(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】蓄電素子
(51)【国際特許分類】
H01M 50/555 20210101AFI20230213BHJP
H01M 50/50 20210101ALI20230213BHJP
H01M 50/548 20210101ALI20230213BHJP
H01M 50/105 20210101ALI20230213BHJP
H01M 50/178 20210101ALI20230213BHJP
H01M 6/02 20060101ALI20230213BHJP
H01M 10/04 20060101ALI20230213BHJP
H01M 4/70 20060101ALI20230213BHJP
H01M 6/16 20060101ALN20230213BHJP
H01G 11/78 20130101ALN20230213BHJP
H01G 11/74 20130101ALN20230213BHJP
【FI】
H01M50/555
H01M50/50 201Z
H01M50/548 301
H01M50/105
H01M50/178
H01M6/02 Z
H01M10/04 Z
H01M4/70 A
H01M6/16 C
H01G11/78
H01G11/74
(21)【出願番号】P 2018073740
(22)【出願日】2018-04-06
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000237721
【氏名又は名称】FDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤井 泰夫
【審査官】川口 陽己
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-016368(JP,A)
【文献】特開2013-097931(JP,A)
【文献】特開2007-095374(JP,A)
【文献】特開2004-134210(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0207114(US,A1)
【文献】特開2004-342643(JP,A)
【文献】特開2017-199663(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50-50/598
H01M 50/00-50/198
H01M 6/00-6/22
H01G 11/00-11/86
H01M 10/00-10/04
H01M 4/64-4/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装体内に電極体が不定形状の電解質とともに収納されてなる蓄電素子であって、
上下方向に積層することで正極と負極の集電体が直接面接触して直列接続することが可能であり、
前記電極体は、シート状の正極と負極とがセパレーターを介して上下方向に積層されてなり、
前記外装体は、二枚のラミネートフィルムが上下方向に積層された状態で外縁が溶着されてなるとともに、上面と下面の中央に開口部を有し、
前記正極は、平板状の正極の前記集電体の一主面に正極活物質を含む正極材料が配置されてなり、
前記負極は、平板状の負極の前記集電体の一主面に負極活物質を含む負極材料が配置されてなり、
前記正極と前記負極は、前記セパレーターを介して、前記正極材料と前記負極材料とが対面し、
前記電極体は、最上層に正負一方の前記集電体が配置され、最下層に正負他方の前記集電体が配置され、
最上層と最下層の前記集電体は、周縁が前記ラミネートフィルムに溶着されているとともに、前記外装体の前記開口部から外方に露出し、
最上層と最下層の前記集電体の一方が前記外装体の表面に対して外方に突出し、他方が前記外装体の表面に対して凹んだ状態で前記開口部から外方に露出し、
前記外装体において、前記集電体が凹んだ状態で露出する側の前記開口部は、
突出する側の前記集電体の上端面の平面形状を包含する形状に形成されている、
ことを特徴とする蓄電素子。
【請求項2】
請求項1に記載の蓄電素子であって、前記電極体は、一つの正極と一つの負極とが前記セパレーターを介して積層されてなることを特徴とする蓄電素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラミネート型の蓄電素子に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ワンタイムパスワード機能やディスプレイを搭載したICカード、またはタグやトークン(ワンタイムパスワード生成機)などといった、電源を内蔵しながら極めて薄い電子機器(以下、機器とも言う)が普及しつつある。これらの機器の実現には、電源となる蓄電素子(一次電池、二次電池、電気二重層コンデンサーなど)の小型化や薄型化が欠かせない。小型化や薄型化に適した代表的な蓄電素子としては、以下の特許文献1に記載されているラミネート型蓄電素子がある。
【0003】
図1Aに一般的なラミネート型蓄電素子(以下、蓄電素子とも言う)の外観を示した。また、
図1Bに
図1Aに示した蓄電素子の分解斜視図を示した。
図1Aに示すように、蓄電素子101は、平板状の外観形状を有し、ラミネートフィルムからなる扁平な矩形袋状の外装体112内に発電要素が密封されている。また、矩形の外装体112の一辺から正極端子板104および負極端子板108(以下、総称して電極端子板とも言う)が外方に導出されている。
【0004】
次に、蓄電素子101の構成を、
図1Bを参照しつつ説明する。なお
図1Bでは一部の部材や部位にハッチングを施し、他の部材や部位と区別し易いようにしている。
図1Bに示すように、外装体112は、互いに対面する二枚のラミネートフィルム(113a、113b)の外縁領域14が互いに溶着されてなり、外装体112の内部には、電極体2が、図示しない電解液とともに封入されている。ラミネートフィルム(113a、113b)は、アルミ箔やステンレス箔などの金属箔を基材とし、その基材の一主面に、ポリプロピレンなどからなる熱溶融性を有する樹脂からなる接着層が積層されたものである。外装体112は、二枚のラミネートフィルム(113a、113b)が、互いの接着層同士が対面するように重ね合わせられたのち、外縁領域同士14が溶着されることによって袋状に加工されたものである。
【0005】
ここで、二枚のラミネートフィルム(113a、113b)が対面する方向を上下方向とすると、電極体2は、シート状の正極4と、シート状の負極8とが、セパレーター6を介して上下方向に積層された状態で圧着されたものである。正極4は、金属板や金属箔からなる正極集電体103の一主面に、正極活物質を含む正極材料5が配置されてなる。負極8は、金属板や金属箔などからなる負極集電体7の一主面に、負極活物質を含む負極材料9が配置されてなる。そして、正極4と負極8とは、正極材料5と負極材料9とがセパレーター6を介して対面するように積層されている。正極集電体3、および負極集電体7には、それぞれ、帯状の正極端子板104、および帯状の負極端子板108のぞれぞれの一端が取り付けられている。そして、この正極端子板104と負極端子板108の他端側が外装体112の一辺から外方に導出されている。
【0006】
なお、蓄電素子101がリチウム一次電池であれば、正極4は、二酸化マンガンなどの正極活物質を含んだスラリー状の正極材料5が正極集電体103の表面に塗工されたものであり、負極8は、負極集電体7に箔状あるいは平板状のリチウム金属やリチウム合金を圧着させたものである。そして、特許文献1には、実際に市販されているラミネート型蓄電素子である薄型二酸化マンガンリチウム一次電池の特徴や放電性能などが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【非特許文献】
【0008】
【文献】FDK株式会社、”薄型二酸化マンガンリチウム一次電池”、[online]、[平成30年3月14日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/battery/lithium/lithium_thin.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の一般的なラミネート型の蓄電素子は、電極端子板が外装体の外方に突出しているため、機器に組み込む際に、外装体に加え、電極端子板を収納するためのスペースが必要となる。
【0010】
また、機器の動作電圧に応じ、複数の蓄電素子を直列に接続して電圧を高める必要がある場合には、複数の蓄電素子の電極端子板同士を、配線部材を用いて接続することなる。そのため、機器には、その配線部材を収納するためのスペースがさらに必要となる。電極端子板同士を配線部材で接続する煩雑な作業も必要となる。
【0011】
そこで本発明は、小型化が可能で、互いに接続することも容易なラミネート型の蓄電素子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、外装体内に電極体が不定形状の電解質とともに収納されてなる蓄電素子であって、
上下方向に積層することで正極と負極の集電体が直接面接触して直列接続することが可能であり、
前記電極体は、シート状の正極と負極とがセパレーターを介して上下方向に積層されてなり、
前記外装体は、二枚のラミネートフィルムが上下方向に積層された状態で外縁が溶着されてなるとともに、上面と下面の中央に開口部を有し、
前記正極は、平板状の正極の前記集電体の一主面に正極活物質を含む正極材料が配置されてなり、
前記負極は、平板状の負極の前記集電体の一主面に負極活物質を含む負極材料が配置されてなり、
前記正極と前記負極は、前記セパレーターを介して、前記正極材料と前記負極材料とが対面し、
前記電極体は、最上層に正負一方の前記集電体が配置され、最下層に正負他方の前記集電体が配置され、
最上層と最下層の前記集電体は、周縁が前記ラミネートフィルムに溶着されているとともに、前記外装体の前記開口部から外方に露出し、
最上層と最下層の前記集電体の一方が前記外装体の表面に対して外方に突出し、他方が前記外装体の表面に対して凹んだ状態で前記開口部から外方に露出し、
前記外装体において、前記集電体が凹んだ状態で露出する側の前記開口部は、突出する側の前記集電体の上端面の平面形状を包含する形状に形成されている、
ことを特徴とする蓄電素子としている。
【0013】
正極集電体と負極集電体の一方が、外装体の表面に対して外方に突出している蓄電素子としてもよい。電極体が、一つの正極と一つの負極とがセパレーターを介して積層されてなる蓄電素子とすることもできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、小型化が可能で、互いに接続することも容易なラミネート型の蓄電素子が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】一般的なラミネート型蓄電素子の外観を示す図である。
【
図1B】一般的なラミネート型蓄電素子の分解斜視図である。
【
図2A】本発明の実施例に係る蓄電素子を上方から見たときの外観図である。
【
図2B】上記実施例に係る蓄電素子を下方から見たときの外観図である。
【
図3】上記実施例に係る蓄電素子の構造を示す図である。
【
図4】二つの上記実施例に係る蓄電素子が直列接続された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。ある図面において符号を付した部分について、不要であれば他の図面ではその部分に符号を付さない場合もある。
【0017】
===実施例===
<蓄電素子の構成>
図2A、および
図2Bに、本発明の実施例に係る蓄電素子1の外観を示した。また、
図3に本実施例に係る蓄電素子1の構造を示した。ここで、
図1A、
図1Bと同様にして上下方向を規定することとすると、
図2Aは、蓄電素子1を上方から見たときの斜視図であり、
図2Bは、蓄電素子1を下方から見たときの斜視図である。そして、
図3は、蓄電素子1を、上下方向を含む面で切断したときの縦断面図である。
【0018】
図2A、および
図2Bに示したように、蓄電素子1の外観は、矩形平板状であり、外装体12の上面、および下面のそれぞれの中央には、矩形状の開口部(15a、15b)が形成されている。本実施例では、外装体12および開口部(15a、15b)の平面形状は、正方形状となっている。そして、外装体12の上面の開口部15aから正極集電体3の一部が露出し、外装体12の下面の開口部15bから負極集電体7の一部が露出している。それによって、正極集電体3の上面と負極集電体7の下面のうち、開口部(15a、15b)から露出している領域が、それぞれ、正極端子24および負極端子28となる。なお、本実施例では、正極端子24は、外装体12の表面よりも上方に突出するように開口部15aから露出している。
図1A、
図1Bに示した一般的な蓄電素子101では、矩形平面形状を有する外装体112の一辺から電極端子板(104、108)が突出していたが、本実施例に係る蓄電素子1では、矩形平面形状を有する外装体12の一辺から電極端子板が突出していない。
【0019】
図3に示したように、蓄電素子1の外装体12内には、一般的な蓄電素子101と同様に、正極4と負極8とがセパレーター6を介して積層、圧着されてなる電極体2が収納されている。本実施例では、電極体2において、正極集電体3は、電極体2の最上層に配置され、負極集電体7は電極体2の最下層に配置されている。そして、外装体12は、互いに対面する二枚のラミネートフィルム(13a、13b)の外縁領域14が溶着されてなる。また、正極集電体3の上面と、負極集電体7の下面のそれぞれにおいて、開口部(15a、15b)から露出していない周縁部分16がラミネートフィルム(13a、13b)に溶着されている。それによって、外装体12が密封され、電解液が外部へ漏出しないようになっている。
【0020】
このように本実施例に係る蓄電素子1では、外装体12の上面と下面とに平板状の電極端子(24、28)が配置される。すなわち、蓄電素子1は、
図1A、
図1Bに示した従来のラミネート型蓄電素子101に対し、上方から見たときの面積を、ラミネート型蓄電素子101における電極端子板(104、108)の面積分だけ減少させることができる。そのため、蓄電素子1は、自身を電源とする機器をより小型にすることができる。あるいは、機器は、従来の蓄電素子101よりもサイズが大きく大容量の蓄電素子1を内蔵させることができ、動作時間が延長される。なお、蓄電素子1を電源として用いる機器には、蓄電素子1の上端面に配置された正極端子24と、蓄電素子1の下端面に配置された負極端子28のそれぞれに接触する端子を設けておけばよい。また、蓄電素子1は、従来の蓄電素子101の電極端子板(104、108)に対し、電極端子(24、28)の表面積を大きくすることができる。そのため、蓄電素子1の電極端子(24、28)と機器側の端子との接触抵抗が低減し、蓄電素子1は、機器の動作時間をさらに延長させることも可能となる。
【0021】
さらに、本実施例に係る蓄電素子1の正極端子24は、外装体12の表面よりも外方に突出し、負極端子28は、外装体12の表面に対し、ラミネートフィルム13bの厚さ分だけ凹んでいる。そのため、機器や蓄電素子1の使用者は、蓄電素子1の正極端子24と負極端子28との判別が容易になり、機器に対して極性を間違えて接続する可能性が少なくなる。
【0022】
<外装体の封止手順>
次に、
図2A、
図2B、および
図3Aを参照しつつ、外装体12の封止手順の一例を挙げる。まず、中央に矩形状の開口部(15a、15b)が設けられた二枚の矩形状のラミネートフィルム(13a、13b)を用意する。そして、二枚のラミネートフィルム(13a、13b)を、互いの接着層同士が対面するように積層する。次に、二枚のラミネートフィルム(13a、13b)を、三辺に沿って溶着し、ラミネートフィルム(13a、13b)を袋状にする。この袋状のラミネートフィルム(13a、13b)内に電極体2を収納し、正極集電体3、および負極集電体7の中央部分を開口部(15a、15b)から露出させる。また、正極集電体3、および負極集電体7のそれぞれの周縁部分16と、ラミネートフィルム(13a、13b)において、この周縁部分16に対面する領域とを熱溶着する。
【0023】
そして、外装体12内に、ラミネートフィルム(13a、13b)の外縁領域14において、溶着されていない一辺側から電解液を注入する。最後に、ラミネートフィルム(13a、13b)の外縁領域14において溶着されていない一辺を熱溶着して外装体12を封止する。それによって、電極体2と電解液とが外装体12内に密封されつつ、開口部(15a、15b)から、正極集電体3、および負極集電体7が、それぞれ正極端子24、および負極端子28として露出する。
【0024】
<蓄電素子同士の直列接続>
次に、複数の蓄電素子1を直列接続する方法について説明する。
図4に、直列に接続された状態にある二つの蓄電素子(1a、1b)の縦断面図を示した。
図4に示したように、二つの蓄電素子(1a、1b)を直列接続させるためには、同じ極性の端子(24、28)が上下同方向に向くように二つの蓄電素子(1a、1b)を上下に積層すればよい。
図4に示した例では、下方の蓄電素子1bの正極端子24の上端面が上方の蓄電素子1aの負極端子28の下端面に接触している。なお、外装体12に形成されている負極端子28側の開口部15bを、正極端子24の上端面の平面形状を包含する形状に形成しておけば、下方の蓄電素子1bの正極端子24が上方の蓄電素子1の負極端子28に確実に面接触する。
【0025】
このように、実施例に係る蓄電素子1の電極体2は、任意の個数で直列接続されることで、様々な電圧に対し、柔軟に対応することができる。そして、実施例に係る蓄電素子1では、複数個を直列接続する際に、配線部材が不要となる。そのため、直列接続された状態の複数個の蓄電素子1を用いる機器の内部に、配線部材を収納するための空間を設ける必要がない。また、配線部材を接続するための繁雑な作業も不要となる。したがって、蓄電素子1は、機器の製造コストを低減させることもできる。
【0026】
===その他の実施例===
上記実施例に係る蓄電素子1が備える電極体2は、一つの正極4と一つの負極8とがセパレーター6を介して積層されてなる構成を一つだけ備えた「一層型」であった。一層型の電極体2を備えた蓄電素子1は、厚さが0.5mm程度で極めて薄く、複数個が積層された状態でも十分に薄い。また、複数の蓄電素子1を積層して直列接続させる場合、一つの蓄電素子1の出力電圧が最小単位であることから、より多様な電圧に対応することができる。
【0027】
もちろん、電極体2は、一つの正極4と一つの負極8とをセパレーター6を介して対面させた構成を一組の素電池として、複数組の素電池が直列接続されるように、複数組の素電池が上下方向に素電池が積層されたものであってもよい。そして、その直列接続された複数組の素電池からなる電極体が、一つの外装体内に収納されているとともに、最上層の素電池における上側の集電体と、最下層の素電池における下側の集電体が、それぞれ異なる極の電極端子として、外装体12の開口から露出していればよい。
【0028】
上記実施例に係る蓄電素子1は、正極端子24が外装体12の表面に対して外方に突出していたが、負極集電体7の一部を開口部15bから突出させてもよい。また、正極集電体3と負極集電体7の双方を開口部(15a、15b)から突出させてもよい。あるいは、正負両極の集電体(3、7)が外装体12の表面に対して凹んでいてもよい。なお、双方の集電体(3、7)が外装体12の表面に対して凹んでいる蓄電素子を直列接続する場合には、一方の蓄電素子の正極端子と他方の蓄電素子の負極端子との間に平板状の導電体を介在させ、その導電体の厚さを二枚分のラミネートフィルムの厚さより厚くすればよい。
【0029】
外装体12の開口部(15a、15b)の開口形状は、矩形に限らず、円形や三角形等、任意の形状とすることができる。
【0030】
上記実施例に係る蓄電素子1では、外装体12内に液体である電解液が電解質として封入されていたが、例えば、ポリマーに電解液を含浸させてなるポリマー電解質やゲル状の電解質など、不定形状の電解質が外装体12内に封入されていればよい。
【符号の説明】
【0031】
1,101 蓄電素子、2 電極体、3,103 正極集電体、4 正極、5 正極材料、6 セパレーター、7 負極集電体、8 負極、9 負極材料、11 露出部、12,112 外装体、13a,13b,113a,113b ラミネートフィルム、14 外縁領域、15a,15b 開口部、24 正極端子、28 負極端子、104 正極端子板、108 負極端子板