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特許7224362空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法
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  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図1
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図2
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図2A
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図3
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図4A
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図4B
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図5A
  • 特許-空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法 図5B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-09
(45)【発行日】2023-02-17
(54)【発明の名称】空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/04 20060101AFI20230210BHJP
   A47C 27/14 20060101ALI20230210BHJP
【FI】
A47C27/04 B
A47C27/14 C
A47C27/04 Z
A47C27/14 Z
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020544450
(86)(22)【出願日】2019-02-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-03
(86)【国際出願番号】 US2019018961
(87)【国際公開番号】W WO2019165074
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2021-08-10
(31)【優先権主張番号】62/633,895
(32)【優先日】2018-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513221651
【氏名又は名称】シーリー テクノロジー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】ハミッド・ガネイ
(72)【発明者】
【氏名】ケビン・ター
(72)【発明者】
【氏名】テイラー・エム・ジャンセン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ・アルバ・エバンズ・ジュニア
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1073761(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0189951(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0251820(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0166076(US,A1)
【文献】米国特許第06318416(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/04
A47C 27/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポートクッション(10)であって、
第1表面(22)と第1表面に対向する第2表面(24)とを有するボディサポート層(20)と、
ボディサポート層の第2表面と隣り合い、包まれたコイル層の周囲を規定する第1グループの包まれたコイル(46)と、周囲の中に配置された第2グループの包まれたコイル(48)とを含む包まれたコイル層(40)と、
包まれたコイル層と隣り合って配置されたベース層(30)と、
ベース層の入口孔への導管(52)を通って操作可能に接続され、空気流をベース層の入口孔の中に供給するファン(50)と、を含み、
空気流は、ベース層の入口孔から包まれたコイル層に入り、第2グループのコイルを通り、ボディサポート層の中を通るように向けられ、
第1グループの包まれたコイルは、実質的に空気不透過性の第1布(47)を含み、第1グループの包まれたコイルスプリングが包まれたコイル層の内側に空気覆いを画定し、
第2グループの包まれたコイルは、実質的に空気透過性の第2布(49)を含み、ベース層の入口孔から包まれたコイル層の中に向かう空気流は、ボディサポート層の中に入って通る前に空気覆いの中に拡がるサポートクッション。
【請求項2】
ボディサポート層は、第2表面から第1表面に延びる複数のチャネル(26)を規定し、複数のチャネルは、第2グループの包まれたコイルと実質的に整列する請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項3】
第2グループの包まれたコイルは、包まれたコイル層の内部部分に配置される請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項4】
ボディサポート層は、粘弾性フォームからなる請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項5】
空気流は、大気からなる請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項6】
ファンは空気流ユニットの中に配置され、空気流ユニットは、さらに加熱ユニット、冷却ユニット、または加熱ユニットと冷却ユニットの双方を含み、ベース層の入口孔の中から包まれたコイル層の中へ、第2グループのコイルの第2布を通って、ボディサポート層の中を通るように、温度制御された空気流を供給するように形成される請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項7】
さらに、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と交差する第3グループの包まれたコイル(430)を含み、第3グループのコイルは、包まれたコイル層を2つのゾーン(410、420)に分ける請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項8】
第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と横方向に交差し、第3グループの包まれたコイルは、実質的に空気不透過性の第1布を含む請求項に記載のサポートクッション。
【請求項9】
第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と長手方向に交差、第3グループの包まれたコイルは、実質的に空気不透過性の第1布を含む請求項に記載のサポートクッション。
【請求項10】
第3グループの包まれたコイルに対する対向軸で、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲を横切る第4グループの包まれたコイル(560)を含み、第3グループおよび第4グループのコイルは、実質的に空気不透過性の第1布を含み、包まれたコイルを4つのゾーン(510、520、530、540)に分割する請求項に記載のサポートクッション。
【請求項11】
第1グループの包まれたコイルの個々の包まれたコイルは、第2グループの包まれたコイルの個々の包まれたコイルとは異なる直径を有する請求項1に記載のサポートクッション。
【請求項12】
第1グループ包まれたコイルの個々の包まれたコイルは、第2グループの包まれたコイルの個々の包まれたコイルより小さな直径を有する請求項11に記載のサポートクッション。
【請求項13】
マットレスアセンブリ(10)であって、
粘弾性フォームからなり、第1表面(22)と第1表面に対向する第2表面(24)とを有し、第2表面から第1表面に延びる複数のチャネル(26)を規定するボディサポート層(20)と、
ボディサポート層の第2表面と隣り合い、包まれたコイル層の周囲を規定する第1グループの包まれたコイル(502)と第2グループの包まれたコイル(504)とを含む包まれたコイル層(500)と、を含み、
第1グループの包まれたコイルは第1布(47)を含み、第1布は実質的に空気不透過性であり、
第2グループの包まれたコイルは第2布(49)を含み、第2布は実質的に空気透過性であり、
マットレスアセンブリは、さらに、包まれたコイル層と隣り合うように配置された不透過性ベース層と、
ベース層の入口孔に操作可能に接続され、ベース層の入口孔に空気流を提供するファン(50)を含み、
空気流は、ベース層の入口孔から、包まれたコイル層に向かい、第2グループのコイルの第2布を通って、ボディサポート層に入ってこれを通り、
第1グループの包まれたコイルは、空気がボディサポート層を通る以外に包まれたコイル層から流出するのを防止するマットレスアセンブリ。
【請求項14】
さらに、第1グループの包まれたコイルにより規定された周囲と交差する第3グループの包まれたコイル(550)を含み、第3グループのコイルは、包まれたコイル層を2つの部分に分割する請求項13に記載のサポートクッション。
【請求項15】
第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と横方向に交差する請求項14に記載のサポートクッション。
【請求項16】
第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定された周囲と長手方向に交差する請求項14に記載のサポートクッション。
【請求項17】
さらに、第3グループの包まれたコイルに対する対向軸で、第1グループの包まれたコイルにより規定された周囲と交差する第4グループの包まれたコイル(560)を含み、第3グループおよび第4グループのコイルは、包まれたコイルを4つのゾーンに分割する請求項14に記載のサポートクッション。
【請求項18】
サポートクッションを通る空気流を制御する方法であって、
第1表面と、第1表面に対向する第2表面とを有するボディサポート層と、
ボディサポート層の第2表面と隣り合い、包まれたコイル層の周囲を規定する第1グループの包まれたコイルと第2グループの包まれたコイルとを含み包まれたコイル層であって、第1グループの包まれたコイルは第1布を含み、第2グループの包まれたコイルは第2布を含む包まれたコイル層と、
包まれたコイル層に隣り合うように配置されたベース層と、
ベース層の入口孔に操作可能に接続され、ベース層の入口孔に空気流を供給するファンと、
を有するサポートクッションを提供する工程と、
ファンが予め決めた速度で所定の体積の空気をベース層の入口孔の中に押すように、ファンに電流を供給する工程と、
ベース層の入口孔から、包まれたコイル層の第2グループのコイルを通って、ボディサポート層の第1表面から外に空気の量を移動させる工程と、を含み、
第1グループの包まれたコイルの第1布は実質的に空気不透過性であり、第2グループの包まれたコイルの第2布は実質的に空気透過性であり、第1グループの包まれたコイルは、空気流がボディサポート層を通る以外に包まれたコイル層から流出するのを防止する方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
このPCT出願は、2018年2月22日出願、名称が「空気流を誘導するために複数の布タイプを備えた包まれたコイル層を含むサポートクッション、およびその表面温度を制御するための方法」の、米国仮出願62/633,895の優先権および利益を請求し、この仮出願は参照することによりその全体がここに含まれる。
【技術分野】
【0002】
本具体例は、サポートクッションおよびサポートクッションの表面温度を制御する方法に関する。特に、本具体例は、サポートクッションの表面に空気を向けるために、独立したコイルを包むために使用される複数の材料を備えた包まれたコイル層を使用する、マットレスアセンブリのようなサポートクッションを含む。
【背景技術】
【0003】
成功した安らかな睡眠の形態は、個人の睡眠の快適さである。医学的調査によれば、睡眠遮断(睡眠負債)は、寿命、生産性、および全ての精神的、感情的および身体的な健康に大きな負の影響を与える。慢性的な睡眠負債は体重増加につながり、特に、体が炭水化物を処理し蓄積する方法に影響することが観察されるだけでなく、食欲に影響を及ぼすホルモンレベルを改変することも観察されている。さらには、睡眠負債は、いらだち、不寛容、集中力の低下、および不機嫌に繋がり、幾人かの研究者は、睡眠負債と職場での事故、交通の発生率、一般的な午後の不熱心との間のつながりについて提案している。さらに、睡眠障害は、高度の精神緊張、増加したストレスホルモンレベル、および不整脈に繋がり、追加の研究で、近年、睡眠不足は、免疫機能に影響し、癌等の病気に対する感受性を増加させることが示唆されている。全体として、ここに記載した様々な効果から生産性が無くなるために、睡眠負債は十分な経済的衝撃を有することを、研究者は示唆している。このように、睡眠の快適性を改良し、個人の睡眠負債を低下させるサポートクッションは、非常に所望されかつ有益である。
【発明の概要】
【0004】
本具体例は、サポートクッションと、サポートクッションを通る空気流の制御方法を含む。特に、本具体例は、サポートクッションの表面に空気を向ける複数の布タイプを有して形成された包まれたコイル層を用いる、マットレスアセンブリのようなサポートクッションを含む。このように、ここに記載されたサポートクッションは、サポートクッションの表面への空気流の量および/または温度を制御することで、睡眠の快適性を含む快適性のレベルを、使用者のそれぞれに合わせることができる。
【0005】
1つの例示的な具体例では、サポートクッションがここに記載される。そのようなサポートクッションは、第1表面と第1表面に対向する第2表面とを有するボディサポート層と、ボディサポート層の第2表面と隣り合い、包まれたコイル層の周囲を規定する第1グループの包まれたコイルと、周囲の中に配置された第2グループの包まれたコイルとを含む包まれたコイル層と、包まれたコイル層と隣り合って配置されたベース層と、ベース層の入口孔への導管を通って操作可能に接続され、空気流をベース層の入口孔の中に供給するファンとを含み、空気流は、ベース層の入口孔から包まれたコイル層に入り、第2グループのコイルを通り、ボディサポート層の中を通るように向けられる。
【0006】
いくつかの具体例では、第1グループの包まれたコイル層は、実質的に空気が不透過性の第1布を含む。他の具体例では、第2グループの包まれたコイル層は、実質的に透過性の第2布を含む。更に他の具体例では、ボディサポート層は、第2表面から第1表面に延びる複数のチャネルを規定し、複数のチャネルは、第2グループの包まれたコイルと実質的に整列する。いくつかの具体例では、第2グループの包まれたコイルは、包まれたコイル層の内部部分に配置される。
【0007】
いくつかの具体例では、ボディサポート層は、粘弾性フォームからなる。
【0008】
いくつかの具体例では、空気流は大気を含む。他の具体例では、サポートクッションは、さらに加熱ユニット、冷却ユニット、または加熱ユニットと冷却ユニットの双方を含み、ベース層の入口孔の中から包まれたコイル層の中へ、第2グループのコイルの第2布を通って、ボディサポート層の中を通るように、温度制御された空気流を供給するように形成される。
【0009】
いくつかの具体例では、サポートクッションは、さらに、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と交差する第3グループの包まれたコイルを含み、第3グループのコイルは、包まれたコイル層を2つのゾーンに分ける。他の具体例では、第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と横方向に交差し、第3グループの包まれたコイルは、実質的に空気が不透過性の第1布を含む。また他の具体例では、第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と長手方向に交差し、第3グループの包まれたコイルは、実質的に空気が不透過性の第1布を含む。いくつかの具体例では、サポートクッションは、さらに、第3グループの包まれたコイルに対する対向軸で、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲と交差する第4グループの包まれたコイルを含み、第3グループおよび第4グループのコイルは、実質的に空気が不透過性の第1布を含み、包まれたコイルを4つのゾーンに分割する。
【0010】
いくつかの具体例では、第1グループの包まれたコイルの個々の包まれたコイルは、第2グループの包まれたコイルの個々の包まれたコイルとは異なる直径を有する。いくつかの具体例では、第1グループ包まれたコイルの個々の包まれたコイルは、第2グループの包まれたコイルの個々の包まれたコイルより小さな直径を有する。
【0011】
他の形態では、マットレスアセンブリがここに記載される。そのようなマットレスアセンブリは、粘弾性フォームからなり、第1表面と、第1表面に対向する第2表面とを有するボディサポート層を含み、ボディサポート層は、第2表面から第1表面に延びる複数のチャネルを規定する。マットレスアセンブリは、さらに、包まれたコイル層の周囲を規定する第1グループの包まれたコイルと第2グループの包まれたコイルとを含むボディサポート層の第2表面と隣り合う包まれたコイル層を含み、第1グループの包まれたコイルは第1布を含み、第1布は実質的に空気が不透過性であり、第2グループの包まれたコイルは第2布を含み、第2布は実質的に空気に透過性である。マットレスアセンブリは、さらに、包まれたコイル層と隣り合うように配置された不透過性ベース層と、ベース層の入口孔に操作可能に接続されたファンとを含み、ファンはベース層の入口孔に空気流を供給し、空気流は、ベース層の入口孔から、包まれたコイル層に向かい、第2グループのコイルの第2布を通って、ボディサポート層を通る。
【0012】
いくつかの具体例では、マットレスアセンブリはさらに、第1グループの包まれたコイルにより規定された周囲と交差する第3グループの包まれたコイルを含み、第3グループのコイルは、包まれたコイル層を2つの部分に分割する。いくつかの具体例では、第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定された周囲と横方向に交差する。いくつかの具体例では、第3グループの包まれたコイルは、第1グループの包まれたコイルにより規定された周囲と長手方向に交差する。いくつかの具体例では、また、マットレスアセンブリは、さらに、第3グループの包まれたコイルに対する対向軸で、第1グループの包まれたコイルにより規定される周囲を横切る第4グループの包まれたコイルを含み、第3グループおよび第4グループのコイルは、包まれたコイルを4つのゾーンに分割する。
【0013】
また他の具体例では、サポートクッションを通る空気流を制御する方法がここに開示される。そのような方法は、第1表面と、第1表面に対向する第2表面とを有するボディサポート層を有するサポートクッションを提供する工程を含み、ボディサポート層の第2表面と隣り合う包まれたコイル層は、包まれたコイル層の周囲を規定する第1グループの包まれたコイルと第2グループの包まれたコイルとを含み、第1グループの包まれたコイルは第1布を含み、第2グループの包まれたコイルは第2布を含み、ベース層は、包まれたコイル層に隣り合うように配置され、ファンはベース層の入口孔に操作可能に接続され、ファンはベース層の入口孔に空気流を供給し、この方法は、さらに、ファンが予め決めた速度で所定の体積の空気をベース層の入口孔の中に押すように、ファンに電流を供給する工程と、ベース層の入口孔から、包まれたコイル層の第2グループのコイルを通って、ボディサポート層の第1表面から外に空気の量を移動させる工程とを含む。
【0014】
本発明のさらなる長所および特徴は、この記載、図面、およびこの文書の限定しない例示を研究した後に、当業者に明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ここに記載されたマットレスアセンブリの形態の、サポートクッションの例示的な具体例の斜視図である。
図2図1の2-2の線に沿った図1のマットレスアセンブリの例示的な具体例の断面図である。
図2A図2の断面図の一部の拡大図である。
図3図1のマットレスアセンブリの例示的な具体例の露出した斜視図である。
図4A】ここに記載された包まれたコイル層の追加の具体例の斜視図である。
図4B】ここに記載された包まれたコイル層の追加の具体例の斜視図である。
図5A】マットレスアセンブリの他の例示の具体例の拡大した斜視図であり、コイルの上に配置されたフォーム成分を示す。
図5B】マットレスアセンブリの他の例示の具体例の拡大した斜視図であり、コイルの下に配置されたフォーム成分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
サポートクッション、特にマットレスアセンブリは、包まれたコイル層を使用しても良い。ここで記載された包まれたコイルは、サポートクッションの表面に空気を移動させる複数の材料(例えば、空気透過性布および空気不透過性布)を含む。それゆえに、ここで記載されたサポートクッションは、サポートクッションの表面への空気流の量および/または温度を制御することにより、睡眠の快適さを含む快適性のレベルを個人の好みに合わせることを、使用者に許容する。
【0017】
最初に図1図3を参照すると、本発明の1つの例示的な具体例では、マットレスアセンブリ10の形状のサポートクッションが示され、マットレスアセンブリは、第1表面22と、第1表面22に対向する第2表面24とを有するボディサポート層20を含む。マットレスアセンブリ10は、さらに、ボディサポート層20の第2表面24に隣り合うように配置され、ボディサポート層20を支持するように形成された包まれたコイル層40を含む。包まれたコイル層40は、上方部分42と下方部分44とを含む。最後に、マットレスアセンブリは、さらに、包まれたコイル層40の下方部分44と隣り合って配置されるベース層30を含む。
【0018】
(フォームを含む)可撓性プラットフォーム構造を取り、隣り合うベースまたはハードボトム、プラットフォーム構造等の上での使用を可能にするベース層30は包まれたコイル層40がその上に載るサポート表面を提供する。いくつかの具体例では、ベース層30は、実質的に平坦で静止しており、他の具体例では、ベース層30は調整可能で、実質的に平坦から、当業者により望まれるようないくつかの傾いた位置に動かすことができる。具体例では、ベースが調整可能であり、マットレスアセンブリ10は、また、マットレスアセンブリ10と調整可能なベース(図示せず)とを整列させるための配置特徴を有する。多分図3に最も良く表わされているが、ベース層30は、以下で更に議論するような、少なくとも1つの開口部または入口孔36を規定しても良い。図1図3に記載された具体例は、1つの入口孔のみを含むが、これは限定することを意図しないことは理解されるであろう。いくつかの具体例では、ベース層30の様々な位置に配置された空気の入口孔を有しても良く、他の具体例では、1つのゾーン(ゾーンについてはここで詳細に議論する)に対して1またはそれ以上の入口孔36を有しても良い。複数の入口孔36は、破線の孔で表される。
【0019】
ここで図2図2Aおよび図3を参照して、包まれたコイル層40は、複数の個々に「包まれた」コイル421-nを含む。それぞれの個々に包まれたコイル421-nは、布カバー47の中に巻かれまたは包まれたスプリングまたはコイル44を含んでも良い。このカバー47は、当業者にスペーサ布として知られ、透過性でも良い。いくつかの例では、カバー47を含むスペーサ布は、2方向に延びる材料から形成され、例えば頭からつま先、および横方向にベッドの側方から側方のような水平な方向に、2つの方向に延ばすことができることを意味する。スペーサ布は、編まれた材料を含んでも良く、および/またはポリエチレン、ポリエステル、他のプラスチック、またはそれらまたは他のいくつかの組み合わせを含む、押し出し成型されたプラスチック材料を含んでも良い。それらの個々に包まれたコイル421-nは、続いて、周囲の中に列および行に配置され、互いに縫い合わされて結合したユニット、例えば包まれたコイル層40を形成しても良い。いくつかの具体例では、列および行は整列して、それぞれの列は直線を形成し、それぞれの行は直線を形成しても良い。他の具体例では、列と行は、例えばチェッカー盤のパターンを形成するように、互いにオフセットとなるように配置されても良い。このように包まれたコイルまたは包まれたコイル層の使用は、コイルが比較的個々に可撓性を有するようになり、隣のコイルに影響することなくそれぞれのコイルが別々に曲がるため、より快適なマットレス表面を提供できる。
【0020】
いくつかの具体例では、スプリングまたはコイル44は、鋼線、高カーボンスプリング線、高カーボンピアノ線、銅被覆の高カーボン線、アルミニウム被覆の高カーボン線、冷間引抜内装材線タイプ「A」、「B」、または「C」、または公知の他のタイプの線から形成される。スプリングまたはコイル44の作製に用いられる線は、12~22ゲージの範囲でも良い。他の具体例では、スプリングまたはコイルは、例えばプラスチックまたはポリウレタンのような重合体材料から形成されても良い。いくつかの具体例では、スプリングまたはコイル44は、約10ミリメータから約150ミリメータの直径でも良い。スプリングまたはコイル44の列の高さは、約0.5インチから約12インチでも良く、包みの中のスプリングまたはコイルの高さも、約0.5インチから約12インチでも良い。いくつかの具体例では、負荷前のスプリングまたはコイル44は、0から5ポンドの力であり、ばねレートは、1インチあたり0.25から0.5ポンドの力である。いくつかの具体例では、コイル形状は直線圧縮でも良く、一方で他の具体例では、コイル形状は、可変圧縮、直性円筒または様々な圧縮を達成するために調整可能な直径でも良い。図5A~5Bに示すようないくつかの具体例では、ここで記載される様々な種類のフォーム610は、ポケット615の中で使用されても良い、例えば、図5Aは、コイル620の上に配置されたフォーム610を記載し、一方で、図5Bは、コイルの下に配置されたフォーム610を記載する。
【0021】
図2および図3を再度参照して、マットレスアセンブリ10は、さらに、ここでは全体がボックス50で表される、導管52の方法によりベース層30の入口孔36に操作可能に接続された空気流ユニットを含む。いくつかの具体例では、空気流ユニット50は、ファンにより実現されるが、これに限定されるものではない。他の例では、空気流ユニット50は、空気ポンプ、ブロア、またはコンプレッサでも良い。特に、図2に示すように、フランジ56は、ベース層30の入口孔に操作可能に接続されて、入口孔を通って延びる。導管52はさらに近位端部51と遠位端部55とを含み、遠位端部55はフランジ56と噛み合うように形成されたコネクタ54を含み、ベース層30の入口36を通って、空気流ユニット50と包まれたコイル層40との間の流体接続を提供する。導管52は、固くても、可撓性を有しても良く、様々な材料から形成されても良い。導管52は模式的に示され、空気流ユニット50はマットレスアセンブリ10の下に配置される長さ、またはマットレスアセンブリ10の周囲の下に延びる長さでも良い。
【0022】
空気流ユニット50について、特別には示さないが、例えばファンにより実現される空気流ユニット50は、1つまたはそれ以上の導管52の方法で、包まれたコイル層40の内部に空気流を供給する。使用者がマットレスアセンブリに接触するため、マットレスの表面近傍の空気の温度および/または湿度が、使用者の体からの熱および/または湿気の発散により増加することが知られている。いくつかの具体例では、包まれたコイル層40中への空気流は、空気流ユニットにより単に動かされた大気でも良い。そのような移動は、使用者がマットレスアセンブリに接触する領域から、暖かくおよび/または高い湿度の空気を追い出す機能を有する。他の具体例では、包まれたコイル層40への空気流は、使用者がマットレスアセンブリに接触する近傍の空気の湿度レベルを改善するために、例えば空気中の湿気を除去するような調整がなされても良い。
【0023】
また他の具体例では、包まれたコイル層40への空気流を温度制御するために、空気流ユニット50はさらに、加熱ユニット、冷却ユニット、または加熱ユニットと冷却ユニットの双方を含んでも良い。そのような具体例では、包まれたコイル層40への空気流は、例えば使用者が選択した温度に加熱および/または冷却されても良い。そのような具体例では、選択された温度は、約15℃から約35℃の範囲である。
【0024】
図3に最も良く表されるように、図1図3に示された例示の具体例の包まれたコイル層40は、包まれたコイル層40の周囲を規定する第1グループの包まれたコイル46と、包まれたコイル層40の少なくとも内部の部分を含む第2グループの包まれたコイル48を含む。図示するように、第1グループの包まれたコイル46は、第2グループの包まれたコイル48からサイズが変化する。いくつかの具体例では、第1グループ46の個々の包まれたコイル42は、第2グループ48の個々の包まれたコイル42より小さい直径を有する。包まれたコイル層40の周囲に沿ったより小さな直径のコイルは、いくつかの例では、周囲で硬さを大きくすることが望まれ、これは包まれたコイル層40の美的外観と寿命を良好にする。しかしながら、これに限定するものではなく、第1グループの包まれたコイルは、所望されるまたは公知のいかなるサイズでも良く、第2グループの包まれたコイル48の個々のコイル42と同じでも異なっても良い。1つのサイズのみが示されたが、いくつかの具体例では、最も外部のコイル(例えば、周囲を規定するコイル)は、所望の硬さを提供するために、2またはそれ以上の異なる直径でも良い。マットレスのデザインの特徴は、様々なサイズおよび形状を必要とするため、最も外部のコイル(例えば、周囲を規定するコイル)は、内側のコイルと同様に、サイズおよび/または直径は限定されない。
【0025】
図2Aに戻って、上述のように、それぞれの個々の包まれたコイル層421-nは、カバーまたはスペーサ布47に中に包まれまたは入れられたスプリングまたはコイル44を含んでも良い。習慣的にこのカバーまたはスペーサ布は布材料であり、習慣的に同じタイプの布材料が、それぞれの個々の包まれたコイル層421-nを包むように用いられる。図1図3に示す例示の具体例の第1グループの包まれたコイル46および第2グループの包まれたコイル48は、異なった材料で包まれても良く、例えば、いくつかの具体例では、第1グループの包まれたコイル46の個々の包まれたコイル42は、第1のタイプの材料47に包まれ、一方で第2グループの包まれたコイル48の個々の包まれたコイル42は、第2のタイプの材料49に包まれても良い。第1材料47は、実質的に空気が不透過性の材料でも良い。いくつかの具体例では、この第1材料47は、所定の不織布、ウレタンで裏打ちされた布、および/または熱可塑性ポリウレタン(TPU)(例えば、Tempur-Pedic(登録商標)のMattress Protector)のような、不透過性の布でも良いが、これに限定するものではなく、他の具体例では、第1材料47は、不透過性のプラスチックでも良く、他の具体例では、可撓性の不透過性材料でも良い。第2材料49は、実質的に空気透過性材料でも良い。いくつかの具体例では、この第2材料49は、所定の不織布、織布、および/またはニット布のような透過性布でも良いが、これに限定するものではなく、他の可撓性の透過性材料を用いても良い。ここで使用された場合、「不透過性(impermeable)」の用語は、ここでは、材料を通る空気の動きを実質的に妨げるような材料を一般にいうために用いられ、「低透過性」で、いくらかの気体を逃すような材料を含む。同様に、「透過性(permeable)」の用語は、ここでは、材料を通る空気の動きを実質的に許容するような材料を一般にいうために用いられる。ASTMスタンダードD737-04の「繊維布の空気透過性の試験方法」が、材料の評価と透過性または不透過性の材料の分類に使用される。
【0026】
空気不透過性材料47中の第1グループの包まれたコイル46の、および空気透過性材料49中への第2グループの包まれたコイル48の、個々の包まれたコイル42の包み込みはマットレスアセンブリ10の1またはそれ以上の所望の位置で、空気流を可能にする。例えば、ベース層30の入口孔36から包まれたコイル層40の中への空気流は、それらが空気不透過性材料47で包まれるため、包まれたコイル層40の周囲を規定する第1の包まれたコイル46を通って逃げることはできない。この空気不透過性材料47は、包まれたコイル層40の中へまたはその中での空気の動きのための境界または覆いを形成する。さらに、空気は、ベース層30から逃げられない。それゆえに、包まれたコイル層40への空気流の相当の部分は、空気透過性材料49に包まれた第2グループのコイル48の中に流れて、最終的にこの第2グループのコイルを通って、上に横たわるボディサポート層20を通って流れる。さらに。不透過性材料47が境界に沿って示される一方、それは空気流のためのゾーンを規定するために使用しても良い。
【0027】
この目標を達成するために、特に図2を参照して、ボディサポート層20は、第2表面24から第1表面22に延びる複数のチャネル26を含む。いくつかの具体例では、この複数のチャネル26は、空気透過性材料49の中に包まれた第2グループの包まれたコイル48と実質的に整列して、第2グループの包まれたコイル48を通って、複数のチャネル26を通ってボディサポート層20の第1表面22に空気を流すことができる。
【0028】
チャネル26は、ボディサポート層20のいずれの方向にも一定の密度を有するように、図1図3に示されているが、いくつかの具体例では、密度が変わることが望まれる。例えば、ボディサポート層の上部部分(例えば、胴の領域)で空気流が増加することが望まれるが、ボディサポート層の他の部分(例えば、頭および足の領域)では空気流が減少することが望まれる。そのような例では、ボディサポート層の上部部分(例えば、胴の領域)に対応するチャネル26が、より高密度となり、一方、ボディサポート層の他の部分(例えば、頭および足の領域)に対応するチャネル26は、より低密度となる。このように、いくつかの具体例では、チャネルの密度が変化して、所望の空気流の形成をサポートする。さらに、使用者がマットレスアに横たわった場合、ボディサポート層20は、へこんで、1またはそれ以上のチャネル26のいくらかの閉鎖または妨害となるが、空気流は、他のチャネル26を通って継続することができる。
【0029】
いくつかの具体例では、ボディサポート層20の第2表面24は、また実質的に空気不透過性でも良い。いくつかの具体例では、ボディサポート層20の第2表面24の空気不透過性は、第2表面をシールすることで達成しても良い。いくつかの具体例では、このシールは、熱または超音波の技術を用いてシールされる空気不透過性の層または低透過性材料(例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU))の層を用いて達成しても良い。このシールは、また、他の公知の手段により達成しても良い。他の具体例では、第2表面は、シールされないままでも良い。
【0030】
ボディサポート層20について、図1図3に示す例示的な具体例では、マットレスアセンブリ10のボディサポート層20は、使用者の体またはその部分からボディサポート層20を横切る、好ましく分布した圧力のために、可撓性フォームの連続層から形成される。そのような可撓性フォームは、これに限定するものではないが、ラッテクスフォーム、網状フォーム、または非網状粘弾性フォーム(時にはメモリフォームまたは低弾性フォームと呼ばれる)、網状または非網状の粘弾性フォーム、ポリウレタン高網状フォーム、発泡重合フォーム(例えば、発泡エチレンビニルアセテート、ポリプロピレン、ポリスチレン、またはポリエチレン)等を含んでも良い。図1図3に示す具体例では、ボディサポート層20は、十分な密度と硬さと共に低網状の粘弾性フォームから形成され、マットレスアセンブリ10のボディサポート層20を横切って、圧力を一定で均一に分散して吸収できる。一般に、そのような粘弾性フォームは、国際標準化機構(ISO)2439高度測定標準により確立された、略室温(即ち、21℃から23℃)の材料の最初の厚さの少なくとも40%の圧縮を、サンプルの材料に向かってプレートから圧力をかけ、所定の時間の間、40%の圧縮を保持することにより測定した場合、少なくとも10Nから約80Nまでの硬さを有する。いくつかの具体例では、粘弾性フォームは、所望の程度の快適さおよび体の快適品質を提供するために、約10N、約20N、約30N、約40N、約50N、約60N、約70N、または約80Nの硬さを有する。
【0031】
マットレスアセンブリ10のために使用されるここで記載された粘弾性フォームは、また、所望の程度の快適さおよび体の快適品質を提供するのを助けると共に、材料の耐久性の程度を大きくするのを助ける密度を有する。いくつかの具体例では、ボディサポート層20で使用される粘弾性フォームの密度は、約30kg/m以上で、約150kg/m以下の密度を有する。いくつかの具体例では、マットレスアセンブリ10のボディサポート層20に使用される粘弾性フォームの密度は、約30kg/m、約40kg/m、約50kg/m、約60kg/m、約70kg/m、約80kg/m、約90kg/m、約100kg/m、約110kg/m、約120kg/m、約130kg/m、約140kg/m、または約150kg/mである。もちろん、特定の密度を有する粘弾性フォームの選択は、その硬さ、フォームの圧力に対する応答の仕方、およびフォームの全体の感覚を含むフォームの他の特性にも影響するが、所望の密度と硬さを有する粘弾性フォームは、特定の応用または所望のマットレスアセンブリのために選択することができる。加えて、マットレスアセンブリのボディサポート層は、全体が可撓性フォームの連続層から形成される必要な無く、ここに記載された問題点の精神および範囲から離れること無く、スプリング系のマットレスを含む伝統的なマットレスの形態を採っても良い。
【0032】
図1図3に示す具体例では、包まれたコイル層40は、空気透過性材料中に包まれた、第2グループの包まれたコイル48の1つの「ゾーン」となるように配置される。そのような配置は、空気が包まれたコイル層40を通って流れ、ボディサポート層20の第2表面から第1表面に延びる複数のチャネル26に入って流れる、1つのゾーンを形成する。しかしながら、いくつかの例では、他の配置が望まれることが考えられる。それらの考えられる配置のいくつかの限定されない例が、図4A図4Bに示される。
【0033】
図4Aを参照して、ここに記載された、包まれたコイル層400の他の具体例を記載する。図4Aに記載された具体例は、図1図3に記載された具体例に似ているが、包まれたコイル層400の周囲を規定する第1グループの包まれたコイル402と、第2グループの包まれたコイル404とを含む。また上述の具体例と似て、第1グループの包まれたコイル402の個々のコイルは、空気不透過性材料に包まれ、第2グループの包まれたコイル404の個々のコイルは、空気透過性材料に包まれる。しかしながら、図1図3に記載された具体例とは異なり、図4Aに記載された包まれたコイル層400は、第1ゾーン410と第2ゾーン420に分割されている。それらのゾーン410、420は、第1グループの包まれたコイル402により規定される周囲の2つの対向する側面の間に延びる第3グループの包まれたコイル430により形成される。第3グループの包まれたコイル430の個々のコイルは、ここの記載されたような空気不透過性材料により包まれ、第1ゾーン410と第2ゾーン420との間に空気流のバリアを形成する。周囲の2つの長い側面の間に延びるような、図4Aに示される第3グループの包まれたコイル430は、全体のマットレスアセンブリのそれぞれの使用者のために異なったゾーンを形成する。しかしながら、これは限定することを意図するものではなく、第3グループの包まれたコイル430は、周囲のいずれの2つの側面の間に延びて、所望のゾーンを形成しても良い。
【0034】
図4Bは、包まれたコイル層500の追加の具体例を示し、これは包まれたコイル層500の周囲を規定する第1グループの包まれたコイル502と、第2グループの包まれたコイル504とを含む。第1グループの包まれたコイル502の個々のコイルは、空気不透過性材料に包まれ、第2グループの包まれたコイル504の個々のコイルは、空気透過性材料に包まれる。しかしながら、図4Aに記載された具体例とは異なり、図4Bに記載された包まれたコイル層500は4つのゾーンに分割される。第1ゾーン510、第2ゾーン520、第3ゾーン530、および第4ゾーン540である。それらのゾーン510、520、530、540は、第3グループの包まれたコイル550および第4グループの包まれたコイル560が直交することにより形成される。第3グループの包まれたコイル550および第4グループの包まれたコイル560のそれぞれは、第1グループの包まれたコイル502により規定された包まれたコイル層の周囲の対向する側面の間に延びる。第3グループの包まれたコイル550および第4グループの包まれたコイル560のそれぞれは、個々に記載されたように空気不透過性材料により包まれて、第1ゾーン510、第2ゾーン520、第3ゾーン530、および第4ゾーン540の間にバリアを形成する。いくつかの具体例では、チャネル26パターンおよび/または密度は、また、空気の流れの制御を改良するために変化しても良い。
【0035】
更なる改良として、マットレスアセンブリは、さらに、ボディサポート層の第1表面に空気流を提供する空気流ユニットを制御するためのコントローラ60を含んでも良い。マットレスアセンブリにコントローラを含むことにより、空気流の量および/または速度だけでなく、いくつかの具体例では、空気流の温度を制御して、所望の量の加熱および/または冷却を、マットレスアセンブリのボディサポート層の第1表面に提供できる。いくつかの具体例では、コントローラは有線でも良く、他の具体例では、コントローラは無線でも良い。
【0036】
図4A図4Bに示すように、包まれたコイル430、550、560の追加のグループは、包まれたコイル層400、500のそれぞれのゾーン410、420、510、520、530、540の間に空気流のバリアを形成する。それらのバリアのために、使用者は、さらに、彼らの特別の温度快適性の要望に合わせるために彼らの経験を制御およびカスタマイズしても良い。いくつかの具体例では、使用者は、温度および/または1つまたはそれ以上のファンから、互いに独立した複数のグループの包まれたコイルにより形成されるそれぞれのゾーン410、420、510、520、530、540への空気流を制御しても良い。
【0037】
例えば、いくつかの具体例では、図4Aに示すように、ゾーンがそれぞれのベッドメイトのためにあるようにゾーンが形成されて、それぞれの個々のベッドメイトが、マットレスアセンブリの彼らの部分の温度および/または空気流を独立して制御できるようになる。他の具体例では、包まれたコイル層は、マットレスアセンブリの下の部分(例えば足の部分)への温度および/または空気流を制御するためのゾーンを形成し、およびマットレスアセンブリの上の部分(例えば頭の部分)への温度および/または空気流を制御するためのゾーンを形成するようにゾーン化されても良い。
【0038】
追加の例として、他の具体例では、図4Bに示されるように、それぞれのベッドメイトの上の部分(例えば頭の部分)とそれぞれのベッドメイトの下の部分(例えば足の部分)のゾーンがあるようにゾーンが形成されて、それぞれの個々のベッドメイトが、マットレスアセンブリのそれらの部分への温度および/または空気流を独立して制御しても良い。
【0039】
改良点として、図1図3に示された具体例では、空気流ユニット50は導管52で接続されて、空気流ユニット50は、マットレスアセンブリ10の台から離れて配置されるが、空気流ユニット50をベース層30の上、および/またはサポートクッションアセンブリ10の範囲内への搭載を含む他の位置が考えられる。
【0040】
追加の改良点として、図には示されないが、追加の構成要素または層が、また、本発明のマットレスアセンブリに含まれても良い。例えば、いくつかの具体例では、マットレスアセンブリのボディサポート層は、さらに、ボディサポート層の上に配置された快適な部分または層により覆われて、マットレスアセンブリの上で休息する使用者の体またはその一部に追加のレベルの快適さを提供する。そのような快適層は、また、粘弾性フォームから形成されても良い。しかしながら、快適層は、一般に、マットレスアセンブリのボディサポート層より小さい密度、硬さ、またはその両方を有し、快適層は、使用者の体またその一部をその上で休めるより柔らかい表面を提供する。
【0041】
さらなる改良点として、ベース層30に新鮮な空気が入ることを確実にするために、マットレスアセンブリは、さらにフィルタを含み、濾過された空気のみが入口孔を通過できるようにして、包まれたコイル層は、そうでなければマットレスの内部に蓄積して空気流を制限するかもしれない煙、埃、ごみ、花粉、かび、バクテリア、毛髪、または虫のような粒子のない状態に保たれる。もちろん、これに限定されないが、化学物質および/または不快な匂いを除去するための木炭フィルタを含むさまざまなタイプのフィルタが、ここに記載された主題の精神および範囲から離れること無く、本発明の例示のマットレスの中に組み込まれる物ものと考えられる。いくつかの具体例では、サポートクッションアセンブリの表面に良い香りのする空気を送るために、1つまたはそれ以上の空気清浄機および/または香水がさらにマットレスアセンブリ(例えば、ファンの手前)に追加することが考えられる。
【0042】
ここに記載されたサポートクッションおよび/またはマットレスアセンブリのそれぞれの例は、サポートクッションを通る空気流を制御する方法の一部として使用することもできる。いくつかの具体例では、サポートクッションを通る空気流の制御方法は、本発明のサポートクッションを最初に提供する工程を含む。電流が、次に空気流ユニットに供給されて、空気流ユニットのファンが、予め選択された体積の空気流を、ベース層の入口孔の中に押す。いくつかの具体例では、空気の体積は、毎分0.0~2.0mの範囲でも良い。いくつかの具体例では、使用者は、送られる所望の空気の体積を選択しても良く、一方、他の具体例では、体積は予め選択されている。空気流ユニットからの空気流の体積の調整は、さまざまな方法で達成される。例えば、いくつかの具体例では、使用者の入力に対応して空気流ユニット中のファンの速度を変えることにより達成される。他の具体例では、これは、使用者の入力に対応して空気流ユニット中のファンの羽根のピッチを変えることにより達成されても良い。さらに他の具体例では、これは、使用者の入力に対応して空気流ユニットのモータに供給される電圧を変えることにより達成されても良い。
【0043】
空気の体積が続いて、ベース層の入口孔から、包まれたコイル層のグループのコイルを通って、ボディサポート層の第1表面の外に動く。このグループの包まれたコイルの個々のコイルのそれぞれは、空気透過性材料に包まれている。空気流ユニットが加熱ユニットおよび/または冷却ユニットを含む具体例では、加熱ユニットおよび/または冷却ユニットに電流が供給されて、ボディサポート層の第1表面から出る空気流の温度が、例えばコントローラへの使用者の入力に基づいて調整されても良い。
【0044】
追加の具体例も、本発明の示唆または以下の請求項の範囲から離れることなく可能であることを当業者は認識するであろう。この詳細な説明、および特にここに記載された例示の具体例の詳細な記載は、この開示を読んだ場合に当業者に変形が明らかになるように、そして、請求された発明の精神または範囲から離れることなく行われるために、第1に理解の明確さを提供し、不要な限定はここからは理解されるものではない。
図1
図2
図2A
図3
図4A
図4B
図5A
図5B