(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】測位のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
G01S 5/10 20060101AFI20230213BHJP
【FI】
G01S5/10 Z
(21)【出願番号】P 2021540197
(86)(22)【出願日】2019-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2019125755
(87)【国際公開番号】W WO2020143403
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】201910028366.2
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲達▼ 人
(72)【発明者】
【氏名】任 斌
(72)【発明者】
【氏名】▲繆▼ ▲徳▼山
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】高 雪媛
【審査官】東 治企
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-513271(JP,A)
【文献】国際公開第2019/004549(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0113660(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0017661(US,A1)
【文献】国際公開第2019/141090(WO,A1)
【文献】CATT,"Discussion of Potential Techniques for NR Positioning",3GPP TSG RAN WG1 #95,2018年12月06日,R1-1812615,pp.1-15,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812615.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 5/00-5/14
G01S 19/00-19/55
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 27/00-27/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置は、少なくとも2つの受信されたキャリア位相測位リファレンス信号に従ってC-PRS信号仮想位相の測定値を決定するステップと、
前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された測位リファレンス信号(PRS信号)に従って到着時間(TOA)測定値を決定するステップと、
前記受信装置は、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定するステップと、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定するステップとを含む、ことを特徴とする測位のための方法。
【請求項2】
前記受信装置がC-PRS信号と同じ所定の周期内に受信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定することは、
前記受信装置が送信装置によって送信されたPRS信号を受信した場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定し、または、
前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、少なくも1つの送信装置が非リファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置は、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対し、TOA測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実施して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得することである、ことを特徴とする請求項1に記載の測位のための方法。
【請求項3】
前記受信装置が少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定することは、
前記受信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定することと、
前記受信装置は、決定された前記少なくとも2つのC-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の測位のための方法。
【請求項4】
前記受信装置が、少なくとも2つのC-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定することは、
前記受信装置が送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信した場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、非差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、少なくも1つの送信装置が非リファレンス送信装置である場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、少なくとも2つの非差分のキャリア位相の測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のキャリア位相の測定値に対して差分演算を実行し、単一差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にC-PRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置がすべての送信装置によって送信されたC-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実行して、複数の受信装置それぞれの単一差分の実際の位相の測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分キャリア位相の測定
値に対して差分演算をさらに実行し、二重差分の実際の位相の測定値を取得することである、ことを特徴とする請求項3に記載の測位のための方法。
【請求項5】
前記受信装置が決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定することは、
前記受信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定することと、
前記受信装置は、各重み付けした結果を累積して結合し、仮想位相の測定値を取得することとを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の測位のための方法。
【請求項6】
前記受信装置が、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定することは、
前記受信装置は、前記TOA測定値、前記仮想位相の測定値、C-PRS信号の波長および波長関連重み係数が重み付けされて得られた仮想波長に従って、前記仮想整数アンビギュイティを決定することである、ことを特徴とする請求項1に記載の測位のための方法。
【請求項7】
前記受信装置が、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することは、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定することと、
前記受信装置は、前記実整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の測位のための方法。
【請求項8】
前記受信装置が、前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定することは、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティを前記実整数アンビギュイティとし、または、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティ、仮想位相の測定値、受信された1つのC-PRS信号の波長および前記C-PRS信号に対応する位相の測定値に従って、前記実整数アンビギュイティを決定することである、ことを特徴とする請求項7に記載の測位のための方法。
【請求項9】
送信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号を構成するステップと、
前記送信装置は、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を受信装置に送信するステップとを含
み、
前記PRS信号および前記少なくとも2つのC-PRS信号は、前記受信装置によって同じ所定の周期内に受信され、
前記少なくとも2つのC-PRS信号は、前記受信装置によって仮想位相の測定値を決定するために使用され、
前記PRS信号は、前記受信装置によって到着時間(TOA)測定値を決定するために使用され、
前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値は、前記受信装置によって仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定するために使用され、
前記仮想整数アンビギュイティは、前記受信装置
によって前記受信装置の位置を決定する
ために使用される、ことを特徴とする測位のための方法。
【請求項10】
第1の大きさと第2の大きさの比率は設定範囲にあり、
第1の大きさは、少なくとも2つのC-PRSの波長によって決定される仮想位相測定誤差の大きさであり、
第2の大きさは、事前に設定されたTOA測定誤差、またはネットワークによって事前に構成されたTOA測定誤差の大きさである、ことを特徴とする請求項9に記載の測位のための方法。
【請求項11】
少なくとも2つの受信されたキャリア位相測位リファレンス信号に従ってC-PRS信号仮想位相の測定値を決定し、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された測位リファレンス信号(PRS信号)に従って到着時間(TOA)測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って、仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定するように構成される決定モジュールと、
前記仮想整数アンビギュイティに従って受信装置の位置を決定するように構成される処理モジュールとを含む、ことを特徴とする測位装置。
【請求項12】
前記決定モジュールがC-PRS信号と同じ所定の周期内に受信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定することは、
送信装置によって送信されたPRS信号を受信した場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定し、または、
少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、少なくも1つの送信装置が非リファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記決定モジュールは、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対し、TOA測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実施して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得することである、ことを特徴とする請求項11に記載の測位装置。
【請求項13】
少なくとも2つのC-PRS信号を構成するように構成される構成モジュールと、
PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を受信装置に送信するように構成される処理モジュールとを含
み、
前記PRS信号および前記少なくとも2つのC-PRS信号は、前記受信装置によって同じ所定の周期内に受信され、
前記少なくとも2つのC-PRS信号は、前記受信装置によって仮想位相の測定値を決定するために使用され、
前記PRS信号は、前記受信装置によって到着時間(TOA)測定値を決定するために使用され、
前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値は、前記受信装置によって仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定するために使用され、
前記仮想整数アンビギュイティは、前記受信装置
によって前記受信装置の位置を決定する
ために使用される、ことを特徴とする測位装置。
【請求項14】
第1の大きさと第2の大きさの比率は設定範囲にあり、
第1の大きさは、少なくとも2つのC-PRSの波長によって決定される仮想位相測定誤差の大きさであり、
第2の大きさは、事前に設定されたTOA測定誤差、またはネットワークによって事前に構成されたTOA測定誤差の大きさである、ことを特徴とする請求項13に記載の測位装置。
【請求項15】
プロセッサによって実行されるとき、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の方法または請求項9から請求項10のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する、コンピュータプログラムを記憶する、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2019年1月11日に中国特許局に提出し、出願番号が201910028366.2であり、発明名称が「測位のための方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
[技術分野]
本発明は、通信技術分野に関し、特に測位のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信の過程において、端末の位置を決定することがしばしば必要となる。現在、端末の位置を特定する方法は数多くあるが、その1つに、3GPP 無線通信システム独自の測位リファレンス信号による端末の測位方法がある。この方法は、無線通信システム自体のPRS(Positioning Reference Signal,測位リファレンス信号)に基づく測位が特徴で、ネットワーク外のリファレンス信号を受信しない環境でも動作可能であるが、これらの測位方法に共通する問題は測位精度が低い。2つ目の方法は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星信号による端末の測位方法であるが、GNSS衛星信号を利用した測位方法は、GNSS衛星信号が弱い場合や受信できない場合などは正常に動作しない。また、3GPP無線通信システム自体のキャリア信号位相の測定値に基づくUE測位方法もある。
【0004】
ここで、3GPP無線通信システム自体のキャリア信号位相の測定値に基づく端末測位方法において、3GPP無線通信システムにおける信号送信端は、PRSを送信するだけでなく、C-PRS(carrier phase positioning reference signal,キャリア位相測位リファレンス信号)も送信する。受信端は、PRSおよびC-PRSを受信することにより、TOA(Time of Arrival,到着時間)/TDOA(Time difference of Arrival,到着時間差)およびキャリア位相測定値を含む測位測定値を取得する。この方法は、3GPP無線通信システム自体を利用して測位用の測位リファレンス信号とキャリアリファレンス信号を送信し、GNSS衛星信号が弱い場合や受信できない場合に機能し、端末の位置を高精度に特定する。
【0005】
しかしながら、キャリア位相の測定値を測位に用いる場合、キャリア位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍である未知数を求める必要があり、通常、整数アンビギュイティと呼ばれる。したがって、キャリア位相の測定値を使用して測位するための重要な要素の1つは、キャリア位相の測定値の整数アンビギュイティを短時間で迅速かつ確実に検索する方法である。ただし、整数アンビギュイティを決定する現在の方法は、比較的難しく、時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施形態は、整数アンビギュイティを決定する現在の方法が比較的難しく、時間がかかるという問題を解決するための測位方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、本出願の実施形態によって提供される測位のための方法は、
【0008】
受信装置は、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定するステップと、前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定するステップと、前記受信装置は、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定するステップと、前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定するステップとを含む。
【0009】
上記の方法では、受信装置は、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想整数アンビギュイティを決定し、最後、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することにより、整数アンビギュイティの検索空間を縮小し、整数アンビギュイティをより迅速に決定し、それによって受信装置の位置は、決定における効率を改善する。
【0010】
可能な実施形態では、前記受信装置がC-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定することは、前記受信装置が送信装置によって送信されたPRS信号を受信した場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定することと、または、前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定することと、または、前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置は、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対し、TOA測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実施して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得することである。
上記の方法は、本出願の実施形態の受信装置が、非差分モード、単一差分モード、および二重差分モードでTOA測定値を決定する方法をそれぞれ紹介する。
【0011】
可能な実施形態では、前記受信装置が送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定することは、前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定することと、前記受信装置は、決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定するステップとを含む。
上記の方法は、本出願の実施形態における仮想位相の測定値を決定するための方法を簡単に紹介する。
【0012】
可能な実施形態では、前記受信装置が、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定することは、前記受信装置が送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信した場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、非差分の実際の位相の測定値を決定することと、または、前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、少なくとも2つの非差分のキャリア位相の測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のキャリア位相の測定値に対して差分演算を実行し、単一差分の実際の位相の測定値を決定ステップとを含み、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にC-PRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置がすべての送信装置によって送信されたC-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実行して、複数の受信装置それぞれの単一差分の実際の位相の測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分キャリア位相の測定値に対して差分演算をさらに実行し、
二重差分の実際の位相の測定値を取得するステップとを含む。
上記の方法では、本出願の実施形態の前記受信装置が非差分、単一差分、二重差分で実際の位相の測定値を決定する方法をより具体的に紹介する。
【0013】
可能な実施形態では、前記受信装置が決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定することは、前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値および波長関連重み係数を重み付けすることと、前記受信装置は、各重み付けした結果を累積して結合し、仮想位相の測定値を取得することとを含む。
上記の方法では、本出願の実施形態の仮想位相の測定値を決定するための方法を紹介する。
【0014】
可能な実施形態では、前記受信装置が、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定する方法は、前記受信装置は、前記TOA測定値、前記仮想位相の測定値、C-PRS信号の波長および波長関連重み係数が重み付けされて得られた仮想波長に従って、前記仮想整数アンビギュイティを決定するステップを含む。
上記の方法では、本出願の実施形態の仮想整数アンビギュイティを決定するための方法が紹介される。
【0015】
可能な実施形態では、前記受信装置が、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することは、前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定することと、前記受信装置は、前記実整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することとを含む。
【0016】
上記の方法では、前記受信装置が前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定することにより、前記受信装置は、前記実整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することができるようになる。
【0017】
可能な実施形態では、前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティを前記実整数アンビギュイティとし、または、前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティ、仮想位相の測定値、受信された1つのC-PRS信号の波長および前記C-PRS信号に対応する位相の測定値に従って、前記実整数アンビギュイティを決定する。
上記の方法は、実整数アンビギュイティを決定するための2つの方法であり、受信装置の位置を決定するための2つの方法がより適応可能である。
【0018】
第2の態様では、本出願の実施形態によって提供される測位のための方法は、
送信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号を構成するステップと、前記送信装置は、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を受信装置に送信するステップとを含む。
【0019】
上記の方法では、送信装置が少なくとも2つのC-PRS信号を構成し、受信装置に少なくとも2つのC-PRS信号を送信することにより、前記受信装置は、少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想整数アンビギュイティを決定し、最後、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することができるようになり、整数アンビギュイティの検索空間を縮小し、整数アンビギュイティをより迅速に決定し、それによって受信装置の位置は、決定における効率を改善する。
【0020】
可能な実施形態では、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定された仮想位相測定誤差の大きさと、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定されたTOA測定誤差の大きさの比率は設定範囲にある。
【0021】
上記の方法では、前記送信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号を構成する場合、前記構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長決定された仮想位相測定誤差の大きさと、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定されたTOA測定誤差の大きさの比率を、設定範囲にすることにより、整数アンビギュイティをよりよく検索する。
【0022】
第3の態様では、本出願の実施形態は、プロセッサおよび送受信機を含む測位装置を提供する。
前記プロセッサは、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定し、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って、仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定し、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定するように構成される。
【0023】
第4の態様では、本出願の実施形態は、プロセッサおよび送受信機を含む測位装置を提供する。
前記プロセッサは、少なくとも2つのC-PRS信号を構成し、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を送受信機を介して受信装置に送信するように構成される。
【0024】
第5の態様では、本出願の実施形態は、少なくとも1つの処理ユニットおよび少なくとも1つの記憶ユニットを含む測位装置をさらに提供する。前記記憶ユニットはプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードが前記処理ユニットによって実行されると、前記処理ユニットに第1の態様のいずれかの態様の各実施形態の機能を実行させる
【0025】
第6の態様において、本出願の実施形態は、少なくとも1つの処理ユニットおよび少なくとも1つの記憶ユニットを含む測位装置をさらに提供する。前記記憶ユニットはプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードが前記処理ユニットによって実行されると、前記処理ユニットに第2の態様のいずれかの態様の各実施形態の機能を実行させる
【0026】
第7の態様において、本出願は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されるときに、第1の態様における任意の態様の方法のステップを実施する。
【0027】
第8の態様において、本出願は、コンピュータプログラムを記憶するコンピューター記憶媒体をさらに提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されるとき、第2の態様における任意の態様の方法のステップを実施する。
【発明の効果】
【0028】
さらに、第3から第8の態様におけるいずれかの実施によってもたらされる技術的効果は、第1および第2の態様における異なる実施によってもたらされる技術的効果を指すことができ、ここでは繰り返さない。
【0029】
本発明に係る実施例や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本出願の実施形態による測位システムの構造概略図である。
【
図2】本出願の実施形態による第1の測位装置の構造概略図である。
【
図3】本出願の実施形態による第2の測位装置の構造概略図である。
【
図4】本出願の実施形態による第3の測位装置の構造概略図である。
【
図5】本出願の実施形態による第4の測位装置の構造概略図である。
【
図6】本出願の実施形態による第1の測位のための方法の概略図である。
【
図7】本出願の実施形態による第2の測位のための方法の概略図である。
【
図8】本出願の実施形態による測位のための方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明に係る実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのが明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者は、創造性作業を行わない限りに得られた他の実施例は、全部本発明の保護範囲に属する。
【0032】
本明細書のいくつかの単語を以下に説明する。
(1)本出願の実施形態において、「複数」とは、2以上を意味し、他の数量詞も同様である。
(2)「及び/又は」は、関連するオブジェクトの関連関係を表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみ、A及びBの両方、及びBのみを表す3つの関係があることを示す。一般に、文字「/」は、関連するオブジェクトが一種の「または」関係を持っていることを示する。
(3)本出願の実施形態における「非差分モード」は、差分技術を使用せずに、TOAおよび位相の測定値を直接使用してUE位置を計算することを指す。
(4)本出願の実施形態における「差分モード」は、最初にTOAおよび位相の測定値に対して差分演算を実行して、測定値におけるいくつかの一般的な偏差を除去し、次に、差分演算された後のTOAおよび位相の測定値を使用してUE位置を計算することを指す。差分モードにはシングル差分モードとデュアル差分モードが含まれる。
(5)本出願の実施形態における「単一差分モード」とは、ある送信端(または受信端)を基準端として選択し、他の送信端(または受信端)に関連する測定値と基準端に関連する測定値に対して差分演算を行うことを指す。
(6)本出願の実施形態における「二重差分モード」とは、単一差分モード後の測定値に対して差分演算を行うことにより、送信側および受信側に関連する測定誤差を同時に排除することを意味し、例えばBSとUEのクロックオフセットなど。
(7)本出願の実施形態における「仮想整数アンビギュイティ」とは、仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍をいう。
【0033】
本出願において、PRSおよび異なる周波数の少なくとも2つのC-PRSは、主に送信端によって送信されるため、受信端は、少なくとも2つの位相の測定値を決定し、少なくとも2つの位相の測定値を使用して、仮想位相の測定値を構築して、仮想位相値の仮想整数アンビギュイティを迅速に検索し、仮想整数アンビギュイティと仮想フェーズ測定値を使用してUE位置を計算する。
【0034】
C-PRSは純粋な正弦波キャリアであり、占有帯域幅は非常に狭いので、異なる周波数で少なくとも2つのC-PRS信号を送信するために多くの無線リソースを占有しないことに留意すべきである。
【0035】
図1に示すように、本出願の一実施形態は、受信装置100と送信装置101とを含む測位システムを提供する。
前記受信装置100は、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定し、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って、仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定し、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定するように構成される。
前記送信装置101は、少なくとも2つのC-PRS信号を構成し、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を送受信機を介して受信装置に送信するように構成される。
【0036】
上記の方法では、受信装置は、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想整数アンビギュイティを決定し、最後、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することにより、整数アンビギュイティの検索空間を縮小し、整数アンビギュイティをより迅速に決定し、それによって受信装置の位置は、決定における効率を改善する。
【0037】
本出願の実施形態による前記送信装置は、最初に少なくとも2つのC-PRS信号を構成する必要があり、したがって、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を送受信機を介して受信装置に送信するように構成される。一方、送信装置が少なくとも2つのC-PRS信号を構成する場合、C-PRS送信周波数f1およびf2の絶対位置や、C-PRS送信周波数f1およびf2の相対位置などの特定の要因を考慮する必要がある。キャリア位相測定が測位に使用される場合、C-PRSの送信には一般に低周波数が使用される。したがって、相対的なキャリア波長はより長くなる。同じ大きさのTOA測定誤差の下では、整数アンビギュイティを検索するための検索スペースは小さいである。同時に、C-PRS送信周波数数f1とf2の相対位置を選択するときに、仮想キャリア波長λvと仮想測定誤差wvを考慮する必要がある。λvの観点から、より長いλvを生成し、検索空間を縮小するには、f1とf2をより近づけるように構成する必要がある。wvの観点から、f1とf2は、大きすぎるwvによる検索の信頼性を低下させることを避けるために近すぎないように構成することが好ましい。したがって、本出願の実施形態は、前記送信装置によって構成される少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定される仮想位相測定誤差の大きさと、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定されたTOA測定誤差の大きさの比率は設定範囲にある。
【0038】
前記受信装置は、送信装置によって送信された異なる周波数の少なくとも2つのC-PRSを受信し、受信した少なくとも2つの異なる周波数のC-PRSに従って少なくとも2つの位相の測定値を決定し、少なくとも2つの位相の測定値を使用して仮想位相の測定値を構築する。前記仮想位相値は、主に、決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記受信装置によって決定される。
【0039】
具体的には、前記受信装置は、各C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値を決定し、前記受信装置は、各重み付けした結果を累積して結合し、仮想位相の測定値を取得する。
【0040】
前記仮想位相の測定値を決定した後、前記受信装置は、仮想位相値の仮想整数アンビギュイティを迅速に検索し、仮想整数アンビギュイティと仮想位相の測定値を使用してUE位置を計算する。ここで、前記仮想整数アンビギュイティは、主に、前記TOA測定値、前記仮想位相の測定値、C-PRS信号の波長および波長関連重み係数が重み付けされて得られた仮想波長に従って、受信装置によって決定される。
【0041】
なお、前記波長関連重み係数は、実際の条件に応じて決定することができ、本出願に適合し、本出願の波長関連重み係数として使用できる係数であれば、本出願の保護範囲に属する。
【0042】
ここで、前記受信装置が前記仮想整数アンビギュイティ及び仮想位相の測定値に従ってUE位置を計算する場合、多くの方法があり、それぞれについて以下に紹介する。
第1の決定方法では、UE位置は、前記仮想整数アンビギュイティおよび仮想位相の測定値を通じて直接計算される。
【0043】
第2の決定方法において、前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティ、仮想位相の測定値、受信された1つのC-PRS信号の波長および前記C-PRS信号に対応する位相の測定値に従って、前記実整数アンビギュイティを決定する。前記実整数アンビギュイティと実際の位相の測定値に従ってUEの位置を計算する。
【0044】
現在、TOAおよび位相の測定値は、従来技術における非差分、単一差分、または二重差分モードでの位置決めに使用することができ、前記非差分、単一差分および二重差分モードは、本出願に適用可能である。以下、それぞれ異なるモードを紹介し、各送信装置が各モードで異なる周波数の2つのC-PRS信号を送信すると仮定する。
ここで、次の式では、Tはメートル単位のTOA測定値を表し、rは送信端と受信端の間の幾何学的距離、cは光速、brとbtはそれぞれ受信機と送信機のクロックオフセット、Pはキャリア周期単位の位相の測定値、λはC-PRSのキャリア波長、Nは未知整数アンビギュイティ、wTはTOA測定誤差、wTは位相測定誤差である。
【0045】
モード1: 非差分モード
本出願の実施形態による前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定し、非差分モードにおいて、具体的には、前記受信装置が送信装置によって送信されたPRS信号を受信した場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定する。
【0046】
前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定し、非差分モードにおいて、具体的には、前記受信装置が送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信した場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、非差分の実際の位相の測定値を決定する。
受信装置をa、送信装置をiとし、送信装置iが送信する2つのC-PRS信号の周波数をそれぞれf1とf2とする。
【0047】
ステップ1:TOA測定値と位相の測定値を取得する。
受信装置aは、送信装置iによって送信されたPRSを測定することによってTOA測定値Tを取得し、送信装置iによって送信された2つのC-PRS 信号を測定することによって、周波数f
1とf
2から位相の測定値P
1とP
2を取得する。
【数1】
注: 簡潔さと明確さのために、混乱しないように、送信端と受信端を表す上下のマーク記号を省略する。
【0048】
ステップ2: より長い仮想波長で仮想位相測定を構成する。
波長関連重み係数を
【数2】
とし、式(2)と式(3)の両辺に
【数3】
をそれぞれかけて、その結果を足して、次の仮想位相測定P
vを取得する。
【数4】
ここで、λ
v, N
vとw
Vは、それぞれ仮想波長、仮想整数アンビギュイティ、および仮想位相測定誤差である。
ステップ3:仮想整数アンビギュイティ N
vをすばやく検索する。
式(1)と式(4)から、仮想整数アンビギュイティN
vを検索するための次の関係式が得られる。
【0049】
【数5】
ステップ4a: 測位に仮想位相の測定値を使用する。または
ステップ4b: 測位に実際の位相の測定値を使用する。
【0050】
本出願の一実施形態では、N
vが得られた後、前記N
vを使用して、より正確な測位のために実際のN
1またはN
2を検索することができ、式(2)および(4)を使用してN
1を検索することができる。N
2は式(3)と(4)を使用して検索できる。
より精密な測位のために実N
1検索を選択したとすると、式(2)と式(4)からN
1検索の関係式は次のようになる。
【数6】
最後に、前記受信装置の位置は、N
1と実際の位相の測定値によって決定される。
【0051】
モード2:単一差分モード
本出願の実施形態による前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定し、単一差分モードでは、具体的には、前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定する。
【0052】
前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定し、単一差分モードでは、具体的には、前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、少なくとも2つの非差分のキャリア位相の測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のキャリア位相の測定値に対して差分演算を実行し、単一差分の実際の位相の測定値を決定し、
2つの送信装置、すなわち送信装置iとjがあると仮定する。
ステップ1:単一差分DOA測定値(TDOA)および単一差分位相の測定値を取得する。
単一差分演算後のTOA測定値(TDOAとも呼ばれる)および位相の測定値は、次のとおりであると想定される。
【0053】
【数7】
ここで、上付き文字「ij」は、2つの送信端iとjの測定値の間で単一差分演算が実行されることを意味する。
【0054】
【数8】
ここで、xは、上記式(7)~(9)における変数の一般式を表す。
BSが送信装置で、UEが受信装置であると仮定すると、受信側UEのクロック偏差は、単一差分モードで除去される。
ステップ2:より長い仮想波長で仮想単一差分位相測定を構築する。
波長関連重み係数を
【数9】
とし、式(8)と式(9)の両辺にそれぞれ
【数10】
をかけて、その結果を足すと、以下の仮想単一差分位相の測定値
【数11】
が得られる。
【0055】
【数12】
ここで、
【数13】
は、それぞれ、仮想キャリア波長,単一差分波位相測定に関連する仮想整数アンビギュイティおよび仮想測定誤差である。
ステップ3:仮想整数アンビギュイティN
vをすばやく検索する。
式(7)と式(11)から、仮想整数アンビギュイティ
【数14】
を検索するための次の関係式が得られる。
【0056】
【数15】
ステップ4a:測位に仮想位相の測定値を使用する。または、
ステップ4b:測位に実際の位相の測定値を使用する。
本出願の一実施形態では、
【数16】
が取得された後、
【数17】
を使用して
【数18】
をさらに検索することができ、次に
【数19】
を使用してより正確な測位を行うことができる。ここで、
【数20】
は式(8)および(11)を使用して検索できる。N
2は式(9)と式(11)を使用して検索できる。
【0057】
より精密な測位のために
【数21】
の検索を選択したとすると、式(8)と式(11)から
【0058】
【数22】
を検索するための次の関係式が得られる。
【0059】
【数23】
最後に、
【数24】
を使用して、より正確な測位を行う。
モード3:二重差分モード
【0060】
本出願の実施形態による前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定し、二重差分モードでは、具体的には、前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置は、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対し、TOA測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実施して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得する。
【0061】
前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定し、二重差分モードでは、具体的には、前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にC-PRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置がすべての送信装置によって送信されたC-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実行して、複数の受信装置それぞれの単一差分の実際の位相の測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分キャリア位相の測定値に対して差分演算をさらに実行し、二重差分の実際の位相の測定値を取得する。
2つの受信装置、すなわち受信装置aおよびbと、2つの送信装置、すなわち送信装置iおよびjがあると仮定する。
【0062】
ステップ1:二重差分DOA測定値(TDOA)および二重差分位相の測定値を取得する。
受信装置a、bは、送信装置iおよびjのTOAおよびキャリア位相を測定し、得られたTOAおよびキャリア位相の測定値に対して2重差分演算を行うものとする。二重差分演算後の測定値は次のとおりである。
【0063】
【0064】
ここで、二重の上付き文字「ij」は送信端iおよびjの間の差分モードを表し、二重下付き文字「ab」は受信端aとbの間の差分モードを表す。式(14)、(15)および(16)から、送信機と受信機のクロックオフセットの誤差は、二重差分演算後に除去されていることがわかる。
ステップ2:より長い仮想波長で仮想二重差分位相測定を構成する。
波長関連の重み付け係数を
【数26】
とする。式(15)と(16)の両辺にそれぞれ
【数27】
をかけて、その結果を足して、以下の仮想二重差分位相の測定値
【数28】
が得られる。
【0065】
【数29】
ここで、
【数30】
は、それぞれ仮想キャリア波長、二重差分キャリア位相測定に関連する仮想整数アンビギュイティおよび仮想測定誤差である。
ステップ3:仮想整数アンビギュイティN
vをすばやく検索する。
式(14)と(17)から、仮想整数アンビギュイティ
【数31】
を検索するための次の関係式が得られる。
【0066】
【数32】
ステップ4a:測位に仮想位相の測定値を使用する。
【0067】
【0068】
【数34】
を直接測位に使用できる。このとき、測位精度は仮想位相計測誤差
【0069】
【数35】
に依存する。
ステップ4b:測位に実際の位相の測定値を使用する。
本出願の一実施形態では、
【数36】
が得られた後、
【数37】
を使用し、
【数38】
をさらに検索することができる。
【0070】
【0071】
【数40】
は、式(15)および式(15)および(18)を使用して検索できる。
【0072】
【数41】
は式(16)と式(18)を使用して検索できる。
より正確な測位のために実の
【数42】
の検索を選択したとすると、式(15)と式(18)か
【数43】
を検索するための次の関係式が得られる。
【0073】
【0074】
【数45】
は、より正確な測位のために使用される。
【0075】
本出願におけるPRSは、TOAを測定するために使用できるすべてのリファレンス信号を表すことに留意されたい。たとえば、従来のOTDOA(observed time difference of arrival,観察された到着時間差)/UTDOA(uplink observed time difference of arrival,アップリンクの到着時間差) 測位のためのPRS、CSI-RS(Channel state indication reference signal,チャネル状態表示参照信号)、SRS(Sounding reference signal,サウンディング リファレンス) などに使用できるPRSが含まれる。
【0076】
いくつかの可能な実施形態では、本出願の実施形態で提供される測位方法の様々な態様は、プログラムコードを含むプログラム製品の形で実施することもできる。プログラム製品がコンピュータデバイス上で実行される場合、プログラムコードは、本明細書に記載される本出願の様々な例示的実施形態による測位方法のステップをコンピュータ装置に実行させるように構成される。
【0077】
前記プログラム製品は、1つまたは複数の読み取り可能なメディアの任意の組み合わせを使用できる。読み取り可能な媒体は、読み取り可能な信号媒体または読み取り可能な記憶媒体であり得る。読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置またはデバイス、またはそれらの任意の組み合わせであり得るが、これらに限定されない。読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(完全なリストではない)には、1つまたは複数のワイヤによる電気接続、ポータブル ディスク、ハードディスク、ランダム アクセス メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブル コンパクト ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、またはそれらの任意の適切な組み合わせである。
【0078】
本出願の実施形態によるデータ転送制御のためのプログラム製品は、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)を採用し、プログラムコードを含み、サーバーデバイス上で実行され得る。ただし、本出願のプログラムはこれに限定されるものではない。本明細書において、可読記憶媒体は、プログラムを含むか、または記憶する任意の有形の媒体であり、プログラムは、情報送信装置またはデバイスによって使用されるか、またはそれらと組み合わせて使用される。
【0079】
読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで、またはキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含むことができ、読み取り可能なプログラムコードがそこに運ばれる。そのような伝播データ信号は、電磁信号、光信号、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない多くの形式であり得る。読み取り可能な信号媒体は、読み取り可能な記憶媒体以外の任意の読み取り可能な媒体であってもよく、読み取り可能な媒体は、周期的ネットワークアクションシステム、装置、またはデバイスによって使用される、またはそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播、または送信することができる。
【0080】
読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ケーブル、RFなど、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体によって送信することができる。
【0081】
本出願の操作を実行するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせでコンパイルすることができ、プログラミング言語は、Java、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含み、また、「C」言語または類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語がさらに含まれる。プログラムコードは、完全にユーザーコンピューティングデバイスで実行するか、一部ユーザーコンピューティングデバイスで実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、一部ユーザーコンピューティングデバイスで一部をリモートコンピューティングデバイスで実行するか、完全にリモートコンピューティングデバイスまたはサーバーで実行することができる。リモートコンピューティング デバイスの場合、リモート コンピューティング デバイスは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイド エリア ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザーコンピューティングデバイスに接続するか、外部コンピューティング デバイスに接続することができる。
【0082】
図2に示すように、本出願の一実施形態は、プロセッサ200、メモリ201、および送受信機202を含む測位装置を提供する。
前記プロセッサ200は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、前記メモリ201は、プロセッサ200が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機202は、プロセッサ200の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0083】
バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ200によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ201によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。プロセッサ200は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ201は、プロセッサ200が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0084】
本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ200に適用することができるか、または、プロセッサ200により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ200内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ200は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス 、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ201に位置し、プロセッサ200はメモリ201に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローを完成する。
【0085】
具体的には、前記プロセッサ200は、前記メモリ201内のプログラムを読み取り、以下を実行するように構成されている。
前記プロセッサ200は、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定し、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って、仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定し、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定する。
【0086】
任意選択で、前記プロセッサ200は、以下のように特に構成される:
送信装置によって送信されたPRS信号が受信された場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定し、または、
少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号が受信され、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対してTOA測定アルゴリズム演算と単一差分演算を実行して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得する。
【0087】
任意選択で、前記プロセッサ200は、以下のように特に構成される:
C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定し、決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定する。
任意選択で、前記プロセッサ200は、特に以下のように構成される:
送信装置によって送信されたC-PRS信号が受信された場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、非差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
少なくとも2つの送信装置によって送信されたC-PRS信号が受信され、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、少なくとも2つの非差分のキャリア位相の測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のキャリア位相の測定値に対して差分演算を実行し、単一差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にC-PRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、すべての送信装置によって送信されたC-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算と単一差分演算を実行して複数の受信装置それぞれの単一差分の実際の位相の測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分キャリア位相の測定値に対して差分演算をさらに実行し、二重差分の実際の位相の測定値を取得する。
【0088】
任意選択で、前記プロセッサ200は、以下のように特に構成される:
C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値および波長関連重み係数にを重み付けをし、前記各重み付けした結果を累積して結合し、仮想位相の測定値を取得する。
任意選択で、前記プロセッサ200は、以下のように特に構成される:
前記TOA測定値、前記仮想位相の測定値、C-PRS信号の波長および波長関連重み係数が重み付けされて得られた仮想波長に従って、前記仮想整数アンビギュイティを決定する。
【0089】
任意選択で、前記プロセッサ200は、特に以下のように構成される:
前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定し、前記実整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定する。
【0090】
任意選択で、前記プロセッサ200は、特に以下のように構成される:
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティを前記実整数アンビギュイティとし、または、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティ、仮想位相の測定値、受信された1つのC-PRS信号の波長および前記C-PRS信号に対応する位相の測定値に従って、前記実整数アンビギュイティを決定する。
【0091】
図3に示すように、本出願による測位装置は、
送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたキャリア位相測位リファレンス信号に従ってC-PRS信号仮想位相の測定値を決定し、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信された測位リファレンス信号(PRS信号)に従って到着時間(TOA)測定値を決定し、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って、仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定するように構成された決定モジュール300と、
前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定するように構成された処理モジュール301とを含む。
【0092】
任意選択で、前記決定モジュール300は、特に以下のように構成される:
送信装置によって送信されたPRS信号が受信された場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定し、または、
少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号が受信され、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対してTOA測定アルゴリズム演算と単一差分演算を実行して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得する。
【0093】
任意選択で、前記決定モジュール300は、特に以下のように構成される:
C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定し、決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定する。
任意選択で、前記決定モジュール300は、特に以下のように構成される:
【0094】
送信装置によって送信されたC-PRS信号が受信された場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、非差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
少なくとも2つの送信装置によって送信されたC-PRS信号が受信され、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、少なくとも2つの非差分のキャリア位相の測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のキャリア位相の測定値に対して差分演算を実行し、単一差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にC-PRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、すべての送信装置によって送信されたC-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算と単一差分演算を実行して複数の受信装置それぞれの単一差分の実際の位相の測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分キャリア位相の測定値に対して差分演算をさらに実行し、二重差分の実際の位相の測定値を取得する。
【0095】
任意選択で、任意選択で、前記決定モジュール300は、特に以下のように構成される:
C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値および波長関連重み係数にを重み付けをし、前記各重み付けした結果を累積して結合し、仮想位相の測定値を取得する。
【0096】
任意選択で、前記決定モジュール300は、特に以下のように構成される:
前記TOA測定値、前記仮想位相の測定値、C-PRS信号の波長および波長関連重み係数が重み付けされて得られた仮想波長に従って、前記仮想整数アンビギュイティを決定する。
【0097】
任意選択で、前記処理モジュール301は、特に以下のように構成される:
前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定し、前記実整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定する。
【0098】
任意選択で、前記決定モジュール300は、特に以下のように構成される:
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティを前記実整数アンビギュイティとし、または、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティ、仮想位相の測定値、受信された1つのC-PRS信号の波長および前記C-PRS信号に対応する位相の測定値に従って、前記実整数アンビギュイティを決定する。
【0099】
図4に示すように、本出願の一実施形態は、プロセッサ400、メモリ401、および送受信機402を含むデータ送信用の端末を提供する。
前記プロセッサ400は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ401は、プロセッサ400が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機402は、プロセッサ400の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0100】
バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ400によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ401によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。プロセッサ400は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ401は、プロセッサ400が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0101】
本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ400に適用することができるか、または、プロセッサ400により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ400内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ400は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス 、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ401に位置し、プロセッサ400はメモリ401に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローを完成する。
【0102】
具体的には、プロセッサ400は、メモリ401内のプログラムを読み取り、以下を実行するように構成されている:
少なくとも2つのC-PRS信号を構成し、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を送受信機を介して受信装置に送信するように構成される。
【0103】
任意選択で、ここで、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定された仮想位相測定誤差の大きさと、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定されたTOA測定誤差の大きさの比率は設定範囲にある。
【0104】
図5に示すように、本出願による測位装置は、
少なくとも2つのC-PRS信号を構成するように構成される構成モジュール500と、
PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を受信装置に送信するように構成される処理モジュール501とを含む。
【0105】
任意選択で、ここで、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定された仮想位相測定誤差の大きさと、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定されたTOA測定誤差の大きさの比率は設定範囲にある。
【0106】
本出願の一実施形態は、プログラムコードを含む不揮発性読み取り可能記憶媒体をさらに提供する。前記プログラムコードがコンピューティングデバイス上で実行されるとき、プログラムコードは、コンピューティングデバイスに測位方法のステップを実行させるように構成される。
【0107】
同じ発明思想に基づいて、本出願の実施形態は、測位のための方法をさらに提供する。この方法に対応する装置は本出願の実施形態の測位装置であり、この方法の問題を解決する原理はこの装置のそれと類似しているので、この方法の実施は、装置の実施を参照することができ、ここでの重複説明は省略する。
【0108】
図6に示すように、本出願の一実施形態によって提供される測位のための方法は、具体的には以下のステップを含む:
ステップ600:受信装置は、送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定する。
ステップ601:前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定する。
ステップ602:前記受信装置は、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定する。
ステップ603:前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定する。
【0109】
任意選択で、前記受信装置がC-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定することは、
前記受信装置が送信装置によって送信されたPRS信号を受信した場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して非差分TOA測定値を決定し、または、
前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたPRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記PRS信号をTOA測定アルゴリズムで演算して少なくとも2つの非差分TOA測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のTOA測定値に対して差分演算を実行し、単一差分TOA測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にPRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置は、すべての送信装置によって送信されたPRS信号に対し、TOA測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実施して複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分TOA測定値に対して差分演算を実行し、二重差分TOA測定値を取得する。
【0110】
任意選択で、前記受信装置が送信装置によって送信された少なくとも2つの受信されたC-PRS信号に従って仮想位相の測定値を決定することは、具体的に、
前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定し、
前記受信装置は、決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定する。
【0111】
任意選択で、前記受信装置が、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定することは、
前記受信装置が送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信した場合、前記CPRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、非差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
前記受信装置が少なくとも2つの送信装置によって送信されたC-PRS信号を受信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置である場合、前記C-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算を実行し、少なくとも2つの非差分のキャリア位相の測定値を取得し、リファレンス送信装置により非リファレンス送信装置のキャリア位相の測定値に対して差分演算を実行し、単一差分の実際の位相の測定値を決定し、または、
前記少なくとも2つの送信装置が複数の受信装置にC-PRS信号を送信し、そのうちの1つの送信装置がリファレンス送信装置であり、そのうちの1つの受信装置が既知の位置を持つリファレンス受信装置である場合、前記受信装置がすべての送信装置によって送信されたC-PRS信号に対してキャリア位相測定アルゴリズム演算および単一差分演算を実行して、複数の受信装置それぞれの単一差分の実際の位相の測定値を取得し、複数の受信装置それぞれの単一差分キャリア位相の測定値に対して差分演算をさらに実行し、二重差分の実際の位相の測定値を取得する。
【0112】
任意選択で、前記受信装置が決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定することは、
前記受信装置は、各C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値を決定し、
前記受信装置は、各重み付けした結果を累積して結合し、仮想位相の測定値を取得する。
【0113】
任意選択で、前記受信装置が、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定する方法は、
前記受信装置は、前記TOA測定値、前記仮想位相の測定値、C-PRS信号の波長および波長関連重み係数が重み付けされて得られた仮想波長に従って、前記仮想整数アンビギュイティを決定するステップを含む。
【0114】
任意選択で、前記受信装置が、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定することは、具体的に、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定し、
前記受信装置は、前記実整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定する。
【0115】
任意選択で、前記受信装置が、前記仮想整数アンビギュイティに従って実整数アンビギュイティを決定することは、具体的に、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティを前記実整数アンビギュイティとし、または、
前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティ、仮想位相の測定値、受信された1つのC-PRS信号の波長および前記C-PRS信号に対応する位相の測定値に従って、前記実整数アンビギュイティを決定する。
【0116】
同じ発明思想に基づいて、本出願の実施形態は、測位のための方法をさらに提供する。この方法に対応する装置は本出願の実施形態の測位装置であり、この方法の問題を解決する原理はこの装置のそれと類似しているので、この方法の実施は、装置の実施を参照することができ、ここでの重複説明は省略する。
【0117】
図7に示すように、本出願の一実施形態は、以下を含む測位方法をさらに提供する:
ステップ700:送信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号を構成する。
ステップ701:前記送信装置は、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を受信装置に送信する。
【0118】
任意選択で、ここで、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定された仮想位相測定誤差の大きさと、前記送信装置によって構成された少なくとも2つのC-PRS信号の波長によって決定されたTOA測定誤差の大きさの比率は設定範囲にある。
【0119】
本出願の上述の実施形態において、本出願の上述の実施形態で提供される方法における機能を実現するために、送信装置および受信装置は、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含み得る、およびハードウェア構成、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構成が追加されてもよく、ソフトウェアモジュールの形態は、上記の機能を実現する。上述の機能の特定の機能がハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールのいずれによって実行されるかは、技術ソリューションの特定のアプリケーションおよび設計制約条件に依存する。
【0120】
図8に示すように、本出願の実施形態によって提供される測位のための方法は、具体的には以下のステップを含む:
ステップ1:送信装置は、少なくとも2つのC-PRS信号を構成する。
ステップ2:前記送信装置は、PRS信号および構成された前記少なくとも2つのC-PRS信号を受信装置に送信する。
ステップ3:受信装置は、送信装置によって送信されたPRS信号及少なくとも2つのC-PRS信号を受信する。
ステップ4:前記受信装置は、C-PRS信号と同じ所定の周期内に受信された送信装置によって送信されたPRS信号に従ってTOA測定値を決定する。
ステップ5:前記受信装置は、C-PRS信号のそれぞれに対応する実際の位相の測定値を決定する。
ステップ6:前記受信装置は、決定された前記C-PRS信号に対応する実際の位相の測定値に従って前記仮想位相の測定値を決定する。
ステップ7:前記受信装置は、前記TOA測定値および前記仮想位相の測定値に従って仮想位相の測定値に含まれるキャリア波長の整数倍を表すための仮想整数アンビギュイティを決定する。
ステップ8:前記受信装置は、前記仮想整数アンビギュイティに従って前記受信装置の位置を決定する。
【0121】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、または、いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータまたは、いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つまたは、いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは、いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0122】
これに対応して、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)を使用して、本出願を実施することもできる。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることができ、これは、命令実行によって使用または使用される媒体に実装されたコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読プログラムコードを有するシステム命令実行システムと組み合わせて使用される。本出願のコンテキストでは、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイス、またはそれらの組み合わせで使用するためのプログラムを格納、保存、通信、送信、または送信できる任意の媒体である可能性がある。
【0123】
明らかに、当業者は、本出願の精神および範囲から逸脱することなく、本出願に様々な変更および修正を加えることができる。このように、本出願のこれらの修正および変形が本出願およびそれらの同等技術の特許請求の範囲内にある場合、本出願はこれらの修正および変形も含むことを意図する。
【符号の説明】
【0124】
100 受信装置
101 送信装置
200 プロセッサ
201 メモリ
202 送受信機
300 決定モジュール
301 処理モジュール
400 プロセッサ
401 メモリ
402 送受信機
500 構成モジュール
501 処理モジュール