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▶ フィジック インストゥルメント(ピーアイ)ゲーエムベーハー アンド ツェーオー.カーゲーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-15
(45)【発行日】2023-02-24
(54)【発明の名称】リニアドライブ
(51)【国際特許分類】
   H02N 2/12 20060101AFI20230216BHJP
   G12B 5/00 20060101ALI20230216BHJP
【FI】
H02N2/12
G12B5/00 T
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021521045
(86)(22)【出願日】2019-10-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(86)【国際出願番号】 EP2019078057
(87)【国際公開番号】W WO2020079062
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-06-14
(31)【優先権主張番号】102018217709.0
(32)【優先日】2018-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】505257752
【氏名又は名称】フィジック インストゥルメント(ピーアイ)ゲーエムベーハー アンド ツェーオー.カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コッツ,ブルハネッティン
【審査官】三澤 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-298654(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0212844(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0115671(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102012104749(DE,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0021990(KR,A)
【文献】国際公開第98/19347(WO,A2)
【文献】欧州特許出願公開第2590315(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/231970(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02N 2/12
G12B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リニアドライブ(1)であって、少なくとも1つのアクチュエータ(3a、3b)を有するアクチュエータユニット(3)と、2つのガイド要素(4a、4b)および移動要素(5)とを備え、前記移動要素(5)は、前記アクチュエータユニット(3)によって生成される運動によるスティックスリップ効果の結果として、両方のガイド要素(4a、4b)に沿って変位され得、前記移動要素(5)は、前記スティックスリップ効果の結果として両方のガイド要素(4a、4b)に沿って変位させるために、静止摩擦によって前記2つのガイド要素(4a、4b)の各々と係合され得、前記リニアドライブ(1)は、閉じたフレーム(2)を有し、前記フレーム(2)は、前記アクチュエータユニット(3)、前記2つのガイド要素(4a、4b)および前記移動要素(5)を囲み、各ガイド要素(4a、4b)は、前記フレーム(2)に関して、各前記ガイド要素の延在方向を横断して、弾性的に取り付けられ、それにより、各ガイド要素(4a、4b)は、前記移動要素(5)に向かって弾性的に予荷重をかけられ、前記予荷重は、異なる方向に作用する、リニアドライブ(1)。
【請求項2】
前記アクチュエータユニット(3)は、両方のガイド要素(4a、4b)を同時におよび/または同期しておよび/または平行軌道に沿って動かすように具現化されることを特徴とする、請求項1に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項3】
前記移動要素(5)は、前記アクチュエータユニット(3a、3b)の無応力状態において、静止摩擦によって前記2つのガイド要素(4a、4b)の各々と係合されることを特徴とする、請求項1または2に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項4】
前記アクチュエータユニット(3a、3b)は、前記2つのガイド要素(4a、4b)の一方を各々駆動する2つのアクチュエータ(3a、3b)を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項5】
前記アクチュエータユニット(3a、3b)は、各々、前記ガイド要素(4a、4b)の一端に配置され、運動方向に垂直であり前記ガイド要素(4a、4b)を前記運動方向に二分する中間平面に対して、同じ側または反対側に配置されることを特徴とする、請求項4に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項6】
各ガイド要素(4a、4b)および/または前記移動要素(5)は、1つの並進自由度のみを有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項7】
前記移動要素(5)および前記ガイド要素(4a、4b)は、各ガイド要素(4a、4b)と前記移動要素(5)との間のスティック位相において、接触力が、異なる方向において、前記各ガイド要素(4a、4b)の延在軸を含む1つの平面に関して対称的に生じるように、連結されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項8】
各ガイド要素(4a、4b)は円柱として具現化される請求項1から7のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項9】
前記移動要素(5)は、各ガイド要素(4a、4b)を別個のチャネル状着座部において受容する、請求項1から8のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項10】
前記フレームは直方体の外形を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項11】
各ガイド要素(4a、4b)は、前記リニアドライブ(1)の前記フレーム(2)に関して、その延在方向を横断して、弾性的に取り付けられることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項12】
各ガイド要素(4a、4b)は、摺動軸受(2e、2f、8a1、8a2、8b1、8b2)を介して、前記フレーム(2)に、摺動する態様で取り付けられることを特徴とする、請求項10または11に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項13】
各ガイド要素(4a、4b)は、前記アクチュエータユニット(3)の方向に弾性的に予荷重をかけられることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項14】
ばね要素(6)が前記移動要素(5)に固定され、各ガイド要素(4a、4b)は、前記移動要素(5)のあるセクションと前記ばね要素(6)のあるセクションとによって形成されるチャネル状着座部内に受容されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項15】
各ガイド要素(4a、4b)は、抵抗材料が設けられた周縁セクション(4a1、4b1)を有し、前記ばね要素(6)は、対応するガイド要素(4a、4b)の前記周縁セクション(4a1、4b1)と各々が導電的な接触状態にある摺動セグメント(6a)を有することを特徴とする、請求項14に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項16】
前記フレーム(2)および/または前記移動要素(5)は、同一のリニアドライブ(1)の機械的インターフェースに連結可能な機械的インターフェースを有し、互いに連結された前記リニアドライブの移動範囲(X,Y,Z)は、互いに対して垂直な平面において延在することを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか1項に記載のリニアドライブ(1)を2つまたは3つ備える構成であって、前記リニアドライブ(1)は、互いに連結されたリニアドライブの移動範囲(X、Y、Z)が、互いに対して垂直な2つまたは3つの平面内にそれぞれ延在するように、互いに連結される、構成。
【請求項18】
請求項15に記載のリニアドライブにより移動要素(5)の位置を判断する方法であって、ガイド要素(4a)の周縁セクション(4a1)の1点(P)から他のガイド要素(4b)の周縁セクション(4b1)のある点(Q)までの抵抗が検出されることを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に精密位置決め手段のためのリニアドライブに関し、少なくとも1つのアクチュエータを有するアクチュエータユニット;2つのガイド要素および移動要素を備え、移動要素は、アクチュエータユニットによって生成される運動によるスティックスリップ効果の結果として、両方のガイド要素に沿って変位され得る。
【背景技術】
【0002】
US5,786,654は(とりわけ、図1および4欄19行から5欄)、特許請求項1のプリアンブルによるリニアドライブを開示し、2つのガイド要素のうちの第1のガイド要素(16)は、スティックスリップ効果を発生させる働きをし(4欄19~31行参照)、2つのガイド要素のうちの第2のガイド要素(17)は、トルク抵抗を引き起こして(4欄19~31行参照)、第1のガイド要素を中心とする移動要素の回転自由度を阻止する(4欄46~54行)。第2のガイド要素(17)の代替として、リニアボールガイド(142、図23)を設けることができ、それにより、移動要素(12)は、第1のガイド要素(16)に沿って移動するときに、第1のガイド要素(16)の周りを回転しない。
【0003】
電磁式であろうと圧電式であろうと、作動のタイプとは無関係に、線形軸受のような精密ガイド要素が精密位置決めテーブルにおいて広く用いられている。同心面または平行面が大きな接触面にわたって適合する状態で高い剛性を提供することの利点にもかかわらず、これらの線形ガイド要素は、最も大きな空間を占有し、それによって、装置の小型化を制限する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の基底にある目的は、コンパクトな設計と、移動要素のより精密な変位度とを有する汎用リニアドライブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載のリニアドライブを提供し、少なくとも1つのアクチュエータを有するアクチュエータユニット;2つのガイド要素および移動要素を備え、移動要素は、アクチュエータユニットによって生成される運動によるスティックスリップ効果の結果として両方のガイド要素に沿って変位することができ、移動要素は、スティックスリップ効果の結果として2つのガイド要素に沿って変位させるために静止摩擦によって2つのガイド要素の各々と係合させることができる。それによって、両方のガイド要素が、移動要素の前進を生じさせるために用いられ、片側ドライブに存在する、2つのガイド要素間の移動要素の傾倒のリスクが低減される。したがって、移動要素を変位させるために必要とされる移動要素と2つのガイド要素の各々との間のクリアランスを、比較的小さく寸法決めすることができる。さらに、移動要素は、静止摩擦によって精密な位置で両方のガイド要素に固定され得る。
【0006】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
アクチュエータは、例えば電磁式または圧電式のアクチュエータである。好ましくは、アクチュエータユニットによって生成される運動は、電気的に生成される振動である。アクチュエータユニットは、1つ以上のアクチュエータ、特にピエゾアクチュエータを備えることができ、これは、電気機械変換器として働き、交流電圧をピエゾアクチュエータの振動運動に伝達する。
【0007】
アクチュエータユニットが、両方のガイド要素を同時におよび/または同期しておよび/または平行軌道に沿って動かすように具現化されることは有利であり得る。それによって、2つのガイド要素は、特に均一に移動要素を駆動して前進を生じさせることができ、したがって、それを極めて正確に位置決めすることができる。また、アクチュエータユニットは、両方のガイド要素を少なくとも段階的に同時に、および/または同期して、および/または平行軌道に沿って、ならびに少なくとも段階的に非同期に、および/または非平行横軌道に沿って動かすこともできる。
【0008】
しかしながら、移動要素が、アクチュエータユニットの無応力状態(または制御電圧がない状態もしくはアクチュエータユニットによって生成される運動がない状態)で、静止摩擦によって2つのガイド要素の各々と係合されることも補助的であることが証明され得る。これにより、移動要素の停止状態において、2つのガイド要素の各々に対する相対移動を効果的に防止することができる。主に精密位置決め手段におけるリニアドライブの適用に対して、この実施形態は特に有利である。
【0009】
さらに、2つのガイド要素の各々および/または移動要素および/または移動要素の少なくとも1つの接触セクションが、非磁性または非磁化可能材料、好ましくはセラミック、好ましくは酸化物セラミック、特に好ましい酸化アルミニウムから形成される場合、有用であることが証明され得る。リニアドライブまたは少なくともその移動要素が非磁性でなければならない用途がある。しかしながら、ガイド要素が構造的セラミックまたはチタンなどの非磁性材料で形成される場合、リニアドライブは、非磁性または非磁化可能リニアドライブを必要とする特別な用途にも利用可能である。また、本実施形態では、ガイド要素と移動要素との間に高いスティックスリップ効果を発生させることができる。
【0010】
アクチュエータユニットが、2つのガイド要素のうちの1つを各々が駆動する2つのアクチュエータを備えることが実用的であることが証明され得る。好ましくは、各ガイド要素は、アクチュエータユニットに関節式に連結されるかまたはしっかりと接続される。2つのアクチュエータは、同一の設計を有し、ガイド要素を互いに対して同期して駆動し、移動要素の均一な前進を生じさせるよう、並列に接続され得る。さらに、単一のアクチュエータと比較して、移動要素の、異なる移動パターンを表すことができる。好ましくは、2つのアクチュエータは独立して制御することができる。それによって、移動要素の位置の特に精密な微調整も可能である。
【0011】
アクチュエータが、各々ガイド要素の一端に配置され、運動方向に垂直でありガイド要素を運動方向に二分する中間平面に対して、同じ側または反対側に配置されることも有利であり得る。前記平面の同じ側にアクチュエータを配置することは、リニアドライブの組み立てを容易にするが、移動要素の位置に応じて異なる駆動力をもたらし得る。この相違は、移動要素の位置依存のステップサイズを引き起こし得る。この問題を解決するため、前記平面の両側にアクチュエータを配置することが推奨される。
【0012】
各ガイド要素および/または移動要素が、1つの並進自由度のみを有し、好ましくは全て平行な方向において有する場合、有利であり得る。好ましくは、ガイド要素の両方および/または移動要素の他の2つの並進自由度ならびにすべての回転自由度は阻止される。これにより、移動要素のその移動範囲に沿った変位中の位置誤差を効果的に排除することができる。また、移動要素の移動制御が比較的容易である。
【0013】
移動要素およびガイド要素が、各ガイド要素と移動要素との間のスティック位相において、接触力が、異なる方向に、好ましくは1つの平面に関して対称的に生成されるように、構成される場合、有利であり得る。平面は、好ましくは、ガイド要素の延在軸を含む。それによって、移動要素は、2つのガイド要素の間のその意図された中心位置および平面内で特に容易に中心合わせされ得る。
【0014】
しかしながら、各ガイド要素が円柱として具現化され、ガイド要素の軌道が好ましくは円柱軸に沿って延びることも有用であり得る。この実施形態では、移動要素は、移動範囲に沿った前進中および特に安定した位置で静止中の両方において位置決めすることができる。また、線形軸受は、通常、精密段において最も高価な部品であり、本発明のリニアドライブの本実施形態では省略可能である。
【0015】
また、移動要素が別個のチャネル状着座部において各ガイド要素を受容することも意味をなし得、チャネル状着座部は、好ましくは、それぞれのガイド要素に沿って延在し、それぞれのガイド要素に向かって開くV字形溝として具現化される。これにより、移動要素を、各ガイド要素に対して、静的に定められ、かつ安定的な態様で固定することができ、高い静止摩擦力を伝達することができる。
【0016】
リニアドライブは、好ましくは閉じたフレームを備え、フレームは、好ましくは、アクチュエータユニット、2つのガイド要素および移動要素を囲み、フレームは、特に好ましい態様では、直方体の輪郭を有する場合、支援的であることが証明され得る。有利な変形例では、フレームは、ほぼ矩形を形成する4つの部品、特に基礎部品、相対部品、および基礎部品と相対部品とを接続する2つの側部部品を含む。基礎部品および相対部品は、例えば直方体として設計される。2つの側部部品は、板ばねまたはプレートの形態で具現化することができる。アクチュエータユニットが2つのアクチュエータを備え、第1のアクチュエータがフレームまたは基礎部品にそれぞれしっかりと連結される一方で、第2のアクチュエータがフレームまたは基礎部品にそれぞれしっかりとまたは移動可能に連結されることは、有利であり得る。
【0017】
しかしながら、各ガイド要素が、リニアドライブのフレームに関して、好ましくはその延在方向および/またはそれを横断する方向に、好ましくは少なくとも1つの板ばねを介して、弾性的に取り付けられることも、有利であり得る。これにより、移動要素とガイド要素との間の接触圧力を選択的に調整することができる。好ましくは、各ガイド要素は、ガイド要素のその運動方向における撓みがばね張力の増加をもたらすように、フレームの相対部品に、その運動方向に抗して、弾性的に取り付けられる。
【0018】
有利な実施形態では、各ガイド要素は、摺動軸受を介して、フレームに、摺動するように、取り付けられる。摺動軸受は、ガイド要素の屈曲を防止するために、例えば、その端部側の軸受点間で摺動して、ガイド要素を、支持することができる。摺動軸受は、好ましくは、ガイド要素の、移動要素に対面しない側に配置される。
【0019】
しかしながら、各ガイド要素が、移動要素の方向および/またはアクチュエータユニットの方向に弾性的に予荷重をかけられることも実行可能である。それによって、ガイド要素と移動要素との間、またはガイド要素とアクチュエータ要素との間のそれぞれにおける接触圧力が増大される。このようにして、ガイド要素の振動挙動または移動要素とガイド要素との間の静止摩擦を選択的に調整することができる。好ましくは、ばね力は、板ばねおよび任意選択で摺動軸受によってガイド要素に加えられる。
【0020】
さらに、ばね要素が移動要素に固定され、各ガイド要素が、移動要素のあるセクションとばね要素のあるセクションとによって形成されるチャネル状着座部内に受容される場合、意味をなし得る。ばね要素の材料、寸法、および/または取り付け点を意図的に選択することによって、それぞれのガイド要素と移動要素またはばね要素との間の接触圧力をそれぞれ調整することができ、それによって摩擦および摺動条件に直接影響させることができる。
【0021】
また、各ガイド要素が、抵抗材料が設けられた周縁セクションを備え、ばね要素が、対応するガイド要素の周縁セクションと各々が導電的な接触状態にある摺動セクションを備えることも、有利であり得る。このように、リニアドライブは、一方のガイド要素の周縁セクションのある点と他方のガイド要素の周縁セクションのある点との間の電気抵抗を検出することによって移動要素の位置を判断することができるポテンショメータの機能を提供し得る。
【0022】
フレームおよび/または移動要素が、同一のリニアドライブの機械的インターフェースに連結可能な機械的インターフェースを備え、互いに連結されたリニアドライブの移動範囲が、互いに対して垂直な平面において延在することは、意味をなし得る。このようにして、多軸変位可能な構成を、同一のリニアドライブからモジュール式に構成することができる。
【0023】
本発明のさらなる態様は、前述の実施形態のうちの1つによる2つまたは3つのリニアドライブを備える構成に関し、リニアドライブは、互いに連結されたリニアドライブの移動範囲が、互いに対して垂直な2つまたは3つの平面内に延在するように、互いに連結される。リニアドライブの連結は、前述の実施形態による機械的インターフェースによって、好ましく達成される。
【0024】
本発明のさらなる態様は、移動要素の位置を判断する方法に関し、ガイド要素の周縁セクションのある点から他のガイド要素の周縁セクションのある点までの抵抗が検出される。移動要素の位置を判断することにより、移動要素を意図的に移動させることができる。
【0025】
さらに好ましい展開は、特許請求の範囲、図面、および明細書に開示される特徴の組み合わせから生じる。
【0026】
用語および定義
リニアドライブ
リニアドライブという用語は、並進運動をもたらす駆動システムを指す。リニアドライブの運動は、直線または別の所与のコースにおける移動範囲に沿って行うことができる。
【0027】
スティックスリップ効果
スティックスリップ効果は、互いに対して移動する固体の突然遷移摺動を示し、特にUS5,786,654から公知である。本発明によれば、スティックスリップ効果によるガイド要素に沿った移動要素の変位は、移動要素が静止摩擦によって両方のガイド要素と係合するスティック位相と、移動要素が少なくとも1つのガイド要素に対して移動するスリップ位相とを含む。
【0028】
アクチュエータまたはピエゾアクチュエータ
アクチュエータという用語は、電気信号を機械的運動に変換する駆動要素を指す。アクチュエータは、例えばピエゾアクチュエータである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明によるリニアドライブの一実施形態の斜視図である。
図2図1のリニアドライブの分解斜視図である。
図3】図(a)は、図1によるリニアドライブの平面図を示し、図(b)は、図(a)の線IIIb-IIIbに沿った断面を示す。
図4図1によるリニアドライブの移動要素の斜視図である。
図5図1によるリニアドライブの移動要素のさまざまな図であり、特に図(a)は、移動要素の意図された移動方向に見た方向における概略側面図であり、図(b)は、移動要素の意図された移動方向に垂直に見た方向における側面図であり、図(c)では、移動要素の意図された移動方向に垂直な方向に見た方向における平面図である。
図6】本発明による構成Aの斜視図を示し、この構成は、図1によるリニアドライブを2つ含み、それらの移動要素は、リニアドライブが互いに対して垂直な2つの平面での運動を生じさせるように、互いに連結される。
図7】本発明による構成Bの斜視図を示し、この構成は、図6による構成Aと、図1によるさらなるリニアドライブとを備え、そのフレームは、構成Bの3つのリニアドライブが互いに垂直な全体で3つの平面で運動を生じさせるように、構成Aのリニアドライブのフレームに連結されている。
図8】本発明によるリニアドライブの第2の実施形態の斜視図を示す。
図9】図(a)は、図8によるリニアドライブの平面図を示し、図(b)は、図(a)の線IXb-IXbに沿った断面を示す。
図10図8によるリニアドライブの分解斜視図である。
図11】図(a)は、第3の実施形態によるリニアドライブの平面図を示し、図(b)は、図(a)の線IXb-IXbに沿った断面を示す。
図12図11(a)によるリニアドライブの断面図である。
図13】図(a)は、移動要素の位置を判断するための第3の実施形態によるリニアドライブのポテンショメータ機能を概略的に示し、図(b)は、ポテンショメータ機能を示す数値を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
好ましい例示的実施形態の詳細な説明
本発明の好ましい例示的な実施形態による本発明のリニアドライブ1は、フレーム2内に並列に配置された構造的セラミックの円柱形ロッド4a、4bの形態でガイド要素4a、4bが各々取り付けられた圧電多層アクチュエータ3a、3bの対からなるアクチュエータユニットを備える。
【0031】
フレーム2は、略同じ大きさの直方体の基礎部品2aと直方体の相対部品2bとからなる。基礎部品2aおよび相対部品2bは、2つの板状の側部部品2cおよび2dを介して連結され、例えば、図2に見られるように、ほぼ直方体の外形を有するほぼ矩形の囲いフレーム2を形成する。
【0032】
基礎部品2aは、図3(a)において可視である上側に、好ましくは相対部品2bに面しない側面に、所定の距離A1でねじ開口部として形成された2つの係合セクション2a1を含む。ねじ開口部2a1は、リニアドライブ1を別の同一のリニアドライブ1と機械的に連結して、2つのリニアドライブ1が互いに対して垂直な2つの平面(X;Y)内で運動を実行するようにするための標準化されたインターフェースとして働く。フレーム2およびその構成要素は、プラスチックおよび/または金属および/またはセラミックから作製されることが好ましい。フレーム2の2つの側から、半割軸受2e、2fを介して板ばねとして形成された側部部品2c、2dによって、ガイド要素4a、4bに、および2つのガイド要素4a、4bの間に配置された移動要素5に間接的に、押圧力が作用する。半割軸受2e、2fは、チャネル状に設計され、各々、対応するガイド要素4a、4bの円柱形の横方向領域に相補的な凹状の内側輪郭を有する。半割軸受2e、2fは、ガイド要素4a、4bをそれらの延在および運動方向に対して垂直に支持し、ガイド要素4a、4bのそれらの延在および運動方向における摺動運動を可能にする。それによって、挿入された移動要素5の広がり力によって引き起こされる、ガイド要素4a、4bのそれらの延在および運動方向に対して横方向の曲げが低減または防止され、移動要素5とガイド要素4a、4bの各々との間の接触圧力が増大される。
【0033】
相対部品2bも、基礎部品2aに対応する同一のリニアドライブ1と連結するための係合セクション(2a1)を有することが好ましい。相対部品2bは、基礎部品2aと対向する側において、中央に略直方体状の突起を備え、この突起に、平面内に延在する板ばね2gが取り付けられている。ここで、延在方向において互いに面していない板ばね2gの2つの端部は、基礎部品2aに面する相対部品2bの側と平行に、ある距離で延在し、2つのガイド要素4a,4bの軸方向端部に対する弾性軸受セクションとなっている。
【0034】
圧電リニアドライブ1の2つの駆動ユニットは、同一の設計を有し、各々、圧電アクチュエータ3a、3bと、それに連結されるガイド要素4a、4bとからなる。圧電アクチュエータ3a,3bは層状に形成され、略立方体形状を有する。ガイド要素4a、4bは、立方体アクチュエータ3a、3bの縁部長さに本質的に対応する直径を有する円柱形状を有する。交流電圧を圧電アクチュエータ3a、3bに印加することによって、圧電アクチュエータ3a、3bは、それに連結されたガイド要素4a、4bがその延在軸に沿って振動運動を形成するように変形する。2つのガイド要素4a、4bは、互いに対して正確に平行に配向され、関連付けられたアクチュエータ3a、3bによって互いに対して同期して動かされる。アクチュエータ3a,3bに面しないガイド要素4a,4bの端面は、各々、フレーム2の相対部品2bに板ばね2gによって弾性的に取り付けられており、板ばね2gによってアクチュエータ3a,3bに向かって押圧される。
【0035】
図1による組み立てられた状態では、ガイド要素4aに面しないアクチュエータ3aの端部は、フレーム2の基礎部品2aにしっかりと接続される。これに対して、ガイド要素4bに面しないアクチュエータ3bの端部は、アクチュエータ3bは、フレーム2上に、その基礎部品2aに沿って移動可能に取り付けることができる。フレーム2の基礎部品2aにアクチュエータ3bを摺動式または関節式に取り付けることによって、2つのガイド要素4a、4bの間における移動要素5の傾倒による締め付けを防止することができる。
【0036】
本実施形態では、移動要素5は、略直方体形状を有する。それは、2つの最小側面において、それぞれのガイド要素4a、4bに沿って延在するチャネル状V溝の形態の楔形着座部5bを備え、それらは、図3(b)に示されるように、その中にそれぞれのガイド要素4a、4bを受容し、スティックスリップ効果でその上で案内されるように具現化される。楔形着座部5bの対向する2つの内面には、各々、摩擦要素として、構造的セラミックスから形成される摩擦クラッチ5cの形態の3つの環状接触セクション5cが設けられ、対応するガイド要素4a,4bの、関連付けられる接触面において、スティックスリップ効果により、交互に滑着する。図5(c)に示されるように、移動要素5の直方体形状は、移動要素5の意図された移動方向に沿って移動要素5の両側に延びる2つの突起5dによって中断される。図5(c)に見られる上側と、それとは反対側の移動要素5の底面との間には、リニアドライブ1をさらに同一のリニアドライブ1に連結するための係合セクション5e、5fとして具現化される貫通孔またはねじ開口部が延びている。これらの係合セクション5eおよび5fの直径および距離は、それぞれ同一であるが、互いに対して90°オフセットされている。これらの係合セクション5e、5fを介して、2つの同一のリニアドライブ1は、それらの移動範囲が、互いに対して垂直に配置された2つの平面内で2つの軸(X、Y;図5参照)に沿って延びるように、互いに連結されることができる。
【0037】
基礎部品2aと相対部品2bとの間の移動範囲に沿って移動要素5を変位させるためには、アクチュエータユニット3に交流電圧を印加して、両方のガイド要素4a、4bを互いに対して同期して平行に運動させるようにする。2つのガイド要素4a、4bの加速度は、スティック位相において十分に小さいので、移動要素5と2つのガイド要素4a、4bの各々との間のスティック係合は維持され、移動要素5は、ガイド要素4a、4bの運動に追従する。その結果、移動要素5は、その移動範囲に沿って前進する。アクチュエータ3a、3bに印加する制御電圧を変化させることにより、ガイド要素4a、4bの運動方向を急激に反転させて、移動要素5を2つのガイド要素4a、4bに沿ってスリップ位相で摺動させることができる。スリップ位相では、移動要素5の慣性力が、移動要素5と2つのガイド要素4a、4bとの間の静止摩擦力よりも大きい。
【0038】
移動要素5と2つのガイド要素4a、4bとの間の係合構造は、ここでは、別々のガイド手段を置換し、なぜならば、両方のガイド要素4a、4bおよび移動要素5はわずか1つの並進自由度を有し、一方、両方のガイド要素4a、4bおよび移動要素5の他の2つの並進自由度および全ての回転自由度は阻止されるからである。
【0039】
リニアドライブ1は、慣性駆動原理に従って動作する。複数の自由度(DOF)を有する運動を得るために、図6および図7に示されるように、複数のリニアドライブ1を互いに取り付けてもよい。
【0040】
図6による構成Aでは、本発明による2つのリニアドライブ1は、2つのリニアドライブ1の移動範囲が、互いに対して垂直に配置された2つの平面(リニアドライブ1の厚みは考慮しない)において2つの軸X、Yに沿って延びるように、移動要素5のそれぞれの係合セクション(5e、5f)を介して互いに連結される。
【0041】
図6による構成Aに基づく図7による構成Bでは、本発明によるさらなるリニアドライブ1が、その基礎部品(2a)によって、構成Aのリニアドライブ1の基礎部品(2a)に連結され、その結果、全部で3つのリニアドライブ1が、互いに対して垂直に配置された3つの平面(リニアドライブ1の厚みは考慮しない)において3つの軸X、Y、Zに沿って延びる。
【0042】
本発明に係るリニアドライブ1によれば、特に容易かつ安価に多軸変位可能な精密位置決め手段を製造することができる。
【0043】
図8図10を参照して以下に説明される本発明によるリニアドライブ1の第2の実施形態では、フレーム部品2a、2b、および2cは、第1の実施形態とは異なり、一体として具現化され、長方形または正方形を形成するようにストリップ状または板状の側部部品2dと接続されるC字型フレーム要素を形成する。ここで、C字型フレーム要素2a、2b、2cは、本質的に剛性で非降伏性であるように具現化される一方、ガイド要素4a、4bおよびそれらの間に配置される移動要素5に対する予荷重は、C字型フレーム部品2a、2b、2cに螺合される側部部品2dによってかけられ、側部部品2dは板ばねとして作用する。
【0044】
第1の実施形態と等しく異なり、板ばね2gは、ガイド要素4a、4bに対してそれらの延在方向において軸方向に予荷重をかけるために、2つの長い脚部が互いから90°オフセットされた平面内に延在し、長い脚部の間に中心に位置する短い脚部が90°曲げられる、H字形ばね要素として具現化される。ここで、H字形ばね要素の長脚部は、この目的のために対応して設けられた係合セクションまたはねじ開口部を介してフレーム部品2bの上側にボルトで螺合される一方、ガイド要素4a,4bに予荷重をかける板ばね2gの部分は、アクチュエータ3a,3bに対向するフレーム部品2bの内側に平行に延びている。
【0045】
本発明によるリニアドライブ1の第3の実施形態を図11および図12に示す。第1の実施形態と同様に、フレーム2は、直方体の基礎部品2aと、類似の、好ましくは同一の相対部品2bとからなる。基礎部品2aと相対部品2bとは、好ましくはねじ切りされた継手によって基礎部品2aと相対部品2bとに固定された2つの板ばね2h,2iを介して互いに接続される。基礎部品2aおよび相対部品2bには、それぞれ基礎部品2aおよび相対部品2bと略同じ寸法の着座要素8a,8bが、フレーム2内において対向するように、各々、固定されている。基礎部品2aまたは相対部品への取り付けは、ここではねじ切りされた継手を介して行われることが好ましい。好ましくは同一の着座要素8a、8bは、非導電性、好ましくはポリマー系材料からなり、各々、2つの貫通孔8a1、8a2、8b1、8b2を有し、ガイド要素4a、4bを受容し、摺動軸受として機能する。
【0046】
各着座要素8a、8bの貫通孔8a1、8b2は、それぞれのガイド要素4a、4bに固定されたアクチュエータ3a、3bを追加的に収容できるように設計されており、それぞれのガイド要素4a、4bに面しないアクチュエータ3a、3bの端面は、基礎部品2aまたは相対部品2bにそれぞれ接触している。この実施形態では、アクチュエータ3aは、基礎部品2aに接続される着座要素8aの貫通孔8a1に収容され、他方のアクチュエータ3bは、相対部品2bに接続される着座要素8bの貫通孔8b2に収容される。これにより、アクチュエータ3a,3bは、フレーム2に対して斜めに対向して位置している。
【0047】
基礎部品2aと相対部品2bとを接続する板ばね2h,2iにより、ガイド要素4a,4bが対応するアクチュエータ3a,3bに押し付けられる。
【0048】
移動要素5は、ねじ切りされた継手7を介して板ばねの形態のばね要素6を設けられることが好ましい。ばね要素6は、移動方向に対して垂直に延在し、移動方向に平行に配置された移動要素5の側面を越えて突出し、各ガイド要素4a、4bは、チャネル状の着座部内に受容され、移動要素5の側面と移動要素5を越えて突出するばね要素6のセクションとによって受容されるる。特に、ここでは、移動要素5の側面は、移動要素5の主面に対して傾斜して具現化され、1つ以上の接触セクション5cを設けられる。同様に、ばね要素の対応するセクションは、各々、接触セクション6cを設けられ、各ガイド要素4a、4bは、摩擦要素として機能する接触セクション5c、6cを介して直接接触される。ばね要素6の様々な材料、寸法および/または取り付け点を選択することによって、ガイド要素4a、4bへの接触圧力を変化させることができる。
【0049】
さらに、本実施形態では、各ガイド要素4a,4bの周縁セクション4a1,4b1に抵抗材料が設けられている。移動要素5のばね要素6は、その外側端に、ガイド要素4a、4bの周縁セクション4a1、4b1と導電接触する摺動セクション6aを有する。ばね要素6自体が導電性であるように設計されもする。このようにして、一例として図13に示されるように、移動要素5の位置を判断することができるポテンショメータを実現することができる。特に、ガイド要素4a、4bの周縁セクション4a1、4b1は、この目的のために、異なる抵抗値R1、R2を有する。異なる抵抗値R1、R2により、抵抗RPQは、移動要素5の位置に応じて、ガイド要素4aの周縁セクション4a1の一方の点Pから他方のガイド要素4bの周縁セクション4b1の点Qまで変化する。
【0050】
図13(a)は、移動要素5の位置を判断することができるポテンショメータの好ましい設計を概略的に示す。この位置を判断するためには、移動要素5を通り、かつ、移動方向に対して垂直な1つの平面の両側に位置する点Pと点Qとの間の電気抵抗RPQを検出する必要がある。移動要素5の位置は、0と1との間の値をとることができ、移動要素5の位置と共に変化する、正規化された位置αとして示される。ここでの値0は、好ましくは、移動要素5が着座要素8aと接触している、移動要素5の前端位置に対応し、値1は、移動要素5が着座要素8bと接触している、移動要素5の後端位置に対応する。
【0051】
この構成において、抵抗RPQは、以下の式に従って計算される:
PQ=αR+(1-αR)。
【0052】
図13(b)は、例として、R1が10kΩであり、R2が40kΩであると仮定して、移動要素5の正規化された位置αに応じた抵抗値RPQを示す。抵抗値RPQを検出することにより、結果として、移動要素5の位置を算出することができる。
【0053】
第2および第3の実施形態による本発明のリニアドライブ1は、第1の実施形態によるリニアドライブ1と同じ方法で、多軸変位可能な構成を形成するように連結可能である。しかしながら、第1および第3の発明の実施形態とは対照的に、第2の発明の実施形態に係るリニアドライブ1は、全体で、個々の部品がより少なく、より安定した基本構造を有し、個々の構成要素、特に2つのガイド要素4a、4bの動きの自由度がさらに制限され、全体として、ガイド要素4a、4b間の移動要素5のさらに精密な位置決めを達成することができる。
【0054】
なお、第2および第3の実施形態において、第1の実施形態と同じ要素には同じ符号が付されている。重複を避けるため、同様に動作する要素についての別途の説明は省略する。
【符号の説明】
【0055】
1 圧電リニアドライブ
2 フレーム
2a 基礎部品
2a1 基礎部品における係合セクションまたはねじ開口部
2b 相対部品
2c,d 側部部品または板ばね
2e,f 連結セクションまたは半割軸受
2g 板ばね
2h、i 板ばね
3 アクチュエータユニット
3a,b アクチュエータ
4a,b ガイド要素
4a1,4b1 ガイド要素4a,4bの周縁セクション
5 移動要素
5a ボディ
5b 着座部
5d 接触セクション
5d 突起
5e 移動要素における係合セクションまたはねじ開口部
5f 移動要素における係合セクションまたはねじ開口部
6 ばね要素
6a 摺動セクション
6c 接触セクション
7 ねじ切りされた継手
8a、b 着座要素
8a1、8a2 着座部8aの貫通孔
8b1、8b2 着座部8bの貫通孔
A1 基礎部品におけるねじ開口部の距離
A2 移動要素におけるねじ開口部の距離
B ガイド要素の運動方向
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図4
図5(a)】
図5(b)】
図5(c)】
図6
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
図10
図11(a)】
図11(b)】
図12
図13