(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-14
(45)【発行日】2023-02-22
(54)【発明の名称】資金移動システムおよび資金移動方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20230215BHJP
G06Q 40/02 20230101ALI20230215BHJP
【FI】
G06Q20/06
G06Q40/02
(21)【出願番号】P 2021103129
(22)【出願日】2021-06-22
(62)【分割の表示】P 2019161434の分割
【原出願日】2019-09-04
【審査請求日】2021-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】594103301
【氏名又は名称】三井住友カード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 真司
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-237296(JP,A)
【文献】特開2007-133742(JP,A)
【文献】特開2001-216459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータデバイスによって実行される資金借入方法であって、
第1の残高に関連付けられる第1のユーザの返済履歴が返済できなかったことを示さない場合に、第1の入金データおよび第2の入金データを生成するステップであって、前記第1の入金データは、第1の電子決済手段に記憶された第1の残高に加算する第1の入金額を示し、前記第2の入金データは、第2の電子決済手段に記憶された第2の残高から減算する前記第1の入金額を示す、ステップと、
前記第1の入金データおよび前記第2の入金データを送信するステップと、
前記第1の残高に前記第1の入金額を加算して第3の残高を算出するステップと、
前記第2の残高から前記第1の入金額を減算して第4の残高を算出するステップと、
前記第1の入金額に基づいて、利子を算出するステップと、
前記第3の残高が第2の入金額以上である場合に、
第3の入金データおよび第4の入金データを生成するステップであって、前記第3の入金データは、前記第
3の残高から減算する第2の入金額を示し、前記第4の入金データは、前記第
4の残高に加算する前記第2の入金額を示し、前記第2の入金額は、前記第1の入金額に前記算出した利子を加算した額を示す、ステップと、
前記第3の入金データおよび前記第4の入金データを送信するステップと、
前記第3の残高が前記第2の入金額未満である場合に、
前記第1のユーザの返済履歴に返済できなかったことを示す情報を記録するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
資金借入を管理するコンピュータデバイスであって、前記コンピュータデバイスは、制御装置および通信装置を備え、
前記制御装置は、
第1の残高に関連付けられる第1のユーザの返済履歴が返済できなかったことを示さない場合に、第1の入金データおよび第2の入金データを生成し、前記第1の入金データは、第1の電子決済手段に記憶された第1の残高に加算する第1の入金額を示し、前記第2の入金データは、第2の電子決済手段に記憶された第2の残高から減算する前記第1の入金額を示し、
前記通信装置は、前記第1の入金データおよび前記第2の入金データを送信し、
前記制御装置は、
前記制御装置は、
前記第1の残高に前記第1の入金額を加算して第3の残高を算出し、前記第2の残高から前記第1の入金額を減算して第4の残高を算出し、前記第1の入金額に基づいて、利子を算出し、
前記制御装置は、前記第3の残高が第2の入金額以上である場合に、第3の入金データおよび第4の入金データを生成し、前記第3の入金データは、前記第
3の残高から減算する第2の入金額を示し、前記第4の入金データは、前記第
4の残高に加算する前記第2の入金額を示し、前記第2の入金額は、前記第1の入金額に前記算出した利子を加算した額を示し、
前記通信装置は、前記第3の入金データおよび前記第4の入金データを送信
し、
前記制御装置は、前記第3の残高が前記第2の入金額未満である場合に、前記第1のユーザの返済履歴に返済できなかったことを示す情報を記録する
ことを特徴とするコンピュータデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、資金移動システムおよび資金移動方法に関し、特に、予め定められた条件に従って決済手段に資金を移動させる資金移動システムおよび資金移動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリペイドカードや電子決済など、現金を使用せずに決済を行うこと(キャッシュレス決済)を可能にする決済手段が広く利用されている。プリペイドカードには、ICチップなどの集積回路が組み込まれ、ICチップには、決済可能な額(残高)が記憶される。利用者は、専用装置を介してプリペイドカードに一定の額を入金することができる(プリペイドカードのICチップに記憶された残高を加算する)。利用者はまた、入金した額(残高)の範囲内でキャッシュレス決済を行うことができる。残高に対して一定の額が入金されると、利用者の口座から直接、またはクレジットカードを介して入金額が引き落とされる。
【0003】
電子決済も同様であり、そのような仕組みを実装したコンピュータシステム(電子決済アプリケーション)が利用されている。電子決済アプリケーションは、利用者のコンピュータデバイス(携帯電話など)にインストールされたプログラムによって実装される。電子決済アプリケーションでは、利用者の残高がコンピュータデバイスまたはコンピュータデバイスと通信するサーバコンピュータに記憶される。利用者がプリペイドカードに一定の額を入金することができること、残高の範囲内でキャッシュレス決済を行うことができること、および入金額が利用者の口座から引き落とされることは、プリペイドカードと同様である。
【0004】
上述したプリペイドカードなどは、親子間でも利用されている。親子間でプリペイドカードを利用する場合、親および子の両方がそれぞれプリペイドカードを保有する。子が自身のプリペイドカードに入金する場合、親の口座から入金額が引き落とされる。つまり、親子間でプリペイドカードを利用する場合、親の口座から子のプリペイドカードへの資金移動が発生する。電子決済アプリケーションを利用する場合も同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、親が定期的に子のプリペイドカードに入金することによって、子は親からの入金額をプリペイドカードの残高として積み立てることができる。また、上述した入金によって、子は親から資金を借り入れることができる。
【0007】
ところで、通常、銀行口座に預金をする場合、一定の条件に従って金利が発生する。金融機関から資金を借り入れる場合も同様に金利が発生する。子が未成年者である場合、この金利の概念を未成年者に学習させることは金融教育において重要である。
【0008】
例えば、親が子の銀行口座に定期的に入金することによっても同様に金利が発生する。しかしながら、上述した方法では、口座に積み立てられた残高に対して金利が発生するだけであるので、子は、金利が発生することを実感することは困難である。未成年者は、通常、銀行口座から資金を引き落とし、口座残高を確認するようなことを通常は行わないからである。また、未成年者は、金融機関から資金を借り入れることが困難であるので、資金を借り入れることは困難である。
【0009】
上述したような、プリペイドカードなどの決済手段を利用してこの決済手段の残高に入金して積立を行う際に、金利を発生させることによって、未成年者は金利が発生することを実感しやすくなる。未成年者であっても、決済手段を利用して買い物などを行うことは頻繁にあるからである。また、上述した親の口座から子の決済手段への資金移動を利用して子が親から資金を借り入れることによって、未成年者でも容易に資金を借り入れることができる。この資金移動の際にも金利を発生させることによって、未成年者は、資金を借り入れる際に金利が発生することを学習することができる。
【0010】
特許文献1は、金利を考慮して、新しい残高に基づいて取引可否を判断することによって決済を行う技術を開示している。しかしながら、特許文献1に係る技術は、上述したような、プリペイドカードなどの決済手段の間で資金移動を行うことにおいて金利を発生させるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態に係るコンピュータによって実行される方法は、コンピュータデバイスによって実行される資金積立方法であって、第1の入金データおよび第2の入金データを生成するステップであって、前記第1の入金データは、第1の決済手段に記憶された第1の残高に加算する第1の入金額を示し、前記第2の入金データは、第2の決済手段に記憶された第2の残高から減算する前記第1の入金額を示す、ステップと、前記第1の入金データおよび前記第2の入金データを送信するステップと、前記第1の入金額に基づいて、利子を算出するステップと、第3の入金データおよび第4の入金データを生成するステップであって、前記第3の入金データは、前記第1の残高に加算する第2の入金額を示し、前記第2の入金データは、前記第2の残高から減算する前記第2の入金額を示し、前記第2の入金額は、前記第1の入金額に前記算出した利子を加算した額を示す、ステップと、前記第3の入金データおよび前記第4の入金データを送信するステップと、を備える。
【0012】
また、別の実施形態に係るコンピュータによって実行される方法は、コンピュータデバイスによって実行される資金借入方法であって、第1の入金データおよび第2の入金データを生成するステップであって、前記第1の入金データは、第1の決済手段に記憶された第1の残高に加算する第1の入金額を示し、前記第2の入金データは、第2の決済手段に記憶された第2の残高から減算する前記第1の入金額を示す、ステップと、前記第1の入金データおよび前記第2の入金データを送信するステップと、前記第1の入金額に基づいて、利子を算出するステップと、第3の入金データおよび第4の入金データを生成するステップであって、前記第3の入金データは、前記第1の残高から減算する第2の入金額を示し、前記第2の入金データは、前記第2の残高に加算する前記第2の入金額を示し、前記第2の入金額は、前記第1の入金額に前記算出した利子を加算した額を示す、ステップと、前記第3の入金データおよび前記第4の入金データを送信するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0013】
実施形態に係る資金移動システムおよび資金移動方法によれば、決済手段の間での資金移動に伴って金利を発生させ、未成年者などに、資金を借り入れる際に金利が発生することを学習させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】資金移動システムの全体構成の例を示す図である。
【
図2】資金移動システムの全体構成の別の例を示す図である。
【
図3】サーバコンピュータおよびクライアントコンピュータの詳細な構成の例を示す図である。
【
図4】積立条件データ入力インタフェースの例を示す図である。
【
図5】入金指定データテーブルの例を示す図である。
【
図6】積立条件データテーブルの例を示す図である。
【
図7】資金積立処理の例を示すフローチャートである。
【
図8】借入条件データ入力インタフェースの例を示す図である。
【
図9】積立条件データテーブルの例を示す図である。
【
図10】資金借入処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、実施形態に係る資金移動システム100を詳細に説明する。本実施形態では、利用者Aが使用する決済手段に、利用者Bが使用する決済手段から一定額を入金(資金移動)する例を説明する。利用者Aおよび利用者Bはそれぞれ、少なくとも資金移動システム100において一意な利用者IDが割り当てられている。以下では、利用者Aが使用する決済手段を決済手段Aと称し、利用者Bが使用する決済手段を決済手段Bと称する。決済手段Bは、決済手段Aと同様に機能するので、以下では、サーバコンピュータ1およびカード書込装置などと関連して決済手段Aのみを説明する。
【0016】
決済手段Aは、入金された額(残高)の範囲内で利用者Aが決済を行うことを可能にする。決済手段Aの例は、それらに限定されないが、プリペイドカード、および電子決済アプリケーションに対応するプログラムが実行されるコンピュータデバイス(スマートフォンなど)を含む。以下、このようなコンピュータデバイスを電子決済対応コンピュータと称する。
【0017】
プリペイドカードは、ICチップなどの集積回路が組み込まれる。ICチップには、残高情報および利用者IDが記憶される。利用者Aは、店舗などに設置されたキャッシュレジスタにプリペイドカード(ICチップ)を読み込ませることによって、その残高の範囲内でキャッシュレス決済を行うことができる。電子決済対応コンピュータでは、自身の記憶装置および/または電子決済対応コンピュータと通信するサーバコンピュータに残高情報が記憶される。利用者Aは、店舗などに設置されたキャッシュレジスタと電子決済対応コンピュータを通信させることによって、その残高の範囲内でキャッシュレス決済を行うことができる。
【0018】
つまり、本実施形態で使用される決済手段Aは、コンピュータデバイスおよび/または集積回路などに記憶された残高情報によって残高を管理し、その残高の範囲内でキャッシュレス決済を行うことを可能にするカード媒体およびコンピュータデバイスなどを含む。
【0019】
<決済手段がカード媒体に対応する場合のシステム構成>
図1は、決済手段として、プリペイドカードなどのカード媒体を利用する場合の資金移動システム100の全体の構成の例を示している。資金移動システム100は、サーバコンピュータ1、クライアントコンピュータ2、およびカード書込装置3を含む。サーバコンピュータ1は、インターネットなどの公衆回線を含むネットワーク4を通じて、クライアントコンピュータ2およびカード書込装置3と相互に接続されている。サーバコンピュータ1はさらに、ネットワーク4を通じてクレジットカード管理システム5および銀行システム6と相互に接続されている。
【0020】
サーバコンピュータ1は、決済手段Aへの入金および残高などを管理するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。サーバコンピュータ1は、所定のプログラムを実行することによって、本実施形態に係る主要な処理を実行する。具体的には、サーバコンピュータ1は、クライアントコンピュータ2から入力された情報に基づいて、決済手段AおよびBへの入金を指示する。サーバコンピュータ1はまた、決済手段Aに記憶された残高情報に基づいて、決済手段Aの残高を管理する。つまり、サーバコンピュータ1の記憶装置には、決済手段Aの残高情報を記憶している。サーバコンピュータ1は、決済手段Aに記憶された残高情報が更新されると、自身の利用者Aの残高情報も更新する(決済手段Aの残高情報と同期する)。
【0021】
クライアントコンピュータ2は、利用者Bによって使用されるコンピュータデバイス(情報処理装置)である。クライアントコンピュータ2は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、およびタブレットコンピュータなど、少なくとも演算機能および通信機能を有するいずれかのコンピュータデバイスである。クライアントコンピュータ2は、所定のプログラムを実行することによって、利用者Bからの入力に応答して、積立条件データなどを生成し、サーバコンピュータ1に送信するなどの処理を実行する。
【0022】
カード書込装置3は、例えば、店舗に設置されたレジスタ機器および/またはチャージ(入金)専用装置など、決済手段Aに記憶された残高情報を読み込み、残高情報を書き込む(更新する)コンピュータデバイス(情報処理装置)である。カード書込装置3は、少なくとも演算機能、通信機能、決済手段Aに記憶された情報を読み込むリーダ、および決済手段Aに情報を書き込むライタを含む。利用者Aが、例えば、店舗などでキャッシュレス決済を行う場合、カード書込装置3は、決済手段Aに記憶された残高情報を読み込み、サーバコンピュータ1からの指示に応答して、記憶された残高情報を更新する。なお、決済手段Aには、ICチップなどの集積回路を組み込まれ、ICチップに利用者IDおよび残高情報が記憶されている。
【0023】
クレジットカード管理システム5は、決済手段Aに入金が行われると、その入金額をクレジットカード決済として処理するコンピュータシステムである。つまり、決済手段Aに入金が行われると、その入金額は、クレジットカード決済として利用者Bの口座から引き落とされる。クレジットカード管理システム5は、利用者ごとに少なくとも利用者ID、クレジットカード番号、および口座情報を含む情報(以下、利用者カードデータ)を記憶している。クレジットカード管理システム5は、従来から存在する、クレジットカード発行事業者によって提供されるクレジットカード決済を管理するコンピュータシステムを実装する。クレジットカード管理システム5は、月次などの定期的なタイミングで、利用者Bによるクレジット決済に対応する決済額を含む決済データを生成し、銀行システム6に送信する。
【0024】
銀行システム6は、上述した入金をクレジットカード決済として利用者Bの口座から入金額を引き落とす処理を実行するコンピュータシステムである。銀行システム6は、従来から存在する銀行などの金融機関によって提供される為替システムである。
【0025】
なお、本実施形態では、資金移動システム100、クレジットカード管理システム5、および銀行システム6が、別個のコンピュータシステムとして実装されるが、それらは統合して、単一のコンピュータシステムを形成してもよい。つまり、サーバコンピュータ1を含む1つまたは複数のサーバコンピュータによって、上述した資金移動および引き落としなどの機能が実行される。
【0026】
<決済手段がコンピュータデバイスに対応する場合のシステム構成>
図2は、決済手段として、電子決済対応コンピュータを利用する場合の資金移動システム100の全体の構成の例を示している。
図1で説明した構成と比較して、
図2に示す構成では、資金移動システム100はさらに、クライアントコンピュータ7を含む。
【0027】
クライアントコンピュータ7は、利用者Aによって使用されるコンピュータデバイス(情報処理装置)であり、電子決済対応コンピュータに対応する。つまり、クライアントコンピュータ7は、決済手段Aとして機能する。同様に、利用者Bによって使用されるクライアントコンピュータ2は、決済手段Bとして機能する。クライアントコンピュータ7は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、およびタブレットコンピュータなど、演算機能および通信機能を有するいずれかのコンピュータデバイスである。クライアントコンピュータ7は、残高情報を記憶しており、所定のプログラムを実行することによって、サーバコンピュータ1からの指示に応答して、残高情報を更新する。つまり、
図1に示した構成では、決済手段Aであるプリペイドカードは、カード書込装置3を介して残高情報が更新され、
図2に示した構成では、カード書込装置3を介さず、クライアントコンピュータ2およびクライアントコンピュータ7のそれぞれが、サーバコンピュータ1と通信し、記憶された残高情報を更新する。
【0028】
次に、
図3を参照して、サーバコンピュータ1およびクライアントコンピュータ2の詳細な構成の例を説明する。サーバコンピュータ1は、制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14を含む。
【0029】
制御装置11は、プロセッサとも称され、上記各構成要素の制御やデータの演算を実行する。また、制御装置11は、本実施形態に係る各種処理を実行するための、記憶装置13に記憶されているプログラムをメモリ12に読み出して実行する。ここで、上述したプログラムとは、資金移動システム100が実行する機能の一部を実装するためのプログラムであり、サーバコンピュータ1の記憶装置13に記憶されている。
【0030】
メモリ12は、クライアントコンピュータ2などから送信されたデータ、コンピュータ実行可能命令、および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶した揮発性データ記憶装置である。メモリ12は、RAM(ランダムアクセスメモリ)(例えば、SRAM(スタティックRAM)およびDRAM(ダイナミックRAM))などで実装されてもよい。
【0031】
記憶装置13は、上述したプログラムなどを記憶した不揮発性データ記憶装置である。サーバコンピュータ1は、DBMS(Database Management System)を実装し、記憶装置13は、によって使用されるデータベーステーブル13aも記憶する。記憶装置13は、ROM(リードオンリメモリ)などの不揮発性半導体メモリ、磁気記憶装置(ハードディスクドライブなど)、および光ディスクなどで実装されてもよい。なお、プログラムおよびデータベーステーブル13aなどのデータは、記憶装置13に加えまたはその代わりに、NAS(Network Attached Storage)および/またはSAN(Storage Area Network)などに記憶されてもよい。
【0032】
通信装置14は、ネットワーク4を通じて、クライアントコンピュータ2などの外部のコンピュータデバイスとの間でデータおよび制御情報を送受信するネットワークインタフェースである。このネットワークインタフェースは、例えば、TCP/IPなどのプロトコルに準拠したネットワークカード(例えば、LANカード)などによって実装される。
【0033】
クライアントコンピュータ2は、制御装置21、メモリ22、記憶装置23、通信装置24、入力装置25、および出力装置26を含む。制御装置21、メモリ22、記憶装置23、および通信装置24はそれぞれ、上記説明した制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14と同様の機能を有するので、その詳細な説明は省略する。
【0034】
入力装置25は、利用者Bが、利用者Aの決済データに入金する額などを定めた条件などを文字、画像、および音声などを介して入力するための入力装置である。入力装置25は、キーボード、タッチパネル、およびマイクロフォンなどを含む。
【0035】
出力装置26は、残高情報などを文字、画像、および音声などを介して表示するための出力装置である。出力装置26は、ディスプレイおよびスピーカなどを含む。
【0036】
図3には示さないが、クライアントコンピュータ7は、クライアントコンピュータ2の制御装置21、メモリ22、記憶装置23、通信装置24、入力装置25、および出力装置26と同様の機能を有する、制御装置71、メモリ72、記憶装置73、通信装置74、入力装置75、および出力装置76を含む。
【0037】
<資金積立処理>
次に、本実施形態に係る資金積立処理の例を説明する。
図4は、クライアントコンピュータ2の出力装置26上に表示される積立条件データ入力インタフェース400の例を示す。本実施形態では、利用者Bの口座から利用者Aの決済手段Aに入金(資金移動)を行うことによって、決済手段Aに資金を積み立てる例(資金積立)を説明する。積立条件データ入力インタフェース400は、資金積立を行う場合に発生する金利などの条件を定めるための積立条件データを入力する入力インタフェース画面である。
【0038】
積立条件データ入力インタフェース400は、クライアントコンピュータ2の制御装置21が記憶装置23に記憶されたプログラムを実行することによって出力装置26上に表示される。プログラムは、サーバコンピュータ1からダウンロードされる。利用者Bは、利用者Aとの間で資金積立を行う際の金利などの条件を取り決めるために、積立条件データ入力インタフェース400に積立条件データを入力する。図示しない初期画面において、利用者Bが自身の利用者IDを入力すると、
図4に示す積立条件データ入力インタフェース400に遷移する。
【0039】
図4に示すように、積立条件データ入力インタフェース400は、積立利用者ID入力部401、積立開始日入力部402、積立終了日入力部403、積立額入力部404、積立間隔入力部405、積立日入力部406、金利入力部407、および金利発生期間入力部408を含む。
【0040】
積立利用者ID入力部401は、積立を行う利用者の利用者ID(積立利用者ID)を指定(入力)するための入力欄である。本実施形態では、利用者Aの利用者IDが指定される。積立開始日入力部402および積立終了日入力部403はそれぞれ、積立を開始する日(積立開始日)および積立を終了する日(積立開始日)を指定するための入力欄である。上記に加え、またはその代わりに、積立を行う期間(積立期間)を指定するための入力欄が設けられてもよい。
【0041】
積立額入力部404は、例えば、月に1回、一定の額の積立を行う場合、1回に積立される額(積立額)を指定するための入力欄である。積立間隔入力部405は、積立間隔(例えば、月に1回、年に1回など)を指定するための入力欄である。積立間隔入力部405は、
図4に示すように、プルダウンメニューの方式で入力を受け付ける。プルダウンメニューでは、例えば、「1:(月に1回)」などを選択することができる。上記に加え、またはその代わりに、積立を行う総額(積立総額)および積立を行う回数(積立回数)などを指定するための入力欄が設けられてもよい。この場合、積立総額を積立回数によって除算した額が、1回に積立される額になる。
【0042】
積立日入力部406は、積立される日(積立日)(例えば、月に1回、積立を行う場合、毎月10日)を指定するための入力欄である。積立日入力部406は、
図4に示すように、プルダウンメニューの方式での入力(例えば、日、月日などを選択)、および任意の数値の入力を受け付ける。
【0043】
金利入力部407および金利発生期間入力部408は、積立に応じて発生する金利、および金利が発生するまでに必要な期間(金利発生期間)を指定するための入力欄である。金利発生期間入力部408は、
図4に示すように、プルダウンメニューの方式での入力(例えば、日数、月数などを選択)、および任意の数値の入力を受け付ける。上記に加え、またはその代わりに、金利が発生するために必要な残高(金利発生残高)などを指定するための入力欄が設けられてもよい。また、上記に加え、またはその代わりに、複数の金利発生期間および/または複数の金利発生残高を指定するための入力欄が設けられてもよく、複数の金利発生期間および/または複数の金利発生残高に応じた複数の金利を指定するための入力欄が設けられてもよい。
【0044】
利用者Bが、積立条件データ入力インタフェース400から上述した情報を入力すると、クライアントコンピュータ2の制御装置21は、入力された情報に基づいて積立条件データを生成し、通信装置24がサーバコンピュータ1に送信する。積立条件データは、積立条件データ入力インタフェース400において入力された情報と共に、利用者Bの利用者IDを含む。サーバコンピュータ1の通信装置14が積立条件データを受信すると、制御装置11は、積立条件データに基づいて、入金指定データテーブル500にデータレコードを挿入する。また、制御装置11は、積立条件データに基づいて、積立条件データテーブル600にデータレコードを挿入する。積立条件データ入力インタフェース400への情報の入力、ならびに入金指定データテーブル500および積立条件データテーブル600へのデータレコードの挿入は、任意のタイミングで実行される。
【0045】
図5は、入金指定データテーブル500の例を示している。入金指定データテーブル500は、積立条件データ入力インタフェース400において指定された積立開始日から積立終了日までの間、指定された積立日に積立額を入金することを管理するためのデータベーステーブルであり、データベーステーブル13aに記憶される。
【0046】
入金指定データテーブル500は、データフィールドとして、利用者ID501、入金先利用者ID502、入金額503、入金日504、および状態505を含む。入金指定データテーブル500の各々は、1回あたりの入金先利用者(本実施形態では利用者A)への入金を管理する。例えば、
図4で説明した積立条件データ入力インタフェース400において指定された積立開始日から積立終了日までの期間が2年であり、指定された積立間隔が月に1回である場合、24回分の入金に対応する24個の入金指定データレコードが挿入される。
【0047】
利用者ID501、入金先利用者ID502、入金額503、および入金日504はそれぞれ、積立条件データ入力インタフェース400において指定された利用者ID、積立利用者ID、積立額、および積立日が設定される。状態505は、対象のデータレコードに対応する入金の状態を示す値が設定され、例えば、初期値として「0:未入金」が設定され、入金が完了すると、「1:入金済」が設定される。
【0048】
上述したように、利用者Aが積立条件データ入力インタフェース400において積立条件データを入力すると、積立条件データに従って入金指定データテーブル500の各々のデータレコードが生成される。各々のデータレコードによって、指定された積立日に指定された積立額を入金することを管理することができる。
【0049】
図6は、積立条件データテーブル600の例を示している。積立条件データテーブル600は、積立条件データ入力インタフェース400において指定された積立条件を管理するためのデータベーステーブルであり、データベーステーブル13aに記憶される。
【0050】
積立条件データテーブル600は、データフィールドとして、利用者ID601、積立利用者ID602、積立開始日603、積立終了日604、積立間隔605、積立日606、金利607、および金利発生期間608を含む。利用者ID601、積立利用者ID602、積立開始日603、積立終了日604、積立間隔605、積立日606、金利607、および金利発生期間608はそれぞれ、積立条件データ入力インタフェース400において指定された利用者ID、積立利用者ID、積立開始日、積立終了日、積立間隔(例えば、「1:月に1回」)、積立日、金利、および金利発生期間(例えば、月数)が設定される。
【0051】
なお、積立条件データ入力インタフェース400における入力部、ならびに入金指定データテーブル500および積立条件データテーブル600におけるデータフィールドは、例示にすぎず、
図4乃至
図6に示されない入力部およびデータフィールドを含んでもよい。
【0052】
次に、
図7を参照して、資金移動システム100が実行する資金積立処理の例を説明する。
図7で説明する処理の前提として、サーバコンピュータ1の記憶装置13には、入金指定データテーブル500および積立条件データテーブル600の上述したデータレコードが記憶されているものとする。つまり、利用者Aと利用者Bとの間には、積立条件データテーブル600に設定された条件が取り決められ、入金指定データテーブル500において設定された入金日に入金額が入金されることになる。なお、本実施形態では、決済手段として、プリペイドカードなどのカード媒体が利用されるものとする。
【0053】
図7で説明する処理は、決済手段Aへの入金処理(ステップS701乃至ステップS706)、決済手段Bからの出金処理(ステップS707乃至ステップS712)、および金利発生処理(ステップS713乃至ステップS717)がそれぞれ、任意のタイミングで実行される。
【0054】
まず、カード書込装置3のリーダは、利用者Aが使用する決済手段A(プリペイドカード)に組み込まれたICチップに記憶された情報を読み込む(ステップS701)。読み込まれる情報は、少なくとも利用者Aの利用者IDおよび残高情報を含む。この処理は、利用者Aが、例えば、店舗で決済を行うときに決済手段Aをレジスタ機器によって読み込み、またはチャージ専用装置によって残高を確認するなどの行為に対応する。つまり、ステップS701の処理は、決済手段Aをカード書込装置3によって読み込むいずれかの処理に対応する。
【0055】
次に、カード書込装置3は、読み込んだ利用者IDおよび残高情報をサーバコンピュータ1に送信する(ステップS702)。サーバコンピュータ1の通信装置14が利用者IDおよび残高情報を受信すると、制御装置11は、入金指定データテーブル500から、表1に示す条件1を満たす入金指定データレコードをすべて取得する(ステップS703)。
【0056】
【0057】
上記取得された入金指定データレコードは、ステップS702で受信した利用者ID(利用者A)が入金先利用者IDとして指定され、入金日に既に到達し、未入金であるデータレコードを示す。
【0058】
次に、制御装置11は、ステップS703で取得した入金指定データレコードに含まれる入金額を少なくとも含む入金データを生成し、通信装置14は、入金データをカード書込装置3に送信する(ステップS704)。なお、ステップS703およびステップS704の処理は、サーバコンピュータ1が、ステップS702においてカード書込装置3から送信された利用者IDを受信したことに応答して実行される。
【0059】
次に、カード書込装置3が入金データを受信すると、ライタは、入金データに基づいて決済手段Aに組み込まれたICチップに記憶された残高情報を更新する(ステップS705)。具体的には、入金データに含まれる入金額を残高情報に含まれる残高に加算する。この処理によって、指定された入金日に指定された入金額が決済手段Aに入金されることになる。この更新に応答して、カード書込装置3は、サーバコンピュータ1に確認応答(ACK)を送信する。
【0060】
次に、サーバコンピュータ1の制御装置11は、ステップS703で取得した入金指定データレコードを更新する(ステップS706)。具体的には、状態505に設定された値を「1:入金済」に更新する。また、制御装置11は、記憶装置13に記憶された残高情報から、利用者Aに対応する残高情報を更新する。この処理によって、決済手段Aに記憶された残高情報とサーバコンピュータ1に記憶された残高情報とが同期される。
【0061】
ステップS701乃至ステップS706の処理によって、決済手段Aがカード書込装置3によって読み込まれたことに応答して、決済手段Aに記憶された残高情報が更新される。 なお、決済手段Aとして、電子決済対応コンピュータ(クライアントコンピュータ7)が使用される場合、クライアントコンピュータ7は、サーバコンピュータ1と直接通信してもよい。この場合、カード書込装置3の代わりに、サーバコンピュータ1とクライアントコンピュータ7とが通信することによって、ステップS701乃至ステップS706の処理が実行される。クライアントコンピュータ7は、サーバコンピュータ1から入金データを受信し、入金データに基づいて、記憶装置73に記憶された残高情報を更新する。
【0062】
また、サーバコンピュータ1が、入金日に到達すると、対応するクライアントコンピュータ7に、入金が行われることを示す通知を送信してもよい(電子メールなど)。この場合、例えば、サーバコンピュータ1が日次の所定のタイミングで入金指定データテーブル500から入金日が到来したデータレコード(入金日504に設定された日付<=現在日付)を取得し、対応するクライアントコンピュータ7に通信を送信する。
【0063】
次に、以下のステップS707乃至ステップS712に対応する出金処理を説明する。まず、カード書込装置3のリーダは、利用者Bが使用する決済手段B(プリペイドカード)に組み込まれたICチップに記憶された情報を読み込む(ステップS707)。読み込まれる情報は、少なくとも利用者Bの利用者IDおよび残高情報を含む。この処理は、利用者Bが、例えば、店舗で決済を行うときに決済手段Bをレジスタ機器によって読み込み、またはチャージ専用装置によって残高を確認するなどの行為に対応する。つまり、ステップS707の処理は、決済手段Bをカード書込装置3によって読み込むいずれかの処理に対応する。
【0064】
次に、カード書込装置3は、読み込んだ利用者IDおよび残高情報をサーバコンピュータ1に送信する(ステップS708)。サーバコンピュータ1の通信装置14が利用者IDを受信すると、制御装置11は、入金指定データテーブル500から、表2に示す条件2を満たす入金指定データレコードをすべて取得する(ステップS709)。
【0065】
【0066】
上記取得された入金指定データレコードは、ステップS708で受信した利用者ID(利用者B)が利用者IDとして指定され、入金日に既に到達し、入金済であるデータレコードを示す。
【0067】
次に、制御装置11は、ステップS709で取得した入金指定データレコードに含まれる入金額を少なくとも含む入金データを生成し、通信装置14は、入金データをカード書込装置3に送信する(ステップS710)。なお、ステップS709およびステップS710の処理は、サーバコンピュータ1が、ステップS708においてカード書込装置3から送信された利用者IDを受信したことに応答して実行される。
【0068】
次に、カード書込装置3が入金データを受信すると、ライタは、入金データに基づいて決済手段Bに組み込まれたICチップに記憶された残高情報を更新する(ステップS711)。具体的には、入金データに含まれる入金額を残高情報に含まれる残高から減算する。この処理によって、決済手段Aへの入金に対応して、決済手段Bから出金されることになる。この更新に応答して、カード書込装置3は、サーバコンピュータ1に確認応答(ACK)を送信する。
【0069】
次に、サーバコンピュータ1の制御装置11は、ステップS709で取得した入金指定データレコードを更新する(ステップS712)。具体的には、状態505に設定された値を「2:出金済」に更新する。また、制御装置11は、記憶装置13に記憶された残高情報から、利用者Aに対応する残高情報を更新する。この処理によって、決済手段Bに記憶された残高情報とサーバコンピュータ1に記憶された残高情報とが同期される。
【0070】
ステップS707乃至ステップS712の処理によって、決済手段Bがカード書込装置3によって読み込まれたことに応答して、決済手段Bに記憶された残高情報が更新される。 なお、決済手段Bとして、電子決済対応コンピュータ(クライアントコンピュータ2)が使用される場合、クライアントコンピュータ2は、サーバコンピュータ1と直接通信してもよい。この場合、カード書込装置3の代わりに、サーバコンピュータ1とクライアントコンピュータ2とが通信することによって、ステップS707乃至ステップS712の処理が実行される。クライアントコンピュータ2は、サーバコンピュータ1から入金データを受信し、入金データに基づいて、記憶装置23に記憶された残高情報を更新する。
【0071】
また、少なくともステップS705が実行されたことに応答して(つまり、決済手段Aに入金が行われたことに応答して)、サーバコンピュータ1は、対応するクライアントコンピュータ2に、出金が行われることを示す通知を送信してもよい(電子メールなど)。
【0072】
上記説明した処理によって、入金指定データテーブル500において指定された入金日に到達したことに応答して、指定された積立額が決済手段Aに入金され、決済手段Bから出金される。なお、決済手段Aへの入金に対応して、利用者Bの口座から入金額が引き落とされることになる(クレジットカード決済を介して)。
【0073】
上述した引き落としは、以下のような手順で実行される。1)サーバコンピュータ1が決済データを生成し、クレジットカード管理システム5に送信する。決済データは、ステップS703で取得した入金指定データレコードに含まれる利用者ID(利用者Bの利用者ID)および入金額を少なくとも含む。2)クレジットカード管理システム5が決済データにクレジットカード番号および口座情報を決済データに含める。3)クレジットカード管理システム5が決済データを銀行システム6に送信する。4)銀行システム6は、従来から存在する手順に従って、決済データに含まれる口座情報を引き落とし先の口座情報として、決済データに含まれる入金額を引き落とすための処理を実行する。この引き落とし処理は、従来から存在する、クレジットカード決済によってクレジットカード利用者の口座から決済額が引き落とされる処理に対応するので、詳細な説明は省略する。
【0074】
なお、本実施形態では、クレジットカード利用者の口座からクレジットカード決済を介して、決済手段への積立額が引き落とされるが、そのような形態に限定されない。例えば、決済手段が保持するポイントから積立額に相当するポイントが減算されてもよい。また、決済手段に入金を行う専用の装置を介して積立額が入金されてもよい。
【0075】
次に、以下のステップS713乃至ステップS717に対応する金利発生処理を説明する。ステップS713乃至ステップS717の処理は、サーバコンピュータ1によって任意のタイミングで実行される。例えば、それらの処理は、日次の所定のタイミングで定期的に実行されてもよい。
【0076】
ステップS713では、制御装置11は、積立条件データテーブル600から、表3に示す条件3を満たす積立条件データレコードをすべて取得する。
【0077】
【0078】
上記取得された積立条件データレコードは、積立開始日に到達し、積立終了日に到達していない(つまり、積立期間内)のデータレコードを示す。
【0079】
次に、制御装置11は、ステップS713で取得した積立条件データレコードの各々に対し、積立開始日603に設定された日付から起算して、金利発生期間608に設定された期間(本実施形態では月数)が経過しているか否かを判定する(ステップS714)。
【0080】
次に、制御装置11は、ステップS714で金利発生期間が経過していると判断した積立条件データレコードの各々に対し、その積立条件データレコードに含まれる積立利用者IDに基づいて、記憶装置13に記憶された残高情報を取得する(ステップS715)。つまり、積立において金利発生期間が経過した積立利用者の最新の残高情報を取得する。
【0081】
次に、制御装置11は、ステップS715で取得した残高情報に含まれる残高に、ステップS714で判定された積立条件データレコードに含まれる金利を乗算した額を算出する(ステップS716)。次に、制御装置11は、ステップS714で判定された積立条件データレコードに基づいて、入金指定データテーブル500にデータレコードを挿入する(ステップS717)。挿入されるデータレコードは、以下の表4に示すようにそれぞれのデータフィールドに値が設定される。
【0082】
【0083】
上記処理によって、利用者Aの残高および金利に基づいて算出された入金額を入金するための入金指定データレコードが入金指定データテーブル500に記憶される。その後は、利用者Aが決済を行うときなど、カード書込装置3によって決済手段Aを読み込む任意のタイミングで、上述したステップS701乃至ステップS706の処理が実行される。この処理によって、金利が決済手段Aの残高に加算(入金)される。入金された額は、上述したように、クレジットカード管理システム5および銀行システム6によって利用者Bの口座から引き落とされる。
【0084】
また、利用者Bが決済を行うときなど、カード書込装置3によって決済手段Bを読み込む任意のタイミングで、上述したステップS707乃至ステップS712の処理が実行される。この処理によって、決済手段Aに入金した金利に対応して、決済手段Bの残高から減算(出金)される。
【0085】
以上のように、本実施形態に係る資金積立処理の例を説明した。本実施形態では、資金移動システム100は、予め定められた条件に従って利用者Bの決済手段Bから利用者Aの決済手段Aに入金(資金移動)を行う。また、その入金に伴って、予め定められた条件に従って発生した金利に基づいた額の入金を行う。この処理によって、例えば、利用者Aが未成年者の場合でも、金利の概念を学習しやすくなり、ひいては、積立を行う動機付けになる。
【0086】
なお、本実施形態では、単純に金利発生期間が経過したことに応じて金利が発生しているが、例えば、残高が所定の額に到達しているかなど、任意の金利発生条件に従って金利が発生してもよい。対応して、ステップS714では、制御装置11は、任意の金利発生条件を満たすか否かを判定する。
【0087】
<資金借入処理>
次に、本実施形態に係る資金借入処理の例を説明する。資金借入処理では、利用者Bからの要求に応じて、利用者Aの決済手段Aから利用者Bへの決済手段Bに入金を行うことによって、利用者Aから資金を借り入れる。また、利用者Aの決済手段の残高から借入額および金利を減算し、利用者Bの決済手段の残高にその減算した額を加算することによって、借入額(金利を含む)を返済する。本実施形態では、利用者Aおよび利用者Bが使用する決済手段として、プリペイドカードなどのカード媒体が利用されるものとする。
【0088】
まず、
図8を参照して、クライアントコンピュータ2の出力装置26上に表示される借入条件データ入力インタフェース800の例を示す。本実施形態では、利用者Aが利用者Bに借入を申し込み、利用者Bの決済手段Bから利用者Aの決済手段に入金(資金移動)を行うことによって、利用者Aが資金を借り入れる(資金借入)例を説明する。借入条件データ入力インタフェース800は、資金借入を行う場合に発生する金利などの条件を定めるための借入条件データを入力する入力インタフェース画面である。
【0089】
借入条件データ入力インタフェース800は、クライアントコンピュータ7の制御装置71が記憶装置73に記憶されたプログラムを実行することによって出力装置76上に表示される。プログラムは、サーバコンピュータ1からダウンロードされる。利用者Aは、利用者Bから資金を借り入れる際の金利などの条件を取り決めるために、借入条件データ入力インタフェース800に借入条件データを入力する。図示しない初期画面において、利用者Aが自身の利用者IDを入力すると、
図8に示す借入条件データ入力インタフェース800に遷移する。
【0090】
図8に示すように、借入条件データ入力インタフェース800は、借入先利用者ID入力部801、借入日入力部802、返済日入力部803、借入額入力部804、および金利入力部805を含む。
【0091】
借入先利用者ID入力部801は、借入先となる利用者の利用者ID(借入先利用者ID)を指定(入力)するための入力欄である。本実施形態では、利用者Bの利用者IDが指定される。借入日入力部802は、資金を借り入れる日、つまり、利用者Aの決済手段に入金される日(借入日)を指定するための入力欄である。返済日入力部803は、借入額を返済する日、つまり、利用者Bの決済手段に入金される日(返済日)を指定するための入力欄である。
【0092】
借入額入力部804は、利用者Aが利用者Bから借り入れる額(借入額)を指定するための入力欄である。金利入力部805は、借入に応じて発生する金利を指定するための入力欄である。
【0093】
利用者Aが、借入条件データ入力インタフェース800から上述した情報を入力すると、クライアントコンピュータ7の制御装置21は、入力された情報に基づいて借入条件データを生成し、通信装置74がサーバコンピュータ1に送信する。借入条件データは、借入条件データ入力インタフェース800において入力された情報と共に、利用者Aの利用者IDを含む。サーバコンピュータ1の通信装置14が借入条件データを受信すると、制御装置11は、借入条件データに基づいて、入金指定データテーブル900にデータレコードを挿入する。借入条件データ入力インタフェース800への情報の入力および入金指定データテーブル900へのデータレコードの挿入は、任意のタイミングで実行される。
【0094】
なお、本実施形態では、金利および返済日などが、利用者Aによって指定されるが、借入条件データ入力インタフェース800において入力される情報の一部は、利用者Bによって指定されてもよい。例えば、金利および返済日のみが、利用者Bによって指定されてもよい。この場合、クライアントコンピュータ7において借入条件データ入力インタフェース800から金利および返済日を除く借入条件データが生成され、借入条件データがクライアントコンピュータ2に送信される。クライアントコンピュータ2の出力装置26でも、利用者Aが指定した情報(借入額など)を含む借入条件データ入力インタフェース800が表示され、利用者Bが返済日などを入力する。最終的に、借入条件データは、クライアントコンピュータ2からサーバコンピュータ1に送信される。
【0095】
図9は、上記処理によってデータレコードが挿入された入金指定データテーブル900の例を示す。入金指定データテーブル900は、利用者(利用者A)からの資金借入における利用者Aへの決済手段Aに入金への入金、およびその返済における利用者(利用者B)への決済手段Bへの入金を管理するためのデータベーステーブルであり、データベーステーブル13aに記憶される。入金指定データテーブル900に含まれるデータフィールドは、
図5で説明した入金指定データテーブル500のデータフィールドに加え、種別905を含む。種別905は、対象のデータレコードに対応する入金が借入または返済のいずれかに対応するかを示す値が設定され、例えば、「1:借入」または「2:返済」が設定される。
【0096】
上述したように、利用者Bが借入条件データ入力インタフェース800において借入条件データを入力すると、借入条件データに従って入金指定データテーブル500の各々のデータレコードが生成される。
図9に示す例では、1つ目のデータレコードが、利用者Bの決済手段Bから利用者Aの決済手段Aへの入金(つまり、借入)に対応するレコードである。2つ目のデータレコードが、利用者Aの決済手段Aから利用者Bの決済手段Bへの入金(つまり、返済)に対応するレコードである。
【0097】
1つ目のデータレコードの利用者ID901、入金先利用者ID902、入金額903、および入金日904はそれぞれ、借入条件データ入力インタフェース800において指定された借入先利用者ID、利用者ID、借入額、および借入日が設定される。また、種別905および状態906はそれぞれ、「1:借入」および「0:未入金」が設定される。つまり、1つ目のデータレコードは、利用者Bから利用者Aに指定された入金日に指定された入金額が入金されることを示す(指定された借入日に指定された借入額を借り入れる)。
【0098】
1つ目のデータレコードの利用者ID901、入金先利用者ID902、および入金日904はそれぞれ、借入条件データ入力インタフェース800において指定された利用者ID、借入先利用者ID、および返済日が設定される。また、入金額903は、借入条件データ入力インタフェース800において指定された借入額に、指定された金利を借入額に乗じた額を加算した額が設定される。さらに、種別905および状態906はそれぞれ、「2:返済」および「0:未入金」が設定される。つまり、2つ目のデータレコードは、利用者Aから利用者Bに指定された入金日に指定された入金額が入金されることを示す(指定された借入日に、借入額と利子を加算した額を返済する)。
【0099】
次に、
図10を参照して、資金移動システム100が実行する資金借入処理の例を説明する。
図10で説明する処理の前提として、サーバコンピュータ1の記憶装置13には、入金指定データテーブル900の上述したデータレコードが記憶されているものとする。つまり、利用者Bの決済手段Bから利用者Aの決済手段Aに、入金指定データテーブル900において設定された入金日に入金額が入金されることになる(資金借入)。また、利用者Aの決済手段Aから利用者Bの決済手段Bに、入金指定データテーブル900において設定された入金日に入金額が入金されることになる(返済)。
【0100】
図10に示すステップS1001乃至ステップS1012は、
図7で説明したステップS701乃至ステップS712と同様であるので詳細な説明は省略する。つまり、ステップS1001乃至ステップS1012では、カード書込装置3から送信された利用者ID(利用者A)に応答して、サーバコンピュータ1は、
図9で説明した入金指定データテーブル900の1つ目のデータレコードに従って、決済手段Aに入金を行う。また、カード書込装置3から送信された利用者ID(利用者B)に応答して、サーバコンピュータ1は、
図9で説明した入金指定データテーブル900の1つ目のデータレコードに従って、決済手段Bから出金を行う。この処理によって、決済手段Bから利用者Aの決済手段Aに、指定された借入額が入金される。
【0101】
ステップS1013では、カード書込装置3のリーダは、利用者Bが使用する決済手段B(プリペイドカード)に組み込まれたICチップに記憶された情報を読み込む。読み込まれる情報は、少なくとも利用者Bの利用者IDおよび残高情報を含む。この処理は、利用者Bが、例えば、店舗で決済を行うときに決済手段をレジスタ機器によって読み込み、またはチャージ専用装置によって残高を確認するなどの行為に対応する。つまり、ステップS1013の処理は、決済手段Bをカード書込装置3によって読み込むいずれかの処理に対応する。
【0102】
次に、カード書込装置3は、読み込んだ利用者IDをサーバコンピュータ1に送信する(ステップS1014)。サーバコンピュータ1の通信装置14が利用者IDを受信すると、制御装置11は、入金指定データテーブル1000から、表5に示す条件4を満たす入金指定データレコードをすべて取得する(ステップS1015)。
【0103】
【0104】
上記取得された入金指定データレコードは、ステップS1014で受信した利用者ID(利用者B)が入金先利用者IDとして指定され、入金日に既に到達し、未入金であるデータレコードを示す。ステップS1015の処理では、
図9に示す2つ目のデータレコードが取得されるものとする。
【0105】
次に、制御装置11は、ステップS1015で取得した入金指定データレコードに含まれる入金額を少なくとも含む入金データを生成し、通信装置14は、入金データをカード書込装置3に送信する(ステップS1016)。なお、ステップS1015およびステップS1016の処理は、サーバコンピュータ1が、ステップS1014においてカード書込装置3から送信された利用者IDを受信したことに応答して実行される。
【0106】
次に、カード書込装置3が入金データを受信すると、ライタは、入金データに基づいて決済手段Bに組み込まれたICチップに記憶された残高情報を更新する(ステップS1017)。具体的には、入金データに含まれる入金額を残高情報に含まれる残高に加算する。この処理によって、利用者Bが保有する決済手段は、指定された入金日に指定された入金額(返済額、つまり、借入額に金利を加算した額)が入金されることになる。この更新に応答して、カード書込装置3は、サーバコンピュータ1に確認応答(ACK)を送信する。
【0107】
次に、サーバコンピュータ1の制御装置11は、ステップS1015で取得した入金指定データレコードを更新する(ステップS1018)。具体的には、状態906に設定された値を「1:入金済」に更新する。また、制御装置11は、記憶装置13に記憶された残高情報から、利用者Bに対応する残高情報を更新する。この処理によって、決済手段Bに記憶された残高情報とサーバコンピュータ1に記憶された残高情報とが同期される。
【0108】
ステップS1013乃至ステップS1018の処理によって、決済手段Bがカード書込装置3によって読み込まれたことに応答して、決済手段Bに記憶された残高情報が更新される。なお、決済手段Bとして、電子決済対応コンピュータ(クライアントコンピュータ2)が使用される場合、クライアントコンピュータ2は、サーバコンピュータ1と直接通信してもよい。この場合、カード書込装置3の代わりに、サーバコンピュータ1とクライアントコンピュータ2とが通信することによって、ステップS1013乃至ステップS1018の処理が実行される。クライアントコンピュータ2は、サーバコンピュータ1から入金データを受信し、入金データに基づいて、記憶装置23に記憶された残高情報を更新する。
【0109】
また、サーバコンピュータ1が、入金日に到達すると、対応するクライアントコンピュータ7に、入金が行われることを示す通知を送信してもよい(電子メールなど)。この場合、例えば、サーバコンピュータ1が日次の所定のタイミングで入金指定データテーブル900から入金日が到来したデータレコード(入金日904に設定された日付<=現在日付)を取得し、対応するクライアントコンピュータ2に通信を送信する。
【0110】
次に、カード書込装置3のリーダは、決済手段Aに組み込まれたICチップに記憶された情報を読み込む(ステップS1019)。読み込まれる情報は、少なくとも利用者Aの利用者IDおよび残高情報を含む。この処理は、利用者Aが、例えば、店舗で決済を行うときに決済手段をレジスタ機器によって読み込み、またはチャージ専用装置によって残高を確認するなどの行為に対応する。つまり、ステップS1019の処理は、決済手段Aをカード書込装置3によって読み込むいずれかの処理に対応する。
【0111】
次に、カード書込装置3は、読み込んだ利用者IDおよび残高情報をサーバコンピュータ1に送信する(ステップS1020)。サーバコンピュータ1の通信装置14が利用者IDを受信すると、制御装置11は、入金指定データテーブル900から、表6に示す条件5を満たす入金指定データレコードをすべて取得する(ステップS1021)。
【0112】
【0113】
上記取得された入金指定データレコードは、ステップS1021で受信した利用者ID(利用者A)が利用者IDとして指定され、入金日に既に到達し、入金済であり、種別が返済であるデータレコードを示す。ステップS1021の処理では、
図9に示す2つ目のデータレコードが取得されるものとする。
【0114】
次に、制御装置11は、ステップS1021で取得した入金指定データレコードに含まれる入金額を少なくとも含む入金データを生成し、通信装置14は、入金データをカード書込装置3に送信する(ステップS1022)。なお、ステップS1021およびステップS1022の処理は、サーバコンピュータ1が、ステップS1020においてカード書込装置3から送信された利用者IDを受信したことに応答して実行される。
【0115】
次に、カード書込装置3が入金データを受信すると、ライタは、入金データに基づいて決済手段Aに組み込まれたICチップに記憶された残高情報を更新する(ステップS1023)。具体的には、入金データに含まれる入金額を残高情報に含まれる残高から減算する。ステップS1013乃至ステップS1023の処理によって、利用者Aが使用する決済手段から利用者Bが使用する決済手段に資金が移動し、指定された入金日に指定された入金額(返済額、つまり、借入額に金利を加算した額)が返済されることになる。この更新に応答して、カード書込装置3は、サーバコンピュータ1に確認応答(ACK)を送信する。
【0116】
次に、サーバコンピュータ1の制御装置11は、ステップS1021で取得した入金指定データレコードを更新する(ステップS1024)。具体的には、状態906に設定された値を「2:返済済」に更新する。また、制御装置11は、記憶装置13に記憶された残高情報から、利用者Aに対応する残高情報を更新する。
【0117】
上記処理によって、利用者Bの決済手段Bから利用者Aの決済手段Aに、指定された借入額の入金(資金移動)が行われる(借入)。また、決済手段Aから決済手段Bに金利を含む返済額の入金(資金移動)が行われる(返済)。借入額および返済額はいずれも、上述したように、クレジットカード管理システム5および銀行システム6によって利用者AまたはBのいずれかの口座から引き落とされる。
【0118】
以上のように、本実施形態に係る資金借入処理の例を説明した。本実施形態では、資金移動システム100は、予め定められた条件に従って利用者Bの決済手段から利用者Aの決済手段Aに入金(資金移動)を行う。また、その入金に伴って、予め定められた条件に従って発生した金利に基づいた額の入金を行う。この処理によって、例えば、利用者Aが未成年者の場合でも借入を行うことができ、ひいては、借入に伴う金利を学習しやすくなる。
【0119】
なお、決済手段Aからの決済手段Bへの入金(つまり、返済)の際、決済手段Aの残高が返済額に満たない場合、返済ができないことになる。サーバコンピュータ1は、このような結果を記録し、利用者Aから借入の申し込みがあった際(借入条件データ入力インタフェース800を介して借入条件データが送信されるとき)に、この記録を参照して、借入を行うか否かを判定してもよい。サーバコンピュータ1は、判定の結果、借入を許可しない場合、クライアントコンピュータ7にエラー応答を返す。この場合、借入条件が予め定義されてもよい(例えば、直近の1年の間に返済不能だったことが1回以上ある場合、借入不可)(例えば、借入条件データ入力インタフェース800からの入力によって)。つまり、借入要求者の過去の返済履歴に基づいて借入を判定する。
【0120】
また、上述した返済ができない場合、サーバコンピュータ1は、このような結果を記録し、クライアントコンピュータ7に、返済額に対応する入金ができなかったことを通知してもよい。この通知は、利用者Aから利用者Bに返済が行われるまで、サーバコンピュータ1によって定期的に行われてもよい(未入金管理)。
【0121】
また、利用者Aまたは利用者Bからの入力に応じて再返済日が指定されてもよい。代わりに、サーバコンピュータ1が、再返済日を自動で設定してもよい。再返済日が設定されると、再返済日に到達すると、ステップS1013乃至ステップS1024の処理が実行される。つまり、再返済日に、決済手段Aから決済手段Bに金利を含む返済額の入金(資金移動)が行われる(返済)(継続回収)。
【0122】
上記実施形態で説明処理およびハードウェアの構成要素は例示的なものにすぎず、その他の構成も可能であることに留意されたい。また、上記実施形態で説明した処理の順序は、必ずしも説明した順序で実行される必要がなく、任意の順序で実行されてもよい。さらに、本発明の基本的な概念から逸脱することなく、追加のステップが新たに加えられてもよい。
【0123】
また、資金移動システム100は、サーバコンピュータ1によって実行されるコンピュータプログラムによって実装されるが、当該コンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体に記憶されてもよい。非一時的記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクおよび取外可能ディスク装置などの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体などを含む。
【符号の説明】
【0124】
1 サーバコンピュータ、2 クライアントコンピュータ、3 カード書込装置、4 ネットワーク、5 クレジットカード管理システム、6 銀行システム6、100 資金移動システム