(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-09
(45)【発行日】2023-02-17
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置及びディスプレイ装置用駆動装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230210BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 346A
G09F9/00 350Z
(21)【出願番号】P 2021198298
(22)【出願日】2021-12-07
【審査請求日】2021-12-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171593
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ソウル, ソンウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ジョンヨン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ヒョジン
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0000277(KR,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0215692(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0014902(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-0740258(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0092980(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1335
1/13363
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H04N5/64-5/655
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルと、
第1駆動ベルトと、
第2駆動ベルトと、
後面カバーを含んで前記ディスプレイパネルを収納するモジュールハウジングと、
前記モジュールハウジングに収納され、前記モジュールハウジングの
左右両側に位置するベルト結合部を含む第1移動プレートであって、前記ベルト結合部が前記第1
駆動ベルトに結合される第1移動プレートと、
前記モジュールハウジングに収納され、移動部材に結合される前面と、前記モジュールハウジングの後面カバーに結合される後面とを含む第2移動プレートであって、前記移動部材が前記第2駆動ベルトに結合される第2移動プレートと、
前記第1駆動ベルトを巻くか、または解くことにより前記第1移動プレートと前記ディスプレイパネルとを昇降させる第1駆動部材と、
前記第2駆動ベルトを巻くか、または解くことにより前記第2移動プレートと前記後面カバーとを昇降させる第2駆動部材と、
前記モジュールハウジングと前記第1駆動部材とに結合され、前記モジュールハウジングの前面カバーと前記第1移動プレートとの間に具備される第1固定プレートと、
前記第1固定プレートに固定されるメインボードと、
前記第1固定プレートに結合され、前記ディスプレイパネルの位置をセンシングして前記メインボードに送信する位置センサーと、
を含
み、
前記メインボードは、前記ディスプレイパネルの一部が外に露出する既設定された位置に前記ディスプレイパネルが移動されれば、前記ディスプレイパネルがオールウェイズオンディスプレイを具現するように制御する、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第1移動プレートに固定されるコントロール印刷回路基板をさらに含み、
前記ディスプレイパネルはソース印刷回路基板を含み、前記コントロール印刷回路基板が可撓性回路フィルムで前記ディスプレイパネルの前記ソース印刷回路基板に連結される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
少なくとも一つの弾性ベルトと、
前記第1固定プレートに固定される少なくとも一つのベルトローラーと、
をさらに含み、
前記少なくとも一つの弾性ベルトの一側端は前記第1移動プレートに固定されて前記一側端の反対側の他側端は前記第1固定プレートに固定され、
前記少なくとも一つの弾性ベルトは前記少なくとも一つのベルトローラーに巻かれて前記少なくとも一つのベルトローラーに回転支持される、請求項
1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1固定プレートに固定され、前記ディスプレイパネルに電源を供給するパワーボードと、
前記メインボードに実装されて前記コントロール印刷回路基板に電気的に連結されてデータ信号と制御信号を供給する映像処理部と、
をさらに含む、請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記メインボードと前記コントロール印刷回路基板とを連結するデータケーブルと、
前記パワーボードと前記コントロール印刷回路基板とを連結するパワーケーブルと、
一側端は前記第1固定プレートに結合されて他側端は前記第1移動プレートに結合されるケーブル貫通部材をさらに含んで、
前記データケーブルとパワーケーブルとは前記ケーブル貫通部材の内部に設置される、請求項
4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1駆動部材は、
前記第1固定プレートに結合される第1駆動モータと、
前記第1駆動モータによって駆動される第1駆動ギアと、
前記第1駆動ギアと係合し、前記第1駆動ギアによって回転される第1従動ギアと、
前記第1従動ギアと同軸上に結合され、前記第1駆動ベルトを巻くか、または解く第1駆動プーリーと、
前記第1駆動プーリーと前記第1駆動ベルトで連結されて前記第1固定プレートに結合される第1従動プーリーと、
を含む、請求項
1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第1駆動部材は、
前記モジュールハウジングに固定され、互いに離隔されている一対の第1ガイドバーと、
前記第1移動プレートに結合され、前記一対の第1ガイドバーのそれぞれに沿って上下に移動する一対の第1移動ガイドと、
をさらに含む、請求項
6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記一対の第1移動ガイドが前記ベルト結合部に結合され、前記第1駆動部材が前記第1駆動ベルトを巻くか、または解けば前記第1移動ガイドと前記第1移動プレートとを持ち上げるか、または下げて前記ディスプレイパネルを昇降させる、請求項
7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記モジュールハウジングと結合されるカバープレートと、
前記カバープレートに結合され、前記ディスプレイパネルの前面と後面を支持する一対の支持ローラーと、
をさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記モジュールハウジングに結合され、前記ディスプレイパネル基準で前記第1固定プレートの反対側に位置する第2固定プレートをさらに含み、
前記モジュールハウジングの前記後面カバーと前記ディスプレイパネルとの間に前記第2駆動部材が具備される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第2固定プレートは前記ディスプレイ装置の垂直軸に沿って延びるガイドホールを含んで、
前記第2移動プレートは前記ガイドホールに挿入されるガイド突起を含み、前記ガイドホールは前記ディスプレイ装置の垂直軸に沿って前記第2移動プレートをガイドする、請求項
10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記移動部材は前記第2固定プレートの前面に配置され、前記第2移動プレートの前記ガイド突起は前記移動部材にそれぞれ結合されて前記移動部材と共に昇降する、請求項
11に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記第2駆動部材は、
前記第2固定プレートに結合される第2駆動モータと、
前記第2駆動モータによって駆動する第2駆動ギアと、
前記第2駆動ギアと係合し、前記第2駆動ギアによって回転される第2従動ギアと、
前記第2従動ギアと同軸上に結合され、前記第2駆動ベルトを巻くか、または解く第2駆動プーリーと、
前記第2駆動プーリーと前記第2駆動ベルトで連結されて前記第2固定プレートに結合される第2従動プーリーと、
を含む、請求項
12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2駆動部材は、
前記モジュールハウジングに固定され、互いに離隔される一対の第2ガイドバーをさらに含み、
前記移動部材は前記第2移動プレートに結合され、前記第2ガイドバーに沿って昇降する、請求項
13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記後面カバーは前記ディスプレイ装置の垂直方向に配置されるマグネットプレートをさらに含み、
前記第2固定プレートの上部には前記マグネットプレートにそれぞれ対応するような位置に磁石が具備される、請求項
10に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第2固定プレートの上部には、前記後面カバーの昇降時に前記後面カバーの前面をローリングして、前記後面カバーを支持するカバー支持ローラーが具備されている、請求項
15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記モジュールハウジングは構造物の内部に固定され、前記ディスプレイパネルと前記後面カバーとが前記構造物の上部に上昇され、または前記構造物の上部から下降される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
後面カバーを含んでディスプレイパネルを収納するモジュールハウジングと、
前記ディスプレイパネルと連結され、前記ディスプレイパネルの一側に位置する第1移動プレートと、
前記モジュールハウジングの前記後面カバーに連結され、前記ディスプレイパネルの
前記一側と反対の他側に位置する第2移動プレートと、
前記第1移動プレートを昇降させる第1駆動部材と、
前記第2移動プレートを昇降させる第2駆動部材と、
前記モジュールハウジングと前記第1駆動部材とに結合され、前記モジュールハウジングの前面カバーと前記第1移動プレートとの間に具備される第1固定プレートと、
前記第1固定プレートに固定されるメインボードと、
前記第1固定プレートに結合され、前記ディスプレイパネルの位置をセンシングして前記メインボードに送信する位置センサーと、
を含
み、
前記メインボードは、前記ディスプレイパネルの一部が外に露出する既設定された位置に前記ディスプレイパネルが移動されれば、前記ディスプレイパネルがオールウェイズオンディスプレイを具現するように制御する、ディスプレイ装置用駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例らは、ディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、平板形態のディスプレイ装置では液晶ディスプレイ装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマディスプレイ装置(Plasma Display Device)、電界放出ディスプレイ装置(Field Emission Display Device)、発光ディスプレイ装置(Light Emitting Display Device)などが活発に研究されているが、量産技術、駆動手段の容易性、高画質の具現という長所で液晶ディスプレイ装置と発光ディスプレイ装置が脚光を浴びている。
【0003】
しかし、このようなディスプレイ装置は使用者らの大画面要求に合わせて徐々に嵩が大きくなったし、これによるディスプレイパネルの破損危険も増大されて設置空間もたくさん必要になって使用者らに空間確保の困難が多かった。
【0004】
また、使用者が願う多様な情報を持続的にディスプレイするオールウェイズオンディスプレイモードを具現するために一般的なノーマルモードのディスプレイ装置外に別途のオールウェイズオンディスプレイ装置が追加で必要になって使用者の多様な要求を収容し難い問題点があった。
【0005】
よって、前述した問題点らを解決して使用者らにより使用の多様性をアピールすることができるディスプレイ装置を提供するために家具や器具物、施設物などの構造物にディスプレイ装置が結合されて多様な形態でディスプレイが具現される構造に対する研究が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例らは、使用者が任意にディスプレイパネルが外に露出されないように構造物に収納するか、または使用者の必要時にオールウェイズオンディスプレイモードとノーマルディスプレイモード具現を変更することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0007】
また、本発明の実施例らは、別途の据え置き空間に制約を受けないでディスプレイ装置を設置することができるようになって空間を効率的に活用するようになって、ディスプレイパネルの外部露出を最小化することで外部衝撃による破損危険を減らして使用者の多様な要求を収容することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明の実施例らが解決しようとする課題はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の課題らは以下の記載から通常の技術者に明確に理解されることができるであろう。
【課題の解決手段】
【0009】
一側面で、本発明の実施例らは、ディスプレイパネルが収納されるモジュールハウジング、ディスプレイパネルと共に昇降する第1移動プレート、モジュールハウジングの後面カバーと共に昇降する第2移動プレート、第1移動プレートとディスプレイパネルを昇降させる第1駆動部材、後面カバーを昇降させる第2駆動部材を含むディスプレイ装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例らによれば、使用者が任意にディスプレイパネルが外に露出されないように構造物に収納するか、または使用者の必要時にオールウェイズオンディスプレイモードとノーマルディスプレイモード具現を変更することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0011】
また、本発明の実施例らによれば、別途の据え置き空間に制約を受けないでディスプレイ装置を設置することができるようになって空間を効率的に活用できるようになって、ディスプレイパネルの外部露出を最小化することで外部衝撃による破損危険を減らして使用者の多様な要求を収容することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1と
図2は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置が具現される状態を示す概略図である。
【
図2】
図1と
図2は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置が具現される状態を示す概略図である。
【0013】
【
図3】
図3は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【0014】
【
図7】
図7は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す正面図である。
【0015】
【
図8】
図8は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【0016】
【
図14】
図14は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す背面図である。
【0017】
【
図15】
図15は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための具体的な内容】
【0018】
以下、本実施例の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても可能な限り同じ符号を有し得る。また、本実施例を説明するにおいて、関連される公知構成または機能に対する具体的な説明が本実施例の要旨を濁すことがあると判断される場合には、その詳細な説明は略し得る。 本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「行われる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない以上、他の部分が追加され得る。
【0019】
また、本発明の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用し得る。このような構成用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質、手順、順序又は個数などは限定されない。
【0020】
構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」などになると記載された場合、2つ以上の構成要素が直接的に「連結」、「結合」または「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素がさらに「介在」されて「連結」、「結合」または「接続」され得ると理解されるべきである。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」または「接続」される2つ以上の構成要素のうち、1つ以上に含まれ得る。
【0021】
構成要素や、動作方法や製作方法などに関連した時間的流れの関係についての説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係または流れ的先後関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」が使用されない以上、連続的ではない場合も含み得る。
【0022】
一方、構成要素についての数値またはその対応情報(例:レベルなど)を言及した場合、別の明示的な記載がなくても、数値またはその対応情報は、各種要因(例:工程上の要因、内部または外部の衝撃、ノイズなど)によって発生し得る誤差の範囲を含むものと解釈され得る。
【0023】
図1と
図2は、本発明の実施例らによるディスプレイ装置が具現される状態を示す概略図、
図3乃至
図6は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図、
図7は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す正面図、
図8乃至
図13は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図、
図14は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す背面図、
図15は本発明の実施例らによるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【0024】
これら図面に示されたように本発明の実施例らによるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル110が昇降するように収納されるモジュールハウジング100、両側に第1駆動ベルト152が結合されるベルト結合部117が具備されてディスプレイパネル110と共に昇降してモジュールハウジング100に収納される第1移動プレート115、前面第2駆動ベルト252と共に昇降する移動部材265a、265bに結合され、後面は後面カバー120と共に昇降してモジュールハウジング100に収納される第2移動プレート210、第1駆動ベルト152を巻くか、または解いて第1移動プレート115とディスプレイパネル110を昇降させる第1駆動部材150、第2駆動ベルト252を巻くか、または解いて第2移動プレート210と後面カバー120を昇降させる第2駆動部材250を含む。
【0025】
モジュールハウジング100は構造物10に内蔵されて固定されるが、ここで構造物10は一般的な家具や施設物、器具物などが該当することができる。
【0026】
以下、本実施例らでは最も一般な家具のうちでベッドを基準でベッドの足に該当する支持部20の内側にモジュールハウジング100が内蔵されてベッドの上部にディスプレイパネル110と後面カバー120が上昇及び下降してディスプレイされることを一例で説明することにする。
【0027】
また、本発明の実施例らによるディスプレイ装置は、時計や天気、ニュースなどの一部情報を常時ディスプレイするオールウェイズオンディスプレイモード(AOD Mode、Always On Display Mode)と使用者の意図された出力命令で映像物をディスプレイするノーマルディスプレイモード(Normal Display Mode)をすべて具現できるようになっている。
【0028】
すなわち、普段には
図1に示されたようにディスプレイパネル110の一部だけ昇降されれば、ディスプレイパネル110の大部分がモジュールハウジング100の内側に隠されてオールウェイズオンディスプレイモードを具現するようになっている。
【0029】
図1ではオールウェイズオンディスプレイモード具現時に構造物10の支持部20に内側に空の空間を形成することで、モジュールハウジング100が設置されることを一例で示した。一例でモジュールハウジング100はオールウェイズオンディスプレイモード具現時構造物10の支持部20内部に位置されることができる。
【0030】
そして、
図2に示されたようにディスプレイパネル110がフルアップ(Full Up)されれば、ディスプレイ画面がフルサイズを維持しながらノーマルディスプレイモード100bを具現するようになっている。
【0031】
モジュールハウジング100はディスプレイパネル110と第1、2移動プレート115、210、第1、2駆動部材150、250、第1、2固定プレート130、220などが収納される長方形のボックス形状を具備しているし、構造説明の便宜のために図面では一部を略して示したことを明らかにしておく。
【0032】
ここで、ディスプレイパネル110の前面を基準で前面カバー101の第1固定プレート130、第1移動プレート115とディスプレイパネル110、第2固定プレート220、第2移動プレート210、後面カバー120が順次に積層されるように収納される構造を具備している。
【0033】
ディスプレイパネル110は第1移動プレート115の後面に結合されて共に昇降されるが、本発明の実施例らでのディスプレイパネル110は液晶ディスプレイパネルであるか、または有機発光ディスプレイパネルに無関係に適用されることができる。
【0034】
すなわち、ディスプレイパネルが液晶ディスプレイパネルで構成される場合、液晶ディスプレイパネルに光を照射するためのバックライトユニット、下部基板に付着された下部偏光板、及び上部基板の前面に付着された上部偏光板をさらに含んで構成されることができるし、下部基板及び上部基板の具体的な構成は液晶パネルの駆動モード、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In plane switching)モード、及びFFS(Fringe field switching)モードなどによって、多様な形態で形成されることができる。
【0035】
また、ディスプレイパネルが発光ディスプレイパネルで構成される場合、有機発光ディスプレイパネルはゲートライン、データライン、及び電源(VDD)ラインによって定義される領域ごとに形成された複数の発光セルを含む下部基板及び下部基板に対向合着された上部基板を含んで構成されることができるし、これに対する図面と詳細な説明を略したことを明らかにしておく。
【0036】
このように、本発明の実施例らにおけるディスプレイパネルは、その種類に無関係に使われることができるが、使用者がディスプレイパネルの一側と他側ですべて視聴が可能になるように透明ディスプレイパネルも使用することができるし、以下ではディスプレイパネルの種類に無関係に説明することにする。
【0037】
第1移動プレート115はディスプレイパネル110に結合されて第1移動プレート115の両側には第1駆動ベルト152が結合されるベルト結合部117が具備されていて、第1駆動部材150によって第1駆動ベルト152が巻かれるか、または解ければディスプレイパネル110と共に第1移動プレート115が後述する第1ガイドバー161a、161bに沿って移動するようになっている。
【0038】
また、第1移動プレート115にはディスプレイパネル110のソース印刷回路基板114と可撓性回路フィルムで連結されるコントロール印刷回路基板125が固定されていて後述するメインボード121とパワーボード123に連結されるコントロール印刷回路基板125が第1移動プレート115とディスプレイパネル110の移動時に安定的に固定されることができるようになる。
【0039】
ベルト結合部117は第1移動プレート115の両側にそれぞれ具備されて両側のベルト結合部117それぞれは第1駆動ベルト152の一端152aと他端152bに固定されて第1駆動ベルト152によって第1移動プレート115と共に昇降がなされる。
【0040】
そして、前面カバー101と第1移動プレート115との間には第1駆動部材150が結合される第1固定プレート130がモジュールハウジング100に結合されている。
【0041】
また、弾性ベルト181の一側端181bが第1移動プレート115に固定されて弾性ベルト181の他側端181aは第1固定プレート130に固定され、弾性ベルト181が巻かれて支持されるベルトローラー183が第1固定プレート130に固定されている。
【0042】
ここで、弾性ベルト181は第1移動プレート115がフルダウンされた位置で引張力が発生されるように弾性変形がなされた状態で組み立てされていて、第1移動プレート115が昇降する時弾性復元力によって第1駆動モータ157の駆動力を補助するようになっている。
【0043】
よって、第1移動プレート115の昇降時により駆動力が減るようになることと併せて、第1移動プレート115がある一側に傾かないように水平を維持しながら昇降がなされることができるようになる。
【0044】
第1移動プレート115の前方に配置される第1固定プレート130にはコントロール印刷回路基板125と電気的に連結されてデータ信号と制御信号をディスプレイパネル110に供給する映像処理部が実装されたメインボード121とディスプレイパネル110に電源を供給するパワーボード123が固定されるようになっている。
【0045】
また、第1固定プレート130には位置センサー134が設置されていてディスプレイパネル110のアップダウン位置をセンシングしてメインボード121に送り出すようになっていて、メインボード121はディスプレイパネル110のアップダウン位置によってオールウェイズオンディスプレイモードまたはノーマルディスプレイモードを具現するようになる。
【0046】
ここでオールウェイズオンディスプレイモード具現を決めるディスプレイパネル110のアップダウン位置は事前にセッティングされることができて、本発明の実施例らでは
図1に示されたようにディスプレイパネル110がベッド上端の既設定された位置にアップされると、メインボード121でオールウェイズオンディスプレイモードを具現するように制御することを一例で示した。
【0047】
そして、メインボード121とコントロール印刷回路基板125を連結するデータケーブル121aと、パワーボード123とコントロール印刷回路基板125を連結するパワーケーブル123aを保護するケーブル貫通部材140が具備される。
【0048】
ケーブル貫通部材140の一側端140aは第1固定プレート130に結合されてケーブル貫通部材140の他側端140bは第1移動プレート115に形成されている固定フランジ119に結合されていて第1移動プレート115の昇降時ケーブル貫通部材140の他側端140bが共に昇降するようになっている。
【0049】
ケーブル貫通部材140は一側端から他側端までケーブル121a、123aが貫通されるように内側に空の空間が形成された複数の連結部材145がお互いに回転可能にヒンジ部145hで連結されていて、第1移動プレート115の昇降時に両側の長さが変わる“U”形状を維持することで、ケーブル121a、123aが周辺電子部品らに干渉されないで損傷されないように昇降することができるようになる。
【0050】
第1移動プレート115を昇降させる第1駆動部材150は、第1固定プレート130に結合される第1駆動モータ157、第1駆動モータ157によって回転する第1駆動ギア151と第1従動ギア153、第1従動ギア153と同軸上に結合されて第1駆動ベルト152を巻くか、または解く第1駆動プーリー153a、第1駆動プーリー153aと第1駆動ベルト152で連結されて第1固定プレート130に結合される第1従動プーリー155a、155bを含む。
【0051】
第1駆動モータ157によって回転する第1駆動ギア151と第1従動ギア153は一定なギア比で回転数を減速させて第1駆動プーリー153aを回転させて第1駆動プーリー153aには第1駆動ベルト152の両側端がお互いに同じ方向に巻かれるように結合される。
【0052】
よって、第1駆動プーリー153aが一側方向に回転すれば、第1駆動ベルト152が巻かれながら第1移動プレート115とディスプレイパネル110が昇降するようになって、第1駆動プーリー153aが他側方向に回転すれば、第1駆動ベルト152が解けながら第1移動プレート115とディスプレイパネル110が降りるようになる。
【0053】
すなわち、第1移動プレート115とディスプレイパネル110の前面方向が示された
図6では、時計方向に第1駆動プーリー153aが回転すれば、第1移動プレート115とディスプレイパネル110が昇降するようになっている。
【0054】
また、第1駆動部材150は一側端と他側端がモジュールハウジング100に固定される第1ガイドバー161a、161b、第1移動プレート115のベルト結合部117に結合されて第1ガイドバー161a、161bに沿って移動する第1移動ガイド165a、165bをさらに含むことができる。
【0055】
すなわち、第1駆動モータ157の駆動力が第1駆動ベルト152を通じて第1移動プレート115を昇降させるが、第1移動プレート115が結合されている第1移動ガイド165a、165bが第1ガイドバー161a、161bに沿って昇降がなされるようになって、第1移動プレート115の昇降がある一側にかたよらないで安定的になされるようになる。
【0056】
第1ガイドバー161a、161bと第1移動ガイド165a、165bは、モジュールハウジング100の両側にそれぞれ配置されて第1移動プレート115の昇降をガイドするようになって、一例で
図6では第1移動プレート115がフルダウン(Full Down)された位置に移動した状態を示したし、
図7では第1移動プレート115がフルアップ(Full Up)された位置に移動した状態を点線で示した。
【0057】
一方、モジュールハウジング100の上部にはディスプレイパネル110が昇降する入出ホール105aが具備されている上部カバー105が結合されているが、使用者の選択によってディスプレイパネル110が外に露出されないようにするか、または
図1のようにオールウェイズオンディスプレイモードで使用することができるようになっている。
【0058】
よって、ディスプレイパネル110が外に露出されないように上部カバー105下にダウンさせることで、ディスプレイパネル110を外部衝撃から保護することができるようになるし、占める空間も最小化するようになる。
【0059】
また、上部カバー105の下部にはモジュールハウジング100と結合されるカバープレート107が具備されてカバープレート107にはディスプレイパネル110の前面と後面を支持する支持ローラー108が結合されている。
【0060】
支持ローラー108はディスプレイパネル110の前面と後面にそれぞれ支持される一対でなされてカバープレート107に結合される固定ブラケット109に回転可能に結合されている。
【0061】
よって、ディスプレイパネル110の昇降時に転がり運動をしながら搖れないように支持するようになって、特に、ディスプレイパネル110がフルアップされた状態で安定的に支持するようになる。
【0062】
また、後面カバー120とディスプレイパネル110との間には第2駆動部材250が結合される第2固定プレート220がモジュールハウジング100に結合されている。
【0063】
ここで、後面カバー120はディスプレイパネル110の昇降時に等しい移動量で昇降がなされるか、または使用者の意図によって第2駆動部材250によって別途の昇降移動量を具現することができるようになっているし、ディスプレイパネル110が透明ディスプレイパネルである場合、後面カバー120がフルダウン状態でディスプレイパネル110だけ昇降して利用することもできる。
【0064】
後面カバー120と結合されている第2固定プレート220には第2移動プレート210の昇降をガイドするガイドホール221が具備されていて第2移動プレート210の前面にはガイドホール221に挿入されるガイド突起213が具備されている。
【0065】
よって、第2移動プレート210が後面カバー120と共に昇降時にある一側にかたよらないで安定的に昇降がなされるようになる。
【0066】
このような第2移動プレート210のガイド突起213は、第2固定プレート220のガイドホール221に挿入されて第2固定プレート220の前面に配置された移動部材265a、265bに結合されて共に昇降するようになっていて、後面カバー120が第2移動プレート210及び移動部材265a、265bと共にガイドホール221に支持されながら安定的に昇降がなされるようになる。
【0067】
ここで、ガイドホール221は第2移動プレート210の中央から両側にお互いに対称とされる位置に配置され、これに合わせてガイド突起213も第2移動プレート210に一対で形成されることを一例で示したし、後面カバー120のより安定的な昇降がなされるようにガイドホール221とガイド突起213が3個以上具備されることもできる。
【0068】
第2移動プレート210を昇降させる第2駆動部材250は、第2固定プレート220に結合される第2駆動モータ257、第2駆動モータ257によって回転する第2駆動ギア251と第2従動ギア253、第2従動ギア253と同軸上に結合されて第2駆動ベルト252を巻くか、または解く第2駆動プーリー253a、第2駆動プーリー253aと第2駆動ベルト252で連結されて第2固定プレート220に結合される第2従動プーリー255a、255bを含む。第2駆動ベルト252の両側端252a、252bは移動部材265a、265bに具備されたブラケット262に結合されて第2駆動ベルト252が巻かれるか、または解ければ移動部材265a、265bを昇降させる。
【0069】
第2駆動モータ257によって回転する第2駆動ギア251と第2従動ギア253は一定なギア比で回転数を減速させて第2駆動プーリー253aを回転させて第2駆動プーリー253aには第2駆動ベルト252の両側端252a、252bがお互いに同じ方向に巻かれるように結合される。
【0070】
よって、第2駆動プーリー253aが一側方向に回転すれば、第2駆動ベルト252が巻かれながら第2移動プレート210と後面カバー120が上昇するようになって、第2駆動プーリー253aが他側方向に回転すれば、第2駆動ベルト252が解けながら第2移動プレート210と後面カバー120が降りるようになる。
【0071】
また、第2駆動部材250は一側端と他側端がモジュールハウジング100に固定される第2ガイドバー261a、261bが具備されて移動部材265a、265bは、第2移動プレート210と結合されて第2ガイドバー261a、261bに沿って昇降するようになる。
【0072】
すなわち、第2駆動モータ257の駆動力が第2駆動ベルト252を通じて第2移動プレート210を昇降させるが、第2移動プレート210と結合されている移動部材265a、265bが第2ガイドバー261a、261bに沿って昇降がなされるようになって、第2移動プレート210の昇降がある一側にかたよらないで安定的になされるようになる。
【0073】
第2ガイドバー261a、261bはモジュールハウジング100の両側にそれぞれ配置されて第2移動プレート210の昇降をガイドするようになる。
【0074】
また、後面カバー120には昇降方向に長く配置されるマグネットプレート120aが具備されていて第2固定プレート220の上部にはマグネットプレート120aと対応される位置にマグネット203が具備されている。
【0075】
マグネットプレート120aは後面カバー120の中央部及び両側に対称とされる位置に昇降方向に長く配置され、後面カバー120の剛性を補って後面カバー120の昇降時に振るえることを防止するようになる。
【0076】
また、マグネットプレート120aとマグネット203は、お互いに引力が作用されるようになっていて後面カバー120の昇降時に磁力による引力で後面カバー120の昇降を支持するようになっているし、特に、オールウェイズオンディスプレイモードのように後面カバー120がフルアップされないで、一部だけアップされた状態で支持力をより高めることができるようになる。
【0077】
そして、第2固定プレート220の上部には後面カバー120の昇降時に後面カバー120の前面を支持するカバー支持ローラー205が具備されていて後面カバー120の昇降時に転がり運動をしながら搖れないように支持するようになって、特に、第2固定プレート220の上部で後面カバー120がディスプレイパネル110側に傾かないように支持することができるようになる。
【0078】
このようなカバー支持ローラー205を安定的に結合するために第2固定プレート220の上部には
図15に示されたようにマグネット203と隣接された位置に切開ホール224が具備されていて、この切開ホール224にカバー支持ローラー205が挿入されるように配置されてブラケット205aで第2固定プレート220の上部に結合される。
【0079】
そして、マグネット203は第2固定プレート220に形成されたマグネットホール203bを通じて後面カバー120の前面方向に露出され、マグネットホルダ203aを通じて第2固定プレート220の後面に結合される。
【0080】
よって、後面カバー120とマグネット203の引力が最も強い部位でカバー支持ローラー205が後面カバー120を支持することで、後面カバー120が前後方のある一側に偏らないで支持されることができるようになる。
【0081】
以上で説明したように本発明の実施例らによれば、使用者が任意にディスプレイパネルが外に露出されないように構造物に収納するか、または使用者の必要時にオールウェイズオンディスプレイモードとノーマルディスプレイモード具現を変更することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0082】
また、本発明の実施例らによれば、別途の据え置き空間に制約を受けないでディスプレイ装置を設置することができるようになって、空間を効率的に活用するようになって、ディスプレイパネルの外部露出を最小化することで、外部衝撃による破損危険を減らして使用者の多様な要求を収容することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0083】
以上の説明および添付した図は、本発明の技術的思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で様々な修正および変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施例により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術的思想は、本発明の権利の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0084】
100 モジュールハウジング
110 ディスプレイパネル
115 第1移動プレート
120 後面カバー
130 第1固定プレート
140 ケーブル貫通部材
150 第1駆動部材
210 第2移動プレート
220 第2固定プレート
250 第2駆動部材