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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】スキャナ保持装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20230213BHJP
【FI】
A61B8/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019055595
(22)【出願日】2019-03-22
(65)【公開番号】P2020151384
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000141598
【氏名又は名称】株式会社吉田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】内田 祐也
(72)【発明者】
【氏名】友江 剛
【審査官】森口 正治
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-128759(JP,A)
【文献】特開2014-212878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00-8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャナ本体を保持するスキャナ本体保持部と、
前記スキャナ本体の先端位置、及び、角度の少なくとも一方を変更することが可能なジョイント部と、
被検者の身体の口腔を用いて固定可能な固定具と、
前記ジョイント部の位置、及び、前記ジョイント部の前記固定具に対する角度の少なくとも一方を検出する検出部と、
を備えること、
を特徴とするスキャナ保持装置。
【請求項2】
記固定具は、被検者の口腔内に固定されるバイトプレートまたはマウスピースであること、
を特徴とする請求項1に記載のスキャナ保持装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記ジョイント部の位置、または、前記ジョイント部の前記固定具に対する角度を示す目盛であること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のスキャナ保持装置。
【請求項4】
前記検出部は、エンコーダまたは回転抵抗計であり、
前記エンコーダまたは回転抵抗計の読み取り値を出力する出力手段をさらに有すること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のスキャナ保持装置。
【請求項5】
前記ジョイント部の位置、及び、前記ジョイント部の前記固定具に対する角度の少なくとも一方を固定するジョイント固定手段をさらに有すること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスキャナ保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナ保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、従来のスキャナを使用しているときの状態を示す斜視図である。
例えば、唾石症、舌癌、サルコペニアや微細骨折等の種々の症状については、従来から、図7に示すようなスキャナ100を使用した超音波診断が行われている。超音波診断では、一般に、術者がスキャナ100(超音波プローブ)を手で持って画像検査が行われている。
【0003】
また、特許文献1に記載されている超音波を利用して顎骨の強度を評価する装置では、顎骨の強度を評価するのに超音波プローブを用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-247072号公報(図1図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の超音波を利用した装置、図7に示す超音波画像診断装置、OCT、デンタルレントゲン等では、被写体に対してスキャナ100の位置や角度がずれると、得られる画像も変化するため、同一条件での測定が困難であった。
【0006】
つまり、同じ装置を利用して、同一の走査対象(腫瘍等)の経時的変化を確認する場合は、スキャナ100を使用する度に、スキャナ100の位置、角度等の走査条件が変化するので、同じ位置状態にすることができない。このため、その都度、得られる情報が異なるので、患部の経時的変化を確認し難いという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、スキャン条件の再現性を得ることができるスキャナ保持装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係るスキャナ保持装置は、スキャナ本体を保持するスキャナ本体保持部と、前記スキャナ本体の先端位置、及び、角度の少なくとも一方を変更することが可能なジョイント部と、被検者の身体の口腔を用いて固定可能な固定具と、前記ジョイント部の位置、及び、前記ジョイント部の前記固定具に対する角度の少なくとも一方を検出する検出部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、スキャン条件の再現性を得ることができるスキャナ保持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の一例を示す斜視図である。
図2】スキャナ保持装置の使用状態を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第1変形例を示す斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第2変形例を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第3変形例を示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第4変形例を示す斜視図である。
図7】従来のスキャナを使用しているときの状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置1を説明する。まず、スキャナ保持装置1を説明する前に、スキャナ7について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すスキャナ保持装置1において、固定部51が延出している方向を前方向、固定具連結部材6が伸びている方向を上方向、スキャナ本体71が伸びている方向を左右方向として説明する。
【0012】
≪スキャナ≫
図1に示すスキャナ7は、レントゲン、OCT、超音波等の被検者Mの体内の走査対象(患部)を走査して断面画像を得る撮影装置、または、三次元表面スキャナ、ハンドスキャナ、接触測定ゲージのような被検者Mの患部表面を走査して表面画像を得る撮影装置である。
なお、スキャナ本体71は、診断及び治療を行う際に、走査して断面画像あるいは表面画像を得ることが可能な装置であればよく、機種、使用用途、構造、走査する箇所等は特に限定されない。以下、スキャナ7の一例として、図2に示すように、口腔Ma(図1参照)内の腫瘍を超音波診断装置の超音波スキャンで画像を得る場合を例に挙げて説明する。
【0013】
スキャナ7は、例えば、超音波プローブから成るスキャナ本体71と、スキャナ本体71で取得した画像信号の画像処理等を行う不図示の制御装置と、撮影した画像等を表示するディスプレイと、データ等を入力するための入力装置と、を備えている。
【0014】
スキャナ本体71は、超音波プローブを構成するハウジングである。スキャナ本体71は、スキャナ本体71の基端側に形成された取手部71aと、先端側に形成されたヘッド71bと、取手部71aとヘッド71bとの間に形成された首部71cと、を有している。
【0015】
取手部71aは、術者がスキャナ本体71をスキャナ本体保持部2に着脱するときに、持ち手となる箇所である。取手部71aは、術者が握った際に、掌内に収まるような形状に形成されている。取手部71aは、スキャナ本体71の基端部側に形成されている。取手部71aの基端部側には、制御装置に接続されたコード73が連結されている。
ヘッド71bには、先端面に、被検者Mの患部の表面に接触させるための接触面72が設けられ、上面に、スキャナ7をON、OFFするためのスイッチ74が設けられている。
【0016】
首部71cは、スキャナ本体71を保持するスキャナ保持装置1のスキャナ本体保持部2が取り付けられる箇所である。スキャナ本体71は、スキャナ本体保持部2が取り付けられることによって、ジョイント部3に連結される。
接触面72は、例えば、矩形の平らな面から成る。なお、接触面72は、孤形状に形成された三次元面であってもよい。
【0017】
≪スキャナ保持装置≫
スキャナ保持装置1は、スキャナ本体71を四方八方へ移動可能に保持するための装置である。スキャナ保持装置1は、スキャナ本体保持部2と、ジョイント部3と、検出部4と、固定具5と、固定具連結部材6と、を備えて構成されている。
【0018】
スキャナ保持装置1は、被検者Mの身体の一部を利用して、スキャナ本体71を直接または間接的に保持するものであればよい。以下、スキャナ保持装置1の一例として、被検者Mの口腔Ma内の上の歯と、下の歯とで、固定具5を固定することによって、スキャナ本体71を保持する場合を例に挙げて説明する。
【0019】
<固定具>
図1または図2に示すように、固定具5は、被検者Mの身体の一部を用いてジョイント部3を動かないように固定可能な部材である。固定具5は、被検者Mの口腔Ma内に配置されて、被検者Mが上側の歯列の歯と下側の歯列の歯とで噛んで固定する固定部51と、固定部51の基端部に設けられて固定部51と一体に回動可能に設けられた回動連結部52と、有している。
【0020】
固定部51は、例えば、平面視して略U字形状の平板部材から成る。固定部51は、口腔Ma内に挿入可能な大きさで、被検者Mの上側の歯列の歯と、下側の歯列の歯とで挟持可能な形状に形成されている。
なお、固定部51の形状は、図1に示す形状に限定されるものではなく、適宜変更しても構わない。固定部51は、例えば、口にくわえるもの、おしゃぶりなどの形状のもの、及び、開口器のように口に取り付けられるものであってもよい。また、固定部51の形状は、U字形状に限られず、V字等の形状であってもよい。
【0021】
回動連結部52は、固定具5を固定具連結部材6に回動自在に連結させる部位である。回動連結部52は、固定部51の基端部に一体形成された略円柱形状の部材から成る。回動連結部52の上端縁には、固定部51の基準位置に対するジョイント部3の位置、または、固定具5の角度を示す目盛41が付設あるいは刻設されている。
【0022】
<固定具連結部材>
固定具連結部材6は、固定具5の回動連結部52を、連結部材33を介してジョイント部3に連結するための部材である。固定具連結部材6は、固定具連結部材本体61と、固定具連結部材本体61に回動連結部52を回転自在に連結するための固定具取付部材62と、を備えて構成されている。
【0023】
固定具連結部材本体61は、回動連結部52の上側に隣接された円柱形状部61aと、円柱形状部61aから突出形成された舌片部61bと、から成る。
円柱形状部61aの予め設定した位置には、基準位置となる検出部4の目印42が付記または刻設されている。
舌片部61bには、連結部材33が回動自在に挿入される軸孔(図示省略)が形成されている。
【0024】
固定具取付部材62は、例えば、回動連結部52を円柱形状部61aに水平方向(矢印a方向)に回動可能に連結するための略ボルト形状の軸部材である。固定具取付部材62は、固定部51に水平方向(矢印a方向)の所定以上の力が加えられた際に、固定具取付部材62の軸支部(図示省略)を中心として回動するように弾性支持されている。固定具取付部材62の下端面には、固定部51の回動を不能にすることが可能なジョイント固定手段35が設けられている。
【0025】
<ジョイント固定手段>
図1に示すように、ジョイント固定手段35(35a~35d)は、固定具5及びジョイント部3の位置や、角度を固定するための固定手段である。ジョイント固定手段35(35a~35d)は、固定具取付部材62または軸部材34(34a~34d)に締結されることで、固定具5、第1アーム31、第2アーム32、連結部材33及びスキャナ本体保持部2を回動不能に軸支する弾性支持用の締結具から成る。固定具5、第1アーム31、第2アーム32、連結部材33及びスキャナ本体保持部2は、ジョイント固定手段35(35a~35d)を回動して緩めたり、締め付けたりすることで、回動可能にしたり、回動不能な状態に固定したりすることができる。なお、ジョイント固定手段35(35a~35d)は、手で直接回転可能な摘み付きのものでも、または、工具を使用して回転させるタイプのものでもどちらでもよい。
【0026】
<検出部>
検出部4は、ジョイント部3の位置、及び、ジョイント部3の前記固定具5に対する角度の少なくとも一方を検出するためのものである。検出部4は、数値で把握することが可能な目盛41と、基準位置となる目印42と、を備えて構成されている。検出部4は、スキャナ保持装置1において、変位する全ての関節部4a,4b,4c,4d,4eに設けられている。検出部4で計測した検出値は、術者によって、パソコン等に記録される。
【0027】
目盛41は、例えば、ジョイント部3に対する固定具5の角度を示す角度表示部から成る。目盛41は、角度を適宜な角度間隔の単位で示す印から成る。
目印42は、円柱形状部61aの外周面の下端に付記または刻設された三角形状あるいは線状のマークから成る。
【0028】
<スキャナ本体保持部>
スキャナ本体保持部2は、スキャナ本体71を交換可能(着脱可能)に保持する保持部である。スキャナ本体保持部2は、逆凹形状の上側保持部半体21と、凹形状の下側保持部半体22と、上側保持部半体21または下側保持部半体22に形成された連結片23と、上側保持部半体21と下側保持部半体22とを連結するネジ部材24と、を備えている。スキャナ本体保持部2は、上側保持部半体21と下側保持部半体22とをネジ部材24で連結した場合、四角形の枠形状に形成されて、スキャナ本体71の首部71cの周囲に係合される。
【0029】
上側保持部半体21と下側保持部半体22とは、対向配置されたコ字状の部材から成る。連結片23は、上側保持部半体21の側面下端部、または、下側保持部半体22の側面上端部から突出形成されて、連結部材33が挿入される挿通孔(図示省略)が形成されている。ネジ部材24は、例えば、雄ネジ等から成る。
【0030】
<ジョイント部>
図1に示すように、ジョイント部3は、スキャナ保持装置1の先端側のスキャナ本体保持部2に取り付けたスキャナ本体71の位置を上下前後左右方向に回動自在に支持するための支持装置である。ジョイント部3は、スキャナ本体71の先端位置、スキャナ本体71の固定具5に対する角度、及び、固定具5の向きの少なくとも一方を変更することが可能な継手部材から成る。このため、ジョイント部3は、固定具5の位置を調整することができる位置調整機能を有している。ジョイント部3は、第1アーム31と、第2アーム32と、連結部材33と、軸部材34(34a~34d)と、ジョイント固定手段35(35a~35d)と、を備えて構成されている。
【0031】
ジョイント部3は、固定具5とスキャナ本体保持部2との間に屈曲可能に配置されて、所定以上の力を移動方向に加えることで、スキャナ本体71を上下前後左右方向に移動可能に弾性支持する支持力を有するバランスアームから成る。ジョイント部3は、ジョイント固定手段35(35a~35d)を強く締め付けることで、関節部分(軸部材34)の回動を抑制し、上下前後左右方向に移動不能な固定状態にすることが可能になっている。
【0032】
なお、ジョイント部3において、「所定以上の力」とは、予め設定された回転方向の任意の力である。ジョイント部3は、2本以上の複数のアームを有する多関節アームから成る。以下、ジョイント部3の一例として、第1アーム31と、第2アーム32との2本のアームを有する場合を例に挙げて説明する。
【0033】
<第1アーム>
図1に示すように、第1アーム31は、両端部の前後に一対の軸支片31a,31bを突出形成した角材のようなフレーム材から成る。第1アーム31は、中央部を中心として左右対称形状に形成されている。第1アーム31は、前記前後一対の軸支片31a,31bと、前後の軸支片31a,31b間にそれぞれ形成された切欠溝31c,31dと、前後の軸支片31a,31bにそれぞれ形成された軸孔31e,31fと、を有している。
【0034】
第1アーム31の右側の軸支片31a間の切欠溝31cには、貫通孔(図示省略)を有する舌片部61bが回動可能に挿入されている。
軸孔31eには、舌片部61bの軸孔(図示省略)を挿通した軸部材34が挿着されている。
このため、固定具連結部材6は、上下方向(矢印b方向)の所定以上の力が加えられた際に、軸部材34aを中心として回動するように弾性支持されている。
【0035】
その軸部材34aには、固定具連結部材6の舌片部61bを軸支片31aに回動不能に連結するためのジョイント固定手段35aが固定されている。
ジョイント固定手段35aは、軸部材34aに捻じ込まれるネジ部材から成る。ジョイント固定手段35aは、捻じ込むことによって、前後一対の軸支片31aを接近させて、切欠溝31c内の舌片部61bを前後方向から押圧することで、舌片部61bの回動を阻止させて、固定具連結部材6を回動不能にする機能がある。また、ジョイント固定手段35aを緩めることによって、固定具連結部材6の回動を可能にする。
【0036】
第1アーム31の左側の軸支片31b間の切欠溝31dには、連結部材33の第1円筒部33aが回動可能に挿入されている。
軸孔31fには、第1円筒部33aに形成された貫通孔(図示省略)を挿通した軸部材34が挿着されている。
このため、第1アーム31は、上下方向(矢印c方向)の所定以上の力が加えられた際に、軸部材34bを中心として回動するように弾性支持されている。
【0037】
その軸部材34bには、連結部材33の第1円筒部33aを軸支片31bに回動不能に連結するためのネジ部材から成るジョイント固定手段35bが固定されている。
ジョイント固定手段35bは、ジョイント固定手段35aと同様、捻じ込むことによって、前後一対の軸支片31bを接近させて、切欠溝31d内の第1円筒部33aを前後方向から押圧することで、第1円筒部33aの回動を阻止させて、第1アーム31に対して連結部材33を回動不能にする機能がある。また、第1アーム31の左側のジョイント固定手段35bを緩めることによって、第1アーム31に対して連結部材33の回動を可能にする。
【0038】
<連結部材>
連結部材33は、第1アーム31と、第2アーム32とを回動可能に連結するための部材である。連結部材33は、第1円筒部33aと、第2円筒部33b(図2参照)と、第1円筒部33aと第2円筒部33bとを連結した円筒部連結部33cと、を一体形成して成る。
【0039】
第1円筒部33aは、切欠溝31d内に配置されて、軸部材34bが挿入されることで、第1アーム31に対して上下方向(矢印c方向)に回動可能な状態に弾性支持されている。このため、連結部材33は、軸部材34bを中心に上下方向(矢印c方向)に回動可能になっている。
【0040】
図2に示すように、第2円筒部33bは、切欠溝32c内に配置されて、軸部材34cが挿入されることで、第2アーム32を水平方向(矢印d方向)に回動可能な状態に弾性支持している。このため、第2アーム32は、軸部材34cを中心に水平方向(矢印d方向)に回動可能になっている。
【0041】
その軸部材34cには、第2アーム32の軸支片32aを第2円筒部33bに回動不能に連結するためのネジ部材から成るジョイント固定手段35cが固定されている。
ジョイント固定手段35cは、ジョイント固定手段35a,35bと同様、捻じ込むことによって、上下の軸支片32aを接近させて、切欠溝32c内の第2円筒部33bを上下方向から押圧することで、第2円筒部33bの回動を阻止させて、連結部材33に対して第2アーム32を回動不能する機能がある。また、ジョイント固定手段35cは、緩めることによって、連結部材33に対して第2アーム32の回動を可能にする。
円筒部連結部33cは、第1アーム31と第2アーム32とを適宜な間隔で配置するための腕部である。
【0042】
<第2アーム>
第2アーム32は、第1アーム31と同一形状の部材から成り、第1アーム31の軸支片31aの向きを外周方向に90度変えて配置されている。つまり、第2アーム32は、第1アーム31と同様に、両端部の上下に形成された一対の軸支片32a,32bと、上下の軸支片32a,32b間に形成された切欠溝32c,32dと、上下の軸支片32a,32bにそれぞれ形成された軸孔32e,32fと、を有している。
【0043】
第2アーム32の後側の軸支片32b間の切欠溝31dには、スキャナ本体保持部2の連結片23が回動可能に挿入されている。
軸孔32fには、連結片23に形成された軸孔(図示省略)を挿通した軸部材34dが挿着されている。
このため、スキャナ本体保持部2は、このスキャナ本体保持部2に水平方向(矢印e方向)の所定以上の力が加えられた際に、軸部材34dを中心として水平方向(矢印e方向)に回動するように弾性支持されている。
【0044】
その軸部材34dには、スキャナ本体保持部2の連結片23に回動不能に連結するためのジョイント固定手段35dが固定されている。
ジョイント固定手段35dは、軸部材34dに捻じ込まれるネジ部材から成る。ジョイント固定手段35dは、捻じ込むことによって、一対の軸支片32bを接近させて、切欠溝32d内の連結片23を上下方向から押圧することで、連結片23の回動を阻止させて、スキャナ本体71を保持しているスキャナ本体保持部2を回動不能にする機能がある。また、ジョイント固定手段35dを緩めることによって、スキャナ本体保持部2の回動を可能にする。
【0045】
≪作用≫
次に、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係るスキャナ保持装置1の作用を説明する。
【0046】
図1または図2に示すスキャナ保持装置1を使用する場合は、行う検査や治療や手術等に応じて所望のタイプのスキャナ7のスキャナ本体71をスキャナ本体保持部2に取り付けて使用する。
【0047】
スキャナ本体71をスキャナ本体保持部2に取り付ける場合は、図1に示すように、まず、上側保持部半体21と下側保持部半体22とで、スキャナ本体71の首部71cを抱持する。次に、ネジ部材24をスキャナ本体保持部2に捻じ込んで、図1に示すように、上側保持部半体21と下側保持部半体22とでスキャナ本体71を挟持する。続いて、スキャナ本体71のコード73をスキャナ7の制御装置(図示省略)に接続する。
【0048】
次に、図2に示すように、固定部51を被検者Mに口腔Ma内に挿入して、上側の歯列の歯と、下側の歯列の歯と、で固定部51を噛んで挟持することによって、スキャナ本体保持部2をスキャナ本体71で走査可能な状態にセットする。続いて、ジョイント固定手段35(35a~25d)を締め付けて、固定具5、固定具連結部材6、第1アーム31、連結部材33、第2アーム32及びスキャナ本体保持部2を回動してジョイント部3が変形しないように固定する。
【0049】
これにより、ジョイント部3をスキャナ本体71で走査可能なセット状態に保持することができる。このセット状態で、口腔Ma内の患部を走査して画像を得る。走査後、走査時のスキャナ本体保持部2の状態を全ての関節部4a~4eに配置した検出部4の目盛41で確認して、そのすべての検出値を記録する。このため、走査時に、同じ固定具5を使用することで、単一の固定具5であっても、スキャナ本体71の位置、角度等のスキャン条件を再現できるにすることが可能となる。
【0050】
このように、スキャナ保持装置1は、図1または図2に示すように、スキャナ本体71を保持するスキャナ本体保持部2と、スキャナ本体71の先端位置、及び、角度の少なくとも一方を変更することが可能なジョイント部3と、被検者Mの身体の一部を用いて固定可能な固定具5と、ジョイント部3の位置、及び、ジョイント部3の固定具5に対する角度の少なくとも一方を検出する検出部4と、を備えている。
【0051】
このように、スキャナ保持装置1は、スキャナ本体71を保持するスキャナ本体保持部2と、スキャナ本体71の位置、及び、角度の少なくとも一方を変更可能なジョイント部3と、被検者Mに固定可能な固定具5と、を有することで、ジョイント部3を走査時の状態の保持することができる。また、スキャナ保持装置1は、ジョイント部3の位置や、ジョイント部3の固定具5に対する角度を検出部4で検出して記録しておくことができるので、過去に走査対象部を走査したときのスキャナ本体71の位置及び角度等のスキャン条件を再現可能である。その結果、腫瘍等の走査対象の情報を定量的に得ることができるため、腫瘍の経時的な変化等の定量的な評価が可能となる。
【0052】
また、検出部4は、ジョイント部3の位置、または、ジョイント部3の固定具5に対する角度を示す目盛41である。
これにより、検出部4は、ジョイント部3の位置、または、ジョイント部3の固定具5に対する角度を示す目盛41であることで、その目盛41によって、走査時のジョイント部3の状態を把握して、記録しておくことを可能にする。
【0053】
また、ジョイント部3の位置、及び、ジョイント部3の固定具5に対する角度の少なくとも一方を固定するジョイント固定手段35をさらに有している。
これにより、スキャナ保持装置1は、ジョイント固定手段35を有していることで、スキャナ本体71で走査するときのジョイント部3の位置状態や角度状態を変化しないように保持することができる。このため、再度、スキャナ本体71による同一条件での測定を可能にすることができるので、患部の経時的変化を確認し易くすることができる。
【0054】
[第1変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
【0055】
次に、図3を参照して、本発明に係るスキャナ保持装置1の第1変形例を説明する。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置1Aの第1変形例を示す斜視図である。
【0056】
前記実施形態で説明したスキャナ保持装置1(図1参照)の固定具5は、被検者Mの上側の歯と下側の歯とで噛んで固定するものに限定されるものではない。図3に示すように、固定具5Aは、例えば、被検者Mの歯に取り付けることが可能なバイトプレートまたはマウスピースであってもよい。
【0057】
スキャナ保持装置1Aにおいて、固定可能な固定具5Aを固定可能な被検者Mの身体の一部は、口腔Ma(図1参照)であり、固定具5Aは、被検者Mの口腔Ma(図1参照)内に固定されるバイトプレートまたはマウスピースである。
【0058】
この場合、固定具5Aは、バイトプレートまたはマウスピースから成る固定部51Aと、固定部51Aの前側中央部から突出形成された回動連結部52Aと、樹脂で一体形成して成る。
【0059】
固定部51Aは、平面視して略半円形状に形成された樹脂製の部材から成る。
バイトプレートは、顎関節症や、噛み合わせの治療に使用される咬合挙上床である。バイトプレートは、被検者Mの上側の歯列の歯と、下側の歯列の歯との咬合面に押し当てるように、例えば、下側の歯列の歯に着脱自在に被せるよう装着される部材から成る。
マウスピースは、被検者Mの下側の歯列全体に亘って、歯の前面と裏面に咬合面方向から下側の全ての歯をカバーするように着脱自在に嵌めて装着される縦断面視して略U字形に形成された部材から成る。
なお、バイトプレートまたはマウスピースを装着する歯は、上側の歯列であってもよい。
【0060】
回動連結部52Aは、固定部51Aの前側中央部から前方向に延設された板状部材から成る。回動連結部52Aは、固定部51Aに樹脂で一体に形成されている。回動連結部52Aの先端部には、雄ネジ形状の固定具取付部材62のネジ部(図示省略)が挿通される挿通孔52Aaが形成されている。
【0061】
このように、固定具5Aは、バイトプレートまたはマウスピースから成る固定部51Aを有していることによって、スキャナ保持装置1Aを歯列に着脱可能にしっかりと固定させることができる。このため、固定具5Aは、口腔Ma(図1参照)内をスキャナ本体71で、スキャナ本体71の位置、角度等の走査条件を変えずに走査するのに便利である。
【0062】
[第2変形例]
図4は、本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第2変形例を示す斜視図である。
また、前記実施形態で説明したスキャナ保持装置1の検出部4は、図1及び図2に示すような目盛41に限定されるものではない。
【0063】
図4に示すように、検出部4Bは、エンコーダまたは回転抵抗計であり、エンコーダまたは回転抵抗計の読み取り値を出力する出力手段8をさらに有していてもよい。
【0064】
検出部4Bは、固定具5の回動角度を電気的または光学的に検出する装置である。検出部4Bは、エンコーダまたは回転抵抗計から成り、全ての関節部4a~4eに設けられている。例えば、関節部4aでは、固定部51と固定具連結部材本体61との間に設けられている。
この場合、各関節部4a~4eに設けられた検出部4Bは、固定具連結部材6内及び軸部材34を挿通して設けられたハーネス(図示省略)を介して、各アーム(第1アーム31及び第2アーム32)内に設けられた不図示の制御装置、電池に接続されている。各検出部4Bで検出された検出データは、制御装置に記録される。
【0065】
エンコーダは、光電方式のロータリエンコータ、磁気方式のロータリエンコーダ、あるいは、静電容量式のロータリエンコーダから成る。
【0066】
回転抵抗計は、例えば、固定具取付部材62の下側端面に設けられた抵抗体と、回動連結部52と一体に回動してその抵抗体の表面を摺動する摺動子と、を備えている。回転抵抗計は、摺動子が移動することによって変化する抵抗値を検出することで、固定具5の回転角を検出する装置である。回転抵抗計は、例えば、可変抵抗器から成る。
【0067】
図4に示すように、出力手段8は、ジョイント部3の全てのアーム(第1アーム31及び第2アーム32)の上面あるいは側面に設けられている。
【0068】
この場合、出力手段8は、エンコーダまたは回転抵抗計で検出した固定具5の位置情報や、固定具5の角度情報を出力表示する7セグメントディスプレイ(Seven-Segment Display)、液晶表示装置等から成る。出力手段8には、エンコーダまたは回転抵抗計が設置された各箇所のアームの回転方向a~eに係る全ての関節の角度等の検出値が表示される、あるいは、各関節の角度及び各アームの長さから演算された座標が表示される。出力手段8は、検出部4Bら、第1アーム31内に設けられた不図示の制御装置、電池に接続されている。
【0069】
これにより、スキャナ保持装置1Bは、検出部4Bがエンコーダまたは回転抵抗計から成ると共に、検出部4Bの読み取り値を出力する出力手段8を備えていることで、固定具5の回動配置状態を一目で分かるように表示することができる。
【0070】
なお、図4に示す出力手段8は、一つのアーム(第1アーム31または第2アーム32)の上面あるいは側面に設けてもよい。その一つの出力手段8には、各関節部4a~4eの検出データを1つにまとめて表示してもよい。
【0071】
このほか、スキャナ保持装置1Bは、アームの手先の先端位置を各ジョイントの角度や、予め定められた各アームの長さ(アームの長さが可変する場合は、可変後のアーム長さ)から算出し、出力手段8にはXYZの座標形式で出力するようにしてもよい。その際に、検出部4Bは、加速度センサであってもよい。
また、その場合、出力手段8は、一つのアームに設置して、アームの手先の先端位置をXYZの座標形式で表示してもよい。
【0072】
[第3変形例]
図5は、本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第3変形例を示す斜視図である。
前記実施形態で説明したスキャナ保持装置1は、図2に示すように、被検者Mの口腔Ma内を検査するスキャナ本体71を保持するものに限定されるものではない。スキャナ保持装置1Cは、図5に示すように、固定具5Cを、被検者Mの身体に固定することが可能であれば、被検者Mの走査対象(スキャン対象)部位はどこであってもよい。固定具5Cを固定する位置は、図5に示すように、被検者Mの下腿部Mbであってもよい。つまり、固定具5Cを固定する位置は、固定具5Cによって固定することが可能な箇所ならば、身体のどこでもよい。
【0073】
この場合、スキャナ保持装置1Cの固定具5Cは、下腿部Mbに巻き付けるようにして固定される固定部51Cと、固定部51Cと固定具連結部材6とを回動可能に連結する回動連結部52Cと、を備えて構成されている。
【0074】
固定部51Cは、例えば、略渦巻き状に巻いた状態に形成された略ベルト形状の厚板状樹脂製の部材から成る。固定部51Cは、周方向に弾性を有するもので、周方向以外の方向に変形し難い剛性を有する部材によって形成されている。固定部51Cには、下腿部Mbに巻き付けた状態を維持するための面ファスナ51Caが取り付けてある。
【0075】
なお、固定部51Cは、例えば、走査対象部位の固定できるものであればよく、走査対象部位を抱持するようにして取り付けて、抱持した状態を締結部材やロック部材等によって保持するものであってもよい。
【0076】
回動連結部52Cは、固定部51Cに固定された固定板52Caと、固定板52Caに立設された固定アーム52Cbと、固定具連結部材6に対して回動可能に支軸された回動部52Ccと、を備えて成る。
【0077】
固定板52Caは、変形し難い硬質の平板状部材から成る。固定板52Caは、固定部51Cの上下方向の中央部分に固定されている。固定アーム52Cbは、固定板52Ca及び回動部52Ccに対して直交するように固定されている。回動部52Ccは、目盛41を有する円筒状の部材から成る。
【0078】
このように、スキャナ保持装置1Cは、被検者Mの下腿部Mb等の箇所に巻き付けて固定することができる固定具5Cを有していることで、下腿部Mbに限らず、被検者Mの胸、腹、腰、上腿部、膝、上腕部、下腕部、肘、手首、指等であっても取り付けることを可能である。つまり、固定具5Cは、被検者Mの下腿部Mb、上腿部、胸、腹、腰、膝、上腕部、下腕部、肘、手首、あるいは、指に取り付けられる身体装着型固定部(固定部51C)に固定されるものでもよい。
これにより、スキャナ保持装置1Cは、被検者Mの種々な箇所にスキャナ本体71を着脱可能に取り付けることができるので、多機能的に多用途に亘って使用可能にする。
【0079】
[第4変形例]
図6は、本発明の実施形態に係るスキャナ保持装置の第4変形例を示す斜視図である。
また、スキャナ保持装置1Dは、図6に示すように、被検者Mの頭部Mcに被ったヘルメット9(帽子型固定具)の外周面に固定具5Dを固着して、固定具5Dを被検者Mの身体に間接的に固定したものであってもよい。つまり、固定具5Dは、被検者Mの頭部Mcに装着されるヘルメット9や帽子等の帽子型固定具に固定してもよい。
【0080】
この場合、スキャナ保持装置1Dの固定具5Dは、ヘルメット9の外周面に固着した固定部51Dと、固定部51Dと固定具連結部材6とを回動可能に連結する回動連結部52Dと、を備えて構成されている。
【0081】
固定部51Dは、ヘルメット9の外周面に接着剤等によって固定した固定板から成る。固定部51Dは、変形し難い硬質の平板状部材から成る。
回動連結部52Dは、固定部51Dに立設された固定アーム52Daと、固定具連結部材6に対して回動可能に支軸された回動部52Dbと、を備えて成る。
【0082】
固定アーム52Daは、固定部51D及び回動部52Dbに対して直交するように固定されている。回動部52Dbは、目盛41を有する円筒状の部材から成る。ヘルメット9は、ベルト91によって被検者Mの頭部Mcにしっかりと固定される。
【0083】
このように、スキャナ保持装置1Dは、被検者Mの頭部Mcに固定されたヘルメット9の外周面に固定具5Dを固定することで、被検者Mの口腔Ma内、鼻、眼、耳、頭部Mcをスキャナ本体71で検査することが可能となる。この場合、被検者Mは、前記実施形態にように固定具5Dの上側の歯列の歯と、下側の歯列の歯とで噛んで保持する必要がないので、楽に検査を行うことができる。
【0084】
[その他の変形例]
また、ジョイント部3は、図1及び図2に示すように、第1アーム31と、第2アーム32とを備えたものに限定されるものではなく、アーム部材の本数、形状、構造等は適宜変更してもよい。このため、ジョイント部3の形状は、図1及び図2に示すような形状に拘らず、適宜変更してもよい。例えば、第1アーム31及び第2アーム32は、延設された方向にスライド可能なものにしてもよい。
【0085】
また、ジョイント部3は、バランスアームから成るものに限定されるものではない。ジョイント部3は、回動自在に連結されてものであって、実施形態のジョイント部3のように弾性支持されていないものでもよい。
また、ジョイント部3は、スライドレールを利用してアームを伸縮させて位置決めを行うものであってもよい。
【0086】
また、図1及び図2に示すスキャナ本体保持部2は、上側保持部半体21と下側保持部半体22とから成る枠状のものに限定されるものではない。例えば、スキャナ本体保持部2は、スキャナ7の首部71cを挟み込んで固定するクリップタイプのものや、ホースクランプタイプのものであってもよい。
【0087】
また、検出部4は、スキャナ本体71の接触面72の座標位置を検出するものであってもよい。例えば、検出部4がデジタルの場合には、各関節部4a~4eの角度がわかるので、アームの長さが決まることで、原点からアームの先端位置までのXYZの座標が決定し、座標形式で出力してもよい。前記「原点」とは、予め設定した任意の位置であって、例えば、回動連結部52の回転軸上の任意の位置に設定してもよい。
【0088】
また、図5に示すように、スキャナ本体71で足付近を走査して画像を得る場合、固定具5Cは、被検者Mが履くことが可能な靴型状のものであってもよい。
【符号の説明】
【0089】
1,1A,1B,1C,1D スキャナ保持装置
2 スキャナ本体保持部
3 ジョイント部
4,4B 検出部
5,5B,5C,5D 固定具
7 スキャナ
8 出力手段
9 ヘルメット(帽子型固定具)
41 目盛
51,51C 固定部
51A バイトプレート
51C 固定部(身体装着型固定部)
71 スキャナ本体
M 被検者
Ma 口腔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7