(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】ヨーグルトの製造方法
(51)【国際特許分類】
A23C 9/12 20060101AFI20230214BHJP
【FI】
A23C9/12
(21)【出願番号】P 2018210090
(22)【出願日】2018-10-22
【審査請求日】2021-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000210067
【氏名又は名称】池田食研株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大隅 賢
【審査官】山本 英一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0287126(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23C
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/FSTA/AGRICOLA(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脂肪分を含むヨーグルト乾燥品を、乳原料に添加、分散させた混合物を、静置発酵させることで、上層にクリーム層を有するヨーグルトを製造する
製造方法であって、
混合物中に、ヨーグルト乾燥品由来の脂肪分を0.03重量%以上含むことを特徴とする、クリーム層含有ヨーグルトの製造方法。
【請求項4】
クリーム層を有するヨーグルト全体を100重量%とした場合に、2重量%以上のクリーム層を生成できる、請求項
3記載のクリーム層含有ヨーグルト製造用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヨーグルトの製造方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
ヨーグルト発祥の地と言われるトルコではクリーム層を有するヨーグルトが好まれており、日本でもクリーム層を有するヨーグルトは人気だが、高級タイプのヨーグルトとなっており、高価格なため、手軽に購入することが難しい。該ヨーグルトは、均質化処理していない無均質状態の乳原料を使用して作るのが一般的で、品質の安定化を目的として、均質圧100~270kg/cm2で均質化処理(ホモジナイズ)が行われている日本の一般的な市販の牛乳では作れない。
【0003】
クリーム層を有するヨーグルトの製造方法としては、全脂乳を逆浸透膜により濃縮し、無均質状態のまま加熱殺菌処理後、乳酸菌を接種して容器へ充填し、静置発酵させる製造法も知られている(特許文献1)。
【0004】
また、脂肪分を含有する原料ミックスを、平均粒子径が1.5μm~2.5μmの範囲に入るように、60~85℃にて20~50kg/cm2の均質圧力で一括処理する均質化処理を行い、乳酸菌スターターを加えて静置発酵させることによって、製造する方法も知られているが(特許文献2)、何れも一般的な均質化処理が行われた牛乳ではなく、特殊な乳原料を用いなければ製造できなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特公平06-104032号公報
【文献】特許第4500235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的な乳原料を用いても、クリーム層を有するヨーグルトを製造できる方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者は、脂肪分を含むヨーグルトの乾燥品を、乳原料に添加、分散させ、静置発酵させることで、クリーム層を有するヨーグルトを製造できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[5]の態様に関する。
[1]脂肪分を含むヨーグルト乾燥品を、乳原料に添加、分散させた混合物を、静置発酵させることで、上層にクリーム層を有するヨーグルトを製造することを特徴とする、クリーム層含有ヨーグルトの製造方法。
[2]混合物中に、ヨーグルト乾燥品由来の脂肪分を0.03重量%以上含むことを特徴とする、[1]記載のクリーム層含有ヨーグルトの製造方法。
[3]クリーム層を有するヨーグルト全体を100重量%とした場合に、2重量%以上のクリーム層が生成される、[1]又は[2]記載のクリーム層含有ヨーグルトの製造方法。
[4]脂肪分を含むヨーグルト乾燥品であって、乳原料に添加して使用する、クリーム層含有ヨーグルト製造用組成物。
[5]クリーム層を有するヨーグルト全体を100重量%とした場合に、2重量%以上のクリーム層を生成できる、[4]記載のクリーム層含有ヨーグルト製造用組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって、無均質状態の牛乳や特殊な条件で処理した乳原料を用いなくても、クリーム層を有するヨーグルトを簡便に製造できるようになった。よって、均質圧100~270kg/cm2で均質化処理された牛乳を原料としてもクリーム層を有するヨーグルトを製造できるようになった。さらに、一般的な牛乳から簡便に製造できるため、クリーム層含有ヨーグルトの製造コストを抑えることができ、消費者の手軽な購入が可能になる。また、乾燥したヨーグルト由来の乳脂肪分の添加量を調整することで、好みの量のクリーム層を有するヨーグルトが製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ペットボトル中で製造した本発明のクリーム層含有ヨーグルトを側面から見た写真である。
【
図2】混合物中のヨーグルト乾燥品由来の脂肪分と得られたヨーグルトのクリーム層の割合との相関関係を表したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に記載のクリーム層含有ヨーグルトは、脂肪分を含むヨーグルト乾燥品を、乳原料に添加、分散させて混合物とする工程及び該混合物を静置発酵させる工程を含むことで、得られる。
【0012】
本発明に記載の、脂肪分を含むヨーグルト乾燥品は、脂肪分を含むヨーグルトを乾燥させたものであれば特に限定されず、例えば、脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルトを使用し、真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥等を行うことにより得られる。該乾燥品は、乳原料に添加して使用することでクリーム層含有ヨーグルトを製造できる、クリーム層含有ヨーグルト製造用組成物であって、該乾燥品を乳原料中に含む状態で発酵させることが、クリーム層含有ヨーグルトを製造する上で重要である。
【0013】
前記混合物を静置発酵させる工程は、乳原料に、脂肪分を含むヨーグルト乾燥品を添加、分散させた状態で、ヨーグルト製造用乳酸菌を増殖させればよく、ヨーグルト製造用乳酸菌は脂肪分を含むヨーグルト乾燥品中の菌が生菌であれば別途添加しなくてもよい。ヨーグルト製造用乳酸菌を別途添加する場合は、脂肪分を含むヨーグルト乾燥品中の菌は死菌でもよい。ヨーグルト製造用乳酸菌は、一般的に用いられる乳酸菌であればよく、ラクトバチルス・ブルガリカス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトバチルス・ラクティス、ラクトバチルス・ガッセリ、ビフィドバクテリウム等が例示できる他、ヨーグルトの製造に一般的に用いられる乳酸菌の中から1種又は2種以上を用いることできる。発酵条件は、通常のヨーグルトの製造条件であれば特に限定されず、発酵温度は例えば25~50℃が例示でき、30~45℃が好ましく、発酵時間は例えば2~20時間が例示でき、4~15時間が好ましい。
【0014】
本発明に記載の乳原料は、無脂肪乳でも、脂肪を含む乳でもよく、市販の一般的な均質化処理した牛乳でもよい。乳原料に混合するヨーグルト乾燥品中に脂肪分を含んでいれば特に限定されないが、混合物中にヨーグルト乾燥品由来の脂肪分を0.03重量%以上含ませることが好ましく、0.04重量%以上含ませることがより好ましく、得られるヨーグルト中に生成させたいクリーム層の割合に応じて、該脂肪分を調整することができる。例えば、下記式を用いて、混合物中に含ませるヨーグルト乾燥品由来の脂肪分の量を算出できる。例えば、得られるヨーグルトのクリーム層の割合を10重量%としたい場合は、(10-1.819)/11.27=0.726となり、混合物中に含ませるヨーグルト乾燥品由来の脂肪分を0.726重量%とすればよい。
【0015】
【式1】
【実施例】
【0016】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の例によって限定されるものではない。尚、本発明において、%は別記がない限り全て重量%である。
【実施例1】
【0017】
脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト110g(乳脂肪分3.0%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品14.2g(乳脂肪分3.3g)を得た。該ヨーグルト乾燥品(ブロック状)を、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lに加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【実施例2】
【0018】
実施例1と同様に作業して得られたヨーグルト乾燥品14.4g(乳脂肪分3.3g)を粉砕して、目開き1.0mmのメッシュでパスした粉状のヨーグルト乾燥品を、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lに加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【実施例3】
【0019】
実施例1と同様に作業して得られたヨーグルト乾燥品14.2g(乳脂肪分3.3g)を、市販の無脂肪乳である加工乳(乳脂肪分0.0%)1Lに加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【実施例4】
【0020】
脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト440g(乳脂肪分3.0%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品56.6g(乳脂肪分13.2g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【実施例5】
【0021】
脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト220g(乳脂肪分3.0%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品28.1g(乳脂肪分6.6g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【実施例6】
【0022】
無脂肪の市販のプレーンヨーグルト36.6gと脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト73.4g(乳脂肪分3.0%)とを混合したヨーグルト110g(乳脂肪分2.0%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品13.4g(乳脂肪分2.2g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【実施例7】
【0023】
無脂肪の市販のプレーンヨーグルト73.3gと脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト36.7g(乳脂肪分3.0%)とを混合したヨーグルト110g(乳脂肪分1.0%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品12.8g(乳脂肪分1.1g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【実施例8】
【0024】
無脂肪の市販のプレーンヨーグルト91.7gと脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト18.3g(乳脂肪分3.0%)とを混合したヨーグルト110g(乳脂肪分0.5%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品12.5g(乳脂肪分0.55g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【0025】
[比較例1]
脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト110g(乳脂肪分3.0%、3.3g)そのものを、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lから100gの牛乳を除去したものに加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【0026】
[比較例2]
脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト110g(乳脂肪分3.0%、3.3g)をブロック状に凍結し、凍結ヨーグルトを得た。該凍結ヨーグルトを、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lから100gの牛乳を除去したものに加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【0027】
[比較例3]
無脂肪の市販のプレーンヨーグルト100.8g(乳脂肪分0.2%)と脂肪分を含む市販のプレーンヨーグルト9.2g(乳脂肪分3.0%)とを混合したヨーグルト110g(乳脂肪分0.25%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品12.5g(乳脂肪分0.275g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【0028】
[比較例3]
無脂肪の市販のプレーンヨーグルト110g(乳脂肪分0.2%)をブロック状に凍結した後、真空乾燥し、ヨーグルト乾燥品13.1g(乳脂肪分0.22g)を得た。該ヨーグルト乾燥品を用いて、実施例1と同様に作業してヨーグルトを製造した。
【0029】
[比較例4]
比較例4と同様に作業して得られたヨーグルト乾燥品12.2g(乳脂肪分0.22g)を、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lに加えると共に、脂肪分を含む市販の全脂粉乳13.2g(乳脂肪分25%以上、3.3g以上、噴霧乾燥品)を加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【0030】
[比較例5]
市販の全脂粉乳30g(乳脂肪分25%以上、噴霧乾燥品)を水150gにて溶解し、凍結した後、真空乾燥し、凍結乾燥全脂粉乳28gを準備した。比較例3と同様に作業して得られたヨーグルト乾燥品12.4g(乳脂肪分0.22g)を、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lに加えると共に、前記凍結乾燥全脂粉乳の内、13.2g(乳脂肪分3.3g以上)を加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【0031】
[比較例6]
市販の成分無調整牛乳110g(乳脂肪分3.5%以上)を凍結した後、真空乾燥し、凍結乾燥牛乳13.7g(乳脂肪分3.85g以上)を準備した。比較例3と同様に作業して得られたヨーグルト乾燥品12.2g(乳脂肪分0.22g)を、均質化された市販の成分無調整牛乳(乳脂肪分3.5%以上)1Lに加えると共に、前記凍結乾燥牛乳13.7g(乳脂肪分3.85g以上)を加え、十分に撹拌して分散させた混合物を、42℃にて9時間静置発酵させてヨーグルトを製造した。
【0032】
[評価試験]
実施例及び比較例で得られた各ヨーグルトを、10℃以下の冷蔵庫で12時間冷却し、クリーム層を回収し、重量を測定した。
牛乳に投入するヨーグルトの形状、重量(g)及び乳脂肪分(g)、牛乳の重量(g)及び脂肪分(%)、その他の原料の重量(g)及び脂肪分(g)、並びに原料を混合した混合物中のヨーグルト由来の脂肪分(%)を表1にまとめると共に、得られたヨーグルトのクリーム層の有無を○/×で表し、クリーム層の重量(g)及びヨーグルト中のクリーム層の割合(%)を表1~4に示した。
尚、比較例3は、ヨーグルト表面に微量のクリームが存在していたが、層と言える状態にはなっておらず、クリームの回収も困難だったため、×とした。
また、実施例1~8について、混合物中のヨーグルト由来の各脂肪分における、得られたヨーグルトのクリーム層の各割合をプロットし、
図2に示した。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
表1~4より、実施例1~8で得られたヨーグルトは何れも上層にクリーム層を有していた。一方、比較例1~6で得られたヨーグルトは、何れもクリーム層を有していなかった。尚、実施例1及び2のクリーム層の食感を比較したところ、2の方がクリーム層がより滑らかだった。
【0038】
実施例1、比較例1及び2から、原料のヨーグルトが脂肪分を含む場合であっても、未処理のものや凍結のみといった、乾燥品ではない場合は、クリーム層を有するヨーグルトが得られないことが分かった。さらに、実施例4~8及び比較例3から、ヨーグルト乾燥品を原料とする場合であっても、混合物中のヨーグルト由来の脂肪分が0.021%以下では、クリーム層を有するヨーグルトが得られず、また、
図2から明らかなように、クリーム層は、混合物中のヨーグルト由来の脂肪分に比例して生成させることができることが分かった。また、比較例4~6から、ヨーグルト由来の脂肪分の代わりに、脂肪分を含む全脂粉乳の噴霧乾燥品もしくは凍結乾燥品、又は牛乳の凍結乾燥品を添加しても、クリーム層を有するヨーグルトは得られないことが分かった。一方、実施例3から、原料の牛乳が脂肪分を含まない場合であっても、牛乳に添加する原料が、脂肪分を含むヨーグルトの乾燥品であれば、クリーム層を有するヨーグルトが得られることが分かった。
【0039】
つまり、市販の牛乳を用いた静置発酵において、クリーム層を有するヨーグルトを得るためには、脂肪分が重要であるが、別途添加する全脂粉乳又は牛乳乾燥品中の脂肪分や、原料の牛乳中の脂肪分ではクリーム層を有するヨーグルトは得られず、また、ヨーグルト中の脂肪分であっても、乾燥されていない場合は、やはりクリーム層を有するヨーグルトは得られないことから、単に脂肪分を含む乾燥していないヨーグルトを添加するだけではだめで、また、脂肪分を含む乳製品の乾燥品であれば何でもよいわけでもなく、脂肪分を含むヨーグルトの乾燥品を使用することが重要であることが分かった。
よって、上層にクリーム層を有するヨーグルトを得るためには、乳原料に、脂肪分を有するヨーグルトであって、かつヨーグルトの乾燥品を添加する必要があることが分かった。
【0040】
以上より、一般的な均質化処理を行った市販の牛乳であっても、脂肪を含むヨーグルト乾燥品を添加することで、上層にクリーム層を有する高級タイプのヨーグルトを簡便に製造できることが分かった。従って、無均質状態の乳原料や、緩やかな均質化処理を行った乳原料といった、一般的に広く流通していない乳原料を用いなければ製造できなかった、クリーム層を有するヨーグルトを、本願発明により、一般的な均質化処理を行った市販の牛乳で簡便に製造できるようになった。また、乾燥したヨーグルト由来の脂肪分の添加量を調整することで、好みの量のクリーム層を有するヨーグルトが製造できるようになった。