(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】電子部品収納用ボックス
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20230213BHJP
B65D 85/86 20060101ALI20230213BHJP
【FI】
H01L21/68 T
B65D85/86 400
(21)【出願番号】P 2021015004
(22)【出願日】2021-02-02
【審査請求日】2021-02-26
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】311005208
【氏名又は名称】▲き▼邦科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】施 政宏
(72)【発明者】
【氏名】朱 作雲
【審査官】杢 哲次
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-072786(JP,U)
【文献】特開平04-023448(JP,A)
【文献】特開平04-171965(JP,A)
【文献】特開2005-311093(JP,A)
【文献】特開2009-252947(JP,A)
【文献】登録実用新案第3014870(JP,U)
【文献】特開2019-145557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/673
B65D 85/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一側板と、第二側板と、第一内面と、第二内面と、収容空間とを有し、前記第一内面は前記第一側板の内面であり、前記第二内面は前記第二側板の内面であり、前記第一内面は前記第二内面に向けられ、前記第一内面及び前記第二内面は前記収容空間の両側にそれぞれ位置し、前記収容空間はピックアンドプレース口を有し、前記第一内面には複数の第一溝部を形成し、前記第二内面には複数の第二溝部を形成し、各前記第一溝部及び各前記第二溝部は前記収容空間及び前記ピックアンドプレース口に連通し、第一軸方向に沿って各前記第一溝部、各前記第二溝部、及び前記収容空間がピックアンドプレースパスを構成し、前記第一側板は第二軸方向に沿って収容孔を有し、各前記第一溝部は前記収容孔に連通しているウエハーカセットと、
前記第一軸方向と交差する前記第二軸方向に沿って前記ウエハーカセットに回転可能に設置され、前記収容孔中に回転可能に設置され
、頂部に螺旋状の案内溝を有する長尺状のストップロッドであって、ストッパー及び凹部を有し、前記ストッパーは前記凹部の一側に位置し、前記ストッパーまたは前記凹部は前記ピックアンドプレースパスに選択的に位置し、前記凹部が前記ピックアンドプレースパスに位置している場合、前記ピックアンドプレースパスは開放パスとなり、前記ストッパーが前記ピックアンドプレースパスに位置している場合、前記ピックアンドプレースパスは非開放パスとなるストップロッドと、
前記ウエハーカセットの前記収容孔に設置し、前記第二軸方向に沿って前記ストップロッド
の前記頂部を触圧するための弾性部材と、を備えていることを特徴とする電子部品収納用ボックス。
【請求項2】
前記ウエハーカセットに設置され、位置限定部を有している位置限定部材を備え、前記位置限定部を前記ストップロッドの
前記案内溝に挿設することで、前記ストップロッドの回転角度を制限していることを特徴とする請求項1に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項3】
前記案内溝は第一端部及び第二端部を有し、前記ストップロッドが回転して前記位置限定部が前記案内溝の前記第一端部に位置する場合、前記凹部が前記ピックアンドプレースパスに位置し、前記ピックアンドプレースパスが前記開放パスとして形成され、前記ストップロッドが回転して前記位置限定部が前記案内溝の前記第二端部に位置する場合、前記ストッパーが前記ピックアンドプレースパスに位置し、前記ピックアンドプレースパスが前記非開放パスとして形成されることを特徴とする請求項2に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項4】
前記ストップロッドの
前記頂部は前記ストッパーの一端に位置し、前記案内溝は前記頂部に設置していることを特徴とする請求項3に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項5】
前記案内溝の前記第一端部及び前記頂部の上面までの距離は、前記案内溝の前記第二端部及び前記上面までの距離より長いことを特徴とする請求項4に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項6】
前記位置限定部が前記案内溝の前記第一端部に位置する場合、前記ストップロッドの底部が第一位置に位置することを特徴とする請求項3に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項7】
前記ストップロッドが回転して前記第一端部に位置している前記位置限定部が前記第二端部に位置するように変化すると、前記ストップロッドの前記底部が前記第一位置から第二位置に変位することを特徴とする請求項6に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項8】
前記位置限定部は前記収容孔に位置し、前記ストップロッドの前記案内溝中に挿設していることを特徴とする請求項6に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項9】
前記凹部が各前記第一溝部に位置している場合、前記ピックアンドプレースパスは前記
開放パスとなり、前記ストッパーが各前記第一溝部に位置している場合、前記ピックアン
ドプレースパスは前記非開放パスとなることを特徴とする請求項8に記載の電子部品収納
用ボックス。
【請求項10】
前記収容孔は前記第一側板の外面に位置しているウィンドウを有し、前記ウィンドウからは前記ストップロッドの前記ストッパーまたは前記凹部が露出していることを特徴とする請求項8に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項11】
前記収容孔は前記第一側板の底面を貫通し、前記位置限定部が前記案内溝の前記第二端部に位置する場合、前記ストップロッドの前記底部が前記底面に突出することを特徴とする請求項8に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項12】
前記第一側板に設置しているストッププレートを備え、前記収容孔は前記第一側板の上面を貫通し、前記弾性部材は前記ストッププレートと前記ストップロッドとの間に位置を限定されていることを特徴とする請求項8に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項13】
支持部材を備え、前記位置限定部材は前記支持部材により前記第一側板に設置していることを特徴とする請求項8に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項14】
前記案内溝は前記ストップロッドの螺旋溝に凹設されていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品収納用ボックス。
【請求項15】
前記収容空間に設置され、前記収容空間の開口部に隣接しているブロッカーを前記第二側板に備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品収納用ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエハーの保存に用いる開閉可能な電子部品収納用ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ウエハーの製造過程では、通常ウエハーフレームにウエハーを載置し、異なるプロセスを実行する。プロセス終了後にウエハーが載置されているウエハーフレームをウエハーカセットまたはウエハーボート(wafer boat)中に保存し、搬送または保存する。従来のウエハーボートは直線パスを有し、ウエハーフレームは直線パスの装入端をウエハーボートに装入し、直線パスの他端には底板を設置し、ウエハーフレームを磁気吸着するための磁気部品は底板に設置している。
【0003】
ウエハー収納トレイとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
以下の特許文献1を公開例として挙げる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウエハーボートは直線パスの装入端にストッパーが設置されておらず、ウエハーボートを取り出す際にウエハーボート内のウエハーフレームが装入端から脱離する可能性がある。
本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、その目的は、保存ボックスに設置された電子部品またはウエハーを載置しているウエハーフレームが脱落する事態を回避する電子部品収納用ボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子部品収納用ボックスは、第一側板と、第二側板と、第一内面と、第二内面と、収容空間とを有し、前記第一内面は前記第一側板の内面であり、前記第二内面は前記第二側板の内面であり、前記第一内面は前記第二内面に向けられ、前記第一内面及び前記第二内面は前記収容空間の両側にそれぞれ位置し、前記収容空間はピックアンドプレース口を有し、前記第一内面には複数の第一溝部を形成し、前記第二内面には複数の第二溝部を形成し、各前記第一溝部及び各前記第二溝部は前記収容空間及び前記ピックアンドプレース口に連通し、第一軸方向に沿って各前記第一溝部、各前記第二溝部、及び前記収容空間がピックアンドプレースパスを構成し、前記第一側板は第二軸方向に沿って収容孔を有し、各前記第一溝部は前記収容孔に連通しているウエハーカセットと、前記第一軸方向と交差する前記第二軸方向に沿って前記ウエハーカセットに回転可能に設置され、前記収容孔中に回転可能に設置され、頂部に螺旋状の案内溝を有する長尺状のストップロッドであって、ストッパー及び凹部を有し、前記ストッパーは前記凹部の一側に位置し、前記ストッパーまたは前記凹部は前記ピックアンドプレースパスに選択的に位置し、前記凹部が前記ピックアンドプレースパスに位置している場合、前記ピックアンドプレースパスは開放パスとなり、前記ストッパーが前記ピックアンドプレースパスに位置している場合、前記ピックアンドプレースパスは非開放パスとなるストップロッドと、前記ウエハーカセットの前記収容孔に設置し、前記第二軸方向に沿って前記ストップロッドの前記頂部を触圧するための弾性部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
前記ストップロッドは前記ウエハーカセットに回転可能に設置し、前記ストップロッドの前記ストッパー及び前記凹部は前記ピックアンドプレースパスに選択的に位置している。前記ストップロッドは前記ウエハーカセットに位置しているピックアンドプレースパスを選択的に開閉するために用いている。
前記凹部が前記ピックアンドプレースパスに位置している場合、前記ピックアンドプレースパスは開放パスとなり、前記ウエハーカセットに設置しているウエハーフレームまたは電子部品が前記凹部により取り出し可能となる。前記ストッパーが前記ピックアンドプレースパスに位置している場合、前記ピックアンドプレースパスが塞がれて非開放パスに変化し、前記ウエハーカセット内のウエハーフレームまたは電子部品が脱落しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す斜視図である。
【
図3】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す分解斜視図である。
【
図6】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す断面図である。
【
図7】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す部分断面拡大図である。
【
図8】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す断面図である。
【
図9】本発明に係る電子部品収納用ボックスの第一実施形態を示す部分断面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明による実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0010】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について
図1から
図9に基づいて説明する。
【0011】
図1から
図4に示すように、本発明に係る電子部品収納用ボックス100には電子部品またはウエハー10を載置しているウエハーフレーム20を設置している(
図5参照)。
ウエハーフレーム20により電子部品収納用ボックス100に設置する例について、本発明は電子部品収納用ボックス100に設置する物品について制限しない。
【0012】
電子部品収納用ボックス100はウエハーカセット110及びストップロッド120を備え、ウエハーカセット110は第一内面111aと、第二内面112aと、収容空間113とを有している。第一内面111a及び第二内面112aは収容空間113の両側にそれぞれ位置し、収容空間113はピックアンドプレース口113aを有している。
本実施形態では、ウエハーカセット110は第一側板111及び第二側板112を含み、収容空間113は第一側板111と第二側板112との間に位置している。第一内面111aは第一側板111の内面であり、第二内面112aは第二側板112の内面であり、第一内面111aは第二内面112aに向けられている。第一内面111aには複数の第一溝部111bを形成し、第二内面112aには複数の第二溝部112bを形成し、各第一溝部111b及び各第二溝部112bは収容空間113及びピックアンドプレース口113aに連通している。
図3、
図4、
図7及び
図9に示すように、第一軸X方向に沿って、各第一溝部111b、各第二溝部112b、及び収容空間113がピックアンドプレースパスSを構成している。ウエハーフレーム20はピックアンドプレースパスSによりウエハーカセット110に装入し、ピックアンドプレースパスSによりウエハーカセット110内のウエハーフレーム20から取り出す。
【0013】
図3及び
図4に示すように、第一軸X方向と交差する第二軸Y方向に沿って、ストップロッド120をウエハーカセット110に回転可能に設置している。
本実施形態では、第一側板111は第二軸Y方向に沿って収容孔111cを有している。
図3、
図4及び
図6に示すように、各第一溝部111bは収容孔111cに連通し、ストップロッド120は収容孔111c中に回転可能に設置している。収容孔111cは第一側板111の底面111eを貫通している。
【0014】
ストップロッド120はストッパー121及び凹部122を有し(
図3及び
図4参照)、ストッパー121は凹部122の一側に位置し、ストップロッド120が回転するとストッパー121または凹部122がピックアンドプレースパスSに選択的に位置する。
図4、
図6及び
図7に示すように、ストップロッド120が回転して凹部122がピックアンドプレースパスSに位置すると、ピックアンドプレースパスSが開放パスとなる。
本実施形態では、凹部122が各第一溝部111bに連通し、ピックアンドプレースパスSを開放する。
図8及び
図9に示すように、ストップロッド120が回転してストッパー121がピックアンドプレースパスSに位置すると、ピックアンドプレースパスSが非開放パスとなり、ストッパー121はピックアンドプレースパスSを塞ぐために用い、ピックアンドプレースパスSが閉鎖される。
【0015】
図3及び
図4に示すように、電子部品収納用ボックス100は位置限定部材130を備え、位置限定部材130はウエハーカセット110に設置している。位置限定部材130は支持部材160によりウエハーカセット110の第一側板111に設置し、支持部材160はねじ170により第一側板111に固定している。
【0016】
図3、
図4、
図6及び
図8に示すように、ストップロッド120は案内溝123を備え、位置限定部材130は位置限定部131を有している。位置限定部131は第一側板111の収容孔111cに位置し、案内溝123中に挿設し、ストップロッド120の回転角度を制限している。
【0017】
図3、
図6及び
図8に示すように、案内溝123は第一端部123a及び第二端部123bを有している。案内溝123はストップロッド120に凹設している螺旋溝である。
本実施形態では、ストップロッド120はストッパー121の両端にそれぞれ位置している頂部124及び底部125を備え、案内溝123は頂部124に設置している。また、第一端部123aから頂部124の上面124aまでの距離は第二端部123bから上面124aまでの距離より長い。
【0018】
図6に示すように、電子部品収納用ボックス100を台上(図示省略)に設置する概略図であり、ストップロッド120が回転して位置限定部131が第一端部123aに位置すると、底部125が第一位置に位置する。
本実施形態では、第一位置は底部125が収容孔111c中に挿入される位置である。
図4、
図6及び
図7に示すように、位置限定部131が第一端部123aに位置する場合、凹部122がピックアンドプレースパスSに位置し、ピックアンドプレースパスSを開放し、これによりウエハーカセット110に設置しているウエハーフレーム20が凹部122により取り出し可能となり、ウエハーフレーム20がピックアンドプレース口113a及び凹部122によりウエハーカセット110内に設置される。
【0019】
図8に示すように、電子部品収納用ボックス100が持ち上げられると、ストップロッド120が重力の影響を受けて下に向けて移動し、位置限定部材130の位置限定部131がストップロッド120の案内溝123中に挿設されることで、ストップロッド120が位置限定部131により制限されて重力の影響を受け、変位するように回転し、第一端部123aに位置している位置限定部131が第二端部123bに位置するように変化する。位置限定部131が第二端部123bに位置すると、底部125が第一位置から第二位置に変位する。
本実施形態では、第二位置に位置している底部125は第一側板111の底面111eに突出している。
図8及び
図9に示すように、位置限定部131が第二端部123bに位置すると、ストッパー121がピックアンドプレースパスSに位置し、ピックアンドプレースパスSを閉鎖するために用い、これによりウエハーカセット110に設置しているウエハーフレーム20がストッパー121により係止されてウエハーカセット110から脱離しなくなる。
【0020】
図3、
図4、
図6及び
図8に示すように、電子部品収納用ボックス100は弾性部材140を備え、弾性部材140はウエハーカセット110の収容孔111c中に設置し、第二軸Y方向に沿ってストップロッド120を触圧する。
本実施形態では、収容孔111cは第一側板111の上面111fを貫通し、電子部品収納用ボックス100はストッププレート150を備え、ストッププレート150は第一側板111に設置し、弾性部材140はストッププレート150とストップロッド120との間に位置を限定されている。
図6に示すように、電子部品収納用ボックス100が台上に載置されると、弾性部材140がストップロッド120により圧迫される。
図8に示すように、電子部品収納用ボックス100が持ち上げられると、弾性部材140がストップロッド120を押動し、同時にストップロッド120が位置限定部131に位置を限定されて回転し、第一端部123aに位置している位置限定部131が第二端部123bに位置するように変化する。
【0021】
図1から
図4に示すように、収容孔111cはウィンドウ111dを有し、ウィンドウ111dは第一側板111の外面に位置し、ウィンドウ111dはストップロッド120のストッパー121または凹部122を露出するために用いている。これにより、ストッパー121または凹部122がピックアンドプレースパスSに位置していることを観察可能となる。
図2及び
図4に示すように、収容空間113が開口部113bを有する場合、電子部品収納用ボックス100は収容空間113にブロッカー180を別途設置する必要がある。ブロッカー180を開口部113bに隣接させることで、ウエハーカセット110の開口部113bからウエハーカセット110が脱離するのを回避する。
【0022】
本発明はストップロッド120が回転することで、凹部122またはストッパー121がピックアンドプレースパスS中に位置する。
図7に示すように、凹部122が第一溝部111bに位置している場合、ピックアンドプレースパスSは開放パスとなり、このためウエハーカセット110に設置しているウエハーフレーム20がピックアンドプレース口113aから取り出し可能となり、ピックアンドプレースパスSを経てウエハーフレーム20をウエハーカセット110内に設置可能となる。
図9に示すように、ストッパー121が第一溝部111bに位置している場合、ピックアンドプレースパスSは非開放パスとなり、ウエハーカセット110内のウエハーフレーム20がストッパー121により係止され、ウエハーカセット110から取り出せなくなる。これにより、ウエハーカセット110内のウエハーフレーム20または電子部品の脱落を回避する。
【0023】
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0024】
10 ウエハー、
20 ウエハーフレーム、
100 電子部品収納用ボックス、
110 ウエハーカセット、
111 第一側板、
111a 第一内面、
111b 第一溝部、
111c 収容孔、
111d ウィンドウ、
111e 底面、
111f 上面、
112 第二側板、
112a 第二内面、
112b 第二溝部、
113 収容空間、
113a ピックアンドプレース口、
113b 開口部、
120 ストップロッド、
121 ストッパー、
122 凹部、
123 案内溝、
123a 第一端部、
123b 第二端部、
124 頂部、
124a 上面、
125 底部、
130 位置限定部材、
131 位置限定部、
140 弾性部材、
150 ストッププレート、
160 支持部材、
170 ねじ、
180 ブロッカー、
S ピックアンドプレースパス、
X 第一軸、
Y 第二軸。