(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/00 20060101AFI20230214BHJP
G03G 15/02 20060101ALI20230214BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
G03G15/00 303
G03G15/02 102
G03G15/08 229
G03G15/08 235
(21)【出願番号】P 2019013794
(22)【出願日】2019-01-30
【審査請求日】2021-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡部 卓児
(72)【発明者】
【氏名】冨家 則夫
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-059311(JP,A)
【文献】特開平09-101656(JP,A)
【文献】特開平06-194908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
G03G 15/02
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯電用直流電圧に帯電用交流電圧を重畳させた帯電バイアスを帯電部材に印加し、前記帯電部材を像担持体に近接または接触させて前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置によって帯電された前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
前記像担持体の表面の前記静電潜像を、現像用直流電圧に現像用交流電圧を重畳させた現像バイアスを用いて現像する現像装置と、を備えた画像形成装置であって、
前記帯電用交流電圧の周波数である帯電交流周波数と、前記現像用交流電圧の周波数である現像交流周波数との両方を変動させるバイアス制御部をさらに備え、
前記帯電交流周波数と前記現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの、前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数の
範囲を変動領域とし、前記変動領域における前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数の
所定時間内での変動量を、それぞれ第1変動速度および第2変動速度としたとき、
前記バイアス制御部は、前記第1変動速度と前記第2変動速度とのうちの一方が他方の
正の整数倍となるように、前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数を変動させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記バイアス制御部は、前記第1変動速度と前記第2変動速度とが等しくなるように、前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数を変動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記干渉縞の認識可能な最小ピッチをW
1(mm)とし、前記変動領域の幅をX
1(Hz)とし、前記像担持体の回転速度をY
1(mm/sec)とし、前記変動領域での前記帯電交流周波数の前記第1変動速度をZ
1(Hz/sec)としたとき、前記バイアス制御部は、
|Z
1|>X
1/(W
1/Y
1)
を満足する前記第1変動速度Z
1で、前記帯電交流周波数を変動させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記干渉縞の認識可能な最小ピッチをW
2(mm)とし、前記変動領域の幅をX
2(Hz)とし、前記像担持体の回転速度をY
2(mm/sec)とし、前記変動領域での前記現像交流周波数の前記第2変動速度をZ
2(Hz/sec)としたとき、前記バイアス制御部は、
|Z
2|>X
2/(W
2/Y
2)
を満足する前記第2変動速度Z
2で、前記現像交流周波数を変動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記干渉縞を第1の干渉縞とし、前記静電潜像の解像度を規定する潜像周波数と前記帯電交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの前記干渉縞を第2の干渉縞とした場合において、
前記第2の干渉縞の認識可能な最小ピッチをW
3(mm)とし、前記画像に前記第2の干渉縞が現れるときの前記帯電交流周波数の変動領域の幅をX
3(Hz)とし、前記像担持体の回転速度をY
3(mm/sec)とし、前記変動領域での前記帯電交流周波数の変動速度を第3変動速度Z
3(Hz/sec)としたとき、前記バイアス制御部は、
|Z
3|>X
3/(W
3/Y
3)
を満足する前記第3変動速度Z
3で、前記帯電交流周波数を変動させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記干渉縞を第1の干渉縞とし、前記静電潜像の解像度を規定する潜像周波数と前記現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの前記干渉縞を第3の干渉縞とした場合において、
前記第3の干渉縞の認識可能な最小ピッチをW
4(mm)とし、前記画像に前記第3の干渉縞が現れるときの前記現像交流周波数の変動領域の幅をX
4(Hz)とし、前記像担持体の回転速度をY
4(mm/sec)とし、前記変動領域での前記現像交流周波数の変動速度を第4変動速度Z
4(Hz/sec)としたとき、前記バイアス制御部は、
|Z
4|>X
4/(W
4/Y
4)
を満足する前記第4変動速度Z
4で、前記現像交流周波数を変動させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電バイアスおよび現像バイアスにAC方式を採用した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体(被帯電体)の表面に、電圧を印加した帯電体を接触させて帯電処理を行う接触式の帯電器が用いられている。接触式の帯電器による被帯電体の帯電方式には、DC帯電方式と、AC帯電方式とがある。DC帯電方式は、被帯電体に対して、帯電バイアスとして直流電圧Vdcのみを印加して、被帯電体を帯電処理する方式である。一方、AC帯電方式は、被帯電体に対して、直流電圧Vdcに交流電圧Vacを重畳した帯電バイアスを印加して、被帯電体を帯電処理する方式である。AC帯電方式はDC帯電方式に比べて、交流成分が帯電電圧のばらつきを抑制し、均一に帯電する点で有効であり、近年多用されている。
【0003】
しかしながら、AC帯電方式は、交流電圧Vacを含む帯電バイアスを被帯電体に印加するため、帯電バイアスの交流周波数(ここでは「帯電交流周波数」とも言う)と、現像装置の現像剤担持体に印加される現像バイアスの交流周波数(ここでは「現像交流周波数」とも言う)との違いにより、現像後の画像に干渉縞が現れる画像欠陥の問題が知られている。
【0004】
そこで、例えば特許文献1では、現像交流周波数を帯電交流周波数の整数倍の周波数比に維持しつつ、帯電交流周波数の変動制御を行うことで、干渉縞の発生を防止するよう試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1の構成では、干渉による画像欠陥の発生を抑制するために、帯電交流周波数と現像交流周波数とを一定の比率となるように高精度に制御する必要がある。このため、高性能な制御部が必要となって、制御部およびその周辺部品(例えば記憶部)を搭載する基板のコストが増大する。また、高精度な制御に特化した基板を設計する必要があることから、基板の設計裕度も狭くなる。したがって、基板のコストや設計裕度を考慮すると、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を、簡単な制御で抑制することが望まれる。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、帯電交流周波数と現像交流周波数との両方を変動させる構成において、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を、簡単な制御で抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、帯電用直流電圧に帯電用交流電圧を重畳させた帯電バイアスを帯電部材に印加し、前記帯電部材を像担持体に近接または接触させて前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、前記帯電装置によって帯電された前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、前記像担持体の表面の前記静電潜像を、現像用直流電圧に現像用交流電圧を重畳させた現像バイアスを用いて現像する現像装置と、を備えた画像形成装置であって、前記帯電用交流電圧の周波数である帯電交流周波数と、前記現像用交流電圧の周波数である現像交流周波数との両方を変動させるバイアス制御部をさらに備える。前記帯電交流周波数と前記現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの、前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数の領域を変動領域とし、前記変動領域における前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数の変動速度を、それぞれ第1変動速度および第2変動速度としたとき、前記バイアス制御部は、前記第1変動速度と前記第2変動速度とのうちの一方が他方の正数倍となるように、前記帯電交流周波数および前記現像交流周波数を変動させる。
【発明の効果】
【0009】
バイアス制御部の上記制御により、変動領域では、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉が低減され、これによって上記干渉による干渉縞が視認されにくくなる。したがって、従来のように2種の周波数を一定の比率に合わせる高精度な制御を行うことなく、上記干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。つまり、2種の周波数の変動速度を制御するという簡単な制御によって上記画像欠陥の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
【
図2】上記画像形成装置の画像形成部を拡大して示す断面図である。
【
図3】上記画像形成装置の主要部の構成を模式的に示すブロック図である。
【
図5】上記帯電交流周波数の第1変動速度および現像交流周波数の第2変動速度の各組み合わせについての、上記帯電交流周波数と上記現像交流周波数との干渉シミュレーションの結果を示すグラフである。
【
図6】副走査方向に形成する画像の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔画像形成装置の概略構成〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100(ここではモノクロプリンター)の内部構造を示す断面図である。画像形成装置100内には、帯電、露光、現像および転写の各工程によりモノクロ画像を形成する画像形成部Pが配設されている。画像形成部Pには、像担持体としての感光体ドラム5の回転方向(
図1の反時計回り方向)に沿って、帯電装置4、静電潜像形成装置としての露光ユニット7、現像装置8、転写ローラー14、クリーニング装置19、および除電装置6が配設されている。
【0012】
感光体ドラム5は、例えば、アルミニウム製のドラム素管の表面に、感光層として正帯電性光導電体であるアモルファスシリコン層を蒸着して形成したアモルファスシリコン感光体であり、約30mmの直径を有する。感光体ドラム5は、ドラム駆動部(図示せず)によって、支軸を中心に定速回転駆動されるように構成される。
【0013】
画像形成動作を行う場合、反時計回り方向に回転する感光体ドラム5が帯電装置4により一様に帯電され、原稿画像データに基づく露光ユニット7からのレーザービームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像装置8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。なお、上記の原稿画像データは、パーソナルコンピューター(図示せず)のような上位機器から送信される。また、現像装置8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
【0014】
一方、トナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙(記録媒体)が給紙カセット10または手差し給紙装置11から用紙搬送路12およびレジストローラー対13を経由して搬送される。そして、転写ローラー14により、感光体ドラム5の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。感光体ドラム5の表面の残留トナーは、クリーニング装置19により除去される。その後、感光体ドラム5の表面の残留電荷が除電装置6によって除去される。
【0015】
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム5から分離され、定着装置15に搬送されてトナー像が定着される。定着装置15を通過した用紙は、用紙搬送路16により画像形成装置100の上部に搬送され、排出ローラー対17により排出トレイ18に排出される。
【0016】
〔画像形成部の詳細〕
次に、上述した画像形成部Pの詳細について説明する。
図2は、上記した画像形成部Pを拡大して示す断面図である。帯電装置4は、接触帯電方式の帯電装置であり、感光体ドラム5の表面と接触するように配置される帯電ローラー4a(帯電部材)を有している。帯電装置4は、帯電バイアスV1を帯電ローラー4aに印加しつつ、帯電ローラー4aを感光体ドラム5に接触させて回転させることにより、感光体ドラム5の表面を所定電位に帯電させる。
【0017】
帯電バイアスV1は、帯電用直流電圧V1dcに帯電用交流電圧V1acを重畳して形成される。帯電バイアスV1の交流成分には、例えば正弦波が用いられる。帯電バイアスV1の交流成分の周波数は、後述するバイアス制御部33(
図3参照)の制御により、単位時間に任意の周波数幅を変動可能である。
【0018】
露光ユニット7は、帯電装置4によって帯電された感光体ドラム5の表面を原稿画像データに基づいて露光することにより、感光体ドラム5の表面に静電潜像を形成する。露光方式としては、回転するポリゴンミラーでレーザー光を反射させて、感光体ドラム5の表面を走査する方式が採用される。そのため、感光体ドラム5の表面には、走査ピッチに応じた周波数で静電潜像が形成される。ここでは、上記の周波数のことを潜像周波数とも呼ぶ。上記の走査ピッチは、静電潜像の解像度と対応することから、潜像周波数は静電潜像の解像度を規定する周波数であるとも言える。なお、静電潜像形成装置としての露光ユニット7は、デジタル処理を行って感光体ドラム5上に静電潜像を一定周期で形成できるものであればよく、例えばMEMSやLEDアレイを用いて形成されてもよい。
【0019】
現像装置8は現像ローラー8aを有し、現像ローラー8aは、現像装置8のトナーコンテナ9に収容されたトナーを感光体ドラム5に供給することにより、感光体ドラム5の表面に形成された静電潜像を現像する。現像ローラー8aから感光体ドラム5に供給されるトナーは、例えばトナー粒子100重量部に対して、研磨剤としての2重量部の酸化チタン(粒径0.1μm、抵抗1×107Ωcm)および流動性向上剤としての0.5重量部の疎水性シリカが外添されたトナーである。
【0020】
ところで、現像ローラー8aから感光体ドラム5へのトナーの供給は、現像ローラー8aに対して現像バイアスを印加し、現像ローラー8aと感光体ドラム5との間に電界を形成することによって行われる。現像バイアスは、現像用直流電圧V2dcおよび現像用交流電圧V2acを重畳して形成される。現像バイアスの交流成分には、例えば矩形波が用いられる。現像バイアスV2の交流成分の周波数は、バイアス制御部33の制御により、単位時間に任意の周波数幅を変動可能である。感光体ドラム5上に現像されたトナー像は、転写ローラー14によって用紙Sに転写される。
【0021】
クリーニング装置19は、感光体ドラム5に接触して配置された発泡ポリウレタン製のクリーニングローラー19aと、感光体ドラム5に接触して配置されたクリーニングブレード19bと、クリーニングローラー19aおよびクリーニングブレード19bによって感光体ドラム5から除去されたトナーを回収するトナー回収部19cとを備えている。クリーニングローラー19aは、感光体ドラム5との接触部に研磨剤を含んだトナーを介在させた状態で回転し、感光体ドラム5に摺擦することにより感光体ドラム5の表面をクリーニングする。
【0022】
〔帯電バイアスおよび現像バイアスの制御〕
次に、上記した帯電バイアスV1および現像バイアスV2の制御について説明する。
図3は、本実施形態の画像形成装置100の主要部の構成を模式的に示すブロック図である。画像形成装置100は、帯電バイアス生成回路31と、現像バイアス生成回路32と、バイアス制御部33と、記憶部34とを備えている。バイアス制御部33および記憶部34は、基板35に搭載されている。なお、帯電バイアス生成回路31および現像バイアス生成回路32は、基板35に搭載されていてもよいし、基板35とは別の基板に搭載されていてもよい。
【0023】
記憶部34は、例えばROMやRAMを含み、バイアス制御部33を動作させるための制御プログラムを記憶している。バイアス制御部33は、上記制御プログラムに基づいて、帯電バイアスV1を生成するための制御信号(帯電用制御信号)を生成して帯電バイアス生成回路31に出力するとともに、現像バイアスV2を生成するための制御信号(現像用制御信号)を生成して現像バイアス生成回路32に出力する。このようなバイアス制御部33は、例えば中央演算処理装置(CPU)で構成される。
【0024】
帯電バイアス生成回路31は、バイアス制御部33からの帯電用制御信号に基づいて、帯電装置4の帯電ローラー4aに印加する帯電バイアスV1を生成する回路であり、帯電用直流定電圧電源31aと、帯電用交流定電圧電源31bとを有している。帯電用直流定電圧電源31aは、上記帯電用制御信号に基づいて帯電用直流電圧V1dcを生成する。帯電用交流定電圧電源31bは、上記帯電用制御信号に基づいて帯電用交流電圧V1acを生成する。帯電バイアス生成回路31では、帯電用直流電圧V1dcと帯電用交流電圧V1acとが重畳されて帯電バイアスV1が生成される。帯電ローラー4aは、帯電バイアス生成回路31から帯電バイアスV1が印加されることによって帯電する。
【0025】
現像バイアス生成回路32は、バイアス制御部33からの現像用制御信号に基づいて、現像装置8の現像ローラー8aに印加する現像バイアスV2を生成する回路であり、現像用直流定電圧電源32aと、現像用交流定電圧電源32bとを有している。現像用直流定電圧電源32aは、上記現像用制御信号に基づいて現像用直流電圧V2dcを生成する。現像用交流定電圧電源32bは、上記現像用制御信号に基づいて現像用交流電圧V2acを生成する。現像バイアス生成回路32では、現像用直流電圧V2dcと現像用交流電圧V2acとが重畳されて現像バイアスV2が生成される。この現像バイアスV2が現像ローラー8aに印加される。
【0026】
本実施形態では、バイアス制御部33は、帯電バイアスV1の交流成分(帯電用交流電圧V1ac)の周波数である帯電交流周波数と、現像バイアスV2の交流成分(現像用交流電圧V2ac)の周波数である現像交流周波数との両方を変動させる制御を行う。具体的には、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの、帯電交流周波数および現像交流周波数の領域(干渉縞が生じる範囲)を変動領域とし、上記変動領域における帯電交流周波数および現像交流周波数の変動速度を、それぞれ第1変動速度および第2変動速度としたとき、バイアス制御部33は、上記変動領域において、第1変動速度と第2変動速度とのうちの一方が他方の正数倍(nを1以上の正の整数としてn倍)となるように、帯電交流周波数および現像交流周波数を変動させる。
【0027】
変動領域において、帯電交流周波数および現像交流周波数の各変動速度(第1変動速度、第2変動速度)を上記のように制御することにより、変動領域では、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉が低減され、これによって上記干渉による干渉縞が視認されにくくなる。これにより、帯電交流周波数および現像交流周波数を一定の比率に合わせる従来ほど、2種の周波数の制御に高精度を要求する必要がなくなる。つまり、従来よりも簡単な制御で、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0028】
また、従来のように高精度な制御を行う場合、高性能な(処理能力の高い)制御部および大容量の記憶部が必要となって、制御部および記憶部を搭載する基板のコストアップが生じる懸念がある。しかし、本実施形態では、そのような高精度な制御を行う必要がないため、バイアス制御部33および記憶部34を搭載する基板35のコストアップの懸念を払拭できる。また、高精度な制御に特化した基板35を設計する必要もないため、基板35の設計裕度も広がる。
【0029】
なお、帯電交流周波数と現像交流周波数とを変動させず、同じ周波数で一致させれば、干渉による画像欠陥の発生はなくなる。しかし、上位機種になればなるほど、帯電交流周波数および現像交流周波数の一方が高くなり、他方もそれに合わせる制御や基板設計が必要となる。このことは、基板35のコスト増大および設計裕度の低下につながる。
【0030】
以上の点を考慮すると、上述した本実施形態の制御は、基板35のコストアップを低減できる点および基板35の設計裕度を広げることができる点で、2種の周波数を一定の比率に合わせる従来の制御に比べて有利であるとも言える。
【0031】
特に、バイアス制御部33は、第1変動速度と第2変動速度とが等しくなるように、帯電交流周波数および現像交流周波数を変動させることが望ましい。変動領域での帯電交流周波数および現像交流周波数の変動速度を同じにすることにより、これらの2種の周波数の変動制御がさらに容易になり、より簡単な制御によって、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0032】
(具体例)
帯電交流周波数の中心周波数を2700Hzとし、帯電交流周波数を中心周波数±200Hzの間で変動させる場合を考える。また、現像交流周波数の中心周波数を2700Hzとし、現像交流周波数を中心周波数±200Hzの間で変動させる場合を考える。このような条件で帯電交流周波数および現像交流周波数を変動させる場合、帯電交流周波数および現像交流周波数が2650~2750Hzの範囲内で、本来であれば(本実施形態の制御を行わなければ)、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による視認可能な干渉縞が現像後の画像に現れることが、種々の考察からわかっている。
【0033】
なお、このときの感光体ドラム5の線速は152mm/secであり、現像ローラー8aと感光体ドラム5との間の距離は0.3mmであり、現像ローラー8aと感光体ドラム5との線速比率は1.62であった。また、帯電用直流電圧V1dcは350Vであり、帯電用交流電圧V1acはピーク間電圧Vppで1kVであり、現像用直流電圧V2dcは180Vであり、現像用交流電圧V2acはピーク間電圧Vppで1500Vであった。
【0034】
上記の条件のもとで、帯電交流周波数を、スペクトラム拡散によって2650~2750Hzの範囲(変動領域)で変動させるとともに、10msecの間で50Hzの変動量で変動させた。つまり、このときの帯電交流周波数の変動領域での変動速度(第1変動速度)は、50Hz/10msecである。
図4は、変動領域での帯電交流周波数の変動を示すグラフである。一方、現像交流周波数については、スペクトラム拡散によって2650~2750Hzの範囲(変動領域)で変動させるとともに、変動領域での変動速度(第2変動速度)を数通りに変化させた。そして、現像後、用紙に転写された画像における干渉縞の確認を行った。その結果を、表1に示す。
【0035】
【0036】
なお、表1における干渉結果の評価方法は、以下の通りである。すなわち、100人中80人以上が、画像を見て干渉縞を認識した場合を「干渉有り」とし、100人中80人以上が干渉縞を認識しなかった場合を「干渉無し」とした。
【0037】
また、第1変動速度および第2変動速度の各組み合わせについて、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉シミュレーションを行い、帯電用交流電圧信号と現像用交流電圧信号との合成波の強度変化について調べた。その結果を
図5に示す。
【0038】
図5より、帯電交流周波数の第1変動速度(50Hz/10msec)に対して、現像交流周波数の第2変動速度が55Hz/10msec、75Hz/10msec、95Hz/10msec、105Hz/10msecである場合、合成波のピーク強度が、画像中の位置(基準位置からの距離)によって変動している。このことは、干渉の強弱が生じて画像中に干渉縞が発生していることを意味する。一方、第1変動速度(50Hz/10msec)に対して、第2変動速度が50Hz/10msecまたは100Hz/10msecである場合、合成波のピーク強度の変動が少ないことから、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉が抑制されて、干渉縞の発生が抑制されていると言える。特に、第2変動速度が、第1変動速度と同じ50Hz/10msecである場合には、合成波のピーク強度が画像中の位置によらずにほぼ一定となり、上記干渉が確実に抑制されていると言える。表1の干渉結果は、このような
図5のシミュレーションの結果と対応している。
【0039】
なお、上記変動領域での現像交流周波数の変動速度(第2変動速度)を50Hz/10msecとし、帯電交流周波数の変動速度(第1変動速度)を数通りに変化させた場合でも、干渉結果については表1および
図5と同様の結果が得られた。
【0040】
したがって、第1変動速度と第2変動速度とのうちの一方が他方の正数倍となるように、帯電交流周波数および現像交流周波数を変動させることにより、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができ、特に、第1変動速度と第2変動速度とが等しいときに、上記画像欠陥の発生を抑制する効果が高いと言える。
【0041】
(感光体ドラムの回転速度を考慮した帯電交流周波数の変動制御について)
帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの、上記干渉縞の認識可能な最小ピッチをW1(mm)とし、上記変動領域の幅をX1(Hz)とし、感光体ドラム5の回転速度をY1(mm/sec)とし、上記変動領域での帯電交流周波数の第1変動速度をZ1(Hz/sec)としたとき、バイアス制御部33は、
|Z1|>X1/(W1/Y1) ・・・(1)
を満足する第1変動速度Z1で、帯電交流周波数を変動させることが望ましい。
【0042】
上記の条件式(1)は、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉を低減するにあたって、感光体ドラム5の回転速度Y1を考慮したときの第1変動速度Z1の適切な範囲を規定している。すなわち、条件式(1)を満足することにより、感光体ドラム5の回転速度Y1に応じた適切な第1変動速度Z1で帯電交流周波数を変動させて、変動領域における帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉を低減し、上記干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0043】
例えば、干渉縞の認識可能な最小ピッチW1を2.81mmとし、上記変動領域の幅X1を、現像交流周波数の中心周波数の±2%の範囲として、2700×1.02-2700×0.98=108Hzとし、感光体ドラム5の回転速度Y1=152mm/secとした場合、X1/(W1/Y1)=108/(2.81/152)=5842Hz/sec(=58.42Hz/10msec)である。この場合、5842Hz/secよりも大きい第1変動速度Z1で帯電交流周波数を変動させることにより、感光体ドラム5の回転速度Y1での回転に対して帯電交流周波数を適切に変動させて、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0044】
(感光体ドラムの回転速度を考慮した現像交流周波数の変動制御について)
帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの、上記干渉縞の認識可能な最小ピッチをW2(mm)とし、上記変動領域の幅をX2(Hz)とし、感光体ドラム5の回転速度をY2(mm/sec)とし、上記変動領域での現像交流周波数の第2変動速度をZ2(Hz/sec)としたとき、バイアス制御部33は、
|Z2|>X2/(W2/Y2) ・・・(2)
を満足する第2変動速度Z2で、現像交流周波数を変動させることが望ましい。
【0045】
上記の条件式(2)は、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉を低減するにあたって、感光体ドラム5の回転速度Y2を考慮したときの第2変動速度Z2の適切な範囲を規定している。すなわち、条件式(2)を満足することにより、感光体ドラム5の回転速度Y2に応じた適切な第2変動速度Z2で現像交流周波数を変動させて、変動領域における帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉を低減し、上記干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0046】
例えば、干渉縞の認識可能な最小ピッチW2を2.81mmとし、上記変動領域の幅X2を、帯電交流周波数の中心周波数の±2%の範囲として、2700×1.02-2700×0.98=108Hzとし、感光体ドラム5の回転速度Y2=152mm/secとした場合、X2/(W2/Y2)=108/(2.81/152)=5842Hz/sec(=58.42Hz/10msec)である。この場合、5842Hz/secよりも大きい第2変動速度Z2で現像交流周波数を変動させることにより、感光体ドラム5の回転速度Y2での回転に対して現像交流周波数を適切に変動させて、帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0047】
(潜像周波数を考慮した帯電交流周波数の変動制御について)
ところで、帯電交流周波数と、感光体ドラム5上に形成される静電潜像の解像度を規定する潜像周波数とがずれていると、帯電交流周波数と潜像周波数とが干渉して、現像後の画像に干渉縞が現れる可能性がある。しかし、この場合でも、上述した条件式(1)に基づく制御と同様の考え方によって帯電交流周波数を制御することにより、帯電交流周波数と潜像周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。より詳しくは、以下の通りである。
【0048】
帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの上記干渉縞を第1の干渉縞としたとき、潜像周波数と帯電交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの上記干渉縞を第2の干渉縞とする。そして、第2の干渉縞の認識可能な最小ピッチをW3(mm)とし、画像に第2の干渉縞が現れるときの帯電交流周波数の変動領域の幅をX3(Hz)とし、感光体ドラム5の回転速度をY3(mm/sec)とし、上記変動領域での帯電交流周波数の変動速度を第3変動速度Z3(Hz/sec)とする。このとき、バイアス制御部33は、
|Z3|>X3/(W3/Y3) ・・・(3)
を満足する第3変動速度Z3で、帯電交流周波数を変動させることが望ましい。
【0049】
上記の条件式(3)は、帯電交流周波数と潜像周波数との干渉を低減するにあたって、感光体ドラム5の回転速度Y3を考慮したときの帯電交流周波数の第3変動速度Z3の適切な範囲を規定している。すなわち、条件式(3)を満足することにより、感光体ドラム5の回転速度Y3に応じた適切な第3変動速度Z3で帯電交流周波数を変動させて、変動領域における帯電交流周波数と潜像周波数との干渉を低減することができる。したがって、上述した帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生のみならず、帯電交流周波数と潜像周波数との干渉による画像欠陥の発生をさらに抑制することができる。
【0050】
例えば、600dpiの解像度で、
図6に示すように、副走査方向(感光体ドラムの周方向に対応)に1on1offの50%の画像(静電潜像)を形成する場合、つまり、副走査方向に1ドットおきに画像を形成する場合を考える。副走査方向に隣り合うドットの間隔は、1インチ=2.54cmとして、(2.54/600)×2=0.008466cm=0.08466mmとなる。感光体ドラム5の線速を152mm/secとしたとき、副走査方向の線間隔は、0.08466/152=0.0005565secとなる。したがって、この場合の潜像周波数は、以下のようにして計算される。
潜像周波数(Hz)=1/線間隔(sec)=1/0.0005565
≒1795
【0051】
例えば、第2の干渉縞の認識可能な最小ピッチW3を3mmとし、上記変動領域の幅X3を、1750Hzから1850Hzまでの100Hzとし、感光体ドラム5の回転速度Y3=152mm/secとした場合、X3/(W3/Y3)=100/(3/152)=5067Hz/secである。この場合、5067Hz/secよりも大きい第3変動速度Z3で帯電交流周波数を変動させることにより、感光体ドラム5の回転速度Y3での回転に対して帯電交流周波数を適切に変動させて、変動領域における帯電交流周波数と潜像周波数との干渉を低減することができる。したがって、帯電交流周波数と潜像周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0052】
なお、画像に第1の干渉縞が現れるときの帯電交流周波数の変動領域と、画像に第2の干渉縞が現れるときの帯電交流周波数の変動領域とが重複する場合、その重複する領域(周波数変動範囲)では、条件式(1)および(3)を同時に満足する変動速度で、つまり、第1変動速度Z1および第3変動速度Z3のうちでより速いほうの変動速度で、帯電交流周波数を変動させればよい。
【0053】
(潜像周波数を考慮した現像交流周波数の変動制御について)
現像交流周波数と潜像周波数とがずれている場合でも、現像交流周波数と潜像周波数とが干渉して、現像後の画像に干渉縞が現れる可能性がある。しかし、この場合でも、上述した条件式(2)に基づく制御と同様の考え方によって現像交流周波数を制御することにより、現像交流周波数と潜像周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。より詳しくは、以下の通りである。
【0054】
帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの干渉縞を第1の干渉縞としたとき、潜像周波数と現像交流周波数との干渉によって現像後の画像に干渉縞が現れるときの上記干渉縞を第3の干渉縞とする。そして、第3の干渉縞の認識可能な最小ピッチをW4(mm)とし、画像に第3の干渉縞が現れるときの現像交流周波数の変動領域の幅をX4(Hz)とし、感光体ドラム5の回転速度をY4(mm/sec)とし、上記変動領域での現像交流周波数の変動速度を第4変動速度Z4(Hz/sec)とする。このとき、バイアス制御部33は、
|Z4|>X4/(W4/Y4) ・・・(4)
を満足する変動速度Z4で、現像交流周波数を変動させることが望ましい。
【0055】
上記の条件式(4)は、現像交流周波数と潜像周波数との干渉を低減するにあたって、感光体ドラム5の回転速度Y4を考慮したときの第4変動速度Z4の適切な範囲を規定している。すなわち、条件式(4)を満足することにより、感光体ドラム5の回転速度Y4に応じた適切な第4変動速度Z4で現像交流周波数を変動させて、変動領域における現像交流周波数と潜像周波数との干渉を低減することができる。したがって、上述した帯電交流周波数と現像交流周波数との干渉による画像欠陥の発生のみならず、現像交流周波数と潜像周波数との干渉による画像欠陥の発生をさらに抑制することができる。
【0056】
例えば、600dpiの解像度で、
図6に示すように、副走査方向(感光体ドラムの周方向に対応)に1on1offの50%の画像(静電潜像)を形成する場合において、潜像周波数を上記と同様に1795Hzとする。また、例えば、第3の干渉縞の認識可能な最小ピッチW
4を3mmとし、上記変動領域の幅X
4を、1750Hzから1850Hzまでの100Hzとし、感光体ドラム5の回転速度Y
4=152mm/secとした場合、X
4/(W
4/Y
4)=100/(3/152)=5067Hz/secである。この場合、5067Hz/secよりも大きい第4変動速度Z
4で現像交流周波数を変動させることにより、感光体ドラム5の回転速度Y
3での回転に対して現像交流周波数を適切に変動させて、変動領域における現像交流周波数と潜像周波数との干渉を低減することができる。したがって、現像交流周波数と潜像周波数との干渉による画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0057】
なお、画像に第1の干渉縞が現れるときの現像交流周波数の変動領域と、画像に第3の干渉縞が現れるときの現像交流周波数の変動領域とが重複する場合、その重複する領域(周波数変動範囲)では、条件式(2)および(4)を同時に満足する変動速度で、つまり、第2変動速度Z2および第4変動速度Z4のうちでより速いほうの変動速度で、現像交流周波数を変動させればよい。
【0058】
〔その他〕
本実施形態では、帯電ローラー4aが感光体ドラム5と接触する構成で、帯電交流周波数および現像交流周波数を変動させる制御について説明したが、帯電ローラー4aと感光体ドラム5とが非接触(近接)である構成にも、本実施形態と同様の制御を適用することは可能であり、これによって本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】
本実施形態では、感光体ドラム5としてアモルファスシリコン感光体を用いた例について説明したが、例えば有機感光体(OPC;Organic Photoconductor)を用いた場合でも、本実施形態と同様の制御によって本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】
本実施形態では、モノクロプリンターにおいて、帯電交流周波数および現像交流周波数を変動させる制御について説明したが、モノクロ複写機、カラー複写機、カラープリンター、ファクシミリ、複合機等、種々の画像形成装置に本実施形態の制御を適用することは可能であり、これによって本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、モノクロプリンターなどの画像形成装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0062】
4 帯電装置
4a 帯電ローラー(帯電部材)
5 感光体ドラム(像担持体)
7 露光ユニット(静電潜像形成装置)
8 現像装置
33 バイアス制御部
100 画像形成装置