(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】相互連結された中空要素を備えたフィルタ及び使用方法
(51)【国際特許分類】
B01D 29/50 20060101AFI20230214BHJP
B01D 46/24 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
B01D29/24 F
B01D46/24 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021148926
(22)【出願日】2021-09-13
【審査請求日】2021-09-13
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596064112
【氏名又は名称】ポール・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ベアー, ジェームズ エー.
(72)【発明者】
【氏名】スターディヴァント, エディー ジェイ.
【審査官】瀧 恭子
(56)【参考文献】
【文献】特開昭55-116410(JP,A)
【文献】西独国実用新案公開第29908293(DE,U)
【文献】独国特許発明第00840373(DE,C1)
【文献】ソ連国特許発明第00743691(SU,A)
【文献】西独国特許出願公開第01934761(DE,A)
【文献】特表2003-526494(JP,A)
【文献】特表2016-521195(JP,A)
【文献】特開2022-051534(JP,A)
【文献】特開2022-051535(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 24/00-35/04;35/08-37/08;
39/00-41/04;46/00-46/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのフィルタアームと、中空移行要素と、中空基部とを具備するフィルタであって、
(a)前記少なくとも1つのフィルタアームは、互いに流体連通する複数の中空要素を備え、前記中空要素は多孔性壁を有し、前記少なくとも1つのフィルタアームは第1の端部と第2の端部とを有し、
(b)前記中空移行要素は、
多孔性側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有する収集器と、
第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、多孔性側壁とを有する少なくとも1つの中空移行要素アームと
を備え、前記第1の移行アーム端部は、前記少なくとも1つのフィルタアームの前記第2の端部と連結され流体連通状態にあり、前記第2の移行アーム
端部が、前記収集器の前記側壁と連結され、前記収集器の前記側壁内の少なくとも1つの開口を介して前記収集器の前記中央空洞と流体連通状態にあり、
(c)前記中空基部は、側壁と、基部出口ポートとを有し、前記中空基部
は、前記中空移行要素の前記収集器と連結され流体連通状態にある、フィルタ。
【請求項2】
各々が第1の端部と第2の端部とを有する複数のフィルタアームと、複数の中空移行要素アームとを具備し、
前記中空移行要素アームの各々は、第1の移行アーム端部と第2の移行アーム端部とを有し、前記フィルタアームの前記第2の端部の各々は、前記第1の移行アーム端部と連結され流体連通状態にあり、前記第2の移行アーム端部の各々は、前記収集器の前記側壁と連結され、前記収集器の前記側壁内の開口を介して前記収集器の前記中央空洞と流体連通状態にある、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項3】
前記フィルタアームが、直線状に配置された隣り合う中空要素及び/又は非直線状に配置された中空要素を含む、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項4】
前記中空要素が、丸形形状を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のフィルタ。
【請求項5】
前記中空要素が、球形形状を有する、請求項4に記載のフィルタ。
【請求項6】
前記中空要素が、非丸形形状を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のフィルタ。
【請求項7】
異なる形状及び/又は異なる直径及び/又は異なる壁厚を有する中空要素を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のフィルタ。
【請求項8】
前記少なくとも1つのフィルタアームが、異なる形状及び/又は異なる直径及び/又は異なる壁厚を有する2つ又はそれ以上の中空要素を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のフィルタ。
【請求項9】
少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口とを有し、前記少なくとも1つの入口と前記少なくとも1つの出口との間に少なくとも1つの流体流路を画定する、ハウジングを備えるフィルタデバイスであって、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタが、前記少なくとも1つの流体流路を横切って前記ハウジング内に配置されている、フィルタデバイス。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタ又は請求項9に記載のフィルタデバイスに流体を通過させるステップを含む、濾過方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
[0001]濾過性能目標を達成するために、大型及び/若しくは複数の濾過デバイスを使用するか、或いは、不十分な濾過領域の結果生じる圧力降下の増大によってより頻繁に交換しなければならないフィルタデバイスを使用することが必要となることがある。いずれの代替策もコストの増大をもたらす可能性がある。
【0002】
[0002]したがって、改良されたフィルタが必要とされる。本発明は、従来技術の欠点の少なくとも一部を改善することを実現する。本発明のこれら及び他の利点は、以下に記載する説明から明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本発明の一態様は、次のようなフィルタを提供するものであって、このフィルタは、少なくとも1つのフィルタアームと、中空移行要素と、中空基部とを具備し、
(a)少なくとも1つのフィルタアームは、互いに流体連通状態にある複数の中空要素を備え、中空要素は多孔性壁を有し、少なくとも1つのフィルタアームは、第1の端部と第2の端部とを有し、
(b)中空移行要素は、収集器と、少なくとも1つの中空移行要素アームとを備え、収集器は、多孔性側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有し、少なくとも1つの中空移行要素アームは、第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、多孔性側壁とを有し、第1の移行アーム端部は、少なくとも1つのフィルタアームの第2の端部と連結され流体連通状態にあり、第2の移行アーム端部は、収集器の側壁と連結され収集器の側壁内の少なくとも1つの開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にあり、
(c)中空基部は、側壁と、基部出口ポートとを有し、中空基部は、中空移行要素の収集器と連結され流体連通状態にある。
【0004】
[0004]好ましい態様では、フィルタは、複数のフィルタアームであって、各フィルタアームが第1の端部及び第2の端部を有する、複数のフィルタアームと、複数の中空移行要素アームとを備え、各中空移行要素アームは、第1の移行アーム端部と第2の移行アーム端部とを有し、フィルタアームの各第2の端部は、第1の移行アーム端部と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アーム端部は、収集器の側壁と連結され収集器の側壁内の開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にある、複数の中空移行要素アームとを備える。
【0005】
[0005]本発明の態様は、フィルタの態様を含むフィルタデバイスと、フィルタ及びフィルタデバイスを使用する濾過方法とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】複数のネスト状にされたフィルタアーム(nested filter arm)を含むフィルタの側面図である。各フィルタアームは、複数の中空非丸形要素(各要素は対向する円錐の形状を有するものとして示す)を含み、各フィルタアームは、第1の(上側)端部と第2の(下側)端部とを有し、フィルタはまた、中空移行要素であって、多孔性側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有する収集器と、複数の中空移行要素アームとを備え、各移行要素アームは、第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、多孔性側壁とを有し、各第1の移行アーム端部は、フィルタアームの第2の端部と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アームは、収集器の側壁と連結され収集器の側壁内の開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にあり、(c)側壁と基部出口ポートとを有する中空基部も備え、中空基部は、収集器の下側開放端部と連結され流体連通状態にある。
【
図1D】
図1Bの線B-Bに沿った断面図であり、フィルタアーム及び移行要素アームを通る外圧濾過流も示している。
【
図2A】図示する基部が、側壁内の溝と、溝内に配置されたシールを形成するOリングなどの弾性要素とを含むことを除いて、
図1Aに示すフィルタにほぼ類似するフィルタの側面図である。
【
図3A】ハウジング内に配置された
図2Aに示すフィルタの態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイスの部分的に切断された側面図であり、フィルタ、並びにハウジング入口及びハウジング出口を含むフィルタハウジングも示している。
【
図3C】
図3Bの線AU-AUに沿ったデバイスの断面図であり、ハウジング入口からフィルタを通ってハウジング出口までのデバイスを通る流体流路、及びフィルタを通る外圧濾過流も示しており、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート及びハウジング出口を通過することをもたらす。
【
図4A】複数のネスト状にされたフィルタアームを含むフィルタの側面図であり、各フィルタアームは、複数の中空丸形要素(各要素は球形要素として示され、第1の端部にある中空要素(末端要素)は尖った端部を有する)を含み、各フィルタアームは、第1の(上側)端部と第2の(下側)端部とを有しており、フィルタはまた、中空移行要素であって、多孔性側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有する収集器と、複数の中空移行要素アームとを備え、各移行要素アームは、第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、側壁とを有し、各第1の移行アーム端部は、フィルタアームの第2の端部と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アームは、収集器の側壁と連結され、収集器の側壁内の開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にあり、(c)側壁と基部出口ポートとを有する中空基部も備え、基部は、収集器の下側開放端部と連結され流体連通状態にある。
【
図4C】
図4Bの線AV-AVに沿った断面図であり、フィルタを通る外圧濾過流も示しており、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部を通過することをもたらす。
【
図5A】ハウジング内に配置された
図4Aに示すフィルタの態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイスの部分的に切断された側面図であり、フィルタ、並びに入口及び出口を含むフィルタハウジングも示している。
【
図5C】
図5Bの線AW-AWに沿ったデバイスの断面図であり、ハウジング入口からフィルタを通ってハウジング出口までのデバイスを通る流体流路、及びフィルタ内の外圧濾過流を示しており、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート及びハウジング出口を通過することをもたらす。
【
図6A】中空丸形要素を有するフィルタアームを備えたフィルタの別の態様の側面図であり、第1の端部にある中空丸形要素は、上部において丸形にされ、隣り合う中空要素は、連携点を介して連結されて一体型ネック部を形成し(要素は、互いに連結されたそれらの外面上にカラーを含む)、各フィルタアームは、第1の(上側)端部と第2の(下側)端部とを有しており、フィルタはまた、中空移行要素であって、側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有する収集器と、複数の中空移行要素アームとを備え、各移行要素アームは、第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、側壁とを有し、各第1の移行アーム端部は、フィルタアームの第2の端部と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アームは、収集器の側壁と連結され、収集器の側壁内の開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にあり、(c)側壁と基部出口ポートとを有する中空基部も備え、中空基部は、収集器の下側開放端部と連結され流体連通状態にある。
【
図6C】
図6Bの線BK-BKに沿った断面図であり、フィルタを通る外圧濾過流も示しており、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部及びハウジング出口を通過することをもたらす。
【
図7A】ハウジング内に配置された
図6Aに示すフィルタの態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイスの、2つのハウジング入口と1つのハウジング出口とを含むハウジングの側面図である。
【
図7B】
図7Aに示すハウジングの上部斜視図であり、フィルタアームの第1の端部も示している。
【
図7D】フィルタを示す部分的切断部を有するハウジングの上面図である。
【
図7E】
図7Dの線BE-BEに沿ったフィルタデバイスの断面図であり、ハウジング内に配置された
図6Aに示すフィルタも示しており、ハウジングは、入口と出口との間に流体流路を画定しており、フィルタは、流体流路を横切ってハウジング内に配置されており、外圧濾過は、濾過された流体がフィルタ中空基部出口ポート及びハウジング出口を通過することをもたらす。
【
図7F】フィルタデバイスの底部の部分的切断図であり、フィルタの底部の部分的断面図、及び中空要素の側壁を通る外圧濾過も示しており、この外圧濾過は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート及びハウジング出口を通過することをもたらす。
【
図8A】中空非丸形要素を有するフィルタアームを備えたフィルタの別の態様の側面図であり、フィルタアームの部分は、直線状に位置合わせされた中空非丸形要素と、非直線状に位置合わせされた中空非丸形要素とを有することができ、各要素は、連携点を介して隣り合う要素と連結され流体連通しており、連結された連携点は、一体型ネック部を形成し、フィルタは、中空移行要素を含み、基部は、側壁内の溝と、溝内の弾性シールとを含む。
【
図8F】
図8Eの線BM-BMに沿った側部断面図であり、中空要素の側壁を通る外圧濾過も示しており、この外圧濾過は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポートを通過することをもたらす。
【
図9A】ハウジング内に配置された
図8Aに示すフィルタの態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイスの、2つのハウジング入口と1つのハウジング出口とを含むハウジングの側部の部分的切断図であり、フィルタは、各ハウジング入口からハウジング出口までの流体流路を横切ってハウジング内に配置されている。
【
図9B】
図9Aに示すハウジングの上部の部分的切断図である。
【
図9E】
図9Dの線BH-BHに沿ったフィルタデバイスの断面図であり、流体流路を横切ってハウジング内に配置されたフィルタも示している。
【
図9F】
図9Eのフィルタデバイス内の詳細BJの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0015]本発明の一態様はフィルタを提供するものであり、このフィルタは、少なくとも1つのフィルタアームと、中空移行要素と、中空基部とを具備し、
(a)少なくとも1つのフィルタアームは、互いに流体連通状態にある複数の中空要素を備え、中空要素し、多孔性壁を有し、少なくとも1つのフィルタアームは、第1の端部と第2の端部とを有し、
(b)中空移行要素は、収集器と、少なくとも1つの中空移行要素アームとを備え、収集器は、多孔性側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有し、少なくとも1つの中空移行要素アームは、第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、多孔性側壁とを有し、第1の移行アーム端部は、少なくとも1つのフィルタアームの第2の端部と連結され流体連通状態にあり、第2の移行アームは、収集器の側壁と連結され収集器の側壁内の少なくとも1つの開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にあり、
(c)中空基部は、側壁と、基部出口ポートとを有し、中空基部は、中空移行要素の収集器と連結され流体連通状態にある。
【0008】
[0016]好ましい態様では、フィルタは、複数のフィルタアームであって、各フィルタアームは、第1の端部及び第2の端部を有する複数のフィルタアームと、複数の中空移行要素アームとを具備し、各中空移行要素アームは、第1の移行アーム端部と第2の移行アーム端部とを有し、フィルタアームの各第2の端部は、第1の移行アーム端部と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アーム端部は、収集器の側壁と連結され収集器の側壁内の開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にある。
【0009】
[0017]中空基部は、少なくとも1つの基部出口ポートを有する。
【0010】
[0018]基部は、任意の適切な形状、例えば矩形、正方形、三角形、丸形又は楕円形を有することができる。
【0011】
[0019]基部は、1つ又は複数の側壁を有し、側壁は多孔性であることができ、又は好ましい態様では、非多孔性であることができる。
【0012】
[0020]いくつかの態様では、基部の側壁は、溝と、溝内のOリングなどの弾性シールとを含む。必要ならば、フィルタが別個のハウジング内に挿入される場合にシールの使用が望ましくなり得る。代替的には、例えば、フィルタがハウジングの一部として生成されるか、又はハウジングに溶接される場合、必要ならば、シールを排除することができる。
【0013】
[0021]本発明の態様は、フィルタの態様を含むフィルタデバイスと、フィルタ及びフィルタデバイスを使用する濾過方法とを含む。
【0014】
[0022]本発明の態様によると、中空要素は、丸形形状又は非丸形形状を有することができ、フィルタアームは、それぞれが同じ形状を有するか、又は異なる形状を有する中空要素を含むことができる。フィルタアームは、異なる中空要素形状、例えば丸形形状(球形及び楕円形を含む)と、非丸形形状(六角形、ピラミッド形、円錐形、ダイアモンドを含む)の組み合わせを有することができる。例えば、アームは、丸形形状及び非丸形形状、並びに/又は複数の異なる丸形形状及び/若しくは複数の異なる非丸形形状を含むことができる。
【0015】
[0023]フィルタのいくつかの態様では、個々のフィルタアームは、異なる形状をそれぞれが有する少なくとも2つの中空要素を備えることができ、及び/又はフィルタは、複数のアームを含むことができ、この場合、少なくとも2つのアームは、互いに異なる構成を有することができ、例えば、1つのアームは、丸形形状の中空要素を有することができ、別のアームは、非丸形形状の中空要素を有することができ、又はそれぞれのアームは、形状の異なる組み合わせを有することができる。
【0016】
[0024]代替的又は追加的には、異なる中空要素は、異なる直径及び/又は異なる壁厚を有することができる。
【0017】
[0025]フィルタを高い充填密度で生成できることが、有利である。例えば、フィルタは、中空ファイバフィルタで達成されるものより約20%大きい充填密度で生成することができる。追加的には、フィルタは、ダイレクトフロー及びクロスフロー構成に合わせて設計することができる。必要ならば、フィルタは、メッシュ又はスクリーンなどの支持要素なしで生成することができる。
【0018】
[0026]移行要素の使用は、フィルタアームとの流体連通をもたらす上で有利であることができ、この場合、アームは、フィルタの形成中にアームの配置にいくつかのバリエーションを有して連結することができる。さらに、収集器は、自立式であり、それによって(例えば付加製造中)に生成することがより容易になり、軸線方向には、構造的に支持して構造的崩壊に抵抗し、例えば濾過中差圧下でフィルタアームによって生成される軸線方向力を維持する。
【0019】
[0027]次に、本発明の構成要素のそれぞれを以下でより詳細に説明し、ここでは、同じ構成要素は、同じ参照番号を有する。
【0020】
[0028]
図1A~
図1Fは、フィルタ500の態様のさまざまな図を示し、フィルタは、複数のフィルタアーム100と(配列にして垂直に配置されて示され、フィルタアームは、隣り合うアームが水平平面のそれぞれ内で中空要素50の間隔の半分だけ互いにずらされているネスト状とされた形状を示している)、中空移行要素400と、中空基部75とを含む。
【0021】
[0029]フィルタアーム100のそれぞれの図示する態様は、互いに流体連通状態にある複数の中空非丸形要素50(対向する円錐53の形状を有するものとして示す)を備え(この場合、隣り合う要素は、隣り合う要素の多孔性側壁51と連結された中空の一体型ネック部60を形成する連携点58(一部の態様では、例えば
図6Bに示すように、連携点は、隣り合う丸形及び非丸形の中空要素の外面55上にカラー59を含む)を介して互いに流体連通状態にある)、多孔性側壁51は、(
図1Dに示すような)外圧濾過を可能にし、各フィルタアームは、第1の端部101と第2の端部102とを有する。
図1Aに示す態様では、第1の端部にある中空要素(末端要素50A、53A)は、他の中空要素とは異なる形状(尖った上部)を有する。
【0022】
[0030]
図1C~
図1Gにより詳細に示すように、中空移行要素400の図示する態様は、多孔性側壁351Aと、中央空洞310と、上側閉鎖端部311と、下側開放端部312とを有する収集器305と、複数の中空移行要素アーム300であって、各移行要素アーム300が、第1の移行アーム端部301と、第2の移行アーム端部302と、((
図1Dに示すように)外圧濾過を可能にする)多孔性側壁351とを有し、各第1の移行アーム端部301が、フィルタアーム100の第2の端部102と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アーム
端部302は、収集器305の側壁351Aと連結され、収集機の側壁内の開口353を介して収集器の中央空洞310と流体連通状態にある、複数の中空移行要素アームと、(c)側壁76と基部出口ポート77とを有する中空基部75であって、基部75が、収集器の下側開放端部312と連結され流体連通状態にあり、濾過された流体が中央空洞から基部出口ポートを通り抜けることを可能にする、中空基部とを具備する。
【0023】
[0031]
図1Eは、
図1Aに示すフィルタの中空移行要素400の上面図を示し、さらに、フィルタ内のフィルタアームのネスト状にされた形状により、交互の連結点が任意の1つの断面において異なる直径を有することも示しており、
図1Fの移行要素の側面図は、収集器が移行要素アーム間に中央に配置されていることを示しており、
図1Gの断面図は、第2の移行アームが収集器の側壁と連結され、開口を介して収集器の中央空洞と流体連通して、濾過された流体が収集器の下側開放端部312から基部出口ポート77を通り抜けることを可能にすることを示している。
【0024】
[0032]
図1D(2つのアームが軸線方向配置にある部分図)は、フィルタ500の断面図を示しており、多孔性壁51を通る外圧濾過流路、並びに移行要素アーム300及び基部出口ポート77を通る流れも示している。
【0025】
[0033]フィルタは、任意の数のフィルタアーム及び中空要素を有することができる。通常、フィルタは、少なくとも大体3つのアームを有し、各アームは、少なくとも大体2つの中空要素を有する。フィルタが少なくとも大体7つのアームを有し、各アームが少なくとも大体3つの中空要素を有することが、好ましい。
【0026】
[0034]必要ならば、フィルタアームは、垂直及び/又は斜めに連結することができる。
【0027】
[0035]中空要素は、任意の数の連携点を有することができる。通常、中空要素は、少なくとも2つの連携点(例えば、1つの中空要素から流体を受け入れ、流体を別の中空要素に渡すために)、より典型的には少なくとも3つの連携点を有し、少なくとも4つの連携点が好ましい。
【0028】
[0036]
図2A~
図2Bは、異なる基部を有する、
図1A~
図1Fに示すものに類似するフィルタ500の別の態様を示す。
図1A~
図1Fに示すような基部75とは異なり、
図2A~
図2Fは、基部75’の側壁内の溝78’内に配置されたシール79’(例えばOリングなどの弾性要素)を有する基部75’を示しており、基部は、側壁76’と基部出口ポート77’とを有する。
【0029】
[0037]
図3A~
図3Dは、ハウジング600内に配置された
図2Aに示すフィルタ500の態様を備える本発明の別の態様によるフィルタデバイス1000を示しており、ハウジングは、ハウジング入口610とハウジング出口611とを有し、入口610と出口611との間に流体流路を画定し、フィルタ500は流体流路を横切っている。特に、
図3Cの断面図は、デバイスを通る流体流路と、フィルタを通る外圧濾過流とを示しており、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部75’及び基部出口ポート77並びにハウジング出口611を通過することをもたらす。
【0030】
[0038]
図4Aは、本発明の態様による別のフィルタ500の側面図を示し、フィルタ500は、複数のネスト状にされたフィルタアーム100であって、各フィルタアームが、複数の中空丸形要素50(各要素は、球形要素52として示され、この場合、第1の端部101にある中空要素(末端要素50A、52A)は、尖った端部を有する)を含み、各フィルタアーム100が、第1の(上側)端部101と第2の(下側)端部102とを有するフィルタアームを含み、フィルタはまた、中空移行要素400であって、多孔性側壁351Aと、中央空洞310と、上側閉鎖端部311と、下側開放端部312とを有する収集器305と、複数の中空移行要素アーム300とを具備し、各移行要素アームが、第1の移行アーム端部301と、第2の移行アーム端部302と、側壁351とを有し、各第1の移行アーム端部が、フィルタアーム100の第2の端部102と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アーム
端部302が、収集器の側壁351Aと連結され、収集器の側壁内の開口353を介して収集器の中央空洞310と流体連通状態にある、中空移行要素と、(c)側壁76’と基部出口ポート77とを得する中空基部75’であって、収集器の下側開放端部312と連結され流体連通状態にある中空基部とを備える。
図4Cの断面図はまた、フィルタを通る外圧濾過流(例えば、中空丸形要素の多孔性側壁51を通る流れを含む)も示し、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート77を通過することをもたらす。
【0031】
[0039]
図5A~
図5Dは、ハウジング600内に配置された
図4Aに示すフィルタ500の態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイス1000を示し、ハウジングは、ハウジング入口610とハウジング出口611とを有し、ハウジング入口とハウジング出口との間に流体流路を画定しており、このとき、フィルタ500は、流体流路を横切ってハウジング内に配置されている。
図5Cの断面図はまた、フィルタを通る外圧濾過流(例えば、中空丸形要素の多孔性側壁51を通る流れを含む)も示し、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート77及びハウジング出口611を通過することをもたらす。
【0032】
[0040]
図6A~
図6Eは、本発明の態様によるフィルタ500の別の態様を示し、ここでは、フィルタアーム100は、中空丸形要素を有しており、第1の端部101にある中空丸形要素50(52)は、上部において丸められており、隣り合う中空要素は、各中空要素の外面55上のカラー59からなる連携点58を介して連結され(中空の一体型ネック部60を形成し)、各フィルタアームは、第1の(上側)端部101と第2の(下側)端部102とを有しており、フィルタはまた、多孔性側壁と、中央空洞と、上側閉鎖端部と、下側開放端部とを有する収集器と、複数の中空移行要素アームとを具備する中空移行要素であって、各移行要素アームが、第1の移行アーム端部と、第2の移行アーム端部と、側壁とを有し、各第1の移行アーム端部が、フィルタアームの第2の端部と連結され流体連通状態にあり、各第2の移行アームが、収集器の側壁と連結され、収集器の側壁内の開口を介して収集器の中央空洞と流体連通状態にある、中空移行要素と、(c)側壁と基部出口ポートとを得する中空基部であって、収集器の下側開放端部と連結され流体連通状態にある中空基部とを具備する。
図6Cの断面図はまた、フィルタを通る外圧濾過流(例えば、中空丸形要素の多孔性側壁51を通る流れを含む)も示し、この外圧濾過流は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート77を通過することをもたらす。
【0033】
[0041]
図7A~
図7Gは、ハウジング600内に配置された
図6Aに示すフィルタ500の態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイス1000を示しており、ハウジングは、(入口610A及び610Bとして示す)ハウジング入口610とハウジング出口611とを有し、各ハウジング入口から共通ハウジング出口611までの流体流路を画定し、フィルタ500は、(
図7の断面図により詳細に示す)2つの流体流路を横切ってハウジング内に配置されており、
図7F及び
図7Gの断面図は、中空要素の側壁を通る外圧濾過を示し、外圧濾過は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート77及びハウジング出口611を通過することをもたらす。
【0034】
[0042]
図8A~8Fは、本発明によるフィルタ500の別の態様を示しており、フィルタは中空非丸形要素50(53)を有するフィルタアーム100を有し、フィルタアームの一部は、直線状に位置合わせされた中空非丸形要素と、非直線状に位置合わせされた中空非丸形要素とを有することができ、各要素は、連携点58を介して隣り合う要素と連結され流体連通状態にあり、連結された連携点は、中空の一体型ネック部60を形成しており、フィルタは、中空移行要素400を含み、基部75’は、側壁76’内の溝78’と、溝内の弾性シール79’とを含む。
図8Fの側部断面図は、中空要素の側壁51を通る外圧濾過を示し、この外圧濾過は、濾過された流体がフィルタの基部出口ポート77を通過することをもたらす。
【0035】
[0043]
図9A~
図9Fは、ハウジング600内に配置された
図8Aに示すフィルタ500の態様を備える、本発明の別の態様によるフィルタデバイス1000を示し、ハウジングは、(入口610Aと610Bとして示す)ハウジング入口610とハウジング出口611とを有し、各ハウジング入口から共通ハウジング出口611までの流体流路を画定し、このとき、フィルタ500は、(
図9Eの断面図により詳細に示す)2つの流体流路を横切ってハウジング内に配置されている。
【0036】
[0044]必要ならば、本発明の態様は、閉鎖型及び無菌のシステムに利用することができる。本明細書では、用語「閉鎖型」は、システムの内容物をシステムが使用されている環境に露出することなく、流体の収集及び処理(濾過、及び必要ならば、操作、例えば部分の分離、成分への分離、貯蔵、及び保存などを含む)を可能にするシステムを指す。閉鎖型システムは、初期製作時に作られたものとすることができ、又は無菌ドッキングデバイスを含むサニタリ―接続による衛生器具のシステムの連結から生み出すことができる。
【0037】
[0045]中空要素は、任意の適切な細孔構造、例えば(例えばバブルポイントによって、若しくは例えば米国特許第4,340,479号に説明するようにKLによって証明されるか、又は毛管凝縮フローポロメトリ(capillary condensation flow porometry)によって証明されるような)細孔サイズ、平均流量細孔(MFP)サイズ(例えば、Porvair Porometer(Porvair plc、Norfolk、英国)などのプロモータ、又は商標ポロラックス(POROLUX)(Porometer.com;ベルギー国)下で入手可能なプロモータを使用して特徴付けられる場合)、細孔率、細孔径(例えば米国特許第4,925,572号に説明されるような変更されたOSU F2試験を使用して特徴付けられる場合)、又は除去率媒体などを有することができる。使用される細孔構造は、利用される粒子のサイズ、処理される流体の組成、及び処理される流体の所望の流出レベルによって決まる。
【0038】
[0046]フィルタは、任意の所望の臨界湿潤表面張力(critical wetting surface tension)(例えば米国特許第4,925,572号に定義されているCWST)を有することができる。CWSTは、例えば、米国特許第5,152,905号、米国特許第5,443,743号、米国特許第5,472,621号、及び米国特許第6,074,869号にさらに開示されるように、従来技術で知られているように選択することができる。通常、フィルタ要素は、少なくとも約17dynes/cm(約17×10-5N/cm)のCWST、例えば、約17dynes/cm~約90dynes/cm(約17×10-5N/cm~約90×10-5N/cm)の範囲、より典型的には約50dynes/cm~約60dynes/cm(約50×10-5N/cm~約60×10-5N/cm)の範囲内のCWSTを有する。
【0039】
[0047]フィルタの表面特徴は、湿式若しくは乾式酸化によって、表面にポリマーをコーティング若しくは堆積することによって、又はグラフト反応によって、(例えばCWSTに影響を与えるように、表面電荷、例えば正又は負の電荷を含むように、及び/又は表面の極性又は親水性を変えるように)変更することができる。
【0040】
[0048]フィルタは、異なる構造及び/又は機能、例えば、予備濾過、支持、排出、スペース配置及び緩衝作用のうちの任意の1つ又は複数の少なくとも1つを有することができる追加の要素、層、又は構成要素を含むことができる。フィルタはまた、メッシュ及び/又はスクリーンなどの少なくとも1つの追加の要素を含むことができることも例証されている。
【0041】
[0049]本発明の態様によると、フィルタは、平坦、及び中空円筒形を含むさまざまな構成を有することができる。
【0042】
[0050]一部の態様では複数のフィルタ要素を備えるフィルタは、通常、ハウジング内に配設され、ハウジングは、少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口とを備え、入口と出口との間に少なくとも1つの流体流路を画定し、フィルタは、流体流路を横切ってフィルタデバイスを形成する。フィルタデバイスは、滅菌可能であることが好ましい。適切な形状であり、少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口とを提供する任意のハウジングが、使用され得る。
【0043】
[0051]ハウジングは、処理されている流体に適合する、任意の不浸透性の熱可塑性材料を含む、任意の適切な剛性の不浸透性材料から製作することができる。例えば、ハウジングは、ステンレス鋼などの金属、又はポリマーから製作することができる。しかし、以下で留意するように、ハウジングは、付加製造、押し出し、及び光重合によって製造することができる。
【0044】
[0052]本発明によるフィルタ及びフィルタ配置は、モノリシックであることが好ましく、(「付加層製造」又は「3D印刷」と称されることもある)付加製造によって製造されることが好ましい。これらは、通常、活性可能な結合剤と一緒に結合された金属粉末を繰り返し堆積し(例えば、「ドロップオンパウダ(drop on powder)」と称されることもある結合剤噴射)、通常はその後粉末を凝集させることによって、例えば焼結することによって形成される。他の適切な方法は、押し出し(例えばペースト押し出し、融解フィラメント製造(fused filament fabrication)、及び熱溶解積層法(fused deposition modelling))及び光重合化(例えば光造形装置(SLA)及びデジタル光処理(DLP))を含む。
【0045】
[0053]中空基部がフィルタアーム及び移行要素と同じ材料から作られる態様では、基部の側壁(複数可)は、多孔性となり、中空基部がフィルタアーム及び移行要素とは異なる材料から作られる態様では、基部の側壁は、通常、非多孔性となる。
【0046】
[0054]ハウジング及びフィルタ要素は、実質的同時に連続動作で付加製造によって一緒に製造することができる。
【0047】
[0055]任意の適切な付加製造装置を使用することができ、さまざまな工業用3Dプリンタが、適切であり、市販されている。
【0048】
[0056]本明細書に引用する公報、特許出願、及び特許を含むすべての参照文献は、各参照文献が参照によって組み込まれるように個々に且つ具体的に示され、全体的に本明細書に記載されるかのように同程度に、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0049】
[0057]本発明を説明する文脈(特に以下の特許請求の範囲の文脈)での用語「1つ(a)」及び「1つ(an)」及び「その」及び「少なくとも1つ」並びに類似の指示対象の使用は、本明細書に別段示さない限り、又は文脈が明確に矛盾しない限り、単数と複数の両方を対象とするように解釈されるものである。1つ又は複数の項目のリストが後に続く、用語「少なくとも1つ」の使用(例えば「A及びBの少なくとも1つ」)は、本明細書に別段示さない限り、又は文脈が明確に矛盾しない限り、リストされた項目から選択された1つの項目(A又はB)、又はリストされた項目の2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味するように解釈されるものとする。用語「備える」、「有する」、「含む(including)」、及び「含む(containing)」は、別段留意されない限り、非制限(open-ended)用語(すなわち「それだけに限定されないが、含む」を意味する)として解釈されるものである。本明細書の値の範囲の列挙は、本明細書に別段示さない限り、範囲内に含まれる各別個の値を個々に指す簡略的な方法として働くことを意図するにすぎず、各別個の値は、本明細書に個々に列挙されるかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に説明するすべての方法は、本明細書に別段示さない限り、又は別途文脈が明確に矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。本明細書に提供するあらゆるすべての例、又は例を表す文言(例えば「など」)の使用は、本発明をより良好に明らかにすることを意図するにすぎず、別段特許請求しない限り、本発明の範囲に限定を課すものではない。本明細書のいかなる文言も、請求懈怠要素(non-claimed element)のいずれもが本発明の実施に必須であると示すものとして解釈されるべきではない。
【0050】
[0058]本発明の好ましい態様が、本発明を実施するために本発明者に知られている最良の形態を含んで、本明細書に説明される。これらの好ましい態様の変形形態は、前述の説明を読み取ることで当業者に明らかになり得る。本発明者は、当業者がそのような変形形態を適宜使用することを期待し、本明細書において具体的に説明するもの以外で本発明を実施することを意図する。したがって、本発明は、適用可能な法律によって認められる、本明細書に付属する特許請求の範囲内に列挙される主題のすべての改変形態及び等価物を含む。さらに、本明細書に別段示さない限り、又は別途文脈が明確に矛盾しない限り、本発明のすべての可能な変形形態の上記で説明した要素の任意の組み合わせが、本発明によって包含される。
【符号の説明】
【0051】
50…中空要素、50A…末端要素、51…多孔性側壁、52…球形要素、52A…末端要素、53…対向する円錐、53A…末端要素、55…外面、58…連携点、59…カラー、60…一体型ネック部、75…中空基部、76…側壁、77…基部出口ポート、100…フィルタアーム、101…第1の端部、102…第2の端部、300…中空移行要素アーム、301…第1の移行アーム端部、302…第2の移行アーム端部、305…収集器、310…中央空洞、311…上側閉鎖端部、312…下側開放端部、351…多孔性側壁、353…開口、400…中空移行要素、500…フィルタ、600…ハウジング、610…ハウジング入口、611…ハウジング出口、1000…フィルタデバイス