(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】情報伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20230214BHJP
H04W 28/18 20090101ALI20230214BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20230214BHJP
H04W 24/02 20090101ALI20230214BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W28/18 110
H04W36/08
H04W24/02
(21)【出願番号】P 2021517601
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2019108469
(87)【国際公開番号】W WO2020063834
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-05-10
(31)【優先権主張番号】201811142479.7
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シ、シャオリ
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、ミンゼン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ホンズオ
(72)【発明者】
【氏名】ペン、ウェンジエ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/115387(WO,A1)
【文献】Mediatek Inc.,RLF Report in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804612,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804612.zip>,2018年04月06日
【文献】Ericsson,Impact of 5GC on LTE features[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2 -1709553,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1709553.zip>,2017年08月11日
【文献】Samsung,F1AP functions[online],3GPP TSG RAN WG3 #96 R3-171637,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_96/Docs/R3-171637.zip>,2017年05月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝達方法であって、
第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する段階を備え、
前記第1情報は、無線リンク障害が前記端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、前記第1情報は、ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
前記第1情報は更に、リソースについての情報を有し、前記リソースについての前記情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、および、帯域幅部分についての情報を含み、
前記アップリンクキャリアについての前記情報は、前記アップリンクキャリアの識別子およ
び前記アップリンクキャリアの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記アップリンクキャリアの前記識別子は、前記アップリンクキャリアの周波数情報を含み、前記アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよ
び補助アップリンクキャリア
の少なくとも一方を含み、
前記情報伝達方法はさらに、前記第1ネットワークデバイスが、前記第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する段階
を備える、情報伝送方法。
【請求項2】
前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復の回数、または、前記ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
前記第1セルは、前記第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1ネットワークデバイスが、前記第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、前記リソースの構成を調整する段階、または、前記第1ネットワークデバイスが、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、前記第2情報は、前記第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
請求項1または2に記載の情報伝送方法。
【請求項4】
前記第1セルは、前記第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記無線リンク障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスからの前記第1情報を受信する段階を有し、
前記第1ネットワークデバイスが、前記第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、前記リソースの構成を調整する段階、または、前記第1ネットワークデバイスが、第2情報を前記第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、前記第2情報は、前記第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
請求項1または2に記載の情報伝送方法。
【請求項5】
前記ビームについての前記情報は、前記ビームの識別子およ
び前記ビームの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記ビームの前記識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号およ
びチャネル状態情報基準信号CSI-RSグループ番号
の少なくとも一方を含む、
請求項3または4に記載の情報伝送方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークデバイスが、前記リソースの構成を調整する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、前記SSBに対応する第1閾値を調整する段階、
前記第1ネットワークデバイスが、前記CSI-RSに対応する第2閾値を調整する段階、
前記第1ネットワークデバイスが、前記補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整する段階、または、
前記第1ネットワークデバイスが、ランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整する段階、
のうちの任意の1つまたは複数を有する、
請求項5に記載の情報伝送方法。
【請求項7】
前記第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であ
る、
請求項3から6の何れか一項に記載の情報伝送方法。
【請求項8】
前記第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
請求項3から7の何れか一項に記載の情報伝送方法。
【請求項9】
前記第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、前記第2ネットワークデバイスからの前記第1情報を受信する段階を有し、
前記第1ネットワークデバイスが、前記第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、モビリティパラメータを調整する段階、または、前記第1ネットワークデバイスが、第3情報を前記第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、前記第3情報は、前記第2ネットワークデバイスに対して前記リソースの構成を調整することを示すのに使用される、
請求項1または2に記載の情報伝送方法。
【請求項10】
前記第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記無線リンク障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1ネットワークデバイスが、前記第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスが、モビリティパラメータを調整する段階、または、前記第1ネットワークデバイスが、第3情報を前記第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、前記第3情報は、前記第2ネットワークデバイスに対して前記リソースの構成を調整することを示すのに使用される、
請求項1または2に記載の情報伝送方法。
【請求項11】
前記第1ネットワークデバイスが、前記第2ネットワークデバイスからの第4指示情報を受信する段階を更に備え、前記第4指示情報は、前記リソースの調整された構成を示すのに使用される、請求項9または10に記載の情報伝送方法。
【請求項12】
前記第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であ
る、
請求項
9から
11の何れか一項に記載の情報伝送方法。
【請求項13】
前記第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
請求項9から12の何れか一項に記載の情報伝送方法。
【請求項14】
端末デバイスが、第1情報を送信する段階を備え、
前記第1情報は、無線リンク障害が前記端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、前記第1情報は、ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
前記第1情報は更に、リソースについての情報を有し、前記リソースについての前記情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、および、帯域幅部分についての情報を含み、
前記アップリンクキャリアについての前記情報は、前記アップリンクキャリアの識別子およ
び前記アップリンクキャリアの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記アップリンクキャリアの前記識別子は、前記アップリンクキャリアの周波数情報を含み、前記アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよ
び補助アップリンクキャリア
の少なくとも一方を含む、
情報伝送方法。
【請求項15】
前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復の回数、または、前記ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
請求項
14に記載の情報伝送方法。
【請求項16】
前記ビームについての前記情報は、前記ビームの識別子およ
び前記ビームの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記ビームの前記識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号およ
びチャネル状態情報基準信号CSI-RSグループ番号
の少なくとも一方を含む、
請求項
14または
15に記載の情報伝送方法。
【請求項17】
端末デバイスから第1情報を受信するよう構成されたトランシーバユニットであり、
前記第1情報は、無線リンク障害が前記端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、前記第1情報は、ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
前記第1情報は更に、リソースについての情報を有し、前記リソースについての前記情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、および、帯域幅部分についての情報を含み、
前記アップリンクキャリアについての前記情報は、前記アップリンクキャリアの識別子およ
び前記アップリンクキャリアの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記アップリンクキャリアの前記識別子は、前記アップリンクキャリアの周波数情報を含み、前記アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよ
び補助アップリンクキャリア
の少なくとも一方を含む、トランシーバユニットと、
前記第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行するよう構成された処理ユニットと
を備える、情報伝送装置。
【請求項18】
前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復の回数、または、前記ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
請求項
17に記載の情報伝送装置。
【請求項19】
前記第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、
前記処理ユニットは、具体的には、前記リソースの構成を調整するよう構成され、または、
前記トランシーバユニットは更に、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、前記第2情報は、前記第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
請求項
17または
18に記載の情報伝送装置。
【請求項20】
前記第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記無線リンク障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、
前記トランシーバユニットは、具体的には、第2ネットワークデバイスからの前記第1情報を受信するよう構成され、且つ、前記処理ユニットは、具体的には、前記リソースの構成を調整するよう構成され、または、
前記トランシーバユニットは更に、第2情報を前記第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、前記第2情報は、前記第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
請求項
17または
18に記載の情報伝送装置。
【請求項21】
前記ビームについての前記情報は、前記ビームの識別子およ
び前記ビームの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記ビームの前記識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号およ
びチャネル状態情報基準信号CSI-RSグループ番号
の少なくとも一方を含む、
請求項
19または
20に記載の情報伝送装置。
【請求項22】
前記処理ユニットは、具体的には、
前記SSBに対応する第1閾値を調整すること、
前記CSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、
前記補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整すること、または、
ランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整すること、
のうちの1つまたは複数を実行するよう構成される、
請求項
21に記載の情報伝送装置。
【請求項23】
前記情報伝送装置のプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であ
る、
請求項
19から
22の何れか一項に記載の情報伝送装置。
【請求項24】
前記第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
請求項19から23の何れか一項に記載の情報伝送装置。
【請求項25】
前記第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、
前記トランシーバユニットは、具体的には、前記第2ネットワークデバイスからの前記第1情報を受信するよう構成され、且つ、前記処理ユニットは、具体的には、モビリティパラメータを調整するよう構成され、または、
前記トランシーバユニットは更に、第3情報を前記第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、前記第3情報は、前記第2ネットワークデバイスに対して前記リソースの構成を調整することを示すのに使用される、
請求項
17または
18に記載の情報伝送装置。
【請求項26】
前記第1セルは第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、前記第1情報が、前記無線リンク障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、
前記処理ユニットは、具体的には、モビリティパラメータを調整するよう構成され、または、
前記トランシーバユニットは更に、第3情報を前記第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、前記第3情報は、前記第2ネットワークデバイスに対して前記リソースの構成を調整することを示すのに使用される、
請求項
17または
18に記載の情報伝送装置。
【請求項27】
前記トランシーバユニットは更に、前記第2ネットワークデバイスからの第4指示情報を受信するよう構成され、前記第4指示情報は、前記リソースの調整された構成を示すのに使用される、
請求項
25または
26に記載の情報伝送装置。
【請求項28】
前記情報伝送装置のプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であ
る、
請求項
25から
27の何れか一項に記載の情報伝送装置。
【請求項29】
前記第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
請求項25から28の何れか一項に記載の情報伝送装置。
【請求項30】
第1情報を決定するよう構成された処理ユニットであり、
前記第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、前記第1情報は、ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
前記第1情報は更に、リソースについての情報を有し、前記リソースについての前記情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、および、帯域幅部分についての情報を含み、
前記アップリンクキャリアについての前記情報は、前記アップリンクキャリアの識別子およ
び前記アップリンクキャリアの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記アップリンクキャリアの前記識別子は、前記アップリンクキャリアの周波数情報を含み、前記アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよ
び補助アップリンクキャリア
の少なくとも一方を含む、処理ユニットと、
前記第1情報を送信するよう構成されたトランシーバユニットと
を備える、情報伝送装置。
【請求項31】
前記第1情報が、前記ビーム障害回復障害が前記端末デバイスおよび前記第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、前記第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復の回数、または、前記ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
請求項
30に記載の情報伝送装置。
【請求項32】
前記ビームについての前記情報は、前記ビームの識別子およ
び前記ビームの測定情報
の少なくとも一方を有し、前記ビームの前記識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号およ
びチャネル状態情報基準信号CSI-RSグループ番号
の少なくとも一方を含む、
請求項
30または
31に記載の情報伝送装置。
【請求項33】
コンピュータデバイスによって実行された場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項1から
13の何れか一項に記載の情報伝送方法を実行させる命令を備える、コンピュータプログラム記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータデバイスによって実行された場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項
14から
16の何れか一項に記載の情報伝送方法を実行させる命令を備える、コンピュータプログラム記憶媒体。
【請求項35】
チップシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
プログラム命令が前記少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記プログラム命令は、前記チップシステムに、請求項1から
13の何れか一項に記載の情報伝送方法を実装させる、
チップシステム。
【請求項36】
チップシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
プログラム命令が前記少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記プログラム命令は、前記チップシステムに、請求項
14から
16の何れか一項に記載の情報伝送方法を実装させる、
チップシステム。
【請求項37】
装置であって、
請求項1から
13の何れか一項に記載の情報伝送方法を実行するよう構成される、
装置。
【請求項38】
装置であって、
請求項
14から
16の何れか一項に記載の情報伝送方法を実行するよう構成される、
装置。
【請求項39】
コンピュータデバイスによって実行された場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項1から
13の何れか一項に記載の情報伝送方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項40】
コンピュータデバイスによって実行された場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項
14から
16の何れか一項に記載の情報伝送方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項41】
請求項
37に記載の装置、およ
び、請求項
38に記載の装置、
の少なくとも一方を備える通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年9月28日に中国特許庁で出願され、「情報伝送方法および装置」とのタイトルを付けられた中国特許出願第201811142479.7の優先権を主張し、当該出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信分野に関連し、より具体的には、情報伝送方法および装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
不適当なハンドオーバ(handover, HO)パラメータセッティングは、不利に、ユーザエクスペリエンスに影響を与える。なお、ネットワークリソースは、ピンポンハンドオーバ、ハンドオーバ障害および無線リンク障害のせいで役に立たない。不適当なハンドオーバパラメータによってもたらされる無線リンク障害は、ユーザエクスペリエンスおよびネットワークリソースに影響を与える。
【0004】
ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおいて、システムハンドオーバパラメータをマニュアルで設定するには多大な時間が消費され、イニシャルネットワークデプロイメント後にモビリティパラメータを更新するには巨費がかかる。なお、幾つかの場合では、ネットワークデバイスにおける無線リソース管理(radio resource management, RRM)によって、問題を検出でき、且つ、モビリティパラメータを調整できる。しかしながら、幾つかの場合では、RRMによって問題を解決できない。従って、モビリティロバスト性最適化(mobility robustness optimization, MRO)が提案される。
【0005】
LTEシステムにおいて、MRO最適化は主に、A3ハンドオーバイベントのオフセットといったモビリティパラメータを最適化するのに使用される。具体的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告される無線リンク障害(radio link failure, RLF)報告、インタフェースを介して交換される無線リンク障害示唆(RLF示唆)、および、ハンドオーバ報告(HO報告)に基づいて、モビリティパラメータが最適化されることを必要とするかどうかを決定する。
【0006】
現在、新無線(new radio, NR)システムにおいて、適時に且つ正確にMROを実行するための良好なメカニズムは存在しない。
【発明の概要】
【0007】
この観点において、本願は、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にMROを実行することを助ける情報伝送方法を提供する。
【0008】
第1態様によれば、情報伝送方法が提供される。方法は、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信することを備える。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有する。第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうち少なくとも1つを含む。第1ネットワークデバイスは、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する。
【0009】
幾つかの考えられる実装において、リソースについての情報は、ビームの識別子、アップリンクキャリアの識別子、または、帯域幅部分の識別子、のうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0010】
ビーム(beam)、アップリンクキャリア(通常アップリンクキャリア/補助アップリンクキャリア)、および、帯域幅部分(bandwidth part, BWP)は、NRシステムへと導入される。端末デバイスが異なるビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分を選択する場合、無線リンク障害(RLF)またはビーム障害(beam failure, BF)がもたらされ得る。
【0011】
幾つかの考えられる実装において、第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含み、第1情報はRLF報告である。
【0012】
幾つかの考えられる実装において、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含み、第1情報はBFR報告である。
【0013】
幾つかの考えられる実装において、ビームは、同期信号ブロックSSBおよび/またはチャネル状態情報基準信号CSI-RSを含む。
【0014】
幾つかの考えられる実装において、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび補助アップリンクキャリアを含む。
【0015】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、RLFまたはBFが生じる場合、端末デバイスは、無線リンク障害報告(RLF報告)またはビーム障害回復報告(BFR報告)をネットワークデバイスに報告してもよい。RLF報告またはBFR報告は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの1つまたは複数を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にMROを実行することの助けとなる。
【0016】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうち少なくとも1つを含む。
【0017】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行することは、第1ネットワークデバイスが、リソースの構成を調整すること、または、第1ネットワークデバイスが、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信することを有し、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0018】
例えば、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第1セルは、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、端末デバイスは、第2ネットワークデバイスから第1ネットワークデバイスへと上手くハンドオーバされる。BFが第1ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルにおいて生じたもののBFRは成功した後のある期間において、端末デバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、BFの原因を決定する。原因がリソース構成問題であるならば、第1ネットワークデバイスはリソースの構成を調整する。原因がダウンリンクモビリティパラメータ問題であるならば、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスに対してダウンリンクモビリティパラメータを調整することを示してもよい。
【0019】
幾つかの考えられる実装において、端末デバイスによって報告される、リソースについての情報は、ビーム(SSBおよび/またはCSI-RS)についての情報(例えば、識別情報)を含む。第1ネットワークデバイスは、BFがビームの不適切な閾値構成によってもたらされると決定し、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、第1ネットワークデバイスが、SSBに対応する第1閾値を調整すること、および/または、第1ネットワークデバイスが、CSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、を含む。
【0020】
幾つかの考えられる実装において、端末デバイスの、リソースについての情報は、ビームについての情報(例えば、識別情報)およびアップリンクキャリアについての情報(例えば、アップリンクキャリアの識別子)を含む。第1ネットワークデバイスは、BFがビームの閾値およびアップリンクキャリアの閾値の不適切な構成によってもたらされると決定し、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、第1ネットワークデバイスが、SSBに対応する第1閾値を調整すること、および/または、第1ネットワークデバイスが、CSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、および/または、第1ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整すること、を含む。
【0021】
幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスは更に、ランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整してもよい。
【0022】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1セルは第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、第1ネットワークデバイスが端末デバイスから第1情報を受信することは、第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信することを含む。第1ネットワークデバイスが第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行することは、第1ネットワークデバイスが、リソースの構成を調整すること、または、第1ネットワークデバイスが、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信することを含み、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0023】
例えば、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第1セルは、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、RLFは、端末デバイスが第2ネットワークデバイスから第1ネットワークデバイスへとハンドオーバされる場合に生じ、または、RLFは、端末デバイスが第1ネットワークデバイスへと上手くハンドオーバされた後に生じる。第2ネットワークデバイスへと再接続された後、端末デバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに転送し、第1ネットワークデバイスは、RLFの原因を決定する。原因がリソース構成問題であるならば、第1ネットワークデバイスはリソースの構成を調整する。原因がダウンリンクモビリティパラメータ問題であるならば、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスに対してダウンリンクモビリティパラメータを調整することを示してもよい。
【0024】
幾つかの考えられる実装において、端末デバイスによって報告される、リソースについての情報は、ビーム(SSBおよび/またはCSI-RS)についての情報(例えば、識別情報)を含む。第1ネットワークデバイスは、RLFがビームの不適切な閾値構成によってもたらされると決定し、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、第1ネットワークデバイスが、SSBに対応する第1閾値を調整すること、および/または、第1ネットワークデバイスが、CSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、を含む。
【0025】
幾つかの考えられる実装において、端末デバイスの、リソースについての情報は、ビームについての情報(例えば、識別情報)およびアップリンクキャリアについての情報(例えば、アップリンクキャリアの識別子)を含む。第1ネットワークデバイスは、RLFがビームの閾値およびアップリンクキャリアの閾値の不適切な構成によってもたらされると決定し、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、第1ネットワークデバイスが、SSBに対応する第1閾値を調整すること、および/または、第1ネットワークデバイスが、CSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、および/または、第1ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整すること、を含む。
【0026】
幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスは更に、ランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整してもよい。
【0027】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む。
【0028】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、第1ネットワークデバイスがSSBに対応する第1閾値を調整すること、第1ネットワークデバイスがCSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、第1ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整すること、または、第1ネットワークデバイスがランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整すること、のうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0029】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能、媒体アクセス制御層の機能および物理層の機能のうち少なくとも1つであり、および/または、第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能、サービスデータ適用層の機能およびパケットデータ収束プロトコル層の機能のうち少なくとも1つである。
【0030】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、第1ネットワークデバイスが端末デバイスから第1情報を受信することは、第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信することを含む。第1ネットワークデバイスが第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行することは、第1ネットワークデバイスがモビリティパラメータを調整すること、または、第1ネットワークデバイスが第3情報を第2ネットワークデバイスに送信することを含み、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0031】
例えば、第1ネットワークデバイスはソースネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスはターゲットネットワークデバイスであってもよく、第1セルはターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、端末デバイスは、第1ネットワークデバイスから第2ネットワークデバイスへと上手くハンドオーバされる。BFが第2ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルにおいて生じたもののBFRは成功した後のある期間において、端末デバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに転送し、第1ネットワークデバイスは、BFの原因を決定する。原因がリソース構成問題であるならば、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示す。原因がダウンリンクモビリティパラメータ問題であるならば、第1ネットワークデバイスはダウンリンクモビリティパラメータを調整する。
【0032】
幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスがモビリティパラメータを調整することは、第1ネットワークデバイスがA3イベントの関連するパラメータを調整することを含む。
【0033】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。 第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行することは、第1ネットワークデバイスが、モビリティパラメータを調整すること、または、第1ネットワークデバイスが、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信することを有し、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0034】
例えば、第1ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第1セルは、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、RLFは、端末デバイスが第1ネットワークデバイスから第2ネットワークデバイスへとハンドオーバされる場合に生じ、または、RLFは、端末デバイスが第1ネットワークデバイスから第2ネットワークデバイスへと上手くハンドオーバされた後のある期間に生じる。第1ネットワークデバイスに再接続された後、端末デバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、RLFの原因を決定する。原因がリソース構成問題であるならば、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示す。原因がダウンリンクモビリティパラメータ問題であるならば、第1ネットワークデバイスはダウンリンクモビリティパラメータを調整する。
【0035】
幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスがモビリティパラメータを調整することは、第1ネットワークデバイスがA3イベントの関連するパラメータを調整することを含む。
【0036】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、方法は更に、第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスによって送信される第4指示情報を受信することを含み、第4指示情報は、リソースの調整された構成を示すのに使用される。
【0037】
第1態様を参照すると、第1態様の幾つかの考えられる実装において、第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうち少なくとも1つであり、および/または、第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうち少なくとも1つである。
【0038】
第2態様によれば、情報伝送方法が提供される。方法は、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信することを含み、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0039】
幾つかの考えられる実装において、第1情報はBFR報告である。
【0040】
第3態様によれば、情報伝送方法が提供される。方法は、第1ネットワークデバイスが、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信することを含み、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0041】
幾つかの考えられる実装において、第1情報はBFR報告である。
【0042】
第4態様によれば、情報伝送方法が提供される。方法は、第1ネットワークデバイスが示唆情報を第2ネットワークデバイスに送信することを含み、示唆情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0043】
幾つかの考えられる実装において、リソースは、ビーム、アップリンクキャリア、BWPまたはRACHリソースのうちの1つまたは複数を含む。
【0044】
第5態様によれば、情報伝送方法が提供される。方法は、第2ネットワークデバイスが、第1ネットワークデバイスによって送信される示唆情報を受信することを含み、示唆情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0045】
第2ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0046】
幾つかの考えられる実装において、リソースは、ビーム、アップリンクキャリア、BWPまたはRACHリソースのうちの1つまたは複数を含む。
【0047】
幾つかの考えられる実装において、第2ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、第2ネットワークデバイスがSSBに対応する第1閾値を調整すること、第2ネットワークデバイスがCSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、第2ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整すること、または、第2ネットワークデバイスがランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整すること、のうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0048】
第6態様によれば、情報伝送方法が提供される。方法は、端末デバイスが第1情報を送信することを備える。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有する。第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうち少なくとも1つを含む。
【0049】
第6態様を参照すると、第6態様の幾つかの考えられる実装において、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうち少なくとも1つを含む。
【0050】
幾つかの考えられる実装において、端末デバイスが第1情報を送信することの前に、方法は更に、端末デバイスが、ビーム障害の数が第1値に等しい又はそれより大きいと決定すること、および/または、端末デバイスが、ビーム障害回復回数が第2値に等しい又はそれより大きいと決定すること、および/または、端末デバイスが、タイマが満了したと決定すること、を含む。
【0051】
幾つかの考えられる実装において、第1値および第2値は、ネットワークデバイスによって構成される。
【0052】
第6態様を参照すると、第6態様の幾つかの考えられる実装において、ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む。
【0053】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、RLFまたはBFが生じる場合、端末デバイスは、無線リンク障害報告(RLF報告)またはビーム障害回復報告(BFR報告)をネットワークデバイスに報告してもよい。RLF報告またはBFR報告は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの1つまたは複数を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にMROを実行することの助けとなる。
【0054】
第7態様によれば、情報伝送装置が提供され、これは、第1態様から第5態様、または、第1態様から第5態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実行するよう構成される。例えば、情報伝送装置は、第1態様から第5態様、または、第1態様から第5態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実行するよう構成されたユニットを含んでもよい。
【0055】
第8態様によれば、情報伝送装置が提供され、これは、第6態様、または、第6態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実行するよう構成される。例えば、情報伝送装置は、第6態様、または、第6態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実行するよう構成されたユニットを含んでもよい。
【0056】
第9態様によれば、情報伝送装置が提供される。装置は、上述の方法の設計例におけるネットワークデバイス(第1ネットワークデバイスまたは第2ネットワークデバイス)、または、ネットワークデバイス内に配置されるチップであってもよい。装置はプロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合されており、メモリにおける命令を実行して、第1態様から第5態様、または、第1態様から第5態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実装するよう構成されてもよい。オプションとして、装置は更に、メモリを含む。オプションとして、装置は更に、通信インタフェースを含み、プロセッサは、通信インタフェースに結合される。
【0057】
装置が第1ネットワークデバイスである場合、通信インタフェースは、トランシーバまたは入力/出力インタフェースであってもよい。
【0058】
装置が、第1ネットワークデバイス内に配置されたチップである場合、通信インタフェースは入力/出力インタフェースであってもよい。
【0059】
オプションとして、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。オプションとして、入力/出力インタフェースは入力/出力回路であってもよい。
【0060】
第10態様によれば、情報伝送装置が提供される。装置は、上述の方法の設計例における端末デバイスであってもよく、または、端末デバイス内に配置されたチップであってもよい。装置は、プロセッサを含む。プロセッサはメモリに結合されており、メモリにおける命令を実行して、第6態様、または、第6態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける、端末デバイスによって実行される方法を実装するよう構成されてもよい。オプションとして、装置は更に、メモリを含む。オプションとして、装置は更に、通信インタフェースを含み、プロセッサは、通信インタフェースに結合される。
【0061】
装置が端末デバイスである場合、通信インタフェースは、トランシーバまたは入力/出力インタフェースであってもよい。
【0062】
装置が、端末デバイス内に配置されたチップである場合、通信インタフェースは入力/出力インタフェースであってもよい。
【0063】
オプションとして、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。オプションとして、入力/出力インタフェースは入力/出力回路であってもよい。
【0064】
第11態様によれば、プログラムが提供される。プロセッサによって実行された場合に、プログラムは、第1態様から第6態様による方法を実行するのに使用される。
【0065】
第12態様によれば、プログラム製品が提供される。プログラム製品は、プログラムコードを含む。プログラムコードが、装置(例えば、ネットワークデバイスまたは端末デバイス)の通信ユニット、処理ユニット、トランシーバまたはプロセッサによって実行された場合、装置は、第1態様から第6態様、および、第1態様から第6態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実行することを可能にされる。
【0066】
第13態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、プログラムを記憶し、プログラムは、装置(例えば、ネットワークデバイスまたは端末デバイス)が、第1態様から第6態様、および、第1態様から第6態様の考えられる実装、のうちの任意の1つにおける方法を実行することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【
図1】本願の実施形態による通信システムの概略図である。
【0068】
【
図2】本願の実施形態による技術的解決策のアプリケーションシナリオの概略図である。
【0069】
【
図3】本願の実施形態による技術的解決策のアプリケーションシナリオの別の概略図である。
【0070】
【
図4】本願の実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0071】
【
図5】本願の実施形態によるネットワークアーキテクチャの別の概略図である。
【0072】
【
図6】本願の実施形態による情報伝送方法の概略フローチャートである。
【0073】
【
図7】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0074】
【
図8】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0075】
【
図9】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0076】
【
図10】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0077】
【
図11】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0078】
【
図12】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0079】
【
図13】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0080】
【
図14】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0081】
【
図15】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0082】
【
図16】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0083】
【
図17】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0084】
【
図18】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0085】
【
図19】本願の実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
【0086】
【
図20】本願の実施形態による情報伝送装置の概略ブロック図である。
【0087】
【
図21】本願の実施形態による情報伝送装置の別の概略ブロック図である。
【0088】
【
図22】本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
【0089】
【
図23】本願の実施形態によるネットワークデバイスの別の概略構造図である。
【0090】
【
図24】本願の実施形態による端末デバイスの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0091】
以下では、添付図面を参照して本願の技術的解決策を説明する。
【0092】
本願の実施形態の技術的解決策は、汎欧州デジタル移動電話方式(global system for mobile communications, GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex, TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system, UMTS)、マイクロ波アクセス用ワールドワイドインターオペラビリティ(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX)通信システム、および、将来の第5世代(5th generation, 5G)システムまたは新無線(new radio, NR)システム、といった、様々な通信システムに適用されてもよい。
【0093】
本願の実施形態における端末デバイスはまた、ユーザ機器、アクセス端末デバイス、加入者ユニット、加入者ステーション、移動局、リモート局、リモート端末デバイス、モバイルデバイス、ユーザ端末デバイス、端末デバイス、無線通信デバイス、ユーザエージェント、または、ユーザ装置、と呼ばれてもよい。代わりに、端末デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続されている別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の進化した公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network, PLMN)における端末デバイス等であってもよい。これについては、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0094】
本願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するよう構成されたデバイスであってもよい。ネットワークデバイスは、汎欧州デジタル移動電話方式(global system for mobile communications, GSM(登録商標))システムまたは符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システムにおけるベーストランシーバ基地局(base transceiver station, BTS)であってもよく、または、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA(登録商標))システムにおけるノードB(NodeB, NB)であってもよく、または、LTEシステムにおける進化ノードB(evolved NodeB, eNB or eNodeB)であってもよく、または、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。代わりに、ネットワークデバイスは、中継ノード、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、将来の進化PLMNネットワークにおけるネットワークデバイス、等であってもよい。これについては、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0095】
本願の実施形態において、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層の上方を通っているオペレーティングシステム層、および、オペレーティングシステム層の上方を通っているアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)といったハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を使用することによってサービス処理を実装する、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Unix(登録商標)オペレーティングシステム、Android(登録商標)オペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、または、Windows(登録商標)オペレーティングシステム、といった、任意の1つまたは複数のコンピュータオペレーティングシステムであってもよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、ワード処理ソフトウェア、および、インスタント通信ソフトウェアといったアプリケーションを含む。なお、本願の実施形態において提供される方法のためのコードを記録するプログラムが実行されて、本願の実施形態において提供される方法に従って通信を実行することができるならば、本願の実施形態において提供される方法を実行するエンティティの特定の構造は、本願の実施形態において具体的には制限されない。例えば、本願の実施形態において提供される方法を実行するためのエンティティは、端末デバイスであってもよく、ネットワークデバイスであってもよく、または、端末デバイス若しくはネットワークデバイスにおいてプログラムを呼び出して実行することができる機能モジュールであってもよい。
【0096】
なお、本願の態様または特徴は、標準プログラミングおよび/または技術学を使用する、方法、装置または製品として実装されてもよい。本願で使用される「製品」との用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリアまたは媒体からアクセスされ得るコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスクまたは磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc, CD)およびデジタル多用途ディスク(digital versatile disc, DVD))、スマートカードおよびフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read-only memory, EPROM))、カード、スティック、またはキードライブ)を含んでもよいが、これらに限定されるものではない。なお、本明細書で説明される様々な記憶媒体は、情報を記憶するよう構成された、1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を示してもよい。「機械可読媒体」という用語は、命令および/またはデータを、記憶することができ、包含することができ、および/または、保持することができる、無線チャネルおよび様々な他の媒体を含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0097】
図1は、本願の実施形態による通信システム100の概略図である。
図1に示されるように、端末デバイス130は、無線ネットワークにアクセスし、無線ネットワークを使用することによって外部ネットワーク(例えば、インターネット)のサービスを取得する、または、無線ネットワークを使用して別の端末デバイスと通信する。無線ネットワークは、RAN110およびコアネットワーク(CN)120を含む。RAN110は、端末デバイス130を無線ネットワークに接続するよう構成され、CN120は、端末デバイスを管理し、且つ、外部ネットワークとの通信用のゲートウェイを提供するよう構成される。
【0098】
本願において提供される通信方法は、無線通信システム、例えば、
図1に示される無線通信システム100に適用可能であってもよいことが理解されるべきである。無線通信システムにおいて、2つの通信装置の間に無線通信接続が存在する。2つの通信装置のうち1つは、
図1に示される端末デバイス130に対応してもよく、例えば、
図1における端末デバイス130であってもよく、または、端末デバイス130内に構成されるチップであってもよい。2つの通信装置における他の通信装置は、
図1に示されるRAN110に対応してもよく、例えば、
図1におけるRAN110であってもよく、または、RAN110内に構成されるチップであってもよい。
【0099】
一般性を失うことなく、以下では、例として、端末デバイスおよびネットワークデバイスの間におけるインタラクションプロセスを使用することによって、本願の実施形態を詳細に説明する。無線通信システムにおける任意の端末デバイスが、同じ方法によって、端末デバイスとの無線通信接続を有する1つまたは複数のネットワークデバイスと通信してもよいことが理解され得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0100】
図2は、本願の実施形態による技術的解決策のアプリケーションシナリオの概略図である。
図2に示されるように、例えば、端末デバイス131は、RAN111によってサービスを提供されるセル内にある。ある時点において、端末デバイス131は、RAN111からハンドオーバコマンド(HOコマンド)を受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、RAN112によってサービスを提供されるセルBへとハンドオーバされることを示す。ハンドオーバが完了される前にRLFが生じる。端末デバイス131は、セル選択を実行し、且つ、セルAを選択し、且つ、無線リソース制御(radio resource control, RRC)再確立を実行することを試行する。端末デバイス131は、セルAへの接続を再確立し、再確立が成功した後に、RAN111は、このハンドオーバシナリオを、早過ぎるハンドオーバシナリオとして識別できる。
【0101】
別の例として、
図2に示されるように、端末デバイス131は、RAN111によってサービスを提供されるセルA内に存在する。ある時点において、端末デバイス131は、RAN111からHOコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、RAN112によってサービスを提供されるセルBへとハンドオーバされることを示す。端末デバイス131は、RAN112によってサービスを提供されるセルBへと上手くハンドオーバされ、RAN112は、コンテキストリリース情報をRAN111に送信し、タイマを開始する。ハンドオーバが完了された後のある期間内に、RLFが生じる。端末デバイス131は、セル再選択を実行し、且つ、ソースセルAを選択し、その後、RRC接続を確立することを試行する。RRC再確立が完了された後、RAN111はRLF示唆をRAN112に送信する。RAN112がRLF示唆を受信したときにタイマが依然として動作しているならば、RAN112は、ハンドオーバが早期ハンドオーバであることをRAN111に示すべく、ハンドオーバ報告(HO報告)をRAN111に送信する。
【0102】
更に別の例として、端末デバイス131は、RAN111によってサービスを提供されるセルA内に存在する。ある時点において、端末デバイス131は、RAN111からHOコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、RAN112によってサービスを提供されるセルBへとハンドオーバされることを示す。ハンドオーバが完了される前にRLFが生じる。端末デバイス131は、セル選択を実行し、且つ、セルBを選択し、且つ、RRC再確立を実行する。RRCがセルBに対して再確立された後、RAN112はRLF示唆をRAN111に送信し、ここで、RLF示唆は、RLF報告といった情報を含み、RAN111は、このハンドオーバシナリオを遅過ぎるハンドオーバシナリオとして識別できる。
【0103】
更に別の例として、端末デバイス131は、RAN111によってサービスを提供されるセルA内に存在する。ある時点において、端末デバイス131は、RAN111からHOコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、RAN112によってサービスを提供されるセルBへとハンドオーバされることを示す。端末デバイス131は、RAN112によってサービスを提供されるセルBへと上手くハンドオーバされる。ハンドオーバが完了された後のある期間内に、セルB内の端末デバイス上で、ビーム障害(BF)またはビーム障害回復(BFR)が生じる。この場合、端末デバイス131およびセルBの間のRRC接続が依然として存在するため、端末デバイス131は、ビーム障害回復報告(BFR報告)をRAN112に報告してもよく、RAN112は、ビーム障害の原因を決定してもよい。早期ハンドオーバによってビーム障害がもたらされると決定されたならば、RAN112は、ハンドオーバ報告(HO報告)をRAN111に送信し、RAN111に対して、ハンドオーバが早期ハンドオーバであることを示す。代わりに、早期ハンドオーバによってビーム障害がもたらされないと決定されたならば、このハンドオーバシナリオは、別のシナリオとして定義されてもよく、本願の当該実施形態において、別のシナリオの特定の名前は限定されるものではない。
【0104】
図3は、本願の実施形態による技術的解決策のアプリケーションシナリオの別の概略図である。
図3に示されるように、例えば、ある時点において、端末デバイス131は、RAN111からHOコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、RAN112によってサービスを提供されるセルBへとハンドオーバされることを示す。ハンドオーバが完了される前にRLFが生じ、端末デバイス131は、セル選択を実行し、且つ、RAN113によってサービスを提供されるセルCを選択し、且つ、RRC再確立を実行する。RRCがセルCに対して再確立された後、RAN113は、ソースセルAを識別し、その後、RLF示唆をRAN111に送信する。RAN111は、このハンドオーバシナリオを、不正確なセルへのハンドオーバのシナリオとして識別してもよい。
【0105】
別の例として、端末デバイス131は、RAN111によってサービスを提供されるセルA内に存在する。ある時点において、端末デバイス131は、RAN111からHOコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、RAN112によってサービスを提供されるセルBへとハンドオーバされることを示す。端末デバイス131は、RAN112によってサービスを提供されるセルBへと上手くハンドオーバされ、RAN112は、コンテキストリリース情報をRAN111に送信し、タイマを開始する。ハンドオーバが完了された後のある期間内に、RLFが生じる。端末デバイス131は、セル再選択を実行し、且つ、RAN113によってサービスを提供されるセルCを選択し、且つ、RRC再確立を実行する。RRC再確立が完了された後、RAN111は、RLF示唆をRAN112に送信する。RAN112がRLF示唆を受信したときにタイマが依然として動作しているならば、RAN112は、RAN111に対して、端末デバイスが不正確なセルへとハンドオーバされることを示すべく、HO報告をRAN111に送信する。
【0106】
図4は、本願の実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
図4に示されるように、ネットワークアーキテクチャは、CNデバイスおよびRANデバイスを含む。RANデバイスは、ベースバンド装置および無線周波数装置を含む。ベースバンド装置は、1つのノードによって実装されてもよく、または、複数のノードによって実装されてもよい。無線周波数装置は、ベースバンド装置からリモートで独立して実装されてもよく、または、ベースバンド装置へと統合されてもよく、または、幾つかのリモート部分はベースバンド装置へと統合される。例えば、LTE通信システムにおいて、RANデバイス(eNB)は、ベースバンド装置および無線周波数装置を含む。無線周波数装置は、ベースバンド装置に対してリモートに配置されてもよい。例えば、リモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)は、BBUに対してリモートに配置される。
【0107】
RANデバイスおよび端末デバイスの間の通信は、特定のプロトコル層構造に準拠している。例えば、制御プレーンプロトコル層構造は、無線リソース制御(radio resource control, RRC)層、パケットデータ・コンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、媒体アクセス制御(media access control, MAC)層、および、物理層といったプロトコル層の機能を含んでもよい。ユーザプレーンプロトコル層構造は、PDCP層、RLC層、MAC層および物理層といったプロトコル層の機能を含んでもよい。ある実装において、サービスデータ適用プロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)層は更に、PDCP層の上方に含まれる。
【0108】
これらのプロトコル層の機能は、1つのノードによって実装されてもよく、複数のノードによって実装されてもよい。例えば、進化した構造において、RANデバイスは、集中型ユニット(centralized unit, CU)および分散ユニット(distributed unit, DU)を含んでもよい。複数のDU(例えば、DU1およびDU2)は、1つのCUによって一元的に制御されてもよい。
図2に示されるように、CUおよびDUは、無線ネットワークのプロトコル層に基づいて分割されてもよい。例えば、PDCP層、および、PDCP層の上方にあるプロトコル層の機能は、CU上に設定され、RLC層およびMAC層といった、PDCP層の下方のプロトコル層の機能は、DU上に設定される。
【0109】
RANデバイスは、1つのノードを使用することによって、RRC層、PDCP層、RLC層およびMAC層といったプロトコル層の機能を実装してもよい。代わりに、RANデバイスは、複数のノードを使用することによって、これらのプロトコル層の機能を実装してもよい。例えば、進化した構造において、RANデバイスは、CUおよびDUを含んでもよく、複数のDUは、1つのCUによって一元的に制御されてもよい。
図4に示されるように、CUおよびDUは、無線ネットワークのプロトコル層に基づいて分割されてもよい。例えば、PDCP層、および、PDCP層の上方にあるプロトコル層の機能は、CU上に設定される。例えば、CUは、PDCP層およびRRCプロトコル層の機能を有する。RLC層、MAC層および物理層といった、PDCP層の下方にあるプロトコル層の機能は、DU上に設定されてもよい。
【0110】
プロトコル層に基づく分割は、単に例に過ぎず、分割は、代わりに、別のプロトコル層、例えば、RLC層に基づいて実行されてもよい。RLC層、および、RLC層の上方にあるプロトコル層の機能は、CU上に設定され、RLC層の下方にあるプロトコル層の機能は、DU上に設定される。代わりに、分割はプロトコル層で実行され、例えば、RLC層の機能の一部、および、RLC層の上方にあるプロトコル層の機能は、CU上に設定され、RLC層の残りの機能、および、RLC層の下方にあるプロトコル層の機能は、DU上に設定される。なお、分割は、代わりに、別の方式で実行されてもよく、例えば、分割は遅延に基づいて実行される。処理時間が遅延要件を満たすことを必要とする機能は、DU上に設定され、処理時間が遅延要件を満たすことを必要としない機能は、CU上に設定される。
【0111】
なお、無線周波数装置は、DU内に置かれなくてもよいが、DUからリモートに置かれ、または、DUへと統合されてもよく、無線周波数装置の一部分は、リモートで実装され、無線周波数装置の残りの部分はDUへと統合される。これは、本明細書において限定されるものではない。
【0112】
図5を参照する。
図5は、本願の実施形態による別のネットワークアーキテクチャの概略図である。
図4に示されるアーキテクチャとは異なり、CUの制御プレーン(CP)およびユーザプレーン(UP)は更に、異なるエンティティとして別個に実装されてもよく、異なるエンティティは、制御プレーンCUエンティティ(CU-CPエンティティ)およびユーザプレーンCUエンティティ(CU-UPエンティティ)である。
【0113】
上述のネットワークアーキテクチャにおいて、CUによって生成されるシグナリングは、DU(例えば、DU1またはDU2)を使用することによって、端末デバイスへと送信されてもよく、または、端末デバイスによって生成されるシグナリングは、DUを使用することによって、CUへと送信されてもよい。DUは、シグナリングを構文解析しないが、プロトコル層で直接シグナリングをカプセル化し、且つ、シグナリングを透明な形で端末デバイスまたはCUに伝送する。以下の実施形態において、DUおよび端末デバイスの間のシグナリングのような伝送が伴うならば、DUによってシグナリングを送信または受信することは、このシナリオを含む。例えば、RRC層またはPDCP層におけるシグナリングは、最終的に、PHY層におけるシグナリングとして処理され、且つ、端末デバイスへと送信され、または、PHY層において、受信したシグナリングから変換される。このアーキテクチャにおいて、RRC層またはPDCP層におけるシグナリングはまた、DUによって送信されるものと見做されてもよく、または、DUおよび無線周波数装置によって送信されるものと見做されてもよい。
【0114】
上述の実施形態において、CUは、RANサイドにおけるネットワークデバイスとして分類される。なお、CUは代わりに、CNサイドにおけるネットワークデバイスとして分類されてもよい。これは、本明細書において限定されるものではない。
【0115】
本願の以下の実施形態における装置は、装置によって実装される機能に基づいて、端末デバイス内に配置されてもよい。上述のCU‐DU構造が使用される場合、ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード、または、CUノードおよびDUノードを含むRANデバイス、であってもよい。
【0116】
NRシステムにおいて、ビームの概念が導入され、その結果、モビリティハンドオーバプロセスにおけるランダムアクセスプロセスは、ビームの選択方法に関連することとなる。現在、ビームは、同期信号ブロック(synchronization signal block, SSB)および/またはチャネル状態情報基準信号(channel state information RS, CSI-RS)を含んでもよく、CSI-RSは、非競合シナリオにおいてランダムアクセス用に使用されてもよい。ビームは、RRCを使用することによって構成されてもよく、SSBは、ブロードキャストメッセージを使用することによって、端末デバイスに送信され、CSI-RSは、RRC専用シグナリングを使用することによって、端末デバイスのために構成されてもよい。例えば、ハンドオーバプロセスにおいて、ソース基地局によって送信されるハンドオーバ要求メッセージを受信した後、ターゲット基地局はハンドオーバ要求応答を返送する。ハンドオーバ要求応答は、端末デバイスに送信されるビーム構成を含む。2つの閾値(rsrp-ThresholdSSBおよびcsirs-Threshold)がそれぞれ、SSB用およびCSI-RS用に構成される。閾値は、端末デバイスによって、ビームを選択するのに使用される。ネットワークデバイスは、端末デバイス用にSSBベースの又はCSI-RSベースの測定情報を構成してもよく、端末デバイスは、SSBの基準信号受信パワー(reference signal received power, RSRP)またはCSI-RSのRSRPを測定する。例えば、端末デバイスによりSSBを測定することによって取得されたRSRPが、SSBのRSRP閾値を超過する場合、ランダムアクセスを実行するべく、対応するSSBと関連付けられるプリアンブルが選択される。
【0117】
なお、NRシステムに補助アップリンク(supplementary uplink, SUL)キャリアが更に導入される、すなわち、1つのセルが1つのダウンリンクキャリアと2つのアップリンクキャリアとをサポートする。この場合、対応するSUL閾値(sul-RSRP-Threshold)もまた、導入される。具体的には、端末デバイスが最初にランダムアクセスを実行する場合、端末デバイスは、測定された信号強度をSUL閾値と比較することによって、通常アップリンク(normal uplink, UL)キャリアまたはSULキャリアの何れを選択するかを決定する。端末デバイスがハンドオーバシナリオにある場合、端末デバイスが、UL、または、SUL、または、ULとSULの両方、の何れを使用するかが、RRC専用シグナリングを使用することによって示されてもよい。
【0118】
LTEシステムにおいて、MRO最適化は主に、A3ハンドオーバイベントのオフセットといったモビリティパラメータを最適化するのに使用される。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告される無線リンク障害(RLF)報告、インタフェースを介して交換されるRLF示唆、および、HO報告に基づいて、モビリティパラメータが最適化されることを必要とするかどうかを決定する。
【0119】
NRシステムにおいて、MRO最適化は、導入されていない。LTE解決策がNRシステムに適用されるならば、ビーム関係のビーム選択、UL/SULおよび帯域幅部分がNRシステムに導入され、ビーム、SULまたは帯域幅部分は無線リンク障害を引き起こし得、且つ、無線リンク障害は現在の技術では区別され且つ解決されることができないので、本願の実施形態は、情報伝送方法を提供する。RLFまたはBFが生じる場合、端末デバイスは、無線リンク障害報告(RLF報告)またはビーム障害回復報告(BFR報告)をネットワークデバイスに報告してもよい。RLF報告またはBFR報告は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの1つまたは複数を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にMROを実行することの助けとなる。
【0120】
図6は、本願の実施形態による情報伝送方法200の概略フローチャートである。
図6に示されるように、方法200の実行主体は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内のチップであってもよい(以下では、説明のために、実行主体がネットワークデバイスである例を使用する)。方法200は、以下の段階を備える。
【0121】
S210:ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有する。第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうち少なくとも1つを含む。
【0122】
オプションとして、第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0123】
オプションとして、第1情報は、無線リンク障害報告(RLF報告)である。
【0124】
リソースについての情報は、無線リンク障害が端末デバイス上で生じるときに使用されるリソースについての情報であることが理解されるべきである。
【0125】
無線リンク障害報告は、無線リンク障害についての情報、および、無線リンク障害が生じるときに使用されるリソースについての情報、のうち少なくとも1つを含むことが更に理解されるべきである。
【0126】
本願の実施形態における技術的解決策は、ハンドオーバシナリオに適用されてもよいこと、例えば、
図2および
図3に示される、早期ハンドオーバ、遅延ハンドオーバ、および、不正確なセルへのハンドオーバ、の場合に適用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、
図2に示されるように、端末デバイス131は、RLF報告をRAN111に送信してもよく、または、端末デバイス131は、RLF報告をRAN112に送信し、RAN112は、RLF示唆をRAN111に送信し、その結果、RAN111は、このハンドオーバシナリオを、早期ハンドオーバシナリオまたは遅延ハンドオーバシナリオとして識別する。更に、
図3に示されるように、端末デバイス131は、RLF報告をRAN113に送信してもよく、RAN113は、RLF示唆をRAN111に送信し、その結果、RAN111は、このハンドオーバシナリオを、不正確なセルへのハンドオーバのシナリオとして識別する。
【0127】
本願の当該実施形態における技術的解決策はまた、単一のネットワークデバイスシナリオに適用されてもよい。例えば、第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、端末デバイスは、第1セルにおいて無線リンク障害が生じた後のある期間内に、第1セルへのRRC接続を再確立する。端末デバイスは、RLF報告を第1ネットワークデバイスに送信してもよく、RLF報告は、無線リンク障害についての情報およびリソースについての情報を含む。
【0128】
オプションとして、端末デバイスによって記録される、リソースについての情報は、端末デバイス上でRLFが生じるときに使用されるリソースについての情報を含み、または、RLFが生じるときに使用された(または使用されていた)リソースについての情報であってもよく、または、RLFが生じるときに最後のサービス用に使用されるリソースについての情報であってもよく、RLFが生じる前に端末デバイスによって使用されるリソースについての情報であってもよい。
【0129】
オプションとして、リソースについての情報は、ビームについての情報を含み、ビームについての情報は、以下の1つまたは複数を含むが、これに限定されるものではない:ビームの識別子、ビームに対する端末デバイスのランダムアクセス情報、ビームが属するセルについての情報(物理セル識別子(physical cell identifier, PCI)、セルグローバル識別子(cell global identifier, CGI)、セルのセル周波数(frequency)情報、等)、および、ビームに対する端末デバイスの測定情報(隣接するビームの測定およびサービングビームの測定を含む)。オプションとして、ビームについての情報は更に、ビームが配置されるセルの測定情報、および、隣接するビームが配置されるセルの測定情報を含む。
【0130】
オプションとして、ビームの識別子は、ビームグループ番号(例えば、SSB-インデックスおよびCSI-RSインデックス)であってもよい。
【0131】
オプションとして、無線リンク障害についての情報は、以下の1つまたは複数を含むが、これに限定されるものではない:
(1)端末デバイスがハンドオーバされる時点から、接続障害が生じる時点までの期間、および/または、端末デバイスがハンドオーバされる時点からRLF報告が報告される時点までの期間、
(2)端末デバイス上でRLFが生じる原因であって、原因は、例えば、以下のうち少なくとも1つを含んでもよい:タイマ満了、ランダムアクセス問題、ビーム回復障害問題、最大値に到達するRLC再伝送の数、等、
(3)生じ端末デバイス上で接続障害が生じることを示している示唆であって、接続障害は、例えば、ハンドオーバ障害、ビームリカバリ障害、または、無線リンク障害を含んでもよい、
(4)最後のサービングセルにおいて端末デバイスに割り当てられるセル無線ネットワーク仮識別子(cell radio network temporary identifier, C-RNTI)、
(5)再確立が生じるときに端末デバイスが配置されるセルについての情報(例えば、CGIおよびPCI)、および、再確立が生じるときに使用されるビームについての情報(例えば、SSB-インデックスおよびCSI-RSインデックス)、並びに、
(6)端末デバイス上でビーム障害が生じる時点から端末デバイス上で無線リンク障害が生じる時点までの期間、および/または、ビーム障害の数。
【0132】
オプションとして、ランダムアクセス情報は、以下の1つまたは複数を含むが、これに限定されるものではない:プリアンブル試行の数(送信されるプリアンブルの番号)、プリアンブル試行で使用されるプリアンブル情報、競合示唆情報(検出される競合)、ランダムアクセスチャネルの負荷情報、物理アップリンク共有チャネルの負荷情報最大パワー到達示唆情報、障害持続時間情報、アクセスレイテンシ情報、パス損失予測情報、バックオフタイム(backoff time)情報、伝送用に利用可能なデータ(data available for transmission)についての情報、および、ランダムアクセスタイプ。
【0133】
プリアンブル試行の数は、プリアンブル伝送を開始してネットワークへのランダムアクセスを上手く実行するまでのプロセスでの端末デバイスによるアクセス用にプリアンブルを送信することの試行数についての情報であってもよい。
【0134】
競合示唆情報は、競合解決が失敗するかどうかについての、または、プリアンブル競合が検出されるかどうかについての、情報であってもよい。
【0135】
最大パワー到達示唆情報は、伝送されたプリアンブルが最大パワーレベルに到達するかどうかについての情報であってもよい。
【0136】
障害持続時間情報は、端末デバイスによってランダムアクセス試行が行われる時間についての情報であってもよい。
【0137】
アクセスレイテンシ情報は、端末デバイスがプリアンブル伝送を開始する時点から、ランダムアクセスが成功する時点までの期間についての情報であってもよい。
【0138】
パス損失予測情報は、端末デバイスがランダムアクセス試行を実行するときにもたらされるパス損失についての情報であってもよい。
【0139】
バックオフタイム情報は、ランダムアクセスプロセスにおけるネットワークバックオフ制御メカニズムの遅延時間についての情報であってもよい。
【0140】
ランダムアクセスタイプは、オンデマンドシステム情報(on demand system information)、RRC接続確率、および、ビーム障害回復(BFR)のうち少なくとも1つを含んでもよい。オンデマンドシステム情報のランダムアクセスタイプは更に、ランダムアクセスプロセスメッセージ1(message 1, Msg1)要求のタイプ、および、ランダムアクセスプロセスメッセージ3(message 3, Msg3)要求のタイプ、のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0141】
オプションとして、端末デバイス上でRLFが生じる原因が、ランダムアクセス問題またはビーム回復障害問題である場合、リソースについての情報は、ランダムアクセス情報を含み、ランダムアクセス情報は、ランダムアクセスが失敗するときに使用されるビームについての情報および/またはランダムアクセスが成功するときに使用されるビームについての情報を含む。
【0142】
オプションとして、リソースについての情報は、アップリンクキャリアについての情報を含み、ビームについての情報の説明と同様の説明において、ビームの識別子は、アップリンクキャリアの識別子と置き換えられてもよい。アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報、アップリンクキャリアの識別子、等の任意の1つまたは複数であってもよく、アップリンクキャリアは、SULまたはULであってもよい。
【0143】
オプションとして、アップリンクキャリアについての情報は、端末デバイス上でRLFが生じるときに使用されるアップリンクキャリアについての情報であり、または、端末デバイス上でRLFが生じる前に使用されるアップリンクキャリアについての情報であってもよい。
【0144】
オプションとして、リソースについての情報は、帯域幅部分についての情報を含み、ビームについての情報の説明と同様の説明において、ビームの識別子は、BWPの識別子と置き換えられる。BWPについての情報は更に、以下のうちの任意の1つまたは複数を含んでもよい:配置および帯域幅(location and bandwidth)、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)、アップリンクBWPの使用される情報、並びに、ダウンリンクBWPの使用される情報。アップリンクまたはダウンリンクBWPの使用される情報は、以下のうちの任意の1つまたは複数を含んでもよい:共通構成、専用構成、等。
【0145】
オプションとして、帯域幅部分についての情報は、端末デバイス上でRLFが生じるときに使用される帯域幅部分についての情報であり、または、端末デバイス上でRLFが生じる前に使用される帯域幅部分についての情報であってもよい。
【0146】
本願の当該実施形態において、第1情報は、既存のRLF報告を使用することによってネットワークデバイスに送信されてもよく、または、再確立要求メッセージを使用することによってネットワークデバイスに送信されてもよく、または、別の既存のメッセージ若しくは報告を使用することによって送信されてもよく、または、新しい報告若しくはメッセージを使用することによって送信されてもよいことが理解されるべきである。これは、本願において限定されるものではない。
【0147】
第1情報が、再確立要求メッセージによってネットワークデバイスに送信される場合に、再確立要求メッセージは、第1情報における、少なくとも1つのタイプの情報、または、複数のタイプの情報の組み合わせ、を含んでもよいことに留意されるべきである。これは、本願において限定されるものではない。
【0148】
オプションとして、第1情報は、ビーム障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0149】
オプションとして、第1情報はビーム障害回復報告(BFR報告)であり、BFR報告は、ビーム障害についての情報およびリソースについての情報を含む。
【0150】
例えば、
図2に示されるように、端末デバイス131は、BFR報告をRAN112に送信してもよく、RAN112は、ビーム障害の原因を決定した後にMROを実行する。
【0151】
別の例として、第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1セルにある端末デバイス上でBFが生じ、且つ、BFRが成功し、且つ、端末デバイスは、BFR報告を第1ネットワークデバイスに送信してもよい。BFR報告は、ビーム障害についての情報およびリソースについての情報を含む。
【0152】
オプションとして、端末デバイスによって記録される、リソースについての情報は、端末デバイス上でBFR/BFが生じるときに使用されるリソースについての情報を含み、または、BFR/BFが生じるときに使用された(または使用されていた)リソースについての情報であってもよく、または、BFR/BFが生じるときに最後のサービス用に使用されるリソースについての情報であってもよく、BFR/BFが生じる前に端末デバイスによって使用されるリソースについての情報であってもよい。
【0153】
オプションとして、リソースについての情報に含まれる、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、および、帯域幅部分についての情報の説明は、上述の説明と同様である。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0154】
オプションとして、ビーム障害についての情報は、以下の1つまたは複数を含むが、これに限定されるものではない:
(1)端末デバイス上でビーム障害が生じる時点からビーム障害回復が成功する時点までの期間、および/または、端末デバイス上でビーム障害が生じる時点からBFR報告が報告される時点までの期間、
(2)端末デバイス上でビーム障害が生じる原因であって、原因は、例えば、以下のうち少なくとも1つを含んでもよい:タイマ満了、ランダムアクセス問題、最大値に到達するRLC再伝送の数、等、
(3)最後のサービスにおいてセル内で端末デバイスに割り当てられるセル無線ネットワーク仮識別子(cell radio network temporary identifier, C-RNTI)、並びに、
(4)端末デバイスによって再確立されるセルについての情報(例えば、CGIおよびPCI)、および/または、再確立されたビームについての情報(例えば、SSB-インデックスおよびCSI-RSインデックス)。
【0155】
オプションとして、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間、のうち少なくとも1つを含む。
【0156】
オプションとして、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間、のうち少なくとも1つは、代わりに、BFR報告に直接含まれてもよい。
【0157】
S220:ネットワークデバイスは、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する。
【0158】
具体的には、本願の当該実施形態において、第1情報を受信した後に、ネットワークデバイスはモビリティロバスト性最適化を実行してもよい。ハンドオーバプロセスにおいて、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、または、ソースネットワークデバイスであってもよい。以下では、
図7から
図19を参照して、ハンドオーバシナリオにおけるネットワークデバイスの特定の最適化プロセスを詳細に説明する。
【0159】
図7は、本願の実施形態による情報伝送方法300の概略フローチャートである。
図7に示されるように、方法300は、以下の段階を備える。
【0160】
S310:端末デバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0161】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第1ネットワークデバイスに送信する前に、方法300は更に、以下の段階を備える。
【0162】
第2ネットワークデバイスは、ハンドオーバコマンドを端末デバイスに送信し、端末デバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信されるハンドオーバコマンドを受信する。ハンドオーバコマンドは、端末デバイスに対して、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供される第2セルから、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルへとハンドオーバされることを示すのに使用される。
【0163】
端末デバイスは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供される第2セルから、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルへとハンドオーバされる。
【0164】
第1セル内の端末デバイス上でビーム障害が生じ、ビーム障害回復が成功する。
【0165】
具体的には、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第1セルは、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるターゲットセルであり、第2セルは、ソースネットワークデバイスによってサービスを提供されるソースセルである。端末デバイスが、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルへとハンドオーバされた後、BFが生じ、BFRが成功する。この場合、端末デバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに報告してもよい。
【0166】
例えば、
図2に示されるように、端末デバイス131は、ソースセルAによって送信されるハンドオーバコマンドを受信し、端末デバイス131は、ターゲットセルBへのランダムアクセス(RACH)を実行し、且つ、セルBへと上手くアクセスする。しかしながら、端末デバイス131がターゲットセルBに上手くアクセスした後の短期間(例えば、3秒未満)においてBFRが複数回生じ、リカバリが成功する。リカバリは成功するが、セルBにおける端末デバイスの信号品質等は、あまり良好ではないかもしれない。この場合、端末デバイス131は、BFR報告を報告することをトリガする。
【0167】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第1ネットワークデバイスに送信する前に、方法は更に、以下の段階を備える。
【0168】
端末デバイスは、BFの数が第1値に等しい又はそれより大きいと決定する、および/または、端末デバイスは、BFR回数が第2値に等しい又はそれより大きいと決定する、および/または、端末デバイスは、タイマが満了すると決定する。
【0169】
第1値、第2値、および、タイマは、ネットワークデバイスによって、端末デバイス用に構成されてもよく、プロトコルにおいて特定されてもよく、または、別の方式において決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。
【0170】
具体的には、第1情報の報告は、端末デバイスによってイベントトリガ方式でトリガされてもよく、ここでは例えば、イベントは、BFの数若しくはBFR回数がある値に等しい若しくはそれより大きいことであり、または、タイマ(timer)トリガ方式でトリガされてもよい。イベントトリガ方式における第1値および第2値、並びに、タイマは、ネットワークデバイス(例えば、ターゲットネットワークデバイス)によって端末デバイス用に構成されてもよい。
【0171】
オプションとして、第1情報は、BFR報告である。
【0172】
第1情報の説明は、方法200における第1情報の説明と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0173】
BFR報告は、端末デバイスおよび第1ネットワークデバイスの間のRRC接続によって報告されてもよく、または、別の既存のメッセージを使用することによって報告されてもよく、新たに定義されるメッセージを使用することによって報告されてもよいことが更に理解されるべきである。これは、本願の当該実施形態において限定されるものではない。
【0174】
S320:第1ネットワークデバイスは、ビーム障害の原因を決定する。
【0175】
オプションとして、第1ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0176】
第1ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0177】
方法300は更に、以下の段階を備える。
【0178】
S331:第1ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0179】
オプションとして、リソースは、ビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分の1つまたは複数を含み、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、以下の任意の1つまたは複数を含む。
【0180】
第1ネットワークデバイスがSSBに対応する第1閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスがCSI-RSに対応する第2閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスが、ランダムアクセスチャネル(random access channel, RACH)リソース、例えば、各SSB若しくはCSI-RSに対応する時間-周波数リソース、または、各SSB若しくはCSI-RSに含まれるプリアンブルグループ、を調整し、若しくは、イニシャル伝送/受信パワーといったパラメータおよびプリアンブルの段階を適切に調整する。
【0181】
オプションとして、方法300は更に、以下の段階を備える。
【0182】
第1ネットワークデバイスは、第4情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信し、ここで、第4情報は、リソースの調整された構成を示すのに使用される。
【0183】
オプションとして、第1ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0184】
第1ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0185】
オプションとして、第1ネットワークデバイスは、ビーム障害が、早期ハンドオーバシナリオまたは遅延ハンドオーバシナリオといったシナリオによってもたらされると直接決定する。
【0186】
方法300は更、以下の段階を備える。
【0187】
S332:第1ネットワークデバイスは、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスによって送信される第2情報を受信し、ここで、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0188】
S333:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0189】
オプションとして、第2ネットワークデバイスがモビリティパラメータを調整することは、以下の段階を含む。
【0190】
第2ネットワークデバイスは、A3イベントの関連するパラメータを調整する。
【0191】
オプションとして、第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整するべく、第2情報に基づいてビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされるかどうかを決定し、すなわち、ビーム障害が早期ハンドオーバシナリオまたは遅延ハンドオーバシナリオといったシナリオによってもたらされるかどうかを決定する。
【0192】
オプションとして、第2情報は、早期ハンドオーバを示している示唆であり、第2ネットワークデバイスは、第2情報を受信した後にモビリティパラメータを調整する。
【0193】
本願の当該実施形態において、第1ネットワークデバイスが、ビーム障害がリソース構成問題によってもたらされると決定するならば、第1ネットワークデバイスは、後続のハンドオーバ構成用に、リソースの構成を調整し、例えば、ビームおよびSULの関連する閾値構成を調整する。そうでない場合、第1ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソース構成問題によってもたらされないと決定するならば、第1ネットワークデバイスは、示唆を第2ネットワークデバイスに送信する。示唆を受信した後、第2ネットワークデバイスは、関連するモビリティパラメータを調整するべく、ビーム障害が早期ハンドオーバシナリオまたは別の新たに定義されたシナリオによってもたらされると決定する。
【0194】
方法200のS210においてネットワークデバイスがモビリティロバスト性最適化を実行するプロセスは、S320およびS331を含んでもよいこと、または、S320、S332およびS333を含んでもよいことが理解されるべきである。
【0195】
図8は、本願の実施形態による情報伝送方法300の別の概略フローチャートである。
図7に示される方法と、
図8に示される方法との間の差異は、
図7に示される方法におけるビーム障害の原因はターゲットネットワークデバイス(第1ネットワークデバイス)によって決定され得、
図8に示される方法におけるビーム障害の原因はソースネットワークデバイス(第2ネットワークデバイス)によって決定され得る点にある。方法300は、以下の段階を備える。
【0196】
S311:端末デバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0197】
S311はS310と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0198】
S312:第1ネットワークデバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0199】
具体的には、第1情報を受信した後、第1ネットワークデバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに転送し、第2ネットワークデバイスは、ビーム障害の原因を決定する。
【0200】
S321:第2ネットワークデバイスは、ビーム障害の原因を決定する。
【0201】
オプションとして、第2ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を有する。
【0202】
第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0203】
方法300は更に、以下の段階を備える。
【0204】
S334:第2ネットワークデバイスは、第3情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信される第3情報を受信し、ここで、第3情報は、第1ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0205】
S335:第1ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0206】
オプションとして、リソースは、ビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分の1つまたは複数を含み、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、以下の任意の1つまたは複数を含む。
【0207】
第1ネットワークデバイスがSSBに対応する第1閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスがCSI-RSに対応する第2閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスが、RACHリソース、例えば、各SSB若しくはCSI-RSに対応する時間-周波数リソース、または、各SSB若しくはCSI-RSに含まれるプリアンブルグループ、を調整し、若しくは、イニシャル伝送/受信パワーといったパラメータおよびプリアンブルの段階を適切に調整する。
【0208】
オプションとして、第3情報は、第1ネットワークデバイスによって調整される、特定のリソースの構成を示すのに使用され、特定のリソースは、ビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分の1つまたは複数である。
【0209】
オプションとして、第2ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を有する。
【0210】
第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0211】
オプションとして、第2ネットワークデバイスは、ビーム障害が、早期ハンドオーバシナリオまたは遅延ハンドオーバシナリオといったシナリオによってもたらされると直接決定する。
【0212】
方法300は更に、以下の段階を備える。
【0213】
S336:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0214】
第2ネットワークデバイスが、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する場合、第2ネットワークデバイスは、ハンドオーバ問題(例えば、早期ハンドオーバまたは遅延ハンドオーバ)を決定し、且つ、モビリティパラメータを調整することが理解されるべきである。
【0215】
本願の当該実施形態において、第2ネットワークデバイスが、ビーム障害がリソース構成問題によってもたらされると決定するならば、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスに対して、後続のハンドオーバ構成用に、リソースの構成を調整すること、例えば、ビームおよびSULの関連する閾値構成を調整することを示す。そうでない場合、第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソース構成問題によってもたらされないが、モビリティパラメータ問題によってもたらされると決定し、その結果、第2ネットワークデバイスは、関連するモビリティパラメータを調整するべく、ビーム障害が、早期ハンドオーバシナリオまたは別の新たに定義されるシナリオによってもたらされると決定する。
【0216】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、ビーム障害が生じる場合に、端末デバイスによって報告される情報は、リソースについての情報を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にモビリティロバスト性最適化を実行することを助け、それによって、ハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ成功率を改善する。
【0217】
図9は、本願の実施形態による情報伝送方法400の概略フローチャートである。
図9に示されるように、方法400は以下の段階を備える。
【0218】
S410:端末デバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0219】
S411:第2ネットワークデバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信する。
【0220】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第2ネットワークデバイスに送信する前に、方法400は更に、以下の段階を備える。
【0221】
第2ネットワークデバイスは、ハンドオーバコマンドを端末デバイスに送信し、端末デバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信されるハンドオーバコマンドを受信する。ハンドオーバコマンドは、端末デバイスに対して、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供される第2セルから、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルへとハンドオーバされることを示すのに使用される。
【0222】
端末デバイスは、端末デバイスが第1ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルへとハンドオーバされる前に無線リンク障害が生じると決定し、または、端末デバイスは、端末デバイスが第1ネットワークデバイスによってサービスを提供される第1セルへとハンドオーバされた後に無線リンク障害が生じると決定する。
【0223】
端末デバイスは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供される第2セルに再接続される。
【0224】
具体的には、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第1セルは、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるターゲットセルであり、第2セルは、ソースネットワークデバイスによってサービスを提供されるソースセルである。端末デバイスが第1セルにハンドオーバされるプロセスで無線リンク障害が生じるならば、端末デバイスは、第2セルに再接続された後に、第1情報を第2ネットワークデバイスに報告してもよい。代わりに、端末デバイスが第1セルへと上手くハンドオーバされた後のある期間に無線リンク障害が生じるならば、端末デバイスは、第2セルに再接続された後、第1情報を第2ネットワークデバイスに報告してもよい。
【0225】
例えば、
図2に示されるように、端末デバイス131は、ソースセルAによって送信されるハンドオーバコマンドを受信し、端末デバイス131は、ターゲットセルBへのランダムアクセス(RACH)を実行する。ランダムアクセスプロセスにおいてRLFが生じ、端末デバイス131は、ソースセルAに再接続される。この場合、端末デバイス131は、RAN111に対してRLF報告を報告することをトリガする。代わりに、オプションとして、端末デバイス131は、RLF報告をRAN111に送信せず、端末デバイス131は、再確立要求をRAN111へと直接送信する。
【0226】
別の例として、
図2に示されるように、端末デバイス131は、ソースセルAによって送信されるハンドオーバコマンドを受信し、端末デバイス131は、ターゲットセルBへのランダムアクセス(RACH)を実行し、且つ、セルBへと上手くアクセスする。しかしながら、端末デバイス131がターゲットセルBに上手くアクセスした後の短期間(例えば、3秒未満)において、RLFが生じる。この場合、端末デバイス131は、RAN111に対してRLF報告を報告することをトリガし、RAN111は、RLF報告をRAN112に転送する。
【0227】
上述の2つのシナリオにおいて、RLFはBFRリカバリ障害によってもたらされ得、または、ULおよびSULの不適切な構成によってもたらされ得、または、RACHリソースの不適切な構成によってもたらされ得、または、別の既存の原因によってもたらされ得ることが理解されるべきである。これは、本願において限定されるものではない。
【0228】
例えば、BFRはターゲットセルBにおける端末デバイス上に生じるが、リカバリは失敗し、その結果、ソースセルAへのRLF及びRRC接続再確立となる。代わりに、UL/SULの構成、または、ターゲットセルBのRACHリソースの構成が不適切であり、その結果、端末デバイスは、ターゲットセルBに上手くアクセスできず、これは、ソースセルAに対するRLF及びRRC接続再確立という結果となる。
【0229】
オプションとして、第1情報はRLF報告である。
【0230】
第1情報の説明は、方法200における第1情報の説明と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0231】
RLF報告は、端末デバイスおよび第1ネットワークデバイスの間のRRC接続によって報告されてもよく、または、別の既存のメッセージを使用することによって報告されてもよく、新たに定義されるメッセージを使用することによって報告されてもよいことが更に理解されるべきである。これは、本願の当該実施形態において限定されるものではない。
【0232】
S420:第1ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0233】
オプションとして、第1ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0234】
第1ネットワークデバイスは、無線リンク障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0235】
方法400は更に、以下の段階を備える。
【0236】
S431:第1ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0237】
オプションとして、リソースは、ビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分の1つまたは複数を含み、第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整することは、以下の任意の1つまたは複数を含む。
【0238】
第1ネットワークデバイスがSSBに対応する第1閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスがCSI-RSに対応する第2閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスが補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整し、または、第1ネットワークデバイスが、RACHリソース、例えば、各SSB若しくはCSI-RSに対応する時間-周波数リソース、または、各SSB若しくはCSI-RSに含まれるプリアンブルグループ、を調整し、若しくは、イニシャル伝送/受信パワーといったパラメータおよびプリアンブルの段階を適切に調整する。
【0239】
オプションとして、第1ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0240】
第1ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0241】
方法400は更、以下の段階を備える。
【0242】
S432:第1ネットワークデバイスは、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスによって送信される第2情報を受信し、ここで、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0243】
S433:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0244】
S420からS433は、
図6の方法300におけるS320からS333と同様であることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0245】
図10は、本願の実施形態による情報伝送方法400の別の概略フローチャートである。
図9に示される方法と、
図10に示される方法との間の差異は、
図9に示される方法における無線リンク障害の原因はターゲットネットワークデバイス(第1ネットワークデバイス)によって決定され得、
図10に示される方法における無線リンク障害の原因はソースネットワークデバイス(第2ネットワークデバイス)によって決定され得る点にある。方法400は、以下の段階を備える。
【0246】
S412:端末デバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0247】
この場合、第2ネットワークデバイスは第1情報を第1ネットワークデバイスに転送しなくてもよいことが理解されるべきである。
【0248】
S421:第2ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0249】
オプションとして、第2ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0250】
第2ネットワークデバイスは、無線リンク障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0251】
方法400は更に、以下の段階を備える。
【0252】
S434:第2ネットワークデバイスは、第3情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信される第3情報を受信し、ここで、第3情報は、第1ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0253】
S435:第1ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0254】
オプションとして、第3情報は、第1ネットワークデバイスによって調整される、特定のリソースの構成を示すのに使用され、特定のリソースは、ビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分の1つまたは複数である。
【0255】
方法400において第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整するプロセスは、方法300において第1ネットワークデバイスがリソースの構成を調整するプロセスと同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0256】
オプションとして、第2ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0257】
第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0258】
方法400は更に、以下の段階を備える。
【0259】
S436:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0260】
上述のものは、
図6から
図10を参照して、早期ハンドオーバシナリオにおいてBFまたはRLFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明している。以下では、
図11および
図12を参照して、遅延ハンドオーバシナリオにおいてBFまたはRLFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明する。
【0261】
図11は、本願の実施形態による情報伝送方法500の概略フローチャートである。
図11に示されるように、方法500は、以下の段階を備える。
【0262】
S510:端末デバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0263】
具体的には、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第1セルは、ターゲットネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第2セルは、ソースネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。端末デバイスがハンドオーバコマンドを受信する前に第2セル内で無線リンク障害が生じ、端末デバイスは第1セルへの接続を再確立し、端末デバイスは第1情報を第1ネットワークデバイスに報告してもよい。
【0264】
例えば、
図2に示されるように、端末デバイス131がソースセルAによって送信されるハンドオーバコマンドを受信する前に、セルA内でRLFが生じ、端末デバイス131は、RAN112においてターゲットセルBを再選択する。この場合、端末デバイス131は、RLF報告を報告することをトリガする。
【0265】
オプションとして、第1情報はRLF報告である。
【0266】
第1情報の説明は、方法200における第1情報の説明と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0267】
S520:第1ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0268】
S520は、
図8におけるS420からS433と同様であることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0269】
オプションとして、第2ネットワークデバイスは無線リンク障害の原因を決定してもよい。
【0270】
方法500は更に、以下の段階を備える。
【0271】
S521:第1ネットワークデバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに転送する。
【0272】
S522:第2ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0273】
S521およびS522は、
図9におけるS421からS436と同様であることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0274】
図12は、本願の実施形態による情報伝送方法600の概略フローチャートである。
図12に示されるように、方法600は、以下の段階を備える。
【0275】
S610:端末デバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、ビーム障害が端末デバイスおよび第2セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0276】
具体的には、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってもよく、第2セルは、ソースネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第2セルにおける端末デバイス上でビーム障害が生じ且つビーム障害回復が成功するならば、例えば、端末デバイスがハンドオーバコマンドを受信する前に第2セル内でビーム障害が頻繁に生じ且つビーム障害回復が成功するならば、端末デバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに報告してもよい。
【0277】
例えば、
図2に示されるように、端末デバイス131が、RAN111によって送信される(端末デバイス131に対してセルAからセルBへとハンドオーバされることを示している)ハンドオーバコマンドを受信する前に、セルA内でBFが生じるが、BFRは成功する。この場合、端末デバイス131は、BFR報告をRAN111に報告してもよい。
【0278】
ここでのBFR報告は、上述の実施形態における内容と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0279】
S620:第2ネットワークデバイスは、ビーム障害の原因を決定する。
【0280】
オプションとして、第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0281】
方法600は更に、以下の段階を備える。
【0282】
S631:第2ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0283】
第2ネットワークデバイスがリソースの構成を調整するプロセスは、上述の実施形態におけるプロセスと同様であることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0284】
オプションとして、第2ネットワークデバイスはビーム障害の原因を決定する。
【0285】
オプションとして、第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0286】
方法600は更に、以下の段階を備える。
【0287】
S632:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0288】
具体的には、第2ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソース構成問題によってもたらされるかどうかを決定してもよい。第2ネットワークデバイスが、ビーム障害がリソース構成問題によってもたらされると決定するならば、第2ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整し、例えば、ビームおよびSULの関連する閾値構成を調整する。オプションとして、第2ネットワークデバイスは、代わりに、報告内の、隣接セルの測定品質に基づいて、決定を実行してもよい。隣接セルの信号強度が相対的に良好であるならば(例えば、隣接セルの信号強度が、サービングセルの信号強度よりも良好であるが、ハンドオーバイベントは満たされていないならば)、第2ネットワークデバイスは、関連するダウンリンクモビリティパラメータを調整するべく、ビーム障害が遅延ハンドオーバシナリオまたは別の新たに定義されるシナリオによってもたらされると決定する。
【0289】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、ビーム障害が生じる場合に、端末デバイスによって報告される情報は、リソースについての情報を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にモビリティロバスト性最適化を実行することを助け、それによって、ハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ成功率を改善する。
【0290】
上述のものは、
図11および
図12を参照して、遅延ハンドオーバシナリオにおいてBFまたはRLFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明している。以下では、
図13および
図14を参照して、不正確なセルへのハンドオーバのシナリオにおいてBFまたはRLFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明する。
【0291】
図13は、本願の実施形態による情報伝送方法700の概略フローチャートである。
図13に示されるように、方法700は、以下の段階を備える。
【0292】
S710:端末デバイスは、第1情報を第3ネットワークデバイスに送信し、第3ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0293】
S711:第3ネットワークデバイスは、第1情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第3ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0294】
第2ネットワークデバイスは、
図3におけるRAN111であってもよく、第3ネットワークデバイスは、
図3におけるRAN113であってもよいことが理解されるべきである。
【0295】
例えば、
図3に示されるように、端末デバイス131は、RAN111によって送信されるハンドオーバコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、セルAからセルBへとハンドオーバされることを示す。ハンドオーバが完了される前にRLFが生じ、端末デバイスは、セル再選択を実行し、且つ、RAN113によってサービスを提供されるセルCを再選択する。再確立が成功した後、端末デバイス131は、RLF報告をRAN113に報告し、RAN113は、セルAにおける端末デバイス131上でRLFが生じることを識別する。この場合、RAN113は、RLF示唆をRAN111に送信し、その結果、RAN111は、端末デバイス131が、1回、不正確なセルへとハンドオーバされることを記録する。
【0296】
S720:第2ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0297】
オプションとして、第2ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0298】
第2ネットワークデバイスは、無線リンク障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0299】
方法700は更に、以下の段階を備える。
【0300】
S731:第2ネットワークデバイスは、第3情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信される第3情報を受信し、ここで、第3情報は、第1ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0301】
S732:第1ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0302】
第1ネットワークデバイスによってリソースの構成を調整するための方法は、方法300における方法と同じであってもよいことが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0303】
オプションとして、第2ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0304】
第2ネットワークデバイスは、無線リンク障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0305】
方法700は更に、以下の段階を備える。
【0306】
S733:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0307】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、端末デバイスは、ビーム障害が生じた後に、不正確なセルへとハンドオーバされ、端末デバイスによって報告される情報は、リソースについての情報を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にモビリティロバスト性最適化を実行することを助け、それによって、ハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ成功率を改善する。
【0308】
図14は、本願の実施形態による情報伝送方法800の概略フローチャートである。
図14に示されるように、方法800は以下の段階を備える。
【0309】
S810:端末デバイスは、第1情報を第3ネットワークデバイスに送信し、第3ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、ビーム障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0310】
S811:第3ネットワークデバイスは、第1情報を第1ネットワークデバイスに送信し、第1ネットワークデバイスは、第3ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0311】
第1ネットワークデバイスは、
図3におけるRAN112であってもよく、第3ネットワークデバイスは、
図3におけるRAN113であってもよいことが理解されるべきである。
【0312】
例えば、
図3に示されるように、端末デバイス131は、RAN111によって送信されるハンドオーバコマンドを受信し、コマンドは、端末デバイス131に対して、セルAからセルBへとハンドオーバされることを示し、端末デバイス131は、セルBへと上手くハンドオーバされる。しかしながら、ハンドオーバが成功した後のある期間内にRLFが生じ、端末デバイスは、セル再選択を実行し、且つ、RAN113によってサービスを提供されるセルCを再選択する。再確立が成功した後、端末デバイス131は、RLF報告をRAN113に報告し、RAN113は、セルBにおける端末デバイス131上でRLFが生じることを識別する。この場合、RAN113は、RLF示唆をRAN112に送信し、その結果、RAN112は、端末デバイス131が、1回、不正確なセルへとハンドオーバされることを記録する。
【0313】
S820:第1ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0314】
オプションとして、第1ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0315】
第1ネットワークデバイスは、無線リンク障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0316】
方法800は更に、以下の段階を備える。
【0317】
S831:第1ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0318】
第1ネットワークデバイスによってリソースの構成を調整するための方法は、方法300における方法と同じであってもよいことが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0319】
オプションとして、第1ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0320】
第1ネットワークデバイスは、無線リンク障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0321】
方法800は更に、以下の段階を備える。
【0322】
S832:第1ネットワークデバイスは、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信し、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスによって送信される第2情報を受信し、ここで、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0323】
S833:第2ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0324】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、端末デバイスは、ビーム障害が生じた後に、不正確なセルへとハンドオーバされ、端末デバイスによって報告される情報は、リソースについての情報を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にモビリティロバスト性最適化を実行することを助け、それによって、ハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ成功率を改善する。
【0325】
上述のものは、
図6から
図14を参照して、早期ハンドオーバ、遅延ハンドオーバ、および、不正確なセルへのハンドオーバのシナリオにおいてBFまたはRLFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明している。以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態における、情報伝送方法900から情報伝送方法1100を説明し、方法900から方法1100は、ネットワークデバイスがCUおよびDUへと分割される場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを説明する。
【0326】
図15は、本願お実施形態による情報伝送方法900の概略フローチャートである。
図15に示されるように、方法900は、以下の段階を備える。
【0327】
S910:端末デバイスは、第5ネットワークデバイスを通じて第1情報を第4ネットワークデバイスに送信し、第4ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0328】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第4ネットワークデバイスに送信する前に、方法は更に、以下の段階を備える。
【0329】
S901:第4ネットワークデバイスは、ハンドオーバをトリガし、ここで、当該ハンドオーバは、第5ネットワークデバイスから第6ネットワークデバイスへのハンドオーバである。
【0330】
S902:第4ネットワークデバイスおよび第6ネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を確立する。
【0331】
S903:第4ネットワークデバイスは、第5ネットワークデバイスを通じてハンドオーバコマンドを端末デバイスに送信する。
【0332】
オプションとして、ハンドオーバコマンドは、RRC再構成情報である。
【0333】
S904:端末デバイスは、第6ネットワークデバイスへのランダムアクセスプロセスを開始することに失敗する。
【0334】
S905:端末デバイスは、再確立要求情報を第5ネットワークデバイスに送信し、第5ネットワークデバイスへの接続を再確立する。
【0335】
オプションとして、第1情報は、再確立要求情報において保持される。
【0336】
S901からS904は、既存のプラクティスと同様であることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で説明されていない。
【0337】
方法900はまた、端末デバイスが第6ネットワークデバイスへのランダムアクセスプロセスを上手く開始する場合にも適用可能であってもよいが、第6ネットワークデバイス上でRLFが生じ、端末デバイスが第5ネットワークデバイスを再選択する(ここで、再確立メッセージは、第1セルのPCIを保持してもよい)ことが更に理解されるべきである。
【0338】
S901において、第4ネットワークデバイスは、ハンドオーバがA3測定イベントに基づいてトリガされてもよいと決定することが更に理解されるべきである。
【0339】
オプションとして、第1セルは、第6ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。
【0340】
オプションとして、第4ネットワークデバイスは、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうち少なくとも1つを有し、および/または、第5ネットワークデバイスは、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうち少なくとも1つを有し、および/または、第6ネットワークデバイスは、無線リンク制御プロトコル層の機能、媒体アクセス制御層の機能および物理層の機能のうち少なくとも1つを有する。
【0341】
オプションとして、第1情報はRLF報告である。
【0342】
第4ネットワークデバイスは、
図4におけるCUであってもよく、または、
図5におけるCU-CPまたはCU-UPであってもよいことが理解されるべきである。第5ネットワークデバイスは、
図4におけるDU1であってもよく、
図5におけるDU1であってもよい。第6ネットワークデバイスは、
図4におけるDU2であってもよく、
図5におけるDU2であってもよい。
【0343】
例えば、
図4または
図5に示されるように、1つのCUは、複数のDUと通信してもよく、CUは、DU変更をトリガしてもよい。変更の前に、CUは、DU1を通じて端末デバイスと通信してもよく、CUは、DUを変更してもよく、その結果、CUは、DU2を通じて端末デバイスと通信する。端末デバイスおよびターゲットDU2の間のランダムアクセスプロセスにおいてRLFが生じ、端末デバイスは、ソースDU1を再選択し、且つ、CUにアクセスし、端末デバイスは、CUに報告されるメッセージ内に、失敗したセルのPCIを保持してもよい。
【0344】
オプションとして、RLF報告は、端末デバイスおよびDU1がCUへの接続を再確立したときにCUに送信されてもよく、または、CUに直接送信されてもよい。RLF報告の内容は、上述の実施形態において説明されたものと同じである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0345】
S920:第4ネットワークデバイスは、第1情報を第6ネットワークデバイスに送信し、第6ネットワークデバイスは、第4ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0346】
オプションとして、第4ネットワークデバイスは、新しいメッセージを使用することによって(例えば、F1AP無線リンク障害示唆(RLF示唆)情報を使用することによって)、または、既存のメッセージを使用することによって、第1情報を第6ネットワークデバイスに送信する。
【0347】
オプションとして、既存のメッセージは、F1APメッセージであってもよく、以下のメッセージを含むが、これらに限定されるものではない:端末デバイスコンテキストセットアップ要求/応答(UEコンテキストセットアップ要求/応答)メッセージ、端末デバイスコンテキスト修正要求/応答/受領(UEコンテキスト修正要求/応答/要請)メッセージ、端末デバイスコンテキストリリース要求/応答(UEコンテキストリリース要求/応答)メッセージ、または、F1インタフェースセットアップ要求/応答(F1セットアップ要求/応答)メッセージ。
【0348】
S930:第6ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0349】
オプションとして、第6ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0350】
第6ネットワークデバイスは、無線リンク障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0351】
方法900は更に、以下の段階を備える。
【0352】
S931:第6ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0353】
例えば、DU2は、RLF報告の内容に基づいて、RACHリソース構成、ビーム構成、または、SUL/UL構成の問題といった問題を決定する。問題がリソース構成問題であるならば、DU2は、構成を直接修正する。
【0354】
第6ネットワークデバイスによってリソースの構成を調整するための方法は、方法300における方法と同じであってもよいことが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0355】
オプションとして、第6ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0356】
第6ネットワークデバイスは、無線リンク障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0357】
方法900は更に、以下の段階を備える。
【0358】
S932:第6ネットワークデバイスは、第2情報を第4ネットワークデバイスに送信し、第4ネットワークデバイスは、第6ネットワークデバイスによって送信される第2情報を受信し、ここで、第2情報は、第4ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0359】
オプションとして、第2情報は更に、第6ネットワークデバイスがリソース構成修正を完了したことを示すのに使用されてもよく、または、モビリティ問題、例えば、早期ハンドオーバまたは遅延ハンドオーバの問題を示すのに使用されてもよい。
【0360】
S933:第4ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0361】
例えば、DU2は、DU変更報告をCUに送信してもよく、ここで、報告は、問題が構成問題であるかどうかを示している情報、構成修正完了情報、または、問題が早期ハンドオーバ問題等であるかどうかを示している情報、を含む。すなわち、問題がDU2のリソース構成問題ではないならば、DU2によって送信されるDU変更報告は、問題が早期ハンドオーバ問題であることを示し、その結果、CUは、ダウンリンクモビリティパラメータを最適化する。代わりに、問題がDU2のリソース構成問題であるならば、DU2によって送信されるDU変更報告は、DU2のリソース構成修正が完了されたことを示す。オプションとして、DU変更報告は、新たに定義されるF1APメッセージまたは既存のF1APメッセージを使用することによって送信される。
【0362】
ある実施形態において、
図16は、本願の実施形態による情報伝送方法900の別の概略フローチャートである。
図16に示されるように、方法900は、以下の段階を備える。
【0363】
S911:端末デバイスは、第5ネットワークデバイスを通じて第1情報を第4ネットワークデバイスに送信し、第4ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0364】
S911はS910と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0365】
S934:第4ネットワークデバイスは、無線リンク障害の原因を決定する。
【0366】
オプションとして、第4ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0367】
第4ネットワークデバイスは、無線リンク障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0368】
方法900は更に、以下の段階を備える。
【0369】
S935:第4ネットワークデバイスは、第3情報を第6ネットワークデバイスに送信し、第6ネットワークデバイスは、第4ネットワークデバイスによって送信される第3情報を受信し、ここで、第3情報は、第6ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0370】
S936:第6ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0371】
オプションとして、第3情報は、第6ネットワークデバイスによって調整される、特定のリソースの構成を示すのに使用され、特定のリソースは、ビーム、アップリンクキャリアまたは帯域幅部分の1つまたは複数である。
【0372】
例えば、DU2は、第3情報の示唆に基づいて、対応するリソースの構成を修正する。
【0373】
リソースの構成は、上述の方法300におけるリソースの構成と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0374】
第6ネットワークデバイスによってリソースの構成を調整するための方法は、方法300における方法と同じであってもよいことが更に理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0375】
例えば、CUは、RLF報告に基づいて問題を決定し、例えば、問題が、DU2の早期ハンドオーバ問題またはDU2の構成問題であると決定する。構成問題は、RACHリソース構成、ビーム構成、帯域幅部分BWP構成、SUL/UL構成、等のうち少なくとも1つの問題を含んでもよい。問題がリソース構成問題であるならば、CUは問題示唆をDU2に送信する。問題示唆は、RACHリソース構成問題示唆、ビーム問題示唆、BWP構成問題示唆、SUL/UL構成問題示唆、等であってもよい。従って、DU2は、対応するリソース構成を修正する。
【0376】
DU2は、DU変更報告をCUに送信してもよく、ここで、報告は、問題が、構成問題、構成修正完了情報、等であるかどうかを示している情報を含む。
【0377】
オプションとして、第4ネットワークデバイスが無線リンク障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0378】
第4ネットワークデバイスは、無線リンク障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0379】
方法900は更に、以下の段階を備える。
【0380】
S937:第4ネットワークデバイスは、ダウンリンクモビリティパラメータを調整する。
【0381】
例えば、CUが、RLFがDU早期ハンドオーバによってもたらされると決定するならば、CUは、ダウンリンクモビリティパラメータを直接最適化する。オプションとして、最適化されたダウンリンクモビリティパラメータは、A3イベントの関連するパラメータを含む。
【0382】
上述のものは、
図15および
図16を参照して、DU早期ハンドオーバにおいてRLFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明している。以下では、
図17および
図18を参照して、DU早期ハンドオーバにおいてBFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明する。
【0383】
図17は、本願の実施形態による情報伝送方法1000の概略フローチャートである。
図17に示されるように、方法1000は、以下の段階を備える。
【0384】
S1010:端末デバイスは、第1情報を第4ネットワークデバイスに送信し、第4ネットワークデバイスが、第6ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信する。第1情報は、ビーム障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0385】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第4ネットワークデバイスに送信することは、以下の段階を有する。
【0386】
端末デバイスは、第1情報を第4ネットワークデバイスに直接送信する。
【0387】
代わりに、端末デバイスは、第6ネットワークデバイスを通じて第1情報を第4ネットワークデバイスに送信する。
【0388】
オプションとして、第1情報は、BFR報告を含む。
【0389】
BFR報告の説明は、上述の実施形態における説明と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0390】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第4ネットワークデバイスに送信する前に、方法は更に、以下の段階を備える。
【0391】
S1001:第4ネットワークデバイスは、ハンドオーバをトリガし、ここで、当該ハンドオーバは、第5ネットワークデバイスから第6ネットワークデバイスへのハンドオーバである。
【0392】
S1002:第4ネットワークデバイスおよび第6ネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を確立する。
【0393】
S1003:第4ネットワークデバイスは、第5ネットワークデバイスを通じてハンドオーバコマンドを端末デバイスに送信する。
【0394】
オプションとして、ハンドオーバコマンドは、RRC再構成情報である。
【0395】
S1004:端末デバイスは、第6ネットワークデバイスへのランダムアクセスプロセスを上手く開始するが、BFRが第1セルにおける端末デバイス上で複数回生じ、且つ、RLFは生じない。
【0396】
S1001からS1004は、既存のプラクティスと同様であることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で説明されていない。
【0397】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第4ネットワークデバイスに送信する前に、方法は更に、以下の段階を備える。
【0398】
端末デバイスは、BFの数が第1値に等しい又はそれより大きいと決定する、および/または、端末デバイスは、BFR回数が第2値に等しい又はそれより大きいと決定する、および/または、端末デバイスは、タイマが満了すると決定する。
【0399】
具体的には、第1情報の報告は、端末デバイスによってイベントトリガ方式でトリガされてもよく、ここでは例えば、イベントは、BFの数若しくはBFR回数がある値に等しい若しくはそれより大きいことであり、または、タイマ(timer)トリガ方式でトリガされてもよい。イベントトリガ方式における第1値および第2値、並びに、タイマは、ネットワークデバイス(例えば、CU)によって端末デバイス用に構成されてもよい。
【0400】
オプションとして、第1セルは、第6ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。
【0401】
オプションとして、第4ネットワークデバイスは、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうち少なくとも1つを有し、および/または、第5ネットワークデバイスは、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうち少なくとも1つを有し、および/または、第6ネットワークデバイスは、無線リンク制御プロトコル層の機能、媒体アクセス制御層の機能および物理層の機能のうち少なくとも1つを有する。
【0402】
第4ネットワークデバイスは、
図4におけるCUであってもよく、または、
図5におけるCU-CPまたはCU-UPであってもよいことが理解されるべきである。第5ネットワークデバイスは、
図4におけるDU1であってもよく、
図5におけるDU1であってもよい。第6ネットワークデバイスは、
図4におけるDU2であってもよく、
図5におけるDU2であってもよい。
【0403】
例えば、
図4または
図5に示されるように、CUはDUハンドオーバをトリガし、その後、CUおよびターゲットDU2は、端末デバイスのコンテキストを確立する。CUは、ソースDU1を通じてハンドオーバコマンド(例えば、RRC再構成情報)を端末デバイスに送信し、その結果、端末デバイスは、ターゲットDU2へのランダムアクセスを実行し、端末デバイスは、DU2へのランダムアクセスを上手く実行する。しかしながら、ランダムアクセスが成功した後の短期間において、BFが頻繁に生じるが、BFRは成功し、且つ、RLFは生じない。
【0404】
端末デバイスは、BFR報告を記録してCUへ送信する。例えば、端末デバイスのBFR報告は、(例えば、RRCメッセージを使用することによって)CUに直接報告され、または、(例えば、レイヤ1メッセージまたはレイヤ2メッセージを使用することによって)最初にDU2に報告されて、その後、DU2を通じてCUに送信される。
【0405】
S1020:第4ネットワークデバイスは、第1情報を第6ネットワークデバイスに送信し、第6ネットワークデバイスは、第4ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0406】
オプションとして、第4ネットワークデバイスは、新しいメッセージ(例えば、新たに定義されるF1APビーム障害回復示唆(BFR示唆)メッセージ)、または、既存のF1APメッセージを使用することによって、第1情報を第6ネットワークデバイスに送信する。
【0407】
オプションとして、既存のF1APメッセージは、以下のメッセージを含むが、これらに限定されるものではない:端末デバイスコンテキストセットアップ要求/応答(UEコンテキストセットアップ要求/応答)メッセージ、端末デバイスコンテキスト修正要求/応答/受領(UEコンテキスト修正要求/応答/要請)メッセージ、端末デバイスコンテキストリリース要求/応答(UEコンテキストリリース要求/応答/要請)メッセージ、または、F1インタフェースセットアップ要求/応答(F1セットアップ要求/応答)メッセージ。
【0408】
S1030:第6ネットワークデバイスは、ビーム障害の原因を決定する。
【0409】
オプションとして、第6ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0410】
第6ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0411】
方法1000は更に、以下の段階を備える。
【0412】
S1031:第6ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0413】
例えば、DU2は、BFR報告の内容に基づいて、RACHリソース構成、ビーム構成、または、SUL/UL構成の問題といった問題を決定する。問題がリソース構成問題であるならば、DU2は、構成を直接修正する。
【0414】
第6ネットワークデバイスによってリソースの構成を調整するための方法は、方法300における方法と同じであってもよいことが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0415】
オプションとして、第6ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0416】
第6ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0417】
方法1000は更に、以下の段階を備える。
【0418】
S1032:第6ネットワークデバイスは、第2情報を第4ネットワークデバイスに送信し、第4ネットワークデバイスは、第6ネットワークデバイスによって送信される第2情報を受信し、ここで、第2情報は、第4ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0419】
S1033:第4ネットワークデバイスは、モビリティパラメータを調整する。
【0420】
例えば、DU2は、DU変更報告をCUに送信してもよく、ここで、報告は、問題が構成問題であるかどうかを示している情報、構成修正完了情報、または、問題が早期ハンドオーバ問題等であるかどうかを示している情報、を含む。すなわち、問題がDU2のリソース構成問題ではないならば、DU2によって送信されるDU変更報告は、問題が早期ハンドオーバ問題であることを示し、その結果、CUは、ダウンリンクモビリティパラメータを最適化する。代わりに、問題がDU2のリソース構成問題であるならば、DU2によって送信されるDU変更報告は、DU2のリソース構成修正が完了されたことを示す。オプションとして、DU変更報告は、新たに定義されるF1APメッセージまたは既存のF1APメッセージを使用することによって送信される。
【0421】
ある実施形態において、
図18は、本願の実施形態による情報伝送方法1000の別の概略フローチャートである。
図18に示されるように、方法1000は、以下の段階を備える。
【0422】
S1011:端末デバイスは、第1情報を第4ネットワークデバイスに送信し、ここで、第1情報は、ビーム障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0423】
オプションとして、端末デバイスが第1情報を第4ネットワークデバイスに送信することは、以下の段階を有する。
【0424】
端末デバイスは、第1情報を第4ネットワークデバイスに直接送信する。
【0425】
代わりに、端末デバイスは、第6ネットワークデバイスを通じて第1情報を第4ネットワークデバイスに送信する。
【0426】
オプションとして、第1情報はBFR報告である。
【0427】
BFR報告の内容は、上述の実施形態におけるBFR報告の内容と同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0428】
S1011のプロセスはS1010のプロセスと同じであることが理解されるべきである。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0429】
S1034:第4ネットワークデバイスは、ビーム障害の原因を決定する。
【0430】
オプションとして、第4ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0431】
第4ネットワークデバイスは、ビーム障害がリソースの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0432】
方法1000は更に、以下の段階を備える。
【0433】
S1035:第4ネットワークデバイスは、第3情報を第6ネットワークデバイスに送信し、第6ネットワークデバイスは、第4ネットワークデバイスによって送信される第3情報を受信し、ここで、第3情報は、第6ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0434】
S1036:第6ネットワークデバイスは、リソースの構成を調整する。
【0435】
例えば、CUは、BFR報告に基づいて問題を決定し、例えば、問題が、DU2の早期ハンドオーバ問題またはDU2の構成問題であると決定する。構成問題は、RACHリソース構成、ビーム構成、SUL/UL構成、等のうち少なくとも1つの問題を含んでもよい。問題がリソース構成問題であるならば、CUは問題示唆をDU2に送信する。問題示唆は、RACHリソース構成問題示唆、ビーム問題示唆、SUL/UL構成問題示唆、等であってもよい。従って、DU2は、対応する構成を修正する。
【0436】
DU2は、DU変更報告をCUに送信してもよく、ここで、報告は、問題が、構成問題、構成修正完了情報、等であるかどうかを示している情報を含む。
【0437】
オプションとして、方法は更に、以下の段階を備える。
【0438】
第6ネットワークデバイスは、第4情報を第4ネットワークデバイスに送信し、第4ネットワークデバイスは、第6ネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信し、ここで、第4情報は、リソースの修正された構成を示すのに使用される。
【0439】
オプションとして、第4ネットワークデバイスがビーム障害の原因を決定することは、以下の段階を備える。
【0440】
第4ネットワークデバイスは、ビーム障害がモビリティパラメータの不適切な構成によってもたらされると決定する。
【0441】
方法1000は更に、以下の段階を備える。
【0442】
S1037:第4ネットワークデバイスは、ダウンリンクモビリティパラメータを調整する。
【0443】
例えば、CUが、RLFがDU早期ハンドオーバによってもたらされると決定するならば、CUは、ダウンリンクモビリティパラメータを直接最適化する。オプションとして、最適化されたダウンリンクモビリティパラメータは、A3イベントの関連するパラメータを含む。
【0444】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、CU-DUアーキテクチャにおけるDUハンドオーバプロセスでBFまたはRLFが生じる場合に、端末デバイスによって報告される情報は、リソースについての情報を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にモビリティロバスト性最適化を実行することを助け、それによって、ハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ成功率を改善する。
【0445】
上述のものは、
図15から
図18を参照して、DU早期ハンドオーバにおいてRLFまたはBFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明している。以下では、
図19および
図20を参照して、DU遅延ハンドオーバにおいてRLFまたはBFが端末デバイス上で生じる場合にネットワークデバイスがMROを実行するメカニズムを詳細に説明する。
【0446】
図19は、本願の実施形態による情報伝送方法1100の概略フローチャートである。
図19に示されるように、方法1100は、以下の段階を備える。
【0447】
S1110:第5ネットワークデバイスにおける端末デバイス上でRLFが生じる。
【0448】
S1120:端末デバイスは、第6ネットワークデバイスを通じて再確立要求情報を第4ネットワークデバイスに送信し、ここで、再確立要求情報は、第5ネットワークデバイスの識別情報を含む。
【0449】
S1130:端末デバイスは第6ネットワークデバイスを再選択し、再確立は成功する。
【0450】
S1140:再確立要求情報を受信した後、第4ネットワークデバイスは、再確立されるセルが、第6ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであって、且つ、現在のサービングセルの識別情報とは異なる識別情報を有すると決定してもよく、第6ネットワークデバイスは、遅延ハンドオーバを直接決定してもよい。
【0451】
例えば、
図4または
図5に示されるように、DU1における端末デバイス上でRLFが生じ、その後、端末デバイスはターゲットDU2を再選択し、再確立は成功する。端末デバイスのRRC再確立要求メッセージは、失敗したDU1のセル識別子を含む。この場合、再確立要求を受信した後、CUは、再確立されるセルが、DU2によってサービスを提供されることを学んでもよく、再確立されるセルの識別子は、現在のサービングセルの識別子とは異なる。従って、CUは、1つの遅延DUハンドオーバを直接決定してもよい。
【0452】
遅延ハンドオーバシナリオが更に、DU1における端末デバイス上でBFが生じるがBFRは成功すること、端末デバイスがDU1を通じてBFR報告をCUに送信すること、および、BFR報告は、隣接セルの測定結果を含むこと、を有してもよいことが理解されるべきである。BFR報告を受信した後、CUは、問題(リソース構成問題または遅延DUハンドオーバ問題)を決定する。問題が構成問題であるならば、CUは、問題示唆をDU1に送信し、その結果、DU1は、再構成を実行する。そうでない場合、CUは、1つの遅延ハンドオーバをカウントする。このプロセスは、上述の方法1000におけるプロセスと同様である。簡潔さのため、詳細は、本明細書で説明されていない。
【0453】
本願の当該実施形態における情報伝送方法によれば、CU-DUアーキテクチャにおけるDUハンドオーバプロセスでBFまたはRLFが生じる場合に、端末デバイスによって報告される情報は、リソースについての情報を保持する。これは、ネットワークデバイスが適時に且つ正確にモビリティロバスト性最適化を実行することを助け、それによって、ハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ成功率を改善する。
【0454】
上述したものは、
図6から
図19を参照して、本願の実施形態における情報伝送方法を詳細に説明している。以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態における情報伝送装置を詳細に説明する。
【0455】
本願の実施形態は更に、複数の上述の方法のうちの任意の1つを実装するよう構成された装置を提供する。例えば、複数の上述の方法のうちの任意の1つにおいて、ネットワークデバイスによって実行される段階を実装するよう構成されたユニット(または手段)を含む、装置が提供される。別の例として、複数の上述の方法のうちの任意の1つにおいて、端末デバイスによって実行される段階を実装するよう構成されたユニット(または手段)を含む、別の装置が更に提供される。
【0456】
図20は、本願の実施形態による情報伝送装置1200の概略ブロック図である。
図20に示されるように、情報伝送装置1200は、トランシーバユニット1210および処理ユニット1220を含んでもよい。
【0457】
考えられる設計において、情報伝送装置は、方法300から方法1100における、第1ネットワークデバイス、第2ネットワークデバイス、第4ネットワークデバイス、若しくは、第6ネットワークデバイスであってもよく、または、対応するネットワークデバイス内に構成されるチップであってもよい。
【0458】
具体的には、トランシーバユニット1210は、端末デバイスから第1情報を受信するよう構成され、ここで、第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含み、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0459】
第1情報は更に、リソースについての情報を含み、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報、のうち少なくとも1つを含む。
【0460】
処理ユニット1220は、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行するよう構成される。
【0461】
オプションとして、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうち少なくとも1つを含む。
【0462】
オプションとして、第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。 第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、処理ユニット1220は、具体的には、リソースの構成を調整するよう構成され、または、トランシーバユニット1210は更に、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0463】
オプションとして、第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、トランシーバユニット1210は、具体的には、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信するよう構成される。
【0464】
処理ユニット1220は、具体的には、リソースの構成を調整するよう構成される。
【0465】
代わりに、トランシーバユニット1210は更に、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、ここで、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される。
【0466】
オプションとして、ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む。
【0467】
オプションとして、処理ユニット1220は具体的には、以下の任意の1つまたは複数を実行するよう構成される:SSBに対応する第1閾値を調整する、CSI-RSに対応する第2閾値を調整する、補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整する、または、RACHリソース、例えば、それぞれのSSB若しくはCSI-RSに対応する時間-周波数リソース、若しくは、それぞれのSSB若しくはCSI-RSに含まれるプリアンブルグループ、を調整する、若しくは、イニシャル伝送/受信パワーといったパラメータおよびプリアンブルの段階を適切に調整する。
【0468】
オプションとして、装置のプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能、媒体アクセス制御層の機能および物理層の機能のうち少なくとも1つであり、および/または、第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能、サービスデータ適用層の機能およびパケットデータ収束プロトコル層の機能のうち少なくとも1つである。
【0469】
オプションとして、第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、トランシーバユニット1210は、具体的には、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信するよう構成される。
【0470】
処理ユニット1220は、具体的には、モビリティパラメータを調整するよう構成される。
【0471】
代わりに、トランシーバユニット1210は更に、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、ここで、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0472】
オプションとして、第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルである。第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、処理ユニット1220は具体的には、モビリティパラメータを調整するよう構成される。
【0473】
代わりに、トランシーバユニット1210は更に、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、ここで、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される。
【0474】
オプションとして、トランシーバユニット1210は更に、第2ネットワークデバイスによって送信される第4指示情報を受信するよう構成され、第4指示情報は、リソースの調整された構成を示すのに使用される。
【0475】
オプションとして、前記第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうち少なくとも1つであり、および/または、前記第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうち少なくとも1つである。
【0476】
情報伝送装置1200は、上述した方法の実施形態におけるネットワークデバイスに対応してもよく、情報伝送装置1200は、情報伝送方法200から方法1100においてネットワークデバイスによって実行される方法を実行するよう構成されたユニットを含んでもよいことが理解されるべきである。なお、情報伝送装置1200におけるユニットと、上述の他の動作および/または機能とは、別個に、情報伝送方法200から方法1100の対応する手順を実装することを意図されている。ユニットによって上述の対応する段階を実行する特定のプロセスについて、
図6から
図19における方法の実施形態を参照し、上述の説明を参照されたい。簡潔さのため、詳細は、本明細書で改めて説明されていない。
【0477】
図21は、本願の実施形態による情報伝送装置1300の概略ブロック図である。
図21に示されるように、情報伝送装置1300は、処理ユニット1310およびトランシーバユニット1320を含んでもよい。
【0478】
考えられる設計において、情報伝送装置は、方法300から方法1100における端末デバイスであってもよく、または、端末デバイス内に構成されるチップであってもよい。
【0479】
具体的には、処理ユニット1310は第1情報を決定するよう構成され、ここで、第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含み、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む。
【0480】
第1情報は更に、リソースについての情報を含み、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報、のうち少なくとも1つを含む。
【0481】
トランシーバユニット1320は、第1情報を送信するよう構成される。
【0482】
オプションとして、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうち少なくとも1つを含む。
【0483】
オプションとして、ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む。
【0484】
情報伝送装置1300は、本願の実施形態による情報伝送方法200から方法1100における端末デバイスに対応してもよく、情報伝送装置1300は、情報伝送方法200から方法1100で端末デバイスによって実行される方法を実行するよう構成されたユニットを含んでもよいことが理解されるべきである。なお、情報伝送装置1300におけるユニットと、上述の他の動作および/または機能とは、別個に、情報伝送方法200から方法1100の対応する手順を実装することを意図されている。ユニットによって上述の対応する段階を実行する特定のプロセスについて、
図6から
図19における方法の実施形態を参照し、上述の説明を参照されたい。簡潔さのため、詳細は、本明細書で説明されていない。
【0485】
図22は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。ネットワークデバイスは、上述の実施形態におけるネットワークデバイス(第1ネットワークデバイスから第6ネットワークデバイスのうちの任意の1つ)であってもよく、上述の実施形態におけるネットワークデバイス(第1ネットワークデバイスから第6ネットワークデバイスのうちの任意の1つ)の動作を実装するよう構成される。
図22に示されるように、ネットワークデバイスは、アンテナ1401、無線周波数装置1402およびベースバンド装置1403を含む。アンテナ1401は、無線周波数装置1402に接続される。アップリンク方向において、無線周波数装置1402は、端末デバイスによって送信される情報を、アンテナ1401を通じて受信し、且つ、端末デバイスによって送信される情報を、処理用のベースバンド装置1403に送信する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置1403は、端末デバイスの情報を処理し、且つ、情報を無線周波数装置1402に送信する。無線周波数装置1402は、端末デバイスの情報を処理し、その後、アンテナ1401を通じて、処理された情報を端末デバイスに送信する。
【0486】
ベースバンド装置1403は、1つまたは複数の処理要素14031を含んでもよく、例えば、1つのメイン制御CPUおよび別の集積回路を含む。なお、ベースバンド装置1403は更に、記憶要素14032およびインタフェース14033を含んでもよい。記憶要素14032は、プログラムおよびデータを記憶するよう構成される。インタフェース14033は、無線周波数装置1402と情報を交換するよう構成され、インタフェースは、例えば、公衆無線インタフェース(common public radio interface, CPRI)である。ネットワークデバイス用に使用される上述の装置は、ベースバンド装置1403内に配置されてもよい。例えば、ネットワークデバイス用に使用される上述の装置は、ベースバンド装置1403上のチップであってもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素およびインタフェース回路を含む。処理要素は、ネットワークデバイスによって実行される複数の方法のうちの任意の1つにおける段階を実行するよう構成される。インタフェース回路は、別の装置と通信するよう構成される。ある実装において、複数の上述の方法における段階を実装する、ネットワークデバイスのユニットは、プログラムをスケジューリングする処理要素によって実装されてもよい。例えば、ネットワークデバイス用に使用される装置は、処理要素および記憶要素を含む。処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出し、上述した方法の実施形態においてネットワークデバイスにより実行される方法を実行する。記憶要素は、処理要素と同じチップ上に配置された記憶要素であってもよく、すなわち、オンチップ記憶要素であってもよく、または、処理要素とは異なるチップ上に配置される記憶要素であってもよく、すなわち、オフチップ記憶要素であってもよい。
【0487】
別の実装において、上述の方法における段階を実装する、ネットワークデバイスによって使用されるユニットは、1つまたは複数の処理要素として構成されてもよい。これらの処理要素は、ベースバンド装置状に配置される。ここでの処理要素は、集積回路であってもよく、例えば、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、または、これらのタイプの複数の集積回路の組み合わせ、であってもよい。複数の集積回路は、チップを形態するべく、共に統合されてもよい。
【0488】
上述の方法における段階を実装する、ネットワークデバイスのユニットは、共に統合され、且つ、SoCの形態で実装されてもよい。例えば、ベースバンド装置は、上述の方法を実装するよう構成された、SoCチップを含む。少なくとも1つの処理要素および記憶要素は、チップへと統合されてもよく、処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出して、ネットワークデバイスによって実行される上述の方法を実装する。代わりに、少なくとも1つの集積回路は、チップへと統合され、ネットワークデバイスによって実行される上述の方法を実装してもよい。代わりに、上述の実装を参照し、幾つかのユニットの機能は、プログラムを呼び出す処理要素によって実装されてもよく、幾つかのユニットの機能は、集積回路によって実装されてもよい。
【0489】
ネットワークデバイス用に使用される上述の装置は、少なくとも1つの処理要素およびインタフェース回路を含んでもよいことが学ばれ得る。少なくとも1つの処理要素は、上述した方法の実施形態において提供され、且つ、ネットワークデバイスによって実行される複数の方法のうちの任意の1つを実行するよう構成される。処理要素は、第1方式で、具体的には、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、ネットワークデバイスによって実行される幾つか若しくは全ての段階を実行してもよく、または、第2方式で、具体的には、命令と組み合わせて、プロセッサ要素におけるハードウェア集積論理回路を使用することによって、ネットワークデバイスによって実行される幾つか又は全ての段階を実行してもよく、または、言うまでもなく、第1方式と第2方式とを組み合わせることによって、ネットワークデバイスによって実行される幾つか又は全ての段階を実行してもよい。
【0490】
上記で説明したように、ここでの処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、CPUであってもよく、上述の方法を実装するよう構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数のASIC、1つまたは複数のマイクロプロセッサDSP、1つまたは複数のFPGA、または、これらの形態の集積回路のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。
【0491】
記憶要素は、1つのメモリであってもよく、または、複数の記憶要素の総称であってもよい。
【0492】
オプションとして、
図22に示されるネットワークデバイスは、上述した方法の実施形態における第5ネットワークデバイスまたは第6ネットワークデバイスであってもよい。
【0493】
図23は、本願お実施形態によるネットワークデバイスの別の概略構造図である。ネットワークデバイスは、上述の実施形態におけるネットワークデバイスであってもよく、上述の実施形態における、ネットワークデバイスの動作を実装するよう構成される。
【0494】
図23に示されるように、ネットワークデバイスは、プロセッサ1510、メモリ1520およびインタフェース1530を含む。プロセッサ1510、メモリ1520およびインタフェース1530は、信号接続されている。
【0495】
上述の情報伝送装置1200は、ネットワークデバイス内に配置されてもよく、各ユニットの機能は、メモリ1520に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、プロセッサ1510によって実装されてもよい。すなわち、上述の情報伝送装置1200は、メモリおよびプロセッサを含む。メモリは、プログラムを記憶するよう構成され、プログラムは、プロセッサによって呼び出され、上述した方法の実施形態における方法を実行する。ここでのプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路、例えば、CPUであってもよい。代わりに、上述のユニットの機能は、上述の方法を実装するよう構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数のASIC、1つまたは複数のマイクロプロセッサDSP、1つまたは複数のFPGA、または、複数の集積回路の少なくとも2つの組み合わせ、によって実装されてもよい。代わりに、上述の実装は、組み合わされてもよい。
【0496】
オプションとして、
図23に示されるネットワークデバイスは、上述した方法の実施形態における、第1ネットワークデバイス、第2ネットワークデバイス、第3ネットワークデバイス、または、第4ネットワークデバイスであってもよい。
【0497】
図24は、本願の実施形態による端末デバイスの概略構造図である。端末デバイスは、上述の実施形態における端末デバイスであってもよく、上述の実施形態における、端末デバイスの動作を実装するよう構成される。
図24に示されるように、端末デバイスは、アンテナ1610、無線周波数部1620および信号処理部1630を含む。アンテナ1610は、無線周波数部1620に接続される。ダウンリンク方向において、無線周波数部1620は、ネットワークデバイスによって送信される情報を、アンテナ1610を通じて受信し、ネットワークデバイスによって送信される情報を、処理用の信号処理部1630に送信する。アップリンク方向において、信号処理部1630は、端末デバイスの情報を処理し、情報を無線周波数部1620に送信する。無線周波数部1620は、端末デバイスの情報を処理し、その後、アンテナ1610を通じて、処理された情報をネットワークデバイスに送信する。
【0498】
信号処理部1630は、各通信プロトコル層でデータを処理するよう構成されたモデムサブシステムを含んでもよい。信号処理部1630は更に、端末デバイスのオペレーティングシステムおよびアプリケーション層の処理を実装するよう構成された、中央処理サブシステムを含む。なお、信号処理部1630は更に別のサブシステム、例えば、マルチメディアサブシステムまたは周辺サブシステムを含んでもよい。マルチメディアサブシステムは、端末デバイスのカメラ、スクリーンディスプレイ、等を制御するよう構成され、周辺サブシステムは、別のデバイスへの接続を実装するよう構成される。モデムサブシステムは、別個に配置されるチップであってもよい。オプションとして、端末デバイス用に使用される上述の装置は、モデムサブシステム内に配置されてもよい。
【0499】
モデムサブシステムは、1つまたは複数の処理要素1631を含んでもよく、例えば、1つのメイン制御CPUおよび別の集積回路を含んでもよい。なお、モデムサブシステムは更に、記憶要素1632およびインタフェース回路1633を含んでもよい。記憶要素1632は、データおよびプログラムを記憶するよう構成される。しかしながら、上述の方法において、端末デバイスによって実行される方法を実行するのに使用されるプログラムは、記憶要素1632に記憶されなくてもよいが、モデムサブシステム外のメモリに記憶され、使用される場合には、モデムサブシステムによってロードされて使用される。インタフェース回路1633は、別のサブシステムと通信するよう構成される。端末デバイス用に使用される上述の装置は、モデムサブシステム内に配置されてもよく、モデムサブシステムは、チップによって実装されてもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素およびインタフェース回路を含む。処理要素は、端末デバイスによって実行される複数の方法のうちの任意の1つにおける段階を実行するよう構成される。インタフェース回路は、別の装置と通信するよう構成される。ある実装において、複数の上述の方法における段階を実装する、端末デバイスのユニットは、プログラムをスケジューリングする処理要素によって実装されてもよい。例えば、端末デバイス用に使用される装置は、処理要素および記憶要素を含む。処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出し、上述した方法の実施形態において端末デバイスにより実行される方法を実行する。記憶要素は、処理要素と同じチップ上に配置された記憶要素であってもよく、すなわち、オンチップ記憶要素であってもよい。
【0500】
別の実装において、上述の方法における、端末デバイスによって実行される方法を実行するのに使用されるプログラムは、処理要素とは異なるチップ上に配置される記憶要素、すなわちオフチップ記憶要素内にあってもよい。この場合、処理要素は、オフチップ記憶要素からプログラムを呼び出して、又は、オフチップ記憶要素からオンチップ記憶要素へとプログラムをロードして、上述した方法の実施形態における、端末デバイスによって実行される方法を呼び出して実行する。
【0501】
更に別の実装において、上述の方法における段階を実装する、端末デバイスのユニットは、1つまたは複数の処理要素として構成されてもよい。これらの処理要素は、モデムサブシステム内に配置される。ここでの処理要素は、集積回路、例えば、1つまたは複数のASIC、1つまたは複数のDSP、1つまたは複数のFPGA、または、これらのタイプの複数の集積回路の組み合わせであってもよい。集積回路は、共に統合されて、チップを形成してもよい。
【0502】
上述の方法における段階を実装する、端末デバイスのユニットは、共に統合され、且つ、SoCの形態で実装されてもよい。SoCチップは、上述の方法を実装するよう構成される。少なくとも1つの処理要素および記憶要素は、チップへと統合されてもよく、処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出して、端末デバイスによって実行される上述の方法を実装する。代わりに、少なくとも1つの集積回路は、チップへと統合され、端末デバイスによって実行される上述の方法を実装してもよい。代わりに、上述の実装を参照し、幾つかのユニットの機能は、プログラムを呼び出す処理要素によって実装されてもよく、幾つかのユニットの機能は、集積回路によって実装されてもよい。
【0503】
端末デバイス用に使用される上述の装置は、少なくとも1つの処理要素およびインタフェース回路を含んでもよいことが学ばれ得る。少なくとも1つの処理要素は、上述した方法の実施形態において提供される、端末デバイスによって実行される複数の方法のうちの任意の1つを実行するよう構成される。処理要素は、第1方式で、具体的には、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、端末デバイスによって実行される幾つか若しくは全ての段階を実行してもよく、または、第2方式で、具体的には、命令と組み合わせて、プロセッサ要素におけるハードウェア集積論理回路を使用することによって、端末デバイスによって実行される幾つか又は全ての段階を実行してもよく、または、言うまでもなく、第1方式と第2方式とを組み合わせることによって、端末デバイスによって実行される幾つか又は全ての段階を実行してもよい。
【0504】
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願は更に、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、上述の実施形態における方法を実行することを可能にされる。
【0505】
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願は更に、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを記憶する。プログラムコードがコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、上述の実施形態における方法を実行することを可能にされる。
【0506】
上述の装置の実施形態における、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、方法の実施形態における端末デバイスまたはネットワークデバイスに、完全に対応してもよく、対応するモジュールまたはユニットは、対応する段階を実行する。例えば、装置がチップによって実装された場合、受信ユニットは、当該チップのインタフェース回路であって、且つ、別のチップまたは装置から信号を受信するよう構成されるインタフェース回路であってもよい。上述の送信ユニットは、装置のインタフェース回路であり、別の装置に信号を送信するよう構成される。例えば、装置がチップ方式で実装されている場合、送信ユニットは、チップのインタフェース回路であって、且つ、別のチップまたは装置に信号を送信するよう構成されるインタフェース回路であってもよい。
【0507】
本願の実施形態は更に、通信システムを提供する。通信システムは、上述の端末デバイスおよび/または上述のネットワークデバイスを含む。
【0508】
当業者であれば、本明細書で開示される複数の実施形態で説明された複数の例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズム段階は、電子ハードウェア、または、コンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせ、によって実装されてもよいことに気付き得る。機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件次第である。当業者であれば、説明された機能を実装するべく、それぞれの特定の用途のために異なる方法を使用し得るが、当該実装が本願の範囲を超えていると見做されるべきではない。
【0509】
簡便且つ簡潔な説明のために、上述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述した方法の実施形態における対応するプロセスを参照することとし、本明細書では、詳細は改めて説明されていないことは、当業者によって明確に理解され得る。
【0510】
本願で提供される幾つかの実施形態において、開示されるシステム、装置および方法は、他の方式で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は、単に例に過ぎない。例えば、複数のユニットへの分割は、単に、複数の論理機能への分割に過ぎず、実際の実装においては、他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムへと組み合わされ若しくは統合されてもよく、または、幾つかの特徴は、無視されてもよく若しくは実行されなくてもよい。なお、表示され又は説明された相互連結又は直接連結又は通信接続は、幾つかのインタフェースを使用することによって実装されてもよい。装置間またはユニット間の間接連結又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、または別の形態で実装されてもよい。
【0511】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に分離していてもよく、そうでなくてもよく、複数のユニットとして表示される複数の部分は、物理的ユニットであってもよく、そうでなくてもよく、1箇所に配置されていてもよく、又は、複数のネットワークユニット上に分散していてもよい。ユニットの幾つか又は全ては、実際の要求に基づいて選択されて、実施形態の解決策の目的を達成してもよい。
【0512】
なお、本願の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットへと統合されてもよく、または、複数のユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよく、または、2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットへと統合されてもよい。
【0513】
当該機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売され又は使用される場合、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、または、現在の技術に貢献する部分は、または、技術的解決策の幾つかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明された複数の方法の複数の段階の全て又は幾つかを実行するよう、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、等であり得る)コンピュータデバイスに指令するための幾つかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク、または、光ディスクといった、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0514】
上述の説明は、単に、本願の特定の実装に過ぎないが、本願の保護範囲を制限することは意図されていない。本願で開示される技術的範囲内で当業者により容易に考え出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内に含まれるものとする。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の考え得る項目]
[項目1]
第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する段階であり、
第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの任意の1つまたは複数を含む、段階と、
第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する段階と
を備える、情報伝送方法。
[項目2]
第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
項目1に記載の情報伝送方法。
[項目3]
第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する段階は、
第1ネットワークデバイスが、リソースの構成を調整する段階、または、第1ネットワークデバイスが、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
項目1または2に記載の情報伝送方法。
[項目4]
第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する段階は、
第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信する段階を有し、
第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する段階は、
第1ネットワークデバイスが、リソースの構成を調整する段階、または、第1ネットワークデバイスが、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
項目1または2に記載の情報伝送方法。
[項目5]
ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む、
項目3または4に記載の情報伝送方法。
[項目6]
第1ネットワークデバイスが、リソースの構成を調整する段階は、
第1ネットワークデバイスが、SSBに対応する第1閾値を調整する段階、
第1ネットワークデバイスが、CSI-RSに対応する第2閾値を調整する段階、
第1ネットワークデバイスが、補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整する段階、または、
第1ネットワークデバイスが、ランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整する段階、
のうちの任意の1つまたは複数を有する、
項目5に記載の情報伝送方法。
[項目7]
第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であり、および/または、
第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
項目3から6の何れか一項に記載の情報伝送方法。
[項目8]
第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、端末デバイスから第1情報を受信する段階は、
第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信する段階を有し、
第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する段階は、
第1ネットワークデバイスが、モビリティパラメータを調整する段階、または、第1ネットワークデバイスが、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される、
項目1または2に記載の情報伝送方法。
[項目9]
第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1ネットワークデバイスが、第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行する段階は、
第1ネットワークデバイスが、モビリティパラメータを調整する段階、または、第1ネットワークデバイスが、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信する段階を有し、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される、
項目1または2に記載の情報伝送方法。
[項目10]
情報伝送方法は、第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスによって送信される第4指示情報を受信する段階を更に備え、第4指示情報は、リソースの調整された構成を示すのに使用される、項目8または9に記載の情報伝送方法。
[項目11]
第1ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であり、および/または、
第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
項目8から10の何れか一項に記載の情報伝送方法。
[項目12]
端末デバイスが、第1情報を送信する段階を備え、
第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの任意の1つまたは複数を含む、
情報伝送方法。
[項目13]
第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
項目12に記載の情報伝送方法。
[項目14]
ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む、
項目12または13に記載の情報伝送方法。
[項目15]
端末デバイスから第1情報を受信するよう構成されたトランシーバユニットであり、
第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの任意の1つまたは複数を含む、トランシーバユニットと、
第1情報に基づいてモビリティロバスト性最適化を実行するよう構成された処理ユニットと
を備える、情報伝送装置。
[項目16]
第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
項目15に記載の情報伝送装置。
[項目17]
第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、
処理ユニットは、具体的には、リソースの構成を調整するよう構成され、または、
トランシーバユニットは更に、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
項目15または16に記載の情報伝送装置。
[項目18]
第1セルは、第1ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、
トランシーバユニットは、具体的には、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信するよう構成され、且つ、処理ユニットは、具体的には、リソースの構成を調整するよう構成され、または、
トランシーバユニットは更に、第2情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、第2情報は、第2ネットワークデバイスに対してモビリティパラメータを調整することを示すのに使用される、
項目15または16に記載の情報伝送装置。
[項目19]
ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む、
項目17または18に記載の情報伝送装置。
[項目20]
処理ユニットは、具体的には、
SSBに対応する第1閾値を調整すること、
CSI-RSに対応する第2閾値を調整すること、
補助アップリンクキャリアに対応する第3閾値を調整すること、または、
ランダムアクセスチャネルRACHリソースを調整すること、
のうちの1つまたは複数を実行するよう構成される、
項目19に記載の情報伝送装置。
[項目21]
情報伝送装置のプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であり、および/または、
第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
項目17から20の何れか一項に記載の情報伝送装置。
[項目22]
第1セルは、第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、
トランシーバユニットは、具体的には、第2ネットワークデバイスによって送信される第1情報を受信するよう構成され、且つ、処理ユニットは、具体的には、モビリティパラメータを調整するよう構成され、または、
トランシーバユニットは更に、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される、
項目15または16に記載の情報伝送装置。
[項目23]
第1セルは第2ネットワークデバイスによってサービスを提供されるセルであり、第1情報が、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合、
処理ユニットは、具体的には、モビリティパラメータを調整するよう構成され、または、
トランシーバユニットは更に、第3情報を第2ネットワークデバイスに送信するよう構成され、第3情報は、第2ネットワークデバイスに対してリソースの構成を調整することを示すのに使用される、
項目15または16に記載の情報伝送装置。
[項目24]
トランシーバユニットは更に、第2ネットワークデバイスによって送信される第4指示情報を受信するよう構成され、第4指示情報は、リソースの調整された構成を示すのに使用される、
項目22または23に記載の情報伝送装置。
[項目25]
情報伝送装置のプロトコル層の機能は、無線リソース制御プロトコル層の機能と、サービスデータ適用層の機能と、パケットデータ収束プロトコル層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数であり、および/または、
第2ネットワークデバイスのプロトコル層の機能は、無線リンク制御プロトコル層の機能と、媒体アクセス制御層の機能と、物理層の機能と、のうちの任意の1つまたは複数である、
項目22から24の何れか一項に記載の情報伝送装置。
[項目26]
第1情報を決定するよう構成された処理ユニットであり、
第1情報は、無線リンク障害が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、または、第1情報は、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を有し、
第1情報は更に、リソースについての情報を有し、リソースについての情報は、ビームについての情報、アップリンクキャリアについての情報、または、帯域幅部分についての情報のうちの任意の1つまたは複数を含む、処理ユニットと、
第1情報を送信するよう構成されたトランシーバユニットと
を備える、情報伝送装置。
[項目27]
第1情報が、ビーム障害回復が端末デバイスおよび第1セルの間に生じることを示している情報を含む場合に、第1情報は更に、ビーム障害の数、ビーム障害回復回数、または、ビーム障害回復の持続時間のうちの任意の1つまたは複数を含む、
項目26に記載の情報伝送装置。
[項目28]
ビームについての情報は、ビームの識別子および/またはビームの測定情報を有し、ビームの識別子は、同期信号ブロックSSBグループ番号および/またはチャネル状態情報基準信号CSI―RSグループ番号を含み、アップリンクキャリアについての情報は、アップリンクキャリアの識別子および/またはアップリンクキャリアの測定情報を有し、アップリンクキャリアの識別子は、アップリンクキャリアの周波数情報を含み、アップリンクキャリアは、通常アップリンクキャリアおよび/または補助アップリンクキャリアを含む、
項目26または27に記載の情報伝送装置。
[項目29]
コンピュータプログラム記憶媒体であって、コンピュータプログラム記憶媒体は、プログラム命令を有し、プログラム命令が直接的に又は間接的に実行された場合に、項目1から14の何れか一項に記載の情報伝送方法の機能が、第1ネットワークデバイスおよび端末デバイスの何れか一方で実装される、コンピュータプログラム記憶媒体。
[項目30]
チップシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
プログラム命令が少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、項目1から14の何れか一項に記載の情報伝送方法の機能が、第1ネットワークデバイスおよび端末デバイスの何れか一方で実装される、チップシステム。