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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-09
(45)【発行日】2023-02-17
(54)【発明の名称】吸音ボードを支持するパネル支持構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/82 20060101AFI20230210BHJP
   E04B 1/86 20060101ALI20230210BHJP
   E01F 8/00 20060101ALI20230210BHJP
【FI】
E04B1/82 W
E04B1/86 A
E01F8/00
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019092361
(22)【出願日】2019-05-15
(65)【公開番号】P2020186591
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-03-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年12月10日~18日豊臣機工株式会社桑名工場において施工
(73)【特許権者】
【識別番号】391039494
【氏名又は名称】株式会社エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】小島 誠
【審査官】沖原 有里奈
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-240186(JP,A)
【文献】特開2006-328763(JP,A)
【文献】登録実用新案第3025284(JP,U)
【文献】特開2004-346533(JP,A)
【文献】特開平8-291572(JP,A)
【文献】特開2016-069801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/62-1/99
E01F 8/00
E04B 2/74
E04B 2/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを支持するパネル支持構造であって、
吸音ボードの外周を囲い表面と裏面とを形成する枠状の部材である枠状フレームと、
前記枠状フレームの表面に固定され構造体に据付けたとき前記枠状フレームの外縁と柱部材または梁部材との隙間を隠す様に覆い板状の部材であるパネルと、
一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材のうちのひとつに当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームに固定される複数の取付けブラケットと、
を備えることを特徴とするパネル支持構造。
【請求項2】
前記取付けブラケットが一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材のうちのひとつの裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル支持構造。
【請求項3】
柱部材の表面または梁部材の表面とその表面に対面する前記パネルの裏面との間に挟まれる弾性素材製の板状部材と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載のパネル支持構造。
【請求項4】
複数の前記取付けブラケットが他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に形成される雌ねじにボルトで固定される、
ことを特徴とする請求項3に記載のパネル支持構造。
【請求項5】
一方の端部を柱部材または梁部材に固定され他方の端部を吸音ボードまたは枠状フレームのうちの少なくとも1つに固定される屈曲可能な長尺部材と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載のパネル支持構造。
【請求項6】
柱部材の表面または梁部材の表面とその表面に対面する前記パネルの裏面との間に挟まれる弾性素材製の板状部材と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のパネル支持構造。
【請求項7】
複数の取付けブラケットが他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームに形成される雌ねじにボルトで固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル支持構造。
【請求項8】
一方の端部を柱部材または梁部材に固定され他方の端部を吸音ボードまたは枠状フレームの少なくとも1つに固定される屈曲可能な長尺部材と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のパネル支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを支持するパネル支持構造に係る。
【背景技術】
【0002】
複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体が用いられる。
例えば、複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体が、機械装置の一部として用いられる。
機械装置が騒音、振動を発生するものであるときに、騒音、振動を外部に放射させないことが求められる。
そのために、柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを固定することが試みられる。
【0003】
例えば、プレス装置を内蔵する機械装置が複数の柱部材と複数の梁部材と機関部とで構成される構造体をもつ。
例えば、吸音ボードは、グラスウールを積層したものをパンチングメタルで挟んだ構造をもつ。
パネル支持構造が、構造体を基礎として吸音ボードを支持する。
パネル支持構造は、機関部の発生する振動、騒音を外部に放射することを抑制できる様に吸音ボードを支持することを望まれる。
【0004】
とろこで、機械装置において、機関部の発生する振動、騒音は空気伝搬、固体伝搬により外部へ放射される。
従って、パネル支持構造は機関部の発生する振動、騒音の空気伝搬、固体伝搬を抑制できる様であることが望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構造で効率良く複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを支持し、振動、騒音の放射を抑制できるパネル支持構造を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを支持するパネル支持構造を、吸音ボードの外周を囲い表面と裏面とを形成する枠状の部材である枠状フレームと、前記枠状フレームの表面に固定され構造体に据付けたとき前記枠状フレームの外縁と柱部材または梁部材との隙間を隠すように覆い柱部材または梁部材の表面に裏面を対面させる板状の部材であるパネルと、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材のうちのひとつに当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームに固定される複数の取付けブラケットと、で構成されるというものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、枠状フレームは、吸音ボードの外周を囲い表面と裏面とを形成する枠状の部材である。パネルは、前記枠状フレームの表面に固定され構造体に据付けたとき前記枠状フレームの外縁と柱部材または梁部材との隙間を隠す様に覆い板状の部材である。複数の取付けブラケットは、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材のうちのひとつに当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームに固定される。
その結果、枠状フレームの外縁と柱部材、梁部材との隙間を通過する空気伝搬を抑制でき、パネルに振動が伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係るパネル支持構造を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
複数の取付けブラケットは、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材のうちのひとつの裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に固定される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、複数の取付けブラケットが、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材のうちのひとつの裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に固定される。
その結果、枠状フレームの外縁と柱部材、梁部材との隙間を通過する空気伝搬を抑制でき、パネルに振動が伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
【0010】
本発明の実施形態にかかるパネル支持構造は、柱部材の表面または梁部材の表面とその表面に対面する前記パネルの裏面との間に挟まれる弾性素材製の板状部材と、を備える。
上記本発明に係る実施形態の構成により、弾性素材製の板状部材は、柱部材の表面または梁部材の表面とその表面に対面する前記パネルの裏面との間に挟まれる。
その結果、弾性素材製の板状部材は、柱部材、梁部材の振動がパネルに伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
【0011】
本発明の実施形態にかかるパネル支持構造は、複数の前記取付けブラケットが他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に形成される雌ねじにボルトで固定される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、複数の前記取付けブラケットが他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームに形成される雌ねじにボルトで固定される。
その結果、柱部材、梁部材の振動が枠フレームに伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
【0012】
本発明の実施形態にかかるパネル支持構造は、一方の端部を柱部材または梁部材に固定され他方の端部を吸音ボードまたは枠状フレームの少なくとも1つに固定される屈曲可能な長尺部材と、を備える。
上記本発明に係る実施形態の構成により、屈曲可能な長尺部材は、一方の端部を柱部材または梁部材に固定され他方の端部を吸音ボードまたは枠状フレームのうちの1つに固定される。
その結果、メンテナンスのため取付けブラケットを外すとき吸音ボード敷き構造のおもいがけない脱落を防止できる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明に係る パネル支持構造は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
吸音ボードの外周を枠状フレームで囲い、前記枠状フレームの表面に固定されるパネルが構造体に据付けたとき枠状フレームの外縁と柱部材、梁部材との隙間を隠すように覆い、一方方向と他方方向とに1対の屈曲部を持つ板状の部材である複数の取付けブラケットが構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材、梁部材の裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に固定される様にしたので、枠状フレームの外縁と柱部材、梁部材との隙間を通過する空気伝搬を抑制でき、パネルに振動が伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
取付けブラケットが構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材、梁部材のうちの1つの裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームの裏面に固定される様にしたので、枠状フレームの外縁と柱部材、梁部材との隙間を通過する空気伝搬を抑制でき、パネルに振動が伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
弾性素材製の板状部材は、柱部材の表面または梁部材の表面とその表面に対面する前記パネルの裏面との間に挟まれる様にしたので、柱部材、梁部材の振動がパネルに伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
複数の取付けブラケットが他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレームに形成される雌ねじにボルトで固定される様にしたので、柱部材、梁部材の振動が枠フレームに伝わりにくくパネルを通過する固体伝搬を抑制できる。
屈曲可能な長尺部材は、一方の端部を柱部材または梁部材に固定され他方の端部を吸音ボードに固定される様にしたので、メンテナンスのため取付けブラケットを外すとき吸音ボード敷き構造のおもいがけない脱落を防止できる。
従って、簡易な構造で効率良く複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを固定し、振動、騒音の放射を抑制できるパネル支持構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る構造体の正面図である。
図2】本発明の実施形態に係る構造体のA-A断面図である。
図3】本発明の実施形態に係る構造体の側面図である。
図4】本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の平面断面図である。
図5】本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の正面図である。
図6】本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の背面図である。
図7】本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の部分拡大図である。
図8】本発明の第二の実施形態に係るパネル支持構造の平面断面図である。
図9】本発明の第二の実施形態に係るパネル支持構造の正面図である。
図10】本発明の第二の実施形態に係るパネル支持構造の背面図である。
図11】構造体の正面図である。
図12】構造体のB-B断面図である。
図13】構造体の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を、説明する。
最初に、本発明の実施形態にかかるパネル支持構造を、図を基に、説明する。
パネル支持構造は、複数の柱部材と複数の梁部材とで構成される構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボードを支持する構造である。
図1は、本発明の実施形態に係る構造体の正面図である。図2は、本発明の実施形態に係る構造体のA-A断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る構造体の側面図である。図11は、パネル支持構造を省略した構造体の正面図である。図12は、パネル支持構造を省略した構造体のB-B断面図である。図12は、パネル支持構造を省略した構造体の側面図である。
図1乃至3、図11乃至13は、構造体の一例を示す。
構造体10は、複数の柱部材11と複数の梁部材12と機関部13とで構成される。
例えば、複数の柱部材11と複数の梁部材12とはラーメン構造を構成する。
【0016】
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の平面断面図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の正面図である。図6は、本発明の第一の実施形態に係るパネル支持構造の背面図である。
【0017】
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボード21を固定する構造であって、枠状フレーム22とパネル23と取付けブラケット24とで構成される。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24と板状部材26aとで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24と板状部材26aと板状部材26bとで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24と長尺部材27とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24と補強部材28とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25と板状部材26aとで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25と板状部材26aと長尺部材27とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25と板状部材26aと補強部材28とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25と板状部材26aと長尺部材27と補強部材28とで構成されてもよい。
ここで、説明の便宜のため、パネル支持構造において、構造体の外側に向いた面を表面と、構造体の内側に向いた面を裏面と呼称する。
【0018】
吸音ボード21は、吸音機能をもつボードである。
例えば、吸音ボード21は、所定の厚みになるようにグラスウールを積層したものである。
例えば、吸音ボード21は、所定の厚みになるように積層したグラスウールをパンチングメタルで挟んだものである。
【0019】
枠状フレーム22は、吸音ボード21の外周を囲い表面と裏面とを形成する枠状の部材である。
枠状フレーム22は、吸音ボード21の外周を囲い、吸音ボード21の外縁に沿って表面と裏面とを形成する枠状の部材である。
例えば、枠状フレーム22は、吸音ボード21の外縁に沿って 外縁を囲うフレームである。
例えば、枠状フレーム22は、溝型鋼で構成される。
例えば、枠状フレーム22は、軽量溝型鋼で構成される。
【0020】
パネル23は、枠状フレーム22の表面に固定され、構造体に据付けたとき枠状フレーム22の外縁と柱部材11または梁部材12との隙間を隠す様に覆う板状の部材である。
パネル23は、枠状フレーム22の表面に固定され、構造体に据付けたとき枠状フレーム22の外縁と柱部材11または梁部材12との隙間を隠す様に覆い、裏面を柱部材11または梁部材12の表面に対面させる、板状の部材であってもよい。
【0021】
取付けブラケット24は、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材11または梁部材12のうちの1つに当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21に固定される。
取付けブラケット24は、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材11または梁部材12のうちの1つに当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21の裏面に固定されてもよい。
取付けブラケット24は、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材11または梁部材12のうちの1つに当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21に固定される。
取付けブラケット24は、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材11または梁部材12のうちの1つの裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21の裏面に固定される。
取付けブラケット24は、一方方向と他方方向とに各々に90度に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材11または梁部材12の裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21の裏面に固定されてもよい。
取付けブラケット24が、他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21に形成される雌ねじにボルトで固定されてもい。
例えば、取付けブラケット24が、他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム21の裏面に形成される雌ねじにボルトで固定されてもい。
【0022】
板状部材26aは、弾性素材製であって、柱部材11の表面または梁部材12の表面とその表面に対面するパネルの裏面との間に挟まれる。
板状部材26aは、弾性素材製であって、柱部材11の表面または梁部材12の表面とその表面に対面するパネル23の裏面との間に枠状フレーム22の外周に沿って配されて挟まれる。
【0023】
板状部材26bは、弾性素材製であって、柱部材11の裏面または梁部材12の裏面とその裏面に対面する取付けブラケット24の一方方向の側の端部との間に挟まれる。
【0024】
長尺部材27は、屈曲可能であって、一方の端部を柱部材11または梁部材12に固定され他方の端部を吸音ボードまたは枠状フレームの少なくとも1つに固定される。
例えば、長尺部材27は、ワイヤー、チェーン、その他である。
図6に、長尺部材27が一方の端部を柱部材11に固定され他方の端部を枠状フレーム22に固定される様子が示される。
【0025】
補強部材28は、パネル23を補強する部材である。
補強部材28は、パネル23の裏面に固定され、パネル23を補強する部材であってもうおい。
補強部材28は、溝型鋼であってもよい。
補強部材28は、十字状に配されて、端部を枠状フレーム22に繋いでもよい。
吸音ボード21の縁が溝型鋼の溝に嵌まってもよい。
【0026】
本発明の第二の実施形態にパネル支持構造を、図を基に、説明する。
図8は、本発明の第二の実施形態に係るパネル支持構造の平面断面図である。図9は、本発明の第二の実施形態に係るパネル支持構造の正面図である。図10は、本発明の第二の実施形態に係るパネル支持構造の背面図である。
【0027】
本発明の第二の実施形態にパネル支持構造は、構造体を基礎として柱部材と梁部材とで囲われて形成される空隙に配される所定の厚みを持つ吸音ボード21を固定する構造であって、枠状フレーム22とパネル23とドア29とヒンジ30とロック機構31とで構成される。
本発明の第二の実施形態にパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とドア29とヒンジ30とロック機構31とで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と板状部材26aとで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と長尺部材27とで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と補強部材28とで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と板状部材26aとで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と板状部材26aと板状部材26bとで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23とドア29とヒンジ30とロック機構31と板状部材26aと長尺部材27とで構成されてもよい。
本発明の第二の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と板状部材26aと補強部材28とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にかかるパネル支持構造は、枠状フレーム22とパネル23と複数の取付けブラケット24とボルト25とドア29とヒンジ30とロック機構31と板状部材26aと長尺部材27と補強部材28とで構成されてもよい。
【0028】
吸音ボード21は、吸音機能をもつボードである。
例えば、吸音ボード21は、所定の厚みになるようにグラスウールを積層したものである。
例えば、吸音ボード21は、所定の厚みになるように積層したグラスウールをパンチングメタルで挟んだものである。
吸音ボード21は、後述するドア29が開閉する開口が形成される。
【0029】
枠状フレーム22は、吸音ボードの外周を囲い表面と裏面とを形成する枠状の部材である。
枠状フレーム22は、吸音ボードの外周を囲い、吸音ボード21の外縁に沿って表面と裏面とを形成する枠状の部材である。
例えば、枠状フレーム22は、吸音ボード21の外縁に沿って 溝型鋼を囲うフレームである。
例えば、枠状フレーム22は、溝型鋼で構成される。
例えば、枠状フレーム22は、軽量溝型鋼で構成される。
【0030】
パネル23は、枠状フレーム22の表面に固定され、構造体に据付けたとき枠状フレーム22の外縁と柱部材11または梁部材12との隙間を隠す様に覆う板状の部材である。
パネル23は、枠状フレーム22の表面に固定され、構造体に据付けたとき枠状フレーム22の外縁と柱部材11または梁部材12との隙間を隠す様に覆い、柱部材11または梁部材12の表面に裏面を対面させる、板状の部材であってもよい。
パネル23は、後述するドア29が開閉する開口が形成される。
【0031】
取付けブラケット24、板状部材26a、板状部材26b、及び長尺部材27の構造は、第一の実施形態にかかるパネル支持構造のものと同じなので、説明を省略する。
【0032】
補強部材28は、パネル23を補強する部材である。
補強部材28は、パネル23の裏面に固定され、パネル23を補強する部材であってもうおい。
補強部材28は、溝型鋼であってもよい。
補強部材28は、後述するドア29が開閉する開口を避けて配されて、端部を枠状フレーム22に繋いでもよい。
吸音ボード21の縁が溝型鋼の溝に嵌まってもよい。
【0033】
ドア29は、パネル支持構造20に形成された開口を開閉可能にする扉構造である。
ドア29の主要構造は、取付ブラケット24とボルト25と長尺部材27とを有しない他は、パネル支持構造20の構造と同じである。
ドア29の枠状フレーム22は、パネル23に形成された開口の内のりに沿って配されるフレームである。
ドア29が開口を閉じるとき、ドア29の枠状フレーム22が開口に嵌まる。
【0034】
ヒンジ30は、ドア29を回動可能に支持する機械要素である。
【0035】
ロック機構31は、ドア29が開口を塞ぐ姿勢で、パネル23に固定する機構である。
【0036】
本発明の実施形態にかかる吸音ボード支持機構の作用を説明する。
吸音ボード21が、機関部13から発生する振動騒音が透過して外部に伝わるのを抑制する。
パネル23が構造体に据付けたとき枠状フレーム22の外縁と柱部材11または梁部材12との隙間を隠す様に覆うので、この隙間を透過する空気伝搬を抑制する。
【0037】
取付けブラケット24が、一方方向と他方方向とに各々に屈曲する1対の屈曲部をもつ板状の部材であって構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材または梁部材の裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレームの裏面に固定される様にしたので、柱部材と梁部材とに伝搬した振動が取付けブラケットを介してパネル23に伝搬する固体伝搬を抑止し、パネル23から放射する音響レベルを小さく出来る。
【0038】
上述の実施形態に係るパネル支持構造を用いれば、以下の効果を発揮する。
吸音ボード21の外周を枠状フレーム22で囲い、枠状フレーム22の表面に固定されるパネル23が構造体に据付けたとき枠状フレーム22の外縁と柱部材、梁部材との隙間を隠すように覆い、一方方向と他方方向とに1対の屈曲部を持つ板状の部材である複数の取付けブラケット24が構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材、梁部材の裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム22の裏面に固定される様にしたので、枠状フレーム22の外縁と柱部材、梁部材との隙間を通過する空気伝搬を抑制でき、パネル23に振動が伝わりにくくパネル23を通過する固体伝搬を抑制できる。
取付けブラケット24が構造体に据付けたときに一方の屈曲部から一方方向の側の端部を柱部材、梁部材のうちの1つの裏面に当接させて他方の屈曲部から他方方向の側の端部を前記枠状フレーム22の裏面に固定される様にしたので、枠状フレーム22の外縁と柱部材、梁部材との隙間を通過する空気伝搬を抑制でき、パネル23に振動が伝わりにくくパネル23を通過する固体伝搬を抑制できる。
弾性素材製の板状部材26aは、柱部材の表面または梁部材の表面とその表面に対面するパネル23の裏面との間に挟まれる様にしたので、柱部材、梁部材の振動がパネル23に伝わりにくくパネル23を通過する固体伝搬を抑制できる。
複数の取付けブラケット24が他方の屈曲部から他方方向の側の端部を枠状フレーム22の裏面に形成される雌ねじにボルト25で固定される様にしたので、柱部材、梁部材の振動が枠フレームに伝わりにくくパネル23を通過する固体伝搬を抑制できる。
屈曲可能な長尺部材27は、一方の端部を柱部材または梁部材に固定され他方の端部を吸音ボード21に固定される様にしたので、メンテナンスのため取付けブラケット24を外すとき吸音ボード21敷き構造のおもいがけない脱落を防止できる。
補強部材28でパネル23を補強する様にしたので、補強部材28の配置によりパネルの固有振動数を共振しないように選択でき、固体伝搬を抑制できる。
【0039】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
パネルの輪郭が正面から見て矩形である場合を例に説明したが、これに限定されない。パネルの輪郭が、柱部材と梁部材とで囲まれる空隙の形状に対応して決められる。
柱部材、梁部材に追加の加工をすることなく、構造体を基礎として吸音ボードを支持できる構造を選択できるが、これに限定されない。
【符号の説明】
【0040】
10 構造体
11 柱部材
12 梁部材
13 機関部
20 パネル支持構造
21 吸音ボード
22 枠状フレーム
23 パネル
24 取付けブラケット
25 ボルト
26a 板状部材
26b 板状部材
27 長尺部材
28 補強部材
29 ドア
30 ヒンジ
31 ロック機構
【先行技術文献】
【特許文献】
【0041】
【文献】特開2016-079791号
【文献】特開2016-084574号
【文献】実用新案第3204965号
【文献】特開2015-196948号
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