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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】保温・保冷皿
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/02 20060101AFI20230215BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
A47G19/02 C
A47G19/00 C
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018228139
(22)【出願日】2018-12-05
(65)【公開番号】P2020089532
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-10-28
(73)【特許権者】
【識別番号】518270562
【氏名又は名称】株式会社トミタ
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100106611
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 幸史
(74)【代理人】
【識別番号】100150968
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 悠有子
(72)【発明者】
【氏名】冨田 雅俊
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0383200(KR,Y1)
【文献】特開2005-143630(JP,A)
【文献】実開昭60-146475(JP,U)
【文献】登録実用新案第3051259(JP,U)
【文献】特開2009-268757(JP,A)
【文献】特開2006-204690(JP,A)
【文献】登録実用新案第3166761(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G19/00-19/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面である盛り付け面と、前記盛り付け面と対向する面に形成される開口面と、前記盛り付け面および前記開口面を接続する前記盛り付け面から垂直下側に延び前記開口面を形成する側面下端を有する側面と、を有し、直方体形状を有する箱体と、
排出口を有し、前記開口面に対して前記盛り付け面側に持ち上げられた状態で前記開口面を塞ぐ底面と、前記排出口を前記底面に対して前記盛り付け面側と逆側に突出して覆う蓋と、前記底面の周縁から前記側面に沿って垂直下側に、前記底面が前記開口面から持ち上げられる量に対応して延びる固定片と、を有する底面部材と、
前記側面下端の対向する一対の辺から一定の長さ前記側面の内側に延びて形成された脚形成面と、前記脚形成面上に形成される脚と、前記脚形成面および前記底面を繋ぐ接続片と、を有する脚形成部材と、を備え
前記箱体および前記底面部材は、前記盛り付け面を保温または保冷するための保温・保冷剤を収容する空間を形成し、
前記底面部材は、前記固定片が前記側面に固定されることにより前記箱体に固定されており、
前記脚形成部材は、前記底面部材に固定されている、保温・保冷皿。
【請求項2】
前記底面は、前記排出口に向かって傾斜する傾斜面である、請求項1記載の保温・保冷皿。
【請求項3】
前記底面部材は、前記固定片の前記底面の周縁と接続した固定片上端と逆側の固定片下端が前記側面下端と固定されることにより、前記箱体に固定される、請求項1または2記載の保温・保冷皿。
【請求項4】
前記脚形成部材は、前記脚形成面および前記接続片の周縁において前記底面部材に対して固定され、前記底面部材との接続箇所には隙間が形成されない、請求項1から3の何れか一項記載の保温・保冷皿。
【請求項5】
前記底面は、前記底面の周縁から前記排出口に向って形成された線状の底面側折り筋を有し、
前記接続片は、前記底面側折り筋と連続的に形成された接続片側折り筋を有する、請求項1から4の何れか一項記載の保温・保冷皿。
【請求項6】
前記排出口は、前記空間側と逆側に突出し前記蓋と嵌まり合うねじ構造を有する、
請求項1から5の何れか一項記載の保温・保冷皿。
【請求項7】
金属からなる、請求項1から6の何れか一項記載の保温・保冷皿。
【請求項8】
前記蓋は、前記側面下端よりも上側に位置する請求項1から7の何れか一項記載の保温・保冷皿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料理などを保温または保冷できる皿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1には、皿の下部に冷媒入りの冷媒室を設けた皿が開示されている。この皿は、底面側に栓体を有し、この栓体から水などの冷媒剤を出し入れさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実登3051259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の皿は、底面側から水などの冷媒剤を出し入れするものであるが、冷媒剤を出し入れする際の使い勝手や、皿自体の製造性については、一切考慮されていない。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、使い勝手がよく、優れたデザイン性を有する保温・保冷皿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る保温・保冷皿は、上述した課題を解決するために、平面である盛り付け面と、前記盛り付け面と対向する面に形成される開口面と、前記盛り付け面および前記開口面を接続する前記盛り付け面から垂直下側に延び前記開口面を形成する側面下端を有する側面と、を有し、直方体形状を有する箱体と、排出口を有し、前記開口面に対して前記盛り付け面側に持ち上げられた状態で前記開口面を塞ぐ底面と、前記排出口を前記底面に対して前記盛り付け面側と逆側に突出して覆う蓋と、前記底面の周縁から前記側面に沿って垂直下側に、前記底面が前記開口面から持ち上げられる量に対応して延びる固定片と、を有する底面部材と、前記側面下端の対向する一対の辺から一定の長さ前記側面の内側に延びて形成された脚形成面と、前記脚形成面上に形成される脚と、前記脚形成面および前記底面を繋ぐ接続片と、を有する脚形成部材と、を備え、前記箱体および前記底面部材は、前記盛り付け面を保温または保冷するための保温・保冷剤を収容する空間を形成し、前記底面部材は、前記固定片が前記側面に固定されることにより前記箱体に固定されており、
前記脚形成部材は、前記底面部材に固定されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る保温・保冷皿においては、使い勝手がよく、優れたデザイン性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態における保温・保冷皿の盛り付け面側を主に示す斜視図。
図2】保温・保冷皿の底面側を主に示す斜視図。
図3】保温・保冷皿の長さ方向に沿う側面から示す側面図。
図4】保温・保冷皿の分解斜視図。
図5図1の保温・保冷皿の透視図。
図6図3の保温・保冷皿の透視図。
図7】保温・保冷皿の短辺方向に沿う側面から示す透視図。
図8】変形例としての保温・保冷皿の盛り付け面側を主に示す斜視図。
図9図8の保温・保冷皿の底面側から見た構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る保温・保冷皿の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態においては、本発明に係る保温・保冷皿を料理を提供するための皿として説明する。
【0010】
図1は、本実施形態における保温・保冷皿1の盛り付け面11側を主に示す斜視図である。
図2は、保温・保冷皿1の底面側を主に示す斜視図である。
図3は、保温・保冷皿1の長辺方向に沿う側面13から示す側面図である。
図4は、保温・保冷皿1の分解斜視図である。
図5は、図1の保温・保冷皿1の透視図である。
図6は、図3の保温・保冷皿1の透視図である。
図7は、保温・保冷皿1の短辺方向に沿う側面13から示す透視図である。
【0011】
以下、「上」は、保温・保冷皿1を置いた際の上側をいい、図1の定義「To.」に従う。「下」は、保温・保冷皿1を置いた際の下側をいい、図1の定義「Bo.」に従う。
【0012】
保温・保冷皿1は、主に金属(例えば、ステンレス、アルミ、チタンなど)からなる、直方体形状を有する皿である。
【0013】
保温・保冷皿1(皿1)は、箱体10と、底面部材20と、脚形成部材30と、を有する。
【0014】
箱体10は、皿1の主たる外観をなす部材であり、下側の面が開口した直方体形状を有している。箱体10は、盛り付け面11と、開口面12と、側面13と、を有する。
【0015】
盛り付け面11は、皿1の上側の表面であり、使用時において料理などが盛り付けられる平面である。
【0016】
開口面12は、盛り付け面11と対向する面である下側に形成される開口である。開口面12は、箱体10の下側の周縁10a(側面13の下端13a)により区画されることにより形成される面である。
【0017】
側面13は、盛り付け面11および開口面12と垂直に交わり、盛り付け面11および開口面12を接続する。
【0018】
底面部材20は、開口面12側から箱体10を覆うことにより、皿1の内部に保温・保冷剤(図示せず)を収容する空間2(図5~7)を形成する。底面部材20は、底面21と、蓋27と、固定片28と、を有している。
【0019】
底面21は、開口面12の寸法に応じた板状部材であり、開口面12を塞ぐ(覆う)。また、底面21は、排出口22に向かって、下側に傾斜する傾斜面である。底面21は、排出口22に向って形成された線状の折り筋25(底面側折り筋)(図2)により、傾斜を方向付けられている。折り筋25は、底面21の各角から排出口22に向かう4本の線である。図4に示すように、皿1の長辺方向において排出口22を中心に一方側に形成された折り筋25a、25b、は排出口22の近傍21aで交わる。他方側に形成された折り筋25c、25dは、排出口22の近傍21bで交わる。
【0020】
底面21は、排出口22を有している。排出口22は、底面21のほぼ中心に形成されている円形の穴である。排出口22は、空間2側と逆側(底面21から下側)に突出して、蓋27と嵌まり合うねじ構造23を有している。
【0021】
蓋27は、排出口22のねじ構造23と嵌まり合うねじ蓋である。蓋27は、排出口22を底面21に対して下側(盛り付け面11側と逆側)に突出して覆っている。蓋27は、保温・保冷剤が漏れ出さないよう、樹脂などからなるパッキンを内側に有しているのが好ましい。
【0022】
固定片28は、底面21の周縁21cから側面13に沿う方向(下方向)に折れ曲がった片である。固定片28は、底面21が開口面12から持ち上げられる量に応じた延び量(上下方向長さ)を有している。
【0023】
底面部材20は、蓋27が開口面12よりも盛り付け面11側に位置するように、開口面12に対して盛り付け面11側に持ち上げられた状態で箱体10に固定されている。すなわち、底面部材20のうち、最も下側に突出した部材である蓋27が、側面13の下端13aよりも上側に位置する。底面部材20が箱体10に固定されることにより、箱体10および底面部材20は、盛り付け面11を保温または保冷するための保温・保冷剤を収容する空間2を形成する。
【0024】
脚形成部材30は、皿1に脚33を形成するための部材である。脚形成部材30は、皿1の長辺方向における両端である2箇所に設けられている。脚形成部材30は、底面部材20の下側で、底面部材20に対して固定されている。脚形成部材30は、脚形成面31と、脚33と、接続片35と、を有している。
【0025】
脚形成面31は、開口面12と同一面上に形成される平面である。脚形成面31は、皿1の長辺方向端部から一定の長さにおいて開口面12を覆っている。
【0026】
脚33は、脚形成面31上であり、側面13よりも内側に形成されている。脚33は、各脚形成面31上に、2個ずつ形成されている。脚33は、脚形成面31から突出した、先端が例えば球状の突起である。脚33は、脚形成面31に脚33に対応する凸形状を形成することにより形成されてもよいし、脚形成面31に別部材を取り付けて形成されてもよい。脚33は、例えば3~5mm程度の高さを有している。脚33は、皿1の使用時に、皿1にがたつきが生じないようにバランスを取ることができれば、形状、位置、および個数は特に限定されない。
【0027】
接続片35は、脚形成面31と、底面21とを繋ぐ板状部材である。接続片35は、脚形成面31の皿1の長辺方向内側の辺31aから一定の角度で上側に(底面21側に)折り曲げられて形成されている。接続片35は、脚形成面31と接続する辺35aと対向する辺35b側であって、皿1の短辺方向両端側に、折り筋36(接続片側折り筋)で上側に向かって折り曲げられた折り曲げ片37を有している。折り曲げ片37は、底面21に固定される辺35bを底面21の形状に沿わせるために形成されており、底面21の折り筋25により形成される傾斜に対応して形成されている。このため、この折り筋36は、視覚的には、図2に示すように、底面21の折り筋25と連続的に形成されている。すなわち、底面21の折り筋25と接続片35の折り筋36とは、交点36aで若干折れ曲がる1本の線を形成する。
【0028】
次に、皿1の組立手順について説明する。
【0029】
まず、脚形成部材30が底面部材20の皿1の長辺方向における両端側にそれぞれ配置される。その後、脚形成部材30の全周が、底面部材20(固定片28、底面21)に対して溶接(固定)される。脚形成部材30は、全周が溶接されるため、脚形成部材30と底面部材20との接続箇所には、水分などが侵入する隙間が形成されない。これにより、脚形成部材30は、底面部材20に固定され、2つの部材は一体となる。
【0030】
次に、底面部材20が、箱体10の開口面12から嵌め込まれることにより配置される。このとき、底面21と固定片28との境界をなす(底面と接続した周縁)辺28aとは逆側の辺28b、および箱体10の下側の周縁10aが、治具などで固定されることにより合わせられる。この状態で、辺28bの全周と周縁10aの全周とが溶接されて、底面部材20が箱体10に固定される。これにより、3つの部材は一体となる。
【0031】
上述した溶接方法は、例えば、溶接痕に対する外観や後処理の観点から、TIG溶接、YAGレーザ溶接などの溶接方法から適宜選択される。
【0032】
次に、皿1の使用方法について説明する。
【0033】
盛り付け面11に盛り付けられる料理に応じて、排出口22から保温剤または保冷剤が空間2に入れられる。保温剤は、例えばお湯である。保冷剤は、例えば水や氷である。排出口22が蓋27で閉じられ、盛り付け面11が上になるように皿1が置かれる。その後、盛り付け面11に、料理などが盛り付けられる。料理は、保温・保冷剤により温度が維持され、食べるのに適した状態で提供される。
【0034】
このような本実施形態における皿1は、使い勝手がよく、優れたデザイン性を有する。すなわち、底面21に傾斜が設けられているため、空間2から保温・保冷剤を排出する際に、保温・保冷剤は好適に排出され、空間2内部に水分などが残ることを低減することができる。また、排出口22(ねじ構造23)および排出口22を覆う蓋27は、空間2側ではなく外側(下側)に突出している。これにより、底面21の内側には、保温・保冷剤の排出口22への流れを遮るような突起物が形成されない。このため、皿1は、使用後の保温・保冷剤の排出作業において好適に排出させることができ、使い勝手がよく、衛生的である。
【0035】
また、側面13よりも内側に設けられた脚33により、皿1は設置面から脚33の高さ分だけ隙間を有する。これにより、皿1を、設置面に置く場合や、設置面から持ち上げる場合に、脚33の高さに相当する設置面と皿1の底面(脚形成面31や下端13a)との空間に指を掛け、容易に運搬できる。
【0036】
さらに、蓋27は皿1の底面(側面13の下端13a)から突出しない。また、皿1は、3~5mm程度の高さの脚33を、側面13よりも内側に有するため、使用時においては、例えば図1に示すように、使用者から蓋27および脚33が視認されず、皿1自体が設置面から浮いているような視覚的効果を有することができる。すなわち、皿1は、使用者からは箱体10のみが視認されることになる。これにより、皿1は、外観上斬新なデザインを有することができる。
【0037】
さらに、蓋27が側面13の下端13aから突出しない構成を有するために、開口面12よりも盛り付け面11側に底面21が持ち上げられている。この結果、皿1を支持するための脚33を底面21に設けようとすると、脚33の高さが高くなったり、構造が複雑になったりする。これに対し、皿1は、脚形成部材30を用いることにより、開口面12と同一面上に脚33を形成できると同時に、接続片35で底面部材20と脚形成部材30とを連続的に形成することができる。これにより、皿1の底面側が底面部材20と脚形成部材30との2部品から形成されているにもかかわらず、一体成形品のような外観を醸し出すことができる。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0039】
箱体は、立方体形状、円柱形状、三角柱形状、および他の多角形形状であってもよい。箱体(側面)の高さは、例えば保温・保冷剤を収容する容量やデザインに応じて適宜設定されればよい。箱体が、平面が垂直に連続して形成される直方体である例を説明したが、盛り付け面、側面が曲面であったり、傾斜面であったりしてもよい。
例えば、図8は、変形例としての保温・保冷皿100の盛り付け面111側を主に示す斜視図である。また、図9は、図8の保温・保冷皿100の開口面112側から見た構成図である。図8および図9に示すように、箱体101は、盛り付け面111および盛り付け面111と対向する開口面112および底面部材113が正方形である。このように、箱体101には、種々の形態を適用することができる。
【0040】
箱体は、表面加工が施されることにより、模様や色彩を有していてもよい。これにより、保温・保冷皿は、さらに優れたデザイン性を有することができる。
【0041】
底面部材と箱体との溶接箇所は、固定片と底面との境界部分であってもよい。
また、底面部材の固定片は、省略してもよい。この場合、底面の周縁が箱体の側面に溶接などで直接固定される。また、脚および脚形成部材は省略してもよい。脚形成部材は、上述した実施形態に限らず、側面よりも内側に、開口面から下側に向けて突出し、皿を支えることができる脚を形成できればどのようなものであってもよい。また、脚形成部材の全周は、底面部材と接続されている必要は無く、一部の周縁のみ接続されていてもよい。
【0042】
蓋は、側面の下端と皿の設置面との間に位置していれば、蓋の全体が側面の下端よりも上側に位置する必要はない。すなわち、蓋の一部が側面の下端よりも下側にあってもよい。排出口および蓋は、上述したねじ式のものに限らず、ゴム栓などで排出口を覆うようにしてもよい。
【0043】
保温・保冷皿が金属である例を説明したが、これに限らず樹脂などの他の部材であってもよい。
【0044】
本発明に係る保温・保冷皿は、保温・保冷した状態で維持したい対象物全てに適用することができ、盛り付け面に盛り付けられる料理を提供するための皿のみに限られない。
【符号の説明】
【0045】
1 保温・保冷皿(皿)
2 空間
10 箱体
11 盛り付け面
12 開口面
13 側面
20 底面部材
21 底面
22 排出口
23 ねじ構造
25 折り筋
27 蓋
28 固定片
30 脚形成部材
31 脚形成面
33 脚
35 接続片
36 折り筋
37 折り曲げ片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9