(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-10
(45)【発行日】2023-02-20
(54)【発明の名称】有窓のインプラント
(51)【国際特許分類】
A61B 17/68 20060101AFI20230213BHJP
A61F 2/28 20060101ALI20230213BHJP
【FI】
A61B17/68
A61F2/28
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022072491
(22)【出願日】2022-04-26
(62)【分割の表示】P 2020187677の分割
【原出願日】2013-05-06
【審査請求日】2022-05-26
(32)【優先日】2012-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511136120
【氏名又は名称】エスアイ-ボーン・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SI-BONE, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100100170
【氏名又は名称】前田 厚司
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・ギャレット・モールディン
(72)【発明者】
【氏名】スコット・エイ・ヤービー
(72)【発明者】
【氏名】マーク・レイリー
(72)【発明者】
【氏名】ブレット・シュナイダー
【審査官】白川 敬寛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/048008(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/68
A61F 2/28
A61F 2/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仙腸関節を固定するためのインプラントであって、該インプラントは、
長手方向軸線、遠位端、近位端、3つ又は4つの側面、及び、前記長手方向軸線に直交する直線で囲まれた断面の外プロフィールを有する長尺ボディを備え、
前記直線で囲まれた断面の外プロフィールは、前記長尺ボディの近位
端から前記長尺ボディの遠位
端に延在しており、
前記3つ又は4つの側面は、そこに複数の開窓を有し、
前記長尺ボディは、前記長手方向軸線の回りに配置された軸方向に延在している中央ルーメンを有し、
前記長尺ボディは、同一の寸法と同一の材料組成と
中央ルーメンを有するが開窓を有しない基準の長尺ボディに対して、少なくとも0.5倍の曲げ強度又は剪断強度を有する、インプラント。
【請求項2】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓は、前記中央ルーメンまで延在していない、請求項1に記載のインプラント。
【請求項3】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、前記複数の開窓が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面に
垂直である角度で内方に延在している、請求項1に記載のインプラント。
【請求項4】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、前記複数の開窓が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面に
垂直でない角度で内方に延在している、請求項1に記載のインプラント。
【請求項5】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、前記3つ又は4つの側面の一の側面から前記3つ又は4つの側面の隣接する側面に延在している、請求項1に記載のインプラント。
【請求項6】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、
閉曲線形状を有する、請求項1に記載のインプラント。
【請求項7】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、
各側面を垂直方向から見て楕円形状を有する、請求項6に記載のインプラント。
【請求項8】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の少なくとも幾つかは、前記複数の開窓の少なくとも幾つかの各々が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面に非整列で配置されている、請求項1に記載のインプラント。
【請求項9】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の少なくとも幾つかは、前記複数の開窓の少なくとも幾つかの各々が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面の長手方向に沿って1又はそれ以上の列で配置されている、請求項1に記載のインプラント。
【請求項10】
前記長尺ボディの遠位端は、骨への埋め込みを容易にするために形成された先細りの形状を有する、請求項1に記載のインプラント。
【請求項11】
仙腸関節を固定するためのインプラントであって、該インプラントは、
長手方向軸線、遠位端、近位端、3つ又は4つの側面、及び、前記長手方向軸線に直交する直線で囲まれた断面の外プロフィールを有する長尺ボディを備え、
前記直線で囲まれた断面の外プロフィールは、前記長尺ボディの近位
端から前記長尺ボディの遠位
端に延在しており、
前記3つ又は4つの側面は、そこに複数の開窓を有し、
前記長尺ボディは、前記長手方向軸線の回りに配置された軸方向に延在している中央ルーメンを有し、前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓は、前記中央ルーメンまで延在していないし、
前記長尺ボディは、同一の寸法と同一の材料組成
と中央ルーメンを有するが開窓を有しない基準の長尺ボディに対して、少なくとも0.5倍の曲げ強度又は剪断強度を有する、インプラント。
【請求項12】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、前記複数の開窓が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面に
垂直である角度で内方に延在している、請求項11に記載のインプラント。
【請求項13】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、前記複数の開窓が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面に
垂直でない角度で内方に延在している、請求項11に記載のインプラント。
【請求項14】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、前記3つ又は4つの側面の一の側面から前記3つ又は4つの側面の隣接する側面に延在している、請求項11に記載のインプラント。
【請求項15】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、
閉曲線形状を有する、請求項11に記載のインプラント。
【請求項16】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の各々は、
各側面を垂直方向から見て楕円形状を有する、請求項15に記載のインプラント。
【請求項17】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の少なくとも幾つかは、前記複数の開窓の少なくとも幾つかの各々が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面に非整列で配置されている、請求項11に記載のインプラント。
【請求項18】
前記3つ又は4つの側面の各々にある前記複数の開窓の少なくとも幾つかは、前記複数の開窓の少なくとも幾つかの各々が延在している前記3つ又は4つの側面の対応する側面の長手方向に沿って1又はそれ以上の列で配置されている、請求項11に記載のインプラント。
【請求項19】
前記長尺ボディの遠位端は、骨への埋め込みを容易にするために形成された先細りの形状を有する、請求項11に記載のインプラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、一般に、骨固定あるいは融合のような医学的処置において使用されるインプラントに関する。より具体的には、この出願は、骨固定あるいは融合において使用される有窓のインプラントに関する。
【背景技術】
【0002】
多くのタイプのハードウェアは、骨折した骨の固定と、融合されることになっている(関節固定される)骨の固定との両方に利用可能である。
【0003】
例えば、人間の腰帯は、3つの相対的に不動の関節によって連結された、3つの大きな骨から構成される。当該骨のうちの1つは、仙骨と呼ばれ、腰椎の底に位置する。それがL5脊椎骨に接続する。他の2つの骨は、一般に「寛骨」と呼ばれ、技術的に右の腸骨及び左の腸骨と呼ばれる。仙骨は仙腸関節(要するにSI関節)で両方の寛骨に接続する。
【0004】
SI関節は、脊椎から下方の末端まで力の伝達において働き、その逆もまた同様である。SI関節は、腰痛の22%までを占める痛み発生器と評されている。
【0005】
SI関節から生成された苦痛を和らげるために、仙腸関節融合は、例えば骨盤の退行変性の仙腸骨炎、炎症性の仙腸骨炎、仙腸関節の医原性不安定、硬化性腸骨炎あるいは外傷性骨折脱臼に対して外科治療として典型的に示される。現在、ねじ及びプレートを持ったねじが、仙腸骨の融合に使用される。
【0006】
インプラントの中への骨成長を促進するとともに、骨とのインプラントの融合を高めるために、ポケットあるいはチャネルが、インプラントの中への骨成長を促進するインプラントに作成される。しかしながら、当該ポケット又はチャネルは、インプラントの構造的完全性を弱めるかもしれない。それは、大きなストレスに耐えるように要求される場合がある。したがって、インプラントの構造的完全性を実質的に維持しながら骨成長を促進するためにポケット又はチャネルを持ったインプラントを提供することは望ましいであろう。
【発明の概要】
【0007】
この発明は、一般に、骨固定あるいは融合のような医学的処置において使用されるインプラントに関する。より具体的には、この出願は、骨固定あるいは融合において使用される有窓のインプラントに関する。
【0008】
いくつかの実施形態では、骨固定のためのインプラントが提供される。インプラントは、長手方向軸線、及び、該長手方向軸線に直交する直線断面を有する長尺ボディと、複数の面と、複数の面をつなぐ複数の頂部と、長尺ボディの長手方向軸線に沿って延在する中央ルーメンと、複数の面の上にある開口を持った複数の穴と、を含むことができる、そして、当該穴は、中央ルーメンと流体連通している。
【0009】
いくつかの実施形態では、穴が円形状である。いくつかの実施形態では、穴は楕円形状である。いくつかの実施形態では、穴が、それぞれの面において単一の長手方向の列で配置される。いくつかの実施形態では、穴が、それぞれの面において複数の長手方向の列で配置される。
【0010】
いくつかの実施形態では、長尺ボディが生物学的援助(biologic aid)で覆われる。
【0011】
いくつかの実施形態では、穴が、中央ルーメンの直径にほぼ等しい直径を有する。いくつかの実施形態では、穴が、面の幅の約0.2倍乃至約0.5倍の直径を有する。
【0012】
いくつかの実施形態では、骨固定のためのインプラントが提供される。インプラントは、長手方向軸線、及び、該長手方向軸線に直交する直線断面を有する長尺ボディと、複数の面と、複数の面をつなぐ複数の頂部と、長尺ボディの長手方向軸線に沿って延在する中央ルーメンと、複数の面のそれぞれの一部に沿って延在する複数のサイドポケットと、を含むことができる。そして、サイドポケットが、中央ルーメンまで延在しない深さを有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、複数の面のそれぞれが、1つだけのサイドポケットを有する。いくつかの実施形態では、サイドポケットのそれぞれが、面のそれぞれに中心をおく(centered on)。いくつかの実施形態では、サイドポケットが、面の幅の約0.2倍乃至約0.8倍の幅と、面の長さの約0.5倍乃至約0.9倍の長さとを有する。
【0014】
いくつかの実施形態では、インプラントが、サイドポケット内にある複数の穴をさらに含む。そして、穴が、中央ルーメンと流体連通している。
【0015】
いくつかの実施形態では、骨固定のためのインプラントが提供される。インプラントは、長手方向軸線、及び、該長手方向軸線に直交する直線断面を有する長尺ボディと、複数の面と、複数の面をつなぐ複数の頂部と、長尺ボディの長手方向軸線に沿って延在する中央ルーメンと、を含むことができる。そして、複数の頂部のそれぞれが、頂部の長さに沿って延在する溝を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、骨固定のためのインプラントが提供される。インプラントは、長手方向軸線、及び、該長手方向軸線に直交する直線断面を有する長尺ボディと、複数の面と、複数の面をつなぐ複数の頂部と、長尺ボディの長手方向軸線に沿って延在する中央ルーメンと、を含むことができる。そして、複数の頂部のそれぞれが、各頂部の長さに沿って離散したポイントに位置する複数のポケットを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、骨固定のためのインプラントが提供される。インプラントは、長手方向軸線、遠位端、近位端、及び長手方向軸線に直交する直線断面を有する長尺ボディと、それぞれの面が約2mm乃至約3mmの厚みを持った壁から形成された複数の面と、それぞれの面の上に配置された複数の開窓と、を含むことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、長尺ボディの遠位端が、1つ以上の切断エッジに形作られる。
【0019】
いくつかの実施形態では、直線断面が3つの側面を有する。いくつかの実施形態では、直線断面が4つの側面を有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、開窓は、患者の仙骨内に埋め込まれるように構成される長尺ボディの遠位部分に配置されるが、腸骨内に埋め込まれるように構成される長尺ボディの近位部分には、開窓が無い。
【0021】
いくつかの実施形態では、開窓が互い違いのパターンで配置される。
【0022】
いくつかの実施形態では、インプラントが長尺ボディの近位端においてキャップをさらに含み、キャップがガイドピンを受け入れるように寸法構成された穴を有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、長尺ボディが、多孔性の内面及び外面を有する。いくつかの実施形態では、長尺ボディが、粗面の内面及び外面を有する。いくつかの実施形態では、長尺ボディが、プラズマコートした内面及び外面を有する。いくつかの実施形態では、長尺ボディが、生物学的援助で覆われる内面及び外面を有する。いくつかの実施形態では、生物学的援助が、骨形態形成タンパク質である。
【0024】
この発明の新規の特徴は、以下のクレームでの特殊性で示される。この発明の特徴及び利点についてのより良い理解は、実例となる実施形態を示す以下の詳細な記載を参照することによって得られるであろう。当該実施形態では、この発明の原理が利用される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1A】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1B】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1C】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1D】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1E】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1F】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1G】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1H】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1I】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1J】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1K】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1L】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1M】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1N】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1O】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1P】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1Q】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1R】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1S】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1T】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1U】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図1V】異なる開窓を持ったインプラント構造体の様々な実施形態を図示する。
【
図2A】この発明の一実施形態に係る骨においてブランチ加工された穴の形成の側面断面図である。
【
図2B】この発明の一実施形態に係る骨においてブランチ加工された穴の形成の側面断面図である。
【
図2C】この発明の一実施形態に係る骨においてブランチ加工された穴の形成の側面断面図である。
【
図2D】この発明の一実施形態に係る骨においてブランチ加工された穴の形成の側面断面図である。
【
図2E】ガイドワイヤー上に配置するための軟部組織プロテクタシステムの組立体を図示する。
【
図2F】ガイドワイヤー上に配置するための軟部組織プロテクタシステムの組立体を図示する。
【
図3】仙骨及び寛骨(右の腸骨、及び左の腸骨)を含む人間の腰帯の前部の図であり、仙骨が仙腸関節(SI関節)で両方の寛骨と接続されている。
【
図4】仙骨及び寛骨(右の腸骨、及び左の腸骨)を含む人間の腰帯の前後の図であり、仙骨が仙腸関節(SI関節)で両方の寛骨と接続されている。
【
図5】前に埋め込まれた透視において示す解剖の図である。SI関節の固定のための3つのインプラント構造体の埋め込みは、腸骨を通じた、SI関節を通じた、仙骨の中への外側のアプローチを使用する。
【
図6】埋め込まれた透視において示す解剖の図である。SI関節の固定のための3つのインプラント構造体の埋め込みは、腸骨を通じた、SI関節を通じた、仙骨の中への外側のアプローチを使用する。
【
図7A】埋め込まれた前部の図において示す解剖の図である。SI関節の固定のための3つのインプラント構造体の埋め込みは、腸骨を通じた、SI関節を通じた、仙骨の中への外側のアプローチを使用する。
【
図7B】埋め込まれた頭尾方向の断面図において示す解剖の図である。SI関節の固定のための3つのインプラント構造体の埋め込みは、腸骨を通じた、SI関節を通じた、仙骨の中への外側のアプローチを使用する。
【
図8A】開窓を持ったインプラント構造体の別の実施形態を図示する。
【
図8B】開窓を持ったインプラント構造体の別の実施形態を図示する。
【
図9A】開窓を持ったインプラント構造体のさらなる別の実施形態を図示する。
【
図9B】開窓を持ったインプラント構造体のさらなる別の実施形態を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1Aに示されるような長尺でステム状のインプラント構造体20は、低侵襲でSI関節の固定(
図3及び4のそれぞれで前後図に示される)を可能にする。これらのインプラント構造体20は、外側の(lateral)外科アプローチの使用を通じて効果的に埋め込まれる。その手順は、従来の外側での及び/又は前後方向である(AP)視覚化技術(例えば、テレビスクリーンに表示されるライブ映像供給を生成するためにX線イメージ増倍管(C-アーム又は透視装置)を使用する)によって望ましくは援助される。
【0027】
いくつかの実施形態では、インプラント構造体20は、骨移植材料がインプラント構造体に組み込まれることを可能にする、ポケット、経路、空洞、開口、開窓、チャネル及び/又は凹部を含むことができる。これらの骨移植材料は、インプラント構造体の中での及び/又はインプラント構造体の周囲での骨成長を促進することができる。骨移植材料は、インプラント構造体が骨に安定して統合されるのに要する時間を低減することができる。骨移植材料は、埋め込みの前に、インプラント構造体に塗布される(applied to)及び/又は注入されるか、あるいは近位のカニューレあるいは他の管体への骨移植材料の注入によって埋め込み後に適用される。いくつかの実施形態では、インプラント構造体20の表面は、骨成長及び骨移植材料の付着を促進するのに粗面とするか又はざらついた面とすることができる。内部表面及び/又は外部表面は、機械的な手段によって粗面とするか又はざらついた面とすることができるか、あるいは粗くなる材料でスプレーコートすることができる。
【0028】
骨移植材料は、液体、ゲル、スラリー、ペースト、粉体あるいは他の形態とすることができ、骨の内部成長や組織修復を促進及び/又は増強し、及び/又は炎症、感染及び苦痛を低減することができる生物学的援助(biologic aid)を含むことができる。例えば、生物学的援助は、骨形態形成タンパク質(BMP)のような成長因子、例えば、液体又はスラリーのキャリアにおけるハイドロキシアパタイト、脱灰された骨、細片化された自家移植片あるいは同種移植片骨、炎症、感染あるいは苦痛を低減する薬剤(鎮痛剤、抗生物質とステロイド)を含むことができる。いくつかの実施形態では、成長因子は、hr-BMP-2及び/又はhr-BMP-7あるいはBMPの他のヒト組み換え型のような、ヒト組み換え成長因子であってもよい。生物学的援助用のキャリアは、液体又はゲル(食塩水あるいはコラーゲンゲル)とすることができる。生物学的援助がインプラントサイトで長期間にわたって患者に放出されるように、生物学的援助が、制御されて放出される製剤で包み込まれるか又は組み込まれてもよい。例えば、制御放出製剤が、数日、数週あるいは数ヶ月の間に生物学的援助を放出するように構成されてもよく、それが治癒のためにインプラントサイトに対してかかる見積時間にわたって生物学的援助を放出するように構成することができる。インプラント構造体に送り出された生物学的援助の量は、インプラントに塗布されたコーティング材の量を制御するか変化させること、及び/又は、コーティング材の中に組み込まれた生物学的援助の量を制御するか変化させること、からなる様々な技術を使用して制御することができる。ある生物学的援助の過度の使用が、悪影響(例えば、根性痛)に帰着するかもしれないので、送り出された生物学的援助の量の制御は重要かもしれない。
【0029】
一般に、インプラント構造体におけるあらゆるポケット、経路、空洞、開口、開窓、チャネル及び/又は凹部は、例えば曲げ強度及び剪断強度を含む構造的強度を弱めるかもしれない。インプラント構造体の以下の例は、
図1Aの固体の三角形のインプラント構造体20の変形例である。それは、ガイドワイヤー又はガイドのピンを受け入れるための単一の中央の長手方向に方向付けられたルーメンかカニューレを有する。相対的な曲げ強度及び剪断強度は、
図1Aのカニューレ状であるが中実の(solid)インプラント構造体20と比較される。それは、1.00の曲げ強度及び1.00の剪断強度を割り当てることができる。相対的な曲げ強度及び剪断強度は、ポケット、経路、空洞、開口、開窓、チャネル及び/又は凹部のサイズ、数、間隔、位置、方向及び形を変えることにより、構造的強度及び骨移植術の促進能力に対して改善又は最適化することができる。本願に図示した実施形態は三角形のインプラント構造体を示すが、矩形あるいは正方形のような異なる直線の形を持ったインプラント構造体は、三角形のインプラント構造体の代わりに使用又は代用することができる。
【0030】
図1B乃至1Dは、中央ルーメン101と、中央ルーメン101に到達するとともに中央ルーメン101へのアクセスを提供するインプラント構造体100のそれぞれの面103の上にある一連の穴102と、を有する三角形のインプラント構造体100の実施形態を図示する。穴102は面103に中心におき、インプラント構造体100の面103に実質的に垂直であるか直交する角度で内部に延在することができる。いくつかの実施形態では、頂部(apex)104のそれぞれは、面取りされているか又は丸くすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体100の遠位端105は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、穴102の直径は、中央ルーメン101の直径と等しくするか、あるいは実質的に等しくすることができる。他の実施形態では、穴102の直径は、中央ルーメン101の直径よりも大きく又は小さく(greater than or less than)することができる。いくつかの実施形態では、
図1B乃至1Dに図示されたインプラント構造体100は、約0.82の相対的な曲げ強度及び約0.66の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体100に注入又は搭載するために、中央ルーメン101の遠位の穴106がブロックされるか密閉され、その結果、骨移植材料のフローが中央ルーメン101を満たし、側面穴102を出る。
【0031】
いくつかの実施形態では、穴102は、インプラント構造体100の面103の幅(W1)の約0.3倍である直径(D1)を有することができる。いくつかの実施形態では、穴102は、インプラント構造体100の面103の幅の約0.3倍よりも大きな直径を有することができる。いくつかの実施形態では、穴102は、インプラント構造体100の面103の幅の約0.3倍よりも小さな直径を有することができる。いくつかの実施形態では、穴102は、インプラント構造体の面103の幅の約0.2倍乃至約0.5倍の直径を有することができる。いくつかの実施形態では、穴102は穴直径の約2/3倍の距離で隣接した穴102から離すことができる。離間距離(S1)が、穴102の周辺間の距離によって測定される。いくつかの実施形態では、穴102は穴直径の約2/3倍未満の距離で隣接した穴102から離すことができる。いくつかの実施形態では、穴102は穴直径の約2/3倍を超える距離で隣接した穴102から離すことができる。いくつかの実施形態では、穴102は、穴102の直径の約0.5倍乃至約2倍の距離で、あるいは穴102の直径の約0.5倍乃至約1倍の距離で、隣接した穴102から離すことができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度が、約0.5乃至約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。
【0032】
図1E乃至1Gは、中央ルーメン111と、中央ルーメン111に達するとともに中央ルーメン111へのアクセスを提供するインプラント構造体110のそれぞれの面113の上にある一連のスロット112と、を有するインプラント構造体110の別の実施形態を図示する。スロット112は、面113に中心におき(centered on)、インプラント構造体110の面113に実質的に垂直であるか直交する角度で内部に延在する。いくつかの実施形態では、頂部114のそれぞれは、面取りされているか又は丸くすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体110の遠位端115は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、スロットの幅は、中央ルーメン111の直径と等しいか、あるいは実質的に等しくすることができる。他の実施形態では、スロットの幅が、中央ルーメン111の直径よりも大きく又は小さくすることができる。いくつかの実施形態では、
図1E乃至1Gに図示したインプラント構造体110は、約0.82の相対的な曲げ強度及び約0.66の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体110に注入又は搭載するために、中央ルーメン111の遠位の穴116がブロックされるか又は密閉され、その結果、骨移植材料のフローがスロット112を満たして出る。
【0033】
いくつかの実施形態では、スロット112は、インプラント構造体110の面113の幅(W2)の約0.3倍である幅(W3)を有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、インプラント構造体110の面113の幅の約0.3倍よりも大きな幅を有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、インプラント構造体110の面113の幅の約0.3倍よりも小さな幅を有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、インプラント構造体110の面113の幅の約0.2倍乃至約0.6倍の幅を有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、面113の長さ(L2)の約0.15倍である長さ(L3)を有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、面113の長さの約0.15倍よりも小さな長さを有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、面113の長さの約0.15倍よりも大きな長さを有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、面113の長さの約0.1倍乃至約0.4倍あるいは約0.1倍乃至約0.25倍の長さを有することができる。いくつかの実施形態では、スロット112は、スロット112の幅約2/3の距離(S2)で、隣接したスロット112から離される。いくつかの実施形態では、スロット112は、スロット112の幅の約2/3を超える距離で隣接したスロット112から離される。いくつかの実施形態では、スロット112は、スロット112の幅の約2/3未満の距離で隣接したスロット112から離される。いくつかの実施形態では、スロット112は、スロット112の幅の約0.5倍乃至2倍あるいは約0.5倍乃至約1倍の距離で隣接したスロット112から離すことができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度が約0.5乃至約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。
【0034】
図1H乃至1Jは、中央ルーメン121と、インプラント構造体120のそれぞれの面123にあるサイドポケット122と、を有するインプラント構造体120の別の実施形態を図示する。サイドポケット122は、幅、長さ及び深さを有する面123に中心におく、押下、空洞、溝あるいはスロットとすることができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、相対的に浅くて、中央ルーメン121まで延在しない。いくつかの実施形態では、頂部124のそれぞれは、面取りされているか又は丸くすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体120の遠位端125は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、
図1H乃至1Jで図示したインプラント構造体120は、約0.77の相対的な曲げ強度及び約0.72の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体120に搭載するために、骨移植材料は埋め込みの前にサイドポケット122に塗布される(applied to)。他の実施形態では、組織拡張器及びプロテクタというタイトルの米国特許出願第61/609,043号にさらに記載されているように、骨移植材料は埋め込みの間に適用される。当該米国特許出願は、参照によってその全体が本願に組み込まれ、他のインプラントに適用することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、インプラント構造体120の面123の幅(W5)の約0.5倍である幅(W4)を有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、インプラント構造体120の面123の幅の約0.5倍よりも大きな幅を有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、インプラント構造体120の面123の幅の約0.5倍よりも小さな幅を有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、インプラント構造体120の面123の幅の約0.2倍乃至約0.8倍の幅を有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、面123の長さ(L5)の約0.75倍である長さ(L4)を有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、面123の長さの約0.75倍よりも小さな長さを有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、面123の長さの約0.75倍よりも大きな長さを有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、面123の長さの約0.5倍乃至約0.9倍の長さを有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、約0.2mm乃至約5mmの、約0.2mm乃至約2mmの、あるいは約0.2乃至約1mmの深さを有することができる。いくつかの実施形態では、サイドポケット122は、約0.25mm、約0.5mm、約0.75mm、約1mmあるいは約2mmの深さを有することができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。
【0036】
図1K乃至1Mは、中央ルーメン131と、インプラント構造体130のそれぞれの面133の上にあるサイドポケット132と、サイドポケット132内にある複数の穴134と、を有するインプラント構造体130の別の実施形態を図示する。
図1K乃至1Mに図示した実施形態のサイドポケット132は、
図1H乃至1Jで先に説明されて図示されているサイドポケット122と同じに又は類似にすることができる。同様に、
図1K乃至1Mに図示した穴134は、
図1B乃至1Dにおいて先に上述され且つ図示されている穴102と同じに又は類似にすることができる。いくつかの実施形態において、
図1K乃至1Mに図示するように、穴134は中央ルーメン131の直径よりも小さな直径を有する。他の実施形態では、穴134は、中央ルーメン131の直径に等しいか、中央ルーメン131の直径よりも大きな直径を有する。いくつかの実施形態では、頂部135のそれぞれは、面取りされているか又は丸くすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体130の遠位端136は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、
図1K乃至1Mに図示したインプラント構造体130は、約0.74の相対的な曲げ強度及び約0.62の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体130に搭載するために、骨移植材料は埋め込みの前にサイドポケット132及び穴134に注入及び/又は塗布される。他の実施形態では、骨移植材料は中央ルーメン131に注入することができる。中央ルーメン131は、骨移植材料が、中央ルーメン131を満たして中央ルーメン131と流体連通している穴134から出るように、閉鎖されるか栓がなされる遠位の開口137を有することができる。骨移植材料が穴134から出るので、骨移植材料は、穴134及びサイドポケット132の両方を覆うとともに満たすことができる。この注入プロセスは、埋め込みの前に、埋め込みの間に、あるいは埋め込みの後に行うことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、
図1K乃至1Mに示されるサイドポケット132は、
図1H乃至1Jで示され且つ上述されているサイドポケット122と同一又は類似の寸法を有する。いくつかの実施形態では、穴134は、サイドポケット132の幅(W6)の約0.4倍である直径(D2)を有することができる。いくつかの実施形態では、穴134は、サイドポケット132の幅の約0.4倍よりも大きな又は小さな直径を有することができる。いくつかの実施形態では、穴134は、穴134の直径の約1.5倍で離された距離(S3)とすることができる。いくつかの実施形態では、穴134は、穴134の直径の約1.5倍よりも大きな又は小さな距離で離すことができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。
【0038】
図1N乃至1Pは、中央ルーメン141及び中央ルーメン141を囲む複数の周辺ルーメン142を有するインプラント構造体140の別の実施形態を図示する。周辺ルーメン142は、長手方向に方向付けることができ、中央ルーメン141と各頂部143との間に位置することができる。図示したように、インプラント構造体140は、三角形形状をしており、3つの頂部143と、中央ルーメン141を囲む3つの周辺ルーメン142と、を有する。いくつかの実施形態では、中央ルーメン141及び周辺ルーメン142の両方は、インプラント構造体140の長手方向の全長さにわたって延在することができる。他の実施形態では、周辺ルーメン142は、インプラント構造体140の全長さにわたって延在しない。そして、その代わりに、周辺ルーメン142は、インプラント構造体140の遠位端144に先立って終端する。さらに、複数の側面穴145は、インプラント構造体140に含まれることができる。周辺ルーメン142のそれぞれは、複数の側面穴145によって交差されることができる。側面穴145のそれぞれは、2つの面146のそれぞれの上にある側面穴開口147を持ったインプラント構造体の2つの面146の間を延在する。側面穴145は、面146の表面から約60度の角度でインプラント構造体140を通して外側方向に(transversely)延在することができる。いくつかの実施形態では、頂部143のそれぞれは、面取りするか又は丸くすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体140の遠位端144は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、
図1N乃至1Pに図示したインプラント構造体140は、約0.63の相対的な曲げ強度及び約0.66の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体140に搭載するために、骨移植材料が周辺ルーメン142に注入される。骨移植材料は、周辺ルーメンを満たし、側面穴145から出て行く。骨移植材料の注入は、埋め込みの前に、埋め込みの間に、埋め込みの後に起こることができる。周辺ルーメン142がインプラント構造体140の全てにわたって延在するいくつかの実施形態では、周辺ルーメン142の遠位端は、骨移植材料の注入の前にブロックされるか栓がなされる。
【0039】
いくつかの実施形態では、周辺ルーメン142は、インプラント構造体の面146の幅(W7)の約0.2倍の直径(D3)を有する。いくつかの実施形態では、周辺ルーメン142は、インプラント構造体の面146の幅の約0.2倍よりも大きな又は小さな直径を有する。いくつかの実施形態では、周辺ルーメン142は、中央ルーメン141よりも小さな直径を有することができる。他の実施形態では、周辺ルーメン142は、中央ルーメン141と等しいか又は中央ルーメン141よりも大きな直径を有することができる。いくつかの実施形態では、側面穴145は、周辺ルーメン142の直径と等しいか、実質的に等しい直径(D4)を有する。他の実施形態では、側面穴145は、周辺ルーメン142の直径よりも小さな又は大きな直径を有する。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、約0.5乃至約0.9とすることができる。
【0040】
図1Q乃至1Sは、中央ルーメン151を有するインプラント構造体150の別の実施形態を図示する。頂部152のそれぞれは、面取りするか又は丸くすることができる。また、頂部152の長さに沿って離散した(discrete)ポイントに位置する複数のポケットあるいは空洞153を有することができる。これらのポケット153は、頂部152から中央ルーメン151の方へ延在するが、中央ルーメン151には到達しない。いくつかの実施形態では、ポケット153は、湾曲した切欠形状をしている。それはシリンダの部分に対応した形状とすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体140の遠位端154は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、
図1Q乃至1Sに図示したインプラント構造体150は、約0.89の相対的な曲げ強度及び約0.86の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体150に搭載するために、骨移植材料は、埋め込みの前に、あるいは埋め込みの間のいずれかにおいて、外からインプラント構造体150に塗布される(applied externally to)。骨移植材料を受け入れることに加えて、ポケット153は、コーナーハローイング(corner haloing)効果を除去するか弱めるように働く。
【0041】
いくつかの実施形態では、ポケット153は、頂部152の長さ(L7)の約0.06倍の長さ(L6)又は直径を有することができる。いくつかの実施形態では、ポケット153は、頂部152の長さの約0.06倍よりも大きな又は小さな長さ又は直径を有することができる。いくつかの実施形態では、ポケット153は、ポケット長さ又は直径の約2/3の距離(S4)で隣接したポケット153から離すことができる。いくつかの実施形態では、ポケット153は、穴径の約2/3よりも大きな又は小さな距離で隣接したポケット153から離すことができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な曲げ強度は、約0.5乃至約0.95とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、少なくとも約0.5、約0.6、約0.7、約0.8あるいは約0.9とすることができる。いくつかの実施形態では、相対的な剪断強度は、約0.5乃至約0.95とすることができる。
【0042】
図1T乃至1Vは、中央ルーメン161を有するインプラント構造体160の別の実施形態を図示する。頂部162のそれぞれは、頂部162の長さに沿って延在する溝163を有する。いくつかの実施形態では、インプラント構造体160の遠位端164は、骨への埋め込みを容易にするために先細りとすることができる。いくつかの実施形態では、
図1T乃至1Vに図示したインプラント構造体160は、約0.87の相対的な曲げ強度及び約0.88の相対的な剪断強度を有する。いくつかの実施形態では、骨移植材料をインプラント構造体160に搭載するために、骨移植材料は、埋め込みの前に、あるいは埋め込みの間のいずれかにおいて、外からインプラント構造体160に塗布される。骨移植材料を受け入れることに加えて、溝163はさらにコーナーハローイング効果を除去するか弱めるように働く。
【0043】
いくつかの実施形態では、溝163は、面165の幅の約0.25倍の直径(D5)と、面165の幅の約0.28倍のアーク長と、を有する頂部162に沿う円形状の切欠とすることができる。いくつかの実施形態では、溝163は、面165の幅の約0.25倍よりも大きな又は小さな直径を有することができる。いくつかの実施形態では、溝163は、面165の幅の約0.28倍よりも大きな又は小さなアーク長を有することができる。
【0044】
外側の(lateral)アプローチの1つの実施形態(
図5、6、及び7A/Bを参照)では、1つ以上のインプラント構造体20が、腸骨、SI関節を通して外側方向に(laterally)、そして仙骨に導入される。インプラント構造体20のこのパス及び結果として生じる配置が、
図6及び7A/Bに最も良く示されている。図示した実施形態では、3つのインプラント構造体20がこのように配置される。さらに、図示した実施形態では、インプラント構造体20は断面が直線でありこの場合三角形である。しかし、他の断面のインプラント構造体20が使用可能であることが認識されるべきである。さらに、上に開示したインプラント構造体のいずれもが、本願での埋め込み手順において使用可能である。
【0045】
外側の埋め込み手順を試みる前に、医師は、例えば、Fortin指テスト、大腿部スラスト、FABER、ゲンスレン(Gaenslen)テスト、圧縮、延展(distraction)、及び診断のSI関節注入を使用して、固定又は融合されることになっている(関節固定される)SI関節セグメントを同定する。
【0046】
外側像(view)、入口像、そして出口C-アーム像で援助されて、そして患者が腹臥位で横たわって、医師は、(外側の視覚化を使用して)大坐骨切痕そして次に翼状突起(alae)を整列させて、正しい側臥位を提供する。腸骨までの鈍い(blunt)組織分離に続いて、仙骨管の後部皮質が一直線になっている(aligned with)3cmの切開が始めになされる。外側像から、仙骨端プレートよりも下であって、仙骨管のちょうど前である位置で腸骨に支えられているガイドピン38(スリーブ(図示せず)を持った)(例えばSteinmannピン)が、始められる。出口像では、ガイドピン38は、前部の浅い角度(例えば
図7Bが示すように、水平から15度乃至20度)で仙骨端プレートと平行でなければならない。外側像では、ガイドピン38は仙骨前壁の後部にある必要がある。入口像では、ガイドピン38は仙骨孔を破壊するべきでない。これは、
図2A及び2Bに図示されるシーケンスに一般に対応する。軟部組織プロテクタ(図示せず)は、望ましくは、腸骨に対して滑動して、ガイドピンスリーブ(図示せず)を除去する前にガイドピン38にしっかりと抗する(against)。
【0047】
ガイドピン38にわたって(over)(及び軟部組織プロテクタを通して)、
図2Cに図示されるように、先に述べた方法で、パイロット穴42がドリルで穿孔される。パイロット穴42は、腸骨を通して、SI関節を通して、及び仙骨の中に延在する。そして、ドリル用ビット40が除去される。
【0048】
形作られたブローチ44が、ガイドピン38にわたって(及び軟部組織プロテクタを通して)パイロット穴42にタッピングされ、インプラント構造体20に対して所望のプロフィールを持ったブローチ加工された穴48が作られる。ブローチ加工された穴48は、図示した実施形態では三角形である。これは、一般に
図2Dに図示されるシーケンスに対応する。ブローチ加工された穴48の三角形のプロフィールが
図5にも示される。
【0049】
図2E及び2Fは、ドリルスリーブ202とガイドピンスリーブ204とハンドル206と、軟部組織プロテクタ、拡張器、あるいは送達スリーブ200との組立体の実施形態を図示する。いくつかの実施形態では、ドリルスリーブ202及びガイドピンスリーブ204は、骨の接触が達成されるまで、ガイドピン208にわたって滑動することができる軟部組織プロテクタ組立体210を形成するために軟部組織プロテクタ200内に挿入することができる。軟部組織プロテクタ200は、本願に開示された軟部組織プロテクタあるいは拡張器あるいは送達スリーブのうちのいずれか1つとすることができる。いくつかの実施形態では、本願に開示されるような拡張可能な拡張器又は送達スリーブ200は、従来の軟部組織の拡張器の代わりに使用することができる。拡張可能な拡張器の場合、いくつかの実施形態では、拡張可能な拡張器は、ガイドピンにわたって滑動されて、次に、ドリルスリーブ202及び/又はガイドピンスリーブ204が拡張可能な拡張器内に挿入される前に、拡張される。他の実施形態では、ドリルスリーブ202及び/又はガイドピンスリーブ204を拡張可能な拡張器内に挿入することは、拡張可能な拡張器を拡張するために使用することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、拡張器は、ガイドピンにわたって(over)軟部組織プロテクタ組立体210を滑動させる前に組織を通じてチャネルを開口させるために使用することができる。拡張器は、例えば複数の連続して大きな拡張器を使用し、拡張可能な拡張器を使用して、ガイドピンにわたって配置することができる。チャネルが組織を通して形成された後、拡張器は除去することができる。そして、軟部組織プロテクタ組立体は、ガイドピンにわたって滑動することができる。いくつかの実施形態では、拡張可能な拡張器は、拡張した後に軟部組織プロテクタとして働くことができる。例えば、拡張の後、ドリルスリーブ及びガイドピンスリーブは、拡張可能な拡張器の中に挿入することができる。
【0051】
図5及び6に示されるように、インプラント構造体20の近位端が腸骨の外側の(lateral)壁に対して面一になる(flush against)まで(さらに
図7A及び7Bを参照)、三角形のインプラント構造体20は、腸骨を通して、SI関節を横切って、及び仙骨の中にガイドピン38にわたって軟部組織プロテクタを通してタッピングすることができる。ガイドピン38及び軟部組織プロテクタは、ブローチ加工された通路に存在して、腸骨の外側の壁に対して面一である(
図7A及び7Bを参照)インプラント構造体20を残して、撤去される。図示した実施形態では、
図6が最も良く示すように、2つの追加のインプラント構造体20がこのように埋め込まれる。他の実施形態では、インプラント構造体20の近位端が腸骨の外側に1mm、2mm、3mmあるいは4mm延在するように、インプラント構造体20の近位端が腸骨の外側の壁から突き出た(proud of)ままにする。これにより、インプラント1020がちょうど軟質の海綿状部に係合するというよりも腸骨の硬質の皮質部に係合することが確実になる。硬質の皮質骨からの構造的支持がないならば、インプラント1020は移動するかもしれない。硬質の皮質骨は、インプラント1020によって骨に典型的に加えられた負荷又は力にも耐えることができる。
【0052】
インプラント構造体20は、ローカルの解剖学的構造によって寸法構成される。SI関節に対して、代表的なインプラント構造体20の寸法は、ローカルの解剖学的構造に依存して、長さが約35mm乃至約70mm、約7mmの内接径(つまり約10.5mmの高さ及び約12mmの底辺を有する三角形)である。ローカルの構造の形態は、サイト及びその疾病か傷についてのそれらの知識と共に人間の骨格の解剖学的構造の教科書を使用して、医療専門家によって一般に理解される。医師は、例えば、単純フィルムX線、透視法X線あるいはMRIあるいはコンピューター断層撮影を使用して、ターゲットの骨の形態の先の分析に基づいてインプラント構造体20の寸法を確認することもできる。
【0053】
外側のアプローチを使用して、説明されたように、1つ以上のインプラント構造体20は、SI関節を横切って低侵襲の方法で個々に挿入される。従来の組織アクセス・ツール、栓塞子、カニューレ及び/又はドリルは、この目的に使用することができる。その代わりに、上述された「組織拡張器及びプロテクタ」というタイトルで2012年3月9日に出願された米国の同時係属出願第61/609,043号に説明されている新規の組織アクセスツールも使用することができる。関節準備、軟骨の除去あるいは削り取り(scraping)は、挿入パスの形成又はインプラント構造体20の挿入の前に必要としない。したがって、インプラント構造体20の大略最大外径で寸法構成された低侵襲の挿入パスが形成される。
【0054】
インプラント構造体20は、自家移植の骨移植材料、追加のねじ及び/又はロッド、中空のモジュールの固定ねじ、カニューレ状の圧縮ねじ、関節内のねじ付きのかごあるいは骨折固定ねじの必要性を除去することができる。さらに、医師の随意で、骨移植材料及び他の固定器械は、インプラント構造体20と併用して使用することができる。
【0055】
代表的な手順において、1つ乃至6つの、あるいは恐らく8つまでのインプラント構造体20が、患者のサイズ及びインプラント構造体20のサイズに応じて使用することができる。設置後に、患者は、融合が生じている間に、SI関節の負荷を防止するか又は低減するように助言されるであろう。これは、患者の健康と手術後のプロトコルへの付着とに応じて、約6週間乃至約12週間あるいはそれ以上とすることができる。
【0056】
インプラント構造体20は、広範囲な軟部組織剥離のない従来の観血手術ほど侵襲性でない外科技術を可能にする。SI関節への外側のアプローチは、低侵襲の外科技術を補完する単純な(straightforward)外科のアプローチを提供する。インプラント構造体20のプロフィール及びデザインは、回転及び微動を最小化するか又は低減する。チタン合金から作られた剛体のインプラント構造体20は、即時の手術後のSI関節安定を提供する。不規則な表面を持った多孔性のプラズマ溶射を備える骨の内部成長領域24は、安定した骨固定/融合を支持する。インプラント構造体20及び外科アプローチは、手術後の耐体重能を最大限にし、かつ極度に負荷されたSI関節を安定させるために特に設計した生物力学的に厳密なインプラントを提供するように構成された、より大きな融合表面積の配置を可能にする。
【0057】
いくつかの実施形態において、
図8A及び8Bに図示するように、インプラント構造体800は、およそ2mm乃至3mmの、およそ1mm乃至5mmの、あるいはおよそ5mm、4mm、3mm、あるいは2mm未満の厚さを有する複数の壁802から形成された断面が直線であるプロフィールを有することができる。いくつかの実施形態では、断面が直線であるプロフィールは、三角形、正方形あるいは矩形とすることができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体800は、複数の壁によってともに連結される複数の頂部(apices)によって形成された実質的に断面が直線であるプロフィールを有することができる。薄い壁のインプラント構造体800は、骨の準備が皆無かほとんど無く、骨を通して進むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、インプラント構造体800は、インプラント構造体800に似た形状の穴をまず形成することなく、骨に打ち込むことができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体800の遠位端804は、インプラント構造体800が進むときに骨の切断を容易にするために、先端が尖っている及び/又は、のみのような切断エッジを有することができる。いくつかの実施形態では、インプラント構造体800が骨に挿入される前に、骨をカットするために切骨刀が使用される。「インプラントを除去するためのシステム及び方法」というタイトルで2013年3月15日に出願された、米国仮出願第61/800,966号で述べられているような切骨刀は、すべての目的に対して参照によってその全体が本願に組み込まれて、完全な穴を形成することなく、インプラント構造体800の挿入を容易にするために骨をあらかじめカットするように構成される。いくつかの実施形態では、穴が上述のように形成されて、インプラント構造体800が、当該穴に挿入される。
【0058】
いくつかの実施形態において、
図8A及び8Bに図示されるように、インプラント構造体800を形成する複数の壁802の遠位部分は、開窓(fenestration)806を有することができる。例えば、仙骨か第2の骨セグメントに埋め込まれるように構成されるインプラント構造体800の遠位部分は、有窓である(fenestrate)。その一方で、腸骨か第1の骨セグメントに埋め込まれるように構成されるインプラント構造体800の近位部分は、開窓無しとすることができる。他の実施形態では、インプラント構造体800の近位部分が有窓である一方で、インプラント構造体800の遠位部分は開窓無しとすることができる。他の実施形態において、
図9A及び9Bにおいて及び本願に記述された他の実施形態において図示されるように、開窓は、インプラント構造体のそれぞれの壁か又はそれぞれの側面の全面にわたって分布することができる。いくつかの実施形態では、開窓の濃度(concentration)又は数は、インプラント構造体の他部分よりもインプラント構造体のある部分において大きくすることができる。
【0059】
いくつかの実施形態において、
図8A及び8Bに図示したように、開窓806が角を有しないように、開窓806は楕円形状、円形状あるいは曲線から成ることができる。いくつかの実施形態では、開窓806は、互い違いに配置されるか、交互に配置されるか、あるいそれぞれの壁802にわたって非整列のパターンで分布される。例えば、いくつかの実施形態では、開窓の長手方向のそれぞれの列が、互い違いであるか、あるいは開窓の隣接した長手方向の列からオフセットすることができる。いくつかの実施形態では、開窓は、インプラント構造体800の長手方向軸線に沿って別法としてあるいは追加的に互い違いとすることができる。開窓のこの非整列の配置は、改善された構造的強度をインプラント構造体に与えることができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、本願に記述した他のインプラント構造体のようにインプラント構造体800が寸法構成される。いくつかの実施形態では、
図8Bに図示されるように、インプラント構造体800が約8mmの直径で、あるいは約4mm乃至12mmで、円に内接する壁を有するように、インプラント構造体800が寸法構成される。いくつかの実施形態では、壁がガイドピンの直径と等しいかほぼ等しい直径で円に内接するように、インプラント構造体800が寸法構成される。いくつかの実施形態では、インプラント構造体800は、ガイドピンの通行を可能にする、円形の開口812を持ったキャップ810を有する近位端808を有することができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、
図9A及び9Bに図示されるように、インプラント構造体900は、開窓902がインプラント構造体の面にわたって均等に分布されるという点を除いて、
図8A及び8Bで説明した実施形態に類似することができる。
図9Bは、開窓902の内部を、及び/又は開窓902を通して、及びインプラント構造体900のルーメンを通して成長する骨を図示する。いくつかの実施形態では、インプラント構造体900のルーメン内に図示した骨は、インプラント構造体900が骨の中に進んだ後に残る生まれつきの骨(つまり自己接ぎ木インプラント)であってもよい。いくつかの実施形態では、本願で説明された他のインプラント構造体と同様に、
図9A及び9Bに図示したインプラント構造体900のルーメンは、インプラント構造体900内の骨の内部成長を促進するために、細片化された骨、同種移植片骨、自家移植片骨、ハイドロキシアパタイト、骨形成タンパク質等のような、骨材料及び/又は生物学的援助で満たすことができる。埋め込み後に、インプラント構造体900のルーメンが空洞であるか実質的に空洞であり、骨成長促進材料で満たされるように、インプラント構造体900が穴に挿入されるとき、これは適切となることができる。さらに、上述したように、多孔性の表面又は粗面の表面を提供するために、インプラント構造体の内面及び/又は外面が、粗面であること及び/又は、例えばプラズマコーティングプロセスを使用して覆うことが可能である。
【0062】
用語「約」そして「ほぼ」などは、述べた値又は範囲の10%、20%あるいは30%以内であることを意味する。
【0063】
本願に開示した装置と方法の変形例及び修正例は、当業者に容易に明白になるであろう。そのため、先の詳細な記載及び添付した図面は、明瞭さと理解のために作成され、この発明の範囲を制限することを意図していないことが理解されなければならない。この発明の範囲は、本願に添付されたクレームによって規定される。好ましくても好ましくなくても、本願に説明されたあらゆる1つの実施形態に説明されたあらゆる特徴も、他の実施形態のあらゆる他の特徴と結合することができる。
【0064】
本願に説明された実施例及び実施形態が説明目的だけのためにあり、その観点において、様々な変形例又は変更が当業者に示唆され、この出願及び添付されたクレームの範囲の精神及び範囲内に含まれるべきであることは理解される。本願に引用された刊行物、特許、及び特許出願のすべては、すべての目的に対して参照によって本願に組み込まれる。
【0065】
関連出願への相互参照
この出願は、「有窓のインプラント」というタイトルで2012年5月4日に出願された米国仮出願第61/642,681号に対して優先権を主張する。該出願は、すべての目的に対して参照によってその全体が本願に組み込まれる。
【0066】
参照による組み込み
あたかも個々の刊行物あるいは特許出願のそれぞれが参照によって組み込まれるために具体的に且つ個々に示されるのと同程度に、この明細書において参照された出版物及び特許出願のすべてが本願に組み込まれる。例えば、この出願は、米国特許公開第2011/0087294号及び米国特許公開第2011/0118785号の全体を参照によって組み込む。