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特許7227957有害生物防除方法および有害生物防除剤組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】有害生物防除方法および有害生物防除剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 43/40 20060101AFI20230215BHJP
   A01N 25/04 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 37/28 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 41/02 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 41/10 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/22 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/32 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/36 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/56 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/58 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/68 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/76 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/88 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 47/02 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 47/24 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 47/30 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 47/34 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 47/38 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 47/40 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 53/08 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 57/16 20060101ALI20230215BHJP
   A01N 63/23 20200101ALI20230215BHJP
   A01P 7/02 20060101ALI20230215BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
A01N43/40 101E
A01N25/04
A01N37/28
A01N41/02
A01N41/10 Z
A01N43/22
A01N43/32
A01N43/36 A
A01N43/40 101D
A01N43/56 C
A01N43/58 B
A01N43/68
A01N43/76
A01N43/88 101
A01N43/90 101
A01N43/90 102
A01N47/02
A01N47/24 J
A01N47/30 E
A01N47/34 C
A01N47/38 Z
A01N47/40 Z
A01N53/08 100
A01N57/16 105B
A01N63/23
A01P7/02
A01P7/04
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020506434
(86)(22)【出願日】2019-03-06
(86)【国際出願番号】 JP2019008802
(87)【国際公開番号】W WO2019176676
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2021-08-10
(31)【優先権主張番号】P 2018045236
(32)【優先日】2018-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004307
【氏名又は名称】日本曹達株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100194250
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 直志
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】花井 大輔
【審査官】阿久津 江梨子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/195734(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/105506(WO,A1)
【文献】特開2013-241352(JP,A)
【文献】国際公開第2018/011056(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
A01P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3-エンド-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジルオキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナンを、
殺虫若しくは殺ダニ活性成分とともに、
対象物に施用することを含む、有害生物の防除方法において、
前記殺虫若しくは殺ダニ活性成分は、テブフェンピラド、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、トルフェンピラド、アバメクチン、エトキサゾール、チオジカルブ、スピノサド、イソキサチオン、アセタミプリド、フィプロニル、トラロメトリン、BT剤、シロマジン、テブフェノジド、フルベンジアミド、ピリダリル、ルフェヌロン、フロニカミド、クロルフェナピル、インドキサカルブ、エマメクチン安息香酸塩、またはピリダベンである、防除方法
【請求項2】
殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、ヘキシチアゾクスまたはエトキサゾールである、請求項1に記載の防除方法。
【請求項3】
有害生物が虫またはダニである、請求項1または2に記載の防除方法。
【請求項4】
3-エンド-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジルオキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナンと、殺虫若しくは殺ダニ活性成分を含有する、有害生物防除剤組成物において、
前記殺虫若しくは殺ダニ活性成分は、テブフェンピラド、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、トルフェンピラド、アバメクチン、エトキサゾール、チオジカルブ、スピノサド、イソキサチオン、アセタミプリド、フィプロニル、トラロメトリン、BT剤、シロマジン、テブフェノジド、フルベンジアミド、ピリダリル、ルフェヌロン、フロニカミド、クロルフェナピル、インドキサカルブ、エマメクチン安息香酸塩、またはピリダベンである、有害生物防除剤組成物。
【請求項5】
殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、ヘキシチアゾクスまたはエトキサゾールである、請求項に記載の有害生物防除剤組成物
【請求項6】
有害生物が虫またはダニである、請求項4または5に記載の有害生物防除剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害生物防除方法および有害生物防除剤組成物に関する。より詳細に、本発明は、安全性に問題がなく、低薬量でも様々な有害生物を防除することができる方法、およびその方法に使用するのに適した有害生物防除剤組成物に関する。
本願は、2018年3月13日に、日本に出願された特願2018-045236号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ある特定の構造を有する環状アミン化合物とネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤、及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを含有する有害生物防除剤組成物を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-241352号公報
【文献】WO2011/078081A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、安全性に問題がなく、低薬量でも様々な有害生物を防除することができる方法およびその方法に使用するのに適した有害生物防除剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、以下の形態を包含する本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の形態を包含するものである。
〔1〕 3-エンド-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジルオキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナンを、殺虫若しくは殺ダニ活性成分とともに、対象物に施用することを含む、有害生物の防除方法。
【0007】
〔2〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、IRACコードで分類される作用機構を有する殺虫若しくは殺ダニ剤の有効成分である、〔1〕に記載の防除方法。
【0008】
〔3〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、(1)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA作動性塩化物イオンチャネルブロッカー、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター、(5)ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックモジュレーター、(6)グルタミン酸作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーター、(7)幼若ホルモン類似剤、(8)その他の非特異的(マルチサイト)阻害剤、(9)弦音器官TRPVチャネルモジュレーター、(10)ダニ類成長阻害剤、(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、(13)プロトン勾配を攪乱する酸化的リン酸化脱共役剤、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャネルブロッカー、(15)キチン生合成阻害剤タイプ0、(16)キチン生合成阻害剤タイプ1、(17)ハエ目昆虫脱皮阻害剤、(18)脱皮ホルモン受容体アゴニスト、(19)オクトパミン受容体アゴニスト、(20)ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、(21)ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤、(22)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、(23)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、(24)ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、(25)ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、(28)リアノジン受容体モジュレーター、(29)弦音器官モジュレーター、(30)GABA作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネルアロステリックモジュレーター、および(UN)作用機構が不明確な剤からなる群から選ばれる少なくとも一つである、〔1〕に記載の防除方法。
【0009】
〔4〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、
アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノブカルブ、ホルメタネート、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキサル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、キシリルカルブ、フェノチオカルブ、MIPC、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ブフェンカルブ、クロエトカルブ、プロメカルブ;
アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クマホス、シアノホス、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、EPN、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソカルボホス、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、スルホテップ、テブピリンホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、ブロモホス・エチル、カルボフェノチオン、シアノフェンホス、ジメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ジクロフェンチオン、ジオキサベンゾホス、フェンスルホチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホスメチラン、イサゾホス、ヨードフェンホス、メタクリホス、ピリミホス-エチル、ホスホカルブ、プロトエート;
アセトプロール、クロルデン、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、カンフェクロル、ヘプタクロル、ジエノクロル;
アクリナトリン、d-シス-トランス アレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリンS-シクロペンチル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレスラム、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、アレスリン、ピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、プロフルトリン、ジメフルトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フルブロシトリネート、フルフェンプロックス、メトフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、テラレトリン、メペルフルスリン、テトラメチルフルスリン;
アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、スルフォキサフロール、ニコチン、フルピラジフロン、トリフルメゾピリム;
スピネトラム、スピノサド;
アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、ミルベメクチン、イベルメクチン、セラメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム;
ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、ジオフェノラン、エポフェノナン、トリプレン;
クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、メタム・ナトリウム;
ピメトロジン、ピリフルキナゾン、アフィドピロペン;
クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール;
バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシ、バチルス・スファエリクス、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス、Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/Cry35Ab1;
ジアフェンチウロン、プロパルギット、テトラジホン;
クロルフェナピル、スルフルミド、DNOC、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ;
ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、ネライストキシン、チオスルタップ-ナトリウム塩、チオシクラム;
ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、フルアズロン;
シロマジン;
クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
アミトラズ、デミジトラズ、クロルジメホルム;
アセキノシル、フルアクリピリム、ヒドラメチルノン、ビフェナゼート;
フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ロテノン;
インドキサカルブ、メタフルミゾン;
スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スピロピジオン;
リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛、シアニド;
シエノピラフェン、シフルメトフェン、ピフルブミド;
クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミド、シクラニリプロール、テトラニリプロール;
フロニカミド;
ブロフラニリド、フルキサメタミド;
アザジラクチン、ピリダリル、メタアルデヒド、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、メトキサジアゾン、オレイン酸ナトリウム、フロメトキン、フルフィプロル、トラロピリル、メチルネオデカンアミド、フルララネル、アフォキソラネル、ジクロロメゾチアズ、およびオキサゾスルフィル
からなる群から選ばれる少なくとも一つである、〔1〕に記載の防除方法。
【0010】
〔5〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、ヘキシチアゾクスまたはエトキサゾールである、〔1〕に記載の防除方法。
【0011】
〔6〕 有害生物が虫またはダニである、〔1〕~〔5〕のいずれかひとつに記載の防除方法。
【0012】
〔7〕 3-エンド-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジルオキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナンと、
殺虫若しくは殺ダニ活性成分を含有する、有害生物防除剤組成物。
【0013】
〔8〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、IRACコードで分類される作用機構を有する殺虫若しくは殺ダニ剤の有効成分である、〔7〕に記載の有害生物防除剤組成物。
【0014】
〔9〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、(1)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA作動性塩化物イオンチャネルブロッカー、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター、(5)ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックモジュレーター、(6)グルタミン酸作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーター、(7)幼若ホルモン類似剤、(8)その他の非特異的(マルチサイト)阻害剤、(9)弦音器官TRPVチャネルモジュレーター、(10)ダニ類成長阻害剤、(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、(13)プロトン勾配を攪乱する酸化的リン酸化脱共役剤、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャネルブロッカー、(15)キチン生合成阻害剤タイプ0、(16)キチン生合成阻害剤タイプ1、(17)ハエ目昆虫脱皮阻害剤、(18)脱皮ホルモン受容体アゴニスト、(19)オクトパミン受容体アゴニスト、(20)ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、(21)ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤、(22)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、(23)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、(24)ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、(25)ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、(28)リアノジン受容体モジュレーター、(29)弦音器官モジュレーター、(30)GABA作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネルアロステリックモジュレーター、および(UN)作用機構が不明確な剤からなる群から選ばれる少なくとも一つである、〔7〕に記載の有害生物防除剤組成物。
【0015】
〔10〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、
アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノブカルブ、ホルメタネート、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキサル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、キシリルカルブ、フェノチオカルブ、MIPC、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ブフェンカルブ、クロエトカルブ、プロメカルブ;
アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クマホス、シアノホス、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、EPN、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソカルボホス、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、スルホテップ、テブピリンホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、ブロモホス・エチル、カルボフェノチオン、シアノフェンホス、ジメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ジクロフェンチオン、ジオキサベンゾホス、フェンスルホチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホスメチラン、イサゾホス、ヨードフェンホス、メタクリホス、ピリミホス-エチル、ホスホカルブ、プロトエート;
アセトプロール、クロルデン、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、カンフェクロル、ヘプタクロル、ジエノクロル;
アクリナトリン、d-シス-トランス アレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリンS-シクロペンチル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレスラム、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、アレスリン、ピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、プロフルトリン、ジメフルトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フルブロシトリネート、フルフェンプロックス、メトフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、テラレトリン、メペルフルスリン、テトラメチルフルスリン;
アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、スルフォキサフロール、ニコチン、フルピラジフロン、トリフルメゾピリム;
スピネトラム、スピノサド;
アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、ミルベメクチン;イベルメクチン、セラメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム;
ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン;ジオフェノラン、エポフェノナン、トリプレン;
クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、メタム・ナトリウム;
ピメトロジン、ピリフルキナゾン、アフィドピロペン;
クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール;
バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシ、バチルス・スファエリクス、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス、Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/Cry35Ab1;
ジアフェンチウロン、プロパルギット、テトラジホン;
クロルフェナピル、スルフルミド、DNOC、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ;
ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、ネライストキシン、チオスルタップ-ナトリウム塩、チオシクラム;
ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、フルアズロン;
シロマジン;
クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
アミトラズ、デミジトラズ、クロルジメホルム;
アセキノシル、フルアクリピリム、ヒドラメチルノン、ビフェナゼート;
フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ロテノン;
インドキサカルブ、メタフルミゾン;
スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スピロピジオン;
リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛、シアニド;
シエノピラフェン、シフルメトフェン、ピフルブミド;
クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミド、シクラニリプロール、テトラニリプロール;
フロニカミド;
ブロフラニリド、フルキサメタミド;
アザジラクチン、ピリダリル、メタアルデヒド、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、メトキサジアゾン、オレイン酸ナトリウム、フロメトキン、フルフィプロル、トラロピリル、メチルネオデカンアミド、フルララネル、アフォキソラネル、ジクロロメゾチアズ、およびオキサゾスルフィル
からなる群から選ばれる少なくとも一つである、〔7〕に記載の有害生物防除剤組成物。
【0016】
〔11〕 殺虫若しくは殺ダニ活性成分が、ヘキシチアゾクスまたはエトキサゾールである、〔7〕に記載の防除方法。
【0017】
〔12〕 有害生物が虫またはダニである、〔7〕~〔11〕のいずれかひとつに記載の有害生物防除剤組成物。
【発明の効果】
【0018】
本発明の防除方法によれば、より少ない薬量でより安全に、虫やダニなどの有害生物を防除することができる。本発明の有害生物防除剤組成物は、有害生物の防除方法において、特に本発明の防除方法において、好適に用いることができる。本発明の有害生物防除剤組成物は、農園芸用の殺虫・殺ダニに、特に好適に用いることができる。
本発明の有害生物防除剤組成物は、施用対象物に適した比率で化合物Aと化合物Bとを含有しているので、化合物Aおよび化合物Bそれぞれの計量、それらの混合の手間を省くことができる。本発明の有害生物防除剤組成物は、剤型に応じて、袋詰め、ボトル詰め、箱詰め、缶詰めなどして、保管若しくは搬送することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の有害生物の防除方法は、化合物Aを化合物Bとともに対象物に施用することを含むものである。
【0020】
化合物Aは、3-エンド-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジルオキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン(CAS No.:1332838-17-1、一般名:アシノナピル(acynonapyr))である。化合物Aは、抑制性グルタミン酸受容体に作用し、神経伝達をかく乱することで行動異常を引き起こさせて、殺虫効果または殺ダニ効果を示すと考えられている、公知の物質である。化合物Aは特許文献2等に記載の方法で製造することができる。
【0021】
化合物Bは、殺虫若しくは殺ダニ活性成分であり、好ましくはIRACコードで分類される作用機構を有する殺虫若しくは殺ダニ剤の有効成分である。
IRACコードで分類される作用機構を有する殺虫若しくは殺ダニ剤としては、(1)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA作動性塩化物イオンチャネルブロッカー、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター、(5)ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックモジュレーター、(6)グルタミン酸作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーター、(7)幼若ホルモン類似剤、(8)その他の非特異的(マルチサイト)阻害剤、(9)弦音器官TRPVチャネルモジュレーター、(10)ダニ類成長阻害剤、(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、(13)プロトン勾配を攪乱する酸化的リン酸化脱共役剤、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャネルブロッカー、(15)キチン生合成阻害剤タイプ0、(16)キチン生合成阻害剤タイプ1、(17)ハエ目昆虫脱皮阻害剤、(18)脱皮ホルモン受容体アゴニスト、(19)オクトパミン受容体アゴニスト、(20)ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、(21)ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤、(22)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、(23)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、(24)ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、(25)ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、(28)リアノジン受容体モジュレーター、(29)弦音器官モジュレーター、(30)GABA作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネルアロステリックモジュレーター、および(UN)作用機構が不明確な剤を挙げることができる。
【0022】
上記化合物Bの具体例を以下に示す。
(1)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤: アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノブカルブ、ホルメタネート、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキサル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、キシリルカルブ、フェノチオカルブ、MIPC、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ブフェンカルブ、クロエトカルブ、プロメカルブ;などのカーバメート系アセチルコリンエステラーゼ阻害剤。
【0023】
アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クマホス、シアノホス、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、EPN、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソカルボホス、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、スルホテップ、テブピリンホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、ブロモホス・エチル、カルボフェノチオン、シアノフェンホス、ジメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ジクロフェンチオン、ジオキサベンゾホス、フェンスルホチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホスメチラン、イサゾホス、ヨードフェンホス、メタクリホス、ピリミホス-エチル、ホスホカルブ、プロトエート;などの有機リン系アセチルコリンエステラーゼ阻害剤。
【0024】
(2)GABA作動性塩化物イオンチャネルブロッカー: アセトプロール、クロルデン、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、カンフェクロル、ヘプタクロル、ジエノクロル。
(3)ナトリウムチャネルモジュレーター: アクリナトリン、d-シス-トランス アレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリンS-シクロペンチル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレスラム、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、アレスリン、ピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、プロフルトリン、ジメフルトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フルブロシトリネート、フルフェンプロックス、メトフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、テラレトリン、メペルフルスリン、テトラメチルフルスリン。
【0025】
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体競合的モジュレーター: アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、スルフォキサフロール、ニコチン、フルピラジフロン、トリフルメゾピリム。
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックモジュレーター: スピネトラム、スピノサド。
(6)グルタミン酸作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーター: アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、ミルベメクチン、イベルメクチン、セラメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム。
(7)幼若ホルモン類似剤: ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、ジオフェノラン、エポフェノナン、トリプレン。
(8)その他の非特異的阻害剤: クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、メタム・ナトリウム。
(9)弦音器官TRPVチャネルモジュレーター: ピメトロジン、ピリフルキナゾン、アフィドピロペン。
【0026】
(10)ダニ類成長阻害剤: クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール。
(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤: バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシ、バチルス・スファエリクス、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス、Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/Cry35Ab1。
(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤: ジアフェンチウロン、プロパルギット、テトラジホン。
(13)プロトン勾配を攪乱する酸化的リン酸化脱共役剤: クロルフェナピル、スルフルミド、DNOC、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ。
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャンネルブロッカー: ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、ネライストキシン、チオスルタップ-ナトリウム塩、チオシクラム。
(15)キチン生合成阻害剤タイプ0: ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、フルアズロン。
(16)キチン生合成阻害剤タイプ1: ブプロフェジン。
(17)ハエ目害虫脱皮阻害剤: シロマジン。
(18)脱皮ホルモン受容体アゴニスト: クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド。
(19)オクトパミン受容体アゴニスト: アミトラズ、デミジトラズ、クロルジメホルム。
(20)ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤: アセキノシル、フルアクリピリム、ヒドラメチルノン、ビフェナゼート。
(21)ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤: フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ロテノン。
【0027】
(22)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー: インドキサカルブ、メタフルミゾン。
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤: スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スピロピジオン。
(24)ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤: リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛、シアニド。
(25)ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤: シエノピラフェン、シフルメトフェン、ピフルブミド。
(28)リアノジン受容体モジュレーター: クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミド、シクラニリプロール、テトラニリプロール。
(29)弦音器官モジュレーター:フロニカミド。
(30)GABA作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネルアロステリックモジュレーター: ブロフラニリド、フルキサメタミド。
(UN)作用機構が不明確な剤: アザジラクチン、ピリダリル、メタアルデヒド、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、メトキサジアゾン、オレイン酸ナトリウム、フロメトキン、フルフィプロル、トラロピリル、メチルネオデカンアミド、フルララネル、アフォキソラネル、ジクロロメゾチアズ、オキサゾスルフィル。
【0028】
本発明の方法および組成物に用いられる化合物Aと化合物Bとの好ましい組み合わせとしては、アシノナピル/アラニカルブ、アシノナピル/アルジカルブ、アシノナピル/ベンジオカルブ、アシノナピル/ベンフラカルブ、アシノナピル/ブトカルボキシム、アシノナピル/ブトキシカルボキシム、アシノナピル/カルバリルとアシノナピル、アシノナピル/カルボフラン、アシノナピル/カルボスルファン、アシノナピル/フェノブカルブ、アシノナピル/ホルメタネート、アシノナピル/イソプロカルブ、アシノナピル/メチオカルブ、アシノナピル/メソミル、アシノナピル/オキサミル、アシノナピル/ピリミカルブ、アシノナピル/プロポキサル、アシノナピル/チオジカルブ、アシノナピル/チオファノックス、アシノナピル/トリアザメート、アシノナピル/トリメタカルブ、アシノナピル/キシリルカルブ、アシノナピル/フェノチオカルブ、アシノナピル/MIPC、アシノナピル/アルドキシカルブ、アシノナピル/アリキシカルブ、アシノナピル/アミノカルブ、アシノナピル/ブフェンカルブ、アシノナピル/クロエトカルブ、アシノナピル/プロメカルブ、アシノナピル/アセフェート、アシノナピル/アザメチホス、アシノナピル/アジンホス-エチル、アシノナピル/アジンホス-メチル、アシノナピル/カズサホス、アシノナピル/クロルエトキシホス、アシノナピル/クロルフェンビンホス、アシノナピル/クロルメホス、アシノナピル/クロルピリホス、アシノナピル/クマホス、アシノナピル/シアノホス、アシノナピル/ジメトン-S-メチル、アシノナピル/ダイアジノン、アシノナピル/ジクロトホス、アシノナピル/ジメトエート、アシノナピル/ジスルホトン、アシノナピル/EPN、アシノナピル/ファムフール、アシノナピル/フェナミホス、アシノナピル/フェニトロチオン、アシノナピル/フェンチオン、アシノナピル/ホスチアゼート、アシノナピル/ヘプテノホス、アシノナピル/イミシアホス、アシノナピル/イソカルボホス、アシノナピル/イソキサチオン、アシノナピル/マラチオン、アシノナピル/メカルバム、アシノナピル/メタミドホス、アシノナピル/メチダチオン、アシノナピル/メビンホス、アシノナピル/ナレド、アシノナピル/オメトエート、アシノナピル/オキシジメトン-メチル、アシノナピル/パラチオン、アシノナピル/パラチオン-メチル、アシノナピル/フェントエート、アシノナピル/ホレート、アシノナピル/ホスメット、アシノナピル/ホスファミドン、アシノナピル/ホキシム、アシノナピル/ピリミホス-メチル、アシノナピル/プロフェノホス、アシノナピル/プロペタムホス、アシノナピル/プロチオホス、アシノナピル/スルホテップ、アシノナピル/テブピリンホス、アシノナピル/テメホス、アシノナピル/テルブホス、アシノナピル/テトラクロルビンホス、アシノナピル/チオメトン、アシノナピル/トリアゾホス、アシノナピル/トリクロルホン、アシノナピル/ブロモホス・エチル、アシノナピル/カルボフェノチオン、アシノナピル/シアノフェンホス、アシノナピル/ジメトン-S-メチルスルホン、アシノナピル/ジアリホス、アシノナピル/ジクロフェンチオン、アシノナピル/ジオキサベンゾホス、アシノナピル/フェンスルホチオン、アシノナピル/フルピラゾホス、アシノナピル/ホノホス、アシノナピル/ホスメチラン、アシノナピル/イサゾホス、アシノナピル/ヨードフェンホス、アシノナピル/メタクリホス、アシノナピル/ピリミホス-エチル、アシノナピル/ホスホカルブ、アシノナピル/プロトエート;
アシノナピル/アセトプロール、アシノナピル/クロルデン、アシノナピル/エンドスルファン、アシノナピル/エチプロール、アシノナピル/フィプロニル、アシノナピル/ピラフルプロール、アシノナピル/ピリプロール、アシノナピル/カンフェクロル、アシノナピル/ヘプタクロル、アシノナピル/ジエノクロル;
アシノナピル/アクリナトリン、アシノナピル/d-シス-トランス アレスリン、アシノナピル/d-トランスアレスリン、アシノナピル/ビフェントリン、アシノナピル/ビオアレスリン、アシノナピル/ビオアレスリンS-シクロペンチル異性体、アシノナピル/ビオレスメトリン、アシノナピル/シクロプロトリン、アシノナピル/シフルトリン、アシノナピル/ベータ-シフルトリン、アシノナピル/シハロトリン、アシノナピル/ラムダ-シハロトリン、アシノナピル/ガンマ-シハロトリン、アシノナピル/シペルメトリン、アシノナピル/アルファ-シペルメトリン、アシノナピル/ベータ-シペルメトリン、アシノナピル/シータ-シペルメトリン、アシノナピル/ゼータ-シペルメトリン、アシノナピル/シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、アシノナピル/デルタメトリン、アシノナピル/エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、アシノナピル/エスフェンバレレート、アシノナピル/エトフェンプロックス、アシノナピル/フェンプロパトリン、アシノナピル/フェンバレレート、アシノナピル/フルシトリネート、アシノナピル/フルメトリン、アシノナピル/タウ-フルバリネート、アシノナピル/イミプロトリン、アシノナピル/カデスリン、アシノナピル/ペルメトリン、アシノナピル/フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、アシノナピル/プラレトリン、アシノナピル/ピレスラム、アシノナピル/シラフルオフェン、アシノナピル/テフルトリン、アシノナピル/テトラメトリン、アシノナピル/テトラメトリン[(1R)-異性体]、アシノナピル/トラロメトリン、アシノナピル/トランスフルトリン、アシノナピル/アレスリン、アシノナピル/ピレトリン、アシノナピル/ピレトリンI、アシノナピル/ピレトリンII、アシノナピル/プロフルトリン、アシノナピル/ジメフルトリン、アシノナピル/ビオエタノメトリン、アシノナピル/ビオペルメトリン、アシノナピル/トランスペルメトリン、アシノナピル/フェンフルトリン、アシノナピル/フェンピリトリン、アシノナピル/フルブロシトリネート、アシノナピル/フルフェンプロックス、メトフルトリン、アシノナピル/プロトリフェンブト、アシノナピル/ピレスメトリン、アシノナピル/テラレトリン、アシノナピル/メペルフルスリン、アシノナピル/テトラメチルフルスリン;
アシノナピル/アセタミプリド、アシノナピル/クロチアニジン、アシノナピル/ジノテフラン、アシノナピル/イミダクロプリド、アシノナピル/ニテンピラム、アシノナピル/ニチアジン、アシノナピル/チアクロプリド、アシノナピル/チアメトキサム、アシノナピル/スルフォキサフロール、アシノナピル/ニコチン、アシノナピル/フルピラジフロン、アシノナピル/トリフルメゾピリム;
アシノナピル/スピネトラム、アシノナピル/スピノサド;
アシノナピル/アバメクチン、アシノナピル/エマメクチン安息香酸塩、アシノナピル/レピメクチン、アシノナピル/ミルベメクチン、アシノナピル/イベルメクチン、アシノナピル/セラメクチン、アシノナピル/ドラメクチン、アシノナピル/エプリノメクチン、アシノナピル/モキシデクチン、アシノナピル/ミルベマイシン、アシノナピル/ミルベマイシンオキシム;
アシノナピル/ヒドロプレン、アシノナピル/キノプレン、アシノナピル/メトプレン、アシノナピル/フェノキシカルブ、アシノナピル/ピリプロキシフェン、アシノナピル/ジオフェノラン、アシノナピル/エポフェノナン、アシノナピル/トリプレン;
アシノナピル/クロルピクリン、アシノナピル/フッ化スルフリル、アシノナピル/ホウ砂、アシノナピル/吐酒石、アシノナピル/メタム・ナトリウム;
アシノナピル/ピメトロジン、アシノナピル/ピリフルキナゾン、アシノナピル/アフィドピロペン;
アシノナピル/クロフェンテジン、アシノナピル/ジフロビダジン、アシノナピル/ヘキシチアゾクス、アシノナピル/エトキサゾール;
アシノナピル/バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシ、アシノナピル/バチルス・スファエリクス、アシノナピル/バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ、アシノナピル/バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ、アシノナピル/バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス、アシノナピル/Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/Cry35Ab1;
アシノナピル/ジアフェンチウロン、アシノナピル/プロパルギット、アシノナピル/テトラジホン;
アシノナピル/クロルフェナピル、アシノナピル/スルフルミド、アシノナピル/DNOC、アシノナピル/ビナパクリル、アシノナピル/ジノブトン、アシノナピル/ジノカップ;
アシノナピル/ベンスルタップ、アシノナピル/カルタップ塩酸塩、アシノナピル/ネライストキシン、アシノナピル/チオスルタップ-ナトリウム塩、アシノナピル/チオシクラム;
アシノナピル/ビストリフルロン、アシノナピル/クロルフルアズロン、アシノナピル/ジフルベンズロン、アシノナピル/フルシクロクスロン、アシノナピル/フルフェノクスロン、アシノナピル/ルフェヌロン、アシノナピル/ノバルロン、アシノナピル/ノビフルムロン、アシノナピル/テフルベンズロン、アシノナピル/トリフルムロン、アシノナピル/ブプロフェジン、アシノナピル/フルアズロン;
アシノナピル/シロマジン;
アシノナピル/クロマフェノジド、アシノナピル/ハロフェノジド、アシノナピル/メトキシフェノジド、アシノナピル/テブフェノジド、アシノナピル/アミトラズ、アシノナピル/デミジトラズ、アシノナピル/クロルジメホルム;
アシノナピル/アセキノシル、アシノナピル/フルアクリピリム、アシノナピル/ヒドラメチルノン、アシノナピル/ビフェナゼート;
アシノナピル/フェナザキン、アシノナピル/フェンピロキシメート、アシノナピル/ピリミジフェン、アシノナピル/ピリダベン、アシノナピル/テブフェンピラド、アシノナピル/トルフェンピラド、アシノナピル/ロテノン;
アシノナピル/インドキサカルブ、アシノナピル/メタフルミゾン;
アシノナピル/スピロジクロフェン、アシノナピル/スピロメシフェン、アシノナピル/スピロテトラマト、アシノナピル/スピロピジオン;
アシノナピル/リン化アルミニウム、アシノナピル/リン化カルシウム、アシノナピル/ホスフィン、アシノナピル/リン化亜鉛、アシノナピル/シアニド;
アシノナピル/シエノピラフェン、アシノナピル/シフルメトフェン、アシノナピル/ピフルブミド;
アシノナピル/クロラントラニリプロール、アシノナピル/シアントラニリプロール、アシノナピル/フルベンジアミド、アシノナピル/シクラニリプロール、アシノナピル/テトラニリプロール;
アシノナピル/フロニカミド;
アシノナピル/ブロフラニリド、アシノナピル/フルキサメタミド;
アシノナピル/アザジラクチン、アシノナピル/ピリダリル、アシノナピル/メタアルデヒド、アシノナピル/ジシクラニル、アシノナピル/フェノキサクリム、アシノナピル/フェントリファニル、アシノナピル/フルベンジミン、アシノナピル/メトキサジアゾン、アシノナピル/オレイン酸ナトリウム、アシノナピル/フロメトキン、アシノナピル/フルフィプロル、アシノナピル/トラロピリル、アシノナピル/メチルネオデカンアミド、アシノナピル/フルララネル、アシノナピル/アフォキソラネル、アシノナピル/ジクロロメゾチアズ、およびアシノナピル/オキサゾスルフィルを挙げることできる。
これらのうち、アシノナピル/テブフェンピラド、アシノナピル/ヘキシチアゾクス、アシノナピル/フェンピロキシメート、アシノナピル/プロパルギット、アシノナピル/トルフェンピラド、アシノナピル/アバメクチン、アシノナピル/エトキサゾール、アシノナピル/スピノサド、アシノナピル/イソキサチオン、アシノナピル/アセタミプリド、アシノナピル/フィプロニル、アシノナピル/トラロメトリン、アシノナピル/BT剤、アシノナピル/ブプロフェジン、アシノナピル/シロマジン、アシノナピル/テブフェノジド、アシノナピル/フルベンジアミド、アシノナピル/ピリダリル、アシノナピル/ルフェヌロン、アシノナピル/フロニカミド、アシノナピル/クロルフェナピル、アシノナピル/インドキサカルブ、アシノナピル/ジアフェンチウロン、アシノナピル/チオキシクラム、アシノナピル/エマメクチン安息香酸塩、アシノナピル/ピリダジンが、入手のし易さなどの観点から好ましい。
特には、アシノナピル/ヘキシチアゾクス、およびアシノナピル/エトキサゾールの組み合わせが好ましい。
【0029】
本発明の方法に用いられる化合物Bに対する化合物Aの質量比(化合物A/化合物B)は、特に制限されないが、好ましくは200/1~1/200、より好ましくは1/1~1/200、更に好ましくは1/1~1/10である。
特に、相乗効果を呈する質量比で施用することが好ましい。相乗効果は、後述するColby法により確認することができる。
【0030】
本発明の方法においては、化合物Aを先に施用し、次いで化合物Bを施用してもよいし、化合物Bを先に施用し、次いで化合物Aを施用してもよいし、化合物Aと化合物Bとを同時に施用してもよいし、化合物Aと化合物Bとを混ぜてから施用してもよい。
【0031】
本発明の方法においては、化合物Aおよび化合物Bとともに、後述する、殺菌剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料などの他の薬剤に含まれる有効成分(以下、化合物Cという。)を、施用してもよい。施用の順序は、特に限定されず、例えば、化合物A、化合物B、化合物Cの順に、化合物A、化合物C、化合物Bの順に、化合物C、化合物A、化合物Bの順に、化合物C、化合物B、化合物Aの順に、化合物B、化合物C、化合物Aの順に、化合物B、化合物A、化合物Cの順に、化合物Aと化合物Bと化合物Cとを同時に施用してもよい。
【0032】
化合物Aの施用は、化合物A原体で行ってよいが、化合物Aを含む組成物(薬剤組成物A)で行うことが好ましい。化合物Bの施用は、化合物B原体で行ってもよいが、化合物Bを含む組成物(薬剤組成物B)で行うことが好ましい。化合物Cの施用は、化合物C原体で行ってよいし、化合物Cを含む組成物(薬剤組成物C)で行ってもよい。
【0033】
薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cは、それぞれ、公知の形態に製剤化してなるものであってもよい。製剤化によって、一般の農薬または動物薬のとり得る形態、例えば、水和剤、粒剤、粉剤、錠剤、乳剤、水溶剤、懸濁剤、顆粒水和剤、フロアブル、マイクロカプセル、エアゾール、噴射剤、噴霧剤、煙霧剤、加熱蒸散剤、燻煙剤、ベイト剤などにすることができる。また、多孔セラミック板、不織布、紙などの基材に化合物A、化合物Bおよび/または化合物Cを含浸させたものであってもよい。
【0034】
薬剤組成物Aに含まれる化合物Aの量、薬剤組成物Bに含まれる化合物Bの量および薬剤組成物Cに含まれる化合物Cの量は、特に限定されないが、それぞれ、薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cに対して、通常、0.1~80質量%である。乳剤、液剤、水和剤(例えば、顆粒水和剤)、水性懸濁製剤又はマイクロエマルジョン等の剤型を有する薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cにおける、化合物Aの含有量、化合物Bの含有量および化合物Cの含有量は、それぞれ、薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cに対して、好ましくは1~80質量%、より好ましくは10~50質量%であり、油剤、粉剤等の剤型を有する薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cにおける、化合物Aの含有量、化合物Bの含有量および化合物Cの含有量は、それぞれ、薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cに対して、好ましくは0.1~50質量%、より好ましくは0.1~20質量%であり、粒剤、錠剤、ジャンボ剤等などの剤型を有する薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cにおける、化合物Aの含有量、化合物Bの含有量および化合物Cの含有量は、それぞれ、薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cに対して、好ましくは0.5~50質量%、より好ましくは0.5~10質量%である。
【0035】
薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cは、それぞれ、化合物A、化合物Bおよび化合物C以外に、後述する、液媒体、基材、添加剤および/または担体を含有していてもよい。
【0036】
化合物Aと化合物Bと(必要に応じて化合物Cと)を同時に施用する場合には、化合物Aと化合物Bと(必要に応じて化合物Cと)を含む組成物(本発明の有害生物防除剤組成物)を調製し、それにて行うことが好ましい。
本発明の有害生物防除剤組成物に含まれる化合物Aと化合物Bと(必要に応じて化合物Cと)の合計量は、剤型に応じて若干異なるが、有害生物防除剤組成物に対して、通常、0.1~80質量%である。乳剤、液剤、水和剤(例えば、顆粒水和剤)、水性懸濁製剤又はマイクロエマルジョン等の剤型を有する有害生物防除剤組成物における、化合物Aと化合物Bと(必要に応じて化合物Cと)の合計含有量は、有害生物防除剤組成物に対して、好ましくは1~80質量%、より好ましくは10~50質量%である。油剤、粉剤等の剤型を有する有害生物防除剤組成物における、化合物Aと化合物Bと(必要に応じて化合物Cと)の合計含有量は、有害生物防除剤組成物に対して、好ましくは0.1~50質量%、より好ましくは0.1~20質量%程度である。粒剤、錠剤、ジャンボ剤等などの剤型を有する有害生物防除剤組成物における、化合物Aと化合物Bと(必要に応じて化合物Cと)の合計含有量は、有害生物防除剤組成物に対して、好ましくは0.5~50質量%、より好ましくは0.5~10質量%である。
【0037】
本発明の有害生物防除剤組成物において、化合物Bに対する化合物Aの質量比(化合物A/化合物B)は、特に制限されないが、好ましくは200/1~1/200、より好ましくは1/1~1/200、更に好ましくは1/1~1/10である。特に、相乗効果を呈する質量比で含有させることが好ましい。相乗効果は、後述するColby法により確認することができる。
【0038】
本発明の有害生物防除剤組成物は、化合物A、化合物Bおよび化合物C以外に、液媒体、基材、添加剤および/または担体を含有していてもよい。本発明に用い得る、液媒体、基材、添加剤および/または担体は、剤型に応じて、従来から知られる物質から適宜選択することができる。
【0039】
固体の製剤において使用され得る、添加剤および担体としては、大豆粉、小麦粉などの植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレーなどの鉱物性微粉末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝などの有機および無機化合物などを挙げることができる。
【0040】
液体の製剤において使用され得る液媒体としては、ケロシン、キシレンなどの石油系の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロロエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、水などを挙げることができる。
【0041】
噴射剤に製剤化する際に使用され得る担体としては、ブタンガス、LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガスなどを挙げることができる。
【0042】
毒餌に使用され得る基材としては、穀物粉、植物油、糖、結晶セルロースなどの餌成分;ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸などの酸化防止剤;デヒドロ酢酸などの保存料;トウガラシ末などの子供やペットによる誤食防止剤;チーズ香料、タマネギ香料などの害虫誘引性香料などを挙げることができる。
【0043】
添加剤として界面活性剤を用いることができる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物、イソブチレン-無水マレイン酸共重合体などを挙げることができる。
【0044】
殺菌剤の有効成分としては、例えば、FRACに基づく殺菌剤の作用機構分類で例示されるものなどを挙げることができる。具体的には以下のような有効成分を挙げることができる。
(1)核酸生合成阻害物質:
(a)RNAポリメラーゼI阻害物質: ベナラキシル、ベナラキシル-M、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル-M、クロジラコン、オフレース。
(b)アデノシンデアミナーゼ阻害物質: ブピリメート、エチリモール。
(c)DNA/RNA合成阻害物質: ヒメキサゾール、オクチリノン。
(d)DNAトポイソメラーゼタイプII(ジャイレース)阻害物質: オキソリン酸。
【0045】
(2)有糸核分裂阻害物質および細胞分裂阻害物質:
(a)β-チューブリン重合阻害物質: ベノミル、カルベンダジム、クロルフェナゾール、フベリダゾール、チオファネートメチル、ジエトフェンカルブ、ゾキサミド、エタボキサム。
(b)細胞分裂阻害物質: ペンシクロン。
(c)スペクトリン様タンパク質の非局在化阻害物質: フルオピコリド。
【0046】
(3)呼吸阻害物質:
(a)複合体I:NADH酸化還元酵素阻害物質: ジフルメトリム。
(b)複合体II:コハク酸脱水素酵素阻害物質: ベノダニル、フルトラニル、メプロニル、イソフェタミド、フルオピラム、フェンフラム、フルメシクロックス、カルボキシン、チフルザミド、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、ボスカリド。
(c)複合体III:チトクロームbc1(ユビキノール酸化酵素)Qo(cyt b遺伝子)阻害物質: アゾキシストロビン、クモキシストロビン、クメトキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシストロビン、ピクオキシストロビン、ピラオキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブ、クレソキシム-メチル、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、ファモキサドン、フルオキサストロビン、フェンアミドン、ピリベンカルブ。
(d)複合体III:ユビキノン還元酵素Qi部位阻害物質: シアゾファミド、アミスルブロム。
(e)酸化的リン酸化の脱共役物質: メプチルジノカップ、フルアジナム、フェリムゾン。
(f)ATP生産阻害物質: シルチオファム。
(g)複合体III:ユビキノン還元酵素(Qo部位、スチグマテリン結合サブサイト)阻害物質: アメトクトラジン。
【0047】
(4)アミノ酸およびタンパク質合成阻害物質
(a)メチオニン生合成(cgs遺伝子)阻害物質: アンドプリム、シプロジニル、メパニピリム。
(b)タンパク質合成阻害物質: カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン。
【0048】
(5)シグナル伝達阻害物質:
(a)シグナル伝達阻害物質: キノキシフェン、プロキナジド。
(b)浸透圧シグナル伝達におけるMAP・ヒスチジンキナーゼ(os-2、HOG1)阻害物質: フェンピクロニル、フルジオキソニル。
(c)浸透圧シグナル伝達におけるMAP・ヒスチジンキナーゼ(os-1、Daf1)阻害物質:クロゾリメート、イプロジオン、プロシミドン。
【0049】
(6)脂質および細胞膜合成阻害物質:
(a)りん脂質生合成、メチルトランスフェラーゼ阻害物質: エジフェンホス、イプロベンホス、イソプロチオラン。
(b)脂質の過酸化剤: ビフェニル、ジクロラン、キンドゼン、テクナゼン、トルクロホスメチル、エトリジアゾール。
(c)細胞膜に作用する物質(細胞膜に作用し、細胞内容物の漏出を引き起こすことで効果を発揮する物質): ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロパモカルブホセチレート、プロチオカルブ。
(d)病原菌細胞膜を撹乱する微生物: バチルスズブチリス菌、バチルス ズブチリスQST713株、バチルス ズブチリスFZB24株、バチルス ズブチリスMBI600株、バチルス ズブチリスD747株。
(e)細胞膜を撹乱する物質: ゴセイカユプテ(ティーツリー)の抽出物。
(f)オキシステロール結合タンパク質阻害剤:オキサチアピプロリン。
【0050】
(7)細胞膜のステロール生合成阻害物質:
(a)ステロール生合成におけるC14位のデメチラーゼ(erg11/cyp51)阻害物質: トリホリン、ピリイソキサゾール、フェナリモル、フルルプリミドール、ヌアリモル、イマザリル、イマザリル硫酸塩、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、ビニコナゾール、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール-シス、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、フルキンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、プロチオコナゾール、ボリコナゾール。
(b)ステロール生合成におけるΔ14還元酵素およびΔ8→Δ7-イソメラーゼ(erg24、erg2)阻害物質: アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン。
(c)ステロール生合成系のC4位脱メチル化における3-ケト還元酵素(erg27)阻害物質: フェンヘキサミド、フェンピラザミン。
(d)ステロール生合成系のスクワレンエポキシダーゼ(erg1)阻害物質: ピリブチカルブ、ナフチフェン、テルビナフィン。
【0051】
(8)細胞壁合成阻害物質
(a)キチン合成酵素阻害物質: ポリオキシン、ポリオクソリム。
(b)セルロース合成酵素阻害物質: ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、バリフェナレート、マンジプロパミド。
【0052】
(9)メラニン生合成阻害物質
(a)メラニン生合成の還元酵素阻害物質: フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール。
(b)メラニン生合成の脱水酵素阻害物質: ジクロシメット、フェノキサニル。
(c)メラニン生合成のポリケタイド合成酵素阻害物質:トルプロカルブ。
【0053】
(10)宿主植物の抵抗性誘導剤の有効成分:
プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、ラミナリン、オオイタドリ抽出液。
【0054】
(11)作用性が不明な物質: シモキサニル、ホセチルアルミニウム、リン酸(リン酸塩)、トリアゾキシド、フルスルファミド、シフルフェナミド、メトラフェノン、ピリオフェノン、ドジン、ドジン遊離塩基、フルチアニル。
【0055】
(12)多作用点を有する物質: 銅(銅塩)、ボルドー液、水酸化銅、銅ナフタレート、酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫黄、硫黄製品、多硫化カルシウム、ファーバム、マンコゼブ、マネブ、マンカッパー、メチラム、ポリカーバメート、プロピネブ、チラム、ジラム、キャプタン、カプタホール、フォルペット、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩、イミノクタジンアルベシル酸塩、アニラジン、ジチアノン、キノメチオネート、フルオルイミド。
【0056】
(13)その他の物質: DBEDC、フルオロフォルペット、グアザチンアセテート、ビス(8-キノリノラト)銅(II)、プロパミジン、シプロフラム、アグロバクテリウム、ベトキサジン、ジフェニルアミン、メチルイソチアネート(MITC)、カプサイシン、クフラネブ、シプロスルファミド、デバカルブ、ジクロロフェン、フルメトベル、ホセチルカルシウム、ホセチルナトリウム、イルママイシン、ニトロタールイソプロピル、オキサモカルブ、プロパノシンナトリウム、ピロールニトリン、テブフロキン、トルニファニド、ザリラミド、アルゴフェーズ(Algophase)、アミカルチアゾール(Amicarthiazol)、メチラム亜鉛、トリクラミド、ユニコナゾール、オキシフェンチイン(Oxyfenthiin)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、キノメチオネート、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)。
【0057】
植物生長調節剤の有効成分としては、例えば、以下のものなどを挙げることができる。
カイネチン、ベンジルアミノプリン、1,3-ジフェニルウレア、ホルクロルフェニュロン、チジアズロン、クロルフェヌロン、ジヒドロゼアチン、ジベレリンA、ジベレリンA4、ジベレリンA7、ジベレリンA3、1-メチルシクロプロパン、N-アセチルアミノエトキシビニルグリシン(別名:アビグリシン)、アミノオキシ酢酸、硝酸銀、塩化コバルト、IAA、4-CPA、クロプロップ、2,4-D、MCPB、インドール-3-酪酸、ジクロルプロップ、フェノチオール、1-ナフチルアセトアミド、エチクロゼート、サリチル酸、サリチル酸メチル、(-)-ジャスモン酸、ジャスモン酸メチル、(+)-ストリゴール、(+)-デオキシストリゴール、(+)-オロバンコール、(+)-ソルゴラクトン、4-オキソ-4-(2-フェニルエチル)アミノ酪酸、エテホン、クロルメコート、メピコートクロリド、ベンジルアデニン、5-アミノレブリン酸。
【0058】
薬剤組成物A、薬剤組成物Bおよび薬剤組成物Cの施用の仕方は、特に制限されない。例えば、水和剤、乳剤、フロアブル剤、水溶剤および顆粒水和剤の剤型を有する薬剤組成物おいては、薬剤組成物を水で所定の濃度に希釈して、溶解液、懸濁液あるいは乳濁液にして植物あるいは土壌に散布することで施用することができる。粉剤・粒剤の剤型を有する薬剤組成物おいては、薬剤組成物を植物あるいは土壌にばら撒くことで施用することができる。毒餌、防ダニシートなどの剤型を有する薬剤組成物おいては、薬剤組成物を所望の場所に置いたり、吊るしたりすることで施用することができる。エアゾール、煙霧剤などの剤型を有する薬剤組成物おいては、薬剤組成物をスプレーなどの装置を用いて施用することができる。
さらに、公知の獣医学的手法(局所、経口、非経口または皮下投与)で施用することができる。獣医学的手法としては、錠剤、カプセル、飼料混入などにより動物に経口的に投与する方法; 浸漬液、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内など)などにより動物に投与する方法; 油性または水性液剤を噴霧、ポアオン、スポットオンなどにより局所的に投与する方法; 樹脂に外部寄生虫防除剤を練り込み、前記混練物を首輪、耳札などの適当な形状に成形し、それを動物に装着し局所的に投与する方法;などが挙げられる。
【0059】
対象物への施用量は、特に限定されるものではなく、防除対象の種類、防除時期等に応じて、適宜設定することができる。例えば、ウシ、ブタなどの家畜類、イヌ、ネコなどのペット類の動物に寄生するダニ類の防除のために、例えば、宿主動物1kgに対して、化合物Aと化合物Bの合計量が、0.01~1000mgの割合となるようにして施用することができる。
【0060】
施用の対象物としては、穀物類;野菜類;根菜類;イモ類;果樹類、茶、コーヒー、カカオなどの樹木類;牧草類;芝類;花卉類;観葉植物;ワタなどの植物を挙げることができる。施用対象物としての植物は、原種、変種、改良品種、栽培品種、突然変異体、ハイブリッド体、遺伝子組み換え体(GMO)などによって制限されない。本発明の方法においては、植物全体に施用してもよいし、葉、茎、柄、花、蕾、果実、種子、スプラウト、根、塊茎、塊根、苗条、挿し木などの植物の一部に施用してもよい。各種の農業害虫およびダニ類を防除するために、種子処理、茎葉散布、土壌施用、水面施用などを行うことができる。
【0061】
また、施用の対象物としては、外部寄生虫の宿主動物と成り得る;イヌ、ネコなどの愛玩動物;愛玩鳥;ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジなどの家畜;家禽などの温血動物;ミツバチ、クワガタ、カブトムシなどの昆虫を挙げることができる。
【0062】
本発明の防除方法によって防除可能な有害生物は、特に制限されない。例えば、衛生害虫、貯殻害虫、衣類害虫、家屋害虫、寄生虫、農作物害虫などを挙げることができる。これらには、ダニ類が含まれる。
本発明の防除方法は、防除の対象となる有害生物の全ての発育ステージにおいて行うことができる。例えば、卵、若虫、幼虫、蛹、成虫に対して本発明の方法を行うことができる。
【0063】
防除の対象となる害虫の例を以下に示す。
(1)チョウ目(Lepidoptera)のチョウまたは蛾
例えば、
(1-a)アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、クワゴマダラヒトリ(Lemyra imparilis)などのヒトリガ科(Arctiidae)の蛾;
(1-b)ナシチビガ(Bucculatrix pyrivorella)などのチビガ科(Bucculatricidae)の蛾;
(1-c)モモシンクイガ(Carposina sasakii)などのシンクイガ科(Carposinidae)の蛾;
(1-d)ワタヘリクロノメイガ(Diaphania indica)、アメリカウリノメイガ(Diaphania nitidalis)などのジアファニア属種(Diaphania spp.);アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、アズキノメイガ(Ostrinia scapulalis)などのオストリニア属種(Ostrinia spp.) ;およびニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、モモノゴマダラノメイガ(Conogethes punctiferalis)、サウスウエスタンコンボーラー(Diatraea grandiosella)、クワノメイガ(Glyphodes pyloalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Parapediasiateterrella)などのその他属種のツトガ科(Crambidae)の蛾;
(1-e)イモキバガ(Helcystogramma triannulella)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモキバガ(Phthorimaea operculella)、バクガ(Sitotroga cerealella)などのキバガ科(Gelechiidae)の蛾;
(1-f)ヨモギエダシャク(Ascotis selenaria)などのシャクガ科(Geometridae)の蛾;
(1-g)チャノホソガ(Caloptilia theivora)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)などのホソガ科(Gracillariidae)の蛾;
(1-h)セセリチョウ科(Hesperiidae)のチョウ、例えば、イチモンジセセリ(Parnara guttata);
(1-i)カレハガ科(Lasiocampidae)の蛾、例えば、オビカレハ(Malacosoma neustria);
(1-j)ドクガ科(Lymantriidae)の蛾、例えば、リマントリア属種(Lymantria spp.)の、マイマイガ(Lymantria dispar)、ノンネマイマイ(Lymantria monacha);
その他属種の、チャドクガ(Euproctis pseudoconspersa)、ヒメシロモンドクガ(Orgyia thyellina);
【0064】
(1-k)モグリガ科(Lyonetiidae )の蛾、例えば、リオネチア属種(Lyonetia spp.)の、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ギンモンハモグリガ(Lyonetia prunifoliella malinella);
(1-l)ヤガ科(Noctuidae)の蛾、例えば、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)の、スジキリヨトウ(Spodoptera depravata)、サザンアーミーワーム(Spodoptera eridania)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)、アフリカヨトウ(Spodoptera littoralis)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura);
オートグラファ属種(Autographa spp.)の、ガマキンウワバ(Autographa gamma)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna);
アグロチス属種(Agrotis spp.)の、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum);
ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)の、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、タバコガ(Helicoverpaassulta)、コットンボールワーム(Helicoverpa zea);
ヘリオチス属種(Heliothis spp.)の、ワタキバガ(Heliothis armigera)、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens);
その他属種の、ナカジロシタバ(Aedia leucomelas)、ミツモンキンウワバ(Ctenoplusia agnata)、アケビコノハ(Eudocima tyrannus)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、アワヨトウ(Mythimna separata)、フタオビコヤガ(Naranga aenescens)、マツキリガ(Panolis japonica)、ニセタマナヤガ(Peridroma saucia)、ソイビーンルーパー(Pseudoplusia includens)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni);
(1-m)コブガ科(Nolidae) の蛾、例えば、ミスジアオリンガ(Earias insulana);
(1-n)シロチョウ科(Pieridae)のチョウ、例えば、モンシロチョウ属種(Pieris spp.)のオオモンシロチョウ(Pieris brassicae)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora);
(1-o)コナガ科(Plutellidae)の蛾、例えば、アクロレピオプシス属種(Acrolepiopsisspp.)の、ネギコガ(Acrolepiopsis sapporensis)、ヤマノイモコガ(Acrolepiopsis suzukiella);
その他属種の、コナガ(Plutella xylostella);
(1-p)メイガ科(Pyralidae)の蛾、例えば、スジマダラメイガ(Cadra cautella)、モロコシマダラメイガ(Elasmopalpus lignosellus)、シロイチモジマダラメイガ(Etiella zinckenella)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella);
(1-q)スズメガ科(Sphingidae)の蛾、例えば、マンジュカ属種(Manduca spp.)の、トマトホーンワーム(Manduca quinquemaculata)、タバコホーンワーム(Manduca sexta);
【0065】
(1-r)ニセマイコガ科(Stathmopodidae)の蛾、例えば、カキノヘタムシガ(Stathmopoda masinissa);
(1-s)ヒロズコガ科(Tineidae)の蛾、例えば、イガ(Tinea translucens);
(1-t)ハマキガ科(Tortricidae)の蛾、例えば、アドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)の、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana);
アルチプス属種(Archips spp.)の、リンゴモンハマキ(Archips breviplicanus)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus);
その他属種の、トウヒノシントメハマキ(Choristoneura fumiferana)、コドリンガ(Cydia pomonella)、ブドウホソハマキ (Eupoecilia ambiguella)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta)、チャハマキ(Homona magnanima)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、マメヒメサヤムシガ(Matsumuraeses phaseoli)、トビハマキ(Pandemis heparana)、テングハマキ(Sparganothis pilleriana);
(1-u)スガ科(Yponomeutidae)の蛾、例えば、リンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)。
【0066】
(2)アザミウマ目(Thysanoptera)害虫
(2-a)クダアザミウマ科(Phlaeothripidae)の、例えば、カキクダアザミウマ(Ponticulothripsdiospyrosi);
(2-b)アザミウマ科(Thripidae)の、例えば、フランクリニェラ属種(Frankliniella spp.)の、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis);
トリプス属種(Thrips spp.)の、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci);
その他属種の、クロトンアザミウマ(Heliothrips haemorrhoidalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)。
【0067】
(3)カメムシ目(Hemiptera)の害虫
(3-A)頸吻亜目(Archaeorrhyncha)
(3-A-a)ウンカ科(Delphacidae)の、例えば、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatella)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、クロフツノウンカ(Perkinsiella saccharicida)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)。
【0068】
(3-B)頸吻亜目(Clypeorrhyncha)
(3-B-a)ヨコバイ科(Cicadellidae)の、例えば、エンポアスカ属種(Empoasca spp.)の、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae)、カキノヒメヨコバイ(Empoasca nipponica)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、マメノミドリヒメヨコバイ(Empoasca sakaii);
その他属種の、フタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、ミドリナガヨコバイ(Balclutha saltuella)、フタテンオオヨコバイ(Epiacanthus stramineus)、ヒメフタテンヨコバイ(Macrosteles striifrons)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinctinceps)。
【0069】
(3-C)カメムシ亜目(Heteroptera)
(3-C-a)ホソヘリカメムシ科(Alydidae)の、例えば、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus);
(3-C-b)ヘリカメムシ科(Coreidae)の、例えば、ホソハリカメムシ(Cletus punctiger)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis);
(3-C-c)ナガカメムシ科(Lygaeidae)の、例えば、アメリカコバネナガカメムシ(Blissus leucopterus)、カンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)、コバネヒョウタンナガカメムシ(Togo hemipterus);
(3-C-d)カスミカメムシ科(Miridae)の、例えば、クロトビカスミカメ(Halticus insularis)、サビイロカスミカメ(Lygus lineolaris)、コットンフリーホッパー(Psuedatomoscelisseriatus)、ナガムギカスミカメ(Stenodema sibiricum)、アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)、イネホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium);
【0070】
(3-C-e)カメムシ科(Pentatomidae)の、例えば、ネザラ属種(Nezara spp.)の、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula);
シラホシカメムシ属種(Eysarcoris spp.)の、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis);
その他属種の、ブチヒゲカメムシ(Dolycoris baccarum)、ナガメ(Eurydema rugosum)、ツヤアオカメムシ(Glaucias subpunctatus)、サギカメムシ(Halyomorpha halys)、クイチモンジカメムシ(Piezodorus hybneri)、チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)、イネクロカメムシ(Scotinophora lurida);
(3-C-f)ホシカメムシ科(Pyrrhocoridae)の、例えば、アカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus);
(3-C-g)ヒメヘリカメムシ科(Rhopalidae)の、例えば、アカヒメヘリカメムシ(Rhopalus msculatus);
(3-C-h)キンカメムシ科(Scutelleridae)の、例えば、ムギチャイロカメムシ(Eurygaster integriceps);
(3-C-i)グンバイムシ科(Tingidae)の、例えば、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)。
【0071】
(3-D)腹吻亜目(Sternorrhyncha)
(3-D-a)カサアブラムシ科(Adelgidae)の、例えば、カラマツカサアブラムシ(Adelges laricis);
(3-D-b)コナジラミ科(Aleyrodidae)例えば、ベミシア属種(Bemisia spp.)の、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci);
その他属種の、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum);
【0072】
(3-D-c)アブラムシ科(Aphididae)、例えば、アフィス属種(Aphis spp.)の、マメアブラムシ(Aphis craccivora)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、イチゴネアブラムシ(Aphis forbesi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ニワトコアブラムシ(Aphis sambuci)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola);
ロパロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)の、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi);
ジサフィス属種(Dysaphis spp.)の、オオバコアブラムシ(Dysaphis plantaginea)、ギシギシネアブラムシ(Dysaphis radicola);
マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)の、ムギヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae);
ミズス属種(Myzus spp.)の、ニワウメクロコブアブラムシ(Myzus cerasi)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、カワリコブアブラムシ(Myzus varians);
その他属種の、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、イチゴケナガアブラムシ(Chaetosiphon fragaefolii)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、チシャミドリアブラムシ(Hyperomyzus lactucae)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ソラマメヒゲナガアブラムシ(Megoura viciae)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、レタスアブラムシ(Nasonovia ribis-nigri)、ホップイボアブラムシ(Phorodonhumuli)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)、ムギヒゲナガアブラムシ(Sitobion avenae)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii);
【0073】
(3-D-d)カタカイガラムシ科(Coccidae)の、例えば、セロプラスター属種(Ceroplastes spp.)の、ツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens);
(3-D-e)マルカイガラムシ科(Diaspididae)の、シューダウラカスピス属種(Pseudaulacaspisspp.)の、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspispentagona)、ウメシロカイガラムシ(Pseudaulacaspisprunicola);
ウナスピス属種(Unaspis spp.)の、マサキナガカイガラムシ(Unaspis euonymi)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis);
その他属種の、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、ナシマルカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、チャコノハカイガラムシ(Fiorinia theae)、チャノマルカイガラムシ(Pseudaonidia paeoniae);
(3-D-f)ワタフキカイガラムシ科(Margarodidae)の、例えば、オオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi);
(3-D-g)ネアブラムシ科(Phylloxeridae)の、例えば、ブドウネアブラムシ(Viteus vitifolii);
(3-D-h)コナカイガラムシ科(Pseudococcidae )の、例えば、プラノコッカス属種(Planococcus spp.)の、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kuraunhiae);
その他属種の、ナスコナカイガラムシ(Phenacoccus solani)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki);
(3-D-i)キジラミ科(Psyllidae)の、例えば、プスルラ属種(Psylla spp.)の、リンゴキジラミ(Psylla mali)、ナシキジラミ(Psylla pyrisuga);
その他属種の、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)。
【0074】
(4)コウチュウ目(Coleoptera)の害虫
(4-a)シバンムシ科(Anobiidae)の、例えば、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne);
(4-b)オトシブミ科(Attelabidae)の、例えば、ドロハマキチョッキリ(Byctiscus betulae)、モモチョッキリゾウムシ(Rhynchites heros);
(4-c)ナガシンクイムシ科(Bostrichidae)の、例えば、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus);
(4-d)ミツギリゾウムシ科(Brentidae)の、例えば、アリモドキゾウムシ(Cylas formicarius);
(4-e)タマムシ科(Buprestidae )の、例えば、アカバナガタマムシ(Agrilus sinuatus);
(4-f)カミキリムシ科(Cerambycidae)の、例えば、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、キボシカミキリ(Psacothea hilaris)、ブドウトラカミキリ(Xylotrechus pyrrhoderus);
(4-g)ハムシ科(Chrysomelidae)の、例えば、ブルクス属種(Bruchus spp.)の、エンドウマメゾウムシ (Bruchus pisorum)、ソラマメゾウムシ(Bruchus rufimanus);
ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)の、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata)、ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera);
フィロトレタ属種(Phyllotreta spp.)の、ノミトビヨロイムシ(Phyllotreta nemorum)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata);
その他属種の、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、アズキゾウムシ(Callosobruchuschinensis)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa)、テンサイトビハムシ(Chaetocnemaconcinna)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、イネクビホソハムシ(Oulema oryzae)、ナスナガスネトビハムシ(Psylliodes angusticollis);
【0075】
(4-h)テントウムシ科(Coccinellidae)の、例えば、エピラクナ属種(Epilachna spp.)の、インゲンテントウ(Epilachna varivestis)、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata);
(4-i)ゾウムシ科(Curculionidae)の、例えば、アントノムス属種(Anthonomus spp.)の、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、ナシハナゾウムシ(Anthonomus pomorum);
シトフィルスコクゾウムシ属種(Sitophilus spp.)の、グラナリーウィービル(Sitophilus granarius)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais);その他属種の、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、マツアナアキゾウムシ(Hylobius abietis)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、イネミズゾウムシ(Lissohoptrus oryzophilus)、キンケクチブトゾウムシ(Otiorhynchus sulcatus)、アカアシチビコフキゾウムシ(Sitona lineatus)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus);
(4-j)コメツキムシ科(Elateridae)の、例えば、メラノツス属種(Melanotus spp.)の、マルクビクシコメツキ(Melanotus fortnumi)、カンシャクシコメツキ(Melanotus tamsuyensis);
(4-k)ケシキスイ科(Nitidulidae)の、例えば、ヒメヒラタケシキスイ(Epuraea domina);
(4-l)コガネムシ科(Scarabaeidae)の、例えば、アノマラ属種(Anomala spp.)の、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea);その他属種の、キンイロハナムグリ(Cetonia aurata)、コアオハナムグリ(Gametis jucunda)、ナガチャコガネ(Heptophylla picea)、ヨーロッパコフキコガネ(Melolontha melolontha)、マメコガネ(Popillia japonica);
(4-m)キクイムシ科(Scolytidae)の、例えば、ヤツバキクイ (Ips typographus);
(4-n)ハネカクシ科(Staphylinidae)の、例えば、アオバアリガタハネカクシ(Paederusfuscipes);
(4-o)ゴミムシダマシ科(Tenebrionidae)の、例えば、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum);
(4-p)コクヌスト科(Trogossitidae)の、例えば、コクヌスト(Tenebroides mauritanicus)。
【0076】
(5)ハエ目(Diptera)の害虫
(5-A)ハエ亜目(Brachycera)
(5-A-a)ハモグリバエ科(Agromyzidae)の、例えば、リリオマイザ属種(Liriomyza spp.)の、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、ネギハモグリバエ(Liriomyza chinensis)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii);
その他属種の、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae);
(5-A-b)ハナバエ科(Anthomyiidae)の、例えば、デリア属種(Delia spp.)の、タネバエ(Delia platura)、キャベツハナバエ (Delia radicum);その他属種の、テンサイモグリハナバエ(Pegomya cunicularia);
(5-A-c)ショウジョウバエ科(Drosophilidae)の、例えば、ショウジョウバエ属種(Drosophila spp.)の、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii);
(5-A-d)ミギワバエ科(Ephydridae)の、例えば、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola);
(5-A-e)ハネオレバエ科(Psilidae)の、例えば、ニンジンサビバエ(Psila rosae);
(5-A-f)ミバエ科(Tephritidae)の、例えば、バクトロセラ属種(Bactrocera spp.)の、ウリミバエ(Bactrocera cucurbitae)、ミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis);
ラゴレチス属種(Rhagoletis spp.)の、ヨーロッパオウトウミバエ(Rhagoletis cerasi)、リンゴミバエ(Rhagoletis pomonella);
その他属種の、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、オリーブミバエ(Dacus oleae)。
【0077】
(5-B)カ亜目(Nematocera)
(5-B-a)タマバエ科(Cecidomyiidae)の、例えば、ダイズサヤタマバエ(Asphondylia yushimai)、ソルガムタマバエ(Contarinia sorghicola)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、ムギアカタマバエ(Sitodiplosis mosellana)。
【0078】
(6)バッタ目(Orthoptera)の害虫
(6-a)バッタ科(Acrididae)の、例えば、スキストセルカ属種(Schistocerca spp.)の、アメリカイナゴ(Schistocerca americana)、サバクトビバッタ(Schistocerca gregaria);
その他属種の、オーストラリアトビバッタ(Chortoicetes terminifera)、モロッコイナゴ(Dociostaurus maroccanus)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ブラウンイナゴ(Locustana pardalina)、アカトビバッタ(Nomadacris septemfasciata)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis);
(6-b)コオロギ科(Gryllidae)の、例えば、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domestica)、エンマコオロギ(Teleogryllus emma);
(6-c)ケラ科(Gryllotalpidae)の、例えば、ケラ(Gryllotalpa orientalis);
(6-d)キリギリス科(Tettigoniidae)の、例えば、クラズミウマ (Tachycines asynamorus)。
【0079】
(7)ダニ類(Acari)
(7-A)無気門目(Astigmata)のコナダニ類(Acaridida)
(7-A-a)コナダニ科(Acaridae)のダニ、例えば、リゾギルホス属種(Rhizoglyphus spp.)の、ネダニ(Rhizoglyphus echinopus)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini);
ケナガコナダニ属種(Tyrophagus spp.)の、オンシツケナガコナダニ(Tyrophagus neiswanderi)、オオケナガコナダニ(Tyrophagus perniciosus)、ケナガコナダニ(Tyrophagusputrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis);
その他属種、アシブトコナダニ(Acarus siro)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)、ニセケナガコナダニ(Mycetoglyphus fungivorus);
【0080】
(7-B)前気門目(Prostigmata)のケダニ類(Actinedida)
(7-B-a)ハダニ科(Tetranychidae)のダニ、例えば、ブリオビア属種(Bryobia spp.)の、クローバーハダニ(Bryobia praetiosa)、ニセクローバーハダニ(Bryobia rubrioculus);
エオテトラニクス属種(Eotetranychus spp.)の、コウノシロハダニ(Eotetranychus asiaticus)、アンズハダニ(Eotetranychus boreus)、エノキハダニ(Eotetranychus celtis)、ミチノクハダニ(Eotetranychus geniculatus)、ミヤケハダニ(Eotetranychus kankitus)、クリハダニ(Eotetranychus pruni)、シイノキハダニ(Eotetranychus shii)、スミスハダニ(Eotetranychus smithi)、スギナミハダニ(Eotetranychus suginamensis)、クルミハダニ(Eotetranychus uncatus);
オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)の、スギノハダニ(Oligonychus hondoensis)、チビコブハダニ(Oligonychus ilicis)、カラマツハダニ(Oligonychus karamatus)、マンゴーハダニ(Oligonychus mangiferus)、サトウキビハダニ(Oligonychus orthius)、アボガドハダニ(Oligonychus perseae)、エゾスギハダニ(Oligonychus pustulosus)、イネハダニ(Oligonychus shinkajii)、トドマツハダニ(Oligonychus ununguis);
パノニクス属種(Panonychus spp.)の、ミカンハダニ(Panonychus citri)、クワオオハダニ(Panonychus mori)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi);
テトラニクス属種(Tetranychus spp.)の、ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、ミツユビナミハダニ(Tetranychus evansi)、ミツユビナミハダニ(Tetranychus evansi)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、アシノワハダニ(Tetranychus ludeni)、ミズナラハダニ(Tetranychus quercivorus)、サガミハダニ(Tetranychus phaselus)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、オウトウハダニ(Tetranychus viennensis);
アポニクス属(Aponychus spp.)の、イトマキハダニ(Aponychus corpuzae)、タイリクハダニ(Aponychus firmianae);
ミドリハダニ属(Sasanychus spp.)の、ミドリハダニ(Sasanychus akitanus)、ヒメミドリハダニ(Sasanychus pusillus);
シゾテトラニクス属(Shizotetranychusspp.)の、タケスゴモリハダニ(Shizotetranychuscelarius)、ケナガスゴモリハダニ(Shizotetranychuslongus)、ススキスゴモリハダニ(Shizotetranychusmiscanthi)、ヒメササハダニ(Shizotetranychusrecki)、ヤナギハダニ(Shizotetranychusschizopus);
その他属種の、カタバミハダニ(Tetranychina harti)、ナミケナガハダニ(Tuckerella pavoniformis)、ケウスハダニ(Yezonychus sapporensis);
【0081】
(7-B-b)ヒメハダニ科(Tenuipalpidae)のダニ、例えば、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)の、ブドウヒメハダニ(Brevipalpus lewisi)、チャノヒメハダニ(Brevipalpus obovatus)、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)、サボテンヒメハダニ(Brevipalpus russulus)、オンシツヒメハダニ(brevipalpus californicus);
テニパルプス属種(Tenuipalpus spp.)の、ランヒメハダニ(Tenuipalpus pacificus)、カキヒメハダニ(Tenuipalpus zhizhilashviliae);
その他属種の、パイナップルヒメハダニ(Dolichotetranychus floridanus);
(7-B-c)フシダニ科(Eriophyidae)のダニ、例えば、アセリア属種(Aceria spp.)の、カキサビダニ(Aceria diospyri)、イチジクモンサビダニ(Aceria ficus)、クリフシダニ(Aceria japonica)、クコフシダニ(Aceria kuko)、カーネーションサビダニ(Aceria paradianthi)、クコハモグリダニ(Aceria tiyingi)、チューリップサビダニ(Aceriatulipae)、シバハマキフシダニ(Aceria zoysiea);
エリオフィエス属種(Eriophyes spp.)の、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、ウメフシダニ(Eriophyes emarginatae);
アクロプス属種(Aculops spp.)の、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi);
アクルス属種(Aculus spp.)の、モモサビダニ(Aculus fockeui)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali);
その他属種の、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、ブドウハモグリダニ(Colomerus vitis)、ブドウサビダニ(Calepitrimerus vitis)、ナシサビダニ(Epitrimerus pyri)、キンモクサビダニ(Paraphytoptus kikus)、マキサビダニ(Paracalacarus podocarpi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocotruta citri);
(7-B-d)ホコリダニ科(Transonemidae)のダニ、例えば、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)の、スジブトホコリダニ(Tarsonemus bilobatus)、アシボソホコリダニ(Tarsonemus waitei);
その他属種の、シクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus);
(7-B-e)ハシリダニ科(Penthaleidae)のダニ、例えば、ペンタレウス属種(Penthaleusspp.)の、ハクサイダニ(Penthaleus erythrocephalus)、ムギダニ(Penthaleus major)。
【0082】
防除の対象となる外部寄生虫としては、宿主動物の背、脇下、下腹部、内股部などに寄生して動物から血液やフケなどの栄養源を得て生息するもの、および宿主動物の背、臀部などに飛来して動物から血液やフケなどの栄養源を得て生息するものを包含する。外部寄生虫としては、例えば、ダニ類、シラミ類、ノミ類、カ、サシバエ、ニクバエなどを挙げることができる。外部寄生虫の具体例を以下に示す。
(1)ダニ類(Acari)
ワクモ科(Dermanyssidae)のダニ、オオサシダニ科(Macronyssidae)のダニ、トゲダニ科(Laelapidae)のダニ、ヘギダニ科(Varroidae)のダニ、ヒメダニ科(Argasidae)のダニ、マダニ科(Ixodidae)のダニ、キュウセンヒゼンダニ科(Psoroptidae)のダニ、ヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のダニ、トリヒゼンダニ科(Knemidokoptidae)のダニ、ニキビダニ科(Demodixidae)のダニ、ツツガムシ科(Trombiculidae)のダニ。
(2)シラミ目(Phthiraptera)
ケモノジラミ科(Haematopinidae)のシラミ、ケモノホソジラミ科(Linognathidae)のシラミ、タンカクハジラミ科(Menoponidae)のハジラミ、チョウカクハジラミ科(Philopteridae)のハジラミ、ケモノハジラミ科(Trichodectidae)のハジラミ。
(3)ノミ目(Siphonaptera)
ヒトノミ科(Pulicidae)のノミ、例えば、イヌノミ属種(Ctenocephalidesspp.)の、イヌノミ(Ctenocephalidescanis)、ネコノミ(Ctenocephalidesfelis);
スナノミ科(Tungidae)のノミ、ナガノミ科(Ceratophyllidae)のノミ、ホソノミ科(Leptopsyllidae)のノミ。
(4)カメムシ目(Hemiptera)
トコジラミ科(Cimicidae)の昆虫、サシガメ科(Reduviidae)の昆虫、オオサシガメ亜科(Triatominae)の昆虫。
(5)ハエ目(Diptera)の害虫
カ科(Culicidae)のカ、ブユ科(Simuliidae)のブユ、ヌカカ科(Ceratopogonidae)のヌカカ、アブ科(Tabanidae)のアブ、イエバエ科(Muscidae)のハエ、ツエツエバエ科(Glossinidae)のツエツエバエ、ニクバエ科のニクバエ、シラミバエ科(Hippoboscidae)のハエ、クロバエ科(Calliphoridae)のハエ、ヒツジバエ科(Oestridae)のハエ。
【0083】
その他にも、毒針や毒液を持ち、人獣に被害を加える害虫、各種の病原体・病原菌を媒介する害虫、人に不快感を与える害虫(有毒害虫・衛生害虫・不快害虫など)の防除効果に優れている。
以下に、その具体例を示す。
(1)ハチ目(Hymenoptera)の害虫
ミフシババチ科(Argidae)のハチ、タマバチ科(Cynipidae)のハチ、マツハバチ科(Diprionidae)のハチ、アリ科(Formicidae)のアリ、アリバチ科(Mutillidae )のハチ、スズメバチ科(Vespidae)のハチ。
(2)その他の害虫
ゴキブリ類(Blattodea)、シロアリ類(termite)、クモ類(Araneae)、ムカデ類(cetipede)、ヤスデ類(millipede)、甲殻類(crustacea)、南京虫(Cimex lectularius)。
【0084】
薬剤組成物の製剤実施例を若干示すが、添加物および添加割合は、これら実施例に限定されるべきものではなく、広範囲に変化させることが可能である。製剤実施例中の部は重量部を示す。なお、有効成分は、薬剤組成物Aにおいては化合物Aを、薬剤組成物Bにおいては化合物Bを、薬剤組成物Cにおいては化合物Cを、薬剤組成物Dにおいては化合物Dを。本発明の有害生物防除剤組成物においては化合物Aおよび化合物Bと必要に応じて化合物Cを使用する。
【0085】
農園芸用の製剤実施例を示す。
製剤実施例1 (水和剤)
有効成分 40部
珪藻土 53部
高級アルコール硫酸エステル 4部
アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部
以上を均一に混合して微細に粉砕して、有効成分40%の水和剤を得た。
【0086】
製剤実施例2 (乳剤)
有効成分 30部
キシレン 33部
ジメチルホルムアミド 30部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 7部
以上を混合溶解して、有効成分30%の乳剤を得た。
【0087】
製剤実施例3 (フロアブル剤)
有効成分 30部
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 4部
アルキルスルホコハク酸塩 1部
アルキレングリコール 5部
増粘剤 20部
水 バランス
以上を混合して、有効成分30%のフロアブル剤を得た。
【0088】
製剤実施例4 (フロアブル剤)
有効成分 20部
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル 2.5部
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル 0.5部
増粘剤 0.6部
トリメチロールプロパン 20部
アルキレングリコール 5部
水 バランス
以上を混合して、有効成分20%のフロアブル剤を得た。
【0089】
防疫用・動物用の製剤実施例を示す。
製剤実施例5 (顆粒)
有効成分 5部
カオリン 94部
ホワイトカーボン 1部
有効成分を有機溶媒中で溶解させ、担体上へ噴霧した後、溶媒を減圧下蒸発させる。この種の顆粒は動物の餌と混合できる。
【0090】
製剤実施例6 (注入剤)
有効成分 0.1~1部
ラッカセイ油 バランス
調製後は、滅菌フィルターによりろ過滅菌する。
【0091】
製剤実施例7 (ポアオン剤)
有効成分 5部
ミリスチン酸エステル 10部
イソプロパノール バランス
【0092】
製剤実施例8 (スポットオン剤)
有効成分 10~15部
パルミチン酸エステル 10部
イソプロパノール バランス
【0093】
製剤実施例9 (スプレーオン剤)
有効成分 1部
プロピレングリコール 10部
イソプロパノール バランス
【0094】
次に、本発明の防除方法を実施したときの効果を以下の試験例によって示す。
【0095】
〔試験例1〕
ナミハダニ(Tetranychus urticae)に対する効力確認試験
シャーレに入れたインゲン葉上に、薬液処理前日、ナミハダニ雌成虫を8頭または10頭接種した。
【0096】
化合物Aを含有するフロアブル剤を、5000倍に希釈したラビデン3Sを含む水で希釈して、化合物Aを表1~表4に記載の濃度の2倍の濃度で含有する薬液Aを調製した。
化合物Bを含む製剤品を、5000倍に希釈したラビデン3Sを含む水で希釈し、化合物Bを表1~表4に記載の濃度の2倍の濃度で含有する薬液Bを調製した。
【0097】
{試験例で使用した、化合物Bを含む製剤品}
試験番号a:テブフェンピラド:ピラニカEW(日本曹達社製)
試験番号bおよびh:ヘキシチアゾクス:ニッソラン水和剤(日本曹達社製)
試験番号c:フェンピロキシメート:ダニトロンフロアブル(日本農薬社製)
試験番号d:プロパルギット:オマイト水和剤(日本農薬社製)
試験番号e:トルフェンピラド:ハチハチフロアブル(OATアグリオ社製)
試験番号f:アバメクチン:アグリメック(シンジエンタジャパン社製)
試験番号g:エトキサゾール:バロックフロアブル(協友アグリ社製)
試験番号i:チオジカルブ:ラービン水和剤75(バイエルクロップサイエンス社製)
試験番号j:スピノサド:スピノエース顆粒水和剤(クミアイ化学工業社製)
試験番号k:イソキサチオン:カルホス乳剤(日本曹達社製)
試験番号l:アセタミプリド:モスピラン水溶剤(日本曹達社製)
試験番号m:フィプロニル:プリンスフロアブル(BASF社製)
試験番号n:トラロメトリン:スカウトフロアブル(日本曹達社製)
試験番号o:BT剤(バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素):ゼンターリ顆粒水和剤(北興化学工業社製)
試験番号p:ブプロフェジン:アプロードフロアブル(日本農薬社製)
試験番号q:シロマジン:トリガード液剤(シンジエンタジャパン社製)
試験番号r:テブフェノジド:ロムダンフロアブル(日本曹達社製)
試験番号s:フルベンジアミド:フェニックス顆粒水和剤(日本農薬社製)
試験番号t:ピリダリル:プレオフロアブル(協友アグリ社製)
試験番号u:ルフェヌロン:マッチ乳剤(シンジエンタジャパン社製)
試験番号v:フロニカミド:ウララDF(石原バイオサイエンス社製)
試験番号w:クロルフェナピル:コテツフロアブル(日本農薬社製)
試験番号x:インドキサカルブ:トルネードフロアブル(クミアイ化学工業社製)
試験番号y:ジアフェンチウロン:ガンバ水和剤(シンジエンタジャパン社製)
試験番号z:チオシクラム:エビセクト水和剤(三井化学アグロ社製)
試験番号aa:エマメクチン安息香酸塩:アファーム乳剤(シンジエンタジャパン社製)
試験番号ab:ピリダベン:サンマイト水和剤(日産化学社製)
【0098】
ナミハダニの接種されたインゲン葉の入ったシャーレに薬液Aおよび薬液Bを等量混合して得られた混合液を1cm2当たり2mgで回転散布塔を用いて散布した(AB混用区)。
【0099】
薬液Aおよび薬液Bを、5000倍に希釈したラビデン3Sを含む水で、それぞれ2倍に希釈して、薬液A’および薬液B’を得た。
ナミハダニの接種されたインゲン葉の入った別のシャーレに薬液A’を1cm2当たり2mgで回転散布塔を用いて散布した(A単用区)。また、ナミハダニの接種されたインゲン葉の入った別のシャーレに薬液B’を1cm2当たり2mgで回転散布塔を用いて散布した(B単用区)。
【0100】
その後、薬液の散布されたシャーレを温度25℃、湿度60%の恒温室内に置いた。散布から3日間経過した時に成虫の生死を調査し、補正殺成虫率を算出した。
補正殺成虫率(%)=(Ta-Ca)/(100-Ca)×100
Ca:無処理区の3日後の殺成虫率
Ta:処理区の3日後の殺成虫率
【0101】
成虫の生死の調査を完了した後、成虫をすべて除去した。その後、成虫の除去されたシャーレを温度25℃、湿度60%の恒温室内に置いた。散布から10日間経過した時に次世代生存数を調査し、有効度を算出した。
有効度(%)=(Cn-Tn)/Cn×100
Cn:無処理区の10日後の次世代生存数
Tn:処理区の10日後の次世代生存数
【0102】
相乗効果の程度を示すために、「補正殺成虫率期待値」および「有効度期待値」をColby法に基いて算出した。補正殺成虫率または有効度が、それぞれ、「補正殺成虫率期待値」および「有効度期待値」よりも大きい場合には相乗効果があると判断される。
【0103】
補正殺成虫率(%)または有効度(%)の期待値(E)=X+Y-XY/100
X:B単用区における補正殺成虫率(%)または有効度(%)の実測値
Y:A単用区における補正殺成虫率(%)または有効度(%)の実測値
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】
【表4】
【0108】
試験例に示すように、化合物Aを化合物Bとともに、対象物に施用することで、相乗効果を示す。本発明の有害生物防除方法および本発明の有害生物防除剤組成物は、より少ない薬量でより安全に、虫やダニなどの有害生物を防除することができる。