOを使用して3回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更され、周期を跨いだ後の2番目のTOを使用して4回目の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=3がRV=0に変更される。
【0107】
ここで、各TOにおけるRVの変更は、基地局の構成に依存するが、他のRV値に変更されてもよい。
【0108】
本例では、RV系列Aは、{0 3 0 3}であり、RV系列Bは、{3 0}である。
【0109】
例18:
基地局は、RRCシグナリングにより、1周期内のRV系列Aと、周期の境界を跨いだ後の繰り返し伝送の冗長バージョンRV系列Bを端末に構成する。RV系列Bは、系列における順序に従って、RV系列Aの対応する位置の値と異なる値をとる。
【0110】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=8、K=8、RV={0 3 0 3}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=8は、8回の繰り返し伝送を行うために、8つのTOを必要とすることを意味する。
【0111】
データが最初のTOの前に到着すると、図22のケース1のように、最初のTOから8番目のTOまでを使用して8回の伝送が行われる。データが3番目のTOの前に到着すると、図22のケース2のように、3番目のTOから8番目のTOまでを使用して前から6回の繰返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOと2番目のTOを使用してその後の2回の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更され、RV=3がRV=0に変更される。データが5番目のTOの前に到着すると、図22のケース3のように、5番目のTOから8番目のTOまでを使用して前から4回の繰返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOと4番目のTOまでを使用してその後の4回の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更され、RV=3がRV=0に変更される。データが7番目のTOの前に到着すると、図22のケース2のように、7番目のTOから8番目のTOまでを使用して前から2回の繰返し伝送が行われ、その後、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOから6番目のTOまでを使用してその後の6回の繰り返し伝送が行われ、同時にRV=0がRV=3に変更され、RV=3がRV=0に変更される。
【0112】
ここで、各TOにおけるRVの変更は、基地局の構成に依存するが、他のRV値に変更されてもよい。
【0113】
本例では、RV系列Aは、{0 3 0 3 0 3 0 3}であり、RV系列Bは、{3 0 3 0 3 0}である。
【0114】
例19:
基地局は、RRCシグナリングにより、1周期内のRV系列Aと、周期の境界を跨いだ後の繰り返し伝送の冗長バージョンRV系列Bを端末に構成する。RV系列Bは、系列における順序に従って、RV系列Aの対応する位置の値と異なる値をとる。
【0115】
現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 2 3 1}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。データが最初のTOの前に到着すると、図23のケース1のように、最初のTOから4番目のTOまでを使用して4回の伝送が行われる。4番目のTOが何らかの原因で端末に使用されない場合、図23のケース2のように、周期を跨いで、周期を跨いだ後の最初のTOを使用して4回目の繰り返し伝送が行われ、必要に応じてRV値が変更される。
【0116】
本例では、RV系列Aは、{0 2 3 1}であり、RV系列Bは、{1}である。
【0117】
別の例では、本開示の一部実施例は、図24に示すように、データ伝送方法を更に提供する。
【0118】
該方法をネットワーク機器側からみると、ネットワーク機器は、RRCシグナリング又はDCIシグナリングによって、リソース構成情報を端末に送信する。前記リソース構成情報は、1つの伝送ブロックTBを伝送するK個の繰り返し伝送を制御するために用いられる。前記リソース構成情報は、少なくとも第1リソースと第2リソースを含む。前記第1リソースは、現在の周期の終了境界前の第1リソース位置に位置し、前記第2リソースは、現在の周期の終了境界後の第2リソース位置に位置する。
【0119】
該方法を端末側からみると、端末は、1周期内に構成された第1リソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始する。端末によるK回の繰り返し伝送が現在の周期の終了境界前に完了していない場合、残りの繰り返し伝送は、現在の周期の終了境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある。この場合、リソースを第1リソースから第2リソースに変更する必要がある。
【0120】
図には、f1は、第1リソースを示し、f2は、第2リソースを示す。現在の規格によれば、RRCによって構成する。例えば、P=4、K=4、RV={0 0 0 0}、時間領域リソース位置は、{開始OFDMシンボル、OFDMシンボル数}である。この時間領域リソース位置は、1回の繰り返し伝送を完了するための1つの伝送機会TOとして定義される。K=4は、4回の繰り返し伝送を行うために、4つのTOを必要とすることを意味する。周波数領域リソース位置は、f1とf2である。第1リソースf1は、現在の周期の終了境界前の繰り返し伝送に使用され、第2リソースf2は、現在の周期の終了境界後の繰り返し伝送に使用される。データが2番目のTOの前に到着すると、図24-1のケース2のように、現在の周期の終了境界前の2番目のTOから4番目のTOまでを使用して前から3回の繰り返し伝送が行われ、現在の周期の終了境界後の最初のTOを使用して最後の繰り返し伝送が行われる。周期を跨いだ場合、前から3回の繰り返し伝送は、第1リソースを使用し、最後の繰り返し伝送は、第2リソースを使用する。
【0121】
別の例では、本開示の一部実施例は、データ伝送方法を更に提供する。
【0122】
該方法をネットワーク機器側からみると、ネットワーク機器は、RRCシグナリング又はDCIシグナリングによって、DMRS構成情報を端末に送信する。前記DMRS構成情報は、1つの伝送ブロックTBを伝送するK個の繰り返し伝送をサポートするために用いられる。前記DMRS構成情報は、少なくとも第1DMRSと第2DMRSを含む。前記第1DMRSは、現在の周期の終了境界前の繰り返し伝送をサポートするDMRSであり、前記第2DMRSは、現在の周期の終了境界後の繰り返し伝送をサポートするDMRSである。前記第2DMRSは、別のアンテナポートantenna portであり、又は前記DMRSの別の構成パラメータであり、又は前記DMRSの生成における別のパラメータである。
【0123】
該方法を端末側からみると、端末は、1周期内にネットワーク機器へのデータ伝送を開始する。端末によるK回の繰り返し伝送が現在の周期の終了境界前に完了していない場合、残りの繰り返し伝送は、現在の周期の終了境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある。この場合、DMRSを第1DMRSから第2DMRSに変更する必要がある。
【0124】
図25を参照し、本開示の一部実施例は、端末2500を提供する。該端末2500は、1周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始する第1トランシーバ2501と、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値又はリソース又はDMRSを現在の値から他の値に変更する第1プロセッサ2502とを含む。
【0125】
ここで、前記第1トランシーバ2501は、更に、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信する。前記リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数K、1つの冗長バージョンRV系列、前記周期内のK個の伝送機会のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記周期内での初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む。
【0126】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記リソース構成情報に基づいて、前記周期の境界、前記K個の伝送機会の位置、及び伝送機会毎の繰り返し伝送のRV値の1つ又は複数を決定する。
【0127】
任意選択で、前記第1トランシーバ2501は、更に、前記周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行い、前記周期内に伝送機会があり、且つ、繰り返し伝送の総回数が前記K未満である場合、前記伝送機会に繰り返し伝送を行う。
【0128】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記周期内で最も早い伝送機会を選択して初回の繰り返し伝送を行う。前記初回の繰り返し伝送のRV値は、前記RV系列の第1値である0に等しい。
【0129】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨がず、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断する。
【0130】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されない場合、繰り返し伝送を終了する。
【0131】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしない。又は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列によりRV値をとる。
【0132】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断し、前記RV系列におけるRV値が0ではなく、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断する。
【0133】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断し、前記RV系列におけるRV値が0であり、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、他のRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断する。
【0134】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記第1プロセッサ2502は、更に、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSにより、復調基準信号DMRSの値をとる。前記別のDMRSは、別のアンテナポートantenna portであり、又は前記DMRSの別の構成パラメータであり、又は前記DMRSの生成における別のパラメータである。
【0135】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0136】
図26を参照し、本開示の一部実施例は、ネットワーク機器2600を提供する。該ネットワーク機器2600は、端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信する第2トランシーバ2601と、第2プロセッサ2602とを含む。
【0137】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0138】
図27を参照し、本開示の一部実施例は、別の端末2700を提供する。該端末2700は、少なくとも1つのプロセッサ2701と、メモリ2702と、ユーザインタフェース2703と、少なくとも1つのネットワークインタフェース2704とを含む。端末2700における各構成部品は、バスシステム2705を介して結合される。
【0139】
なお、バスシステム2705は、これらの構成部品の間の接続と通信に用いられることが理解できる。バスシステム2705は、データバスのほかに、電源バス、制御バス及び状態信号バスを更に含む。ただし、明確に説明するために、図27において、各種類のバスをすべてバスシステム2705として表記している。
【0140】
ここで、ユーザインタフェース2703は、ディスプレイ、キーボード又はポインティングデバイス(例えばマウス、トラックボール、タッチパネル又はタッチスクリーンなどを含む。
【0141】
本開示の実施例におけるメモリ2702は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであり、又は、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)又はフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synchlink DRAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が挙げられるが、それらに限られない。本開示の実施例に記載のメモリ2702は、これらに限られず、これら及びこれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとする。
【0142】
一部実施例において、メモリ2702には、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又は、それらの拡張セットであるオペレーションシステム27021とアプリケーションプログラム27022が記憶されている。
【0143】
ここで、オペレーションシステム27021は、フレーム層、コアライブラリ層、駆動層など各種類のシステムプログラムを含み、各種類のベーシックサービスの実現及びハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる。アプリケーションプログラム27022は、メディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)など各種類のアプリケーションプログラムを含み、各種類のアプリケーションサービスの実現に用いられる。本開示の一部実施例における方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム27022に含まれる。
【0144】
本開示の一部実施例において、端末2700は、メモリ2702に格納されてプロセッサ2701で実行可能なコンピュータプログラムを更に含む。該コンピュータプログラムがプロセッサ2701によって実行されると、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法のステップが実現される。
【0145】
上記の本開示の一部実施例に開示される方法は、プロセッサ2701に応用可能であり、又はプロセッサ2701によって実現される。プロセッサ2701は、信号処理能力を有するICチップである。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサ2701におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令によって遂行される。上記プロセッサ2701は、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、分離ゲート又はトランジスタ論理デバイス、分離ハードウェアコンポーネントであり、本開示の一部実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現し又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の通常プロセッサなどである。本開示の一部実施例に開示される方法のステップは、直接ハードウェアの復号プロセッサによって実行されて遂行されるか、復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて遂行される。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、PROM又はEEPROM、レジスタなど本分野の周知のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に位置する。当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、メモリ2702に位置する。プロセッサ2701は、メモリ2702における情報を読み取って、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを遂行する。具体的には、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータプログラムが格納されている。
【0146】
図28を参照し、本開示の一部実施例は、別の通信機器2800を提供し、プロセッサ2801と、トランシーバ2802と、メモリ2803と、バスインタフェースとを含む。
【0147】
ここで、プロセッサ2801は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ2803は、プロセッサ2801による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0148】
本開示の一部実施例において、通信機器2800は、メモリ2803に格納されてプロセッサ2801で実行可能なプログラムを更に含む。該プログラムがプロセッサ2801によって実行されると、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法のステップが実現される。
【0149】
図28において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ2801をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ2803をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本開示の一部実施例においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ2802は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0150】
本開示の一部実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記データ伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできるため、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど等である。
【0151】
図29を参照し、本開示の一部実施例は、端末2900を提供する。端末2900は、1周期内に構成されたリソース上でネットワーク機器へのデータ伝送を開始する第1送信モジュール2901と、前記端末が前記周期の境界を跨いでデータ伝送を行う必要がある場合、RV値又はリソース又はDMRSを現在の値から他の値に変更する調整モジュール2902とを含む。
【0152】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソース構成情報を受信する受信モジュールを更に含む。前記リソース構成情報は、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数K、1つの冗長バージョンRV系列、前記周期内のK個の伝送機会のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期を跨ぐ伝送が許容される伝送機会の数、前記周期内での初回の繰り返し伝送が許容される伝送機会、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含む。
【0153】
任意選択で、前記端末は、前記リソース構成情報に基づいて、前記周期の境界、前記K個の伝送機会の位置、及び伝送機会毎の繰り返し伝送のRV値の1つ又は複数を決定する決定モジュールを更に含む。
【0154】
本開示の一部実施例において、任意選択で、前記端末は、前記周期内のいずれかの伝送機会に初回の繰り返し伝送を行い、前記周期内に伝送機会があり、且つ、繰り返し伝送の総回数が前記K未満である場合、前記伝送機会に繰り返し伝送を行う第1伝送モジュールを更に含む。
【0155】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記周期内で最も早い伝送機会を選択して初回の繰り返し伝送を行う第2伝送モジュールを更に含む。前記初回の繰り返し伝送のRV値は、前記RV系列の第1値である0に等しい。
【0156】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨がず、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断する第1判断モジュールを更に含む。
【0157】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されない場合、繰り返し伝送を終了する第2判断モジュールを更に含む。
【0158】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、RV値が0に等しい繰り返し伝送を他のRV値の繰り返し伝送に調整し、他の繰り返し伝送のRV値の変更をしない第3判断モジュールを更に含む。
【0159】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断し、前記RV系列におけるRV値が0ではなく、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、前記RV系列におけるRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断する第4判断モジュールを更に含む。
【0160】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記端末が繰り返し伝送を行う度に、前記繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断し、前記周期の境界を跨ぎ、且つ前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記RV系列におけるRV値が0であるかを判断し、前記RV系列におけるRV値が0であり、且つ繰り返し伝送の総回数が繰り返し伝送回数K未満である場合、他のRV値により前記繰り返し伝送を継続し、それに続き、前記繰り返し伝送後の繰り返し伝送が前記周期の境界を跨ぐか否かを判断する第5判断モジュールを更に含む。
【0161】
本開示の一部実施例において、任意選択で、端末は、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容される場合、前記周期を跨ぐ伝送の繰り返し伝送のうち、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSにより復調基準信号DMRSの値をとる第6判断モジュールを更に含む。前記別のDMRSは、別のアンテナポートantenna portであり、又は前記DMRSの別の構成パラメータであり、又は前記DMRSの生成における別のパラメータである。
【0162】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0163】
図30を参照し、本開示の一部実施例は、ネットワーク機器3000を提供する。ネットワーク機器3000は、端末に対して、少なくとも、リソース割り当ての周期、繰り返し伝送回数、冗長バージョンRV系列、前記周期内での前記繰り返し伝送回数に等しい第1数のリソース位置、前記端末による周期を跨ぐ伝送が前記ネットワーク機器に許容されるか否か、周期の境界を跨いだ後の別のRV系列、周期の境界を跨いだ後の別の復調基準信号DMRSの1つ又は複数を含むリソース構成情報を送信する第2送信モジュール3001を含む。
【0164】
本開示の一部実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたリソースで通信を行い、低遅延要件を満たす前提で、高信頼性と低複雑性を折衷することを実現する。
【0165】
本開示の開示内容と関連付けて記載した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実現されてもよく、プロセッサでソフトウェア指令を実行する方式で実現されてもよい。ソフトウェア指令は、対応するソフトウェアモジュールで構成される。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、移動ハードディスク、リードオンリー光ディスク又は本分野で周知されているあらゆる形式の記憶媒体に位置する。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合される。よって、プロセッサは、当該記憶媒体から情報を読み取り、かつ当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICに位置してもよい。また、当該ASICは、コアネットワークインタフェース機器に位置ししてもよい。もちろん、プロセッサと記憶媒体は、分離構成としてコアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。
【0166】
上記の1つ又は複数の例において、本発明に記載の機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が認識可能である。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能をコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶するか、コンピュータ読み取り可能な媒体の1つ又は複数の指令又はコードとして伝送される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。通信媒体は、1つの場所から別の場所へコンピュータプログラムを伝送するあらゆる媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は特殊用途向けのコンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体である。
【0167】
以上に記載した具体的な実施形態によって、本発明の目的、技術手段及び効果をさらなる詳細な説明をした。なお、以上の記載は、本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の技術手段を基に為したあらゆる修正、均等置換及び改良などは、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0168】
本開示の一部実施例が、方法、装置、又はコンピュータプログラム製品として提供できることは、当業者には理解される。従って、本開示の一部実施例は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用できる。更に、本開示の一部実施例は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、読み取り専用光ディスクCD-ROM、光学メモリなどを含むが、それに限られない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用できる。
【0169】
本開示の一部実施例は、本開示の一部実施例による方法、端末機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現されることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理端末機器のプロセッサに提供されて、マシンを生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理端末機器のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するための手段を生成するようにしてもよい。
【0170】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理端末機器に特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ若しくは複数のフロー、及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を生成する。
【0171】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能な端末機器上で一連の動作ステップを実行してコンピュータ実現プロセスを生成し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な端末機器上で実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するためのステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理端末機器上にロードされてもよい。
【0172】
明らかに、当業者は、本開示の一部実施例について、本開示の精神や範囲を逸脱することなく、様々な変更や変形を行うことができる。このように、本開示の一部実施例に係るこれらの修正や変形が本開示の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲に属するのであれば、本開示は、これらの変更や変形を含むことを意図とする。
図1
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