IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 福井県の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】電気機器用コイルの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 15/04 20060101AFI20230214BHJP
   H01F 41/04 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
H02K15/04 D
H01F41/04 E
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018106578
(22)【出願日】2018-06-04
(65)【公開番号】P2019213324
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】592029256
【氏名又は名称】福井県
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 善教
(72)【発明者】
【氏名】橋本 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】田中 大樹
(72)【発明者】
【氏名】佐野 弘
(72)【発明者】
【氏名】橋本 祐一
【審査官】稲葉 礼子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-274965(JP,A)
【文献】特開2004-074401(JP,A)
【文献】特開2017-205828(JP,A)
【文献】特開2005-064044(JP,A)
【文献】特開2005-130676(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 15/04
H02K 3/04
H01F 41/04
H01F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルに対応する筒状部が形成されたブロック状の被加工材を筒状部の周方向に螺旋状に切削する電気機器用コイルの製造方法であって、
前記被加工材は、複数のコイルに対応する前記筒状部が形成されるとともに
コイルの一端側又は他端側に対応する部分にそれぞれ開口部が形成され、
前記筒状部の周方向に螺旋状に設定された加工ラインに沿ってコイルの一端側に対応する部分から他端側に対応する部分に向かって切削手段を前記被加工材に対して相対移動させながら周回させて螺旋状のコイルを成形する電気機器用コイルの製造方法。
【請求項2】
前記被加工材は、前記開口部に隣接して突起状連結材が設けられている請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
【請求項3】
前記被加工材は、前記突起状連結材が前記筒状部の周方向に沿うように湾曲形成されている請求項2に記載の電気機器用コイルの製造方法。。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータおよび電気機器等の回転機器や変圧器等の電気機器に使用されるコイルの製造方法ならびに製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車用モータは、小型化、高出力化が求められている。モータの損失のひとつである銅損は、コイルを構成する導線の電気抵抗によるジュール熱損失によるものである。そのため、太線化や矩形線を用いて導体断面積を増加させ、電気抵抗を低下させることが有効である。
【0003】
コイルを構成する導体の断面積を増加させる従来技術として、特許文献1、特許文献2および特許文献3がある。
【0004】
特許文献1には、コイル装置についての技術が開示されている。その加工手段として特許文献2が挙げられている。
具体的には、導線を巻回したコイル部を有するコイル装置において、角形導線を巻回して前記コイル部を構成するとともに、前記コイル部を収容する設計上の空間の制約に対応して、前記角形導線の断面形状を巻回位置により異ならせたことを特徴とするコイルの製造方法が開示されている。また、特許文献1の図6には、銅板の幅、厚さともにターン毎に変化させて成形するコイルが示されている。
【0005】
特許文献3には、コイルおよびコイルの製造方法についての技術が開示されている。具体的には、
柱状の軟磁性材料からなる鉄心、および鉄心と略同心の螺旋状電流路を持つコイルとで構成される固定子ブロックを有する軸方向ギャップ型DCブラシレスモータのコイルにおいて、前記コイルが一体のブロック状の銅または、アルミから構成されていることを特徴としているコイルが開示されている。
このコイルの製造方法は、螺旋状の電流路を切削工具の溝入れ加工、ワイヤー放電加工、ウオータジェット加工、電子ビーム加工、レーザービーム加工のいずれかまたは、これらの加工を組み合わせることにより製造することを特徴とするコイルの製造方法が開示されている。
【0006】
特許文献4には、電気機器用コイルの製造方法が開示されている。具体的には、
長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向として巻回してコイル軸方向に螺旋状に積層してなる電気機器用コイルの製造方法において、それぞれ外周面に複数の周溝が形成されて平行配置された第1ローラ及び第2ローラと、これら第1ローラ及び第2ローラの各周溝間にワイヤを巻き掛けて、上記第1ローラと第2ローラとの間に並列配置された複数のワイヤ部分により形成されたワイヤ列とを有し、該ワイヤ列を上記第1ローラ及び第2ローラの回転と共に直線運動させるワイヤソー装置を用い、該ワイヤソー装置の直線運動する上記ワイヤ列と、素材中心軸に沿って形成された貫通孔及び該貫通孔に連通して素材一端面から他端面に亘って連続して形成された切欠部を有するブロック状素材とを、上記ワイヤ列の直線運動方向と上記素材中心軸とをほぼ直交させた状態で相対的に移動させて上記ブロック状素材を上記ワイヤ列に押し付けて砥粒の存在下でスライス加工して上記切欠部により始端と終端とに分断された複数の1ターンコイルを切り出す1ターンコイル切り出し工程と、上記複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けして螺旋状に接合する接合工程とを有することを特徴とする電気機器用コイルの製造方法が開示されている。
【0007】
特許文献5には、電気機器用コイルの製造方法及び製造装置が開示されている。具体的には、
平形導体がコイル軸方向に連続して予め設定されたリード角で螺旋状に巻かれた縦巻きコイルを製造する電気機器用コイルの製造方法において、外周面に複数の周溝が形成された第1ローラと第2ローラが平行配置され、該第1ローラ及び第2ローラの各周溝間にワイヤを巻き掛けて第1ローラと第2ローラとの間に並列配置された複数のワイヤ部分によって形成されたワイヤ列を上記第1ローラ及び第2ローラの回転と共に直線運動させ、素材中心軸に沿って形成された貫通孔の周りに第1稜線、第2稜線、第3稜線、第4稜線を介して第1側面、第2側面、第3側面、第4側面が順に連続する第1コイル形成部、第2コイル形成部、第3コイル形成部、第4コイル形成部を備えた断面角形のブロック状素材に、上記第1ローラの回転中心軸と上記素材中心軸との交差角を上記コイルのリード角とほぼ等しく維持した状態で上記第1側面を直線運動する上記ワイヤ列に押し付けて砥粒の存在下で第1コイル形成部に溝加工し、順次上記第1稜線、第2稜線、第3稜線を中心に回転して上記第2側面、第3側面、第4側面を順にワイヤ列に押し付けて第2コイル形成部、第3コイル形成部、第4コイル形成部に砥粒の存在下で溝加工して縦巻きコイルを製造することを特徴とする電気機器用コイルの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2002-223542号公報
【文献】特許第2847640号
【文献】特開H07-163100号公報
【文献】特開2005-130676号公報
【文献】特開2005-64044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1から特許文献5には以下に説明する課題がある。
図25に平角線で構成された12個のコイルがインシュレータ812と共に分割コア813に配設された3相ラジアルギャップモータのステータを示す。図26(a)に、図25に示したステータを図示せぬ回転軸を法線とする平面でコア中央付近を切断した場合の模式図を示す。平角線を巻回したコイルを用いる場合、矩形断面の導体が階段状に積上がるためテーパ状のスロット空間に対し、有効利用できないデッドスペース810が発生する。
図26の(b)に示すように、特許文献1中の図6に示されるコイルも同様に、銅板が略矩形断面であるためスロット空間に対し、有効利用できないデッドスペース810が生じる。また、特許文献1中の図4に示される円錐ローラにより、特許文献2の方法を用いて湾曲部Wrを形成することが示されている。線材の圧潰量の差により湾曲部を形成するため、大きな曲率(小さな半径)の湾曲部を形成することが困難である。
【0010】
特許文献3は、2回に分けて直線状の溝を切削加工することで所要形状のコイルを得るが、1回目の加工溝の始点と終点とを、1回目に対して斜交する2回目の加工溝を連結させる必要があるため、高い加工精度が要求される。
また、1回目の加工溝と2回目の加工溝とが交差する箇所には段差が形成されるため、導体の断面積が減少するためコイルの品質低下を招くことが懸念される。
【0011】
特許文献4は、ワイヤーソー等によりブロックから切欠部を有する1ターンコイルを切り出し、複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けして螺旋状に接合する接合工程が必要となる。
コイルのターン数に応じて接合する必要があるため、ターン数が多くなるほどコスト高となるほか、接合部の電気抵抗の増加によるコイル品質の低下が懸念される。
【0012】
特許文献5は、第1側面、第2側面、第3側面、第4側面が順に連続する第1コイル形成部、第2コイル形成部、第3コイル形成部、第4コイル形成部を溝加工することで、平形導体がコイル軸方向に連続して螺旋状に巻かれた縦巻きコイルを製造すると記載されている。第1側面、第2側面、第3側面、第4側面上の第1コイル形成部、第2コイル形成部、第3コイル形成部、第4コイル形成部は連続となるが、
素材中心線Laが法線であって第1コイル形成部を含む平面(1)、
素材中心線Laが法線であって第2コイル形成部を含む平面(2)、
素材中心線Laが法線であって第3コイル形成部を含む平面(3)、
素材中心線Laが法線であって第4コイル形成部を含む平面(4)
この(1)から(4)の平面はいずれも異なる平面となる。(1)から(4)の平面で切削した場合、特許文献3と同様に、各平面が交差するコーナー部では段差が形成される。この段差の発生を解消するため、加工溝に倣って若干撓ませたワイヤーによって滑らかに連続加工することで、段差が形成することなく滑らかに連続加工している。コーナー部の溝加工の加工幅が大きくなると、コイル断面積が小さくなるので、段差の発生とコイル断面積がトレードオフの関係となっている。
【0013】
特許文献5の図8に、断面積をほぼ一定にするためターン毎に厚さを変化させると記載されている。ターン毎に所定厚さに応じて、ワイヤー列25Lのワイヤー25-nのピッチおよびリード角を適宜設定する。ワイヤー毎にリード角が異なる場合、リード角が同じ場合と比較して、前後のターン接続箇所の段差がより大きくなるため、連続加工とするためには形成する溝幅を大きくする必要があり、さらなる占積率の低下が懸念される。
【0014】
特許文献1から特許文献5までの共通の課題として、モータ用のコイルとして利用する場合は、バスバー等を用いて各コイル間を電気的・物理的に接続する必要がある。
【0015】
このような問題点を解決するため本発明の目的は、(1)電気抵抗の少ない高品質なコイルを提供すること、(2)複数のコイルが連続して繋がったコイルユニットを提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
(請求項1)
コイルに対応する筒状部が形成されたブロック状の被加工材を筒状部の周方向に螺旋状に切削する電気機器用コイルの製造方法であって、前記筒状部の周方向に螺旋状に設定された加工ラインに沿ってコイルの一端側に対応する部分から他端側に対応する部分に向かって切削手段を前記被加工材に対して相対移動させながら周回させて螺旋状のコイルを成形する電気機器用コイルの製造方法。
(請求項2)
前記切削手段は、前記筒状部の内側及び外側にそれぞれ配置された第1ロール及び第2ロールの間に張設されたワイヤー工具を備えており、前記ワイヤー工具を線長方向に移動させて切削動作を行いながら、前記ワイヤー工具が前記加工ラインに沿って移動するように前記筒状部に対して前記第1ロール及び前記第2ロールを相対移動させて周回させる請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項3)
前記筒状部に対して前記第2ロールを相対的移動させながら周回させることで前記加工ラインの1つの周回部分を切削する第1加工工程と、
前記筒状部に対して前記第1ロール及び前記第2ロールを相対移動させて前記加工ラインの次の周回部分への移行部分を切削する第2加工工程と
を繰り返して螺旋状のコイルを成形する請求項2に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項4)
前記被加工材は、前記筒状部のコイルの一端側又は他端側に対応する部分に引出し部を成形するとともに、前記引出し部が成形された前記筒状部の端面には段差部が形成されている請求項3に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項5)
前記被加工材は、複数の前記筒状部が前記引き出し部を介して連結材に一体的に取り付けられている請求項4に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項6)
前記被加工材は、少なくとも1つの前記筒状部が他の前記筒状部と前記加工ラインの中心軸の方向が異なるように取り付けられている請求項5に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項7)
前記被加工材は、前記連結材に前記切削手段が通過可能とする凹部が形成されている請求項5から請求項6に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項8)
前記被加工材は、前記筒状部を直列に配列して前記連結材に一体的に取り付けられている請求項5に記載のコイルの製造方法。
(請求項9)
前記被加工材は、複数のコイルに対応する前記筒状部が形成されている請求項1から請求項3に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項10)
前記被加工材は、コイルの一端側又は他端側に対応する部分にそれぞれ開口部が形成されている請求項9に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項11)
前記被加工材は、前記開口部に隣接して突起状連結材が設けられている請求項10に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項12)
前記被加工材は、前記突起状連結材が前記筒状部の周方向に沿うように湾曲形成されている請求項11に記載の電気機器用コイルの製造方法。
(請求項13)
少なくとも1つ以上の前記筒状部のターン形成方向が、他の前記筒状部のターン形成方向と異なることを特徴とする請求項5から請求項12に記載のコイルの製造方法。
(請求項14)
コイルに対応する筒状部が形成されたブロック状の被加工材に対して筒状部の内側及び外側にそれぞれ配置された第1ロール及び第2ロールの間に張設されたワイヤー工具を有するとともにワイヤー工具を線長方向に移動させて切削動作を行う切削手段と、前記筒状部の周方向に螺旋状に設定された加工ラインに沿ってコイルの一端側に対応する部分から他端側に対応する部分に向かって前記切削手段を前記被加工材に対して相対移動させながら周回させる移動手段とを備え、前記筒状部を螺旋状に切削して螺旋状のコイルを成形する電気機器用コイルの製造装置。
(請求項15)
前記移動手段は、前記加工ラインの1つの周回部分を切削するように前記筒状部に対して前記切削手段の前記第2ロールを相対的移動させながら周回させる請求項14に記載の電気機器用コイルの製造装置。
(請求項16)
前記移動手段は、前記加工ラインの次の周回部分への移行部分を切削するように前記筒状部に対して前記切削手段の前記第1ロール及び前記第2ロールを相対移動させる請求項14又は請求項15に記載の電気機器用コイルの製造装置。
【発明の効果】
【0017】
このような特徴を有する本発明のコイルは以下のような作用、効果が得られる。
【0018】
請求項1の発明によると、コイルに対応する筒状部が形成されたブロック状の被加工材から設計上の段差が生じない連続的な切削加工面をワイヤー工具により切削してコイルを形成するので、品質の良いコイルを構成することが可能となる。
請求項2の発明によると、ワイヤー工具を用いることでコイル中心軸側からコイル外側まで均一な切削厚さで加工ラインに沿った加工が行なえる。またワイヤー工具径を選択することにより、切削厚さを容易に選択することができる。
請求項3の発明によると、開口部平面と平行平面内の切削加工と、次のターンへ移行するための開口部平面と交差する平面による切削加工とを交互に行なうことで、導体厚さをターン毎に変化させることが可能となる。
これにより、ラジアルギャップモータにおいてスロット空間に占める導体割合である占積率を高めつつ、導体断面積を略同一にすることで電気抵抗の少ない高品質なコイルを製造することができる。
請求項4の発明によると、ブロックに対するワイヤー工具の進入および離脱を円滑に行なうことができると共に、加工の開始部および終了部の加工を省略し、加工時間の縮減することが可能となる。
【0019】
(並列)
請求項5の発明によると、複数のブロックが連結材と一体となった被加工材を用いることで、複数のコイルが並列に接続されたコイルユニットを製作可能となる。
これにより、物理的接続および接続工程の低減に加えて、電気抵抗の少ない高品質なコイルユニットを提供することが可能となる。
請求項6の発明によると、並列に接続されたコイルユニットを製造する際に第2ロールが隣接するコイルと干渉することを回避することが可能となる。
請求項7の発明によると、並列に接続されたコイルユニットを製造する際に第2ロールが隣接するコイルと干渉することを回避することが可能となる。
(直列)
請求項8の発明によると、両端以外のコイルが引出し線の始端部と終端部とで連続的に一体となった直列のコイルユニットを製造することができる。
これにより、物理的接続および接続工程の低減に加えて、電気抵抗の少ない高品質なコイルユニットを提供することが可能となる。
【0020】
(直列一体)
請求項9の発明によると、複数個分の筒状ブロックからターン形成のための切削加工を行なうため、被加工材の剛性を高めることができる。これにより加工済み部分を含めて被加工材の取り扱いが比較的容易になる。
請求項10の発明によると、加工方向の転換が円滑に実施すること可能となりワイヤー工具の断線を防ぐことができる。
請求項11の発明によると、複数個分の筒状ブロックから連続的に一体であるコイルユニットを製造することができる。
請求項12の発明によると、複数個分の筒状ブロックから第1ロールおよび第2ロールのみで、コイル分離加工を行なうことが可能となる。
【0021】

請求項13の発明によると、電気的位相を反転させることができる。
請求項14から請求項16の発明によると、ワイヤー工具を用いた切削動作による高品質コイルの製造装置を提供することができる。
【0022】
セラミックである酸化物系の高温超伝導物質は、電気的には理想的であるものの曲げ加工性、接合性の良くないため、線材を曲げて巻回する従来方法によるコイル成形は困難である。
本発明によれば、被加工材を曲げ加工により巻回する工程が無い。そのためセラミックス系材料であっても被加工材を加工形状に焼き固め、溝加工することでコイルや複数のコイルが連なったコイルユニットに成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る第1実施形態の加工前の斜視図、XY平面図およびYZ平面図である。
図2】本発明に係る第1実施形態の加工中の斜視図である。
図3】本発明に係る第1実施形態の加工中のXY平面図である。
図4】本発明に係る第1実施形態の加工中のXZ平面図である。
図5】本発明に係る第1実施形態の加工後の斜視図、XY平面図およびXZ平面図である。
図6】本発明に係る第2実施形態の加工前の斜視図、XY平面図およびXZ平面図である。
図7】本発明に係る第2実施形態の加工後の斜視図、XY平面図およびXZ平面図である。
図8】本発明に係る第3実施形態の加工後の斜視図である。
図9】本発明に係る第3実施形態の変形例1の加工後の斜視図およびXZ平面図である。
図10】本発明に係る第3実施形態の変形例1の加工中の斜視図およびXZ平面図である。
図11】本発明に係る第3実施形態の変形例2の加工後の斜視図およびXZ平面図である。
図12】本発明に係る第4実施形態の加工後の斜視図およびXZ平面図である。
図13】本発明に係る第5実施形態のブロックの斜視図、XZ平面図およびYZ平面図である。
図14】本発明に係る第5実施形態の加工中の斜視図、XY平面図およびXZ平面図である。
図15】本発明に係る第5実施形態の加工後の斜視図である。
図16】本発明に係る第6実施形態のブロックの斜視図、XZ平面図およびYZ平面図である。
図17】本発明に係る第6実施形態の加工中の斜視図、XY平面図およびXZ平面図である。
図18】本発明に係る第6実施形態の加工後の斜視図である。
図19】本発明に係る第7実施形態のブロックの斜視図、XY平面図、XZ平面図およびYZ平面図である。
図20】本発明に係る第7実施形態のコイルのターン形成のための溝加工後の斜視図、XY平面図、XZ平面図およびYZ平面図である。
図21】本発明に係る第7実施形態のコイル分離のための溝加工の斜視図、XY平面図、XZ平面図およびYZ平面図である。
図22】本発明に係る第7実施形態の加工後の斜視図およびYZ平面図である。
図23】本発明に係る第8実施形態のブロックの斜視図、XY平面図、XZ平面図およびYZ平面図である。
図24】本発明に係る第8実施形態のコイル分離のための溝加工の斜視図およびXY平面図である。
図25】ラジアルギャップモータのステータの斜視図である。
図26】従来技術によるコイルの断面図および本発明に係る製造方法により形成したコイルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係るコイルおよびコイルユニットの製造方法の実施形態についてワイヤー工具を用いた加工によりラジアルギャップモータ用のコイルの製造を例に詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
【0025】
(第1実施形態)
第1実施形態のコイルの製造方法について、図1から図5を参照しながら加工例を説明する。
被加工材となるブロック11は、インシュレータと共に配設されるラジアルギャップモータステータの略ティース形状の開口部12およびティース間の角度に対応したテーパ13を持つよう筒状に形成されている。開口部12の開口部平面の短辺をX方向、長辺をY方向、筒の軸方向となるステータのティースの凸方向をZ方向として説明する。
被加工材となるブロック11が銅やアルミなど金属材料の場合、プレス、押し出し成形、鋳造または切削等により成形したものを用いる。被加工材となるブロック11がセラミックなどの難加工材の場合はホットプレスや通電パルス焼結等の粉末冶金的手法により成形したものを用いる。
【0026】
加工機2は、第1ロール21および第2ロール22、ワイヤー工具23、駆動ロール24、テンショナー25を備える。第1ロール21は幅Tのビーム26により、第2ロール22はビーム27により回転自由に軸支されており、X方向、Y方向およびZ方向へ移動することができる。また、第2ロール22は、第1ロール21を周回する機構を備える。
図1のようにワイヤー工具23を閉ループ状にして駆動ロール24bに複数回巻きかけて、駆動ロール24の回転に応じてワイヤー工具23を往復あるいは一方向に周回させる。あるいは、ワイヤー工具23の一方の端部を駆動ロール24aに他方の端部を,駆動ロール24bにそれぞれ複数回巻きかけて、駆動ロール24の回転および逆回転により、ワイヤー工具23を往復させてもよい。
第1ロール21および第2ロール22間に張設されたワイヤー工具23の張力は、例えばテンショナー25の位置により調節される。
この例では、第1ロール21および第2ロール22、ワイヤー工具23、駆動ロール24、テンショナー25が切削手段に相当し、ビーム26及び27とこれらのビームをXYZ方向に移動させる機構(図示せず)が移動手段に相当する。具体的には、多軸マニピュレータ等の公知の機構にビーム26及び27を取り付けるようにすればよい。また、移動手段としては、切削手段をブロック11に対して相対移動させる機構であれば用いることができ、特に限定されない。例えば、ブロック11をXYZ方向に移動可能な載置テーブルに固定しておき、載置テーブルを切削手段に対して螺旋状に周回移動させるように構成してもよい。
【0027】
図2から図5を参照しながら加工過程を説明する。
(工程1)
図2から図4の(1)に示すように、ワイヤー工具23がブロック11の加工開始位置に接するように第1ロール21および第2ロール22を移動させる。
(工程2)
図2から図4の(2)に示すように、ワイヤー工具23を線長方向に移動させながら、第1ロール21および第2ロール22を-X方向および-Z方向に移動させることで、最初のターンの所定厚さまでブロック11を切削加工する。
(工程3)
図2から図4の(3)から(5)に示すように、ワイヤー工具23を線長方向に移動させながら、ブロック11と第2ロール22とを相対的に回転させることで、XY平面と平行な面を切削加工して1ターン分のコイルを形成する。
(工程4)
図2から図4の(6)に示すように、ワイヤー工具23を線長方向に動かしながら、第1ロール21および第2ロール22を-X方向および-Z方向に移動させることで、次のターンの所定厚さまでブロック11を切削加工する。
以後、図2から図4の(工程2)から(工程4)を繰り返すことで図5に示す加工後のブロックを得る。
【0028】
切削平面の交差が発生しないので、コイル形成において余分な切削が生じず、コイル断面積を大きくすることができる。コイルの電気抵抗を低くするため、図26(c)に示すようにスロット内に配置される導体の各ターンの断面積S1からS6を略同一となるよう、ワイヤー工具23による切削厚さを考慮して各ターンの導体厚さを最適化することが望ましい。コイル断面積を大きくするため、絶縁被膜の形成や断線の問題が発生しない範囲で、ワイヤー工具23の線径を細くすることが望ましい。電着やディッピング等により加工後の被加工材に所要耐電圧を満たす絶縁被膜を形成する。
【0029】
(第2実施形態)
第2実施形態のコイルの製造方法について、図6から図7を参照しながら説明する。第1実施形態と同様な部分は一部説明を省略する。
図6に示すように、被加工材となるブロック100は、ラジアルギャップモータの内径側のコイル端子14および外径側のコイル端子15を備えている。内径側のコイル端子14近傍に段差部16および外径側のコイル端子15近傍に段差部17が設けられている。これにより、コイル加工開始部および終了部となる段差部16、段差部17近傍の切削加工を行う必要がなくなり、加工時間を短縮することができる。また、第1実施形態と比較して、コイル端部を引き出す工程を削減することができる。
端子15のZ方向長さに対して、段差部17のZ方向長さをワイヤー工具23の線径以上に設定することが望ましい。これによりワイヤー工具23が、加工開始時にブロック111への円滑な進入および、加工終了時にブロック100からの円滑な離脱を行うことが可能となる。
第1実施形態の図2から図4の(3)から(6)と同様の加工過程を繰り返すことで、図7に示す第2実施形態の加工後のブロックを得る。
【0030】
(第3実施形態)
第3実施形態のコイルの製造方法について、図8から図11を参照しながら説明する。第1実施形態および第2実施形態と同様な部分は一部説明を省略する。
図8に示すように、第3実施形態の被加工材200は、4個の筒状部211が外径側のコイル端子15を介して並列に連結材18と一体となっている。それぞれの筒状部211を第1実施形態で説明した加工方法によりコイルを形成することで4個のコイルが並列に連続して繋がったコイルユニットを得ることができる。
連結材18を出力供給用のバスバーとして利用することで、コイルとバスバーとの結線工程および電気抵抗を低減することが可能となる。
【0031】
(第3実施形態の変形例1)
図9に示すように、第3実施形態の変形例1は連結材18に凹部19が設けられている。図10の(1)から(2)に示すように、最終ターンの加工時に第2ロール22が凹部19を通過することで被加工材201と干渉することなく円滑に加工を行うことが可能となる。
【0032】
(第3実施形態の変形例2)
図11に示すように、第3実施形態の変形例2は、段差を設けることで連結材18全体が筒状部211の外径側の端子15よりもさらに-Z方向に位置している。これにより変形例1と同様に、最終ターンの切削加工時に第2ロール22が被加工材202と干渉することなく円滑に加工を行うことが可能となる。
【0033】
(第4実施形態)
第4実施形態のコイルの製造方法について、図12を参照しながらU相、V相、W相各4個、合計12個のコイルの製造を例に説明する。第1実施形態から第3実施形態までの内容と同様な部分は一部説明を省略する。
U相コイルの開口部平面法線方向をZ方向として説明する。
図12に示すように、第4実施形態の被加工材300は、12個の筒状部311が内径側コイル端子14を介して並列にモータステータへの配列順番で連結材18と一体となっている。また、各相の開口部平面法線方向はそれぞれ異なっている。U相コイルとなる筒状部311uの開口部平面の法線方向は+Z方向、V相コイルとなる筒状部311vの開口部平面法線方向は+Y方向、W相コイルとなる筒状部311wの開口部法線方向は-Z方向である。
【0034】
異なる方向でコイル311を連結材18に接続することで、第2ロール22が筒状部311と相対的に周回する際に、隣接する他の筒状部311と干渉することを回避することが可能となる。また、連結材18をスター結線の中性点として利用することで、コイルと中性点との結線工程および電気抵抗を低減することができる。
【0035】
(第5実施形態)
第5実施形態のコイルの製造方法について、図13から図15を参照しながら説明する。第1実施形態から第4実施形態までの内容と同様な部分は一部説明を省略する。
図13に示すように、第5実施形態の被加工材400は、両端を除く筒状部411が外径側コイル端子15と次の筒状部411の内径側コイル端子14とが連結材18を介して直列に4個つながって一体となっている。
【0036】
図14に示すように、第2実施形態の方法で最初の筒状部のターン形成の加工を終了した状態(1)から、第2ロールをXY平面図の(1)から順番に(6)に示すように周回させるとともに、XZ平面図に示すように第1ロールおよび第2ロールを-Z方向に相対的に移動させる。これにより被加工材と干渉することなく、次の筒状部の加工開始位置までワイヤー工具を移動することができる。
以上の工程を繰り返すことで図15に示すように4個のコイルが直列に連続して繋がったコイルユニットを得ることができる。これにより、ワイヤー工具を取り外すことなく複数のコイルを製造することが可能となる。コイル間の結線工程および電気抵抗を低減することができる。
筒状部411u1から筒状部411u4の順番で加工する場合、最後の加工ブロックとなる筒状部411u4を加工する際に、第1ロール21を軸支するビーム27が、筒状部411u1から筒状部411u3までを通過することになる。最終筒状部の加工の際に、ビーム27が干渉しない程度に、筒状部411u1から411u4の開口部が略同一となっている。
【0037】
(第6実施形態)
第6実施形態のコイルの製造方法について、図16から図18を参照しながら、ターン形成方向が交互に異なるコイルが直列に連続して繋がったコイルユニットの例で説明する。第1実施形態から第5実施形態までの内容と同様な部分は一部説明を省略する。
図16に示すように、第6実施形態の被加工材500は、両端を除く筒状部511が外径側コイル端子15同士または、内径側コイル端子14同士で、連結材18を介して直列に4個つながって一体となっている。
【0038】
図17に示すように、第2実施形態と同様の方法で最初の筒状部のターン形成の加工を終了した状態(1)から、XZ平面図に示すように第1ロールおよび第2ロールを-Z方向に相対的に移動させる。これにより被加工材と干渉することなく、次の筒状部の加工開始位置までワイヤー工具を移動することができる。次の筒状部のターン形成の方向は前の筒状部のターン形成の方向と反対となる。図17では、(1)の位置まではXY平面で(+)の時計回りで切削加工を行い、次のブロックとなる(2)の位置以降は、XY平面で(-)の反時計回りで切削加工を行う。
以上の工程を繰り返すことで図18に示すようにターン形成方向が交互に異なるコイルが4個直列に連続して繋がったコイルユニットを得ることができる。これにより、コイル間の結線工程および電気抵抗を低減することができる。
説明上、ターン形成の方向で+-の添え字をつけているが、筒状部のターン形成方向、テーパ角、コイル端子を適宜設定することで、モータ仕様に応じて位相が180度ことなる逆相のコイルを含んだ直列のコイルユニットを形成することができる。
【0039】
(第7実施形態)
第7実施形態のコイルの製造方法について、図19から図22を参照しながら、ターン形成方向が交互に異なるコイルが直列に連続して繋がったコイルユニットの例で説明する。第1実施形態から第6実施形態までの内容と同様な部分は一部説明を省略する。
図19に示すように、第7実施形態の被加工材600は、コイル4個分の筒状部が一体となっている。突起状の連結材18は内径側コイル端子614および外径側コイル端子615となる部分であり、またそれぞれを接続する結線に必要な長さに設定されている。ワイヤー工具23の円滑な進行方向転換のため側面開口部20を設けることが望ましい。その形状は、第2実施形態の内径側コイル端子14近傍の段差部16、外径側コイル端子近傍の段差部17を鏡面対象にした形状が望ましい。ボール盤等による円形の切削穴でもよい。
【0040】
図20に示すように、第6実施形態と同様の方法で筒状部の加工を行なう。次に、図21に示すように、各コイルを分離するための切削加工を行なう。具体的には、加工機3を用いて開口部平面と水平な加工平面30を、連結材18が繋がった状態を維持するように切削加工を行なう。
これにより図22に示すように、ターン形成方向が交互に異なるコイルが4個直列に連続して繋がったコイルユニットを得ることができる。
【0041】
第7実施形態のように、全てのコイルが一体となった被加工材を用いることで、第5実施形態および第6実施形態と比較して、被加工材の剛性が高くなる。そのため被加工材のチャッキングおよび加工済みの被加工材の保持等の取り扱いも容易になる。これにより装置の簡素化や加工精度が向上する。
コイルを分離するための分離加工は、ターン形成加工完了後に1コイル毎に行なってもよい。また、加工機2(第1ロール21、第2ロール22およびワイヤー工具23)と加工機3とが干渉しない任意のタイミングで、ターン形成の加工中に行なってもよい。
コイルユニットとする必要がなければ、連結材18を全て切削加工して、1個ずつのコイルにしてもよい。また、連結材18や開口部20を設けなければ、第1実施形態で説明したコイルを得ることができる。
【0042】
(第8実施形態)
第8実施形態のコイルの製造方法について、図23から図24を参照しながら、ターン形成方向が交互に異なるコイルが直列に連続して繋がったコイルユニットの例で説明する。第1実施形態から第7実施形態までの内容と同様な部分は一部説明を省略する。
図23に示すように、第8実施形態の被加工材700は、コイル4個分の筒状部が一体となっている。突起状の連結材18は内径側コイル端子614および外径側コイル端子615となる部分であり、またそれぞれを接続する結線に必要な長さに設定されている。また、突起状の連結材18はXY平面に平行に外側に湾曲している。
【0043】
図24に示すように、第2実施形態と同様の方法で、最初のコイル部分に相当する筒状部のターン形成のための切削加工を行なう。次に、図24の(2)に示すようにコイル分離加工平面を時計回りに第2ロール22を周回させることで、突起状の連結材18を除いた部分の加工を行なう。次に図24の(3)に示すようにコイル分離加工平面を反時計回りに第2ロール22を周回させることで、突起状の連結材18部分の切削加工を行なう。次に、2番目のコイル相当箇所のターン形成のための切削加工を行なう。
以上の工程を繰り返すことで第7実施形態同様のターン形成方向が交互に異なるコイルが4個直列に連続して繋がったコイルユニットを得ることができる。
【0044】
第8実施形態の方法によれば、コイル分離のための切削加工を、加工機3を用いることなく、加工機2(第1ロール21、第2ロール22およびワイヤー工具23)を用いて実施できるため、装置の簡素化が可能となる。
また、コイル間の結線の距離が長い場合、突起状連結材18が長くなり、これに伴い突起状連結材18と第2ロール22との干渉を回避するため、ワイヤー工具23の張設距離を長くして第2ロール22周回半径を大きくする必要がある。この場合、第1ロール21と第2ロール22との距離が広くなり、ワイヤー工具23の通過位置がブレやすくなるため加工精度の低下を招く。
第8実施形態の方法によれば、突起状連結材18を湾曲させることで、第1ロール21と第2ロール22との距離を短縮できるため、加工精度の向上および加工機を小型化することができる。
【符号の説明】
【0045】
2,3 加工機
11 ブロック(筒状部)
12 開口部
13 テーパ
14 内径側コイル端子
15 外径側コイル端子
16 凹部(内径側)
17 凹部(外径側)
18 連結材
19 連結材に設けられた段差部
20 側面開口部
21 加工機2の第1ロール
22 加工機2の第2ロール
23 加工機2のワイヤー工具
24 加工機2の駆動ロール
25 加工機2のテンショナー
30 コイル分離のための加工平面

111 第2実施形態の筒状部
200 第3実施形態の被加工材(加工後)
201 第3実施形態の変形例1の被加工材(加工後)
202 第3実施形態の変形例2の被加工材(加工後)
211 第3実施形態の筒状部
300 第4実施形態の被加工材(加工後)
311 第4実施形態の筒状部
400 第5実施形態の被加工材
411 第5実施形態の筒状部
414 第5実施形態の内径側コイル端子
415 第5実施形態の外径側コイル端子
500 第6実施形態の被加工材
511 第6実施形態の筒状部
514 第6実施形態の内径側コイル端子
515 第6実施形態の外径側コイル端子
600 第7実施形態の被加工材
611 第7実施形態の筒状部
614 第7実施形態の内径側コイル端子
615 第7実施形態の外径側コイル端子
700 第8実施形態の被加工材
711 第8実施形態の筒状部
714 第8実施形態の内径側コイル端子
715 第8実施形態の外径側コイル端子
800 ラジアルギャップモータのステータ
810 デッドスペース
811 従来技術のコイル例
812 インシュレータ
813 分割コア
911 引用文献のコイル例

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26