(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ
(51)【国際特許分類】
F04B 45/04 20060101AFI20230209BHJP
F04B 39/12 20060101ALI20230209BHJP
F04B 39/08 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
F04B45/04 E
F04B39/12 101Z
F04B39/08 A
(21)【出願番号】P 2021525842
(86)(22)【出願日】2018-11-15
(86)【国際出願番号】 CN2018115673
(87)【国際公開番号】W WO2020097860
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】517316030
【氏名又は名称】恵州市唐群座椅科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】TANGTRING SEATING TECHNOLOGY INC.
【住所又は居所原語表記】2nd Rd.,Yifa Industrial Park Pingtan Town,Huiyang District Huizhou,Guangdong 516259 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 志剛
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205478213(CN,U)
【文献】中国実用新案第206957901(CN,U)
【文献】中国実用新案第206257023(CN,U)
【文献】中国特許第102161321(CN,B)
【文献】特開2003-214364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 45/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モータと、前記駆動モータによって作動されて気流を発生させる少なくとも1つのエアバッグ群とを備えるエアポンプ本体と、
前記エアポンプ本体に接続された流路座であって、前記エアバッグ群の送出気流を受け取り且つ少なくとも2つの気流出口が設けられた気流チャネルと、前記気流チャネル
の中央に連通し且つ前記流路座の任意の側壁面に延伸する圧力逃しチャネルとが設けられ、前記側壁面には前記圧力逃しチャネル出口の取付け穴が開設され、且つ前記取付け穴から前記圧力逃しチャネル内に収まる圧力逃し部品が配置され、前記圧力逃しチャネルは前記気流チャネルに連通する位置から前記取付け穴まで内径が異なる接続部分、可動部分及び取付け部分を有し、且つ接続部分、可動部分、取付け部分の順に内径が大きくなる前記流路座と、
前記送出気流を受け取るように、前記流路座に接続され且つそれぞれ前記複数の気流出口に連通する少なくとも2つの空気弁とを含むことを特徴とする外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【請求項2】
前記圧力逃し部品は前記取付け部分内に設けられた固定部品と、前記可動部分内に設けられ且つ弾性部品によって前記固定部品に当接する可動部品とを含み、前記可動部品の外径が前記接続部分の内径より大きく且つ前記取付け部分の内径より小さいため、前記可動部品は前記弾性部品による前記気流チャネル内の圧力変化で、前記接続部分を閉鎖させる閉鎖位置と、前記気流チャネル内の気流が前記接続部分を通り且つ前記取付け穴から外部に排出される圧力逃し位置とを備えることを特徴とする請求項1に記載の外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【請求項3】
前記可動部品と前記接続部分との間には気流の通過を止めるのを助けるガスストッパーがさらに設けられることを特徴とする請求項2に記載の外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【請求項4】
前記固定部品では透過穴によって前記取付け部分と外部を連通させることで圧力逃し気流が外部に排出されることを特徴とする請求項2に記載の外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【請求項5】
前記流路座の前記複数の気流出口に位置する箇所に、前記2つの空気弁を収容するための少なくとも1つの第1接続部が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【請求項6】
前記流路座には、前記駆動モータ及び前記2つの空気弁に電気信号を提供するための制御回路基板と、前記制御回路基板を収容する第2接続部とがさらに設けられることを特徴とする請求項5に記載の外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【請求項7】
前記流路座には、前記2つの空気弁及び前記制御回路基板を覆うための蓋体が設けられ、前記蓋体には前記2つの空気弁を接続させるための少なくとも1つの送出穴と、前記制御回路基板を接続させるための配線穴とがさらに設けられることを特徴とする請求項6に記載の外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプに関し、特に、圧力逃しチャネルが流路座の任意の側壁面に延伸でき、使用者がエアポンプの圧力を調整しやすいエアポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
今や自動車業界、電子業界では自動車座席内で組立スペースが限られるため、エアポンプでは材積を減らすために組合せ式電磁弁を備えるものが多く、詳細に言えば、当該組合せ式電磁弁は少なくとも1つの電磁弁と、当該電磁弁に対応して設けられた少なくとも1つの逆止弁とを含む。当該組合せ式電磁弁を備える当該エアポンプに関する関連技術は例えば、特許文献1などである。当該エアポンプは少なくとも1つの流体チャンバと、当該少なくとも1つの流体チャンバに連通する弁部品とを含み、当該弁部品は逆止弁と、電磁弁とを含む。当該特許では当該エアポンプが当該逆止弁及び当該電磁弁を含むため当該エアポンプに気圧制御を行うための構造を別途設ける必要がなく、当該エアポンプの材積増加も避けられる。各当該エアポンプに対応する被充填物の機能が異なるため、本発明では、組立作業員が組み立てる過程で、各被充填物に必要な気圧を得るように各当該エアポンプの送出気圧をそれぞれ調整できるよう、圧力逃しチャネル及び圧力逃し部品が増設される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来のエアポンプは気流を制御するために電磁弁及び逆止弁を備えるものの、被充填物が必要以上に飽和になることが避けられないという課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記の目的を達成するために、外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプを提供し、当該エアポンプはエアポンプ本体と、流路座と、少なくとも2つの空気弁とを含み、当該流路座は当該エアポンプ本体に接続され、当該エアポンプ本体は駆動モータと、当該駆動モータによって作動されて気流を発生させる少なくとも1つのエアバッグ群とを含み、当該流路座には当該エアバッグ群の送出気流を受け取り且つ少なくとも2つの気流出口が設けられた気流チャネルと、当該気流チャネルに連通し且つ当該流路座の任意の側壁面に延伸する圧力逃しチャネルとが設けられ、当該側壁面には当該圧力逃しチャネル出口の取付け穴が開設され、且つ当該取付け穴から当該圧力逃しチャネル内に収まる圧力逃し部品が配置され、当該空気弁は当該送出気流を受け取るように、当該流路座に接続され且つそれぞれ当該複数の気流出口に連通する。
【0006】
一実施例で、当該圧力逃しチャネルは当該気流チャネルに連通する位置から当該取付け穴まで内径が異なる接続部分、可動部分及び取付け部分を有し、且つ接続部分、可動部分、取付け部分の順に内径が大きくなる。
【0007】
一実施例で、当該圧力逃しアセンブリは当該取付け部分内に設けられた固定部品と、当該可動部分内に設けられ且つ弾性部品によって当該固定部品に当接する可動部品とを含み、当該可動部品の外径が当該接続部分の内径より大きく且つ当該取付け部分の内径より小さいため、当該可動部品は当該弾性部品による当該気流チャネル内の圧力変化で、当該接続部分を閉鎖させる閉鎖位置と、当該気流チャネル内の気流が当該接続部分を通り且つ当該取付け穴から外部に排出される圧力逃し位置とを備える。
【0008】
一実施例で、当該可動部品と当該接続部分との間には気流の通過を止めるのを助けるガスストッパーがさらに設けられる。
【0009】
一実施例で、当該固定部品では透過部品によって当該取付け部分と外部を連通させることで圧力逃し気流が外部に排出される。
【0010】
一実施例で、当該流路座の当該2つの気流出口に位置する箇所に、当該2つの空気弁を収容するための少なくとも1つの第1接続部がさらに設けられる。
【0011】
一実施例で、当該流路座には、当該駆動モータ及び当該2つの空気弁に電気信号を提供するための制御回路基板と、当該制御回路基板を収容する第2接続部とがさらに設けられる。
【0012】
一実施例で、当該流路座には当該2つの空気弁及び当該制御回路基板を覆うための蓋体が設けられ、当該蓋体には当該2つの空気弁を接続させるための少なくとも1つの送出穴と、当該制御回路基板を接続させるための配線穴とがさらに設けられる。
【発明の効果】
【0013】
上記の内容から分かるように、本発明は従来技術に対して以下の利点を有する。本発明ではエアポンプに圧力逃しチャネルが設けられ、且つ圧力逃しチャネルが流路座の任意の側壁面に延伸すること、及び、側壁面に取付け穴が開設され、組立作業員が取付け穴から圧力逃しアセンブリを入れることで、組立作業員は圧力逃し部品を操作してエアポンプの圧力を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は本発明の一実施例の外観の概略図である。
【
図2】
図2は本発明の一実施例の構造の分解概略図その1である。
【
図3】
図3は本発明の一実施例の構造の分解概略図その2である。
【
図4】
図4は本発明の一実施例の断面概略図その1である。
【
図5】
図5は本発明の一実施例の実施形態の概略図その1である。
【
図6】
図6は本発明の一実施例の実施形態の概略図その2である。
【
図7】
図7は本発明の一実施例の断面概略図その2である。
【
図8】
図8は本発明の一実施例の断面概略図その3である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
図1から
図3が参照されるとおり、本発明は外置式圧力逃し弁を備えるエアポンプ100を提供し、エアポンプ100はエアポンプ本体10と、流路座20と、少なくとも1つの空気弁30とを含み、流路座20はエアポンプ本体10に設けられ、空気弁30は流路座20に接続される。具体的には、エアポンプ本体10は駆動モータ11と、駆動モータ11によって作動されて送出気流を発生させる少なくとも1つのエアバッグ群12とを含み、エアバッグ群12は排気穴121を有し、排気穴121はエアバッグ群12に連通し且つ当該送出気流を送り出し、駆動モータ11及びエアバッグ群12の実施形態は中国実用新案登録第CN206290397U号及び本出願人が提出した中国特許
公開第CN110145461A号を参照でき、ここで詳細な説明が省略される。また、流路座20には当該送出気流を受け取る気流チャネル21と、気流チャネル21に連通し且つ流路座20の任意の側壁面に延伸する圧力逃しチャネル22とが設けられる。詳細に説明すると、
図2及び
図3が参照されるとおり、気流チャネル21の一端は排気穴121に連通し、他端には当該送出気流を排出させる気流出口211が設けられ、圧力逃しチャネル22の設置位置は流路座20にあり、且つ圧力逃しチャネル22から当該送出気流が速やかに排出されるように、圧力逃しチャネル22は気流チャネル21の中央に設けられ、且つ流路座20の気流出口211が設けられない任意の方向に延伸してもよい。つまり、圧力逃しチャネル22の延伸方向は使用上のニーズに応じて調整することができ、図示の形態に限られない。また、圧力逃しチャネル22が当該側壁面に露出するように、当該側壁面には圧力逃しチャネル22に連通する取付け穴23を開設する必要があり、圧力逃しアセンブリ24は取付け穴23から圧力逃しチャネル22内に配置される。また、当該少なくとも1つの空気弁30は流路座20に取り付けられ且つ気流出口211に連通することで当該送出気流を排出させて被充填物を充填する。
【0016】
さらには、
図4及び
図5が参照されるとおり、圧力逃しチャネル22を詳しく説明するために、圧力逃しチャネル22を接続部分221、可動部分222、及び取付け部分223に分ける。一実施例で、接続部分221、可動部分222及び取付け部分223はそれぞれ異なる内径を有し、しかも接続部分221、可動部分222及び取付け部分223の順に内径が大きくなる。圧力逃し部品24をより具体的に説明すると、圧力逃し部品24は取付け部分223内に設けられた固定部品241と、可動部分222内に設けられ且つ弾性部品242によって固定部品241に当接する可動部品243とを含む。詳細に言えば、固定部品241を取付け部分223に取り付け、且つ使用者が固定部品241を操作しやすいように、固定部品241は螺着で取付け部分223に連結され、つまり、使用者は固定部品241を回転させて調整することができる。また、弾性部品242の両端がそれぞれ可動部品243及び固定部品241を受け止め、つまり弾性部品242は固定部品241に作用され、且つ可動部品243を押し当てる。また、可動部品243は圧力逃しチャネル22内の圧力変化により、接続部分221を閉鎖させる閉鎖位置と、気流チャネル21内の気流を接続部分221から排出させる圧力逃し位置とを有する。つまり、実施段階で、可動部品243が接続部分221を完全に閉鎖させて気流チャネル21内の気流の漏洩を避けるように可動部品243の外径は接続部分221の内径より大きい必要があり、また、可動部品243が可動部分222に収まるように、可動部品243の外径は取付け部分223及び取付け穴23の内径より小さいように設定する必要があり、組み立てる過程で可動部品243は取付け穴23から入れられる。また、一実施例で、固定部品241は取付け部分223と外部を連通する透過穴244を有し、透過穴244から圧力逃し気流が外部に排出される。また、透過穴244は透過部品245によって覆われ、透過部品245は綿素材であってもよい。言い換えれば、組み立てる過程で、透過部品245は固定部品241に設けられ、実施段階で透過部品245によって当該送出気流が外部に排出される。
【0017】
さらには、圧力逃し部品24の実施形態を説明する。
気流チャネル
21のガス圧力が弾性部品242の押当作用力より小さい場合には、可動部品243は当該閉鎖位置に位置すると仮定し、図5に示すように、また、気流チャネル21のガス圧力が弾性部品242の押当作用力より大きい場合には、可動部品243は当該圧力逃し位置に位置し、これは図6に示すとおりである。具体的には、エアポンプ100が当該被充填物を必要以上に充填することを避けるために、取付け部分223に取り付けられた固定部品241の締め付け度合いによって弾性部品242に作用して、当該送出気流の圧力を制限することができ、つまり、当該送出気流のガス圧力は固定部品241によって調整でき、且つ当該
送出気流のガス圧力は弾性部品242の可動部品243に加える押当作用力を超えてはならず、言い換えれば、当該
送出気流のガス圧力の最大値は弾性部品242の圧縮度合いに等しく、弾性部品242の圧縮度合いは固定部品241の弾性部品242に作用する作用力の大きさによって決定される。これにより、まず固定部品241の弾性部品242に与える作用力の大きさを調整し、且つ駆動モータ11及びエアバッグ群12によって当該送出気流を発生させ、当該送出気流は気流チャネル21に沿って圧力逃しチャネル22に送り出される。当該
送出気流の気圧値が弾性部品242の可動部品243に加える当該押当作用力より小さい場合には、可動部品243は当該閉鎖位置に位置し、この時に接続部分221が閉鎖されて当該送出気流は気流出口211のみから排出される。その後、エアポンプ100が継続的に動作し、当該
送出気流のガス圧力が持続的に増加し、当該
送出気流の気圧値が弾性部品242の可動部品243に加える
当該押当作用力より大きいと、可動部品243は当該閉鎖位置から接続部分221から遠ざかる方向へと当該圧力逃し位置に変位する。この時に、接続部分221は閉鎖から開放となり、当該送出気流の一部は接続部分221を通って取付け穴23から外部に排出され、これにより気流チャネル21内の当該ガス圧力が低減される。弾性部品242の可動部品243に加える当該押当作用力より
小さくなるまで当該ガス圧力が低下すると、可動部品243は当該閉鎖位置に復帰する。
【0018】
本発明では固定部品241が取付け穴23に設けられるため、使用者は固定部品241を操作しやすく、固定部品241の弾性部品242に与える作用力の大きさを調整することで、弾性部品242の可動部品243を押し当てる作用力を決定して、当該送出気流の圧力を調整する。従来のエアポンプと比べると、本発明ではエアポンプ100に圧力逃しチャネル22が設けられ、且つ圧力逃しチャネル22が当該側壁面に向かって延伸できるため、圧力逃しアセンブリ24はエアポンプ100に露出できる。本発明ではエアポンプ100のそれぞれが異なる当該被充填物に対応し、しかも当該被充填物のそれぞれに必要な当該ガス圧力を得るように、組み立てる過程で組立作業員はエアポンプ100の圧力を調整しやすい。
【0019】
一実施例で、
図5及び
図6が参照されるとおり、実施段階で、可動部品243が当該閉鎖位置に位置する時、接続部分221がより確実に閉鎖され、当該送出気流の漏洩が防がれるように、圧力逃し部品24はガスストッパー247をさらに含み、ガスストッパー247は可動部品243と接続部分221との間に設けられ、当該送出気流の通過を止めるのを助ける。なお、ガスストッパー247が可動部分222に収まり、且つガスストッパー247によって接続部分221が密封されるように、ガスストッパー247の外径は接続部分221の内径より大きく、且つ取付け部分223の内径より小さい必要がある。つまり、組み立てる過程で、組立作業員はまずガスストッパー247を可動部分222に入れて接続部分221を閉鎖させ、次に可動部品243を入れれば組み立てが完了する。また、実施段階で、当該送出気流の圧力で可動部品243が当該圧力逃し位置に位置すると、当該
送出気流の圧力でガスストッパー247は接続部分221から遠ざかるように変位し、当該
送出気流の圧力が低下すると、ガスストッパー247は可動部品243の復帰で再度接続部分221を閉鎖させる。
【0020】
一実施例で、
図2及び
図3が参照されるとおり、透過穴244に透過部品245を確実に覆わせるために、固定部品241には少なくとも1つの制限アーム246が設けられてもよく、組み立てる過程で、組立作業員は制限アーム246を利用して透過部品245を固定させ、且つ実施段階で透過部品245の脱落を防ぐことができる。
【0021】
一実施例で、
図1が参照されるとおり、エアポンプ本体10に対する流路座20の組付け強度を高めるために、流路座20には少なくとも1つのファスナー25が設けられてもよく、ファスナー25はエアポンプ本体10に対する流路座20の組付け強度を高め、エアポンプ100の使用中にガスで発生させた振とうで、流路座20がエアポンプ本体10と分離することを防ぐために用いられる。
【0022】
また、
図1から
図3が参照されるとおり、流路座20には少なくとも1つの空気弁30を収容するための第1接続部26がさらに設けられ、第1接続部26が気流出口211の位置に位置するため、第1接続部26に空気弁30を組み付けて気流出口211から送り出される当該送出気流を受け取ることができる。より具体的に説明すると、空気弁30は第1接続部26に係止して設けられてもよく、組立作業員は空気弁30を第1接続部26に接続させやすく、また、空気弁30の修理又は取り替えが必要である場合に、作業員は空気弁30を取り替えやすい。また、
図8が参照されるとおり、空気弁30にはサイレンサー31が設けられてもよく、エアポンプ100からガスが漏洩する時、サイレンサー31によって当該気流の方向が変わると、当該気流が緩衝され、当該気流でノイズが発生することが緩和される。
【0023】
さらには、空気弁30は逆止弁32をさらに含んでもよく、逆止弁32は空気弁30が当該被充填物を充填する時に当該送出気流の逆流を防ぎ、さらに、逆止弁32は空気弁30に連結され且つ第1接続部26に係止して設けられ、詳細に説明すると、第1接続部26は制限ブロック261を有し、逆止弁32には制限ブロック261に対応して制限穴321が設けられる。組み立てる過程で、空気弁30が第1接続部26に取り付けられる場合に、制限ブロック261が制限穴321に入れられて空気弁30が規制されると、空気弁30の第1接続部26からの離脱が防がれる。また、空気弁30の設置数量は図に示すように2つであってもよいが、図に示す形態ではなく使用上のニーズに応じて調整することもできる。
【0024】
図2が参照されるとおり、一実施例で、エアポンプ本体10にはワイヤー13が設けられもよく、流路座20には駆動モータ11及び空気弁30に電気信号を提供するための制御回路基板27がさらに設けられ、つまり、ワイヤー13は駆動モータ11に電力を提供して、駆動モータ11を動作させるために用いられてもよく、また、駆動モータ11及び空気弁30は制御回路基板27の電気信号を受け取って、駆動モータ11のオンオフ及び空気弁30の開閉を決める。詳細に説明すると、制御回路基板27は少なくとも1つの電気ピン271を含み、電気ピン271はポートに連結されて、当該ポートの送信した電気制御信号を受け取るために用いられる。また、制御回路基板27が流路座20に安定的に組み付けられるように、流路座20には制御回路基板27を収容する第2接続部28が設けられる。具体的には、第2接続部28は第1接続部26と向き合って設けられる。
【0025】
図2が参照されるとおり、一実施例で、空気弁30及び制御回路基板27を保護するために、流路座20には空気弁30及び制御回路基板27を覆う蓋体29が設けられ、蓋体29は空気弁30及び制御回路基板27に力がかかって破損するのを防ぐように機能する。さらに、空気弁30が流路座20に取り付けられた状態では、空気弁30が裸の状態であるため、つまり空気弁30の両側にいずれの保護構造もないため、蓋体29には複数の支持板291が設けられてもよく、2つの支持板291は空気弁30の両側に設けられ、空気弁30に対する衝突を防ぐとともに、空気弁30を制限して、実施段階でエアポンプ100で発生させた振とうにより空気弁30が変位することを避ける。また、空気弁30が当該被充填物に対して充填でき、且つ制御回路基板27に配線しやすいように、蓋体29には空気弁30を接続させるための少なくとも1つの送出穴292と、制御回路基板27を接続させるための配線穴293とがさらに設けられてもよい。蓋体29に送出穴292を設けるのは、空気弁30上の送出ノズルを保護して破損を防ぐことが主な目的である。また、送出穴292及び配線穴293の形態としては空気弁30による当該被充填物の充填及び制御回路基板27における配線しやすさが満たされれば、図中の形態に限られない。また、組み立てる過程で、蓋体29が流路座20に配置され、蓋体29が流路座20から脱落するのを防ぐために、一実施例で、第2接続部28には組付け凸型ブロック281が設けられ、蓋体29には組付け凸型ブロック281に対応して組付け穴294が設けられてもよい。つまり、蓋体29が流路座20に取り付けられた状態では、組付け凸型ブロック281は組付け穴294内に入れられる。また、組付け穴294及び組付け凸型ブロック281の設置位置は図示のものに限られない。
【符号の説明】
【0026】
10 エアポンプ本体
11 駆動モータ
12 エアバッグ群
13 ワイヤー
121 排気穴
20 流路座
21 気流チャネル
211 気流出口
22 圧力逃しチャネル
221 接続部分
222 可動部分
223 取付け部分
23 取付け穴
24 圧力逃し部品
241 固定部品
242 弾性部品
243 可動部品
244 透過穴
245 透過部品
246 制限アーム
247 ガスストッパー
25 ファスナー
26 第1接続部
261 制限ブロック
27 制御回路基板
271 電気ピン
28 第2接続部
281 組付け凸型ブロック
29 蓋体
291 支持板
292 送出穴
293 配線穴
294 組付け穴
30 空気弁
31 サイレンサー
32 逆止弁
321 制限穴
100 エアポンプ