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特許7227330ホーゼルインサートを有するゴルフクラブ及び関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】ホーゼルインサートを有するゴルフクラブ及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20230214BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20230214BHJP
【FI】
A63B53/04 A
A63B102:32
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021165737
(22)【出願日】2021-10-07
(62)【分割の表示】P 2020100336の分割
【原出願日】2016-01-21
(65)【公開番号】P2022008968
(43)【公開日】2022-01-14
【審査請求日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】62/107,240
(32)【優先日】2015-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/254,081
(32)【優先日】2015-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ クラーク
(72)【発明者】
【氏名】エリック ジェイ. モラレス
(72)【発明者】
【氏名】ライアン エム. ストック
(72)【発明者】
【氏名】エヴァン グリール
(72)【発明者】
【氏名】エリック ブイ. コール
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド エス. クルタラ
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-52234(JP,A)
【文献】特開2012-81320(JP,A)
【文献】特開2014-8110(JP,A)
【文献】特開2014-79447(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0256467(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0017901(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00-53/14
A63B 102/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブヘッドであって、
ソール下端部を含むソール部と、前記ソール部に対向するトップ部と、ヒール部と、前記ヒール部に対向するトウ部と、リア部と、前記リア部に対向するフロント部であって、打面を含む前記フロント部と、ホーゼルと、を有するクラブヘッド本体と、
前記ホーゼルに挿入可能であり、ゴルフクラブシャフトを前記ホーゼルと結合するように構成されたシャフトスリーブと、
前記ホーゼル内に前記シャフトスリーブを固定するために、前記シャフトスリーブのスリーブ下端部に結合するように構成された締結具と、を備えており、
前記ホーゼルは、前記シャフトスリーブを受け入れるように構成されたホーゼル穴を有しており、
前記シャフトスリーブは、
前記ゴルフクラブシャフトの端部を受け入れるように構成されたシャフト穴と、
スリーブ外壁と、受け入れ溝と、を有するシャフトスリーブ本体と、
前記シャフトスリーブ本体と結合されるように構成されており、キャップ穴と、キャップ壁と、前記キャップ壁から外側に延出するリップと、を備えるシャフトスリーブキャップであって、前記キャップ穴の内部表面は、前記ゴルフクラブシャフトと相互作用するための1つ又は複数の調心機能部を備え、前記キャップ壁は、前記キャップ壁を弾性的に圧縮するための1つ又は複数のスリットを備え、前記シャフトスリーブキャップの前記リップは、前記シャフトスリーブ本体の前記受け入れ溝に係合する、前記シャフトスリーブキャップと、
スリーブ上端部と、
スリーブ下端部と、
前記スリーブ上端部と前記スリーブ下端部との間を長手方向に延在するスリーブ軸と、を有しており、
前記シャフトスリーブ本体は、
前記スリーブ外壁から突出する第1カプラと、
前記スリーブ外壁から突出する第2カプラと、
前記スリーブ外壁から突出する第3カプラと、
前記スリーブ外壁から突出する第4カプラと、をさらに備え、
前記第1カプラは、前記第1カプラ全体にわたって湾曲する第1弓状面を備え、
前記第2カプラは、前記第2カプラ全体にわたって湾曲する第2弓状面を備え、
前記第3カプラは、前記第3カプラ全体にわたって湾曲する第3弓状面を備え、
前記第4カプラは、前記第4カプラ全体にわたって湾曲する第4弓状面を備え、
前記シャフト穴は、シャフト穴軸をさらに備え、
前記スリーブ外壁と前記シャフト穴とは、非同軸である、
ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記シャフト穴軸及び前記スリーブ軸は、これらの間のロフト角及びライ角を画定する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
第1のカプラ位置は、前記シャフト穴軸及び前記スリーブ軸の間の第1のロフト角及び第1のライ角を画定し、
第2のカプラ位置は、前記シャフト穴軸及び前記スリーブ軸の間の第2のロフト角及び第2のライ角を画定し、
第3のカプラ位置は、前記シャフト穴軸及び前記スリーブ軸の間の第3のロフト角及び第3のライ角を画定し、
第4のカプラ位置は、前記シャフト穴軸及び前記スリーブ軸の間の第4のロフト角及び第4のライ角を画定する、請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記第1のカプラ位置は、前記第1のライ角を0.2度~4度の間で減少させるように構成されている、請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記第2のカプラ位置は、前記第2のライ角を0.2度~4度の間で増大させるように構成されている、請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記第3のカプラ位置は、前記第3のロフト角を0.2度~4度の間で減少させるように構成されている、請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
前記第4のカプラ位置は、前記第4のロフト角を0.2度~4度の間で増大させるように構成されている、請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記第1のロフト角は、中立方向のままである、請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
前記第2のロフト角は、中立方向のままである、請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記第3のライ角は、中立方向のままである、請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記第4のライ角は、中立方向のままである、請求項7に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
前記シャフトスリーブは、
前記スリーブ外壁から突出し、第5弓状面を有する第5カプラであって、前記第5弓状面は前記第5カプラ全体にわたって湾曲している、前記第5カプラと、
前記スリーブ外壁から突出し、第6弓状面を有する第6カプラであって、前記第6弓状面は前記第6カプラ全体にわたって湾曲している、前記第6カプラと、をさらに備える、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
ゴルフクラブヘッドであって、
ソール下端部を含むソール部と、前記ソール部に対向するトップ部と、ヒール部と、前記ヒール部に対向するトウ部と、リア部と、前記リア部に対向するフロント部であって、打面を含む前記フロント部と、ホーゼルと、を有するクラブヘッド本体と、
ゴルフカップリング機構であって、
ゴルフクラブシャフトの端部及びホーゼルに結合されるように構成されたシャフトスリーブと、
前記シャフトスリーブを受け入れるように構成された、前記ゴルフクラブヘッドのシャフトレシーバと、を備える、前記ゴルフカップリング機構と、を備え、
前記シャフトスリーブは、
前記ゴルフクラブシャフトの前記端部を受け入れるように構成されたシャフト穴と、
スリーブ外壁と、受け入れ溝と、を備えるシャフトスリーブ本体と、
前記シャフトスリーブに結合されるように構成されており、キャップ穴と、キャップ壁と、前記キャップ壁から外側に延出するリップと、を備えるシャフトスリーブキャップであって、前記キャップ穴の内部表面は、前記ゴルフクラブシャフトと相互作用するための1つ又は複数の調心機能部を備え、前記キャップ壁は、前記キャップ壁を弾性的に圧縮するための1つ又は複数のスリットを備え、前記シャフトスリーブキャップの前記リップは、前記シャフトスリーブ本体の前記受け入れ溝に係合する、前記シャフトスリーブキャップと、
スリーブ上端部と、
スリーブ下端部と、
前記スリーブ上端部と前記スリーブ下端部の間を長手方向に延在するスリーブ軸と、
カプラセットであって、
前記スリーブ外壁から突出する第1カプラと、
前記スリーブ外壁から突出する第2カプラと、
前記スリーブ外壁から突出する第3カプラと、
前記スリーブ外壁から突出する第4カプラと、を備える、前記カプラセットと、
を備え、
前記シャフト穴は、シャフト穴軸を備え、
前記第1カプラは、前記第1カプラ全体にわたって湾曲する第1弓状面を備え、
前記第2カプラは、前記第2カプラ全体にわたって湾曲する第2弓状面を備え、
前記第3カプラは、前記第3カプラ全体にわたって湾曲する第3弓状面を備え、
前記第4カプラは、前記第4カプラ全体にわたって湾曲する第4弓状面を備え、
前記シャフトレシーバは、
レシーバ内壁に凹設された第5カプラと、
レシーバ内壁に凹設された第6カプラと、
レシーバ内壁に凹設された第7カプラと、
レシーバ内壁に凹設された第8カプラと、を備え、
前記第5カプラは、前記第5カプラ全体にわたって湾曲する第5弓状面を備え、
前記第6カプラは、前記第6カプラ全体にわたって湾曲する第6弓状面を備え、
前記第7カプラは、前記第7カプラ全体にわたって湾曲する第7弓状面を備え、
前記第8カプラは、前記第8カプラ全体にわたって湾曲する第8弓状面を備え、
前記スリーブ外壁と前記シャフト穴とは、非同軸である、
ゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2015年1月23日に出願の米国仮特許出願第62/107,240号明細書、2015年11月11日に出願の米国仮特許出願第62/254,081号明細書の利益を主張し、且つ2014年5月20日に出願の米国特許出願第14/282,786号明細書の一部継続出願である。米国特許出願第14/282,786号明細書は、(i)2013年3月12日に出願の米国特許出願第13/795,653号明細書、(ii)2012年3月24日に出願の米国特許出願第13/429,319号明細書、(iii)2012年5月10日に出願の米国特許出願第13/468,663号明細書、(iv)2012年5月10日に出願の米国特許出願第13/468,675号明細書、及び(v)2013年1月7日に出願の米国特許出願第13/735,123号明細書の一部継続出願である。
【0002】
米国特許出願第13/429,319号明細書は、2012年1月24日に出願の米国仮特許出願第61/590,232号明細書、及び2011年8月31日に出願の米国仮特許出願第61/529,880号明細書の利益を主張する。また、米国特許出願第13/468,663号明細書、及び米国特許出願第13/468,675号明細書は、それぞれ米国特許出願第13/429,319号明細書の一部継続出願である。同様に、米国特許出願第13/468,677号明細書は、米国特許出願第13/429,319号明細書の継続出願である。
【0003】
一方、米国特許出願第13/735,123号明細書は、2012年5月10日に出願の米国特許出願第13/468,663号明細書、2012年5月10日に出願の米国特許出願第13/468,675号明細書、及び2015年5月10日に出願の米国特許出願第13/468,677号明細書の一部継続出願である。
【0004】
米国仮特許出願第62/107,240号明細書、米国仮特許出願第62/254,081号明細書、米国特許出願第14/282,786号明細書、米国特許出願第13/795,653号明細書、米国特許出願第13/429,319号明細書、米国特許出願第13/468,663号明細書、米国特許出願第13/468,675号明細書、米国特許出願第13/735,123号明細書、米国特許出願第13/468,677号明細書、米国仮特許出願第61/590,232号明細書、及び米国仮特許出願第61/529,880号明細書は、それぞれその内容全体が参照によって本明細書中に援用される。
【0005】
本開示は、概して、スポーツ用具に関し、より具体的には、ゴルフカップリング機構及び関連する方法に関する。
【背景技術】
【0006】
ゴルフ等のいくつかのスポーツでは、個人の特性もしくは好みに合わせて、選択可能な、又は特別に適合可能な特徴を備えた用具を必要とする。例えば、推奨されるクラブシャフトのタイプ、クラブヘッドのタイプ及び/又はクラブヘッドのロフト角もしくはライ角は、技能、年齢又は身長などの個人の特性に基づき異なる場合がある。しかしながら、一旦組み立てられると、ゴルフクラブは、通常、そのゴルフクラブシャフトとゴルフクラブヘッドとの間に、固定された変更不能なカップリング機構を有することとなる。したがって、個人に適した用具を決定する場合、クラブシャフト、クラブヘッド、ロフト角及び/又はライ角の様々な組み合わせを試すために、このような固定されたカップリング機構を備えるゴルフクラブを不必要に多く入手可能でなければならない。加えて、個人の特性又は好みが変化した場合、自らのゴルフ用具をこのような変化に対応するように調節することはできない。調節可能なカップリング機構は、このようなゴルフクラブの種々の特徴を変更可能に設定する柔軟性を提供するように構成され得るものの、ゴルフクラブヘッドとゴルフクラブシャフトのカップリングにおける結合の欠如又は応力集中につながる不安定さをもたらす可能性がある。上記を考慮すると、ゴルフカップリング機構及び関連する方法における更なる発展により、ゴルフクラブの有用性及び調整性の機能が高まるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、添付の図と併せて解釈される、以下の実施形態の例の詳細な説明を読むことによってより良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一例による、ゴルフカップリング機構を有するゴルフクラブヘッドの前部斜視図を示す。
図2図1のゴルフカップリング機構を有するゴルフクラブヘッドの上部斜視図を示す。
図3】シャフトスリーブがシャフトレシーバに挿入された状態のゴルフカップリング機構を示しており、図2の断面線III-IIIに沿ったゴルフクラブヘッドの断面図を示す。
図4図2の断面線IV-IVに沿ったゴルフクラブヘッド及びゴルフカップリング機構の断面図を示す。
図5】ゴルフクラブヘッドから分離されたシャフトスリーブの側面図を示す。
図6図5の断面線VI-VIに沿ったシャフトスリーブの断面図を示す。
図7図5の断面線VII-VIIに沿ったシャフトスリーブの断面図を示す。
図8】シャフトスリーブをゴルフクラブヘッドから取り外した状態で、シャフトレシーバを上から示す図1のゴルフクラブヘッドの上面図を示す。
図9図2の断面線III-IIIに沿った、シャフトスリーブをゴルフクラブヘッドから取り外した状態の図1のゴルフクラブヘッドの側部断面図を示す。
図10】シャフトスリーブのスリーブカプラセットの一部分の側面図を示す。
図11】シャフトレシーバのレシーバカプラセットの一部分の側部透視図を示す。
図12図1図7及び図10のシャフトスリーブに類似するシャフトスリーブのスリーブカプラセットの一部分の側面図を示す。
図13図1図4図8図9及び図11のシャフトレシーバに類似するシャフトレシーバのレシーバカプラセットの一部分の側部透視図を示す。
図14図4の断面線XIV-XIVにおいて見た、第1の構成のゴルフカップリング機構の上部断面図を示す。
図15図4の断面線XIV-XIVにおいて見た、第2の構成のゴルフカップリング機構の上部断面図を示す。
図16】シャフトスリーブをゴルフカップリング機構から取り外した状態で、図4の線XIV-XIVにおいて見た、第3の構成のゴルフカップリング機構の上部断面図を示す。
図17】シャフトスリーブをゴルフカップリング機構から取り外した状態で、図4の線XIV-XIVにおいて見た、第4の構成のゴルフカップリング機構の上部断面図を示す。
図18】本開示による、ゴルフカプラ機構を提供し、形成し、及び/又は製造するために使用され得る方法のフローチャートを示す。
図19】異なるゴルフクラブヘッド1910及び1920の各ホーゼルの停滞抗力伴流領域(stagnant drag wake area)の比較を示す。
図20図19のゴルフクラブヘッドのホーゼル直径に関する、オープンフェース角の関数としての抗力のチャートを示す。
図21】一実施形態による、ゴルフカップリング機構を有するゴルフクラブヘッドの前部斜視図を示す。
図22図21の実施形態による、ゴルフクラブヘッドから分離されたゴルフクラブヘッドのゴルフカップリング機構のシャフトスリーブの側面図を示す。
図23図21の実施形態による、図22の線XXIII-XXIIIに沿ったシャフトスリーブの断面図を示す。
図24図21の実施形態による、シャフトスリーブのシャフトスリーブキャップから分離されたシャフトスリーブのシャフトスリーブ本体の側面図を示す。
図25図21の実施形態による、シャフトスリーブ本体から分離されたシャフトスリーブキャップの側面図を示す。
図26図21の実施形態による、シャフトスリーブ本体から分離されたシャフトスリーブキャップの立面図を示す。
図27】一実施形態による方法のフローチャートを示す。
図28図27の実施形態による、シャフトスリーブを用意する例示的な作業を示す。
図29】一実施形態による、ゴルフカップリング機構を有するゴルフクラブヘッドの前部斜視図を示す。
図30図29の実施形態による、ゴルフクラブヘッドから分離されたゴルフクラブヘッドのゴルフカップリング機構のシャフトスリーブの側面図を示す。
図31図29の実施形態による、図30の線XXXIII-XXXIIIに沿ったシャフトスリーブの断面図を示す。
図32図29の実施形態による、シャフトスリーブのシャフトスリーブキャップから分離されたシャフトスリーブのシャフトスリーブ本体の側面図を示す。
図33A図29の実施形態による、シャフトスリーブ本体から分離されたシャフトスリーブキャップの側面図を示す。
図33B図29の実施形態による、シャフトスリーブ本体から分離されたシャフトスリーブキャップの上部有角図を示す。
図34図29の実施形態による、図33Bの線XLVV-XLVVに沿ったシャフトスリーブキャップの断面図を示す。
図35A図29の実施形態による、シャフトスリーブ本体から分離されたシャフトスリーブキャップの上面図を示す。
図35B図29の実施形態による、ゴルフヘッドから分離されたシャフトスリーブ本体の上面図を示す。
図36】一実施形態による方法のフローチャートを示す。
図37図35の実施形態による、シャフトスリーブを用意する例示的な作業を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図の簡略化及び明確化のため、図面は一般的な構造を示し、本開示を不必要に不明瞭にするのを避けるために既知の特徴及び技術の説明及び詳細は省略される場合がある。加えて、図面中の要素は必ずしも一定の縮尺で描かれない。例えば、本開示の実施形態の理解の向上を促進するために、図の要素のいくつかの寸法は他の要素に対して誇張される場合がある。異なる図における同一の参照符号は同一の要素を示す。
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲において「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」等の用語がある場合、類似の要素間を区別するために使用され、必ずしも特定の連続的又は時系列順序を示すためのものではない。このように使用される用語は、本明細書中に記載される実施形態が、例えば、本明細書中に図示されているか又はそれ以外で記載されている順序以外の順序で動作可能であるように、適切な状況下で交換可能であることが理解されるべきである。更に、用語「含む」及び「有する」並びにこれらの任意の変化形は非排他的な包含を含むものとし、要素の列挙を含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス又は装置はこれらの要素に必ずしも限定されず、明示的に記載されないか、又はこのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイスもしくは装置に固有でない他の要素を含んでもよい。
【0011】
本明細書及び特許請求の範囲に「左」、「右」、「前」、「後」、「上部」、「下部」、「上」、「下」等の用語がある場合、説明のために使用するものであり、永久的な相対位置を必ずしも説明するためのものではない。このように使用される用語は、本明細書中に記載される装置、方法及び/又は製造物品の実施形態が、例えば、本明細書中で図示されているか又はそれ以外で記載されている向き以外の向きで動作可能であるように、適切な状況下で交換可能であることが理解されるべきである。
【0012】
「結合する(couple)」、「結合される」、「結合する(couples)」、「結合している」等の用語は広く理解されるべきであり、2つ以上の要素を機械的に又はそれ以外の手法で接続することを意味するべきである。結合(機械的又はそれ以外を問わず)は、あらゆる時間の長さ、例えば、永久又は半永久又はわずか一瞬であってもよい。
【0013】
「結合される」等の語の近傍に「着脱可能に」、「着脱可能な」等の語がないことは、対象の結合等が着脱可能であるか又は着脱可能でないことを意味するものではない。
【0014】
本明細書中に定義されるように、2つ以上の要素が同一の構成部分を含む場合、それらは「一体である」。本明細書中に定義されるように、2つ以上の要素は、それぞれが異なる構成部分を含む場合には「一体でない」。
【0015】
いくつかの実施形態はゴルフクラブヘッドを含む。ゴルフクラブヘッドはクラブヘッド本体を有し、ゴルフクラブヘッド本体は、ソール下端部を含むソール部と、ソール部に対向するトップ部と、ヒール部と、ヒール部に対向するトウ部と、リア部と、リア部に対向するフロント部と、ホーゼルと、を有する。また、フロント部は打面を有する。ゴルフクラブヘッドは、また、ホーゼルに挿入可能であり、ゴルフクラブシャフトをホーゼルと結合するように構成されたシャフトスリーブを有する。ホーゼルは、シャフトスリーブを受け入れるように構成されたホーゼル穴を有してもよい。一方、シャフトスリーブは、(i)ゴルフクラブシャフトの端部を受け入れるように構成されたシャフト穴と、(ii)スリーブ本体外壁と、スリーブ本体外壁にある少なくとも1つのカプラと、を有するシャフトスリーブ本体と、(iii)シャフトスリーブ本体と結合されるように構成されたシャフトスリーブキャップと、を有する。シャフトスリーブがホーゼル内に固定された状態でゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるとき、シャフトスリーブ重心が、ソール下端部に対して約46ミリメートル以下のシャフトスリーブCG垂直距離に位置してもよい。
【0016】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ本体は中間領域を有してもよく、シャフトスリーブ本体はスリーブ本体壁を有してもよく、スリーブ本体壁は、中間領域において約0.020インチの中間領域厚さを有してもよい。
【0017】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ本体はカプラ領域を有してもよく、シャフトスリーブ本体はスリーブ本体壁を有してもよく、スリーブ本体壁は、カプラ領域において、スリーブ本体壁の最大厚さからスリーブ本体壁の最小厚さへと変化するカプラ領域厚さを有してもよく、スリーブ本体壁の最大厚さは約0.75インチ以下であってもよく、スリーブ本体壁の最小厚さは約0.020インチ以上であってもよい。
【0018】
これら又は他の実施形態では、ホーゼル穴は、少なくとも1つのカプラに係合するように構成された少なくとも1つのレシーバを有してもよく、ホーゼル穴がシャフトスリーブを受け入れると、少なくとも1つのカプラは少なくとも1つのレシーバに係合して、ホーゼルに対するシャフトスリーブの回転を制限してもよい。
【0019】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブキャップはシャフトスリーブ本体と着脱可能に結合されてもよい。
【0020】
これら又は他の実施形態では、少なくとも1つのカプラは複数のカプラを有してもよく、複数のカプラは第1のカプラ及び第2のカプラを有してもよく、第1のカプラのカプラ長さは第2のカプラのカプラ長さと異なってもよい。
【0021】
これら又は他の実施形態では、少なくとも1つのカプラはカプラ長さを有してもよく、カプラ長さは約0.260インチ以上、約0.38インチ以下であってもよい。
【0022】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ本体は受け入れ溝を有してもよく、シャフトスリーブキャップは突出部を有してもよく、シャフトスリーブ本体がシャフトスリーブキャップと結合されると、受け入れ溝が突出部を受け入れるように構成されてもよい。
【0023】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブキャップは少なくとも1つのスリット及びキャップ壁を有してもよく、少なくとも1つのスリットは、キャップ壁が軸方向に圧縮することを可能にするように構成されてもよい。
【0024】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブキャップは、キャップ穴と、キャップ穴内へと延びる1つ以上のリブと、を有してもよく、シャフト穴がゴルフクラブシャフトの端部を受け入れると、1つ以上のリブがゴルフクラブシャフトをシャフト穴内において中央に位置決めしてもよい。
【0025】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブは約4.5グラムのシャフトスリーブ質量を有してもよく、シャフトスリーブ本体は約4.1グラム以下のシャフトスリーブ本体質量を有してもよく、及び/又はシャフトスリーブキャップは約0.3グラム以上、約1.0グラム以下のシャフトスリーブキャップ質量を有してもよい。
【0026】
これら又は他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドはシャフトスリーブをホーゼルに結合するように構成された締結具を有してもよく、シャフトスリーブキャップがシャフトスリーブ本体と結合され、締結具がシャフトスリーブをホーゼルに固定しているときに、ゴルフクラブヘッドは組立後クラブヘッド質量を有してもよく、組立後クラブヘッド質量は約199グラム以下であってもよい。
【0027】
これら又は他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドはシャフトスリーブをホーゼルに結合するように構成された締結具を有してもよく、シャフトスリーブキャップがシャフトスリーブ本体と結合され、締結具がシャフトスリーブをホーゼルに固定しているときに、ゴルフクラブヘッドは組立後クラブヘッド質量を有してもよく、シャフトスリーブはシャフトスリーブ質量を有してもよく、組立後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量の比は約2.2%以下であってもよい。
【0028】
これら又は他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドは分解後クラブヘッド質量を有してもよく、シャフトスリーブはシャフトスリーブ質量を有してもよく、分解後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量の比は約2.2%以下であってもよい。
【0029】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブCG垂直距離は、ソール下端部に対して約45.3ミリメートル以上であってもよい。
【0030】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ本体がシャフトスリーブキャップに結合されると、シャフトスリーブはシャフトスリーブ高さを有し、シャフトスリーブ高さは約1.78インチ以上、約1.82インチ以下であってもよい。シャフトスリーブ本体がシャフトスリーブキャップに結合されると、シャフトスリーブはシャフトスリーブ本体高さを有し、シャフトスリーブ本体高さは約1.529インチ以上、約1.569インチ以下であってもよく、及び/又はシャフトスリーブ本体がシャフトスリーブキャップに結合されると、シャフトスリーブはシャフトスリーブキャップ高さを有し、シャフトスリーブキャップ高さは約0.46インチ以上、約0.50インチ以下であってもよい。
【0031】
更なる実施形態はゴルフクラブヘッドを含む。ゴルフクラブヘッドはクラブヘッド本体を有し、ゴルフクラブヘッド本体は、ソール下端部を含むソール部と、ソール部に対向するトップ部と、ヒール部と、ヒール部に対向するトウ部と、リア部と、リア部に対向するフロント部と、ホーゼルと、を有する。また、フロント部は打面を有する。ゴルフクラブヘッドは、また、ホーゼルに挿入可能であり、ゴルフクラブシャフトをホーゼルと結合するように構成されたシャフトスリーブを有する。一方、ホーゼルは、シャフトスリーブを受け入れるように構成されたホーゼル穴を有してもよい。一方、シャフトスリーブは、(i)ゴルフクラブシャフトの端部を受け入れるように構成されたシャフト穴と、(ii)スリーブ本体外壁と、スリーブ本体外壁上の少なくとも1つのカプラと、を有するシャフトスリーブ本体と、(iii)シャフトスリーブ本体と結合されるように構成されたシャフトスリーブキャップと、を有してもよい。シャフトスリーブ本体は、中間領域及びスリーブ本体壁をさらに有してもよい。また、シャフトスリーブは約4.3グラムのシャフトスリーブ質量を有してもよい。これらの実施形態では、シャフトスリーブ本体は約3.8グラム以下のシャフトスリーブ本体質量を有してもよい。また、シャフトスリーブキャップは、キャップ穴と、キャップ穴に入る1つ以上のリブと、を有することができ、シャフト穴がゴルフクラブシャフトの端部を受け入れると、1つ以上のリブは、ゴルフクラブシャフトをシャフト穴内において中央に位置決めすることができる。種々の実施形態では、シャフトスリーブキャップはシャフトスリーブ本体と着脱可能に結合されてもよい。更にまた、シャフトスリーブがホーゼル内に固定された状態でゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるとき、シャフトスリーブ重心が、ソール下端部に対して約43.5ミリメートル以上、約47ミリメートル以下のシャフトスリーブCG垂直距離に位置してもよい。
【0032】
他の実施形態は方法を有する。方法は、シャフトスリーブを用意するステップを有してもよい。一方、シャフトスリーブを用意するステップは、シャフトスリーブ本体を用意するステップと、シャフトスリーブキャップを用意するステップと、を有してもよい。また、シャフトスリーブは、ゴルフクラブヘッドのホーゼルに挿入可能であるように構成することができ、ゴルフクラブシャフトをホーゼルと結合するように構成することができる。同様に、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド本体及びホーゼルを含むことができ、ゴルフクラブヘッド本体は、ソール下端部を含むソール部と、ソール部に対向するトップ部と、ヒール部と、ヒール部に対向するトウ部と、リア部と、リア部に対向するフロント部とを有してもよい。フロント部は打面を有してもよい。更にまた、ホーゼルは、シャフトスリーブを受け入れるように構成されたホーゼル穴を有してもよい。また、シャフトスリーブは、(i)ゴルフクラブシャフトの端部を受け入れるように構成されたシャフト穴と、(ii)スリーブ本体外壁と、スリーブ本体外壁上の少なくとも1つのカプラと、を有するシャフトスリーブ本体と、(iii)シャフトスリーブ本体と結合されるように構成されたシャフトスリーブキャップと、を有してもよい。シャフトスリーブがホーゼル内に固定された状態でゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるとき、シャフトスリーブ重心が、ソール下端部に対して約46ミリメートル以下のシャフトスリーブCG垂直距離に位置してもよい。
【0033】
本明細書中では他の例及び実施形態を更に開示する。このような例及び実施形態は、図、特許請求の範囲及び/又は本明細書に記載され得る。
【0034】
図面を参照すると、図1は、本開示の一例による、ゴルフカップリング機構1000を有するゴルフクラブヘッド101の前部斜視図を示す。図2は、ゴルフカップリング機構1000を有するゴルフクラブヘッド101の上部斜視図を示す。図3は、シャフトスリーブ1100がシャフトレシーバ3200に挿入されたゴルフカップリング機構1000を示す、図2の線III-IIIに沿ったゴルフクラブヘッド101の断面図を示す。図4は、図2の線IV-IVに沿ったゴルフクラブヘッド101及びゴルフカップリング機構1000の断面図を示す。
【0035】
本実施形態では、ゴルフカップリング機構1000は、ゴルフクラブシャフト102(図1)などのゴルフクラブシャフトの端部に結合されるように構成されたシャフトスリーブ1100を有する。図5は、ゴルフクラブヘッド101(図1)から分離されたシャフトスリーブ1100の側面図を示す。図6は、図5の線VI-VIに沿ったシャフトスリーブ1100の断面図を示す。本実施例では、シャフトスリーブ1100は、ゴルフクラブシャフト102の端部を受け入れるように構成されたシャフト穴3120を有する。シャフトスリーブ1100は、また、シャフトスリーブ1100の長手方向中心線に沿って、スリーブ上端部1191からスリーブ下端部3192まで延びるスリーブ軸5150を有する。本実施例では、スリーブ外壁3130の少なくとも一部分がスリーブ軸5150に実質的に平行であるように、スリーブ外壁3130は直角円筒(right angle cylinder)であり、スリーブ外壁3130はスリーブ外壁3130内でシャフト穴3120に境を接している。換言すると、本実施形態では、スリーブ軸5150はスリーブ外壁3130の中心である。本実施例では、シャフト穴3120はシャフト穴軸6150と同軸上に延在し、スリーブ軸5150に対して角度を成し、したがって、スリーブ軸5150と非同軸である。本実施例では、シャフト穴軸6150はスリーブ軸5150から約0.5度の角度を成しているが、このような角度がスリーブ軸5150に対して約0.2度~約4度のものであるような例があってもよい。したがって、この実施形態では、シャフト穴3210とスリーブ外壁3130とは同心ではない。しかしながら、スリーブ外壁3130とシャフト穴3120とが実質的に同心であり得るように、シャフト穴軸6150がスリーブ軸5150と実質的に同一線上にあり得る他の実施形態があってもよい。
【0036】
シャフトスリーブ1100は、スリーブ外壁3130から突出している1つ以上のカプラを有するスリーブカプラセット3110を有する。図7は、図5の線VII-VIIに沿ってスリーブカプラセット3110を切ったシャフトスリーブ1100の断面図を示す。図3図7は、スリーブ外壁3130から突出しているスリーブカプラセット3110の異なる図を示す。本実施例では、スリーブカプラセット3110は、スリーブ外壁3130から突出しているスリーブカプラ3111、3112、5116及び7115を有しており、スリーブ外壁3130の外周部7191に沿って、スリーブカプラ3112はスリーブカプラ3111に対向して配置されており、スリーブカプラ7115はスリーブカプラ5116に対向して配置されている。図7から分かるように、本実施形態では、スリーブカプラセット3110は、交互する凹状面と凸状面とを外周部7191に形成する。
【0037】
スリーブカプラセット3110のスリーブカプラは、シャフトスリーブ1100がシャフトレシーバ3200に挿入され、固定されると、ゴルフクラブヘッド101に対するシャフトスリーブ1100の回転を制限するように構成された弓状面を有する。例えば、図3図5及び図7に見られるように、(a)スリーブカプラ3111は、スリーブカプラ3111の外部領域の全体にわたり湾曲した弓状面3151を有し、(b)スリーブカプラ3112は、スリーブカプラ3112の外部領域全体にわたり湾曲した弓状面3152を有し、(c)スリーブカプラ5116は、スリーブカプラ5116の外部領域全体にわたり湾曲した弓状面5156を有し、(d)スリーブカプラ7115は、スリーブカプラ7115の外部領域の全体にわたり湾曲した弓状面7155を有する。
【0038】
ゴルフカップリング機構1000は、また、図3図4に見られるように、シャフトスリーブ1100を受け入れるように構成されたシャフトレシーバ3200を有する。図8は、シャフトレシーバ3200を上から示す、シャフトスリーブ1100をゴルフクラブヘッド101から取り外した状態のゴルフクラブヘッド101の上面図を示す。図9は、シャフトスリーブ1100をゴルフクラブヘッド101から取り外した状態で、図2の線III-IIIに沿った、シャフトレシーバ3200の側部断面を示すゴルフクラブヘッド101の断面側面図を示す。
【0039】
本実施例では、シャフトレシーバ3200は、クラブヘッド101のホーゼル1015と一体化されているものの、シャフトレシーバ3200がホーゼル1015とは別個であり、例えば、接着剤、ねじ山機構及び/又はボルトもしくはリベットのような、1つ以上の締結方法によりホーゼル1015に結合され得る実施形態があってもよい。同じ又は他の実施形態では、ホーゼル及びシャフトレシーバという用語は区別なく使用してもよい。ゴルフクラブヘッド101が、ホーゼル1015よりもむしろそのクラウン部又はトップ部内にヘッド穴を有し得る実施形態があってもよい。このような実施形態では、シャフトレシーバ3200は、また、このようなヘッド穴の一部であっても、このようなヘッド穴に結合されていてもよい。
【0040】
シャフトスリーブ1100は、シャフトレシーバ3200に挿入されるように構成されており、いくつかの部分に細分されてもよい。例えば、シャフトスリーブ1100は、スリーブ外壁3130によって境を接しているスリーブ挿入部3160を有し、シャフトスリーブ1100がシャフトレシーバ3200内に固定されたとき、シャフトレシーバ3200内にあるように構成されている。本実施例では、シャフトスリーブ1100は、また、シャフトスリーブ1100がシャフトレシーバ3200内に固定されたとき、シャフトレシーバ3200の外部にとどまるように構成されたスリーブトップ部3170を有する。しかしながら、スリーブトップ部3170がない、及び/又はシャフトスリーブ1100に類似するが、その全体がシャフトレシーバ3200に挿入されるように構成されたシャフトスリーブを有する他の例もあってもよい。
【0041】
シャフトレシーバ3200はホーゼル外壁3240を有し、シャフトレシーバ3200に挿入されると、シャフトスリーブ1100のスリーブ挿入部3160及びスリーブ外壁3130に境を接するように構成されたレシーバ内壁3230を有する。シャフトレシーバ3200は、また、シャフトスリーブ1100のカプラセット3110に係合し、シャフトレシーバ3200に対するシャフトスリーブ1100の回転を制限するように構成されたレシーバカプラセット3210を有する。図8に見られるように本実施形態では、レシーバカプラセット3210は、レシーバ内壁3230に凹設されたレシーバカプラ3213、3214、8217及び8218を有し、レシーバカプラ3213はレシーバカプラ3214に対向し、レシーバカプラ8218はレシーバカプラ8217に対向している。
【0042】
シャフトレシーバ3200内のレシーバカプラセット3210のレシーバカプラは、シャフトスリーブ1100のスリーブカプラセット3110の弓状面と相補的な弓状面を有する。例えば、(a)レシーバカプラ3213は、レシーバカプラ3213の内部領域の全体にわたり湾曲した弓状面3253を有し(図8)、レシーバカプラ3213の弓状面3253はスリーブカプラ3111の弓状面3151と相補的であり(図7)、(b)レシーバカプラ3214は、レシーバカプラ3214の内部領域の全体にわたり湾曲した弓状面3254を有し(図8)、レシーバカプラ3214の弓状面3254はスリーブカプラ3112の弓状面3152と相補的であり(図7)、(c)レシーバカプラ8217は、レシーバカプラ8217の内部領域の全体にわたり湾曲した弓状面8257を有し(図8)、レシーバカプラ8217の弓状面8257はスリーブカプラ7115の弓状面7155と相補的であり(図7)、(d)レシーバカプラ8218は、レシーバカプラ8218の内部領域の全体にわたり湾曲した弓状面8258を有し(図8)、レシーバカプラ8218の弓状面8258はスリーブカプラ5116の弓状面5156と相補的である(図7)。
【0043】
本実施形態では、スリーブカプラセット3110の弓状面及びレシーバカプラセット3210の弓状面は、それら各々のスリーブカプラ及びレシーバカプラの全体にわたり湾曲している。図10は、シャフトスリーブ1100の一部分及びスリーブカプラセット3110の側面図を示す。図11は、シャフトレシーバ3200の一部分及びレシーバカプラセット3210の側部透視図を示す。図7及び図10に見られるように、本実施例では、スリーブカプラ5116の弓状面5156は水平曲率半径7176を有し、スリーブカプラ3111の弓状面3151は水平曲率半径7171を有し、スリーブカプラ3112の弓状面3152は水平曲率半径7172を有し、スリーブカプラ7115の弓状面7155は水平曲率半径7175を有する。また、本実施例では、スリーブカプラセット3110の弓状面は、シャフトスリーブ1100のスリーブ下端部3192に向かって及びスリーブ軸5150に向かって厚みが減少する垂直テーパリングを有する(図5図6)。例えば、図10に見られるように、スリーブカプラ5116の弓状面5156は垂直テーパリング10186を有し、スリーブカプラ3111の弓状面3151は垂直テーパリング10181を有し、スリーブカプラ3112の弓状面3152は垂直テーパリング10182を有する。図10には示さないものの、スリーブカプラ7115の弓状面7155は、また、スリーブカプラ5116の垂直テーパリング10186に類似する垂直テーパリングを有する。
【0044】
シャフトレシーバ3200のレシーバカプラセット3210に関して、図8及び図11に見られるように、本実施例では、レシーバカプラ8218の弓状面8258は、スリーブカプラ5116の水平曲率半径7176(図7図10)と相補的である水平曲率半径8278を有し、レシーバカプラ3213の弓状面3253は、スリーブカプラ3111の水平曲率半径7171(図7)と相補的である水平曲率半径8273を有し、レシーバカプラ3214の弓状面3254は、スリーブカプラ3112の水平曲率半径7172(図7)と相補的である水平曲率半径8274を有し、レシーバカプラ8217の弓状面8257は、スリーブカプラ7115の水平曲率半径7175(図7)と相補的である水平曲率半径8277を有する。
【0045】
また、本実施例では、レシーバカプラセット3210の弓状面は、スリーブカプラセット3110の弓状面の垂直テーパリングに相補的な垂直テーパリングを有する。例えば、図11に見られるように、レシーバカプラ8218の弓状面8258は、スリーブカプラ5116の垂直テーパリング10186(図10)と相補的な垂直テーパリング11288を有し、レシーバカプラ3213の弓状面3253は、スリーブカプラ3111の垂直テーパリング10181(図10)と相補的な垂直テーパリング11283を有し、レシーバカプラ3214の弓状面3254は、スリーブカプラ3112の垂直テーパリング10182(図10)と相補的な垂直テーパリング11284を有する。図11には示さないものの、レシーバカプラ8217の弓状面8257は、レシーバカプラ8218の垂直テーパリング11288に類似し、スリーブカプラ7115の垂直テーパリングに相補的な垂直テーパリングも有する。
【0046】
本実施形態では、スリーブカプラセット3110の弓状面の垂直テーパリングは実質的に線形であり、図10のスリーブカプラ3111及び3112の垂直テーパリング10181及び10182のプロファイル図において見られるように、実質的に直線で減少する。同様に、図11のレシーバカプラ3213及び3214の垂直テーパリング11283及び11284のプロファイル図において見られるように、レシーバカプラセット3210の弓状面の垂直テーパリングは実質的に線形である。同じ又は他の例では、スリーブカプラセット3110の弓状面及びレシーバカプラセット3210の弓状面の実質的に線形な垂直テーパリングは、実質的に直線となる大きい又は無限の垂直曲率半径を含むものとみなされてもよい。
【0047】
しかしながら、スリーブカプラ及び/又はレシーバカプラの垂直テーパリングが線形である必要がない他の実施形態であってもよい。図12は、スリーブカプラセット12110を有するシャフトスリーブ12100の一部分の側面図を示す。図13は、レシーバカプラセット13210を有するシャフトレシーバ13200の側部透視断面図を示す。
【0048】
シャフトスリーブ12100はシャフトスリーブ1100(図1図7図10)に類似してもよく、シャフトレシーバ13200はシャフトレシーバ3200(図3図4図8図10)に類似してもよい。しかしながら、線形ではない垂直テーパリングを有することで、スリーブカプラセット12110はスリーブカプラセット3110と異なる。例えば、スリーブカプラセット12110は、線形であるよりもむしろ湾曲した垂直テーパリング12186、12181及び12182を有し、対応する垂直曲率半径を有してもよい。同様に、レシーバカプラセット13210は、線形であるよりもむしろ湾曲した垂直テーパリング13288、13283及び13284を有し、スリーブカプラセット12110の曲率半径と相補的な対応する垂直曲率半径を有する。したがって、スリーブカプラセット12110のスリーブカプラ及びレシーバカプラセット13120のレシーバカプラは、それぞれこれらの対応する表面積の全体にわたり水平及び垂直に湾曲している。例えば、スリーブカプラ12116の全表面の任意の点に正接する任意の水平線は、スリーブカプラ12116の全表面の任意の他の点に正接しない。同じ又は他の実施形態では、スリーブカプラセット12110の各スリーブカプラの全表面、及びレシーバカプラセット13120の各レシーバカプラの全表面は、それぞれ全体にわたり及び全方向に湾曲している。
【0049】
本開示の異なるスリーブカプラ及びレシーバカプラは、対応する特定の範囲内の曲率を有してもよい。例えば、図7及び図10に関して、スリーブカプラセット3110の水平曲率半径7171、7172、7175及び7176は、それぞれ約0.175インチ(4.45ミリメートル(mm))であるが、約0.1インチ(2.54mm)~約0.225インチ(5.715mm)の範囲であり得る実施形態があってもよい。図8及び図11に関して、レシーバカプラセット3210の水平曲率半径8273、8274、8277及び8278は水平曲率半径7171、7172、7175及び7176(図7図10)にそれぞれ相補的に同じ又は類似してもよい。加えて、図12図13の実施形態におけるスリーブカプラセット12110及びレシーバカプラセット13210の水平曲率半径は、また、スリーブカプラセット3110及び/又はレシーバカプラセット3210の図1図11の実施形態に関して上述したものに類似してもよい。
【0050】
前述のように、図1図11の実施形態では、スリーブカプラセット3110(図10)及びレシーバカプラセット3210(図11)の垂直テーパリングはほぼ無限大の垂直曲率半径を含むことができ、それにより実質的に直線となる。図12図13の実施形態では、スリーブカプラセット12110(図12)及びレシーバカプラセット13210(図13)の垂直テーパリングはより顕著な垂直曲率半径を含む。一例として、スリーブカプラ12116(図12)の垂直テーパリング12186の垂直曲率半径は約0.8インチ(20.32mm)であるが、約0.4インチ(10.16mm)~2インチ(50.8mm)の範囲であり得る実施形態があってもよい。スリーブカプラセット12110の他の類似の部分の垂直曲率半径も、垂直テーパリング12186について記載した範囲と同じ範囲内であってもよい。加えて、レシーバカプラセット13210(図13)の垂直曲率半径は、スリーブカプラセット12110(図12)について記載した垂直曲率半径と相補的に同じ又は類似であってもよい。
【0051】
いくつかの例では、スリーブカプラ及び/又はレシーバカプラの弓状面は、幾何学的構造の部分を含んでもよい。例えば、スリーブカプラ12116の弓状面(図12)は二次曲面を含んでもよく、レシーバカプラ13218の弓状面(図13)は、スリーブカプラ12116の弓状面に相補的な二次曲面を含んでもよい。このような例では、スリーブカプラ12116及びレシーバカプラ13218の二次曲面は、例えば、放物面の一部分又は双曲面の一部分を含んでもよい。その二次弓状面が、錐面の一部分のような縮退二次曲面(degenerate quadric surface)の一部分を含み得るスリーブカプラ及びレシーバカプラを有する例もあってもよい。このような例は、スリーブカプラセット3110及びレシーバカプラセット3200に関する図10図11のものに類似してもよい。
【0052】
図10図11及び図12図13の実施形態では、スリーブカプラセット3110(図10)及び/又は12110(図12)のスリーブカプラの弓状面、並びにレシーバカプラセット3210(図11)及び/又は13210(図13)のレシーバカプラの弓状面は、あらゆる屈曲点がないように、例えば、連続的に湾曲するように構成されてもよい。同じ又は他の実施形態では、このような弓状面はまた、(それらのそれぞれの外周部を除いて)縁なしであるように構成されてもよい。例えば、スリーブカプラ5116(図10)の全表面積は、その外周部内のその全表面積のあらゆる部分に関して縁なしである。加えて、レシーバカプラ8218(図11)の全表面積は、また、その外周部内のその全表面積のあらゆる部分に関して縁なしである。類似の縁なし特性は、また、スリーブカプラ12110(図12)及びレシーバカプラ13218(図13)に共通している。上述の特性により、スリーブカプラがレシーバカプラに対して固定されるとき、接触面積を最大化することができ、その対応するシャフトレシーバに対するそのシャフトスリーブの回転を制限する。
【0053】
図3図7及び図10に見られるように、スリーブカプラセット3110はスリーブ外壁3130の上部部分から突出している。同様に、図3図4図8図9及び図11に見られるように、レシーバカプラセット3210はレシーバ内壁3230の上部部分内に凹設されている。しかしながら、スリーブカプラセット3110及びレシーバカプラセット3210が別の場所に位置し得る他の実施形態があってもよい。例えば、スリーブカプラセット3110及びレシーバカプラセット3210は、シャフトスリーブ1100及びシャフトレシーバ3200それぞれの下部部分もしくは中間部分に又は下部部分もしくは中間部分の方に位置してもよい。同じ又は他の実施形態では、スリーブカプラセット3110がスリーブ外壁3130内に凹設され、レシーバカプラセット3210がレシーバ内壁3230から突出するように、スリーブカプラセット3110とレシーバカプラセット3210の形状を逆にしてもよい。本明細書中に記載される装置、方法及び製造する物品はこの点に関して限定されない。
【0054】
図3に示される断面図に見られるように、ゴルフカップリング機構1000は、また、シャフトスリーブ1100をシャフトレシーバ3200に固定するように構成された固定用締結具3400を有する。本実施例では、固定用締結具3400は、シャフトレシーバ3200の下部にある通路を介して、シャフトスリーブ1100のスリーブ下端部3192と結合するように構成されたボルトを有する。固定用締結具3400は、ねじ山機構によりスリーブ下端部3192と結合するように構成されている。ねじ山機構が締められるにつれて、固定用締結具3400は、シャフトスリーブ1100をシャフトレシーバ3200の下端部に向かって引くように構成されており、それにより、スリーブカプラセット3110の弓状面をレシーバカプラセット3210の弓状面に対して固定する。
【0055】
本実施例のような例では、ゴルフクラブヘッド101の本体、シャフトスリーブ1100及び固定用締結具3400の合計総質量は組立後クラブヘッド質量と呼ばれることがある一方、シャフトスリーブ1100及び固定用締結具3400のないゴルフクラブヘッド101の本体の質量は分解後クラブヘッド質量と呼ばれることがある。
【0056】
本実施形態では、固定用締結具3400は保持要素3450を有する。保持要素3450は、固定用締結具3400に結合され、固定用締結具3400がシャフトスリーブ1100から分離されたときに、シャフトレシーバ3200から完全に外れるのを制限するか又は少なくとも阻止する。保持要素3450は、シャフトレシーバ3200内に配置され、固定用締結具3400のねじ山の周囲に結合されたワッシャを含む。本実施形態では、例えば、固定用締結具3400を保持要素3450内に押し込むことによって固定用締結具3400のねじ山に沿ったその位置決めを可能にするように、また例えば、固定用締結具3400のねじ山に沿って位置決めされると実質的にその位置にとどまるように、保持要素3450は、固定用締結具3400のねじ山に可撓的に係合するように構成されてもよい。したがって、保持要素3450は、シャフトスリーブ1100がシャフトレシーバ3200から取り外された後、固定用締結具3400の端部をシャフトレシーバ3200内に保持することができ、スリーブ下端部3192への固定用締結具3400の端部の挿入を可能にできる。いくつかの例では、保持要素3450は、固定用締結具3400の材料に比べてより可撓性のある、ナイロン材料又は他のプラスチック材料などの材料を含んでもよい。
【0057】
他の例では、固定用締結具3400がシャフトレシーバ3200に入る穴は、固定用締結具3400のねじ山に対応するねじ山を含んでもよく、このようなねじ山は、これにより、保持要素として機能してもよい。これらの他の例では、保持要素3450は省略されてもよい。
【0058】
シャフトスリーブ1110が固定用締結具3400によってシャフトレシーバ3200内に固定されると、スリーブカプラセット3110及びレシーバカプラセット3210はそれら各々の弓状面の少なくとも大部分が互いに対して固定されるように構成されている。例えば、図10図11の実施形態では、互いに対して固定されると、スリーブカプラ5116の全表面の少なくとも大部分と、レシーバカプラ8218の全表面の大部分とが互いに接触し、シャフトレシーバ3200に対するシャフトスリーブ1100の回転が制限される。別の例として、図11図12の実施形態では、互いに対して固定されると、スリーブカプラ12116の全表面の大部分と、レシーバカプラ13218の全表面の大部分とは、また、互いに接触して回転が制限される。同じ又は他の例では、スリーブカプラセット3110(図10)又は12110(図12)の個々のスリーブカプラと、レシーバカプラセット3210(図11)又は13210(図13)の個々のレシーバカプラとの間の境界面によって画定される接触面積は、個々のレシーバカプラ又は個々のスリーブカプラの全表面の約51%~約95%であってもよい。いくつかの実施形態では、このような接触面積は、個々のレシーバカプラ及び/又は個々のスリーブカプラの全表面に実質的に近似するか又は等しいなど、更に大きくてもよい。スリーブカプラセット3110(図10)又は12110(図12)のスリーブカプラの弓状面が、レシーバカプラセット3200(図11)又は13210(図13)のレシーバカプラの弓状面に対して固定されると、各々の接触面積にわたり垂直抗力が互いに作用する例もあってもよい。
【0059】
本実施例では、固定用締結具3400がシャフトレシーバ3200内のシャフトスリーブ1100を固定しているとき、スリーブトップ部3170はシャフトレシーバ3200の外部にとどまり、レシーバカプラセット3210に対するスリーブカプラセット3110の固定により、スリーブトップ部3170の下端部3171はシャフトレシーバ3200の上端部から離間している。このような内蔵空間により製造公差が緩和され、スリーブカプラセット3110をレシーバカプラセット3210に対して適切に固定できることを確実とする。
【0060】
同じ又は他の例では、スリーブカプラセット3110の1つ以上のスリーブカプラの一部分は、シャフトレシーバ3200の上端部を越えて突出してもよい。スリーブカプラセット3110の1つ以上のスリーブカプラが、レシーバカプラセット3210の1つ以上のレシーバカプラの下端部を越えて延出し得る例があってもよい。他の例では、レシーバカプラセットの1つ以上のレシーバカプラは、スリーブカプラセット3110の1つ以上のスリーブカプラの下端部を越えて延出してもよい。上述した特徴のいくつかは、要求される製造公差を緩和するためにゴルフカップリング機構1000へと設計されてもよい一方、レシーバカプラセット3210に対するスリーブカプラセット3110の適切な固定をなお可能にしてもよい。
【0061】
図14は、図4の線XIV-XIVにおいて見た、構成1400のゴルフカップリング機構1000の上部断面図を示す。ゴルフカップリング機構1000は、図3図4及び図14では構成1400において示され、スリーブカプラセット3110のスリーブカプラ3111、7115、3112及び5116(図7)は、それぞれレシーバカプラセット3210のレシーバカプラ3213、8217、3214及び8218(図8)に結合されている。上記のように、シャフト穴軸6150(図6)はシャフトスリーブ1100のスリーブ軸5150と非同軸であるため、図14の構成1400は、シャフト穴軸6150(図6)とシャフトレシーバ3200(図3図4図8図9)との間に及び/又はシャフト102(図1)とゴルフクラブヘッド101(図1)との間に第1のライ角及び第1のロフト角を有することができる。
【0062】
図15は、図4の線XIV-XIVにおいて見た、構成1500のゴルフカップリング機構1000の上部断面図を示す。構成1500では、スリーブカプラセット3110のスリーブカプラ3112、5116、3111及び7115(図7)は、それぞれレシーバカプラセット3210のレシーバカプラ3213、8217、3214及び8218(図8)に結合されている。上記のように、シャフト穴軸6150(図6)はシャフトスリーブ1100のスリーブ軸5150と非同軸であるため、図15の構成1500は、シャフト穴軸6150(図6)とシャフトレシーバ3200(図3図4図8図9)との間に及び/又はシャフト102(図1)とゴルフクラブヘッド101(図1)との間に第2のライ角及び第2のロフト角を有することができる。
【0063】
図16は、図4の線XIV-XIVにおいて見た、構成1600のゴルフカップリング機構1000の上部断面図を示す。構成1600では、スリーブカプラセット3110のスリーブカプラ7115、3112、5116及び3111(図7)は、それぞれレシーバカプラセット3210のレシーバカプラ3213、8217、3214及び8218(図8)に結合されている。上記のように、シャフト穴軸6150(図6)はシャフトスリーブ1100のスリーブ軸5150と非同軸であるため、図16の構成1600は、シャフト穴軸6150(図6)とシャフトレシーバ3200(図3図4図8図9)との間に及び/又はシャフト102(図1)とゴルフクラブヘッド101(図1)との間に第3のライ角及び第3のロフト角を含む。
【0064】
図17は、図4の線XIV-XIVにおいて見た、構成1700のゴルフカップリング機構1000の上部断面図を示す。構成1700では、スリーブカプラセット3110のスリーブカプラ5116、3111、7115及び3112(図7)は、それぞれレシーバカプラセット3210のレシーバカプラ3213、8217、3214及び8218(図8)に結合されている。上記のように、シャフト穴軸6150(図6)はシャフトスリーブ1100のスリーブ軸5150と非同軸であるため、図17の構成1700は、シャフト穴軸6150(図6)とシャフトレシーバ3200(図3図4図8図9)との間に及び/又はシャフト102(図1)とゴルフクラブヘッド101(図1)との間に第4のライ角及び第4のロフト角を含む。
【0065】
スリーブ軸5150及びスリーブカプラセット3110に対するシャフト穴軸6150の角度に応じて、図14図17に示される構成により異なるライ角及びロフト角アライメントを得てもよい。例えば、本実施形態では、図6に見られるように、シャフト102(図1)がシャフトスリーブ1100に挿入されたときにスリーブカプラ3112の方に傾くように、シャフト穴軸6150とスリーブ軸5150との間の角度により、シャフト穴3120の下部をスリーブカプラ3111の方に向ける。
【0066】
したがって、構成1400(図14)では、第1のライ角はより小さいライ角を有してもよく、第1のロフト角は中立又は中間のロフト角を有してもよい。一例として、第1のライ角は、シャフト102のグリップ端部をゴルフクラブヘッド101(図1)のヒール部の方に約0.2度~約4度傾けるように設定することができ、これにより、構成1400におけるゴルフクラブのライ角は減少する。本実施例の中立である第1のロフト角は、構成1400においてシャフト102の傾きに影響しない。
【0067】
構成1500(図15)では、第2のライ角はより大きいライ角を有してもよく、第2のロフト角は中立又は中間のロフト角を有してもよく、このロフト角は構成1400(図14)の第1のロフト角と類似していても等しくてもよい。一例として、第2のライ角は、シャフト102のグリップ端部をゴルフクラブヘッド101(図1)のトウ部の方に約0.2度~約4度傾けるように設定することができ、これにより、構成1500におけるゴルフクラブのライ角は増大する。本実施例の中立である第2のロフト角は、構成1500においてシャフト102の傾きに影響しない。
【0068】
構成1600(図16)では、第3のロフト角はより小さいロフト角を有してもよく、第3のライ角は中立又は中間のライ角を有してもよい。一例として、第3のロフト角は、シャフト102のグリップ端部をゴルフクラブヘッド101(図1)のリア部の方に約0.2度~約4度傾けるように設定することができ、これにより、構成1600におけるゴルフクラブのロフト角は減少する。本実施例の中立である第3のライ角は、構成1600においてシャフト102の傾きに影響しない。
【0069】
構成1700(図17)では、第4のロフト角はより大きいロフト角を有してもよく、第4のライ角は中立又は中間のライ角を有してもよく、このライ角は構成1600(図16)の第3のライ角と類似していても等しくてもよい。一例として、第4のロフト角は、シャフト102のグリップ端部をゴルフクラブヘッド101(図1)のフロント部又は打面の方に約0.2度~約4度傾けるように設定することができ、これにより、構成1700におけるゴルフクラブのロフト角は増大する。本実施例の中立である第4のライ角は、構成1700におけるシャフト102の傾きに影響しない。
【0070】
他の実施形態では、シャフトスリーブ1100のスリーブ軸5150(図6)に対するシャフト穴軸6150(図6)の角度及び/又は向きを変えることによって、他のライ角とロフト角との関係を構成してもよい。更に、図14図17から分かるように、スリーブカプラ3111、3112、5116及び7115は互いに対称であり、レシーバカプラ3213、3214、8217及び8218も互いに対称である。異なる実施形態では、(4つではなく)2つのみの異なるライ角とロフト角との組み合わせが可能となるように、スリーブカプラ及びレシーバカプラのうちの対向するもののみが互いに対称であってもよい。
【0071】
図1図17のゴルフカプラ機構に関する上述した様々な特徴は、調節可能なシャフトカップリング機構を有する他のゴルフクラブヘッドと比較した場合、ゴルフカプラ機構が使用されるゴルフクラブに対していくつかの性能利点を付与することもできる。例えば、必要な部品の数が少ないことから及び/又はレシーバカプラセット3210がシャフトレシーバ3200(図3)の上端部の方のみに配置されることから、ホーゼル1015(図1)のホーゼル直径1031を最小に維持することができ、及び/又は対応する標準的なゴルフクラブヘッドのホーゼル直径と比較的変わらないものとすることができる。いくつかの例では、図8に見られるように、ホーゼル直径1031はレシーバ上端部1032において、約20mm未満、例えば、約0.55インチ(約14mm)、又は例えば、約0.53インチ(約13.46mm)であってもよい。加えて、シャフトレシーバ3200のレシーバ上端部1032において示されるように、シャフトレシーバ3200の上部壁厚さ9250(図8図9)を最小にすることができる。例えば、上部壁厚さ9250は、約0.035インチ(約0.9mm)以下、また例えば、約0.024インチ(約0.61mm)であってもよい。
【0072】
図8に見られるように、本実施形態では、上部壁厚さ9250は、レシーバ上端部1032に沿って厚みが変化し、レシーバ上端部1032に、少なくとも1つのホーゼル上壁薄肉部分8252と、少なくとも1つのホーゼル上壁厚肉部分8251とを有する。ホーゼル直径1031の中心点に対して径方向に測定した場合、レシーバ上端部1032におけるホーゼル上壁厚肉部分8251は、約2.3mm以下の厚みを有することができる。ホーゼル直径1031の中心点に対して径方向に測定した場合、レシーバ上端部1032におけるホーゼル上壁薄肉部分8252は、約0.9mm以下の厚みを有することができる。本実施例では、ホーゼル直径1031の中心点に対して径方向に測定した場合、ホーゼル上壁厚肉部分8251は約1.27mm以下、ホーゼル頂壁薄肉部分8252は0.64mm以下であってもよい。
【0073】
上述のように、ホーゼル直径1031を最小にすることにより、ホーゼル1015の空気力学的抗力が低下することで、ゴルフクラブヘッド101の空気力学的特性を向上させることができる。図19は、ゴルフクラブヘッド1910及び1920の各ホーゼルの停滞抗力伴流領域1911及び1921の比較を示す。ゴルフクラブヘッド1910は約0.5インチのホーゼル直径を有し、ゴルフクラブヘッド1920は約0.62インチのより大きいホーゼル直径を有する。いくつかの例では、ゴルフクラブヘッド1910はゴルフクラブヘッド101(図1図4図8図9)に類似してもよい。図19に見られるように、クラブヘッド1920のより大きいホーゼル直径によってそのホーゼルの下流側により大きい停滞抗力伴流領域1921が生成され、クラブヘッド1910のより小さい停滞抗力伴流領域1911と比較した場合に空気力学的抗力の値が高くなる。図20は、ゴルフクラブヘッド1910及び1920のホーゼル直径に関するオープンフェース角の関数としての抗力のチャートを示す。いくつかの例では、クラブヘッド1910は、また、約0.335インチ(約8.5mm)のシャフト厚さなど、低減されたシャフト厚さを有するゴルフクラブシャフトを含んでもよい。同じ又は他の例では、50度以下のオープンフェースの向きでは、このようなホーゼル直径の差により、ゴルフクラブヘッド1920のより大きい抗力と比較した場合、ゴルフクラブヘッド1910のドラグ抵抗(drag resistance)が約0.1ポンド以下低くなってもよい。同じ又は他の例では、ゴルフクラブヘッド1910の抗力は、ほぼスクエアの向きにおける約1.2ポンドから、約50度のオープンフェースの向きにおける約0.2ポンドまでの範囲であってもよい。
【0074】
同じ又は他の実施形態では、調節可能なシャフトカップリング機構を有する他のゴルフクラブヘッドと比較した場合、図1図17のゴルフカプラ機構の質量及び/又は質量比をそれら各々のゴルフクラブヘッドに対して最小にしてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド101(図1図4図8図9)がドライバー型ゴルフクラブヘッドを有する例では、クラブヘッド101の種々の要素は、以下の表1に示すものに類似する質量特性を有してもよい。
【0075】
【表1】
【0076】
このような例では、以下の表2に示すように、組立後のクラブヘッド101に対するゴルフカプラ機構1000の質量の比は非常に低くなってもよい。
【0077】
【表2】
【0078】
例えば、ゴルフクラブヘッド101(図1図4図8図9)がフェアウェイウッド型ゴルフクラブヘッドを有する他の例では、クラブヘッド101の種々の要素は、以下の表3に示すものに類似する質量特性を有してもよい。
【0079】
【表3】
【0080】
このような例では、以下の表4に示すように、組立後のクラブヘッド101に対するゴルフカプラ機構1000の質量の比は非常に低くなってもよい。
【0081】
【表4】
【0082】
上述の質量、寸法及び/又は位置特性により、ゴルフクラブヘッドの質量分布及び/又は重心(CG)の位置に関する利点及び/又は柔軟性を提供することができる例があってもよい。例えば、シャフトスリーブ1100のシャフトスリーブ重心1150(図1)は、シャフトスリーブCG垂直距離1159(図1)に配置されるように構成されてもよい。
【0083】
クラブヘッド101(図1図4図8図9)がドライバー型ゴルフクラブヘッドを有する実施形態のようないくつかの例では、シャフトスリーブ1100のシャフトスリーブ重心1150(図1)は、ドライバー型クラブヘッド101のソール1014の外部ソール下端部10141の上方約50mm未満のシャフトスリーブCG垂直距離1159に配置されるように構成されてもよい。同じ又は他の例では、シャフトスリーブCG垂直距離1159は、外部ソール下端部10141の上方約46.2mm未満であってもよい。同じ又は他の例では、シャフトスリーブCG垂直距離1159は、外部ソール下端部10141の上方約43.7mm未満であってもよい。シャフトスリーブ1100のシャフトスリーブ重心1150は、また、いくつかの実施形態では、ドライバー型の組立後のゴルフクラブヘッド101の組立後のクラブヘッド重心1050(図1)の上方約0.59インチ(約15mm)未満のシャフトスリーブCG垂直距離1059(図1)に配置されるように構成されてもよい。同じ又は他の実施形態では、シャフトスリーブCG垂直距離1159は、ドライバー型クラブヘッド101の組立後のクラブヘッドCG垂直距離1058よりも少なくとも約7.6mm大きくされてもよい。
【0084】
クラブヘッド101(図1図4図8図9)がフェアウェイウッド型ゴルフクラブヘッドを有する実施形態のような他の例では、シャフトスリーブ1100のシャフトスリーブ重心1150(図1)は、フェアウェイウッド型クラブヘッド101のソール1014の外部ソール下端部の上方約35.6mm未満のシャフトスリーブCG垂直距離1159に配置されるように構成されてもよい。同じ又は他の例では、シャフトスリーブCG垂直距離1159は、フェアウェイウッド型クラブヘッド101のソール1014の外部ソール下端部10141の上方約1.35インチ(約34.3mm)未満であってもよい。シャフトスリーブ1100のシャフトスリーブ重心1150は、また、いくつかの実施形態では、フェアウェイウッド型の組立後のゴルフクラブヘッド101の組立後のクラブヘッド重心1050(図1)の上方約19mm未満のシャフトスリーブCG垂直距離1059(図1)に配置されるように構成されてもよい。同じ又は他の実施形態では、シャフトスリーブCG垂直距離1159は、フェアウェイウッド型クラブヘッド101の組立後のクラブヘッドCG垂直距離1058よりも少なくとも約16.5mm大きくされてもよい。
【0085】
本実施例では、図1に見られるように、ホーゼル1015は、ホーゼル1015の長手方向中心線に沿って延びるホーゼル軸1016を有する。ホーゼル軸1016は、下部水平軸1019に対してホーゼルライ角1018を画定する。下部水平軸1019は、ソール下端部10141に水平に正接する。いくつかの実施形態では、ホーゼルライ角1018は、例えば、約58度であってもよい。本実施形態では、シャフトスリーブCG垂直距離1159及び組立後のクラブヘッドCG垂直距離1058は、下部水平軸1019から垂直に延びる。
【0086】
クラブヘッド101は、また、クラウン1017の上端部に垂直に、ソール下端部10141に対して延びるクラウン高さ垂直距離1018を有する。例えば、クラブヘッド101がドライバー型ゴルフクラブヘッドを有するいくつかの実施形態では、クラウン高さ垂直距離1018はソール下端部10141に対して少なくとも約59.7mmであってもよい。同じ又は他の実施形態では、組立後のクラブヘッドCG垂直距離は、ソール下端部10141に対して約33mm未満であってもよい。
【0087】
図1に見られるように、レシーバ上端部1032がホーゼル1015の上部にあり、ゴルフクラブヘッド101のクラウン1017の上端部よりも下にとどまるように構成されている例もあってもよい。同じ又は他の実施形態では、ホーゼル1015には円筒状外部上部部分がない場合があり、クラウン1017は、ホーゼル1015の円筒状外部形状を画定することなく、ホーゼル1015のレシーバ上端部1032において実質的に円形の外周部へと移行してもよい。このような特徴により、シャフトスリーブ1100の重心の位置を組立後のゴルフクラブヘッド101の重心に近づけることを可能にすることができる。
【0088】
図に戻ると、図18は、本開示による、ゴルフカプラ機構を提供し、形成し、及び/又は製造するために使用されてもよい方法18000のフローチャートを示す。いくつかの例では、ゴルフカプラ機構は、図1図11及び図14図16のゴルフカプラ機構1000又は図12図13のゴルフカプラ機構に類似してもよい。
【0089】
方法18000は、ゴルフクラブシャフトの端部と結合し、スリーブ弓状カプラセットを含むシャフトスリーブを用意するためのブロック18100を有する。いくつかの例では、シャフトスリーブはシャフトスリーブ1100(図1図7図10図14図16)及び/又はシャフトスリーブ12100(図12)に類似してもよい。ゴルフクラブシャフトは、ゴルフクラブシャフト102(図1図5)に類似してもよい。同じ又は他の例では、スリーブ弓状カプラセットは、スリーブカプラセット3110(図3図7図10図14図17)及び/又はスリーブカプラセット12110(図12)に類似してもよい。
【0090】
方法18000のブロック18200は、シャフトスリーブのスリーブ弓状カプラセットと結合するように構成されたレシーバ弓状カプラセットを有するゴルフクラブヘッドのシャフトレシーバを用意することを有する。いくつかの例では、シャフトレシーバは、シャフトレシーバ3200(図3図4図8図9図11図14図17)及び/又はシャフトレシーバ13200(図13)に類似してもよい。レシーバ弓状カプラセットは、レシーバカプラセット3210(図3図4図8図9図11図14図17)及び/又はレシーバカプラセット13210(図13)に類似してもよい。
【0091】
方法18000のブロック18300は、シャフトスリーブをシャフトレシーバに固定するように構成された固定用締結具を用意することを有する。いくつかの例では、固定用締結具は、固定用締結具3400(図3図4)に類似してもよい。固定用締結具は、シャフトスリーブをシャフトレシーバの方に引き、スリーブ弓状カプラセットをレシーバ弓状カプラセットに対して固定させるように構成されてもよい。
【0092】
いくつかの例では、方法18000の異なるブロックの1つ以上は、単一のブロックに組み合わせても、同時に実施してもよく、及び/又はこのようなブロックの順序を変更してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、必要に応じて、ブロック18200とブロック18300とを組み合わせてもよい。同じ又は他の例では、方法18000のブロックのいくつかを、いくつかのサブブロックに細分してもよい。一例として、ブロック18100は、スリーブ弓状カプラセットのスリーブカプラの弓状面の水平曲率半径を形成するためのサブブロックと、スリーブ弓状カプラセットのスリーブカプラの弓状面の垂直テーパリングを形成するためのサブブロックとを有してもよい。方法18000が更なる又は異なるブロックを有し得る例があってもよい。一例として、方法18000は、ブロック18200のシャフトレシーバ用のゴルフクラブヘッドを用意するための別のブロック、及び/又はブロック18100のシャフトスリーブ用のシャフトを用意するための別のブロックを有してもよい。加えて、方法18000が上述のステップの一部のみを有し得る例があってもよい。例えば、いくつかの実施においてブロック18300は任意であってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく方法18000の他の変化形態を実施してもよい。
【0093】
スロットキャップゴルフカップリング機構
先の図を参照すると、図21は、一実施形態による、ゴルフカップリング機構211000を有するゴルフクラブヘッド21101の前部斜視図を示す。多くの実施形態では、ゴルフカップリング機構211000は、ゴルフクラブシャフト21102などのゴルフクラブシャフトの端部に結合されるように構成されたシャフトスリーブ211100を有してもよい。種々の実施形態では、ゴルフクラブヘッド21101はゴルフクラブヘッド101(図1)に類似してもよく、ゴルフカップリング機構211000はゴルフカップリング機構1000(図1)に類似してもよく、及び/又はゴルフクラブシャフト21102はゴルフクラブシャフト102(図1)に類似するかもしくは同一であってもよい。したがって、ゴルフカップリング機構211000は、シャフトスリーブ211100及びシャフトレシーバ213200を有してもよい。一方、シャフトスリーブ211100はシャフトスリーブ1100(図1)に類似してもよく、及び/又はシャフトレシーバ213200はシャフトレシーバ3200(図3)に類似してもよい。
【0094】
再び先の図面を参照すると、図22は、図21の実施形態による、ゴルフクラブヘッド21101(図21)から分離されたシャフトスリーブ211100の側面図を示す。一方、図23は、図21の実施形態による、図22の線XXIII-XXIIIに沿ったシャフトスリーブ211100の断面図を示す。
【0095】
図22を参照すると、シャフトスリーブ211100は、シャフトスリーブ本体22103及びシャフトスリーブキャップ22104を有する。更に、多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体22103は、スリーブ本体外壁223130から突出している1つ以上のカプラを有するスリーブカプラセット223110を有することができ、シャフトレシーバ213200(図21)は、シャフトスリーブ211100のスリーブカプラセット223110に係合し、シャフトレシーバ213200に対するシャフトスリーブ211100の回転を制限するように構成されたレシーバカプラセットを有してもよい。これら又は他の実施形態では、スリーブカプラセット213110はスリーブカプラセット3110(図3)に類似してもよく、スリーブ本体外壁223130はスリーブ外壁3130(図3)に類似してもよく、及び/又はレシーバカプラセットはレシーバカプラセット3210(図3)に類似してもよい。以下で更に詳細に説明するように、多くの実施形態では、シャフトスリーブキャップ22104はフェルールを有してもよく、シャフトスリーブ本体22103をゴルフクラブシャフト21102(図21)と結合するように動作可能であってもよい。
【0096】
一方、ここで図23を参照すると、シャフトスリーブ211100は、(i)ゴルフクラブシャフト21102(図21)の端部を受け入れるように構成されたシャフト穴233120、(ii)スリーブ本体下端部233192にある固定用締結具穴23105、(iii)穴底面23111、及び/又は(iv)シャフトスリーブ上端部231191を有してもよい。シャフトスリーブ211100をシャフトレシーバ213200(図21)に固定するために、固定用締結具穴23105は、固定用締結具(図示せず)を受け入れるように構成されてもよい。更に、穴底面23111は、シャフト穴232120の底面(例えば、最深面)を有してもよい。多くの実施形態では、シャフト穴233120はシャフト穴3120(図3)に類似してもよく、固定用締結具穴23105は固定用締結具3400(図3)を受け入れるように構成された穴と類似するかもしくは同一であってもよく、スリーブ本体下端部233192はスリーブ下端部3192(図3)と類似するかもしくは同一であってもよく、固定用締結具は固定用締結具3400(図3)と類似するかもしくは同一であってもよく、及び/又はシャフトスリーブ上端部231191はスリーブ上端部1191(図3)と類似するかもしくは同一であってもよい。
【0097】
更に、シャフトスリーブ本体22103がシャフトスリーブキャップ22104に結合される場合、シャフトスリーブ211100は、シャフトスリーブ高さ23119と、シャフトスリーブ本体高さ23120と、シャフトスリーブキャップ高さ23121と、シャフトスリーブキャップ上部高さ23122とを有してもよい。シャフトスリーブ高さ23119は、スリーブ本体下端部233192にほぼ垂直に測定した、スリーブ本体下端部233192からシャフトスリーブ上端部231191までの距離を意味してもよい。一方、シャフトスリーブ本体高さ23120は、シャフトスリーブ高さ23119に平行に測定した、スリーブ本体下端部233192からシャフトスリーブ本体22103の上端部までの距離を意味してもよい。シャフトスリーブキャップ高さ23121は、シャフトスリーブ高さ23119に平行に測定した、シャフトスリーブキャップ22104の下部からシャフトスリーブ上端部231191までの距離を意味してもよい。更に、シャフトスリーブキャップ上部高さ23122は、シャフトスリーブ高さ23119とシャフトスリーブ本体高さ23120との間の差を意味してもよい。
【0098】
例えば、シャフトスリーブ高さ23119は約1.78インチ以上、約1.82インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ高さ23119は約1.8インチであってもよい。
【0099】
更に、シャフトスリーブ本体高さ23120は約1.527インチ以上、約1.567インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ本体高さ23120は約1.547インチであってもよい。
【0100】
更にまた、シャフトスリーブキャップ高さ23121は約0.43インチ、且つ約0.47インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブキャップ高さ23121は約0.45インチであってもよい。
【0101】
一方、例えば、シャフトスリーブキャップ上部高さ23122は約0.23インチ以上、約0.27インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ本体高さ23122は約0.25インチであってもよい。
【0102】
いくつかの実施形態では,固定用締結具穴23105に挿入するための固定用締結具(図示せず)はチタン被覆鋼を有してもよい。更に、固定用締結具は固定用締結具質量を有してもよい。固定用締結具質量は約2.7グラム以上であってもよい。
【0103】
次の図面を参照すると、図24は、図21の実施形態による、シャフトスリーブキャップ22104(図22)から分離されたシャフトスリーブ本体22103の側面図を示す。シャフトスリーブ本体22103は、1つ以上の領域24106に関連してもよい。例えば、領域24106は、締結具領域24107と、中間領域24108と、カプラ領域24109と、キャップインターフェース領域24110とを有してもよい。
【0104】
締結具領域24107は、スリーブ本体下端部233192と穴底面23111(図23)との間に位置するシャフトスリーブ本体22103の一部分を意味してもよい。一方、カプラ領域24109は、スリーブカプラセット223110の最下点(例えば、スリーブ本体下端部233192(図23)に最も近いスリーブカプラセット223110の点)から、スリーブカプラセット223110の最高点(例えば、スリーブ本体下端部233192から最も遠いスリーブカプラセット223110の点)まで位置するシャフトスリーブ本体の一部分を意味してもよい。一方、中間領域24108は、締結具領域24107とカプラ領域24109との間のシャフトスリーブ本体22103の一部分を意味してもよい。キャップインターフェース領域24110は、中間領域24108に対してカプラ領域24109の反対側にあるシャフトスリーブ本体22103の一部分を意味してもよい。
【0105】
ゴルフクラブヘッド21101(図21)がスイングされたとき及び/又はゴルフボールを打つように操作されたとき、締結具領域24107及びカプラ領域24109は高い応力を受ける可能性がある。一方、中間領域24108及び/又はキャップインターフェース領域24110は、締結具領域24107及びカプラ領域24109が受ける高い応力よりも低い応力を受ける可能性がある。
【0106】
固定用締結具によってシャフトスリーブ211100(図21)をシャフトレシーバ213200(図21)に固定することで、締結具領域24107における高い応力の相殺を補助することができる。更に、カプラ領域24109において受ける可能性のある高い応力のため、スリーブカプラセット223110のカプラは、シャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体壁に付加的な厚みを付与するように構成されたソリッドローブ(solid lobe)を有してもよい。したがって、カプラはスリーブ本体壁をカプラ領域24109において強化し、カプラ領域24109におけるこれらの高い応力を相殺することができる。スリーブカプラセット223110のカプラは(例えば、直線的に又は曲線的に)勾配することができ、スリーブ本体下端部233192から最も遠いカプラ領域24109の端部(例えば、カプラ領域24109がキャップインターフェース領域24110に接続する位置)に最大厚さを有し、スリーブ本体下端部233192(図23)に最も近いカプラ領域24109の端部(例えば、カプラ領域24109が中間領域24108と接続する位置)に最小厚さを有する。例えば、最大厚さは約0.75インチの厚さであってもよい。最小厚さは約0.020インチの厚さであってもよい。多くの実施形態では、スリーブカプラセット223110(図22)のカプラを勾配させることで、中間領域24108とキャップインターフェース領域24110との間に連続性(例えば、厚みの滑らかな移行)を付与することができる。
【0107】
いくつかの実施形態では、スリーブカプラセット223110のカプラは輪郭が対称であってもよい。スリーブカプラセット223110のカプラの長さは約0.38インチ以下であってもよく(例えば、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁223130の一部)、約0.26インチ以上であってもよい(例えば、シャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体外壁223130の別の部分)。
【0108】
いくつかの実施形態では、カプラは、シャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体外壁223130の第1部分の方が別の部分(例えば、第1部分に正対するか又は180度対向する部分)よりも長くなるように、スリーブカプラセット223110のカプラは輪郭が非対称であってもよい。スリーブカプラセット223110のカプラの長さは約0.38インチ以下であってもよく(例えば、シャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体外壁223130の部分)、約0.260インチ以上であってもよい(例えば、シャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体外壁223130の別の部分)。多くの実施形態では、スリーブカプラセット223110(図22)のカプラは、スリーブ本体下端部233192から最も遠いカプラ領域24109の端部(例えば、カプラ領域24109がキャップインターフェース領域24110と接続する位置)における、シャフトスリーブ本体22103のスリーブ軸に最も近いシャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体外壁223130の部分において最長であってもよい。スリーブ軸はスリーブ軸5150(図5)と類似するかもしくは同一であってもよい。換言すると、スリーブカプラセット223110(図22)のカプラは、スリーブ軸を有し、スリーブ本体下端部233192にほぼ垂直に延びる面に交差するシャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体外壁223130の部分において最長であってもよい。
【0109】
一方、ゴルフクラブヘッド21101がスイングされたとき及び/又はゴルフボールを打つように操作されたとき、中間領域24108が受ける応力はより低くなることから、シャフトスリーブ本体のスリーブ本体壁はカプラ領域24109の一部もしくは全体よりも中間領域24108においてより薄くされてもよく、及び/又は中間領域24108は穴もしくは凹部を有することにより重量を低減してもよい。例えば、中間領域24108におけるシャフトスリーブ本体22103のスリーブ本体壁は約0.020インチの厚さ(例えば、平均厚さ)を有してもよい。
【0110】
ここで図23に戻ると、いくつかの実施形態では、シャフト穴233120は、約0.346インチの幅(例えば、直径)を有してもよい。これらの実施形態では、幅は平均幅を有してもよく、及び/又はシャフト穴233120の全体にわたりほぼ一定であってもよい。
【0111】
種々の実施形態では、シャフトスリーブ本体22103はシャフト穴233120にエッチングチャネル23112を有し、ゴルフクラブシャフト21102(図21)をシャフトスリーブ本体22103にエポキシ接着するためのより適切な表面積を付与することができる。エッチングチャネル23112はカプラ領域24109(図24)に、及び/又は例えばカプラ領域24109(図24)に近い方の中間領域24108(図24)の半分など、中間領域24108(図24)の一部もしくは全体に配置されてもよい。
【0112】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ本体22103は受け入れ溝23113(例えば、アンダカットノッチ)を有してもよい。以下で更に詳細に説明するように、受け入れ溝23113は、シャフトスリーブキャップ22104の突出部25114(図25)と連通して相互係止し、シャフトスリーブキャップ22104をシャフトスリーブ本体22103に固定することができる。したがって、多くの実施形態では、受け入れ溝23113は、突出部25114(図25)を補完することができる。いくつかの実施形態では、受け入れ溝23113は、キャップインターフェース領域24110(図24)に配置されてもよい。多くの実施形態では、受け入れ溝23113は、キャップインターフェース領域24110(図24)とカプラ領域24109(図24)との境界面に配置されてもよい。
【0113】
ここで先の図面を参照すると、図25は、図21の実施形態による、シャフトスリーブ本体22103(図22)から分離されたシャフトスリーブキャップ22104の側面図を示す。
【0114】
いくつかの実施形態では、シャフトスリーブキャップ22104は、キャップ壁25115を有してもよい。更に、キャップ壁22115は、突出部25114と1つ以上のスリット25116とを有してもよい。
【0115】
突出部25114は、例えば、キャップ壁25115の端部など、キャップ壁25115から延出するリップを有してもよい。したがって、突出部25114は、キャップ壁25115の残部及び/又はシャフト穴233120の幅(例えば、直径)よりも大きい幅(例えば、直径)を有してもよい。
【0116】
一方、スリット25116は、シャフトスリーブキャップ22104がシャフトスリーブ本体22103(図22)に結合されているとき、及びシャフトスリーブ本体22103から分離されているとき、キャップ壁25115(例えば、突出部25114)が(例えば、一時的に)弾性的に(例えば、軸方向に)圧縮し、キャップ壁25115自体の方に引き寄せられるのを可能にすることができる。したがって、シャフトスリーブキャップ22104を、シャフトスリーブ本体22103(図22)に結合する及びシャフトスリーブ本体22103(図22)から分離するために、突出部25114は受け入れ溝23113(図23)内及び外に配置されてもよい。これらの実施形態では、突出部25114は、シャフトスリーブキャップ22104を適所にロック又はスナップ留めするためのロック機能として動作可能であってもよい。
【0117】
シャフトスリーブキャップ22104は、更に、ゴルフクラブシャフト21102(図21)とシャフトスリーブ本体22103(図22)との間に減衰(例えば、振動及び/又は応力低減)を与えるように動作可能であってもよい。例えば、シャフトスリーブキャップ22104は、シャフトスリーブ本体22103(図22)内におけるゴルフクラブシャフト21102(図21)の同心性を増すことによって「シャフトピロー」として機能してもよい。多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体22103(図22)内におけるゴルフクラブシャフト21102(図21)の同心性は、ゴルフクラブシャフト21102(図21)の耐久性と強い相関関係があってもよい。したがって、シャフトスリーブキャップ22104は、ゴルフクラブシャフト21102(図21)の破損を防ぐことができ、ゴルフクラブヘッド21101(図21)の全体的な寿命を延ばすことができる。
【0118】
先の図面を参照すると、図26は、図21の実施形態による、シャフトスリーブ本体22103(図22)から分離されたシャフトスリーブキャップ22104の立面図を示す。多くの実施形態では、シャフトスリーブキャップ22104は、キャップ穴26116と、キャップ穴幅26117と、1つ以上の調心機能部26118とを有してもよい。いくつかの実施形態では、シャフト穴233120(図23)は、また、キャップ穴幅26117を有してもよい。キャップ穴幅26117はキャップ穴26116の幅(例えば、直径)を意味してもよい。これらの実施形態では、幅は平均幅(例えば、平均直径)を有してもよい。
【0119】
キャップ穴幅26117は、ゴルフクラブシャフト21102(図21)の幅(例えば、直径)よりも大きくすることができる。キャップ穴幅26117とゴルフクラブシャフト21102(図21)の幅との相違によってシャフト配向の不整合につながる可能性がある。したがって、ゴルフクラブシャフト21102(図21)の位置合わせ不良を防止するため、調心機能部26118がキャップ穴26116の内部表面から突出してもよい。調心機能部26118がキャップ穴26116の内部表面から延出する距離は、集合的な大きさによってキャップ穴26116内にほぼゴルフクラブシャフト21102(図21)の幅以下の有効幅(例えば、直径)を与えるのに少なくとも十分であってもよい。キャップ穴幅26117は、調心機能部26118から得られるキャップ穴26116の有効幅よりも大きい。更に、キャップ穴幅26117は、シャフト穴233120(図23)の幅と類似するか又は同一であってもよい。したがって、ゴルフクラブシャフト21102(図21)がシャフトスリーブキャップ22104及びシャフトスリーブ本体22103(図23)に導入されると、調心機能部26118は、ゴルフクラブシャフト21102(図21)をキャップ穴26116内及び上述のスリーブ軸周りでほぼ中央に位置決めするように動作可能である。
【0120】
再度図22を参照すると、シャフトスリーブ本体22103は任意の適切な材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、シャフトスリーブ本体22103は、金属又は金属合金(例えば、アルミニウム合金)を含んでもよい。これらの例では、アルミニウム合金は、約70%以上のアルミニウム及び約75%以下のアルミニウムを含んでもよい。より具体的な例では、アルミニウム合金は、約70%、71%、72%、73%、74%又は75%のアルミニウムを含んでもよい。同様に、シャフトスリーブキャップ22104は、上述のようにキャップ壁25115(図25)が弾性的に圧縮するのを可能にするように構成された任意の適切な材料を含んでもよい。例えば、シャフトスリーブキャップ22104は、ポリマー材料を含んでもよい。
【0121】
多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体22103はシャフトスリーブ本体質量を有することができ、シャフトスリーブキャップ22104はシャフトスリーブキャップ質量を有することができる。更に、シャフトスリーブ211100は、シャフトスリーブ本体質量及びシャフトスリーブキャップ質量を有するシャフトスリーブ質量を有してもよい。シャフトスリーブ質量は、スリーブ1100(図1)に関して上述したスリーブの質量に類似してもよい。
【0122】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ質量は、約4.3グラム以上であってもよい。更に、シャフトスリーブ本体質量は、約3.3グラム以上、約3.8グラム以下であってもよい。更にまた、シャフトスリーブキャップ質量は、約0.5グラム以上、約1.0グラム以下であってもよい。種々の実施形態では、シャフトスリーブ質量は、スリーブ1100の質量(図1)よりも約0.5グラム少なくされてもよい。更に、固定用締結具質量と合わせたシャフトスリーブ質量は、約7グラム以上であってもよい。したがって、種々の実施形態では、シャフトスリーブ211100は、シャフトスリーブ1100(図1)よりも重量の優位性を提供することができる。
【0123】
図21を参照すると、ゴルフクラブヘッド21101は、分解後クラブヘッド質量及び組立後クラブヘッド質量を有してもよい。分解後クラブヘッド質量はゴルフクラブヘッド101(図1)に関して上述した分解後クラブヘッド質量に類似してもよく、組立後クラブヘッド質量はゴルフクラブヘッド101(図1)に関して上述した組立後クラブヘッド質量に類似してもよい。
【0124】
いくつかの実施形態では、分解後クラブヘッド質量は、約185グラム以上、約205グラム以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、分解後クラブヘッド質量は、約192グラム以上であってもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、組立後クラブヘッド質量は、約188グラム以上、約213グラム以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、組立後クラブヘッド質量は、約199グラム以上であってもよい。
【0126】
更に、分解後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量の比は約2.0%、2.2%又は2.4%以下であってもよく、組立後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量の比は約1.95%、2.16%又は2.35%以下であってもよく、分解後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量及び固定用締結具質量の比は約3.4%、3.6%、又は3.8%以下であってもよく、及び/又は組立後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量及び固定用締結具質量の比は約3.3%、3.5%又は3.7%以下であってもよい。
【0127】
一方、ゴルフクラブヘッド21101は、組立後のクラブヘッドCG垂直距離に関連する組立後のクラブヘッドCGを有することができ、シャフトスリーブ211100は、シャフトスリーブCG垂直距離に関連するシャフトスリーブCGを有することができる。これらの実施形態では、組立後のクラブヘッドCGは組立後のクラブヘッドCG1050(図1)と類似するかもしくは同一であってもよく、組立後のクラブヘッドCG垂直距離は組立後のクラブヘッドCG垂直距離1058(図1)と類似するかもしくは同一であってもよく、シャフトスリーブCGはシャフトスリーブCG1032(図1)と類似するかもしくは同一であってもよく、及び/又はシャフトスリーブCG垂直距離はシャフトスリーブCG垂直距離1159(図1)と類似するかもしくは同一であってもよい。多くの実施形態では、シャフトスリーブCG垂直距離はシャフトスリーブCG垂直距離1159(図1)よりも約0.010インチ(約0.254ミリメートル)以上、約0.050インチ(約1.27ミリメートル)以下だけ少ないものとされてもよい。例えば、シャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド21101のソール下端部から約44.9ミリメートル以上、ゴルフクラブヘッド21101のソール下端部から約46ミリメートル以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド21101のソール下端部から約44.9ミリメートル以上、約45.0ミリメートル以上、約45.1ミリメートル以上、約45.2ミリメートル以上、約45.3ミリメートル以上、約45.4ミリメートル以上、約45.5ミリメートル以上、約45.6ミリメートル以上、約45.7ミリメートル以上、約45.8ミリメートル以上、約45.9ミリメートル以上、約46.0ミリメートル以上であってもよい。いくつかの実施形態では、ゴルフカップリング機構211000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約44.9ミリメートル以下、約45.0ミリメートル以下、約45.1ミリメートル以下、約45.2ミリメートル以下、約45.3ミリメートル以下、約45.4ミリメートル以下、約45.5ミリメートル以下、約45.6ミリメートル以下、約45.7ミリメートル以下、約45.8ミリメートル以下、約45.9ミリメートル以下、又は約46.0ミリメートル以下であってもよい。ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から44.9ミリメートルであってもよい。ソール下端部は、ソール下端部10141(図1)と類似するか又は同一であってもよい。
【0128】
先の図面を参照すると、図27は、一実施形態による方法27000のフローチャートを示す。多くの実施形態では、方法27000は、ゴルフクラブヘッドの1つ以上の部品のゴルフクラブヘッドの製造方法を有してもよい。ゴルフクラブヘッドはゴルフクラブヘッド21101(図21)と類似するか又は同一であってもよい。
【0129】
方法27000は、シャフトスリーブを用意する作業27001を有してもよい。シャフトスリーブは、シャフトスリーブ211100(図21)と類似するか又は同一であってもよい。図28は、図27の実施形態による例示的な作業27001を示す。
【0130】
例えば、図28では、作業27001は、シャフトスリーブ本体を用意(例えば、製造)する作業28001を有してもよい。シャフトスリーブ本体は、シャフトスリーブ本体22103(図22)と類似するか又は同一であってもよい。
【0131】
更に、作業27002は、シャフトスリーブキャップを用意(例えば、製造)する作業28002を有してもよい。シャフトスリーブキャップは、シャフトスリーブキャップ22104(図22)と類似するか又は同一であってもよい。
【0132】
ここで再度図27を参照すると、方法27000は、ゴルフクラブヘッドを用意(例えば、製造)する作業27002を有してもよい。ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド21101(図21)と類似するか又は同一であってもよい。いくつかの実施形態では、作業27001は、作業27002の前に及びその逆で実施されてもよい。他の実施形態では、作業27001と作業27002は、ほぼ同時に実施されてもよい。
【0133】
更に、方法27000は、シャフトスリーブをゴルフクラブヘッドのホーゼル穴に挿入する作業27003を有してもよい。ホーゼル穴は、ゴルフクラブヘッド21101(図21)に関して上述したホーゼル穴と類似するか又は同一であってもよい。
【0134】
また、方法2700は、ゴルフクラブシャフトをシャフト穴に挿入する作業27004を有してもよい。ゴルフクラブシャフトは、ゴルフクラブシャフト21102(図21)と類似するか又は同一であってもよく、及びシャフト穴は、シャフト穴233120(図23)と類似するか又は同一であってもよい。
【0135】
一方、方法2700は、シャフトスリーブキャップをシャフト穴に挿入する作業27005を有してもよい。いくつかの実施形態では、作業27004は、作業27005の前に又はその逆で実施されてもよい。他の実施形態では、作業27004と作業27005は、ほぼ同時に実施されてもよい。更なる実施形態では、作業27003は、作業27004及び/又は作業27005の前並びにその逆で実施されてもよい。多くの実施形態では、作業27001~27003の1つ以上は、作業27004~27005の1つ以上の前に、又はその逆で実施されてもよい。
【0136】
更にまた、方法27000は、シャフトスリーブを締結具によってゴルフクラブヘッドのホーゼルに固定する作業27006を有してもよい。ホーゼルは、ゴルフクラブヘッド21101(図21)に関して上述したホーゼルと類似するか又は同一であってもよく、及び締結具は、ゴルフクラブヘッド21101(図21)に関して上述した締結具と類似するか又は同一であってもよい。
【0137】
ソリッドリブ付キャップカップリング機構
先の図面を参照すると、図29は、一実施形態による、ゴルフカップリング機構411000を有するゴルフクラブヘッド41101の前部斜視図を示す。多くの実施形態では、ゴルフカップリング機構411000は、ゴルフクラブシャフト41102などのゴルフクラブシャフトの端部に結合されるように構成されたシャフトスリーブ411100を有してもよい。種々の実施形態では、ゴルフクラブヘッド41101はゴルフクラブヘッド101(図1)に類似してもよく、ゴルフカップリング機構411000はゴルフカップリング機構1000(図1)に類似してもよく、及び/又はゴルフクラブシャフト41102はゴルフクラブシャフト102(図1)に類似するかもしくは同一であってもよい。したがって、ゴルフカップリング機構411000は、シャフトスリーブ411100及びシャフトレシーバ413200を有してもよい。一方、シャフトスリーブ411100はシャフトスリーブ1100(図1)に類似してもよく、及び/又はシャフトレシーバ413200はシャフトレシーバ3200(図3)に類似してもよい。
【0138】
再び先の図面を参照すると、図30は、図29の実施形態による、ゴルフクラブヘッド21101(図29)から分離されたシャフトスリーブ411100の側面図を示す。一方、図31は、図29の実施形態による、図30の線XXXIII-XXXIIIに沿ったシャフトスリーブ411100の断面図を示す。
【0139】
図30を参照すると、シャフトスリーブ411100は、シャフトスリーブ本体42103及びシャフトスリーブキャップ42104を有する。更に、多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体22103は、スリーブ本体外壁423130から突出している1つ以上のカプラを有するスリーブカプラセット423110を有することができ、シャフトレシーバ413200(図29)は、シャフトスリーブ411100のスリーブカプラセット423110に係合し、シャフトレシーバ413200に対するシャフトスリーブ411100の回転を制限するように構成されたレシーバカプラセットを有してもよい。これら又は他の実施形態では、スリーブカプラセット413110はスリーブカプラセット3110(図3)に類似してもよく、スリーブ本体外壁423130はスリーブ外壁3130(図3)に類似してもよく、及び/又はレシーバカプラセットはレシーバカプラセット3210(図3)に類似してもよい。以下で更に詳細に説明するように、多くの実施形態では、シャフトスリーブキャップ42104はフェルールを有することができ、シャフトスリーブ本体42103をゴルフクラブシャフト41102(図29)と結合するように動作可能であってもよい。
【0140】
一方、ここで図31を参照すると、シャフトスリーブ411100は、(i)ゴルフクラブシャフト41102の端部(図29)を受け入れるように構成されたシャフト穴433120、(ii)スリーブ本体下端部433192にある固定用締結具穴43105、(iii)穴底面43111、(iv)ゴルフクラブシャフト41102の端部を受け入れ、シャフト穴433120に結合するように構成されたキャップ穴42110、及び/又は(v)シャフトスリーブ上端部431191を有してもよい。シャフトスリーブ411100をシャフトレシーバ413200(図29)に固定するために、固定用締結具穴43105は固定用締結具(図示せず)を受け入れるように構成されてもよい。更に、穴底面43111はシャフト穴432120の底面(例えば、最深面)を有してもよい。多くの実施形態では、シャフト穴433120はシャフト穴3120(図3)に類似してもよく、固定用締結具穴43105は、固定用締結具3400(図3)を受け入れるように構成された穴と類似するかもしくは同一であってもよく、スリーブ本体下端部433192はスリーブ下端部3192(図3)と類似するかもしくは同一であってもよく、固定用締結具は固定用締結具3400(図3)と類似するかもしくは同一であってもよく、及び/又はシャフトスリーブ上端部431191はスリーブ上端部1191(図3)と類似するかもしくは同一であってもよい。
【0141】
更に、シャフトスリーブ本体42103がシャフトスリーブキャップ42104に結合される場合、シャフトスリーブ411100は、シャフトスリーブ高さ43119と、シャフトスリーブ本体高さ43120と、シャフトスリーブキャップ高さ43121と、シャフトスリーブキャップ上部高さ43122と、を有してもよい。シャフトスリーブ高さ43119は、スリーブ本体下端部433192にほぼ垂直に測定した、スリーブ本体下端部433192からシャフトスリーブ上端部431191までの距離を意味してもよい。一方、シャフトスリーブ本体高さ43120は、シャフトスリーブ高さ43119に平行に測定した、スリーブ本体下端部433192からシャフトスリーブ本体42103の上端部までの距離を意味してもよい。シャフトスリーブキャップ高さ43121は、シャフトスリーブ高さ43119に平行に測定した、シャフトスリーブキャップ42104の下部からシャフトスリーブ上端部431191までの距離を意味してもよい。更に、シャフトスリーブキャップ上部高さ43122は、シャフトスリーブ高さ43119とシャフトスリーブ本体高さ43120との間の差を意味してもよい。
【0142】
例えば、シャフトスリーブ高さ43119は、約1.78インチ以上、約1.82インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ高さ43119は、約1.8インチであってもよい。
【0143】
更に、シャフトスリーブ本体高さ43120は、約1.529インチ以上、約1.569インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ本体高さ43120は、約1.549インチであってもよい。
【0144】
更にまた、シャフトスリーブキャップ高さ43121は、約0.46インチ以上、約0.50インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブキャップ高さ43121は、約0.48インチであってもよい。
【0145】
一方、例えば、シャフトスリーブキャップ上部高さ43122は、約0.23インチ以上、約0.27インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ本体高さ43122は、約0.25インチであってもよい。
【0146】
いくつかの実施形態では、固定用締結具穴23105に挿入するための固定用締結具(図示せず)はチタン被覆鋼を含んでもよい。更に、固定用締結具は固定用締結具質量を有してもよい。固定用締結具質量は、約2.7グラム以上であってもよい。
【0147】
次の図面を参照すると、図32は、図29の実施形態による、シャフトスリーブキャップ42104(図30)から分離されたシャフトスリーブ本体42103の側面図を示す。シャフトスリーブ本体42103は、1つ以上の領域44106に関連してもよい。例えば、領域44106は、締結具領域44107と、中間領域44108と、カプラ領域44109と、キャップインターフェース領域44110とを有してもよい。
【0148】
締結具領域44107は、スリーブ本体下端部433192と穴底面43111(図31)との間に位置するシャフトスリーブ本体42103の一部分を意味してもよい。一方、カプラ領域44109は、スリーブカプラセット423110の最下点(例えば、スリーブ本体下端部433192(図31)に最も近いスリーブカプラセット423110の点)から、スリーブカプラセット423110の最高点(例えば、スリーブ本体下端部433192から最も遠いスリーブカプラセット423110の点)まで位置するシャフトスリーブ本体の一部分を意味してもよい。一方、中間領域44108は、締結具領域44107とカプラ領域44109との間のシャフトスリーブ本体42103の一部分を意味してもよい。キャップインターフェース領域44110は、中間領域44108に対してカプラ領域44109の反対側にあるシャフトスリーブ本体42103の一部分を意味してもよい。更に図32を参照すると、キャップインターフェース領域44110(図32)は上部リング44115(図32)を更に有してもよい。
【0149】
ゴルフクラブヘッド41101(図29)がスイングされたとき及び/又はゴルフボールを打つように操作されたとき、締結具領域44107及びカプラ領域44109は高い応力を受ける可能性がある。一方、中間領域44108及び/又はキャップインターフェース領域44110は、締結具領域44107及びカプラ領域44109が受ける高い応力よりも低い応力を受ける可能性がある。
【0150】
固定用締結具によってシャフトスリーブ411100(図29)をシャフトレシーバ413200(図29)に固定することで、締結具領域44107における高い応力の相殺を補助することができる。更に、カプラ領域44109において受ける可能性のある高い応力のため、スリーブカプラセット423110のカプラは、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体壁に付加的な厚みを付与するように構成されたソリッドローブを有してもよい。したがって、カプラはスリーブ本体壁をカプラ領域44109において強化し、カプラ領域44109におけるこれらの高い応力を相殺することができる。スリーブカプラセット423110のカプラは(例えば、直線的に又は曲線的に)勾配することができ、スリーブ本体下端部433192から最も遠いカプラ領域44109の端部に(例えば、カプラ領域44109がキャップインターフェース領域44110と接続する位置)最大厚さを有し、スリーブ本体下端部433192(図31)に最も近いカプラ領域44109の端部(例えば、カプラ領域44109が中間領域44108と接続する位置)に最小厚さを有する。例えば、最大厚さは約0.75インチの厚さであってもよい。最小厚さは約0.020インチの厚さであってもよい。多くの実施形態では、スリーブカプラセット423110(図30)のカプラを勾配させることで、中間領域44108とキャップインターフェース領域44110との間に連続性(例えば、厚みの滑らかな移行)を提供することができる。
【0151】
いくつかの実施形態では、スリーブカプラセット423110のカプラは輪郭が対称であってもよい。スリーブカプラセット423110のカプラの長さは約0.38インチ以下であってもよく(例えば、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の一部)、約0.26インチ以上であってもよい(例えば、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の別の部分)。
【0152】
いくつかの実施形態では、カプラは、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の第1部分の方が別の部分(例えば、第1部分に正対するか又は180度対向する部分)よりも長くなるように、スリーブカプラセット423110のカプラは輪郭が非対称であってもよい。スリーブカプラセット423110のカプラの長さは約0.38インチ以下であってもよく(例えば、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の部分)、約0.260インチ以上であってもよい(例えば、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の別の部分)。多くの実施形態では、スリーブカプラセット423110(図30)のカプラは、スリーブ本体下端部433192から最も遠いカプラ領域44109(図32)の端部(例えば、カプラ領域44109がキャップインターフェース領域44110と接続する位置)における、シャフトスリーブ本体42103のスリーブ軸に最も近いシャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の部分において最長であってもよい。スリーブ軸は、スリーブ軸5150(図5)と類似するかもしくは同一であってもよい。換言すると、スリーブカプラセット423110(図30)のカプラは、スリーブ軸を有し、スリーブ本体下端部433192にほぼ垂直に延びる面に交差するシャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体外壁423130の部分において最長であってもよい。
【0153】
一方、ゴルフクラブヘッド41101がスイングされたとき及び/又はゴルフボールを打つように操作されたとき、中間領域44108が受ける応力はより低くなることから、シャフトスリーブ本体のスリーブ本体壁はカプラ領域44109の一部もしくは全体よりも中間領域44108においてより薄くされてもよく、及び/又は中間領域44108は穴もしくは凹部を有することにより中間領域44108の重量を低減してもよい。例えば、中間領域44108におけるシャフトスリーブ本体42103のスリーブ本体壁は、約0.020インチの厚さ(例えば、平均厚さ)を有してもよい。
【0154】
ここで図31に戻ると、いくつかの実施形態では、シャフトスリーブ本体42103は幅(例えば、外径)を有してもよい。シャフトスリーブ本体42103の外径は約0.405インチ以上、約0.445インチ以下であってもよい。特定の例では、シャフトスリーブ本体の外径は、0.425インチであってもよい。
【0155】
いくつかの実施形態では、シャフト穴は幅(例えば、直径)(図31)を有してもよい。シャフト穴433120の直径は、シャフト穴の中間から穴底面43111まで減少してもよい。穴キャップの直径は中間シャフト穴433130の直径と類似するか又は同じであってもよい。穴下部43150の直径は、約0.320インチ以上、約0.360インチ以下であってもよい。特定の例では、穴下部の直径は、0.340インチであってもよい。中間シャフト穴433130の直径は、約0.326インチ以上、0.366インチ以下であってもよい。特定の例では、中間シャフト穴433130の直径は、0.346インチであってもよい。キャップ穴42115の直径は、約0.326インチ以上、0.366インチ以下であってもよい。特定の例では、キャップ穴42115の直径は、0.346インチであってもよい。
【0156】
種々の実施形態では、シャフトスリーブ本体42103は、エッチングチャネル43112をシャフト穴433120に有し、ゴルフクラブシャフト41102(図29)をシャフトスリーブ本体42103にエポキシ接着するためのより適切な表面積を付与することができる。エッチングチャネル43112は、カプラ領域44109(図32)に、及び/又は例えばカプラ領域44109(図32)に近い方の中間領域44108(図32)の半分など、中間領域44108(図32)の一部もしくは全体に配置されてもよい。
【0157】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ本体42103は、受け入れ溝43113(例えば、アンダーカットノッチ)を有してもよい。以下で更に詳細に説明するように、受け入れ溝43113(図31)は、シャフトスリーブキャップ42104の突出部45114(図33)と連通して相互係止し、シャフトスリーブキャップ42104をシャフトスリーブ本体42103に固定することができる。したがって、多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体42103の受け入れ溝43113(図34)は突出部45114(図33)を補完することができる。いくつかの実施形態では、受け入れ溝43113は、キャップインターフェース領域44110(図32)に配置されてもよい。多くの実施形態では、受け入れ溝43113(図35B)は、キャップインターフェース領域44110(図32)とカプラ領域44109(図32)(図31も参照)との境界面に配置されてもよい。
【0158】
ここで先の図面を参照すると、図33Aは、図29の実施形態による、シャフトスリーブ本体42103(図30)から分離されたシャフトスリーブキャップ42104の直立側面図を示す。図33Bは、図29の実施形態による、シャフトスリーブ本体42103(図30)から分離されたシャフトスリーブキャップ42104の有角上面図を示す。図34は、図29の実施形態による、図33Aの線XLV-XLVに沿ったシャフトスリーブキャップ42104の断面図を示す。シャフトスリーブキャップ42104は、キャップ壁45040(図33A)を更に有してもよい。キャップ壁は、キャップ壁の一端にある外部キャップ壁45115と、外部キャップ壁に対向する内部キャップ壁45120とを有してもよい。
【0159】
図33Aを参照すると、シャフトスリーブキャップ42104は、上部キャップ領域45050と、下部キャップ領域45060とを有してもよい。上部キャップ領域45050は、上部キャップ領域45050の上部にある上部リング45045と、上部キャップ領域45050の下端部にある下部縁端シェルフ45055とを有してもよい。上部キャップ領域45050は、上部から下部へと下部縁端シェルフ45055まで直径が増加する。下部キャップ領域45060は、上部キャップ領域45050よりも小さい外径を有する。
【0160】
下部キャップ領域45060は、外部キャップ壁45115から突出している突出部45114を有してもよい。突出部45114は、外部キャップ壁45115(図34)から延出するリップを有してもよい。したがって、突出部45114は、下部キャップ領域45060のキャップ壁の残部の幅45200及び/又はシャフト穴43120(図33A及び図34)の直径よりも大きい幅(例えば、直径)45300を有してもよい。上部キャップ領域45050の下端部シェルフ45055の幅45400は、下部キャップ領域45060(図34)の突出部45114の幅45300よりも大きい。
【0161】
シャフトスリーブキャップ41204の下部キャップ領域45060は、シャフトスリーブ本体42103(図32)のキャップインターフェース領域44110及びカプラ領域44109内に嵌合する。一実施形態では、シャフトスリーブキャップ41204をシャフトスリーブ本体42103に結合する及びシャフトスリーブ本体42103から分離するために、シャフトスリーブキャップ41204の下部キャップ領域45060の突出部45114は、受け入れ溝43113(図34)内及び外に配置されてもよい。受け入れ溝43113(図34)は、下部キャップ領域45060の突出部45114(図33)を補完することができる。これらの実施形態では、突出部45115はロック機能として動作可能であるか、又はシャフトスリーブ本体42103(図32)の受け入れ溝43113(図34)間の適所にスナップ留めされてもよい。いくつかの実施形態では、突出部45115は、上向きの角度で延出することができ、シャフトスリーブキャップ41204がシャフトスリーブ本体42103(図32)内に取り付けられるときに曲げることを可能にする。更に図32を参照すると、シャフトスリーブキャップ41204をシャフトスリーブ本体42103内に取り付けると、シャフトスリーブキャップ42104の下端部シェルフ45055は、シャフトスリーブ本体42103(図32)のキャップインターフェース領域の上部リング44115の上に取り付けられる。
【0162】
シャフトスリーブキャップ42104は、シャフト穴43120(図33B)を有してもよい。シャフト穴直径43130は、上部キャップ領域45050及び下部キャップ領域45060(図34)の両方の全体にわたり一定である。シャフトスリーブキャップ42104(上部及び下部領域)と、シャフトスリーブ本体42103のキャップインターフェース領域44110及びカプラ領域44109と、を組み合わせることで、組立プロセス時におけるエポキシの浸出を防止する。
【0163】
シャフトスリーブキャップ42104は、1つ以上のリブ45202を有してもよい。1つ以上のリブ45202は、シャフトスリーブキャップ42104のシャフト穴43120内に、内部キャップ壁45120に沿って上部キャップ領域45050から下部キャップ領域45060(図33B)まで互いに平行に突出するか又は延びる。リブ45202は付加的な密閉を提供することができ、シャフトスリーブキャップ41204をシャフトスリーブ本体42103に確実に結合することができる。リブ45202は、シャフトスリーブ411100内におけるゴルフクラブのシャフト41102の確実な調心を更に提供することができる。
【0164】
シャフトスリーブキャップ42104は、シャフトスリーブキャップ42104のないシャフトスリーブ本体42103と比較して安定性を提供する。(1)シャフトスリーブキャップ42104の全体的な設計、(2)シャフトスリーブキャップ42104の内部キャップ壁45120上のリブ45202、(3)シャフトスリーブキャップ42104の外部キャップ壁45115上の突出部45115、(4)シャフトスリーブ本体42103の受け入れ溝43113、及び(5)シャフト穴の中間からシャフトスリーブ本体42103の穴底面43111まで減少する穴直径を組み合わせることで、個々に又はその任意の組み合わせにおいて、ゴルフクラブのシャフト41102をシャフトスリーブ411100の上部及び下部の両方内において中央に位置決めすることができ、図29のシャフト41102により向上した安定性を提供することができる。調心により、ゴルフクラブシャフトの同心性が増し、ゴルフクラブヘッドのスイング時及びゴルフボールとのインパクトの際にシャフトにかかる応力を低減する。
【0165】
これらの要素はまた、単独で又はその組み合わせにおいて、ゴルフクラブシャフト41102(図29)とシャフトスリーブ本体42103(図29)との間の減衰(例えば、振動)及び応力低減を与える。例えば、シャフトスリーブキャップ42104は、シャフトスリーブ本体42103(図31)内におけるゴルフクラブシャフト41102(図30)の同心性を増すことによって「シャフトピロー」として機能してもよい。多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体42103(図30)内におけるゴルフクラブシャフト41102(図29)の同心性は、ゴルフクラブシャフト41102(図31)の耐久性と強い相関関係があってもよい。したがって、(1)シャフトスリーブキャップ42104の内部キャップ壁45120上のリブ45202、(2)シャフトスリーブキャップ42104の外部キャップ壁45115上の突出部45115、(3)シャフトスリーブ本体42103の受け入れ溝43113、及び(4)シャフト穴の中間からシャフトスリーブ本体42103の穴底面43111まで減少する穴直径は、個々に又はその任意の組み合わせにおいて、シャフトスリーブキャップ42104は、ゴルフクラブシャフト41102(図29)の破損を防ぐことができ、ゴルフクラブヘッド41101(図29)の全体的な寿命を増加することができる。
【0166】
再度図30を参照すると、シャフトスリーブ本体42103は、任意の適切な材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、シャフトスリーブ本体22103は、金属又は金属合金(例えば、アルミニウム合金)を含んでもよい。これらの例では、アルミニウム合金は、約70%以上のアルミニウム及び約75%以下のアルミニウムを含んでもよい。より具体的な例では、アルミニウム合金は、約70%、71%、72%、73%、74%又は75%のアルミニウムを含んでもよい。
【0167】
シャフトスリーブキャップ42104は、上述のようにキャップ壁25115(図25)が弾性的に圧縮するのを可能とするように構成された任意の適切な材料を含んでもよい。例えば、シャフトスリーブキャップ22104は、ポリマープラスチック材料を含んでもよい。ポリマープラスチック材料は、熱可塑性プラスチック材料又はショアDデュロメータスケールによるソフトポリマープラスチックであってもよい。ソフトポリマープラスチックは、ショアDデュロメータスケールで40、45、50、55又は60以下であってもよい。ソフトポリマープラスチックは、ショアDデュロメータスケールで55以下であってもよい。ポリマープラスチック材料は、ポリスチレン、塩化ビニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリメタクリレート、ゴム、ポリカーボネート、合成ゴム又はこれらのコポリマーからなってもよい。
【0168】
多くの実施形態では、シャフトスリーブ本体42103は、シャフトスリーブ本体質量を有することができ、シャフトスリーブキャップ42104は、シャフトスリーブキャップ質量を有することができる。更に、シャフトスリーブ411100は、シャフトスリーブ本体質量及びシャフトスリーブキャップ質量を有するシャフトスリーブ質量を有してもよい。シャフトスリーブ質量は、スリーブ1100(図1)に関して上述したスリーブの質量に類似してもよい。
【0169】
これら又は他の実施形態では、シャフトスリーブ質量は、約4.0グラム以上、約4.1グラム以上、約4.2グラム以上、約4.3グラム以上、約4.4グラム以上、約4.5グラム以上、約4.6グラム以上、約4.7グラム以上、約4.8グラム以上、約4.9グラム以上又は約5.0グラム以上であってもよい。更に、シャフトスリーブ本体質量は、約4.2グラム以上、約4.8グラム以下であってもよい。シャフトスリーブ本体質量は、4.5グラムであってもよい。更にまた、シャフトスリーブキャップ質量は、約3.8グラム以上、約3.9グラム以上、約4.0グラム以上、約4.1グラム以上、約4.2グラム以上、約4.3グラム以上又は約4.4グラム以上であってもよい。シャフトスリーブキャップ質量は、約0.1グラム以上、約0.7グラム以下であってもよい。種々の実施形態では、シャフトスリーブ質量は、スリーブ1100の質量(図1)よりも約0.4グラム少なくされてもよい。更に、固定用締結具質量と合わせたシャフトスリーブ質量は、約7.2グラム以上であってもよい。したがって、種々の実施形態では、シャフトスリーブ411100は、シャフトスリーブ1100(図1)よりも重量の優位性を提供することができる。
【0170】
図29を参照すると、ゴルフクラブヘッド41101は、分解後クラブヘッド質量及び組立後クラブヘッド質量を有してもよい。分解後クラブヘッド質量は、ゴルフクラブヘッド101(図1)に関して上述した分解後クラブヘッド質量に類似してもよく、組立後クラブヘッド質量は、ゴルフクラブヘッド101(図1)に関して上述した組立後クラブヘッド質量に類似してもよい。
【0171】
いくつかの実施形態では、分解後クラブヘッド質量は、約185グラム以上、約205グラム以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、分解後クラブヘッド質量は、約192グラム以上であってもよい。
【0172】
いくつかの実施形態では、組立後クラブヘッド質量は、約188グラム以上、約213グラム以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、組立後クラブヘッド質量は、約199グラム以上であってもよい。
【0173】
更に、分解後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量の比は、約2.0%、2.2%又は2.4%以下であってもよい。組立後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量の比は、約1.95%、2.16%又は2.35%以下であってもよく、分解後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量及び固定用締結具質量の比は、約3.4%、3.6%又は3.8%以下であってもよく、及び/又は組立後クラブヘッド質量に対するシャフトスリーブ質量及び固定用締結具質量の比は、約3.3%、3.5%又は3.7%以下であってもよい。
【0174】
一方、ゴルフクラブヘッド41101は、組立後のクラブヘッドCG垂直距離に関連する組立後のクラブヘッドCGを有することができ、シャフトスリーブ411100は、シャフトスリーブCG垂直距離に関連するシャフトスリーブCGを有することができる。これらの実施形態では、組立後のクラブヘッドCGは、組立後のクラブヘッドCG1050(図1)と類似するかもしくは同一であってもよく、組立後のクラブヘッドCG垂直距離は、組立後のクラブヘッドCG垂直距離1058(図1)と類似するかもしくは同一であってもよく、シャフトスリーブCGはシャフトスリーブCG1032(図1)と類似するかもしくは同一であってもよく、及び/又はシャフトスリーブCG垂直距離は、また、クラブヘッド(図1)の下部から測定した、シャフトスリーブCG垂直距離1159と類似するかもしくは同一であってもよい。
【0175】
多くの実施形態では、シャフトスリーブ411100(図31)のシャフトスリーブCG垂直距離は、シャフトスリーブ211100(図23)のシャフトスリーブCG垂直距離よりも約0.052インチ(約1.32ミリメートル)以上、0.092インチ(約2.34ミリメートル)以下だけ少ないものとされてもよい。シャフトスリーブ411100(図31)のシャフトスリーブCG垂直距離は、シャフトスリーブCG垂直距離1159(図1)よりも約0.042インチ(約1.07ミリメートル)以上、0.062インチ(約1.58ミリメートル)以下であってもよい。ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約43.5ミリメートル以上、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約47.0ミリメートル以下であってもよい。いくつかの実施形態では、ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約43.5ミリメートル以上、約43.6ミリメートル以上、約43.7ミリメートル以上、約43.8ミリメートル以上、約43.9ミリメートル以上、約44.0ミリメートル以上、約44.1ミリメートル以上、約44.2ミリメートル以上、約44.3ミリメートル以上、約44.4ミリメートル以上、約44.5ミリメートル以上、約44.6ミリメートル以上、約44.7ミリメートル以上、約44.8ミリメートル以上、約44.9ミリメートル以上、約45.0ミリメートル以上、約45.1ミリメートル以上、約45.2ミリメートル以上、約45.3ミリメートル以上、約45.4ミリメートル以上、約45.5ミリメートル以上、約45.6ミリメートル以上、約45.7ミリメートル以上、約45.8ミリメートル以上、約45.9ミリメートル以上、約46.0ミリメートル以上、約46.1ミリメートル以上、約46.2ミリメートル以上、約46.3ミリメートル以上、約46.4ミリメートル以上、約46.5ミリメートル以上、約46.6ミリメートル以上、約46.7ミリメートル以上、約46.8ミリメートル以上、約46.9ミリメートル、又は約47.0ミリメートル以上であってもよい。いくつかの実施形態では、ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約43.5ミリメートル以下、約43.6ミリメートル以下、約43.7ミリメートル以下、約43.8ミリメートル以下、約43.9ミリメートル以下、約44.0ミリメートル以下、約44.1ミリメートル以下、約44.2ミリメートル以下、約44.3ミリメートル以下、約44.4ミリメートル以下、約44.5ミリメートル以下、約44.6ミリメートル以下、約44.7ミリメートル以下、約44.8ミリメートル以下、約44.9ミリメートル以下、約45.0ミリメートル以下、約45.1ミリメートル以下、約45.2ミリメートル以下、約45.3ミリメートル以下、約45.4ミリメートル以下、約45.5ミリメートル以下、約45.6ミリメートル以下、約45.7ミリメートル以下、約45.8ミリメートル以下、約45.9ミリメートル以下、約46.0ミリメートル以下、約46.1ミリメートル以下、約46.2ミリメートル以下、約46.3ミリメートル以下、約46.4ミリメートル以下、約46.5ミリメートル以下、約46.6ミリメートル以下、約46.7ミリメートル以下、約46.8ミリメートル以下、約46.9ミリメートル以下、又は約47.0ミリメートル以下であってもよい。ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から45.3ミリメートルであってもよい。ソール下端部は、ソール下端部10141(図1)と類似するか又は同一であってもよい。
【0176】
いくつかの実施形態では、ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約32.0ミリメートル以上、約32.1ミリメートル以上、約32.3ミリメートル以上、約32.4ミリメートル以上、約32.5ミリメートル以上、約32.6ミリメートル以上、約32.7ミリメートル以上、約32.8ミリメートル以上、約32.9ミリメートル以上、約33.0ミリメートル以上、約33.1ミリメートル以上、約33.2ミリメートル以上、約33.3ミリメートル以上、約33.4ミリメートル以上、約33.5ミリメートル以上、約33.6ミリメートル以上、約33.7ミリメートル以上、約33.8ミリメートル以上、約33.9ミリメートル以上、約34.0ミリメートル以上、約34.1ミリメートル以上、約34.2ミリメートル以上、約34.3ミリメートル以上、約34.4ミリメートル、又は約34.5ミリメートル以上であってもよい。ゴルフカップリング機構411000のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から約32.0ミリメートル以下、約32.1ミリメートル以下、約32.3ミリメートル以下、約32.4ミリメートル以下、約32.5ミリメートル以下、約32.6ミリメートル以下、約32.7ミリメートル以下、約32.8ミリメートル以下、約32.9ミリメートル以下、約33.0ミリメートル以下、約33.1ミリメートル以下、約33.2ミリメートル以下、約33.3ミリメートル以下、約33.4ミリメートル以下、約33.5ミリメートル以下、約33.6ミリメートル以下、約33.7ミリメートル以下、約33.8ミリメートル以下、約33.9ミリメートル以下、約34.0ミリメートル以下、約34.1ミリメートル以下、約34.2ミリメートル以下、約34.3ミリメートル以下、約34.4ミリメートル以下、又は約34.5ミリメートル以下であってもよい。ゴルフカップリング機構のシャフトスリーブCG垂直距離は、ゴルフクラブヘッド41101のソール下端部から33.6ミリメートルであってもよい。
【0177】
先の図面を参照すると、図36は、一実施形態による方法47000のフローチャートを示す。多くの実施形態では、方法47000は、ゴルフクラブヘッドの1つ以上の部品のゴルフクラブヘッドの製造方法を有してもよい。ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド41101(図29)と類似するか又は同一であってもよい。
【0178】
方法47000は、シャフトスリーブを用意する作業47001を有してもよい。シャフトスリーブは、シャフトスリーブ411100(図30)と類似するか又は同一であってもよい。図36は、図36の実施形態による例示的な作業47001を示す。
【0179】
例えば、図36において、作業47001は、シャフトスリーブ本体を用意(例えば、製造)する作業48001を有してもよい。シャフトスリーブ本体はシャフトスリーブ本体42103(図37)と類似するか又は同一であってもよい。
【0180】
更に、作業47002は、シャフトスリーブキャップを用意(例えば、製造)する作業48002を有してもよい。シャフトスリーブキャップは、シャフトスリーブキャップ42104(図38)と類似0するか又は同一であってもよい。
【0181】
ここで再度図36を参照すると、方法47000は、ゴルフクラブヘッドを用意(例えば、製造)する作業47002を有してもよい。ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド41101(図29)と類似するか又は同一であってもよい。いくつかの実施形態では、作業47001は、作業47002の前及びその逆で実施されてもよい。他の実施形態では、作業47001と作業47002は、ほぼ同時に実施されてもよい。
【0182】
更に、方法47000は、シャフトスリーブをゴルフクラブヘッドのホーゼル穴に挿入する作業47003を有してもよい。ホーゼル穴は、ゴルフクラブヘッド41101(図29)に関して上述したホーゼル穴と類似するか又は同一であってもよい。
【0183】
また、方法4700は、ゴルフクラブシャフトをシャフト穴に挿入する作業47004を有してもよい。ゴルフクラブシャフトはゴルフクラブシャフト41102(図29)と類似するか又は同一であってもよく、及びシャフト穴はシャト穴433120(図31)と類似するか又は同一であってもよい。
【0184】
一方、方法47000は、シャフトスリーブキャップをシャフト穴に挿入する作業47005を有してもよい。いくつかの実施形態では、作業47004は、作業47005の前に又はその逆で実施されてもよい。他の実施形態では、作業47004と作業47005は、ほぼ同時に実施されてもよい。更なる実施形態では、作業47003は、作業47004及び/又は作業47005の前並びにその逆で実施されてもよい。多くの実施形態では、作業47001~47003の1つ以上は、作業47004~47005の1つ以上の前に、又はその逆で(図37)実施されてもよい。
【0185】
更にまた、方法47000は、シャフトスリーブを締結具によってゴルフクラブヘッドのホーゼルに固定する作業47006を有してもよい。ホーゼルは、ゴルフクラブヘッド41101(図31)に関して上述したホーゼルと類似するか又は同一であってもよく、及び締結具は、ゴルフクラブヘッド21101(図31)に関して上述した締結具と類似するか又は同一であってもよい。
【0186】
本明細書では、ゴルフカップリング機構及び関連する方法を特定の実施形態を参照して記載してきたが、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく種々の変更形態がなされてもよい。一例として、スリーブカプラセット3110(図3図7図10図14図17)、スリーブカプラセット12110(図12)、スリーブカプラセット223110(図22)及び/又はスリーブカプラセット411100が、2つのスリーブカプラのみを有し得る実施形態、並びにレシーバカプラセット3210(図3図4図8図9図11図14図17)、レシーバカプラセット13210(図13)、シャフトレシーバ213200(図21)のレシーバカプラセット及び/又はシャフトレシーバ413200(図29)のレシーバカプラセットが、2つのレシーバカプラのみを有し得る実施形態があってもよい。このような実施形態では、シャフトスリーブとシャフトレシーバとの間において2つの構成のみが可能であってもよく、ゴルフカプラセットは2つのライ角又は2つのロフト角間における調節を可能にしてもよい。当然のことながら、3つ、5つ、6つ、7つ、8つ、又はそれを超えるスリーブカプラを有するスリーブカプラセットと、3つ、5つ、6つ、7つ、8つ又はそれを超えるレシーバカプラを有するレシーバカプラセットと、を有し、これに対応して、可能なライ角とロフト角との組み合わせの数が増加する実施形態もあってもよい。
【0187】
このような変更形態及びその他の更なる例を前述の説明において記載してきた。種々の図の特徴の1つ以上を有する異なる実施形態の他の置換形態も同様に企図される。したがって、本明細書、本明細書の特許請求の範囲及び図面は本開示の範囲の例示を意図するものであり、限定を意図するものではない。本出願の範囲は添付の特許請求の範囲によって要求される程度にのみ限定されるものとする。
【0188】
本明細書中に記載されるゴルフカップリング機構及び関連する方法は種々の実施形態において実施してもよく、これらの実施形態のうちの特定のものに関する前述の説明は、可能なあらゆる実施形態の完全な説明を必ずしも意味するものではない。むしろ、図面の詳細な説明及び図面自体が少なくとも1つの好適な実施形態を開示するとともに、代替的な実施形態を開示する場合がある。
【0189】
加えて、特定の実施形態に関する利益、他の利点及び課題の解決策を記載してきた。しかしながら、任意の利益、利点又は解決策が生じるか又はより顕著になる原因となり得る利益、利点、課題の解決策及び1つもしくは複数のあらゆる要素は、このような利益、利点、解決策又は要素がこのような特許請求の範囲において特に明示されない限り、特許請求の範囲の一部又は全部の重要である必要な又は必須の特徴又は要素として解釈されるべきではない。
【0190】
ゴルフのルールはしばしば変更される場合がある(例えば、全米ゴルフ協会(USGA)、英国ゴルフ協会(R&A)等など、ゴルフ規格協会及び/又は運営団体によって新たな規定が採用される場合があるか、又は古いルールが排除もしくは変更される場合がある)ため、本明細書中に記載される装置、方法及び製造物品に関連するゴルフ用具は任意の特定の時点のゴルフのルールに適合するか又は適合しない場合がある。したがって、本明細書中に記載される装置、方法及び製造物品に関連するゴルフ用具は、適合するもしくは適合しないゴルフ用具として広告され、販売に供され、及び/又は販売されてもよい。本明細書中に記載される装置、方法及び製造物品はこの点に関して限定されるものではない。
【0191】
上記例はドライバー型ゴルフクラブに関連して記載されている場合があるが、本明細書中に記載される装置、方法及び製造物品は、フェアウェイウッド型ゴルフクラブ、ハイブリッド型ゴルフクラブ、アイアン型ゴルフクラブ、ウェッジ型ゴルフクラブ又はパター型ゴルフクラブなどの他の種類のゴルフクラブに適用可能であってもよい。或いは、本明細書中に記載される装置、方法及び製造物品は、ホッケースティック、テニスラケット、釣竿、スキーポール等などの他の種類のスポーツ用具に適用可能であってもよい。
【0192】
更に、本明細書中に開示される実施形態及び限定は、その実施形態及び/又は限定が、(1)請求項において明示的に特許請求されておらず、(2)均等論の下で請求項中の明示的な要素及び/もしくは限定の潜在的な均等物である場合、公有の原則(doctrine of dedication)の下で公共に供されることはない。
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