(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】パック詰め卵の撮像システム
(51)【国際特許分類】
G01N 21/85 20060101AFI20230217BHJP
B65B 57/10 20060101ALI20230217BHJP
G01N 21/90 20060101ALI20230217BHJP
【FI】
G01N21/85 A
B65B57/10 D
G01N21/90 D
(21)【出願番号】P 2022013880
(22)【出願日】2022-02-01
(62)【分割の表示】P 2018199769の分割
【原出願日】2018-10-24
【審査請求日】2022-03-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 イセ食品株式会社 石岡パッキング工場、平成30年10月12日、株式会社横浜ファーム 君津農場、平成30年10月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】597017812
【氏名又は名称】株式会社ナベル
(72)【発明者】
【氏名】才田 和輝
(72)【発明者】
【氏名】籾井 山太
【審査官】越柴 洋哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-000047(JP,A)
【文献】特開2017-23126(JP,A)
【文献】特開2011-133248(JP,A)
【文献】特開2001-327226(JP,A)
【文献】米国特許第6373560(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0038978(US,A1)
【文献】特開2019-103472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84 - G01N 21/958
B65B 57/00 - B65B 57/20
A01K 43/00 - A01K 43/10
G01N 33/08
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に突出した形状の底壁を有する収容部に卵を収容した状態で搬送する搬送部と、
一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向上流側の面に向けて光を照射する第1の照射部と、
一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向下流側の面に向けて光を照射する第2の照射部と、
一の卵が収容された収容部の底壁の下方に配置されて一の卵を撮影する一の撮影部と、
前記一の卵を撮影する他の撮影部とを備え、
前記他の撮影部は、前記第1の照射部よりも搬送方向下流側であり、前記第2の照射部よりも搬送方向上流側であって、かつ、前記搬送部の下方に配置される、パック詰め卵の撮像システム。
【請求項2】
下方に突出した形状の底壁を有する収容部に卵を収容した状態で搬送する搬送部と、
一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向上流側の面に向けて光を照射する第1の照射部と、
一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向下流側の面に向けて光を照射する第2の照射部と、
一の卵が収容された収容部の底壁の下方に配置されて一の卵を撮影する一の撮影部と、
前記一の卵に光を照射する第3の照射部とを備え、
前記第3の照射部は、前記第1の照射部よりも搬送方向下流側であり、前記第2の照射部よりも搬送方向上流側であって、かつ、前記搬送部の下方に配置される、パック詰め卵の撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送部によって運ばれるパック詰めされた卵に光を照射して撮影するパック詰め卵の撮像システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のパック詰め卵の撮像システムの一例として、特許文献1に示す検査装置が知られている。特許文献1の検査装置は、卵のひび割れから中身が漏れ出てパックに溜まった状態となっているか否かを検査する。検査に用いる画像を撮影するために、パック詰め卵の側方から光を照射する照明器具と、その反対側の側方に位置する側部用撮像装置を備えている。さらに、この検査装置は、卵殻の穴の有無や、卵が収納されているか否かを検査するための画像を撮影するために、パック詰め卵の斜め下方の1箇所から光が照射される照明器具と、パック詰め卵の真下に配置された底部用撮像装置を備えている。このように、一のパック詰め卵に対して複数種類の検査を行うことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、パック詰めされた卵は、パックに縦向きに収容されており、ほぼ半球面状の立体的な撮影対象を平面的な画像に収める必要がある。そのため、精度よく検査を行うための画像を撮影するためには、照明器具から光を照射する向きや撮像装置で撮影する向きに非常に制限が生じる。この制限の中で、複数種類の照明器具、複数種類の撮像装置を配置していくと、装置全体が大型化してしまう。
【0005】
本発明は、撮影ユニットがコンパクトに配置されたパック詰め卵の撮像システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかるパック詰め卵の撮像システムは、搬送部と、第1の照射部と、第2の照射部と、一の撮影部と、他の撮影部とを備える。搬送部は、下方に突出した形状の底壁を有する収容部に卵を収容した状態で搬送する。第1の照射部は、一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向上流側の面に向けて光を照射する。第2の照射部は、一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向下流側の面に向けて光を照射する。一の撮影部は、一の卵が収容された収容部の底壁の下方に配置されて一の卵を撮影する。他の撮影部は、一の卵を撮影する。他の撮影部は、第1の照射部よりも搬送方向下流側であり、第2の照射部よりも搬送方向上流側であって、かつ、搬送部の下方に配置される。
【0007】
本発明にかかる他のパック詰め卵の撮像システムは、搬送部と、第1の照射部と、第2の照射部と、一の撮影部と、第3の照射部とを備える。搬送部は、下方に突出した形状の底壁を有する収容部に卵を収容した状態で搬送する。第1の照射部は、一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向上流側の面に向けて光を照射する。第2の照射部は、一の卵が収容された収容部の底壁における搬送方向下流側の面に向けて光を照射する。一の撮影部は、一の卵が収容された収容部の底壁の下方に配置されて一の卵を撮影する。第3の照射部は、一の卵に光を照射する。第3の照射部は、第1の照射部よりも搬送方向下流側であり、第2の照射部よりも搬送方向上流側であって、かつ、搬送部の下方に配置される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮影ユニットがコンパクトに配置されたパック詰め卵の撮像システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態にかかるパック詰め卵の撮像システムを模式的に示す側面図。
【
図2】本発明の第二実施形態にかかるパック詰め卵の撮像システムを模式的に示す側面図。
【
図3】本発明の変形例にかかるパック詰め卵の撮像システムを模式的に示す側面図。
【
図4】本発明の他の変形例にかかるパック詰め卵の撮像システムを模式的に示す側面図。
【
図5】本発明のさらに他の変形例にかかるパック詰め卵の撮像システムを模式的に示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態(
図1)>
以下、本発明の第一実施形態について、
図1を用いて説明する。
【0011】
本実施形態のパック詰め卵の撮像システムSは、搬送部10によって運ばれるパック詰めされた卵Eに光を照射して撮影する。卵Eがパック詰めされる容器Pは、下方に突出した形状の底壁P2を有する収容部P1を備える。収容部P1は、5個×2列の収容座P5が形成されている。パック詰め卵PEは、収容部P1に卵Eの長軸が上下方向になるように10個の卵Eが収容されている。
【0012】
パック詰め卵の撮像システムSは、搬送部10と、第1の撮影ユニット11と、第2の撮影ユニット12とを備える。パック詰め卵の撮像システムSは、第1の撮影ユニット11の一部と、第2の撮影ユニット12の一部とが重なりあって配置されている。各撮影ユニットでは、搬送部10で搬送されて各撮影位置(本実施形態では、第1の撮影位置13と、第2の撮影位置14)に到達した卵Eを、幅方向に並んだ2つずつ(紙面手前側と奥側の2つ同時に)撮影する。
【0013】
搬送部10は、パック詰めされた卵Eを下方から撮影可能となるように支持して下流側へと送り出す。搬送部10の搬送方向は、図中の矢印で示している。搬送部10は、例えば、容器Pの落下防止部10aと、容器Pの外面に接触して搬送力を付与する付与部10bとが、容器Pの底壁P2を下方から観察可能に設けられたものである。落下防止部10aは、2列の収容座P5の中央に配置される棒状部材である。付与部10bは、無端ベルトである。
【0014】
第1の撮影ユニット11は、パック詰めされた卵Eの卵殻の異常を検出するためのものである。第1の撮影ユニット11は、第1の照射部1と、第2の照射部2と、一の撮影部7とを備える。
【0015】
第1の照射部1は、一の卵E1に向けて搬送方向上流側から光を照射する。第1の照射部1は、第1の撮影位置13よりも上流側に配置されている。第1の照射部1は、バー照明である。第1の照射部1は一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向上流側の面P3に向けて光を照射する。
【0016】
第2の照射部2は、一の卵E1に向けて搬送方向下流側から光を照射する。第2の照射部2は、第1の撮影位置13よりも下流側に配置されている。第2の照射部2は、一の撮影部7を挟んで、第1の照射部1と対称な場所に配置されている。第2の照射部2は、バー照明である。第2の照射部2は、第1の照射部1と同じ種類のもので、波長が同じである。第2の照射部2は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向下流側の面P4に向けて光を照射する。第2の照射部2は、第1の照射部1と照射タイミングを合わせている。
【0017】
一の撮影部7は、第1の照射部1および第2の照射部2によって照射された一の卵E1を撮影する。一の撮影部7は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2の下方に配置されて一の卵E1を撮影する。一の撮影部7は、第1の撮影位置13に配置されている。
【0018】
第2の撮影ユニット12は、パック詰めされた卵Eの卵殻の異常を検出するためのものである。第2の撮影ユニット12は、第3の照射部3と、第4の照射部4と、他の撮影部8とを備える。
【0019】
第3の照射部3は、第1の照射部1および第2の照射部2とは異なるタイミングで、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向上流側の面P3に向けて光を照射する。第3の照射部3は、搬送部10の下方に配置される。第3の照射部3は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側、かつ、第2の照射部2よりも搬送方向上流側に配置される。第3の照射部3は、第2の撮影位置14よりも下流側に配置されている。第3の照射部3は、バー照明である。第3の照射部3は、第1の照射部1および第2の照射部2と異なる種類のものであり、波長が異なる。
【0020】
第4の照射部4は、第2の撮影位置14よりも上流側に配置されている。第4の照射部4は、他の撮影部8を挟んで、第3の照射部3と対称な場所に配置されている。第4の照射部4は、バー照明である。第4の照射部4は、第3の照射部3と同じ種類のもので、波長が同じである。第4の照射部4は、第1の照射部1および第2の照射部2とは異なるタイミングで、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向下流側の面P4に向けて光を照射する。第4の照射部4は、第3の照射部3と照射タイミングを合わせている。
【0021】
他の撮影部8は、一の撮影部7とは異なるタイミングで卵Eを撮影する。他の撮影部8は、搬送部10の下方に配置される。他の撮影部8は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側、かつ、第2の照射部2よりも搬送方向上流側に配置される。他の撮影部8は、第3の照射部3および第4の照射部4によって照射された一の卵E1を、一の撮影部7の撮影タイミングとは異なるタイミングで撮影する。他の撮影部8は、一の撮影部7よりも搬送方向下流側に配置される。他の撮影部8は、第2の撮影位置14に配置されている。他の撮影部8は、一の撮影部7とは異なる種類のものである。
【0022】
以上に説明したように、本実施形態のパック詰め卵の撮像システムSは、搬送部10と、第1の照射部1と、第2の照射部2と、一の撮影部7と、他の撮影部8とを備える。搬送部10は、下方に突出した形状の底壁P2を有する収容部P1に卵Eを収容した状態で搬送する。第1の照射部1は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向上流側の面P3に向けて光を照射する。第2の照射部2は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向下流側の面P4に向けて光を照射する。一の撮影部7は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2の下方に配置されて一の卵E1を撮影する。他の撮影部8は、一の撮影部7とは異なるタイミングで卵Eを撮影する。他の撮影部8は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側であり、第2の照射部2よりも搬送方向上流側であって、かつ、搬送部10の下方に配置される。
【0023】
また、本実施形態のパック詰め卵の撮像システムSは、搬送部10と、第1の照射部1と、第2の照射部2と、一の撮影部7と、第3の照射部3とを備える。搬送部10は、下方に突出した形状の底壁P2を有する収容部P1に卵Eを収容した状態で搬送する。第1の照射部1は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向上流側の面P3に向けて光を照射する。第2の照射部2は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向下流側の面P4に向けて光を照射する。一の撮影部7は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2の下方に配置されて一の卵E1を撮影する。第3の照射部3は、第1の照射部1および第2の照射部2とは異なるタイミングで卵Eに光を照射する。第3の照射部3は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側であり、第2の照射部2よりも搬送方向上流側であって、かつ、搬送部10の下方に配置される。
【0024】
このようなものであるため、第1の撮影ユニット11と第2の撮影ユニット12とを並列に並べた場合よりも装置全体をコンパクトにすることができる。第1の撮影ユニット11の撮影タイミングに第2の撮影ユニット12の照射が干渉せず、第2の撮影ユニット12の撮影タイミングに第1の撮影ユニット11の照射が干渉しないため、検査に好適な画像が得られる。一の撮影部7が撮影対象の卵Eの真下に配置されており、一の撮影部7を中心に第1の照射部1と第2の照射部2とが対象に配置されているので、容器Pに収容された縦向きの卵Eを精度良く検査するための画像が得られる。また、卵殻に付着した汚れや卵殻のひび・割れなどの卵殻の異常を1つのシステムで複数種類検査することができる。
【0025】
なお、容器Pによって収容座P5間のピッチは種々異なる。本実施形態では、所定の撮影位置13、14にそれぞれ収容座P5が到来したときに撮影部7、8でそれぞれ撮影するが、容器Pによっては、搬送方向に並んだ一の卵E1と他の卵Eとが同時に撮影位置13、14に到達する場合がある。その場合にも、他の撮影部8が一の撮影部7とは異なるタイミングで卵Eを撮影するように、第1の撮影ユニット11および第2の撮影ユニット12の各部が制御される。
【0026】
<第二実施形態(
図2)>
以下、本発明の第二実施形態について、
図2を用いて説明する。本実施形態では、第一実施形態と同一またはこれに準ずる部分は同じ符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。本実施形態のパック詰め卵の撮像システムSは、第2の撮影ユニット12の構成が、第一実施形態のものとは異なる。
【0027】
本実施形態のパック詰め卵の撮像システムSは、搬送部10と、第1の撮影ユニット11と、第2の撮影ユニット12とを備える。搬送部10と、第1の撮影ユニット11は、第一実施形態に示したものと同じである。
【0028】
第2の撮影ユニット12は、パック詰めされた卵Eの卵殻の異常を検出するためのものである。第2の撮影ユニット12は、第5の照射部5と、他の撮影部8とを備える。
【0029】
第5の照射部5は、第1の照射部1および第2の照射部2とは異なるタイミングで卵Eに光を照射する。第5の照射部5は、搬送部10の上方に配置される。第5の照射部5は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側、かつ、第2の照射部2よりも搬送方向上流側に配置される。第5の照射部5は、第2の撮影位置14に配置されている。第5の照射部5は、スポット照明である。
【0030】
他の撮影部8は、一の撮影部7とは異なるタイミングで卵Eを撮影する。他の撮影部8は、搬送部10の下方に配置される。他の撮影部8は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側、かつ、第2の照射部2よりも搬送方向上流側に配置される。他の撮影部8は、第5の照射部5によって照射された一の卵E1を、一の撮影部7の撮影タイミングとは異なるタイミングで撮影する。他の撮影部8は、一の撮影部7よりも搬送方向下流側に配置される。他の撮影部8は、第2の撮影位置14に配置されている。他の撮影部8は、一の撮影部7とは異なる種類のものである。
【0031】
本実施形態のパック詰め卵の撮像システムSは、搬送部10と、第1の照射部1と、第2の照射部2と、一の撮影部7と、他の撮影部8とを備える。搬送部10は、下方に突出した形状の底壁P2を有する収容部P1に卵Eを収容した状態で搬送する。第1の照射部1は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向上流側の面P3に向けて光を照射する。第2の照射部2は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2における搬送方向下流側の面P4に向けて光を照射する。一の撮影部7は、一の卵E1が収容された収容部P1の底壁P2の下方に配置されて一の卵E1を撮影する。他の撮影部8は、一の撮影部7とは異なるタイミングで卵Eを撮影する。他の撮影部8は、第1の照射部1よりも搬送方向下流側であり、第2の照射部2よりも搬送方向上流側であって、かつ、搬送部10の下方に配置される。このようなものであるため、上述した実施形態に準じた効果が得られる。
【0032】
なお、本発明は上述した実施形態に限られない。
【0033】
図3のように、3つの撮影ユニットが互いに一部を重なりあわせて配置されてもよい。撮影ユニットの数は、4つ以上であってもよい。
【0034】
例えば、
図4または
図5に示すように、第3の照射部3が、第1の照射部1よりも搬送方向下流側であり、第2の照射部2よりも搬送方向上流側であって、かつ、搬送部10の下方に配置され、他の撮影部8はその領域の外側に配置されるものであってもよい。なお、
図5で示す第3の照射部3は、第2の撮影位置14に配置されており、一の卵E1の底壁P2の真下から光を照射する。また、
図5で示す撮影部9は、搬送部10の上方で、第2の撮影位置14に配置されており、第3の照射部3によって照射された一の卵E1を撮影する。
【0035】
第1の照射部1および第2の照射部2は、別々のバー照明に限られず、1つのリング照明であってもよい。第3の照明部はおよび第4の照明部は、別々のバー照明に限られず、1つのリング照明であってもよい。
【0036】
他の撮影部8または第3の照射部3が配置される「第1の照射部1よりも搬送方向下流側、かつ、第2の照射部2よりも搬送方向上流側」とは、第1の照射部1または第2の照射部2との搬送幅方向へのずれや、高さ方向のずれを許容するものである。
【0037】
一の撮影部7および他の撮影部8は、卵Eを2つずつ撮影するものには限られない。
【0038】
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、搬送部によって運ばれるパック詰めされた卵に光を照射して撮影するパック詰め卵の撮像システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0040】
S…パック詰め卵の撮像システム
10…搬送部
1…第1の照射部
2…第2の照射部
7…一の撮影部
8…他の撮影部
3…第3の照射部
PE…パック詰め卵
E1…一の卵