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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-08
(45)【発行日】2023-02-16
(54)【発明の名称】ドキュメントマーキング方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/166 20200101AFI20230209BHJP
   G06F 40/169 20200101ALI20230209BHJP
【FI】
G06F40/166
G06F40/169
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021539430
(86)(22)【出願日】2020-04-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 CN2020087702
(87)【国際公開番号】W WO2020224495
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2021-07-06
(31)【優先権主張番号】201910380252.4
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】曾 清
【審査官】木村 大吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-187310(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0081624(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0213284(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/58
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実施されるドキュメントマーキング方法であって、
前記コンピュータにより、目標ドキュメントを解析し、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定するステップと、
前記コンピュータにより、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定するステップと、
前記コンピュータにより、前記目標ドキュメントの属性に従ってマークを決定しかつ、前記目標ドキュメント上に前記マークを表示することによって前記目標ドキュメントをマーキング処理するステップと、を含む、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記方法は、
予め設定された条件が満たされる場合に、前記コンピュータにより、前記目標ドキュメントを解析するステップを含み、前記予め設定された条件は、
前記目標ドキュメントの識別子が含まれる共同作業処理要求を取得するか、
或いは、前記目標ドキュメントの識別子が含まれる配置情報更新要求を取得するか、
或いは、前記目標ドキュメントの編集中に、予め設定された操作要求を取得するステップ
である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定する前記ステップは、前記コンピュータにより、
各関連ユーザが属するテナント識別子に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定するステップ、
或いは、各関連ユーザに含まれる各サブユーザが属するテナント識別子に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定するステップ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標ドキュメントは、属するテナント識別子の異なる第1の関連ユーザと第2の関連ユーザに対応すると、前記方法は、さらに、
前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定する前記ステップの前記コンピュータにより、
前記第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースでは、前記第2の関連ユーザをマーキングするステップ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに、
前記第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースでは、前記第2の関連ユーザをマーキングする前記ステップの前記コンピュータにより、
前記第2の関連ユーザは前記第1の関連ユーザの連絡先リストに存在すると、前記第1の関連ユーザの連絡先リストにおける前記第2の関連ユーザをマーキングするステップ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記目標ドキュメントに対応する第3の関連ユーザには、属するテナント識別子の異なる第1のサブユーザと第2のサブユーザが含まれると、前記方法は、さらに、
前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定する前記ステップの前記コンピュータにより、
前記第1のサブユーザと前記第2のサブユーザの連絡先リストでは、それぞれ前記第3の関連ユーザをマーキングするステップ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記目標ドキュメントをマーキング処理する前記ステップは、さらに、前記コンピュータにより、
ドキュメントリストで前記目標ドキュメントをマーキングするステップ、
及び/又は、前記目標ドキュメントのドキュメントタイトルで前記目標ドキュメントをマーキングするステップ、
及び/又は、ドキュメント検索結果の表示ページで、前記目標ドキュメントをマーキングするステップ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ドキュメントマーキング装置であって、
目標ドキュメントを解析し、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定するための第1の決定モジュールと、
前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定するための第2の決定モジュールと、
前記目標ドキュメントの属性に従ってマークを決定しかつ、前記目標ドキュメント上に前記マークを表示することによって前記目標ドキュメントをマーキング処理するためのマーキングモジュールと、を含む、
ことを特徴とする、ドキュメントマーキング装置。
【請求項9】
前記第1の決定モジュールは、
予め設定された条件が満たされる場合に、前記目標ドキュメントを解析し、前記予め設定された条件は、
前記目標ドキュメントの識別子が含まれる共同作業処理要求を取得するか、
或いは、前記目標ドキュメントの識別子が含まれる配置情報更新要求を取得するか、
或いは、前記目標ドキュメントの編集中に、予め設定された操作要求を取得するか、
である、
ことを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第2の決定モジュールは、
各関連ユーザが属するテナント識別子に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定し、
或いは、各関連ユーザに含まれる各サブユーザが属するテナント識別子に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定する、
ことを特徴とする、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記目標ドキュメントが、属するテナント識別子の異なる第1の関連ユーザと第2の関連ユーザに対応すると、
前記マーキングモジュールは、さらに、
前記第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースでは、前記第2の関連ユーザをマーキングする、
ことを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記マーキングモジュールは、さらに、
前記第2の関連ユーザが、前記第1の関連ユーザの連絡先リストに存在すると、前記第1の関連ユーザの連絡先リストにおける前記第2の関連ユーザをマーキングする、
ことを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記目標ドキュメントに対応する第3の関連ユーザに、属するテナント識別子の異なる第1のサブユーザと第2のサブユーザが含まれると、
前記マーキングモジュールは、さらに、
前記第1のサブユーザと前記第2のサブユーザの連絡先リストでは、それぞれ前記第3の関連ユーザをマーキングする、
ことを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
電子機器であって、プロセッサおよびメモリを含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された実行可能なプログラムコードを読み出して、前記実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行すると、
前記電子機器に、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を実施させる、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項15】
コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
コンピュータに、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を実施させる、
ことを特徴とする、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、インターネットアプリケーション技術の分野に関し、特には、ドキュメントマーキング方法及び装置に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2019年05月08日に北京ByteDanceTechnology Co.、Ltdから提出された、発明の名称が「ドキュメントマーキング方法及び装置」であり、中国特許出願番号が「201910380252.4」について優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
企業にとって、情報資産のセキュリティは非常に重視するレベルである。ドキュメントは、重要な企業資産であり、ドキュメントの作成品質は、情報資産のセキュリティに大きな影響を与える。
【0004】
企業間でドキュメントを完成するためには必然的に共同作業が必要であり、外部の協力に関連するため、ドキュメントを書く場合、企業秘密が含まれないように文言に注意を払う必要がある。従って、共同作業ドキュメントをマーキングし、共同作業者に対して記載する文言に注意を払うように促すことが、情報資産のセキュリティを確保するのに役に立つ。
【0005】
しかしながら、現在では、共同作業ドキュメントをマーキングする技術がまだないため、如何にドキュメントをマーキングして共同作業者に対して文言に注意を払うように促すかは、早急に解決する必要のある技術的課題となっている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、ドキュメントマーキング方法及び装置を提供し、従来の技術においてドキュメントをマーキングすることができないという技術的課題を解決する。
【0007】
このため、本開示の第1の態様は、ドキュメントマーキング方法を提案し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を取得し、各関連ユーザ情報に従って目標ドキュメントの属性を決定し、さらに、決定された属性に従って目標ドキュメントをマーキング処理することにより、ドキュメントの属性に従ってドキュメントをマーキングするのを実現し、ユーザの重視を喚起し、ユーザにドキュメントを編集する際に文言に注意を払うように促し、それにより、情報セキュリティ性を向上させる。
【0008】
本開示の第2の態様は、ドキュメントマーキング装置を提案する。
【0009】
本開示の第3の態様は、電子機器を提案する。
【0010】
本開示の第4の態様は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提案する。
【0011】
本開示の第5の態様は、コンピュータプログラム製品を提案する。
【0012】
本開示の第1の態様の実施例は、ドキュメントマーキング方法を提案し、
目標ドキュメントを解析し、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定することと、
前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定することと、
前記目標ドキュメントの属性に従って、前記目標ドキュメントをマーキング処理することと、を含む。
【0013】
本開示の実施例によるドキュメントマーキング方法は、目標ドキュメントを解析し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定し、さらに、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理する。それにより、ドキュメントの属性に従って、ドキュメントをマーキングして、ユーザの重視を喚起し、ユーザにドキュメントを編集する際に文言に注意を払うように促すことを実現し、それにより、情報セキュリティ性を向上させる。
【0014】
本開示の第2の態様の実施例は、
目標ドキュメントを解析し、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定するための第1の決定モジュールと、
前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定するための第2の決定モジュールと、
前記目標ドキュメントの属性に従って、前記目標ドキュメントをマーキング処理するためのマーキングモジュールと、を含む、ドキュメントマーキング装置を提案する。
【0015】
本開示の実施例によるドキュメントマーキング装置は、目標ドキュメントを解析し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定し、さらに、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理する。それにより、ドキュメントの属性に従ってドキュメントをマーキングし、ユーザの重視を喚起し、ユーザにドキュメントを編集する際に文言に注意を払うように促すことを実現し、これにより情報セキュリティ性を向上させる。
【0016】
本開示の第3の態様の実施例は、プロセッサとメモリを含む電子機器を提案し、前記プロセッサは、第1の態様の実施例に記載のドキュメントマーキング方法を実現するために、前記メモリに記憶された実行可能なプログラムコードを読み取ることによって、前記実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行する。
【0017】
本開示の第4の態様の実施例は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提案し、該プログラムがプロセッサによって実行される際に、第1の態様の実施例に記載のドキュメントマーキング方法を実現する。
【0018】
本開示の第5の態様の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品における命令がプロセッサにより実行されると、第1の態様の実施例に記載のドキュメントマーキング方法を実行する。
【0019】
本開示の付加的な態様及び利点は、以下の説明では部分的に示され、部分的に以下の説明から明らかになり、または、本開示の実践を通じて理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、添付の図面と併せて、実施形態の以下の説明から明らかになり、理解しやすくなる。
図1】本開示の一実施例によるドキュメントマーキング方法を示すフローチャートである。
図2】ドキュメントリストでドキュメントをマーキングする一実施例の図である。
図3】予め設定された操作を入力した後のポップアップウィンドウに関連内容を表示する一実施例の図である。
図4】ポップアップウィンドウにカテゴリ別に関連内容を表示する一実施例の図である。
図5】本開示の一実施例によるドキュメントマーキング装置の構造模式図である。
図6】本開示の一実施例による電子機器を実現するための構造模式図である。
図7】本開示の一実施例によるコンピュータ可読記憶媒体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例を図面に示す。最初から最後まで、同じまたは類似の符号は、同じまたは類似の素子、または、同じまたは類似の機能を有する素子を示す。以下、図面と併せた実施例は例示的なものであり、本開示を解釈するため意図されたものであり、本開示を制限するものとして理解されるべきではない。
【0022】
以下、図面を参照して、本開示の実施例によるドキュメントマーキング方法及び装置を説明する。
【0023】
図1は、本開示の一実施例によるドキュメントマーキング方法を示すフローチャートである。該方法は、本開示の実施例によるドキュメントマーキング装置により実行可能であり、該ドキュメントマーキング装置は、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどの電子機器に取り付けられ得る。
【0024】
図1に示すように、該ドキュメントマーキング方法は、以下のステップを含む。
【0025】
ステップ101において、目標ドキュメントを解析し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定する。
【0026】
目標ドキュメントに対応する各関連ユーザは、目標ドキュメントの共同作業者、及び/又は、目標ドキュメントに言及した個人またはグループ、及び/又は、目標ドキュメントの閲覧者などであってよく、各関連ユーザ情報は、ユーザのアカウント、電子メール、関連企業、関連部門などを含むが、これらに制限されず、ユーザ情報は、登録時に個人の状況に応じてユーザにより入力され得る。
【0027】
本開示の実施例において、マーキング対象の目標ドキュメントに対して、目標ドキュメントを解析することにより、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を取得することができる。
【0028】
例えば、ドキュメントの操作記録には、通常、ドキュメントを編集操作するユーザ、即ち共同作業者、及び、該ドキュメントを閲覧するユーザ、即ち閲覧者を記録し、それにより、本開示の実施例において、目標ドキュメントの操作記録から目標ドキュメントの共同作業者、閲覧者を目標ドキュメントに対応する関連ユーザとして取得することができる。
【0029】
なお、ドキュメントには、通常、他のユーザを言及し、特に、共同作業ドキュメントには、現在のユーザは他の部門または他の企業のユーザを言及する可能性があり、他のユーザが特定の位置でドキュメントを編集するように促す。例えば、「@ユーザA」の形式でユーザAにドキュメントに内容を補充することを促すことができる。ユーザAは、個人の名前でも、グループのグループ名であってもよい。それにより、本開示の実施例において、目標ドキュメントの内容を解析することにより、目標ドキュメント内容に他のユーザを言及したかどうかを判断することができ、そうである場合、目標ドキュメント内容に言及された他のユーザをも目標ドキュメントに対応する関連ユーザとする。
【0030】
次に、目標ドキュメントに対応する関連ユーザを取得した後、各関連ユーザ情報を、さらに、決定することができる。
【0031】
一実施例として、取得された各関連ユーザと予め確立されたユーザ登録情報ベースとをマッチングすることができる。ユーザ登録情報ベースに各ユーザに対応する名前と各ユーザの登録時に入力した個人情報との対応関係が記憶され、ユーザ登録情報ベースから各関連ユーザをマッチングすると、各関連ユーザに対応する各関連ユーザ情報を取得することができる。
【0032】
説明する必要があるものとして、関連ユーザは、グループである場合、該グループにおける各ユーザの情報を該関連ユーザの関連ユーザ情報として取得する。
【0033】
ステップ102において、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定する。
【0034】
目標ドキュメントの属性は、外部(外部企業を含むことを指す)、部門間(同一の企業の異なる部門を含むことを指す)、部門内(部門の内部公開を指す)、個人(作成者自身のみが編集、閲覧可能であることを指す)を含むが、こられに制限されない。
【0035】
本開示の実施例において、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定した後、各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定することができる。
【0036】
一実施例として、各関連ユーザ情報における電子メールに従って、目標ドキュメントの属性を決定することができる。同一の企業内のユーザの電子メールは、同じサフィックスが付いて、例えば、ByteDanceTechnology Co.、Ltdの各従業員には、その電子メールのサフィックスが「@bytedance.com」である。それにより、電子メールのサフィックスに応じて各関連ユーザが同一の企業に属するかどうかを判断し、各関連ユーザ情報の中で、少なくとも1つの関連ユーザの電子メールサフィックスが他の関連ユーザと一致しないと、目標ドキュメントの属性が外部であると決定する。
【0037】
一実施例として、各関連ユーザ情報における関連企業と関連部門に従って、目標ドキュメントの属性を決定することができる。各関連ユーザ情報には、異なる企業名が含まれ、即ち各関連ユーザの関連企業が異なると、目標ドキュメントの属性が外部であると決定し、各関連ユーザの関連企業が同じであると、さらに、各関連ユーザの関連部門が同じであるかどうかを判断する。同じではないと、目標ドキュメントの属性が部門間であると決定し、関連ユーザは複数であり、且つ、各関連ユーザの関連部門が同じであると、目標ドキュメントの属性が部門内であると決定し、目標ドキュメントに対応する関連ユーザは1つであると、目標ドキュメントの属性が個人であると決定する。
【0038】
ステップ103において、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理する。
【0039】
本開示の実施例において、目標ドキュメントの属性を決定した後、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理することができる。
【0040】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、目標ドキュメントをマーキング処理することは、ドキュメントリストでは、目標ドキュメントをマーキングすること、及び/又は、目標ドキュメントのドキュメントタイトルで目標ドキュメントをマーキングすること、及び/又は、ドキュメント検索結果の表示ページで、目標ドキュメントをマーキングすることを含む。ドキュメントをマーキングすることにより、共同作業者が、ドキュメントを閲覧、検索する際に、マークに従ってドキュメントの属性を決定するのに役に立ち、それにより共同作業者が外部ドキュメントを作成する際に、より慎重になるように促す。
【0041】
一実施例として、目標ドキュメントの属性が外部であると、ドキュメントリストで、目標ドキュメントをマーキングすることができ、図2に示すように、仮に、現在のドキュメントリストで、ドキュメント2の属性が外部であると、ドキュメント2の右上隅で、「外部」識別子を追加してマーキングすることができる。
【0042】
本開示の実施例によるドキュメントマーキング方法は、目標ドキュメントを解析し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定し、さらに、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理する。それにより、ドキュメントの属性に従って、ドキュメントをマーキングし、ユーザの重視を喚起し、ユーザにドキュメントを編集する際に、文言に注意を払うように促すことを実現し、これにより、情報セキュリティ性を向上させる。
【0043】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、目標ドキュメントを解析する条件を予め設定することができ、予め設定された条件を満たすと、目標ドキュメントを解析する。
【0044】
一実施例として、予め設定された条件は、共同作業処理要求を取得したことであってよく、共同作業処理要求に目標ドキュメントの識別子が含まれる。具体的に、ドキュメント編集インターフェースのツールバーに「共同作業者の追加」のファンクションキーを設定することができ、該ファンクションキーがトリガーされる場合、共同作業処理要求を生成する。この時、ドキュメントマーキング装置は、共同作業処理要求を取得し、さらに、共同作業処理要求に運ばれた識別子に従って、目標ドキュメントを決定し、目標ドキュメントを解析する。
【0045】
一実施例として、予め設定された条件は、配置情報更新要求を取得したことであり、配置情報更新要求に目標ドキュメントの識別子が含まれ、配置情報は、ドキュメントの操作権限である。通常、ドキュメントの配置情報のデフォルト権限は、ユーザ自身のみが操作できるように設定され、ユーザが配置情報を修正する場合、配置情報更新要求を生成し、例えば、ユーザは、配置情報の設定を「ユーザ自身のみがアクセス/編集可能」から「すべてのユーザがアクセス/編集可能」に変える場合、対応する配置情報更新要求を生成し、ドキュメントマーキング装置は、該配置情報更新要求を取得し、配置情報更新要求に運ばれた識別子に基づき、識別子に対応する目標ドキュメントを決定し、目標ドキュメントを解析する。
【0046】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、さらに、目標ドキュメントの操作権限を「すべてのユーザがアクセス/編集可能」に設定することを取得する場合、目標ドキュメントの属性が外部であると決定し、目標ドキュメントをマーキング処理することができる。
【0047】
一実施例として、予め設定された条件は、目標ドキュメントの編集中に、予め設定された操作要求を取得したことである。予め設定された操作要求は、例えば、ドキュメント編集インターフェースのツールバーにおける「挿入」ボタンをトリガーすることで生成された、リンク、ユーザ、または他のドキュメントなどを挿入するために使用される操作要求であってよいし、或いは、予め設定された文字「@」を入力する時に生成された、ユーザ、他のドキュメント、ファイルアドレスなどを追加するために使用される操作要求であってもよい。目標ドキュメントの編集中に、ドキュメントマーキング装置は、予め設定された操作要求を取得すると、ドキュメントマーキング装置は、目標ドキュメントを解析する。
【0048】
予め設定された条件を満たす場合に、目標ドキュメントを解析することによって、特定のドキュメントのみを解析することを実現し、ドキュメントマーキング装置の処理圧力を軽減することができる。
【0049】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、関連ユーザ情報に関連ユーザが属するテナント識別子が含まれてもよく、テナント識別子は、暗号化された文字列であり、関連ユーザの登録時に入力された企業情報に従って生成されたものであってよく、同一の企業の異なるユーザは同じテナント識別子に対応する。それにより、目標ドキュメントが外部ドキュメントであるかどうかを判断する。即ち目標ドキュメントの属性が外部であるかどうかを判断する場合、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定することは、各関連ユーザのそれぞれが属するテナント識別子に従って、目標ドキュメントの属性を決定すること、或いは、各関連ユーザのそれぞれに含まれた各サブユーザが属するテナント識別子に従って、目標ドキュメントの属性を決定すること、を含む。具体的に、各関連ユーザが個人ユーザである場合、各関連ユーザ情報に、少なくとも1つの関連ユーザが属するテナント識別子は、他の関連ユーザのテナント識別子と一致しないと、目標ドキュメントの属性が外部であると決定し、関連ユーザがグループである場合、グループのうちの少なくとも1つのサブユーザが属するテナント識別子は、該グループのうちの他のサブユーザが属するテナント識別子と一致しないと、目標ドキュメントの属性が外部であると決定する。それにより、企業の一意に対応するテナント識別子に従って目標ドキュメントの属性を決定することにより、ドキュメントマーキングの正確さを向上させるのに役に立つ。
【0050】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、目標ドキュメントは、属するテナント識別子の異なる第1の関連ユーザと第2の関連ユーザに対応すると、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定した後、さらに、第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースに、第2の関連ユーザをマーキングすることができる。第1の関連ユーザと第2の関連ユーザが属するテナント識別子が異なる場合、第1の関連ユーザと第2の関連ユーザが所在する企業は異なると決定することができ、第1の関連ユーザに対して、第2の関連ユーザは外部企業ユーザである。それにより、第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースに、第2の関連ユーザをマーキングすることができ、例えば、第2の関連ユーザ名の右上隅に、「外部」識別子を追加してマーキングすることができる。同様に、第2の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースに、第1の関連ユーザをマーキングする。それにより、目標ドキュメントは、属するテナント識別子の異なる第1の関連ユーザと第2の関連ユーザに対応すると、第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースに第2の関連ユーザをマーキングすることにより、ドキュメントに係る外部企業ユーザへのマーキングを実現する。
【0051】
さらに、本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースに、第2の関連ユーザをマーキングした後、さらに、第2の関連ユーザが第1の関連ユーザの連絡先リストに存在するかどうかを判断し、例えば、第2の関連ユーザの名前と第1の関連ユーザの連絡先リストにおける各連絡先のそれぞれの名前をマッチングすることができ、一致している連絡先をマッチングすると、第2の関連ユーザが第1の関連ユーザの連絡先リストに存在すると決定し、さらに、第1の関連ユーザの連絡先リストにおける第2の関連ユーザをマーキングする。それにより、ドキュメントのマーキングを実現するだけでなく、連絡先のマーキングを実現し、ドキュメントに連絡先を挿入する場合、連絡先のマーキングに従って、連絡先が外部連絡先であるかどうかを判断するのに役に立ち、さらに、ドキュメントの作成者に用語を慎重に使用するように注意を払うように促し、情報セキュリティ性を向上させる。
【0052】
なお、第2の関連ユーザが第1の関連ユーザの連絡先リストに存在しないが、第2の関連ユーザが第1の関連ユーザの連絡先リストにおけるあるグループ内に存在すると、該グループ内で第2の関連ユーザをマーキングし、及び/又は、連絡先リストで該グループをマーキングする。
【0053】
ユーザがあるグループに参加すると、該グループの名前が該ユーザの連絡先リストに表示されることを理解できる。それにより、本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、目標ドキュメントに対応する第3の関連ユーザには、属するテナント識別子の異なる第1のサブユーザと第2のサブユーザが含まれると、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定した後、第1のサブユーザと第2のサブユーザの連絡先リストで、それぞれ第3の関連ユーザをマーキングしてよい。例えば、仮に、第3の関連ユーザは、共同作業者グループであり、該共同作業者グループに異なる企業の2つの共同作業者Z1とZ2が含まれると、Z1とZ2の連絡先リストで該共同作業者グループを表示し、Z1とZ2の関連企業が異なり、即ち共同作業者グループにおけるZ1とZ2が属するテナント識別子が異なると、Z1に対応する連絡先リストで、該共同作業者グループをマーキングし、かつ、Z2に対応する連絡先リストで、該共同作業者グループをマーキングし、例えば、共同作業者グループに「外部」識別子を加えることができる。それにより、異なる企業ユーザを含むグループをマーキングすることを実現し、グループを言及する場合、グループのマークに応じて、ユーザがグループの属性を区別するのを助け、ユーザが外部グループを識別するのに便利である。
【0054】
説明する必要があるものとして、本開示によるドキュメントマーキング方法は、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメント及び各関連ユーザをマーキング処理することができるだけでなく、各関連ユーザに対応する連絡先リストにおける各連絡先と関連ユーザが属するテナント識別子に従って、連絡先リストにおける各連絡先をマーキングし、連絡先リストにおける各グループに含まれた各ユーザと関連ユーザが属するテナント識別子に従って、連絡先リストにおける各グループをマーキングすることができる。
【0055】
第1の関連ユーザを例として、第1の関連ユーザに対応する連絡先リストにおける各連絡先に対して、各連絡先が属するテナント識別子を取得し、各連絡先が属するテナント識別子と第1の関連ユーザが属するテナント識別子をマッチングし、ある連絡先が属するテナント識別子は第1の関連ユーザが属するテナント識別子と一致しないと、該連絡先が外部連絡先であると決定する。連絡先リストでは、該連絡先をマーキングし、連絡先リストにおけるあるグループに対して、該グループ内の各ユーザが属するテナント識別子を取得し、各ユーザが属するテナント識別子と第1の関連ユーザが属するテナント識別子をマッチングし、少なくとも1つのユーザが属するテナント識別子は第1の関連ユーザが属するテナント識別子とマッチングしないと、該グループが外部グループであると決定し、第1の関連ユーザの連絡先リストでは該グループをマーキングする。連絡先リストにおける各連絡先とグループをマーキングすることにより、共同作業者は、ドキュメントに連絡先またはグループを言及または招請する場合、マークに応じて言及または招請された連絡先が外部共同作業者であるかどうかを判断し、言及または招請されたグループは外部グループであるかどうかを判断するのに役に立ち、それにより、共同作業者に文言に注意を払うように促す目的を達成する。
【0056】
連絡先リストにおける連絡先またはグループをマーキングした後、ユーザは、ドキュメントを編集する場合、予め設定された操作を実行することで連絡先、グループ、またはドキュメントを挿入したと、予め設定された操作に対応するポップアップウィンドウ内に表示された情報に従って、挿入対象の連絡先、グループ、またはドキュメントが、外部連絡先、外部グループ、または外部ドキュメントであるかどうかを決定することができ、予め設定された操作は、例えば予め設定された文字@の入力、または、ドキュメントの編集インターフェース内の「挿入」ボタンのトリガーなどであってもよい。例えば、ユーザBは、ドキュメントを編集する際に、「@曾清」という内容を入力すると、図3に示すようなポップアップウィンドウをポップアップする。図3に示すように、該ポップアップウィンドウ内で表示されるのは、挿入対象連絡先「曾清」に関連する全てのタイプの内容であり、類似する連絡先、曾清に関連するドキュメントなどを含み、「外部」識別子をマーキングした連絡先に対して、該連絡先とユーザBは異なる企業に属することを示し、「外部」識別子をマーキングしたドキュメントに対して、該ドキュメントが外部ドキュメントであり、即ち該ドキュメントに外部共同作業者が含まれることを示す。ユーザBは、ある情報を選択した後、例えばユーザは連絡先「曾小清」を選択し、「言及」ボタンをクリックすれば、「曾小清」をドキュメントに挿入することができ、即ちドキュメントに「@曾小清」という内容を表示する。図3に示すようなポップアップウィンドウでは、カテゴリ別に挿入対象連絡先「曾清」に関連する内容を表示してもよく、例えば、図4に示すように、ユーザBはポップアップウィンドウの左側の「連絡先」をクリックすると、ポップアップウィンドウの右側に「曾清」に関連する連絡先のみを表示する。
【0057】
上記の実施例を実現するために、本開示、はドキュメントマーキング装置を、さらに、提案する。
【0058】
図5は、本開示の一実施例によるドキュメントマーキング装置の構造模式図である。
【0059】
図5に示すように、該ドキュメントマーキング装置40は、第1の決定モジュール410、第2の決定モジュール420、及びマーキングモジュール430を備える。
【0060】
第1の決定モジュール410は、目標ドキュメントを解析し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定するために使用される。
【0061】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、第1の決定モジュール410は、共同作業処理要求を取得したと、目標ドキュメントを解析し、共同作業処理要求に目標ドキュメントの識別子が含まれ、或いは、第1の決定モジュール410は、配置情報更新要求を取得したと、目標ドキュメントを解析し、配置情報更新要求に目標ドキュメントの識別子が含まれ、或いは、目標ドキュメントの編集中に、第1の決定モジュール410は予め設定された操作要求を取得したと、目標ドキュメントを解析する。
【0062】
第2の決定モジュール420は、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定するために使用される。
【0063】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、第2の決定モジュール420は、具体的には、各関連ユーザのそれぞれが属するテナント識別子に従って、目標ドキュメントの属性を決定すること、或いは、各関連ユーザのそれぞれに含まれた各サブユーザが属するテナント識別子に従って、目標ドキュメントの属性を決定することを含む。
【0064】
マーキングモジュール430は、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理するために使用される。
【0065】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、マーキングモジュール430は、具体的には、ドキュメントリストでは目標ドキュメントをマーキングし、及び/又は、目標ドキュメントのドキュメントタイトルで目標ドキュメントをマーキングし、及び/又は、ドキュメント検索結果の表示ページで、目標ドキュメントをマーキングするために使用される。
【0066】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、マーキングモジュール400は、さらに、目標ドキュメントが、属するテナント識別子の異なる第1の関連ユーザと第2の関連ユーザに対応する場合、第1の関連ユーザの目標ドキュメントの表示インターフェースで、第2の関連ユーザをマーキングするために使用される。
【0067】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、マーキングモジュール400は、さらに、第2の関連ユーザが第1の関連ユーザの連絡先リストに存在する場合、第1の関連ユーザの連絡先リストにおける第2の関連ユーザをマーキングするために使用される。
【0068】
本開示の実施例の一つの可能な実現形態において、マーキングモジュール400は、さらに、目標ドキュメントに対応する第3の関連ユーザには、属するテナント識別子の異なる第1のサブユーザと第2のサブユーザが含まれると、第1のサブユーザと第2のサブユーザの連絡先リストで、それぞれ第3の関連ユーザをマーキングするために使用される。
【0069】
説明する必要があるものとして、以上のドキュメントマーキング方法の実施例の解釈および説明も該実施例のドキュメントマーキング装置に適用されるが、その実現原理が類似するので、ここで繰り返し説明しない。
【0070】
本開示の実施例によるドキュメントマーキング装置は、目標ドキュメントを解析し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定し、目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、目標ドキュメントの属性を決定し、さらに、目標ドキュメントの属性に従って、目標ドキュメントをマーキング処理する。それにより、ドキュメントの属性に従って、ドキュメントをマーキングし、ユーザの重視を喚起し、ユーザにドキュメントを編集する際に文言に注意を払うように促すことを実現し、これにより情報セキュリティ性を向上させる。
【0071】
上記の実施例を実現するために、本開示は、プロセッサとメモリを含む電子機器を、さらに、提案する。プロセッサは、上記の実施例に記載のドキュメントマーキング方法を実現するために、メモリに記憶された実行可能なプログラムコードを実行することによって、実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行する。
【0072】
以下、図6に示される、本開示の実施例による電子機器800を実現するための構造模式図を参照する。本開示の実施例における電子機器は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレット)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などの携帯端末、及び、デジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むが、これらに制限されない。図6に示された電子機器は単なる一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限も、もたらしてはならない。
【0073】
図6に示すように、電子機器800は、処理装置(例えば中央プロセッサ、グラフィックプロセッサなど)801を含んでもよく、読み取り専用メモリ(ROM)802に記憶されたプログラム或いは記憶装置808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされるプログラムに従って、様々な適切な動作と処理を実行することができる。RAM 803には、電子機器800の操作に必要な様々なプログラムとデータが、さらに、記憶される。処理装置801、ROM 802及びRAM 803は、バス804を介して互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース805も、また、バス804に接続される。
【0074】
通常、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置806、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、バイブレーターなどを含む出力装置807、例えばテープ、ハードディスクなどを含む記憶装置808、及び、通信装置809は、I/Oインターフェース805に接続され得る。通信装置809は、データを交換するように、電子機器800と他の機器との無線または有線通信を許可することができる。図6は、様々な装置を有する電子機器800を示すが、示された全ての装置を実施するか、または備えることを要求するものではないことを理解すべきである。代わりに、または、多かれ少なかれ装置を実施するか、または備えることができる。
【0075】
特に、本開示の実施例によれば、以上でフローチャートを参照して説明したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体に搭載されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートに示すような方法を実行するプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは、通信装置809を介してネットワークからダウンロード及びインストールすることができ、或いは、記憶装置808からインストールすることができ、或いは、ROM 802からインストールすることができる。該コンピュータプログラムは、処理装置801によって実行される場合、本開示の実施例の方法に限定された上記機能を実行する。
【0076】
説明する必要があるものとして、本開示の上記のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、或いは上記の2つの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、或いは、以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに制限されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、或いは、上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに制限されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか、または記憶する任意の有形媒体であってよく、該プログラムは、命令実行システム、装置、或いはデバイスによって使用されるか、或いは、それらと組み合わせて使用され得る。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド内或いは搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ可読プログラムコードが搭載される。このように伝搬されたデータ信号は、様々な形態を採用でき、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに制限されない。コンピュータ可読信号媒体は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってよく、該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、或いはデバイスにより使用されるか、或いはそれらと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝搬、或いは伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれたプログラムコードは、任意の適切な媒体によって伝送されてよく、電気ワイヤ、光ケーブル、RF(無線周波数)など、或いは上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに制限されない。
【0077】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれてよいし、該電子機器に組み込まれずに単独で存在していてもよい。
【0078】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ或いは複数のプログラムが搭載され、上記1つ或いは複数のプログラムが該電子機器によって実行される場合、該電子機器は、目標ドキュメントを解析し、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報を決定し、前記目標ドキュメントに対応する各関連ユーザ情報に従って、前記目標ドキュメントの属性を決定し、前記目標ドキュメントの属性に従って、前記目標ドキュメントをマーキング処理する。
【0079】
1つまたは複数のプログラミング言語またはその組み合わせで、本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを書くことができ、上記プログラミング言語は、Java(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++などのオブジェクト指向のプログラミング言語を含み、「C」言語または類似するプログラミング言語などの通常の手続き型プログラミング言語を、さらに、含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されるか、一部がユーザコンピュータで実行されるか、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されるか、一部がユーザコンピュータで一部がリモートコンピュータで実行されるか、或いは、」完全にリモートコンピュータまたはサーバーで実行され得る。リモートコンピュータに関する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続され、或いは、外部コンピュータ(例えばインターネットサービスプロバイダーによるインターネット接続)に接続され得る。
【0080】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例のシステム、方法及び、コンピュータプログラム製品に従う実現可能なシステムアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。この点で、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表すことができ、該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部は規定される論理機能を実現するための1つまたは複数の実行可能命令を含む。いくつかの代替の実現では、ブロックにマークされた機能が図面にマークされた順序と異なる順序で発生する可能性があることにも注意すべきである。例えば、連続して表示される2つのブロックは、実際には基本的に並行して実行でき、関連する機能によっては、逆の順序で実行できる場合もある。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及び、ブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定される機能または操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムによって実現されるか、或いは、専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現され得ることにも注意すべきである。
【0081】
本開示の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアの形態によって実現されてよいし、ハードウェアの形態によって実現されてもよい。モジュール名は、ある状況で、該モジュール自体の制限を構成するものではなく、例えば、マーキングモジュールは、「前記目標ドキュメントの属性に従って、前記目標ドキュメントをマーキング処理するモジュール」として説明されてもよい。
【0082】
上記の実施例を実現するために、本開示は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を、さらに、提案し、該プログラムがプロセッサによって実行される際に、以上の実施例に記載のドキュメントマーキング方法を実現する。
【0083】
図7は、本開示の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体の模式図である。図7に示すように、本開示の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体300には、非一時的なコンピュータ可読命令310が記憶される。当該非一時的なコンピュータ可読命令310は、プロセッサにより実行されると、以上の本開示の各実施例に記載のドキュメントマーキング方法の全部または一部のステップを実行する。
【0084】
上記の実施例を実現するために、本開示は、コンピュータプログラム製品を、さらに、提案し、当該コンピュータプログラム製品における命令は、プロセッサにより実行されると、以上の実施例に記載のドキュメントマーキング方法を実現する。
【0085】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの参照用語の説明は、該実施例または例と組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料、或いは、特点が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の模式的な表現は、必ずしも同じ実施例または例を指すとは限らない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料、或いは特点は、任意の1つまたは複数の実施例において適切な形態で結合することができる。なお、互いに矛盾することがない場合、当業者は、本明細書に説明された異なる実施例または例、及び、異なる実施例の特徴を結合及び組み合わせることができる。
【0086】
なお、「第1」、「第2」という用語は、説明目的でのみ使用され、相対的な重要性を示したり、暗示したり、示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解することはできない。それにより、「第1」、「第2」で限られる特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的または暗黙的に含み得る。本開示の説明では、「複数」の意味は、特に明記しない限り、少なくとも2つ、例えば、2つ、3つなどである。
【0087】
フローチャート内または本明細書で他の方法で説明された任意のプロセスまたは方法の説明は、カスタム論理機能またはプロセスのステップを実現するための実行可能命令の1つまたは複数のコードを含むモジュール、セグメント、または部分を表すと理解され得る。さらに、本開示の好ましい実施形態の範囲は他の実現を含み、示されたまたは検討された順序に従わなく、関連する機能に従って基本的に同時の方法または逆の順序で、機能を実行することを含み、本開示の実施例の当業者によって理解されるべきである。
【0088】
フローチャートで示される、または本明細書で他の方法で説明される論理及び/又はステップは、例えば、論理機能を実現するための実行可能命令のシーケンスリストと見なされ、具体的には、任意のコンピュータ可読媒体に実現され得る。命令実行システム、装置、または機器(例えばコンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム、または、命令実行システム、装置、または機器から命令を読み取って命令を実行する他のシステム)に使用され、または、これらの命令実行システム、装置または機器と組み合わせて使用される。また、コンピュータ可読媒体は、ひいては、その上に前記プログラムを印刷できる紙または他の適切な媒体であってもよく、例えば、紙または他の媒体を光学的に走査し、次に、編集、解釈または必要に応じて他の適切な方法で処理して電子的に前記プログラムを取得し、次に、コンピュータメモリに記憶することができる。
【0089】
本開示の各部分はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、それらの組み合わせによって実現され得ることを理解すべきである。上記の実施形態において、複数のステップまたは方法は、メモリに記憶されて適切な命令実行システムにより実行されるソフトウェアまたはファームウェアによって実現され得る。例えば、ハードウェアによって実現される場合、他の実施形態と同様に、データ信号に対して論理機能を実現するための論理ゲート回路を有する離散論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの当技術分野で知られている技術のいずれか1つまたはそれらの組み合わせによって実現され得る。
【0090】
当業者であれば、上記の実施例方法に示された全部または一部のステップの実現は、プログラムを介して関連するハードウェアを命令することによって完成され得ることを理解できる。前記のプログラムは、あるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、該プログラムが実行されると、方法の実施例のステップの1つまたはその組み合わせを含んで実施する。
【0091】
なお、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理モジュールに集積されてよいし、各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、2つまたは2つ以上のユニットは、1つのモジュールに集積されてもよい。上記集積されたモジュールは、ハードウェアの形態で実現されてよいし、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。前記集積されたモジュールは、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現されて独立した製品として販売または使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
【0092】
上記で言及された記憶媒体は、読み取り専用メモリ、ディスク、または光ディスクなどであってもよい。本開示の実施例を、以上で示し、説明したが、上記の実施例は、例示的なものであり、本開示を制限するものとして解釈されるべきではない。当業者であれば、本開示の範囲内で上記の実施例に変化、修正、置換、及び変形を加え得ることを理解できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7