(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】情報管理支援装置および情報管理支援プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20230213BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20230213BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20230213BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20230213BHJP
【FI】
H04L51/04
G06F3/0481
G06Q50/00 300
G06Q50/08
(21)【出願番号】P 2020006256
(22)【出願日】2020-01-17
【審査請求日】2021-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】505407140
【氏名又は名称】株式会社アステックペイント
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(72)【発明者】
【氏名】菅原 徹
【審査官】安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/117642(WO,A1)
【文献】特開2014-006924(JP,A)
【文献】特開2014-063461(JP,A)
【文献】特開2019-082788(JP,A)
【文献】特開2020-095764(JP,A)
【文献】国際公開第2019/004363(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
G06Q 50/08
G06Q 50/00
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿者が操作する端末装置に表示されるチャット用画面に投稿された投稿情報を記憶手段に登録するチャット制御手段と、
前記端末装置からの前記投稿情報の管理項目を選択する操作に応じて、前記管理項目に属する前記投稿情報を前記端末装置の項目別表示画面に表示する項目別制御手段とを備え、
前記チャット制御手段は、前記チャット用画面に作業開始または作業終了を示す作業開始終了情報が時間情報と共に投稿されると、前記記憶手段に、作業開始終了情報および時間情報を示す文字コードを前記投稿情報として登録し、前記チャット用画面に前記作業開始終了情報および時間情報を表示するときには、前記文字コードを前記記憶手段から読み出し、前記端末装置へ送信し、
前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記管理項目である日報用画面の表示が選択されると、前記記憶手段から前記作業開始終了情報および時間情報を抽出して前記端末装置へ送信して前記日報用画面に表示させる日報制御手段を備えた情報管理支援装置。
【請求項2】
前記チャット制御手段は、前記項目別表示画面である掲示板用画面に前記投稿情報を掲載することを要求する通知が、前記端末装置から送信されると、前記投稿情報に掲載情報を付与し、
前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記掲示板用画面の表示が選択されると、前記投稿情報の中から掲載情報が付与された前記投稿情報を抽出して前記端末装置へ送信して前記掲示板用画面に表示させる掲示板制御手段を備えた請求項1
に記載の情報管理支援装置。
【請求項3】
前記チャット制御手段は、前記チャット用画面に写真が投稿されると、前記記憶手段に、画像を示す種別情報を前記投稿情報として登録すると共に、前記投稿情報に関連付けて前記写真を登録し、前記チャット用画面に前記写真を表示するときには、前記投稿情報が画像である場合に、前記記憶手段から前記写真を読み出し、前記端末装置へ送信し、
前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記管理項目であるアルバム用画面の表示が選択されると、前記記憶手段から前記写真を抽出して前記端末装置へ送信して前記アルバム用画面に表示させるアルバム制御手段を備えた請求項1
または2に記載の情報管理支援装置。
【請求項4】
コンピュータを、
投稿者が操作する端末装置に表示されるチャット用画面に投稿された投稿情報を記憶手段に登録するチャット制御手段、
前記端末装置からの前記投稿情報の管理項目を選択する操作に応じて、前記管理項目に属する前記投稿情報を前記端末装置の項目別表示画面に表示する項目別制御手段として機能させ、
前記チャット制御手段は、前記チャット用画面に作業開始または作業終了を示す作業開始終了情報が時間情報と共に投稿されると、前記記憶手段に、作業開始終了情報および時間情報を示す文字コードを前記投稿情報として登録し、前記チャット用画面に前記作業開始終了情報および時間情報を表示するときには、前記文字コードを前記記憶手段から読み出し、前記端末装置へ送信し、
前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記管理項目である日報用画面の表示が選択されると、前記記憶手段から前記作業開始終了情報および時間情報を抽出して前記端末装置へ送信して前記日報用画面に表示させる日報制御手段を備えた情報管理支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャットに投稿された投稿情報を分類して閲覧容易に管理する情報管理支援装置および情報管理支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
チャットは、端末装置同士で雑談などの会話を楽しむことができる。チャットでは、文字の投稿だけでなく、ファイルの投稿を可能としたものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の「デバイス間のファイル共有のための方法、コンピュータプログラムおよびシステム」では、他のメッセンジャー画面で会話内容にあるファイル(イメージやリンクなど)や、ウェブページにあるファイル(イメージやリンクなど)、電子機器のローカルディスク/外部ストレージのファイルツリーを提供するフォルダ画面からファイル(またはフォルダ)を、個人チャットルームにドラッグ&ドロップして、該当のファイルを送信する。
【0004】
そして、個人チャットルーム上に、他のデバイスから受信したファイルに対する共有メッセージと他のデバイスに送信したファイルに対する共有メッセージを区分して表示したり、ファイルダウンロードのためのダウンロードUIを含ませることや、ファイルを直ぐに実行させるための開くUIを含ませること、個人チャットルーム上のメッセージとしてイメージサムネイルを含む形態で表示されることとしたりする。
【0005】
そうすることで、個人チャットルームを通じてユーザが利用するデバイス間でファイルを容易に共有することができ、共有ファイルの格納経路をいちいち探さなくても、個人チャットルームでファイルを直ぐにダウンロードしたり実行したりできるため、ファイルアクセス経路を短縮させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の「デバイス間のファイル共有のための方法、コンピュータプログラムおよびシステム」では、チャットに、投稿者によって投稿されたファイルを、他の投稿者と共有するためのものであるため、様々な情報を管理できるものではない。
従って、チャットに投稿した投稿情報を管理するために、この投稿情報を、別途、端末装置や、クラウド上のサーバにフォルダを作成して管理する必要があるなど、二度手間であり、操作が煩雑である。
【0008】
そこで本発明は、チャットに情報を投稿するだけで、情報を管理することができ、投稿者にとって負担が少なく管理が容易な情報管理支援装置および情報管理支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報管理支援装置は、投稿者が操作する端末装置に表示されるチャット用画面に投稿された投稿情報を記憶手段に登録するチャット制御手段と、前記端末装置からの前記投稿情報の管理項目を選択する操作に応じて、前記管理項目に属する前記投稿情報を前記端末装置の項目別表示画面に表示する項目別制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の情報管理支援プログラムは、コンピュータを、
投稿者が操作する端末装置に表示されるチャット用画面に投稿された投稿情報を記憶手段に登録するチャット制御手段、前記端末装置からの前記投稿情報の管理項目を選択する操作に応じて、前記管理項目に属する前記投稿情報を前記端末装置の項目別表示画面に表示する項目別制御手段として機能させることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、端末装置からの投稿情報の管理項目を選択する操作に応じて、管理項目に属する投稿情報を、項目別制御手段が、端末装置の項目別表示画面に表示する。そのため、チャット用画面に投稿された多数の投稿情報から、該当する投稿情報が抽出され、集約されるため、投稿者はチャット用画面に投稿するだけで情報の管理を行うことができる。
【0012】
前記チャット制御手段は、他の端末装置からの前記チャット用画面の表示要求に応じて、前記他の端末装置のチャット用画面に、前記投稿情報を表示し、前記項目別制御手段は、前記他の端末装置からの前記投稿情報についての項目を選択する操作に応じて、前記項目に属する前記投稿情報を前記他の端末装置の項目別表示画面に表示することができる。
【0013】
チャット制御手段が、他の端末装置からのチャット用画面の表示要求に応じて、他の端末装置のチャット用画面に、投稿情報を表示するため、投稿者からの投稿情報を、他の端末装置からも閲覧することができる。そして、項目別制御手段が、他の端末装置からの投稿情報についての項目を選択する操作に応じて、項目に属する投稿情報を他の端末装置の項目別表示画面に表示することができるため、他の端末装置からも、チャット用画面に投稿された多数の投稿情報から、該当する情報が抽出され、集約された投稿情報を閲覧することができる。
【0014】
前記チャット制御手段は、前記項目別表示画面である掲示板用画面に前記投稿情報を掲載することを要求する通知が、前記端末装置から送信されると、前記投稿情報に掲載情報を付与し、前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記掲示板用画面の表示が選択されると、前記投稿情報の中から掲載情報が付与された前記投稿情報を抽出して前記端末装置へ送信して前記掲示板用画面に表示させる掲示板制御手段を備えたものとすることができる。
【0015】
項目別表示画面である掲示板用画面に投稿情報を掲載することを要求する通知が端末装置から送信されると、チャット制御手段が投稿情報に掲載情報を付与する。そして、端末装置にて掲示板用画面の表示が選択されると、項目別制御手段の掲示板制御手段が、投稿情報の中から掲載情報が付与された投稿情報を抽出して端末装置へ送信して掲示板用画面に表示させる。
従って、投稿者がチャット用画面に投稿した投稿情報の中から選択された投稿情報を掲示板用画面に表示させることができる。そのため、チャット用画面に投稿した投稿情報の中から、特に重要と感じた投稿情報を他の投稿者と情報共有することができる。
【0016】
前記チャット制御手段は、前記チャット用画面に写真が投稿されると、前記記憶手段に、画像を示す種別情報を前記投稿情報として登録すると共に、前記投稿情報に関連付けて前記写真を登録し、前記チャット用画面に前記写真を表示するときには、前記投稿情報が画像である場合に、前記記憶手段から前記写真を読み出し、前記端末装置へ送信し、前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記管理項目であるアルバム用画面の表示が選択されると、前記記憶手段から前記写真を抽出して前記端末装置へ送信して前記アルバム用画面に表示させるアルバム制御手段を備えたものとすることができる。
【0017】
チャット用画面に写真が投稿されると、チャット制御手段が、画像を示す種別情報を投稿情報として記憶手段に登録すると共に、種別情報が付与された投稿情報に関連付けて前記写真を登録する。チャット用画面に写真を表示するときには、チャット制御手段が、投稿情報が画像である場合に、記憶手段から写真を読み出し、端末装置へ送信する。そのため、チャット用画面に文字だけでなく写真を投稿することができる。このとき、端末装置にて管理項目であるアルバム用画面の表示が選択されると、項目別制御手段のアルバム制御手段は、記憶手段から写真を抽出して端末装置へ送信してアルバム用画面に表示させる。
従って、チャット用画面に投稿された写真を抽出し、集約した状態でアルバム用画面に表示させることができるので、投稿者は簡単に写真を投稿することができ、投稿者は写真だけを素早く手軽に閲覧することができ、投稿者の中で情報共有することができる。
【0018】
前記チャット制御手段は、前記チャット用画面に作業開始または作業終了を示す作業開始終了情報が時間情報と共に投稿されると、前記記憶手段に、作業開始終了情報および時間情報を示す文字コードを前記投稿情報として登録し、前記チャット用画面に前記作業開始終了情報および時間情報を表示するときには、前記文字コードを前記記憶手段から読み出し、前記端末装置へ送信し、前記項目別制御手段は、前記端末装置にて前記管理項目である日報用画面の表示が選択されると、前記記憶手段から前記作業開始終了情報および時間情報を抽出して前記端末装置へ送信して前記日報用画面に表示させる日報制御手段を備えたものとすることができる。
【0019】
チャット用画面に作業開始または作業終了を示す作業開始終了情報が時間情報と共に投稿されると、チャット制御手段が、作業開始終了情報および時間情報を示す文字コードを投稿情報として記憶手段に登録する。チャット用画面に作業開始終了情報および時間情報を表示するときには、チャット制御手段が、文字コードを記憶手段から読み出し、端末装置へ送信する。そのため、チャット用画面に文字だけでなく、作業開始終了情報を時間情報と共に投稿することができる。このとき、端末装置にて管理項目である日報用画面の表示が選択されると、項目別制御手段の日報制御手段は、記憶手段から作業開始終了情報および時間情報を抽出して端末装置へ送信して日報用画面に表示させる。
従って、チャット用画面に投稿された作業開始終了情報を抽出し、集約した状態で日報用画面に表示させることができるので、投稿者は簡単に作業開始および作業終了を投稿して管理することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、チャット用画面に投稿された多数の投稿情報から、該当する投稿情報が抽出され、集約されるので、投稿者はチャットに情報を投稿するだけで、情報が管理できる。従って、投稿者にとって負担が少なく管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態に係る工事管理支援システムの構成を示す図である。
【
図2】
図1に示す工事管理支援システムの端末装置の構成を説明するための図である。
【
図3】
図1に示す工事管理支援システムの工事管理支援装置の構成を説明するための図である。
【
図4】(A)は作業者情報が登録されたテーブルの一例を示す図、(B)は現場情報が登録されたテーブルの一例を示す図である。
【
図5】チャット用画面にメッセージを投稿することを説明するための図であり、(A)は初期画面の一例を示す図、(B)はチャット用画面の一例を示す図、(C)は文字入力欄にメッセージが入力された状態の一例を示す図である。
【
図6】チャット用画面にメッセージが投稿された際に登録されるチャット用テーブルの一例を示す図である。
【
図7】チャット用画面のメッセージを掲示板に掲載することを指定する一例を示す図である。
【
図8】掲示板にメッセージが掲載された一例を示す図であり、(A)はチャット用画面に投稿されたメッセージがピン留めされた一例を示す図、(B)は、ピン留めされたメッセージが掲示板用画面に表示された一例を示す図である。
【
図9】チャット用画面にメッセージとして現場写真を投稿することを説明するための図であり、(A)はチャット用画面から写真選択画面が表示された一例を示す図、(B)は現場写真選択してチャット用画面に現場写真が表示された一例を示す図、(C)はアルバム用画面に選択された現場写真が表示された一例を示す図である。
【
図10】チャット用画面に現場写真が投稿された際に登録されるテーブルを示す図であり、(A)はチャット用テーブルの一例を示す図、(B)はアルバム用テーブルの一例を示す図である。
【
図11】チャット用画面に投稿された現場写真にタグを付与することを説明するための図であり、(A)はチャット用画面に現場写真が投稿された一例を示す図、(B)は現場写真を選択してタグ付けするタグ付け用画面の一例を示す図、(C)はアルバム用画面からタグ付けされた現場写真を抽出する一例を示す図である。
【
図12】チャット用画面に投稿された作業開始または作業終了をメッセージとして投稿することを説明するための図であり、(A)はチャット用画面に作業開始または作業終了を投稿する一例を示す図、(B)はチャット用画面に作業開始を投稿した一例を示す図、(C)は日報用画面の一例を示す図である。
【
図13】チャット用画面に作業開始終了情報が投稿された際に登録されるテーブルを示す図であり、(A)はチャット用テーブルの一例を示す図、(B)は日報用テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態に係る情報管理システムを、工事管理支援システムを例に、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、工事管理支援システム10は、投稿者である作業者が、投稿情報を工事関係情報として投稿することで、作業者が、工事関係情報を管理するものである。
工事管理支援システム10は、工事現場(現場S1,S2)にて作業者が操作する端末装置20(201~203,211~214)と、端末装置20と電気通信回線の一例であるインターネットWを介して通信可能に接続された、情報管理支援装置の一例として機能する工事管理支援装置30とを備えたものである。
【0023】
端末装置20は、工事現場に携帯可能なコンピュータである。端末装置20は、例えば、携帯電話装置やタブレット型、ノートブック型、パームトップ型などの小型コンピュータとすることができる。携帯電話装置であれば、プログラムがインストールでき、インターネットWとも通信可能なスマートフォンとすることができる。
本実施の形態では、スマートフォンに、端末装置用のアプリケーションソフト(端末用プログラム)を動作させることで、工事管理支援システムにおける端末装置20として機能させている。
【0024】
なお、端末装置20では、ブラウザ(閲覧ソフト)により工事管理支援装置30にアクセスすることで、工事管理支援装置30からの各種の画面をブラウザに表示させることができるため、端末装置20にインストールする端末用プログラムを不要とすることができる。
【0025】
端末装置20は、通信手段21と、撮影手段22と、端末用画面制御手段23と、情報送信手段24と、表示手段25と、入力手段26と、記憶手段27とを備えている。なお、
図2においては、主要手段のみを図示しており、端末装置20をスマートフォンとした場合には電話機能などは図示していない。
【0026】
通信手段21は、アンテナ21aと中継局との無線通信によりインターネットWと通信して、インターネットWからの受信データを端末装置20の各手段に出力したり、各手段からの出力データを入力して、インターネットWへ送信したりする機能を有する。
撮影手段22は、端末装置20に内蔵されたデジタルカメラである。撮影手段22は、工事現場の各所を撮影した画像ファイルを、現場写真として記憶手段27に格納する。
端末用画面制御手段23は、チャット用画面の他、掲示板用画面、アルバム用画面、日報用画面などの項目別表示画面を表示手段25に表示する。情報送信手段24は、作業者が入力手段26を操作しチャット用画面や項目別表示画面に入力された各種の情報を、通信手段21を介して工事管理支援装置30に送信する。
【0027】
表示手段25は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどとすることができ、各種のチャット用画面や項目別表示画面が表示される。入力手段26は、タッチパネルとすることができ、入力された情報を各種手段に出力する。
記憶手段27は、フラッシュメモリとすることができる。記憶手段27は、OSやアプリケーションソフト、各種の設定などが格納される。
【0028】
工事管理支援装置30は、高速処理、記憶容量が大きいサーバ型のコンピュータである。本実施の形態では、サーバ型のコンピュータに、情報管理支援プログラムとして工事管理支援プログラムを動作させることで、工事管理支援システムにおける工事管理支援装置30(情報管理支援装置)として機能させている。
工事管理支援装置30は、通信手段31と、登録手段32と、チャット制御手段33と、項目別制御手段34と、記憶手段36とを備えている。
【0029】
通信手段31は、インターネットWからの受信データを受信して、工事管理支援装置30の各手段に出力したり、各手段からの出力データを入力して、インターネットWへ送信したりする機能を有する。
登録手段32は、端末装置20からの登録情報を記憶手段36に格納する。
【0030】
チャット制御手段33は、作業者が操作して端末装置20から電気通信回線を介して投稿されたメッセージを示す工事関係情報(投稿情報)を記憶手段36に登録すると共に、端末装置20のチャット用画面に表示する機能を有する。
項目別制御手段34は、端末装置20からの工事関係情報の項目を選択する操作に応じて、チャット制御手段33により登録された工事関係情報の情報種類を特定する識別情報から、選択された項目に属する工事関係情報を集約して、端末装置20の項目別表示画面に表示する機能を有する。
【0031】
項目別制御手段34は、掲示板制御手段34aと、アルバム制御手段34bと、日報制御手段34cとを備えている。
画面制御手段35は、端末装置20からブラウザにより工事管理支援装置30にアクセスされたときに、記憶手段36から各種の登録画面やチャット用画面、項目別表示画面である掲示板用画面、アルバム用画面、日報用画面などを読み込み、端末装置20へ送信する。
【0032】
記憶手段36は、大容量で高速アクセスが可能なフラッシュメモリとする以外に、ハードディスクドライブとすることができる。記憶手段36は、OSやアプリケーションソフト、各種の設定などが格納される。記憶手段36には、工事関係情報として、文字情報、画像ファイル(現場写真)、文書ファイル、時間情報などが、作業者を特定する識別情報に関連付けられて格納される。また、記憶手段36には、登録情報が格納される。
【0033】
画像ファイル(現場写真)は、デジタルカメラにおけるファイル形式であるJPEGの他、PNG、TIFF、GIF、BMPとすることができる。
文書ファイルは、マイクロソフト社の文書作成ソフトの出力ファイル形式であるDOCやDOCX、アドビシステムズ社の電子文書ファイルの形式であるPDFなどとすることができる。
【0034】
登録情報は、作業者に関する情報(作業者情報)と、工事現場に関する情報(現場情報)とが含まれる。
図4(A)に示すように、作業者情報は、氏名、電話番号またはメールアドレス、所属(自社,協力会社)、職種(社長,営業,現場監督,施工管理者,職長,事務職,その他)、会社名、ログイン情報であるID(ログイン用携帯電話番号,ログイン用メールアドレス)およびパスワードが、作業者を特定する識別情報に関連付けられて格納される。
【0035】
図4(B)に示すように、現場情報は、現場名(工事名)、場所情報、顧客情報、工事に従事する作業者を特定する識別情報(メンバーの識別情報)が、現場を特定する識別情報に関連付けられて格納される。このメンバーの識別情報が割り当てられた作業者が、現場に関係する作業者である。
場所情報には、郵便番号と、都道府県と、位置情報とが含まれる。位置情報は、地図データで指定することができる。顧客情報は、顧客区分(個人,法人)、顧客名、顧客の電話番号、顧客のメールアドレスが含まれている。
【0036】
(工事管理支援システムの動作および使用状態の説明)
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る工事管理支援システムおよび工事管理支援装置の動作および使用状態について、図面に基づいて説明する。なお、登録手段32(
図3参照)による作業者情報および現場情報の登録は、
図4(A)および同図(B)に示すように、登録が完了しているものとする。また、端末装置20には、チャット用画面や掲示板用画面、アルバム用画面、日報用画面などの各種画面を表示する端末用プログラムがインストールされているものとする。
【0037】
(チャットへの投稿)
まず、作業者W1は、
図2に示す端末装置20(
図1に示す端末装置211)を操作して端末用プログラムを動作させると、端末用画面制御手段23は、
図5(A)に示すように初期画面P1を表示手段25に表示する。
次に、作業者W1は、初期画面P1にて、現場情報に基づく工事現場のリストから、担当の工事現場として現場S2が選択したものとする。
【0038】
そして、
図5(B)に示すように、「トーク」と表示されたタブT21が選択されることで、
図4(B)に示す現場S2に属する作業者(メンバー)の識別情報X1~X4から特定される
図4(A)に示す作業者W1~W4の範囲(管理者を含む作業者による現場メンバー)でチャットを行う、チャット用画面P2が表示される。
【0039】
チャット用画面P2では、チャット表示領域P21と制御表示領域P22とが表示されている。制御表示領域P22には、文字による投稿の文字入力欄R2と、画像選択ボタンB21と、カメラ起動ボタンB22と、開始終了指定ボタンB23と、スタンプ投稿ボタンB24と、録音ボタンB25とが表示されている。
【0040】
チャット用画面P2にて作業者がメッセージを投稿する場合には、
図5(C)に示すように、文字入力欄R2にメッセージを文字入力する。例えば、作業者が「雨が降ったら作業を中止」を入力したとする。そして、作業者が、文字入力欄R2に文字入力することで録音ボタンB25の代わりに表示された投稿ボタンB26を押下する。
投稿ボタンB26が押下されたことで、情報送信手段24(
図2参照)が、文字入力欄R2に入力されたメッセージを工事関係情報として、通信手段21を介して工事管理支援装置30へ送信する。
【0041】
工事管理支援装置30では、メッセージを投稿したのが作業者W1であれば、チャット制御手段33(
図3参照)が、作業者W1の投稿として記憶手段36に格納された、
図6に示すチャット用テーブルに、端末装置211からの工事関係情報を登録する。このチャット用テーブルでは、工事関係情報を特定する識別情報として「ID3」に関連付けて、工事関係情報として、メッセージである「雨が降ったら作業を中止」に対応する文字コードが登録される。また、作業者W1は現場S2での作業を行っており、初期画面P1(
図5(A)にて現場S2を選択したため、チャット用テーブルでは、現場S2を識別するための識別情報である現場IDとして、例えば「2」が登録される。
【0042】
チャット制御手段33は、このチャット用テーブルから、担当の工事現場に該当する現場IDに対応する「メッセージ」の文字コードを読み取ることで、工事関係情報が文字であることが認識できるので、文字コードを工事関係情報として端末装置211に送信する。
つまり、チャット制御手段33は、工事関係情報が文字コードであることにより、メッセージの種別が文字であることが判別でき、該当の現場IDに対応する文字コードを抽出して、そのまま端末装置211に送信することができる。
端末装置211では、端末用画面制御手段23が、
図7に示すように、チャット用画面P2に工事関係情報を表示することで、工事関係情報である「雨が降ったら作業を中止」が表示される。
【0043】
図7に示すチャット用画面P2に投稿された情報は、
図4(B)に示す現場情報の現場S2に属する作業者W1~W4が操作する端末装置211と他の端末装置となる端末装置212~214からは閲覧可能である。
例えば、
図7に示すように、作業者W2が端末装置212を操作して「了解です」と投稿すると、作業者W1が操作する端末装置211のチャット用画面P2にて、このメッセージを閲覧することができ、作業者W3,W4が操作する他の端末装置213,214からも、同じ現場IDであるため閲覧することができる。
【0044】
(掲示板への掲載)
この工事関係情報について、大事なメッセージ(重要情報)で、このメッセージを、項目別表示画面の一つである掲示板に掲載したい場合には、チャット用画面P2に投稿されたメッセージを押下する。
そうすると、
図2に示す端末用画面制御手段23が、
図7に示すように、「コピー」および「送信取消」の他、「掲示板」と表示された制御用ボタンB27を、メッセージに対応させて表示する。
作業者が制御用ボタンB27のうち「掲示板」を選択すると、端末用画面制御手段23が、
図8(A)に示すように、該当するメッセージにピン留めを模したマークMKを付与する。また、情報送信手段24が掲示板への掲載を要求する掲載要求が、工事管理支援装置30へ送信される。
【0045】
工事管理支援装置30では、掲載要求に応じて、チャット制御手段33が、
図6に示すチャット用テーブルに掲示板用フラグを有効とすることで、掲載情報を付与する。
そうすることで、端末装置20(端末装置211~214)を操作して閲覧する作業者W1~W4が、管理項目の一つである掲示板を選択するタブT22を押下したことが、端末装置20から工事管理支援装置30に通知されると、掲示板制御手段34aが、チャット用テーブルの中から、掲示板用フラグが有効とされた工事関係情報を抽出して、「掲示板」への表示データとして端末装置20へ送信する。そのため、端末装置20では、端末用画面制御手段23が、項目別表示画面の一つである掲示板用画面P3に、
図8(B)に示すように、集約された工事関係情報を表示する。
【0046】
このように、例えば、投稿者である作業者W1が、端末装置211を操作することで、チャット用画面P2に投稿したメッセージの中から選択されたメッセージを、掲示板制御手段34aが掲示板用画面P3に表示させることができ、管理することができる。また、作業者W2~W3が端末装置212~214に表示された掲示板用画面P3にて、投稿情報であるメッセージを閲覧することができる。そのため、チャット用画面P2に投稿したメッセージの中から、特に重要と感じたメッセージを他の作業者と情報共有することができる。
【0047】
(現場写真の投稿)
次に、写真の一例である現場写真の投稿について図面に基づいて説明する。
作業者W1が操作する
図1に示す端末装置211により現場写真を投稿するときには、作業者W1が端末装置211を操作して、
図9(A)に示すチャット用画面P2に表示された画像選択ボタンB21を押下する。
そうすると、端末用画面制御手段23は、表示手段25に写真選択画面P4を表示する。写真選択画面P4では、端末装置211内の現場写真を表示するタブT41と、工事管理支援装置30に格納された、作業者W1が撮影した現場写真を表示するタブT42とが表示されている。
【0048】
例えば、作業者W1は端末装置211内の現場写真を投稿するものとする。まず、
図9(A)に示すように、チャット用画面P2にて画像選択ボタンB21が選択されると、端末用画面制御手段23は、端末装置211内の現場写真(サムネイル)が並んだ写真選択画面P4が表示される。
作業者W1は投稿したい現場写真P41を押下する。そうすることで、
図2に示す情報送信手段24が、現場写真の中から選択された現場写真P41を示すファイル名(画像情報)を投稿されたメッセージ(工事関係情報)として、工事管理支援装置30に送信する。
【0049】
工事管理支援装置30では、チャット制御手段33が、作業者W1に対応するチャット用テーブルに、端末装置211からの工事関係情報を登録する。
図10に示すチャット用テーブルでは、投稿順に並んだIDに関連付けて、工事関係情報として、投稿の種別が画像であることを示す種別情報と、画像(写真)を識別するための識別情報であるアルバムIDと、現場IDとが関連付けられている。
【0050】
また、チャット制御手段33が、現場写真に関連する情報(現場写真情報)を、アルバム用テーブルに格納する。アルバム用テーブルでは、チャット用テーブルにおける現場写真を特定するためのアルバムIDと同じ値のIDと、投稿された現場写真の格納場所を示すパス情報と、現場写真のファイル名と、現場IDとが関連付けられている。
【0051】
チャット制御手段33は、
図10(A)に示すチャット用テーブルを読み込み、種別情報が画像(現場写真)であるアルバムIDを参照し、
図10(B)に示すアルバム用テーブルにて、このアルバムIDと対応するパスとファイル名とから現場写真を読み込んで、現場写真P41を送信する。そうすることで、端末装置211の端末用画面制御手段23が、
図9(B)に示すように、チャット用画面P2に現場写真P41を表示する。
【0052】
また、
図9(C)に示すように、端末装置211~214を操作して閲覧する作業者W1~W4が、
図9(B)に示すチャット用画面P2から、管理項目の一つである「アルバム」と表示されたタブT23を選択したとする。そうすると、端末装置20の情報送信手段24が、タブT23が選択された旨の通知を、工事管理支援装置30に送信する。
【0053】
工事管理支援装置30では、項目別制御手段34のアルバム制御手段34bが、アルバム用テーブルを記憶手段36から読み出して、該当の現場IDに対応するパス情報に基づいて現場写真を読み出して、「アルバム」への表示データとして、現場写真の表示の要求元である端末装置20へ送信する。
そうすることで、端末装置20では、端末用画面制御手段23が、項目別表示画面の一つであるアルバム用画面P5に、工事管理支援装置30からの現場写真P41のサムネイルを表示する。
【0054】
このように、投稿者である作業者W1が、端末装置211を操作することで、チャット用画面P2に投稿された現場写真P41を抽出し、集約した状態でアルバム用画面P5に表示させることができるので、作業者W1は簡単に現場写真を管理することができる。また、同じ現場である作業者W2~W3が端末装置212~214に表示されたアルバム用画面P5にて、投稿情報である現場写真を閲覧することができる。そのため、他の端末装置を操作する管理者は現場写真だけを素早く手軽に閲覧することができ、作業者W1~W4の中で情報共有することができる。
【0055】
上記例では、端末装置20の記憶手段27に格納された現場写真を選択して投稿することを説明したが、撮影手段22により撮影した現場写真でも同様に投稿することができる。その場合には、
図9(A)に示すチャット用画面P2に表示されたカメラ起動ボタンB22を押下して起動されたカメラから現場写真を撮影する。そして、この現場写真を投稿することで、チャット用画面P2だけでなく、
図9(C)に示すように、アルバム用画面P5でも参照することができる。
【0056】
この工事現場を撮影した画像ファイルである現場写真は、チャット用画面P2では、工事関係情報と同様に、現場メンバー(作業者W1~W4)の範囲で閲覧可能であり、アルバム用画面P5でも、現場メンバーの範囲で閲覧可能である。
【0057】
(現場写真へのタグ付け)
チャット用画面P2に投稿された現場写真はタグを付与することができる。現場写真にタグを付与するときには、まず、
図11(A)に示すチャット用画面P2に投稿された現場写真に隣接して表示されたタグマークM1を押下する。
【0058】
このタグマークM1への押下により端末用画面制御手段23は、
図11(B)に示すようなタグ付け用画面P6を表示手段25に表示する。
タグ付け用画面P6では、作業内容や部位などを選択して、タグ登録用ボタンB61を押下することで、現場写真P41に付与するタグを指定する。
タグ登録用ボタンB61が押下されたことで、情報送信手段24が、現場写真P41に指定されたタグを付与する旨の要求を工事管理支援装置30に送信する。
【0059】
工事管理支援装置30では、アルバム制御手段34bが、端末装置20からの要求に基づいて、記憶手段27に格納された現場写真P41を管理するアルバム用テーブル(
図10(B)参照)にタグを特定する識別情報(タグ情報)を登録する。
作業者が、
図11(A)に示すチャット用画面P2から、「アルバム」と表示されたタブT23を押下して、
図11(C)に示すアルバム用画面P5に切り替える。そして、プルダウンメニューにより表示された表示条件メニューM2を押下することで、表示順、絞り込みの条件を設定することができる。
【0060】
例えば、
図11(C)に示すように、表示条件メニューM2では、「登録日が新しい順」、「登録日が古い順」、「登録者別」、「部位別」、「作業内容別」のいずれかから選択することができる。このとき、「部位別」、「作業内容別」が選択されると、選択された項目を示す項目選択情報が端末装置20の情報送信手段24から工事管理支援装置30へ送信される。
工事管理支援装置30では、アルバム制御手段34bが、
図11(B)に示すタグ付け用画面P6にて選択されたタグ(タグ情報)に基づいて、記憶手段36から現場写真を抽出して並び替えを行い、端末装置20へ送信する。
端末装置20では、端末用画面制御手段23が、工事管理支援装置30からの、抽出され並び替えられた現場写真を、
図11(C)に示すアルバム用画面P5に表示する。
【0061】
(作業開始、作業終了の管理)
次に、作業者の作業開始、作業終了の管理について、図面に基づいて説明する。
図1に示す作業者W1は、端末装置211の入力手段26操作して作業開始時に、
図12(A)に示すチャット用画面P2の開始終了指定ボタンB23を押下する。この開始終了指定ボタンB23の押下により、端末用画面制御手段23が、時間指定画面P7を表示する。
【0062】
時間指定画面P7では、「作業開始」または「作業終了」のいずれかを選択する選択ボタンB71と、時間を指定する時計C7とが表示されている。
作業者W1は、端末装置211の入力手段26を操作して選択ボタンB71により「作業開始」を選択し、時計C7により時刻を作業開始時間に合わせる。時計C7の時刻は、時計C7が表示された時刻を指しているため、現時刻が作業開始時刻であれば設定は不要である。
【0063】
選択ボタンB71の選択と時計C7の入力が完了すれば、作業者W1は、端末装置211の入力手段26を操作して投稿ボタンB26を押下する。
投稿ボタンB26の押下により、情報送信手段24は、作業開始か作業終了かを示す情報と時計C7による時刻情報とがメッセージ(作業開始終了情報)として、工事管理支援装置30に送信される。
【0064】
工事管理支援装置30では、チャット制御手段33が、記憶手段36に格納された、
図13(A)に示すチャット用テーブルに、作業者W1が投稿した工事関係情報として、作業開始終了情報に対応する文字コードと、該当の現場IDとを格納する。また、チャット制御手段33は、
図13(B)に示す日報用テーブルに、作業開始終了情報である開始時間を登録する。
【0065】
チャット制御手段33は、このチャット用テーブルから「作業開始08:30」を示す文字コードを読み取り、端末装置211に送信する。端末装置211では、端末用画面制御手段23が、
図12(B)に示すように、チャット用画面P2に工事関係情報を表示することで、「作業開始08:30」が表示される。
端末装置211~214を操作して閲覧する作業者W1~W4が、チャット用画面P2から管理項目の一つである「日報」と表示されたタブT24を選択したとする。そうすると、端末装置211~214の情報送信手段24が、タブT24が選択された旨の通知を、工事管理支援装置30に送信する。
【0066】
工事管理支援装置30では、日報制御手段34cが、日報用テーブルから作業開始終了情報を読み出し、「日報」への表示データとして端末装置211~214へ送信する。そうすることで、端末装置211~214では、端末用画面制御手段23が、工事管理支援装置30からの日報情報を、項目別表示画面の一つである日報用画面P8に、作業開始終了情報が表示される。
【0067】
このように、投稿者である作業者W1が、端末装置211を操作することで、チャット用画面P2に投稿された作業開始終了情報を抽出し、集約した状態で日報用画面P8に表示させることができるので、作業者W1は簡単に作業開始および作業終了を投稿することができ、管理することができる。また、また、作業者W2~W3が端末装置212~214に表示された日報用画面P8にて、投稿情報である作業開始終了情報を閲覧することができる。そのため、他の端末装置を操作する管理者は日報用画面P8を閲覧するだけで、作業が開始されたのか、作業が終了したのかを把握することができる。また、管理者は作業者の勤務状況を集計することができ、出面についても管理することができる。
【0068】
以上のように、本実施の形態に係る工事管理支援システム10および工事管理支援装置30によれば、端末装置20からの工事関係情報の管理項目を選択する操作となる、
図5(B)に示すタブT22~T24の押下に応じて、重要情報や現場写真、作業開始終了に属する工事関係情報を、項目別制御手段34が、端末装置20の項目別表示画面(掲示板用画面P3(
図8(B)参照),アルバム用画面P5(
図9(C)参照),日報用画面P8(
図12(C)参照))に表示する。そのため、チャット用画面P2に投稿された多数の投稿から、該当する情報が抽出され、集約されるため、作業者はチャット用画面P2に投稿するだけで、作業者が容易に管理することできる。また、管理者は工事全体の管理を行うことができる。
従って、チャットに入力された情報に基づいて工事を管理することで、作業者にとって負担が少なく、管理者にとっても管理が容易である。
【0069】
本実施の形態に係る工事管理支援装置30では、工事に携わる、管理者を含む作業者が気軽に工事に関係する情報(工事関係情報)を投稿しながら、管理者による工事の管理ができるので、建築事や土木事、左官、屋根、鉄筋、舗装、内装、電気など、あらゆる工事に好適である。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、チャット用画面に投稿するだけで様々な情報の管理を行うことが可能であるため、製造業やサービス業、個人的な使用などに好適である。
【符号の説明】
【0071】
10 工事管理支援システム
20,201~203,211~214 端末装置
21 通信手段
21a アンテナ
22 撮影手段
23 端末用画面制御手段
24 情報送信手段
25 表示手段
26 入力手段
27 記憶手段
30 工事管理支援装置
31 通信手段
32 登録手段
33 チャット制御手段
34 項目別制御手段
34a 掲示板制御手段
34b アルバム制御手段
34c 日報制御手段
35 画面制御手段
36 記憶手段
W インターネット
S1,S2 現場
P1 初期画面
P2 チャット用画面
P21 チャット表示領域
P22 制御表示領域
P3 掲示板用画面
P41 現場写真
P4 写真選択画面
P5 アルバム用画面
P6 タグ付け用画面
P7 時間指定画面
P8 日報用画面
T21~T24,T41,T42 タブ
R2 文字入力欄
B21 画像選択ボタン
B22 カメラ起動ボタン
B23 開始終了指定ボタン
B24 スタンプ投稿ボタン
B25 録音ボタン
B26 投稿ボタン
B27 制御用ボタン
B61 タグ登録用ボタン
B71 選択ボタン
M1 タグマーク
M2 表示条件メニュー
MK マーク
C7 時計