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特許7224064ソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの活動補償と広告取引を実行するシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-09
(45)【発行日】2023-02-17
(54)【発明の名称】ソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの活動補償と広告取引を実行するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20230210BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230210BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q30/0241
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021526457
(86)(22)【出願日】2019-11-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(86)【国際出願番号】 KR2019015590
(87)【国際公開番号】W WO2020101412
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-05-13
(31)【優先権主張番号】10-2018-0140018
(32)【優先日】2018-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0146242
(32)【優先日】2019-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521206497
【氏名又は名称】コモン コンピュータ インク
【氏名又は名称原語表記】COMMON COMPUTER INC.
【住所又は居所原語表記】B-405, 47, Maeheon-ro 8-gil, Seocho-gu Seoul 06775, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミンヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ソ、ドンギル
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ソンファ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ヤンソ
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-325471(JP,A)
【文献】特開2002-222321(JP,A)
【文献】特開2011-002951(JP,A)
【文献】特許第6283138(JP,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0086969(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0062994(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャルネットワーキングサービスにおいて活動補償および広告取引を実行する方法であって、
ネットワークに接続されたコンピュータである第1のユーザー端末によって、前記第1のユーザーからの第2のユーザーに対するファンディングのための入力を受け付けて、前記第1のユーザーが保有したコインの少なくとも一部を前記第2のユーザーの持分を取得するためのファンディング額として前記第2のユーザーの端末に転送するように指示を送信させるステップと、
ネットワークに接続されたコンピュータである前記第2のユーザーの端末によって、前記第2のユーザーからの前記第1のユーザーに対する持分の提供のための入力を受け付けて、前記第2のユーザーがファンディングを受けた総ファンディング額の中から前記第1のユーザーが転送したファンディング額が占める比率に応じて前記第1のユーザーに持分を提供するように指示を送信させるステップと、
前記第2のユーザーの端末によって、前記第2のユーザーからの当該第2のユーザーが受けた活動補償金の提供のための入力を受け付けて、前記第1のユーザーが保有した前記第2のユーザーに対する持分比率に応じて前記第2のユーザーが補償を受けた活動補償金の少なくとも一部分を提供するように指示を送信させるステップと、
控除率算出部およびデータベースを含むコンピュータであるコインサーバーに、ネットワークを介して前記第1のユーザーと前記第2のユーザーの各々に対して、アカウント情報と、資産に関する情報を取得させて前記データベースに格納させるステップと、
前記コインサーバーの前記控除率算出部に、所定の条件に基づいて前記第1のユーザーから前記第2のユーザーへのファンディング額の控除率を算出させ、前記控除率に応じて前記ファンディング額から控除された金額を、前記ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記第2のユーザーの活動に対する補償支給のための準備金の形態で前記データベースに格納させるステップと、
を含み、
前記活動補償金は、直接活動補償および間接活動補償を含み、
前記間接活動補償は、前記準備金から支給される、方法。
【請求項2】
記コインサーバーが持分比率算出部をさらに含み、当該持分比率算出部に、前記第2のユーザーがファンディングを受けた総ファンディング額の中から前記第1のユーザーが転送したファンディング額が占める比率である持分比率を算出させ、当該持分比率を前記データベースに格納させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コインサーバーが補償金策定部をさらに含み、当該補償金策定部に、前記第1のユーザーが保有した前記第2のユーザーに対する持分比率に応じて前記第2のユーザーが補償を受けた活動補償金の少なくとも一部分を前記直接活動補償として策定させ、当該持分比率を前記データベースに格納させるステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記コインサーバーの前記補償金策定部に、事前決定された活動補償システムに応じて所定の条件に基づいて前記準備金において前記ソーシャルネットワーキングサービスのユーザーの活動に対して支給する前記間接活動補償を策定させるステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
ソーシャルネットワーキングサービスにおいて活動補償および広告取引を実行するコンピュータを備えたシステムにおいて、
当該コンピュータが、
ネットワークを介してユーザーの各々に対して、アカウント情報と資産に関する情報とを受け取って、格納するように構成されたデータベースと、
所定の条件に基づいて前記ソーシャルネットワーキングサービスのユーザーの間で交換されるファンディング額の控除率を算出して、前記控除率に応じて前記ファンディング額から控除された金額を、前記ソーシャルネットワーキングサービスにおけるファンディングを受けるユーザーの活動に対する補償支給の準備金の形態で前記データベースに格納する控除率算出部と、
前記ユーザーのいずれかがファンディングを受けた総ファンディング額の中から他のユーザーが転送したファンディング額が占める比率である持分比率を算出して、前記データベースに格納する持分比率算出部と、
所定の条件に基づいて前記持分比率または前記ファンディングを受けるユーザーの活動に応じた活動補償を策定して、前記データベースに格納する補償金策定部とを含み、
前記活動補償金は、直接活動補償および間接活動補償を含み、
前記間接活動補償は、前記準備金から支給される、システム。
【請求項6】
前記補償金策定部は、前記ユーザーのうち第1のユーザーが保有した第2のユーザーに対する持分比率に応じて、前記第2のユーザーが補償を受けた活動補償金の少なくとも一部分を前記直接活動補償として策定する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記補償金策定部は、事前決定された活動補償システムに応じて前記準備金において前記ユーザーの活動に対して支給する前記間接活動補償を策定する、請求項5または6に記載のシステム。
【請求項8】
前記準備金、前記ファンディング額および活動補償は、イーサリアムベースのブロックチェーン暗号通貨または電子的形態の仮想通貨で実装される、請求項5から7のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの活動補償と広告取引を実行するシステムおよび方法に関するもので、より詳細には、インターネットまたはブロックチェーンベースのソーシャルネットワーキングサービスにおいてP2P方式でユーザーの多様な活動に対する補償を提供し、広告を取引するシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:social networking service)は、ユーザーの間でメッセージの共有などを介したコミュニケーションと、多様なコンテンツのような情報の共有、および人脈の共有および拡大に関する機能を提供し、ユーザーがインターネット上で社会的関係を生成して拡大できるようにするオンラインプラットフォームを意味する。SNSにおいて、このように生成された社会的関係が、ユーザーが生成したコンテンツの共有と流通が行われるときに更に強化されることができる。
【0003】
SNSにおいては、ユーザーが生成するコンテンツの特性とユーザーの活動性向に応じて多様なユーザーの分類が可能であり、ユーザーの活動特性に対する情報と分類はデータベースによって管理され、把握されることができる。したがって、SNSを運営する企業や他の製品/サービスを販売する企業では、SNSで管理されるデータベースに基づいた広告、マーケティング、ソーシャルゲームやアイテムの販売などを通じて収益を追求している。しかし、従来のSNSは、コンテンツ販売や広告を執行しようとする主体とこれを利用する主体の間の仲介の役割をするシステムや第3の主体が必要であるため、コンテンツ取引や広告などに追加費用が発生することができ、その収益が販売者と購入者の間で合理的に配分されない問題点がある。
【0004】
一方、ブロックチェーン(blockchain)技術は、ネットワーク通信上で行われる取引内容を信頼性が高く、かつ安全な方法で記録して格納する技術である。ブロックチェーンネットワークは、デジタル化された資産や取引内訳(transaction)の交換が可能な分散環境のシステムであり、共有された帳簿(ledger)を利用してP2P(peer-to-peer)ネットワークで発生される電子的取引内訳の履歴を記録する。ブロックチェーンネットワークは、非中央化または分散された合意プロトコル(decentralized consensus mechanism)を利用する。特に、ネットワーク上のすべての検証ノード(validating node)は、同一の取引内訳に対して同一な(または合意された)合意アルゴリズムを実行することにより、その取引内訳を承認(または不承認)する。ブロックチェーンP2Pネットワークは、このような非中央化された構造と合意アルゴリズムを利用するため、第3者による取引内訳の偽変造が事実上不可能になり、取引内訳の信頼性と透明性を保障することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国登録特許第10-1624680号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように従来のSNSは、ユーザーの活動特性などに基づいたコンテンツの流通および広告が可能である。しかし、従来のSNSは、コンテンツの販売や広告を執行しようとする主体とこれを利用する主体の間の仲介役割をするシステムや第3の主体が必要であるため、広告などに追加費用が発生することができ、その収益が販売者と購入者の間で合理的に配分されない問題点がある。したがって、従来のSNSの問題点を克服し、活動補償および広告取引を効率的、かつ合理的な方法で実行できるシステムおよびサービスを提供する必要性がある。
【0007】
本明細書に開示される実施例は、SNSで活動補償と広告取引をP2P方式で実行し、取引の当事者が第3者の介入なしに活動補償および広告取引を行うようにするシステムおよび方法を提供しようとする。また、本開示の実施例は、SNSで生成されたコンテンツと広告の取引をブロックチェーンベースシステムで実行することにより、取引内訳の信頼性と取引収益の合理的な配分を可能にするSNSベースのシステムを提供しようとする。本開示の実施例は、このようなブロックチェーンベースの非中央化システムの利点を活用することができるが、本開示のシステムまたは方法がブロックチェーンベースのシステム上で実装されるものとして限定されるものではなく、他の多様な方式の分散システム、少なくとも一部中央化されたシステムまたは中央化されたシステムで実装されることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいて活動補償および広告取引を実行する方法は、第1のユーザーの端末によって、第1のユーザーが保有したコインの少なくとも一部を第2のユーザーの持分を取得するために第2のユーザーの端末に転送するステップと、第2のユーザーの端末によって、第2のユーザーがファンディングを受けた総ファンディング額の中から第1のユーザーが転送したファンディング額が占める比率に応じて第1のユーザーに持分を提供するステップと、第2のユーザーの端末によって、第1のユーザーが保有した第2のユーザーに対する持分比率に応じて第2のユーザーが補償を受けた活動補償金の少なくとも一部分を提供するステップとを含む。
【0009】
本開示の他の実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいて活動補償および広告取引を実行するシステムは、ソーシャルネットワーキングサービスのユーザーの活動補償支給のための準備金の準備のために、ソーシャルネットワーキングサービスのユーザーの間で交換されるファンディング額の控除率を算出する控除率算出部と、ユーザーのいずれかがファンディングを受けたファンディング額の中から他のユーザーが転送したファンディング額が占める比率である持分比率を算出する持分比率算出部と、持分比率またはユーザーの活動に応じた活動補償を策定する補償金策定部とを含む。
【0010】
本開示のさらに他の実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいて広告を取引する方法は、第1のユーザーの端末によって、広告コンテンツが生成されるステップと、第1のユーザーの端末によって、第2のユーザーのプロフィールを介して広告ポスティング提案および広告価格を提示するステップと、第2のユーザーの端末によって、第1のユーザーが提案した広告コンテンツおよび広告価格を受け入れるか否かを決定するステップと、第2のユーザーの端末によって広告コンテンツおよび広告価格が受け入れられる場合、第1のユーザーの端末が第2のユーザーの端末に提示した価格を支払うステップと、第1のユーザーの端末によって、第1のユーザーのプロフィールを介して広告コンテンツをポスティングするステップとを含む。
【発明の効果】
【0011】
本開示の多様な実施例によると、SNSにおいてユーザーの活動補償および広告取引がP2P方式で実行されるため、取引の当事者が第3者の介入なしに活動補償および広告取引を行うことができる。また、本開示の実施例によると、SNSにおいてユーザーの活動補償と広告取引がブロックチェーン暗号化通貨ベースのシステムで実行されることにより、取引内訳の信頼性と取引収益の合理的な配分が可能である。
【0012】
本開示の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていない他の効果は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の実施例は、以下で説明する添付図面を参照して説明され、ここで類似する参照番号は類似する要素を示すが、これに限定されるものではない。
図1】本開示の一実施例に係るインターネットベースのソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの活動補償および広告取引を実行するシステムの概略図である。
図2】本開示の一実施例に係るユーザー端末と連結されたコイン管理サーバーの詳細構成を示す図面である。
図3】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワークサービスを実行するアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図4a】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの間で実行されるファンディングおよび持分取得過程を例示する図面である。
図4b】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの間で実行されるファンディングおよび持分取得過程を例示する図面である。
図4c】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの間で実行されるファンディングおよび持分取得過程を例示する図面である。
図5】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの間で実行される活動補償金の配分手続を例示する図面である。
図6】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案し、受諾する手続を示すフローチャートである。
図7a】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7b】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7c】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7d】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7e】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7f】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7g】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7h】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
図7i】本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本開示の実施のための具体的な内容を添付された図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の説明において、本開示の要旨を不必要に曖昧にする恐れがある場合には、広く知られた機能や構成に関する具体的な説明は省略することにする。
添付された図面において、同一または対応する構成要素には同一の参照符号が付与されている。また、以下の実施例の説明において、同一または対応する構成要素を重複して記述することは省略され得る。しかし、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素がある実施例に含まれないものと意図されるのではない。
【0015】
本開示において「ソーシャルネットワーキングサービス」または「SNS(social networking service)」は、ユーザーの間でメッセージ共有などを介したコミュニケーションや、多様なコンテンツのような情報の共有、および人脈共有および拡大に関する機能を提供し、ユーザーがインターネット上で社会的関係を生成して拡大することを可能にするオンラインプラットフォームを指すことができる。本開示において「SNS」は、一例として、スマートフォン、タブレットPCなどのようなポータブルコンピュータにインストールされたアプリケーション(application)またはアプリ(app)を介して実行されるもの記載しているが、SNSの実行環境はこれに限定されるものではなく、デストトップPC、ラップトップPCなどのようなパーソナルコンピュータ、スマートホームシステムまたはエンターテインメントシステムのための端末で実行される多様な類型のプログラムを含むことができる。以下の本開示の実施例の詳細な説明では、SNSを利用するユーザーとそのユーザーが使用するユーザー端末を相互交換的に使用することができる。
【0016】
本開示において、「コイン(coin)」、「仮想通貨(virtual money)」または「暗号通貨(crypto-currency)」は、ブロックチェーンベースのプラットフォームで取引されることができる通貨、支払い手段またはファンディング手段を指すことができるが、これに限定されるものではない。例えば、「コイン」または「仮想通貨」は、電子商取引システム、オンラインショッピングシステム、インターネットバンキングシステムなどで取引されることができる通貨、支払いまたはファンディング手段を意味することもできる。
【0017】
本開示において「ファンディング(funding)」または「投資」という用語は、SNS上であるユーザーが他のユーザーのコンテンツ生産活動などに関心を持ち、自分のコインの一部を支給または決済する行為を指すことができる。ファンディングを実行したユーザーは、ファンディングを受けたユーザーのコンテンツ生産活動などで発生される収益の一定比率を取得できる持分を所有することができる。また、ファンディングを受けたユーザーは、自分がファンディングを受けた総ファンディング額に対する該当のファンディングの比率に応じた持分をファンディング供与者に提供しなければならず、コンテンツ生産活動などによって発生した収益のうち一部を持分比率に応じて持分所有者に支給することができる。
【0018】
本開示において「ブロックチェーン(blockchain)」は、ネットワークを介して行われるデジタル化された資産(asset)や取引内訳(transaction)の交換が可能な分散環境であって、共有された帳簿(ledger)を利用してP2P(peer-to-peer)ネットワークで発生される電子的取引内訳の履歴を記録することができるシステムを指すことができる。本開示において「ブロックチェーン」は、ビットコイン、イーサリアム、イオスなどのように参加ノードが制限なく帳簿の取引内訳をアクセスできるパブリックブロックチェーン(public blockchain)、または認証ノードまたは管理ノードによって参加が許容されたノードだけ帳簿の取引内訳をアクセスできるプライベートブロックチェーン(private blockchain)を意味することができるが、これに限定されるものではなく、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンを組み合わせたハイブリッドブロックチェーン(hybrid blockchain)を指すこともできる。
【0019】
図1は、本開示の一実施例に係るインターネットベースのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)でユーザーの活動を補償し、広告を取引するシステム(100)の概略図である。図示されたように、本開示の活動補償および広告取引システム(100)は、コイン管理サーバー(110)とインターネット(120)で連結された多数のユーザー端末(130)を含むことができる。また、システム(100)は、ユーザー端末(130)が生成するコンテンツおよび広告を中継および管理するコンテンツおよび広告管理サーバー(140)をさらに含むことができる。
【0020】
図1において、コイン管理サーバー(110)とコンテンツおよび広告管理サーバー(140)がそれぞれ別途設けられた個別的な構成要素として図示されたが、これに限定されるものではない。例えば、コイン管理サーバー(110)とコンテンツおよび広告管理サーバー(140)は、1つのコンピューティングデバイスに統合されて設置ないし実装されることができる。他の例において、ブロックチェーンベースの分散コンピューティング環境では、分散されたコンピューティングデバイスにその機能の一部が分散されて設置ないし実装されることもできる。
【0021】
本開示の活動補償および広告取引システム(100)において、ユーザー端末(130)は、SNSを提供するアプリケーション(またはアプリ、以下では「SNSアプリ」と言う)を実行することによって、他のユーザー端末(130)と活動補償および広告取引を実行することができる。また、ユーザー端末(130)は、コイン管理サーバー(110)によって管理および維持される仮想通貨またはコインを支払い手段として使用して、ユーザーの活動に対する補償を提供し、広告の取引を実行することができる。
【0022】
ユーザーは、ユーザー端末(130)にインストールされたSNSアプリを介して会員加入を実行することができる。ユーザーがSNSアプリを介して会員加入を実行するとき、ユーザー認証(例えば、携帯電話番号の入力によるユーザー認証)を実行した後、一定金額のコインをコイン管理サーバー(110)から支給を受けることができる。例えば、最初に会員加入したユーザーには、1,000コインが支給され、ユーザーのプロフィール(profile)または仮想アカウントに記録されることができる。
【0023】
ここで、コインは、ブロックチェーンのプロトコルまたはインターフェースを満足するように実装された暗号化通貨であることができる。例えば、コインは、イーサリアム(Ethereum)プラットフォームのERC(Ethereum Request for Comments)20トークンのインターフェースを満足するように実装されることができる。この場合、コインは、ブロックチェーンベースの暗号通貨取引所で取引されたり、イーサリアムベースの他のトークンまたはコインに変換されたり、他の機関の公認通貨に変換されて現金化されたりすることができる。また、以下で詳細に説明するように、ユーザーがコンテンツの生成と取引を通じて活動(activity)が増加する場合、その活動量に比例してブロックチェーンベースのエアドロップ(air-drop)方式で追加コインが支給されることもできる。
【0024】
本開示では、説明の便宜のために、特定のユーザーにコインを寄付またはファンディングしたユーザーをファン(「fan」)と称し、活動補償および広告取引のために流通されるコインをファンコイン(「fancoin」)と称することができる。また、コンテンツを生成するユーザーをクリエイター(creator)と称することができ、活動収益(activity profit)またはファンディング額(funding amount)の高いユーザーをインフルエンサー(「influencer」)またはパワークリエイター(「power creator」)と称することができる。
【0025】
図2は、本開示の一実施例に係るユーザー端末と連結されたコイン管理サーバーの詳細構成を示す図面である。ユーザー端末(210)は、ファンコインを安全に活用できるようにユーザー端末(210)上に実装した電子決済システムである電子財布(212)を含むことができる。また、ユーザー端末(210)は、ユーザーのSNS加入または会員情報を格納および管理する仮想口座(214)をさらに含むことができる。
【0026】
図2では電子財布(212)と仮想口座(214)が別途に実装されているものとして図示されたが、具体的な実装方法に応じて電子財布(212)は仮想口座(214)に含まれることもできる。また、電子財布(212)と仮想口座(214)は、ユーザー端末(210)にインストールされるSNSアプリであるソフトウェアコンポーネントで実装されたり、ユーザー端末(210)のセキュリティメモリまたはセキュリティハードウェア内に格納または実装されたりすることもできる。
【0027】
一実施例において、ユーザー端末(210)で実行されるSNSアプリは、コイン管理サーバー(220)に連結され、他のユーザー端末とのコンテンツおよび広告取引のためのファンコインの支給と受領、他のユーザー端末に対するファンコインの投資またはファンディングなどを実行することができる。
【0028】
図示されたように、コイン管理サーバー(220)は、控除率算出部(222)、持分比率算出部(224)、補償金策定部(226)およびデータベース(228)を含むことができる。控除率算出部(222)は、例えば、ユーザー端末(210)から提供されるファンディング額が投資対象(つまり、他のユーザー端末)にファンディング受領額として支給されるとき、ユーザーの活動を補償する目的で準備金形態でファンディング額の一定比率を除外するための控除率(reserve rate)を算出することができる。ファンディング額のうち一定比率分を除外した残りの金額が投資対象にファンディング受領額として支給され、一定比率分はユーザーの活動を補償する目的で準備金形態で保管されることができる。一実施例において、控除率算出部(222)で算出した控除率は、固定的(例えば、30%)に設定されることもでき、他の客観的な指標に基づいて変わるように流動的に設定されることもできる。
【0029】
持分比率算出部(224)は、例えば、ファンであるユーザー端末(210)がSNSアプリを介してクリエイターである特定のユーザー端末にファンディング額を支給する場合、ファンが以降ファンディング額を受け取ったユーザー端末の活動補償に対する配分持分を取得する持分比率を算出することができる。一実施例において、持分比率算出部(224)は、クリエイターの現在までにファンディングを受けた総ファンディング額対比ファンが支給したファンディング額の比率を計算して持分比率を算出することができる。また、持分比率算出部(224)は、以降他のユーザーがクリエイターに対して追加でファンディングをすると、ファンディング対象の総ファンディング額が異なるようになるため、それに応じて再度持分比率を自動的に計算することができる。
【0030】
補償金策定部(226)は、ファンディング額が控除された部分である準備金からクリエイターであるユーザーの活動に対して支給を受ける補償金を策定することができる。一実施例において、補償金策定部(226)は、事前に決定された活動補償システム(Activity Reward System)または活動補償規則による間接活動補償としてSNSユーザーの多様な活動(例えば、他のユーザーのコンテンツに対する評価活動、コンテンツ生産活動など)に対する補償金を策定することができる。また、補償金策定部(226)は、ユーザーの活動補償システムによる間接活動補償と、商品およびコンテンツ販売収入や、P2P広告主から受け取る広告料または他のユーザーからの寄付金のような直接活動補償を合算した活動補償金から、自分のファンの保有持分に応じて活動補償金の一定比率をファンに配分することができる。
【0031】
データベース(228)は、SNSを使用するユーザー別の仮想アカウント情報とこれに関連したユーザーの資産ステータス情報(例えば、控除率、持分比率、補償金策定など)を格納することができる。また、データベース(228)は、準備金、ユーザーに対する活動補償金支給、持分比率に応じた活動収益配分などのようなコイン取引内訳を格納することができる。一実施例において、コイン取引内訳は、ブロックチェーン上にトランザクションとして格納されることができるが、これに限定されない。
【0032】
図3は、本開示の一実施例に係るソーシャルネットワークサービスを実行するアプリケーション(またはアプリ)のユーザーインターフェースを例示する図面である。
図3の(a)に図示されたように、SNSアプリのユーザーのプロフィール画面には、ユーザー名(例:「Jessikim」)とプロフィール写真のようなユーザー情報、フォローイングボタン(例えば、「following」ボタン)、広告ボタン(例えば、「AD」ボタン)が表示されることができる。また、SNSアプリの画面には、フォロワー(follower)の数(例:follower = 8,234)、フォローイング(following)の数(例:following = 2,216)、ファンディング主体の数(例:「fan」の数 = 1.4M)、保有コインの量(例:fancoins = 64,000)が一緒に表示されることができる。また、SNSアプリの画面には、ファンディング主体の中からフォロワーの数、フォローイングの数、ファンディング額などを考慮して決定された最上位のファンディング主体のリスト(例:「best fans」)を表示することができる。
【0033】
一方、SNSアプリのユーザーのプロフィール画面の下端には、該当のユーザーのプロフィールに掲載(または投稿)された広告コンテンツが表示されることができる(例:「BOY-FRIENDツイード時計スモールモデル」など)。また、ユーザープロフィール画面の下端には、該当のユーザーが生成して掲載した多様なコンテンツ(例:写真、動画、画像、音楽、関連リンクなど)が表示されることができる。
【0034】
SNSアプリのユーザーのプロフィール画面の右側下端には、ファンディングボタン(例:指ハートボタン)がオーバーレイされることができる。ファンディングボタンをクリックして該当のユーザーに活動資金(つまり、ファンディングまたは投資金)を支援することができ、活動資金の支援を通じて該当のユーザーの成長パートナー(つまり、ファン)になることができる。一実施例では、ユーザーのプロフィール画面でファンディングボタンをクリックしてファンディングを実施したが、これに限定されず、図3の(b)に図示されたように、ユーザーがアップロードした個別のコンテンツにおいてもファンディングボタンをクリックしてファンディングを実施することもできる。
【0035】
図4a~4cは、本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの間で実行されるファンディングおよび持分取得過程を例示する図面である。
【0036】
本開示において、ユーザーは、ユーザー端末で実行されるSNSアプリを介して表示された他のユーザープロフィール画面上のファンディングボタンをクリックすることにより、他のユーザーのファンディング主体、かつ成長パートナーまたはファン(fan)になることができる。また、各ユーザーは、自分のプロフィール画面上に表示されたファンディングポートフォリオにおいて、他のユーザーからファンディングを受けた内訳と、該当のユーザー本人が他のユーザーにファンディングした内訳を確認することもできる。以下では、図面を参照して、本開示のシステムでのユーザーの間のファンディング手続を詳細に説明する。
【0037】
図4aに図示されたように、ユーザーB(420)は、SNSアプリを介してユーザーA(410)のプロフィール画面に表示されたファンディングボタンをクリックしたり、ユーザーA(410)がアップロードした個別コンテンツでのファンディングボタンをクリックしたりして、ファンディング額を支給することができる。このとき、ファンディング額のうち控除率(x)分を除外した残りの金額がユーザーAにファンディング受領額として支給されることができる。一実施例において、控除率は固定的に運営されることができるが、これに限定されず、他の客観的な指標に応じて変わる流動的な形態で運営されることもできる。
【0038】
ユーザーB(420)がユーザーA(410)にファンディング額を支給する場合、ユーザーB(420)は、ファンディング行為に対する補償としてユーザーA(410)の以降の活動補償に対する配分持分を取得することができる。このとき、持分比率y%は、ユーザーA(410)が現在までファンディングを受けた総ファンディング額に対するユーザーB(420)のファンディング額の比率として計算されることができる。持分は、以降他のユーザーが追加のファンディングをすることになってファンディング対象の総ファンディング額が異なるようになると、それに応じて再度自動的に計算されて適用される。
【0039】
また、ユーザーB(420)がユーザーA(410)にファンディング額を支給するとき、ファンディング受領額から除外された控除率(x)分の金額は、ユーザーの活動補償(activity reward)目的で準備金(reserve pool、450)形態でコインサーバーに格納および管理されることができる。準備金(450)は、事前に決定された活動補償システム(activity reward system)によって間接活動補償形態でユーザーA(410)を含むSNSユーザーの活動に対する補償金として支給されることができる。間接活動補償は、ファンディング額の控除を通じて生成された準備金から支給され、ユーザーに支給する金額策定は、客観的なデータに基づいて行われることができる。例えば、ユーザーのコンテンツの質(quality)、他のユーザーのコンテンツに対する反応(reaction)の数などに基づいて金額策定が行われることができる。
【0040】
例えば、図示されたように、ユーザーB(420)がユーザーA(410)に400ファンコイン(fancoin)をファンディングすることにより、ユーザーA(410)のファンになることができる。この場合、ユーザーA(410)は、400ファンコインから控除率x%分を除外した残りの金額をファンディング受領額として受け取り、ユーザーB(420)は、ユーザーA(410)の総ファンディング額対比ユーザーB(420)がファンディングしたファンディング額の比率を計算して、ユーザーA(410)の100%に該当する配分持分を取得することができる。
【0041】
次に、図4bに図示されたように、他のユーザーC(430)がユーザー端末にインストールされたSNSアプリに表示されたユーザーA(410)のプロフィール画面またはアップロードしたコンテンツに表示されたファンディングボタンをクリックして600ファンコインをファンディングすることにより、ユーザーA(410)のさらに他のファンになることができる。ユーザーC(430)がファンディングした600ファンコインのうち控除率x%分の金額が準備金(350)として保管されることができる。
【0042】
この場合、ユーザーA(410)は、600ファンコインから控除率金額を除外した追加ファンディング受領額を受け取ることになり、保有したファンディング受領額が1,000ファンコインから控除金を除いた金額となる。これにより、ユーザーA(410)の総ファンディング額が変わり、それに応じて再度自動的にファンディングを実施したユーザーの配分持分を計算して、ユーザーC(430)はユーザーA(410)の持分60%を取得することになる反面、既存のユーザーA(410)のファンであったユーザーB(420)が保有したユーザーA(410)に対する持分比率は40%に変更される。
【0043】
次に、図4cに図示されたように、他のユーザーD(440)がユーザー端末にインストールされたSNSアプリに表示されたユーザーA(410)のプロフィール画面またはアップロードしたコンテンツに表示されたファンディングボタンをクリックして1000ファンコインをファンディングすることにより、ユーザーA(410)のさらに他のファンになることができる。ユーザーD(540)がファンディングした1000ファンコインのうち控除率x%分の金額が準備金(450)として保管されることができる。
【0044】
この場合、ユーザーA(410)は、1,000ファンコインから控除金を除外した追加ファンディング受領額を受け取ることになり、保有ファンディング受領額が2,000ファンコインから控除金を除外した金額となる。これにより、ユーザーA(410)の総ファンディング額が変わり、それに応じて再度自動的にファンディングを実施したユーザーの配分持分を計算して、ユーザーD(440)はユーザーA(410)の持分50%を取得することになる反面、既存のユーザーA(410)のファンであったユーザーB(420)およびユーザーC(430)が保有したユーザーAに対する持分比率はそれぞれ20%および30%に変更される。
【0045】
このように、特定のユーザーに対してファンディングしたユーザー(ファンディング主体、かつファン)の数とファンディング額が増加または減少すれば、それに応じて既存のファンディング主体が保有した持分の比率が増減される。このように特定のユーザーに対する他のユーザーのファンディング比率(または持分比率)は、以下で説明する活動収益の配分に利用されることができる。
【0046】
図5は、本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーの間で実行される活動補償金の配分手続を例示する図面である。
本開示において、活動補償金は、活動補償システムによる間接活動補償と商品およびコンテンツ販売収益や、P2P広告主(550)から受け取る広告料または他のユーザー(560)からの寄付金のような直接活動補償を含む。このとき、間接活動補償は、ファンディング額の控除を通じて生成された準備金(570)から支給されることができる。
【0047】
本開示において、特定のユーザーは、本人の活動(例えば、コンテンツの生成、取引および広告)の量に比例して増加する活動補償金の一定比率(z%)分、他のユーザーのファンディング持分に応じて分配することができる。一実施例において、活動補償金の一定比率(z%)は固定的に運営されることができるが、これに限定されず、流動的な形態で運営されることもできる。例えば、特定のユーザーは、本人の活動補償金のうち50%は本人の活動収益として維持し、活動補償金の残りの50%をファンディング主体にその保有持分に応じて配分することができる。
【0048】
図5に図示されたように、ユーザーA(510)は、現在まで取得した活動補償金(例:4,000ファンコイン)のうち50%(例:2,000ファンコイン)を、ユーザーA(510)にファンディングして持分を保有した他のユーザーB(520)、C(530)およびD(540)に配分することができる。つまり、ユーザーA(510)は、活動補償金の50%を、ユーザーB(520)、C(530)およびD(540)にその持分の20%、30%、および50%に応じてそれぞれ400ファンコイン、600ファンコイン、1,000ファンコインを配分することができる。
【0049】
図6は、本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案し、受諾する手続を示すフローチャートであり、図7a~7iは、本開示の一実施例に係るソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザーのプロフィールに対して広告ポスティングを提案および受諾する手続を示すアプリケーションのユーザーインターフェースを例示する図面である。
【0050】
本開示によるSNSアプリにおいては、各ユーザーが、ファンディングを多く受けたり、注目されるコンテンツを生成したりしたユーザー、またはフォロワーの多いユーザー(例えば、「パワークリエイター」または「インフルエンサー」)に広告ポスティングを提案することができる。例えば、SNSアプリにおいて特定のユーザーのプロフィールで広告ボタンをクリックした後、広告コンテンツを直接生成またはアップロードし、その広告に対する価格(例えば、コインの数)を提案することができる。これに応答して、特定のユーザーが広告ポスティングの提案を受諾すると、その広告コンテンツまたは関連リンクがそのユーザーのプロフィールにポスティングされ、提案された価格を広告収益として積立することができる。この場合、特定のユーザーが広告ポスティングの提案を受諾すると、該当の広告コンテンツのポスティングされる前に提案された価格を先払いで決済する代わりに、広告コンテンツのポスティングが実行された後に提案された価格を支払うこともできる。
【0051】
ステップ(S610)において、ユーザーは、広告コンテンツを生成して価格を決定することができる。例えば、図7aに図示されたように、ユーザーがSNSアプリを介して端末の画面に表示された他のユーザー(例:「Jessikim」)のプロフィールで広告ボタン(710)(例:「AD」)をクリックして、広告ポスティング提案(720)を開始することができる。図7bに図示されたように、ユーザー(「Jessikim」)のプロフィールで広告ボタン(710)をクリックすると、広告コンテンツを直接生成したり(例えば、「アラビカコーヒーの真髄」と関連する画像を入力)、広告関連リンク(722)を追加したり(例えば、「Custom Link」ボタンをクリックして、「http://arabica.coffee」を入力)、広告ポスティング期間(724)を設定したりして(例えば、「Set Duration」で「1 week」をクリック)、広告価格(726)を設定することができる(例えば、「Set the Price」で「100」コインを入力)。
【0052】
ステップ(S620)において、ユーザーは、他のユーザーに生成された広告コンテンツをポスティングすることを提案できる。図7bに図示されたように、ユーザー(「Jessikim」)のユーザープロフィールで多様な広告条件を設定した後、広告提案ボタン(728)(例:「Submit Your Proposal」ボタン)をクリックすると、該当のプロフィールのユーザーに広告ポスティング提案(720)が転送される。図7cに図示されたように、広告ポスティング提案(720)が転送されると、SNSアプリの画面には広告ポスティング提案(720)が成功的に転送されたことを知らせるウィンドウ(730)が表示されることができる(例:「Success」表示)。図7dおよび図7eに図示されたように、広告ポスティングを提案したユーザーは、本人のプロフィールに今まで提案した広告ポスティングのリスト(742)(例:「AD/Proposal」タブ)を表示して該当の広告ポスティングの条件(744)と受諾有無を確認することができる。必要に応じて、ユーザーは、本人が提案した広告ポスティングをキャンセル(746)することもできる(例:「Cancel Proposal」ボタンをクリック)。
【0053】
ステップ(S630)において、広告ポスティング提案の転送を受けた他のユーザーが該当の広告ポスティング提案を受諾すると、該当の広告がそのユーザーのプロフィールにポスティングされる。図7fに図示されたように、他のユーザー(「Jessikim」)が本人のプロフィールで今まで転送を受けた広告ポスティング提案のリスト(752)を確認することができる(例:「AD/Received」タブをクリック)。図7gに図示されたように、他のユーザーが特定の広告ポスティング提案を受諾した場合(例:「AD/Received」タブに表示された広告ポスティング提案の「Accept」ボタンをクリック)、図7hに図示されたように、該当のユーザーのプロフィール画面上に受諾された広告コンテンツまたは関連リンク(760)がポスティングされる(例:「アラビカコーヒーの真髄」、関連画像およびリンクが表示)。また、他のユーザーがユーザー(「Jessikim」)のプロフィールに掲載された広告コンテンツまたは関連リンクをクリックすると、図7iに図示されたように、該当のリンクに連結された広告ページ(770)(例:「arabica.coffee」)がSNSアプリの画面に表示されることができる。
【0054】
上述した実施例においては、ステップ(S610)で広告コンテンツ、期間および価格を設定するものとして説明したが、広告ポスティング提案内容はこれに限定されるものではない。ユーザーは、プロフィールの所有者に多様な広告料金付加方式の中から1つを選択して提案することもできる。例えば、特定のユーザーのプロフィールにポスティングされた広告コンテンツや広告リンクをクリックする場合、クリックされる広告を生成したユーザーに対して広告料金を追加で付加する方式を提案することができる。このような広告料金付加方式では、CPC(cost per click)、CPA(cost per action)、CPI(cost per install)、CPE(cost per engagement)、CPS(cost per sale)、CPM(cost per mille)、CPT(cost per time)などの多様な方式のうちいずれかが使用されることができる。
【0055】
一実施例において、広告コンテンツや広告リンクに対する広告料金付加方式を2つ以上重複適用することもできる。例えば、特定のユーザーのプロフィールにポスティングされた広告コンテンツや広告リンクに対する広告料金付加方式がCPMである場合、同じ基準のCPC方式超過時に広告を途中で終了することができる。ポスティングされた広告コンテンツや広告リンクが1,000回露出されるCPM料金付加方式と、広告コンテンツや広告リンクを1,000回クリックするCPC料金付加方式を重複適用して、広告露出が1,000回に達しなくても1,000回クリック達成時に広告ポスティングを終了することができる。
【0056】
本明細書で記述された技法は、多様な手段によって実装されることもできる。例えば、これらの技法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって実装されることもできる。本明細書の開示と連携して説明された多様な例示的論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせで実装され得るということを当業者はより理解できるであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこのような相互交換性を明確に説明するために、多様な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップがそれらの機能性の観点から一般的に上述された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか否か、またはソフトウェアとして実装されるか否かは、特定のアプリケーションおよび全体システムに課される設計制約によって異なることになる。当業者は、それぞれの特定のアプリケーションのために多様な方式で説明された機能を実装することもできるが、そのような実装決定は本開示の範囲を逸脱するものと解釈されてはならない。
【0057】
ハードウェアの具現において、技法を遂行するのに利用されるプロセッシングユニットは、1つ以上のASIC、DSP、デジタル信号プロセッシングデバイス(digital signal processing devices; DSPD)、プログラム可能な論理デバイス(programmable logic devices; PLD)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(field programmable gate arrays; FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明された機能を遂行するように設計された他の電子ユニット、コンピュータ、またはこれらの組み合わせの中から実装されることもできる。
【0058】
したがって、本明細書の開示と連携して説明された多様な例示的論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAや他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートやトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書において説明された機能を遂行するように設計されたものの任意の組み合わせで実装されたり、遂行されたりすることもできる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることもできるが、代案として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであることもできる。プロセッサは、また、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせで実装されることもできる。
【0059】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装において、技法は、ランダムアクセスメモリ(random access memory; RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory; ROM)、不揮発性RAM(non-volatile random access memory; NVRAM)、PROM(programmable read-only memory)、EPROM(erasable programmable read-only memory)、EEPROM(electrically erasable PROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(compact disc; CD)、磁気または光データストレージデバイスなどのようなコンピュータ読み取り可能な媒体上に格納された命令で実装されることもできる。命令は、1つ以上のプロセッサによって実行することもでき、プロセッサが本明細書において説明された機能の特定の態様を遂行するようにすることもできる。
【0060】
ソフトウェアで実装される場合、前記機能は、1つ以上の命令またはコードとしてコンピュータ読み取り可能な媒体上に格納されたり、またはコンピュータ読み取り可能な媒体を介して転送されたりすることもできる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含み、コンピュータ格納媒体および通信媒体の両者を含む。格納媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であることもできる。非限定的な例として、これらのコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは異なる光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは異なる磁気ストレージデバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で移送または格納するために使用されることができ、コンピュータによってアクセス可能な任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続がコンピュータ読み取り可能な媒体に適切に称される。
【0061】
例えば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロ波などのようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバー、または他のリモートソースから転送されると、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線、デジタル加入者回線、または赤外線、無線およびマイクロ波などのようなワイヤレス技術は、媒体の定義内に含まれる。本明細書において使用されたディスク(disk)とディスク(disc)は、CD、レーザーディスク、光ディスク、DVD(digital versatile disc)、フロッピーディスクおよびブルーレイディスクを含み、ここでディスク(disks)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方ディスク(discs)は、レーザーを利用して光学的にデータを再生する。前記の組み合わせもコンピュータ読み取り可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0062】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、移動式ディスク、CD-ROM、または公知された任意の他の形態の格納媒体内に常駐することもできる。例示的な格納媒体は、プロセッサが格納媒体より情報を読み出したり、格納媒体に情報を記録したりすることができるように、プロセッサにカップリングされることができる。代案として、格納媒体は、プロセッサに統合されることもできる。プロセッサと格納媒体は、ASIC内に存在することもできる。ASICは、ユーザー端末内に存在することもできる。代案として、プロセッサと格納媒体は、ユーザー端末において個別のコンポーネントとして存在することもできる。
【0063】
本開示の上述した説明は、当業者が本開示を行なったり、利用したりすることを可能にするために提供される。本開示の多様な修正例が当業者に容易に自明であり、本明細書に定義された一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲を逸脱することなく多様な変形例に適用されることもできる。したがって、本開示は、本明細書に説明された例に制限されるように意図されたものではなく、本明細書に開示され原理および新規な特徴と一貫する最広義の範囲が付与されるように意図される。
【0064】
たとえ例示的な実装例が1つ以上のスタンドアロンコンピュータシステムの脈絡で現在開示された主題の態様を活用するものを言及することもできるが、本主題はそのように限定されず、ネットワークや分散コンピューティング環境のような任意のコンピューティング環境と連携して実装されることもできる。さらに、現在開示された主題の様相は、複数のプロセッシングチップやデバイスにおいてまたはそれらにわたって実装されることもでき、ストレージは、複数のデバイスにわたって同様に影響を受けることもできる。これらのデバイスは、PC、ネットワークサーバーおよびハンドヘルドデバイスを含むこともできる。
【0065】
たとえ本主題が構造的特徴および/または方法論的作用に特定した言語で説明されたが、添付された請求項において定義された主題が上述された特定の特徴または作用に必ずしも限定されるものでないことが理解されるであろう。むしろ、上述された特定の特徴および作用は、請求項を実装する例示的な形態として説明される。
【0066】
この明細書で言及された方法は、特定の実施例を介して説明されたが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体にコンピュータ読み取り可能なコードで実装することが可能である。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが格納されるすべての種類の記録装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などがある。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが格納されて実行されることができる。そして、実施例を実装するための機能的な(functional)プログラム、コードおよびコードセグメントは、本発明の属する技術分野のプログラマーによって容易に推論されることができる。
【0067】
本明細書において、本開示が一部実施例に関連して説明されたが、本発明の属する技術分野の通常の技術者が理解できる本開示の範囲を逸脱しない範囲で多様な変形および変更が行われることができる。また、そのような変形および変更は、本明細書に添付された特許請求の範囲内に属するものとして考えられなければならない。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図7d
図7e
図7f
図7g
図7h
図7i