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特許7227440デジタル論理機能のファミリーのための集積回路及びプロセス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】デジタル論理機能のファミリーのための集積回路及びプロセス
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/82 20060101AFI20230215BHJP
   H03K 19/173 20060101ALI20230215BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20230215BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
H01L21/82 S
H03K19/173 130
H01L21/82 F
H01L21/82 T
H01L21/82 P
H01L21/82 A
H01L27/04 V
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019572493
(86)(22)【出願日】2018-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-31
(86)【国際出願番号】 US2018040031
(87)【国際公開番号】W WO2019006130
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-06-26
(31)【優先権主張番号】15/635,998
(32)【優先日】2017-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】エイチ プーヤ フォーガニザデー
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ ヴィンセント コンネイル
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー アダム オポチンスキー
【審査官】綿引 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-154708(JP,A)
【文献】特開平08-329822(JP,A)
【文献】実開平05-036853(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/82 - 21/8238
H01L 27/04 - 27/092
H03K 19/173
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル論理集積回路であって、
コア領域と周辺領域とを有する半導体材料の基板と、
前記周辺領域に形成される複数のボンドパッドであって、入力ボンドパッドと出力ボンドパッドを含む、前記複数のボンドパッドと、
前記基板上に形成される複数のリードであって、前記出力ボンドパッドに結合される出力リードを含む、前記複数のリードと、
第1の論理機能を有する第1の独立デジタル論理回路であって前記入力ボンドパッドに結合される入力と機能出力を含む、前記第1の独立デジタル論理回路と、
前記第1の論理機能と異なる第2の論理機能を有する第2の独立デジタル論理回路であって前記入力ボンドパッドに結合される入力と機能出力を含む、前記第2の独立デジタル論理回路と、
前記第1の独立デジタル論理回路の機能出力を前記出力リードに結合する導電性材料と、
を含み、
前記第2の独立デジタル論理回路の機能出力が前記出力リードに結合されていない、デジタル論理集積回路。
【請求項2】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つであり、
前記第2の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つである、デジタル論理集積回路。
【請求項3】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1及び第2の論理機能と異なる第3の論理機能を有する第3の独立デジタル論理回路であって前記入力ボンドパッドに結合される入力と機能出力含む、前記第3の独立デジタル論理回路を更に含み、
前記第3の独立デジタル論理回路の機能出力前記出力リードに結合されていない、デジタル論理集積回路。
【請求項4】
請求項3に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つであり、
前記第2の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つであり、
前記第3の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つである、デジタル論理集積回路。
【請求項5】
請求項3に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1、第2及び第3の論理機能と異なる第4の論理機能を有する第4の独立デジタル論理回路であって前記入力ボンドパッドに結合される入力と機能出力を含む第4の独立デジタル論理回路を更に含み、
前記第4の独立デジタル論理回路の機能出力前記出力リードに結合されていない、デジタル論理集積回路。
【請求項6】
請求項5に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つであり、
前記第2の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つであり、
前記第3の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つであり、
前記第4の論理機能が、ANDゲート又はORゲートの1つ、又はNANDゲート又はNORゲートの1つである、デジタル論理集積回路。
【請求項7】
請求項5に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1の独立デジタル論理回路が前記ボンドパッドに結合される2つの入力を更に含み、前記第2の独立デジタル論理回路が前記ボンドパッドに結合される2つの入力を更に含み、前記第3の独立デジタル論理回路が前記ボンドパッドに結合される2つの入力を更に含み、前記第4の独立デジタル論理回路が前記ボンドパッドに結合される2つの入力を更に含む、デジタル論理集積回路。
【請求項8】
請求項5に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1の独立デジタル論理回路が第1のボンドパッドに結合される第1の入力と第2のボンドパッドに結合される第2の入力とを更に含み、前記第2の独立デジタル論理回路が前記第1のボンドパッドに結合される第1の入力と前記第2のボンドパッドに結合される第2の入力とを更に含み、前記第3の独立デジタル論理回路が前記第1のボンドパッドに結合される第1の入力と前記第2のボンドパッドに結合される第2の入力とを更に含み、前記第4の独立デジタル論理回路が前記第1のボンドパッドに結合される第1の入力と前記第2のボンドパッドに結合される第2の入力とを更に含む、デジタル論理集積回路。
【請求項9】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記導電性材料が導電性ストラップを含む、デジタル論理集積回路。
【請求項10】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記導電性材料が上位レベル金属を含む、デジタル論理集積回路。
【請求項11】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記導電性材料がヒューズを含む、デジタル論理集積回路。
【請求項12】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記論理機能の各々が、動作電圧に対する同じ仕様を有する、デジタル論理集積回路。
【請求項13】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1及び第2の独立デジタル論理回路が、前記周辺領域に形成されるボンドパッドの総数よりも大きい特定の数の多数の機能の1つを提供するように構成される複数の独立デジタル論理回路の一部である、デジタル論理集積回路。
【請求項14】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記ボンドパッドが、前記入力ボンドパッドを含む第1の入力ボンドパッドのセットと第2の入力ボンドパッドのセットとを更に含み、
前記第1及び第2の独立デジタル論理回路が、前記第1の入力ボンドパッドのセットに結合される第1の独立デジタル論理回路のグループと、前記第2の入力ボンドパッドのセットに結合される第2の独立デジタル論理回路のグループとを含む、デジタル論理集積回路。
【請求項15】
請求項14に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記出力ボンドパッドが、前記第1の独立デジタル論理回路のグループの何れかの1つによる使用のために構成される第1のボンドパッドであり、
前記デジタル論理集積回路が、前記第2の独立デジタル論理回路のグループの何れかの1つによる使用のために構成される第2のボンドパッドを更に含む、デジタル論理集積回路。
【請求項16】
請求項15に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記第1及び第2の独立デジタル論理回路のグループの各々が、ANDゲートとORゲートとNANDゲートとNORゲートとフリップフロップとを含む、デジタル論理集積回路。
【請求項17】
請求項1に記載のデジタル論理集積回路であって、
前記論理機能が、デュアルANDゲートとデュアルORゲートとデュアルNANDゲートとデュアルNORゲートとデュアルフリップフロップとシングルANDゲートとシングルORゲートとシングルNANDゲートとシングルNORゲートとシングルフリップフロップとの1つを含む、デジタル論理集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
標準デジタル論理集積回路又はIC論理ファミリーは、1960年代に設計及び開発された最初のIC部品の一種であり、今では数百の異なる部品及び仕様を提供している。デジタル論理回路は、インバータ、AND、NAND、OR、NOR、及び排他的OR又はXORなどの基本のブール論理機能を提供する。また、デジタル論理回路は、論理機能の時間的組み合わせであるフリップフロップ等の複合機能を提供し、デジタル論理回路要素において用いられるマルチプレクサ等の他の機能も提供する。
【背景技術】
【0002】
標準論理ICのファミリーは、複雑さを増す製造プロセス、複数の論理機能、複数の異なる電圧、電流、及びタイミング仕様、及び複数の異なる封止パッケージを用いて長期にわたり設計及び開発されてきた。
【0003】
これら論理ICの多くは、元来大きな設計チームにより、その当時のプロセス技術において、数十年のスパンに亘って、1部品ずつ設計及び開発された。この設計方法は、半導体時代の初期段階においてはビジネス的意味があった。しかしながら、これらの論理ファミリーはコモディティ化されたので、この古いアプローチを用いて新しい論理ファミリーを生成することは財務的に適切ではない。
【0004】
また、数百の論理ICの複数の特性及び仕様は、顧客への論理ICの納品を遅らせるか、或いは論理ICの大きなインベントリ(inventory)を必要とする。複数の論理ICのインベントリがない場合、特定の論理ICに対する新規顧客注文は、それ以前の注文と共に、製造待ち列(cue)に置かれて論理ICの新規バッチの製造を待たなければならず、顧客への納品を遅らせる。或いは、完全に完成しテストされたICを利用可能にして顧客注文を直ちに達成することもでき得るが、発生しない可能性のある未知の注文を満たすために複数の異なる仕様を備える複数のICの大規模なインベントリを待機させる必要があり、コストがかかる。
【0005】
インベントリ対顧客納期問題は、論理ICのファミリー数の多さ及び各ファミリーにおいて利用可能な論理機能の数の多さによって強調される。ファミリー数は40になり得る。これらのファミリーは複数の仕様組み合わせを提供し、例えば、過電圧耐性入力及びライブインサーション能力を有する、バイポーラ、CMOS、及びBiCMOS技術において0.8、1.8、2.5、3.3、及び5等の供給電圧を提供する。各ファミリーは、例えば、バッファ/ラインドライバ、フリップフロップ、組み合わせ論理、カウンタ、シフトレジスタ、エンコーダ/マルチプレクサ、デコーダ/デマルチプレクサ、ゲート、トランシーバ、レベルトランスレータ、位相ロックループ、及びバススイッチ等、複数の機能を提供し得る。
【0006】
本明細書における説明は、当業者のために準備されており、本開示の理解に必要とされない多くの詳細を省いている。図面における各図は、ゲート、フリップフロップ、マルチプレクサ、不揮発性メモリ、及び電圧レギュレータ等の描かれた回路要素及び論理機能の抽象的なハイレベル図である。これらの図は、説明をシンプルにし、本開示の理解を促進するために、例えば個々のトランジスタ及び半導体ダイにおけるそれらの製造等、実装の詳細を意図的に省いている。当業者であれば、これらの抽象的表現の説明を理解し、本開示のこれ以降の説明における更なる詳細な構造又は要素の省略を理解するであろう。
【0007】
ボンドパッドを他の要素に接続するリードの説明では、リードをボンドパッドに結合する暗黙の入力及び出力回路の説明が省かれている。このように、用語「接続する」は、全てのケースで、介在回路を用いない直接接続を意味するわけではない。用語「結合する」の使用は、「結合された」要素間に、説明されたか又は説明されない他の暗黙の構造が存在することを暗示する。例えば、マルチプレクサ回路がボンドパッドに対して論理機能の出力を選択的に結合又は分離し得る。
【0008】
例えば、図1A図1B、及び図1Cは、それぞれ、インバータ100のための記号、インバータのための機能表140、及び、封止されたインバータ集積回路160の平面図を示す。
【0009】
インバータ100は、A入力リード102及びY出力リード104を有する。インバータ100は、入力Aの論理反転であるY出力を提供する論理機能を実施する。このように、A入力リード102に論理高又は論理「H」が印加されると、Y出力リード104において論理低又は論理「L」出力になる。A入力リード102に論理低又は論理「L」が印加されると、Y出力リード104において論理高又は論理「H」になる。論理レベル高、論理高、又は論理「H」は、論理「1」とも記載され得、論理レベル低、論理低、又は論理「L」は、論理「0」とも記載され得る。
【0010】
機能表140はインバータ100の論理機能を示し、列142は、A入力102の可能な論理状態に対するものであり、列144は、Y出力104の結果の論理状態に対するものである。行146は、A入力上の論理「H」の場合、Y出力は論理「L」になることを示す。行148は、A入力上の論理「L」の場合、Y出力は論理「H」になることを示す。
【0011】
封止されたインバータ集積回路又はICパッケージ160は、ボディ162と、1~5の番号が付された5個のピン又はピン又は端子164とを有する。ピン1は「NC」又は接続無しとして識別される。ピン2はA入力102として識別される。ピン3はインバータへのGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY出力104として識別される。ピン5はインバータへのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。論理機能を図示する図面において、電圧供給及び接地接続は、当業者であれば論理機能の動作のために必要であることが理解されるため省かれている。
【0012】
図2A図2B、及び図2Cは、それぞれ、2入力ANDゲート200のための記号、ANDゲートのための機能表240、及び、封止されたANDゲート集積回路260の平面図を示す。
【0013】
ANDゲート200は、A入力202、B入力204、及びY出力206を有する。ANDゲート200はY出力を提供するという論理機能を実施し、Y出力は、A入力及びB入力に印加された論理レベルの論理「AND」である。このように、A入力102に論理「H」が印加され、B入力104に論理「H」が印加されると、Y出力106において論理「H」になる。A入力202又はB入力204のいずれかに論理「L」が印加されると、Y出力206において論理「L」になる。
【0014】
機能表240はANDゲート200の論理機能を示し、列242は、A入力202の可能な論理状態に対するものであり、列244は、B入力204の可能な論理状態に対するものであり、列246は、Y出力206の結果の論理状態に対するものである。行248は、A入力上の論理「H」及びB入力上の論理「H」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。行250は、A入力上の論理「L」及びB入力上の「do not care」状態又は論理「X」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。行252は、A入力上の「do not care」論理状態又は論理「X」及びB入力上の論理「L」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。「do not care」論理状態又は論理「X」は、入力に論理「H」又は論理「L」を印加することが、出力における結果に何の影響も与えないことを意味する。
【0015】
封止されたAND集積回路又はICパッケージ260は、ボディ262と、1~5の番号が付された5個のピン又は端子264とを有する。ピン1はA入力202として識別される。ピン2はB入力204として識別される。ピン3は、ANDゲート200に対するGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY出力206として識別される。ピン5は、ANDゲート200に対するVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0016】
図3A図3B、及び図3Cは、それぞれ、NANDゲート300のための記号、NANDゲートのための機能表340、及び、封止されたNANDゲート集積回路360の平面図を示す。
【0017】
NANDゲート300は、A入力302、B入力304、及びY出力306を有する。NANDゲート300はY出力を提供する論理機能を実施し、Y出力はA入力及びB入力に印加された論理レベルの論理「NAND」又は「Not AND」である。このように、A入力302に論理「H」が印加され、B入力304に論理「H」が印加されると、Y出力306において論理「L」出力になる。入力302又はB入力304のいずれかに論理「L」が印加されると、Y出力306において論理「H」になる。
【0018】
機能表340はNANDゲート300の論理機能を示し、列342は、A入力302の可能な論理状態に対するものであり、列344は、B入力304の可能な論理状態に対するものであり、列346は、Y出力304の結果の論理状態に対するものである。行348は、A入力上の論理「H」及びB入力上の論理「H」の場合、Y出力が論理「L」になることを示している。行350は、A入力上の論理「L」及びB入力上の論理「X」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。行352は、A入力上の論理「X」及びB入力上の論理「L」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。
【0019】
封止されたNAND集積回路又はICパッケージ360は、ボディ362と、1~5の番号が付された5個のピン又は端子364とを有する。ピン1はA入力302として識別される。ピン2はB入力304として識別される。ピン3は、NANDゲート300へのGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY出力306として識別される。ピン5は、NANDゲート300へのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0020】
図4A図4B、及び図4Cは、それぞれ、ORゲート400のための記号、ORゲートのための機能表440、及び、封止されたORゲート集積回路460の平面図を示す。
【0021】
ORゲート400は、A入力402、B入力404、及びY出力406を有する。ORゲート400はY出力を提供する論理機能を実施し、Y出力はA入力及びB入力に印加された論理レベルの論理「OR」である。このように、A入力402又はB入力404に論理「H」が印加されると、Y出力406において論理「H」になる。A入力402に論理「L」が印加され、B入力404に論理「L」が印加されると、Y出力406において論理「L」になる。
【0022】
機能表440はORゲート400の論理機能を示し、列442は、A入力402の可能な論理状態に対するものであり、列444は、B入力404の可能な論理状態に対するものであり、列446は、Y出力406の結果の論理状態に対するものである。行448は、A入力上で論理「H」及びB入力上で論理「X」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。行450は、A入力上で論理「X」及びB入力上で論理「H」の場合、Y出力が論理「H」になることを示している。行452は、A入力上で論理「L」及びB入力上で論理「L」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。
【0023】
封止されたOR集積回路又はICパッケージ460は、ボディ462と、1~5の番号が付された5個のピン又は端子464を有する。ピン1はA入力402として識別される。ピン2はB入力404として識別される。ピン3は、ORゲート400へのGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY出力406として識別される。ピン5は、ORゲート400へのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0024】
図5A図5B、及び図5Cは、それぞれ、NORゲート500のための記号、NORゲートのための機能表540、及び、封止されたNORゲート集積回路560の平面図を示す。
【0025】
NORゲート500は、A入力502、B入力504、及びY出力506を有する。NORゲート500は、Y出力を提供する論理機能を実施し、Y出力はA入力及びB入力に印加された論理レベルの論理「NOR」又は「Not OR」である。このように、A入力502又はB入力504に論理「H」が印加されると、Y出力506において論理「L」になる。A入力502に論理「L」が印加され、B入力504に論理「L」が印加されると、Y出力506において論理「H」になる。
【0026】
機能表540はNORゲート500の論理機能を示し、列542は、A入力502の可能な論理状態に対するものであり、列544は、B入力504の可能な論理状態に対するものであり、列546は、Y出力506の結果の論理状態に対するものである。行548は、A入力上で論理「H」及びB入力上で論理「X」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。行550は、A入力上で論理「X」及びB入力上で論理「H」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。行552は、A入力上で論理「L」及びB入力上で論理「L」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。
【0027】
封止されたNOR集積回路又はICパッケージ560は、ボディ562と、1~5の番号が付された5個のピン又は端子564とを有する。ピン1はA入力502として識別される。ピン2はB入力504として識別される。ピン3は、NORゲート500へのGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY出力506として識別される。ピン5は、NORゲート500へのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0028】
図6A図6B、及び図6Cは、それぞれ、EXCLUSIVE OR又はXORゲート600のための記号、EXCLUSIVE OR又はXORゲートのための機能表640、及び、封止されたEXCLUSIVE OR又はXORゲート集積回路660の平面図を示す。
【0029】
XORゲート600は、A入力602、B入力604、及びY出力606を有する。XORゲート600は、Y出力を提供する論理機能を実施し、Y出力はA入力及びB入力に印加された論理レベルの論理「EXCLUSIVE OR」である。このように、A入力602に論理「L」が印加され、B入力604に論理「L」が印加されると、Y出力606において論理「L」になる。A入力602に論理「H」が印加され、B入力604に論理「H」が印加されると、Y出力606において論理「L」になる。A入力602又はB入力604の一方に論理「H」が印加され、A入力602又はB入力604の他方に論理「L」が印加されると、Y出力606において論理「H」になる。
【0030】
機能表640はXORゲート600の論理機能を示し、列642は、A入力602の可能な論理状態に対するものであり、列644は、B入力604の可能な論理状態に対するものであり、列646は、Y出力606の結果の論理状態に対するものである。行648は、A入力上で論理「L」及びB入力上で論理「L」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。行450は、A入力上で論理「L」及びB入力上で論理「H」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。行452は、A入力上で論理「H」及びB入力上で論理「L」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。行654は、A入力上で論理「H」及びB入力上で論理「H」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。
【0031】
封止されたXOR集積回路又はICパッケージ660は、ボディ662と、1~5の番号が付された5個のピン又は端子664とを有する。ピン1はA入力602として識別される。ピン2はB入力604として識別される。ピン3は、XORゲート600へのGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY出力606として識別される。ピン5は、XORゲート600へのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0032】
図7A図7B、及び図7Cは、それぞれ、D型フリップフロップ700のための記号、D型フリップフロップのための機能表740、及び、封止されたD型フリップフロップ集積回路760の平面図を示す。
【0033】
D型フリップフロップ700は、クロック又はCLK入力702、データ又はD入力704、及びY出力706を有する。D型フリップフロップ700は、Y出力を提供する機能を実施し、Y出力は、CLK入力702におけるクロック信号の立ち上がりエッジにおいて入力Dに印加される論理レベルと同じ論理レベルである。このように、CLK入力702に印加されるクロック信号の立ち上がりエッジにおいて、D入力702に論理「H」が印加されると、Y出力706において論理「H」になる。CLK入力702に印加されるクロック信号の立ち上がりエッジにおいてD入力702に論理「L」が印加されると、Y出力706において論理「L」になる。
【0034】
機能表740はD型フリップフロップ700の機能を示し、列742は、CLK入力702に印加されるクロック信号の立ち上がりエッジ(上矢印↑によって示される)及びCLK入力702におけるクロック信号の1つの論理状態に対するものであり、列744は、D入力704の可能な論理状態に対するものであり、列746は、Y出力706の結果の論理状態に対するものである。行748は、CLK入力上で立ち上がりエッジ及びD入力上で論理「H」の場合、Y出力は論理「H」になることを示している。行750は、CLK入力上で立ち上がりエッジ及びD入力上で論理「L」の場合、Y出力は論理「L」になることを示している。行752は、CLK入力上で論理「L」及びD入力上で論理「X」の場合、Y出力は論理「Q0」、又はCLK入力におけるクロック信号の前回の立ち上がりエッジにおけるY出力になることを示している。
【0035】
封止されたD型フリップフロップ集積回路又はICパッケージ760は、ボディ762と、1~5の番号が付された5個のピン又は端子764とを有する。ピン1はD入力704として識別される。ピン2はCLK入力702として識別される。ピン3は、D型フリップフロップ700へのGND又は電圧接地電気的接続として識別される。ピン4はY又はQ出力706として識別される。ピン5は、D型フリップフロップ700へのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0036】
図8A図8B、及び図8Cは、それぞれ、オクタル(octal)D型フリップフロップ配置800のための記号、オクタル配置の各D型フリップフロップのための機能表840、及び、封止されたオクタルD型フリップフロップ集積回路860の平面図を示す。
【0037】
オクタルD型フリップフロップ配置800は、8個のD型フリップフロップ802-1~802-8、8個のデータ入力、1D入力リード804-1~8D入力リード804-8、1個のクロック信号CLK入力リード806、反転出力イネーブルOE_入力リード808、及び8個の出力、1Q出力リード810-1~8Q出力リード810-8を有する。図面をシンプルにするために、全てのD型フリップフロップが描かれているわけではない。図8A図8B、及び図8C及びその他の図面における線は、リード、ワイヤ、又は各部品間の幾つかの他の電気的接続を示す。
【0038】
D型フリップフロップ802-1は、データ入力リード804-1へのデータ入力1D、及びバッファ812を介するCLK入力リード806へのクロック入力C1を有する。D型フリップフロップ802-8は、データ入力リード804-8へのデータ入力8D、及びバッファ812を介するCLK入力リード806へのクロック入力C8を有する。このように、各D型フリップフロップは、個別のデータ入力1D~8Dを有し、及びバッファ812を介するCLK入力リード806への共通接続C1~C8を有する。
【0039】
D型フリップフロップ802-1は、トライステート出力バッファ814-1を介して出力リード1Q 810-1に接続されるデータ出力Y1を有する。D型フリップフロップ802-8は、トライステート出力バッファ814-8を介して出力リード8Q 810-8に接続されるデータ出力Y8を有する。このように、各D型フリップフロップは、トライステート出力バッファ814-1~814-8を介して、それぞれ、出力リード1Q 810-1~2Q 810-8に接続される個別のデータ出力Y1~Y8を有する。トライステート出力バッファ814-1~814-8は各々、反転バッファ814を介して反転出力イネーブルOE_入力リード808にリードにより接続されるトライステート制御入力を有する。トライステートバッファ814-1~814-8は、通常状況において、それらの入力における論理状態をそれらの出力にパスする。これらのバッファは、トライステート状況又はZ状態において、それらの入力における論理状態をブロックし、それらの出力において、電気的開放を呈する。反転出力イネーブル_OE入力リード808上に論理「L」信号があると通常状況を提供し、論理「H」信号があるとトライステート状況を提供する。
【0040】
各D型フリップフロップ802-1~802-8は、図7A図7B、及び図7Cに説明されるD型フリップフロップと同じ機能を実施する。通常状況において、各D型フリップフロップはY及びQ出力を提供する機能を実施し、Y及びQ出力は、CLK入力806におけるクロック信号C1の立ち上がりエッジ上の入力Dに印加される論理レベルと同じ論理レベルである。このように、CLK入力リード806に印加されるクロック信号C1の立ち上がりエッジにおいて1D入力リード804-1に論理「H」が印加されると、1Y出力及び1Q出力リード814-1において論理「H」になる。CLK入力リード806に印加されるクロック信号C1の立ち上がりエッジにおいて1D入力リード804-1に論理「L」が印加されると、1Y出力及び1Q出力リード814-1において論理「L」になる。
【0041】
機能表840は、D型フリップフロップ配置800の機能を示し、列842は、_OE入力リード808に印加される反転出力イネーブル_OE信号に対するものであり、列844は、CLK入力リード806に印加されるクロック信号の立ち上がりエッジ(上矢印↑によって示される)及び論理状態に対するものであり、列846は、入力リード804-1~804-8上のD入力の可能な論理状態に対するものであり、列848は、出力リード810-1~810-8上のQ出力の結果の論理状態に対するものである。行850は、_OE上で論理「L」、CLK入力上で立ち上がりエッジ、及びD入力上で論理「H」の場合、Q出力は論理「H」となることを示している。行852は、_OE上で論理「L」、CLK入力上で立ち上がりエッジ、及びD入力上で論理「L」の場合、Q出力は論理「L」となることを示している。行854は、_OE上で論理「L」、CLK入力上で論理「H」又は「L」、及びD入力上で論理「X」の場合、Q出力は論理「Q0」、又はCLK入力におけるクロック信号の前回の立ち上がりエッジにおいてQ出力になることを示している。行856は、_OE上で論理「H」、CLK入力上で論理「X」、及びD入力上で論理「X」の場合、Q出力は論理「Z」又はトライステート状況になることを示している。
【0042】
封止されたオクタルD型フリップフロップ集積回路又はICパッケージ860は、ボディ862と、1~20の番号が付された20個のピン又は端子864とを有する。番号が付されたピン及び機能入力又は出力リードは、下記のように識別される。
ピン番号 入力/出力リード
1 _OE
2 1Q
3 1D
4 2D
5 2Q
6 3Q
7 3D
8 4D
9 4Q
10 GND
11 CLK
12 5Q
13 5D
14 6D
15 6Q
16 7Q
17 7D
18 8D
19 8Q
20 Vcc
【0043】
図9は、半導体材料902の基板、コア回路要素904、及び6個のボンドパッド906-1~906-6を備える、集積回路900を図示する。コア回路要素は、図1Aのインバータ回路要素、図2AのAND回路要素、図3AのNAND回路要素、図4AのOR回路要素、図5AのNOR回路要素、図6AのXOR回路要素、図7AのD型フリップフロップ回路要素、又は、6個又はそれ以下の入力及び出力を有するその他の任意の回路要素等の論理回路要素を含む、任意の所望の回路要素とし得る。
【0044】
図10は、半導体材料1002の基板、コア回路要素1004、及び8個のボンドパッド1006-1~1006-8を備える、集積回路1000を図示する。コア回路要素は、図1Aのインバータ回路要素、図2AのAND回路要素、図3AのNAND回路要素、図4AのOR回路要素、図5AのNOR回路要素、図6AのXOR回路要素、図7AのD型フリップフロップ回路要素、又は、8個又はそれ以下の入力及び出力を有するその他の所望の回路要素等の論理回路要素の組み合わせを含む、任意の所望の回路要素とし得る。
【0045】
図11は、半導体材料1102の基板、コア回路要素1104、及び14個のボンドパッド1106-1~1106-14を備える、集積回路1100を図示する。コア回路要素は、図1Aのインバータ回路要素、図2AのAND回路要素、図3AのNAND回路要素、図4AのOR回路要素、図5AのNOR回路要素、図6AのXOR回路要素、図7AのD型フリップフロップ回路要素、又は、14個又はそれ以下の入力及び出力を有するその他の任意の所望の回路要素等の論理回路要素の組み合わせを含む、任意の所望の回路要素とし得る。
【0046】
図12は、半導体材料1202の基板、コア回路要素1204、及び20個のボンドパッド1206-1~1206-20を備える、集積回路1200を図示する。コア回路要素は、図1Aのインバータ回路要素、図2のAND回路要素、図3AのNAND回路要素、図4AのOR回路要素、図5AのNOR回路要素、図6AのXOR回路要素、図7AのD型フリップフロップ回路要素、又は、20個又はそれ以下の入力及び出力を有するその他の任意の所望の回路要素等の論理回路要素の組み合わせを含む、任意の所望の回路要素とし得る。
【0047】
図13A図13B、及び図13Cは、それぞれ、デュアルANDゲート配置1300、デュアルANDゲート配置のための機能表1340、及び、封止されたデュアルANDゲート集積回路1360の平面図を図示する。
【0048】
ANDゲート1302は、1A入力1304、1B入力1306、及び1Y出力1308を有する。ANDゲート1310は、2A入力1312、2B入力1314、及び2Y出力1316を有する。各ANDゲート1302及び1310は、図2AにおけるANDゲート200に対して説明されたものと同じ機能を提供する。機能表1340は、ANDゲート1302及び1310の論理機能を示し、それらは図2AにおけるANDゲート20と同じである。
【0049】
封止されたデュアルAND集積回路又はICパッケージ1360は、ボディ1362と、1~8の番号が付された8個のピン又は端子1364とを有する。ピン1は1A入力1304として識別される。ピン2は1B入力1306として識別される。ピン3は2Y出力1316として識別される。ピン4は、パッケージ1360へのGND又は電圧接地電気的接続として示される。ピン5は2A入力1312として識別される。ピン6は2B入力1314として識別される。ピン6は1Y出力1308として識別される。ピン8は、パッケージ1360へのVcc又は電圧供給電気的接続として識別される。
【0050】
これらの構成及びその他の構成の全てを供給するために製造しなければならない異なる部品の数を低減することは、インベントリにおける有意なコスト削減をもたらし、顧客注文に対する納期を短縮し得る。
【発明の概要】
【0051】
デジタル論理集積回路(IC)が、デジタル論理機能のファミリーを提供する。このファミリーは、電圧入力高、電圧入力低、電圧出力高、及び電圧出力低に対して同じ仕様を有し、これら機能は同じ数のボンドパッドを有する。半導体材料の基板がコア領域及び周辺領域を有する。或る数のボンドパッドが、周辺領域における半導体材料上に形成される。或る数のボンドパッドは、基板のコア領域及び周辺領域を含む総領域を決定する。プログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素が、ファミリーのデジタル論理機能の各々に対して半導体材料のコア領域に形成される。プログラマブル入力及び出力回路要素が、ボンドパッドのための周辺領域に形成され、ボンドパッドとプログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素との間に結合される。プログラミング回路要素が、プログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素を、選択されたデジタル論理機能にプログラミングする。プログラマブル入力及び出力手段が、入力及び出力回路要素を、選択されたデジタル論理機能のための入力及び出力回路にプログラミングする。
【0052】
プログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素はデジタル論理機能回路要素を含み、デジタル論理機能回路要素は、或るデジタル論理機能を提供し、或る伝播遅延仕様より高速で動作する。プログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素は、デジタル論理機能回路要素に結合される付加的なトランジスタ回路要素を含み、デジタル論理機能回路要素はデジタル論理機能に或る伝播遅延仕様を提供する。
【0053】
プログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素は、供給電圧より低い電圧で動作するコア回路要素を含み、コア回路要素と入力及び出力回路要素との間に結合される電圧レベルシフタ回路要素を含む。
【0054】
プログラマブル機能手段及びプログラマブル入力及び出力手段は、プログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素及びプログラマブル入力及び出力回路要素におけるトランジスタ間に、金属マスクストラップ接続及びヒューズのうちの一方を含む。
【0055】
プログラマブル機能手段及びプログラマブル入力及び出力手段は、制御信号をプログラマブルデジタル論理トランジスタ回路要素に供給する不揮発性メモリを含む。
【0056】
或る数のボンドパッドは、6個のボンドパッド、8個のボンドパッド、14個のボンドパッド、16個のボンドパッド、及び20個のボンドパッドの1つである。本開示は、これらの数のボンドパッドに限定されず、他の数のボンドパッドを備える論理ファミリーも用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1A】インバータのための記号である。
図1B】インバータのための機能表である。
図1C】封止された集積回路インバータの平面図である。
【0058】
図2A】ANDゲートのための記号である。
図2B】ANDゲートのための機能表である。
図2C】封止された集積回路ANDゲートの平面図である。
【0059】
図3A】NANDゲートのための記号である。
図3B】NANDゲートのための機能表である。
図3C】封止された集積回路NANDゲートの平面図である。
【0060】
図4A】ORゲートのための記号である。
図4B】ORゲートのための機能表である。
図4C】封止された集積回路ORゲートの平面図である。
【0061】
図5A】NORゲートのための記号である。
図5B】NORゲートのための機能表である。
図5C】封止された集積回路NORゲートの平面図である。
【0062】
図6A】EXCLUSIVE ORゲートのための記号である。
図6B】EXCLUSIVE ORゲートのための機能表である。
図6C】封止された集積回路EXCLUSIVE ORゲートの平面図である。
【0063】
図7A】D型フリップフロップのための記号である。
図7B】D型フリップフロップのための機能表である。
図7C】封止された集積回路D型フリップフロップの平面図である。
【0064】
図8A】オクタルD型フリップフロップ配置のための記号である
図8B】オクタル配置の各D型フリップフロップのための機能表である。
図8C】封止された集積回路オクタルD型フリップフロップ配置の平面図である。
【0065】
図9】6個のボンドパッドを備える集積回路の平面図である。
【0066】
図10】8個のボンドパッドを備える集積回路の平面図である。
【0067】
図11】14個のボンドパッドを備える集積回路の平面図である。
【0068】
図12】20個のボンドパッドを備える集積回路の平面図である。
【0069】
図13A】デュアルANDゲート配置のための記号である。
図13B】デュアルANDゲート配置のための機能表である。
図13C】封止された集積回路デュアルANDゲート配置の平面図である。
【0070】
図14】マルチプレクサを用いる、本開示の選択可能なデュアルAND、OR、NAND、及びNORゲートを備える集積回路の部分的な概略図である。
【0071】
図15】マルチプレクサを用いる、本開示の選択可能なデュアルAND、OR、NAND、NORゲート、及びD型フリップフロップを備える集積回路の部分的な概略図である。
【0072】
図16】金属マスクを用いる、本開示の選択可能なAND、OR、NAND、及びNORゲートを備える集積回路の部分的な概略図である。
【0073】
図17】ヒューズを用いる、本開示の選択可能なAND、OR、NAND、及びNORゲートを備える集積回路の部分的な概略図である。
【0074】
図18】2個のANDゲート、ORゲート、及び伝播遅延バッファを備える集積回路の部分的な概略図である。
【0075】
図19】マルチプレックス制御信号S10、S11、S20、及びS21のための金属マスク接続の概略図である。
【0076】
図20】マルチプレックス制御信号S10、S11、S20、及びS21のためのヒューズ接続の概略図である。
【0077】
図21】マルチプレックス制御信号S10、S11、S20、及びS21を提供する不揮発性メモリの概略図である。
【0078】
図22】マルチプレックス制御信号S10、S11、S20、及びS21を提供する不揮発性メモリに対するIC直列接続の概略図である。
【0079】
図23】周辺回路要素のための周辺領域及びコア回路要素のためのコア領域を図示する半導体ダイの平面図である。
【0080】
図24】周辺領域における入力及び出力回路要素、及びコア領域における論理及びプログラミング回路要素を図示する半導体ダイの平面図である。
【0081】
図25】低電圧コア、レベルシフティング、及びI/Oセルのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0082】
インベントリ及び顧客納期の問題は、初期の半導体処理工程及び個々の部品に対する差別化された後処理工程において、デジタル論理機能のグループに対してマスター設計を用いることで一層効率良く解決され得る。後処理工程は、論理機能の利用可能なグループから所望の論理機能を選択するために、上位金属レベル層ストラップ、ヒューズ、又は不揮発性メモリを用いることであり得る。
【0083】
デジタル論理ファミリーは、ボンドパッド又はパッケージピングループに分けられ得る。例えば、1つの低電圧CMOSファミリーでは、300個を超える固有の部品が、6個のボンドパッド、8個のボンドパッド、14個のボンドパッド、16個のボンドパッド、及び20個のボンドパッド又はピンを有するグループに分けられ得る。設計は、パッケージングルールに合格するように、最小のボンドパッド領域を用いて各ピングループに対してボンドパッド位置のレイアウトを決定し得る。現在の半導体処理技術の使用において、最小の半導体ダイ領域は、ボンドパッドに必要とされるダイの周辺領域によって制限される。
【0084】
最新の技術である180nm以下(sub-180nm)の半導体処理技術を用いると、3又は5ボルトで動作するトランジスタに対して、1mm当たり20k個を超えるトランジスタゲートのデジタル密度が達成可能である。この密度は、半導体材料の極めて小さい領域内に複数の論理機能を設計することを可能にする。幾つかの例において、40又はそれ以上の古い論理ダイ上の機能が、新しい単一のベースダイ上に設計され得る。これらの機能は半導体ダイのコア領域の中に設計され、ボンドパッドはダイの周辺領域に設計される。
【0085】
各ファミリーがそのファミリーにおける部品の全てに対して同じ、入力電圧高(VIH)、入力電圧低(VIL)、出力電圧高(VOH)、出力電圧低(VOL)要件を持つため、設計は、ボンドパッドに接続される汎用の、入力、出力、入力/出力(I/O)、及び静電放電(ESD)保護回路を提供し得る。こういった設計は、I/O SELピン又は特徴を介して入力又は出力回路として選択されるように汎用のI/O回路を提供し得る。このように、任意のI/O回路が入力又は出力として構成され得る。
【0086】
ファミリーの各部品のデータシート、設計、特性、及びテストを簡素化するために、任意の入力/出力組み合わせ間の伝播遅延は等化され得る。伝播遅延は、遅延を各経路に対しほぼ同じにするように高速回路経路上に冗長論理ゲートを付加することによって、等化され得る。レイアウトは、その後、各回路経路が同じ反復レイアウト構造に従うようにすることによって、各回路経路がほぼ同じ相互接続遅延を持つように、注意深くプランニングされる。論理回路の高密度は、等化された反復レイアウト構造に対するレイアウト面積効率をトレードオフすることによって、このアプローチを実現可能にする。
【0087】
マスター部品をプログラミングするために不揮発性メモリを用いることは、部品が最終テストにおいてプログラミングされ得、ウェハ製造を簡略化し、インベントリを低減するので、有意な利点を有する。不揮発性メモリを用いることで、ピングループ内の全ての機能が単一のマスク設計を用いて設計され得る。
【0088】
不揮発性プログラムモードに入ることは、部品のテストモードをトリガすることによって可能にされ得る。これらの論理デバイスにおいてプログラマブル入力及び出力回路が利用可能であることは、テストモード設計を実現可能にし、異なるテストモードスキームが実装され得る。一例が、I/Oの1つをVccより上にプルすることによって半導体デバイスがテストモードに入る、テストモードスキームである。この時点において、他の2つのI/Oは直列データ入力及び直列クロック入力として用いられ得る。これらのタイプのスキームは、製品動作論理機能を実装するための充分な領域を残すように数百個のトランジスタゲートを備えて実装され得る。
【0089】
幾つかの設計組み合わせが、I/O回路及びコア動作回路のために、一層低い電圧と一層高い密度との両方を備えるトランジスタゲートを用い得る。これらの一層低い電圧のトランジスタゲートは、1.2ボルト、1.8ボルト、又は供給電圧VDDより低い電圧等で動作し得る。この場合、IC及び動作論理において、内部μA以下の低ドロップアウト(LDO)電圧レギュレータが設計され、任意の不揮発性メモリが一層低い電圧VDDLレベルで動作される。IO回路とデジタルコア論理回路との間にレベルシフト回路が用いられ得る。
【0090】
図14は、本開示に従った、マルチプレクサを用いる選択可能なデュアルAND、OR、NAND、及びNORゲートを備える集積回路1400の部分的な概略図を図示する。IC1400は、1A入力ボンドパッド1402、1B入力ボンドパッド1404、1Y出力ボンドパッド1406、2A入力ボンドパッド1408、2B入力ボンドパッド1410、及び2Y出力ボンドパッド1412を含む。リード1414が、1A入力ボンドパッド1402を、ANDゲート1416、ORゲート1418、NANDゲート1420、及びNORゲート1422のA入力に接続する。リード1424が、1B入力ボンドパッド1404を、ANDゲート1416、ORゲート1418、NANDゲート1420、及びNORゲート1422のB入力に接続する。
【0091】
リード1426が、ANDゲート1416のY出力をマルチプレクサ1428の入力に接続する。リード1430が、ORゲート1418のY出力をマルチプレクサ1428の入力に接続する。リード1432が、NANDゲート1420のY出力をマルチプレクサ1428の入力に接続する。リード1434が、NORゲート1422のY出力をマルチプレクサ1428の入力に接続する。リード1436が、マルチプレクサ1428の出力を1Y出力ボンドパッド1406に接続する。
【0092】
また、IC1400は、2A入力ボンドパッド1408、2B入力ボンドパッド1410、及び2Y出力ボンドパッド1412を含む。リード1437が、2A入力ボンドパッド1408を、ANDゲート1438、ORゲート1440、NANDゲート1442、及びNORゲート1444のA入力に接続する。リード1446が、2B入力ボンドパッド1410を、ANDゲート1438、ORゲート1440、NANDゲート1442、及びNORゲート1444のB入力に接続する。
【0093】
リード1448が、ANDゲート1438のY出力を、マルチプレクサ1450の入力に接続する。リード1452が、ORゲート1440のY出力をマルチプレクサ1450の入力に接続する。リード1454が、NANDゲート1442のY出力をマルチプレクサ1450の入力に接続する。リード1456が、NORゲート1444のY出力をマルチプレクサ1450の入力に接続する。リード1458が、マルチプレクサ1450の出力を2Y出力ボンドパッド1412に接続する。
【0094】
マルチプレクサ1428は、2つの制御入力リード、S10制御入力リード1460及びS11制御入力リード1462を有する。マルチプレクサ1450は、2つの制御入力リード、S20制御入力リード1464及びS21制御入力リード1466を有する。マルチプレクサ1428及び1450は、S10、S11、S20、S21制御信号リード1460~1466上の論理状態のバイナリ組み合わせに応じて、各々、ゲートのY出力の1つを出力ボンドパッド1406及び1412に選択的に接続する。制御入力リード上の制御信号のソースは、これ以降の図面において説明される。
【0095】
また、IC1400は、Vccボンドパッド1468及びGNDボンドパッド1470を有する。
【0096】
1つの設計において、及び1A、1B、1Y、2A、2B、2Y、Vcc、及びGNDボンドパッドが8ピンパッケージにおける外部ピンに接続される1つのパッケージにおいて、IC1400は、制御入力リード1460、1462、1464、及び1466上に生じる制御信号に応じて、デュアルANDゲート1416及び1438、又はデュアルORゲート1418及び1440、又はデュアルNANDゲート1420及び1442、又はデュアルNORゲート1422及び1444の4つの論理機能の1つを選択的に提供する。
【0097】
同じ設計において、及び1A、1B、1Y、Vcc、及びGNDボンドパッドのみが5ピンパッケージにおける外部ピンに接続される場合、IC1400は、制御入力リード1460及び1462上に生じる制御信号に応じて、シングルデュアル入力ANDゲート1416、又はシングルデュアル入力ORゲート1418、又はシングルデュアル入力NANDゲート1420、又はシングルデュアル入力NORゲート1422の4つの論理機能の1つを選択的に提供する。
【0098】
同じ設計において、及び2A、2B、2Y、Vcc、及びGNDボンドパッドのみが5ピンパッケージにおける外部ピンに接続される場合、IC1400は、制御入力リード1464及び1466上に生じる制御信号に応じて、シングルデュアル入力ANDゲート1438、又はシングルデュアル入力ORゲート1440、又はシングルデュアル入力NANDゲート1442、又はシングルデュアル入力NORゲート1444の4つの論理機能の1つを選択的に提供する。
【0099】
S10、S11、S20、及びS21制御信号リード1460~1466上の論理状態のバイナリ組み合わせに応じて、IC1400は、1つの設計において、シングル、デュアル入力ANDゲート200、シングル、デュアル入力NANDゲート300、シングル、デュアル入力ORゲート400、シングル、デュアル入力NORゲート500、又はデュアル、デュアル入力ANDゲート1300の論理機能を選択的に提供する。1つのパッケージにおいて、IC1400は、下記の少なくとも8個の論理機能の任意の1つを提供し得る。
デュアルANDゲート1416、1438
デュアルORゲート1418、1440
デュアルNANDゲート1420、1442
デュアルNORゲート1422、1444
シングル、デュアル入力ANDゲート
シングル、デュアル入力ORゲート
シングル、デュアル入力NANDゲート
シングル、デュアル入力NORゲート
又は所望のシングル、デュアル入力ゲートの任意の組み合わせ
【0100】
1つの設計における論理機能のこの配置は、8個の個別の部品を設計するのではなく、8個の選択可能な部品を1度に設計することによって、エンジニアリング設計時間を低減する。また、1つの設計における論理機能のこの配置は、インベントリ及び顧客注文納期を低減する。IC1400を、中間製造工程までのみ作成し、その中間製品のみをインベントリに保ち、後に、顧客注文に従って所望の論理機能を選択することにより製造を終了することによって、この設計は、インベントリ要件及び顧客注文後の納期を低減し得る。
【0101】
図15は、本開示に従った、マルチプレクサを用いる、選択可能なデュアルAND、OR、NAND、及びNORゲート、及びD型フリップフロップを備える、集積回路1500の部分的な概略図を図示する。IC1500は、IC1400と同じであるが、追加のD型フリップフロップ1502及び1504が用いられ、マルチプレクサ1428及び1450がマルチプレクサ1506及び1508で置き換えられている。
【0102】
リード1414は、1A入力ボンドパッド1402をD型フリップフロップ1502のD入力に接続する。リード1424は、1B入力ボンドパッド1404をD型フリップフロップ1504のC入力に接続する。リード1510が、D型フリップフロップ1502のQ出力をマルチプレクサ1506の入力に接続する。
【0103】
リード1437は、2A入力ボンドパッド1408をD型フリップフロップ1504のD入力に接続する。リード1446は、2B入力ボンドパッド1410をD型フリップフロップ1504のC入力に接続する。リード1512が、D型フリップフロップ1504のQ出力をマルチプレクサ1508の入力に接続する。
【0104】
マルチプレクサ1506は、3つの制御入力リード、S10制御入力リード1514、S11制御入力リード1516、及びS12制御入力リード1518を有する。マルチプレクサ1508は、3つの制御入力リード、S20制御入力リード1520、S21制御入力リード1522、及びS22制御入力リード1524を有する。マルチプレクサ1506及び1508は、制御信号に応じて、各々、ゲートのY出力又はD型フリップフロップのQ出力の1つを、出力ボンドパッド1406及び1412に選択可能に接続する。制御入力リード上の制御信号のソースは、これ以降の図面において説明される。
【0105】
また、IC1500は、Vccボンドパッド1468及びGNDボンドパッド1470を有する。
【0106】
1つの設計において、及び1A、1B、1Y、2A、2B、2Y、Vcc、及びGNDボンドパッドが8ピンパッケージにおける外部ピンに接続される1つのパッケージにおいて、IC1400は、S10、S11、S12、S20、S21、S22制御入力リード1514、1516、1518、1520、1522、及び1524上に生じる制御信号のバイナリ組み合わせに応じて、デュアルANDゲート1416及び1438、又はデュアルORゲート1418及び1440、又はデュアルNANDゲート1420及び1442、又はデュアルNORゲート1422及び1444、又はデュアルD型フリップフロップ1506及び1508の4つの論理機能の1つを選択的に提供する。
【0107】
同じ設計において、及び1A、1B、1Y、Vcc、及びGNDボンドパッドのみが5ピンパッケージにおける外部ピンに接続される場合、IC1400は、制御入力リード1514、1516、及び1518上に生じる制御信号に応じて、シングルデュアル入力ANDゲート1416、又はシングルデュアル入力ORゲート1418、又はシングルデュアル入力NANDゲート1420、又はシングルデュアル入力NORゲート1422、又はシングルD型フリップフロップ1506の4つの論理機能の1つを選択的に提供する。
【0108】
同じ設計において、及び2A、2B、2Y、Vcc、及びGNDボンドパッドのみが5ピンパッケージにおける外部ピンに接続される場合、IC1400は、制御入力リード1520、1522、及び1524上に生じる制御信号に応じて、シングルデュアル入力ANDゲート1438、又はシングルデュアル入力ORゲート1440、又はシングルデュアル入力NANDゲート1442、又はシングル、デュアル入力NORゲート1444、又はシングルD型フリップフロップ1508の4つの論理機能の1つを選択的に提供する。
【0109】
IC1500は、この1つの設計において、シングル、デュアル入力ANDゲート200、又はシングル、デュアル入力NANDゲート300、又はシングル、デュアル入力ORゲート400、又はシングル、デュアル入力NORゲート500、デュアル、デュアル入力ANDゲート1300、又はD型フリップフロップ700の論理機能を選択的に提供する。1つのパッケージにおいて、IC1500は、少なくとも下記の10個の機能の任意の1つを提供し得る。
デュアルANDゲート1416、1438
デュアルORゲート1418、1440
デュアルNANDゲート1420、1442
デュアルNORゲート1422、1444
デュアルD型フリップフロップ1506、1508
シングル、デュアル入力ANDゲート
シングル、デュアル入力ORゲート
シングル、デュアル入力NANDゲート
シングル、デュアル入力NORゲート
シングルD型フリップフロップ
又は所望のシングル、デュアル入力ゲートの任意の組み合わせ
【0110】
S10、S11、S12、S20、S21、S22制御入力リード1514、1516、1518、1520、1522、及び1524上に生じる各マルチプレクサ1506及び1508のための3つの制御信号のバイナリ組み合わせは、出力リード1436及び1458への接続のために、最大8個の異なる入力を選択する。図15は、5個のみの論理機能の1つを選択するマルチプレクサを図示しているが、3つの制御信号は、出力リード1436及び1458に接続するために、最大8個の論理機能を選択し得る。一層多くの制御信号入力を有するマルチプレクサを用いることで、一層多くの論理機能がIC設計に含まれ得、制御信号によって個々に選択され得る。
【0111】
図16は、代替の実装において、選択可能なAND、OR、NAND、及びNORゲートを備える集積回路1600の部分的な概略図を図示する。IC1600は、IC1400に類似するが、Y出力と1Yボンドパッド1406との間に代替の開接続を有する。1つの選択された開接続は、製造プロセスの間、金属マスク接続等によって閉じられる。
【0112】
リード1602が、1Yボンドパッド1406を開接続端子1604、1606、1608、及び1610に接続する。リード1612が、ANDゲート1416のY出力を開接続端子1614に接続する。リード1616が、ORゲート1418のY出力を開接続端子1618に接続する。リード1620が、NANDゲート1420のY出力を開接続端子1620に接続する。リード1624が、NORゲート1422のY出力を開接続端子1626に接続する。
【0113】
製造工程の間、開接続端子のペアによって形成される開接続の1つが、IC1600のための完成した機能を選択するために閉じられる。閉じることは、開接続端子のペアを接続するストラップ1630等、金属又は他の導電材ストラップを付加することによって実装され得る。
【0114】
図17は、代替の実装において、選択可能なAND、OR、NAND、及びNORゲートを備える集積回路1700の部分的な概略図を図示する。IC1700は、IC1400に類似するが、Y出力と1Yボンドパッド1406との間にヒューズを備える。製造プロセスの間、1つの選択された開ヒューズが閉じられるか、又は、3個の選択され閉じられたヒューズが開にされる。
【0115】
リード1702が、1Yボンドパッド1406を、ヒューズ1704、1706、1708、及び1710の一方の側に接続する。リード1714が、ANDゲート1416のY出力をヒューズ1704の他方の側に接続する。リード1716が、ORゲート1418のY出力をヒューズ1706の他方の側に接続する。リード1718が、NANDゲート1420のY出力をヒューズ1708の他方の側に接続する。リード1720が、NORゲート1422のY出力をヒューズ1710の他方の側に接続する。
【0116】
ヒューズ1704、1706、1708、及び1710は、開型又は閉型のいずれかで実装され得る。開型ヒューズは、レーザービーム等を用いて製造の際に閉にされ得る。閉型ヒューズは、製造の間、レーザービーム等を用いて製造の際に開にされ得る。
【0117】
製造工程の間、開ヒューズの1つが、IC1700のための完成した機能を選択するために閉にされる。或いは、閉にされたヒューズのうちの選択されたヒューズが、IC1700のための完成した機能を選択するために開にされる。
【0118】
図18は、代替の実装において、2つのANDゲート、ORゲート、及び伝播遅延バッファを備える集積回路1800の部分的な概略図を図示する。
【0119】
IC1800は、1A入力ボンドパッド1802、1B入力ボンドパッド1804、1Y出力ボンドパッド1806、及び2Y出力ボンドパッド1808を有する。リード1810が、1A入力ボンドパッド1802をANDゲート1814及び1816のA入力に接続する。リード1812が、1B入力ボンドパッドを、ANDゲート1814及び1816のB入力に接続する。リード1818が、ANDゲート1814のY出力をORゲート1820のA入力に接続する。リード1822が、ANDゲート1816のY出力を、ORゲート1820のB入力に、及び遅延バッファ1824の入力に接続する。リード1826が、遅延バッファ1824の出力を1Y出力ボンドパッド1806に接続する。リード1828が、ORゲート1820のY出力を2Y出力ボンドパッド1808に接続する。
【0120】
2つのANDゲート及び1つのORゲートの目的は、この組み合わせの論理機能を提供することである。遅延バッファ1824の目的は、ORゲート1820により導入される2Y出力ボンドパッド1808に対する伝播遅延tpdに近似する伝播遅延tpdを1Y出力ボンドパッド1806に提供することである。遅延バッファ1824を用いると、1Y及び2Yボンドパッドにおける出力は、ほぼ同じ時間に出現する。論理回路要素の複合機能において、或る伝播遅延を有するそのような遅延バッファは、出力信号の所望のタイミングを得るために必要に応じて実装され得る。
【0121】
図19は、図14のマルチプレクサ制御信号S10、S11、S20、及びS21を提供するために開接続を用いる代替の配置1900を図示する。リード1902が、論理「H」を開接続端子1906、1908、1910、及び1912に接続する。リード1904が、論理「L」を開接続端子1914、1916、1918、及び1920に接続する。S10リード1460が、開接続端子1922及び1924に接続する。S11リード1462が、開接続端子1926及び1928に接続する。S20リード1464が、開接続端子1930及び1932に接続する。S21リード1466が、開接続端子1934及び1936に接続する。
【0122】
製造工程の間、開接続端子のペアによって形成される開接続の4つが、ICのための完成した機能を選択するために閉にされる。閉にすることは、開接続端子のペアを接続するストラップ1940及び1942等、金属又は他の導電材ストラップを付加することによって実装され得る。
【0123】
図20は、マルチプレクサ制御信号S10、S11、S20、及びS21を提供するためにヒューズを用いる代替の配置2000を図示する。配置2000は、配置1900に類似するが、開接続端子がヒューズで置き換えられている。
【0124】
リード1902は、論理「H」をヒューズ2002、2004、2006、及び2008の一方の側に接続する。リード1904は、論理「L」をヒューズ2010、2012、2014、及び2016の一方の側に接続する。S10リード1460は、ヒューズ2002及び2010の他方の側に接続する。S11リード1462は、ヒューズ2004及び2012の他方の側に接続する。S20リード1464は、ヒューズ2006及び2014の他方の側に接続する。S21リード1466は、ヒューズ2008及び2016の他方の側に接続する。
【0125】
ヒューズ2002~2016は、開型又は閉型のいずれかにおいて実装され得る。開型ヒューズは、レーザービーム等を用いて製造の際に閉にされ得る。閉型ヒューズは、製造の間、レーザービーム等を用いて製造の際に開にされ得る。
【0126】
製造工程の間、ICに対して完成した機能を選択するために、開ヒューズの4つが閉にされる。或いは、ICに対して完成した機能を選択するために、閉にされたヒューズのうちの選択されたヒューズが開にされる。
【0127】
図21は、マルチプレクサ制御信号S10、S11、S20、及びS21を提供するために不揮発性メモリを用いる代替の配置2100を図示する。配置2100は、不揮発性メモリ2102、プログラム(PGM)入力ボンドパッド2104、BIT0入力ボンドパッド2106、BIT1入力ボンドパッド2108、BIT2入力ボンドパッド2110、BIT3入力ボンドパッド2112、プログラム電圧(PGM VOLT)入力ボンドパッド2114を有する。
【0128】
リード2116~2126は、それぞれ、入力ボンドパッド2104~2114を不揮発性メモリ2102の入力に接続する。また、S10、S11、S20、及びS21制御リード1460~1466は、不揮発性メモリ2102の出力に接続される。
【0129】
動作において、不揮発性メモリ2102は、S10、S11、S20、及びS21出力上に所望の制御信号を提供するようにプログラミングされる。プログラミングは、プログラム入力ボンドパッド2104を作動させることによって起こり得、入力ボンドパッド2114上にプログラミング電圧を提供し、入力ボンドパッド2106~2112上に所望のプログラミングBITS0~3を提供する。プログラミングは、差別化された部品のインベントリを低減するために、製造プロセスの終わり近くに起こり得る。プログラミングは、完成した論理部品の機能を決定し得る。
【0130】
ボンドパッド2104~2114は、集積回路上の付加的なボンドパッドでなくてもよいが、1つのボンドパッド上の過電圧等によってプログラミングモードに置かれる完成した製品のための機能的入力及び出力ボンドパッドであり得る。不揮発性メモリのプログラミング後、プログラミングボンドパッドは、通常機能ボンドパッドに戻され得る。
【0131】
図22は、マルチプレクサ制御信号S10、S11、S20、及びS21を提供するために不揮発性メモリ及びICインタフェースを用いる、代替の配置2200を図示する。配置2200は、配置2100に類似するが、不揮発性メモリをプログラミングするためにICインタフェースを用いる。配置2200は、不揮発性メモリ2202、SDA入力ボンドパッド2204、SCK入力ボンドパッド2206、及びICインタフェース回路2208を有する。
【0132】
リード2210は、SDA入力ボンドパッドをICインタフェース回路要素2208のSDA入力に接続する。リード2212が、SCK入力ボンドパッドを、ICインタフェース回路要素のSCK入力に接続する。リード2214が、ICインタフェース回路要素のO並列出力を不揮発性メモリ2202のI並列入力に接続する。
【0133】
動作において、プログラミングビットが、SDA及びSCK入力ボンドパッドを介し、ICインタフェース回路要素を介して、不揮発性メモリ2202に転送される。また、ボンドパッド2114、2204、2206は、集積回路上の付加的なボンドパッドでなくてもよいが、1つのボンドパッド上の過電圧等によってプログラミングモードに置かれる完成した製品のための機能的入力及び出力ボンドパッドであり得る。不揮発性メモリのプログラミング後、プログラミングボンドパッドは、通常機能ボンドパッドに戻され得る。
【0134】
図23は、周辺領域2302及びコア領域2304を有する半導体ダイ2300を図示する。
【0135】
図24は、周辺領域2302において入力及び出力回路要素を有する半導体ダイ2300を図示する。入力及び出力回路要素は、入力及び出力ボンドパッド、入力回路要素、出力回路要素、及びESD保護回路要素を含み得る。ダイ2300は、コア領域2304において、機能的論理及びプログラミング回路要素を有する。
【0136】
図25は、VDD電圧ソースリード2502、sub-μΑ LDO電圧レギュレータ回路2504、I/O回路2506、レベルシフタ回路2508、コア回路要素2510、VDDL低電圧供給リード2512、及び論理接続リード2514を有する、IC2500を図示する。LDO電圧レギュレータ回路は、ソースリード2502から3.3ボルト等のVDD供給電圧を受け取り、1.2ボルト又は1.8ボルト等のVDDL低電圧をコア回路2510及びレベルシフティング回路2508に提供する。I/O回路及びレベルシフタ回路は、ソースリード2502から供給電圧VDDを受け取る。論理接続2514は、レベルシフタ回路2508とコア回路2510との間で通信を提供する。
【0137】
IC2500において、コア回路2510は、1つの設計において複数の論理機能を含むように先進半導体プロセス技術を用いて、高密度の低電圧トランジスタゲートにおいて実装され得る。高密度によって各論理機能のために必要とされる半導体領域が低減されるだけでなく、低電圧動作によって電力消費も低減され、デジタル論理機能製品の供給において更なる進歩が提供される。
【0138】
図26において、フローチャート2600は、本開示に従ったICを製造するための1つのプロセスを説明する。工程2602において、プロセスは、半導体ダイを中間プロセス工程まで部分的に製造する。半導体ダイは、或る数のボンドパッドを有する。また、ダイは、或る数のボンドパッドのための、論理機能、入力、及び出力回路を有する。ダイは、未完成の論理機能選択構造も有する。
【0139】
工程2604において、部分的に製造されたダイがテストされる。工程2606において、部分的に製造されたダイがインベントリに置かれる。工程2608において、特定の論理機能に対する顧客注文が受け取られる。
【0140】
工程2610において、プロセスは、顧客注文を達成するために、ダイにおける、複数の利用可能な論理機能回路、入力回路、及び出力回路から、特定の論理機能、入力、及び出力を選択するための最終的な選択構造を備える半導体ダイの製造を終了する。工程2612において、完成したダイは、封止され、テストされ、顧客に納品される。
【0141】
図26のプロセスは、ダイの小ささを制限するか又はダイが或る最小サイズであることを要求する、或る数のボンドパッドについて、半導体ダイを部分的に製造することによって、論理機能ICのインベントリを低減する。ボンドパッドはダイの周辺領域において製造される。また、部分的に製造されたダイは、その或る数のボンドパッドを用いて動作し得るできるだけ多くの、及び、ダイのコア領域においいて製造され得るできるだけ多くの、論理機能、入力、及び出力回路を含む。また、部分的に製造されたダイは、リード間の又は閉又は開ヒューズ間の開接続等、未完成の選択構造を含む。
【0142】
部分的に製造されたダイは、その後、テストされ、インベントリに置かれる。部分的に製造されたダイにおいて利用可能な複数の論理機能は、インベントリに保たなければならない異なるダイの数を低減する。
【0143】
特定の論理機能に対する顧客注文が受け取られると、部分的に完成したダイはインベントリから取り除かれ、注文された特定の論理機能を得るために、例えばリード間の開接続を閉にする金属層ストラップを用いること又は上述したようにヒューズを開閉すること等によって、選択構造を備えて終了する。その後、ダイは、封止され、テストされ、顧客に納品される。
【0144】
本開示における説明は、選択構造として、開接続、ストラップ、及び、開又は閉にされたヒューズを特に説明しているが、これらの選択構造は、選択可能な切り替え機能を提供する任意の構造に置き換えてもよい。
【0145】
図27において、フローチャート2700は、本開示に従ったICを製造するための別のプロセスを説明する。工程2702において、このプロセスは、或る数のボンドパッドを有するように、封止されたICを製造する。また、ダイは、その或る数のボンドパッドのための論理機能、入力、及び出力回路を有する。ダイは論理機能選択回路も有する。工程2704において、封止されたICはテストされ、工程2706において、封止されたICはインベントリに置かれる。この工程又は時点において、ICはパッケージピンにおいて論理機能を持たない。
【0146】
工程2708において、特定の論理機能に対する顧客注文が受け取られる。
【0147】
工程2710において、並列インタフェース又は直列ICインタフェース等を用いる不揮発性メモリ等、封止されたICの選択回路は、顧客注文を達成するための論理機能を得るように、ダイにおける複数の利用可能な論理機能回路、入力回路、及び出力回路から選択するように電気的にプログラミングされる。電気的プログラミングは、上記で不揮発性メモリに関連して説明したように成される。
【0148】
工程2712において、論理機能部品は顧客に納品される。
【0149】
図27のプロセスは、ダイの小ささを制限し、ダイが或る最小サイズであることを要求する、或る数のボンドパッドを有する封止されたICを製造することによって、論理機能ICのインベントリを低減する。。ボンドパッドはダイの周辺領域において製造される。また、部分的に製造されたダイは、その或る数のボンドパッドを用いて動作し得るできるだけ多くの、及びダイのコア領域において製造され得るできるだけ多くの、論理機能、入力、及び出力回路を含む。また、封止されたICは、並列又は直列インタフェースを備える不揮発性メモリ等の選択回路を含む。
【0150】
封止されたICは、その後、テストされ、インベントリに置かれる。ICにおいて利用可能な複数の論理機能は、インベントリに保たなければならない異なるICの数を低減する。この工程又は時点において、封止されたICは論理機能を提供しない。
【0151】
特定の論理機能に対する顧客注文が受け取られると、封止されたICは、インベントリから取り除かれ、不揮発性メモリは、注文された特定の論理機能を得るために、上述したように電気的にプログラミングされる。プログラミングされたICは、その後、顧客に納品される。
【0152】
広義では、ICの寿命の間維持され得る、開接続及びストラップ、ヒューズ、又は不揮発性メモリ以外の任意の機械的又は電気的プログラミング機能又は構造は、ダイ又はICの利用可能な複数の論理機能から論理機能を選択するための本開示の範囲内に含まれる。
【0153】
特許請求の範囲内で、説明した実施形態における変更が可能であり、他の実施形態が可能である。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27