(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】フェニルピロリジン化合物及びその用途
(51)【国際特許分類】
C07D 401/14 20060101AFI20230214BHJP
C07D 403/14 20060101ALI20230214BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20230214BHJP
A61K 31/506 20060101ALI20230214BHJP
A61K 31/497 20060101ALI20230214BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230214BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20230214BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20230214BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20230214BHJP
A61P 37/06 20060101ALI20230214BHJP
A61P 19/02 20060101ALI20230214BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20230214BHJP
A61P 1/04 20060101ALI20230214BHJP
A61P 21/02 20060101ALI20230214BHJP
A61P 11/06 20060101ALI20230214BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20230214BHJP
A61P 11/02 20060101ALI20230214BHJP
A61P 11/16 20060101ALI20230214BHJP
A61P 17/06 20060101ALI20230214BHJP
A61P 19/06 20060101ALI20230214BHJP
A61P 13/10 20060101ALI20230214BHJP
A61P 13/00 20060101ALI20230214BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
C07D401/14 CSP
C07D403/14
A61K31/4439
A61K31/506
A61K31/497
A61P43/00 111
A61P29/00
A61P37/08
A61P37/02
A61P37/06
A61P19/02
A61P17/00
A61P1/04
A61P21/02
A61P11/06
A61P11/00
A61P11/02
A61P11/16
A61P17/06
A61P29/00 101
A61P19/06
A61P13/10
A61P13/00
A61K45/00
A61P43/00 121
(21)【出願番号】P 2021535280
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(86)【国際出願番号】 CN2019125983
(87)【国際公開番号】W WO2020125627
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】201811553504.0
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910806179.2
(32)【優先日】2019-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521265704
【氏名又は名称】武漢人福創新薬物研発中心有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】張学軍
(72)【発明者】
【氏名】李莉娥
(72)【発明者】
【氏名】沈潔
(72)【発明者】
【氏名】付強強
(72)【発明者】
【氏名】王永剛
【審査官】伊佐地 公美
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-527587(JP,A)
【文献】特表2016-510795(JP,A)
【文献】特表2003-519135(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物であって、式(A)で示される化合物または式(A)で示される化合物の互変異性体、立体異性体、水和物、溶媒和物、
または塩であり、
ただし、
Rは
であり、
R
1及びR
2は、それぞれH、C
1-C
10アルキル、C
3-C
10シクロアルキル、C
1-C
10アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれ、
R
3、R
4及びR
5は、それぞれC
1-C
10アルキル、C
3-C
10シクロアルキル、C
1-C
10アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれ、
前提は、
R
1が-CH
3、Cl
、-CF
3
または-CNである場合、R
2がHではなく、
R
1がHである場合、R
2がH、-CN
、Cl、-CF
3
または-CH
3ではないことである、化合物。
【請求項2】
R
1
は、H、C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、ハロゲン及び-CNか
ら選ばれ
、R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれC
1
-C
5
アルキル、C
1
-C
5
アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれる、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R
1
は、H、C
1-C
3アルキル、C
1-C
3アルコキシ、ハロゲン及び-CNか
ら選ばれ
、R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれC
1
-C
3
アルキル、C
1
-C
3
アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R
2は、H、C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、ハロゲン及び-CNから選ばれる、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R
2は、H、C
1-C
3アルキル、C
1-C
3アルコキシ、ハロゲン及び-CNから選ばれる、ことを特徴とする請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
前記ハロゲンはF、Cl、BrまたはIである、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R
1は、-CH
3、-CF
3、-CH
2CH
3、-CH
2CF
3、-OCH
3、-OCH
2CH
3、-OCH(CH
3)
2、シクロプロピル、F、Cl、Brまたは-CNから選ばれ、
R
2は、H、-CH
3、-CH
2CH
3、F、Cl、-CNから選ばれ、
R
3、R
4及びR
5は、それぞれ-CH
3、-CF
3、-CH
2CH
3、-CH
2CF
3、-OCH
3、-OCH
2CH
3、-OCH(CH
3)
2、シクロプロピル、F、Cl、Brまたは-CNから独立して選ばれる、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
下記で示される化合物または下記で示される化合物の互変異性体、立体異性体、水和物、溶媒和物、
または薬学的に許容される
塩であり、
、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
前記塩は薬学的に許容される塩であり、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸、塩酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、フェニル酢酸、サリチル酸、アルギン酸、アントラニル酸、樟脳酸、クエン酸、ビニルスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロイ酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、粘液酸、パモ酸、パントテン酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、マロン酸、2-ヒドロキシプロピオン酸、シュウ酸、グリコール酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸、クエン酸、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、桂皮酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
薬物組成物であって、
活性成分としての請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物と、
PDE4関連疾患、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性に関連する疾患、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺炎、アレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、成人呼吸窮迫症候群、特発性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎または脊椎炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過活動膀胱、頻尿及び切迫感から選ばれる少なくとも1種を治療または予防するための選択可能な他の薬物と、を含む、ことを特徴とする薬物組成物。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物を含む、PDE4関連疾患を治療または予防するための薬
物。
【請求項12】
請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物を含む、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性に関連する疾患、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺炎、アレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、成人呼吸窮迫症候群、特発性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎または脊椎炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過活動膀胱、頻尿及び切迫感から選ばれる少なくとも1種を治療または予防するための薬
物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が201910806179.2であり、出願日が2019年8月28日である中国特許出願、及び、出願番号が201811553504.0であり、出願日が2018年12月18日である中国特許出願に基づいて提案され、これらの中国特許出願の優先権を主張し、これらの中国特許出願の全内容は、参照として本出願に援用される。
【0002】
本発明は化学及び医薬分野に関し、具体的に、本発明は、新規のフェニルピロリジン化合物及びその用途に関する。
【背景技術】
【0003】
ホスホジエステラーゼ(PDEと略記)、3’,5’-サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼとも呼ばれ、cAMP(サイクリックアデニル酸)の加水分解反応を触媒して5’-AMP(5’-アデノシン一リン酸)を生成するか、cGMP(サイクリックグアニル酸)の加水分解反応を触媒して5’-GMP(5’-グアノシン一リン酸)を生成することができる。現在、11種類のホスホジエステラーゼが同定されており、その中で、PDE4、PDE7及びPDE8はcAMPに特異的である。好中球、マクロファージ及びT-リンパ球などの免疫細胞や炎症細胞で発現するcAMPに対して、PDE4は最も重要な調節因子である。cAMPは炎症反応を調節するための重要な第2のメッセンジャーであり、PDE4はTNFα、IL-2、IFN-γ、GM-CSF及びLTB4などの炎症誘発性サイトカインを調節することによって炎症細胞の炎症反応も調節できると報告されている。PDE4を阻害することによって、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、クローン病(Crohn’s disease)などの炎症性腸疾患、アトピー性皮膚炎(AD)などの炎症疾患を効果的に治療することができる。
【0004】
PDE4は、PDE4A、PDE4B、PDE4C、PDE4Dの4つのサブタイプに分類されることが知られていて、PDE4Dを阻害すると、嘔吐などの副作用を引き起こし、PDE4Bを選択的に阻害すると、嘔吐などの副作用の発生を改善することができる。
【0005】
また、サイクリックヌクレオチド(cAMPとcGMP)も、平滑筋の収縮性を調節するための重要な第2のメッセンジャーである。PDEは、サイクリックヌクレオチドを加水分解することができ、細胞内のサイクリックヌクレオチドのレベルと作用の持続時間を調節するのに重要な役割を果たす。PDEを阻害する化合物は、サイクリックヌクレオチドの細胞レベルを向上させ、多くのタイプの平滑筋を弛緩させることができる。研究によると、PDE4はcAMP特異的であり、膀胱で大量に発現する。WO2016040083A1には、PDE4阻害剤として、過活動膀胱(OAB)の治療に使用でき、頻尿と切迫感などの関連症状と他の症状の緩和を含むアゼチジニルオキシフェニルピロリジン化合物が開示されている。
【0006】
現在、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患などの分野の治療に一定の進展が見られたが、現在の薬物の改良または置換として新規の薬物のさらなる開発を必要とする。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、PDE4を効果的に阻害できる化合物を提案することを目的とし、現在の薬物またはPDE4阻害の改良または置換として使用することができる。
【0008】
このため、本発明の第1の態様において、本発明は、式(A)で示される化合物または式(A)で示される化合物の互変異性体、立体異性体、水和物、溶媒和物、塩またはプロドラッグである化合物を提案し、
ただし、
Rは
であり、
R
1とR
2は、それぞれH、C
1-C
10アルキル、C
3-C
10シクロアルキル、C
1-C
10アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれ、
R
3、R
4及びR
5は、それぞれC
1-C
10アルキル、C
3-C
10シクロアルキル、C
1-C
10アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれ、
前提は、
R
1は-CH
3、Clまたは-CNである場合、R
2はHではなく、
R
1はHである場合、R
2はH、-CNまたは-CH
3ではないことである。
【0009】
本発明の実施例によれば、上記化合物は以下の追加の技術の少なくとも1つを有してもよい。
本発明の実施例によれば、R
1
は、H、C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、ハロゲン及び-CNから選ばれ、R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれC
1
-C
5
アルキル、C
1
-C
5
アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれる。
【0010】
本発明の実施例によれば、R
1
は、H、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシ、ハロゲン及び-CNから選ばれ、R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれC
1
-C
3
アルキル、C
1
-C
3
アルコキシ、ハロゲン及び-CNから独立して選ばれる。
【0011】
本発明の実施例によれば、R2は、H、C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、ハロゲン及び-CNから選ばれる。
本発明の実施例によれば、R2は、H、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシ、ハロゲン及び-CNから選ばれる。
【0012】
本発明の実施例によれば、前記ハロゲンはF、Cl、BrまたはIである。
【0013】
本発明の実施例によれば、R1は、-CH3、-CF3、-CH2CH3、-CH2CF3、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH(CH3)2、シクロプロピル、F、Cl、Brまたは-CNから選ばれ、R2は、H、-CH3、-CH2CH3、F、Cl、-CNから選ばれ、R
3、R4及びR5は、それぞれ-CH3、-CF3、-CH2CH3、-CH2CF3、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH(CH3)2、シクロプロピル、F、Cl、Brまたは-CNから独立して選ばれる。
【0014】
本発明の実施例によれば、R1及びR2は、それぞれH、C1-C6アルキル、C1-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、-CNから独立して選ばれ、R3、R4及びR5は、それぞれC1-C6アルキル、C1-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、F、Cl、Br、I、-CNから独立して選ばれ、条件は、R1が-CH3、Cl、-CNである場合、R2がHではなく、且つR1がHである場合、R2がH、-CN、-CH3ではないことである。
【0015】
本発明の実施例によれば、R1は、-CH3、-OCH3、-OCH2CH3、F、Cl、-CNから選ばれ、R2は、H、-CH3、F、Cl、-CNから選ばれ、条件はR1が-CH3、Cl、-CNである場合、R2がH原子ではないことであり、
R3は、C1-C6のアルキル、C1-C6のシクロアルキル、F、Cl、Br、Iから選ばれ、好ましくはメチル、エチル、塩素原子であり、
R4は、-CH3、-OCH3、F、Cl、-CNから選ばれ、好ましくはCl、-CNであり、
R5は、C1-C6アルコキシから選ばれ、好ましくはメトキシである。
【0016】
R1及びR2は、それぞれH、C1-C10アルキル、C3-C10シクロアルキル、C1-C10アルコキシ、F、Cl、Br、I、-CNから独立して選ばれ、R3、R4及びR5は、それぞれC1-C10アルキル、C3-C10シクロアルキル、C1-C10アルコキシ、F、Cl、Br、I、-CNから独立して選ばれ、条件は、R1が-CH3、Cl、-CNである場合、R2がHではなく、且つR1がHである場合、R2がH、-CN、-CH3ではないことである。
【0017】
本発明の実施例によれば、R1は、-CH3、-CH2CH3、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH(CH3)2、F、Cl、-CNから選ばれ、前記R2は、H、-CH3、-CH2CH3、F、Cl、-CNから選ばれ、条件は、R1が-CH3、Cl、-CNである場合、R2がH原子ではないことである。
【0018】
本発明の実施例によれば、R3は、C1-C10のアルキル、C3-C10のシクロアルキル、F、Cl、Br、Iから選ばれ、好ましくはメチル、エチル、塩素原子である。
【0019】
本発明の実施例によれば、R4は、-CH3、-OCH3、F、Cl、-CNから選ばれ、好ましくはCl、-CNである。
【0020】
本発明の実施例によれば、R5は、C1-C10アルコキシから選ばれ、好ましくはメトキシである。
【0021】
本発明の実施例によれば、前記化合物は下記で示される化合物または下記で示される化合物の互変異性体、立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容される塩またはプロドラッグであり、
【0022】
本発明の実施例によれば、前記塩は、薬学的に許容される塩を含み、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸、塩酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、フェニル酢酸、サリチル酸、アルギン酸、アントラニル酸、樟脳酸、クエン酸、ビニルスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロイ酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、粘液酸、パモ酸、パントテン酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、マロン酸、2-ヒドロキシプロピオン酸、シュウ酸、グリコール酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸、クエン酸、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、桂皮酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種である。当業者は、薬学的に許容される塩に加えて、本発明は、化合物の精製または他の薬学的に許容される塩の調製における中間体として使用でき、または本発明の化合物の同定、特徴付けまたは精製に使用できる他の塩タイプを使用することができるのを理解できる。
【0023】
本発明の第2の態様において、本発明は薬物組成物を提案し、活性成分としての以上のような化合物、及び選択可能な他の薬物を含み、前記他の薬物は、PDE4関連疾患、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性に関連する疾患、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺炎、アレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、成人呼吸窮迫症候群、特発性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎または脊椎炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過活動膀胱、頻尿及び切迫感から選ばれる少なくとも1種を治療または予防するために使用される。本発明の実施例によれば、該薬物組成物は薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤をさらに含む。
【0024】
本発明の第3の態様において、本発明は薬物の調製における以上のような化合物または薬物組成物の用途を提案し、前記薬物はPDE4関連疾患を治療または予防するために使用される。
【0025】
本発明の第4の態様において、本発明は、薬物の調製における以上のような化合物または薬物組成物の用途を提案し、前記薬物は、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性に関連する疾患、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺炎、アレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、成人呼吸窮迫症候群、特発性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎または脊椎炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過活動膀胱、頻尿及び切迫感から選ばれる少なくとも1種を治療または予防するために使用される。
【0026】
本発明の第5の態様において、本発明は、薬物の組み合わせを提案し、活性成分としての以上で記載の化合物、及びその他の薬物を含み、前記他の薬物は、PDE4関連疾患、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性に関連する疾患、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺炎、アレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、成人呼吸窮迫症候群、特発性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎または脊椎炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過活動膀胱、頻尿及び切迫感から選ばれる少なくとも1種を治療または予防するために使用される。
【0027】
本発明の実施例によれば、本発明の化合物、薬物組成物または薬物の組み合わせを利用することによって、必要としている患者のためにより良く、より効果的な臨床治療薬物または手段を提供することができる。本発明の実施例によれば、本発明は、構造が新規であり、特異性が強く、薬効に優れ、バイオアベイラビリティが高く、または創薬可能性が良い一連のPDE4阻害剤を提案し、PDE4関連の疾患または病症を効果的に治療することができ、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性関連疾患などを含むが、これらに制限されない。
【0028】
さらに、本発明は、ホスホジエステラーゼ-4(PDE4)に関連する疾患を治療する薬物の調製における一般式(A)に示される化合物、その立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容される塩及びプロドラッグの用途に関する。
【0029】
本発明の好ましい手段として、ホスホジエステラーゼ-4(PDE4)に関連する疾患は、炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植拒絶反応、関節炎疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性腸疾患、平滑筋収縮性関連疾患から選ばれる。
【0030】
本発明の好ましい手段として、アレルギー性疾患は、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺炎、アレルギー性鼻炎、成人呼吸窮迫症候群から選ばれる。
【0031】
本発明の好ましい手段として、皮膚の炎症性疾患は、特発性皮膚炎、乾癬、または蕁麻疹から選ばれる。
【0032】
本発明の好ましい手段として、関節炎疾患は、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎または脊椎炎から選ばれる。
【0033】
本発明の好ましい手段として、炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎及びクローン病から選ばれる。
【0034】
本発明の好ましい手段として、平滑筋収縮性関連疾患は、過活動膀胱及びその関連症状、例えば頻尿と切迫感から選ばれる。
【0035】
本発明はまた、ホスホジエステラーゼ-4(PDE4)に関連する疾患を治療する方法に関し、該方法は、本発明に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む治療有効量の薬物製剤を患者に投薬することを含む。
【0036】
用語の定義と説明
特に明記しない限り、本出願の明細書及び請求項の範囲に記載の基と用語の定義は、例としての定義、例示的な定義、好ましい定義、表に記載された定義、実施例における具体的な化合物の定義等を含み、互いに任意に組み合わせて及び結合することができる。このような組み合わせて及び結合された基の定義及び化合物構造は、本出願の明細書に記載の範囲内に属すべきである。
【0037】
「薬学的に許容される塩」という用語は、無機酸及び塩基、有機酸及び塩基の塩を含む薬学的に許容される非毒性の酸または塩基の塩を指す。無機塩基に由来する塩は、Al、Ca、Li、Mg、K、Na及びZnによって形成された金属塩を含むが、これらに制限されず、有機塩基に由来する塩は、一級、二級または三級アミン塩を含むが、これらに制限されず、天然に存在する置換または非置換のアミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂を含み、例えばアンモニウム、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、カフェイン、プロカイン、コリン、ベタイン、ベンミニシリン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルコサミン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジンまたはポリアミン樹脂によって形成された有機塩が挙げられ、無機酸と有機酸に由来する塩は、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸、塩酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、フェニル酢酸、サリチル酸、アルギン酸、アントラニル酸、樟脳酸、クエン酸、ビニルスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロイ酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、粘液酸、パモ酸、パントテン酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、マロン酸、2-ヒドロキシプロピオン酸、シュウ酸、グリコール酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸、クエン酸、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、桂皮酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸などにより形成された有機塩を含むが、これらに制限されない。
【0038】
「立体異性体」という用語は、シス-トランス異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び立体配座異性体を含む、空間内の分子内の原子の異なる配置から生じる異性体を指す。
【0039】
「互変異性体」という用語は、2つの位置で分子内のある原子の急速な移動から生じる官能基の異性体を指す。本発明の化合物は互変異性の現象を現すことができる。互変異性化合物は、2つまたは複数の相互に変換可能な種類が存在する可能性がある。プロトンシフト互変異性体は、2つの原子間で共有結合した水素原子の移動から生じる。互変異性体は、一般に平衡形態で存在し、単一の互変異性体を分離しようとすると、通常、物理的及び化学的特性が化合物の混合物と一致する混合物を生成する。平衡の位置は分子内の化学的性質によって決められる。例えば、アセトアルデヒドなどの多くの脂肪族アルデヒド及びケトンでは、ケトンタイプが優勢であるが、フェノールでは、エノールタイプが優勢である。本発明は化合物のすべての互変異性形態を含む。
【0040】
「薬物組成物」という用語は、1つまたは複数の本文に記載の前記化合物またはその生理学的/薬学的に許容される塩またはプロドラッグとその他の化学成分の混合物を指し、他の成分は、例えば生理学的/薬学的に許容される担体及び賦形剤である。薬物組成物の目的は生物体への化合物の投薬を促進することである。
【0041】
「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物またはその塩が、分子間非共有結合力で結合された化学量論的または非化学量論的溶媒を含むことを指し、溶媒が水である場合、水和物である。
【0042】
「プロドラッグ」という用語は、生理学的条件下でまたは加溶媒分解によって生物学的に活性な化合物に変換することができる本発明の化合物を指す。本発明のプロドラッグは、該化合物中の官能基を修飾することによって調製され、該修飾は、従来の操作に従って、または体内で除去して、親化合物を得ることができる。プロドラッグは、本発明の化合物の中の1つのヒドロキシまたはアミノ基を任意の基に接続して形成された化合物を含み、本発明の化合物のプロドラッグは、哺乳動物個体に投薬される場合、プロドラッグは分割されて、それぞれ遊離ヒドロキシ、遊離アミノ基を形成する。
【0043】
本文では、特に明記しない限り、「アルキル」とは、直鎖または分岐飽和一価炭化水素基を指し、水素基の1つまたは複数の水素原子は、F、BrまたはClなどのハロゲンで置換されることができ、具体的な例は、1つの炭素原子または複数の炭素原子上の水素がF、BrまたはClなどのハロゲンで置換されることができ、これらの置換された炭化水素基は、依然として「アルキル」のカテゴリーに属すると理解すべきである。例えば、「C1-C10アルキル」という用語は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の炭素原子を有する直鎖または分岐飽和一価炭化水素基を示すと理解されることができる。前記アルキルは、例えばメチル、トリフルオロメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、イソアミル、2-メチルブチル、1-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ネオペンチル、1,1-ジメチルプロピル、4-メチルペンチル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-メチルペンチル、2-エチルブチル、1-エチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチルまたは1,2-ジメチルブチルなどまたはそれらの異性体である。特に、前記基は、1、2、3、4、5、6個の炭素原子(「C1-6アルキル」または「C1-C6アルキル」)を有し、例えばメチル、トリフルオロメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルであり、より特に、前記基は、1、2または3個の炭素原子(「C1-3アルキル」または「C1-C3アルキル」)を有し、例えばメチル、トリフルオロメチル、エチル、N-プロピルまたはイソプロピルである。
【0044】
本文では、特に明記しない限り、「シクロアルキル」は、飽和一価単環式または二環式炭化水素環を示すことを理解すべきであり、炭化水素環の1つまたは複数の水素原子はF、BrまたはClなどのハロゲンで置換されることができ、具体的な例は、1つ炭素原子または複数の炭素原子上の水素がF、BrまたはClなどのハロゲンで置換されることができ、これらの置換された炭化水素環は依然として「シクロアルキル」のカテゴリーに属すると理解されることができる。例えば、「C3-C10シクロアルキル」という用語は、飽和一価単環式または二環式炭化水素環を示すと理解されることができ、3~10個の炭素原子を有する。例えばシクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルまたはシクロデシル、またはデカヒドロナフタレン環などの二環式炭化水素基である。特に、シクロアルキルは3、4、5、6個の炭素原子(「C3-6シクロアルキル」または「C3-C6シクロアルキル」)を有してもよく、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルである。
【0045】
本文では、特に明記しない限り、用語「アルコキシ」は、飽和直鎖または分岐鎖アルカンを示すと理解すべきであり、酸素原子結合を介して他の基に接続され、1つまたは複数の水素原子はF、BrまたはClなどのハロゲンで置換されることができ、具体的な例は1つ炭素原子または複数の炭素原子上の水素がF、BrまたはClなどのハロゲンで置換されることができ、これらの置換された基は依然として「シクロアルキル」のカテゴリーに属すると理解することができる。具体的に、「C1-C10アルコキシ」という用語は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の炭素原子を有する飽和直鎖または分岐鎖アルキルを示すと理解することができ、酸素原子結合を介して構造に接続され、例えばメトキシ(-OCH3)、(-OCF3)-O-(CH2)9-CH3である。特に、前記基は1、2、3、4、5、6個の炭素原子(「C1-6アルコキシ」または「C1-C6アルコキシ」)を有し、例えば-O-(CH2)5-CH3である。
【0046】
「補助的な材料」という用語は、薬学的に許容される不活性成分を指す。「賦形剤」という用語の種類の例は、非制限的に結合剤、崩壊剤、潤滑剤、流動促進剤、安定剤、充填剤、及び希釈剤などを含む。賦形剤は薬物製剤の操作性を強化することができ、即ち流動性及び/又は接着性を高めることにより、製剤を直接圧縮により適したものにすることができる。上記製剤に適した典型的な「薬学的に許容される担体」の例は、ショ糖、蔗糖、マンニトール及びソルビトールなどの糖、例えばコーンスターチ、タピオカスターチ及びジャガイモスターチなどの澱粉、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及びメチルセルロースなどのセルロース及びその誘導体、リン酸二カルシウム及びリン酸三カルシウムなどのリン酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム及びステアリン酸カルシウムなどのアルカリ土類金属ステアリン酸塩、ステアリン酸、落花生油、綿実油、ごま油、オリーブ油、コーン油などの植物油、非イオン性、カチオン性およびアニオン性界面活性剤、グリコールポリマー、脂肪アルコール、穀物の加水分解された固形物、及びその他の無毒性の適合性のある充填剤、結合剤、崩壊剤、緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤、潤滑剤、着色剤などの薬物製剤に一般的に使用される補助的な材料である。
【0047】
本発明は、本発明の一般式(A)化合物を調製する方法に関し、該方法は、
Rは、
から選ばれ、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は以上のように定義され、Xは-Cl、-Br、-Iなどのハロゲンであり、式(IV)の構造は
である。式(I)化合物は触媒条件下でアゼチジン-3-オールまたはその塩とカップリング反応して式(II)化合物を取得し、式(II)化合物はメタンスルホニルクロリドと反応して式(III)化合物を取得し、式(III)化合物はさらに式(IV)化合物と求核置換反応が発生して式(V)化合物を取得し、式(V)化合物は酸性条件下で保護剤を除去して目標化合物(A)を取得する。
【0048】
式(IV)の合成経路及び調製方法について、特許出願WO2001047905A1、CN106795137A及びジャーナル文献NicHols,P. J.; DeMattei,J. A. Org. Lett. 2006,8,1495-1498に開示された合成方法を参照する。
【0049】
本発明の実施例によれば、本発明は以下の効果を有する。
1)構造が新規であり、薬物動態特性に優れ、薬効または創薬可能性が良いPDE4阻害剤を提供し、PDE4に関連する疾患、病症を効果的に治療するために使用できる。
2)本発明の実施例において、PDE4D型と比較して、本発明の化合物は、PDE4B型に対してより顕著な選択的阻害活性を有し、陽性対照群の化合物と比較して、本発明の化合物はより良いPDE4B選択性を有し、PDE4D型阻害による嘔吐などの胃腸の副作用を顕著に改善することができる。
【0050】
本開示の付加的な態様および利点は、以下の説明において部分的に与えられ、部分的に以下の説明から明らかになるか、本開示の実践を通じて理解される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
本開示の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、添付の図面と併せた実施例の以下の説明から明らかになり、理解しやすくなる。
【
図1】試験例5で得られた臨床スコア及び臨床スコアのAUC阻害率の模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、発明の技術的解決手段を実施例によって詳細に説明するが、本発明の保護範囲はこれを含むが、これに制限されない。
【0053】
特に明記しない限り、本発明の化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)及び/又は質量分析(MS)によって決められる。NMRシフトの単位は10-6(ppm)である。NMR測定の溶媒は重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化クロロホルム、重水素化メタノールなどであり、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)である。
【0054】
本発明の略語は、以下のように定義される。
Ms:メタンスルホニル;LPS:エンドトキシン;PBMC:末梢血単核細胞;TNFα:腫瘍壊死因子α;PBS:リン酸緩衝液;FBS:ウシ胎児血清;「IC50」最大阻害効果の半分に達する濃度である半分の阻害濃度を指す。
【0055】
実施例1 目標化合物001の調製
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(目標化合物001)
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-5-methylisonicotinonitrile
目標化合物001の合成経路は以下の通りである。
【0056】
ステップ1について、1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(001B)の合成
1-(4-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-ol
室温で、2-ブロモ-4-クロロ-5-メチルピリジン(001A)(5g、25mmol)を150mLのDMSOに入れ、アゼチジン-3-オール塩酸塩(4.1g、37.5mmol)、ヨウ化第一銅(1g、5.1mmol)、L-プロリン(1.15g、10mmol)及び炭酸カリウム(10.4g、75mmol)を添加し、反応液を90℃に加熱して窒素保護下で一晩撹拌する。反応液を室温まで冷却し、蒸留水(600mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水で洗浄(200mL×2)し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、固体化合物1-(4-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(001B)(4.2g、収率84%)を取得する。
【0057】
LC-MS,M/Z(ESI):200(M+1)
ステップ2について、2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(001C)の合成
2-(3-hydroxyazetidin-1-yl)-5-methylisonicotinonitrile
1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(001B)(30mg、0.15mmol)をDMA(4mL)に溶解し、シアン化亜鉛(53mg、0.45mmol)、テトラトリフェニルホスフィンパラジウム(35mg、0.03mmol)を添加し、窒素保護下で120℃にマイクロ波加熱し、2h反応し続ける。室温まで冷却し、減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、タイトル化合物2 -(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(001C)(10mg、収率34.7%)を取得する。
【0058】
LC-MS,M/Z(ESI):190(M+1)
ステップ3について、1-(4-シアノ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(001D)の合成
1-(4-cyano-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-ylmethanesulfonate
2-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(001C)(110mg、0.58mmol)をジクロロメタン(5mL)に添加し、トリエチルアミン(176mg、1.7mmol)を添加して0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(100mg、0.87mmol)を添加した後室温で2h撹拌する。ジクロロメタン(20mL)を添加して希釈し、有機相を脱イオン水(20mL×3)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体化合物である1-(4-シアノ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(001D)(130mg、収率84%)を取得する。
【0059】
ステップ4について、2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルボニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロール-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(001E)の合成
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolane-4-carbonyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-5-methylisonicotinonitrile
化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-(3-(R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(化合物IV)(150mg、0.39mmol)をDMF(2mL)に添加し、リン酸カリウム(339mg、1.6mmol)を添加した後、90℃に加熱して0.5h撹拌し、40℃に冷却し、1-(4-シアノ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(001D)(130mg、0.48mmol)を添加し、90℃に加熱し、一晩撹拌する。室温まで冷却し、蒸留水(10mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で精製し、固体化合物2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルボニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロール-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(001E)(93mg、収率34%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI): 551(M+1)。
【0060】
ステップ5について、2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(目標化合物001)の合成
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-5-methylisonicotinonitrile
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルボニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(001E)(82mg、0.15mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、1N塩酸(2mL)を添加し、室温で一晩撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をpH=8-9に調節し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(純粋な酢酸エチル)で分離して精製し、固体状の目標化合物2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルイソニコチノニトリル(目標化合物001)(20mg、収率26%)を取得する。
【0061】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.19(s, 1H), 6.96-6.86(m, 3H), 6.68(s, 1H), 5.13(q, 1H), 4.90(m, 2H), 4.76(m, 1H), 4.39(s, 2H), 4.24(m, 1H), 3.91(m, 3H), 3.75(s, 3H), 3.65-3.34(m, 6H), 2.29(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):511(M+1)。
【0062】
実施例2 目標化合物002の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(目標化合物002)
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(4-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
4-クロロ-2-ブロモ-5-メチルピリジン(002A)を出発材料として、化合物001の調製方法におけるステップ1、ステップ3~ステップ5に記載の方法を参照して調製し、目標化合物002を得る。具体的な調製経路及び方法は、以下の通りである。
【0063】
ステップ1について、(1-4-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(002B)の合成
1-(4-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-ol
4-クロロ-2-ブロモ-5-メチルピリジン(002A)(5.0g、25mmol)をDMSO(150mL)に添加し、アゼチジン-3-オール塩酸塩(4.1g、37.5mmol)、ヨウ化第一銅(975mg、5mmol)、L-プロリン(1.15g、10mmol)及び炭酸カリウム(10.4g、75mmol)を順次添加し、反応液を90℃に加熱して窒素保護下で一晩撹拌する。反応液を室温まで冷却し、脱イオン水(650mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(200mL×2)で洗浄した後に分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、固体化合物1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(002B)(4g、収率83%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):199[M+1]。
【0064】
ステップ2について、1-(4-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(002C)の合成
1-(4-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-ylmethanesulfonate
1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(002B)(4g、20mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、トリエチルアミン(8.4mL、60mmol)を添加した後、反応液を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(2.3mL、30mmol)を滴下した後、室温に加熱して2h撹拌する。ジクロロメタン(100mL)を添加して希釈し、脱イオン水(60mL×3)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、淡黄色の液体化合物1-(4-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(002C)(3.5g、収率63%)を取得する。
【0065】
ステップ3について、((3S,4S)-4-(3-((1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(002D)の合成
((3S,4S)-4-(3-((1-(4-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)methanone
化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(3.5g、9.3mmol)をDMF(70mL)に溶解し、リン酸カリウム(7.9g、37.2mmol)を添加して反応液を90℃に加熱し、0.5h反応する。反応液を40℃に冷却し、1-(4-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(002C)(3.07g、1.1mmol)を添加し、90℃に加熱して一晩撹拌する。室温まで冷却し、脱イオン水(400mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で精製して固体化合物((3S,4S)-4-(3-((1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(002D)(2.1g、収率41%)を取得する。
LC-MS、M/Z(ESI):560[M+1]。
【0066】
ステップ4について、(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-((3-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-2-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(目標化合物002)の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
((3S,4S)-4-(3-((1-(4-クロロ-5-メチルイピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(002D)(2.1g、3.75mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、1N塩酸(10mL)を添加して室温で一晩撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加してpH=8-9に調節し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(純粋な酢酸エチル)で分離して精製し、固体状の目標化合物(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-((3-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-2-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(002)(1.6g、82%)を取得する。
【0067】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.99(s, 1H), 6.95(q, 2H), 6.68(s, 1H), 6.59(s, 1H), 5.11(q, 1H),4.91(q, 2H), 4.76(q, 1H), 4.36(q, 2H), 4.25(q, 1H), 3.91(m, 2H), 3.75(s, 3H), 3.73-3.34(m, 6H), 2.16(s, 3H), 1.00(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):520(M+1)。
【0068】
実施例3 目標化合物003の調製
6-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-3-メチルニコチノニトリル
6-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-3-methylpicolinonitrile
6-ブロモ-3-メチル-2-シアノピリジン(003A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物003を取得する。
【0069】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 7.64(q, 1H), 6.96 -6.87(m, 2H), 6.75(d, 1H), 6.69(s, 1H), 5.12(q, 1H), 4.41(s, 2H), 4.25(m, 1H), 3.95(m, 3H), 3.76(s, 3H), 3.66-3.48(m, 7H), 2.33(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.65(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):511(M+1)。
【0070】
実施例4 目標化合物004の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-フルオロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-fluoro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
3-フルオロ-2-ブロモ-5-メチルピリジン(004A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物004を取得する。
【0071】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.78(s, 1H),7.34(d, 1H), 6.94(d, 1H), 6.88(d, 1H),6.69(d, 1H),5.32(t,1H), 5.11(m, 1H), 4.86(m, 2H), 4.73(m, 1H), 4.43(d, 2H), 4.24(d, 2H),3.95(m, 2H), 3.75(s, 1H),3.64-3.46(m, 6H),2.18(s, 3H),1.01(d, 3H),0.63(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):504[M+1]。
【0072】
実施例5 目標化合物005の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-chloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
3-クロロ-2-ブロモ-5-メチルピリジン(005A)を出発材料して、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物005を取得する。
【0073】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.94(s, 1H), 7.56(d,1H), 6.93(q, 1H), 6.88(d,1H), 6.69(d, 1H), 5.07(q, 1H), 4.52(q, 4H),4.22(d, 2H), 4.03(m, 2H), 3.92(s, 1H), 3.65(s, 3H), 3.57-3.47(m, 6H), 2.17(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.63(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):520[M+1]。
【0074】
実施例6 目標化合物006の調製
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-5-メチルニコチノニトリル
2-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-5-methylnicotinonitrile
2-ブロモ-5-メチル-3-シアノピリジン(006A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物006を取得する。
【0075】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 8.21(q, 1H), 7.84(s, 1H), 6.97-6.87(m, 2H), 6.70(s, 1H), 5.12(q, 1H), 4.84(q, 2H), 4.26(m,1H), 4.13(m,2H), 3.94(m, 1H), 3.74(s,3H), 3.67-3.47(m, 7H), 2.19(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.64(s, 3H) 。
LC-MS,M/Z(ESI):511[M+1]。
【0076】
実施例7 目標化合物007の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5,6-ジメチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5,6-dimethylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2, 3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-5,6-ジメチルピリジン(007A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物007を取得する。
【0077】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.29(s, 1H),6.94(m, 2H),6.68(s, 1H),6.23(m,1H),5.08(m, 1H), 4.91(m, 2H), 4.76(m, 1H), 4.36(d, 2H), 4.25(d, 1H), 3.91(m, 1H), 3.70-3.50(m, 6H),3.70(s, 3H), 2.27(s, 3H), 2.10(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.63(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):500[M+1]。
【0078】
実施例8 目標化合物008の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(4,5-ジメチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(4,5-dimethylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2, 3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-4,5-ジメチルピリジン(008A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物008を取得する。
【0079】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 7.81(s, 1H), 6.92(m, 2H), 6.68(s, 1H), 6.30(m, 1H), 5.06(m, 1H), 4.88(m, 2H), 4.74(m, 1H), 4.38(d, 2H), 4.24(d, 1H), 4.10(m, 1H), 3.74(s, 3H), 3.74-3.49(m, 6H), 2.32(s, 3H), 2.15(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):500[M+1]。
【0080】
実施例9 目標化合物009の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloro-3-fluoropyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
3-フルオロ-2-ブロモ-5-クロロピリジン(009A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物009を取得する。
【0081】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.00(s, 1H),7.82(d, 1H),6.95(m, 2H),6.87(s, 1H),5.14-4.79(m, 4H),4.52(d, 2H), 4.26(d, 1H),4.06(d, 2H),3.95-3.60(m, 6H),3.76(s, 3H), 1.00(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):524[M+1]。
【0082】
実施例10 目標化合物010の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-4-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloro-4-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
5-クロロ-2-ブロモ-4-メチルピリジン(010A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物010を取得する。
【0083】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.02(d, 1H),6.96(m, 1H),6.93(m, 1H),6.69(s,1H),6.48(s, 1H),5.06(q,1H), 4.88(m, 2H), 4.76(m, 1H), 4.36(q, 2H),4.24(m, 1H), 3.91(m, 2H), 3.76(s, 3H), 3.66-3.48(m, 6H), 2.25(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(s, 3H)
LC-MS,M/Z(ESI):520[M+1]。
【0084】
実施例11 目標化合物011の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloro-6-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
5-クロロ-2-ブロモ-6-メチルピリジン(011A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物011を取得する。
【0085】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.54(dd, 1H), 6.94(dd, 1H), 6.87(d, 1H), 6.68(s, 1H), 6.33(d, 1H), 5.10(m, 1H), 4.88(m, 2H), 4.74(dt, 1H), 4.37(q, 2H), 4.24(q, 1H), 3.90(m, 3H), 3.75(s, 3H), 3.73-3.37(m, 5H), 2.35(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):520[M+1]。
【0086】
実施例12 目標化合物012の調製
6-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-4-メチルニコチノニトリル
6-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-4-methylnicotinonitrile
2-ブロモ-4-メチル-5-シアノピリジン(012A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物012を取得する。
【0087】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.39(d, 1H),6.96(dd, 1H), 6.89(d, 1H),6.69(s, 1H),6.45(s, 1H),5.15(q, 1H), 4.88(q, 2H),4.74(m, 1H), 4.48(t, 1H), 4.24(m, 2H), 4.13(m, 2H), 3.93(m, 1H), 3.75(s, 3H), 3.75-3.55(m, 6H), 2.33(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):511[M+1]。
【0088】
実施例13 目標化合物013の調製
6-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)-2-メチルニコチノニトリル
6-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)-2-methylnicotinonitrile
2-ブロモ-6-メチル-5-シアノピリジン(7A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物013を取得する。
【0089】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.79(dd, 1H), 6.94(m, 1H), 6.90(m,1H), 6.69(s, 1H),6.35(d, 1H),5.16(q, 1H), 4.90(q, 2H), 4.76(m, 1H), 4.48(t, 1H), 4.26(m, 1H), 4.08(m, 2H), 4.02(m, 1H), 3.76(s, 3H), 3.71-3.43(m, 6H), 2.46(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):511[M+1]。
【0090】
実施例14 目標化合物014の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3-chloro-5-fluoropyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2, 3-dihydroxypropan-1-one
3-クロロ-2-ブロモ-5-フルオロピリジン(014A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物014を取得する。
【0091】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.17(s, 1H), 7.88(d, 1H), 6.94(m, 2H), 6.68(m, 1H), 5.08(m, 1H), 4.88(m, 2H), 4.74(m, 1H), 4.55(d, 2H), 4.23(d, 1H), 4.05(m, 2H), 3.90-3.67(m, 6H), 3.75(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.62(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):524[M+1]。
【0092】
実施例15 目標化合物015の調製
(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-メトキシピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(4-methoxy-3-((1-(5-methoxypyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)phenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one
2-ブロモ-5-メトキシピリジン(015A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物015を取得する。
【0093】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.85(s, 1H),7.29(d, 1H), 6.93(m,2H),6.69(s, 1H),6.45(d, 1H), 5.09(m, 1H), 4.88(m, 2H), 4.72(m, 1H), 4.31(m, 3H), 4.25(d, 1H), 3.92(d,1H), 3.83(m, 2H), 3.75(s, 3H), 3.72-3.45(m, 6H), 1.02(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):502[M+1]。
【0094】
実施例16 目標化合物016の調製
(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-メチルピリミジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン
(S)-2,3-diHydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(4-methoxy-3-((1-(5-methylpyrimidin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)phenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one
2-ブロモ-5-メチルピリミジン(016A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物016を取得する。
【0095】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.32(d, 2H),6.97(t,2H),6.74(m, 1H),5.10(s, 1H), 4.59(d, 2H), 4.24(d, 2H), 4.21(t, 2H), 3.84(q, 1H), 3.74-3.30(m, 6H), 3.74(s, 3H), 2.20(s, 3H), 1.14(d, 3H),0.76(t, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):487[M+1]。
【0096】
実施例17 目標化合物017の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチルイピリミジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethylpyrimidin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2, 3-dihydroxypropan-1-one
2-クロロ-5-エチルイピリミジン(017A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物017を取得する。
【0097】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.37(d, 2H),6.97(t,2H),6.74(m, 1H),5.16(s, 1H), 4.61(d, 2H), 4.27(d, 2H), 4.22(t, 2H), 3.87(q, 1H), 3.74-3.30(m, 6H), 3.52(s, 3H), 2.57(q, 2H), 1.23(t, 3H), 1.13(d, 3H),0.76(t, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):501[M+1]。
【0098】
実施例18 目標化合物018の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロピリミジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloropyrimidin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2, 3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-5-クロロピリミジン(018A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物018を取得する。
【0099】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.44(d, 2H),6.96(m,2H), 6.87(d, 1H),5.12(s, 1H), 4.91(m, 2H), 4.76(m, 1H), 4.49(m, 2H), 4.23(d, 1H), 4.02(m, 2H), 3.75(s, 3H), 3.65-3.35(m, 6H), 1.01(d, 3H),0.64(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):507[M+1]。
【0100】
実施例19 目標化合物019の調製
5-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-ジヒドロキシプロピオニル)-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-メチルピロリジン-3-イル)-2-メトキシフェノキシ)アゼチジン-1-イル)ピラジン-2-カルボニトリル
5-(3-(5-((3S,4S)-1-((S)-2,3-dihydroxypropanoyl)-4-((R)-1-hydroxyethyl)-4-methylpyrrolidin-3-yl)-2-methoxyphenoxy)azetidin-1-yl)pyrazine-2-carbonitrile
2-シアノ-5-クロピペラジン(019A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物019を取得する。
【0101】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.55(t, 1H), 8.02(d, 1H), 6.98(m, 2H), 6.69(d, 1H), 5.18(m, 1H), 4.89(m, 2H), 4.73(m, 1H), 4.64(m, 2H), 4.24(m, 2H), 3.91(m, 1H), 3.76(s, 3H), 3.71-3.36(m, 6H), 1.02(d, 3H),0.65(d 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):498[M+1]。
【0102】
実施例20 目標化合物020の調製
(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(6-メトキシピリジン-3-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(4-methoxy-3-((1-(6-methoxypyridin-3-yl)azetidin-3-yl)oxy)phenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one
3-ブロモ-6-メトキシピリジン(020A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物020を取得する。
【0103】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 7.45(d, 1H), 7.04(d, 3H), 6.49(d, 1H), 6.73(d, 1H), 5.11(m, 1H), 4.26(m, 2H), 3.84(m, 1H), 3.75-3.35(m, 16H), 1.03(d, 3H),0.64(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):502(M+1)。
【0104】
実施例21 目標化合物021の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3,5-ジメチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(3,5-dimethylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-3,5-ジメチルピリジン(021A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物021を取得する。
【0105】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 7.80(s, 1H), 7.19(s, 1H), 6.93(dd, 1H), 6.86(d, 1H), 6.69(d, 1H), 5.05(m, 1H), 4.88(m, 2H), 4.74(m, 1H), 4.40(t, 2H), 4.24(m, 1H), 3.96(m, 3H), 3.75(s, 3H), 3.64-3.46(m, 6H), 2.13(s, 3H), 2.11(s, 3H), 1.01(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):500(M+1)。
【0106】
実施例22 目標化合物022の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エトキシピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethoxypyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-5-エトキシピリジン(022A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物022を取得する。
【0107】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 7.83(d, 1H), 7.27(m, 1H), 6.93(d, 1H), 6.86(d, 1H), 6.69(d, 1H), 6.45(d, 1H), 5.09(dd, 1H), 4.87(m, 2H), 4.74(m, 1H), 4.26(m, 3H), 3.96(m, 2H), 3.81(m, 2H), 3.75(s, 3H), 3.65-3.51(m, 6H), 3.17(m, 1H), 1.29(t, 3H), 1.03(d, 3H),0.64(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):516(M+1)。
【0108】
実施例23 目標化合物023の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloro-3-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-5-クロロ-3-メチルピリジン(023A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物023を取得する。
【0109】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 7.99(m, 1H), 7.48(m, 1H), 6.93(m, 2H), 6.68(d, 1H), 5.06(m, 1H), 4.88(m, 2H), 4.71(m, 1H), 4.47(t, 2H), 4.25(m, 1H), 4.02(m, 2H), 3.93(m, 1H), 3.75(s, 3H), 3.57-3.48(m, 7H), 2.16(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):521(M+1)。
【0110】
実施例24 目標化合物024の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloro-3-fluoropyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
5-クロロ-2-ブロモ-3-フルオロピリジン(024A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物024を取得する。
【0111】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ 8.00(s, 1H), 7.78(dt, 1H), 6.96-6.87(m, 2H), 6.69(s, 1H), 5.13-5.12(m, 1H), 4.52-4.48(m, 2H), 4.25-4.21(m, 1H), 4.05-4.00(m, 2H), 3.93-3.91(m, 1H), 3.75(s, 3H), 3.75-3.44(m, 10H), 1.01(d, 3H),0.63(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):524.2(M+1)。
【0112】
実施例25 目標化合物025の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-フルオロ-4-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-fluoro-4-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
5-フルオロ-2-ブロモ-4-メチルピリジン(025A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物025を取得する。
【0113】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.02(s, 1H), 6.96-6.87(m, 2H), 6.68(s, 1H), 6.53-6.50(m, 1H), 5.13-5.09(m, 1H), 4.41-4.37(m, 4H), 4.25-4.22(m, 1H), 3.94-3.90(m, 4H), 3.75(s, 3H), 3.75-3.47(m, 6H), 3.35-3.34(m, 1H), 2.23(s, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):504.2(M+1)。
【0114】
実施例26 目標化合物026の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-fluoro-6-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
5-フルオロ-2-ブロモ-6-メチルピリジン(026A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物026を取得する。
【0115】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.45(t, 1H), 6.95-6.88(m, 2H), 6.68(s, 1H), 6.34(d, 1H), 5.11-5.08(m, 1H), 4.37-4.33(m, 2H), 4.27-4.20(m, 1H), 3.94-3.91(m, 5H), 3.88(s, 3H), 3.75-3.40(m, 6H), 3.36(dd, 1H), 3.19-3.16(m, 1H), 2.29(d, 3H), 1.02(d, 3H),0.64(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):504.2(M+1)。
【0116】
実施例27 目標化合物027の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(6-エチル-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(6-ethyl-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
1-(6-エチル-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027D)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物027を取得する。
【0117】
1H NMR(400mHz, CDCl3) δ 7.56(d, 1H), 6.87-6.84(m, 2H), 6.71-6.70(m, 1H), 6.33(s, 1H), 5.36-5.34(m, 1H), 5.08-5.03(m, 1H), 4.63-4.53(m, 2H), 4.43-4.38(m, 2H), 4.23-4.11(m, 2H), 3.89-3.76(m, 9H), 3.54-3.50(m, 1H), 3.43-3.30(m, 1H), 2.24(d, 3H), 2.10-2.01(m, 3H), 1.25-1.14(m, 6H),0.76(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):514.3(M+1)。
【0118】
だだし、1-(6-エチル-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027D)の調製方法は、以下の通りである。
ステップ1について、1-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027B)の合成
1-(6-cHloro-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-ol
2,6-ジクロロ-5-メチルピリジン(027A)(2.0g、12.3mol)をDMSO(20mL)に溶解し、アゼチジン-3-オール塩酸塩(1.34g、12.3mmol)、ヨウ化第一銅(934mg、4.92mmol)、L-プロリン(282mg、2.46mmol)、炭酸カリウム(5.09g、36.9mmol)を添加し、90℃に加熱し、窒素保護下で一晩撹拌する。室温まで冷却し、水(100mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(40mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体である1-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(27B)(0.4g、収率13.8%)を取得する。
【0119】
ステップ2について、1-(5-メチル-6-ビニルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027C)の合成
(5-methyl-6-vinylpyridin-2-yl)azetidin-3-ol
1-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027B)(310mg、1.32mol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、水(1.0mL)を添加し、
1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロリドパラジウム(II)ジクロロメタン複合体(54mg,0.066mmol)を添加し、カリウムビニルトリフルオロボレート(530mg、3.96mmol)を添加し、炭酸カリウム(546mg、3.96mmol)を添加し、窒素保護下で120℃にマイクロ波加熱し、2時間撹拌反応する。反応液を室温まで冷却し、水(50mL)を添加し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体化合物である1-(5-メチル-6-ビニルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027C)(280mg、収率100%)を取得する。
【0120】
ステップ3について、1-(6-エチル-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027D)の合成
1-(6-ethyl-5-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-ol
原料1-(5-メチル-6-ビニルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027C)(0.5g、2.63mmol)を酢酸エチル(100mL)に添加し、10%パラジウム炭素(0.1g)を添加し、水素を導入し、室温で1時間撹拌する。濾過し、ろ液を濃縮し、白い固体化合物である1-(6-エチル-5-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(027D)(0.4g、収率79.1%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):193.1(M+1)。
【0121】
実施例28 目標化合物028の調製
(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロキシピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(3-((1-(5-isopropoxypyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one
2-ブロモ-5-イソプロキシピリジン(028A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物028を取得する。
【0122】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.86-7.85(m, 1H), 7.80-7.77(m, 1H), 7.70-6.97(dd, 1H), 6.93-6.88(m, 2H), 6.72-6.71(m, 1H), 6.47(s, 3H), 5.19-5.16(m, 1H), 4.62-4.59(m, 2H), 4.30-4.24(m, 1H), 4.21-4.14(m, 2H), 3.97-3.94(m, 2H), 3.77(s, 3H), 3.74-3.45(m, 6H), 3.39-3.34(m, 1H), 1.04(d, 3H),0.82-0.78(m, 2H),0.71-0.68(m, 2H),0.66(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):530.2(M+1)。
【0123】
実施例29 目標化合物029の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethyl-6-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
化合物029の具体的な合成経路及び方法は、以下の通りである。
ステップ1~ステップ3について、
((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(029D)の合成
((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloro-6-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)methanone
5-クロロ-2-ブロモ-6-メチルピリジン(029A)を出発材料として、ステップ1~ステップ3の合成方法について、以上の化合物002の調製実施例を参照して、中間体029Dを取得する。
【0124】
ステップ4について、((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ3-((1-(6-メチル-5-ビニルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトンの合成
((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)((3S,4S)-3-((R)-1-HydroxyetHyl)-4-(4-metHoxy-3-((1-(6-methyl-5-vinylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)pHenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)metHanone
((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(029D)(70mg、0.13mmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、水(0.3mL)を添加し、塩素(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’、6’-ジ-イソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)(2-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(5.2mg、0.0067mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロリドパラジウム(II)ジクロロメタン複合体(5.5mg,0.0067mmol)を添加し、カリウムビニルトリフルオロボレート(54mg、0.403mmol)を添加し、140℃に加熱して一晩撹拌する。水(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体化合物である((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ3-((1-(6-メチル-5-ビニルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(029E)(6.2mg、収率9.0%)を取得する。
【0125】
ステップ5について、((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(029F)の合成
((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethyl-6-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)methanone
((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-((1-(6-メチル-5-ビニルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(029E)(150mg、0.27mmol)を10mLのメタノールに溶解し、10%パラジウム炭素(15mg)を添加し、室温で水素を導入し、一晩撹拌する。反応液を濾過し、濃縮させ、白い固体化合物である((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(029F)(100mg、収率66.6%)を取得する。
【0126】
ステップ6について、(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(化合物029)の合成
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethyl-6-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(029F)(100mg、0.18mmol)を10mLのメタノールに溶解し、1N塩酸(2mL)を添加し、室温で一晩撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、pHを8~9に調節し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(純粋な酢酸エチル)で分離して精製し、目標化合物(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(029)(45mg、収率48.5%)を取得する。
【0127】
1H NMR(400mHz, CDCl3) δ 7.29(t, 1H)、6.85-6.79(m, 2H), 6.65(s, 1H), 6.20(d, 1H)、5.08-5.05(m, 1H), 4.56-4.54(m, 1H)、4.43-4.39(m、2H)、4.10-4.09(m, 2H), 3.89-3.76(m、8H)、3.56-3.55(m、1H)、3.42-3.32(m, 1H), 2.60-2.48(m、2H), 2.40(s, 3H), 1.26(t、3H),1.17(d, 3H),0.76(d、3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):514.2(M+1)。
【0128】
実施例30 目標化合物030の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチル-4-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethyl-4-methylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
5-クロロ-2-ブロモ-4-メチルピリジン(030A)を出発材料として、化合物029の調製方法を参照して調製し、目標化合物030を取得する。
【0129】
1H NMR(400mHz, CDCl3) δ 7.28(m, 1H), 6.85-6.79(m, 2H), 6.65(s, 1H), 6.20(d, 1H), 5.08-5.05(m, 1H), 4.58-4.53(m, 1H), 4.43-4.39(m, 2H), 4.16-4.08(m, 2H), 3.89-3.76(m, 9H), 3.58-3.53(m, 1H), 3.43-3.32(m, 1H), 2.60-2.48(m, 5H), 2.40(d, 3H), 1.26-1.13(m, 6H),0.76(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):514.3(M+1)。
【0130】
実施例31 目標化合物031の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-エチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-ethylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one
2-ブロモ-5-エチルピリジン(031A)を出発材料として、化合物002の調製方法を参照して調製し、目標化合物031を取得する。
【0131】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.94(s, 1H), 7.42(dt, 1H), 6.94(dd, 1H), 6.87(d, 1H), 6.69(d, 1H), 6.42(d, 1H), 5.12-5.09(m, 1H), 4.92-4.87(m, 2H), 4.74(m, 1H), 4.33(m, 3H), 4.24(m, 1H), 3.27-3.90(m, 1H), 3.86-3.83(m, 2H), 3.75(s, 3H), 3.70-3.45(m, 6H), 3.37-3.32(m, 1H), 2.50-2.44(m, 1H), 1.12(t, 3H), 1.01(d, 3H),0.64(d, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):500.3(M+1)。
【0132】
【0133】
特許WO2014159012A1の調製方法を参照して調製し、陽性対照群化合物を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):486[M+1]。
【0134】
以下の試験例の陽性対照群化合物はいずれも実施例32の化合物を指す。
【0135】
実施例33 目標化合物032の調製
(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン(化合物032)
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(3-((1-(5-isopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one(化合物032)
化合物032の具体的な合成経路及び方法は、以下の通りである。
ステップ1について、(S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルボン酸カリウム(032B)の合成
potassium(S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolane-4-carboxylate(032B)
室温で、(S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルボン酸メチル(032A)(10g、62.4mmol)を200mLのメタノールに添加し、反応液を50℃に加熱して、2h撹拌して反応し、TLC(PE:EA=10:1)過マンガン酸カリウムを用いて反応の完了を監視し、反応液を濃縮して乾燥し、淡黄色固体化合物032Bの粗生成物(11.6g、収率101%)を取得し、次の反応に直接投入されることができる。
【0136】
ステップ2について、((3S,4S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(032C)の合成
((3S,4S)-4-(3-(benzyloxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)methanone
室温で、(S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルボン酸カリウム(032B)(11.5g、62.4mmol)を150mLのDMF溶液に溶解し、(R)-1-((3S,4S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-3-イル)エタン-1-オール(7.1g、20.8mmol)を添加し、反応液を0℃に冷却し、50%の1-プロピルリン酸無水物DMF溶液(19.8g、31.2mmol)を滴下し、滴下した後に徐々に室温に加熱し、窒素保護下で一晩撹拌し、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、無色の油性化合物((3S,4S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(032C)(6.1g、収率62.5%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):470.58(M+1)。
【0137】
ステップ3について、((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032D)の合成
(S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)((3S,4S)-4-(3-hydroxy-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)methanone
室温で、((3S,4S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(032C)(6.1g、8.12mmol)を100mLのメタノール溶液に加え、水素雰囲気中で、室温で一晩撹拌し、珪藻土で濾過し、フィルターケーキをメタノール(50mL×3)で洗浄し、ろ液を濃縮して乾燥し、無色の油性化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032D)(3.8g、収率77%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):380.45(M+1)。
【0138】
ステップ4について、1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(032F)の合成
1-(5-isopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-ol
室温で、2-ブロモ-5-イソプロピルピリジン(032E)(2g、10mmol)を10mLのDMSOに加え、アゼチジン-3-オール塩酸塩(1.5g、14.99mmol)、ヨウ化第一銅(1.9g、10.0mmol)、L-プロリン(0.23g、2.0mmol)及び炭酸セシウム(6.51g、20mmol)を順次添加し、反応液を95℃に加熱し、窒素保護下で一晩撹拌する。反応液を室温まで冷却し、水(20mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体状化合物である1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(032F)(1.0g、収率52%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):193.26(M+1)。
【0139】
ステップ5について、1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル4-メチルベンゼンスルホネート(032G)の合成
1-(5-isopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl 4-methylbenzenesulfonate(032G)
1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(032F)(1.0g、5.2mmol)をジクロロメタン(5mL)に添加し、トリエチルアミン(1.05g、10.4mmol)、4-N,N-ジメチルアミノピリジン(0.13g、1.04mmol)を添加して0℃に冷却し、p-トルエンスルホニルクロリド(1.09g、5.7mmol)を添加した後、室温で一晩撹拌反応する。ジクロロメタン(20mL)を添加して希釈し、シリカゲル(20
g)で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体化合物である1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル4-メチルベンゼンスルホネート(032G)(1.6g、収率89%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):347.44(M+1)。
【0140】
ステップ6について、((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032H)の合成
((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(3-((1-(5-isopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)methanone(032H)
化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032D)(0.4g、1.05mmol)をDMF(4mL)に添加し、炭酸セシウム(0.52g、1.58mmol)を添加した後、50℃に加熱して0.5h撹拌し、1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル4-メチルベンゼンスルホネート(032G)(0.37g、1.05mmol)を添加し、90℃に加熱し、4h撹拌反応する。室温まで冷却し、蒸留水(10mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で精製し、油性化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032H)(0.3g、収率51.4%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):554.70(M+1)。
【0141】
ステップ7について、(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン(目標化合物032)の合成
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(3-((1-(5-isopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one(目標化合物032)
((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032H)(0.3g、0.54mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、4N塩化水素/1,4-ジオキサン溶液(1mL)を添加し、室温で3h撹拌し、反応が完了した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=8-9に調節し、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(純粋な酢酸エチル)で分離して精製し、固体状の目標化合物(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(3-((1-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-4-メトキシフェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン(目標化合物032)(0.2g、収率71.9%)を取得する。
【0142】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.94(s, 1H), 7.47-7.44(dd, 1H), 6.93-6.86(m, 2H), 6.67(q, 1H), 6.42(d, 1H), 5.11-5.07(m,1H),4.91-4.70(m, 3H), 4.34-4.31(m, 3H), 3.83-3.73(m, 3H), 3.64-3.46(m, 9H), 3.16(d, 1H), 2.79-2.76(m, 1H), 1.14(d, 6H),0.99(d, 3H),0.62(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):514.63(M+1)。
【0143】
実施例34 目標化合物033の調製
(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン(目標化合物033)
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(4-methoxy-3-((1-(5-(2,2,2-trifluoroethyl)pyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)phenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one(目標化合物033)
【0144】
化合物033の具体的な合成経路及び方法は、以下の通りである。
ステップ1について、1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(033B)の合成
1-(5-(2,2,2-trifluoroethyl)pyridin-2-yl)azetidin-3-ol(033B)
室温で、2-ブロモ-5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン(033A)(1g、4.17mmol)を10mLのDMSOに加え、アゼチジン-3-オール塩酸塩(0.91g、8.33mmol)、ヨウ化第一銅(0.79g、4.17mmol)、L-プロリン(0.1g、0.83mmol)及び炭酸セシウム(3.39g、10.42mmol)を順次添加し、反応液を95℃に加熱して窒素保護下で一晩撹拌する。反応液を室温まで冷却し、水(20mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体状化合物である1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(033B)(0.52g、収率53.8%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):232.21(M+1)
【0145】
ステップ2について、1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル4-メチルベンゼンスルホネート(033C)の合成
1-(5-(2,2,2-trifluoroethyl)pyridin-2-yl)azetidin-3-yl 4-methylbenzenesulfonate(033C)
1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(033B)(0.26g、1.12mmol)をジクロロメタン(5mL)に添加し、トリエチルアミン(0.23g、2.24mmol)、4-N,N-ジメチルアミノピリジン(27mg、0.22mmol)を添加して0℃に冷却し、p-トルエンスルホニルクロリド(0.24g、1.23mmol)を添加した後、室温で一晩撹拌反応する。ジクロロメタン(10mL)を添加して希釈し、シリカゲル(5
g)で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、白い固体化合物である1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル4-メチルベンゼンスルホネート(033C)(0.35g、収率81%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):387.39(M+1)。
【0146】
ステップ3について、((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(033D)の合成
((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(4-methoxy-3-((1-(5-(2,2,2-trifluoroethyl)pyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)phenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)methanone(033D)
化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032D、本発明の実施例33のステップ3の合成を参照)(0.35g、0.92mmol)をDMF(4mL)に添加し、炭酸セシウム(0.45g、1.38mmol)を添加した後、50℃に加熱して0.5h撹拌し、次に、1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル4-メチルベンゼンスルホネート(033C)(0.35g、0.92mmol)を添加し、90℃に加熱し、4h撹拌反応する。室温まで冷却し、蒸留水(10mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で精製して、油性化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(033D)(0.25g、収率45.7%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):594.64(M+1)。
【0147】
ステップ4について、(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン(目標化合物033)の合成
(S)-2,3-dihydroxy-1-((3S,4S)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-4-(4-methoxy-3-((1-(5-(2,2,2-trifluoroethyl)pyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)phenyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)propan-1-one(目標化合物033)
((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(033D)(0.25g、0.42mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、4N塩化水素/1,4-ジオキサン溶液(1mL)を添加し、室温で3h撹拌し、反応が完了した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=8-9に調節し、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(純粋な酢酸エチル)で分離して精製し、固体状の目標化合物(S)-2,3-ジヒドロキシ-1-((3S,4S)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-4-(4-メトキシ-3-((1-(5-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチルピロリジン-1-イル)プロパン-1-オン(目標化合物033)(0.18g、収率77.2%)を取得する。
【0148】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ8.03(s, 1H), 7.50-7.49(m, 1H), 6.91-6.85(m, 2H), 6.68(S, 1H), 6.46(d, 1H), 5.10-4.70(m, 5H), 4.36-4.22(m, 4H), 3.90-3.44(m, 15H), 3.16(d, 1H), 2.34-2.30(m, 1H),0.99(d, 3H),0.62(s, 3H)。
LC-MS,M/Z(ESI):554.58(M+1)。
【0149】
実施例35 目標化合物034の調製
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(目標化合物034)
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-cyclopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one(目標化合物034)
化合物034の具体的な合成経路及び方法は、以下の通りである。
ステップ1について、1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(034B)の合成
1-(5-chloropyridin-2-yl)azetidin-3-ol(034B)
室温で5-クロロ-2-ブロモピリジン(034A)(25.0g,130.2mmol)をDMSO(300mL)に添加し、アゼチジン-3-オール塩酸塩(17.0g,156.3mmol)、ヨウ化第一銅(2.5g,13.0mmol)、L-プロリン(16.5g,143.2mmol)、リン酸カリウム(55.2g,260.4mmol)を添加し、窒素保護下で115℃に加熱し、16h撹拌する。室温まで冷却し、水(1500mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、分離し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、淡黄色液体1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(034B)(17.0g,収率70.9%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):184.8(M+1)。
【0150】
ステップ2について、1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(034C)の合成
1-(5-chloropyridin-2-yl)azetidin-3-ylmethanesulfonate(034C)
室温で1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-オール(034B)(17.0g、92.4mmol)をジクロロメタン(200mL)に添加し、トリエチルアミン(18.7g、184.8mmol)を添加し、0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(12.6g、110.9mmol)を添加し、室温で3h撹拌する。ジクロロメタン(200mL)を添加して希釈し、水(60mL×3)で洗浄し、分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で分離して精製し、淡黄色固体1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(034C)(22g、収率90.8%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):263.7(M+1)。
【0151】
ステップ3について、((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(034D)の合成
((3S,4S)-4-(3-((1-(5-chloropyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)methanone(034D)
室温で化合物((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)((3S,4S)-4-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)メチルケトン(032D)(6.0g,15.8mmol)をDMF(50mL)に添加し、リン酸カリウム(10.1g、47.4mmol)を添加し、90℃に加熱し、0.5h撹拌し、40℃に冷却し、1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-メタンスルホネート(034C)(5.0g,18.9mmol)を添加し、90℃に加熱し、16h撹拌する。室温まで冷却し、水(200mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、分離し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で精製し、白い固体である((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(034D)(4.3g,収率49.7%)を取得する。
LC-MS,M/Z(ESI):546.3(M+1)。
【0152】
ステップ4について、((3S,4S)-4-(3-((1-(5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(034E)の合成
((3S,4S)-4-(3-((1-(5-cyclopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)((S)-2,2-dimethyl-1,3-dioxolan-4-yl)methanone(034E)
室温で原料((3S,4S)-4-(3-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(034D)(546mg、1.0mmol)をトルエン(20mL)に添加し、水(1mL)を添加し、窒素保護下でジトリ-tert-ブチルホスフィンパラジウム(51mg、0.1mmol)、リン酸カリウム(424mg、2.0mmol)を添加し、110℃に加熱し、16h撹拌する。室温まで冷却し、水(20mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、分離し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=2:1)で精製し、白い固体の粗生成物((3S,4S)-4-(3-((1-(5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(034E)(220mg、収率39.8%)を取得する。
【0153】
LC-MS,M/Z(ESI):552.4(M+1)
ステップ5について、(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-シクロブチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(034)の合成
(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-(5-cyclopropylpyridin-2-yl)azetidin-3-yl)oxy)-4-methoxyphenyl)-3-((R)-1-hydroxyethyl)-3-methylpyrrolidin-1-yl)-2,3-dihydroxypropan-1-one(034)
室温で((3S,4S)-4-(3-((1-(5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルケトン(034E)(150mg,0.27mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、1N塩酸(2mL)を添加し、室温で16h撹拌する。反応液を濃縮し、調製し、白い固体である(S)-1-((3S,4S)-4-(3-((1-((5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)酸素)-4-メトキシフェニル)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)-3-メチルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロキシプロパン-1-オン(034)(17mg、収率12.2%)を取得する。
【0154】
1H NMR(400mHz, DMSO-d6) δ7.94(d, 1H), 7.24(d, 1H), 6.92-6.97(m, 2H), 6.68(d, 1H), 6.39(d, 1H), 5.11-5.09(m, 1H), 4.33-4.31(m, 2H), 4.27-4.21(m, 1H), 3.95-3.91(m, 1H), 3.84-3.81(m, 2H), 3.74(s, 3H), 3.65-3.42(m, 8H), 3.36-3.34(m, 2H), 1.83-1.77(m, 1H), 1.01(d, 3H),0.86-0.84(m, 2H),0.64(s, 3H),0.57-0.55(m, 2H)。
LC-MS,M/Z(ESI):512.7(M+1)
【0155】
生物活性及び関連する特性試験例
試験例1:PDE4B及びPDE4D酵素活性試験
以上の合成された化合物に対して、PDE-Glo PHospHodiesterase Assay Kit(promega、V1361)を採用してそれぞれPDE4BとPDE4Dに対する化合物の阻害活性をテストする。キットによって提供された明細書に従って、要するに、まず、検出対象化合物をDMSO溶媒で10mMの濃縮液として調製し、次に、キットによって提供されたReaction bufferで10x作業溶液に希釈する。PDE4B酵素(Enzo Life Sciences、BML-SE522-0020)をReaction bufferによって氷上で操作して濃度が1ng/マイクロリットルに希釈し、PDE4B酵素作業溶液を取得し、PDE4D酵素(Enzo Life Sciences、BML-SE523-0020)の濃度を4ng/マイクロリットルに希釈し、PDE4D酵素作業溶液を取得する。384ウェルプレート(Corning、CLS3707)のウェルに1.5マイクロリットルのPDE4B作業溶液(またはPDE4D作業溶液)と1マイクロリットルの化合物作業溶液を添加し、室温で5分間振とうしながらインキュベートし、続いて、2.5マイクロリットル/ウェルのcAMP(Reaction bufferの中で、濃度が2μMである)を添加し、室温で20分間振とうしながらインキュベートし続き、2.5μl/ウェル1×Termination Bufferを添加し、その後、2.5μl/ウェル1×Detection Bufferを添加し、室温で20分間振とうし続く。最終に、10μl/ウェル1×Kinase-Gloを添加し、室温で10分間振とうしながらインキュベートし、PheraStar機器によって生物発光を検出する。実験結果をGraphPad Prismソフトウェアに入力し、フィッティング計算によって各化合物のIC50を取得する。
【0156】
実験結果から分かるように、陽性対照群化合物と比べて、本発明の化合物、例えば化合物001~031はPDE4に対してより良くまたは同等の阻害活性を有し、また、PDE4B/PDE4D活性を阻害する比較試験において、最も近い従来の技術(陽性対照群化合物)と比べて、本発明の化合物、例えば化合物001~004、006~012、014~015、025、027、028、031~034はより優れた選択的PDE4B阻害作用を示し、嘔吐などの副作用の発生を効果的に改善することを分かる。また、本発明の実施例によれば、出願人は化合物005、化合物013、化合物016、化合物017、化合物018、化合物024、化合物029及び化合物030をテストし、結果から、これらの化合物はいずれもPDE4Bを効果的に阻害することができ、且つPDE4Dと比較して、PDE4Bの選択的阻害活性は、対照群化合物よりも顕著に優れることを示す。
【0157】
理解しやすくするために、一部の結果のデータを下記表にまとめる。
【0158】
試験例2 LPSがヒトPBMCにおけるTNFα分泌を誘導するモデル試験
PBMC抽出プロセスについて、1単位のヒト末梢血濃縮(200cc外周血から濃縮)を吸い取って、0.9%生理塩水を総容量が120mlであるように添加し、均一に混合する。50mlの遠心分離管を取り、15mlのLymphoprepTMを添加し、その後、30mlの希釈濃縮血を慎重にゆっくりと添加し、希釈血液を層状溶液の上に重ね合わせ、希釈血液を分離液に混ぜたり、分離液の液面を壊したりしないようにし、LymphoprepTMと希釈血液の比率は1:2である。遠心分離管のバランスを取り、水平遠心分離機(eppendorf、5810R)に入れ、20℃、800gで20min遠心分離する。遠心分離管を慎重に取り出す。パスツールピペットをアルブギネア層の奥深くに直接挿入して、PBMCを吸い取る。3倍の容量の0.9%生理塩水またはPBS(カルシウムまたはマグネシウムイオンを含まない)で、得られたPBMCを軽くピペッティングして均一に混合する。均一に混合した後、20℃、250gで10min遠心分離し、上清液を除去し、細胞懸濁液に残っている血小板を除去し、得られた細胞ペレットを20ml PBSで懸濁し、トリパンブルー染色を使用してカウントする。
【0159】
PBMCを使用して化合物をスクリーニングし、以上で得られたPBMC懸濁液を遠心分離し、PBSを除去し、次に、完全培地(RPMI1640+10%FBS+1%P/S)で再懸濁してカウントする。5×104/ウェル、100マイクロリットル/ウェルに従って細胞を挿入する。スクリーニング対象の化合物を最終濃度の4×に調製し、50マイクロリットル/ウェルに従って細胞に添加し、細胞に添加する前に、化合物を30minプレインキュベートする。同時に、化合物を添加せずに対照ウェルを設定する。LPSの刺激最終濃度が10ng/mlであり、4×に調製し、50マイクロリットル/ウェルに従って細胞に添加する。同時に、LPSウェルを添加せずに、対照ウェルを設定する。細胞をインキュベートし続けて、24hで上清の10%を収集して検出する。Invitrogen会社のHuman TNF-αキット(REF:88-7346-88)によって得られた上清を検出する。
【0160】
実験結果から分かるように、陽性対照群と比べて、本発明の化合物は、より良くまたは同等のヒトPBMCにおけるTNFα分泌の阻害活性を取得し、特に化合物001~003、006~008、010~012、028、031~034は、陽性対照群よりも顕著に優れ、ヒトPBMCにおける炎症性因子TNFαの分泌をより良く阻害することができ、より著しい抗炎効果がある。
【0161】
理解しやすくするために、一部の結果のデータを下記表にまとめる。
【0162】
試験例3 LPSによって刺激されたマウスの体内におけるTNF-αの放出の測定
年齢がである6-8週である18匹のBalb/cマウスを取り、ブランク群、モデル群及び投薬群としてランダムに割り当て、各群に6匹のマウスであり、溶媒(ブランク群、モデル群)または50mg/kgの化合物(投薬群、陽性対照群の投薬用量が100mg/kgである)を経口胃内投薬する。30分間胃内投薬した後、PBS(ブランク群)または1mg/kgのLPS(モデル群と投薬群)を腹腔内注射する。90分間または120分間腹腔内注射した後、マウスの心臓から採血し、2-8℃で4h静置した後、5000 rpmで10分間遠心分離して血清を取集し、テストのために血清を-80℃で保存する。
【0163】
マウスTNF-α検出キット(Mouse TNFa ELISAキット:Biolegend、Cat:430904)によって血清中のTNF-αレベルを検出する。血清TNF-αレベルに従ってTNF-αの放出に対する化合物の阻害活性を計算する。
【0164】
化合物阻害活性%={1-(投薬群TNFα濃度-ブランク群TNFα濃度)/(モデル群TNFα濃度-ブランク群TNFα濃度)}×100%。
【0165】
実験結果から分かるように、陽性対照群と比べて、本発明の化合物はマウスの体内のLPSによって刺激されたTNF-αの放出をより良く阻害することができ、阻害活性が陽性対照群よりも顕著に優れ、より著しい抗炎効果がある。
【0166】
理解しやすくするために、一部の結果のデータを下記表にまとめる。
【0167】
試験例4 薬物動態試験
ラット薬物動態試験において、180-240gの雄SDラット3匹を採用し、一晩絶食させ、10mg/kgを経口胃内投薬する。投薬前と投薬後の15、30分間及び1、2、4、8、24時間に採血する。血液サンプルを8000回転数/分間で4℃で6分間遠心分離し、血漿を収集し、-20℃で保存する。各時点の血漿を取り、内部標準を含む3-5倍の量のアセトニトリル溶液を添加して混合させ、1分間ボルテックス混合し、13000回転数/分間で4℃で10分間遠心分離し、上清液を取って3倍の量の水を添加して混合し、適切な量の混合液を取ってLC-MS/MS分析を行う。主な薬物動態パラメータをWinNonlin 7.0ソフトウェア非コンパートメントモデルによって分析する。
【0168】
マウス薬物動態試験において、20-25gの雄CD-1マウス9匹を採用し、一晩絶食させ、10mg/kgを経口胃内投薬し、採血の各時点で3匹マウスを取り、合計9匹のマウスが交互に採血される。犬の薬物動態試験において、8-10kgの雄ビーグル犬3匹を使用し、一晩絶食させ、5mg/kgを経口胃内投薬する。カニクイザル薬物動態試験において、4-6.5kgの雄カニクイザル3匹を使用し、一晩絶食させ、20mg/kgを経口胃内投薬する。その他の操作はラット薬物動態試験と同様である。
【0169】
【0170】
表4と表5の実験結果から分かるように、陽性対照群と比べて、本発明の化合物の露出量がより良く、より優れた薬物動態特性を示す。同時に、出願人はバイオアベイラビリティを調査し、対照群化合物よりも顕著に優れる。
【0171】
試験例5 マウスCIA関節炎モデル試験
1.実験方法
(1)II型コラーゲン/完全フロイントアジュバントの調製
酢酸の調製について、2Nの酢酸を100mMに希釈し、0.22ミクロンのフィルター膜で濾過した後、4℃で保存する。
【0172】
ウシのII型コラーゲン溶液の調製について、ウシのII型コラーゲン(CII)を100mMの酢酸溶液に溶解し、4℃で一晩保存する。コラーゲンの最終濃度は8mg/mLである。
【0173】
乳剤の調製について、一晩保存したCII溶液と等容量の完全フロイントアジュバントを混合し、高速ホモジナイザーを使用して、溶液が安定した乳剤を形成するまで、氷上で30,000回転数/分間で約60分間均質化する。
【0174】
(2)関節炎の誘導
DBA/1マウスをイソフルランで麻酔した後、尾(尾の基部から2-3センチメートル)に50マイクロリットルの調製されたコラーゲン乳剤(200マイクログラムのCIIを含む)を皮下注射して免疫する。一番目の免疫の日を0日として記録し、その後の日を順番にマークする。21日目に、尾に同じ方法で同様な容量のコラーゲン乳剤を注射する。正常群のマウスは免疫する必要がない。
【0175】
(3)投薬と用量の設計
21日目に、関節炎によって誘導されたマウスを、体重で複数の群としてランダムに分割し、各群の平均体重を一致させ、ランダムに6つの治療群に分けて投薬し、各群に10匹のマウスを使用する。
【0176】
G1は正常なマウスであり、いかなる処理を行わなく、G2群にブランク溶媒を投薬し、G3-G7に化合物を投薬し、用量が30mg/kgであり、毎日2回投薬し、合計21日投薬する。胃内投薬容量が10mL/kgである。
【0177】
(4)関節炎の発病インデックスの測定
免疫力を高めた後、毎日マウスの発病状況を観察する。マウスが症状(関節炎の臨床症状が現れる)を発症し始めると、病変の異なる程度(発赤、関節の変形)に基づき、0-4点の標準に従って臨床スコアを行い、各肢の最高スコアが4点であり、各匹の動物の最高スコアが16点である。少なくとも毎週に3回スコアを付ける。
【0178】
各群別の21日から42日までの臨床スコア曲線の下の面積(AUC)を計算し、且つ投薬群の臨床スコアAUC阻害率パーセンテージを計算する。
阻害率%=1-(投薬群AUC/ブランク溶媒群AUC)*100%
(5)統計学処理
実験データは、平均数±標準誤差(Mean±SEM)で示され、臨床スコアは一元配置分散分析(One-way ANOVA)で示され、p<0.05は顕著な差があると考えられる。
【0179】
2.実験結果
図1を参考し、各群別の試験終点の臨床スコアと臨床スコアAUC阻害率の結果を下記表6に示す。
【0180】
【0181】
実験終点(42日目)で、各投薬群の臨床スコアはブランク溶媒群よりも顕著に低い。21日目から42日目までの臨床スコアAUC阻害率の結果から分かるように、陽性対照群と比べて、本発明の化合物は関節炎を阻害するより優れた薬効を示す。
【0182】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの参照用語の説明は、該実施例または例と組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料或いは特点が本発明の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の模式的な表現は必ずしも同じ実施例または例を指すとは限らない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料或いは特点は任意の1つまたは複数の実施例または例において適切な形態で結合することができる。なお、互いに矛盾することなく、当業者は本明細書に説明された異なる実施例または例及び異なる実施例または例の特徴を結合及び組み合わせることができる。
【0183】
本発明の実施例を以上で示し、説明したが、上記の実施例は例示的なものであり、本発明を制限するものとして解釈されるべきではなく、当業者は、本発明の範囲内で上記の実施例に変化、修正、置換及び変形を加えることができると理解できる。