(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】制御装置、トイレ、情報処理装置、制御プログラム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
A01K 1/01 20060101AFI20230213BHJP
A01K 1/015 20060101ALI20230213BHJP
A01K 29/00 20060101ALI20230213BHJP
【FI】
A01K1/01 801K
A01K1/015 A
A01K29/00 B
(21)【出願番号】P 2018110677
(22)【出願日】2018-06-08
【審査請求日】2021-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】松浦 博
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/150101(WO,A1)
【文献】特開2010-231454(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0244707(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/00 - 3/00
A01K 11/00 - 29/00
G06Q 50/02
G06F 17/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器を制御する制御装置であって、
排泄物を吸収する消耗品の重量の情報を取得する重量取得部と、
上記消耗品の上記重量に応じて、上記消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理部と、
上記消耗品の上記重量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断部と、
を備え、
上記消耗品の上記重量
が減少した場合、上記消耗品が使用前のものである
と判断し、
上記報知処理部は、上記消耗品の上記重量が上記所定値よりも大きい場合、上記消耗品の上記交換時期に関する情報を上記ユーザに報知する処理を行い、
上記重量取得部によって取得された使用前の上記消耗品の重量の情報に基づいて、使用前の上記消耗品の重量に応じて上記所定値を変更することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
上記報知処理部は、上記消耗品の交換を勧める旨の情報を上記ユーザに報知する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
過去の上記消耗品の上記重量の推移と、最新の上記消耗品の上記重量とに基づいて、上記消耗品の交換が必要になる時期を推定する交換時期推定部を備え、
上記報知処理部は、上記消耗品の交換が必要になる時期の情報を上記ユーザに報知する処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項4】
上記消耗品は、尿を吸収するシートであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の制御装置と、
上記消耗品の上記重量を計測する重量計とを備えることを特徴とするトイレ。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の制御装置を備え、
上記重量取得部は、トイレから上記消耗品の上記重量の情報を取得することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
【請求項8】
電子機器を制御する制御方法であって、
排泄物を吸収する消耗品の重量の情報を取得する重量取得工程と、
上記消耗品の上記重量に応じて、上記消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理工程と、
上記消耗品の上記重量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断工程と、
を含み、
上記消耗品の上記重量
が減少した場合、上記消耗品が使用前のものである
と判断し、
上記報知処理工程は、上記消耗品の上記重量が上記所定値よりも大きい場合、上記消耗品の上記交換時期に関する情報を上記ユーザに報知する処理を行い、
上記重量取得工程によって取得された使用前の上記消耗品の重量の情報に基づいて、使用前の上記消耗品の重量に応じて上記所定値を変更することを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ、クラウドサーバの情報処理装置、又はユーザ端末等の電子機器を制御する制御装置、トイレ、情報処理装置、制御プログラム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ペットの体重や排泄物の重量を計量する動物用トイレが知られている。この種の動物用トイレでは、例えば吸水シートが敷かれており、ペットが例えば排尿したときに、吸水シートを取り替えることにより、動物用トイレを清潔に保つことができるものとなっている。
【0003】
しかし、吸水シートの交換時期に気づかない場合があり、その場合には、尿が動物用トイレから漏れたり衛生上の問題が発生したりする可能性がある。そこで、この問題を解決するために、動物用トイレに吸水シートの交換時期の報知機能があることが望まれる。
【0004】
ここで、報知技術としては、例えば特許文献1に、冷蔵庫に用いる消耗品の消耗品使用時間を積算しておくと共に、消耗品使用時間が交換要請時間を超えると、消耗品が交換時期である旨を報知する消耗品交換要請機能付き冷蔵庫が開示されている。これにより、消耗品交換要請機能付き冷蔵庫は、耗品交換要請信号を出力してユーザに報知するので、消耗品別に劣化に合わせた交換要請を行うことが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の特許文献1に開示された報知技術では、消耗品の使用時間の積算値により交換時期を判断している。
【0007】
しかしながら、動物用トイレでは、吸水シートについて使用時間の積算値を求めても交換時期を適切に判断することはできないという問題点を有している。例えば、使用時間だけで判断すると、吸水シートの吸水能力が残っているのに、交換時期を知らせてしまう可能性がある。
【0008】
本発明の一態様は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、消耗品の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置、トイレ、情報処理装置、制御プログラム及び制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様における制御装置は、上記の課題を解決するために、電子機器を制御する制御装置であって、排泄物を吸収する消耗品の重量の情報を取得する重量取得部と、
上記消耗品の上記重量に応じて、上記消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理部とを備えることを特徴としている。
【0010】
また、本発明の一態様におけるトイレは、上記の課題を解決するために、上記制御装置と、上記消耗品の上記重量を計測する重量計とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、本発明の一態様における情報処理装置は、上記の課題を解決するために、上記制御装置を備え、上記重量取得部は、トイレから上記消耗品の上記重量の情報を取得することを特徴としている。
【0012】
また、本発明の一態様における制御プログラムは、上記の課題を解決するために、上記制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記重量取得部、及び上記報知処理部としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0013】
また、本発明の一態様における制御方法は、上記の課題を解決するために、電子機器を制御する制御方法であって、排泄物を吸収する消耗品の重量の情報を取得する重量取得工程と、上記消耗品の上記重量に応じて、上記消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理工程とを含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、消耗品の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置、トイレ、情報処理装置、制御プログラム及び制御方法を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態1におけるペット用トイレ及び制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】(a)は上記制御装置を備えたペット用トイレの外観構成を示す斜視図であり、(b)は上記ペット用トイレの外観構成を示す分解斜視図である。
【
図3】上記ペット用トイレの外観構成を示す断面図である。
【
図4】上記制御装置における制御の流れを示すフローチャートである。
【
図5】本発明の実施形態2におけるペット用トイレ及び制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】上記ペット用トイレにおいて、尿シートにおける、過去の重量の推移と、最新の重量とに基づいて、尿シートの交換が必要になる時期を推定する方法を示すグラフである。
【
図7】本発明の実施形態3におけるペット用トイレ及び制御装置の構成を示すものであって、サーバ群に設けられた制御装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について
図1~
図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0017】
本実施の形態の重量計を備えたトイレとしてのペット用トイレは、例えばペットの体重を測ると共に、ペットの排泄物である尿の重量を測る機能を備えたペット用のトイレとなっている。ペットとしては、例えば、家庭で飼われる動物である例えば猫、犬等である。ただし、本発明の一態様におけるトイレにおいては、必ずしも猫、犬等の動物に限らず他の動物にも適用することができる。例えば、人間についても適用可能である。
【0018】
(ペット用トイレの構成)
本実施の形態のペット用トイレは、動物であるペットの体重及び排泄物の重量を計測する重量計測装置の機能を有している。排泄物は、本実施の形態では、尿が好ましい。このため、本実施の形態では、排泄物は尿であるとして説明する。
【0019】
本実施の形態の制御装置を備えたトイレとしてのペット用トイレ1Aの外観構成について、
図2の(a)(b)及び
図3に基づいて説明する。
図2の(a)は、本実施の形態の制御装置20Aを備えたペット用トイレ1Aの外観構成を示す斜視図である。
図2の(b)は、ペット用トイレ1Aの外観構成を示す分解斜視図である。
図3は、ペット用トイレ1Aの外観構成を示す断面図である。
【0020】
本実施の形態のペット用トイレ1Aは、
図2の(a)(b)及び
図3に示すように、本体容器11、計測台12、排泄トレイ13、消耗品としての尿シート14、支持板15、体重計2、排泄物重量計3、制御装置20A及び図示しないカバーを備えている。
【0021】
本体容器11は、中央部に開口11aを有すると共に、計測台12を支持する。計測台12は、ペットがそこに乗り、排泄する台である。計測台12の底面は開口12aを有している。開口12aにはメッシュ12bが設けられており、このメッシュ12bの上には、例えば猫砂等を敷くことも可能となっている。メッシュ12bは、本実施の形態では、尿等の液体は通過させるが、糞及びペットが持ってきた物体(おもちゃ)等は通過させない。メッシュ12bは、液体透過性の布又は薄膜等により形成されてもよい。また、計測台12の底面に形成される開口12aは、メッシュ12bに代えて、排泄物が通過する複数のスリットであってもよい。
【0022】
計測台12は、本実施の形態では凹型の容器のような形状であるが、計測台12の形状は任意であり、体重の計測のためにペットを乗せることができればよい。
【0023】
排泄トレイ13は、計測台12の開口12aと本体容器11の開口11aとの間に配置されて、排泄物を受ける部材である。排泄トレイ13は、本体容器11の側面に形成された側面穴11bから挿入及び抜き取り可能となっている。すなわち、ペットが計測台12で排尿すると、尿は、メッシュ12bが設けられた開口12aを通して、排泄トレイ13の底板13aに敷かれた尿シート14の上に落ちるようになっている。
【0024】
尿シート14は、尿等の液体を吸収する成分を含有するシートである。排尿された尿シート14は、排泄トレイ13を本体容器11から抜き出すことにより、容易に新品のものと交換可能となっている。
【0025】
支持板15は、体重計2、並びに排泄物重量計3及び制御装置20Aを支持する台板である。
【0026】
体重計2は、本実施の形態では、本体容器11の例えば長方形の底部の4隅を支持するようにして4か所に設けられている。体重計2は、図示しないロードセルを備えており、ロードセルにて計測台12を含む本体容器11とペットとの合計の重量を計測する。この結果、これら合計の重量から計測台12を含む本体容器11の重量を風袋として差し引くことによって、ペットの体重を測定することができる。尚、本実施の形態では、体重計2は4個設けられているので、ペットの体重は、体重計2での測定値の概ね4倍となる。これらの測定値は、制御装置20Aの後述する重量取得部21に出力される。
【0027】
排泄物重量計3は、ペットの排泄物である尿の重量を図示しないロードセルにて測定するものである。本実施の形態では、排泄物重量計3は、長方形の支持板15の中央に設けられている。そして、排泄物重量計3の上面は、排泄トレイ13の底板13aに接触しており、これによって、尿シート14が敷かれた排泄トレイ13を一点支持している。すなわち、排泄トレイ13は、本体容器11に挿入したときには、排泄物重量計3の上面にのみ接触し、本体容器11には接触しない状態となっている。このため、排泄物重量計3は、尿シート14が敷かれた排泄トレイ13、又は排尿後の尿シート14が敷かれた排泄トレイ13の重量を測定可能となっている。この結果、排泄物重量計3の計量値から、排泄前の尿シート14の重量と排泄トレイ13の重量値との合計値を風袋として差し引くことにより、ペットの排泄物である尿の重量を測定することができる。すなわち、尿シート14に吸収された排泄物の重量を特定することができる。
【0028】
制御装置20Aは、本実施の形態では、例えば、排泄物重量計3の下側に設けられている。つまり、制御装置20Aの上に排泄物重量計3が積層されている。ただし、必ずしもこれに限らず、制御装置20Aを別の位置に設けることが可能である。
【0029】
尚、本実施の形態では、体重計2及び排泄物重量計3は、荷重センサとしての図示しないロードセルを含んでいる。ロードセルは、歪による抵抗値変化を電圧変化として検出するものである。ただし、本発明の一態様においでは、体重計2及び排泄物重量計3は、必ずしもロードセルに限らず、例えば電磁力平衡方式の重量計を使用することが可能である。電磁力平衡方式の重量計は、電磁力で天秤を釣り合わせ、そのときの電流を検出するものである。
【0030】
(制御系の構成)
本実施の形態におけるペット用トイレ1Aの制御系の構成について、
図1に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態におけるペット用トイレ1Aの制御系の構成を示すブロック図である。
【0031】
図1に示すように、本実施の形態のペット用トイレ1Aは、制御系として、制御装置20Aと、体重計2と、排泄物重量計3と、記憶部4と、表示部5と、スピーカ6と、通信部7とを備えている。
【0032】
上記体重計2は、計測台12を含む本体容器11の重量、又は計測台12を含む本体容器11とペットとの合計の重量を計測して、後述する制御装置20Aの重量取得部21に出力するようになっている。
【0033】
排泄物重量計3は、尿シート14が敷かれていない排泄トレイ13の重量、未使用の尿シート14が敷かれた排泄トレイ13の重量、又は排尿後の尿シート14が敷かれた排泄トレイ13の重量を計測して、制御装置20Aの重量取得部21に出力するようになっている。
【0034】
制御装置20Aは、本実施の形態では、重量取得部21と、判断部22と、報知処理部23Aとを備えている。
【0035】
重量取得部21は、排泄物重量計3による計量値を取得する。具体的には、排泄物重量計3は、所定のタイミングで(例えば定期的に)計量値を取得する。このときの計量値は、排泄トレイ13の重量と吸収した尿を含む尿シート14の重量との合計値である。そこで、重量取得部21は、計量値から、予め記憶部4に予め格納された排泄トレイ13の重量を引き算する。これにより、吸収した尿を含む尿シート14の重量を演算により取得することができる。重量取得部21は、吸収した尿を含む尿シート14の重量を判断部22に出力する。
【0036】
判断部22は、消耗品としての尿シート14の重量が所定値としての予め設定された閾値よりも大きいか否かを判断する。判断部22は、判断結果を報知処理部23Aに出力する。
【0037】
例えば、閾値は、尿を吸収していない使用前の尿シート14の重量と、尿シート14が吸収可能な尿の重量との和よりも小さい値に設定されている。尚、本実施の形態では、使用前の尿シート14の重量の製品ばらつきは小さいので、予め測定した使用前の尿シート14の重量を設定値として記憶部4に格納している。ただし、これに限らず、制御装置20Aは、尿シート14の交換時に、使用前の尿シート14の重量と排泄トレイ13の重量との合計を測定し、毎回記憶部4に格納しておくことも可能である。
【0038】
閾値は、尿シート14の種類に応じて変更されてもよい。ユーザが、制御装置20Aに閾値を入力してもよい。制御装置20Aは、記憶部に閾値を記録する。また、ユーザが、使用前の尿シート14の重量と尿シート14が吸収可能な尿の重量とを制御装置20Aに入力してもよい。制御装置20Aは、例えば吸収可能な尿の重量に係数(例えば80%)を乗じて使用前の尿シート14の重量を加算した値を、閾値として設定してもよい。ユーザは、尿シート14の種類(製品を特定する情報)を制御装置20Aに入力してもよい。制御装置20Aは、尿シート14の種類に応じて、閾値を設定してもよい。尿シート14の種類に応じた情報(閾値そのもの、使用前の尿シート14の重量、及び/又は尿シート14が吸収可能な尿の重量)は、記憶部4に予め記憶されていてもよいし、サーバ群30から取得されてもよい。また、ユーザが、尿シート14の種類を、ユーザ端末40を介してサーバ群30に入力してもよい。制御装置20Aは、サーバ群30から尿シート14の種類の情報及び種類に応じた情報を取得してもよい。
【0039】
閾値は、使用前の尿シート14の重量に応じて変更されてもよい。例えば、制御装置20Aは、使用前の尿シート14の重量に係数(1よりも大きい値、例えば3)を乗じて閾値としてもよい。このように交換時の重量からの増加率で閾値を設定してもよい。制御装置20Aは、尿シート14の交換時に、使用前の尿シート14の重量を求めることができる。
【0040】
報知処理部23Aは、尿シート14の重量に応じて、交換時期に関する情報をユーザに報知する。例えば、報知処理部23Aは、尿を含む尿シート14の重量の測定値が閾値よりも大きい場合には、尿シート14の交換時期に関する情報として、例えば今が、尿シート14の交換時期である旨を、通信部7を介してサーバ群30に送信し、延いてはユーザに報知する。具体的には、例えばサーバ群30は、スマートフォン等のユーザ端末40に報知するようになっている。
【0041】
また、例えば、報知処理部23Aは、自らのペット用トイレ1Aに対しても表示部5及びスピーカ6にて、尿シート14の交換時期である旨を報知させるようになっている。例えば、表示部5では、図示しないLED(発光ダイオード)を点灯させたり、スピーカ6にて例えばブザーを鳴らしたり、「尿シートを交換して下さい。」とのメッセージを表示部5に表示したり、又はスピーカ6から音声出力したりするようになっている。
【0042】
記憶部4は、例えばフラッシュメモリ又はハードディスクからなっており、重量取得部21にて取得した排泄物重量計3での測定値や、判断部22で使用する予め設定された閾値等を格納するようになっている。
【0043】
通信部7は、インターネットのサーバ群30の通信部31と通信したり、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離間無線通信を用いて、スマートフォン等のユーザ端末40に直接連絡したりすることが可能となっている。
【0044】
上記構成を有する制御装置20Aの制御動作について、
図4に基づいて説明する。
図4は、制御装置20Aにおける制御の流れを示すフローチャートである。
【0045】
図4に示すように、ペットがペット用トイレ1Aの計測台12に乗って排尿した場合には、排泄物重量計3からの計量値が重量取得部21に入力され、これにより、重量取得部21は、演算により風袋消去して、尿重量を含む尿シート14の重量を取得する(S1)。この尿重量は、記憶部4に記憶される(S2)。次いで、制御装置20Aの判断部22は、尿シート14の重量が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判断する(S3)。言い換えれば、判断部22は、尿重量が尿の閾値よりも大きいか否かを判断する。尿シート14の重量が予め設定された閾値よりも大きいと判断された場合には、その旨を報知処理部23Aに出力する。これにより、制御装置20Aの報知処理部23Aは、表示部5にて、例えばLEDを点灯させたり、表示画面にその旨を表示させたりする。また、スピーカ6にて、ブザー音を鳴らしたり、尿シート14を交換し得下さい等のメッセージを音で報知させたりさせる(S4)。この報知は、尿シート14の交換時期に関する情報を意味する。尚、S3において、尿重量が予め設定された閾値以下であると判断された場合には、終了する。
【0046】
これにより、ユーザがペット用トイレ1Aの近辺にいるときには、表示部5やスピーカ6での報知により、ユーザは尿シート14を交換することができる。
【0047】
一方、ユーザが屋外等にいる場合がある。その場合のために、本実施の形態のペット用トイレ1Aでは、報知処理部23Aでの尿シート14が交換時期である旨の報知は、通信部7を介して、サーバ群30に通信されるようになっている。その結果、サーバ群30では、サーバ群30の通信部31にて、ペット用トイレ1Aの通信部7からの通信を受信し、受信内容を記憶部32に記憶すると共に、その内容をスマートフォン等のユーザ端末40に通信する。これにより、屋外にいたユーザは、ユーザ端末40にて、尿シート14が交換時期である旨を知ることができるので、屋内に入って、尿シート14を交換することができる。
【0048】
このように、本実施の形態の制御装置20Aは、電子機器である例えばトイレとしてのペット用トイレ1Aを制御する。制御装置20Aは、排泄物である尿を吸収する消耗品としての尿シート14の重量の情報を取得する重量取得部21と、尿シート14の重量に応じて、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理部23Cとを備えている。
【0049】
本実施の形態では、制御装置20Aは電子機器を制御する。電子機器は、トイレとしてのペット用トイレ1Aが該当する。
【0050】
ところで、消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する場合に、従来では、消耗品の使用時間に基づいて判断していた。しかし、例えば尿シート14等の消耗品については、排尿があったか否か、並びに排尿の頻度及び量が交換時期に影響し、使用時間に基づいて交換時期を判断しても必ずしも適切な交換時期になるとは限らない。すなわち、消耗品の種類によっては、交換時期について、一律に使用時間で判断することはできない場合がある。
【0051】
そこで、本実施の形態においては、ペット用トイレ1Aに設けられた制御装置20Aは、重量取得部21と報知処理部23Aとを備えている。このため、重量取得部21にて排泄物としての尿を吸収する尿シート14の重量の情報を取得し、報知処理部23Aにて尿シート14の重量に応じて、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う。
【0052】
この結果、本実施の形態においては、尿シート14の重量に基づいて交換時期を通知する。このため、消耗品が例えば尿シート14である場合に、尿の重量を測定することにより、尿シート14が交換時期であるか否かを適切に判断することができる。したがって、消耗品の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置20Aを提供することができる。
【0053】
また、本実施の形態における制御装置20Aは、尿シート14の重量が所定値である閾値よりも大きいか否かを判断する判断部22を備え、報知処理部23Aは、尿シート14の重量が閾値よりも大きい場合、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う。
【0054】
これにより、制御装置20Aは、尿シート14の重量が閾値よりも大きいか否かを判断する判断部22を備えている。このため、閾値を尿シート14の交換時期を示す重量値に設定しておくことによって、判断部22にて、尿シート14が交換時期であるか否かを判断することができる。そして、尿シート14が交換時期であると判断部22にて判断された場合に、報知処理部23Aは、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う。この結果、確実に、尿シート14の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置20Aを提供することができる。
【0055】
また、本実施の形態における制御装置20Aでは、報知処理部23Aは、尿シート14の交換を勧める旨の情報をユーザに報知する処理を行う。これにより、ユーザは、尿シート14を交換した方がよいことを知ることができる。ここで、報知処理部23Aが、尿シート14の交換を勧める旨の情報をユーザに報知する処理は、例えば、ペット用トイレ1A自体に備えられている例えばLEDや表示画面を有する表示部5の表示、又はスピーカ6によるブザー音等により報知することが可能である。或いは、外部のサーバ群30やユーザ端末40に対して通信を介してユーザに報知することも可能である。
【0056】
また、本実施の形態における制御装置20Aでは、消耗品は、尿を吸収する尿シート14である。これにより、消耗品が尿を吸収する尿シート14である場合に、尿シート14の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置20Aを提供することができる。
【0057】
また、本実施の形態におけるトイレとしてのペット用トイレ1Aは、制御装置20Aと、尿シート14の重量を計測する重量計としての排泄物重量計3とを備えている。これにより、排泄物重量計3にて尿シート14の重量を計測することにより、尿シート14の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置20Aを備えたペット用トイレ1Aを提供することができる。
【0058】
また、本実施の形態における制御方法は、電子機器としてのペット用トイレ1Aを制御する制御方法であって、尿を吸収する尿シート14の重量の情報を取得する重量取得工程と、尿シート14の重量に応じて、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理工程とを含む。これにより、尿シート14の重量に応じて交換時期を報知し得るペット用トイレ1Aを制御する制御方法を提供することができる。
【0059】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について
図5及び
図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0060】
本実施の形態のペット用トイレ1Bの制御装置20Bは、前記実施の形態1のペット用トイレ1Aの制御装置20Aの構成に加えて、交換時期推定部24が設けられている点が異なっている。
【0061】
本実施の形態のペット用トイレ1Bの制御装置20Bの構成について、
図5及び
図6に基づいて説明する。
図5は、本実施の形態におけるペット用トイレ1B及び制御装置20Bの構成を示すブロック図である。
図6は、ペット用トイレ1Bにおいて、尿シート14における、過去の重量の推移と最新の重量とに基づいて、尿シート14の交換が必要になる時期を推定する方法を示すグラフである。
図6において、横軸は時刻、縦軸は排泄物重量計3による計量値(排泄トレイ13の重量と尿シート14の重量とを含む)を示す。
【0062】
本実施の形態のペット用トイレ1Bの制御装置20Bには、
図5に示すように、重量取得部21、判断部22、交換時期推定部24及び報知処理部23Bが設けられている。
【0063】
交換時期推定部24は、過去の尿シート14の重量の推移と、最新の尿シート14の重量とに基づいて、尿シート14の交換が必要になる時期を推定する。交換時期推定部24は、推定した時期を報知処理部23Bに出力する。
【0064】
そして、報知処理部23Bは、本実施の形態では、尿シート14の交換が必要になる時期の情報をユーザに報知する処理を行うようになっている。
【0065】
具体的には、
図6に示すように、尿シート14の吸尿能力が優れており、例えば、尿シート14に対して4回目の排尿があったときに、尿シート14の交換が必要になったとする。このような尿シート14の過去の交換情報が把握できていれば、排尿一回当たりの凡その排尿量が分かる。また、期間当たりの重量増加が分かる。
【0066】
そこで、本実施の形態では、例えば、1回目の排尿があったときには、報知処理部23Bにて、現在の尿シート14においては後3回の排尿が可能である旨を報知する。また、報知処理部23Bは、交換が必要になるまでの期間(交換が必要になる時期)を報知する。報知は、ペット用トイレ1Bの表示部5やスピーカ6を介して報知してよく、又は通信部7及びサーバ群30を介してユーザ端末40に報知する形態であってもよい。
【0067】
これにより、ユーザは、尿シート14を取り替えるための準備を効率的に行うことが可能となる。例えは、取り替え時期を予測して、新しい尿シート14を準備することができる。
【0068】
このように、本実施の形態のペット用トイレ1Bにおける制御装置20Bは、過去の尿シート14の重量の推移と、最新の尿シート14の重量とに基づいて、尿シート14の交換が必要になる時期を推定する交換時期推定部24を備え、報知処理部23Bは、尿シート14の交換が必要になる時期の情報をユーザに報知する処理を行う。
【0069】
例えば、消耗品が尿シート14である場合には、尿シート14の吸尿能力によって、数回の排尿が行われた場合に交換時期となるときがある。そのような場合に、本実施の形態における制御装置20Bでは、交換時期推定部24が、過去の尿シート14の重量の推移と、最新の尿シート14の重量とに基づいて、尿シート14の交換が必要になる時期を推定する。そして、報知処理部23Bは、交換時期推定部24による尿シート14の交換が必要になる時期の情報をユーザに報知する処理を行う。
【0070】
この結果、複数回の排尿により交換時期が定まる場合に、適切に交換時期をユーザに報知することができる。また、報知内容が、消耗品の交換が必要になる時期の情報であるので、ユーザは、後、何回で尿シート14が交換時期になるかを知ることができる。したがって、新しい尿シート14の準備を適切に行うことができる。
【0071】
尚、報知処理部23Bは、尿シート14の重量がある閾値を超えた場合に、交換が必要になる時期を報知してもよい。例えば、尿シート14の重量が閾値以下の場合は、交換が必要になる時期を報知しなくてもよい。また、例えば、報知処理部23Bは、尿シート14の重量が第1閾値を超えた場合に、交換が必要になる時期を報知し、尿シート14の重量が第1閾値より大きい第2閾値を超えた場合に、交換が必要になる時期及び交換が必要な旨を報知してもよい。
【0072】
尚、制御装置20Bは、排泄物重量計3による計量値が所定値以上下がり、その後上記所定値以上上がったとき、排泄トレイ13が出し入れされたと判断することができる。出し入れの前後で、計量値が減少した場合、制御装置20Bは、尿シート14が交換されたと判断してもよい。例えば上記所定値は排泄トレイ13の重量に対応した値にしてもよい。これらの事項は他の実施形態でも同様である。
【0073】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について
図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
前記実施の形態1におけるペット用トイレ1Aの制御装置20A、及び実施の形態2におけるペット用トイレ1Bの制御装置20Bは、いずれもペット用トイレ1A又はペット用トイレ1Bに設けられていた。これに対して、本実施の形態のペット用トイレ1Cでは、制御装置30Cは、サーバ群30に設けられている点が異なっている。
【0075】
本実施の形態におけるペット用トイレ1Cの制御装置30Cについて、
図7に基づいて説明する。
図7は、本実施の形態におけるペット用トイレ1Cの制御装置30Cの構成を示すブロック図である。
【0076】
本実施の形態におけるペット用トイレ1Cにおいては、
図7に示すように、ペット用トイレ1Cの制御系としては制御部20が設けられており、制御部20は、重量取得部21と報知処理部23Cとを備えている。
【0077】
重量取得部21は、排泄物重量計3の計量値を入力して、尿シート14の重量を取得すると共に、取得した重量を直ちに通信部7を介してサーバ群30に送信する。なお、重量取得部21は、排泄物重量計3の計量値をサーバ群30に送信してもよいし、計量値から排泄トレイ13等の重量を減算した値をサーバ群30に送信してもよい。
【0078】
そして、制御部20に設けられている報知処理部23Cは、後述するサーバ群30の制御装置30Cにおける報知処理部34から通信部31及び通信部7を介して送信された尿シート14の交換情報を受け取った後、表示部5及びスピーカ6にて、その旨を報知するようなっている。
【0079】
一方、本実施の形態では、制御装置30Cは、サーバ群30に設けられている。すなわち、本実施の形態では、ペット用トイレ1Cの制御系から尿重量に関する情報のみをサーバ群30の制御装置30Cにて受け取り、このサーバ群30の制御装置30Cにて、尿シート14が交換時期であるか否かを判断する。そして、尿シート14が交換時期である場合には、サーバ群30の制御装置30Cからユーザ端末40及びペット用トイレ1Cに尿シート14の交換時期に関する情報を報知する処理を行うようになっている。
【0080】
このための構成として、サーバ群30(情報処理装置)は、制御装置30Cと記憶部32とを備えている。制御装置30Cは、通信部31(重量取得部)と、判断部33及び報知処理部34を備えた制御装置30Cとを図示しない情報処理装置に備えている。
【0081】
本実施の形態では、制御装置30Cは、ペット用トイレ1Cの通信部7から重量取得部21が取得した尿シート14の重量の情報を通信部31にて受信し、その重量の情報を記憶部32に記憶する。
【0082】
次いで、制御装置30Cの判断部33は、尿シート14の重量が設定された所定値である閾値よりも大きいか否かを判断する。
【0083】
次いで、制御装置30Cの報知処理部34は、尿シート14の重量が設定された所定値である閾値よりも大きい場合には、尿シート14が交換時期であるとして、通信部31を介してユーザ端末40及びペット用トイレ1Cの報知処理部23Cに尿シート14の交換時期に関する情報を報知する処理を行うようになっている。
【0084】
これにより、ユーザは、スマートフォン等のユーザ端末40にて、尿シート14が交換時期であることを知ることができる。また、ペット用トイレ1C自体においても、表示部5等にて、尿シート14が交換時期である旨が表示されているので、その表示等によっても、ユーザは、尿シート14が交換時期であることを知ることができる。
【0085】
尚、本発明の一態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、制御装置30Cは、サーバ群30の情報処理装置に設けられていた。しかし、特にこれに限定するものではなく、例えば、制御装置30Cは、情報処理装置としてのユーザ端末40に設けられているとすることが可能である。
【0086】
すなわち、制御装置は、実施の形態1及び実施の形態2に示すように、ペット用トイレ1A・1B自体に設けることが可能であると共に、本実施の形態のように、ペット用トイレ1A・1B自体とは異なる、外部に存在するサーバ群30やユーザ端末40に設けることが可能となっている。
【0087】
このように、本実施の形態の制御装置30Cは、電子機器としてのサーバ群30やユーザ端末40を制御する。制御装置30Cは、尿を吸収する尿シート14の重量の情報を取得する重量取得部としての通信部31と、尿シート14の重量に応じて、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理部34とを備えている。
【0088】
上記の構成によれば、制御装置30Cは、電子機器としての例えばサーバ群30の情報処理装置やユーザ端末40等の情報処理装置を制御する。すなわち、本実施の形態では、制御装置30Cが例えばサーバ群30に設けられている場合は情報処理装置を有するサーバ群30が電子機器に該当し、制御装置30Cが例えばスマートフォン等のユーザ端末40に設けられている場合はユーザ端末40等の情報処理装置が電子機器に該当する。
【0089】
本実施の形態では、制御装置30Cは、重量取得部としての通信部31と報知処理部34とを備えている。このため、通信部31にて尿を吸収する尿シート14の重量の情報をペット用トイレ1Cの制御部20における重量取得部21及び通信部7を介して取得し、報知処理部34にて尿シート14の重量に応じて、尿シート14の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う。したがって、尿シート14の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置30Cを提供することができる。
【0090】
また、本実施の形態における情報処理装置としてのサーバ群30の情報処理装置及び情報処理装置としてのユーザ端末40は、制御装置30Cを備え、通信部31は、ペット用トイレ1Cの重量取得部21から通信部7を介して尿シート14の重量の情報を取得する。ユーザ端末40は、ペット用トイレ1Cから直接、又はサーバ群30を介して、尿シート14の重量を取得する。
【0091】
これにより、例えば、サーバ群30等の情報処理装置や、ユーザ端末40等の情報処理装置に制御装置30Cが備えられている場合に、尿シート14の重量に応じて交換時期を報知し得る制御装置30Cを備えた情報処理装置を提供することができる。
【0092】
〔ソフトウェアによる実現例〕
前記実施の形態1の制御装置20Aの制御ブロック(特に重量取得部21、判断部22及び報知処理部23A)、前記実施の形態2の制御装置20Bの制御ブロック(特に重量取得部21、判断部22、交換時期推定部24及び報知処理部23B)、及び前記実施の形態3の制御装置30Cの制御ブロック(特に通信部31、判断部33、報知処理部34)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0093】
後者の場合、制御装置20A・20B及び制御装置30Cは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0094】
このように、本実施の形態における制御プログラムは、制御装置20A・20B及び制御装置30Cとしてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、重量取得部21、判断部22及び報知処理部23A、交換時期推定部24及び報知処理部23B、並びに判断部33、報知処理部34としてコンピュータを機能させる。
【0095】
すなわち、本実施の形態1~3における制御装置20A・20B及び制御装置30Cは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを電子機器が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより電子機器をコンピュータにて実現させる電子機器の制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の一態様の範疇に入る。
〔まとめ〕
本発明の態様1における制御装置は、電子機器を制御する制御装置であって、排泄物を吸収する消耗品の重量の情報を取得する重量取得部と、上記消耗品の上記重量に応じて、上記消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理部とを備えることを特徴としている。
【0096】
本発明の態様2における制御装置は、上記消耗品の上記重量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断部を備え、上記報知処理部は、上記消耗品の上記重量が上記所定値よりも大きい場合、上記消耗品の上記交換時期に関する情報を上記ユーザに報知する処理を行うとすることができる。
【0097】
本発明の態様3における制御装置では、上記報知処理部は、上記消耗品の交換を勧める旨の情報を上記ユーザに報知する処理を行うとすることができる。
【0098】
本発明の態様4における制御装置は、過去の上記消耗品の上記重量の推移と、最新の上記消耗品の上記重量とに基づいて、上記消耗品の交換が必要になる時期を推定する交換時期推定部を備え、上記報知処理部は、上記消耗品の交換が必要になる時期の情報を上記ユーザに報知する処理を行うとすることができる。
【0099】
本発明の態様5における制御装置では、上記消耗品は、尿を吸収するシートであるとすることができる。
【0100】
本発明の態様6におけるトイレは、上記制御装置と、上記消耗品の上記重量を計測する重量計とを備えることを特徴としている。
【0101】
本発明の態様7における情報処理装置は、上記制御装置を備え、上記重量取得部は、トイレから上記消耗品の上記重量の情報を取得することを特徴としている。
【0102】
本発明の態様8における制御プログラムは、上記制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記重量取得部、及び上記報知処理部としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0103】
本発明の態様9における制御方法は、電子機器を制御する制御方法であって、排泄物を吸収する消耗品の重量の情報を取得する重量取得工程と、上記消耗品の上記重量に応じて、上記消耗品の交換時期に関する情報をユーザに報知する処理を行う報知処理工程とを含むことを特徴としている。
【0104】
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0105】
1A~1C ペット用トイレ(トイレ)
2 体重計
3 排泄物重量計
4 記憶部
5 表示部
6 スピーカ
7 通信部
11 本体容器
11a 開口
11b 側面穴
12 計測台
12a 開口
12b メッシュ
13 排泄トレイ
13a 底板
14 尿シート(消耗品)
15 支持板
20A 制御装置
21 重量取得部
22 判断部
23 報知処理部
30 サーバ群
31 通信部(重量取得部)
32 記憶部
33 判断部
34 報知処理部
40 ユーザ端末(情報処理装置)