(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】フェンス
(51)【国際特許分類】
E04H 17/14 20060101AFI20230215BHJP
【FI】
E04H17/14 102B
(21)【出願番号】P 2020002970
(22)【出願日】2020-01-10
【審査請求日】2021-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000180302
【氏名又は名称】四国化成ホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000126207
【氏名又は名称】シコク景材関東株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001704
【氏名又は名称】弁理士法人山内特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大林 武留
(72)【発明者】
【氏名】増田 航大
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 亮
【審査官】齋藤 卓司
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-177230(JP,A)
【文献】特開2002-285739(JP,A)
【文献】特開2019-065651(JP,A)
【文献】米国特許第05639069(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 17/00-17/26
E04F 15/00-15/22
E06B 7/00- 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のルーバー材が並列に配置されたフェンスであって、
前記ルーバー材は、前記フェンスの両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材と、前記フェンスの両端部のそれぞれに取付けられる端部ルーバー材とからなり、
前記中間部ルーバー材は、
断面四角形の格子体を備え、該格子体の対角となる2カ所の角部に互いに外向きに延びる一対のフィンを備えており、
前記端部ルーバー材は、
断面四角形の格子体を備え、該格子体の1カ所の角部に外向きに延びる1本のフィンを備えている
ことを特徴とするフェンス。
【請求項2】
前記端部ルーバー材および前記中間部ルーバー材は、全てその両端部が、取付枠にビスで止められており、前記端部ルーバー材がフェンスの両端部を形作る構成部材となっている
ことを特徴とする請求項1記載のフェンス。
【請求項3】
前記ルーバー材が縦ルーバー材であって、複数本の縦ルーバー材が上下の取付枠に取付けられ、かつ前記上下の取付枠が上下の胴縁に取付けられたフェンスにおいて、
前記縦ルーバー材は、前記フェンスの左右両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材と、前記フェンスの左右両端部にそれぞれ取付けられる端部ルーバー材とからなり、
前記中間部ルーバー材
の前記一対のフィンは、
左右方向に延
びており、
前記端部ルーバー材
の前記1本のフィンは、横方向に延
びている
ことを特徴とする請求項1または2記載のフェンス。
【請求項4】
前記ルーバー材が横ルーバー材であって、複数本の横ルーバー材が左右の取付枠に取付けられたフェンスにおいて、
前記横ルーバー材は、前記フェンスの上下両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材と、前記フェンスの上下両端部にそれぞれ取付けられる端部ルーバー材とからなり、
前記中間部ルーバー材の前記一対のフィンは、上下方向に延びており、
前記端部ルーバー材の前記1本のフィンは、上方向または下方向に延びている
ことを特徴とする請求項1または2記載のフェンス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェンスに関する。さらに詳しくは、本発明は、複数本のルーバー材を備えたフェンスに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の敷地を仕切ったり取り囲む等の用途に用いられるフェンスとして、特許文献1,2の従来技術がある。
特許文献1の
図1から
図5に示す従来技術は、複数本の横ルーバー材(文献1のルーバー材6)を備えたフェンスである。このフェンスでは、横ルーバー材を複数本横向きに並べたうえで、各横ルーバー材の両部のそれぞれを左右の取付枠に固定し、この左右の取付枠を上下の胴縁(文献1の枠材1,1)に固定している。また、左右の取付枠には、端部カバーが取付けられている。その取付けは上下の胴縁にビス固定することにより行われている(特許文献1の段落0010)。
【0003】
特許文献2に示す従来技術は、複数本の縦ルーバー材(文献2の格子材13a,13b)を縦向きに配置したフェンスである。このフェンスでは、各縦ルーバー材の上端部と下端部のそれぞれを上下の取付枠に固定し、この上下の取付枠を上胴縁(文献2の笠木7)と下胴縁(文献2の下弦材9)に取付けている。フェンスの左右の両端には、端部枠(文献2の縦材11)が取付けられている。この端部枠の取付けは上下の胴縁に固定することにより行われている(特許文献2の段落0009)。
【0004】
上記特許文献1のフェンスでは、フェンスの上下両端部では横ルーバー材に隣接して寸法や形状の違う胴縁が位置するため、フェンスの上下両端部での見かけの連続性が失われている。また、特許文献2のフェンスでは、フェンスの端部では縦ルーバー材に隣接して寸法や形状の違う端部枠が位置するため、フェンスの左右両端部での見かけの連続性が失われている。したがって、スマートな外観に欠けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-44440号公報
【文献】特開2019-65651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、フェンスの端部で連続性のあるスマートな外観が実現できるフェンスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明のフェンスは、複数本のルーバー材が並列に配置されたフェンスであって、前記ルーバー材は、前記フェンスの両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材と、前記フェンスの両端部のそれぞれに取付けられる端部ルーバー材とからなり、前記中間部ルーバー材は、断面四角形の格子体を備え、該格子体の対角となる2カ所の角部に互いに外向きに延びる一対のフィンを備えており、前記端部ルーバー材は、断面四角形の格子体を備え、該格子体の1カ所の角部に外向きに延びる1本のフィンを備えていることを特徴とする。
第2発明のフェンスは、第1発明において、前記端部ルーバー材および前記中間部ルーバー材は、全てその両端部が、取付枠にビスで止められており、前記端部ルーバー材がフェンスの両端部を形作る構成部材となっていることを特徴とする。
【0008】
第3発明のフェンスは、第1または第2発明において、前記ルーバー材が縦ルーバー材であって、複数本の縦ルーバー材が上下の取付枠に取付けられ、かつ前記上下の取付枠が上下の胴縁に取付けられたフェンスにおいて、前記縦ルーバー材は、前記フェンスの左右両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材と、前記フェンスの左右両端部にそれぞれ取付けられる端部ルーバー材とからなり、前記中間部ルーバー材の前記一対のフィンは、左右方向に延びており、前記端部ルーバー材の前記1本のフィンは、横方向に延びていることを特徴とする。
第4発明のフェンスは、第1または第2発明において、前記ルーバー材が横ルーバー材であって、複数本の横ルーバー材が左右の取付枠に取付けられたフェンスにおいて、
前記横ルーバー材は、前記フェンスの上下両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材と、前記フェンスの上下両端部にそれぞれ取付けられる端部ルーバー材とからなり、
前記中間部ルーバー材の前記一対のフィンは、上下方向に延びており、
前記端部ルーバー材の前記1本のフィンは、上方向または下方向に延びていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)フェンスの端部には端部ルーバー材を配置しており、端部ルーバー材はフィンを1本有するほかは中間部ルーバー材と外見上同じデザインにできるので、フェンスを連続性のあるスマートな外観にすることができる。つまり、縦ルーバー材を用いたフェンスでは、左右方向のデザインの連続性を実現でき、横ルーバー材を用いたフェンスでは上下方向のデザインの連続性を実現できる。
b)中間部ルーバー材における一対のフィンは格子体における対角となる角部から突出しているので、並列するように立て並べると隣接する中間部ルーバー材のフィン同士がフェンスの厚さ方向に間隔をあけて重なり合う。このため、風通しの確保と見通しの遮蔽が行える。端部ルーバー材は1本のフィンを隣接する中間部ルーバー材の1本のフィンに対して配置すると、従来技術における端部枠の代用となり、フェンス端部の仕舞いが行え、フェンスの中間部から端部に至るまで連続性のあるスマートな外観にできる。
第2発明によれば、端部ルーバー材がフェンスの両端部を形作る構成部材となっていることで、フェンスの一端部から他端部に至るまでの間で連続性のあるスマートな外観にできる。
【0010】
第3発明によれば、フェンスの左右両端部には端部ルーバー材を配置しており、端部ルーバー材はフィンを1本有するほかは中間部ルーバー材と外見上同じデザインにできるので、フェンスを左右方向に連続性のあるスマートな外観にすることができる。
第4発明によれば、フェンスの上下両端部には端部ルーバー材を配置しており、端部ルーバー材はフィンを1本有するほかは中間部ルーバー材と外見上同じデザインにできるので、フェンスを上下方向に連続性のあるスマートな外観にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施例に係るフェンスFを設置した状態の正面図である。
【
図3】
図2に示すフェンスFの要部拡大斜視図である。
【
図4】
図2に示すフェンスFの組立状態の斜視図である。
【
図6】
図5に示すフェンスFにおける要部拡大断面図である。
【
図7】
図1に示すフェンスFのVII-VII線断面図である。
【
図8】フェンスFの左右両端部における拡大横断面図である。
【
図10】本発明の第2実施形態に係るフェンスFを設置した状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の第1実施形態に係るフェンスFは、縦ルーバーを用いたフェンスである。その基本構造を
図1に基づき説明する。
前記フェンスFは、複数本の縦ルーバー材2を用いたフェンスであって、上下の取付枠3,4と上下の胴縁7,8を備えることを基本構成としている。
各縦ルーバー材2の上端部は、上取付枠3にビス止め等で取付けられ、下端部は下取付枠4にビス止め等で取付けられる。また、上取付枠3は上胴縁7に固定され、下取付枠4は下胴縁8に固定される。そして、上下の胴縁7,8に固定された支柱PによってフェンスFが設置される。これが、本発明に係る縦ルーバーを用いたフェンスFの基本構造である。
【0013】
本発明では、縦ルーバー材2は、フェンスFの左右両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材2Mと、フェンスFの左右両端部にそれぞれ取付けられる端部ルーバー材2A,2Bとからなる。そして、本発明のフェンスFにおいて、フェンスFの左右両端に従来技術で用いていた端部枠は用いられていない。端部枠の代りに縦ルーバー材の一種である端部ルーバー材2A,2Bを用いて、フェンスFの左右両端部を形作る構成部材としている。
【0014】
図2およびその拡大図である
図3に基づき縦ルーバー材2(中間部ルーバー材2Mと端部ルーバー材2A,2B)の上下の取付枠3,4への取付構造を、まず説明する。
上下の取付枠3,4はアルミニウムなど軽金属の形材であって、横板を主材とする本体枠3a,4aと縦板を主材とする取付板3b,4bとからなり、両部材は一体に形成されている。本体枠3a,4aには縦ルーバー材2の上端部と下端部が突き合わされる。
さらに、取付板3b,4bと縦ルーバー材2(中間部ルーバー材2Mおよび端部ルーバー材2A,2B)の上端部と下端部とは、それぞれ2本のビス21で止められる。
【0015】
図4は、上下の取付枠3,4に全ての縦ルーバー材2を取付けた状態を示している。換言すれば、複数本の中間部ルーバー材2Mも、それらの両端に配置される端部ルーバー材2A,2Bも上下の取付枠3,4で一体化された状態となっている。なお、上下の取付枠3,4には、上下の胴縁7,8が固定されている。
【0016】
図5および一部拡大図である
図6に示すように、上下の取付枠3,4はそれぞれ上下の胴縁7,8に固定されるが、固定する手段は図示のような嵌合片と嵌合溝の嵌合構造であってもよく、別の公知の手段を用いてもよい。
図6に示すように、上胴縁7と支柱Pとは締結ボルト25を用いて結合する手段のほか任意の手段を採用しうる。
【0017】
図2に示すように、上下の取付枠3,4間に中間部ルーバー材2Mを全て取付け、さらに、取付枠3,4の左右両端に端部ルーバー材2A(端部ルーバー材2Bは不図示)を嵌め込み、ビス止めする。そうすると、
図4に示すように、フェンスFの左右両端に端部ルーバー材2A,2Bが取付けられて組立てが完成したフェンスFが得られる。そして、既述のごとく従来技術で必要であった端部枠は用いられていない。
【0018】
図7は、フェンスFにおける中間部ルーバー材2Mと端部ルーバー材2A,2Bの断面形状を示しており、
図8はその一部拡大図である。
中間部ルーバー材2Mは、断面筒状の格子体11を備えており、左右一対のフィン12a,12bが、格子体11の両側からそれぞれ横方向に延びたものである。さらに詳しくは、中間部ルーバー材2Mは、断面四角形の格子体11と、その格子体11の対角となる2カ所の角部から一対のフィン12a,12bのそれぞれが横方向に延びたものである。そして、一方のフィン12aは格子体11の前面の角に取付けられたものであり、他方のフィン12bは格子体11の後面の角に取付けられたものである。
【0019】
端部ルーバー材2A,2Bは、断面筒状の格子体13を備えており、1本のフィン14が、格子体13の一側から横方向に延びたものである。さらに詳しくは、端部ルーバー材2A,2Bは、断面四角形の格子体13の角部に1本のフィン14a(または14b)が取付けられたものである。フェンスFの左端に配置される端部ルーバー材2Aの1本のフィン14aは格子体13の前面の角から延びるものであり、フェンスFの右端に配置される端部ルーバー材2Bの1本のフィン14bは格子体13の後面の角から延びるものである。
【0020】
図8および
図9に示すように、中間部ルーバー材2Mは複数本が縦に並べて配置される。この隣り合う中間部ルーバー材2M,2M間では、前面のフィン12aと後面のフィン12bとは、正面視方向でほぼ重なって見え、見通しを遮蔽することができる。ただし、平面視では、前面のフィン12aと後面のフィン12bとの間は格子体11の厚さ分の間隔が開いているので、風通しを確保することができる。
【0021】
フェンスFの左端に配置される端部ルーバー材2Aの1本のフィン14aは隣り合う中間部ルーバー材2Mとの間では、前面のフィン14aと後面のフィン12bとが、正面視方向でほぼ重なって見える。このため、見通しを遮蔽することができる。また、平面視では、前面のフィン14aと後面のフィン12bとの間は格子体13(または11)の厚さ分の間隔が開いているので、風通しを確保することができる。
【0022】
フェンスFの右端に配置される端部ルーバー材2Bの1本のフィン14bは隣り合う中間部ルーバー材2Mとの間では、前面のフィン12aと後面のフィン14bとが、正面視方向でほぼ重なって見える。このため、見通しを遮蔽することができる。また、平面視では、前面のフィン12aと後面のフィン14bとの間は格子体13(または11)の厚さ分の間隔が開いているので、風通しを確保することができる。
【0023】
図8に示すように、端部ルーバー材2A,2Bの格子体13の幅寸法W13は、中間部ルーバー材2Mの格子体11の幅寸法W11よりも少し長くされている。そうした理由は、端部ルーバー材2A,2Bの剛性を高めてフェンスF端部の強度を高めるためと、以下に記すように外観上の均一性を演出するためである。
【0024】
図9に示すように、中間部ルーバー材2Mは、正面視において格子体11と正面側の1枚のフィン12aが外観できる。この見かけの幅寸法をWmとすると、フェンスF右端の端部ルーバー材2Bは正面視において格子体13のみが外観できる。一方、中間部ルーバー材2Mは格子体11と一方のフィン12aが外観できる。この見かけの幅寸法Wbは隣接する中間部ルーバー材2Mの見かけの幅寸法Wmとほぼ一致する。よって、フェンスFを外観したときのデザインの統一性と連続性が確保できる。
【0025】
図9において、フェンスFの左端では、端部ルーバー材2Aの格子体13と一方のフィン14aを合わせた幅寸法が見かけの幅寸法Waとなる。この見かけの幅寸法Waは隣接する中間部ルーバー材2Mの見かけの幅寸法Wmよりも少し長いものとなるが、外観デザインとしては同様のものなので、デザイン上の連続性を失うことはない。
【0026】
以上のように、フェンスFの左右両端部を端部ルーバー材2A,2Bで仕舞いすると、従来技術で用いていた端部枠によって太さも幅も急に変化するフェンスと比べて、外観上の急変はなくなる。このため、フェンスFの一端部から他端部に至るまでの間で連続性のあるスマートな外観が得られる。
【0027】
以上のように、本実施形態によれば、フェンスFの左右端部には端部ルーバー材2A,2Bを配置しており、端部ルーバー材2A,2Bはフィンを1本有するほかは中間部ルーバー材2Mと外見上類似したデザインにできる。このため、フェンスFの左右方向で連続性のある外観にすることができる。
【0028】
つぎに、第2実施形態のフェンスを、
図10に基づき説明する。
第2実施形態のフェンスFは横ルーバー材20を用いたフェンスである。このフェンスFは、複数本の横ルーバー材20が上下方向に並べられて左右の取付枠30,40に取付けられたフェンスである。図示のフェンスFは左右長さが短いが、もちろん左右長さの長いフェンスも本実施形態に含まれる。
【0029】
横ルーバー材20は、フェンスFの上下両端部以外の部分に取付けられる中間部ルーバー材20Mと、フェンスFの上下両端部にそれぞれ取付けられる端部ルーバー材20A,20Bとからなる。端部ルーバー材20A,20BはフェンスFの上下両端部を形作る構成部材である。
中間部ルーバー材20Mは、ルーバー材の骨格となる格子体から上下方向に延びる上下一対のフィンを備えており、端部ルーバー材20A,20Bは、ルーバー材の骨格となる格子体から上方向または下方向に延びる1本のフィンを備えている。各格子体とフィンの形状と取付け位置は、格子体とフィンが横向きに配置される以外は、
図8および
図9に示す縦ルーバー材のものと実質同様である。
【0030】
この第2実施形態によれば、フェンスFの上下両端部には端部ルーバー材20A,20Bを配置しており、端部ルーバー材20A,20Bはフィンを1本有するほかは中間部ルーバー材20Mと外見上同じデザインにできる。また、中間部ルーバー材20Mは上下一対のフィンを有するので、複数の中間部ルーバー材20Mを並列に横向きに配置することで風通しを確保できる。また、フェンス内外の見通しを遮蔽することができる。さらに、フェンスFの上下両端部には、端部ルーバー材20A,20Bを取付けて1本のフィンを隣接する中間部ルーバー材20Mに向けるようにすると、フェンスの風通しの確保も見通しの遮蔽もすることができる。このように端部ルーバー材20A,20Bを中間部ルーバー材20Mに隣接させて配置することにより、フェンスFの上下方向において連続性のあるスマートな外観を実現できる。
【符号の説明】
【0031】
2 縦ルーバー材
2A 端部ルーバー材
2B 端部ルーバー材
2M 中間部ルーバー材
3 上取付枠
4 下取付枠
7 上胴縁
8 下胴縁
F フェンス
21 ビス
11 格子体
13 格子体
12a フィン
12b フィン
14a フィン
14b フィン
20 横ルーバー材
20A 端部ルーバー材
20B 端部ルーバー材
20M 中間部ルーバー材
30 取付枠
40 取付枠