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  • 特許-酵素風呂浴槽 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】酵素風呂浴槽
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/00 20060101AFI20230215BHJP
   A61H 33/04 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
A61H33/00 E
A61H33/04 Z
A61H33/00 310C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022109408
(22)【出願日】2022-07-07
【審査請求日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】P 2021182281
(32)【優先日】2021-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年10月5日 串とお魚 かつ(兵庫県姫路市飾磨区矢倉町2-8)において販売、令和3年9月5日 株式会社 エークランプ(東京都港区赤坂6-19-33-305)において販売
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520335495
【氏名又は名称】マイルマイスター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】中村 剛
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201790677(CN,U)
【文献】特開平11-192277(JP,A)
【文献】特開2008-307327(JP,A)
【文献】実開昭49-091536(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 33/00-14
A47K 3/00-40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する天井部と、矩形形状の面を有する底面部と、前記底面部に立設される4つの側面部とを有する浴槽部を備え、前記浴槽部内に酵素が培養された粉体状浴剤で構成される温床部を収容可能な酵素風呂浴槽であって、
前記底面部及び前記4つの側面部は、内部に空間を有する筒状の金属製四角柱パイプ部を複数有し、複数の前記金属製四角柱パイプ部が面一となり、かつ、隣り合う前記金属製四角柱パイプ部により二重の壁部を形成するように連結されており、
前記各金属製四角柱パイプ部は、アルミニウムを含んで構成されており、
前記浴槽部の4つの側面部の内側には前記温床部が接触しており、前記浴槽部の4つの側面部の外側にはアルミ箔を含んで構成される第1断熱シート部が接触しており、前記第1断熱シート部の外側には所定の間隔をあけて木製の側壁部が配置されており、
前記底面部の底側には、前記第1断熱シート部が配置されており、さらに、前記第1断熱シート部の底側には樹脂製の第2断熱シート部が配置されていることを特徴とする酵素風呂浴槽。
【請求項2】
請求項1に記載の酵素風呂浴槽において、
前記4つの側面部の1つには、前記粉体状浴剤を入れ替えるための切り欠き部が構成されていることを特徴とする酵素風呂浴槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酵素風呂浴槽に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、美容や健康などに良い等の理由により、酵素風呂が流行している。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、浴剤要素としての米ぬかを発酵させ、発酵した米ぬかの中に入浴者が身体を埋めて、発酵熱によって温浴する酵素風呂であって、浴剤要素として、米ぬかに加えて、竹粉末を含み、浴剤要素として含まれる竹粉末の重量比率が、米ぬかの重量比率以下であり、浴剤要素として含まれる竹粉末と米ぬかとの重量比率が1:1~5である、酵素風呂が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、米ヌカ及びオガ屑等で成る入浴剤と、当該入浴剤を入れ、入浴者を入浴せしめるための複数の浴槽を有し、更に当該浴槽から上記入浴剤を周囲空気と共に吸引して排出するための排出管と、上記浴槽へ上記入浴剤を供給するための送出管と、上記送出管と上記排出管との間に設けられた空気ポンプから成る入浴剤給排装置を有する酵素風呂装置に於いて、上記入浴剤給排装置の上記排出管及び送出管の長さは、上記送出管を上記複数の浴槽の一方に挿入することができ、その状態で上記排出管を、他方の上記浴槽内の、上記空気ポンプから最も離隔した位置に到達せしめることができる長さとされており、更に上記空気ポンプは上記排出管で周囲空気と共に吸引された上記入浴剤を混気せしめるための混気室を有するものであることにより、上記入浴剤給排装置によって上記他方の浴槽からの上記入浴剤吸引と、上記空気ポンプに於ける上記入浴剤の混気と、上記一方の浴槽への入浴剤の供給を同時に行なわせしめることができ、しかも上記入浴剤給排装置は上記複数の浴槽間を移動せしめられるための移動手段が取着され、上記複数の浴槽に対し、上記入浴剤の吸引及び混気並びに供給を順次移動して行なわせしめられる酵素風呂装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-115248号公報
【文献】特開平2-119862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
酵素風呂は、酵素が培養された粉体状浴剤で構成される温床部の温度が下がってしまうと風呂として果たす役割が小さくなるため、保温性に優れていることが好ましい。
【0006】
本発明の目的は、保温性に優れた酵素風呂浴槽を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る酵素風呂浴槽は、開口部を有する天井部と、矩形形状の面を有する底面部と、前記底面部に立設される4つの側面部とを有する浴槽部を備え、前記浴槽部内に酵素が培養された粉体状浴剤で構成される温床部を収容可能な酵素風呂浴槽であって、前記底面部及び前記4つの側面部は、内部に空間を有する筒状の金属製四角柱パイプ部を複数有し、複数の前記金属製四角柱パイプ部が面一となり、かつ、隣り合う前記金属製四角柱パイプ部により二重の壁部を形成するように連結されており、前記各金属製四角柱パイプ部は、アルミニウムを含んで構成されており、前記浴槽部の4つの側面部の内側には前記温床部が接触しており、前記浴槽部の4つの側面部の外側にはアルミ箔を含んで構成される第1断熱シート部が接触しており、前記第1断熱シート部の外側には所定の間隔をあけて木製の側壁部が配置されており、前記底面部の底側には、前記第1断熱シート部が配置されており、さらに、前記第1断熱シート部の底側には樹脂製の第2断熱シート部が配置されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る酵素風呂浴槽において、前記4つの側面部の1つには、前記粉体状浴剤を入れ替えるための切り欠き部が構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、保温性に優れた酵素風呂を提供することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽を示す図である。
図2】本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽が複数の金属製四角柱パイプ部で構成されている様子を示す図である。
図3】本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽が複数の金属製四角柱パイプ部で構成されている様子を示す図である。
図4】本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽10を示す図である。図1(a)は、酵素風呂浴槽10の斜視図であり、図1(b)は、酵素風呂浴槽10において、温床部8が上層の温床部8aと下層の温床部8bとで構成されている様子を示す図である。
【0014】
図2は、本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽10が複数の金属製四角柱パイプ部14で構成されている様子を示す図である。図2(a)は、酵素風呂浴槽10の平面図であり、図2(b)は、酵素風呂浴槽10の正面図であり、図2(c)は、酵素風呂浴槽10の右側面図である。
【0015】
図3は、本発明に係る実施形態の酵素風呂浴槽10が複数の金属製四角柱パイプ部14で構成されている様子を示す図である。図3(a)は、一本の金属製四角柱パイプ部14の斜視図であり、図3(b)は、酵素風呂浴槽10の側面部12cの断面図である。
【0016】
酵素風呂浴槽10は、上下二層に分かれる温床部8を収容する浴槽部12を備えている。酵素風呂浴槽10は、美容や健康などに優れた効果を発揮する酵素風呂に適した浴槽である。
【0017】
温床部8は、上層の温床部8aと、下層の温床部8bの上下二層で構成されている。上層の温床部8aは、好気性の酵素が培養された粉体状浴剤で構成されている。下層の温床部8bは、嫌気性の酵素が培養された粉体状浴剤で構成されている。
【0018】
粉体状浴剤は、りんご、レモン及びパイナップル等の果物類、よもぎ、どくだみ及びタンポポ等の野草類、里芋及びさつま芋等の芋類、大豆及び玄米等の穀物類、オリゴ等、黒糖等の糖類及び蜂蜜等を細かく刻んだもの約50kgと、糖密50kgを混合しながら、適当な発酵槽に漬け込み、25~30℃に保たれた暗室におき、一日一回攪拌し約3~4週間寝かせると酵素が盛んに発酵するようになる。そこで、布地で果物等の残差を分離して酵素エキス液を得る。
【0019】
一人分の粉体状浴剤として、米糠を蒸気で蒸したもの30kgに酵素エキス液約20~30リットルを混合攪拌し乾燥させ、更に、檜のおが粉60kgを混ぜ、暫時寝かせることによって米糠及び檜のおが粉に酵素が培養された浴剤が得られる。
【0020】
浴槽部12内に、上記のように形成された粉体状浴剤を約30cm程度入れる。その後、この粉体状溶剤の表面に酵素エキス液を混ぜ、水を加えて加圧することによって、嫌気状態の下層の温床部8bを形成することができる。よって、下層の温床部8bにおいて、粉体状浴剤中の酵素は自然発酵し、常時約40~45℃程度の温度を有している。この下層の温床部8bは、半永久的に使用することができる。
【0021】
そして、下層の温床部8bの上に上記の粉体状浴剤を約30cm積み重ねる。そして、その表面を加圧し、約50~60リットルの水を散水し、所定時間放置することによって好気性状態の上層の温床部8aを得ることができる。このため、上層の温床部8aはおいて酵素は好気性状態で発酵し、浴剤を約50~65℃まで上昇させる。
【0022】
上層の温床部8aは、酵素の働きに伴い酸欠状態になるが、粉体状浴剤の温度は下層の温度よりも低くならないため、酵素の働きは緩慢になりにくく、よって、上層の温床部8aの表面を攪拌し加圧することによって再度、好気性にすれば、上層の温床部8aを50~65℃に維持しやすいものである。
【0023】
粉体状浴剤の主成分である蒸した米ぬか及び檜おが粉は熱不良導体であるため、入浴者の肌に触れる層に温度勾配が生じ、この結果、肌にやけどをさせることはない。
【0024】
浴槽部12は、浴槽内に酵素が培養された粉体状浴剤で構成される温床部8を収容可能な浴槽である。浴槽部12は、開口部を有する天井部12aと、矩形形状の面を有する底面部12bと、底面部12bに立設される4つの側面部12cとを有する。
【0025】
底面部12bは、例えば、長手方向の長さが2400mmであり、短手方向の長さが1200mmである矩形形状を有している。
【0026】
4つの側面部12のうち底面部12bの長手方向に沿って起立する正面側及び背面側の側面部12は、長手方向の長さが2400mmであり、短手方向の長さが720mmの高さ(長さ)である矩形形状を有している。
【0027】
4つの側面部12のうち底面部12bの長手方向に沿って起立する左側面側の側面部12は、長手方向の長さが1200mmであり、短手方向の長さが720mmの高さ(長さ)である矩形形状を有している。
【0028】
4つの側面部12のうち底面部12bの長手方向に沿って起立する左側面側の側面部12は、粉体状浴剤を入れ替えるための矩形形状の切り欠き部12dが形成されている。切り欠き部12dは、長手方向に約60cmであり、短手方向に約50cmmの矩形形状を有している。
【0029】
天井部12aは、酵素風呂を利用する入浴者が出入りするための開口部を有している。 底面部12b及び側面部12cは、内部に空間を有する筒状の金属製四角柱パイプ部14を複数有し、図3に示されるように、温床部8と接触する内側面14a、及び、木製の板部材16が接触する外側面14cにおいて、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一となるように連結されている。具体的には、図3に示されるように、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一となり、かつ、隣り合う金属製四角柱パイプ部14により二重の壁部を形成するように連結されている。
【0030】
金属製四角柱パイプ部14は、ここでは、アルミニウムを含んで構成されるものとして説明するが、その他の材料を用いてもよく、ステンレス、銅、クラッド材を用いて構成してもよい。アルミニウムの特徴は、熱伝導率が高く、比重が小さく軽量にすることができ、比熱が高い。ステンレスの特徴は、アルミニウムと比べると熱伝導率は低いものの保温性に優れており、強度が高い。銅は、熱伝導率がアルミニウムよりも高い。
【0031】
金属製四角柱パイプ部14は、例えば、高さが60mm、幅が30mm、厚みが2mm、長さが2400mmであれば、60mm×20個の金属製四角柱パイプ部14を連結させることで底面部12bを形成することが出来る。
【0032】
また、高さが60mm、幅が30mm、厚みが2mm、長さが2400mmの金属製四角柱パイプ部14を12個連結することで、正面側及び背面側の側面部12cを形成することが出来る。
【0033】
さらに、高さが60mm、幅が30mm、厚みが2mm、長さが1200mmの金属製四角柱パイプ部14を12個連結することで、左側面側の側面部12cを形成することが出来る。右側面側の側面部12cは、この金属製四角柱パイプ部14の12個連結して切り欠きを形成することで構成することが出来る。
【0034】
浴槽部12の外側表面には、木製の板部材16が装着されている。木製の板部材16は、浴槽に適したものであればよいが、例えば、抗菌性に優れ、防アリ、防ダニ効果もあって、かつ、消臭効果が高い檜を用いて構成することが好ましい。
【0035】
続いて、上記構成の酵素風呂浴槽10の作用について説明する。近年、美容や健康などに効果があることで酵素風呂が注目されている。特に女性から人気があるが、所定の時間毎に酵素風呂内の有機物である粉体状浴剤を掻き混ぜることで、好気性の酵素の発酵熱を発生させる必要がある。
【0036】
酵素風呂浴槽10によれば、浴槽部12内に収容されている温床部8は、上下二層に分かれており、空気に触れることなく生育可能な嫌気性の酵素を含む下層の温床部8bが配置されており、下層の温床部8bの上には、空気に触れて生育する好気性の酵素を含む上層の温床部8aが配置されている。
【0037】
浴槽部12内の温床部が全て好気性の酵素で構成されている場合には、上述した掻き混ぜを行うメンテナンスの際には、浴槽部12の底面からしっかりと掻き混ぜる必要があるが、酵素風呂浴槽10によれば、上層の温床部8aの部分だけを掻き混ぜればよいため、メンテナンスが楽であるという利点がある。
【0038】
また、酵素風呂浴槽10によれば、浴槽部12の底面部12b及び側面部12cは、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一となるように連結されいる。このように、各金属製四角柱パイプ部14は、内部が空洞であることにより浴槽部12内の熱が外に逃げることを遮断しつつ、側面部が複数の金属製四角柱パイプ部14で区画されて二重の壁部が形成されるため、全体が空洞である側面に比べて強度を保つことができる。すなわち、隣り合う金属製四角柱パイプ部14を面一に並べて底面部12b及び側面部12cを形成することで強度を保ちながら浴槽部12内の熱を保つ保温効果を奏する。ここで、外側面14cと内側面14aとの間には空間領域14bが形成されているため、保温効果があるとともに、結露を防ぐことができるという利点がある。
【0039】
そして、図3(b)に示されるように、断面形状がロの字状の金属製四角柱パイプ部14が連結されているため、外側面14cと内側面14aの間が完全な空間である場合に比べて強度に優れている。すなわち、酵素風呂浴槽10によれば、強度に優れ、かつ、結露を防ぐことができ、かつ、保温性に優れているという顕著な効果を奏する。
【0040】
さらに、酵素風呂浴槽10によれば、強度に優れ、かつ、結露を防ぐことができ、かつ、保温性に優れている浴槽部12の外側に檜などで構成される木製の板部材16が装着されているため、意匠性にも優れ、抗菌効果や消臭効果を高めることができるという利点がある。
【0041】
次に、酵素風呂浴槽10の変形例である酵素風呂浴槽10aについて説明する。図4は、酵素風呂浴槽10aを示す図である。酵素風呂浴槽10aと酵素風呂浴槽10の相違点は、底面部13b及び側面部13cのみであり、その他はほぼ同一の構成であるため、以下では、相違点を中心に説明する。
【0042】
底面部13bは、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一となり、かつ、隣り合う金属製四角柱パイプ部14により二重の壁部を形成するように連結されて構成されている。ここで、金属製四角柱パイプ部14はアルミニウムで構成されている。
【0043】
そして、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一で並んで形成される底面の底側(下側)に第1断熱シート18が設けられている。ここで、第1断熱シート18は、アルミ箔を含んで構成される断熱材であり、熱反射性、吸音性、遮音性、防音性に優れている。
【0044】
さらに、底面部13bは、図4に示されるように、第1断熱シート18の底側(下側)に第2断熱シート20が設けられている。ここで、第2断熱シート部20は、樹脂を含んで構成される断熱材であり、例えば、押出法ポリスチレンフォームの断熱材・保温材で構成することが出来る。
【0045】
側面部13cは、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一となり、かつ、隣り合う金属製四角柱パイプ部14により二重の壁部を形成するように連結されて構成されている。ここで、金属製四角柱パイプ部14はアルミニウムで構成されている。
【0046】
そして、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一で並んで形成される側面の外側(浴槽部12と反対側)に第1断熱シート18が設けられている。そして、第1断熱シート18のさらに外側には、木製の板部材16が設けられている。
【0047】
酵素風呂浴槽10aによれば、酵素風呂浴槽10と同様に底面部13b及び側面部13cが複数の金属製四角柱パイプ部14が面一で並んで形成されているため、強度を保ちながら浴槽部12内の熱を保つ保温効果を奏する。さらに、酵素風呂浴槽10aによれば、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一で並んで形成される側面及び底面の外側に断熱シートが設けられているため、より一層浴槽部12の保温性を高めることができるという顕著な効果を奏する。
【符号の説明】
【0048】
8 温床部、8a 上層の温床部、8b 下層の温床部、10,10a 酵素風呂浴槽、12 浴槽部、12a 天井部、12b 底面部、12c 側面部、12d 切り欠き部、13b 底面部、13 側面部c、14 金属製四角柱パイプ部、14a 内側面、14b 空間領域、14c 外側面、16 板部材、18 第1断熱シート、20 第2断熱シート。

【要約】
【課題】保温性に優れた酵素風呂浴槽を提供することである。
【解決手段】酵素風呂浴槽10は、開口部を有する天井部12aと、矩形形状の面を有する底面部12bと、底面部12bに立設される4つの側面部12cとを有する浴槽部12を備え、浴槽部12内に酵素が培養された粉体状浴剤で構成される温床部8を収容可能な酵素風呂浴槽10であって、底面部12b及び4つの側面部12cは、内部に空間を有する筒状の金属製四角柱パイプ部14を複数有し、複数の金属製四角柱パイプ部14が面一となり、かつ、隣り合う金属製四角柱パイプ部14により二重の壁部を形成するように連結されており、各金属製四角柱パイプ部14は、アルミニウムを含んで構成されている。
【選択図】図1


図1
図2
図3
図4