(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】航空機到着決定システムおよび航空機到着決定方法
(51)【国際特許分類】
G08G 5/00 20060101AFI20230213BHJP
B64F 1/36 20170101ALI20230213BHJP
【FI】
G08G5/00 A
B64F1/36
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018126619
(22)【出願日】2018-07-03
【審査請求日】2021-06-16
(32)【優先日】2017-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】サマンサ・エー・シュワルツ
(72)【発明者】
【氏名】ガロエ・ゴンザレス・パラ
(72)【発明者】
【氏名】アダム・カルワン
(72)【発明者】
【氏名】マルチン・ザドロガ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・ロマン・ジャロスツェウスキー
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフガング・ルートヴィヒ・メルゲンターラー
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-523874(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104332073(CN,A)
【文献】特開平10-124800(JP,A)
【文献】米国特許第09640079(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0229554(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64F 1/36
G08G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機到着決定システム(100)であって、
到着空港(206)の着陸待ち行列内の航空機(
102, 202, 204)の位置と、前記到着空港(206)への前記航空機(
102, 202, 204)の着陸予定時刻とを決定するように構成された到着順決定ユニット(108
)と、
前記到着空港(206)の前記着陸待ち行列内の前記航空機(102, 202, 204)の前記位置および前記到着空港(206)への前記航空機(102, 202, 204)の前記着陸予定時刻を示すように構成されたユーザインターフェース(300)であって、前記ユーザインターフェース(300)は、前記到着空港(206)から代替空港(209)に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供するように構成されている、ユーザインターフェース(300)と
を含み、
前記視覚表示(200)は、前記航空機(202, 204)と、前記到着空港(206)と、前記航空機(204)と前記到着空港(206)との間の現在距離を示す外側径方向距離(208)と、到達前に前記代替空港209へ進路変更する判断が行われるべき判断閾値を表す緊急離脱距離を表す前記到着空港(206)までの内側径方向距離(210)と、のしるしを含み、前記航空機(202, 204)は、前記航空機(202, 204)が前記内側径方向距離(210)の外側にある場合、前記代替空港(209)へ安全に進路変更可能である、航空機到着決定システム(100)。
【請求項2】
前記航空機(102)に着陸提案を提供するように構成された着陸提案ユニット(109)であって、前記着陸提案は、前記到着空港(206)への着陸または前記到着空港(206)から代替空港(209)への進路変更に関連した情報を提供する、着陸提案ユニット(109)
をさらに含む、請求項1に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項3】
前記着陸提案ユニット(109)は、前記航空機(102)と前記到着空港(206)との間の第1の距離、前記航空機(102)と前記代替空港(209)との間の第2の距離、および前記航空機(102)の燃料残量に基づいて前記着陸提案を提供するように構成されている、請求項2に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項4】
前記到着空港(206)に関連した前記航空機(102)の位置を追跡するように構成された追跡サブシステム(104)をさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項5】
前記追跡サブシステム(104)は、放送型自動従属監視(ADS-B)追跡サブシステムである、請求項4に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項6】
前記到着空港(206)付近の天候条件を検出するように構成された天候検出サブシステム(106)をさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項7】
前記ユーザインターフェース(300)は前記航空機(102)に搭載されている、請求項
1に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項8】
前記ユーザインターフェース(300)は、
前記到着空港(206)と前記代替空港(209)の一方または両方における現在の天候条件を表す天候グラフィック(316、318)を示すように構成された天候セクション(304)と、
前記到着空港(206)の前記着陸待ち行列(320)内の前記航空機(102)の現在位置を表す交通グラフィックを示すように構成された交通セクション(306)と、
前記航空機(102)が前記代替空港(209)に着陸するための燃料残量を表す緊急離脱用燃料グラフィック(324)を示すように構成された燃料因子セクション(308)と
をさらに含む、請求項
1~7のいずれか一項に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項9】
前記ユーザインターフェース(300)は、空港比較セクション(310)と比較グラフ(314)の一方または両方を含み、前記空港比較セクション(310)および前記比較グラフ(314)は、前記到着空港(206)と前記代替空港(209)との間の着陸判断比較のグラフィック表現を示すように構成されている、請求項
1~
8のいずれか一項に記載の航空機到着決定システム(100)。
【請求項10】
航空機到着決定方法であって、
到着順決定ユニット(108)が、到着空港(206)の着陸待ち行列内の航空機(
102, 202, 204)の位置と、前記到着空港(206)への前記航空機(
102, 202, 204)の着陸予定時刻とを決定するステッ
プと、
ユーザインターフェース(300)に、前記到着空港(206)の前記着陸待ち行列(320)内の前記航空機(102, 202, 204)の前記位置および前記到着空港(206)への前記航空機(102, 202, 204)の前記着陸予定時刻を示すステップであって、前記ユーザインターフェース(300)は、前記到着空港(206)から代替空港(209)に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供する、ステップと
を含み、
前記示すステップは、
前記航空機(202, 204)と、前記到着空港(206)と、前記航空機(204)と前記到着空港(206)との間の現在距離を示す外側径方向距離(208)と、到達前に前記代替空港209へ進路変更する判断が行われるべき判断閾値を表す緊急離脱距離を表す前記到着空港(206)までの内側径方向距離(210)と、のしるしを示すことを含み、前記航空機(202, 204)は、前記航空機(202, 204)が前記内側径方向距離(210)の外側にある場合、前記代替空港(209)へ安全に進路変更可能である、航空機到着決定方法。
【請求項11】
着陸提案ユニット(109)が、前記航空機(102)に着陸提案を提供するステップであって、前記着陸提案は、前記到着空港(206)への着陸または前記到着空港(206)から代替空港(209)への進路変更に関連した情報を提供する、ステップ
をさらに含む、請求項
10に記載の航空機到着決定方法。
【請求項12】
前記提供するステップは、前記着陸提案ユニット(109)を、前記航空機(102)と前記到着空港(206)との間の第1の距離、前記航空機(102)と前記代替空港(209)との間の第2の距離、および前記航空機(102)の燃料残量に基づかせるステップを含む、請求項
11に記載の航空機到着決定方法。
【請求項13】
追跡サブシステム(104)が、前記到着空港(206)に関連した前記航空機(102)の位置を追跡するステップをさらに含む、請求項
10~
12のいずれか一項に記載の航空機到着決定方法。
【請求項14】
天候検出サブシステム(106)が、前記到着空港(206)付近の天候条件を検出するステップをさらに含む、請求項
10~
13のいずれか一項に記載の航空機到着決定方法。
【請求項15】
前記示すステップは、
天候セクション(304)に、前記到着空港(206)と前記代替空港(209)の一方または両方における現在の天候条件を表す天候グラフィック(316、318)を示すステップと、
交通セクション(306)に、前記到着空港(206)の前記着陸待ち行列(320)内の前記航空機(102)の現在位置を表す交通グラフィックを示すステップと、
燃料因子セクション(308)に、前記航空機(102)が前記代替空港(209)に着陸するための燃料残量を表す緊急離脱用燃料グラフィック(324)を示すステップと
を含む、請求項
10に記載の航空機到着決定方法。
【請求項16】
前記示すステップは、空港比較セクション(310)と比較グラフ(314)の一方または両方に、前記到着空港(206)と前記代替空港(209)との間の着陸判断比較のグラフィック表現を示すステップを含む、請求項
10~15のいずれか一項に記載の航空機到着決定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、1つまたは複数の空港への航空機の到着を動的に決定する(例えば、生成する、計算する、適応させるなど)ためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、航空機が代替空港にルート変更されるべきか否かを決定するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商用航空機は、様々な地点間で乗客を輸送するために使用される。商用航空機は、一般に、出発空港と到着空港との間の所定の飛行計画に従って飛行する。飛行計画には、出発空港から到着空港までの経路が含まれ、地点間の飛行時間も含まれうる。
【0003】
商用航空機、チャーター機、および一般航空機は、様々な理由でその飛行計画を変更されることがある。例えば、悪天候により航空交通管制官が航空機の飛行計画を変更させる場合もある。悪天候(雨や雪など)のために到着空港での視界が制限される場合もある。したがって、航空交通管制官はその場合、着陸航空機間の管制間隔時間を長くする必要があると判断しうる。別の例として、到着空港での飛行渋滞のために航空交通管制官が航空機を飛行計画から待機経路に進路変更する場合もある。航空機は、悪天候、飛行渋滞などのいずれに起因するものであれ、特定の到着空港への着陸遅延に対応するために、飛行計画から外れた待機経路に進路変更される場合がある。
【0004】
様々な空港は非常に混雑しており、そのため比較的多数の航空機が典型的な一日の間の様々な時刻に着陸を予定している。航空交通管制官は、特定の航空機の操縦士と通信して着陸情報を提供する。操縦士は予定到着時刻が遅延されていることに気付く場合があり、その時点で操縦士は、更新された、より後の着陸時刻に安全に着陸するのに十分な燃料があるかどうか、または航空機は代替空港に進路変更されるべきであるかどうか判断する必要がある。理解できるように、遅延はさらに増加する可能性もあり、それによって特定の航空機の到着時刻がさらに遅れる可能性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
到着空港への航空機の到着時刻を正確に予測するためのシステムおよび方法が求められている。さらに、操縦士が当初の到着空港での予想される遅延に起因してフライトを代替空港に進路変更する必要を迅速かつ正確に判断することを可能にするためのシステムおよび方法も求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの必要を考慮して、本開示の特定の実施形態は、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置と、到着空港への航空機の着陸予定時刻とを決定するように構成された到着順決定ユニットを含む航空機到着決定システムを提供する。着陸提案ユニットは、航空機に着陸提案を提供するように構成されている。着陸提案ユニットは、到着空港への着陸または到着空港から代替空港への進路変更に関連した情報を提供する。少なくとも1つの実施形態において、着陸提案ユニットは、航空機と到着空港との間の第1の距離、航空機と代替空港との間の第2の距離、および航空機の燃料残量に基づいて着陸提案を提供するように構成されている。
【0007】
本航空機到着決定システムは、到着空港に関連した航空機の位置を追跡するように構成された追跡サブシステムを含みうる。追跡サブシステムは、放送型自動従属監視(automatic depending surveillance-broadcast、ADS-B)追跡サブシステムであってもよい。
【0008】
本航空機到着決定システムは、到着空港付近の天候条件を検出するように構成された天候検出サブシステムを含みうる。
【0009】
少なくとも1つの実施形態において、本航空機到着決定システムは、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置および到着空港への航空機の着陸予定時刻を示すように構成されたユーザインターフェースを含む。ユーザインターフェースは、到着空港から代替空港に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供するように構成されている。少なくとも1つの実施形態において、ユーザインターフェースは航空機に搭載されている。
【0010】
ユーザインターフェースは、到着空港と代替空港の一方もしくは両方における現在の天候条件を表す天候グラフィックを示すように構成された天候セクション、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の現在位置を表す交通グラフィックを示すように構成された交通セクション、航空機が代替空港に着陸するための燃料残量を表す緊急離脱用燃料グラフィックを示すように構成された燃料因子セクション、および/または到着空港と代替空港との間の着陸判断比較のグラフィック表現を示すように構成された空港比較セクションと比較グラフの一方もしくは両方のうちの1つまたは複数を含みうる。
【0011】
本開示の特定の実施形態は、到着順決定ユニットが、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置と、到着空港への航空機の着陸予定時刻とを決定するステップを含む航空機到着決定方法を提供する。少なくとも1つの実施形態において、本方法はまた、着陸提案ユニットが、航空機に着陸提案を提供するステップも含む。着陸提案は、到着空港への着陸または到着空港から代替空港への進路変更に関連した情報を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の例示的な実施形態による、複数の航空機と通信する航空機到着決定システムの単純化されたボックス図である。
【
図2】本開示の例示的な実施形態による、航空機と通信する航空機到着決定システムの概略図である。
【
図3】本開示の例示的な実施形態による、到着空港および代替空港に近接した複数の航空機のしるしを示すディスプレイの正面図である。
【
図4】本開示の例示的な実施形態による、ディスプレイ上に示されたユーザインターフェースの正面図である。
【
図5】本開示の例示的な実施形態による、航空機到着決定方法を示す流れ図である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態による、航空機の正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
前述の概要、ならびに以下の特定の実施形態の詳細な説明は、添付の図面と併せて読めばよりよく理解されるであろう。本明細書で使用される場合、単数形で前に「a」または「an」がつく要素またはステップは、複数のそれらの要素またはステップを必ずしも排除しないものと理解されたい。さらに、「一実施形態」という場合、やはり記載される特徴を組み込んださらに別の実施形態の存在を排除するものと解釈されることを意図していない。さらに、そうではないことが明示されていない限り、特定の条件を有する要素または複数の要素を「含む」または「有する」実施形態は、当該条件を有しない追加の要素を含みうる。
【0014】
本開示の特定の実施形態は、代替空港への進路変更が必要となりうるフライトに関して操縦士、運航管理者などを支援するように構成された航空機到着決定システムおよび航空機到着決定方法を提供する。本システムおよび方法は、待機経路にある航空機を含む着陸待ち行列内の航空機の機数を監視することなどによって、当初の到着空港での航空交通状況を継続的に分析するように構成されている。本システムおよび方法はまた、天候、空港の処理能力、および/または他の関連情報(緊急着陸要件など)も監視する。本システムおよび方法は、空港に関連した航空交通量を監視し、航空機の到着予定時刻を推定する。
【0015】
本開示の実施形態は、空港、特に多数の航空機が着陸を予定している空港への到着時刻を効果的に決定するために使用される。本システムおよび方法は、航空機の着陸予定時刻を決定し、燃料が残り少なくなりつつある航空機の進路変更提案を提供する。
【0016】
本開示の特定の実施形態は、到着航空交通量を分析し、空港効率を改善するためにルート変更し、到着順を再割り当てするように構成されたシステムを提供する。本システムは、緊急事態(航空機の燃料が残り少なくなっている場合などの)を回避するために、航空機を識別し、代替空港に経路制御する。少なくとも1つの実施形態において、本システムは、操縦士、運航管理者などに空域内の航空交通の状況認識を改善するグラフィック表示を提供する。少なくとも1つの実施形態において、グラフィック表示は、空港と代替空港とにおける交通の流れを評価し、到着フローおよび代替空港への進路変更を最適化するために使用される主要到着パラメータに関する情報を示す視覚制御盤を含む。
【0017】
図1は、本開示の例示的な実施形態による、複数の航空機102と通信する航空機到着決定システム100の単純化されたボックス図である。航空機102は、到着空港への到着(すなわち着陸)を予定している。航空機到着決定システム100は、航空機102の各々と(例えば、アンテナ、トランシーバなどの1つまたは複数の通信装置を介して)通信する。航空機到着決定システム100は、到着空港に対する航空機102の位置を監視し、到着空港に関連した着陸待ち行列内の各航空機102の位置(例えば、順位)を決定する。航空機102の操縦士、航空交通管制官、および/または運航管理者は、着陸のために航空機102を代替空港に進路変更すべきか否か判断するために、着陸待ち行列内の位置と、(残存燃料および天候条件を含む)様々なパラメータと連動する到着予定時刻とを監視することができる。
【0018】
航空機到着決定システム100は、到着空港に、または代替空港に位置しうる。少なくとも1つの他の実施形態では、航空機到着決定システム100は、到着空港および代替空港から遠く離れて位置する中央監視所に位置しうる。少なくとも1つの他の実施形態では、航空機到着決定システム100は、
図1に示す航空機102のいずれかなどの航空機に搭載されうる。
【0019】
航空機到着決定システム100は、
図1に示す機数より多い航空機102と通信する場合もあり、少ない航空機102と通信する場合もある。例えば、航空機到着決定システム100は、到着空港への着陸を予定している50機、100機、またはそれ以上の航空機102と通信しうる。
【0020】
図2は、本開示の例示的な実施形態による、航空機102と通信する航空機到着決定システム100の概略図である。明確にするために、
図2には1機の航空機102のみが示されている。しかし、航空機到着決定システム100は、特定の到着空港に着陸を予定している任意の数の航空機102と通信できることを理解されたい。特定の航空機102の操縦士は、着陸待ち行列に関連した航空機102の位置を制御することができない。代わりに、各航空機102は、航空交通管制によって個別に優先順位付けされうる。
【0021】
少なくとも1つの実施形態において、航空機到着決定システム100は、到着空港に近接した(例えば150マイル(約241.35キロメートル)以内の)航空機102の現在位置を追跡するように構成された追跡サブシステム104を含む。少なくとも1つの実施形態において、航空機到着決定システム100はまた、到着空港およびその付近(例えば150マイル以内)の現在の天候条件を検出するように構成された天候検出サブシステム106も含む。
【0022】
航空機到着決定システム100は、例えば1つまたは複数の有線接続または無線接続を介して追跡サブシステム104と通信する到着順決定ユニット108を含む。例えば、到着順決定ユニット108は、1つまたは複数のトランシーバ、無線装置などを介して追跡サブシステム104と無線通信してもよい。
【0023】
到着順決定ユニット108はまた、例えば1つまたは複数の有線接続または無線接続を介して天候検出サブシステム106とも通信する。天候検出サブシステム106は、到着順決定ユニット108に、1つまたは複数の空港およびその付近の現在の天候を伝える。例えば、天候検出サブシステム106は、到着順決定ユニット108と通信する天候サービスであってもよい。少なくとも1つの他の実施形態では、天候検出サブシステム106は、独立した天候判断予測システムおよび/またはサービスであってもよい。例えば、天候検出サブシステム106は、1つまたは複数のドップラーレーダ設備を含みうる。
【0024】
航空機到着決定システム100はまた、例えば1つまたは複数の有線接続または無線接続を介して到着順決定ユニット108と通信する着陸提案ユニット109も含む。着陸提案ユニット109も、例えば1つまたは複数の有線接続または無線接続を介して追跡サブシステム104および/または天候検出サブシステム106と通信しうる。着陸提案ユニット109は、航空機102に着陸提案を表す着陸提案信号を出力するように構成されている。着陸提案は、航空機102の燃料残量、航空機102と到着空港との間の距離、および/または航空機102と代替空港との間の距離に基づいて航空機102が到着空港に着陸すべきか、それとも代替空港に進路変更すべきかの指示を提供する。
【0025】
着陸提案ユニット109と到着順決定ユニット108とは、分離された別個の処理ユニットであってもよい。任意選択で、着陸提案ユニット109と到着順決定ユニット108とは、単一の処理ユニットの一部であってもよい。あるいは、航空機到着決定システム100が着陸提案ユニット109を含まない場合もある。
【0026】
少なくとも1つの実施形態において、追跡サブシステム104、天候検出サブシステム106、到着順決定ユニット108、および着陸提案ユニット109は、到着空港などの特定の場所に位置しうる。任意選択で、追跡サブシステム104および/または天候検出サブシステム106は、到着順決定ユニット108および/または着陸提案ユニット109から遠く離れて位置していてもよい。少なくとも1つの実施形態において、追跡サブシステム104、天候検出サブシステム106、到着順決定ユニット108、および着陸提案ユニット109は、共通の場所にある単一の共通のコンピューティングシステムの一部であってもよい。
【0027】
航空機102は、内部機室112を画定する本体または胴体110を含み、内部機室112は操縦室を含み、乗客座席エリアも含みうる。内部機室112内のフライトコンピュータ114は、モニタ、タッチスクリーンなどのディスプレイ116、および/またはスピーカ117を含むか、または他の方法でこれらに結合されている。
【0028】
航空機102はまた、全地球測位システムセンサ、放送型自動従属監視(ADS-B)センサなどの位置センサ118も含みうる。位置センサ118は、航空機102の位置、高度、機首方位、加速度、速度などのうちの1つまたは複数を表す信号を出力する。あるいは、航空機102が位置センサ118を含まない場合もある(航空機102の位置は、例えばレーダによって監視されうる)。航空機102はまた、航空機102が航空機到着決定システム100の同様の通信装置122と無線通信することを可能にするトランシーバ、無線装置などの通信装置120も含みうる。
【0029】
追跡サブシステム104は、航空機102の現在位置を追跡するように構成されている。少なくとも1つの実施形態において、追跡サブシステム104は、ADS-B追跡サブシステムである。このような実施形態では、ADS-B追跡サブシステム104は航空機102の現在位置を、位置センサ118によって出力される航空機102の位置信号を介した衛星航法によって決定する。位置センサ118は、識別詳細、現在位置、現在高度、現在速度などの航空機102に関する情報を周期的に出力する送信機であってよく、またはそうした送信機を含んでいてよい。追跡サブシステム104は、航空機102の現在のリアルタイムの位置、機首方位、速度などを決定するために位置センサ118からの送信位置信号を受信する。あるいは、追跡サブシステム104は、航空機の位置を追跡するように構成されたレーダシステムや他のそのようなシステムであってもよい。
【0030】
図示のように、航空機到着決定システム100は、航空機102とは分離された別個のものであってよい。例えば、航空機到着決定システム100は、陸上監視センタに位置していてもよい。少なくとも1つの他の実施形態では、航空機到着決定システム100は、航空機102、別の航空機、船舶、宇宙船(例えば、衛星)などに搭載されうる。
【0031】
図1および
図2を参照すると、動作時に、追跡サブシステム104は、ADS-B信号および/または情報などを介して、到着空港に着陸予定の様々な航空機102の現在位置を追跡する。到着順決定ユニット108は、航空機102の追跡位置を解析して、到着空港に関連した航空機102ごとの着陸待ち行列内の位置(例えば、順位)を決定する。少なくとも1つの実施形態において、到着順決定ユニット108は、各航空機が到着空港から特定の距離内に到着する時刻に基づいて着陸待ち行列内の各航空機102を順位付けする。例えば、第1の航空機102が第1の時刻に到着空港から所定の距離(例えば150マイル以内)に到着する場合、第1の航空機102は、着陸待ち行列において、第1の時刻より遅い第2の時刻に到着空港から所定の距離に到着する第2の航空機102の前に位置決めされる(例えば、順位付けされる、ランク付けされる、配列されるなど)。このように、到着順決定ユニット108は、航空機102を到着空港の着陸待ち行列に先入れ先出し(FIFO)方式で配置しうる。任意選択で、到着順決定ユニット108は、特定の航空機102を様々な理由で、例えば、当初予定されていた着陸時刻、緊急条件(特定の航空機102の燃料が残り少なくなっているなど)、優先考慮事項(例えば、特定の航空機運航者、特定の航空機に搭乗した乗客などが優先特権を有する)などに基づいて、着陸待ち行列内の他の航空機より前に移動させてもよい。
【0032】
到着順決定ユニット108はまた、天候検出サブシステム106によって出力された天候データの受信も行う。到着順決定ユニット108は、(追跡サブシステム104によって検出された)航空機102の追跡位置と、(天候検出サブシステム106によって出力された)到着空港の天候条件とに基づいて、到着空港に関連した航空機102の着陸情報を決定する。着陸情報は、到着空港に関連した航空機102の着陸待ち行列内の位置と、到着空港への到着予定時刻とを含む。到着順決定ユニット108は航空機102に着陸情報を送信し、着陸情報は次いでディスプレイ116上に示され、かつ/またはスピーカ117を介して放送される。操縦士は、ディスプレイ116に示され、かつ/またはスピーカ117を介して放送される着陸情報を検討し、例えば、残存燃料など特定のパラメータに基づいて、航空機102が到着空港の着陸待ち行列内の割り当てられた位置にとどまるべきか、それとも代替空港に進路変更すべきかを決定することができる。このように、航空機到着決定システム100は、到着空港に関連した航空機102の位置を継続的に監視し、航空機102の着陸待ち行列内の位置を決定し、航空機102の着陸時刻を推定し、航空機乗員(操縦士など)に、航空機102が代替空港に進路変更されるべきか否かを決定させる。
【0033】
航空機到着決定システム100は着陸情報を継続的に監視し、更新する。少なくとも1つの実施形態において、到着順決定ユニット108は、様々な航空機102が到着空港に着陸するか、または代替空港に進路変更されるまで、航空機102ごとの着陸情報をリアルタイムで監視し、継続的に更新する。着陸情報は、例えば、1つまたは複数の航空機102が着陸待ち行列内の他の航空機の前に移動された場合に、かつ/または到着空港での天候条件の変化(着陸遅延を生じさせる悪天候など)が原因で、適合され、更新されうる。
【0034】
少なくとも1つの実施形態において、着陸情報は、ディスプレイ上に表示され、かつ/または別の場所で(航空機到着決定システム100、監視センタ、空港の航空交通管制塔などで)スピーカを介して放送されうる。その場合、その場所にいる人は、着陸情報を伝えるために航空機102の操縦士に連絡することができる。
【0035】
着陸提案ユニット109は、到着順決定ユニット108から着陸情報を受信し、航空機内の燃料残量と着陸情報とに基づいて航空機102の着陸提案を決定する。例えば、着陸提案ユニット109は、到着空港の着陸待ち行列内の航空機102の位置、着陸予定時刻、および航空機102内の残存燃料に基づいて、航空機102が到着空港に着陸するために引き続き待機すべきか、それとも代替空港に進路変更すべきかを指示する着陸提案を決定する。着陸提案ユニット109は、航空機102に着陸提案を表す着陸提案信号を出力する。着陸提案はその場合、ディスプレイ116に示され、かつ/またはスピーカ117を介して放送されうる。
【0036】
着陸提案ユニット109は、まず、航空機102の航行距離および/または航行時間を決定することによって着陸提案を決定しうる。航空機102の航行距離および/または航行時間は、航空機102によって航空機到着決定システム100に出力される距離信号および/または時間信号として出力され、着陸提案ユニット109によって解析されうる。
【0037】
航空機102はまた、航空機到着決定システム100に、現在の飛行中の航空機102によって使用された燃料量を表す燃料使用信号も出力しうる。着陸提案ユニットは燃料使用信号を受信する。使用された燃料量に基づき、航空機内の燃料残量も決定されうる。少なくとも1つの実施形態において、航空機102は、航空機到着決定システム100に航空機102の燃料残量を表す残存燃料信号を出力しうる。
【0038】
着陸提案ユニット109は次いで、追跡サブシステム104によって検出された航空機102の追跡位置などを介して、航空機102の到着空港までの距離を決定しうる。着陸提案ユニット109は次いで、到着空港への航空機102の飛行時間と、到着順決定ユニット108によって決定された航空機102の着陸情報を決定しうる。着陸提案ユニット109は次いで、着陸情報と飛行時間の両方を分析して、航空機102の到着空港までの総航行時間を決定する。
【0039】
次に、着陸提案ユニット109は、航空機によって出力された燃料監視信号と、到着順決定ユニット108によって決定された着陸情報とに基づいて、到着空港への予想着陸時刻における航空機102の予想燃料量を決定しうる。
【0040】
着陸提案ユニット109はまた、航空機102の代替空港までの距離と、航空機102が代替空港まで飛行して着陸するのに必要な燃料量(すなわち、「緊急離脱用」燃料の量)とも決定する。着陸提案ユニット109は、到着空港への着陸予定時刻における航空機の予想燃料量と、代替空港への着陸予定時刻における航空機の予想燃料量とに基づいて、航空機102が到着空港に着陸すべきか、それとも代替空港に着陸すべきかを決定する。例えば、着陸提案ユニット109が着陸時の到着空港における予想燃料量は所定の安全量(例えば、満杯の25%以上の燃料タンク)内にあると判断した場合、着陸提案ユニット109は航空機102に、航空機102が到着空港に安全に着陸できることを指示する着陸提案を出力する。しかし、着陸提案ユニット109が到着空港における予想燃料量は所定の安全量を下回っている(かつ、航空機102には代替空港に着陸するのに十分な燃料がある)と判断した場合、着陸提案ユニット109は航空機102に、航空機102が代替空港に進路変更すべきであることを指示する着陸提案を出力する。
【0041】
本明細書で使用される場合、「制御ユニット」、「中央処理装置」、「ユニット」、「CPU」、「コンピュータ」などの用語は、本明細書に記載される機能を実行することができるハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを含むマイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、および任意の他の回路またはプロセッサを使用したシステムを含む任意のプロセッサベースのシステムまたはマイクロプロセッサベースのシステムを含みうる。これらは例示にすぎず、よって、いかなる点においてもこれらの用語の定義および/または意味を限定するためのものではない。例えば、到着順決定ユニット108および着陸提案ユニット109は、上述したように、航空機到着決定システム100の動作を制御するように構成された1つまたは複数のプロセッサであってもよく、そのようなプロセッサを含んでいてもよい。前述したように、到着順決定ユニット108と着陸提案ユニット109は、分離された別個の制御ユニットであってもよく、同じ制御ユニットの一部であってもよい。
【0042】
到着順決定ユニット108および着陸提案ユニット109は、データを処理するために、1つまたは複数のデータ記憶ユニットまたはデータ記憶素子(1つまたは複数のメモリなど)に格納された命令セットを実行するように構成されている。例えば、到着順決定ユニット108および着陸提案ユニット109は、1つまたは複数のメモリを含んでいてもよく、1つまたは複数のメモリに結合されていてもよい。データ記憶ユニットは、望み通りに、または必要に応じて、データその他の情報を格納しうる。データ記憶ユニットは、処理機械内の情報源または物理メモリ素子の形態であってよい。
【0043】
命令セットは、処理機械としての到着順決定ユニット108および着陸提案ユニット109に、本明細書に記載される主題の様々な実施形態の方法およびプロセスなどの特定の動作を行うよう命令する様々なコマンドを含みうる。命令セットは、ソフトウェアプログラムの形態であってもよい。ソフトウェアは、システムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアなど様々な形態であってもよい。さらに、ソフトウェアは、別々のプログラムの集合、より大きなプログラム内のプログラムサブセットまたはプログラムの一部分の形態であってもよい。ソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形のモジュラープログラミングも含みうる。処理機械による入力データの処理は、ユーザコマンドに応答して、または前の処理の結果に応答して、または別の処理機械によって出された要求に応答して行われてもよい。
【0044】
本明細書の実施形態の図は、到着順決定ユニット108や着陸提案ユニット109など、1つまたは複数の制御ユニットまたは処理ユニットを例示しうる。処理ユニットまたは制御ユニットは、本明細書に記載される動作を行う関連付けられた命令(例えば、コンピュータ・ハード・ドライブ、ROM、RAMなど、有形の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されたソフトウェア)を有するハードウェアとして実装されうる個別回路、回路、またはその部分を表しうることを理解されたい。ハードウェアは、本明細書に記載される機能を果たすハードワイヤード状態機械回路を含みうる。任意選択で、ハードウェアは、マイクロプロセッサ、プロセッサ、コントローラなど、1つまたは複数の論理ベースのデバイスを含む、および/またはそれらのデバイスに接続された電子回路を含んでいてもよい。任意選択で、到着順決定ユニット108および着陸提案ユニット109は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、(1つまたは複数の)マイクロプロセッサのうちの1つまたは複数などの処理回路を表していてもよい。様々な実施形態における回路は、本明細書に記載される機能を果たす1つまたは複数のアルゴリズムを実行するように構成されうる。1つまたは複数のアルゴリズムは、流れ図または方法に明示されているか否かにかかわらず、本明細書で開示される実施形態の態様を含みうる。
【0045】
本明細書で使用される場合、「ソフトウェア」という用語と「ファームウェア」という用語とは互換的であり、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、および不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含む、コンピュータが実行するためのデータ記憶ユニット(例えば、1つまたは複数のメモリ)に格納された任意のコンピュータプログラムを含む。上記のデータ記憶ユニットのタイプは例示にすぎず、よって、コンピュータプログラムの格納に使用可能なメモリのタイプについて限定するものではない。
【0046】
図3は、本開示の例示的な実施形態による、到着空港206と代替空港209とに近接した複数の航空機202、204のしるしを示すディスプレイ200の正面図である。航空機202、204は、ディスプレイ200上にしるしで示されている。航空機204は、到着空港206までの外側径方向距離208に接近しつつある。外側径方向距離208は、航空機204と到着空港206との間の現在距離を示している。すなわち、外側径方向距離208は、航空機204と到着空港206との間の現在距離を表す。到着空港206までの内側径方向距離210は、緊急離脱距離を表す。すなわち、内側径方向距離210は、到達前に代替空港209への判断が行われるべき判断閾値を表す。航空機204は、航空機204が内側径方向距離210の外側にある場合、代替空港209へ安全に進路変更されうる。しかし、航空機204が内側径方向距離210内にある場合には、代替空港に緊急離脱する判断を行ってはならない。
【0047】
図1~
図3を参照すると、追跡サブシステム104は、到着空港206への着陸を予定している航空機102の(
図3に示すように202および204で表された)位置を追跡する。到着順決定ユニット108は、航空機102の追跡位置と、天候検出サブシステム106によって出力された天候データとに基づいて、航空機102ごとの着陸情報を決定する。航空機102の操縦士は、着陸情報に基づき、燃料残量に応じて、到着空港206への着陸を試みるか、それとも代替空港209に進路変更するかを判断することができる。少なくとも1つの実施形態において、着陸提案ユニット109は、航空機102のうちの少なくとも1機に着陸提案を表す着陸提案信号を出力する。
【0048】
図4は、本開示の例示的な実施形態による、ディスプレイ302上に示されるユーザインターフェース300の正面図である。ディスプレイ302は、例えば
図2に示すディスプレイ116など航空機内のディスプレイ、監視センタのディスプレイ、航空交通管制塔のディスプレイなどであってよい。
【0049】
ユーザインターフェース300は、天候セクション304と、交通セクション306と、燃料因子セクション308とを含む。ユーザインターフェース300はまた、空港比較セクション310も含んでいてよく、空港比較セクション310は、提案ゲージ312および/または比較グラフ314を含みうる。
【0050】
図2および
図4を参照すると、ユーザインターフェース300は、到着順決定ユニット108によって決定された着陸情報を表すグラフィックと、着陸提案ユニット109によって決定された着陸提案とを提供する。天候セクション304は、天候検出サブシステム106によって検出される、到着空港および/または代替空港における現在の天候条件を表す天候グラフィックを示す。例えば、天候セクション304は、視界グラフィック316(ゲージ、バー、ダイヤルなどを含みうる)および風速グラフィック318(ゲージ、バー、ダイヤルなどを含みうる)を含みうる。
【0051】
視界グラフィック316は、到着空港および/または代替空港における現在の視界を表す。少なくとも1つの実施形態においては、人が1つまたは複数のキー、スイッチ、タッチスクリーンインターフェースなどによって到着空港の現在の視界と代替空港の現在の視界とを切り替えることができる。
【0052】
風速グラフィック318は、到着空港および/または代替空港における現在の風速を表す。少なくとも1つの実施形態においては、人が1つまたは複数のキー、スイッチ、タッチスクリーンインターフェースなどによって到着空港の現在の風速と代替空港の現在の風速とを切り替えることができる。
【0053】
交通セクション306は、着陸待ち行列320内の現在位置と、到着空港における待機航空機数322とを表す交通グラフィックを示す。着陸待ち行列内の位置は、上述したように、到着順決定ユニット108によって決定されるが、待機経路内の航空機数は追跡サブシステム104によって決定されうる。グラフィックは、ゲージ、バー、ダイヤルなどを含んでいてよく、ユーザは、到着空港と代替空港とを選択的に切り替えることができる。
【0054】
燃料因子セクション308は、緊急離脱用燃料グラフィック324(ゲージ、バー、ダイヤルなどを含みうる)と、予想到着遅延グラフィック328(ゲージ、バー、ダイヤルなどを含みうる)とを含む。緊急離脱用燃料は、代替空港に進路変更して着陸するために必要な燃料量である。緊急離脱用燃料グラフィック324は、航空機102が代替空港に到着することを可能にする燃料残量を視覚的に表す。緊急離脱用燃料グラフィック324はまた、緊急離脱用燃料が所定の安全レベルを下回る確率を表す緊急確率指標326も含んでいてよい。予想到着遅延グラフィック328は、到着空港に着陸するまでの推定時間量を表す。さらに、人が1つまたは複数のキー、スイッチ、タッチスクリーンインターフェースなどによって上記のグラフィックのいずれかを到着空港と代替空港とで切り替えることができる。
【0055】
航空機102の操縦士は、航空機102が到着空港に着陸するために待機すべきか否か、または代替空港に進路変更すべきかを判断するために、ユーザインターフェース300の天候セクション304、交通セクション306、および燃料因子セクション308を目視で検討することができる。ユーザインターフェース300は、代替空港に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供する。
【0056】
前述したように、ユーザインターフェース300はまた、空港比較セクション310も含んでいてよく、空港比較セクション310は、提案ゲージ312および/または比較グラフ314を含みうる。提案ゲージ312は、着陸提案に基づいて到着空港提案表示330と代替空港提案表示332との間を移動するように構成されたダイヤル328を含みうる。提案ゲージ312は、着陸提案ユニット109によって決定された着陸提案の視覚表現を提供する。
【0057】
比較グラフ314は、時間軸340およびコスト軸342と、時間に対する、到着空港予想コスト使用指示(曲線および/または線など)344ならびに代替空港予想コスト使用指示(例えば、曲線および/または線)346とを含む。少なくとも1つの実施形態において、コストは、燃料コストと、緊急離脱用燃料最小値を下回ることから生じるペナルティとを含む。コスト使用指示線344とコスト使用指示線346との交点350は、それを過ぎると航空機102が代替空港に進路変更されるべきである時刻を表す。
【0058】
図示のように、ユーザインターフェース300は、空港比較セクション310と比較グラフ314の一方または両方を含んでいてよい。空港比較セクション310および比較グラフ314は、到着空港と代替空港との間の着陸判断比較を図式的に示すように構成されている。
【0059】
ユーザインターフェース300は、図示されているより多くの、またはより少ないグラフィック、テキスト、数値などを含んでいてもよい。
図4に示すユーザインターフェース300は、人が到着空港および代替空港に関連した着陸判断を行うことを可能にする情報を効率的に示すために使用されるディスプレイの一例であることを理解されたい。
【0060】
図5に、本開示の例示的な実施形態による、航空機到着決定方法の流れ図を示す。
図1~
図5を参照すると、本方法は400から開始し、そこで航空機到着決定システム100の追跡サブシステム104は、到着空港206に関連した航空機102および他の航空機102の位置を監視する。402で、到着順決定ユニット108は、到着空港206の着陸待ち行列内の航空機102(および他の航空機102)の位置を決定する。404で、到着順決定ユニット108は、着陸待ち行列内の航空機102の位置や(天候検出サブシステム106によって検出された)天候遅延に基づいて、到着空港206への航空機102(および他の航空機102)の予想着陸時刻を決定する。
【0061】
406で、航空機内の残存燃料量が決定される。例えば、航空機102は、航空機到着決定システム100に残存燃料信号を出力しうる。着陸提案ユニット109は、残存燃料信号を解析しうる。少なくとも1つの他の実施形態では、着陸提案ユニット109は、離陸時の燃料量、飛行時間、飛行距離などに基づいて、航空機102の残存燃料量を決定しうる。
【0062】
408で、航空機102と代替空港209との間の距離が決定される。例えば、追跡サブシステム104は、航空機102の現在位置を追跡する。着陸提案ユニット109はその場合、航空機102の追跡位置と代替空港209との間の距離を監視しうる。
【0063】
410で、着陸提案ユニット109は、航空機102の残存燃料が、航空機が到着空港206に安全に着陸するのに十分であるか否かを判断する。着陸のための燃料の安全レベルは、着陸時の燃料の所定量または閾値(例えば、満杯の25%)によって定義されうる。410で、着陸提案ユニット109が残存燃料は航空機102が到着空港206に安全に着陸するのに十分であると判断した場合、方法は410から412に進み、そこで着陸提案ユニット109は、到着空港206に着陸する提案を表す着陸提案信号を出力する。414で、航空機到着決定システム100は、(例えば、追跡サブシステム104を介して)航空機102が到着空港206に着陸したかどうかを判定する。航空機102が着陸していない場合、方法は400に戻る。しかし、航空機102が着陸した場合、方法は416で終了する。
【0064】
410で、着陸提案ユニット109が残存燃料は航空機102が到着空港206に安全に着陸するには不十分であると判断した場合、方法は410から418に進み、そこで着陸提案ユニット109は代替空港209に進路変更する提案を表す着陸提案信号を出力する。方法は416で終了しうる。
【0065】
図6は、本開示の例示的な実施形態による、航空機102の正面斜視図である。航空機102は、例えば、2つのターボファンエンジン614を含みうる推進システム612を含む。任意選択で、推進システム612は、図示されているよりも多くのエンジン614を含んでいてもよい。エンジン614は、航空機102の翼616によって支持される。他の実施形態では、エンジン614は、胴体618および/または尾部620によって支持されうる。尾部620はまた、水平安定板622および垂直安定板624も支持しうる。航空機102の胴体618は内部機室を画定し、内部機室は、操縦室630、1つまたは複数の作業セクション(例えば、ギャレー、乗員持ち込み手荷物エリアなど)、1つまたは複数の乗客セクション(例えば、ファーストクラスセクション、ビジネスクラスセクション、エコノミークラスセクション)、および機尾休憩エアリアアセンブリが配置されうる機尾セクションを含みうる。
【0066】
図1~
図6を参照すると、本開示の実施形態は、大量のデータがコンピューティングデバイスによって迅速かつ効率的に解析されることを可能にするシステムおよび方法を提供する。例えば、多数の航空機が、各々が着陸を予定している到着空港に近接している場合がある。スケジューリングプロセスは、航空機ごと、またはバッチ単位で行われ、バッチ単位では、特定の範囲内のすべてに航空機がスケジュールされる。そのため、大量のデータが追跡され解析されている。それら膨大な量のデータは、上述したように、航空機到着決定システム100によって効率的に整理され、かつ/または解析される。航空機到着決定システム100は、着陸待ち行列内の順位、着陸予定時刻、および到着空港の近傍内の様々な航空機への着陸提案を迅速かつ効率的に出力するために、比較的短時間でデータを解析する。例えば、航空機到着決定システム100は、現在の飛行データを解析し、様々な航空機のデータをリアルタイムで出力する。このような短時間で膨大な量のデータを効率的に解析することは人間には不可能であろう。よって、本開示の実施形態は、従来のコンピューティングシステムを上回る効率的な機能性と、人間による膨大な量のデータの解析よりもはるかに優れた性能とを提供する。手短にいうと、本開示の実施形態は、人間が効率的かつ効果的かつ正確に遂行することのできない、数百万とまではいかなくても、数千もの計算および計算処理を解析するシステムおよび方法を提供する。
【0067】
本明細書に記載されているように、本開示の実施形態は、到着空港への航空機の到着時刻を正確に予測するためのシステムおよび方法を提供する。さらに、本開示の実施形態は、人(操縦士、運航管理者、航空交通管制官など)が、当初の到着空港での予想される遅延に起因して航空機を代替空港に進路変更するか否かを迅速かつ正確に判断することを可能にするシステムおよび方法を提供する。
【0068】
さらに、本開示は、以下の各項目に記載の実施形態を含む。
【0069】
項目1.到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置と、到着空港への航空機の着陸予定時刻とを決定するように構成された到着順決定ユニット
を含む、航空機到着決定システム。
【0070】
項目2.航空機に着陸提案を提供するように構成された着陸提案ユニットであって、着陸提案は、到着空港への着陸または到着空港から代替空港への進路変更に関連した情報を提供する、着陸提案ユニット
をさらに含む、項目1に記載の航空機到着決定システム。
【0071】
項目3.着陸提案ユニットは、航空機と到着空港との間の第1の距離、航空機と代替空港との間の第2の距離、および航空機の燃料残量に基づいて着陸提案を提供するように構成されている、項目2に記載の航空機到着決定システム。
【0072】
項目4.到着空港に関連した航空機の位置を追跡するように構成された追跡サブシステムをさらに備える、項目1~3のいずれか1項に記載の航空機到着決定システム。
【0073】
項目5.追跡サブシステムは、放送型自動従属監視(ADS-B)追跡サブシステムである、項目4に記載の航空機到着決定システム。
【0074】
項目6.到着空港付近の天候条件を検出するように構成された天候検出サブシステムをさらに含む、項目1~5のいずれか1項に記載の航空機到着決定システム。
【0075】
項目7.到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置および到着空港への航空機の着陸予定時刻を示すように構成されたユーザインターフェースをさらに含み、ユーザインターフェースは、到着空港から代替空港に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供するように構成されている、項目1~6のいずれか一項に記載の航空機到着決定システム。
【0076】
項目8.ユーザインターフェースは航空機に搭載されている、項目7に記載の航空機到着決定システム。
【0077】
項目9.ユーザインターフェースは、
到着空港と代替空港の一方または両方における現在の天候条件を表す天候グラフィックを示すように構成された天候セクションと、
到着空港の着陸待ち行列内の航空機の現在位置を表す交通グラフィックを示すように構成された交通セクションと、
航空機が代替空港に着陸するための燃料残量を表す緊急離脱用燃料グラフィックを示すように構成された燃料因子セクションと
を含む、項目7または8に記載の航空機到着決定システム。
【0078】
項目10.ユーザインターフェースは、空港比較セクションと比較グラフの一方または両方を含み、空港比較セクションおよび比較グラフは、到着空港と代替空港との間の着陸判断比較のグラフィック表現を示すように構成されている、項目7~9のいずれか一項に記載の航空機到着決定システム。
【0079】
項目11.到着順決定ユニットが、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置と、到着空港への航空機の着陸予定時刻とを決定するステップを含む、航空機到着決定方法。
【0080】
項目12.着陸提案ユニットが、航空機に着陸提案を提供するステップであって、着陸提案は、到着空港への着陸または到着空港から代替空港への進路変更に関連した情報を提供する、ステップ
をさらに含む、項目11に記載の航空機到着決定方法。
【0081】
項目13.提供するステップは、着陸提案ユニットを、航空機と到着空港との間の第1の距離、航空機と代替空港との間の第2の距離、および航空機の燃料残量に基づかせるステップを含む、項目12に記載の航空機到着決定方法。
【0082】
項目14.追跡サブシステムが、到着空港に関連した航空機の位置を追跡するステップをさらに含む、項目11~13のいずれか一項に記載の航空機到着決定方法。
【0083】
項目15.天候検出サブシステムが、到着空港付近の天候条件を検出するステップをさらに含む、項目11~14のいずれか一項に記載の航空機到着決定方法。
【0084】
項目16.ユーザインターフェースに、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置および到着空港への航空機の着陸予定時刻を示すステップであって、ユーザインターフェースは、到着空港から代替空港に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供する、ステップをさらに含む、項目11~15のいずれか一項に記載の航空機到着決定方法。
【0085】
項目17.示すステップは、
天候セクションに、到着空港と代替空港の一方または両方における現在の天候条件を表す天候グラフィックを示すステップと、
交通セクションに、到着空港の着陸待ち行列内の航空機の現在位置を表す交通グラフィックを示すステップと、
燃料因子セクションに、航空機が代替空港に着陸するための燃料残量を表す緊急離脱用燃料グラフィックを示すステップと
を含む、項目16に記載の航空機到着決定方法。
【0086】
項目18.示すステップは、空港比較セクションと比較グラフの一方または両方に、到着空港と代替空港との間の着陸判断比較のグラフィック表現を示すステップを含む、項目16または17に記載の航空機到着決定方法。
【0087】
項目19.到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置と、到着空港への航空機の着陸予定時刻とを決定するように構成された到着順決定ユニットと、
航空機に着陸提案を提供するように構成された着陸提案ユニットであって、着陸提案は、到着空港への着陸または到着空港から代替空港への進路変更に関連した情報を提供し、着陸提案ユニットは、航空機と到着空港との間の第1の距離、航空機と代替空港との間の第2の距離、および航空機の燃料残量に基づいて着陸提案を提供するように構成されている、着陸提案ユニットと、
到着空港に関連した航空機の位置を追跡するように構成された放送型自動従属監視(ADS-B)追跡サブシステムと、
到着空港付近の天候条件を検出するように構成された天候検出サブシステムと、
到着空港の着陸待ち行列内の航空機の位置および到着空港への航空機の着陸予定時刻を示すように構成されたユーザインターフェースであって、ユーザインターフェースは、到着空港から代替空港に進路変更する必要があるかどうかを人が迅速かつ容易に判断することを可能にする明瞭簡潔な視覚表示を提供するように構成されている、ユーザインターフェースと
を含む、航空機到着決定システム。
【0088】
項目20.ユーザインターフェースは、
到着空港と代替空港の一方または両方における現在の天候条件を表す天候グラフィックを示すように構成された天候セクションと、
到着空港の着陸待ち行列内の航空機の現在位置を表す交通グラフィックを示すように構成された交通セクションと、
航空機が代替空港に着陸するための燃料残量を表す緊急離脱用燃料グラフィックを示すように構成された燃料因子セクションと、
到着空港と代替空港との間の着陸判断比較を示すように構成された空港比較セクションおよび比較グラフと
を含む、項目19に記載の航空機到着決定システム。
【0089】
本開示の実施形態を説明するために、上、下、下方、中、横、水平、垂直、前など、様々な空間および方向を示す用語が使用される場合があるが、そのような用語は、図面に示される向きに関連して使用されているにすぎないことを理解されたい。向きは、上方部分が下方部分であり、逆もまた同様であり、水平が垂直になるなどように、反転、回転、または他の方法で変更されうる。
【0090】
本明細書で使用される場合、あるタスクまたは動作を行う「ように構成され」ている構造、限定、または要素は、当該タスクまたは動作に対応するように特に構造的に形成され、構築され、または適合されている。疑義を避けるために明記すると、単に当該タスクまたは動作を行うように改変されうるにすぎない対象物は、本明細書で使用されるタスクまたは動作を行う「ように構成され」てはいない。
【0091】
以上の説明は例示的のためのものであり、限定ではないことを理解されたい。例えば、上述した実施形態(および/またはその態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。加えて、開示の様々な実施形態の教示に従って、それらの範囲を逸脱することなく、特定の状況または材料を適合させるために多くの改変もなされうる。本明細書に記載された寸法および材料のタイプは、本開示の様々な実施形態のパラメータを定義するためのものであるが、それらの実施形態は決して限定的ではなく例示的な実施形態である。以上の説明を考察すれば当業者には多くの他の実施形態が明らかになるであろう。したがって、本開示の様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲を、それらの特許請求の範囲が権利を付与される均等物の全範囲とともに参照して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲において、「including」および「in which」という用語は、それぞれ「comprising」および「wherein」という用語の平易な英語の同義語として使用されている。さらに、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、単にラベルとして使用されており、それらの対象物に数値的な要件を課すためのものではない。さらに、添付の特許請求の範囲の限定は、そのようなクレーム限定が、「means for(ための手段)」の後にさらなる構造を欠いた機能の記述が続く表現を明示的に使用したものでない限り、手段プラス機能形式で記載されておらず、米国特許法第112(f)条に基づいて解釈されることを意図するものではない。
【0092】
本明細書では、例を使用して、最良の形態を含む本開示の様々な実施形態を開示し、また、任意の当業者が、任意の装置またはシステムを作成、使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含めて、本開示の様々な実施形態を実施できるようにしている。本開示の様々な実施形態の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に想起される他の例を含みうる。そのような他の例は、それらの例が特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、またはそれらの例が特許請求の範囲の文言との実質的な差異がない均等な構造要素を含む場合には、特許請求の範囲内であることを意図している。
【符号の説明】
【0093】
100 航空機到着決定システム
102 航空機
104 追跡サブシステム
106 天候検出サブシステム
108 到着順決定ユニット
109 着陸提案ユニット
110 本体または胴体
112 内部機室
114 フライトコンピュータ
116 ディスプレイ
117 スピーカ
118 位置センサ
120 通信装置
122 通信装置
200 ディスプレイ
202 航空機
204 航空機
206 到着空港
208 外側径方向距離
209 代替空港
210 内側径方向距離
300 ユーザインターフェース
302 ディスプレイ
304 天候セクション
306 交通セクション
308 燃料因子セクション
310 空港比較セクション
312 提案ゲージ
314 比較グラフ
316 視界グラフィック
318 風速グラフィック
320 着陸待ち行列
322 待機航空機数
324 緊急離脱用燃料グラフィック
326 緊急確率指標
328 予想到着遅延グラフィック、ダイヤル
330 到着空港提案表示
332 代替空港提案表示
340 時間軸
342 コスト軸
344 到着空港予想コスト使用指示
346 代替空港予想コスト使用指示
350 交点
612 推進システム
614 ターボファンエンジン
616 翼
618 胴体
620 尾部
622 水平安定板
624 垂直安定板
630 操縦室