(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-09
(45)【発行日】2023-02-17
(54)【発明の名称】鍵管理装置
(51)【国際特許分類】
E05B 19/00 20060101AFI20230210BHJP
【FI】
E05B19/00 E
E05B19/00 F
(21)【出願番号】P 2022045608
(22)【出願日】2022-03-22
(62)【分割の表示】P 2020108081の分割
【原出願日】2016-11-07
【審査請求日】2022-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000116079
【氏名又は名称】ローレルバンクマシン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】富▲高▼ 裕
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開平8-158716(JP,A)
【文献】特開平5-156847(JP,A)
【文献】特開2014-231693(JP,A)
【文献】特開2009-108569(JP,A)
【文献】実開平5-10670(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
鍵本体に連結された鍵ホルダが抜き差しされる支持穴を有し前記支持穴に差し込まれた前記鍵ホルダを支持する複数の鍵支持部と、
前記鍵支持部を、前記装置本体から突出して前記支持穴を斜め上方向に開口させる突出状態と、前記突出状態よりも前記装置本体側に位置する収納状態との間で回動させる回動機構と、
前記回動機構を駆動させ、前記複数の鍵支持部の全てを前記突出状態から前記収納状態にする駆動ボタンと、
を備えることを特徴とする鍵管理装置。
【請求項2】
前記駆動ボタンは、前記回動機構を駆動させ、前記複数の鍵支持部の全てを前記収納状態から前記突出状態にすると共に、前記複数の鍵支持部の全てを前記突出状態から前記収納状態にすることを特徴とする請求項1記載の鍵管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関に設置された金庫や現金処理機等を開閉するための鍵は、これを確実且つ安全に保管する必要があるため、通常は鍵管理装置に保管されている(例えば、特許文献1参照)。鍵管理装置では、例えば、認証カードの認証や暗証番号の入力等によって対応する鍵が持ち出せる構成となっている。
【0003】
しかしながら、上記の鍵管理装置では、本体の鉛直に沿う前面に垂直に鍵保持部が設けられているので、水平面に直立させた状態では、鍵ホルダを本体の前面に対して水平方向に挿入することになる。このため、鍵ホルダを鍵保持部に差し込む力によって、鍵管理装置が後方向に転倒してしまうおそれがある。
【0004】
また、本体の前面に、斜め上方向に向く傾斜面を有する、断面が略三角形の帯形状の突出部が高さ方向に3段並列に配置されており、この突出部の傾斜面に鍵保持部が設けられた鍵管理装置がある(例えば、特許文献2参照)。この鍵管理装置においては、鍵ホルダを鍵保持部に差し込む際に、鍵ホルダが鍵管理装置の本体の前面に対して斜め下方向に向かって挿入されるので、鍵ホルダを鍵保持部に差し込む力によって、鍵管理装置が後方向に転倒し難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-21379号公報
【文献】特開2014-231693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2の鍵管理装置では、本体の前面に突出部を有するので、本体の奥行き方向が大型化してしまう。また、本体の前面を前カバーで覆う場合には、本体の前面に突出部を有する分、前カバーの厚さが必要となり、前カバーが大型化してしまう。したがって、鍵管理装置の構成部品が大型化するのに伴い、鍵管理装置全体が大型化してしまう。
【0007】
したがって、本発明は、鍵ホルダの挿入作業中の転倒を抑制できると共に、非使用時における小型化を図ることができる鍵管理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る第1の態様は、装置本体と、鍵本体に連結された鍵ホルダが抜き差しされる支持穴を有し前記支持穴に差し込まれた前記鍵ホルダを支持する複数の鍵支持部と、前記鍵支持部を、前記装置本体から突出して前記支持穴を斜め上方向に開口させる突出状態と、前記突出状態よりも前記装置本体側に位置する収納状態との間で回動させる回動機構と、前記回動機構を駆動させ、前記複数の鍵支持部の全てを前記突出状態から前記収納状態にする駆動ボタンと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、鍵ホルダの挿入作業中の転倒を抑制できると共に、非使用時における小型化を図ることができる鍵管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置を示すカバーを開いた状態の斜視図である。
【
図2】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置を示すカバーを閉じた状態の斜視図である。
【
図3】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置を示す制御系のブロック図である。
【
図4】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の保持部及び鍵を示す斜視図である。
【
図5】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の鍵を示す斜視図である。
【
図6】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の鍵及び連結解除部を示す斜視図である。
【
図7】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の装置本体及び鍵支持部と鍵とを示す断面図である。
【
図8】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の装置本体及び鍵支持部と鍵とを示す断面図である。
【
図9】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の変形例1の装置本体及び鍵支持部と鍵とを示す断面図である。
【
図10】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の変形例2の装置本体及び鍵支持部と鍵とを示す断面図である。
【
図11】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の変形例3の装置本体及び鍵支持部と鍵とを示す断面図である。
【
図12】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の変形例10の鍵ホルダを含む鍵を示す斜視図である。
【
図13】本発明に係る一実施形態の鍵管理装置の変形例10の鍵ホルダを含む鍵を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る鍵管理装置の一実施形態を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、「前」は前後方向の前側つまり操作者から見て手前側であり、「後」は前後方向の後側つまり操作者から見て奥側であり、「左」は操作者から見て左側であり、「右」は操作者から見て右側である。
【0012】
本実施形態の鍵管理装置1は、銀行等の金融機関の店舗で使用されるもので、
図1に示すように、一対一で鍵本体10を保持する鍵ホルダ11と、装置本体12と、装置本体12の前面12a側に回動可能に設けられて鍵ホルダ11を整列状態で着脱可能に支持する上下つまり高さ方向に複数段、具体的には三段並べられた鍵支持部13と、装置本体12の上面12bの左側に昇降可能に設けられた連結解除部14と、装置本体12の前面12a側を
図1及び
図2に示すように開閉するカバー15とを有するものである。なお、
図1に示す鍵支持部13は少なくとも1個設けられていれば良い。ここで、鍵本体10は、その用途が、金融機関に設置された金庫の扉の開閉用、現金処理機の扉の開閉用、現金処理機の扉内の現金収納庫の扉の開閉用、現金処理機の扉内の回収庫の扉の開閉用、現金処理機の主電源のオン・オフ切り換え用等となっている。連結された鍵本体10及び鍵ホルダ11が、鍵20を構成する。
【0013】
装置本体12は、前面12a側が、その右側部分よりも左側部分の方が後側に位置するように段差状をなしている。装置本体12は、左側部分が、カバー15で開閉される開閉部21となっており、開閉部21よりも前側に突出する右側部分は、カバー15で開閉されずに常時露出する外面構成部22となっている。開閉部21の前面21aと外面構成部22の前面22aとが装置本体12の前面12aを構成している。カバー15は、装置本体12の左端縁部に設けられたヒンジ25を介して一端側が装置本体12に回動可能に連結されており、開閉部21の前面21aを開閉する。カバー15には、ヒンジ25とは反対側の内面に、係合突起部28及び検出突起部29が固定されている。
【0014】
装置本体12には、右側の外面構成部22の前面22aの上部に、日時、操作状況、アラーム情報及びガイダンス等を表示する液晶ディスプレイからなる表示部30が設けられており、その下側に、担当者による暗証番号等の入力操作や文字の入力操作がなされる複数の操作キー31aを有する操作部31が設けられている。また、これらの右側に、IDカードが走査されると、このIDカードからデータを読み取るカードリーダ34が設けられている。外面構成部22の前面22aの下部には、必要な情報を紙面に印字して排紙口35aから排紙するプリンタ部35が設けられている。なお、IDカードは、ICチップを有する電子カードや磁気カード等からなるもので、鍵管理装置1の使用が許可された全ての担当者にそれぞれ個別に準備されて他との識別のための個別の担当者識別番号等が記憶されている。また、操作部31は、数字のほかに、アルファベット、ひらがな及びカタカナのうちの少なくとも一種類の入力が可能となっている。必要により漢字変換を可能としても良い。
【0015】
装置本体12には、カバー15で閉塞されない側部に、主電源のオン・オフ操作が入力される電源スイッチ37が設けられている。この側部の電源スイッチ37よりも下側には、外部電源供給用の電源ケーブル38が着脱自在に接続されている。
【0016】
装置本体12の開閉部21の前面21aには、カバー15が所定の開状態にあるか否かを検出する開状態検出センサ44が設けられている。開状態検出センサ44は、その前方にカバー15が存在するか否かを検出するものであり、その前方にカバー15が存在する状態から存在しない状態になると、カバー15が開動作して所定の開状態になったことを検出する。また、開状態検出センサ44は、その前方にカバー15が存在しない状態から存在する状態になると、カバー15が閉作動して所定の開状態になくなったことを検出する。
【0017】
装置本体12は、係合突起部28をロック及びロック解除する電磁駆動式の
図3に示すカバーロック機構46と、検出突起部29を検出することでカバー15が全閉状態にあるか否かを検出する全閉検出センサ47とを有している。カバーロック機構46は、カバー15が閉じられたことを全閉検出センサ47が検出したことを条件に、係合突起部28をロックする。装置本体12の上部には取っ手48が設けられており、操作者は、この取っ手48を掴んで鍵管理装置1を持ち運ぶ。
【0018】
複数段の鍵支持部13は、それぞれが、左右方向つまり装置本体12の幅方向に長く、その操作面13a(開口配置面)が略平面状となっている。複数段の鍵支持部13は、それぞれの操作面13a側に、長さ方向に並列する複数、具体的には10カ所の保持部51を有している。保持部51は、それぞれが一対一で対応する鍵ホルダ11を取り外し不可となるようにロック状態で保持する。複数段の鍵支持部13のそれぞれにおいて、同じ段の鍵支持部13に設けられた複数の保持部51は、上下方向の位置を合わせて左右方向に等間隔で並べられた整列状態で設けられている。保持部51は鍵支持部13に少なくとも1カ所設けられていれば良い。
【0019】
鍵ホルダ11は、
図4に示すように、着脱部材60と、この着脱部材60に鍵本体10を連結する連結部材61とからなっている。着脱部材60は、一対一で保持する鍵本体10を他の鍵本体10と識別するための個別の識別番号が記憶されたICタグを有している。
【0020】
鍵支持部13の複数の保持部51は、それぞれ、鍵本体10に連結された鍵ホルダ11の着脱部材60が抜き差しされる個別の支持穴65を有している。着脱部材60は、保持部51に対し着脱可能であって装着状態でロックされる。複数の保持部51は、それぞれ、その支持穴65に着脱部材60が差し込まれるとこれをロックして支持し、またロック解除可能な電磁駆動式の
図3に示す鍵ロック機構66を有している。
図4に示す支持穴65は、その開口65aが鍵支持部13の操作面13aに開口しており、支持穴65は操作面13aから操作面13aに垂直に凹んでいる。鍵支持部13の操作面13aは、支持穴65の開口65aが開口する開口配置面となっている。
【0021】
また、鍵支持部13は、保持部51のそれぞれに一対一で対応して、表示ランプ70が付設された操作ボタン71を有している。操作ボタン71は、それぞれ対応する保持部51のロックを解除する際に押圧される操作ボタンであり、表示ランプ70は、点灯及び点滅することで操作を案内可能となっている。操作ボタン71が押されると、この操作ボタン71が設けられた保持部51の鍵ロック機構66のロックが解除され、この保持部51から鍵ホルダ11が取り外される処理が行われる。なお、操作ボタン71を、鍵支持部13に設けずに、装置本体12の
図1に示す開閉部21の前面21aに設けても良い。
【0022】
また、保持部51は、それぞれが、装着された
図4に示す着脱部材60のICタグと通信可能であって通信状態から非通信状態への切り替えで鍵20の持ち出しを検出し非通信状態から通信状態への切り替えで鍵20の返却を検出する
図3に示すICタグリーダ52を内部に有している。鍵管理装置1は、ICタグリーダ52の検出に基づいて鍵20の持ち出し及び返却を管理する。
【0023】
図5に示すように、着脱部材60には、厚さ方向に貫通する貫通穴62が長さ方向の一端部に形成されており、鍵本体10には、厚さ方向に貫通する貫通穴80が長さ方向の一端部に形成されている。着脱部材60とで鍵ホルダ11を構成する連結部材61は、着脱部材60の貫通穴62と鍵本体10の貫通穴80とに挿入可能な線状部材82と、線状部材82をその両端部を同時に収容した状態でロックする連結部材本体83とからなっている。
【0024】
線状部材82は、線状のバネ鋼材等を塑性変形させることにより形成された可撓性の部材である。線状部材82は、
図6に示すように、半円状の半円状部85と、半円状部85の一端から略接線方向に直線状に延出する延出部86と、延出部86の半円状部85とは反対側の端部から延出部86に略直交して半円状部85の中心とは反対側に直線状に延出する中間部87と、中間部87の延出部86とは反対側の端縁部から中間部87に略直交して半円状部85側に突出する係合部88とを有している。
【0025】
また、線状部材82は、半円状部85の他端から略接線方向に直線状に延出する延出部91と、延出部91の半円状部85とは反対側の端部から延出部91に略直交して半円状部85の中心側に直線状に延出する規制部92と、規制部92の延出部91とは反対側の端部から延出部91及び規制部92を含む平面に略垂直をなして直線状に延出する支持部93と、支持部93の規制部92とは反対側の端縁部から支持部93に略直交して延出部91とは反対方向に直線状に延出する中間部94と、中間部94の支持部93とは反対側の端縁部から中間部94に略直交して係合部88とは反対向きに突出する係合部95とを有している。
【0026】
ここで、中間部87、係合部88、中間部94及び係合部95は、略同一平面に配置されており、支持部93は、この平面に対して略垂直となっている。係合部88及び係合部95は、略同一直線上で互いに反対向きに突出している。線状部材82は、支持部93が着脱部材60の貫通穴62に挿入されており、支持部93に略直交する両側の規制部92及び中間部94が着脱部材60を支持部93の位置に保持する。また、線状部材82は、延出部86、半円状部85及び延出部91の範囲が鍵本体10の貫通穴80に挿入されており、鍵本体10は、これら延出部86、半円状部85及び延出部91の範囲を移動する。
【0027】
線状部材82は、その両端部の係合部88,95を近づける方向に弾性変形させられた状態で連結部材本体83に挿入されることになり、この状態で弾性変形が解除されると係合部88,95が連結部材本体83に係合する。連結部材本体83は、このように係合した状態の線状部材82の係合部88,95を近づける方向の弾性変形を規制する状態と許容する状態とに切り替えられるものであり、この弾性変形を規制することで、係合部88,95を連結部材本体83から引き抜き不可にロックする。ロックされた状態で、線状部材82は連結部材本体83で閉じられた状態になり、鍵本体10及び着脱部材60の連結部材61からの取り外しが不可となり、鍵本体10、着脱部材60及び連結部材61が連結されて一纏まりの鍵20となる。
【0028】
他方、連結部材本体83は、連結部材本体83の線状部材82とは反対側が連結解除部14の前面14aに開口する解除穴101に挿入されると、線状部材82の係合部88,95を近づける方向の弾性変形を許容する状態となる。この状態で、線状部材82が係合部88,95を近づける方向に変形させられると、線状部材82が連結部材本体83から取り外し可能となり、鍵本体10及び着脱部材60の線状部材82からの取り外しが可能となる(例えば特開2014-91995号公報参照)。
【0029】
連結部材本体83は、一対一で保持する鍵本体10を他の鍵本体10と識別するための個別の識別番号が記憶された図示略のICタグを有している。
【0030】
連結解除部14には、解除穴101に挿入された連結部材本体83のICタグと通信してICタグに記憶された識別番号を読み取る
図3に示すICタグリーダ99が設けられている。鍵管理装置1は、ICタグリーダ99の検出に基づいて連結部材61からの鍵本体10の連結解除を管理する。
【0031】
図1に示すように、装置本体12の開閉部21には、左右方向に長い複数、具体的には3カ所の本体開口部105が、左右方向の位置を揃えて上下方向に等間隔で形成されている。複数段の鍵支持部13は、これら本体開口部105の対応するものを通って、
図7に示すように開閉部21の前面21aから前方に突出する。よって、開閉部21の前面21aは、装置本体12において複数段の鍵支持部13が突出する側の面となっている。
【0032】
鍵支持部13は、長尺部材となっており、長さ方向に沿って見た側面視が扇形となっている。鍵支持部13は、上記した略平面状の操作面13aと、この操作面13aの長さ方向に延びる一端縁部に長さ方向に延びる一端縁部で繋がる略平面状の面13bと、操作面13a及び面13bの他端縁部同士を連結する略円筒面の一部形状の弧状面13cとを有している。操作面13a及び面13bのなす角は、180°より小さく90°よりも大きい角度となっている。なお、180°より小さく90°よりも大きい角度となっていることが好ましいが、90°よりも小さい角度になるようにしても良い。
【0033】
上段の鍵支持部13(A)は、操作面13aと面13bとの境界線の近傍位置が、上段の本体開口部105(A)の上縁部の装置本体12内側に配置された左右方向に延びる支持軸111(A)に支持されている。鍵支持部13(A)は、この支持軸111(A)を中心に回動することで、
図7に示すように本体開口部105(A)を介して前面21aよりも前方に突出したり、
図8に示すように前面21aよりも後方に引っ込んだりする。鍵支持部13(A)の弧状面13cには、複数の歯(不図示)で構成された円弧状のギア部112(A)が設けられている。
【0034】
中段の鍵支持部13(B)は、操作面13aと面13bとの境界線の近傍位置が、中段の本体開口部105(B)の上縁部の装置本体12内側に配置された左右方向に延びる支持軸111(B)に支持されている。鍵支持部13(B)は、この支持軸111(B)を中心に回動することで、
図7に示すように本体開口部105(B)を介して前面21aよりも前方に突出したり、
図8に示すように前面21aよりも後方に引っ込んだりする。鍵支持部13(B)の弧状面13cには、複数の歯(不図示)で構成された円弧状のギア部112(B)が設けられている。
【0035】
下段の鍵支持部13(C)は、操作面13aと面13bとの境界線の近傍位置が、下段の本体開口部105(C)の上縁部の装置本体12内側に配置された左右方向に延びる支持軸111(C)に支持されている。鍵支持部13(C)は、この支持軸111(C)を中心に回動することで、
図7に示すように本体開口部105(C)を介して前面21aよりも前方に突出したり、
図8に示すように前面21aよりも後方に引っ込んだりする。鍵支持部13(C)の弧状面13cには、複数の歯(不図示)で構成された円弧状のギア部112(C)が設けられている。
【0036】
装置本体12内の鍵支持部13(A)~13(C)の後方には、鍵支持部13(A)~13(C)を、装置本体12から突出する
図7に示す突出状態と、突出状態よりも装置本体12側に位置する
図8に示す収納状態との間で回動させる回動機構121が設けられている。回動機構121は、ギア部112(A)~112(C)を含んでいる。
【0037】
回動機構121は、鍵支持部13(A)の後方で左右方向に沿う支持軸122(A)に支持されて、この支持軸122(A)を中心に回転する歯車123(A)と、支持軸122(A)に支持されて、この支持軸122(A)を中心に回転する歯付きのプーリ124(A)とを有している。歯車123(A)は、鍵支持部13(A)の円弧状のギア部112(A)に噛み合っており、プーリ124(A)と一体回転する。
【0038】
回動機構121は、鍵支持部13(B)の後方で左右方向に沿う支持軸122(B)に支持されて、この支持軸122(B)を中心に回転する歯車123(B)と、支持軸122(B)に支持されて、この支持軸122(B)を中心に回転する歯付きのプーリ124(B)とを有している。歯車123(B)は、鍵支持部13(B)の円弧状のギア部112(B)に噛み合っており、プーリ124(B)と一体回転する。
【0039】
回動機構121は、鍵支持部13(C)の後方で左右方向に沿う支持軸122(C)に支持されて、この支持軸122(C)を中心に回転する歯車123(C)と、支持軸122(C)に支持されて、この支持軸122(C)を中心に回転する歯付きのプーリ124(C)とを有している。歯車123(C)は、鍵支持部13(C)の円弧状のギア部112(C)に噛み合っており、プーリ124(C)と一体回転する。
【0040】
なお、ギア部112と歯車123とは、上記のように直接的に噛み合わせるようにしても良く、少なくとも1個の他の歯車からなる歯車群を介して間接的に噛み合わせるようにしても良い。
【0041】
回動機構121は、支持軸122(C)の下方に設けられた駆動モータ131を有している。駆動モータ131はその駆動軸132に歯付きの駆動プーリ133が固定されている。回動機構121は、プーリ124(A)~124(C)及び駆動プーリ133に掛けられる無端の歯付きの無端状の駆動ベルト135を有している。駆動ベルト135は歯をプーリ124(A)~124(C)及び駆動プーリ133のそれぞれの歯に噛み合わせている。これにより、駆動モータ131が駆動プーリ133を回転させると、駆動ベルト135がプーリ124(A)~124(C)を同期回転させることになり、歯車123(A)~123(C)を同期回転させて、これらにギア部112(A)~112(C)の対応するもので噛み合う鍵支持部13(A)~13(C)を同期回転させる。
【0042】
回動機構121は、駆動モータ131の一方向回転で鍵支持部13(A)~13(C)を同等に前面21aから突出させることになり、駆動モータ131の逆方向回転で鍵支持部13(A)~13(C)を同等に前面21aよりも奥側に位置させる。駆動モータ131が鍵支持部13(A)~13(C)を前面21aから最も突出する
図7に示す突出状態にすると、鍵支持部13(A)~13(C)は、それぞれの操作面13aを、前面21aに対し外側に傾けることになり、前下がりに傾斜させて斜め上方向に向く状態とする。具体的には、操作面13aを前面21aに平行な状態から外側に45°傾ける。この突出状態では、鍵支持部13(A)~13(C)は、それぞれの支持穴65を前向きの斜め上方向に開口させる。
【0043】
また、駆動モータ131が鍵支持部13(A)~13(C)を最も装置本体12側である後側に位置する
図8に示す収納状態とすると、鍵支持部13(A)~13(C)は、それぞれの操作面13aを、前面21aに対し内側に傾けることになり、後ろ下がりに傾斜させて斜め下方向に向く状態とする。具体的には、操作面13aを前面21aに平行な状態から内側に45°傾ける。この収納状態では、鍵支持部13(A)~13(C)は、それぞれの支持穴65を前向きの斜め下方向に開口させる。収納状態にある鍵支持部13(A)~13(C)は、それぞれ前面21aよりも装置本体12内側に位置する。しかも、収納状態にある鍵支持部13(A)~13(C)は、全ての支持穴65に差し込まれてロックされた鍵ホルダ11と鍵本体10とからなる鍵20を前面21aよりも装置本体12内側に配置する。
【0044】
つまり、回動機構121は、鍵支持部13(A)~13(C)を、装置本体12から突出してそれぞれの支持穴65を斜め上方向に開口させる
図7に示す突出状態と、この突出状態よりも装置本体12側に位置する
図8に示す収納状態との間で回動させる。その際に、回動機構121は、収納状態にある鍵支持部13(A)~13(C)を、装置本体12の鍵支持部13(A)~13(C)が突出する側の前面21aよりも内側に位置させる。しかも、回動機構121は、収納状態にある鍵支持部13(A)~13(C)を、鍵20と共に装置本体12の鍵支持部13(A)~13(C)が突出する側の前面21aよりも内側に位置させる。
【0045】
装置本体12の上面12bには、
図7に示すように、開口穴138が形成されており、装置本体12に昇降可能に支持された連結解除部14は、開口穴138を通って、上面12bから上方に突出する。
【0046】
回動機構121の駆動モータ131、駆動プーリ133、駆動ベルト135及び歯車123(A)は、連結解除部14を昇降させる昇降機構141も構成している。昇降機構141は、連結解除部14の昇降部143の前面14a側に設けられた、複数の歯(不図示)で構成された直線状のラックギア部142を有しており、このラックギア部142が歯車123(A)に噛み合っている。これにより、駆動モータ131が駆動プーリ133を回転させると、駆動ベルト135がプーリ124(A)を回転させることになり、歯車123(A)にラックギア部142で噛み合う連結解除部14を昇降させる。
【0047】
昇降機構141は、駆動モータ131の一方向回転で連結解除部14を上面12bから上方に突出させることになり、駆動モータ131の逆方向回転で連結解除部14を上面12bの位置まで下げる。駆動モータ131が鍵支持部13(A)~13(C)を前面21aから最も突出する
図7に示す突出状態にすると、連結解除部14が上面12bから上方に最も突出する上昇状態となる。この上昇状態では、解除穴101が外部に露出する。この上昇状態は、解除穴101に鍵ホルダ11の連結部材61を差し込み可能な状態であり、鍵ホルダ11の鍵本体10との連結を解除可能な連結解除可能状態である。駆動モータ131が鍵支持部13(A)~13(C)を最も装置本体12内側に位置する
図8に示す収納状態とすると、連結解除部14が最も下降して上面14bが装置本体12の上面12bと略面一となる下降状態となる。この下降状態では、解除穴101が装置本体12内に収納され、アクセス不可となる。つまり、この下降状態は、解除穴101に鍵ホルダ11の連結部材61を差し込み不可な状態であり、鍵ホルダ11の鍵本体10との連結を解除不可な連結解除不可状態である。
【0048】
昇降機構141は、連結解除部14を
図7に示す上昇状態と
図8に示す下降状態とに切り替える。また、昇降機構141は、回動機構121による鍵支持部13(A)~13(C)を突出状態とする突出作動に連動して連結解除部14を上昇状態とし、回動機構121による鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態とする収納作動に連動して連結解除部14を下降状態とする。
【0049】
回動機構121は、鍵支持部13(A)~13(C)が突出状態にあることを検出する
図3に示す突出状態検出センサ145と、鍵支持部13(A)~13(C)が収納状態にあることを検出する収納状態検出センサ146とを有している。突出状態検出センサ145は、連結解除部14が上昇状態にあることをも検出し、収納状態検出センサ146は、連結解除部14が下降状態にあることをも検出する。
【0050】
装置本体12は、上記各部を制御する制御部151と、制御部151とデータのやり取りが可能なRAMやHDD等からなる記憶部152とを有している。
【0051】
制御部151は、開状態検出センサ44が、その前方にカバー15が存在する状態から存在しない状態になって、カバー15が開動作して所定の開状態になったことを検出すると、駆動モータ131を一方向に回転駆動して、駆動モータ131を含む回動機構121によって、それまで収納状態にあった鍵支持部13(A)~13(C)を、前面21aから最も突出する突出状態にすると共に、それまで下降状態にあった連結解除部14を上面12bから上方に最も突出する上昇状態とする。その際に、制御部151は、突出状態検出センサ145の検出に基づいて駆動モータ131を停止させて、鍵支持部13(A)~13(C)を突出状態に、連結解除部14を上昇状態にする。このように、カバー15の開動作に連動して、回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を突出状態とすると共に昇降機構141が連結解除部14を上昇状態とする。
【0052】
このように、カバー15が開かれることで装置本体12の開閉部21から突出する突出状態になった鍵支持部13(A)~13(C)は、装置本体12から装置本体12の外側に突出し操作面13aが装置本体12の外側で前下がりに傾いて、支持穴65を前向きの斜め上方向に開口させる。これにより、保持部51に装着される鍵ホルダ11の着脱部材60は、支持穴65に後向きの斜め下方向に向かって差し込まれることになり、挿入作業がし易い。また、保持部51に装着される鍵ホルダ11の着脱部材60は、支持穴65に後向きの斜め下方向に向かって差し込まれることになり、差し込む力が後向きの斜め下方向となって、後向きの分力と下向きの分力とに分けられる。これにより、鍵ホルダ11の着脱部材60を支持穴65に差し込む力によっても鍵管理装置1が後方向に転倒し難くなる。
【0053】
また、カバー15が開かれることで、装置本体12から突出する突出状態になった連結解除部14は、解除穴101が露出する状態となり、解除穴101に鍵ホルダ11の連結部材61を挿入することで、連結部材61の鍵本体10との連結を解除可能となる。
【0054】
制御部151は、開状態検出センサ44が、その前方にカバー15が存在しない状態から存在する状態になって、カバー15が閉作動して所定の開状態になくなったことを検出すると、駆動モータ131を逆方向に回転駆動して、駆動モータ131を含む回動機構121によって、それまで突出状態にあった鍵支持部13(A)~13(C)を、前面21aよりも後方に位置する収納状態にすると共に、それまで上昇状態にあった連結解除部14を上面12bと略面一にする下降状態とする。その際に、制御部151は、収納状態検出センサ146の検出に基づいて駆動モータ131を停止させて、鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態に、連結解除部14を下降状態にする。このように、カバー15の閉作動に連動して、回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態とすると共に昇降機構141が連結解除部14を下降状態とする。
【0055】
このようにカバー15が閉じられることで、収納状態になった鍵支持部13(A)~13(C)は、支持する鍵20を含んで、開閉部21の前面21aよりも後側に位置することになり、装置本体12内に全体が収納される。これにより、開閉部21の前面21aを覆う閉状態のカバー15を前面21aに近づけて配置することができ、鍵管理装置1は前後方向に小型になる。
【0056】
以上に述べた本実施形態の鍵管理装置1によれば、回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を、装置本体12から突出して支持穴65を斜め上方向に開口させる突出状態とすると、鍵ホルダ11の着脱部材60を支持穴65に差し込む際に、着脱部材60が斜め下方向に向かって挿入されるので、挿入作業がし易い。しかも、着脱部材60を支持穴65に差し込む力によっても後方向に転倒し難くなる。また、回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を、突出状態よりも装置本体側に位置する収納状態とすると、全体的に小型になる。つまり、従来の装置本体の前面を予め斜めに設けて鍵ホルダを装置本体の前面に対して斜めに固定するものよりも、非使用時の装置本体12の奥行き方向を小型化でき、更に、カバー15の厚さも薄くできる。したがって、鍵ホルダ11の挿入作業中の転倒を抑制できると共に、非使用時における小型化を図ることができる。
【0057】
また、回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態にすると、鍵支持部13(A)~13(C)が鍵20と共に、装置本体12の鍵支持部13(A)~13(C)が突出する側の前面21aよりも内側に位置することになる。よって、鍵本体10及び鍵ホルダ11からなる鍵20を含めた鍵管理装置1全体の非使用時の状態を、小型化できる。ここで、収納状態において、鍵支持部13(A)~13(C)が装置本体12の前面21aよりも内側に位置するようにすれば、支持する鍵20の一部が、カバー15の全閉を阻害しない範囲で装置本体12より外側に存在していても良い。
【0058】
また、カバー15が開動作すると、これに連動して回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を突出状態とし、カバー15が閉作動されると、これに連動して回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態とするため、操作者はカバー15の開閉操作を行えば、回動機構121の回動操作を行う必要がなくなる。よって、操作が容易となる。
【0059】
また、回動機構121による鍵支持部13(A)~13(C)を突出状態とする突出作動に連動して、連結解除部14が、鍵ホルダ11の鍵本体10との連結を解除可能な上昇状態となり、回動機構121による鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態とする収納作動に連動して、連結解除部14が、鍵ホルダ11の鍵本体10との連結を解除不可な下降状態となるため、操作者は回動機構121の操作であるカバー15の開閉操作を行えば、連結解除部14の状態変更操作を行う必要がなくなる。よって、操作が容易となる。
【0060】
以上の実施形態を以下の変形例のように変更することができる。
【0061】
<変形例1>
1つの駆動モータ131によって複数の鍵支持部13(A)~13(C)及び連結解除部14の全部を駆動することに限定されるものではなく、鍵支持部13(A)~13(C)の全部と、連結解除部14とを別の駆動モータで駆動して良い。即ち、
図9に示すように、装置本体12内に鍵支持部13(A)~13(C)用の駆動モータ131とは別に、連結解除部14用の駆動モータ171を設ける。そして、ラックギア部142を、この駆動モータ171の駆動軸172に固定された歯車173と直接的又は間接的に噛み合わせる。これにより、連結解除部14用の駆動モータ171を一方向に回転させると、連結解除部14が、装置本体12の外側に向けて移動して、解除穴101を装置本体12から装置本体12の外側に露出させる上昇状態になる。また、連結解除部14用の駆動モータ171を逆方向に回転させると、連結解除部14が、装置本体12の内側に向けて移動して、解除穴101を含んで装置本体12内に収納される下降状態になる。この場合、駆動モータ171、歯車173及びラックギア部142が、連結解除部14を昇降させる昇降機構141を構成することになる。
【0062】
この変形例1の構成とすることにより、鍵支持部13(A)~13(C)と、連結解除部14とがそれぞれ突出するタイミングを個別に自由に設定変更することができる。更に、鍵支持部13(A)~13(C)のみ又は連結解除部14のみを突出させるようにすることもできる。鍵支持部13(A)~13(C)及び連結解除部14のうち、必要ないものを装置本体12に収納しておくことができるため、作業の邪魔になりにくい。
【0063】
<変形例2>
複数の鍵支持部13(A)~13(C)を1つの駆動モータ131によって駆動することに限定されるものではなく、鍵支持部13(A)~13(C)のそれぞれを個別の駆動モータで駆動しても良い。即ち、
図10に示すように、鍵支持部13(A)用の駆動モータ131(A)を設け、鍵支持部13(B)用の駆動モータ131(B)を設け、鍵支持部13(C)用の駆動モータ131(C)を設ける。そして、鍵支持部13(A)のギア部112(A)と駆動モータ131(A)の駆動軸132(A)に設けられた歯車123(A)とを直接的又は間接的に噛み合わせるようにして、鍵支持部13(A)を駆動モータ131(A)で駆動する。同様に、鍵支持部13(B)のギア部112(B)と駆動モータ131(B)の駆動軸132(B)に設けられた歯車123(B)とを直接的又は間接的に噛み合わせるようにして、鍵支持部13(B)を駆動モータ131(B)で駆動する。同様に、鍵支持部13(C)のギア部112(C)と駆動モータ131(C)の駆動軸132(C)に設けられた歯車123(C)とを直接的又は間接的に噛み合わせるようにして、鍵支持部13(C)を駆動モータ131(C)で駆動する。この際、連結解除部14は、上記変形例1のように、専用の駆動モータ171で駆動するようにしても良く、歯車123(A)とラックギア部142とを噛み合わせて鍵支持部13(A)用の駆動モータ131(A)で駆動するようにしても良い。
【0064】
この変形例2では、駆動モータ131(A)、歯車123(A)及び鍵支持部13(A)のギア部112(A)が、鍵支持部13(A)を突出状態と収納状態との間で回動させる回動機構121(A)を構成し、駆動モータ131(B)、歯車123(B)及び鍵支持部13(B)のギア部112(B)が、鍵支持部13(B)を突出状態と収納状態との間で回動させる回動機構121(B)を構成し、駆動モータ131(C)、歯車123(C)及び鍵支持部13(C)のギア部112(C)が、鍵支持部13(C)を突出状態と収納状態との間で回動させる回動機構121(C)を構成する。
【0065】
この変形例2の構成とすることにより、鍵支持部13(A)~13(C)のうちの一部の鍵支持部のみを突出させることもできる。例えば、3個の鍵支持部13(A)~13(C)を備えているが、これらのうち鍵支持部13(A),13(B)のみを使用する場合、使用する鍵支持部13(A),13(B)のみを突出させて、使用しない鍵支持部13(C)は突出させないようにすることもできる。鍵支持部13(A)~13(C)のうち、必要ないものを装置本体12に収納しておくことができるため、作業の邪魔になりにくい。
【0066】
<変形例3>
収納状態において、鍵支持部13(A)~13(C)を、支持する鍵20と共に装置本体12内に収納することに限定されるものではなく、
図11に示すように、収納状態において、操作面13aが装置本体12の開閉部21の前面21aと略面一となるようにしても良い。即ち、カバー15を開ける開動作に連動して、回動機構121が、鍵支持部13(A)~13(C)を、
図11に示すように操作面13aが装置本体12の開閉部21の前面21aと平行で略面一の収納状態から、
図7に示すように装置本体12の開閉部21の前面21aから装置本体12の外側に突出する突出状態にする。また、カバー15を閉める閉動作に連動して、回動機構121が、鍵支持部13(A)~13(C)を、
図7に示すように装置本体12の開閉部21の前面21aから装置本体12の外側に突出する突出状態から、
図11に示すように操作面13aが装置本体12の開閉部21の前面21aと略面一の収納状態にする。言い換えれば、回動機構121が、収納状態にある鍵支持部13(A)~13(C)を、支持穴65が開口する開口配置面である操作面13aが装置本体12の開閉部21の鍵支持部13(A)~13(C)が突出する側の前面21aに略面一となる状態とする。また、当然、この変形例3を、上記変形例1,2と併せて適用するようにしても良い。
【0067】
この変形例3の構成とすることにより、回動機構121が鍵支持部13(A)~13(C)を収納状態にすると、鍵支持部13(A)~13(C)が、支持穴65が開口する操作面13aを装置本体12の鍵支持部13(A)~13(C)が突出する側の前面21aに略面一とすることになって、外観上良好になる。また、鍵支持部13(A)~13(C)が、収納状態においても、装置本体12の開閉部21の前面21aに形成された開口である本体開口部105(A)~105(C)を閉塞することから、装置本体12内に塵埃等が入ることを抑制できる。
【0068】
<変形例4>
カバー15を開ける動作に連動して鍵支持部13及び連結解除部14を装置本体12から突出させることに限定されるものではなく、鍵支持部13による鍵ホルダ11の着脱や連結解除部14を用いた鍵本体10の付け替えなどの各種処理の際に、鍵支持部13及び連結解除部14を装置本体12から装置本体12の外側に突出させるようにしても良い。例えば、カバー15が開いている状態、又は、カバー15が装置本体12に対し着脱可能であって装置本体12から取り外されている状態、或いは、カバー15を備えていない機種等において、電源スイッチ37がONにされた後、ICカードがカードリーダ34に読み取られて操作部31に暗証番号が入力されてユーザ認証された後、処理する鍵ホルダ11が指定される等、操作部31で鍵20を着脱するための操作が行われると、鍵支持部13及び連結解除部14を装置本体12から装置本体12の外側に突出させる。
【0069】
また、当然、この変形例4を、上記変形例1~3と併せて適用するようにしても良い。例えば、上記変形例1のように連結解除部14用の駆動モータ171を設けている場合には、操作部31で鍵20を着脱するための操作が行われると、鍵支持部13のみを装置本体12から装置本体12の外側に突出させるようにし、操作部31で鍵交換するための操作が行われると、連結解除部14のみを装置本体12から装置本体12の外側に突出させるようにしても良い。更に、上記変形例2のように鍵支持部13(A)~13(C)毎に駆動モータ131を設けている場合には、処理する鍵ホルダ11が操作部31に指定されると、その鍵ホルダ11に対応する鍵支持部13のみを装置本体12から装置本体12の外側に突出させるようにしても良い。
【0070】
この変形例4の構成を有することにより、カバー15がない機種でも適用することができる。
【0071】
<変形例5>
カバー15を開ける動作に連動して鍵支持部13(A)~13(C)及び連結解除部14を装置本体12から突出させることに限定されるものではなく、操作部31や、操作部31以外の装置本体12の何れかの面(前面、後面、側面、上面等)に、駆動ボタン(不図示)を設けるようにしても良い。例えば、カバー15が開いている状態、又は、カバー15が装置本体12に対し着脱可能であって装置本体12から取り外されている状態、或いは、カバー15を備えていない機種等において、この駆動ボタンが押されると、鍵支持部13(A)~13(C)を、それまでの
図8及び
図11に示すような装置本体12に収納された収納状態から、
図7に示すように装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出する突出状態とし、連結解除部14を、それまでの
図8及び
図11に示すような装置本体12に収納された状態から、装置本体12の外側に移動させて、
図7に示すように装置本体12の上面12bから装置本体12の外側に突出する突出状態とする。そして、駆動ボタンがもう一度押されると、鍵支持部13及び連結解除部14を、装置本体12に収納し、元の収納状態に戻す。
【0072】
また、当然、この変形例5を、上記変形例1~3と併せて適用するようにしても良い。例えば、上記変形例1のように連結解除部14用の駆動モータ171を設けている場合には、共通の駆動ボタンの代わりに、鍵支持部13用の駆動モータ131を作動させる鍵支持部13用の鍵支持部駆動ボタンと、連結解除部14用の駆動モータ171を作動させる連結解除部14用の鍵支持部駆動ボタンとを、それぞれ設けるようにしても良い。
【0073】
また、上記変形例2のように鍵支持部13(A)~13(C)毎に駆動モータ131を設けている場合には、鍵支持部13(A)~13(C)用の共通の鍵支持部駆動ボタンの代わりに、鍵支持部13(A)~13(C)毎に対応する鍵支持部駆動ボタンを設けるようにしても良い。即ち、鍵支持部13(A)を作動させる鍵支持部駆動ボタンと、鍵支持部13(B)を作動させる鍵支持部駆動ボタンと、鍵支持部13(C)を作動させる鍵支持部駆動ボタンとを設けるようにする。
【0074】
また、上記各駆動ボタンについて、それぞれ突出用の駆動ボタンと収納用の駆動ボタンとを設けるようにしても良い。
【0075】
変形例5の構成を有することにより、カバー15がない機種でも適用することができる。
【0076】
<変形例6>
図8に示すように鍵支持部13(A)~13(C)を装置本体12内に収納するように設ける場合、装置本体12の前面12aに、前面12aに形成された本体開口部105(A)~105(C)を開閉するシャッタ(不図示)を設けるようにしても良い。例えば、カバー15を開ける、操作部31等が操作される、又は、駆動ボタンが押されると、シャッタ駆動部によってシャッタを上下方向の一方に移動させて本体開口部105(A)~105(C)を開放させ、その後、駆動モータ131を一方向に回転駆動して、鍵支持部(A)~13(C)を、それまでの装置本体12内に収納した収納状態から、装置本体12の外側に向けて回動させて、本体開口部105(A)~105(C)を介して、装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出する突出状態にする。次いで、カバー15を閉め始める、又は、駆動ボタンが押されると、駆動モータ131を逆方向に回転駆動して、鍵支持部13(A)~13(C)を、それまでの装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出する突出状態から、装置本体12の内側に向けて回動させて、装置本体12内に収納する収納状態にし、その後、シャッタ駆動部によってシャッタを上下方向の他方に移動させてシャッタで本体開口部105(A)~105(C)を閉鎖させる。また、当然、上記変形例1~5と併せて適用するようにしても良い。
【0077】
変形例6の構成を有することにより、鍵20をより安全に保管することができる。また、装置本体12の前面12aに形成された本体開口部105~105(C)から装置本体12内に塵埃等が入ることを抑制できる。
【0078】
<変形例7>
図8等に示すように、歯車123(A)~123(C)、プーリ124(A)~124(C)、駆動ベルト135等で構成される回動機構121で鍵支持部13(A)~13(C)を回動駆動させることに限定されるものではなく、鍵支持部13(A)~13(C)及び連結解除部14を突出及び収納駆動可能なものであれば如何なる機構であっても良く、例えば、鍵支持部13(A)~13(C)をカム機構によって回動駆動するようにしても良い。例えば、カム機構を、カムと、カムの回転に従動して上下方向に回動する第1の追従部材と、第1の追従部材の上下方向の回動に従動して上下方向に直線的に移動する第2の追従部材とで構成する。そして、カバー15を開ける、操作部31等が操作される、又は、駆動ボタンが押されると、カム駆動モータ等でカムを回転させて、第1の追従部材を下方に回動させて第2の追従部材を下方に移動させ、第2の追従部材と連結された鍵支持部13(A)~13(C)を装置本体12の外側に向けて回動させて、鍵支持部13(A)~13(C)を、それまでの
図8及び
図11に示すような装置本体12に収納した状態から、
図7に示すように装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出する状態にする。次いで、カバー15を閉め始める又は駆動ボタンが押されると、カム駆動モータ等でカムを回転させて、第1の追従部材を上方に回動させて第2の追従部材を上方に移動させ、鍵支持部13(A)~13(C)を装置本体12の内側に向けて回動させて、鍵支持部13(A)~13(C)を、それまでの
図7に示すような装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出している状態から、
図8及び
図11に示すように装置本体12内に収納する。
【0079】
また、当然、変形例7を、上記変形例1~6と併せて適用するようにしても良い。例えば、鍵支持部13(A)のギア部112(A)とラックギア部142との間に歯車(
図8の歯車123(A)参照)を設けて、連結解除部14を、鍵支持部13(A)の回動に連動して上下方向に移動させるようにしても良く、上記変形例1のように、
図9に示す連結解除部14用の駆動モータ171を設けて単独で移動させるようにしても良い。
【0080】
<変形例8>
連結解除部14は、装置本体12の上面12bから突出させることが好ましいが、上記変形例1にように連結解除部14用の駆動モータ171によって駆動される場合、側面や前面等、装置本体12の上面12b以外の他の面から突出させるようにしても良い。また、当然、上記変形例1~7と併せて適用するようにしても良い。
【0081】
<変形例9>
駆動モータ等の電動機を使用する等して、鍵支持部13(A)~13(C)及び連結解除部14を電気的に駆動させることに限定されるものではなく、電力を使用せず機械的に駆動させるようにしても良い。例えば、プーリ124(A)~124(C)と共に駆動ベルト135が掛けられる駆動プーリ133をカバー15の手動の開閉力で回転させるようにする。例えば、カバー15の回転中心となるヒンジ25の回転軸をカバー15に固定し、この回転軸の回転を駆動プーリ133に伝達する。この場合、カバー15の鉛直軸回りの回転を駆動プーリ133の水平軸回りの回転に変換するため、一対のかさ歯車、又は、ウォーム及びウォーム歯車等で構成される直交動力伝達機構を設ける。
【0082】
そして、カバー15を開けると、カバー15の回転軸の回転力が、直交動力伝達機構を介して駆動プーリ133に伝達されて、鍵支持部13(A)~13(C)を一方向に回動させる。すると、鍵支持部13(A)~13(C)が、それまでの
図8及び
図11に示すような装置本体12に収納された収納状態から、
図7に示すように装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出する突出状態になる。また、これと並行して、連結解除部14が、装置本体12の外側に移動して、それまでの
図8及び
図11に示すような装置本体12に収納された下降状態から、装置本体12の上面12bから装置本体12の外側に突出する上昇状態になる。その後、カバー15を閉めると、カバー15の回転軸の回転力が、直交動力伝達機構を介して、鍵支持部13(A)~13(C)を他方向に回動させる。すると、鍵支持部13(A)~13(C)が、それまでの
図7に示すような装置本体12の前面12aから装置本体12の外側に突出した突出状態から、
図8及び
図11に示すように装置本体12に収納される収納状態となる。また、これと並行して、連結解除部14が、装置本体12の内側に移動して、それまでの
図7に示すような装置本体12の上面12bから装置本体12の外側に突出した上昇状態から、
図8及び
図11に示すように装置本体12に収納された収納状態になる。
【0083】
また、当然、変形例9を、上記変形例3,6,7,8と併せて適用するようにしても良い。例えば、変形例6のようにシャッタを設けた場合には、鍵支持部13(A)~13(C)の回動を検知する回動検知部を設けて、鍵支持部13(A)~13(C)が外側に向け回動すると、これらに干渉しないタイミングでシャッタ駆動部によってシャッタを駆動して本体開口部105を開放し、鍵支持部13(A)~13(C)が装置本体12の内側に向け回動すると、これらが本体開口部105(A)~105(C)を通過後に、シャッタ駆動部によってシャッタを駆動して本体開口部105(A)~105(C)を閉塞するようにしても良い。シャッタを、カバー15の手動の開閉力で開閉させても良い。
【0084】
<変形例10>
鍵ホルダ11の線状部材82を
図12及び
図13に示すように変更しても良い。つまり、中間部87の係合部88とは反対側の端部と、中間部94の係合部95とは反対側の端部とを半円よりも大きい略円弧状の主体部191で繋いだ形状とする。
【0085】
実施形態の第1の態様は、装置本体と、鍵本体に連結された鍵ホルダが抜き差しされる支持穴を有し前記支持穴に差し込まれた前記鍵ホルダを支持する鍵支持部と、前記鍵支持部を、前記装置本体から突出して前記支持穴を斜め上方向に開口させる突出状態と、前記突出状態よりも前記装置本体側に位置する収納状態との間で回動させる回動機構と、前記装置本体の前記鍵支持部が突出する側の面を開閉するカバーとを備え、前記回動機構は、前記カバーの開動作に連動して前記鍵支持部を前記突出状態とし、前記カバーの閉作動に連動して前記鍵支持部を前記収納状態とすることを特徴とする。
【0086】
上記第1の態様によれば、回動機構が鍵支持部を、装置本体から突出して支持穴を斜め上方向に開口させる突出状態とすると、鍵ホルダを支持穴に差し込む際に、鍵ホルダが斜め下方向に向かって挿入されるので、挿入作業がし易い。しかも、鍵ホルダを支持穴に差し込む力によっても後方向に転倒し難くなる。また、回動機構が鍵支持部を、突出状態よりも装置本体側に位置する収納状態とすると全体的に小型になる。
【0087】
また、カバーが開動作すると、これに連動して回動機構が鍵支持部を突出状態とし、カバーが閉作動されると、これに連動して回動機構が鍵支持部を収納状態とするため、操作者はカバーの開閉操作を行えば、回動機構の回動操作を行う必要がなくなる。よって、操作が容易となる。
【0088】
実施形態の第2の態様は、第1の態様において、前記鍵ホルダの前記鍵本体との連結を解除可能な連結解除可能状態と、前記鍵ホルダの前記鍵本体との連結を解除不可な連結解除不可状態とに切り替えられる連結解除部を更に備え、前記回動機構による前記鍵支持部を前記突出状態とする突出作動に連動して、前記連結解除部を前記連結解除可能状態とし、前記回動機構による前記鍵支持部を前記収納状態とする収納作動に連動して前記連結解除部を前記連結解除不可状態とすることを特徴とする。
【0089】
上記第2の態様によれば、回動機構による鍵支持部を突出状態とする突出作動に連動して、連結解除部が連結解除可能状態となり、回動機構による鍵支持部を収納状態とする収納作動に連動して連結解除部が連結解除不可状態となるため、操作者は回動機構の操作を行えば、連結解除部の状態変更操作を行う必要がなくなる。よって、操作が容易となる。
【0090】
実施形態の第3の態様は、装置本体と、鍵本体に連結された鍵ホルダが抜き差しされる支持穴を有し前記支持穴に差し込まれた前記鍵ホルダを支持する鍵支持部と、前記鍵支持部を、前記装置本体から突出して前記支持穴を斜め上方向に開口させる突出状態と、前記突出状態よりも前記装置本体側に位置する収納状態との間で回動させる回動機構と、前記鍵ホルダの前記鍵本体との連結を解除可能な連結解除可能状態と、前記鍵ホルダの前記鍵本体との連結を解除不可な連結解除不可状態とに切り替えられる連結解除部とを備え、前記回動機構による前記鍵支持部を前記突出状態とする突出作動に連動して、前記連結解除部を前記連結解除可能状態とし、前記回動機構による前記鍵支持部を前記収納状態とする収納作動に連動して前記連結解除部を前記連結解除不可状態とすることを特徴とする。
【0091】
上記第3の態様によれば、回動機構が鍵支持部を、装置本体から突出して支持穴を斜め上方向に開口させる突出状態とすると、鍵ホルダを支持穴に差し込む際に、鍵ホルダが斜め下方向に向かって挿入されるので、挿入作業がし易い。しかも、鍵ホルダを支持穴に差し込む力によっても後方向に転倒し難くなる。また、回動機構が鍵支持部を、突出状態よりも装置本体側に位置する収納状態とすると全体的に小型になる。
【0092】
また、回動機構による鍵支持部を突出状態とする突出作動に連動して、連結解除部が連結解除可能状態となり、回動機構による鍵支持部を収納状態とする収納作動に連動して連結解除部が連結解除不可状態となるため、操作者は回動機構の操作を行えば、連結解除部の状態変更操作を行う必要がなくなる。よって、操作が容易となる。
【0093】
実施形態の第4の態様は、第1乃至第3の何れか一態様において、前記回動機構は、前記収納状態にある前記鍵支持部を、前記装置本体の前記鍵支持部が突出する側の面よりも内側に位置させることを特徴とする。
【0094】
上記第4の態様によれば、回動機構が鍵支持部を収納状態にすると、鍵支持部が装置本体の鍵支持部が突出する側の面よりも内側に位置することになって、より小型になる。
【0095】
実施形態の第5の態様は、第4の態様において、前記回動機構は、前記収納状態にある前記鍵支持部を、前記鍵本体及び前記鍵ホルダと共に前記装置本体の前記鍵支持部が突出する側の面よりも内側に位置させることを特徴とする。
【0096】
上記第5の態様によれば、回動機構が鍵支持部を収納状態にすると、鍵支持部が鍵本体及び鍵ホルダと共に、装置本体の鍵支持部が突出する側の面よりも内側に位置することになって、より小型になる。
【0097】
実施形態の第6の態様は、第1乃至第3の何れか一の態様において、前記回動機構は、前記収納状態にある前記鍵支持部を、前記支持穴が開口する開口配置面が前記装置本体の前記鍵支持部が突出する側の面に略面一となる状態にすることを特徴とする。
【0098】
上記第6の態様によれば、回動機構が鍵支持部を収納状態にすると、鍵支持部が、支持穴が開口する開口配置面を装置本体の鍵支持部が突出する側の面に略面一とすることになって、外観上良好になる。
【符号の説明】
【0099】
1…鍵管理装置、10…鍵本体、11…鍵ホルダ、12…装置本体、12a…前面(鍵支持部が突出する側の面)、13…鍵支持部、13a…操作面(開口配置面)、14…連結解除部、15…カバー、65…支持穴、121…回動機構。