(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-15
(45)【発行日】2023-02-24
(54)【発明の名称】非常用装置及び使用方法
(51)【国際特許分類】
H02J 9/06 20060101AFI20230216BHJP
【FI】
H02J9/06 120
(21)【出願番号】P 2020537590
(86)(22)【出願日】2019-01-29
(86)【国際出願番号】 US2019015552
(87)【国際公開番号】W WO2019152359
(87)【国際公開日】2019-08-08
【審査請求日】2022-01-25
(32)【優先日】2018-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520242078
【氏名又は名称】エフエフピー2018,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】フラスター,マイケル レオナルド
【審査官】宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第204936845(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第106089737(CN,A)
【文献】特表2005-531255(JP,A)
【文献】特開2003-236008(JP,A)
【文献】特開2001-149494(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0322953(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J9/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体型ポータブル電池式可変圧力電気液体ポンプ及び電力非常用装置であって、
シャーシ、
前記シャーシを支持する1つ又は複数の車輪、
前記シャーシによって運ばれる電動可変圧力液体ポンプ、
液体源から液体目的地まで可変圧力で液体を移送するための前記可変圧力液体ポンプに電力を供給する1つ又は複数の充電式電池、
停電中に非常用バックアップ電源を提供するための、前記シャーシによって運ばれ、且つ前記1つ又は複数の充電式電池によって電力を供給される1つ又は複数のACコンセント
、
少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
FEMA、NOAA、消防サービス、警察サービス、軍事サービス及びローカル救急サービスの1つ又は複数からの非常警報通信信号を表す入来信号を受信すること、
前記受信された入来信号が、非常事態を示す所定の基準を満たすかどうかを決定すること、
前記受信された入来信号が前記所定の基準を満たすと決定された際、前記1つ又は複数の充電式電池を満充電にさせること、を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと
を含む一体型ポータブル電池式可変圧力電気液体ポンプ及び電力非常用装置。
【請求項2】
無線信号を受信する1つ又は複数の無線通信コンポーネント及び少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサ並びに前記1つ又は複数の無線通信コンポーネントによって受信されるWIFI及び無線信号の1つ又は複数を介して、携帯コンピューティングデバイスアプリケーションによる前記非常用装置の遠隔制御を可能にすること
を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとを含む、請求項1に記載の非常用装置。
【請求項3】
視覚警報器と、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、前記受信された入来信号が前記所定の基準を満たすと決定された際、前記視覚警報器の作動を生じさせる前記1つ又は複数のソフトウェアモジュールとをさらに含む、請求項
1又は2の何れかに記載の非常用装置。
【請求項4】
可聴警報器と、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、前記受信された入来信号が前記所定の基準を満たすと決定された際、前記可聴警報器の作動を生じさせる前記1つ又は複数のソフトウェアモジュールとをさらに含む、請求項1~
3の何れか一項に記載の非常用装置。
【請求項5】
少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
FEMA、NOAA、消防サービス、警察サービス、軍事サービス及びローカル救急サービスの1つ又は複数からの非常警報通信信号を表す入来信号を受信すること、
前記受信された入来信号が、非常事態を示す所定の基準を満たすかどうかを決定すること、
前記受信された入来信号が前記所定の基準を満たすと決定された際、搭載電気機器及び補助電気機器の1つ又は複数の作動を生じさせること
を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとを含む、請求項1~
4の何れか一項に記載の非常用装置。
【請求項6】
ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
前記可変圧力液体ポンプが前記ユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、前記可変圧力液体ポンプの水圧、前記1つ又は複数の充電式電池の電池残り時間及び前記1つ又は複数の充電式電池の充電ステータスを前記ユーザ制御及び表示パネルに表示させること
を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとをさらに含む、請求項1~
5の何れか一項に記載の非常用装置。
【請求項7】
ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
前記可変圧力液体ポンプが前記ユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、
当該ユーザ制御及び表示パネルにおいてユーザによって選択された可変圧力で前記電動可変圧力液体ポンプの起動を開始すること
を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとをさらに含む、請求項1~
6の何れか一項に記載の非常用装置。
【請求項8】
ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
対応する入力が前記ユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、停電中に非常用バックアップ電源を提供するために前記1つ又は複数の充電式電池を介して前記1つ又は複数のACコンセントに電力を供給すること
を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとをさらに含む、請求項1~
7の何れか一項に記載の非常用装置。
【請求項9】
前記1つ又は複数の車輪に
動力を供給するための電気モータ及び少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、
対応する入力が前記非常用装置において作動される際、前記1つ又は複数の車輪を前進させるために前記1つ又は複数の充電式電池を介して前記電気モータに電力を供給すること
を行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとをさらに含む、請求項1~
8の何れか一項に記載の非常用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、概して、ポータブル電気式可変圧力液体ポンプに関し、特にポータブル電気式液体消防ポンプ及び液体移送ポンプ、電池バックアップ電力供給、遠隔警報モニタリング及びトリガリング並びにエリア水圧の昇圧に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
米国及び世界各国における変化する気候、気象及び建造物パターンにより、多くの住宅及び商業用不動産が洪水及び山火事事象のより近くに配置されている(https://www.wsj.com/articles/why-californians-were-drawn-toward-the-fire-zones-1544202053?mod=searchresults&page=1&pos=1)。カリフォルニア州のみで100万を超える住宅が火災の高い又は非常に高いリスクにさらされている(Jonathan Cooper, AP SDUT C2 1/5/2018)。山火事が生じる頻度の増加、より長い年間の火災シーズン、その結果生じる地域の消火用資源の減少並びに「防御可能な空間」及び「屋内退避」の両方の実現という公式な助言により、このような非常事態時に自助の必要性が高まっている。
【0003】
北及び南カリフォルニアの山火事の最近のニュース映像は、自らの財産を守るために水まき用ホースを使用する捨て身の住宅所有者らを取り上げた。このような低圧の解決策では、防御の可能性が限られている。また、このような近接戦術は、素人の対応者を危険と隣り合わせの範囲内に置く。急速な延焼及び考えられる地形的アクセス制限(煙、洪水、地滑り、停電、木又は岩の落下)は、プロ又はボランティアの救急隊員が特定の住宅用地又は企業にアクセスすることを遅延させるか又は阻止する可能性がある。
【0004】
消火及び防火のために幾つかの個人用ポータブルディーゼル及びガス燃料消防ポンプが入手可能であるが、それらの燃料源の性質により、火災状況での使用及び維持が困難となる。ガス及びディーゼル燃料消防ポンプは、燃料タンクのサイズ、火災事象の近くで引火性液体を保存し且つそれにアクセスする必要性及び送水ポンププライミングに関連する複雑な問題により、元来制限を受ける。さらに、内燃機関の始動及び制御は、緊急を要する事象中では比較的複雑なプロセスである。電動システムに関する特許及び製品は、明らかに産業用途又は大規模な商業用途のものであり、限られた可搬性を有する。
【0005】
さらに、一部の住宅所有者、オフィス及び産業は、複数の非常事態に同時に、相次いで又は一時的に直面する(洪水、火災、電力の喪失及び/又はエリア水圧の喪失に対処する必要がある)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の概要
上記で概説した様々な非常事態に対処できる、完全一体型のポータブルなユーザプログラム可能及び遠隔トリガされるプラットフォームを含むか又はそれを具現化する製品の必要性が認識されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、洪水、火災、エリア水圧の喪失及び停電を含む様々な非常事態に対する対処及びモニタリングが可能である、ユーザプログラム可能及び遠隔トリガ可能なプラットフォームである非常用装置である。本発明は、個人、住宅、軍事、商業及び緊急サービス用途のための一体型電池式ポータブル可変圧力電気液体ポンプ及び電力システムからなる。システム全体は、健常者による移動が可能であるようにそれをポータブルにする車輪付きカート上にある。カートは、その可搬性を向上させるために、プラットフォームの後輪に動力を供給する電気モータを特徴とする。
【0008】
非常用装置は、電子非常信号及び警報信号を検出するために様々な無線周波数をモニタリングする能力を有し、これらの電子非常信号及び警報信号は、次に、警報器(視覚及び音声)をトリガし、様々な搭載及び補助電気機器を起動させ、及び/又は装置の満電池充電を開始し得る。装置は、特定の一連の予め設定された及び/又はユーザプログラム可能な機能を可能にするようにユーザによって構成され得る。さらに、非常用装置は、WIFI、無線又は電話アプリケーションにより遠隔で制御されるように設計される。
【0009】
非常用装置は、商業、市民、産業、軍事及び緊急サービスの職員及び購入者に、消火、防火及び液体ポンピング及び移送(洪水の緩和)の支援、水道システムの圧力昇圧能力並びに常時又はバックアップ自宅/オフィス電源として使用され得る電池システムを提供する。
【0010】
非常用装置は、ポータブルであり、その主電源は、追加の電力選択肢を有する充電式電池である。非常用装置は、そのプラットフォームの後輪に動力を供給し、且つその可搬性を支援するための電気モータを特徴とする。それは、電動可変圧力液体ポンプをさらに含む。
【0011】
無人で、非常用装置は、電池充電及び/又は他のユーザ定義非常機能(すなわち可聴及び/又は視覚警報器、ローカル電力供給の増大、液体ポンピング及び移送、ローカル水道システムの圧力増補など)をトリガするための非常警報をFEMA、NOAA並びに他のローカル及び地域の消防、警察、軍事及び/又はローカル救急サービス(例えば、SDEmergency)から受信する。非常用装置は、特定の一連の予め設定された及び/又はユーザプログラム可能な機能を可能にするようにさらに構成され得る。さらに、非常用装置は、WIFI、無線又は電話信号を用いて、権限を与えられたユーザによって遠隔でトリガ及び/又は制御され得る。
【0012】
非常用装置の中央処理装置(CPU)は、システムの電力管理を提供する。非常用装置の制御パネルであるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)及びディスプレイは、水圧、電池残り時間及び充電ステータスを含む情報を提供する。ユーザ入力を用いて、CPUは、非常用装置の残りの液体源供給量を分又はガロン単位で計算及び表示することができる。任意選択的な搭載接続デバイス(すなわち携帯電話、タブレットなど)は、風速、天気予報及び映像最新情報を含むリアルタイムの非常情報を表示するためのものであるが、CPUは、無線で及び搭載USBデータポートを通しての両方で外部の緊急サービス放送とインタフェースを取る能力を有する。
【0013】
本発明の別の態様は、一体型ポータブル電池式可変圧力電気液体ポンプ及び電力非常用装置であって、シャーシと、シャーシを支持する1つ又は複数の車輪と、シャーシによって運ばれる電動可変圧力液体ポンプと、液体源から液体目的地まで可変圧力で液体を移送するための可変圧力液体ポンプに電力を供給する1つ又は複数の充電式電池と、停電中に非常用バックアップ電源を提供するための、シャーシによって運ばれ、且つ1つ又は複数の充電式電池によって電力を供給される1つ又は複数のACコンセントとを含む一体型ポータブル電池式可変圧力電気液体ポンプ及び電力非常用装置に関する。
【0014】
本発明の直上に記載した態様の1つ又は複数の実装形態は、以下の1つ又は複数に関する:非常用装置は、無線信号を受信する1つ又は複数の無線通信コンポーネント及び少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのハードウェアプロセッサ並びに1つ又は複数の無線通信コンポーネントによって受信されるWIFI及び無線信号の1つ又は複数を介して、携帯コンピューティングデバイスアプリケーションによる非常用装置の遠隔制御を可能にすることを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとを含み;非常用装置は、少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、FEMA、NOAA、消防サービス、警察サービス、軍事サービス及び/又はローカル救急サービスの1つ又は複数からの非常警報通信信号を表す入来信号を受信すること、受信された入来信号が、非常事態を示す所定の基準を満たすかどうかを決定すること、受信された入来信号が所定の基準を満たすと決定された際、1つ又は複数の充電式電池を満充電にさせることを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;視覚警報器と、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、受信された入来信号が所定の基準を満たすと決定された際、視覚警報器の作動を生じさせる1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;可聴警報器と、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、受信された入来信号が所定の基準を満たすと決定された際、可聴アームの作動を生じさせる1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、FEMA、NOAA、消防サービス、警察サービス、軍事サービス及び/又はローカル救急サービスの1つ又は複数からの非常警報通信信号を表す入来信号を受信すること、受信された入来信号が、非常事態を示す所定の基準を満たすかどうかを決定すること、受信された入来信号が所定の基準を満たすと決定された際、搭載電気機器及び補助電気機器の1つ又は複数の作動を生じさせることを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、可変圧力液体ポンプがユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、可変圧力液体ポンプの水圧、1つ又は複数の充電式電池の電池残り時間及び1つ又は複数の充電式電池の充電ステータスをユーザ制御及び表示パネルに表示させることを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、可変圧力液体ポンプがユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、液体源の残りの供給量の持続時間及び体積の少なくとも一方をユーザ制御及び表示パネルに表示させることを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、可変圧力液体ポンプがユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、火災に対処する可変圧力で電動可変圧力液体ポンプの起動を開始することを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、可変圧力液体ポンプがユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、洪水に対処する可変圧力で電動可変圧力液体ポンプの起動を開始することを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、可変圧力液体ポンプがユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、エリア水圧の喪失に対処する可変圧力で電動可変圧力液体ポンプの起動を開始することを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;ユーザ制御及び表示パネル並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、対応する入力がユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、停電中に非常用バックアップ電源を提供するために1つ又は複数の充電式電池を介して1つ又は複数のACコンセントに電力を供給することを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;1つ又は複数の車輪に動力を供給するための電気モータ及び少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、対応する入力が非常用装置において作動される際、1つ又は複数の車輪を前進させるために1つ又は複数の充電式電池を介して電気モータに電力を供給することを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールと;及び/又はユーザ制御及び表示パネル、1つ又は複数のウルトラキャパシタ並びに少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって実行されると、対応する入力がユーザ制御及び表示パネルを介して作動される際、可変圧力液体ポンプのプライミングを行うために可変圧力液体ポンプに電力を供給するように1つ又は複数のウルトラキャパシタを従事させることを行う1つ又は複数のソフトウェアモジュールとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図面の簡単な説明
【
図1】一体型ポータブル非常用装置の一実施形態の側面図である。
【
図2】非常用装置の電気システムの一実施形態を示すブロック図である。
【
図3A】非常用装置の電気システム及びコンピュータシステムにおける例示的電力命令関係を示す概略図である。
【
図3B】非常用装置の電気システム及びコンピュータシステムにおける例示的データ命令関係を示す概略図である。
【
図4】非常用装置のユーザ制御、インタフェース及びモニタリングシステムの一実施形態の図である。
【
図5】非常用装置の可変圧力電気液体ポンプシステムの一実施形態の図である。
【
図6】一実施形態による、本明細書に記載のプロセスの1つ又は複数が実施され得る例示的インフラを示す。
【
図7】一実施形態による、それによって本明細書に記載のプロセスの1つ又は複数が実行され得る例示的処理システムを示す。
【
図8】消火及び火災制御のために非常用装置を使用する例示的プロセスのフローチャートである。
【
図9】洪水制御のために非常用装置を使用する例示的プロセスのフローチャートである。
【
図10】圧力喪失の場合に住宅又は他の施設の水圧を昇圧させるために非常用装置を使用する例示的プロセスのフローチャートである。
【
図11】電池エネルギー貯蔵により、非常事態に対して内蔵電源を提供するために非常用装置を使用する例示的プロセスのフローチャートである。
【
図12】無線及び/又はラジオ非常放送を継続的にモニタリングし、警報が出された場合に自動機能を行うために非常用装置を使用する例示的プロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
図1~7を参照して、洪水の緩和、防火又は消火(例えば、液体、ゲル又は泡状物質の移送又はポンピング)、エリア水圧の喪失(例えば、水圧の昇圧)並びに個人、住宅、軍事、商業及び緊急サービス用途の停電(例えば、AC電力の増補)を含む様々な非常事態に対する対処及びモニタリングが可能な一体型電池式ポータブル可変圧力電気液体ポンプ及び電力非常用装置(「非常用装置」)100の一実施形態を説明する。非常用装置100は、1)非常用装置のシャーシ及びハウジング、2)非常用装置の電気システム、3)非常用装置のコンピュータシステム、4)非常用装置のユーザ制御/表示及びモニタリングシステム、及び5)非常用装置の液体ポンプシステムの実施形態を含み、これらのそれぞれを以下に順番に説明する。
【0017】
1.非常用装置のシャーシ及びハウジング
図1は、非常用装置100の非常用装置シャーシ及びハウジング110の一実施形態を示す。図示した実施形態では、シャーシ及びハウジング110は、健常者による移動が可能であるようにそれをポータブルにする車輪付きカートである。非常用装置100は、非常用装置の可搬性を向上させるために後輪114に
動力を供給する電気モータ112を含む。非常用装置100は、代替的に、保管のため又はモニタリング若しくは電力増補モードで使用するために固定位置に配置され得る。
【0018】
カート110は、水平フレーム部材200、垂直フレーム部材210及び垂直フレーム部材210から横方向後方に延在する1つ又は複数のハンドルグリップ230を有する水平ハンドルフレーム部材220を備えたL字形フレーム190を含む。2つの後輪114に動力を供給する電気モータ112を制御するために、可変速スロットル232が1つ又は複数のグリップ230の1つに配置される。スロットル232は、オン/オフ、ニュートラル、リバース及び可変速選択肢を有する。スイベル252上の回転前輪250は、追加の支持及び方向安定性を非常用装置100に与える。
【0019】
ユーザ制御及び表示パネル290は、水平ハンドルフレーム部材220によって支持される。1つ又は複数のモニタリング及びコンピュータシステム292がユーザ制御及び表示パネル290の下に配置され、垂直フレーム部材210に取り付けられる。サクションホースハンガー293及び消防ホースハンガー295は、垂直フレーム部材210の反対側に配置される。電気ポンプ/コンプレッサ/加圧器120は、支持体204、206を介して水平フレーム部材200によって支持される。
【0020】
2.非常用装置の電気システム
図2をさらに参照して、様々な電気システム及び特徴を含む非常用装置100の電気システム294の一実施形態を説明する。
【0021】
システムの電源は、コネクタのAC線260を用いた標準電源コードにより接続された外部120V電源及び/又は1つ若しくは複数の搭載型交換可能、取り外し可能、ホットスワップ可能な充電式電池130を含む。電池130及び充電式搭載ウルトラキャパシタ140は、垂直フレーム部材210によって支持される。充電式電池130を使用して電気式消防ポンプ/コンプレッサ/加圧器120、1つ又は複数の電気車輪モータ112並びに1つ又は複数のモニタリング及びコンピュータシステム292に電力を供給するために電力管理回路網がシステム294に組み込まれる。1つ又は複数の充電式ウルトラキャパシタ140は、電気式消防ポンプ/コンプレッサ/加圧器120の始動及び/又はプライミングを行うために初期電流サージを提供する。
【0022】
充電式電池130及び1つ又は複数のウルトラキャパシタ140の両方が密封され、それらのコネクタは、損傷を受けた場合、水没した場合或いは水又は何らかの導電性液体若しくは固体と接触した場合に誤放電を防止するために、装置のシャーシ及びハウジング110内に機械的に組み込まれる際に封入される。非常用装置100は、非常用装置100が損傷を受けた場合又は水若しくは何らかの導電性液体中に沈んだ場合、その電源の放電を防止するための回路網を含む。充電式電池130及び1つ又は複数のウルトラキャパシタ140の両方は、非常用/軍用グレードのものであり、且つ高熱及び火に耐性がある。電源の特徴は、以下の1つ又は複数を含む。
・ポータブル使用目的の単一又は複数の積み重ね可能及び再充電可能な電池を用いて電力を供給される電池、
・システムを始動させ、且つシステムを1時間稼働させる単一充電電池、
・外部AC120V電源接続動作及び/又は電池再充電、
・初期電気モータ電力サージのための1つ又は複数のウルトラキャパシタ、
・ホットスワップ可能な全電源。
【0023】
例示的なAC電力増補使用方法を説明する。非常用装置100は、通常動作中並びに非常警報モニタリング及びトリガリングの待機モードの両方において、電池又はAC電源を動力源とする。待機モードでは、電池及びウルトラキャパシタ140は、最適な充電率まで充電され、その後、手動で又はユーザが割り当て及び指定を行った遠隔信号によって自動的に満充電を行うようにトリガされる。このような起動は、着脱可能な1,000ルーメンフラッシュライト/ストロボ298及び/又は120db可聴警報器300もトリガするようにプログラムされ得る。
【0024】
電気式消防ポンプ/コンプレッサ/加圧器120は、代替的に、電源コード296を外部120ボルトAC電源に接続することによって電力を供給され得る。事前警告により、非常用装置100は、手動で充電される。非常用装置100は、ユニットの電池130を充電すると同時に、電力のために利用可能なAC(110V)又は任意選択的な太陽電池302に依存し得る。
【0025】
1つ又は複数のコネクタのAC線260は、1つ又は複数の充電式電池130を充電するために設けられる。電池130は、充電装置304内にありながら、120ボルトAC電源により外的に充電されることも可能である。
【0026】
3つ以上の15アンペア120VのACコネクタ/コンセント306は、インバータ308を介して補助デバイス(例えば、照明、排水ポンプ、家電)に電力を供給するために搭載されて配置される。各搭載コンセント306への電力は、スイッチ位置に応じて手動で又は遠隔でトリガされるようにユーザにより予め設定され得る。
【0027】
電気モータコントローラ360は、可変速電気ポンプ/コンプレッサ/加圧器120を制御する。
【0028】
3.非常用装置のコンピュータシステム
図3Aは、非常用装置100の電気及びコンピュータシステムにおける電力命令関係を図示する。
【0029】
図3Bは、非常用装置100の電気及びコンピュータシステムにおけるデータ命令関係を図示する。
【0030】
CPU320は、制御及び表示システムを管理すると同時に、非常用装置の電力、通信及びモニタリングシステムの管理及び統合を行う。任意選択的な携帯電話、タブレット及び/又はコンピュータデバイスは、無線、Bluetooth、WIFIによって(USBドングル又はUSB無線ポート370を介して非常用装置100に接続され、ユーザ制御装置の増強、非常信号及び/又はウェブサイトのモニタリング、及び/又はユーザが提供する遠隔ドローンの制御及びモニタリングが行われる。
【0031】
CPU320の特徴は、以下の1つ又は複数を含む:
・搭載伸縮アンテナ376又は接続された外部アンテナ378、携帯電話受信機回路網により又はユーザが提供する無線接続デバイスのUSBにより無線周波数(RF)信号を検出するために内部及び外部入力をモニタリングし、
・AC電力入力の存在をモニタリングし、
・電池電力をモニタリングし、且つ電池の充電を有効にし(充電回路に対するオン/オフ)、
・システム活動をモニタリングし、残りの電池電力並びに様々なシステム状態及び電力負荷における残り時間を動的に計算し、
・回転スイッチ314(
図4)を用いた選択可能なユーザ調整可能入力により、ポンプモータ電力及び周波数(従って出力PSI及びGPM)を調整し、
・望ましい残りの使用時間を決定するために、残りの電池電力からリアルタイムの計算により、ポンプコントローラモータ入力電力及び周波数(従って出力PSI及びGPM)を自動的に調整し、
・電池寿命、残りの液体体積及びポンプ流量を動的に計算し、
・USBポート又は他の共通データインタフェースを用いてデータの送信及び受信を行い、
・搭載及び外部アンテナからの変調情報を変換して、スピーカを用いて可聴情報を出し、
・LEDインジケータ及び表示内容(LCD又はセグメント化)を管理する。
【0032】
4.非常用装置のユーザ制御/表示及びモニタリングシステム
図4をさらに参照して、非常用装置100のユーザ制御、インタフェース及びモニタリングシステム350を説明する。
【0033】
非常用装置100が外部の120VのAC電源又は搭載充電電池130に接続されていることを条件として、回転スイッチ314は、様々なタスクを多様な非常用装置システムに割り当てる。
【0034】
第1のスイッチ位置352は、オフ(OFF)である。これは、全ての非常用装置システムを内部及び外部電源から切り離す。
【0035】
第2のスイッチ位置354は、オン(ON)である。これは、搭載ACコネクタ/コンセント306、駆動輪電気モータ112並びにユーザ制御及び表示パネル290に供給するために非常用装置の電気システムに電力を供給する。
【0036】
第3のスイッチ位置356は、待機(STANDBY)である。これは、その存在が、電池充電の満充電、ユーザ所定流量でのポンプ120の起動並びに搭載ACコネクタ/コンセント306の制御及びモニタリングを含む(ただし、これらに限定されない)ユーザが予め設定した機能をトリガし得る外部の無線、WIFI及び電話信号をモニタリングするように非常用装置100を構成する。
【0037】
第4の位置358のプライミング(PRIME)は、全ての非常用装置システムへの電源をオンにし、1つ又は複数のウルトラキャパシタ140を従事させ、且つ予め割り当てられた周波数及びアンペア数率を電気ポンプモータコントローラ360に送ることにより、ポンプシステム120のプライミングを提供する。
【0038】
スイッチがこの位置にあるとき、電力は、ACコネクタ/コンセント306に流れない。
【0039】
第5の位置362では、可変圧力(VARIABLE PRESSURE)は、全ての非常用装置システムへの電源をオンにし、且つ様々な電流及び周波数率を電気ポンプモータコントローラ360に送ることにより、ユーザが低~高の液体圧力を手動で制御することを可能にする。スイッチがこの位置にあるとき、電力は、ACコネクタ/コンセント306に流れない。ポンプ弁364からのフィードバック回路は、一方の低圧ホース継手アダプタ366が検出された場合、圧力が80PSIを超えることを許可しない。付随するディスプレイ368は、液体圧力(ポンド/平方インチ単位)及び流量(ガロン/分単位)を示す。
【0040】
非常用装置100は、多様なユーザ定義タスクを行うために、手動で又は電話、無線若しくはWIFI信号によって遠隔で起動され得る。さらに、非常用装置100は、ユーザによってプログラミングされ得、且つ特に地理位置及び遠隔計測ステータスを提供することができる任意選択的なアプリケーションとリンクするために、任意選択的なタブレット、電話及び/又はコンピュータと無線で又はUSBポート370を介して接続するように構成され得る。任意選択的な電話又はタブレットを物理的に支持するためのクレードル372は、ユーザ制御及び表示パネル290の上側に位置する。
【0041】
火災又は洪水状況の場合、非常用装置100は、様々な速度及び圧力で液体を移送するために配備され得る。さらに、非常用装置100は、AC電源、非常事態モニタリング及び洪水の緩和のためのユーザ定義機能の起動を提供することができる。
【0042】
リアルタイムの通知及び最新情報をモニタリングするために特定の周波数に微調整することができる回転スイッチ374は、多様な非常用及び放送帯域をモニタリングするために割り当てられる。システムの受信機は、同時に、伸縮アンテナ376、内部アンテナ及び/又は外部同軸コネクタ378及びアンテナを用いて、様々な非常信号(FEMA、NOAA、軍事、ローカル非常周波数など)を検出するためにモニタリングを行い、多様なユーザ定義タスク(搭載電池を満充電すること、視覚又は音の警報器を作動させること、搭載ACコンセントに電力を供給することなど)をトリガさせる。ディスプレイ379は、1つ又は複数のモニタリングされる非常用及び放送帯域に関連する情報を表示する。非常事態中は、搭載スピーカ380は、音声警報、並びに様々な非常事態管理局(FEMA、NOAAなど)並びにローカルテレビ及びラジオ局からのモニタリングを提供することができる。可聴警報器リセット(例えば、LED及びプッシュスイッチ)381は、可聴警報器300をリセットする。スピーカ音量及びオン/オフ制御装置382は、その出力を調節するか、又は任意選択的に接続された電話若しくはタブレットデバイスからの音声を増幅させる。チューニング制御装置383を使用して、1つ又は複数のモニタリングされる非常用及び放送帯域の周波数をチューニングする。
【0043】
複数のLEDライト384(例えば、6個のLEDライト)は、何れの警報信号が非常用装置をトリガしたかを示す。このアレイ中の7番目のボタン386は、ユーザがこれらのインジケータをリセットすることを可能にする。
【0044】
複数のUSB差込口370(例えば、3つのUSB差込口)は、電力及び装置と他の多様なユーザが提供する機器(携帯電話、コンピュータ及びタブレットなど)との間のデータ転送を提供するためにユーザ制御及び表示パネル290上に取り付けられる。このような任意選択的な機器は、セットアップサポート、追加のディスプレイ及び制御選択肢並びにシステムソフトウェア及びファームウェアの更新のためのインタフェースをユーザに提供する。
【0045】
1つ又は複数のインジケータ390は、リアルタイムの電流消費に基づいた、各電池130に関する充電率及び残りの稼働時間(分単位)を含む1つ又は複数の充電式電池の充電ステータスを表示する。1つ又は複数のインジケータ391は、ACコンセント306のステータスを表示する。さらに、LEDインジケータ/再充電スイッチ392は、1つ又は複数のウルトラキャパシタ140の充電ステータスを示す。
【0046】
5.非常用装置の液体ポンプシステムの特徴
図5をさらに参照して、非常用装置の油圧及び電気機械システム400を説明する。
【0047】
電気ポンプ/コンプレッサ/加圧器120は、可変速電気モータ402、インペラ404及びディフューザ406を含む。
【0048】
システム400は、吸入カプラ408(例えば、2インチの吸入カプラ)において、フィルタ弁/ストレーナ160を備えた提供されるサクションホース150(例えば、20フィートの直径2~3インチのカムロックサクションホース)に接続する。システム400は、放出カプラ410(例えば、2インチの放出カプラ)における接続のために、標準消防ホース/リンク機構170及びストリーム又はスプレーノズル180と適合する。システム400は、洪水の場合に液体の吸入及び放出に使用される標準2インチ継手414を備えて提供される標準消防ホース170にも接続することができる。
【0049】
システム400は、低圧(30~80psi)でクローズドシステムエリア水圧又は圧力増補を促進又は提供するために、ユーザ修正エリア配管又はスプリンクラーシステムと直列に配置され得る継手アダプタ366を介して、提供される直径5/8インチの強化ホース416、418にも接続され得る。5/8インチのホース416、418は、着脱可能な継手アダプタ(5/8インチ~2インチ)366を介してポンプの吸入及び/又は放出カプラ408、410に接続される。一方の継手アダプタ366がCPU320によって検出されると、フィードバック回路は、液体ポンプ120が80psiを超える圧力で動作することを防止する。このモードでは、装置100は、追加的にパワーウォッシャーとして機能し得る。
【0050】
非常用装置の油圧及び電気機械システム400は、以下の特徴の1つ又は複数を含む:
・電動遠心モータ;逆流防止弁を用いたセルフプライミング
・可変圧力(公称30~200ポンド/平方インチ)を生じさせる能力
・可変流量(50~500ガロン/分)を生じさせる能力
・標準消防ホース又はその他に対する1、1.5又は2インチ放出取付具
・カムロック「クイックコネクト」サクションホースに対する2~3インチ吸込口取付具
・高圧でのポンプから目的地まで最大100フィートのポンプオーバーヘッド上昇
・高圧で最大200フィートの消防ホース定格長さを装填する能力
・ポンプサクションヘッドが、高圧でポンプを使うために水源を最大25フィート吸引することができること
・消火ホースの速度及び圧力で水及びゲル又は泡状物質などの液体を移送する能力
・液体の供給が尽きると、ポンプシステムを自動的に止める液体圧力検出機能。
【0051】
装置100は、消火、水圧サポート、洪水の緩和又は電源ニーズを目的として液体のソーシング及び/又は移送を最適化するために各所に移動させることができる。装置100を使用して、延焼を遅らせるために建造物又は植物を液体及び/又は泡状物質並びに難燃剤で予め処理することができる。
【0052】
装置100の可能な液体源は、以下の1つ又は複数を含む。
・家庭のプール
・井戸
・水槽
・貯水池又は湖
・貯水タンク
・消火栓又は他の公共の水源
・消火ゲル及び泡状物質
【0053】
図6を参照して、一実施形態による、本明細書に記載のプロセスの1つ又は複数が実施され得る例示的インフラを説明し、
図7を参照して、一実施形態による、それによって本明細書に記載のプロセスの1つ又は複数が実行され得る例示的処理システムを説明する。
【0054】
例えば(ただし、限定する目的ではなく)、これらの例示的インフラ及び/又は例示的処理システムは、様々な非常信号(FEMA、NOAA、軍事、ローカル非常周波数など)のモニタリング及び検出に関して使用することができ、且つ多様なユーザ定義タスク(搭載電池を満充電すること、視覚又は音の警報器を作動させること、搭載ACコンセントに電力を供給することなど)をトリガさせることができる。さらに、この例示的処理システムは、本明細書に図示及び/又は記載する様々なシステムの制御及び/又は動作と共に使用され得る。さらに(ただし、限定する目的ではなく)、この処理システムは、ユニットの電源を管理するために使用することができる(AC電源及び電池間の識別、切換え及び従事;AC電源に接続された場合の消耗電池の再充電及び/又は各充電が枯渇した場合の個々の電池間の切換え)。この処理システム及びそのコンポーネントは、軍事用及び/又は高応力(防水、高熱及び衝撃耐性基準)と格付けされる。
【0055】
システム概要
インフラ
図6は、一実施形態による、例えば(ただし、限定する目的ではなく)様々な非常信号のモニタリング及び検出を行うため並びに多様なユーザ定義タスクをトリガするために使用され得る例示的システム500を示す。このインフラは、本明細書に記載する様々な機能、プロセス、方法及び/又はソフトウェアモジュールの1つ又は複数をホスティング及び/又は実行するプラットフォーム510(例えば、1つ又は複数のサーバ)を含み得る。プラットフォーム510は、専用サーバを含み得るか、又は代わりに1つ若しくは複数のサーバの共有リソースを利用するクラウドインスタンスを含み得る。これらのサーバ又はクラウドインスタンスは、並べて配置され得、及び/又は地理的に分散され得る。プラットフォーム510は、サーバアプリケーション512及び/又は1つ若しくは複数のデータベース514も含み得るか、又はサーバアプリケーション512及び/又は1つ若しくは複数のデータベース514と通信可能に接続され得る。さらに、プラットフォーム510は、1つ又は複数のネットワーク520を介して1つ又は複数のユーザシステム530に通信可能に接続され得る。プラットフォーム510は、1つ又は複数のネットワーク520を介して1つ又は複数の外部システム540(例えば、他のプラットフォーム、ウェブサイトなど)にも通信可能に接続され得る。
【0056】
1つ又は複数のネットワーク520は、インターネットを含むことができ、プラットフォーム510は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、HTTPセキュア(HTTPS)、ファイル転送プロトコル(FTP)、FTPセキュア(FTPS)、セキュアシェルFTP(SFTP)及び同様のものなどの標準伝送プロトコル並びに専用プロトコルを用いて、インターネットにより1つ又は複数のユーザシステム530と通信することができる。プラットフォーム110は、1つ又は複数のネットワーク520の単一のセットを介して様々なシステムに接続されて示されるが、プラットフォーム510は、1つ又は複数のネットワークの異なる複数のセットを介して様々なシステムに接続され得ることが理解されるものとする。例えば、プラットフォーム510は、インターネットにより、ユーザシステム530及び/又は外部システム540のサブセットに接続され得るが、イントラネットにより、1つ又は複数の他のユーザシステム530及び/又は外部システム540に接続され得る。さらに、数個のユーザシステム130及び外部システム540、1つのサーバアプリケーション512並びに1つ又は複数のデータベース514の単一のセットのみが示されているが、インフラは、任意の数のユーザシステム、外部システム、サーバアプリケーション及びデータベースを含み得ることが理解されるものとする。
【0057】
1つ又は複数のユーザシステム530は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン若しくは他の携帯電話、サーバ、ゲームコンソール、テレビ、セットトップボックス、電子キオスク、POS端末、現金自動預払機及び/又は同様のものを含む(ただし、これらに限定されない)、有線及び/又は無線通信が可能な任意の1つ又は複数の種類のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0058】
プラットフォーム510は、1つ又は複数のウェブサイト及び/又はウェブサービスをホスティングするウェブサーバを含み得る。ウェブサイトが提供される実施形態では、ウェブサイトは、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)又は他の言語で生成された1つ又は複数の画面(例えば、ウェブページ)を含むグラフィカルユーザインタフェースを含み得る。プラットフォーム510は、1つ又は複数のユーザシステム530からのリクエストに応答して、グラフィカルユーザインタフェースの1つ又は複数の画面を送信又は提供する。幾つかの実施形態では、これらの画面は、ウィザード形式で提供され得、その場合、2つ以上の画面は、順次提供され得、順次的な画面の1つ又は複数は、1つ又は複数の先行する画面とのユーザ又はユーザシステム530のインタラクションに依存し得る。プラットフォーム510へのリクエスト及びプラットフォーム510からの応答(グラフィカルユーザインタフェースの画面を含む)の両方は、標準通信プロトコル(例えば、HTTP、HTTPSなど)を使用して、インターネットを含み得る1つ又は複数のネットワーク520を通して通信され得る。これらの画面(例えば、ウェブページ)は、テキスト、画像、映像、アニメーション、参照(例えば、ハイパーリンク)、フレーム、入力(例えば、テキストボックス、テキスト領域、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウンメニュー、ボタン、フォームなど)、スクリプト(例えば、JavaScript)及び同様のものなどのコンテンツ及び要素の組み合わせ(ローカルで及び/又は遠隔でプラットフォーム510にアクセス可能な1つ若しくは複数のデータベース(例えば、1つ若しくは複数のデータベース514)に保存されたデータを含むか、又はそのデータから得られた要素を含む)を含み得る。プラットフォーム510は、1つ又は複数のユーザシステム530からの他のリクエストにも応答し得る。
【0059】
プラットフォーム510は、1つ若しくは複数のデータベース514をさらに含み得るか、1つ若しくは複数のデータベース514と通信可能に結合され得るか、又は別の方法で1つ若しくは複数のデータベース514にアクセスでき得る。例えば、プラットフォーム510は、1つ又は複数のデータベース514を管理する1つ又は複数のデータベースサーバを含み得る。ユーザシステム530又はプラットフォーム510で実行するサーバアプリケーション512は、1つ若しくは複数のデータベース514に保存されるデータ(例えば、ユーザデータ、フォームデータなど)を提出し、及び/又は1つ若しくは複数のデータベース514に保存されるデータへのアクセスをリクエストし得る。限定されないが、MySQL(商標)、Oracle(商標)、IBM(商標)、Microsoft SQL(商標)、Access(商標)及び同様のもの(クラウドベースのデータベース及び専用データベースを含む)を含む任意の適宜のデータベースが利用され得る。データは、例えば、HTTPによってサポートされる周知のPOSTリクエストを使用して、FTPを用いて及び/又は同様のものによりプラットフォーム510に送信され得る。このデータ及び他のリクエストは、例えば、プラットフォーム510によって実行される、サーブレット又は他のソフトウェアモジュール(例えば、サーバアプリケーション512に含まれる)などのサーバ側ウェブ技術によって扱われ得る。
【0060】
ウェブサービスが提供される実施形態では、プラットフォーム510は、1つ又は複数の外部システム540からリクエストを受信し、拡張マークアップ言語(XML)、ジャバスクリプトオブジェクトノーテーション(JSON(JavaScript Object Notation))及び/又は他の適宜若しくは所望のフォーマットで応答を提供し得る。このような実施形態では、プラットフォーム510は、1つ若しくは複数のユーザシステム530及び/又は1つ若しくは複数の外部システム540がウェブサービスとインタラクトし得る様式を定義するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を提供し得る。従って、1つ若しくは複数のユーザシステム530及び/又は1つ若しくは複数の外部システム540(これら自体がサーバとなり得る)は、独自のユーザインタフェースを定義することができ、本明細書に記載するバックエンドプロセス、方法、機能性、ストレージ及び/又は同様のものを実施又は別の方法で提供するためにウェブサービスに依存し得る。例えば、このような実施形態では、1つ又は複数のユーザシステム530で実行するクライアントアプリケーション532は、本明細書に記載する様々な機能、プロセス、方法及び/又はソフトウェアモジュールの1つ若しくは複数又は本明細書に記載する様々な機能、プロセス、方法及び/又はソフトウェアモジュールの1つ若しくは複数の一部を実行するために、プラットフォーム510で実行するサーバアプリケーション512とインタラクトし得る。クライアントアプリケーション532は、「シン(thin)」であり得、この場合、処理は、主にプラットフォーム510上のサーバアプリケーション512によってサーバ側で実行される。シンクライアントアプリケーションの基本例は、単にウェブページをリクエストし、受信し、且つ1つ又は複数のユーザシステム530においてレンダリングするブラウザアプリケーションである一方、プラットフォーム510上のサーバアプリケーションは、ウェブページを生成し、且つデータベース機能を管理する役割を果たす。代替的に、クライアントアプリケーションは、「シック(thick)」であり得、この場合、処理は、主に1つ又は複数のユーザシステム530によってクライアント側で実行される。クライアントアプリケーション532は、プラットフォーム510上のサーバアプリケーション512と比較して、特定の実施の設計目標に応じて、この「シン」と「シック」との間の範囲に沿った任意の点の処理量を実施し得ることが理解されるものとする。何れにせよ、完全にプラットフォーム510上にある(例えば、この場合、サーバアプリケーション512が全ての処理を行う)か、又は完全に1つ若しくは複数のユーザシステム530上にある(例えば、この場合、クライアントアプリケーション532が全ての処理を行う)か、又はプラットフォーム510と1つ若しくは複数のユーザシステム530との間で分散され得る(例えば、この場合、サーバアプリケーション512及びクライアントアプリケーション532の両方が処理を行う)、本明細書に記載するアプリケーションは、本明細書に記載するアプリケーションの機能、プロセス又は方法の1つ又は複数を実施する1つ又は複数の実行可能ソフトウェアモジュールを含み得る。
【0061】
例示的処理デバイス
図7は、本明細書に記載する様々な実施形態に関連して使用され得る例示的有線又は無線システム600を示すブロック図である。例えば、システム600は、本明細書に記載する(例えば、アプリケーション又はアプリケーションの1つ若しくは複数のソフトウェアモジュールの保存及び/又は実行を行うための)機能、プロセス若しくは方法の1つ若しくは複数として、又は本明細書に記載する(例えば、アプリケーション又はアプリケーションの1つ若しくは複数のソフトウェアモジュールの保存及び/又は実行を行うための)機能、プロセス若しくは方法の1つ若しくは複数と併せて使用することができ、且つプラットフォーム510、1つ若しくは複数のユーザシステム530、1つ若しくは複数の外部システム540及び/又は本明細書に記載する他の処理デバイスのコンポーネントを表し得る。システム600は、サーバ又は任意の従来のパーソナルコンピュータ又は有線若しくは無線データ通信が可能な他のプロセッサが使用可能なデバイスであり得る。当業者に明らかなように、他のコンピュータシステム及び/又はアーキテクチャも使用することができる。
【0062】
システム600は、好ましくは、プロセッサ610などの1つ又は複数のプロセッサを含む。入出力を管理するための補助プロセッサ、浮動小数点数学演算を行うための補助プロセッサ、信号処理アルゴリズムの高速実行に適したアーキテクチャを有する専用マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ)、メイン処理システムの下位のスレーブプロセッサ(例えば、バックエンドプロセッサ)、デュアル若しくはマルチプロセッサシステムのための追加のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ及び/又はコプロセッサなどの追加のプロセッサが設けられ得る。このような補助プロセッサは、個別のプロセッサであり得るか、又はプロセッサ610と一体化され得る。システム600と共に使用され得るプロセッサの例には、Pentium(登録商標)プロセッサ、Core i7(登録商標)プロセッサ及びXeon(登録商標)プロセッサ(これらは、全てカリフォルニア州サンタクララのIntel Corporationから入手可能である)が含まれるが、これらに限定されない。
【0063】
プロセッサ610は、好ましくは、通信バス605に接続される。通信バス605は、ストレージと、システム600の他の周辺コンポーネントとの間の情報転送を容易にするデータチャネルを含み得る。さらに、データバス、アドレスバス及び/又は制御バス(不図示)を含む通信バス605は、プロセッサ610との通信に使用される信号のセットを提供し得る。通信バス605は、例えば、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張業界標準アーキテクチャ(EISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、周辺部品相互接続(PCI)ローカルバス、IEEE 488汎用インタフェースバス(GPIB)、IEEE 696/S-100及び/又は同様のものを含む、米国電気電子技術者協会(IEEE)によって公布された規格に準拠したバスアーキテクチャなどの任意の標準又は非標準バスアーキテクチャを含み得る。
【0064】
システム600は、好ましくは、主メモリ615を含み、二次メモリ620も含み得る。主メモリ615は、本明細書で論じた機能及び/又はモジュールの1つ又は複数などのプロセッサ610で実行するプログラムに関する命令及びデータのストレージを提供する。メモリに保存され、且つプロセッサ610によって実行されるプログラムは、C/C++、Java、JavaScript、Perl、Visual Basic、.NET及び同様のものを含む(ただし、これらに限定されない)任意の適宜の言語に従って記述され得、及び/又はコンパイルされ得ることが理解されるものとする。主メモリ615は、一般的に、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び/又はスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)などの半導体ベースのメモリである。他の半導体ベースのメモリの種類には、例えば、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ラムバスダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)、強誘電ランダムアクセスメモリ(FRAM)及び同様のもの(読出し専用メモリ(ROM)を含む)が含まれる。
【0065】
二次メモリ620は、任意選択的に、内部媒体625及び/又は可換型媒体630を含み得る。可換型媒体630は、任意の周知の様式で読み出され及び/又は書き込まれる。可換型ストレージ媒体230は、例えば、磁気テープ装置、コンパクトディスク(CD)ドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)ドライブ、他の光学式ドライブ、フラッシュメモリドライブ及び/又は同様のものであり得る。
【0066】
二次メモリ620は、コンピュータ実行可能コード(例えば、開示したソフトウェアモジュール)及び/又は保存された他のデータを有する非一時的コンピュータ可読媒体である。二次メモリ620に保存されたコンピュータソフトウェア又はデータは、プロセッサ610による実行のために主メモリ615に読み込まれる。
【0067】
代替実施形態では、二次メモリ620は、コンピュータプログラム又は他のデータ若しくは命令がシステム600にロードされることを可能にする他の類似の手段を含み得る。このような手段は、例えば、ソフトウェア及びデータが外部ストレージ媒体645からシステム600に転送されることを可能にする通信インタフェース640を含み得る。外部ストレージ媒体645の例には、外部ハードディスクドライブ、外部光学式ドライブ、外部光磁気ドライブ及び/又は同様のものが含まれ得る。二次メモリ620の他の例には、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能読出し専用メモリ(EEPROM)及びフラッシュメモリ(EEPROMに類似したブロック式メモリ)などの半導体ベースのメモリが含まれ得る。
【0068】
上述の通り、システム600は、通信インタフェース640を含み得る。通信インタフェース640は、ソフトウェア及びデータがシステム600と外部デバイス(例えば、プリンタ)、ネットワーク又は他の情報源との間で転送されることを可能にする。例えば、コンピュータソフトウェア又は実行可能コードは、通信インタフェース640を介してネットワークサーバ(例えば、プラットフォーム510)からシステム600に転送され得る。通信インタフェース640の例には、組込みネットワークアダプタ、ネットワークインタフェースカード(NIC)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(PCMCIA)ネットワークカード、カードバスネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ネットワークアダプタ、モデム、無線データカード、通信ポート、赤外線インタフェース、IEEE 1394 fire-wire及びネットワーク(例えば、1つ若しくは複数のネットワーク520)又は別のコンピューティングデバイスとシステム600をインタフェースで接続可能な任意の他のデバイスが含まれる。通信インタフェース640は、好ましくは、イーサネットのIEEE 802規格、ファイバーチャネル、デジタル加入者線(DSL)、非対称デジタル加入者線(ADSL)、フレームリレー、非同期転送モード(ATM)、サービス総合デジタル網(ISDN)、パーソナル通信サービス(PCS)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、直列回線インターネットプロトコル/ポイントツーポイントプロトコル(SLIP/PPP)などの業界公布プロトコル規格を実施するが、カスタマイズされた又は非標準インタフェースプロトコルも同様に実施し得る。
【0069】
通信インタフェース640を介して転送されるソフトウェア及びデータは、一般に、電気通信信号655の形式である。これらの信号655は、通信チャネル650を介して通信インタフェース640に提供され得る。一実施形態では、通信チャネル650は、有線若しくは無線ネットワーク(例えば、1つ若しくは複数のネットワーク520)又は任意の様々な他の通信リンクであり得る。通信チャネル650は、信号655を運び、幾つか例を挙げると、電線若しくはケーブル、光ファイバ、従来の電話回線、セルラー電話リンク、無線データ通信リンク、無線周波数(「RF」)リンク又は赤外線リンクを含む様々な有線又は無線通信手段を用いて実装され得る。
【0070】
コンピュータ実行可能コード(例えば、開示したアプリケーションなどのコンピュータプログラム又はソフトウェアモジュール)は、主メモリ615及び/又は二次メモリ620に保存される。コンピュータプログラムは、通信インタフェース640を介して受信され、主メモリ615及び/又は二次メモリ620に保存されることも可能である。このようなコンピュータプログラムは、実行されると、本明細書の他の箇所に記載するような開示の実施形態の様々な機能をシステム600が行うことを可能にする。
【0071】
本明細書では、「コンピュータ可読媒体」という用語は、システム600に対して又はシステム600内でコンピュータ実行可能コード及び/又は他のデータを提供するために使用されるあらゆる非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を指すために使用される。このような媒体の例には、主メモリ615、二次メモリ620(内部メモリ625、可換型媒体630及び外部ストレージ媒体645を含む)並びに通信インタフェース640と通信可能に結合されたあらゆる周辺デバイス(ネットワーク情報サーバ又は他のネットワークデバイスを含む)が含まれる。これらの非一時的コンピュータ可読媒体は、実行可能コード、プログラミング命令、ソフトウェア及び/又は他のデータをシステム600に提供するための手段である。
【0072】
ソフトウェアを使用して実施される実施形態では、ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体に保存され、可換型媒体630、入出力インタフェース635又は通信インタフェース640によってシステム600にロードされ得る。このような実施形態では、ソフトウェアは、電気通信信号655の形式でシステム600にロードされる。ソフトウェアは、プロセッサ610によって実行されると、好ましくは、本明細書の他の箇所に記載するプロセス及び機能の1つ又は複数をプロセッサ610に行わせる。
【0073】
一実施形態では、入出力インタフェース635は、システム600の1つ又は複数のコンポーネントと、1つ又は複数の入力及び/又は出力デバイスとの間のインタフェースを提供する。入力デバイス例には、センサ、キーボード、タッチスクリーン若しくは他のタッチ式デバイス、生体感知デバイス、コンピュータマウス、トラックボール、ペン型ポインティングデバイス及び/又は同様のものが含まれるが、これらに限定されない。出力デバイスの例には、他の処理デバイス、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、プリンタ、真空蛍光表示管(VFD)、表面伝導電子エミッタディスプレイ(SED)、電界放出ディスプレイ(FED)及び/又は同様のものが含まれるが、これらに限定されない。タッチパネルディスプレイの場合(例えば、スマートフォン、タブレット又は他の携帯デバイスにおいて)などのケースによっては、入出力デバイスが一体化され得る。
【0074】
システム600は、音声ネットワーク及び/又はデータネットワーク上の無線通信を容易にする1つ又は複数の任意選択的な無線通信コンポーネントも含み得る(例えば、ユーザシステム530の場合)。無線通信コンポーネントは、アンテナシステム670、無線システム665及びベースバンドシステム660を含む。システム600において、無線周波数(RF)信号は、無線システム665の管理下でアンテナシステム670によって無線で送信及び受信される。
【0075】
一実施形態では、アンテナシステム670は、1つ又は複数のアンテナ並びにアンテナシステム670に送信及び受信信号経路を提供するための切換え機能を行う1つ又は複数のマルチプレクサ(不図示)を含み得る。受信経路では、受信されたRF信号は、マルチプレクサから、受信されたRF信号を増幅し、且つ増幅された信号を無線システム665に送る低雑音増幅器(不図示)に結合され得る。
【0076】
ある代替実施形態では、無線システム665は、様々な周波数で通信するように構成された1つ又は複数の無線機を含み得る。一実施形態では、無線システム665は、1つの集積回路(IC)で復調器(不図示)及び変調器(不図示)を統合し得る。復調器及び変調器は、別個のコンポーネントであり得る。入来経路では、復調器は、RF搬送波信号を除去し、ベースバンド受信音声信号を残し、これは、無線システム665からベースバンドシステム660に送られる。
【0077】
受信された信号が音声情報を含む場合、ベースバンドシステム660は、信号を復調し、それをアナログ信号に変換する。次いで、信号は、増幅され、且つスピーカに送られる。ベースバンドシステム660は、マイクロホンからアナログ音声信号も受信する。これらのアナログ音声信号は、デジタル信号に変換され、且つベースバンドシステム660によって符号化される。また、ベースバンドシステム660は、伝送のためにデジタル信号を符号化し、且つ無線システム665の変調器部分に回されるベースバンド送信音声信号を生成する。変調器は、ベースバンド送信音声信号をRF搬送波信号と混合し、それによりアンテナシステム670に回され、且つ電力増幅器(不図示)を通過し得るRF送信信号を生成する。電力増幅器は、RF送信信号を増幅し、それをアンテナシステム670に回し、アンテナシステム670では、この信号は、伝送のためにアンテナポートに切換えられる。
【0078】
ベースバンドシステム660は、中央処理装置(CPU)であり得るプロセッサ610にも通信可能に結合される。プロセッサ210は、データ記憶領域615及び620にアクセスできる。プロセッサ610は、好ましくは、主メモリ615又は二次メモリ620に保存することができる命令(すなわち開示したアプリケーションなどのコンピュータプログラム又はソフトウェアモジュール)を実行するように構成される。コンピュータプログラムは、ベースバンドプロセッサ660から受信され、且つ主メモリ610若しくは二次メモリ620に保存することもできるか、又は受信時に実行することもできる。このようなコンピュータプログラムは、実行されると、開示の実施形態の様々な機能をシステム600が行うことを可能にする。
【0079】
プロセス概要
これより、非常用装置100を使用するためのプロセスの1つ又は複数の実施形態を詳細に説明する。記載するプロセスは、例えば、プラットフォーム510の1つ若しくは複数のプロセッサによって完全に実行される場合、1つ若しくは複数のユーザシステム530の1つ若しくは複数のプロセッサによって完全に実行される場合又はアプリケーションのある部分若しくはモジュールがプラットフォーム510によって実行され、且つアプリケーションの他の部分若しくはモジュールが1つ若しくは複数のユーザシステム530によって実行されるようにプラットフォーム510及び1つ若しくは複数のユーザシステム530間で分散される場合がある、本明細書で論じたアプリケーション(例えば、サーバアプリケーション512、クライアントアプリケーション532及び/又はサーバアプリケーション512及びクライアントアプリケーション532の両方を含む分散アプリケーション)として、1つ又は複数のハードウェアプロセッサ(例えば、プロセッサ610)によって実行される1つ又は複数のソフトウェアモジュールにおいて具現化され得ることが理解されるものとする。記載したプロセスは、ソースコード、オブジェクトコード及び/又はマシンコードで表現される命令として実施され得る。これらの命令は、1つ若しくは複数のハードウェアプロセッサによって直接実行され得るか、又は代替的にオブジェクトコードとハードウェアプロセッサとの間で動作する仮想マシンによって実行され得る。さらに、開示したアプリケーションは、1つ若しくは複数の既存のシステム上に構築され得るか、又は1つ若しくは複数の既存のシステムとインタフェースが取られ得る。
【0080】
代替的に、記載したプロセスは、ハードウェアコンポーネント(例えば、汎用プロセッサ、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理など)、ハードウェアコンポーネントの組み合わせ又はハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの組み合わせとして実施され得る。ハードウェア及びソフトウェアの互換性を明白に示すために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップが一般にそれらの機能性の観点から本明細書において説明される。このような機能性がハードウェアとして又はソフトウェアとして実施されるかは、特定のアプリケーション及びシステム全体に課される設計制約によって決まる。当業者は、特定のアプリケーションごとに、記載した機能性を様々な方法で実施することができるが、このような実施決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせると解釈されるものではない。さらに、あるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路又はステップ内の機能のグルーピングは、説明を簡単にするためのものである。特定の機能又はステップは、本発明から逸脱することなく、あるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路又はステップから、別のコンポーネント、ブロック、モジュール、回路又はステップに移動させることができる。
【0081】
消火及び火災制御
図8を参照すると、非常用装置100を使用する例示的適用プロセス700は、消火及び火災制御のためのものである。液体移送ポンプの可変速能力は、高流量消防ホースを用いた高流量/高圧の水及び/又は難燃剤による消火能力を提供する。水は、固定水源(プール、湖、貯水池、タンクなど)を用いてサクションホースを通してポンプに供給される。非常用装置100は、可動性があり、それによりサクションホースの挿入を可能にするほど水源の近くに非常用装置100を移動させることが可能となる。
【0082】
ステップ710では、非常用装置100は、UI/ユーザ制御及び表示パネル290により電源をオンにされる。
【0083】
ステップ720では、「消火」選択肢又は第5の位置362の可変圧力は、UI/ユーザ制御及び表示パネル290から選択される。第5の位置362では、全ての非常用装置システムへの電源がオンにされ、且つユーザが、回転スイッチ314を用いて低~高の液体圧力を手動で制御することにより、様々な電流及び周波数率を電気ポンプモータコントローラ360に送る。
【0084】
ステップ730では、必要に応じて、非常用装置100は、電源(例えば、AC電源)から切り離される。
【0085】
ステップ740では、非常用装置100は、所望の消火場所まで手動で運ばれる(これは、車輪114のための電気モータ112の作動を含み得る)。
【0086】
ステップ750では、サクションホース150、170、416が収納クレードルから取り外され、サクションポート又は吸入カプラ408に接続される。
【0087】
ステップ760では、サクションホース150、170、416が貯水池内に配置される。
【0088】
ステップ770では、消防ホース170(ノズル180を有する)が収納クレードルから取り外され、放出カプラ410に接続される。ノズル180は、オフ位置にあることが確認される。該当する場合、難燃剤アダプタが追加される。
【0089】
ステップ780では、選択された所望の圧力(例えば、最高圧力)のポンピングがUI/ユーザ制御及び表示パネル290により開始され、UI/ユーザ制御及び表示パネル290は、充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間を継続的に示す。
【0090】
ステップ790では、ノズル180が所望のレベルに開かれ、噴霧が生じる。充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間を継続的に示すためのUI/ユーザ制御及び表示パネル290である。
【0091】
ステップ800では、完了時、スイッチ314を「オフ」位置352に回転させることにより、ポンプ120がオフにされる。非常用装置100は、保管場所に運び戻され、オフにされ得る。
【0092】
洪水制御
図9を参照すると、非常用装置100を使用する例示的適用プロセス810は、洪水制御のためのものである。非常用装置100は、洪水を緩和させるために消火用付属品(すなわち浸水地帯から液体を除去するためのサクションホース150、170、416及び消防署140)を利用する。消火のためのインレットホースとして通常使用されるサクションホース150、170、416は、真空ホースと同じように使用される。
【0093】
ステップ820では、非常用装置100がUI/ユーザ制御及び表示パネル290により電源をオンにされる。
【0094】
ステップ830では、「洪水制御」選択肢又は第5の位置362の可変圧力は、UI/ユーザ制御及び表示パネル290から選択される。第5の位置362では、全ての非常用装置システムへの電源がオンにされ、且つユーザが、回転スイッチ314を用いて低~高の液体圧力を手動で制御することにより、様々な電流及び周波数率を電気ポンプモータコントローラ360に送る。
【0095】
ステップ840では、必要に応じて、非常用装置100は、電源(例えば、AC電源)から切り離される。
【0096】
ステップ850では、非常用装置100は、所望の洪水制御場所まで手動で運ばれる(これは、車輪114のための電気モータ112の作動を含み得る)。
【0097】
ステップ860では、サクションホース150、170、416が収納クレードルから取り外され、サクションポート又は吸入カプラ408に接続される。
【0098】
ステップ870では、サクションホース150、170、416が浸水地帯に配置される。
【0099】
ステップ880では、消防ホース170(ノズル180を有する)が収納クレードルから取り外され、放出カプラ410に接続される。ノズル180は、オフ位置にあることが確認される。
【0100】
ステップ890では、選択された所望の圧力(例えば、最高圧力)のポンピングがUI/ユーザ制御及び表示パネル290により開始され、UI/ユーザ制御及び表示パネル290は、充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間を継続的に示す。ノズル180が所望のレベルに開かれ、浸水地帯からの水の除去が生じる。充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間を継続的に示すためのUI/ユーザ制御及び表示パネル290である。
【0101】
ステップ900では、完了時、スイッチ314を「オフ」位置352に回転させることにより、ポンプ120がオフにされる。非常用装置100は、保管場所に運び戻され、オフにされ得る。
【0102】
水圧のサポート及び増補
図10を参照すると、非常用装置100を使用する例示的適用プロセス910は、液体移送ポンプ120の可変速能力を用いて、圧力喪失の場合に住宅又は他の施設の水圧を昇圧させるためのものである。非常用装置100は、自動的に家庭の水圧喪失を感知し、家庭用昇圧機能を作動させる能力も有する。既存のブースターポンプを備えた家の場合、非常用装置100は、停電中の電力バックアップを提供する(下記の「補助電源」機能を参照されたい)。住宅用水条例は、飲料水供給圧力が30psi(最低)~80psi(最大)であることを規定している。圧力調整器は、一般的に、製造段階で50psiに予め設定されている。圧力が低下した/失われた場合(すなわち地方自治体の変電所の電力喪失、火災時など)、非常用装置100は、水圧を所望のレベルに戻すように増加させる「ブースターポンプ」として機能し得る。
【0103】
ステップ920では、非常用装置100がUI/ユーザ制御及び表示パネル290により電源をオンにされる。
【0104】
ステップ930では、「水圧増補」選択肢、自動選択肢又は第5の位置362の可変圧力は、UI/ユーザ制御及び表示パネル290から選択される。第5の位置362では、全ての非常用装置システムへの電源がオンにされ、且つユーザが、回転スイッチ314を用いて低~高の液体圧力を手動で制御することにより、様々な電流及び周波数率を電気ポンプモータコントローラ360に送る。
【0105】
ステップ940では、必要に応じて、非常用装置100は、電源(例えば、AC電源)から切り離される。
【0106】
ステップ950では、非常用装置100は、所望の圧力増補場所まで手動で運ばれる(これは、車輪114のための電気モータ112の作動を含み得る)。
【0107】
ステップ960では、関連するホース150、170、416、418が収納クレードルから取り外され、サクションポート又は吸入カプラ408及び放出カプラ410に接続される。
【0108】
ステップ970では、バイパス弁が回され、水流が非常用装置100に向けられる。
【0109】
ステップ980では、選択された所望の圧力(例えば、最高圧力)のポンピングがUI/ユーザ制御及び表示パネル290により開始され、UI/ユーザ制御及び表示パネル290は、充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間を継続的に示す。充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間を継続的に示すためのUI/ユーザ制御及び表示パネル290である。
【0110】
ステップ990では、完了時、スイッチ314を「オフ」位置352に回転させることにより、ポンプ120がオフにされる。非常用装置100は、保管場所に運び戻され、オフにされ得る。
【0111】
補助電源
図11を参照すると、非常用装置100を使用する例示的適用プロセス1000は、電池エネルギー貯蔵により、非常事態に内蔵電源を提供するためのものである。非常用装置は、電池貯蔵によって供給される120及び/又は240ボルトの電気コンセント306により補助電源を提供する。
【0112】
ステップ1010では、非常用装置100がUI/ユーザ制御及び表示パネル290により電源をオンにされる。
【0113】
ステップ1020では、「補助電源」又は「オン」の第2のスイッチ位置354は、UI/ユーザ制御及び表示パネル290から選択される。第2のスイッチ位置354では、電力が搭載ACコネクタ/コンセント306、駆動輪電気モータ112並びにユーザ制御及び表示パネル290に供給される。
【0114】
ステップ1030では、必要に応じて、非常用装置100は、電源(例えば、AC電源)から切り離される。
【0115】
ステップ1040では、非常用装置100は、非常電源が必要とされる所望の場所まで手動で運ばれる(これは、車輪114のための電気モータ112の作動を含み得る)。
【0116】
ステップ1050では、所望の付属品が電気コンセント306に差し込まれる。
【0117】
ステップ1060では、必要に応じて付属品が起動され、UI/ユーザ制御及び表示パネル290は、充電の状態及び電流使用量に基づいた現存する充電に関する残り時間をディスプレイ390に示す。
【0118】
ステップ1070では、完了時、スイッチ314を「オフ」位置352に回転させることにより、非常用装置100がオフにされる。非常用装置100は、保管場所に運び戻され、オフにされ得る。
【0119】
遠隔起動及び検出
図12を参照すると、非常用装置100を使用する例示的適用プロセス1100は、無線及び/又はラジオ非常放送を継続的にモニタリングし、警報が出された場合に自動機能を行うためのものである。行われる自動機能には、可聴警報器300を鳴らすこと、視覚的警報装置/ストロボ/フラッシュライト298を作動させること、長時間の使用を見込んで満電池充電を開始すること、補助電気コンセント306に通電すること及び/又はユーザ固有の予めプログラミングされたマクロを実行することが含まれるが、これらに限定されない。
【0120】
ステップ1110では、非常用装置100がUI/ユーザ制御及び表示パネル290により電源をオンにされる。
【0121】
ステップ1120では、「待機」又は「Stby」の第3のスイッチ位置356は、UI/ユーザ制御及び表示パネル290から選択される。
【0122】
第3のスイッチ位置356では、ステップ1130において、非常用装置100が外部の無線、WIFI及び/又は電話信号をモニタリングする。
【0123】
ステップ1140では、CPU320は、1つ又は複数のモニタリングされた信号が所定の基準を満たすか否かを決定する。「いいえ」の場合、制御は、ステップ1130に戻る。「はい」の場合、制御は、ステップ1150に移る。
【0124】
ステップ1150では、CPU320は、以下のユーザが予め設定した機能:可聴警報器300を鳴らすこと、視覚的警報装置/ストロボ/フラッシュライト298を作動させること、長時間の使用を見込んで1つ又は複数の充電式電池130の満充電を開始すること、補助電気コンセント306に通電すること及び/又はユーザ固有の予めプログラミングされたマクロを実行することの1つ又は複数をトリガする。
【0125】
本発明の様々な実施形態を上記に記載したが、これらは、限定としてではなく、例として提示されたものであることが理解されるものとする。同様に、様々な図面は、本開示に関する例示的なアーキテクチャ又は他の構成を描写し得るが、これは、本開示に含まれ得る特徴及び機能性の理解を促進するために行われたものである。本発明は、図示した例示的アーキテクチャ又は構成に限定されず、所望の特徴は、様々な代替アーキテクチャ及び構成を用いて実施することができる。実際、本開示の所望の特徴を実施するために、どのように代替の機能的、論理的又は物理的区分及び構成を実施することができるかが当業者に明らかとなるであろう。
【0126】
本開示を様々な例示的実施形態及び実装形態に関して上記に記載したが、個々の実施形態の1つ又は複数に記載した様々な特徴、態様及び機能性は、適用性に関して、それらが記載された特定の実施形態に限定されず、代わりに単独又は様々な組み合わせで本開示の他の実施形態の1つ又は複数に適用され得る(そのような実施形態が記載されているか否か及びそのような特徴が記載された実施形態の一部として提示されているか否かにかかわらず)ことが理解されるものとする。従って、本開示の広がり及び範囲は、上記に記載した例示的実施形態の何れによっても限定されるものではない。
【0127】
本明細書で使用される用語及びフレーズ並びにそれらの変形形態は、特に明記しない限り、限定とは対照的なオープンエンド形式として解釈されるものとする。上記の例として、「含む」という用語は、「含むが、限定されない」などを意味すると解されるものであり、「例」という用語は、議論されているアイテムの例示的実例(その完全な又は限定的なリストではなく)を提供するために使用され、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という用語は、「少なくとも1つ」、「1つ又は複数」などを意味すると解されるものであり、且つ「従来の」、「伝統的な」、「通常の」、「標準的な」、「知られている」及び類似の意味の用語などの形容詞は、記載するアイテムを、ある期間に又はある時点で入手可能なアイテムに限定すると解釈されるものではなく、代わりに現在又は未来の何れかの時点において入手可能な又は知られている、従来の、伝統的な、通常の又は標準的な技術を包含すると解されるものとする。同様に、本明細書が、当業者に明白な又は当業者に知られている技術に言及する場合、このような技術は、現在又は未来の何れかの時点において当業者に明白な又は知られている技術を包含する。
【0128】
ある場合の「1つ又は複数」、「少なくとも」、「ただし限定されない」又は他の類似のフレーズなどの拡大用語及びフレーズの存在は、このような拡大フレーズが存在しない場合、より狭いケースが意図されるか又は必要とされることを意味すると解されるものではない。