(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-15
(45)【発行日】2023-02-24
(54)【発明の名称】電気端子をプラグ-イン接続するための装置及びその組み立て方法
(51)【国際特許分類】
H01R 13/405 20060101AFI20230216BHJP
H02K 5/22 20060101ALI20230216BHJP
H02K 11/33 20160101ALI20230216BHJP
【FI】
H01R13/405
H02K5/22
H02K11/33
(21)【出願番号】P 2021540044
(86)(22)【出願日】2020-01-07
(86)【国際出願番号】 KR2020000229
(87)【国際公開番号】W WO2020145608
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】102019100611.2
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102019111691.0
(32)【優先日】2019-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516011246
【氏名又は名称】ハンオン システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン,ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】ゴルマン,オリバー
(72)【発明者】
【氏名】ピツケ,ヨヘン
【審査官】濱田 莉菜子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0149048(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0196285(US,A1)
【文献】特開2011-044327(JP,A)
【文献】特開2012-174505(JP,A)
【文献】特開平08-154355(JP,A)
【文献】特開2015-026581(JP,A)
【文献】特開2008-041600(JP,A)
【文献】国際公開第2016/203600(WO,A1)
【文献】実開昭55-129381(JP,U)
【文献】特表2018-521485(JP,A)
【文献】特開2012-243720(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40-13/533
H01R 9/16
H02K 5/22
H02K 11/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立的な伝送領域で電気エネルギーを伝送するための第1コネクター(24)を有する第1プラグ-イン接続部(21)と第2コネクター(25)を有する第2プラグ-イン接続部(22)及びコネクター(24、25)を収容するための収容要素(23)を含む、特に、圧縮機(1)を駆動するための装置のハウジング(2)を通じて電気端子をプラグ-イン接続するための装置(20)であって、
前記収容要素(23)が前記第1プラグ-イン接続部(21)の第1コネクター(24)及び前記第2プラグ-イン接続部(22)の第2コネクター(25)と共に一体に形成さ
れ、
電気的ロッキング装置として形成されたインターロッキング連結部(31)が形成されており、このインターロッキング連結部は前記プラグ-イン接続部(21、22)のコネクター(24、25)と導電接続され、
前記インターロッキング連結部(31)は、前記第1プラグ-イン接続部(21)と前記第2プラグ-イン接続部(22)の間に形成され、
前記インターロッキング連結部(31)が個別コネクター(24、25)を電気的に連結するためのバスバーから形成され、
前記インターロッキング連結部(31)のバスバーが対で配置され、
前記インターロッキング連結部(31)のバスバーがそれぞれU字状に形成されており、前記U字状に形成されたバスバーのレッグは個別コネクター(24、25)との電気的接触のために形成されたことを特徴とする装置(20)。
【請求項2】
前記コネクター(24、25)がそれぞれ直線型ピン形態に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項3】
前記コネクター(24、25)がそれぞれ前記収容要素(23)内に形成された貫通部(26、27)内部に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項4】
それぞれのコネクター(24、25)が前記貫通部(26、27)内部で前記収容要素(23)により完全に囲まれて前記収容要素(23)に対して気密密封方式で配置されたことを特徴とする請求項3に記載の装置(20)。
【請求項5】
前記収容要素(23)が前記貫通部(26、27)と共に結合ユニット及び一体型コンポーネントとして形成されたことを特徴とする請求項3に記載の装置(20)。
【請求項6】
前記第1プラグ-イン接続部(21)が2つの第1コネクター(24)を備えて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項7】
前記第2プラグ-イン接続部(22)が3つの第2コネクター(25)を備えて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項8】
前記プラグ-イン接続部(21、22)の収容要素(23)が半径方向で作用するシーリング要素(28)を備えて形成されており、このシーリング要素は前記収容要素(23)を半径方向で完全に囲み、前記ハウジング(2)と収容要素(23)の間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項9】
前記プラグ-イン接続部(21、22)の収容要素(23)が軸方向で作用するシーリング要素(29)を備えて形成されており、このシーリング要素は前記ハウジング(2)と収容要素(23)の間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項10】
前記収容要素(23)が前記ハウジング上に固定可能に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項11】
前記収容要素(23)が固定手段を収容するための貫通開口(30)を有し、それぞれの固定手段は1つの貫通開口(30)を通過するように配置されたことを特徴とする請求項10に記載の装置(20)。
【請求項12】
前記インターロッキング連結部(31)が前記収容要素(23)上に固定配置されたことを特徴とする
請求項1に記載の装置(20)。
【請求項13】
前記インターロッキング連結部(31)が組み立てられている状態で少なくとも局部的に前記収容要素(23)内部に統合されて配置されたことを特徴とする
請求項1に記載の装置(20)。
【請求項14】
前記収容要素(23)がモールディング部を有し、これらモールディング部は前記インターロッキング連結部(31)の外部形状に一致することを特徴とする
請求項1に記載の装置(20)。
【請求項15】
前記モールディング部が前記コネクター(24、25)に対して、そして前記ハウジング(2)により囲まれた体積内に整列された収容要素(23)の側面上に形成されることを特徴とする
請求項14に記載の装置(20)。
【請求項16】
ハウジング(2)及び共通縦軸に沿って延びるように配置されたステーター(6)とローター(7)を含む蒸気流体の圧縮機(1)を駆動するための装置、特に電気モーター(3)であって、
前記ステーター(6)に電気エネルギーを供給するための接続装置(8)が第1項乃至
第15項の中の何れか一項によってハウジング(2)を通じて電気端子をプラグ-イン接続するための装置(20)を備えて形成されたことを特徴とする装置。
【請求項17】
前記接続装置(8)が軸方向で整列されたステーター(6)の端部面上に形成されたことを特徴とする
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
第16項によるハウジング(2)を通じて電気端子をプラグ-イン接続するための装置(20)を組み立てるための方法であって、前記方法は、
第1プラグ-イン接続部(21)と第2プラグ-イン接続部(22)のコネクター(24、25)を結合ユニットとして、そして一体型コンポーネントとして形成された収容要素(23)内に挿入して、前記コネクター(24、25)と収容要素(23)を気密密封方式で連結する段階を含み、
前記収容要素(23)上にインターロッキング連結部(31)を事前組み立てる段階を含み、この時、個別コネクター(24、25)を有するインターロッキング連結部(31)と個別コネクター(24、25)が電気伝導性で連結されて、そして
前記ハウジング(2)内に前記装置(20)を配置する段階を含み、この時、前記収容要素(23)はシーリング要素(28、29)を通じてハウジング(2)を気密密封方式で密閉するように前記ハウジング(2)に隣接配置されることを特徴とする方法。
【請求項19】
前記インターロッキング連結部(31)が前記収容要素(23)内に形成されたモールディング部内に挿入されて固定されることを特徴とする
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記装置(20)が軸方向で整列されて配置されたコネクター(24、25)と共に事前に前記ハウジング(2)内に形成された貫通開口(34)を通じて前記ハウジング(2)内に挿入されることを特徴とする
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記コネクター(24、25)が前記収容要素(23)の末端に配置された自由端部により回路基板(12)と電気的に接続されることを特徴とする
請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記装置(20)が前記収容要素(23)の領域で前記ハウジング(2)と固定連結されて、固定手段は前記収容要素(23)内に形成された貫通開口(30)を通じて前記ハウジング(2)内に挿入されることを特徴とする
請求項18に記載の方法。
【請求項23】
第16項又は17項において、
自動車の空気調和システムの冷媒回路内にある冷媒の圧縮機用に蒸気流体を圧縮するための圧縮機駆動装置、特に電気モーターの使用が可能な装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に冷媒のような蒸気流体を圧縮するための圧縮機の駆動装置、特に電気モーターのハウジングを通じて電気端子をプラグ-イン接続するための装置に関する。前記装置は独立的な伝送領域、特に相違する電圧範囲で電気エネルギーを伝送するための第1コネクターを有する第1プラグ-イン接続部と第2コネクターを有する第2プラグ-イン接続部、そしてコネクターを収容するための収容要素を有する。
【0002】
本発明はまた、電気端子をプラグ-イン接続するための前記装置を備える圧縮機駆動装置、特に電気モーター及び前記圧縮機駆動装置に前記装置を装着するための方法とも関連がある。前記圧縮機は自動車の空気調和システムの冷媒回路に使用できる。
【0003】
冷媒圧縮機とも称される冷媒回路を通じて冷媒を運搬するための従来技術に公知となった移動性アプリケーション、特に自動車の空気調和システム用圧縮機は、冷媒と関係なく可変行程体積を有するピストン圧縮機又はスクロール圧縮機として形成される場合が多い。この場合、圧縮機はベルトプーリ(belt pulley)により駆動されるか電気的に駆動される。
【0004】
電動圧縮機は、圧縮機構を駆動するための電気モーターの以外に前記電気モーターを駆動するためのインバータを備える。前記インバータは車両バッテリーの直流を交流に変換するために用いられ、この場合、直流は電気接続を通じて電気モーターに供給される。
【0005】
インバータは、電気モーターのコネクターとの電気接続のためにピンで形成されたコネクター用プラグ連結部を有し、前記連結は再度ステーターのコイルの導線の連結ラインに電気的に連結されている。電気モーターの連結部はプラグハウジング内に形成されており、前記プラグハウジングはステーターの軸方向で整列されたステーターの端部面に配置されている。
【0006】
インバータに、又は圧縮機のスイッチング装置の回路基板上に、そして圧縮機のハウジング外部に配置されてピンとして形成されたコネクターは圧縮機を組み立てる時、それぞれプラグハウジング内に提供されている接続連結部に挿入されてそれぞれ相応する導線、特に導線の連結ラインに連結された端末機に接触される。ハウジングを通じて、このようなハウジングの外部に配置されたインバータに案内されるコネクターは、圧縮機内で流れる冷媒及び/又はオイルが外部に達せず、そしてインバータ内で、特にインバータの回路基板上に配置されたコンポーネントの短絡又は損傷が発生しないように気密に密封されなければならない。
【0007】
通常、電動圧縮機は、それぞれ低電圧領域で電気エネルギーを伝達するための連結部のためのプラグ-イン接続部と高電圧領域で電気エネルギーを伝達するための連結部のためのプラグ-イン接続部を備えて形成されて、これらはそれぞれ4つのねじカップリング部を通じて、そして2つのシーリング要素を通じてハウジングと連結されている。結果的に、別途に設置されて電力を供給する2つのプラグ-イン接続部は8つのねじと4つのシーリング要素、特に2つの軸方向シーリングと2つの半径方向シーリングを用いて装着される。
【0008】
また、内部通信及び制御のための前記2つのプラグ-イン接続部間には電気ロッキング装置として形成されて、インターロッキング連結部とも称される伝導性連結が提供されており、前記伝導性連結は別途の連結部を通じてプラグ-イン接続部で保障されなければならない。インターロッキング連結部の電気接続に必要な2つ以上の追加電気ラインはプラグ-イン接続部の装着後、ハウジング又は回路基板に自由に配置されて回路基板又はプラグ-イン接続部と連結される。ハウジング又は回路基板上で電気ラインの固定手段としては、例えば、接着剤が用いられる。電気ラインが分離される場合、所望としない騷音が発生する。また、ライン、特にラインの絶縁が破壊される。2つの追加電気ラインは4つの追加コネクターの形成が必要である。
【0009】
高い数のコンポーネント及びそれにより拡張された空間を有する従来技術に公知となったプラグ-イン接続部は、設置時間延長を必要とするが、その理由は同様に圧縮機のハウジング内部で使用可能な空間と結果的に電気プラグ-イン接続部のための空間が非常に少なく、インターロック連結がハウジング内でプラグ-イン接続部の装着後に初めて行われるためである。また、複数のコンポーネントで形成されたプラグ-イン接続部は高い材料費、製造費用及び保管費用を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、簡単な方式で装着されて時間を節約でき、蒸気流体の電動圧縮機を駆動するための装置、特に電気モーターの電気端子をプラグ-イン接続するための装置を提供することにある。この場合、特に、前記装置の構造及び空間の複雑性、そしてそれと共に何よりも装置内部で必要な空間が最小化しなければならない。前記装置は最小個数の個別コンポーネントを含むべきであり、製造費用を最小化するために構造的に容易に具現可能でなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題は、独立項に記載の特徴によって解決される。さらに改善する例は、従属項に記載される。
【0012】
前記課題は、特に圧縮機を駆動するための装置のハウジングを通じて電気端子をプラグ-イン接続するための本発明による装置によって解決される。本発明の装置は、独立的な伝送領域、特に相違する電圧領域で電気エネルギーを伝送するための第1コネクターを有する第1プラグ-イン接続部と第2コネクターを有する第2プラグ-イン接続部、そしてコネクターを収容するための収容要素を有する。
【0013】
本発明によれば、収容要素は第1プラグ-イン接続部の第1コネクター全体及び第2プラグ-イン接続部の第2コネクター全体と共に必須の結合ユニットとして、そして一体型コンポーネントとして形成されている。
【0014】
本発明の改善例によれば、好ましくはそれぞれ直線型ピン形態を有するコネクターはそれぞれ収容要素内に形成された貫通部内部に配置されている。この場合、それぞれのコネクターは貫通部内部で好ましくは収容要素により完全に囲まれて前記収容要素と気密密封方式で連結されている。
【0015】
収容要素はコネクターの貫通部と共に、好ましくは結合ユニット及び一体型コンポーネントとして、特に一体型査出成形要素として形成されている。
【0016】
本発明の好ましい一実施例によれば、第1プラグ-イン接続部は2つの第1コネクターを備え、一方、第2プラグ-イン接続部は3つの第2コネクターを備えて形成されている。
【0017】
本発明のさらなる長所は、プラグ-イン接続部の収容要素が、前記収容要素を半径方向で完全に囲む半径方向で作用するシーリング要素又はそれぞれハウジングと収容要素の間に配置された軸方向で作用するシーリング要素を備えて形成されているということである。シーリング要素によっては電気的連結通路領域でハウジング、特に全体圧縮機の気密密封が保障される。
【0018】
密封要素は密封面でそれぞれ電気絶縁及び気密密封連結を保障するためにデュロマー(duromer)で形成できる。
【0019】
本発明の好ましい一実施例によれば、収容要素はハウジング上に固定可能である。収容要素は好ましくは固定手段、特にねじ連結部のねじを収容するための貫通開口を有する。この場合、例えば6つの固定手段それぞれは1つの貫通開口を通過するように配置されている。
【0020】
本発明の改善例によれば、電気的ロッキング装置として形成されたインターロッキング連結部が形成されており、このインターロッキング連結部はプラグ-イン接続部のコネクターと電気伝導性で連結されている。インターロッキング連結部は好ましくは収容要素上に固定されており、組み立てられている状態で少なくとも局部的に収容要素内部に統合されて配置されることができる。この場合、収容要素は好ましくはモールディング部を有し、これらモールディング部はインターロッキング連結部の外部形状に一致する。モールディング部は好ましくはコネクターに対して、そしてハウジングにより囲まれた体積内に整列された収容要素の側面上に形成されている。結果的にインターロッキング連結部は収容要素内に形成されたモールディング部内に統合挿入されて固定されることができる。
【0021】
本発明の好ましい追加実施例によれば、インターロッキング連結部は個別コネクターを電気的に連結するためのバスバーから形成されている。特に、対で配置されたインターロッキング連結部のバスバーは好ましくはそれぞれU字状に形成されており、この場合、前記U字状に形成されたバスバーは、個別コネクターとの電気的接触のために形成されている。
【0022】
前記課題はまた、蒸気流体の圧縮機を駆動するための本発明による装置、特に電気モーターによっても解決される。前記装置は共通の縦軸に沿って延びるように配置されたステーターとローター、そしてハウジングを備える。
【0023】
前記ステーターは好ましく半径方向でローターの外部表面上で前記ローターを囲む方式で位置設定されている。
【0024】
本発明によれば、前記装置はハウジングを通じて電気端子をプラグ-イン接続するための前述した本発明による装置を有するステーターに電気エネルギーを供給するための接続装置を備えて形成されている。
【0025】
本発明の好ましい一実施例によれば、接続装置は軸方向で整列されたステーターの端部面上に提供されている。軸方向で整列された端部面は縦軸に対して垂直に整列された平面内に配置されている。この場合、軸方向はローターの縦軸と回転軸にも相応するステーターの縦軸方向と理解すべきである。
【0026】
前記課題はまた、特に蒸気流体の圧縮機を駆動するための装置、特に電気モーターのハウジングを通じて電気端子をプラグ-イン接続するための装置を組み立てるための本発明による方法によっても解決される。前記方法は下記の段階を含む。
【0027】
(a)第1プラグ-イン接続部と第2プラグ-イン接続部のコネクターを結合ユニット及び一体型コンポーネントとして形成された収容要素内に挿入して、前記コネクターと収容要素を気密密封方式で連結する段階、
【0028】
(b)前記収容要素上にインターロッキング連結部を事前組み立てる段階、この時、個別コネクターを有するインターロッキング連結部と個別コネクターが電気伝導性で連結されて、そして
【0029】
(c)前記ハウジング内に前記装置を配置する段階、この時、前記収容要素はシーリング要素を通じてハウジングを気密密封方式で密閉するように前記ハウジングに隣接配置される。
【0030】
本発明の改善例によれば、インターロッキング連結部は収容要素内に形成されたモールディング部内に挿入及び固定されるが、特にクリップ-オン方式で固定される。
【0031】
本発明の好ましい一実施例によれば、電気端子をプラグ-イン接続するための装置は軸方向で整列されて配置されたコネクターと共に事前に前記ハウジング内に形成された貫通開口を通じて前記ハウジング内に挿入される。
【0032】
コネクターは好ましくは前記収容要素の末端に配置された自由端部により回路基板と電気的に接続される。
【0033】
本発明のもう1つの長所は、前記装置が収容要素の領域でハウジングと固定連結されて、この場合、固定手段は前記収容要素内に形成された貫通開口(30)を通じて前記ハウジング内に挿入される。収容要素はねじ連結部を通じてハウジング上に固定されることができる。
【0034】
本発明の好ましい実施例は自動車の空気調和システムの冷媒回路内にある冷媒の圧縮機用に蒸気流体を圧縮するための圧縮機駆動装置、特に電気モーターの使用を可能にする。
【0035】
本発明の主要な長所は、電気端子のプラグ-イン接続のための装置が可変的な相違するプラグ-イン接続部のための1つの収容要素と前記収容要素内に統合されたインターロッキング連結部と共に結合ユニット及び可変的なインターロッキング連結部を含む一体型マルチポート連結部として、そしてそれにより必須構成要素として形成されたコネクターとして事前に組み立てることが可能であるということである。従って、多機能コンポーネントが形成されている。
【発明の効果】
【0036】
要約すれば、本発明による装置又はこのような装置を備える蒸気流体の圧縮機を駆動するための装置は、次のような多様な長所を有する。
【0037】
(a)例えば、2つのプラグ-イン接続部のための収容要素を使用することによって従来技術の装置と比較すれば、シーリング要素と固定手段が省略されて、インターロッキング連結部が必要な場合、ラッチング又はアンラッチングを通じて追加又は除去されるので、コンポーネントの数が最小化し、その結果、
【0038】
(b)特に、ハウジング内部でも最小空間が要求されて、
【0039】
(c)特に、使用可能なインターロッキング連結部が既に事前組み立てられて、前記インターロッキング連結部は装置の構成部品であることができるので、特に、ハウジング内に挿入する時も、前記装置の組立容易性が具現されて、これにより、
【0040】
(d)組立時間、材料費及び製造費用の側面で最小費用が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本発明の実施例の追加的な細部事項、特徴及び長所は添付の図面を参照して行われる実施例の下記説明で示される。
【
図1】圧縮機構を駆動するための装置であって、電気モーターを有する電動圧縮機の断面図である。
【
図2】別途に形成されたプラグ-イン接続部を有する蒸気流体の圧縮機を駆動するための装置であって、電気モーターの電気端子をプラグ-イン接続するための従来技術の装置の側面図である。
【
図3】a)乃至c)は、
図2のプラグ-イン接続のための装置の第1プラグ-イン接続部の側面図、平面図及び斜視図である。
【
図4】a)乃至c)は、
図2のプラグ-イン接続のための装置の第2プラグ-イン接続部の側面図、平面図及び斜視図である。
【
図5a】プラグ-イン接続のための本発明による装置の側面図、平面図そして斜視図と斜視分解図である。
【
図5b】プラグ-イン接続のための本発明による装置の側面図、平面図そして斜視図と斜視分解図である。
【
図5c】プラグ-イン接続のための本発明による装置の側面図、平面図そして斜視図と斜視分解図である。
【
図5d】プラグ-イン接続のための本発明による装置の側面図、平面図そして斜視図と斜視分解図である。
【
図5e】プラグ-イン接続のための本発明による装置の側面図、平面図そして斜視図と斜視分解図である。
【
図6a】圧縮機のハウジングと回路基板と結合された
図5a乃至
図5dのプラグ-イン接続のための装置の斜視分解図である。
【
図6b】プラグ-イン接続のための装置を設置するための貫通開口を有する圧縮機のハウジングの細部図面の斜視図である。
【
図6c】ハウジング内部に配置されたガイド要素と結合されたプラグ-イン接続のための装置の斜視図である。
【
図6d】ハウジング内に挿入された状態でプラグ-イン接続のための装置を示す斜視図である。
【
図6f】回路基板と結合されたプラグ-イン接続のための装置の斜視図及び側面図である。
【
図6h】基板と共に又は回路基板無しでハウジング内に挿入された状態でプラグ-イン接続のための装置を示すそれぞれ斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1には圧縮機構(4)を駆動するための装置であって、ハウジング(2)内に配置された電気モーター(3)を有する電動圧縮機(1)が示される。電気モーター(3)にはスイッチング装置(5)を通じて電気エネルギーが供給される。
【0043】
電気モーター(3)は実質的に中空円筒形であるステーターコアを有するステーター(6)及びステーターコア上に巻かれたコイル、そしてステーター(6)内部に配置されたローター(7)を有する。ローター(7)は、連結装置(8)を通じてステーター(6)のコイルに電気エネルギーが供給される時、回転運動に設定される。連結装置(8)はステーター(6)の端部面上に形成されており、複数の電気端子を有する。
【0044】
連結装置(8)を備えて形成されたステーター(1)の端部面には電気モーター(3)のコイルとスイッチング装置(5)間電気接続コンポーネントを有する接続端子を支持するためのキャリア要素(9)が配置されている。接続端子は電気伝導性のピン型コネクターが形成されており、このコネクターはコイルの連結ラインをスイッチング装置(5)の素子と電気的に導通させる。
【0045】
ローター(7)はステーター(6)内部に同軸に、そして回転軸を中心に回転可能に配置されている。駆動シャフト(10)はローター(7)と一体に形成されるか別途の要素として形成される。
【0046】
電気モーター(3)及び固定スパイラルと旋回スパイラルを有するスクロール圧縮機として形成された圧縮機構(4)はハウジング(2)により囲まれた体積内部に配置されている。この場合、ハウジング(2)は電気モーター(3)を収容するための第1ハウジング要素と圧縮機構(4)を収容するための第2ハウジング要素で形成されて、好ましくは金属、特にアルミニウムで形成されている。
【0047】
その内部で蒸気流体、特に冷媒が圧縮される圧縮機構(4)の旋回スパイラルは電気モーター(3)のローター(7)に連結された駆動シャフト(10)を通じて駆動される。図示しない実施形態によれば、圧縮機構はまた、斜板で備えて形成できる。
【0048】
電気モーター(3)の作動を制御するためのスイッチング装置(5)は多様なスイッチング要素(11)及びソケットを備えて形成された回路基板(12)を有する。回路基板(12)上では外部電流源の電流ラインから電気エネルギーが供給される多様な駆動回路及びコンポーネントが電気的に連結されて装着されている。ソケットは特に、コネクターと回路基板間の電気的連結部としてコネクターを収容するのに用いられる。
【0049】
図2は、別途に形成されたプラグ-イン接続部(21’、22’)を有する蒸気流体の圧縮機を駆動するための装置であって、電気モーターのプラグ-イン接続するための従来技術の装置(20)が側面図に図示される。
図3a乃至3cには
図2のプラグ-イン接続のための装置(20’)の第1プラグ-イン接続部(21’)が側面図、平面図及び斜視図に示され、一方、
図4a乃至4cには
図2のプラグ-イン接続のための装置(20’)の第2プラグ-イン接続部(22’)が同様に側面図、平面図及び斜視図に図示される。
【0050】
電気モーターの電気端子のプラグ-イン接続のための装置(20’)は低電圧領域で電気エネルギーを伝送するための端子のための第1プラグ-イン接続部(21’)及び高電圧領域で電気エネルギーを伝送するための端子のための第2プラグ-イン接続部(22’)を備えて形成されている。
【0051】
それぞれのプラグ-イン接続部(21’、22’)はコネクター(24、25)を収容するための収容要素(23a’、23b’)を備えて、この場合、第1プラグ-イン接続部(21’)は低電圧領域で電気エネルギーを伝送するための第1コネクター(24)を収容するための第1収容要素(23’)を有し、そして第2プラグ-イン接続部(22’)は高電圧領域で電気エネルギーを伝送するための第2コネクター(25)を収容するための第2収容要素(23b’)を有する。コネクター(24、25)はそれぞれ貫通部(26、27)内部で収容要素(23a’、23b’)の収容要素(23a’、23b’)内に挿入されており、収容要素(23a’、23b’)を貫通するように配置されている。
【0052】
プラグ-イン接続部(21’、22’)のそれぞれの収容要素(23a’、23b’)はまた、半径方向で作用する第1シーリング要素(28a’、28b’)及び軸方向で作用する第2シーリング要素(29a’、29b’)を備えて形成されており、これらシーリング要素は冷媒が提供される圧縮機の領域の密閉型密封を保障する。
【0053】
収容要素(23a’、23b’)は、例えば、ねじのような4つの固定手段を通じてそれぞれハウジングと連結されている。この場合、それぞれのねじは収容要素(23a’、23b’)内に形成された貫通開口(30’)を通じて案内されるように配置されている。
【0054】
従って、装置(20’)は別途に装着される2つのプラグ-イン接続部(21’、22’)を備えて、これら連結部は全体的に少なくとも8つの固定手段、特にねじ及び4つのシーリング要素(28a’、28b’、29a’、29b’)、特に半径方向で作用する2つの第1シーリング要素(28a’、28b’)及び軸方向で作用する2つの第2シーリング要素(29a’、29b’)、そしてこれによる多数のコンポーネントを備えて形成されている。
【0055】
半径方向及び軸方向の表示はそれぞれ、長さ方向に実質的に互いに平行するように整列されたコネクター(24、25)の方向設定と関連がある。この場合、コネクター(24、25)の長さ方向はまた、プラグ-イン接続部(21’、22’)の軸方向に相応する。半径方向はそれぞれの場合にコネクター(24、25)の長さ方向に、そしてそれにより、プラグ-イン接続部(21’、22’)の軸方向に直角に整列されている。
【0056】
第1プラグ-イン接続部(21’)と第2プラグ-イン接続部(22’)の間には、また低電圧領域と高電圧領域で電気エネルギーの伝達を制御するために電気的ロッキング装置として形成されたインターロッキング連結部(31’)が形成されている。インターロッキング連結部(31’)は端部上でそれぞれ別途の端子を通じてプラグ-イン接続部(21’、22’)に電気伝導性で連結された少なくとも2つの電気伝導性連結ライン(32’)を有する。
【0057】
電流ライン連結部としてインターロッキング連結部(31’)によっては特に、高電圧領域内で電気接続が意図せずに遮断されれば直ちに高電圧領域のスイッチオフが可能になる。従って、インターロッキング連結部(31’)は電気回路の早期断続と共に結果的に装置(20’)の安全関連機能を満たす。
【0058】
プラグ-イン接続部(21’、22’)が装着された後は、インターロッキング連結部(31’)の連結ライン(32’)が自由に配置されて、それぞれラインコネクターを通じて端部でプラグ-イン接続部(21’、22’)に電気的に連結されている。また、連結ライン(32’)は固定手段、特に接着剤を通じてハウジング又は回路基板上に固定される。
【0059】
従って、プラグ-イン接続部(21’、22’)及び複雑な構造を有する多数のコンポーネントを備える装置(20’)は特に、大きい空間の他にも長い組立時間を要する。
【0060】
図5a乃至5eにはプラグ-イン接続のための本発明による装置(20)が側面図、平面図そして斜視図と分解斜視図に図示される。
【0061】
装置(20)は必須コンポーネントとして共同収容要素(23)内で低電圧領域で電気エネルギーを伝送するための第1プラグ-イン接続部(21)及び高電圧領域で電気エネルギーを伝送するための第2プラグ-イン接続部(22)を結合するように形成されている。この場合、第1プラグ-イン接続部(21)及び第2プラグ-イン接続部(22)は第1コネクターと第2コネクター(25)を収容するための共同収容要素(23)を有する。
【0062】
それぞれ直線ピンの形状を有するコネクター(24、25)はそれぞれ貫通部(26、27)内部で収容要素(23)内に挿入されて、収容要素(23)を貫通するように配置されている。この場合、それぞれのコネクター(24、25)は装置(20)の収容要素(23)内部で貫通部(26、27)により円周方向で囲まれており、従って、収容要素(23)側に密閉型で配置されている。それぞれの貫通部(26、27)は収容要素(23)のコンポーネント又は領域である。この場合、貫通部(26、27)を有する収容要素(23)は結合ユニット及び一体型コンポーネントとして、特に一体型査出成形要素として形成されている。一体型形成は成形工程以内に得られる。
【0063】
プラグ-イン接続部(21、22)の収容要素(23)は半径方向で作用する第1シーリング要素(28)及び軸方向で作用する第2シーリング要素(29)を備えて形成されており、これらシーリング要素は冷媒が供給される圧縮機領域の気密密封を保障する。従って、貫通部(26、27)内に配置されてハウジングを通じてインバータ又は回路基板につながる外部に案内されるコネクター(24、25)の他に収容要素(23)自体も、圧縮機内で流れる冷媒及び/又はオイルが外部に至ってインバータ内で、特にインバータの回路基板に配置されたコンポーネントの短絡又は損傷が発生しないように保障するためにハウジングに対して気密密封されている。シーリング要素(28、29)は好ましくはそれぞれデュロマーから形成されている。
【0064】
収容要素(23)はねじのような6つの固定手段を通じてハウジングと連結されている。この場合、それぞれの固定手段、即ち、それぞれのねじは収容要素(23)内に形成された貫通開口(30)を通じて案内されるように配置されている。
【0065】
従って、本発明による装置(20)は2つのプラグ-イン接続部(21、22)を含む収容要素(23)を備えて、この収容要素は最大6つの固定手段、特にねじ及び2つのシーリング要素(28、29)、特に半径方向で作用する第1シーリング要素(28)と軸方向で作用する第2シーリング要素(29)、そしてそれによる最小個数のコンポーネントを備えて形成されている。
【0066】
電気ロッキング装置であって、低電圧領域及び高電圧領域でエネルギーの伝送を制御するために第1プラグ-イン接続部(21)と第2プラグ-イン接続部(22)の間に形成されたインターロッキング連結部(31)はバスバーを有する。対で配置されて、それぞれU字状に形成された前記バスバーは組み立てられている状態で収容要素(23)内部に配置されている。この場合、U字状バスバーのレッグはそれぞれのコネクター(24、25)と電気的に接触するように形成されている。インターロッキング連結部(31)のバスバーは好ましくは穿孔及び成形処理された薄板に形成されている。
【0067】
収容要素(23)はコネクター(24、25)側に、そしてこれによりハウジングにより囲まれた体積内に整列された側面上にモールディング部を有し、これらモールディング部はバスバーの形状に一致する。従って、プラグ-イン接続部(31)の個別バスバーはそれぞれ収容要素(23)内に形成されたモールディング部内部に統合されることができる。バスバーは収容要素(23)のモールディング部内に挿入されて固定される。
【0068】
バスバーを収容要素(23)のモールディング部内に挿入、特に所望とする位置に固定(clip on)されることで、前記バスバーが同時にそれぞれのコネクター(24、25)と電気的に接触されて、このような方式で相応するコネクター(24、25)の電気的導通が作られて、そしてプラグ-イン接続部(21、22)が電気伝導性で連結される。
【0069】
インターロッキング連結部(31)のバスバーは収容要素(23)内に事前組み立てられる。続いて、装置(20)は圧縮機のハウジングに配置される。
【0070】
図6aには圧縮機のハウジング(2)及び回路基板(12)と結頭されたプラグ-イン接続のための本発明による装置(20)が斜視分解図に図示される。
【0071】
低電圧領域で電気エネルギーを伝達するための第1プラグ-イン接続部(21)と高電圧領域で電気エネルギーを伝送するための第2プラグ-イン接続部(22)を共同収容要素(23)内に結合する装置(20)は組み立ての時に軸方向で整列されて配置されたコネクター(24、25)と共に移動方向(33)で事前にハウジング(2)内に挿入される。この場合、シーリング要素(28、29)、そしてコネクター(24、25)を有するインターロッキング連結部(31)事前に組み立てられたバスバーと共に装置(20)がハウジング(2)内に形成された貫通開口(34)を通過するようになる。回路基板(12)上にはコネクター(24、25)を収容するためのソケット(35)が提供されていている。
【0072】
組み立てられている状態で、第1シーリング要素(28)は収容要素(23)とハウジング(2)の間、貫通開口(34)内で半径方向にあり、一方、第2シーリング要素(29)は軸方向で、そしてそれと共に移動方向(33)で収容要素(23)とハウジング(2)間の貫通開口(34)の周りに全面にわたって配置されている。ハウジング(2)上に行われるシーリング要素(28、29)の配置は特に
図6bに示されるが、
図6はプラグ-イン結合のための装置(20)を設置するための貫通開口(34)を有する圧縮機のハウジング(2)の詳細図面を図示する。
【0073】
貫通開口(34)内に装置(20)を組み立てる間、コネクター(24、25)は
図6bによってハウジング(2)内部に配置されたガイド要素(36)を通じて案内される。
図6cにはガイド要素(36)と結合されたプラグ-イン接続のための装置(20)が斜視図に示される。ガイド要素(36)は個別ホッパー形態に形成されて、挿入時コネクター(24、25)をそれぞれ約2.8mm×0.8mmの自由断面積で回路基板(12)上に提供されているソケット(35)内に案内して装置(20)の組み立てを容易にする。
【0074】
装置(20)は、収容要素(23)がハウジング(2)に、特にハウジング(2)と収容要素(23)間に配置された第2シーリング要素(29)に接する時まで上述のような方式でハウジング(2)内貫通開口(34)内に挿入されて、これは
図6dに示される。プラグ-イン接続のための装置(20)がハウジング(2)内に挿入されている状態で斜視図に示される
図6dに示される状態では装置(20)が収容要素(23)領域でハウジング(2)と固定連結されている。この場合、特に、ねじ結合部のねじのような固定手段は収容要素(23)内に形成された貫通開口(30)を通じてハウジング(2)内に挿入されて前記ねじ連結部を形成する時にねじで結合される。従って、装置(20)は収容要素(23)の領域内でハウジング(2)に固定連結されている。ハウジング(2)はシーリング要素(28、29)を有する装置(20)の形成により気密密封方式で閉鎖されている。
【0075】
アセンブリー(20)を組み立てる間にコネクター(24、25)は
図6a、そして
図6e乃至6hによって、収容要素(23)の末端に配置された由端部により回路基板(12)上に提供されているソケット(35)内に挿入されて、このような方式でコネクター(24、25)と回路基板(12)又は回路基板(12)上に配置されたコンポーネントとの電気接続が作られる。
図6e及び6fには回路基板(12)と結合されたプラグ-イン接続のための装置(20)が斜視図及び側面図に示され、一方、
図6g及び6hは装置(20)をハウジング(2)内に挿入された状態で印刷回路基板(12)と共に、そして印刷基板(12)無しでそれぞれ斜視図に図示する。
【0076】
それぞれのソケット(35)はコネクター(24、25)を収容するために軸方向に又は移動方向(33)に延びる中空円筒壁を備えて形成されており、前記壁は回路基板(12)から突出する。従って、それぞれのソケット(35)の壁はコネクター(24、25)を収容するために軸方向に収容要素(23)方向に整列された端部面を備えて形成されている。
【符号の説明】
【0077】
1 圧縮機
2 ハウジング
3 電気モーター
4 圧縮機構
5 スイッチング装置
6 ステーターコアを有するステーター
7 ローター
8 接続装置
9 キャリア要素
10 駆動シャフト
11 スイッチング要素
12 回路基板
20、20’ 装置
21、21’ 第1プラグ-イン接続部、低電圧
22、22’ 第2プラグ-イン接続部、高電圧
23 プラグ-イン接続部(21、22)の収容要素
23a’ 第1プラグ-イン接続部(21’)の第1収容要素
23b’ 第2プラグ-イン接続部(22’)の第2収容要素
24 第1プラグ-イン接続部(21、21’)の第1コネクター
25 第2プラグ-イン接続部(22、22’)の第2コネクター
26 第1コネクター(24)の貫通部
27 第2コネクター(25)の貫通部
28 プラグ-イン接続部(21、22)の収容要素の第1シーリング要素
28a’ 第1収容要素(23a’)の第1シーリング要素
28b’ 第2収容要素(23b’)の第1シーリング要素
29 プラグ-イン接続部(21、22)の収容要素の第2シーリング要素
29a’ 第1収容要素(23a’)の第2シーリング要素
29b’ 第2収容要素(23b’)の第2シーリング要素
30、30’ 固定手段の貫通開口
31、31’ インターロッキング連結部
32’ 連結ライン
33 移動方向
34 ハウジング(2)の貫通開口
35 ソケット
36 ガイド要素