(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】折り畳み可能電子回路基板を有する医療用イメージング装置
(51)【国際特許分類】
A61B 1/04 20060101AFI20230214BHJP
A61B 1/05 20060101ALI20230214BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20230214BHJP
A61B 1/313 20060101ALI20230214BHJP
G02B 23/24 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
A61B1/04 530
A61B1/05
A61B1/00 R
A61B1/313
G02B23/24 B
(21)【出願番号】P 2020543429
(86)(22)【出願日】2018-10-17
(86)【国際出願番号】 IL2018051111
(87)【国際公開番号】W WO2019087178
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2021-09-16
(32)【優先日】2017-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519104905
【氏名又は名称】270 サージカル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レビー、エイブラハム
(72)【発明者】
【氏名】サルマン、ゴラン
(72)【発明者】
【氏名】アイゼンフィールド、アムラム
(72)【発明者】
【氏名】クリボピスク、レオニード
【審査官】▲高▼木 尚哉
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-522006(JP,A)
【文献】特表2013-544617(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0229615(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0274551(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00-1/32
G02B 23/24-23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬性細長部材と、
前記硬性細長部材に接続される硬性遠位部材であって、前記硬性遠位部材は前方カメラ
、第1側面カメラ
および第2側面カメラを有する、硬性遠位部材と、
前記硬性遠位部材内に位置する折り畳み可能回路基板であって、前記前方カメラ
、前記第1側面カメラ
および前記第2側面カメラは前記折り畳み可能回路基板の折り畳み可能アームに接続され、前記折り畳み可能回路基板は、折り畳み可能位置に置かれ前記硬性遠位部材に挿入されるように設計される、折り畳み可能回路基板と
を備
え、
前記折り畳み可能回路基板は、メイン硬性部と、前記メイン硬性部から延在する3つの折り畳み可能アームと、前記3つの折り畳み可能アームにおいて前記延在する3つの方向にそれぞれ取り付けられる3つの硬性部と、を有し、
前記前方カメラ、前記第1側面カメラおよび前記第2側面カメラの各々は、前記3つの硬性部のうち1つに接続される、
医療用イメージング装置。
【請求項2】
前記第1側面カメラは、前記折り畳み可能回路基板の第1の横方向面に位置される、請求項1に記載の医療用イメージング装置。
【請求項3】
前記第2側面カメラは、前記折り畳み可能回路基板の第2の横方向面に位置され
る、請求項1または2に記載の医療用イメージング装置。
【請求項4】
前記3つの折り畳み可能アームは、前記3つの折り畳み可能アームが前記メイン硬性部の表面に対して実質的に平行である開位置と、前記3つの折り畳み可能アームが前記メイン硬性部の前記表面に対して角度を形成する折り畳まれた位置とを有する、請求項
1から3のいずれか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項5】
第2側面折り畳み可能アームが、前記折り畳み可能回路基板の第2の横方向面に位置され、第1側面折り畳み可能アームが、前記折り畳み可能回路基板の第1の横方向面に位置され、前方折り畳み可能アームが、前記折り畳み可能回路基板の前面に位置される、請求項
1から4のいずれか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項6】
前記3つの硬性部は、前記前方折り畳み可能アームに取り付けられる前方硬性部と、前記第1側面折り畳み可能アームに取り付けられる第1側面硬性部と、前記第2側面折り畳み可能アームに取り付けられる第2側面硬性部であり、
前記前方カメラが前記前方硬性部に、前記第1側面カメラが前記第1側面硬性部に、前記第2側面カメラが前記第2側面硬性部に、それぞれ取り付けられる、請求項5に記載の医療用イメージング装置。
【請求項7】
前記第1側面折り畳み可能アームおよび前記第2側面折り畳み可能アームは、互いに対向するように配置されない、請求項5または6に記載の医療用イメージング装置。
【請求項8】
前記第1側面カメラに関連付けられる折り畳み可能アームと前記第2側面カメラに関連付けられる折り畳み可能アームとは、前記硬性遠位部材の長手方向の軸に対して平行な軸において重なり合う、請求項
1から7の何れか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項9】
前記硬性遠位部材はさらに、前記折り畳み可能回路基板に取り付けられるように設計されるケージを有する、請求項1から8の何れか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項10】
前記ケージは、前記折り畳み可能回路基板に取り付けられるように設計され、前記折り畳み可能回路基板は折り畳まれた位置にある、請求項9に記載の医療用イメージング装置。
【請求項11】
前記ケージは、前記前方カメラ、前記第1側面カメラ、第2側面カメラおよび照明モジュールを固定するように構成される複数のアパーチャを含む長手方向のバーを有する、請求項9に記載の医療用イメージング装置。
【請求項12】
前記硬性遠位部材はさらに、前記前方カメラにより捕捉されるエリアを照らす前方照明ユニットと、前記第1側面カメラにより捕捉されるエリアを照らす横方向照明ユニットとを有する、請求項1から11の何れか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項13】
前記前方照明ユニットは4つの照明モジュールを含む、請求項12に記載の医療用イメージング装置。
【請求項14】
前記硬性遠位部材はさらに、前記硬性遠位部材の前方に位置する前方光学窓を有する、請求項1から13の何れか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項15】
前記硬性遠位部材はさらに、側面照明電子回路および照明モジュールを封止およびカバーするように適合される前記硬性遠位部材の横方向面に位置される少なくとも1つの側面光学窓を有する、請求項1から14の何れか一項に記載の医療用イメージング装置。
【請求項16】
前記ケージは、前記前方カメラ、前記第1側面カメラ、前記第2側面カメラ、第1側面照明電子回路、および第2側面照明電子回路を固定するように構成される複数のアパーチャを有する長手方向のバーを有し、前記第1側面照明電子回路は、前記第1側面カメラにより捕捉されるエリアを照らす2つの側面照明モジュールに連結するように構成され、前記第2側面照明電子回路は、前記第2側面カメラにより捕捉されるエリアを照らす2つの側面照明モジュールと連結するように構成される、請求項
9に記載の医療用イメージング装置。
【請求項17】
前記
硬性遠位部材はさらに、前記前方カメラにより捕捉されるエリアを照らす前方照明ユニットを有する、請求項16に記載の医療用イメージング装置。
【請求項18】
前記前方照明ユニットは、1、2、3または4つの照明器を含む4つの照明モジュールを含む、請求項
17に記載の医療用イメージング装置。
【請求項19】
硬性細長部材と、
前記硬性細長部材に接続される硬性遠位部材であって、前記硬性遠位部材は前方カメラ、第1側面カメラおよび第2側面カメラを有する、硬性遠位部材と、
前記硬性遠位部材内に位置する折り畳み可能回路基板であって、前記前方カメラ、前記第1側面カメラおよび前記第2側面カメラは前記折り畳み可能回路基板の折り畳み可能アームに接続され、前記折り畳み可能回路基板は、折り畳み可能位置に置かれ前記硬性遠位部材に挿入されるように設計される、折り畳み可能回路基板と
を備え、
前記折り畳み可能回路基板は、メイン硬性部と、前記メイン硬性部から延在する3つの折り畳み可能アームと、前記3つの折り畳み可能アームにおいて前記延在する3つの方向にそれぞれ取り付けられる3つの硬性部と、を有し、
前記前方カメラ、前記第1側面カメラおよび前記第2側面カメラの各々は、前記3つの硬性部のうち1つに接続され、
第2側面折り畳み可能アームが、前記折り畳み可能回路基板の第2の横方向面に位置され、第1側面折り畳み可能アームが、前記折り畳み可能回路基板の第1の横方向面に位置され、前方折り畳み可能アームが、前記折り畳み可能回路基板の前面に位置され、
前記第1側面折り畳み可能アームおよび前記第2側面折り畳み可能アームは、互いに対向するように配置されない、
医療用イメージング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、ルーメンの内部から画像を捕捉するように設計される医療機器分野に関する。
【背景技術】
【0002】
腹腔鏡および内視鏡装置は、人体の小さい入口を通じて身体の内臓において動作を実行するのに使用される。複数の場合において、そのような動作は、カメラの補助が必要である。さらに、いくつかの場合において、限定されたエリアまたは特定の体腔または臓器の内部の領域の検査を伴う手術は、1より多くのカメラを伴う必要があり得る。今現在、装置が用いられるエリア/ルーメンおよび手術の種類に応じて、複数の異なる種類の内視鏡および腹腔鏡が存在する。その結果として、医療処置中に必要な視野を確保すべく、範囲を対象領域に常に操縦される必要がある。
【0003】
標準的な腹腔鏡は、全ての電気回路だけでなくカメラが位置する細長い管状部材で組み立てられる可能性が高い。多くの場合、可撓性内視鏡は、身体の自然開口部を介して患者の身体に挿入され、これに対して硬性鏡は、身体に作られる約11ミリメートルまたは11ミリメートルより小さい、小さな切開部を介して挿入される。一方では、細長い管状部材は、簡単で快適な方式で小さな切開部内で操作を可能にするように狭くてよい。他方では、細長い管状部材は、硬性鏡の動作に必要な光学コンポーネントおよび他のコンポーネントを備える必要があり得る。
【0004】
従って、幅広い視野を提供し、また、内視鏡の機能性を維持しつつ先端部分の全ての必要な要素の効率的充填を可能にする、腹腔鏡などの硬性内視鏡の技術が必要である。従って、1つより多くのカメラおよび腹腔鏡の他の内部コンポーネントが1つの細長くて狭い部材に凝縮される場合において、回路および光学ギヤの組み立ては、管状部材の物理的制約、およびレンズと他の光学または/および電気コンポーネントとが何の損傷もなく長期間にわたって機能する保つための基本的要件によって複雑であり得る。
【発明の概要】
【0005】
本発明に開示される主題は、少なくとも2つのカメラを備える医療用イメージング装置を開示する。医療用イメージング装置は、細長い硬性軸部材に接続される細長く狭い遠位端を備え、遠位部材は前方カメラおよび第1側面カメラを備え得る。遠位端は、折り畳まれた位置に位置付けられ、それから細長く狭い遠位端に挿入され得る折り畳み可能回路基板を備え得る。折り畳み可能回路基板は、前方カメラおよび少なくとも1つの側面カメラを運搬するように構成され得る少なくとも2つの折り畳み可能アームを備えてよい。
【0006】
本発明可能な実施形態において、折り畳み可能回路基板は、前方折り畳み可能アームに位置する1つの前方カメラ、および第1側面折り畳み可能アームに位置する1つの側面カメラを備えてよい。いくつかの場合において、第2側面カメラは、折り畳み可能回路基板に接続されてよい。第2側面カメラは、第2側面折り畳み可能アームに位置してよい。いくつかの場合において、複数の側面カメラのうちいくつかは、折り畳み可能回路基板の横方向面に位置してよい。例えば、いくつかの場合において、第1側面カメラは、折り畳み可能回路基板の第1の横方向面に位置してよい。いくつかの他の場合において、第2側面カメラは、折り畳み可能回路基板の第2の横方向面に位置してよい。また、いくつかの場合において、折り畳み可能回路基板は、メイン硬性部を備えてよく、3つの折り畳み可能アームはメイン硬性部から延在してよい。また、折り畳み可能アームは、3つの折り畳み可能アームがメイン硬性部の表面に対して実質的に平行である開位置、および3つの折り畳み可能アームがメイン硬性部の表面に対して角度を形成する折り畳まれた位置に位置付けられ得る。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態において、第1側面カメラに関連付けられる折り畳み可能アームと、第2側面カメラに関連付けられる折り畳み可能アームとは、硬性遠位部材の長手方向の軸に対して平行な軸において重なり合う。
【0008】
折り畳み可能回路基板は折り畳まれた位置にあるいくつかの場合において、折り畳み可能アームは上向きに傾けられてよく、その結果、折り畳み可能回路基板は狭い遠位端に挿入されてよい。また、いくつかの場合において、遠位端は、折り畳み可能回路基板に取り付けられるように設計される支持ケージを備えてよい。支持ケージは、折り畳み可能回路基板、および折り畳み可能回路基板の内部コンポーネントを保持および固定してよい。いくつかの場合において、支持ケージは、カメラおよび照明モジュールを固定するように構成される複数のアパーチャを有する長手方向のバーを備えてよい。
【0009】
いくつかの実施形態において、開示されている主題は、2つの側面カメラ、第1側面カメラおよび第2側面カメラを備えてよい。第1側面カメラと第2側面カメラとは互いに本質的に対向する方向を向き得るように、第2側面カメラは、折り畳み可能回路基板の横方向面に位置される折り畳まれたアームに接続されてよく、第1側面カメラは、横方向面の他の側に位置される折り畳まれたアームに接続されてよい。前方カメラは、折り畳み可能回路基板の前方表面に位置する折り畳み可能アームに位置されてよい。
【0010】
また、医療用イメージング装置の遠位端は、前方カメラにより捕捉されたエリアを照らす前方照明ユニット、第2側面カメラにより捕捉されたエリアを照らす第2横方向照明ユニット、および第1側面カメラにより捕捉されたエリアを照らす第1横方向照明ユニットを備えてよい。いくつかの場合において、前方照明ユニットは4つの照明モジュールを備えてよい。
【0011】
いくつかの場合において、遠位端は、遠位端の前方に位置する前方光学窓を備えてよく、また、いくつかの場合において、遠位端は、遠位端の横方向面に位置する少なくとも1つの側面光学窓を備えてよい。いくつかの場合において、側面光学窓および前方光学窓は、遠位端に位置する照明モジュールにアクセスできるように構成されてよい。例えば、人は側面光学窓の周りの接着材を容易に溶解し、LEDに直接到達し、必要に応じて置き換えることができる。また、いくつかの場合において、遠位端は、前方カメラを支持および固定する前方ラウンドフレームを備えてよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書では、本発明のいくつかの実施形態が、添付の図面を参照しながら例としてのみ説明される。ここで図面を詳細に具体的に参照するが、示される特定の事項は、例としてのものであり、本発明の実施形態を例示的に論じることを目的としていることを強調する。この点に関して、図面による説明から、本発明の実施形態がどのように実行され得るかが当業者に明らかになる。
【0013】
図面は以下の通りである。
【0014】
【
図1】開示された主題の例示的実施形態に係る少なくとも1つのカメラを備える医療用イメージング装置を示す図である。
【
図2】開示された主題の例示的実施形態に係る折り畳み可能回路基板とそれを固着させるように設計されるケージとを有する遠位筐体を備える遠位端を示す。
【
図3A】開示された主題の例示的実施形態に係る開位置における折り畳み可能回路基板を示す。
【
図3B】
図3Aに係る上方を向いている折り畳み可能アームを有する折り畳み可能回路基板を示す。
【
図3C】開示された主題の他の例示的実施形態に係る開位置と折り畳み可能位置とのそれぞれにおける折り畳み可能回路基板を示す。
【
図3D】開示された主題の他の例示的実施形態に係る開位置と折り畳み可能位置とのそれぞれにおける折り畳み可能回路基板を示す。
【
図4】
図3Bの折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板の内部コンポーネントを示す。
【
図5】開示された主題の例示的実施形態に係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板、およびそれを固着させるように設計される支持ケージの第1のコンポーネントを備える遠位筐体を示す。
【
図6】開示された主題の例示的実施形態に係る、医療用イメージング装置のカメラに光源を提供するように設計される前方照明器の電子回路および側面照明器の電子回路を示す。
【
図7】開示された主題の例示的実施形態に係る側面照明器の電子回路基板、および支持ケージの第1のコンポーネントの図を示す。
【
図8】開示された主題に係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板に取り付けられる支持ケージの第1のコンポーネントを備える遠位筐体を示す。
【
図9A】折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板に取り付けられる支持ケージの第1のコンポーネント、および支持ケージの第2のコンポーネントを備える遠位筐体(分解図)を示す。
【
図9B】
図9Aに係る、折り畳まれた位置において折り畳み可能回路基板に取り付けられる支持ケージの第1のコンポーネント、および支持ケージの第1のコンポーネントに接続される支持ケージの第2のコンポーネントを備える遠位筐体を示す。
【
図10A】開示された主題の例示的実施形態に係る医療用イメージング装置の前方照明ユニットを分解図で示す。
【
図11A】開示された主題に係る、マルチカメラの硬性カバー、前方カメラおよび前方ラウンドフレームを有する医療用イメージング装置の遠位端を示す。
【
図11B】開示された主題に係る、マルチカメラの硬性カバー、前方カメラおよび前方ラウンドフレームを有する医療用イメージング装置の遠位端を示す。
【
図12】開示された主題に係る、マルチカメラの硬性カバー、遠位筐体、前方フレーム、前方光学窓および前方照明器の電子回路を備える医療用イメージング装置の遠位端を示す。
【
図13】開示された主題に係る照明器の光学窓を有するマルチカメラの硬性カバーの分解図を示す。
【
図14】
図12と
図13とのそれぞれに係る、医療用イメージング装置の遠位端、および照明器の光学窓を有するマルチカメラの硬性カバーの分解図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本主題は、小さな切開部を通じて腹部または骨盤の検査または手術の手順などの医療処置を補助するように設計される、2つまたは3つのカメラを備える医療用イメージング装置を開示する。いくつかの場合において、そのような医療用イメージング装置は腹腔鏡検査に使用され得て、ここで、医療用イメージング装置が、内臓に医療処置を実行すべく身体の切開部を通じて挿入され得る。開示された主題のいくつかの実施形態において、本明細書に開示される医療用イメージング装置は、直接接続されている2つの外側部材を備え得る。2つの外側部材は、細長い硬性軸管および遠位端カバーであってよい。遠位端カバーは遠位端をカバーしてよく、遠位端は医療処置に必要な光学ギヤを備え、いくつかの場合においては硬性軸に直接取り付けられ得る。いくつかの実施形態において、遠位端に位置する光学ギヤは、カメラの機能に必要なセンサ、レンズおよび光源を備え得る。別の実施形態において、本明細書に開示される医療用イメージング装置は、1つの外側硬性部を備え得て、外側硬性部の遠位部は遠位端を備えてよい。
【0016】
開示された主題のいくつかの実施形態において、遠位端は遠位筐体を備えてよく、当該遠位筐体は、1つの前方カメラおよび少なくとも1つの側面カメラを運搬するように構成される折り畳み可能回路基板と、折り畳み可能電子回路基板を支持および保持するように構成されるケージとを保持してよい。また、当該遠位筐体は、前方照明器回路基板および少なくとも1つの側面照明器回路基板を備えてよい。
【0017】
図1は、開示された主題の例示的実施形態に係る、少なくとも1つのカメラを備える医療用イメージング装置を示す。
図1は、遠位端カバー115に直接接続されるように設計される硬性の細長い軸155を備える医療用イメージング装置105を示し、遠位端カバー115は遠位端112の光学ギヤ(図示せず)をカバーしてよい。そのような場合、縫い目線170は、細長い硬性軸155と遠位端カバー115との間の接続線を概説する。いくつかの場合において、細長い硬性軸155と遠位端カバー115とは、縫い目線170における接続を封止する接着剤により接続されてよい。いくつかの他の場合において、細長い硬性軸155と遠位端カバー115とは半田付けで接続されてよい。開示された主題の可能な実施形態において、細長い硬性軸155と遠位端カバー115とは、細長い硬性軸155と遠位端カバー115とを合わせて固着させる螺合機構により接続されてよい。さらに別の実施形態(図示せず)において、細長い硬性軸155は、遠位端112をカバーする医療用イメージング装置105の長さに沿って延在する。
【0018】
遠位端112は、少なくとも1つのカメラを収容するように設計されるマルチカメラ部材として機能してよい。いくつかの場合において、遠位端112のカメラは、平面110の前方に位置してよい。追加のカメラは、遠位端カバー115の横方向の丸みを帯びた表面に位置してよい。また、遠位端カバー115は、第2側面カメラ165を収容し第2側面カメラ165の視野に必要な開口部を提供するように形状決められるアパーチャ160を備えてよい。いくつかの場合において、アパーチャ160は、ガラスまたはプラスチックなどの透明層によりカバーされ、患者の組織から側面カメラ165を分離してよい。いくつかの他の場合において、アパーチャ160は1つの光学窓または1つより多い光学窓によりカバーされてよい。
【0019】
いくつかの実施形態において、遠位端112は、遠位端112の反対側に位置する第1側面カメラ(図示せず)を備えてよい。また、アパーチャ160は、側面カメラの165の光源を提供する側面照明器150および145からの光の放出を可能にする。いくつかの場合において、光は、LEDとも既知の発光ダイオードなどの専用部分照明器により放出されてよい。
【0020】
また、遠位端112は、平面110の中心に位置される前方カメラ130を備えてよく、平面110は、前方カメラ130を収容し前方カメラ130の視野に必要な開口部を提供し得る。また、平面110は、前方カメラ130に必要な光源を提供する前方照明器120、125、135および140を備える。他の可能な実施形態において、前方照明器の数および位置は、例えば、4セットの照明器より少なくまたは多く変化してよく、照明器の各セットは、1つ、2つ、3つ、4つまたは4つより多くのLEDを有し、同じ光スペクトルまたは異なる光スペクトルを放出してよい。
【0021】
いくつかの他の場合において、医療用イメージング装置105の必要な光源を提供する照明器150、145、120、125、135および140の一部は、可視光において様々な色であってよい。例えば、医療用イメージング装置105の光源は、白色光、および/または青、赤、黄色、緑またはそれらの任意の組み合わせなどの他の色を放出するLEDを備えてよい。いくつかの場合において、LEDにより放出される光は、非可視光のスペクトルであってよい。例えば、光源は、赤外線スペクトル、紫外線およびX線などの光を提供し得る。
【0022】
図2は、開示された主題の例示的実施形態に係る折り畳み可能回路基板とそれを固着させるように設計されるケージとを有する遠位筐体を備える遠位端を示す。
図2は、遠位筐体250を有する医療用イメージング装置205の遠位部を示す。遠位部は、硬性鏡205のマルチカメラの硬性カバー(遠位端カバー)210にねじ込まれ得る。この実施形態において、マルチカメラの硬性カバー210は、第2側面カメラを収容するように形状決められ、カメラが視野を捕捉するのに必要な開口部を提供する第1側面孔270を備える。また、マルチカメラの硬性カバー210は、マルチカメラの硬性カバー210の長手方向の軸における孔270の両側に位置し、前述のようにカメラの動作に必要な光源を収容するように形状決められる第2側面アパーチャ260および265を備える。例えば、遠位筐体250がマルチカメラの硬性カバー210にねじ込まれる場合、第1側面孔270は第2側面カメラ215と完全に重なり合うことができる。また、この場合において、第2側面アパーチャ260および265は、第2側面照明器280および285と完全に重なり合い、それにより第2側面カメラ215の照明に必要な開口部を提供し得る。いくつかの場合において、マルチカメラの硬性カバー210は、第1側面カメラ225および第1側面照明器(図示せず)を収容するマルチカメラの硬性カバー210の横方向面の反対側に、第2側面孔および第2側面アパーチャ(図示せず)を備えてよい。そのような場合、第1側面カメラ225および第2側面カメラ215は、本質的に互いに対向する方向を向いてよい。
【0023】
図2に示される遠位筐体250は、医療用イメージング装置のイメージング動作に必要な光学ギヤを保持するように設計される折り畳み可能回路基板240を備える。例えば、第1側面カメラ225、第2側面カメラ215および前方カメラ245は、折り畳み可能回路基板240に取り付けられ得る。折り畳み可能回路基板240の構造は、第1側面カメラ225、第2側面カメラ215および前方カメラ245をマルチカメラの硬性カバー210内に配置させ得る。また、折り畳み可能回路基板240は、第1側面照明器回路基板230および第2側面照明器回路基板(図示せず)などの側面照明器回路基板と関連付けられてよい。第1側面照明器回路基板230は、第1側面照明器(図示せず)を支持するのに適合されてよく、第2側面照明器回路基板は第2側面照明器280および285を支持するのに適合されてよい。側面照明器回路基板は、側面照明器が光を提供するのに必要な電力および電気信号を提供するように構成される。いくつかの場合において、側面照明器回路基板は、折り畳み可能回路基板240に半田付けまたは螺合されてよい。いくつかの場合において、折り畳み可能回路基板240は追加の回路および電気コンポーネントを備え、カメラの動作に必要な電気信号および電力を伝達および制御する。
【0024】
また、遠位筐体250は、折り畳み可能回路基板240に取り付けられ、折り畳み可能回路基板240の自由度を制限するシャーシとして機能し得る支持ケージ255を備える。例えば、いくつかの場合において、第1側面カメラ225、第2側面カメラ215および前方カメラ245が折り畳み可能回路基板240に一度取り付けられると、支持ケージ255は折り畳み可能回路基板240に置かれ、それにより遠位筐体250のカメラおよび他のコンポーネントが移動または位置を変更することを防止し得る。支持ケージ255が折り畳み可能回路基板240に一度取り付けられると、遠位筐体250は、マルチカメラの硬性カバー210にねじ込まれ得る。
【0025】
いくつかの場合において、折り畳み可能回路基板240は、折り畳み可能回路基板240の少なくともいくつかの導体および電子ケーブルを運搬し得る後方硬性部290を備えてよい。いくつかの場合において、後方硬性部290は、遠位端から引き伸ばされ延在してよく、その結果後方硬性部290は医療用イメージング装置205の硬性軸(図示せず)に位置してよい。
【0026】
図3Aは、開示された主題の例示的実施形態に係る開位置における折り畳み可能回路基板を示す。
図3Aは、開位置において取り外された折り畳み可能回路基板305を示す。折り畳み可能回路基板305は、第2側面/横方向の折り畳み可能アーム335、第1側面/横方向の折り畳み可能アーム345および前方折り畳み可能アーム340を備える。折り畳み可能領域310、315および325は、折り畳み可能アーム335、345および340にそれぞれと折り畳み可能回路基板305のメイン硬性部370とを接続してよい。
図3Aは、下向きに位置される折り畳み可能アーム335、340および345を、折り畳み可能回路基板305に対して水平方向に示す。いくつかの場合において、医療用イメージング装置のカメラは、以下に説明するように、電子回路基板の反対側の折り畳み可能アームに置かれてよい。
【0027】
開示された主題の可能な実施形態において、折り畳み可能回路基板305および折り畳み可能領域310、315および325は、セラミック、可撓性基板のポリアミド、およびガラス強化エポキシなどの、PCB基板を作るのに用いられる一般的な材料で作られ、さらに折り畳み可能アームの回転に必要な弾性運動を提供し得る。いくつかの場合において、折り畳み可能領域310、315および325は、折り畳み可能アーム335、340および345に上向きまたは下向きに回転する/曲がる能力を提供し得るヒンジを備えてよい。折り畳み可能アーム335、340および345は、メイン硬性部370に対して水平方向に位置されるか、またはメイン硬性部370の長手方向の軸に対して本質的に垂直方向に上向きに曲げられ得る。例えば、折り畳み可能アーム335は、折り畳み可能領域310の周りで曲がり、折り畳み可能回路基板305の垂直軸360に対して45°になるように位置付けられ得る。いくつかの場合において、折り畳み可能アーム335は、折り畳み可能領域310の周りでさらに曲がり、折り畳み可能アーム335と垂直軸360との間の角度が0°になるようにメイン硬性部370に本質的に垂直方向に位置付けられ得る。いくつかの場合において、折り畳み可能アーム335、340および345のいくつかは、折り畳み可能回路基板305に対して垂直角度と水平角度との間の範囲の任意の角度になるように位置されてよい。
【0028】
また、折り畳み可能回路基板305は、第2側面折り畳み可能アーム335に取り付けられる第2側面硬性部355を備える。第2側面硬性部355hカメラを運搬するように設計されてよく、カメラは一般的にセンサおよびレンズアセンブリを備え、第2側面硬性部355に取り付けられ得て、医療用イメージング装置の動作に必要である。同様に、また、折り畳み可能回路基板305は、カメラを運搬するように設計される第1側面硬性部320であって、このカメラは一般的に硬性部320に取り付けられ得るセンサおよびレンズアセンブリを有する、第1側面硬性部320と、前方カメラを運搬するように設計される前方硬性部330であって、このカメラは一般的に前方硬性部330に取り付けられ得るセンサおよびレンズアセンブリを有する、前方硬性部330と備える。カメラは、接着剤、ねじ、およびクランプ装置などにより硬性部320、330および355に直接取り付けられてよい。開示された主題のいくつかの実施形態において、硬性部320、330および355に取り付けられるカメラはまた、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)などの画像センサを備えてよい。いくつかの実施形態において、前方カメラと側面カメラの各々とは、同じセンサおよびレンズアセンブリを有し、さらなる別の実施形態においては、カメラは異なってよく、その結果、前方カメラと側面カメラの各々とは、カメラのコンポーネントの何れか1つまたは任意の組み合わせ、もしくはコンポーネントに関連する他の要素(光学要素など)において同じであってもまたは異なってもよい。
【0029】
いくつかの場合において、折り畳み可能アーム335および345は、側面硬性部355および320に取り付けられるカメラの視野が実質的に対向し、前方硬性部330に取り付けられる前方カメラの視野に対して垂直であるまたはほぼ垂直であり得るように位置付けられてよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、折り畳み可能アーム335および345は、メイン硬性部370に沿って折り畳み可能アーム340から等しい距離に背中合わせ(図示せず)に位置付けられてよい。他の実施形態において、折り畳み可能アーム335および345は、メイン硬性部370に沿って折り畳み可能アーム340から不均等な距離に位置付けられてよい。このように、第2側面折り畳み可能アーム335は、第1側面折り畳み可能アーム345と比較してメイン硬性部370に沿って折り畳み可能アーム340から遠い距離に位置付けられてよく、逆の場合もまた同様である。
【0031】
折り畳み可能回路基板305はさらに、メイン硬性部370と後方硬性部352との間に位置される後方折り畳み可能部350を備える。後方硬性部352は、折り畳み可能回路基板305のいくつかの導体および電子ケーブルを運搬してよい。いくつかの場合において、後方硬性部352は、折り畳み可能回路基板305の全ての導体および電子ケーブルを運搬してよい。
【0032】
図3Bは、
図3Aに係る上方を向いている折り畳み可能アームを有する折り畳み可能回路基板を示す。
図3Bは、折り畳まれた位置において取り外された折り畳み可能回路基板305を示す。折り畳み可能回路基板305は、折り畳み可能回路基板305のメイン硬性部370に取り付けられる折り畳み可能アーム335、折り畳み可能アーム340および折り畳み可能アーム345を備える。折り畳み可能アーム335、345および340はそれぞれが、折り畳み可能領域310、315および325よりメイン硬性部370に取り付けられる。
図3Bは、上向きに位置される折り畳み可能アーム335、340および345を、メイン硬性部370に対して本質的に垂直方向に示す。折り畳み可能アーム345は、カメラの動作に必要な内部コンポーネントを備えるように設計される平面370を備える。同様に、折り畳み可能アーム335および345はそれぞれが、カメラの動作に必要な内部コンポーネントを備えるように設計される平面375および365を有してよい。いくつかの場合において、内部コンポーネントは、回路、ソリッドステートコンポーネント、導体、コンデンサ、ダイオード、回路遮断器および回路基板などであってよい。
【0033】
いくつかの場合において、折り畳み可能アーム335、340および345は、曲げられて開位置に置かれてよく、折り畳み可能アーム335、340および345は、水平軸380と390とにより作られる仮想の平面に対して平行に位置付けられる。いくつかの場合において、折り畳み可能アーム335、340および345は、折り畳まれた位置に置かれてよく、折り畳み可能アーム335、340および345は、垂直軸360に対して平行に位置付けられる。いくつかの他の場合において、折り畳み可能アーム335、340および345は、垂直軸360と、水平軸380および390とにより作られる仮想の平面との間の範囲の任意の角度になるように置かれてよい。
【0034】
図3Cおよび3Dは、折り畳み可能アーム335および345は、メイン硬性部370に沿って折り畳み可能アーム340から等しい距離に背中合わせ(図示せず)に位置付けられてよい他の実施形態を示す。
図3Cは、前方折り畳み可能アーム340から等しい距離に置かれる第1側面折り畳み可能アーム345および第2側面折り畳み可能アーム335を示す。前方折り畳み可能アームおよび2つの側面折り畳み可能アームは、開位置において示される。上記のように、折り畳み可能アーム335、340および345は、
図3Dに示されるように、垂直軸360に対して平行な折り畳み可能位置を有する。背中合わせに位置付けられる折り畳み可能アーム335および345は、側面硬性部355および320に取り付けられるカメラ(図示せず)の視野が、前方硬性部330に取り付けられる前方カメラ(図示せず)の視野に対して実質的に対向し、垂直またはほぼ垂直にすることが可能である。
【0035】
図4は、開示された主題の例示的実施形態に係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板の内部コンポーネントを有する遠位筐体を示す。
図4は、医療用イメージング装置の動作に必要な内部コンポーネントを備える折り畳み可能回路基板430を備える遠位筐体405を示す。折り畳み可能回路基板430の内部コンポーネントは、薄い且つ凝縮された形状で合わせて組み立てられるように構成されてよく、その結果遠位筐体405が医療用イメージング装置の硬性カバーにねじ込まれ得る。
【0036】
折り畳み可能回路基板430は、前方硬性部330を有する前方折り畳み可能アーム340を備え、前方カメラ425を運搬するように適合される。カメラは一般的に、前方硬性部330の外面に取り付けられるセンサおよびレンズアセンブリ、および前方硬性部330の内面に取り付けられる内部コンポーネント450を備える。いくつかの場合において、折り畳み可能アーム340は、
図3Aに示されるように、折り畳み可能アーム340を開位置に位置させるべく、矢印460の方向に前進してよい。
【0037】
また、折り畳み可能回路基板430は、第2側面硬性部320を有する第2側面折り畳み可能アーム345を備え、第2側面カメラ410を運搬するように適合される。カメラは一般的に、第2側面硬性部320の内面に取り付けられるセンサおよびレンズアセンブリ、および第2側面硬性部320の第2側面に位置する内部コンポーネント420を備える。いくつかの場合において、第2側面折り畳み可能アーム345は、上記に示されるように、第2側面折り畳み可能アーム345を開位置に位置させるべく、矢印490の方向に前進してよい。
【0038】
また、折り畳み可能回路基板430は、第1側面硬性部355を有する第1側面折り畳み可能アーム335を備え、第1側面カメラ415を運搬するように適合される。カメラは一般的に、第1側面硬性部355の外面に取り付けられるセンサおよびレンズアセンブリ、および第1側面硬性部355の内面に位置する内部コンポーネント465を備える。いくつかの場合において、第1側面折り畳み可能アーム335は、第1側面折り畳み可能アーム335を開位置に位置させるべく、矢印480の方向に前進してよい。いくつかの場合において、第2側面カメラ410および第1側面カメラ415は、それらが本質的に互いに対向する方向を向くように位置されてよい。
【0039】
図5は、開示された主題の例示的実施形態に係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板、およびそれを固着させるように設計される支持ケージの第1のコンポーネントを備える遠位筐体を示す。
図5は、折り畳み可能回路基板510、および支持ケージ520の第1のコンポーネントを備える遠位筐体505を示す。支持ケージ520の第1のコンポーネントは、折り畳まれた位置に折り畳み可能回路基板510を保持および支持し、前方カメラおよび2つの側面カメラだけでなく、対応する照明器基板を定位置に固定するように構成されてよい。支持ケージ520の第1のコンポーネントは、折り畳み可能回路基板510を囲み、支持ケージ520の第1のコンポーネント内の電子ケーブルを支持および保持するように設計されるU字型クロージャ560を備える。また、いくつかの場合において、U字型クロージャ560は、遠位端(図示せず)に取り付けられ、それにより遠位端内の折り畳み可能回路基板510の自由度を制限してよい。折り畳み可能回路基板510は、折り畳み可能回路基板510のいくつかの導体および電子ケーブルを運搬し得る後方硬性部565を備えてよい。いくつかの場合において、後方硬性部565は、遠位端から引き伸ばされ延在してよく、その結果後方硬性部565は医療用イメージング装置の硬性軸(図示せず)に位置してよい。
【0040】
また、支持ケージ520の第1のコンポーネントは、折り畳み可能回路基板510の側面折り畳み可能アームに沿って延伸するように設計される長手方向のバー525を備え、いくつかの場合においては、医療用イメージング装置の動作に必要ないくつかの内部コンポーネントの筐体として機能してよい。長手方向のバー525は、第1側面カメラ555を保持および固定するように設計される第1側面カメラ開口部535、および第1側面カメラ555の動作に必要な第1側面照明器回路基板を保持および固定するように設計される第1側面照明開口部530および540を備えてよい。長手方向のバー525は、一端がU字型クロージャ560に取り付けられ得て、他端が前方カメラ550を保持および固定するように構成されるU字型ソケット545に取り付けられ得る。
【0041】
開示された主題のいくつかの実施形態において、支持ケージ520の第1のコンポーネントは、真鍮、ステンレス鋼およびアルミニウムなどの硬性材料の単一部品として形成されてよい。長手方向のバー525は、U字型クロージャ560とU字型ソケット545との間を接続するように形成され、それにより支持ケージ520の第1のコンポーネントに必要な堅固な構造および頑丈さを提供する。可能な実施形態において、長手方向のバー525は、U字型クロージャ560およびU字型ソケット545に半田付けされてよい。
【0042】
図6は、開示された主題の例示的実施形態に係る、医療用イメージング装置のカメラに光源を提供するように設計される前方照明器の電子回路および側面照明器の電子回路を示す。
図6は、照明モジュールとして表される4つの前方照明モジュール615、620、625および630のセットを保持し、開口部660を有する前方カメラ(図示せず)を固定し得る前方照明器の電子回路605を示す。いくつかの場合において、前方カメラ開口部660は、医療用イメージング装置の前方表面の中心に位置付けられなくてよい。従って、前方照明モジュール615、620、625および630は、異なる数の照明器を保持してよい。いくつかの実施形態において、前方照明器の電子回路605は、1、2、3、4、5つのセットまたは5つより多くの前方照明モジュールを保持し得る。
【0043】
任意選択的に、前方カメラ開口部660は、医療用イメージング装置の前方表面の中心に位置付けられる。従って、前方照明器モジュールは、同じ数の照明器を保持してもよく、または保持しなくてもよい。
【0044】
また、
図6は、医療用イメージング装置の側面照明器を支持するように設計される側面照明器の電子回路610を示す。側面照明器の電子回路610は、1つまたは1つより多くの照明器を保持し得る、側面照明モジュール635および側面照明モジュール640を備える。いくつかの場合において、各モジュールは、異なる数の照明器を保持してよい。開示された主題のいくつかの実施形態において、側面照明器の電子回路610は、側面カメラを含み得るU字型ソケット645を有してよい。側面照明モジュールは、側面カメラのいずれお側にあってもよい。
【0045】
図7は、開示された主題の例示的実施形態に係る側面照明器の電子回路基板、および支持ケージの第1のコンポーネントの図を示す。
図7は、支持ケージ725の第1のコンポーネントと、側面照明モジュール720および側面照明モジュール715の2つの側面照明モジュールのセットを保持する側面照明器の電子回路705基板とを示す。側面照明モジュールは、1つまたは1つより多くの照明器を保持してよい。いくつかの場合において、各モジュールは、異なる数の照明器を保持してよい。また、側面照明器の電子回路705は、支持ケージ725の第1のコンポーネントに取り付けられ得るU字型ソケット710を備え、U字型ソケット710は、側面カメラ開口部735を囲む。また、側面照明モジュール715および720は、支持ケージ725の第1のコンポーネントに取り付けられ得て、側面照明モジュール715は照明器開口部740に嵌合し得て、側面照明モジュール720は照明器開口部730に嵌合し得る。従って、照明器開口部730および740はそれぞれが、側面照明モジュール720および715を保持および固定し得る。
【0046】
図8は、開示された主題に係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板に取り付けられる支持ケージの第1のコンポーネントを備える遠位筐体を示す。
図8は、折り畳み可能回路基板810に取り付けられる支持ケージ825の第1のコンポーネントを備える遠位筐体805を示す。支持ケージ825の第1のコンポーネントは、折り畳まれた位置に折り畳み可能回路基板810を固着させ、固定および保持するように構成されてよい。従って、前方カメラ815は、支持ケージ825の第1のコンポーネントのU字型ソケット845に嵌合し得て、その結果U字型ソケット845が前方カメラ815を保持および固定し得る。同様に、第1側面カメラ827は、側面カメラ開口部840に挿入され得て、その結果カメラソケット840が第1側面カメラ827を保持および固定し得る。
【0047】
また、支持ケージ825の第1のコンポーネントは、長手方向のバー860に位置され、側面照明モジュール820と側面照明モジュール850とをそれぞれ保持および固定するように設計される、照明器開口部830および照明器開口部855を備える。いくつかの場合において、側面照明モジュール820および850は、接着剤により照明器開口部830および855に取り付けられてよく、照明モジュール820および850が固着され安定する状態を維持し得る。いくつかの場合において、側面照明モジュール820および850は、他の技術を利用することにより照明器開口部830および855に取り付けられてよい。当該技術は、小型ねじ、ファスナークリップ、小型ソケット、およびレール型のスロットなどであってよい。いくつかの実施形態において、側面照明器モジュール820および850は、置換可能な方式の技術で支持ケージ825の第1のコンポーネントに取り付けられ、照明器モジュール820、または照明器モジュール850、またはこれらのモジュール820および850内における任意の照明器の置き換えを可能にしてよい。
【0048】
開示された主題のいくつかの実施形態において、支持ケージ825の第1のコンポーネントは両側を設けられてよく、長手方向のバー860は、第2側面カメラ835の側において折り畳み可能回路基板810に沿って延在し得る。従って、第2側面カメラ835はカメラ開口部840に挿入されてよく、その結果カメラ開口部840が第2側面カメラ835を保持および固定し得る。また、そのような場合、U字型ソケット845はひっくり返されてよく、その結果U字型ソケット845の開側部は、第1側面カメラ827が本質的に向いており、矢印880により示される方向を向いてよい。
【0049】
図9Aは、開示された主題に係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板に取り付けられる支持ケージの第1のコンポーネント、および支持ケージの第2のコンポーネントを備える遠位筐体を分解図で示す。
図9Aは、折り畳み可能回路基板920に取り付けられ、折り畳み可能回路基板920を折り畳まれた位置に固着、固定および保持するように適合される支持ケージ925の第1のコンポーネントを備える遠位筐体905を示す。また、遠位筐体905は、折り畳み可能回路基板920を折り畳まれた位置に保持、固定および支持するように適合される支持ケージ960の第2のコンポーネントを備える。支持ケージ960の第2のコンポーネントは、第2側面カメラ開口部912、当該第2側面カメラ開口部912のいずれの側にも置かれる照明器開口部914および916を備える。また、第2側面照明モジュール968および970は、支持ケージ960の第2のコンポーネントに取り付けられ得て、第2側面照明モジュール968は照明器開口部914に嵌合し得て、側面照明モジュール970は照明器開口部916に嵌合し得るか、逆の場合もまた同様である。従って、また、支持ケージ960の第2のコンポーネントの照明器開口部914および916は、側面照明モジュール968および970を保持および固定してよい。
【0050】
支持ケージ925の第1のコンポーネントはさらに、レール型のスロット910、915、955および930を備え、レール型のスロット910、915、955および930は、いくつかの場合において、支持ケージ925の第1のコンポーネントと支持ケージ960の第2のコンポーネントとを合わせて組み立てるのに使用されてよい。従って、支持ケージ960の第2のコンポーネントは突出縁部945、950、935および940を備えてよく、突出縁部945、950、935および940のそれぞれは、スロット/溝910、915、955および930に嵌合し得る。いくつかの場合において、突出縁部945、950、935および940は円形または四辺形であってよい。
【0051】
さらにいくつかの他の可能な実施形態において、支持ケージ925の第1のコンポーネントは、支持ケージ960の第2のコンポーネント内のスロット/溝に位置合わせするように適合される突出縁部を有してよい。従って、支持ケージ925の第1のコンポーネントのレール型のスロット910、915、955および930は、突出縁部により置き換えられてよく、突出縁部945、950、935および940は、レール型のスロットにより置き換えられてよい。当該レール型のスロットは、いくつかの場合において支持ケージ925の第1のコンポーネントを支持ケージ960の第2のコンポーネントと合わせて組み立てるのに使用されてよい。従って、支持ケージ960の第2のコンポーネントは、レール型のスロット945、950、935、および940を備えてよく、レール型のスロット945、950、935、および940は、それぞれが突出縁部910、915、955および930に嵌合し得る。いくつかの場合において、突出縁部は円形または四辺形であってよい。
【0052】
図9Bは、
図9Aに係る、折り畳まれた位置における折り畳み可能回路基板に取り付けられる支持ケージの第1のコンポーネント、および支持ケージの第1のコンポーネントに接続される支持ケージの第2のコンポーネントを備える遠位筐体を示す。
図9Bは、折り畳み可能回路基板920に取り付けられる支持ケージ925の第1のコンポーネント、および支持ケージ925の第1のコンポーネントと合わせて組み立てられる支持ケージ960の第2のコンポーネントを備える遠位筐体905を示す。
【0053】
いくつかの場合において、支持ケージ925の第1のコンポーネントは支持ケージ960の第2のコンポーネントに接続され得て、尖った/突出縁部945はスロット/溝910に挿入され、突出縁部950はスロット/溝915に挿入され、突出縁部935はスロット/溝955に挿入され、突出縁部940はスロット/溝930に挿入される。
【0054】
図10Aは、開示された主題の例示的実施形態に係る医療用イメージング装置の前方照明ユニットを分解図で示す。
図10Aは、1つまたは1つより多くの照明モジュールのセット、例えば4つの前方照明モジュール1015、1020、1025および1030を保持し得る前方照明器の電子回路1005を有する前方照明ユニット1000を示す。また、前方照明器の電子回路1005は、前方カメラの前方レンズ(図示せず)をその内部に挿入できるように適合されるラウンドアパーチャ1010を備える。また、
図10Aは、前方ラウンドフレーム1045内で前方照明器の電子回路1005を支持する前方ラウンドフレーム1045を示す。また、前方ラウンドフレーム1045は、前方ラウンドフレーム1045内に位置され得る、前方カメラ(図示せず)を支持および固定する前方カメラサポートアパーチャ1040を備えてよい。また、前方ラウンドフレーム1045は、前方ラウンドフレーム1045内の照明モジュール、例えば照明モジュール1025を支持するアパーチャ1050を備えてよい。
【0055】
開示された主題のいくつかの実施形態において、前方カメラサポートアパーチャ1040は、前方ラウンドフレーム1045の中心に位置されてよく、その結果、アパーチャ1040の中心は本質的に前方ラウンドフレーム1045の中心にあってよい。開示された主題のいくつかの可能な実施形態において、アパーチャ1040の中心は、前方ラウンドフレーム1045の中心から離れて位置されてよい。
【0056】
図10Bは、
図10Aに係る医療用イメージング装置の前方照明ユニットを示す。
図10Bは、1つまたは1つより多くの照明モジュールのセット、例えば4つの前方照明モジュール1015、1020、1025および1030を保持し得る前方照明器の電子回路1005を含み得る前方照明ユニット1000を示す。また、前方照明器の電子回路1005は、前方カメラの前方レンズ(図示せず)を挿入できるように適合されるラウンドアパーチャ1010を備える。前方照明器の電子回路1005は、前方ラウンドフレーム1045に挿入され、それを支持し得る。また、前方ラウンドフレーム1045は、前方ラウンドフレーム1045内に位置される、前方カメラ(図示せず)を支持および固定する前方カメラサポートアパーチャ1040を備えてよい。従って、前方照明モジュール1015、1020、1025および1030は、異なる数の照明器を保持してよい。いくつかの実施形態において、前方照明器の電子回路605は、1、2、3、4、5つのセットまたは5つより多くの前方照明モジュールを保持し得る。
【0057】
図11Aおよび
図11Bは、開示された主題に係る、マルチカメラの硬性カバー、前方カメラおよび前方ラウンドフレームを有する医療用イメージング装置の遠位端を示す。
図11Aは、マルチカメラの硬性カバー1105を備える遠位端1100の分解図を示す。また、遠位端1100は、前方カメラ1115を有する遠位筐体を備える。また、
図11Aは、マルチカメラの硬性カバー1105に嵌合するように形状決められ、それにより前方カメラ1115を保持および固定する前方フレーム1125を示す。
図11Bは、マルチカメラの硬性カバー1110に挿入され、その内部に前方カメラ1120を保持および固定する前方フレーム1125を示す。
【0058】
図12は、開示された主題に係る、マルチカメラの硬性カバー、遠位筐体、前方フレーム、前方光学窓および前方照明器の電子回路を備える医療用イメージング装置の遠位端を示す。
図12は、マルチカメラの硬性カバー1205を備える遠位端1200の図を示す。また、遠位端1200は、前方カメラ1215を有する遠位筐体を備える。遠位端1200はさらに、前方照明器の電子回路1225および前方フレーム1227を備える。いくつかの場合において、前方照明器の電子回路1225は、まずマルチカメラの硬性カバー1205に挿入され、続いて前方フレーム1227が前方照明器の電子回路1225の上部に位置されるように挿入され、その結果、前方フレーム1227は、遠位端1200内において前方照明器の電子回路1225を保持、固定および支持してよい。
【0059】
図13は、開示された主題に係る照明器の光学窓を有するマルチカメラの硬性カバーの分解図を示す。
図13は、側面照明器光学窓1310、1315および前方照明器の光学窓1325を有するマルチカメラの硬性カバー1305を示す。前方光学窓1325はカメラアパーチャ1320を備え、マルチカメラの硬性カバー1305の前方開口部1340内において挿入されるように設計される。また、
図13は、照明器開口部1335に挿入され得る側面照明器光学窓1310、および照明器開口部1330に挿入され得る側面照明器光学窓1315を示す。側面カメラアパーチャ1308は、マルチカバー硬性カバー1305の横方向面内における側面照明器光学窓1310と側面照明器光学窓1315との間に位置される。一般的に、側面カメラアパーチャ1308と側面照明器光学窓1310および1315とは、マルチカバー硬性カバー1305の長手方向の軸に沿って位置合わせされる。側面カメラアパーチャ1308は、側面カメラ(図示せず)を保持、支持および固定するように構成される。いくつかの場合において、前方照明器の光学窓1325、側面照明器光学窓1310および側面照明器光学窓1315は、当該光学窓を通じて光を照射できるようにすべく、ガラスまたはプラスチックなどの透明材料を備えてよい。例えば、前方表面1350は、照明モジュールにより放出される光がマルチカメラの硬性カバー1305の外側空間に拡散できるようにするガラスまたはプラスチックなどの透明材料を備えてよい。
【0060】
いくつかの場合において、前方照明器の光学窓1325、側面照明器光学窓1310および側面照明器光学窓1315は、接着剤、ねじ、およびクランプ装置などにより、前方開口部1340、照明器開口部1335、および照明器開口部1330に接続されてよい。いくつかの実施形態において、前方照明器の光学窓1325、側面照明器光学窓1310および1315は、置換可能な方式の技術で前方開口部1340、照明器開口部1335および1330に取り付けられてよく、これは、照明器モジュールまたはこれらのモジュール内の任意の照明器(図示せず)の置き換えを可能にする。
【0061】
本明細書の実施形態に従って、マルチカメラの硬性カバー1305は、硬性鏡の遠位端の内部の光学コンポーネントおよび電子コンポーネントを収容してよい。遠位端カバーは、前方の光学ギヤおよび少なくとも1つの側面光学ギヤを含み、照明器の光学窓と関連付けられる遠位端の遠位筐体を覆うように嵌合され、内部コンポーネントを保護するように構成されてよい。照明器の光学窓1310、1330および1325のそれぞれは、マルチカメラの硬性カバー1305内の対応する開口部1335、1330および1340に位置合わせされ、その結果、照明器モジュールを封止および保護する。
【0062】
図14は、
図12と
図13とのそれぞれに係る、医療用イメージング装置の遠位端、および照明器の光学窓を有するマルチカメラの硬性カバーの分解図を示す。
図14は、遠位筐体と前方光学ギヤとをカバーするように構成されるマルチカメラの硬性カバー1405を備える遠位端1400の図を示す。マルチカメラの硬性カバー1405は、側面光学窓1430および1435を保持、固定および支持するように適合される照明器開口部1440および1445を備えてよい。側面光学窓1430および1435は、マルチカメラの硬性カバー1405を除去することなく、遠位端1400の照明モジュール1410および1415にアクセスできるように構成されてよい。いくつかの実施形態において、側面照明器光学窓1430および1435は、置換可能な方式の技術で照明器開口部1440および1445に取り付けられて、照明器モジュールまたはこれらのモジュール1410および1415内の任意の照明器の置き換えを可能にしてよい。
【0063】
また、マルチカメラの硬性カバー1405は、前方カメラアパーチャを有する前方光学窓1490を保持、固定および支持するように構成される遠位開口部1406を備える。前方光学窓1490は、前方照明モジュール1472、1474、1476および1478の光をマルチカメラの硬性カバー1405の外側空間に照射させ得る透明面1494を有する。いくつかの場合において、前方光学窓1490は、前方照明モジュール1472、1474、1476および1478にアクセスできるように構成されてよい。前方光学窓1490は置換可能な方式の技術でマルチカメラの硬性カバー1405の遠位開口部1406に取り付けられてよく、これは、照明器モジュール1472、1474、1476および1478またはこれらのモジュール内の任意の照明器の置き換えを可能にする。
【0064】
別の実施形態において、前方照明器の数および位置は、例えば、4セットの照明器より少なくまたは多く変化してよく、照明器の各セットは、1つ、2つ、3つ、4つまたは4つより多くのLEDを有し、同じ光スペクトルまたは異なる光スペクトルを放出してよい。
【0065】
本開示は例示的な実施形態を参照して説明されているが、当業者には、発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更が加えられてよく、同等物が本発明の要素の代わりに用いられてよいことが理解されるであろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を教示に適応させるために多くの修正が加えられてよい。従って、開示されている主題は、本発明を実行するために考慮される最もよい形態として開示される特定の実施形態に限定されることはなく、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図される。