(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】撮像データ取得プログラム、撮像データ取得装置及び撮像データ取得方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20230215BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20230215BHJP
H04N 23/661 20230101ALI20230215BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
H04N7/18 U
H04N7/18 D
H04N23/60 300
H04N23/661
H04N5/765
(21)【出願番号】P 2018150337
(22)【出願日】2018-08-09
【審査請求日】2021-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094525
【氏名又は名称】土井 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100094514
【氏名又は名称】林 恒徳
(72)【発明者】
【氏名】檜野 豊
(72)【発明者】
【氏名】日坂 翔馬
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 貴文
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-039450(JP,A)
【文献】特開2010-161632(JP,A)
【文献】特開2016-181239(JP,A)
【文献】特開2018-113652(JP,A)
【文献】特開2007-194722(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
H04N 23/00
H04N 5/76
H04N 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信し、
前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合、受け付けた前記特定の撮像データを閲覧可能に表示し、
所定の対象物が映っていることを示す情報を含む前記イベント情報の前記撮像装置からの受信頻度が所定の閾値を上回った場合、前記撮像装置の数が不足していることを示す情報を閲覧可能に表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記撮像装置は、他の装置から受信した移動指示に応じて飛行可能な装置である、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項3】
請求項2において、
前記撮像装置は、
前記撮像データの取得に応じて、取得した前記撮像データに所定の対象物が映っているか否かを判定し、
前記所定の対象物が映っているか否かの判定結果を示す情報と、取得した前記撮像データを撮像した際の前記撮像装置の座標を示す情報とが含まれるように、前記イベント情報を生成し、
生成した前記イベント情報を前記コンピュータに送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項4】
請求項3において、
前記撮像装置は、前記イベント情報を所定の時間間隔毎に生成する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項5】
請求項3において、
前記記憶する処理では、前記撮像装置から前記イベント情報を受信したことに応じて、受信した前記イベント情報を前記記憶部に送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項6】
請求項3において、
前記撮像装置は、複数の撮像装置を含み、
前記送信する処理では、
前記複数の撮像装置のうち、前記特定のイベント情報を生成した撮像装置を特定し、
特定した前記撮像装置に対して、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項7】
請求項6において、さらに、
前記所定の対象物が映ってい
ることを示す情報を含む前記イベント情報の前記撮像装置からの受信頻度が所定の閾値を下回った場合、前記複数の撮像装置の数が過剰であることを示す情報を閲覧可能に表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【請求項8】
撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信する要求送信部と、
前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合、受け付けた前記特定の撮像データを閲覧可能に表示し、所定の対象物が映っていることを示す情報を含む前記イベント情報の前記撮像装置からの受信頻度が所定の閾値を上回った場合、前記撮像装置の数が不足していることを示す情報を閲覧可能に表示するデータ表示部と、を有する、
ことを特徴とする撮像データ取得装置。
【請求項9】
撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信し、
前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合、受け付けた前記特定の撮像データを閲覧可能に表示し、
所定の対象物が映っていることを示す情報を含む前記イベント情報の前記撮像装置からの受信頻度が所定の閾値を上回った場合、前記撮像装置の数が不足していることを示す情報を閲覧可能に表示する、
ことを特徴とする撮像データ取得方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像データ取得プログラム、撮像データ取得装置及び撮像データ取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、利用者にサービスを提供する事業者(以下、単に事業者とも呼ぶ)は、利用者に対してサービスの提供を行うための情報処理システムを構築して稼働させる。具体的に、事業者は、例えば、移動可能な撮像装置(以下、単にドローンとも呼ぶ)によって撮像された撮像データを蓄積する情報処理システムの構築を行う。
【0003】
上記のような情報処理システムにおいて、撮像データを撮像したドローンは、例えば、ドローンの動作を制御するリモコンを介して撮像データを情報処理装置に送信する。そして、情報処理装置は、ドローンから送信された撮像データを出力装置に表示する。これにより、利用者は、出力装置に表示された内容を閲覧することで、ドローンによって撮像された撮像データの内容を確認することが可能になる(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-165210号公報
【文献】特開2009-169888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のようなドローンとリモコンとの間の通信(無線通信)は、ドローンの位置等によって不安定になる場合がある。そのため、情報処理装置は、ドローンが撮像した撮像データの取得を迅速に行うことができず、利用者が閲覧を希望する撮像データを適切なタイミングで出力装置に表示することができない場合がある。
【0006】
そこで、一つの側面では、本発明は、必要な撮像データを迅速に取得することを可能とする撮像データ取得プログラム、撮像データ取得装置及び撮像データ取得方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施の形態の一態様では、撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信し、前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを取得し、取得した前記特定の撮像データを閲覧可能に表示する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面によれば、必要な撮像データを迅速に取得することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
【
図2】
図2は、ドローン2のハードウエア構成を説明する図である。
【
図3】
図3は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【
図4】
図4は、ドローン2の機能のブロック図である。
【
図5】
図5は、情報処理装置1の機能のブロック図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明するフローチャート図である。
【
図7】
図7は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明する図である。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明する図である。
【
図9】
図9は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明する図である。
【
図10】
図10は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明する図である。
【
図11】
図11は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【
図12】
図12は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【
図13】
図13は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【
図14】
図14は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【
図15】
図15は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【
図16】
図16は、S14の処理で生成されるイベント情報232の具体例を説明する図である。
【
図17】
図17は、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232の具体例を説明する図である。
【
図18】
図18は、S32の処理で出力される画面の具体例を説明する図である。
【
図19】
図19は、S32の処理で出力される画面の具体例を説明する図である。
【
図20】
図20は、撮像データ231の送信要求の具体例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[情報処理システムの構成]
初めに、情報処理システム10の構成について説明を行う。
【0011】
図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。具体的に、情報処理システム10は、情報処理装置1と、ドローン2a、2b及び2cと、リモコン3a、3b及び3cと、操作端末5とを有する。以下、リモコン3a、3b及び3cがそれぞれドローン2a、2b及び2cの動作を制御するものとして説明を行う。また、以下、ドローン2a、2b及び2cを総称してドローン2とも呼び、リモコン3a、3b及び3cを総称してリモコン3とも呼ぶ。
【0012】
ドローン2は、例えば、利用者によるリモコン3の操作(移動指示)に従って空中を飛行する。そして、ドローン2は、例えば、空中を移動している間に、予め備え付けられたカメラ(図示しない)によって周囲の撮像を行う。なお、各ドローン2と各リモコン3との間の無線通信は、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に従って行われるものであってよい。
【0013】
情報処理装置1は、例えば、1以上の物理マシンであり、ドローン2から送信された撮像データを受け付ける。そして、情報処理装置1は、ドローン2から受け付けた撮像データを操作端末5の出力装置(図示しない)に表示する。これにより、利用者は、ドローン2が撮像した撮像データの内容を閲覧することが可能になる。
【0014】
ここで、上記のような情報処理システム10において、ドローン2とリモコン3との間の無線通信は、ドローン2の位置等によって不安定になる場合がある。そのため、情報処理装置1は、ドローン2が撮像した撮像データの取得を迅速に行うことができず、利用者が閲覧を希望する撮像データを適切なタイミングで出力装置に表示することができない場合がある。
【0015】
そこで、本実施の形態における情報処理装置1は、ドローン2が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶部に記憶する。そして、情報処理装置1は、記憶部に記憶されたイベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求をドローン2に送信する。
【0016】
その後、情報処理装置1は、ドローン2から特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合に、受け付けた特定の撮像データを閲覧可能に表示する。
【0017】
すなわち、本実施の形態におけるドローン2は、情報処理装置1に対する撮像データの送信を自発的に行うことなく、情報処理装置1から撮像データの送信要求を受け付けるまで待機する。そして、ドローン2は、情報処理装置1から撮像データの送信要求を受け付けたことに応じて、その送信要求に対応する撮像データを情報処理装置1に送信する。
【0018】
これにより、情報処理装置1は、ドローン2とリモコン3との間の通信状況が不安定である場合であっても、必要な撮像データの取得を迅速に(例えば、リアルタイムに)行うことが可能になる。そのため、利用者は、ドローン2とリモコン3との間の通信状況に依らず、閲覧する必要があると判断した撮像データを必要なタイミングで閲覧することが可能になり、閲覧した撮像データの内容に応じた対処を迅速に行うことが可能になる。
【0019】
[情報処理システムのハードウエア構成]
次に、情報処理システム10のハードウエア構成について説明する。
図2は、ドローン2のハードウエア構成を説明する図である。また、
図3は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【0020】
ドローン2は、
図2に示すように、プロセッサであるCPU201と、メモリ202と、外部インターフェース(I/Oユニット)203と、記憶媒体204とを有する。各部は、バス205を介して互いに接続される。
【0021】
記憶媒体204は、例えば、情報処理装置1がドローン2から撮像データを取得する処理(以下、撮像データ取得処理とも呼ぶ)を行うためのプログラム210を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。また、記憶媒体204は、例えば、撮像データ取得処理を行う際に用いられる情報を記憶する記憶部230(以下、情報格納領域230とも呼ぶ)を有する。なお、記憶媒体204は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)であってよい。
【0022】
CPU201は、記憶媒体204からメモリ202にロードされたプログラム210を実行して撮像データ取得処理を行う。
【0023】
外部インターフェース203は、例えば、リモコン3と無線通信を行う。
【0024】
また、情報処理装置1は、
図3に示すように、プロセッサであるCPU101と、メモリ102と、外部インターフェース(I/Oユニット)103と、記憶媒体104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
【0025】
記憶媒体104は、例えば、撮像データ取得処理を行うためのプログラム110を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。また、記憶媒体104は、例えば、撮像データ取得処理を行う際に用いられる情報を記憶する記憶部130(以下、情報格納領域130とも呼ぶ)を有する。なお、記憶媒体104は、例えば、HDDであってよい。
【0026】
CPU101は、記憶媒体104からメモリ102にロードされたプログラム110を実行して撮像データ取得処理を行う。
【0027】
外部インターフェース103は、例えば、インターネット等のネットワークを介してリモコン3と通信を行う。
【0028】
[情報処理システムの機能]
次に、情報処理システム10の機能について説明を行う。
図4は、ドローン2の機能のブロック図である。また、
図5は、情報処理装置1の機能のブロック図である。
【0029】
ドローン2は、
図4に示すように、ドローン2のCPU201やメモリ202等のハードウエアとプログラム210とが有機的に協働することにより、データ取得部211と、イベント特定部212と、情報生成部213と、情報送信部214と、要求受付部215と、データ送信部216とを含む各種機能を実現する。
【0030】
また、ドローン2は、
図4に示すように、撮像データ231と、イベント情報232とを情報格納領域230に記憶する。
【0031】
データ取得部211は、ドローン2に備え付けられたカメラが撮像した撮像データ231を取得する。そして、データ取得部211は、例えば、取得した撮像データ231を情報格納領域230に記憶する。
【0032】
イベント特定部212は、データ取得部211が取得した撮像データ231に、予め定められた対象物が映っているか否かを判定する。予め定められた対象物は、例えば、火災が発生している家屋や倒壊している家屋等であってよい。なお、イベント特定部212は、例えば、AI(Artificial Intelligence)を活用することによって、各対象物が撮像データ231に映っているか否かを判定する。
【0033】
そして、イベント特定部212は、予め定められた対象物が映っているか否かの判定結果に従って、データ取得部211が取得した撮像データ231に対応するイベントを特定する。具体的に、イベント特定部212は、例えば、データ取得部211が取得した撮像データ231に、火災が発生している家屋が映っていると判定された場合、データ取得部211が取得した撮像データ231に対応するイベントとして「火災」を特定する。また、イベント特定部212は、例えば、データ取得部211が取得した撮像データ231に、倒壊している家屋が映っていると判定された場合、データ取得部211が取得した撮像データ231に対応するイベントとして「倒壊」を特定する。
【0034】
情報生成部213は、イベント特定部212が特定したイベントを示す情報を含むように、データ取得部211が取得した撮像データ231に対応するイベント情報232を生成する。具体的に、情報生成部213は、例えば、所定の時間間隔毎に、イベント情報232の生成を前回行ったタイミングから現在のタイミングまでに撮像された撮像データ231に対応するイベント情報232を生成する。
【0035】
情報送信部214は、情報生成部213が生成したイベント情報232を情報処理装置1に送信する。具体的に、情報送信部214は、リモコン3を介してイベント情報232の送信を行う。
【0036】
要求受付部215は、情報処理装置1によって送信された撮像データ231の送信要求を受け付ける。
【0037】
データ送信部216は、要求受付部215が撮像データ231の送信要求を受け付けたことに応じて、その送信要求に対応する撮像データ231を情報処理装置1に送信する。具体的に、データ送信部216は、リモコン3を介して撮像データ231の送信を行う。
【0038】
そして、情報処理装置1は、
図5に示すように、情報処理装置1のCPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラム110とが有機的に協働することにより、情報管理部111と、情報受付部112と、情報表示部113と、要求送信部114と、データ受付部115と、データ表示部116とを含む各種機能を実現する。
【0039】
また、情報処理装置1は、
図5に示すように、撮像データ231と、イベント情報232と、地図情報131とを情報格納領域130に記憶する。
【0040】
情報管理部111は、例えば、利用者によって入力された地図情報131を情報格納領域130に記憶する。地図情報131は、例えば、ドローン2が移動する範囲に対応する地図を示す情報である。
【0041】
情報受付部112は、ドローン2が送信したイベント情報232を受け付ける。そして、情報受付部112は、受け付けたイベント情報232を情報格納領域130に記憶する。
【0042】
情報表示部113は、情報受付部112が受け付けたイベント情報232を、例えば、操作端末5の出力装置に表示する。具体的に、情報表示部113は、利用者によってイベント情報232の選択を開始する旨の入力があったことに応じて、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232及び地図情報131の内容を含む画面を生成する。そして、情報表示部113は、生成した画面を操作端末5の出力装置に表示する。
【0043】
要求送信部114は、例えば、イベント情報232に含まれる特定のイベント情報(以下、イベント情報232aとも呼ぶ)の選択を受け付けた場合、イベント情報232aに対応する撮像データ231の送信要求をドローン2に送信する。具体的に、要求送信部114は、リモコン3を介して撮像データ231の送信要求を行う。
【0044】
データ受付部115は、ドローン2から送信された撮像データ231を受け付ける。そして、データ受付部115は、例えば、受け付けた撮像データ231を情報格納領域130に記憶する。
【0045】
データ表示部116は、例えば、データ受付部115が受け付けた撮像データ231を操作端末5の出力装置に表示する。
【0046】
[第1の実施の形態の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明する。
図6は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明するフローチャート図である。また、
図7から
図10は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の概略を説明する図である。
【0047】
情報処理装置1は、
図6に示すように、ドローン2からイベント情報232を受け付けるまで待機する(S1のNO)。
【0048】
そして、イベント情報232を受け付けた場合(S1のYES)、情報処理装置1は、S1の処理で受け付けたイベント情報232を情報格納領域130に記憶する(S2)。
【0049】
具体的に、ドローン2aは、
図7に示すように、撮像データ231の取得(撮像)に応じて、取得した撮像データ231に対応するイベント情報232を生成する。そして、ドローン2aは、
図8に示すように、リモコン3aを介してイベント情報232を情報処理装置1に送信する。その後、情報処理装置1は、
図8に示すように、ドローン2aから送信されたイベント情報232を受け付けたことに応じて、受け付けたイベント情報232を情報格納領域130に記憶する。
【0050】
その後、情報処理装置1は、利用者によってイベント情報232aが選択されるまで待機する(S3のNO)。
【0051】
そして、イベント情報232aが選択された場合(S3のYES)、情報処理装置1は、S3の処理で選択されたイベント情報232aに対応する撮像データ231の送信要求をドローン2に送信する(S4)。
【0052】
具体的に、情報処理装置1は、
図9に示すように、操作端末5(操作端末5の出力装置に出力された画面)においてイベント情報232aが選択された場合、選択されたイベント情報232aに対応する撮像データ231の送信要求をドローン2aに対して送信する。そして、ドローン2aは、
図9に示すように、リモコン3aを介して撮像データ231の送信要求を受け付ける。
【0053】
さらに、情報処理装置1は、ドローン2から送信された撮像データ231を受け付けるまで待機する(S5のNO)。
【0054】
そして、情報処理装置1は、S5の処理で受け付けた撮像データ231を閲覧可能に表示する(S6)。
【0055】
具体的に、ドローン2aは、
図10に示すように、リモコン3aを介して、受け付けた送信要求に対応する撮像データ231を情報処理装置1に送信する。そして、情報処理装置1は、
図10に示すように、受け付けた撮像データ231を利用者が閲覧可能な状態で操作端末5の出力装置に表示する。
【0056】
これにより、情報処理装置1は、ドローン2とリモコン3との間の通信状況が不安定である場合であっても、利用者が閲覧を要求した撮像データ231の取得を迅速に(例えば、リアルタイムに)行うことが可能になる。そのため、利用者は、ドローン2とリモコン3との間の通信状況に依らず、閲覧する必要があると判断した撮像データ231を必要なタイミングで閲覧することが可能になり、閲覧した撮像データ231の内容に応じた対処を迅速に行うことが可能になる。
【0057】
[第1の実施の形態の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。
図11から
図15は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明するフローチャート図である。また、
図16から
図20は、第1の実施の形態における撮像データ取得処理の詳細を説明する図である。
【0058】
[ドローンにおける撮像データ蓄積処理]
初めに、ドローン2において行われる撮像データ取得処理のうち、撮像データ231の蓄積を行う処理(以下、撮像データ蓄積処理とも呼ぶ)について説明を行う。
図11は、ドローン2における撮像データ蓄積処理について説明するフローチャート図である。
【0059】
ドローン2のデータ取得部211は、
図11に示すように、ドローン2に備え付けられたカメラによって撮像データ231が撮像されるまで待機する(S11のNO)。
【0060】
そして、撮像データ231が撮像された場合(S11のYES)、データ取得部211は、S11の処理で取得した撮像データ231を情報格納領域230に記憶する(S12)。
【0061】
続いて、ドローン2のイベント特定部212は、S11の処理で取得した撮像データ231に対応するイベントを特定する(S13)。
【0062】
具体的に、イベント特定部212は、S11の処理で取得した撮像データ231を参照し、予め定められた対象物(例えば、火災が発生している家屋や倒壊している家屋)が映っているか否かを判定する。そして、イベント特定部212は、予め定められた対象物が映っているか否かの判定結果に従って、S11の処理で取得した撮像データ231に対応するイベント(例えば、「火災」や「倒壊」)を特定する。
【0063】
その後、ドローン2の情報生成部213は、S13の処理で特定したイベントを示す情報を含むように、S11の処理で取得した撮像データ231に対応するイベント情報232を生成する(S14)。以下、S14の処理で生成されるイベント情報232の具体例について説明を行う。
【0064】
[イベント情報の具体例(1)]
図16は、S14の処理で生成されるイベント情報232の具体例を説明する図である。
【0065】
図16に示すイベント情報232は、各ドローン2の識別情報が記憶される「ドローンID」と、各イベント情報232に対応する撮像データ231の取得日時が記憶される「日時」と、「ドローンID」及び「日時」に同じ情報が記憶されたイベント情報232が複数存在する場合に、そのイベント情報232のそれぞれを識別する識別情報が記憶される「情報ID」とを項目として有している。
【0066】
また、
図16に示すイベント情報232は、各イベント情報232に対応する撮像データ231の撮像が行われた座標が記憶される「座標」と、S13の処理で特定したイベントを示す情報が記憶される「イベント種別」とを項目として有している。「イベント種別」には、例えば、「火災」や「倒壊」の他、避難民がいることを示す「避難」や、S11の処理で取得した撮像データ231に予め定められた対象物が映っていなかったことを示す「-」が設定される。
【0067】
具体的に、
図16に示すイベント情報232には、「ドローンID」として「DR1」が記憶され、「日時」として「201807100942」が記憶され、「情報ID」として「1」が記憶され、「座標」として「(103,53)」が記憶され、「イベント種別」として「火災」が記憶されている。
【0068】
図11に戻り、ドローン2の情報送信部214は、S14の処理で生成したイベント情報232を情報処理装置1に送信する(S15)。
【0069】
[情報処理装置における撮像データ蓄積処理]
次に、情報処理装置1において行われる撮像データ取得処理のうち、撮像データ蓄積処理について説明を行う。
図12は、情報処理装置1における撮像データ蓄積処理について説明するフローチャート図である。
【0070】
情報処理装置1の情報受付部112は、
図12に示すように、ドローン2から送信されたイベント情報132を受け付けるまで待機する(S21のNO)。
【0071】
そして、イベント情報132を受け付けた場合(S21のYES)、情報受付部112は、S21の処理で受け付けたイベント情報232を情報格納領域130に記憶する(S22)。
【0072】
すなわち、情報受付部112は、各ドローン2から送信されたイベント情報232を情報格納領域130に順次蓄積する。
【0073】
[情報処理装置における送信要求処理]
次に、情報処理装置1において行われる撮像データ取得処理のうち、ドローン2に対して撮像データ231の送信要求を送信する処理(以下、送信要求処理とも呼ぶ)について説明を行う。
図13は、情報処理装置1における送信要求処理について説明するフローチャート図である。
【0074】
情報処理装置1の情報受付部112は、
図13に示すように、イベント情報232の選択を開始する旨の入力を受け付けるまで待機する(S31のNO)。具体的に、情報受付部112は、イベント情報232の選択を開始する旨が利用者によって入力されるまで待機する。
【0075】
そして、イベント情報232の選択を開始する旨の入力を受け付けた場合(S31のYES)、情報処理装置1の情報表示部113は、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232を操作端末5の出力装置に出力する(S32)。以下、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232の具体例について説明を行う。
【0076】
[イベント情報の具体例(2)]
図17は、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232(各ドローン2から送信されたイベント情報232)の具体例を説明する図である。
【0077】
図17に示すイベント情報232は、
図16で説明したイベント情報232と同じ項目を有している。
【0078】
具体的に、
図17に示すイベント情報232における1行目の情報には、「ドローンID」として「DR1」が記憶され、「日時」として「201807100942」が記憶され、「情報ID」として「1」が記憶され、「座標」として「(103,53)」が記憶され、「イベント種別」として「火災」が記憶されている。
【0079】
また、
図17に示すイベント情報232における2行目の情報には、「ドローンID」として「DR1」が記憶され、「日時」として「201807100944」が記憶され、「情報ID」として「1」が記憶され、「座標」として「(82,51)」が記憶され、「イベント種別」として「-」が記憶されている。
【0080】
また、
図17に示すイベント情報232における3行目の情報には、「ドローンID」として「DR2」が記憶され、「日時」として「201807100944」が記憶され、「情報ID」として「1」が記憶され、「座標」として「(70,61)」が記憶され、「イベント種別」として「倒壊」が記憶されている。
【0081】
さらに、
図17に示すイベント情報232における4行目の情報には、「ドローンID」として「DR2」が記憶され、「日時」として「201807100944」が記憶され、「情報ID」として「2」が記憶され、「座標」として「(93,58)」が記憶され、「イベント種別」として「火災」が記憶されている。
図17に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0082】
そして、情報表示部113は、S32の処理において、例えば、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232のうち、「イベント種別」に「-」以外が記憶されているイベント情報232を特定する。すなわち、情報表示部113は、例えば、利用者が閲覧を要求する可能性があると判断できる撮像データ231に対応するイベント情報232を特定する。
【0083】
続いて、情報表示部113は、S32の処理において、例えば、特定したイベント情報232の内容と、情報格納領域130に記憶された地図情報131の内容とを合わせた画面を生成する。その後、情報表示部113は、生成した画面を操作端末5の出力装置に出力する。以下、S32の処理で出力される画面の具体例について説明を行う。
【0084】
[S32の処理で出力される画面の具体例]
図18及び
図19は、S32の処理で出力される画面の具体例を説明する図である。具体的に、
図18は、「イベント種別」に「火災」が記憶された情報を含むイベント情報232の内容を表示させた画面の具体例を説明する図である。また、
図19は、「イベント種別」に「火災」、「倒壊」及び「避難」が記憶された情報を含むイベント情報232の内容を表示させた画面の具体例を説明する図である。
【0085】
図17で説明したイベント情報232において、「イベント種別」が「火災」である情報(1行目、4行目及び6行目の情報)の「座標」には、「(103,53)」、「(93,58)」及び「(99,10)」のそれぞれが記憶されている。
【0086】
そのため、情報表示部113は、例えば、火災に対応するイベント情報232の表示を行う旨を利用者が指定している場合、
図18に示すように、情報格納領域130に記憶された地図情報131における「座標」が「(103,53)」、「(93,58)」及び「(99,10)」である位置に、火災が発生していることを示すマークMAaを表示させた画面を生成する。そして、情報表示部113は、生成した画面を操作端末5の出力装置に表示する。
【0087】
また、例えば、火災に対応するイベント情報232だけでなく、家屋倒壊及び避難民に対応するイベント情報232についても利用者が指定している場合、情報表示部113は、
図19に示すように、火災が発生していることを示すマークMAaだけでなく、倒壊家屋が発生していることを示すマークMAb及び避難民がいることを示すマークMAcを表示させた画面を生成する。そして、情報表示部113は、生成した画面を操作端末5の出力装置に表示する。
【0088】
これにより、利用者は、操作端末5の出力装置に表示された画面を閲覧することで、火災が発生している場所等を容易に把握することが可能になる。そのため、利用者は、例えば、実施する必要がある対処を迅速に行うことが可能になる。
【0089】
図13に戻り、情報受付部112は、S32の処理で出力したイベント情報232のいずれかの選択を受け付けるまで待機する(S33のNO)。具体的に、情報受付部112は、例えば、
図19で説明した画面に表示されたマークのうちのいずれかの選択を受け付けるまで待機する。
【0090】
そして、S32の処理で出力したイベント情報232のいずれかの選択を受け付けた場合(S33のYES)、情報処理装置1の要求送信部114は、S33の処理で選択を受け付けたイベント情報232(イベント情報232a)に対応する撮像データ231が蓄積されているドローン2を特定する(S34)。
【0091】
具体的に、要求送信部114は、例えば、S33の処理で選択を受け付けたマークが表示されている座標を特定する。そして、要求送信部114は、例えば、
図17で説明したイベント情報132を参照し、特定した座標が「座標」に記憶されている情報の「ドローンID」に記憶された情報を特定する。
【0092】
その後、要求送信部114は、S33の処理で選択を受け付けたイベント情報232(イベント情報232a)に対応する撮像データ231の送信要求を、S34の処理で特定したドローン2に対して送信する(S35)。以下、撮像データ231の送信要求の具体例について説明を行う。
【0093】
[撮像データの送信要求の具体例]
図20は、撮像データ231の送信要求の具体例を説明する図である。以下、S33の処理において、
図17で説明したイベント情報232における5行目の情報に対応するマークが選択されたものとして説明を行う。
【0094】
図20に示す送信要求は、
図17で説明したイベント情報232と同様に、「ドローンID」、「日時」及び「情報ID」のそれぞれを項目として有する。
【0095】
具体的に、要求送信部114は、S35の処理において、
図17で説明したイベント情報232における5行目の情報から、「ドローンID」、「日時」及び「情報ID」のそれぞれに記憶された情報を特定する。そして、要求送信部114は、
図20に示すように、特定された情報を送信要求として生成する。
【0096】
これにより、情報処理装置1は、ドローン2に対して送信を要求する撮像データ231を特定するために最低限必要な情報のみを含む送信要求を生成することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、ドローン2とリモコン3との間における通信量をより抑制することが可能になる。
【0097】
[ドローンにおける撮像データ表示処理]
次に、ドローン2において行われる撮像データ取得処理のうち、撮像データ231の表示を行う処理(以下、撮像データ表示処理とも呼ぶ)について説明を行う。
図14は、ドローン2における撮像データ表示処理について説明するフローチャート図である。
【0098】
ドローン2の要求受付部215は、
図14に示すように、情報処理装置1から撮像データ231の送信要求を受け付けるまで待機する(S41のNO)。
【0099】
そして、撮像データ231の送信要求を受け付けた場合(S42のYES)、ドローン2のデータ送信部216は、S41の処理で受け付けた送信要求に対応する撮像データ231を情報処理装置1に対して送信する(S42)。
【0100】
これにより、情報処理装置1は、各ドローン2とリモコン3との間の通信状況が不安定である場合であっても、必要な撮像データ231を取得することが可能になる。
【0101】
[情報処理装置における撮像データ表示処理]
次に、情報処理装置1において行われる撮像データ取得処理のうち、撮像データ表示処理について説明を行う。
図15は、情報処理装置1における撮像データ表示処理について説明するフローチャート図である。
【0102】
情報処理装置1のデータ受付部115は、
図15に示すように、ドローン2から送信された撮像データ231を受け付けるまで待機する(S51のNO)。
【0103】
そして、撮像データ231を受け付けた場合(S51のYES)、情報処理装置1のデータ表示部116は、例えば、受け付けた撮像データ231を操作端末5の出力装置に表示する(S52)。
【0104】
これにより、利用者は、閲覧を希望した撮像データ231の内容を必要なタイミングで閲覧することが可能になる。
【0105】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、ドローン2が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データ231から生成するイベント情報232を情報格納領域130に記憶する。そして、情報処理装置1は、情報格納領域130に記憶されたイベント情報232の中からイベント情報232aの選択を受け付けた場合、イベント情報232aに対応する撮像データ231の送信要求をドローン2に送信する。
【0106】
その後、情報処理装置1は、ドローン2からイベント情報232aに対応する撮像データ231を受け付けた場合、受け付けた撮像データ231を閲覧可能に表示する。
【0107】
すなわち、本実施の形態におけるドローン2は、情報処理装置1に対する撮像データの送信を自発的に行うことなく、情報処理装置1から撮像データ231の送信要求を受け付けるまで待機する。そして、ドローン2は、情報処理装置1から撮像データ231の送信要求を受け付けたことに応じて、その送信要求に対応する撮像データ231を情報処理装置1に送信する。
【0108】
これにより、情報処理装置1は、ドローン2とリモコン3との間の通信状況が不安定である場合であっても、利用者が閲覧を要求した撮像データ231の取得を迅速に(例えば、リアルタイムに)行うことが可能になる。そのため、利用者は、ドローン2とリモコン3との間の通信状況に依らず、閲覧する必要があると判断した撮像データ231を必要なタイミングで閲覧することが可能になり、閲覧した撮像データ231の内容に応じた対処を迅速に行うことが可能になる。
【0109】
なお、例えば、S21の処理において、「イベント種別」に「-」以外の情報が設定されたイベント情報132を受け付ける頻度が所定の上限閾値の上回っていることを検知した場合、情報表示部113は、撮像データ231の撮像を行っているドローン2の数が不足していることを示す情報を操作端末5の出力装置に表示するものであってもよい。
【0110】
また、例えば、S21の処理において、「イベント種別」に「-」以外の情報が設定されたイベント情報132を受け付ける頻度が所定の下限閾値の下回っていることを検知した場合、情報表示部113は、撮像データ231の撮像を行っているドローン2の数が過剰であることを示す情報を操作端末5の出力装置に表示するものであってもよい。
【0111】
これにより、利用者は、例えば、操作端末5の出力装置に表示された情報を閲覧することで、撮像データ231の撮像を行うドローン2の数を現在の状況に応じた数に調整することが可能になる。
【0112】
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
【0113】
(付記1)
撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信し、
前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合、受け付けた前記特定の撮像データを閲覧可能に表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0114】
(付記2)
付記1において、
前記撮像装置は、他の装置から受信した移動指示に応じて飛行可能な装置である、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0115】
(付記3)
付記2において、
前記撮像装置は、
前記撮像データの取得に応じて、取得した前記撮像データに所定の対象物が映っているか否かを判定し、
前記所定の対象物が映っているか否かの判定結果を示す情報と、取得した前記撮像データを撮像した際の前記撮像装置の座標を示す情報とが含まれるように、前記イベント情報を生成し、
生成した前記イベント情報を前記コンピュータに送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0116】
(付記4)
付記3において、
前記撮像装置は、前記イベント情報を所定の時間間隔毎に生成する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0117】
(付記5)
付記3において、
前記記憶する処理では、前記撮像装置から前記イベント情報を受信したことに応じて、受信した前記イベント情報を前記記憶部に送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0118】
(付記6)
付記3において、
前記撮像装置は、複数の撮像装置を含み、
前記送信する処理では、
前記複数の撮像装置のうち、前記特定のイベント情報を生成した撮像装置を特定し、
特定した前記撮像装置に対して、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0119】
(付記7)
付記6において、さらに、
前記所定の対象物が映っていることを示す情報を含む前記イベント情報の前記撮像装置からの受信頻度が所定の閾値を上回った場合、前記複数の撮像装置の数が不足していることを示す情報を閲覧可能に表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0120】
(付記8)
付記6において、さらに、
前記所定の対象物が映っていないことを示す情報を含む前記イベント情報の前記撮像装置からの受信頻度が所定の閾値を下回った場合、前記複数の撮像装置の数が過剰であることを示す情報を閲覧可能に表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする撮像データ取得プログラム。
【0121】
(付記9)
撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信する要求送信部と、
前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合、受け付けた前記特定の撮像データを閲覧可能に表示するデータ表示部と、を有する、
ことを特徴とする撮像データ取得装置。
【0122】
(付記10)
付記9において、
前記撮像装置は、他の装置から受信した移動指示に応じて飛行可能な装置である、
ことを特徴とする撮像データ取得装置。
【0123】
(付記11)
付記10において、
前記撮像装置は、
前記撮像データの取得に応じて、取得した前記撮像データに所定の対象物が映っているか否かを判定し、
前記所定の対象物が映っているか否かの判定結果を示す情報と、取得した前記撮像データを撮像した際の前記撮像装置の座標を示す情報とが含まれるように、前記イベント情報を生成し、
生成した前記イベント情報を前記コンピュータに送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得装置。
【0124】
(付記12)
撮像装置が所定エリアを撮像することによって取得した撮像データから生成するイベント情報を記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された前記イベント情報の中から特定のイベント情報の選択を受け付けた場合、前記特定のイベント情報に対応する撮像データの送信要求を前記撮像装置に送信し、
前記撮像装置から前記特定のイベント情報に対応する特定の撮像データを受け付けた場合、受け付けた前記特定の撮像データを閲覧可能に表示する、
ことを特徴とする撮像データ取得方法。
【0125】
(付記13)
付記12において、
前記撮像装置は、他の装置から受信した移動指示に応じて飛行可能な装置である、
ことを特徴とする撮像データ取得方法。
【0126】
(付記14)
付記13において、
前記撮像装置は、
前記撮像データの取得に応じて、取得した前記撮像データに所定の対象物が映っているか否かを判定し、
前記所定の対象物が映っているか否かの判定結果を示す情報と、取得した前記撮像データを撮像した際の前記撮像装置の座標を示す情報とが含まれるように、前記イベント情報を生成し、
生成した前記イベント情報を前記コンピュータに送信する、
ことを特徴とする撮像データ取得方法。
【符号の説明】
【0127】
1:情報処理装置 2a:ドローン
2b:ドローン 2c:ドローン
3a:リモコン 3b:リモコン
3c:リモコン 5:操作端末