(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】スパークプラグ
(51)【国際特許分類】
H01T 13/54 20060101AFI20230215BHJP
【FI】
H01T13/54
(21)【出願番号】P 2019087424
(22)【出願日】2019-05-07
【審査請求日】2020-06-30
【審判番号】
【審判請求日】2022-01-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004547
【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】後澤 達哉
【合議体】
【審判長】小川 恭司
【審判官】久島 弘太郎
【審判官】内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-35854(JP,A)
【文献】特開2012-199236(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01T 13/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心電極と、
前記中心電極の先端部に対向する対向部を有し、前記対向部と前記中心電極の前記先端部との間に放電ギャップを形成する接地電極と、
前記中心電極の前記先端部が自身の先端よりも露出した状態で前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、
前記絶縁体を内部に収容する筒状の主体金具と、
前記中心電極の前記先端部と、前記接地電極の前記対向部と、を先端側から覆って、副室を形成するとともに、前記主体金具の先端側に接合され、貫通孔たる噴孔が形成され
たカバー部と、
を備えたスパークプラグであって、
前記カバー
部を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10
-5/K)と、前記主体金具の常温での第2熱膨張率B(10
-5/K)とは、式(1)を満たすスパークプラグ。
A<B …式(1)
【請求項2】
前記第1熱膨張率A(10
-5/K)と、前記第2熱膨張率B(10
-5/K)とは、式(2)を満たす請求項1に記載のスパークプラグ。
0.84<A/B<1.00 …式(2)
【請求項3】
前記接地電極は、前記主体金具に接続され、
前記主体金具は、自身の先端側に燃焼室と螺合されるねじ部を有し、
前記カバー部と、前記主体金具との接合部分が、前記接地電極よりも先端側に位置する請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスパークプラグに関する。
【背景技術】
【0002】
点火室を備えたスパークプラグが開発されている。例えば、特許文献1のプレチャンバー点火プラグは、円筒状の金属製のハウジングと、中心電極と接地電極との両方を取り囲み点火室を形成する点火室キャップと、を備えている。点火室キャップは、混合気が燃焼室から点火室へ流入することを許容する複数のオリフィスが形成されている。この点火プラグでは、点火室内での着火によりオリフィスから燃焼室内にトーチ状の火炎を噴出させて燃焼室内の混合気を燃焼させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された点火プラグでは、点火室がオリフィスを除いて閉じられている構造であるため、着火時に点火室内部の温度が高くなり易い。特に、点火室内部の温度は、先端側ほど高くなる傾向にある。また、点火室キャップとハウジングとの接合部分は、溶接されているため、冷熱が生じると熱応力が発生することになる。この熱応力は、熱勾配が大きくなるほど大きくなり、クラックを生じさせ易くなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、副室を形成するカバー部を備えるスパークプラグにおいて、カバー部と主体金具の接合部分にクラックが生じることを防ぐことを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)中心電極と、
前記中心電極の先端部に対向する対向部を有し、前記対向部と前記中心電極の前記先端部との間に放電ギャップを形成する接地電極と、
前記中心電極の前記先端部が自身の先端よりも露出した状態で前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、
前記絶縁体を内部に収容する筒状の主体金具と、
前記中心電極の前記先端部と、前記接地電極の前記対向部と、を先端側から覆って、副室を形成するとともに、前記主体金具の先端側に接合され、貫通孔たる噴孔が形成されたカバー部と、
を備えたスパークプラグであって、
前記カバー部を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)と、前記主体金具の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)とは、式(1)を満たすスパークプラグ。
A<B …式(1)
【0006】
本発明のスパークプラグは、カバー部を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)と、主体金具の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)と、の関係としてA<Bとなる構成を採用することで、主体金具とカバー部の接合部分に生じる熱応力を低減させることができ、接合部分にクラックが生じることを防ぐことができる。
【0007】
(2)前記第1熱膨張率A(10-5/K)と、前記第2熱膨張率B(10-5/K)とは、式(2)を満たす(1)に記載のスパークプラグ。
0.84<A/B<1.00 …式(2)
【0008】
このスパークプラグは、カバー部を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)と、主体金具の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)と、の関係式として0.84<A/B<1.00となる構成を採用することで、カバー部の熱膨張の度合いと主体金具の熱膨張の度合いの差によって発生する応力の差を低減し、カバー部と主体金具との間に発生する熱応力を低減し、クラックが生じることを防ぐことができる。
【0009】
(3)前記接地電極は、前記主体金具に接続され、
前記主体金具は、自身の先端側に燃焼室と螺合されるねじ部を有し、
前記カバー部と、前記主体金具との接合部分が、前記接地電極よりも先端側に位置する(1)又は(2)に記載のスパークプラグ。
【0010】
このスパークプラグは、主体金具がねじ部を介して燃焼室と螺合されるため、主体金具の先端側に生じる熱がねじ部を介して燃焼室側に逃がされる。そして、接地電極がカバー部と主体金具との接合部分よりも後端側にあることでねじ部と近い位置となるため、放電ギャップ付近で生じる熱を、接地電極から主体金具のねじ部を介して燃焼室側に逃がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態におけるスパークプラグの構成を示す断面図である。
【
図2】第1実施形態におけるスパークプラグの一部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、スパークプラグ100の第1実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明では、
図1の下方側をスパークプラグ100の先端側(前方側)と呼び、
図1の上方側を後端側とする。
図1は、第1実施形態におけるスパークプラグ100の概略構成を示す断面図である。
図1では、スパークプラグ100の中心軸線CX(スパークプラグの軸線)が一点鎖線で図示されている。
【0013】
スパークプラグ100は、内燃機関に取り付けられて、燃焼室内の混合気の点火に用いられる。内燃機関に取り付けられたときには、スパークプラグ100の先端側(紙面下側)は内燃機関の燃焼室内に配置され、後端側(紙面上側)は燃焼室の外部に配置される。スパークプラグ100は、中心電極10と、接地電極13と、絶縁体20と、端子電極30と、主体金具40と、を備えている。
【0014】
中心電極10は、軸状の電極部材によって構成され、その中心軸がスパークプラグ100の中心軸線CXと一致するように配置されている。中心電極10は、その先端部11が、主体金具40の先端側開口部40Aよりも後端側(紙面上側)に位置するように、絶縁体20を介して主体金具40に保持されている。中心電極10は、後端側に配置されている端子電極30を介して外部電源に電気的に接続される。
【0015】
接地電極13は、主体金具40の先端側開口部40Aよりわずかに後端側(紙面上側)の位置から、中心電極10の先端部11よりわずかに先端側(紙面下側)の位置に向かって延伸している棒状の電極である。具体的には、接地電極13は、主体金具40の先端側開口部40Aのわずかに後端側(紙面上側)の位置に接続されている。そして、接地電極13は、中心電極10の先端部11の前方まで延びている。
図2に示すように、接地電極13は、中心電極10の先端部11に対向する対向部13Aを有している。接地電極13の対向部13Aと、中心電極10の先端部11との間に放電ギャップSGが形成されている。
【0016】
絶縁体20は、中心を貫通する軸孔21を有する筒状部材である。絶縁体20は、例えば、アルミナや、窒化アルミニウム等のセラミック焼結体によって構成される。絶縁体20の軸孔21の先端側には、中心電極10が、その先端部11が露出した状態で収容されている。軸孔21の後端側には軸状の電極部材である端子電極30が保持されている。端子電極30の後端部31は、外部電源と接続可能なように、絶縁体20の後端開口部22から延出している。中心電極10と端子電極30とは、火花放電発生時における電波雑音の発生を抑制するために、ガラスシール材に挟まれた抵抗体35を介して電気的に接続されている。絶縁体20の中心軸は、スパークプラグ100の中心軸線CXと一致している。
【0017】
主体金具40は、中心に筒孔41を有する略円筒状の金属部材である。主体金具40は、例えば、低炭素鋼、銅系合金等によって構成される。主体金具40の中心軸はスパークプラグ100の中心軸線CXと一致する。主体金具40の先端側開口部40A付近には、上述したように、接地電極13が取り付けられている。
図2に示すように、主体金具40の先端側開口部40Aは、内縁部分から後端側に凹む凹部40Bが形成されている。また、主体金具40の内側における縮径部分と絶縁体20との間には、パッキン43が設けられている。パッキン43は、例えば、主体金具40を構成する金属材料よりも軟質の金属材料によって構成されている。また、主体金具40は、自身の先端側に燃焼室と螺合されるねじ部45を有している。ねじ部45は、主体金具40の先端側から後端側に向かう螺旋状のねじ山によって構成されている。
【0018】
スパークプラグ100は、カバー部50を備えている。カバー部50は、ドーム状に形成されている。カバー部50は、例えば、ステンレス、ニッケル系合金、銅系合金等によって構成される。カバー部50は、主体金具40の先端に環状に接合されている。カバー部50と主体金具40の接合部分60は、公知の溶接法(レーザー溶接等)によって形成されている。カバー部50と主体金具40の接合部分60は、接地電極13よりも先端側に位置している。
図2に示すように、カバー部50の後端側開口部52Aは、主体金具40の先端側開口部40Aに接合されている。カバー部50の後端側開口部52Aは、内縁部分から後端側に突出する凸部52Bが形成されている。カバー部50の凸部52Bは、主体金具40の凹部40Bに嵌まり込んでいる。これによりカバー部50が熱膨張するときに、凸部52Bが凹部40Bに嵌まり込む方向に膨張するため、カバー部50と主体金具40の接合が外れ難くなる。
【0019】
カバー部50は、中心電極10の先端部11、及び接地電極13の対向部13Aを前方側から覆っている。カバー部50によって囲まれた空間が、プレチャンバー空間(副室)63とされている。カバー部50は、後端側からその頂部51Aに近いほど厚みが徐々に小さくなっている。
【0020】
図2に示すように、カバー部50には、その頂部51Aよりも後端側に複数の噴孔61が形成されている。噴孔61は、例えば、4個形成されている。噴孔61はいずれも略円柱形の貫通孔である。噴孔61はいずれも、自身の中心軸線AXがスパークプラグ100の中心軸線CXに対して傾斜している。複数の噴孔61は、スパークプラグ100の中心軸線CXを中心とする仮想円周上に位置している。複数の噴孔61は、上記仮想円周上において等間隔に配列している。カバー部50に覆われた空間であるプレチャンバー空間63は、着火室として構成され、噴孔61を介して燃焼室と連通する。
【0021】
本第1実施形態のスパークプラグ100は、カバー部50を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)と、主体金具40の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)とが、下記(1)式を満たす。
A<B …(1)
1.04≦A≦1.77 …(3)
1.22≦B≦1.78 …(4)
このスパークプラグ100は、カバー部50を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)と、主体金具40の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)と、の関係としてA<Bとなる構成を採用することで、主体金具40とカバー部50の接合部分60に生じる熱応力を低減させることができ、接合部分60にクラックが生じることを防ぐことができる。
【0022】
また、本第1実施形態のスパークプラグ100は、第1熱膨張率A(10-5/K)と、第2熱膨張率B(10-5/K)とが、下記(2)式を満たす。
0.84<A/B<1.00 …(2)
このスパークプラグ100は、カバー部50を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)と、主体金具40の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)と、の関係式として0.84<A/B<1.00となる構成を採用することで、カバー部50の熱膨張の度合いと主体金具40の熱膨張の度合いの差によって発生する応力の差を低減し、カバー部50と主体金具40との間に発生する熱応力を低減し、接合部分60にクラックが生じることを防ぐことができる。
【0023】
また、本第1実施形態のスパークプラグ100は、接地電極13が、主体金具40に接続されている。主体金具40は、自身の先端側に燃焼室と螺合されるねじ部45を有している。そして、カバー部50と、主体金具40との接合部分60が、接地電極13よりも先端側に位置している。
このスパークプラグ100は、主体金具40がねじ部45を介して燃焼室と螺合されるため、主体金具40の先端側に生じる熱がねじ部45を介して燃焼室側に逃がされる。そして、接地電極13がカバー部50と主体金具40との接合部分60よりも後端側にあることでねじ部45と近い位置となるため、放電ギャップSG付近で生じる熱を、接地電極13から主体金具40のねじ部45を介して燃焼室側に逃がし易くなる。
【実施例】
【0024】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
【0025】
1.実験1(第1実施形態に対応する実験)
(1)実験方法
(1.1)実験例1(実施例)
図1、2に示されるスパークプラグ100のサンプルを用いた。詳細な条件は、下記の表1に記載した。このスパークプラグ100は、第1実施形態の要件を満たしている。表1において、実験例を「No.」を用いて示す。表1のNo.3~6,9,10,12~18は実施例である。
(1.2)実験例2(比較例)
図1、2に示されるスパークプラグ100とは異なる構成のスパークプラグのサンプルを用いた。詳細な条件は、下記の表1に記載した。このスパークプラグは、第1実施形態の要件を満たしていない。表1において「1*」のように、「*」が付されている場合には、比較例であることを示している。すなわち、表1のNo.1,2,7,8,11は比較例である。
【0026】
(2)評価方法
(2.1)耐剥離性評価試験
各サンプルについて、耐剥離性評価試験を行った。耐剥離性評価試験の概要は次の通りである。各サンプルを、排気量1.3Lの自然吸気エンジンに取り付け、エンジンを運転して、高負荷となる全開状態(6000rpm)と、低負荷となるアイドル状態と、をそれぞれ60秒ずつ維持する制御を繰り返す冷熱耐久試験を、合計100時間行った。冷熱耐久試験後の各サンプルを、樹脂埋めし、カバー部と主体金具の接合部分の半断面(スパークプラグ100の中心軸線CXを通る平面の一方面側の断面)を光学顕微鏡で観察した。光学顕微鏡を用いて半断面を観察することによって、断面に沿った接合部分の長さと、酸化スケールの長さと、を測定した。接合が維持されている部分には、酸化スケールが発生せず、剥離が発生している部分には、酸化スケールが発生するため、接合が維持されている部分と、剥離が発生している部分と、を特定することができる。そして、半断面において、カバー部と主体金具の接合部分の全体の長さに対する、剥離が発生している部分の長さの割合(剥離割合)を算出した。
<耐剥離性の評価>
評価は以下のような3段階で行った。その結果を、表1の「耐剥離性」の欄に示した。
評価 ◎:剥離割合が10%未満
〇:剥離割合が10%以上50%未満
×:剥離割合が50%以上
【0027】
【0028】
(3)評価結果
実験例1(比較例)では、主体金具の常温での第2熱膨張率B(10-5/K)に対する、カバー部を構成する材料の常温での第1熱膨張率A(10-5/K)の割合A/Bが1.00であり、「耐剥離性」の評価が×であった。また、実験例2,7,8,11(比較例)では、A/Bがそれぞれ1.46、1.09、1.45、1.00であり、いずれも「耐剥離性」の評価が×であった。一方で、実験例3~6,9,10,12~18(実施例)では、いずれもA/B<1、すなわちA<Bであり、いずれも「耐剥離性」の評価が◎,又は〇であった。このように、実施例は、上記(1)式(A<B)を満たすことで、比較例と比較して、カバー部50と主体金具40の接合部分60の剥離が抑制されていた。
【0029】
実験例10,12~16,18(実施例)では、A/Bがそれぞれ0.68、0.58、0.62、0.62、0.62、0.75、0.65であり、「耐剥離性」の評価が〇であった。一方で、実験例3~6,9,17(実施例)では、いずれも0.84<A/B<1.00であり、いずれも「耐剥離性」の評価が◎であった。このように、実施例は、上記(2)式(0.84<A/B<1.00)を満たすことで、カバー部50と主体金具40の接合部分60の剥離がより一層抑制されていた。
【0030】
<他の実施形態(変形例)>
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【0031】
(1)上記実施形態では、カバー部の形状は、特定形状としたが、その形状は適宜変更することができる。カバー部の形状は、例えば、円筒、四角の箱型、円錐等とすることができる。
(2)上記実施形態では、特定数の噴孔を備えたスパークプラグを例示したが、噴孔の数は、特に限定されず、適宜変更できる。また、噴孔の配置、貫通方向も適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0032】
10…中心電極
11…先端部
13…接地電極
13A…対向部
20…絶縁体
21…軸孔
22…後端開口部
30…端子電極
31…後端部
35…抵抗体
40…主体金具
40A…先端側開口部
40B…凹部
41…筒孔
43…パッキン
45…ねじ部
50…カバー部
51A…頂部
52A…後端側開口部
52B…凸部
60…接合部分
61…噴孔
63…プレチャンバー空間(副室)
100…スパークプラグ
AX…中心軸線
CX…中心軸線
SG…放電ギャップ