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特許7227368温度センサ、ガスコンロ及びその温度監視と火の制御の方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】温度センサ、ガスコンロ及びその温度監視と火の制御の方法
(51)【国際特許分類】
   G01K 7/22 20060101AFI20230214BHJP
   G01K 1/14 20210101ALI20230214BHJP
   G01K 1/143 20210101ALI20230214BHJP
   F24C 3/12 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
G01K7/22 J
G01K1/14 L
G01K1/143
F24C3/12 K
F24C3/12 J
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021521878
(86)(22)【出願日】2019-12-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2019127509
(87)【国際公開番号】W WO2020192203
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2020-12-28
(31)【優先権主張番号】201910238555.2
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521003070
【氏名又は名称】孝感華工高理電子有限公司
【氏名又は名称原語表記】XIAOGAN HUAGONG GAOLI ELECTRON CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Huagong Science and Technology Park, No. 1 Xiaohan Avenue Xiaogan, Hubei 432000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼漫
(72)【発明者】
【氏名】王瑞兵
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼▲維▼▲維▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陽▼星
(72)【発明者】
【氏名】魏文彪
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼理臣
(72)【発明者】
【氏名】▲ごん▼逢源
(72)【発明者】
【氏名】易敏
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-114296(JP,A)
【文献】特開2018-194284(JP,A)
【文献】特開2018-099754(JP,A)
【文献】中国実用新案第202522337(CN,U)
【文献】特開2015-094522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 1/00-19/00
F24C 3/00-3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リードスイッチユニットと、磁石と、温度を測定可能な温度測定プローブユニットと、磁気遮断管と、を有し、
前記リードスイッチユニットは、前記磁石の磁気影響を受け、常時開状態から閉状態に変更するリードスイッチを備え、
前記磁気遮断管は、前記磁石と前記リードスイッチとを隔離するものであり、
前記温度測定プローブユニットは、前記リードスイッチが磁気の影響を受けるように、鍋を置くときに下へ移動して前記磁気遮断管の移動を駆動する温度測定プローブと、現在の温度を取得する温度監視アセンブリと接続される第1コネクタと、を備え、
前記温度測定プローブは、前記第1コネクタと電気接続され、
前記リードスイッチユニットは、さらに、点火、消火又は火を小さくするように制御する火制御アセンブリと接続される第2コネクタを備え、
前記リードスイッチは、前記第2コネクタと電気接続され、
前記温度測定プローブにより前記現在の温度を前記第1コネクタを介して温度監視アセンブリへフィードバックし、前記温度監視アセンブリにより前記現在の温度を利用者に反映し、
前記温度測定プローブユニットは、さらに、温度測定信号を伝送する温度測定信号伝送アセンブリを備え、前記温度測定信号伝送アセンブリは、前記温度測定プローブ及び前記第1コネクタと同時に電気接続され、
前記温度測定信号伝送アセンブリは、前記温度測定プローブの内腔に挿入されて固定されるサーミスタを備え、
前記サーミスタは、前記温度測定プローブと接触し、前記温度測定プローブとともに移動し、且つ第1ケーブルを介して前記第1コネクタと電気接続され、
前記磁気遮断管は、前記第1ケーブルに装着されて前記第1ケーブルの移動とともに移動し、
前記磁気遮断管は、2段式構造からなり、そのヘッドが管状に形成され、その尾部が変形部からなり、前記尾部の外径が前記ヘッドより細く、
前記第1ケーブルは、前記変形部を貫通し、前記変形部と圧接固定され、
さらに、前記磁石と前記リードスイッチとを固定し、且つ前記磁石と前記リードスイッチとの間の位置関係を不変に維持する固定アセンブリを有し、
前記固定アセンブリは、前記磁石が装着且つ位置決めされる第1部分と、前記磁気遮断管が位置決めされる第2部分と、前記リードスイッチが装着且つ位置決めされる第3部分と、を備え、
前記第1部分、第2部分及び前記第3部分は、前記磁石から前記リードスイッチへの方向に沿って順に配置され、
前記第1部分及び前記第3部分は、いずれも管状構造からなり、
前記磁石が、前記第1部分の内腔に位置し、前記リードスイッチが、前記第3部分の内腔に位置し、
前記第1部分及び前記第3部分は、いずれも一端が開口され且つ他端が封止される管状構造からなり、
前記磁石が、前記第1部分の内腔に位置し、前記リードスイッチが、前記第3部分の内腔に位置し、
前記第2部分は、弾性の円弧状板を備え、前記磁気遮断管は、前記第2部分内に係合される
ことを特徴とする温度センサ。
【請求項2】
前記温度測定プローブユニットは、さらに、前記温度測定プローブの上下移動を実現するための温度測定プローブ支持アセンブリを備えることを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
【請求項3】
前記温度測定プローブ支持アセンブリは、弾性部品と、レールが設けられる摺動管と、ガイド溝を備えるガイド管と、を有し、
前記温度測定プローブが、前記ガイド管と接続され、前記摺動管が、前記ガイド管を貫通し、前記レールが前記ガイド溝と摺動接合され、
前記弾性部品は、前記摺動管の支持面と前記温度測定プローブの底面との間に位置し、前記弾性部品は、前記温度測定プローブが前記摺動管の支持面から離間するように付勢する
ことを特徴とする請求項2に記載の温度センサ。
【請求項4】
前記弾性部品は、ばねであり、前記弾性部品は、その長手方向の両端が同時に前記摺動管の支持面と前記温度測定プローブの底面に当接することを特徴とする請求項3に記載の
温度センサ。
【請求項5】
前記温度測定プローブは、前記ガイド管の内腔に挿入されることを特徴とする請求項3又は4に記載の温度センサ。
【請求項6】
前記温度測定プローブユニットは、さらに保護カバーを備え、
前記保護カバーは、前記ガイド管の外側に外挿され、前記温度測定プローブは、前記保護カバーからはみ出し、前記ガイド管の一端から離間する
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の温度センサ。
【請求項7】
前記保護カバーは、第1管部、接続ディスク及び第2管部を備え、
前記第1管部の一端が前記接続ディスクと接続され、前記第2管部の一端が前記接続ディスクと接続され、前記第1管部が前記第2管部と連通され、
前記第2管部は、前記摺動管の外側に外挿され、且つ前記摺動管と接続され、前記第1管部は、前記ガイド管の外側に外挿され、
前記第1管部の内径が前記第2管部の外径より大きい
ことを特徴とする請求項6に記載の温度センサ。
【請求項8】
前記接続ディスクに、複数の放熱孔が設けられ、
各前記放熱孔は、いずれも前記第1管部及び第2管部と同時に連通され、前記複数の放熱孔は、前記接続ディスクの周方向に沿って間隔をあけて配置される
ことを特徴とする請求項7に記載の温度センサ。
【請求項9】
前記温度測定プローブユニットは、さらに直管を備え、
前記磁気遮断管は、前記直管内に摺動可能に設置され、
前記直管は、前記磁石と前記リードスイッチとの間に位置する
ことを特徴とする請求項に記載の温度センサ。
【請求項10】
前記温度測定プローブユニットは、さらに曲管を備え、
前記曲管の一端が、前記直管と接続され、前記曲管の他端が、前記摺動管と接続され、前記直管、前記曲管及び前記摺動管が順に連通される
ことを特徴とする請求項に記載の温度センサ。
【請求項11】
現在の温度を取得する温度監視アセンブリと、点火又は消火を制御する火制御アセンブリと、請求項1~10のいずれか1項に記載の温度センサと、を有し、
前記温度監視アセンブリは、前記第1コネクタを介して前記温度測定プローブと電気接続され、前記火制御アセンブリは、前記第2コネクタを介して前記リードスイッチと電気接続される
ことを特徴とするガスコンロ。
【請求項12】
請求項11に記載のガスコンロの温度監視と火制御の方法であって、
鍋を置くときに、温度測定プローブが、下へ移動して遮断管の移動を駆動するステップ1と、
前記遮断管が移動すると、磁石とリードスイッチとを隔離しなく、前記リードスイッチが、磁石の磁気の影響を受け、常時開状態から閉状態に変更し、この場合、火制御アセンブリが通電され、点火が行われるとともに、温度測定プローブが鍋の底と接触し、測定した温度信号を温度監視アセンブリへ伝送し、前記温度監視アセンブリが現在の温度情報を取得して表示するステップ2と、
鍋を外すときに、前記温度測定プローブが、上へ移動して再び遮断管の移動を駆動するステップ3と、
前記遮断管が再び移動すると、磁石とリードスイッチとを再び隔離し、前記リードスイッチが磁石の磁気の影響を受けず閉状態から常時開状態に変更し、この場合、火制御アセンブリは、電力が失われ、火を消し又は小さくするとともに、温度測定プローブが鍋の底から離間し、温度信号を測定せず、前記温度監視アセンブリの作動を停止させるステップ4と、
を含むことを特徴とするガスコンロの温度監視と火制御の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関係出願の相互参照
本開示は、2019年03月27日に中国専利局に提出された、出願番号が2019102385552であり、名称が「温度センサ、ガスコンロ及びその温度監視と火の制御の方法」の中国出願に基づいて優先権を主張する。
本開示は、温度測定技術分野に関し、具体的に、温度センサ、ガスコンロ及びその温度監視と火の制御の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスコンロは、液化石油ガスや天然ガスなどの気体燃料を燃焼して加熱するキッチン用品である。現在、市販のガスコンロには、温度監視装置が装着されず、調理する際に、調理用具の温度の実態を測定できないので、料理の調理をうまくコントロールできず、色・味・香りがいずれも優れる料理を作ることができない。
【0003】
また、調理用具が空焚きされると、爆発など安全事故が起こりやすくなる。調理用具を洗浄や交換などするとき、火災や、ガス漏れなどの状況を防ぐため、頻繁に点火、消火する必要があるので、料理人の無駄の労力を要する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、上記複数の技術課題のうちの少なくとも1つを解決するため、例えば、温度センサ、ガスコンロ及びその温度監視と火制御の方法を提供することを目的とする。リードスイッチの特徴を合理的に利用することで、鍋を置くときに自動的に点火し、さらに鍋の底の温度を監視でき、鍋を外すときに自動的に消火する技術的効果を達成できる。これによって、鍋置き及び鍋外しのような一般的な作業で火を調整することができるので、調理が極めて利便になる。また、リアルタイムに鍋の底の温度を監視することができるので、より美味な料理を作ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、以下のとおりである。
【0006】
本開示の実施例に係る温度センサは、リードスイッチユニットと、磁石と、温度を測定可能な温度測定プローブユニットと、磁石とリードスイッチとを隔離する磁気遮断管と、を有し、リードスイッチユニットは、磁石の磁気の影響を受け、常時開状態から閉状態に変更するリードスイッチを備え、温度測定プローブユニットは、リードスイッチが磁気の影響を受けるように、鍋を置くときに下へ移動して磁気遮断管の移動を駆動する温度測定プローブと、現在の温度を取得する温度監視アセンブリと接続される第1コネクタと、を備え、温度測定プローブは、第1コネクタと電気接続され、リードスイッチユニットは、さらに、点火、消火又は火を小さくするように制御する火制御アセンブリと接続される第2コネクタを備え、リードスイッチは、第2コネクタと電気接続される。
【0007】
好ましくは、温度測定ユニットは、さらに、温度測定プローブの上下移動を実現するための温度測定プローブ支持アセンブリを備える。
【0008】
好ましくは、温度測定プローブ支持アセンブリは、弾性部品と、レールが設けれる摺動管と、ガイド溝を備えるガイド管と、を有し、温度測定プローブが、ガイド管と接続され、摺動管が、ガイド管を貫通し、レールがガイド溝と摺動接続され、弾性部品は、摺動管の支持面と温度測定プローブの底面との間に位置し、弾性部品は、温度測定プローブが摺動管の支持面から離間するように付勢する。
【0009】
好ましくは、弾性部品は、ばねであり、弾性部品は、その長手方向の両端が同時に摺動管の支持面と温度測定プローブの底面に当接する。
【0010】
好ましくは、温度測定プローブは、ガイド管の内腔に挿入される。
【0011】
好ましくは、温度測定ユニットは、さらに保護カバーを備え、保護カバーは、ガイド管の外側に外挿され、温度測定プローブは、保護カバーからはみ出し、ガイド管の一端から離間する。
【0012】
好ましくは、保護カバーは、第1管部、接続ディスク及び第2管部を備え、第1管部の一端が接続ディスクと接続され、第2管部の一端が接続ディスクと接続され、第1管部が第2管部と連通され、第2管部は、摺動管の外側に外挿され、且つ摺動管と接続され、第1管部がガイド管の外側に外挿され、第1管部の内径が第2管部の外径より大きい。
【0013】
好ましくは、接続ディスクに複数の放熱孔が設けられ、各放熱孔は、いずれも第1管部及び第2管部と同時に連通され、複数の放熱孔は、接続ディスクの周方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0014】
好ましくは、温度測定ユニットは、さらに、温度測定信号を伝送する温度測定信号伝送アセンブリを備え、温度測定信号伝送アセンブリは、温度測定プローブ及び第1コネクタと同時に電気接続される。
【0015】
好ましくは、温度測定信号伝送アセンブリは、温度測定プローブの内腔に挿入されて固定されるサーミスタを備え、サーミスタは、温度測定プローブと接触し、温度測定プローブとともに移動し、且つ第1ケーブルを介して第1コネクタと電気接続され、磁気遮断管は、第1ケーブルに装着されて第1ケーブルの移動とともに移動する。
【0016】
好ましくは、磁気遮断管は、変形部を備え、第1ケーブルは、変形部を貫通し、押圧変形部と圧接固定される。
【0017】
好ましくは、温度測定ユニットは、さらに直管を備え、磁気遮断管は、直管内に摺動可能に設置され、直管は、磁石とリードスイッチとの間に位置する。
【0018】
好ましくは、温度測定ユニットは、さらに曲管を備え、曲管の一端が、直管と接続され、曲管の他端が、摺動管と接続され、直管、曲管及び摺動管が順に連通される。
【0019】
好ましくは、さらに、磁石とリードスイッチとを固定し、且つ磁石とリードスイッチとの間の位置関係を不変に維持する固定アセンブリを有する。
【0020】
好ましくは、固定アセンブリは、磁石が装着且つ位置決めされる第1部分と、磁気遮断管が位置決めされる第2部分と、リードスイッチが装着且つ位置決めされる第3部分と、を備え、第1部分、第2部分及び第3部分は、磁石からリードスイッチへの方向に沿って順に配置される。
【0021】
好ましくは、第1部分及び第3部分は、いずれも管状構造からなり、磁石が、第1部分の内腔に位置し、リードスイッチが、第3部分の内腔に位置する。
【0022】
好ましくは、第1部分及び第3部分は、いずれも一端が開口され且つ他端が封止される管状構造からなり、磁石が、第1部分の内腔に位置し、リードスイッチが、第3部分の内腔に位置する。
【0023】
好ましくは、第2部分は、弾性の円弧状板を備え、磁気遮断管は、第2部分内に係合される。
【0024】
本開示の実施例のその他の局面の技術案によるガスコンロは、現在の温度を取得する温度監視アセンブリと、点火又は消火を制御する火制御アセンブリと、上記の温度センサと、を有し、温度控制アセンブリは、第1コネクタを介して温度測定プローブと電気接続され、火制御アセンブリは、第2コネクタと介してリードスイッチと電気接続される。
【0025】
本開示の実施例のその他の局面技術案によるガスコンロの温度監視と火制御の方法は、
鍋を置くときに、温度測定プローブが下へ移動して遮断管の移動を駆動するステップ1と、
遮断管が移動すると、磁石とリードスイッチとを隔離しなく、リードスイッチが、磁石の磁気の影響を受け、常時開状態から閉状態に変更し、この場合、火制御アセンブリが通電され、点火が行われるとともに、温度測定プローブが鍋の底と接触し、測定した温度信号を温度監視アセンブリへ伝送し、温度監視アセンブリが現在の温度情報を取得して表示するステップ2と、
鍋を外すときに、温度測定プローブが上へ移動して再び遮断管の移動を駆動するステップ3と、
遮断管が再び移動すると、磁石とリードスイッチとを再び隔離し、リードスイッチが磁石の磁気の影響を受けず閉状態から常時開状態に変更し、この場合、火制御アセンブリは、電力が失われ、火を消し又は小さくするとともに、温度測定プローブが鍋の底から離間し、温度信号を測定せず、温度監視アセンブリの作動を停止させるステップ4と、を含む。
【0026】
従来技術に比べて、本開示の有益な効果は、例えば、以下のとおりである。
【0027】
リードスイッチの特徴を合理的に利用することで、鍋を置くときに自動的に点火し、さらに鍋の底の温度を監視でき、鍋を外すときに自動的に消火する技術的効果を達成できる。これによって、鍋置き及び鍋外しのような一般的な作業で火を調整することができるので、調理が極めて利便になる。また、リアルタイムに鍋の底の温度を監視することができるので、より美味な料理を作ることができる。
【0028】
以下、本開示における実施例の技術案をより明瞭に説明するため、実施例に必要な図面を簡単に説明する。無論、以下の図面は、本開示の一部の実施例を示すものに過ぎず、保護範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面に基づいてその他の図面を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示に係る温度センサの分解図(図面における破線が装着方法である)である。
図2】本開示に係る温度センサの構成模式図である。
図3】本開示に係る温度センサの一部の構成模式図である。
図4】本開示に係る温度センサの温度測定プローブ支持アセンブリの断面図である。
図5】本開示に係る温度センサの直管と曲管の接続模式図である。
図6】本開示に係る温度センサの固定アセンブリの構成模式図である。
図7】本開示に係る温度センサの自然状態の模式図である。
図8】本開示に係る温度センサの作動状態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明瞭にするため、以下、本開示の実施例に用いられる図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明し、説明される実施例が本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではないことは無論である。本開示の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0031】
このため、以下の、図面に示された本開示の実施例に対する詳細な説明は、本開示の選択された実施例を示すものに過ぎず、保護しようとする本開示の範囲を限定するものではない。本開示の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0032】
なお、同様な符号は、図面において同様なものを示すので、1つの図面で定義された場合、その他の図面でさらに定義、解釈することが不要になる。
【0033】
本開示の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」等の用語で表された方向又は位置関係は、図面に基づくものであり、又は該発明製品の通常の配置方向又は位置関係であり、本開示を便宜及び簡略に説明するためのものに過ぎず、該当装置又は素子が、必ず定められた方向を有したり、定められた方向に構成、操作されたりすることを明示又は暗示するものではないため、本開示を限定するものではないと理解すべきである。
【0034】
また、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、説明するためのものに過ぎず、相対重要性を明示又は暗示するものではないと理解すべきである。
【0035】
また、「水平」、「鉛直」、「重力方向」などの用語は、部品を絶対的な水平又は鉛直に設置する意味ではなく、少し傾斜してもよい。例えば、「水平」とは、該当構成の方向が、必ず完全水平になるのではなく、「鉛直」に対する水平となるように少し傾斜してもよい。
【0036】
本開示の説明において、明確な定義と限定がない限り、「設置」、「取付」、「連係」、「接続」などの用語を、広義的に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。また、直接に接続してもよいし、中間物を介して間接に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通してもよい。当業者は、本開示における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することが可能である。
【0037】
なお、矛盾がない限り、本開示の実施例における特徴を互いに結合させることができる。
【0038】
図1図8に示すように、本開示に係る温度センサは、リードスイッチユニットと、磁石2と、温度を測定可能な温度測定プローブユニットと、磁石2とリードスイッチ1とを隔離するように配置される磁気遮断管3と、を有する。リードスイッチユニットは、磁石2の磁気の影響を受け常時開状態から閉状態に変更するリードスイッチ1を備える。温度測定プローブユニットは、温度測定プローブ4と第1コネクタ5とを備える。温度測定プローブ4は、リードスイッチ1が磁気の影響を受けるように、鍋を置くときに下へ移動して磁気遮断管3の移動を駆動する。第1コネクタ5は、現在の温度を取得する温度監視アセンブリと接続される。温度測定プローブ4は、第1コネクタ5と電気接続される。リードスイッチユニットは、さらに、点火、消火、又は火を小さくするように制御する火制御アセンブリと接続される第2コネクタ6を備え、リードスイッチ1は、第2コネクタ6と電気接続される。
【0039】
本開示において、リードスイッチ1は、磁石2の影響を受けると常時開状態から閉状態に変更する特徴を有し、これによって回路の導通を実現する。本開示は、リードスイッチ1の特徴を合理的に利用する。つまり、予め磁気遮断管3で磁石2とリードスイッチ1とを隔離する。好ましくは、該磁気遮断管3を磁石2とリードスイッチ1との間に設置する。そして、鍋を置くときの温度測定プローブ4の下への移動を利用して、磁石2とリードスイッチ1との間の位置から離れるするように、磁気遮断管3を移動させる。このとき、リードスイッチ1は、磁石2の影響を受け、常時開状態から閉状態に変更し、即ち導通になる。そうすると、信号が第2コネクタ6により火制御アセンブリに伝送され、火制御アセンブリが信号を受けると、点火が行われる。これによって、鍋を置くと点火する効果が得られる。また、鍋を外すとき、温度測定プローブ4が上へ移動し、それと伴って磁気遮断管3が元の位置に復元し、再び磁石2とリードスイッチ1とを隔離するようになる。このとき、リードスイッチ1は、閉状態から常時開状態に変更し、火制御アセンブリが切断され、消火、又は火を小さくすることができる。これによって、火の消し忘れ又は空焚きによる安全問題を改善することができる。なお、火制御アセンブリが切断される場合、火を消すか、それとも火を小さくするかは、必要に応じて選択可能なものであり、本開示において限定しない。また、鍋を置くとき、温度測定プローブ4が鍋の底と接触し、鍋の底の温度が温度測定プローブ4を介して第1コネクタ5で温度監視アセンブリへフィードバックされる。該温度が温度監視アセンブリで利用者に反映されるので、利用者は、該温度によって火の強弱を自在に制御することができる。また、鍋を外す前に、温度測定プローブ4が常に鍋の底と接触するので、反映する温度がリアルタイムに変化するものである。これによって、該鍋の底の温度の実態を利用者に反映することができ、正確的に温度を制御する効果が得られる。なお、該温度監視アセンブリによる利用者への温度反映方法は、多種ある。例えば、利用者に直感的に反映するために、温度情報を数値に変換してモニタに表示させることや、スピーカで報知することで実現でき、本開示において一々列挙しない。
【0040】
好ましくは、温度測定プローブ4は、耐高温感温プローブである。
【0041】
好ましくは、リードスイッチユニットは、さらに、テフロンスリーブ23、第2ケーブル14及び自己消火スリーブ15を備える。リードスイッチ1の両端のリードは、2つの第2ケーブル14の一端とそれぞれ接続される。保護するために、テフロンスリーブ23は、リードスイッチ1に外挿され、さらに、自己消火スリーブ15は、テフロンスリーブ23と当接するようにケーブルに外挿される。最後、3段式構造の第3部分22に挿入され、高温シーラントで固定される。第2ケーブル14尾部は、火制御アセンブリと接続するために、第2コネクタ6と接続される。
【0042】
本開示において、好ましくは、温度測定ユニットは、さらに、温度測定プローブ4の上下移動を実現するための温度測定プローブ支持アセンブリを備える。本開示において、温度測定プローブ4は、鍋を置くときに下へ移動し、鍋を外すときに上へ移動するように設けられる。温度測定プローブ支持アセンブリにより、温度測定プローブ4を駆動して上下往復の移動を実現することができる。
【0043】
好ましくは、図1図2に示すように、温度測定プローブ支持アセンブリは、ばね7と、両側にレール81が設けられる摺動管8と、2つのガイド溝91を備えるガイド管9と、を有する。温度測定プローブ4の外壁は、ガイド管9の内腔と摺動接続され、摺動管8は、ガイド管9を貫通し、2つのレール81は、2つのガイド溝91とそれぞれ摺動接続される。これによって、ガイド管9を摺動管8に対して安定に摺動させるガイドの作用を有するとともに、摺動管8とガイド管9とを摺動管8の周方向において相対的に固定することができる。つまり、摺動管8がガイド管9に対して相対的に回転することができず、構成がコンパクトになり、容易に損壊されなくなる。好ましくは、レール81は、摺動管8の軸線方向に沿って延在し、ガイド溝91は、ガイド管9の軸線方向にそって延在する。ばね7は、摺動管8の支持面と温度測定プローブ4の底面との間に位置し、ばね7の両端は、それぞれ支持面と底面と当接する。本開示において、ばね7は、鍋を外すと復元し、温度測定プローブ4を上へ移動させるためのものである。ガイド管9と摺動管8は、いずれも温度測定プローブ4の移動を保証するためのものである。また、温度測定プローブ4の移動量を、0~25mmにする。これによって、温度センサの構成がコンパクトになり、ガスコンロに装着しやくなる。
【0044】
図1図3に示すように、好ましくは、該温度測定プローブユニットは、さらに、最外側に設置される保護カバー16を備え、保護カバー16がガイド管9に外挿される。これによって、その内部のばね7、摺動管8、ガイド管9及び温度測定プローブ4などの部品を保護することができ、温度センサの安全性を向上させた。なお、鍋を外すと復元し、温度測定プローブ4を上へ移動させることができれば、ばね7の代わりに、その他の弾性材料製の弾性部品を使用してもよい。ここで、その詳細を省略する。
【0045】
好ましくは、保護カバー16は、その一端がガイド管9と接続され、その他端に温度測定プローブ4がはみ出す開口が設けられる。ガイド管9と接続される保護カバー16の管部の外径は、縮小し且つガイド管9の外径より大きい。これによって、ガイド管9の端部を直接に保護カバー16の縮径の一端に挿入すればよく、接続が??になり、ガイド管9との接続が容易になる。つまり、保護カバーは、第1管部161、接続ディスク162及び第2管部163を備える。接続ディスク162の中部に孔が設けられる。第1管部161の一端は、接続ディスク162と接続され、第2管部163の一端は、接続ディスク162と接続され、第1管部161と第2管部163とは、接続ディスク162における孔を介して連通される。第2管部163は、摺動管に外挿されて摺動管と接続され、第1管部161は、ガイド管に外挿される。第1管部161の内径は、第2管部163の外径より大きい。接続ディスク162に、複数の放熱孔164が設けられ、各放熱孔164は、いずれも第1管部161及び第2管部163と同時に連通する。複数の放熱孔164は、接続ディスク162の周方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0046】
温度測定プローブ4は、開口が設けられる保護カバー16の端面が位置する平面より0.4mm~0.6mmはみ出す。例えば、温度測定プローブ4は、開口が設けられる保護カバー16の端面が位置する平面より0.5mmはみ出す。好ましくは、保護カバー16の大径部と小径部との間の渡り部に、複数の放熱孔164が開設され、複数の放熱孔164は、空気の流動による放熱を実現できるように、保護カバー16の周方向に沿って均一の間隔で配置される。これによって、温度の実態を測定することができる。
【0047】
好ましくは、温度測定ユニットは、さらに、温度測定信号を伝送する温度測定信号伝送アセンブリを備える。本開示において、温度測定ユニットにより測定した温度が温度監視アセンブリに伝送され利用者に報知する必要があるので、該温度測定信号伝送アセンブリで温度信号を伝送するように構成される。
【0048】
好ましくは、図1図2に示すように、温度測定信号伝送アセンブリは、温度測定プローブ4の内腔に挿入されて固定されるサーミスタ10を備える。サーミスタ10のヘッドは、温度測定プローブ4の内腔の底部と接触し、温度測定プローブ4とともに移動する。サーミスタ10は、第1ケーブル13を介して第1コネクタ5と電気接続される。磁気遮断管3は、第1ケーブル13に取り付けられ、第1ケーブル13の移動とともに移動する。本開示において、サーミスタ10は、温度を感じるものであり、本温度センサの要部である。該温度測定信号伝送アセンブリは、温度測定プローブ4とともに移動して第1ケーブル13に設置される磁気遮断管3の移動を駆動することができるので、上記の火制御の目的を達成することができる。好ましくは、第1ケーブル13の外側に、さらに高温絶縁スリーブ12と自己消火スリーブ15が設置される。これによって、第1ケーブル13を保護することができる。好ましくは、サーミスタ10は、耐高温シーラント11で温度測定プローブ4の内腔に固定される。好ましくは、磁気遮断管3は、磁気遮断材料からなる。これによって、磁石2のリードスイッチ1に対する影響をなくすことができる。磁気遮断管3は、2段式構造からなり、そのヘッドが管状に形成され、その尾部が端子圧接状に形成される。つまり、尾部は、変形部からなり、外力で変形し且つ復元できないものである。尾部の外径は、ヘッドより細い。尾部は、第1ケーブル13と圧接固定される。これによって、尾部は、第1ケーブル13の移動に伴って移動し、同期に移動できるようになる。
【0049】
好ましくは、図1図3に示すように、温度測定ユニットは、さらに、第1ケーブル13が挿入され摺動する直管19を備える。磁気遮断管3は、直管19内に摺動可能に設置され、直管19の延在方向に沿って直管19に対して往復摺動することができる。直管19は、磁石2とリードスイッチ1との間に位置する。本開示において、第1ケーブル13と第1ケーブル13の端部に設置されるサーミスタ10は、直管19に挿入され、直管19を貫通して温度測定プローブ4の内腔に入る。第1ケーブル13とサーミスタ10とが温度測定プローブ4に伴って移動するときに、磁気遮断管3は、第1ケーブル13の駆動により直管19内に移動する。したがって、磁気遮断管3の摺動を円滑にするため、磁気遮断管3の外径を直管19より小さく設定し、磁気遮断管3と直管19との摩擦を低減するように構成される。好ましくは、直管19と温度測定プローブ4との間に、さらに曲管18が設置され、直管19と温度測定プローブ4とは、該曲管18を介して接続される。これによって、レイアウトの最適化が行なわれ、本温度センサは、より現在のガスコンロに適し、より汎用なものになる。好ましくは、曲管18の一端の管開口から6mmの位置において、位置を制限するための複数のプレスポイント(管内へ突出する突起)が設けられ、温度測定プローブ4の摺動管8を挿入して接続する。好ましくは、直管19の一端の管開口から5mmの位置を拡張し、曲管18の他端を挿入して接続する。上記の各スリーブ及び磁気遮断管3を傷つけることを避けるため、曲管18の他端にバーリングが形成される。
【0050】
好ましくは、図1図4図5及び図6に示すように、本温度センサは、さらに、磁石2とリードスイッチ1とを固定し、磁石2とリードスイッチ1との位置関係を不変に維持する固定アセンブリ200を備える。本開示において、磁石2とリードスイッチ1との位置関係を不変に維持し、リードスイッチ1の状態を安定に保つため、固定アセンブリ200で両者を位置決め及び固定する必要がある。
【0051】
好ましくは、図1図4図5及び図6に示すように、固定アセンブリ200は、3段式構造からなる。固定アセンブリ200は、磁石2が装着され且つ位置決めされる第1部分20と、磁気遮断管3が位置決めされる第2部分21と、リードスイッチ1が装着され且つ位置決めされる第3部分22と、を備える。第1部分20、第2部分21及び第3部分22は、磁石2からリードスイッチ1への方向に沿って順に配置され、第1部分20が第2部分21と接続され、第2部分21が第3部分22と接続される。好ましくは、第1部分20、第2部分21及び第3部分22は、一体成形により形成される。本開示において、固定アセンブリ200は、3段式構造からなる。そのうち、第1部分20と第3部分22は、例えば、ステンレス管のような管状構造からなり、磁石2及びリードスイッチ1を装着して固定するためのものである。好ましくは、第1部分20と第3部分22とは、その一端が開口し、他端が封止される。これによって、ほこりなどの不純物が封止端から進入できないので、より清潔である。好ましくは、第1部分20と第3部分22とは、装着される磁石2又はリードスイッチ1の形状と対応し、少なくとも磁石2及びリードスイッチ1が挿入されるようになる。例えば、磁石2は、永久磁石2であり、その形状が長尺状又は円形状となり、その両端が極面である。磁石2が第1部分20に挿入され、耐高温のシーラントで固定される。ここで、リードスイッチ1は、その形状が限定されず、第3部分22に挿入できればよい。また、第2部分21は、円弧状に形成され、直管19との嵌合接続のため、湾曲の角度(ラジアン)が直管19の外周面の角度と一致する。好ましくは、該円弧状は、円弧状の弾性片からなる構造になる。第2部分21が一定の弾性を有し、一定の範囲内に変形できることによって、直管19の第2部分21への係入に寄与でき、第2部分21が直管19を挟持することができるので、両者の接続が容易、且つ確実強固である。好ましくは、第2部分11の横断面形状が優弧になり、これによって、直管19との接触面積が大きくなり、挟持がより確実である。好ましくは、リードスイッチ1は、耐高温シーラントで第3部分22に固定される。好ましくは、固定アセンブリ200の3段式構造は、一体成形で形成される。これによって、位置が固定され、操作が容易になるので、個別の第1部分20、第2部分21及び第3部分22を組み合わせる際に固定が困難であり、位置が揃わないなどの問題を解消できる。
【0052】
本開示は、さらにガスコンロを提供する。ガスコンロは、現在の温度を取得する温度監視アセンブリ(図示しない)及び点火又は消火を制御する火制御アセンブリ(図示しない)を有し、さらに、上記の温度センサを有する。温度監視アセンブリは、第1コネクタ5を介して温度測定プローブ4と電気接続され、火制御アセンブリは、第2コネクタ6を介してリードスイッチ1と電気接続される。本開示において、温度監視アセンブリ及び火制御アセンブリは、上記の温度センサとの協働によって、鍋を置くときに点火し、鍋を外すときに火を消し又は火を小さくする効果を達成し、これによって、火の消し忘れ又は空焚きによる安全問題を効果的に改善することができる。また、鍋の底の温度が、温度測定プローブ4を介して第1コネクタ5で温度監視アセンブリへフィードバックされる。該温度が温度監視アセンブリで利用者に伝送されるので、利用者は、該温度によって火の強弱を自在に制御することができる。また、鍋を外す前に、温度測定プローブ4が常に鍋の底と接触するので、反映する温度がリアルタイムに変化するものである。これによって、該鍋の底の温度の実態を利用者に反映することができ、正確的に温度を制御する効果が得られる。本開示において、温度センサの技術案と同等な内容を省略する。
【0053】
本開示に係るガスコンロの温度監視と火制御の方法は、以下のステップを含む。
【0054】
ステップ1において、鍋を置くときに、温度測定プローブ4が、下へ移動して遮断管3の移動を駆動する。
【0055】
ステップ2において、遮断管3が移動すると、磁石2とリードスイッチ1とを隔離する位置から離間し、リードスイッチ1が、磁石2の磁気の影響を受け、常時開状態から閉状態に変更し、この場合、火制御アセンブリが通電され、点火が行なわれるとともに、温度測定プローブ4が鍋の底と接触し、測定した温度信号を温度監視アセンブリへ伝送し、温度監視アセンブリが現在の温度情報を取得して表示及び/又は報知する。
【0056】
ステップ3において、鍋を外すときに、温度測定プローブ4が、上へ移動して再び遮断管の移動を駆動する。
【0057】
ステップ4において、遮断管が再び移動すると、磁石2とリードスイッチ1とを隔離する位置に復元し、リードスイッチ1が磁石2の磁気の影響を受けず閉状態から常時開状態に変更し、この場合、火制御アセンブリは、電力が失われ、火制御アセンブリでガスコンロの火を消し又は小さくするように制御するとともに、温度測定プローブ4が鍋の底から離間し、温度信号を測定せず、温度監視アセンブリの作動を停止させる。
【0058】
本開示において、上記の温度センサを利用するガスコンロの温度監視と火制御の方法を詳しく説明した。温度監視アセンブリ及び火制御アセンブリは、上記の温度センサとの協働によって、鍋を置くときに点火し、鍋を外すときに火を消し又は火を小さくする効果を達成し、火の消し忘れ又は空焚きによる安全問題を効果的に改善することができる。また、鍋の底の温度が、温度測定プローブ4を介して第1コネクタ5で温度監視アセンブリへフィードバックされる。該温度が温度監視アセンブリで利用者に伝送されるので、利用者は、該温度によって火の強弱を自在に制御することができる。また、鍋を外す前に、温度測定プローブ4が常に鍋の底と接触するので、反映する温度がリアルタイムに変化するものである。これによって、該鍋の底の温度の実態を利用者に反映することができ、正確的に温度を制御する効果が得られる。本開示において、温度センサ及びガスコンロの技術案と同等な内容を省略する。
【0059】
上記の記載は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本開示を限定するものではない。当業者から見て、本開示に各種の変更や変化を有してもよい。本開示の精神及び原理から逸脱しない限り、行った如何なる変更、均等置換、改良等も、本開示の保護範囲内に属する。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上により、本開示は、安全性が高く、温度制御及び火制御が容易に行われる温度センサ、ガスコンロ及びその温度監視と火制御の方法を提供する。
【符号の説明】
【0061】
1…リードスイッチ
2…磁石
3…磁気遮断管
4…温度測定プローブ
5…第1コネクタ
6…第2コネクタ
7…ばね
8…摺動管
81…レール
9…ガイド管
91…ガイド溝
10…サーミスタ
11…高温シーラント
12…高温絶縁スリーブ
13…第1ケーブル
14…第2ケーブル
15…自己消火スリーブ
16…保護カバー
161…第1管部
162…接続ディスク
163…第2管部
164…放熱孔
18…曲管
19…直管
200…固定アセンブリ
20…第1部分
21…第2部分
22…第3部分
23…テフロンスリーブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8